JPH09320829A - ラインフィルタ用フェライトコアおよびその製造方法 - Google Patents
ラインフィルタ用フェライトコアおよびその製造方法Info
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- JPH09320829A JPH09320829A JP9087599A JP8759997A JPH09320829A JP H09320829 A JPH09320829 A JP H09320829A JP 9087599 A JP9087599 A JP 9087599A JP 8759997 A JP8759997 A JP 8759997A JP H09320829 A JPH09320829 A JP H09320829A
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Abstract
0kHz 程度でのインピーダンスが高く、広帯域に亘って
ノイズ減衰率の高いラインフィルタ用フェライトコアを
提供する。 【解決手段】 主成分が、MnO換算で13.5〜16
重量%の酸化マンガンと、ZnO換算で14〜16重量
%の酸化亜鉛と、酸化鉄(残部)とであり、副成分とし
て、SiO2 換算で50〜200ppm の酸化ケイ素と、
CaO換算で100〜350ppm の酸化カルシウムと、
Nb2 O5 換算で30〜150ppm の酸化ニオブと、M
oO3 換算で20〜200ppm の酸化モリブデンと、B
i2 O3 換算で100〜800ppm の酸化ビスマスとを
含有するラインフィルタ用フェライトコア。
Description
の周波数特性が良好で広帯域に亘ってノイズ減衰率の高
いラインフィルタ用フェライトコアと、これを製造する
方法とに関する。
は、比較的高い周波数でしかも広帯域(0.5〜100
0kHz 程度)で高透磁率が必要である。このような周波
数帯域において透磁率の高いMn−Zn系フェライト
は、例えば特開平6−204025号公報(Biおよび
Mo添加、100kHz および500kHz の初透磁率が9
000以上および3000以上)に記載されている。ま
た、特開平5−74623号公報(Mo添加)にも高透
磁率Mn−Zn系フェライトが記載されている。ところ
で、ラインフィルタ用のフェライトコアでは、透磁率の
他、低周波域、例えば1kHzでの高いインダクタンス
と、高周波域、例えば500kHzでの高いインピーダン
スとが必要とされる。しかし、従来の高透磁率材料で
は、これら両者を満足することができなかった。
イトコアは、焼成時に特にMoが昇華ないし蒸発しやす
いため、この量を見込んで、出発原料中の配合比率を設
計値よりも多くする必要がある。しかし、Moを過剰に
添加して実際に量産を行ったとき、透磁率の高いコアと
低いコアとが混在し、特性ばらつきが生じてしまうこと
がわかった。
防ぐために、焼成体と同一組成のケースを用いたり、酸
化亜鉛の成形体を同時に焼成する方法が、例えば特開平
3−41708号公報に提案されている。しかし、この
ような方法を適用した場合、コスト高となる。
率が高く、その周波数特性が良好で、低周波域でインダ
クタンスが高く、高周波域でインピーダンスが高く、こ
のため広帯域に亘って高いノイズ減衰率を示し、しかも
特性ばらつきが小さいラインフィルタ用フェライトコア
を提供することである。
(1)〜(7)のいずれかの構成により達成される。 (1) MnO換算で13.5〜16重量%の酸化マン
ガンと、ZnO換算で14〜16重量%の酸化亜鉛と、
酸化鉄(残部)との主成分と、SiO2 換算で50〜2
00ppm の酸化ケイ素と、CaO換算で100〜350
ppm の酸化カルシウムと、Nb2 O5 換算で30〜15
0ppm の酸化ニオブと、MoO3 換算で20〜200pp
m の酸化モリブデンと、Bi2 O3 換算で100〜80
0ppm の酸化ビスマスとの副成分とを含有するラインフ
ィルタ用フェライトコア。 (2) CaO/MoO3 が0.5〜15である上記
(1)のラインフィルタ用フェライトコア。 (3) CaO/MoO3 が3〜8である上記(2)
