JPH09305913A - 磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッドInfo
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- JPH09305913A JPH09305913A JP12538296A JP12538296A JPH09305913A JP H09305913 A JPH09305913 A JP H09305913A JP 12538296 A JP12538296 A JP 12538296A JP 12538296 A JP12538296 A JP 12538296A JP H09305913 A JPH09305913 A JP H09305913A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】Feを主成分とした金属磁性体膜は、高飽和磁
束密度を有するため磁気ヘッド用材料として好適である
が、耐食性が低いという問題点を有する。このような膜
を磁気ヘッドに適用時、十分なヘッド寿命を保証できな
いという問題が生じる。高耐食性を有し、かつ、非常に
製造容易な、Feを主成分とした金属磁性体膜を使用し
た磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】少なくとも一方にFeを主成分とする金属
磁性体膜を形成したヘッドブロック半体の一対を、非磁
性材料を挾んで接合して磁気ギャップを形成し、該磁気
ギャップ面に対し直角或いは所定角度傾斜した切断面に
沿い切断しヘッドチップとした後、該ヘッドチップにア
ニールを施し製造する磁気ヘッドにおいて、該アニール
後、該ヘッドチップの表面に露出した該金属磁性体膜
を、酸またはアルカリ溶液を用いた化学エッチングによ
り、表面より深さ略2nm以上、略400nm以下除去
する。
束密度を有するため磁気ヘッド用材料として好適である
が、耐食性が低いという問題点を有する。このような膜
を磁気ヘッドに適用時、十分なヘッド寿命を保証できな
いという問題が生じる。高耐食性を有し、かつ、非常に
製造容易な、Feを主成分とした金属磁性体膜を使用し
た磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】少なくとも一方にFeを主成分とする金属
磁性体膜を形成したヘッドブロック半体の一対を、非磁
性材料を挾んで接合して磁気ギャップを形成し、該磁気
ギャップ面に対し直角或いは所定角度傾斜した切断面に
沿い切断しヘッドチップとした後、該ヘッドチップにア
ニールを施し製造する磁気ヘッドにおいて、該アニール
後、該ヘッドチップの表面に露出した該金属磁性体膜
を、酸またはアルカリ溶液を用いた化学エッチングによ
り、表面より深さ略2nm以上、略400nm以下除去
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTR、DAT、
HDD等の磁気記録再生装置に用いられる磁気ヘッドの
製造方法及び磁気ヘッドに関する。
HDD等の磁気記録再生装置に用いられる磁気ヘッドの
製造方法及び磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR等の磁気記録再生装置にお
いては、伝送帯域の拡大による高画質化、高音質化が進
められている。これに伴う記録波長の短波長化に対応す
るため、メタルテープやMEテープに代表されるよう
な、高い保磁力を有する記録媒体が開発されている。
いては、伝送帯域の拡大による高画質化、高音質化が進
められている。これに伴う記録波長の短波長化に対応す
るため、メタルテープやMEテープに代表されるよう
な、高い保磁力を有する記録媒体が開発されている。
【0003】このような高保磁力媒体に対して、フェラ
イトのみからなる磁気ヘッドを用いた場合、フェライト
の飽和磁束密度が比較的小さいためギャップ近傍部にお
いて磁気飽和が発生し、十分な記録磁界強度が得られな
