JPH09323481A - 可逆性感熱記録媒体、画像形成方法、画像形成装置、電子表示板及び電子表示板装置 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体、画像形成方法、画像形成装置、電子表示板及び電子表示板装置

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JPH09323481A
JPH09323481A JP14570296A JP14570296A JPH09323481A JP H09323481 A JPH09323481 A JP H09323481A JP 14570296 A JP14570296 A JP 14570296A JP 14570296 A JP14570296 A JP 14570296A JP H09323481 A JPH09323481 A JP H09323481A
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JP
Japan
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layer
image
recording medium
reversible thermosensitive
electrode
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JP14570296A
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English (en)
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Minoru Isobe
稔 磯部
Noboru Otaki
登 大瀧
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像品位を向上させ、画像形成装置を小型化
し、コストを低くする。 【解決手段】通電によってジュール熱を発生させる抵抗
層11aと、導電性材料によって形成された導電層11
bと、抵抗層11aによって発生させられるジュール熱
によって、光学的な状態が変化する記録層11dとを有
する。可逆性感熱記録媒体11は、抵抗層11aを流れ
る電流によってジュール熱を発生させるようになってい
るので、従来の画像形成装置のように画像を記録するた
めにサーマルヘッドを使用する必要がない。可逆性感熱
記録媒体11の表面が損傷を受けることがなくなる。ま
た、従来の画像形成装置のように可逆性感熱記録媒体1
1の表面とサーマルヘッドとを密着させる必要がないの
で、熱感度が低下したり、可逆性感熱記録媒体11の表
面に凸凹が形成されたりすることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆性感熱記録媒
体、画像形成方法、画像形成装置、電子表示板及び電子
表示板装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可逆性感熱記録媒体としては、例
えば、透明なポリエステルのベースフィルムの上に物理
変化タイプの感熱記録材料から成る記録層を形成し、該
記録層の上に透明なポリフェニレンサルファイドフィル
ムを熱圧着によって被覆し、前記記録層を保護するため
の耐熱性の00層を形成した可逆性感熱記録シートが提
供されている(高分子学会「第24回高分子錯体研究会
講座・講演要旨集」p37−40「高分子/低分子型可
逆性感熱記録材料」参照)。
【0003】一般に、前記ベースフィルムの厚さは10
0〔μ〕前後であり、記録層の厚さは15〔μ〕前後で
あり、保護層の厚さは1〜2〔μ〕である。そして、サ
ーマルヘッドによって前記保護層側から熱を加えると、
前記記録層に画像が記録される。なお、一般の感熱紙に
対してサーマルヘッドによる記録を行う場合とほぼ同じ
程度のエネルギーで記録を行うために、前記保護層は可
能な限り薄くされる。
【0004】また、前記記録層は、例えば、塩化ビニ
ル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等の高分子マトリ
ックス中にステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸を分散さ
せた高分子/低分子系材料によって形成される。該高分
子/低分子系材料においては、ポジタイプの記録を行う
ことができ、サーマルヘッドによって保護層側から局部
的に熱を加えると、前記記録層は局部的に白濁し、白濁
部分によって白濁画像を記録することができる。
【0005】一方、前記記録層をポリビニルアセタール
と脂肪酸とから成る材料によって形成すると、ネガタイ