のラインフィルタ用フェライトコア。 (4) 主成分原料と副成分原料との混合物を成形して
焼成したものであるラインフィルタ用フェライトコアで
あって、主成分原料が、MnO換算で10〜20重量%
の酸化マンガン原料と、ZnO換算で10〜20重量%
の酸化亜鉛原料と、酸化鉄原料(残部)とからなり、副
成分原料が、SiO2 換算で50〜200ppm の酸化ケ
イ素原料と、CaO換算で100〜350ppm の酸化カ
ルシウム原料と、Nb2 O5 換算で50〜250ppm の
酸化ニオブ原料と、MoO3 換算で100〜400ppm
の酸化モリブデン原料と、Bi2 O3 換算で100〜8
00ppm の酸化ビスマス原料とを含有し、副成分原料中
におけるCaO/MoO3 が0.6〜1.6である上記
(1)〜(3)のいずれかのラインフィルタ用フェライ
トコア。 (5) 主成分原料と副成分原料との混和物を成形して
焼成されており、副成分原料が、SiO2 換算で50〜
200ppm の酸化ケイ素原料と、CaO換算で100〜
350ppm の酸化カルシウム原料と、Nb2 O5 換算で
50〜250ppm の酸化ニオブ原料と、MoO3 換算で
100〜400ppm の酸化モリブデン原料と、Bi2 O
3 換算で100〜800ppm の酸化ビスマス原料とを含
有し、副成分原料中におけるCaO/MoO3 が0.6
〜1.6である上記(1)〜(3)のいずれかのライン
フィルタ用フェライトコア。 (6) 透磁率が100kHz で10000以上、500
kHz で3000以上である上記(1)〜(5)のいずれ
かのラインフィルタ用フェライトコア。 (7) 上記(1)〜(6)のいずれかのラインフィル
タ用フェライトコアを製造する方法であって、成形体を
セッターに複数積載して焼成するラインフィルタ用フェ
ライトコアの製造方法。
トコアは、添加物として酸化ケイ素、酸化カルシウム、
酸化ニオブ、酸化モリブデンおよび酸化ビスマスを所定
量含有するため、特に周波数100〜500kHz におい
て透磁率が高く、その周波数特性が良好であり、周波数
100〜500kHz でのインピーダンスが高くなる。ま
た、0.5〜100kHzでのインダクタンスが高くな
る。このため、0.5〜1000kHz 程度の周波数で使
用されるラインフィルタに適用したときに、良好なノイ
ズ減衰特性を示し、小型化および巻線数の減少が可能と
なる。
らつき、特に透磁率およびその周波数特性のばらつきを
小さくすることができる。
は、成形体をセッターに多数積載してプッシャー炉で焼
成する。このとき、セッター上に積載する位置によって
コアの特性が異なるが、この特性差はコアの組成、特に
Mo含有量に起因する。具体的には、ひとつのセッター
上にある成形体群の中心付近に位置する成形体では、M
oの昇華ないし蒸発する量が少なく、一方、成形体群の
表面付近に位置する成形体ではMoの昇華ないし蒸発す
る量が多くなり、この結果がコア組成に反映される。
各種の実験を重ねた結果、Moの昇華ないし蒸発する量
が成形体中のCa量と相関しており、出発原料中のMo
量に対するCa量の比率を所定範囲とすることによりM
oの昇華ないし蒸発が抑えられ、所定量のMo量とな
り、広帯域ノイズ抑制特性が向上することを見いだし
た。これにより、セッター上の成形体群の表面付近に位
置する成形体においてMoの昇華ないし蒸発が抑えら
れ、セッター上の積載位置による特性ばらつき、特に透
磁率およびその周波数特性のばらつきが抑えられる。ま
た、本発明ではMoの昇華ないし蒸発が抑えられること
から、1個のコアについても、コア中心付近とコア表面
付近との組成ずれを抑えることができる。
度が約1200℃と低いため、フェライト焼成時に昇華
ないし蒸発する量が多くなると考えられる。この点か
ら、酸化モリブデン以外の化合物についても、フェライ
トの焼成温度付近での蒸気圧が高いものについては、酸
化モリブデンと同様に酸化カルシウム添加量との比率を
制御することにより、特性ばらつきを小さくすることが
可能と考えられる。
実施例では、SiO2 、CaO、Bi2 O3 、MoO3
は添加しているが、Nb2 O5 は添加しておらず、ま
た、MoO3 とCaOとの比率については言及されてい
