JPH0931318A - ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂組成物

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JPH0931318A
JPH0931318A JP18722995A JP18722995A JPH0931318A JP H0931318 A JPH0931318 A JP H0931318A JP 18722995 A JP18722995 A JP 18722995A JP 18722995 A JP18722995 A JP 18722995A JP H0931318 A JPH0931318 A JP H0931318A
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mol
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JP18722995A
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Sukeji Yoshihara
資二 吉原
Masanari Uno
将成 宇野
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリカーボネート系樹脂(I)100重量部に対
して、4級アンモニウム塩化されたアミノアルキル基含
有ビニル系単量体単位10〜100モル%よりなる重合体ブ
ロック(A)、及び(メタ)アクリル酸エステル単位50〜1
00モル%よりなる重合体ブロック(B)から構成されるブ
ロック共重合体(II)0.5〜20重量部を配合してなるポリ
カーボネート系樹脂組成物、並びに該樹脂組成物からな
る成形品。 【効果】 本発明のポリカーボネート系樹脂組成物から
製造される成形品は、恒久的に、かつ成形直後あるいは
低湿度下においても十分な帯電防止性を有しているのみ
ならず、機械的特性などにも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート系樹
脂および特定のブロック共重合体からなるポリカーボネ
ート系樹脂組成物、並びに該樹脂組成物からなる成形品
に関する。本発明のポリカーボネート系樹脂組成物から
製造される成形品は、恒久的に、かつ成形直後あるいは
低湿度下においても十分な帯電防止性を有しているのみ
ならず、機械的特性などにも優れているので、自動車部
品、電気・電子部品、包装材料などの各種用途に好適に
使用することができる。
【0002】
【従来の技術】一般に熱可塑性樹脂は電気絶縁体である
ため、電気・電子部品用途などに広く使用されている。
しかしながら、これらの熱可塑性樹脂から製造された成
形品は、摩擦により容易に静電気を発生し、帯電してし
まうため、成形品表面への埃の付着を招き、外観を損ね
るばかりか周辺の機器に電気的影響を及ぼすなどの問題
点を有している。また、これらの熱可塑性樹脂からフィ
ルムやシートなどを製造する場合には、帯電反発により
フィルムやシートの巻取りや積層が困難になるなどの製
造上の問題点も有している。
【0003】このような問題点を解決するために、低分
子量の界面活性剤を帯電防止剤として成形品表面に塗布
する方法、熱可塑性樹脂に練り込む方法などが行われて
きた。しかしながら、これらの方法では、洗浄、拭き取
りなどにより容易に帯電防止性が低下してしまうという
欠点を有している。また、帯電防止剤として低分子量の
界面活性剤を多量に熱可塑性樹脂に練り込むと、帯電防
止性は持続するものの、界面活性剤がブリードアウトし
て成形品の表面が汚れたり、成形品の機械的特性が損な
われる。
【0004】そこで、近年では、帯電防止性能の恒久化
を目的として、熱可塑性樹脂に相溶性を有する親水性高
分子を、帯電防止剤として用いる試みが行われている。
例えば、ポリエーテルを含有するポリエーテルエステル
アミドエラストマー(特開昭62−273252号公報
参照)または4級アンモニウム塩化された不飽和ビニル
単量体単位およびこれと共重合可能な不飽和ビニル単量
体単位からなるランダム共重合体(特開昭63−544
67号公報参照)を帯電防止剤として用いる試みが行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ポリエーテルエステルアミドエラストマーを帯電防止剤
として熱可塑性樹脂に配合した場合には、帯電防止性は
持続するものの、吸湿速度が遅いため、成形直後には十
分な帯電防止効果が発現しない。さらに、上記のランダ
ム共重合体を、帯電防止剤として熱可塑性樹脂に配合す
る場合には、疎水性である熱可塑性樹脂との相溶性の制
御が困難である。すなわち、ランダム共重合体と熱可塑