プの記録を行うことができ、サーマルヘッドによって保
護層側から局部的に熱を加えると、前記記録層は局部的
に透明になり、透明部分の下地を着色することによって
着色画像を記録することができる。なお、白濁画像又は
着色画像は、ヒートローラ、ヒートスタンプ等によって
消去することができる。
【0006】また、電子表示板としての電子黒板におい
て、表示シートは硬質層及び自動表示層から成り、該自
動表示層に前記可逆性感熱記録シートが使用されるよう
になっている。そして、前記硬質層においては、所定の
筆記具を使用して手書きで画像を書き込んだり、布等で
拭(ふ)き取ることによって記録された画像を消したり
することができる。また、自動表示層においては、サー
マルヘッドを使用して画像を記録したり、ヒートロー
ラ、ヒートスタンプ等を使用して画像を消去したりする
ことができる。
【0007】さらに、複数の画面を備えた電子黒板にお
いては、表示シートが走行させられ、サーマルヘッドに
よって前記表示シートに自動的に画像を記録したり、ク
ーラ、ヒータ等によって前記表示シートに記録された画
像を消去したりすることができるようになっている(特
開昭63−34799号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の可逆性感熱記録媒体においては、サーマルヘッドに
よって前記保護層側から熱を加えるようになっているの
で、保護層の表面の温度は瞬間的に200〔℃〕前後に
なり、保護層が熱歪(ひず)みによって損傷を受けてし
まう。
【0009】また、保護層とサーマルヘッドとの間の摩
擦が大きいので、両者を十分に密着させることができ
ず、熱感度が低下したり、保護層の表面に凸凹が形成さ
れたりしてしまう。さらに、保護層に圧力及び熱が繰り
返し加えられるので、保護層が剥(は)がれてしまい、
保護層の一部がサーマルヘッドに付着してしまう。
【0010】その結果、サーマルヘッドによって画像を
記録した場合に、画像品位を低下させてしまう。また、
ヒートローラ、ヒートスタンプ等を使用して画像を消去
する場合、ヒートローラ、ヒートスタンプ等を画像の消
去に必要な温度に上昇させるための時間が長くなる。し
たがって、画像形成装置の電源がオンになった直後は画
像を消去することができず、数分程度のウォームアップ
時間が必要になってしまう。
【0011】そして、例えば、A4判の可逆性感熱記録
シートに書き込まれた画像を消去しようとすると、消費
電力の大きなヒータが必要になり、消費電力が500〜
1000〔W〕の赤外線ランプ、ハロゲンランプ等を使
用しなければならない。特に、電子黒板に使用される表
示シートの画像を消去するためには、長さが1〔m〕程
度で、消費電力が2400〜4800〔W〕のヒートロ
ーラが必要になる。
【0012】その結果、画像形成装置が大型化するだけ
でなく、コストが高くなってしまう。また、サーマルヘ
ッドによって連続的に画像を記録すると、サーマルヘッ
ドに熱が蓄積され、画像品位を低下させたり、サーマル
ヘッドの発熱素子が破損したりしてしまう。
【0013】そこで、サーマルヘッドを停止させる時間
を長くして蓄積された熱を放出し冷却する必要が生じる
が、記録速度がその分低くなってしまう。そして、サー
マルヘッドに熱が蓄積されるのを防止するために熱履歴
制御を行うことが考えられるが、該熱履歴制御は数ライ
ンのメモリ、複雑な重み付け演算手段が必要になり、画
像形成装置のコストが高くなってしまう。
【0014】また、電子黒板において、前記表示シート
の硬質層に所定の筆記具を使用して手書きで画像を書き
込んだ後、布等で拭き取ることによって書き込まれた画
像を消しても、前記硬質層にインクの消し粉、液体状の
剥(はく)離剤等が残ってしまう。そして、この状態
で、サーマルヘッドによって自動表示層に画像を記録し
たり、ヒートローラによって画像を消去したりすると、
サーマルヘッド及びヒートローラにインクの消し粉、液
体状の剥離剤等が付着し、サーマルヘッドによって画像
を記録する際の画像品位が低下してしまう。
【0015】本発明は、前記従来の可逆性感熱記録媒体
及び電子表示板の問題点を解決して、画像品位を向上さ
せることができ、画像形成装置を小型化することがで
き、コストを低くすることができ、記録速度を高くする
ことができる可逆性感熱記録媒体、画像形成方法、画像
形成装置、電子表示板及び電子表示板装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の可
逆性感熱記録媒体においては、通電によってジュール熱
を発生させる抵抗層と、導電性材料によって形成された
導電層と、前記抵抗層によって発生させられるジュール
熱によって、光学的な状態が変化する記録層とを有す
る。
【0017】本発明の画像形成方法においては、電極ヘ
