JPH0931165A - 水性樹脂組成物 - Google Patents

水性樹脂組成物

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JPH0931165A
JPH0931165A JP18706495A JP18706495A JPH0931165A JP H0931165 A JPH0931165 A JP H0931165A JP 18706495 A JP18706495 A JP 18706495A JP 18706495 A JP18706495 A JP 18706495A JP H0931165 A JPH0931165 A JP H0931165A
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JP
Japan
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acid
compound
curing
dihydrazide
meth
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JP18706495A
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Inventor
Tsukasa Maekawa
司 前川
Hiroyasu Hayashi
宏康 林
Kazusaki Kamiya
一先 神谷
Takashi Kitajima
孝志 北島
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Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、水系でも硬化時間が非常に短く、
硬化温度も比較的低いを提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の水性樹脂組成物は、水性樹脂エ
マルジョンを主成分とし、(a)改質剤としてエポキシ
樹脂、(b)硬化剤としてジヒドラジド化合物、並びに
(c)硬化促進剤としてモノヒドラジド化合物、イミダ
ゾール化合物、酸無水物、第3級アミン化合物、カルボ
ン酸及びジシアンジアミド化合物から選ばれる少なくと
も1種を含有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系でも硬化時間
が非常に短く、硬化温度も比較的低い水性樹脂組成物に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】アクリル樹脂は、その
硬化物が顕著に優れた透明度、耐候性等を有することか
ら、接着剤、塗料、繊維処理剤等として広く使用されて
いるが、表面硬度、長期耐久性等が不十分であるという
欠点を有している。このような欠点を解消するため、ア
クリル樹脂の硬化(架橋)を硬化剤の存在下に行うこと
が、最近提案されている。ここで硬化剤としては、アジ
ピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカ
ン−2−酸ジヒドラジド等の2塩基酸ジヒドラジド、2
−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−
エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール系化
合物、無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル
酸、無水メチルナジック酸、無水ピロメリット酸、無水
クロレンディック酸、ドデセニル無水コハク酸等の酸無
水物、ジエチレントリアミン、ベンジルジメチルアミン
等の第3級アミン化合物、ジシアンジミド等の一般的な
エポキシ樹脂硬化剤が使用されている。これらの中で
も、柔軟性に富み、割れが生じ難い硬化物を与えること
から、2塩基酸ジヒドラジドの使用割合が増加しつつあ
る。
【0003】更に最近では、アクリル樹脂の機械的物
性、耐摩耗性、柔軟性等の諸特性を一層向上させたり、
またアクリル樹脂と紫外線吸収剤等の樹脂添加剤との相
溶性を改善するために、アクリル樹脂にエポキシ樹脂を
改質剤として配合することが行われている。例えば、特
開平1−113476号公報には、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、2塩基酸ジヒドラジド及びジシアンジアミ
ド、イミダゾール化合物等を含む樹脂組成物が開示され
ている。しかしながら、該公報に記載の技術は水系での
硬化反応ではなく、硬化には30分から1時間程度を要
し、しかも硬化温度も180〜200℃と高い。また特
開平4−80280号公報には、アクリル樹脂エマルジ
ョン、エポキシ樹脂並びに2塩基酸ジヒドラジド及びイ
ミダソール化合物から選ばれる少なくとも1種の硬化剤
を含む水性樹脂組成物が示唆され、硬化反応も80℃の
比較的低い温度下に行われるが、具体的に2種の硬化剤
が併用された例はなく、加えて硬化時間は4時間程度と
非常に長い。アクリル樹脂とエポキシ樹脂とが共存する
水系での硬化反応の一番大きな課題は、反応時間が非常
に長いことである。
【0004】即ちこれらの公報には、アクリル樹脂を主
成分とし、改質剤であるエポキシ樹脂が共存する水系に
おいて、2塩基酸ジヒドラジドと他の樹脂硬化剤とを併
用する具体例はなく、併用により硬化反応を比較的低い
温度下に、数分から十数分程度の極めて短い時間で終了
し得ることは示唆されていない。
【0005】一方、最近の環境保護に対する要請が高ま