い。そこで通常、高保磁力媒体に対しては、ギャップ部
を高飽和磁束密度を有する金属磁性材料で構成するフェ
ライト−金属磁性体膜複合型磁気ヘッドが用いられる。
図12は、従来の磁気ヘッドの斜視図である。磁気ヘッ
ド1は一対のコア2、3がギャップ4を介して接合さ
れ、媒体摺動面9が形成されている。コア2、3にはト
ラック幅規制溝5が形成されており、コア3には巻線溝
6が形成されている。コア2、3はいずれも接合面に金
属磁性体膜7が形成されており、トラック幅規制溝5内
の接合ガラス8のガラス融着によってコア2、3が接合
されている。
イトのみからなる磁気ヘッドを用いた場合、フェライト
の飽和磁束密度が比較的小さいためギャップ近傍部にお
いて磁気飽和が発生し、十分な記録磁界強度が得られな
い。そこで通常、高保磁力媒体に対しては、ギャップ部
を高飽和磁束密度を有する金属磁性材料で構成するフェ
ライト−金属磁性体膜複合型磁気ヘッドが用いられる。
図12は、従来の磁気ヘッドの斜視図である。磁気ヘッ
ド1は一対のコア2、3がギャップ4を介して接合さ
れ、媒体摺動面9が形成されている。コア2、3にはト
ラック幅規制溝5が形成されており、コア3には巻線溝
6が形成されている。コア2、3はいずれも接合面に金
属磁性体膜7が形成されており、トラック幅規制溝5内
の接合ガラス8のガラス融着によってコア2、3が接合
されている。
【0004】図13〜図16は、図12の磁気ヘッド1
の製造方法を工程順に示す斜視図である。
の製造方法を工程順に示す斜視図である。
【0005】図13は、コアブロックの基となる一対の
フェライトウエハ基板10、10’を示している。ま
ず、図14に示すように、一方のフェライトウエハ基板
10の表面に所定間隔で数本の平行なトラック幅規制溝
5を形成した後、スパッタリング等の方法により、表面
に、図示せぬ下地膜および金属磁性体膜7を所定の厚さ
形成し、コアブロック11を得る。また、図15に示す
ように、他方のフェライトウエハ基板10’の表面に
は、トラック幅規制溝5を形成すると共に、このトラッ
ク幅規制溝5と垂直な方向に巻線溝6を形成した後、図
示せぬ下地膜および金属磁性体膜7を所定の厚さ形成
し、コアブロック11’を得る。
フェライトウエハ基板10、10’を示している。ま
ず、図14に示すように、一方のフェライトウエハ基板
10の表面に所定間隔で数本の平行なトラック幅規制溝
5を形成した後、スパッタリング等の方法により、表面
に、図示せぬ下地膜および金属磁性体膜7を所定の厚さ
形成し、コアブロック11を得る。また、図15に示す
ように、他方のフェライトウエハ基板10’の表面に
は、トラック幅規制溝5を形成すると共に、このトラッ
ク幅規制溝5と垂直な方向に巻線溝6を形成した後、図
示せぬ下地膜および金属磁性体膜7を所定の厚さ形成
し、コアブロック11’を得る。
【0006】次に、図16に示すように、酸化物15を
介してコアブロック11、11’を対向させ、巻線溝6
に接合ガラス(図示せず)を適正量配置し、コアブロッ
ク11、11’を両側から加圧すると共に、加熱して、
ガラス融着する。そして、テープとの接触を良好にする
ために、媒体摺動面16をR状に加工し、アジマス角を
考慮した所定の切断面(点線で図示)で切断して、ヘッ
ドチップを得る。
介してコアブロック11、11’を対向させ、巻線溝6
に接合ガラス(図示せず)を適正量配置し、コアブロッ
ク11、11’を両側から加圧すると共に、加熱して、
ガラス融着する。そして、テープとの接触を良好にする
ために、媒体摺動面16をR状に加工し、アジマス角を
考慮した所定の切断面(点線で図示)で切断して、ヘッ
ドチップを得る。
【0007】この後、前記切断中にヘッドチップに入っ
た加工歪を低減、除去するために、ヘッドチップを30
0〜600℃の温度でアニールする(以下では、本アニ
ールをヘッドチップアニールと称する)。こうして、図
12に示す磁気ヘッド1を得ている。
た加工歪を低減、除去するために、ヘッドチップを30
0〜600℃の温度でアニールする(以下では、本アニ