性樹脂との相溶性が比較的良好な場合には、帯電防止剤
の成形品表面への濃縮が困難であり、十分な帯電防止効
果が発現しない。一方、ランダム共重合体と熱可塑性樹
脂との相溶性が悪い場合には、帯電防止剤の熱可塑性樹
脂への分散性が劣るため、成形品表面において均一な帯
電防止効果が発現しない。さらに、上記に示した従来の
帯電防止剤を熱可塑性樹脂に配合する方法では、目標と
する帯電防止性能を達成するためには、帯電防止剤を多
量に配合する必要があるため、熱可塑性樹脂の機械的特
性などが低下するとともに、樹脂組成物の価格が高くな
ってしまうという欠点がある。
【0006】本発明の目的は、少ない帯電防止剤の配合
量で、恒久的に、かつ成形直後あるいは低湿度下におい
ても十分な帯電防止性を有しているのみならず、機械的
特性などにも優れたポリカーボネート系樹脂組成物およ
びそれからなる成形品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、帯電防止剤とし
て、4級アンモニウム塩化されたアミノアルキル基含有
ビニル系単量体単位からなる重合体ブロック(A)と
(メタ)アクリル酸エステル単位からなる重合体ブロッ
ク(B)から構成されるブロック共重合体をポリカーボ
ネート系樹脂に配合することにより、成形品表面に親水
性成分が良好に濃縮され、従来の帯電防止剤よりも少な
い配合量で目標とする帯電防止性能が恒久的に発現さ
れ、かつ機械的特性にも優れたポリカーボネート系樹脂
組成物が得られることを見出だし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明はポリカーボネート系樹
脂(I)100重量部に対して、4級アンモニウム塩化
されたアミノアルキル基含有ビニル系単量体単位10〜
100モル%およびこれと共重合可能なビニル系単量体
単位0〜90モル%よりなる重合体ブロック(A)、並
びに(メタ)アクリル酸エステル単位50〜100モル
%およびこれと共重合可能なビニル系単量体単位0〜5
0モル%よりなる重合体ブロック(B)から構成される
ブロック共重合体(II)0.5〜20重量部を配合して
なるポリカーボネート系樹脂組成物に関する。さらに、
本発明は上記のポリカーボネート系樹脂組成物からなる
成形品に関する。
【0009】以下本発明を具体的に説明する。本発明に
用いられるポリカーボネート系樹脂(I)とは、実質的
にジヒドロキシ化合物とホスゲンまたは炭酸のジエステ
ルとを反応させることにより得られる重合体である。ジ
ヒドロキシ化合物としては、例えば、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェノー
ルAと称する)、テトラメチルビスフェノールA、テト
ラブロモビスフェノールA、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−P−ジイソプロピルベンゼン、ハイドロキノ
ン、レゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルなどの芳香族ジヒドロキシ化合物などを挙げることが
でき、これらのなかでもビスフェノールAが好ましい。
さらに、必要に応じて、4,6−ジメチル−2,4,6
−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、4,
6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘプタン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ
(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−3、1,3,5
−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,
1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンなどの3官
能以上のポリヒドロキシ化合物を少量併用してもよい。
【0010】本発明に用いられるブロック共重合体(I
I)は、以下に述べる重合体ブロック(A)および重合
体ブロック(B)から構成されており、例えば、AB型
ブロック共重合体、ABA型ブロック共重合体、BAB
型ブロック共重合体などを挙げることができる。これら
のなかでも、AB型ブロック共重合体が好ましい。
【0011】本発明に用いられるブロック共重合体(I
I)を構成する重合体ブロック(A)は、4級アンモニ
ウム塩化されたアミノアルキル基含有ビニル系単量体単
位を10〜100モル%含有しており、30〜100モ
ル%含有していることが好ましく、60〜100モル%
含有していることがより好ましい。4級アンモニウム塩
化されたアミノアルキル基含有ビニル系単量体単位の含