る中、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等を硬化させるに際
しても、工場排水を著しく汚染する有機溶媒に代えて水
が用いられるようになりつつある。従って、アクリル樹
脂とエポキシ樹脂とが共存する水系において、温和な条
件即ち室温から100℃程度までの比較的低い温度下に
て非常に短い時間で硬化反応が進行し得る水性樹脂組成
物の開発が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アクリル樹脂とエポ
キシ樹脂とが共存する水系に、硬化剤としてジヒドラジ
ド化合物と特定の硬化促進剤を併用することにより、顕
著に長いポットライフを有するにも拘わらず、温和な条
件下即ち室温から100℃程度の比較的低い温度下でも
数分から十数分程度の極めて短い時間で硬化反応が終了
し、しかも得られる硬化物はアクリル樹脂の好ましい特
性である顕著に優れた透明度及び耐候性を保持し、表面
硬度、長期耐久性、機械的強度、耐摩耗性、柔軟性、樹
脂添加剤との相溶性等の諸特性を高水準で備えているこ
と、更にはアクリル樹脂以外の水性樹脂エマルジョン、
例えばポリビニルアルコール等とエポキシ樹脂との共存
水系においても同様の硬化時間の短縮が達成されること
を見い出した。本発明は斯かる知見に基づき完成された
ものである。
【0007】即ち本発明は、水性樹脂エマルジョンを主
成分とし、(a)改質剤としてエポキシ樹脂、(b)硬
化剤としてジヒドラジド化合物、並びに(c)硬化促進
剤としてモノヒドラジド化合物、イミダゾール化合物、
酸無水物、第3級アミン化合物、カルボン酸及びジシア
ンジアミド化合物から選ばれる少なくとも1種を含有す
る水性樹脂組成物に係る。
【0008】本発明の水性樹脂組成物は、顕著に長いポ
ットライフを有するにも拘わらず、温和な条件下即ち室
温から100℃程度の比較的低い温度下でも数分から十
数分程度の極めて短い時間で硬化し得るものである。し
かも本発明の樹脂組成物を硬化させて得られる硬化物
は、アクリル樹脂の好ましい特性である顕著に優れた透
明度及び耐候性を保持し、表面硬度、長期耐久性、機械
的強度、耐摩耗性、柔軟性、樹脂添加剤との相溶性等の
諸特性を高水準で備えている。
【0009】
【発明の実施の態様】本発明の水性樹脂組成物において
は、水性樹脂エマルジョンが主な硬化成分となる。水性
樹脂エマルジョンとしては特に制限されず、水とエマル
ジョンを形成し得る樹脂原料及び/又は樹脂であればよ
いが、例えば、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール等
を挙げることができる。
【0010】アクリル樹脂としては公知のものでよく、
具体的には、例えば、下記の非官能性モノマー、一官能
性モノマー及び多官能性モノマーから選ばれる少なくと
も1種のアクリル系モノマーを含むものを挙げることが
できる。非官能性モノマーの具体例としては、例えば、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)
アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル−トリデシル、(メ
タ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸セチル
−ステアリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベ
ンジル等を挙げることができる。一官能性モノマーの具
体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ジメチル
アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチ
ル、(メタ)アクリル酸tert−ブチルアミノエチ
ル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル
酸テトラヒドロフルフリル等を挙げることができる。多
官能性モノマーの具体例としては、例えば、ジ(メタ)
アクリル酸エチレン、ジ(メタ)アクリル酸ジエチレン
グリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコ
ール、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸デカエチレングリコール、ジ
(メタ)アクリル酸ペンタデカエチレングリコール、ジ
(メタ)アクリル酸ペンタコンタヘクタエチレングリコ
ール、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレン、(メ
タ)アクリル酸アリル、トリ(メタ)アクリル酸トリメ
チロールプロパン、テトラ(メタ)アクリル酸ペンタエ
リスリトール、ジ(メタ)アクリル酸フタル酸ジエチレ
ングリコール等を挙げることができる。これらのアクリ
ル系モノマーは、1種を単独で又は2種以上を混合して
使用される。また市販のアクリル樹脂も使用できる。本
発明のアクリル樹脂には、更に、例えば、酢酸ビニル、
塩化ビニル、スチレン、(メタ)アクリルアミド、アク
リロニトリル、アクリロイルモルホリン、アクリログア
ナミン等のアクリル系モノマーと共重合可能な公知のコ
モノマーが含まれていてもよい。これらコモノマーも、
1種を単独で又は2種以上を併用される。尚、アクリル
樹脂は、架橋(硬化)終了後の任意の形状の成形物であ
ってもよく又は架橋前のモノマーの状態であってもよ
い。
【0011】また、ポリビニルアルコールとしても特に