ッドの複数の記録電極針と接触させて可逆性感熱記録媒
体を搬送し、該可逆性感熱記録媒体を接地するととも
に、前記記録電極針を電源と接続することによって、記
録電極針からの電流を前記可逆性感熱記録媒体の抵抗
層、導電層及び抵抗層を介してアースに流し、前記抵抗
層が発生させたジュール熱によって、前記可逆性感熱記
録媒体の記録層の光学的な状態を変化させ、該記録層に
画像を記録する。
【0018】本発明の他の画像形成方法においては、消
去電極ローラと接触させて可逆性感熱記録媒体を搬送
し、該可逆性感熱記録媒体を接地するとともに、前記消
去電極ローラを電源と接続することによって、消去電極
ローラからの電流を前記可逆性感熱記録媒体の抵抗層、
導電層及び抵抗層を介してアースに流し、前記抵抗層が
発生させたジュール熱によって、前記可逆性感熱記録媒
体の記録層の光学的な状態を変化させ、該記録層に記録
された画像を消去する。
【0019】本発明の画像形成装置においては、通電に
よってジュール熱を発生させる抵抗層、導電性材料によ
って形成された導電層、及び前記抵抗層が発生させるジ
ュール熱によって光学的な状態を変化させる記録層を備
えた可逆性感熱記録媒体と、電源と接続され、前記可逆
性感熱記録媒体と接触させられる複数の記録電極針を備
え、かつ、前記抵抗層に電流を流すことによって前記記
録層に画像を記録する電極ヘッドと、前記可逆性感熱記
録媒体と接触させられ、可逆性感熱記録媒体を接地する
接地電極手段とを有する。
【0020】本発明の他の画像形成装置においては、通
電によってジュール熱を発生させる抵抗層、導電性材料
によって形成された導電層、及び前記抵抗層が発生させ
るジュール熱によって光学的な状態を変化させる記録層
を備えた可逆性感熱記録媒体と、電源と接続され、前記
可逆性感熱記録媒体と接触させられ、かつ、前記抵抗層
に電流を流すことによって前記記録層に記録された画像
を消去する消去電極ローラと、前記可逆性感熱記録媒体
と接触させられ、可逆性感熱記録媒体を接地する接地電
極手段とを有する。
【0021】本発明の電子表示板においては、通電によ
ってジュール熱を発生させる抵抗層、導電性材料によっ
て形成された導電層、及び前記抵抗層が発生させるジュ
ール熱によって光学的な状態を変化させる記録層を備え
た可逆性感熱記録媒体から成る表示シートと、該表示シ
ートを張設し、表示シートを接地するローラと、電源と
接続され、前記表示シートと接触させられる複数の記録
電極針を備え、かつ、前記抵抗層に電流を流すことによ
って前記記録層に画像を記録する電極ヘッドと、電源と
接続され、前記表示シートと接触させられ、かつ、前記
抵抗層に電流を流すことによって前記記録層に記録され
た画像を消去する消去電極ローラとを有する。
【0022】本発明の電子表示板装置においては、通電
によってジュール熱を発生させる抵抗層、導電性材料に
よって形成された導電層、及び前記抵抗層が発生させる
ジュール熱によって光学的な状態を変化させる記録層を
備えた可逆性感熱記録媒体から成る表示シートと、該表
示シートを張設し、表示シートを接地するローラと、電
源と接続され、前記表示シートと接触させられる複数の
記録電極針を備え、かつ、前記抵抗層に電流を流すこと
によって前記記録層に画像を記録する電極ヘッドと、電
源と接続され、前記表示シートと接触させられ、かつ、
前記抵抗層に電流を流すことによって前記記録層に記録
された画像を消去する消去電極ローラと、画像データが
格納された画像メモリと、該画像メモリに格納された画
像データに従って、前記抵抗層に流す電流を発生させる
電極ヘッド駆動手段と、前記画像メモリに画像データを
送り、前記画像メモリからの画像データを受ける外部装
置とを有する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における可逆性感熱記録媒体の断面図
である。図に示すように、可逆性感熱記録媒体11は、
抵抗値が高く、通電によってジュール熱を発生させる発
熱抵抗フィルムから成る抵抗層11a、該抵抗層11a
の上に導電性材料によって形成された導電層11b、該
導電層11bの上に形成された着色層11c、該着色層
11cの上に形成され、前記抵抗層11aが発生させる
ジュール熱によって、光学的な状態を変化させる記録層
11d、及び該記録層11dの上に形成された記録層1
1dを保護する保護層11eから成る。
【0024】そして、前記抵抗層11aは金属粉、カー
ボンブラック繊維等を導電性フィラーとして分散させた
耐熱性の高いポリイミドフィルム等によって形成され、
抵抗層11aの上に図示しないアルミニウムを蒸着する
ことによって前記導電層11bが形成される。また、前
記着色層11cは、例えば、黒色に着色され、保護層1
1eは、透明又は半透明のアクリル系紫外線硬化剤、フ