有割合が10モル%未満の場合には、得られるポリカー
ボネート系樹脂組成物の帯電防止性が劣る。アミノアル
キル基含有ビニル系単量体としては、例えば、下記の一
般式(1)、一般式(2)で表される化合物などを挙げ
ることができる。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】〔上記の一般式(1)、(2)中、R1
水素原子またはメチル基、R2は炭素数1〜10のアル
キレン基または少なくとも1つ以上の水酸基を有する炭
素数1〜10のアルキレン基、R3およびR4はそれぞれ
水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示す。〕
【0015】アミノアルキル基含有ビニル系単量体を4
級塩化する際に使用される4級化剤は、特に制限され
ず、従来から使用されているいずれもが使用できる。例
えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチルなどの硫酸エステル
類;メタンスルホン酸メチル、メタンスルホン酸エチル
などの脂肪族系スルホン酸エステル類;o−トルエンス
ルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸メチル、o−
トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン酸エ
チル、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸
エチルなどの芳香族系スルホン酸エステル類;塩化メチ
ル、塩化エチル、塩化ベンジル、ヨウ化メチル、ヨウ化
エチル、ヨウ化ベンジル、臭化メチル、臭化エチル、臭
化ベンジルなどのハロゲン化アルキル;クロロ酢酸ナト
リウム、ブロモ酢酸ナトリウム、ヨード酢酸ナトリウム
などのハロゲン化アルキルカルボン酸塩;1,3−プロ
パンスルトン、1,4−ブタンスルトンなどのスルトン
類などが挙げられる。これらの中でも得られるブロック
共重合体(II)の樹脂に帯電防止性を付与する能力が優
れている点で、スルホン酸エステル類を4級化剤として
用いるのが好ましい。さらに、得られるブロック共重合
体(II)の耐熱性が優れている点において、o−トルエ
ンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸メチル、
o−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン
酸エチルを4級化剤として用いるのがより好ましい。な
お、アミノアルキル基の4級アンモニウム塩化は、ブロ
ック共重合体(II)を製造する際の任意の段階で行うこ
とができる。例えば、モノマーの段階でアミノアルキル
基を4級アンモニウム塩化してもよいし、アミノアルキ
ル基含有ビニル系単量体を用いてブロック共重合体(I
I)を製造した後に、アミノアルキル基を4級アンモニ
ウム塩化してもよい。
【0016】重合体ブロック(A)は、必要に応じて、
4級アンモニウム塩化されたアミノアルキル基含有ビニ
ル系単量体単位と共重合可能なビニル系単量体単位を9
0モル%以下、好ましくは70モル%以下、より好まし
くは40モル%以下の割合で含んでいてもよい。この併
用可能なビニル系単量体単位としては、スチレン、p−
スチレンスルホン酸、およびそのナトリウム塩、カリウ
ム塩などのスチレン系単量体類;(メタ)アクリロニト
リル類;酢酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどのビニルエ
ステル類;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチルなどの(メタ)アクリル酸およびそのエス
テル;(メタ)アクリルアミド;N−ビニル−2−ピロ
リドンなどから誘導される単位を挙げることができ、こ
れらのうち1種または2種以上を含ませることができ
る。
【0017】ブロック共重合体(II)を構成する重合体
ブロック(B)は、(メタ)アクリル酸エステル単量体
単位を50〜100モル%含有しており、70〜100
モル%含有していることが好ましい。(メタ)アクリル
酸エステル単位の含有割合が50モル%未満の場合に
は、ブロック共重合体(II)のポリカーボネート系樹脂
(I)への相溶性が低下するため、得られるポリカーボ
ネート系樹脂組成物の帯電防止性能が劣る。(メタ)ア
クリル酸エステル単位としては、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルなどから誘導される単位を挙げることができ、
これらのうち1種または2種以上を含ませることができ