ールをヘッドチップアニールと称する)。こうして、図
12に示す磁気ヘッド1を得ている。
【0008】ところで、磁気ヘッドの記録特性を向上さ
せるには、金属磁性体膜7に、高飽和磁束密度材を使用
することが必須となる。一方、Feは高飽和磁束密度を
有する材料であるため、Feを主成分とした金属磁性体
膜は、磁気ヘッドに用いる金属磁性体膜として好適であ
る。しかし、Feは耐食性が低いため、Feを主成分と
した金属磁性体材料は、耐食性が低い場合が多い。この
ような金属磁性体材料を磁気ヘッドに適用した場合、膜
に腐食が発生するために、十分なヘッド寿命を保証する
ことができないという問題が生じる。
せるには、金属磁性体膜7に、高飽和磁束密度材を使用
することが必須となる。一方、Feは高飽和磁束密度を
有する材料であるため、Feを主成分とした金属磁性体
膜は、磁気ヘッドに用いる金属磁性体膜として好適であ
る。しかし、Feは耐食性が低いため、Feを主成分と
した金属磁性体材料は、耐食性が低い場合が多い。この
ような金属磁性体材料を磁気ヘッドに適用した場合、膜
に腐食が発生するために、十分なヘッド寿命を保証する
ことができないという問題が生じる。
【0009】特開平5−225516に開示された磁気
ヘッドでは、図17に示すように、図11のヘッドに比
べて、大気中に露出する金属磁性体膜の量を少なくし、
金属磁性体膜が腐食する危険性を低減している。しかし
このヘッドにおいても、金属磁性体膜の耐食性が低い場
合、大気中に露出した金属磁性体膜より腐食が発生、進
行するため、ヘッド寿命の低下が生じる、という問題が
依然として存在していた。また、同ヘッドのように金属
磁性体膜の量を少なくすることは、ヘッドの記録特性の
劣化を招くのに加え、その製造が容易でないという問題
点があった。
ヘッドでは、図17に示すように、図11のヘッドに比
べて、大気中に露出する金属磁性体膜の量を少なくし、
金属磁性体膜が腐食する危険性を低減している。しかし
このヘッドにおいても、金属磁性体膜の耐食性が低い場
合、大気中に露出した金属磁性体膜より腐食が発生、進
行するため、ヘッド寿命の低下が生じる、という問題が
依然として存在していた。また、同ヘッドのように金属
磁性体膜の量を少なくすることは、ヘッドの記録特性の
劣化を招くのに加え、その製造が容易でないという問題
点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、金属磁
性体膜の耐食性が低い場合、大気中に露出した金属磁性
体部分より腐食が発生、進行し、ヘッド寿命を低下させ
る。したがって、十分なヘッド寿命を確保するために
は、ヘッド状態における金属磁性体膜の耐食性を向上さ
せることが必須である。
性体膜の耐食性が低い場合、大気中に露出した金属磁性
体部分より腐食が発生、進行し、ヘッド寿命を低下させ
る。したがって、十分なヘッド寿命を確保するために
は、ヘッド状態における金属磁性体膜の耐食性を向上さ
せることが必須である。
【0011】そこで我々はまず、磁気ヘッドの金属磁性
体膜の耐食性を劣化させる要因を調べた。その結果、ヘ
ッド製造工程中に行なうヘッドチップアニールにより、
金属磁性体膜の耐食性が著しく劣化することがわかっ
た。しかし、良好なヘッドの記録特性および再生特性を
確保するためには、ヘッドチップアニールによる加工歪
の除去は不可欠である。したがって、良好な記録特性、
再生特性と良好な耐食性を両立させるためには、磁気ヘ
ッドにヘッドチップアニールを行ない、且つ、金属磁性
体膜の耐食性劣化を防ぐことが必要になる。
体膜の耐食性を劣化させる要因を調べた。その結果、ヘ
ッド製造工程中に行なうヘッドチップアニールにより、
金属磁性体膜の耐食性が著しく劣化することがわかっ
た。しかし、良好なヘッドの記録特性および再生特性を
確保するためには、ヘッドチップアニールによる加工歪
の除去は不可欠である。したがって、良好な記録特性、
再生特性と良好な耐食性を両立させるためには、磁気ヘ
ッドにヘッドチップアニールを行ない、且つ、金属磁性