ッ素フィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム等
によって形成される。なお、この場合、保護層11eを
耐熱性の高い材料によって形成する必要はなく、前記記
録層11dを保護することができるものであればよい。
【0025】そして、該記録層11dは、例えば、塩化
ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等の高分子マ
トリックス中にステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸を分
散させた高分子/低分子系材料によって形成される。該
高分子/低分子系材料においては、ポジタイプの記録を
行うことができ、図示しないサーマルヘッドによって局
部的に熱を加えると、前記記録層は局部的に白濁し、白
濁部分によって白濁画像が記録される。
【0026】一方、前記記録層11dをポリビニルアセ
タールと脂肪酸とから成る材料によって形成すると、ネ
ガタイプの記録を行うことができ、サーマルヘッドによ
って局部的に熱を加えると、前記記録層は局部的に透明
になり、透明部分の下地を着色することによって着色画
像を記録することができる。ここで、まず、ポジタイプ
の可逆性感熱記録媒体11の特性について説明する。
【0027】図2は本発明の第1の実施の形態における
ポジタイプの可逆性感熱記録媒体の特性を示す図であ
る。なお、図において、横軸に温度を、縦軸に透過率を
採ってある。図において、実線は透明化過程を、破線は
白濁化過程をそれぞれ示す。また、サーマルヘッドによ
る記録は、状態D→状態B→状態C→状態Aのように変
化させることによって行われる。
【0028】ところで、可逆性感熱記録媒体11(図
1)が室温RTで白濁状態にあるとき、可逆性感熱記録
媒体11内に空隙(げき)が存在する。この状態の可逆
性感熱記録媒体11を加熱して、高分子/低分子系材料
を構成する高分子材料の軟化温度Ts 以上にすると、高
分子材料の収縮によって空隙が減少するので、透過率が
高くなる。
【0029】そして、前記高分子/低分子系材料を構成
する有機低分子材料の融点Tm の直前になると、有機低
分子材料の一部が溶融させられて膨張し、前記空隙を埋
めるので、透明状態になる(状態A→状態B)。次に、
透明状態にある可逆性感熱記録媒体11を室温RTに冷
却すると、高分子材料の軟化温度Ts より高い温度で有
機低分子材料が結晶化して体積が減少するが、高分子材
料が有機低分子材料の体積変化に追従するので、空隙が
形成されず、透明状態を維持する(状態B→状態D)。
【0030】一方、可逆性感熱記録媒体11を有機低分
子材料の融点Tm より高い温度に加熱すると、有機低分
子材料は完全に溶融させられる(状態C)。この状態か
ら可逆性感熱記録媒体11を室温RTに冷却すると、高
分子材料の軟化温度Ts より低い温度で有機低分子材料
が結晶化するので、有機低分子材料の体積の減少に高分
子材料が追従することができず、高分子マトリックスと
有機低分子材料のドメインとの間に、又は該ドメイン内
に空隙が形成され、白濁状態になる(状態C→状態
A)。
【0031】このように、ポジタイプの可逆性感熱記録
媒体11は、高分子材料の軟化温度Ts と有機低分子材
料の融点Tm との間の温度に可逆性感熱記録媒体11を
加熱した後に冷却すると透明状態になり、有機低分子材
料の融点Tm 以上の温度に加熱した後に冷却すると白濁
状態になる。したがって、可逆性感熱記録媒体11を加
熱する際に、二つの温度を選択することによって、室温
RTで透明状態及び白濁状態を可逆的に形成することが
でき、画像の記録及び消去を行うことができる。
【0032】図3は本発明の第1の実施の形態における
ネガタイプの可逆性感熱記録媒体の特性を示す図であ
る。なお、図において、横軸に温度を、縦軸に透過率を
採ってある。まず、室温RTで透明状態(状態D)にあ
る可逆性感熱記録媒体11(図1)を、破線で示すよう
に、高分子材料の軟化温度Ts 以上に加熱(状態D→状
態B)し、その後、徐々に冷却して室温RTにすると、
可逆性感熱記録媒体11は白濁状態になる(状態B→状
態A)。
【0033】次に、室温RTで白濁状態(状態A)にあ
る可逆性感熱記録媒体11を、実線で示すように、高分
子材料の軟化温度Ts 以上に加熱(状態A→状態B)
し、その後、急冷して室温RTにすると、可逆性感熱記
録媒体11は透明状態(状態B→状態D)になる。した
がって、可逆性感熱記録媒体11を高分子材料の軟化温
度Ts 以上の温度に加熱した後の冷却速度の差によっ
て、室温RTで透明状態及び白濁状態を可逆的に形成す
ることができ、画像の記録及び消去を行うことができ
る。
【0034】次に、前記可逆性感熱記録媒体11を使用