ない。このため、同公報の記載にしたがっても、高透磁
率でその周波数特性が良好で、低周波でのインダクタン
スが高く、高周波でのインピーダンスが高いフェライト
コアを、ばらつきなく安定して提供することはできな
い。
て詳細に説明する。
は、主成分原料と副成分原料との混合物を成形して焼成
することにより製造される。
5〜16重量%の酸化マンガン原料と、ZnO換算で1
4〜16重量%の酸化亜鉛原料と、酸化鉄原料(主成分
原料の残部)とを用いる。主成分原料の組成が上記範囲
を外れると、高透磁率が得られなくなる。
酸化マンガン原料および酸化亜鉛原料、すなわち、酸化
物または焼成により酸化物となる各種化合物を用いれば
よい。
ルシウム原料と、酸化ニオブ原料と、酸化モリブデン原
料と、酸化ビスマス原料とを含有する。これら各原料と
しては、各金属の酸化物または焼成により酸化物となる
化合物を用いればよいが、酸化ケイ素原料としてはSi
O2 が好ましく、酸化カルシウム原料としてはCaCO
3 が好ましく、酸化ニオブ原料としてはNb2 O5 が好
ましく、酸化ビスマス原料としてはBi2 O3 が好まし
く、酸化モリブデン原料としてはMoO3 が好ましい。
で50〜200ppm である。含有量が少なすぎると透磁
率が低くなり、多すぎると焼成時に異常粒成長が生じ、
透磁率が低くなり、いずれにせよ所望のインピーダンス
とインダクタンスが得られない。
算で100〜350ppm である。含有量が少なすぎると
500kHz 程度の高周波での透磁率が低くなり、多すぎ
ると100kHz 程度の中周波域での透磁率が低くなり、
いずれにせよ所望のインピーダンスとインダクタンスが
得られない。
算で50〜250ppm である。含有量が少なすぎても多
すぎても透磁率が低くなり、いずれにせよ所望のインピ
ーダンスとインダクタンスが得られない。
換算で100〜400ppm である。含有量が少なすぎる
と焼成時に異常粒成長が生じ、透磁率が低くなり、一
方、含有量が多すぎると、焼成時のMoの昇華ないし蒸
発する量が多くなるため、多数の成形体を同時に焼成し
たときの特性ばらつきが大きくなってしまい、いずれに
せよ所望のインピーダンスとインダクタンスが得られな
い。
換算で100〜800ppm である。含有量が少なすぎて
も多すぎても透磁率が低くなってしまい、いずれにせよ
所望のインピーダンスとインダクタンスが得られない。
に対する比率である。
対する酸化カルシウムの比率は、CaO/MoO3 に換
算して0.6〜1.6、好ましくは0.7〜1.5であ
る。この比率が小さすぎると、焼成時にMoの昇華ない
し蒸発する量が多くなり、多数の成形体を同時に焼成す
る際に特性のばらつき、特に透磁率およびその周波数特
性のばらつきが大きくなってしまう。一方、この比率が
大きすぎると、100kHz 程度の低周波での透磁率が低
くなってしまい、いずれにせよ所望のインピーダンスと
インダクタンスが得られない。
記した副成分の他、例えば酸化インジウム、酸化バナジ
ウム、酸化タンタル等の1種以上が含有されていてもよ
い。これらの含有量は、それぞれIn2 O3 、V2 O
5 、Ta2 O5 等に換算して合計0〜3000ppm 程度
であることが好ましい。
〜950℃程度で5分間〜2時間程度仮焼する。仮焼
は、噴霧焙焼により行ってもよい。得られた仮焼体に、
副成分原料を添加し、粉砕することにより混合する。酸
化カルシウムや二酸化ケイ素またはこれらの原料化合物
は、仮焼の前および/または後に添加すればよい。混合
後、適当なバインダー、例えばポリビニルアルコールを
少量、例えば0.1〜1.0重量%加え、スプレードラ
イヤー等にて80〜200μm程度の径の顆粒とし、成
形する。
は、例えば、酸素濃度を制御した雰囲気下において、焼
結温度まで50〜300℃/hr程度の昇温速度で徐熱
し、通常、1250℃以上、特に、1300〜1400
℃の範囲の所定温度に4〜5時間程度保持することによ
って焼結を完了させる。焼結完了後は、酸素濃度を制御
した雰囲気中で、降温速度50〜300℃/hr程度で
冷却することが好ましい。
温時1000℃以上の温度から温度保持工程まで、より
好ましくは1000℃以上の温度範囲において、酸素分