体膜の耐食性劣化を防ぐことが必要になる。
【0012】本発明の目的は、磁気ヘッドにヘッドチッ
プアニールを施すことにより生じる金属磁性体膜の耐食
性劣化を防ぐことにより、良好な記録特性、再生特性と
良好な耐食性を有し、且つ製造容易な磁気ヘッドの製造
方法及び磁気ヘッドを提供することにある。
プアニールを施すことにより生じる金属磁性体膜の耐食
性劣化を防ぐことにより、良好な記録特性、再生特性と
良好な耐食性を有し、且つ製造容易な磁気ヘッドの製造
方法及び磁気ヘッドを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、ヘッドチッ
プアニールを施すことにより金属磁性体膜の耐食性が劣
化する原因を解明するために、オージェ電子分光等の各
種分析を行なった。その結果、ヘッドチップアニール中
に金属磁性体膜の表面に酸化層が生じ、この酸化層が金
属磁性体膜の腐食を促進する働きをすることがわかっ
た。したがって、ヘッドの耐食性を向上させるために
は、ヘッドチップアニール後、上記酸化層を除去するこ
とが有効である。
プアニールを施すことにより金属磁性体膜の耐食性が劣
化する原因を解明するために、オージェ電子分光等の各
種分析を行なった。その結果、ヘッドチップアニール中
に金属磁性体膜の表面に酸化層が生じ、この酸化層が金
属磁性体膜の腐食を促進する働きをすることがわかっ
た。したがって、ヘッドの耐食性を向上させるために
は、ヘッドチップアニール後、上記酸化層を除去するこ
とが有効である。
【0014】本発明の磁気ヘッドは上記事実に鑑みてな
されたものであり、以下に示すように構成する。
されたものであり、以下に示すように構成する。
【0015】少なくとも一方にFeを主成分とする金属
磁性体膜を形成したヘッドブロック半体の一対を、非磁
性材料を挾んで接合して磁気ギャップを形成し、該磁気
ギャップ面に対して直角或いは所定角度傾斜した切断面
に沿って切断してヘッドチップとした後、該ヘッドチッ
プにアニールを施して製造される磁気ヘッドにおいて、
該アニール後、該ヘッドチップの表面に露出した該金属
磁性体膜を、表面より深さ略2nm以上、略400nm
以下除去する。これにより、ヘッドチップアニール中に
金属磁性体膜の表面に生じた酸化層が除去されるため、
磁気ヘッドの耐食性が大幅に向上する。
磁性体膜を形成したヘッドブロック半体の一対を、非磁
性材料を挾んで接合して磁気ギャップを形成し、該磁気
ギャップ面に対して直角或いは所定角度傾斜した切断面
に沿って切断してヘッドチップとした後、該ヘッドチッ
プにアニールを施して製造される磁気ヘッドにおいて、
該アニール後、該ヘッドチップの表面に露出した該金属
磁性体膜を、表面より深さ略2nm以上、略400nm
以下除去する。これにより、ヘッドチップアニール中に
金属磁性体膜の表面に生じた酸化層が除去されるため、
磁気ヘッドの耐食性が大幅に向上する。
【0016】また、上記磁気ヘッドにおいて、酸または
アルカリ溶液を用いた化学エッチングにより、該金属磁
性体膜を除去する。これにより、容易に上記酸化層を除
去することが可能となるため、本発明磁気ヘッドの製造
が容易となる。
アルカリ溶液を用いた化学エッチングにより、該金属磁
性体膜を除去する。これにより、容易に上記酸化層を除
去することが可能となるため、本発明磁気ヘッドの製造
が容易となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1は、本発明の磁気ヘッド
で、(A)は斜視図、(B)はその拡大平面図である。
施例について説明する。図1は、本発明の磁気ヘッド
で、(A)は斜視図、(B)はその拡大平面図である。
【0018】同図において、21、22は、たとえばフ
ェライトにより形成された一対のハーフコアである。ハ
ーフコア21、22の対向する面の両側には、それぞれ
規制溝23、23が形成されており、媒体摺動面Sが形
成されている。
ェライトにより形成された一対のハーフコアである。ハ
ーフコア21、22の対向する面の両側には、それぞれ