した画像形成装置について説明する。図4は本発明の第
1の実施の形態における画像形成装置の要部斜視図、図
5は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の
要部断面図、図6は本発明の第1の実施の形態における
可逆性感熱記録媒体の電流経路を示す図である。
【0035】図に示すように、可逆性感熱記録媒体11
は一対の給送ローラ12、13によって挟まれ、矢印E
方向(副走査方向)に搬送される。そのために、該給送
ローラ12の軸に給送ギヤ14が、モータ16の軸にモ
ータギヤ15がそれぞれ固定され、前記給送ギヤ14と
モータギヤ15とが噛(し)合させられる。したがっ
て、前記モータ16を駆動してモータギヤ15を回転さ
せると、給送ギヤ14が回転させられ、給送ローラ1
2、13が矢印方向に回転させられる。また、前記モー
タ16を駆動することによって、モータ16の軸と図示
しないギヤ、ベルト等によって連結された共通電極ロー
ラ17、バックアップローラ19、プラテンローラ2
2、消去電極ローラ23及び圧接ローラ24をそれぞれ
矢印方向に回転させることができる。その結果、可逆性
感熱記録媒体11は矢印E方向に一定速度で搬送され
る。
【0036】ところで、前記共通電極ローラ17は、接
地電極手段として、かつ、電極ローラとして配設され、
抵抗値の低い材料、例えば、鉄系、アルミニウム系等の
金属によって形成されたシャフトから成り、前記共通電
極ローラ17の軸17aは接点端子18を介して接地さ
れる。また、バックアップローラ19は、抵抗値の高い
シリコーン、ウレタン等の柔軟なゴム材料によって形成
され、共通電極ローラ17に対して矢印F方向に押し付
けられる。その結果、バックアップローラ19と共通電
極ローラ17との間に、例えば、4〔mm〕以上の幅の
ニップ部20が形成される。
【0037】そして、電極ヘッド21は、可逆性感熱記
録媒体11の搬送方向に対して直角の方向、すなわち、
主走査方向に複数の記録電極針21aを配列することに
よって形成され、図示しないばね等によってプラテンロ
ーラ22に向けて軽く付勢される。その結果、前記電極
ヘッド21とプラテンローラ22との間に記録部が形成
される。
【0038】前記記録電極針21aの解像度は、例え
ば、200〔dpi〕又は8〔本/mm〕に設定される
ので、各記録電極針21a間の幅は0.12〔mm〕に
なる。なお、各記録電極針21a間は絶縁されている。
また、前記プラテンローラ22は、抵抗値の高いシリコ
ーン、ウレタン等の柔軟なゴム材料によって形成され、
電極ヘッド21に対向させて配設される。ここで、可逆
性感熱記録媒体11の前端が電極ヘッド21とプラテン
ローラ22との間に到達したときに、電極ヘッド21の
記録電極針21aと可逆性感熱記録媒体11の抵抗層1
1aとが接触させられるようになっている。
【0039】この状態において、電極ヘッド21のある
記録電極針21aに電圧Vp のパルスが印加されると、
図6に示すように、電流が記録電極針21aから可逆性
感熱記録媒体11の抵抗層11a、導電層11b及び抵
抗層11aの順に通って共通電極ローラ17に流れ込
む。このとき、記録電極針21aと抵抗層11aとの接
触面積が共通電極ローラ17と抵抗層11aとの接触面
積に比べて極めて小さいので、記録電極針21aの直下
の電位勾配(こうばい)が最大になり、該記録電極針2
1aと接触している抵抗層11aによってジュール熱が
発生させられる。
【0040】そこで、該ジュール熱によって可逆性感熱
記録媒体11の温度を高くして、着色層11cを介して
記録層11dに画像を記録するようになっている。この
ときの可逆性感熱記録媒体11の温度は、ポジタイプの
可逆性感熱記録媒体11を使用する場合は、有機低分子
材料の融点Tm (図2)以上に、ネガタイプの可逆性感
熱記録媒体11を使用する場合は、高分子材料の軟化温
度Ts 以上にそれぞれ設定される。
【0041】また、ネガタイプの可逆性感熱記録媒体1
1を使用する場合、前記電圧Vp のパルスが所定のパル
ス幅だけ前記記録電極針21aに印加されるようになっ
ているので、可逆性感熱記録媒体11は加熱されて高分
子材料の軟化温度Ts になった後、急冷される。したが
って、可逆性感熱記録媒体11に画像を記録することが
できる。なお、このとき、可逆性感熱記録媒体11の温
度は、前記電圧Vp 、電極ヘッド21の通電時間、抵抗
層11bの抵抗値等によって決定される。
【0042】次に、前記消去電極ローラ23及び圧接ロ
ーラ24によって構成される消去部について説明する。
前記消去電極ローラ23は、抵抗値の低い材料、例え
ば、鉄系、アルミニウム系等の金属によって形成された
シャフトから成り、前記消去電極ローラ23の軸23a
には、接点端子25を介して一定の電圧が選択的に印加