圧を25%以上、特に30%以上、さらには30〜10
0%とすることが好ましい。一般に、透磁率を高めるた
めに比較的大粒径の結晶粒を得ようとする場合、高い焼
成温度で長い保持時間を与えればよい。しかし、高温か
つ長時間の焼成を行うと、焼成炉の寿命が短くなった
り、生産性が低下したりする。しかし、酸化ビスマスと
酸化モリブデンと酸化ニオブとを併用する組成系では、
上記のような酸素焼成を行うことにより、比較的低温か
つ短時間で焼成した場合でも100〜500kHz におけ
る透磁率を高め、低周波域でのインダクタンスと高周波
域でのインピーダンスとを高めることができる。また、
低温かつ短時間の焼成では、MoやBiの昇華ないし蒸
発が抑えられるので、透磁率のばらつきもより少なくな
る。
シャー炉では、複数の成形体が積載されたセッターが連
続して炉内に導入され、連続焼成が可能である。セッタ
ーの寸法は特に限定されないが、通常、一辺が250〜
300mm程度である。セッターひとつあたりの成形体の
積載個数は、セッターや成形体の寸法によっても異なる
が、通常、1段あたり50〜500個程度、積層段数は
1〜8程度、合計数は50〜2400個程度、総積載重
量は2〜6kg程度である。本発明では、このように多数
の成形体をセッターに積載して焼成した場合でも、セッ
ター上の位置の違いによって生じる組成ずれを抑えるこ
とができる。
組成(コア組成)は、通常、以下のようになる。主成分
は、MnO換算で13.5〜16重量%の酸化マンガン
と、ZnO換算で14〜16重量%の酸化亜鉛を含み、
残部が酸化鉄である。また、副成分は、SiO2 換算で
50〜200ppm の酸化ケイ素と、CaO換算で100
〜350ppm の酸化カルシウムと、Nb2 O5 換算で3
0〜150ppm の酸化ニオブと、MoO3 換算で20〜
200ppm 、好ましくは20〜100ppmの酸化モリブ
デンと、Bi2 O3 換算で100〜800ppm の酸化ビ
スマスとを含む。そして、このような組成により、例え
ば1kHz程度の低周波域でのインダクタンスと、例えば
500kHz程度の高周波域でのインピーダンスがともに
高い値となり、広帯域でのノイズ抑制が有効に行われ
る。なお、コア中の副成分が副成分原料の添加量よりも
多くなることがあるが、これは、副成分構成元素、特に
Si、Caが主成分原料中に不純物として含まれること
が多いためである。また、コア中の副成分が副成分原料
の添加量よりも少なくなることがあるが、これは、副成
分構成元素、特にMo、Biが焼成時に昇華ないし蒸発
することがあるためである。
0.5〜15、特に3〜8が好ましい。
は、5〜50μm であることが好ましい。平均結晶粒径
が大きすぎても小さすぎてもμiの高周波特性が低下し
てしまう。なお、平均結晶粒径は、鏡面研摩面を酸エッ
チング後、光学顕微鏡にて観察される多結晶体を円換算
した場合の直径の平均として求めればよい。
多数同時に焼成することにより製造した場合でも、本発
明のフェライトコアは、初透磁率を100kHz で100
00以上とすることが容易であり、11000以上、1
2000にも及ぶ値とすることもできる。また、500
kHz では3000以上とすることが容易であり、350
0以上にも及ぶ値とすることもできる。
をさらに詳細に説明する。
%)、ZnO(15.4重量%)およびFe2 O3 (残
部)と、副成分原料であるSiO2 (50ppm )、Bi
2 O3(300ppm )、Nb2 O5 、MoO3 およびC
aCO3 との混合物を調製した。Nb2 O5 、MoO3
およびCaCO3 (CaO換算)の添加量と、MoO3
添加量に対するCaCO3 添加量(CaO換算)の比と
を、表1に示す。
ZnOおよびFe2O3を混合し、混合物を900℃で3
0分間仮焼した。得られた仮焼体に、副成分原料を表1
に示す比率で添加し、粉砕混合した。この粉砕後の混合
物にバインダを加え、スプレードライヤーにて平均粒径
150μm に顆粒化し、成形した。次いで、酸素分圧を
制御した雰囲気中で成形体を昇温し、1350℃にて4
時間保持して焼結した。その後、酸素分圧を制御した雰
囲気で冷却し、図に示される形状のコアサンプルを得