規制溝23、23が形成されており、媒体摺動面Sが形
成されている。
【0019】これらハーフコア21、22の対向面と各
規制溝23には、それぞれFeを主成分とした金属磁性
体膜24、24が形成されている。
規制溝23には、それぞれFeを主成分とした金属磁性
体膜24、24が形成されている。
【0020】さらに、金属磁性体膜24、24の対向面
の間に、磁気的ギャップ部を形成するSiO2 などの非
磁性膜25が形成されており、接合ガラス26により、
ハーフコア21、22が接合されている。また、媒体摺
動面Sには媒体と摺動するコア幅を規制する規制溝28
が形成されている。
の間に、磁気的ギャップ部を形成するSiO2 などの非
磁性膜25が形成されており、接合ガラス26により、
ハーフコア21、22が接合されている。また、媒体摺
動面Sには媒体と摺動するコア幅を規制する規制溝28
が形成されている。
【0021】なお、一方のハーフコア22には、他方の
ハーフコア21に対向する面に巻線溝27が形成されて
おり、この巻線溝27によって形成される巻線孔28に
は、図示せぬコイルが巻線されている。また、ハーフコ
ア21、22の端部(同図の最下部)には接合用溝29
が形成されている。
ハーフコア21に対向する面に巻線溝27が形成されて
おり、この巻線溝27によって形成される巻線孔28に
は、図示せぬコイルが巻線されている。また、ハーフコ
ア21、22の端部(同図の最下部)には接合用溝29
が形成されている。
【0022】図1(B)は、磁気ヘッドの媒体摺動面S
の一部拡大平面図である。本ヘッドでは、エッチングに
より金属磁性体膜24の表面が2〜400nm除去され
ているため、Dに示すように金属磁性体膜24の部分が
凹となっている。
の一部拡大平面図である。本ヘッドでは、エッチングに
より金属磁性体膜24の表面が2〜400nm除去され
ているため、Dに示すように金属磁性体膜24の部分が
凹となっている。
【0023】次に、上述した磁気ヘッドの製造方法を図
2〜図10を用いて説明する。
2〜図10を用いて説明する。
【0024】図2は、コアブロックの基となるフェライ
トなどの酸化物磁性基板31、31’を示している。ま
ず、酸化物磁性基板31、31’の表面を鏡面加工す
る。
トなどの酸化物磁性基板31、31’を示している。ま
ず、酸化物磁性基板31、31’の表面を鏡面加工す
る。
【0025】次いで、図3に示すように、一方の酸化物
磁性基板31の表面に所定間隔で数本の平行なトラック
幅規制溝23を形成し、さらにトラック幅規制溝23に
対して垂直な方向に接合用溝29を形成してコアブロッ
ク32を得る。
磁性基板31の表面に所定間隔で数本の平行なトラック
幅規制溝23を形成し、さらにトラック幅規制溝23に
対して垂直な方向に接合用溝29を形成してコアブロッ
ク32を得る。
【0026】一方、図4に示すように、他方のフェライ
トウエハ基板31’の表面には所定間隔で数本の平行な
トラック幅規制溝23を形成すると共に、このトラック
幅規制溝23と垂直な方向に巻線溝27、接合用溝29
を形成してコアブロック32’を得る。次に、スパッタ
リング等の方法によって、これらのコアブロック32、
32’の接合面にSiO2 、Cr等の図示せぬ下地膜を
20Å〜500Å形成する。
トウエハ基板31’の表面には所定間隔で数本の平行な
トラック幅規制溝23を形成すると共に、このトラック
幅規制溝23と垂直な方向に巻線溝27、接合用溝29
を形成してコアブロック32’を得る。次に、スパッタ
リング等の方法によって、これらのコアブロック32、
32’の接合面にSiO2 、Cr等の図示せぬ下地膜を
20Å〜500Å形成する。
【0027】そして、図5、図6に示すように、スパッ
タリング等の方法により、コアブロック32、32’の
接合面(下地膜上)に金属磁性体膜24を形成し、さら
にギャップ形成面に、図示せぬSiO2 、結晶化ガラス
等の非磁性体を、所定の厚さ形成してコアブロック3
3、33’を得る。なお、金属磁性体膜24には、Fe