される。
【0043】また、圧接ローラ24は、抵抗値の高いシ
リコーン、ウレタン等の柔軟なゴム材料によって形成さ
れ、前記消去電極ローラ23に対して矢印G方向に押し
付けられる。その結果、圧接ローラ24と消去電極ロー
ラ23との間に、例えば、0.5〔mm〕前後の幅のニ
ップ部が形成される。なお、可逆性感熱記録媒体11が
消去電極ローラ23と圧接ローラ24との間に到達した
ときに、消去電極ローラ23は可逆性感熱記録媒体11
の抵抗層11aと接触させられるようになっている。
【0044】したがって、可逆性感熱記録媒体11が消
去電極ローラ23と圧接ローラ24との間に到達した状
態において、接点端子25を介して消去電極ローラ23
に一定の電圧Vc が印加されると、電流が消去電極ロー
ラ23から可逆性感熱記録媒体11の抵抗層11a、導
電層11b及び抵抗層11aを順に通って共通電極ロー
ラ17に流れ込む。
【0045】このとき、消去電極ローラ23と抵抗層1
1aとの接触面積が共通電極ローラ17と抵抗層11a
との接触面積に比べて小さくなっているので、消去電極
ローラ23の直下の電位勾配が最大になり、該消去電極
ローラ23と接触している抵抗層11aによってジュー
ル熱が発生させられる。そこで、該ジュール熱によって
可逆性感熱記録媒体11の温度を高くして、記録層11
dに記録された画像を消去するようになっている。
【0046】このときの可逆性感熱記録媒体11の温度
は、ポジタイプの可逆性感熱記録媒体11を使用する場
合は、高分子材料の軟化温度Ts と有機低分子材料の融
点T m との間の温度に、ネガタイプの可逆性感熱記録媒
体11を使用する場合は、高分子材料の軟化温度Ts 以
上にそれぞれ設定される。また、ネガタイプの可逆性感
熱記録媒体11を使用する場合、回転させられる消去電
極ローラ23に一定の電圧Vc が連続的に印加されるの
で、ニップ部において可逆性感熱記録媒体11は順次加
熱されて高分子材料の軟化温度Ts になった後、徐冷さ
れる。したがって、可逆性感熱記録媒体11に記録され
た画像を消去することができる。なお、このときの可逆
性感熱記録媒体11の温度は、前記電圧Vc 、抵抗層1
1bの抵抗値等によって決定される。
【0047】図7は本発明の第1の実施の形態における
画像形成装置の制御ブロック図である。図において、3
1は制御回路であり、該制御回路31は図示しないマイ
クロプロセッサ、ワーキングメモリ、タイマ等から成
り、画像形成装置の全体を統括する。また、32は画像
メモリであり、該画像メモリ32に図示しない上位装置
から送られた画像データが格納されるようになってい
る。そして、前記画像メモリ32の画像データは、前記
制御回路31からの指示によって読み出され、パラレル
形式の前記画像データPDとして1ライン(主走査方向
分の画素)単位で印刷制御回路33に送られる。
【0048】また、該印刷制御回路33は、前記画像メ
モリ32から送られてくる画像データPDをシリアル形
式の画像データSDに変換し、該画像データSDをシフ
トレジスタ34に送る。該シフトレジスタ34において
は、印刷制御回路33から送られてくる1ライン分のシ
リアル形式の画像データSDが、印刷制御回路33から
出力されるクロックCLのタイミングで順次入力され
る。
【0049】そして、ラッチ回路35は、前記制御回路
31から出力されるラッチ信号Lが入力されると、該ラ
ッチ信号Lのタイミングでシフトレジスタ34が保持し
ている1ライン分の画像データをラッチする。さらに、
アンドゲート回路群36の各アンドゲートGの一方の入
力端子には、前記ラッチ回路35から出力される画像デ
ータが入力され、他方の入力端子には、制御回路31か
ら出力されるストローブ信号STBが入力される。
【0050】そして、前記アンドゲート回路群36の各
アンドゲートGにおいては、入力された前記画像データ
とストローブ信号STBとの論理積が採られ、演算結果
がスイッチ回路群37に対して出力される。該スイッチ
回路群37は複数のスイッチSWから成り、アンドゲー
ト回路群36の各アンドゲートGから出力される信号が
ハイレベルであるときにスイッチSWがオンになり、ロ
ーレベルであるときにスイッチSWがオフになる。な
お、各スイッチSWの一方の端子に図示しない電源が接
続されて電圧Vp が印加され、他方の端子に前記電極ヘ
ッド21の各記録電極針21aが接続される。そして、
Δrは該記録電極針21aから可逆性感熱記録媒体11
(図6)の抵抗層11a、導電層11b及び抵抗層11
aの順に通って、共通電極ローラ17に至るまでの抵抗
である。
【0051】一方、接点端子25を介して消去電極ロー
ラ23に一定の電圧Vc を印加するために、スイッチ3
8が配設され、該スイッチ38の一方の端子に図示しな