る。これらのなかでも、炭素数1〜4のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステルから誘導され
る単位が好ましい。
【0018】重合体ブロック(B)は、必要に応じて、
(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能なビニル系単
量体単位を50モル%以下、好ましくは30モル%以下
の割合で含んでいてもよい。この併用可能なビニル系単
量体単位としては、例えば、スチレン、p−スチレンス
ルホン酸、およびそのナトリウム塩、カリウム塩などの
スチレン系単量体類;(メタ)アクリロニトリル類;酢
酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどのビニルエステル類;
(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリルアミド;N−ビ
ニル−2−ピロリドンなどから誘導される単位を挙げる
ことができ、これらのうち1種または2種以上を含ませ
ることができる。
【0019】重合体ブロック(A)の数平均分子量は
5,000〜200,000であるのが好ましく、1
5,000〜160,000であるのがより好ましい。
重合体ブロック(B)の数平均分子量は500〜50,
000であるのが好ましく、1,000〜30,000
であるのがより好ましい。重合体ブロック(A)および
(B)の数平均分子量がこれらの範囲内にあると、ポリ
カーボネート系樹脂への溶融分散性およびポリカーボネ
ート系樹脂への帯電防止性能の付与効果の点においてよ
り優れたブロック共重合体(II)が得られるので好まし
い。さらに、AB型ブロック共重合体の場合には、重合
体ブロック(A)の数平均分子量(MnA)と重合体ブ
ロック(B)の数平均分子量(MnB)の比MnA/M
nBは、0.5〜50.0であるのが好ましく、2〜2
0であるのがより好ましい。MnA/MnBがこの範囲
内にあると、ポリカーボネート系樹脂組成物との相溶性
のバランスが良くなり、得られるポリカーボネート系樹
脂組成物の恒久的な帯電防止性能がより優れたものとな
る。
【0020】ブロック共重合体(II)の重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnは、
1.8〜12.0であるのが好ましく、2.0〜5.0
であるのがより好ましい。Mw/Mnがこの範囲内にあ
ると、成形品の表面近傍にブロック共重合体(II)の筋
状配向が形成されやすく、より帯電防止性に優れたもの
が得られる。なお、本明細書でいう数平均分子量および
重量平均分子量は、重合体ブロック(A)に含まれるア
ミノアルキル基を4級アンモニウム塩化していないアミ
ンの状態で、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)法により、標準ポリスチレン検量線から求め
た値である。
【0021】ブロック共重合体(II)の製造法は、特に
制限はないが、例えば、重合体ブロック(A)〔または
重合体ブロック(B)〕を構成する単量体成分を、チオ
−S−カルボン酸、2−アセチルチオエチルチオール、
10−アセチルチオデカンチオールなどの分子内にチオ
エステル基とメルカプト基を含有する化合物の存在下に
ラジカル重合し、得られた重合体を水酸化ナトリウム、
アンモニアなどのアルカリ、または塩酸、硫酸などの酸
で処理することにより、片末端にメルカプト基を有する
重合体とし、該重合体の存在下に、重合体ブロック
(B)〔または重合体ブロック(A)〕を構成する単量
体成分をラジカル重合することによりブロック共重合体
(II)を製造する方法が、目的とする分子量および分子
量分布を有するブロック共重合体(II)を簡便かつ効率
的に得ることができるので好ましい。
【0022】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、ポリカーボネート系樹脂(I)100重量部に対し
て上記のブロック共重合体(II)を0.5〜20重量部
配合しており、0.5〜10重量部配合していることが
好ましく、1〜5重量部配合していることがより好まし
い。ブロック共重合体(II)の配合量が0.5重量部未
満の場合には、得られるポリカーボネート系樹脂組成物
の帯電防止性が劣り、20重量部を越える場合には、得
られるポリカーボネート系樹脂組成物の帯電防止性は良
好であるが、機械的強度などが劣る。
【0023】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、必要に応じて、滑剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、染
料、顔料、アンチブロッキング剤、ガラス繊維、カーボ