−Si−Al系材料、Fe−Ta−C系材料、Fe−T
a−N系材料、あるいはこれらにAl、Cr等の金属元
素を混合したもの等を適宜用いればよい。
タリング等の方法により、コアブロック32、32’の
接合面(下地膜上)に金属磁性体膜24を形成し、さら
にギャップ形成面に、図示せぬSiO2 、結晶化ガラス
等の非磁性体を、所定の厚さ形成してコアブロック3
3、33’を得る。なお、金属磁性体膜24には、Fe
−Si−Al系材料、Fe−Ta−C系材料、Fe−T
a−N系材料、あるいはこれらにAl、Cr等の金属元
素を混合したもの等を適宜用いればよい。
【0028】次に、図7に示すように、コアブロック3
3、33’の接合面を対向させて接合し、巻線溝27お
よび接合用溝29に適正量の接合ガラス30を配置す
る。そして、コアブロック33、33’を加圧しながら
適温で加熱することにより、ガラス融着を行い、図8に
示すコアブロック34を得る。
3、33’の接合面を対向させて接合し、巻線溝27お
よび接合用溝29に適正量の接合ガラス30を配置す
る。そして、コアブロック33、33’を加圧しながら
適温で加熱することにより、ガラス融着を行い、図8に
示すコアブロック34を得る。
【0029】次に、媒体摺動面SにR加工を行い、アジ
マス角度を考慮した所定の切断面(点線で図示)で切断
なう。また媒体摺動面Sに、媒体と摺動するコアの幅を
規制する規制溝28を形成して、図9に示すヘッドチッ
プ35を得る。
マス角度を考慮した所定の切断面(点線で図示)で切断
なう。また媒体摺動面Sに、媒体と摺動するコアの幅を
規制する規制溝28を形成して、図9に示すヘッドチッ
プ35を得る。
【0030】次に、前記切断および溝加工中に入った加
工歪を低減、除去するために、所定時間、所定温度でヘ
ッドチップ35にアニールを施す。
工歪を低減、除去するために、所定時間、所定温度でヘ
ッドチップ35にアニールを施す。
【0031】次に、図10に示すように、上記工程によ
り得られたヘッドチップアニール済ヘッドチップ35を
ワイヤー36を用いて保持し、これらのヘッドチップ3
5を容器37に注がれた酸またはアルカリ溶液38に所
定時間浸潰する。そして、同ヘッドチップの金属磁性体
膜を表面から深さ2〜400nm除去する。なお、エッ
チング溶液としては、金属磁性体膜を除去することが可
能であれば、酸性溶液またはアルカリ性溶液のいずれを
使ってもよい。また、通常、本エッチンッグ中にボンデ
ィングガラス、フェライト等の表面も金属磁性体膜同
様、除去されるが、本発明において必要なエッチング量
は僅かであるため、実用上の問題は生じない。
り得られたヘッドチップアニール済ヘッドチップ35を
ワイヤー36を用いて保持し、これらのヘッドチップ3
5を容器37に注がれた酸またはアルカリ溶液38に所
定時間浸潰する。そして、同ヘッドチップの金属磁性体
膜を表面から深さ2〜400nm除去する。なお、エッ
チング溶液としては、金属磁性体膜を除去することが可
能であれば、酸性溶液またはアルカリ性溶液のいずれを
使ってもよい。また、通常、本エッチンッグ中にボンデ
ィングガラス、フェライト等の表面も金属磁性体膜同
様、除去されるが、本発明において必要なエッチング量
は僅かであるため、実用上の問題は生じない。
【0032】上記エッチングの後、十分に洗浄を行な
い、次に、ヘッドのギャップ深さが所定値となるまでテ
ープ摺動面Sをラッピングテープ等を用いて研磨する。
以上の工程により図1の磁気ヘッドAを得ている。
い、次に、ヘッドのギャップ深さが所定値となるまでテ
ープ摺動面Sをラッピングテープ等を用いて研磨する。
以上の工程により図1の磁気ヘッドAを得ている。
【0033】図11は、本発明の複合型ヘッドと図12
に示した従来複合型ヘッド1について、耐食性試験を行
った結果である。ただし、両ヘッド共、その諸元は、N
TSC Hi−8用ヘッドと同一であり、基板材にはM
n−Znフェライト、金属磁性体膜にはFeTaCAl
膜(膜厚:5μm)、ギャップ材にはSiO2、Mn−