い電源が接続されて電圧Vc が印加され、他方の端子は
接点端子25に接続される。前記スイッチ38のオン・
オフは制御回路31の指示によって行われ、スイッチ3
8がオンになると、電圧Vc が接点端子25を介して消
去電極ローラ23に印加され、所定の電流が消去電極ロ
ーラ23、可逆性感熱記録媒体11の抵抗層11a、導
電層11b、抵抗層11a、共通電極ローラ17及び接
点端子18を順に通ってアースに流れる。なお、前記電
極ローラ17と消去電極ローラ23との間に、抵抗Rが
配設される。
【0052】また、39はモータ駆動回路であり、該モ
ータ駆動回路39は、制御回路31から駆動信号MDが
入力されるたびにモータ16を駆動し、図4及び5に示
す給送ローラ12、13、共通電極ローラ17、バック
アップローラ19、プラテンローラ22、消去電極ロー
ラ23及び圧接ローラ24をそれぞれ矢印方向に回転さ
せて可逆性感熱記録媒体11を搬送する。
【0053】そして、40はキー操作部であり、該キー
操作部40は、可逆性感熱記録媒体11への画像の記録
を指示する記録キー40a、及び可逆性感熱記録媒体1
1に記録された画像の消去を指示する消去キー40bか
ら成る。次に、画像メモリ32に格納されている画像デ
ータに送って可逆性感熱記録媒体11に画像に記録する
動作について説明する。
【0054】まず、オペレータは可逆性感熱記録媒体1
1を画像形成装置内に挿入し、可逆性感熱記録媒体11
の前端を給送ローラ12、13に当て、キー操作部40
の記録キー40aを押下する。前記制御回路31は、記
録キー40aが押下されたことを知ると、スイッチ38
をオフにするとともに、駆動信号MDを出力してモータ
駆動回路39を介してモータ16を駆動する。これによ
り、給送ローラ12、13、共通電極ローラ17、バッ
クアップローラ19、プラテンローラ22、消去電極ロ
ーラ23及び圧接ローラ24がそれぞれ矢印方向に回転
させられ、可逆性感熱記録媒体11は図4及び5に示す
矢印E方向に一定速度で搬送される。
【0055】そして、該可逆性感熱記録媒体11の前端
が電極ヘッド21とプラテンローラ22との間に到達す
ると、制御回路31は画像メモリ32に指示を出し、格
納されている1ライン目の画像データを読み出し、パラ
レル形式の画像データPDとして印刷制御回路33に送
る。該印刷制御回路33は前記パラレル形式の画像デー
タPDをシリアル形式の画像データSDに変換し、シフ
トレジスタ34に送る。
【0056】該シフトレジスタ34においては、送られ
てきた1ライン分のシリアル形式の画像データSDを、
印刷制御回路33から出力されるクロックCLのタイミ
ングで順次入力する。前記シフトレジスタ34に1ライ
ン分のシリアル形式の画像データSDが格納されると、
制御回路31はラッチ回路35に対してラッチ信号Lを
出力する。その結果、該ラッチ信号Lのタイミングでシ
フトレジスタ34によって保持された1ライン分の画像
データがラッチ回路35によってラッチされる。
【0057】次に、制御回路31はアンドゲート回路群
36に対してストローブ信号STBを出力する。前記ア
ンドゲート回路群36の各アンドゲートGにおいては、
ラッチ回路35から出力される画像データとストローブ
信号STBとの論理積が採られ、演算結果がスイッチ回
路群37の各スイッチSWに対して出力される。そし
て、該スイッチ回路群37の各スイッチSWは、アンド
ゲート回路群36から出力される信号がハイレベルのと
きにオンになり、ローレベルのときにオフになる。
【0058】したがって、オンになったスイッチSWに
対応する記録電極針21aには、ストローブ信号STB
がハイレベルの間だけ電圧Vp が印加される。該電圧V
p によって発生させられる電流は、スイッチ回路群3
7、記録電極針21a、可逆性感熱記録媒体11の抵抗
層11a、導電層11b、抵抗層11a、共通電極ロー
ラ17及び接点端子18を順に通ってアースに流れるの
で、記録電極針21aに接触している抵抗層11aがジ
ュール熱を発生し、該ジュール熱によって画像が記録さ
れる。
【0059】そして、1ライン目の画像データについて
画像の記録が終了すると、制御回路31はモータ駆動回
路39に対して駆動信号MDを出力し、モータ16を駆
動して可逆性感熱記録媒体11を1ライン分搬送する。
次に、制御回路31は画像メモリ32に指示を出し、格
納されている2ライン目の画像データを読み出し、パラ
レル形式の画像データPDとして印刷制御回路33に送
る。
【0060】そして、1ライン目の画像データについて
画像が記録されるのと同様に、2ライン目の画像データ
について画像が記録される。次に、2ライン目の画像デ
ータについて画像の記録が終了すると、制御回路31は
モータ駆動回路39に駆動信号MDを出力し、モータ1
6を駆動して可逆性感熱記録媒体11を1ライン分搬送