ン繊維などの繊維状充填剤、シリカ、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、酸化チタン、カ
ーボンブラック、チタン酸カリウムなどの粉末状充填
剤、ポリマーアロイ用相溶化剤、エンジニアプラスチッ
ク樹脂、汎用樹脂などを含有していてもよい。
【0024】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、上記のポリカーボネート系樹脂(I)およびブロッ
ク共重合体(II)を使用して、通常のポリマーブレンド
の手法により製造することができる。例えば、ポリカー
ボネート系樹脂(I)およびブロック共重合体(II)
を、樹脂材料の混合に用いられるような一軸押出機、二
軸押出機、ブラベンダー、ニーダー、バンバリーミキサ
ーなどの溶融混練機を用いて溶融混練してもよいし、ヘ
ンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブラーミキ
サーなどでドライブレンドしてもよい。
【0025】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、熱溶融成形や加熱加工が可能であり、射出成形、押
出成形、ブロー成形などの任意の成形方法によって種々
の形状の成形品を円滑に製造することができる。
【0026】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
は、成形後すみやかに帯電防止効果を発現し、この帯電
防止効果は恒久的に持続するため、自動車部品、電気・
電子部品、包装材料などの各種用途の素材などとして有
用である。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。なお、以下の例において、ポリカー
ボネート系樹脂組成物の評価は下記の方法に従って行っ
た。
【0028】〔表面抵抗率の測定〕20℃、40%RH
の条件下で6時間または24時間放置した試験片、ある
いは30℃水中に1日浸漬した後、超音波洗浄を1時間
行い、20℃、40%RHの条件下で1日放置した試験
片について、20℃、40%RHの条件下で、デジタル
超高抵抗/微少電流計(ADVANTEST社製R8340)を用い
て、印加電圧1000Vでの表面抵抗率を測定した。
【0029】〔アイゾッド衝撃試験〕射出成形した試験
片から64mm×12.7mm×3.18mmの試験片
を切り出し、0.25mmRのノッチを付け、20℃、
50%RHの条件下で1日放置した後、アイゾッド衝撃
試験機(東洋精機製作所製)を用いて測定した。
【0030】参考例1 メタクリル酸メチル800重量部にチオ−S−酢酸1
5.2重量部、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)0.04重量部を添加し、窒素気流下、70℃で、
40%転換率まで重合させることにより、末端にチオエ
ステル基を有するポリメタクリル酸メチルを得た。この
ポリメタクリル酸メチル200重量部をトルエン/メタ
ノールの混合溶媒800重量部に溶解させ、1.0重量
部の水酸化ナトリウムを添加し、60℃で2時間反応さ
せることにより、末端にチオール基を有するポリメタク
リル酸メチルを得た。ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート300重量部と末端にチオール基を有するポリメタ
クリル酸メチル20重量部とをトルエン320重量部に
溶解し、70℃でAIBN0.6重量部を添加して、9
8%の転換率に達するまで重合した。得られた重合体を
メタノールで20%溶液に稀釈し、これにトルエンスル
ホン酸メチル355重量部を添加し、50℃で6時間反
応させることにより、重合体中の3級アミノ基を全て4
級アンモニウム塩化した。得られたAB型ブロック共重
合体(ポリマーA)の物性値を下記の表1に示す。
【0031】参考例2 参考例1のメタクリル酸メチル800重量部をメタクリ
ル酸メチル699重量部およびメタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル101重量部に、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート300重量部を220重量部に、トルエン3
20重量部を240重量部に、AIBN0.6重量部を
0.4重量部に、トルエンスルホン酸メチル355重量
部を261重量部に代えた以外は参考例1と同様に行
い、AB型ブロック共重合体を得た。得られたAB型ブ
ロック共重合体(ポリマーB)の物性値を下記の表1に
示す。
【0032】参考例3 メタクリル酸メチル520重量部、アクリロニトリル2
80重量部にチオ−S−酢酸2.3重量部、AIBN
0.02重量部を添加し、窒素気流下、70℃で、5.