Znフェライトと金属磁性体膜に敷く下地膜にはSiO
2 (膜厚:100Å)、を使用している。また、ヘッド
チップアニールは、両ヘッド共、真空度:1×10 5T
orrの真空中において行った(アニール温度:400
℃、保持時間:1時間)。そして、本発明ヘッドには、
前記チップアニール後、濃度:85%、温度:20℃の
燐酸溶液を用いて2分間のエッチングを施した。なお、
本条件のエッチングにより、本発明ヘッドのFeTaC
Al膜は表面から深さ約20nm除去されている。一
方、耐食性は、両ヘッド(各10チップ)を0.5規定
NaCl水溶液(20℃)に浸潰し、浸潰時間に対する
ヘッドのインダクタンスの変化率(浸潰後のインダクタ
ンス/浸潰前のインダクタンス)から評価している。
に示した従来複合型ヘッド1について、耐食性試験を行
った結果である。ただし、両ヘッド共、その諸元は、N
TSC Hi−8用ヘッドと同一であり、基板材にはM
n−Znフェライト、金属磁性体膜にはFeTaCAl
膜(膜厚:5μm)、ギャップ材にはSiO2、Mn−
Znフェライトと金属磁性体膜に敷く下地膜にはSiO
2 (膜厚:100Å)、を使用している。また、ヘッド
チップアニールは、両ヘッド共、真空度:1×10 5T
orrの真空中において行った(アニール温度:400
℃、保持時間:1時間)。そして、本発明ヘッドには、
前記チップアニール後、濃度:85%、温度:20℃の
燐酸溶液を用いて2分間のエッチングを施した。なお、
本条件のエッチングにより、本発明ヘッドのFeTaC
Al膜は表面から深さ約20nm除去されている。一
方、耐食性は、両ヘッド(各10チップ)を0.5規定
NaCl水溶液(20℃)に浸潰し、浸潰時間に対する
ヘッドのインダクタンスの変化率(浸潰後のインダクタ
ンス/浸潰前のインダクタンス)から評価している。
【0034】同図に示すように、従来ヘッドではFeT
aCAl膜に腐食が生じるため、インダクタンスが急激
に低下するのに対して、本発明の磁気ヘッドではインダ
クタンスがほとんど変化しない。このように、本発明の
磁気ヘッドは、従来ヘッドに比べて、耐食性が大きく向
上している。
aCAl膜に腐食が生じるため、インダクタンスが急激
に低下するのに対して、本発明の磁気ヘッドではインダ
クタンスがほとんど変化しない。このように、本発明の
磁気ヘッドは、従来ヘッドに比べて、耐食性が大きく向
上している。
【0035】以上のように、本発明の磁気ヘッドは非常
に高い耐食性を有する。また、本発明の磁気ヘッドは、
従来ヘッドの製造工程に、酸性溶液またはアルカリ性溶
液を用いたエッチング工程を加えるだけで製造可能であ
るため、非常に製造容易である。
に高い耐食性を有する。また、本発明の磁気ヘッドは、
従来ヘッドの製造工程に、酸性溶液またはアルカリ性溶
液を用いたエッチング工程を加えるだけで製造可能であ
るため、非常に製造容易である。
【0036】
【発明の効果】以上に示したように、本発明に係る複合
型磁気ヘッドは、優れた耐食性を有する。また、本ヘッ
ドを製造するためには、従来ヘッドの製造工程にエッチ
ング工程を加えるだけでよいため、非常に製造容易であ
る。
型磁気ヘッドは、優れた耐食性を有する。また、本ヘッ
ドを製造するためには、従来ヘッドの製造工程にエッチ
ング工程を加えるだけでよいため、非常に製造容易であ
る。
【図1】本発明の磁気ヘッドの概略外観を示す斜視図及
び一部拡大平面図である。
び一部拡大平面図である。
【図2】本発明のコアブロックの基となるフェライト等
の酸化物磁性基板31、31’の斜視図である。
の酸化物磁性基板31、31’の斜視図である。
【図3】一方のコアブロック32の斜視図である。
【図4】他方のコアブロック32’の斜視図である。
【図5】接合面に金属磁性膜24を形成した一方のコア
ブロック33の斜視図である。
ブロック33の斜視図である。
【図6】接合面に金属磁性膜24を形成した他方のコア
ブロック33’の斜視図である。
ブロック33’の斜視図である。
【図7】接合ガラス30を配置したコアブロック33、
33’の斜視図である。