た。長さの単位はmmである。焼成にはプッシャー炉を用
いた。成形体はセッターひとつあたり540個積載し
た。積載パターンは、1段とした。
により測定した。得られたコアについてSi含有量(S
iO2換算)、Nb含有量(Nb2 O5 換算)、Bi含
有量(Bi2 O3 換算)、Mo含有量(MoO3 換算)
およびCa含有量(CaO換算)を測定した。
の組成比と同等であった。
タンスLと、500kHzでのインピーダンス|Z|を測
定した。測定条件は以下のとおりである。 電流 0.5mA 巻数 10ターン 温度 23℃ 結果を表1に示す。
プルNo.1〜3では、1kHzのインダクタンスは比較例の
最低レベルの30%程度以上向上し、500kHzのイン
ピーダンスは比較例の最低レベルの50%程度以上向上
し、1kHzのインダクタンス、500kHzのインピーダン
スともきわめて高い値が得られることがわかる。これに
対し、NbやCa添加しないサンプルは1kHzのインダ
クタンス、500kHzのインピーダンスともきわめて低
い。また、Caの少ないNo.4では1kHzのインダクタン
スは良好であるが、500kHzのインピーダンスがきわ
めて小さくなってしまう。そして、Caの多いNo.5で
は500kHzのインピーダンスは向上するが、1kHzのイ
ンダクタンスがきわめて小さくなってしまう。この結
果、ラインフィルタのコモンモードチョークコイルに用
いたところ、本発明のサンプル1〜3では、0.5〜1
000kHzにおいて、比較例4〜7に比較して格段と高
いノイズ抑制効果を示した。
(15.4重量%)およびFe2 O3 (残部)と、副成
分原料であるSiO2 (50ppm )、Bi2 O3(30
0ppm )、Nb2 O5 、MoO3 およびCaCO3 との
混合物を調製した。Nb2 O5 、MoO3 およびCaC
O3 (CaO換算)の添加量と、MoO3添加量に対す
るCaCO3 添加量(CaO換算)の比とを、表2に示
す。
ZnOおよびFe2O3を混合し、混合物を900℃で3
0分間仮焼した。得られた仮焼体に、副成分原料を表1
に示す比率で添加し、粉砕、混合した。この粉砕後の混
合物にバインダを加え、スプレードライヤーにて平均粒
径150μm に顆粒化し、成形した。次いで、酸素分圧
を制御した雰囲気中で成形体を昇温し、1350℃にて
4時間保持して焼結した。その後、酸素分圧を制御した
雰囲気で冷却し、外径31mm、内径19mm、高さ8mmの
トロイダル状のコアサンプルを得た。焼成にはプッシャ
ー炉を用いた。成形体はセッターひとつあたり343個
積載した。積載パターンは、1段あたり7個×7個と
し、段数は7段とした。
た。内側コアと外側コアとについてMo含有量(MoO
3 換算)およびCa含有量(CaO換算)を測定し、ま
た、外側コアのMo含有量に対する内側コアのMo含有
量の比率を算出した。これらの結果を表1に示す。表2
において内側コアとは、セッター上の成形体群の中心に
あった成形体に相当するコアであり、外側コアとは、成
形体群の最も外側にあった成形体に相当するコアであ
る。
の組成比と同等であり、Si含有量(SiO2 換算)は
100〜130ppm であり、Nb含有量(Nb2 O5 換
算)は80〜120ppm であり、Bi含有量(Bi2 O
3 換算)は250〜300ppm であった。
よび500kHz (いずれも25℃)での初透磁率μiを
測定した。結果を表2に示す。また、 100×{(外側コアのμi)−(内側コアのμi)}
/内側コアのμi を算出した。この結果を、「外側−内側」として表1に
示す。なお、初透磁率の測定にはLCRメーターを用い
た。
が、すなわち副成分原料中のCaO/MoOを規制する
ことによる効果が明らかである。すなわち、Nb2 O5
を所定量含有し、かつCaO/MoO3 が所定範囲内に
ある本発明サンプルでは、100kHz および500kHz
のいずれにおいてもμiが高く、しかも、内側コアと外
側コアとのμiの差が小さい。
るサンプルNo. 2、3では、内側コアと外側コアとのμ
iの差が大きくなっている。また、Caを添加していな
いサンプルNo. 1では、焼成によりMoO3 量が著しく