8%転換率まで重合させることにより、末端にチオエス
テル基を有する(メタクリル酸メチル/アクリロニトリ
ル)共重合体を得た。この(メタクリル酸メチル/アク
リロニトリル)共重合体30重量部をトルエン/メタノ
ールの混合溶媒120重量部に溶解させ、0.2重量部
の水酸化ナトリウムを添加し、60℃で2時間反応させ
ることにより、末端にチオール基を有する(メタクリル
酸メチル/アクリロニトリル)共重合体を得た。ジメチ
ルアミノエチルメタクリルアミド70重量部と末端にチ
オール基を有する(メタクリル酸メチル/アクリロニト
リル)共重合体20重量部とをトルエン90重量部に溶
解し、70℃でAIBN0.1重量部を添加して、98
%の転換率に達するまで重合した。得られた重合体をメ
タノールで20%溶液に稀釈し、これにトルエンスルホ
ン酸メチル83.4重量部を添加し、50℃で6時間反
応させることにより、重合体中の3級アミノ基を全て4
級アンモニウム塩化した。得られたAB型ブロック共重
合体(ポリマーC)の物性値を下記の表1に示す。
【0033】参考例4 参考例1のメタクリル酸メチル800重量部をメタクリ
ル酸メチル691重量部およびメタクリル酸グリシジル
109重量部に、チオ−S−酢酸15.2重量部を1
0.1重量部に、ジメチルアミノエチルメタクリレート
300重量部をジメチルアミノエチルメタクリルアミド
100重量部に、トルエン320重量部を120重量部
に、AIBN0.6重量部を0.2重量部に、トルエン
スルホン酸メチル355重量部を119重量部に代えた
以外は参考例1と同様にして、AB型ブロック共重合体
を得た。得られたAB型ブロック共重合体(ポリマー
D)の物性値を下記の表1に示す。
【0034】参考例5 参考例1のチオ−S−酢酸15.2重量部を133重量
部に、ジメチルアミノエチルメタクリレート300重量
部をジメチルアミノエチルメタクリレート628重量部
およびメタクリル酸メチル172重量部に、トルエン3
20重量部を820重量部に、AIBN0.6重量部を
1.6重量部に、トルエンスルホン酸メチル355重量
部を744重量部に代えた以外は参考例1と同様にし
て、AB型ブロック共重合体を得た。得られたAB型ブ
ロック共重合体(ポリマーE)の物性値を下記の表1に
示す。
【0035】参考例6 参考例1のメタクリル酸メチル800重量部をメタクリ
ル酸n−ブチル800重量部に、チオ−S−酢酸15.
2重量部を30.4重量部に、ジメチルアミノエチルメ
タクリレート300重量部を160重量部に、トルエン
320重量部を180重量部に、AIBN0.5重量部
を0.3重量部に、トルエンスルホン酸メチル355重
量部を190重量部に代えた以外は参考例1と同様にし
て、AB型ブロック共重合体を得た。得られたAB型ブ
ロック共重合体(ポリマーF)の物性値を下記の表1に
示す。
【0036】参考例7 参考例1のチオ−S−酢酸15.2重量部を7.6重量
部に、末端にチオール基を有するポリメタクリル酸メチ
ル20重量部を100重量部に、ジメチルアミノエチル
メタクリレート300重量部を100重量部に、トルエ
ン320重量部を200重量部に、AIBN0.5重量
部を0.2重量部に、トルエンスルホン酸メチル355
重量部を118重量部に代えた以外は参考例1と同様に
して、AB型ブロック共重合体を得た。得られたAB型
ブロック共重合体(ポリマーG)の物性値を下記の表1
に示す。
【0037】参考例8 参考例1のチオ−S−酢酸15.2重量部を30.4重
量部に、ジメチルアミノエチルメタクリレート300重
量部をジメチルアミノエチルメタクリレート15重量部
およびメタクリル酸メチル185重量部に、トルエン3
20重量部を220重量部に、AIBN0.5重量部を
0.2重量部に、トルエンスルホン酸メチル355重量
部を17.8重量部に代えた以外は参考例1と同様にし
て、AB型ブロック共重合体を得た。得られたAB型ブ
ロック共重合体(ポリマーH)の物性値を下記の表1に
示す。
【0038】参考例9 スチレン800重量部にチオ−S−酢酸1.1重量部、
AIBN0.2重量部を添加し、窒素気流下、70℃
で、6.3%転換率まで重合させることにより、末端に
チオエステル基を有するポリスチレンを得た。このポリ
スチレン30重量部をトルエン/メタノールの混合溶媒
120重量部に溶解させ、0.2重量部の水酸化ナトリ