制限されないが、アセトアセチル化ポリビニルアルコー
ル等が好ましく使用できる。
【0012】これらの水性樹脂エマルジョンの中でも、
アクリル樹脂が特に好ましい。
【0013】本発明の水性樹脂組成物において、改質剤
となるエポキシ樹脂としては公知のものでよく、例え
ば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、フェノールノポラック型エポキシ樹
脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジル
アミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ウレタン
変性エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、複素環式エポキシ樹脂等を挙げることができる。
また、市販のエポキシ樹脂も使用できる。エポキシ樹脂
の使用量は特に制限されず、得られる樹脂硬化物の用途
等に応じて広い範囲から適宜選択できるが、通常固形分
換算でアクリル樹脂100重量部に対して0.1〜50
重量部程度、好ましくは0.5〜10重量部程度とすれ
ばよい。
【0014】本発明の水性樹脂組成物においては、硬化
剤としてジヒドラジド化合物を用いる。ジヒドラジド化
合物は、一般に150〜200℃の温度下にエポキシ樹
脂と反応するのに1時間〜数時間程度を要することが知
られている。従ってジヒドラジド化合物の単独使用では
硬化時間の著しい短縮は起こらず、ジヒドラジド化合物
と特定の硬化促進剤を併用した場合にのみ硬化時間が著
しく短縮される。
【0015】ジヒドラジド化合物としては、1分子中に
2個又はそれ以上のヒドラジド基を有するものであれば
特に制限されないが、具体的には、例えば、シュウ酸ジ
ヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラ
ジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラ
ジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラ
ジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジ
ド、ジグリコール酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジ
ド、リンゴ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジ
ド、テレフタル酸ジヒドラジド、ダイマー酸ジヒドラジ
ド、特公平2−4607号公報に記載のジヒドラジド化
合物等の2塩基酸ヒドラジド、カルボヒドラジド、2,
4−ジヒドラジノ−6−メチルアミノ−sym−トリア
ジン、ポリ(メタ)アクリル酸ヒドラジド等を挙げるこ
とができる。これらの中でも、2塩基酸ジヒドラジド、
カルボヒドラジド等が好ましく、アジピン酸ジヒドラジ
ド、マロン酸ジヒドラジド、カルボヒドラジド等が特に
好ましい。本発明では、ジヒドラジド化合物は1種単独
で又は2種以上を混合して使用できる。ジヒドラジド化
合物の使用量は特に制限されず、得られる樹脂硬化物の
用途等に応じて広い範囲から適宜選択できるが、通常固
形分換算でアクリル樹脂とエポキシ樹脂との合計量10
0重量部に対して0.01〜10重量部程度、好ましく
は0.05〜5重量部程度とすればよい。
【0016】本発明の水性樹脂組成物においては、硬化
促進剤として、モノヒドラジド化合物、イミダゾール化
合物、酸無水物、第3級アミン化合物、カルボン酸及び
ジシアンジアミド化合物から選ばれる少なくとも1種を
使用する。これらのうち、モノヒドラジド化合物は、従
来アクリル樹脂やエポキシ樹脂の硬化剤としては用いら
れていない化合物であり、本発明の水系においてジヒド
ラジド化合物と併用した場合に優れた硬化促進効果を発
現する。また、イミダゾール化合物及びジシンアジアミ
ド化合物は80〜120℃でアクリル樹脂やエポキシ樹
脂と硬化反応を起こすことが知られている硬化剤であ
り、硬化反応温度が150〜200℃であるジヒドラジ
ド化合物との併用により硬化時間の著しい短縮化が達成
される理由は未だ明らかではないが、水系での硬化反応
であること、アクリル樹脂とエポキシ樹脂とが共存する
こと等に起因するものと考えられる。更に酸無水物及び
第3級アミン化合物は室温でエポキシ樹脂と反応するこ
とが知られているが、後記実施例からも明らかなよう
に、硬化後にジヒドラジド化合物が検出されないことか
ら、ジヒドラジド化合物とこれらの硬化剤が競合的に作
用しているものと考えられる。
【0017】モノヒドラジド化合物としては、分子中に
1個のヒドラジド基を有する化合物であれば特に制限は
ないが、例えば、一般式 R−CO−NHNH2 (1) [式中、Rは水素原子、アルキル基又は置換基を有する
ことのあるアリール基を示す。]で表されるモノヒドラ
ジド化合物を挙げることができる。一般式(1)のモノ
ヒドラジド化合物の具体例としては、例えば、ラウリル
酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラジ
ド、アセトヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、p−
ヒドロキシ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジ
ド、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド等を挙