減少したため内側コアと外側コアとのμiの差が比較的
小さくなっているが、μiそのものは著しく低くなって
いる。また、CaO/MoO3 が大きすぎるサンプルN
o. 7では、100kHzでの透磁率が低くなっている。ま
た、Nb2 O5 を添加しなかったサンプルNo.6では、
μiが低い上に内側コアと外側コアとのμiの差が大き
くなっている。
近との組成差も、本発明サンプルでは小さくなってい
た。
明らかである。
するコア形状を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 MnO換算で13.5〜16重量%の酸
化マンガンと、ZnO換算で14〜16重量%の酸化亜
鉛と、酸化鉄(残部)との主成分と、 SiO2 換算で50〜200ppm の酸化ケイ素と、Ca
O換算で100〜350ppm の酸化カルシウムと、Nb
2 O5 換算で30〜150ppm の酸化ニオブと、MoO
3 換算で20〜200ppm の酸化モリブデンと、Bi2
O3 換算で100〜800ppm の酸化ビスマスとの副成
分とを含有するラインフィルタ用フェライトコア。 - 【請求項2】 CaO/MoO3 が0.5〜15であ
る請求項1のラインフィルタ用フェライトコア。 - 【請求項3】 CaO/MoO3 が3〜8である請求
項2のラインフィルタ用フェライトコア。 - 【請求項4】 主成分原料と副成分原料との混合物を成
形して焼成したものであるラインフィルタ用フェライト
コアであって、 主成分原料が、MnO換算で10〜20重量%の酸化マ
ンガン原料と、ZnO換算で10〜20重量%の酸化亜
鉛原料と、酸化鉄原料(残部)とからなり、 副成分原料が、SiO2 換算で50〜200ppm の酸化
ケイ素原料と、CaO換算で100〜350ppm の酸化
カルシウム原料と、Nb2 O5 換算で50〜250ppm
の酸化ニオブ原料と、MoO3 換算で100〜400pp
m の酸化モリブデン原料と、Bi2 O3 換算で100〜
800ppm の酸化ビスマス原料とを含有し、 副成分原料中におけるCaO/MoO3 が0.6〜1.
6である請求項1〜3のいずれかのラインフィルタ用フ
ェライトコア。 - 【請求項5】 主成分原料と副成分原料との混和物を成
形して焼成されており、 副成分原料が、SiO2 換算で50〜200ppm の酸化
ケイ素原料と、CaO換算で100〜350ppm の酸化
カルシウム原料と、Nb2 O5 換算で50〜250ppm
の酸化ニオブ原料と、MoO3 換算で100〜400pp
m の酸化モリブデン原料と、Bi2 O3 換算で100〜
800ppm の酸化ビスマス原料とを含有し、 副成分原料中におけるCaO/MoO3 が0.6〜1.
6である請求項1〜3のいずれかのラインフィルタ用フ
ェライトコア。 - 【請求項6】 透磁率が100kHz で10000以上、
500kHz で3000以上である請求項1〜5のいずれ
かのラインフィルタ用フェライトコア。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかのラインフィル
タ用フェライトコアを製造する方法であって、成形体を
セッターに複数積載して焼成するラインフィルタ用フェ
ライトコアの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08759997A JP3856898B2 (ja) | 1996-03-22 | 1997-03-21 | ラインフィルタ用フェライトコアおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-03-21 JP JP08759997A patent/JP3856898B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| KR100415119B1 (ko) * | 2002-02-26 | 2004-01-13 | (주)매트론 | 전력선 통신 필터 및 변압기용 망간-아연계 페라이트 자심재료 및 그 제조 방법 |
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