ウムを添加し、60℃で2時間反応させることにより、
末端にチオール基を有するポリスチレンを得た。ジメチ
ルアミノエチルメタクリルアミド260重量部と末端に
チオール基を有するポリスチレン20重量部とをトルエ
ン280重量部に溶解し、70℃でAIBN0.4重量
部を添加して、98%の転換率に達するまで重合した。
得られた重合体をメタノールで20%溶液に稀釈し、こ
れに臭化エチル182重量部を添加し、室温で8時間反
応させることにより、重合体中の3級アミノ基を全て4
級アンモニウム塩化した。得られたAB型ブロック共重
合体(ポリマーI)の物性値を下記の表1に示す。
【0039】参考例10 ジメチルアミノエチルメタクリレート431重量部、メ
タクリル酸メチル69重量部、ブタンチオール0.6重
量部、トルエン500重量部にAIBN0.2重量部を
添加し、窒素気流下、70℃で、65%転換率まで重合
させることにより、(ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート/メタクリル酸メチル)ランダム共重合体を得た。
得られたランダム共重合体をメタノールで20%溶液に
稀釈し、これにトルエンスルホン酸メチル332重量部
を添加し、50℃で6時間反応させることにより、重合
体中の3級アミノ基を全て4級アンモニウム塩化した。
得られたランダム共重合体(ポリマーJ)の物性値を下
記の表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例1〜7、比較例1〜5 ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分
子量28000)100重量部に、参考例1〜9で得ら
れたAB型ブロック共重合体または参考例10で得られ
たランダム共重合体を、下記の表2に示した割合で配合
し、二軸押出機を用いて260℃で混練することにより
ポリカーボネート系樹脂組成物を得た。このポリカーボ
ネート系樹脂組成物を用いて、260℃で10cm×1
0cm×3.18mmの板状試験片を射出成形した。前
記の評価方法に従って評価した結果を、下記の表2に示
す。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート系樹脂組成物
から製造される成形品は、恒久的に、かつ成形直後ある
いは低湿度下においても十分な帯電防止性を有している
のみならず、機械的特性などにも優れているので、自動
車、電気・電子製品、包装材などの各種用途に好適に使
用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート系樹脂(I)100重
    量部に対して、4級アンモニウム塩化されたアミノアル
    キル基含有ビニル系単量体単位10〜100モル%およ
    びこれと共重合可能なビニル系単量体単位0〜90モル
    %よりなる重合体ブロック(A)、並びに(メタ)アク
    リル酸エステル単位50〜100モル%およびこれと共
    重合可能なビニル系単量体単位0〜50モル%よりなる
    重合体ブロック(B)から構成されるブロック共重合体
    (II)0.5〜20重量部を配合してなるポリカーボネ
    ート系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ブロック共重合体(II)を構成する、重
    合体ブロック(A)の数平均分子量が5,000〜20
    0,000であり、重合体ブロック(B)の数平均分子
    量が500〜50,000である請求項1記載のポリカ
    ーボネート系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のポリカーボネー
    ト系樹脂組成物からなる成形品。
JP18722995A 1995-07-24 1995-07-24 ポリカーボネート系樹脂組成物 Pending JPH0931318A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100542139B1 (ko) * 2000-05-30 2006-01-10 제일모직주식회사 열가소성 수지조성물

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