げることができ、これらの中でも、ラウリル酸ヒドラジ
ド、サリチル酸ヒドラジド等を特に好ましく使用でき
る。モノヒドラジド化合物は1種を単独で又は2種以上
を混合して使用できる。
【0018】イミダゾール化合物としては特に制限はな
く公知のものを使用でき、具体的には、例えば、2−メ
チルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−プロ
ピルイミダゾール、2,2−ジメチルイミダゾール、2
−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
−2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル
イミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプ
タデシルイミダゾール等を挙げることができる。イミダ
ゾール化合物は1種を単独で又は2種以上を混合して使
用できる。
【0019】酸無水物としては特に制限はなく公知のも
のを使用でき、具体的には、例えば、無水フタル酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、4−メチルテト
ラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロ
メリット酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、無
水コハク酸、メチル無水コハク酸、ドデセニル無水コハ
ク酸、無水イタコン酸、無水マレイン酸、無水シクロペ
ンタンテトラカルボン酸、無水メチルナジック酸、無水
クロレンディック酸等を挙げることができる。酸無水物
は1種を単独で又は2種以上を混合して使用できる。
【0020】第3級アミン化合物としては特に制限なく
公知のものを使用でき、例えば、ジエチレントリアミ
ン、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベンジルジメ
チルアミン、トリ−n−ブチルアミン、2,4,6−ト
リス(ジメチルアミノメチル)フェノール、トリエタノ
ールアミン、N,N’−ジメチルピペラジン、1,8−
ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−1(DB
U)、テトラメチルグアニジン等を挙げることができ
る。第3級アミン化合物は1種を単独で又は2種以上を
混合して使用できる。
【0021】カルボン酸としては、公知のモノカルボン
酸及び多価カルボン酸が包含される。モノカルボン酸と
しては、例えば、ラウリル酸、サリチル酸、プロピオン
酸、p−ヒドロキシ安息香酸、ナフトエ酸、3−ヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸等を挙げることができる。多価カ
ルボン酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカ
ン二酸、マレイン酸、フマル酸、ジグリコール酸、酒石
酸、リンゴ酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒ
ドロフタル酸、ダイマー酸等を挙げることができる。カ
ルボン酸は1種を単独で又は2種以上を混合して使用で
きる。
【0022】ジシアンジアミド化合物としては特に制限
はなく公知のものを使用でき、具体的には、例えば、ジ
シアンジアミド、o−トリルビグアニド、フェニルビグ
アニド、α−ベンジルビグアニド、α−2,5−ジメチ
ルビグアニド、フェニルビグアニドオキサレート等を挙
げることができる。ジシアンジアミド化合物は1種を単
独で又は2種以上を混合して使用できる。
【0023】これらの硬化促進剤の中でも、モノヒドラ
ジド化合物、イミダゾール化合物等が好ましく、モノヒ
ドラジド化合物が特に好ましい。
【0024】上記の硬化促進剤の使用量は特に制限され
ず、得られる樹脂硬化物の用途等に応じて広い範囲から
適宜選択できるが、通常ジヒドラジド化合物100重量
部に対して0.01〜50重量部程度、好ましくは0.
1〜10重量部程度、より好ましくは0.1〜1重量部
程度とすればよい。
【0025】本発明の水性樹脂組成物には、レオロジー
調整剤、沈降防止剤、色分かれ防止剤、顔料、顔料分散
剤、レベリング剤、はじき防止剤、消泡剤、艶消し剤、
静電気防止剤、皮張り防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、着色防止剤、防腐剤、防虫剤、防カビ剤、殺菌剤等
の公知の添加剤が含まれていてもよい。
【0026】本発明の水性樹脂組成物は、上記各成分を
混合、更に必要に応じて適量の水を加えることにより製
造できる。本発明組成物は、使用時に各成分を混合して
もよく、アクリル樹脂、エポキシ樹脂及びジヒドラジド
化合物の3成分を水と混合しておき、使用時に硬化促進
剤を添加してもよく、又はアクリル樹脂及びエポキシ樹
脂の2成分と水を混合しておき、使用時にジヒドラジド
化合物及び硬化促進剤を添加してもよい。本発明組成物
における全固形分濃度は特に制限されず、得られる樹脂
硬化物の用途等に応じて広い範囲から適宜選択できる
が、通常0.01〜10重量%程度、好ましくは0.0
5〜5重量%程度とするのがよい。
【0027】斯くして得られる本発明の水性樹脂組成物
は、200℃付近の温度でも勿論硬化するが、通常室温
から120℃程度、好ましくは60℃から100℃程度
で硬化させればよい。