33’の斜視図である。
【図8】コアブロック34の斜視図である。
【図9】規制溝28を形成したヘッドチップ35の斜視
図である。
図である。
【図10】ヘッドチップ35が容器37内で保持され酸
またはアルカリ溶液に浸潰されている様子を示す斜視図
である。
またはアルカリ溶液に浸潰されている様子を示す斜視図
である。
【図11】本発明の磁気ヘッドと従来ヘッドの耐食性を
比較した結果を示すグラフである。
比較した結果を示すグラフである。
【図12】従来の磁気ヘッドの概略外観を示す斜視図で
ある。
ある。
【図13】従来のコアブロックの基となる一対のフェラ
イトウエハ基板10、10’の斜視図である。
イトウエハ基板10、10’の斜視図である。
【図14】金属磁性体膜7を形成した一方のコアブロッ
ク11の斜視図である。
ク11の斜視図である。
【図15】金属磁性膜7を形成した他方のコアブロック
11’の斜視図である。
11’の斜視図である。
【図16】コアブロック11、11’の斜視図である。
【図17】従来の磁気ヘッドの概略外観を示す斜視図で
ある。
ある。
24…金属磁性体膜 33、33’…コアブロック、 35…ヘッドチップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 敏雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 稲田 健吉 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所映像情報メディア事業部内
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも一方にFeを主成分とする金属
磁性体膜を形成したヘッドブロック半体の一対を、非磁
性材料を挾んで接合して磁気ギャップを形成し、該磁気
ギャップ面に対して直角或いは所定角度傾斜した切断面
に沿って切断してヘッドチップとした後、該ヘッドチッ
プにアニールを施して製造される磁気ヘッドにおいて、 該アニール後、該ヘッドチップの表面に露出した該金属
磁性体膜を、表面より深さ略2nm以上、略400nm
以下除去したことを特徴とした磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、酸ま
たはアルカリ溶液を用いた化学エッチングにより、該金
属磁性体膜を除去したことを特徴とした磁気ヘッドの製
造方法。 - 【請求項3】請求項1又は2の製造方法により製造され
たことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12538296A JPH09305913A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12538296A JPH09305913A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09305913A true JPH09305913A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14908762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12538296A Pending JPH09305913A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 磁気ヘッドの製造方法及び磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09305913A (ja) |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP12538296A patent/JPH09305913A/ja active Pending
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