【0028】本発明の水性樹脂組成物は、極めて長いポ
ットライフを有するにも拘わらず、数分から十数分程度
の非常に短い時間で硬化するので、幅広い用途に適用で
きる。具体的には、本発明の水性樹脂組成物は、塗料、
接着剤、ライニング材、シール材、繊維加工剤等として
好適に使用できる。この際の適用方法としては、例え
ば、刷毛塗り、ロールコーター、ブレードコーター、バ
ーコーター等による塗布、浸漬、噴霧塗装等の公知の方
法を挙げることができる。また、例えばフィルムやシー
ト等の任意の形状に成形し、これを基材上に乗せたり又
は基材間に挟み、必要に応じて加熱下に圧着させること
もできる。本発明の水性樹脂組成物を適用し得る基材と
しては特に制限されず、例えば、合成樹脂、金属、木
材、セラミックス等を挙げることができる。
【0029】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明を具
体的に説明する。
【0030】実施例1 アセトアセチル化度6.0モル%、ケン化度99モル%
のアセトアセチル化ポリビニルアルコールの10重量%
水溶液100重量部に対し、エポキシ樹脂(商品名:エ
ピトートYD−128、東都化成(株)製)1重量部、
アジピン酸ジヒドラジド(硬化剤)の10重量%水溶液
5重量部及びサリチル酸ヒドラジド(硬化促進剤)の2
重量%水溶液1重量部を加え、室温下に撹拌混合してゲ
ルタイムを測定したところ、2分であった。
【0031】反応混合物から樹脂硬化物を取り出した
後、反応液を酸化還元滴定及びガスクロマトグラフィー
により分析したところ、アジピン酸ジヒドラジドは検出
されなかった。
【0032】比較例1 実施例1において、サリチル酸ヒドラジドを用いない以
外は実施例1と同様に操作したところ、満足の行く硬化
は起こらなかった。
【0033】実施例2〜7 サリチル酸ジヒドラジドに代えて表1に示す硬化促進剤
を用いる以外は、実施例1と同様に操作し、ゲルタイム
を測定した。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2〜7において、硬化反応終了後の
反応混合物から樹脂硬化物を取り出し、残りの反応液に
ついて実施例1と同様にして分析を行ったところ、アジ
ピン酸ヒドラジドは検出されなかった。
【0036】実施例8 水200gを100℃に加熱し、これに、エポキシ樹脂
原料(ポリグリセロールポリグリシジルエーテル)2
g、アジピン酸シセヒドラジド5g及びサリチル酸ヒド
ラジド0.5gを加えた後、直ちにこの溶液にアクリル
繊維7g(径200μm×長さ20m)を入れ、100
℃の温度下で5分間浸漬した。その後この被処理アクリ
ル繊維を取り出し、130℃で乾燥させた。
【0037】被処理繊維を取り出した後の溶液につい
て、実施例1と同様に分析したところ、アジピン酸ジヒ
ドラジドは検出されなかった。
【0038】また、上記の被処理繊維を100mlの水
に30分間浸漬した後、該繊維を濾過により取り除き、
残りの水を分析したところ、アジピン酸ジヒドラジドは
検出されなかった。
【0039】以上の結果から、アクリル樹脂とアジピン
酸ジビドラジドがエポキシ樹脂を介して結合しているも
のと考えられる。
【0040】実施例9〜14 サリチル酸ヒドラジドに代えて表2に示す硬化促進剤を
用いる以外は、実施例8と同様に操作し、硬化反応及び
アジピン酸ジヒドラジドの残存量の分析を行った。結果
を表2に示す。
【0041】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 孝志 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性樹脂エマルジョンを主成分とし、
    (a)改質剤としてエポキシ樹脂、(b)硬化剤として
    ジヒドラジド化合物、並びに(c)硬化促進剤としてモ
    ノヒドラジド化合物、イミダゾール化合物、酸無水物、
    第3級アミン化合物、カルボン酸及びジシアンジアミド
    化合物から選ばれる少なくとも1種を含有する水性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 水性樹脂エマルジョンが、アクリル樹脂
    及びポリビニルアルコールから選ばれる少なくとも1種
    である請求項1に記載の水性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 硬化促進剤がモノヒドラジド化合物及び
    イミダゾール化合物から選ばれる少なくとも1種である
    請求項1に記載の水性樹脂組成物。
JP18706495A 1995-07-24 1995-07-24 水性樹脂組成物 Pending JPH0931165A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18706495A JPH0931165A (ja) 1995-07-24 1995-07-24 水性樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013031519A1 (ja) * 2011-08-26 2013-03-07 デクセリアルズ株式会社 太陽電池用導電性接着剤及びこれを用いた接続方法、太陽電池モジュール、太陽電池モジュールの製造方法
JP2024024961A (ja) * 2022-08-10 2024-02-26 味の素株式会社 エポキシ樹脂用硬化剤およびエポキシ樹脂組成物

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