する。
【0061】続いて、同様に3ライン目以降の画像デー
タについて画像が記録され、すべてのラインの画像デー
タについて画像の記録が終了すると、可逆性感熱記録媒
体11は消去電極ローラ23及び圧接ローラ24によっ
て図示しない排出口から排出される。そして、可逆性感
熱記録媒体11の排出が終了すると、制御回路31はモ
ータ駆動回路39を介してモータ16を停止させる。
【0062】次に、前記可逆性感熱記録媒体11に記録
された画像を消去する動作について説明する。まず、オ
ペレータは可逆性感熱記録媒体11を画像形成装置内に
挿入し、可逆性感熱記録媒体11の前端を給送ローラ1
2、13に当て、キー操作部40の消去キー40bを押
下する。
【0063】前記制御回路31は、消去キー40bが押
下されたことを知ると、駆動信号MDを出力してモータ
駆動回路39を介してモータ16を駆動する。これによ
り、給送ローラ12、13、共通電極ローラ17、バッ
クアップローラ19、プラテンローラ22、消去電極ロ
ーラ23及び圧接ローラ24がそれぞれ矢印方向に回転
させられ、可逆性感熱記録媒体11は矢印E方向に一定
速度で搬送される。
【0064】そして、該可逆性感熱記録媒体11の前端
が電極ヘッド21とプラテンローラ22との間に到達す
ると、制御回路31はスイッチ38をオンにする。該ス
イッチ38がオンになると、電圧Vc によって発生させ
られる電流は、接点端子25、消去電極ローラ23、可
逆性感熱記録媒体11の抵抗層11a、導電層11b、
抵抗層11a、共通電極ローラ17及び接点端子18を
順に通ってアースに流れるので、消去電極ローラ23に
接触している抵抗層11aがジュール熱を発生し、該ジ
ュール熱によって画像が消去される。なお、消去動作中
においても、制御回路31は、モータ駆動回路39に対
して駆動信号MDを出力しているので、可逆性感熱記録
媒体11は矢印E方向に搬送される。
【0065】したがって、可逆性感熱記録媒体11が矢
印E方向に搬送される間に、可逆性感熱記録媒体11に
記録された画像が順次消去される。このようにして、す
べての画像の消去が終了すると、可逆性感熱記録媒体1
1は消去電極ローラ23及び圧接ローラ24によって図
示しない排出口から排出される。そして、可逆性感熱記
録媒体11の後端が消去電極ローラ23と圧接ローラ2
4との間を通過すると、制御回路31はスイッチ38を
オフにするとともに、モータ駆動回路39を介してモー
タ16を停止させる。
【0066】このように、本実施の形態においては、可
逆性感熱記録媒体11は、抵抗層11aを流れる電流に
よって加熱されるようになっているので、従来の画像形
成装置のように画像を記録するためにサーマルヘッドを
使用する必要がない。したがって、保護層11eが熱歪
みによって損傷を受けることがなくなる。また、従来の
画像形成装置のように保護層11eとサーマルヘッドと
を密着させる必要がないので、熱感度が低下したり、保
護層11eの表面に凸凹が形成されたりすることがな
い。
【0067】さらに、保護層11eに圧力及び熱が繰り
返し加えられることがないので、保護層11eが剥がれ
たり、保護層11eの一部がサーマルヘッドに付着した
りすることがない。その結果、可逆性感熱記録媒体11
の耐久性を向上させることができるだけでなく、画像品
位を向上させることができる。
【0068】また、可逆性感熱記録媒体11は、抵抗層
11aを流れる電流によって加熱されるようになってい
るので、画像を消去するために、ヒートローラ、ヒート
スタンプ等を使用する必要がない。したがって、ヒート
ローラ、ヒートスタンプ等を画像の消去に必要な温度に
上昇させる必要がないので、画像形成装置の電源がオン
になった直後に画像を消去することができる。
【0069】さらに、赤外線ランプ、ハロゲンランプ等
を使用する必要がないので、消費電力を少なくすること
ができる。その結果、画像形成装置を小型化することが
できるだけでなく、コストを低くすることができる。ま
た、可逆性感熱記録媒体11が記録電極針21aとプラ
テンローラ22との間を連続して搬送され、その間に画
像が記録されるので、電極ヘッド21における蓄熱量が
極めて少ない。したがって、画像品位を向上させること
ができるだけでなく、電極ヘッド21を破損させること
がない。
【0070】しかも、電極ヘッド21の通電を停止させ
ることによって電極ヘッド21を冷却する必要がないの
で、記録速度をその分高くすることができる。本実施の
形態においては、画像の記録用として、及び画像の消去
用として一つの共通電極ローラ17を使用するようにし
ているが、画像の記録用及び画像の消去用としてそれぞ
れ別の電極ローラを配設することもできる。
【0071】また、本実施の形態においては、可逆性感
熱記録媒体11に対して固定されたラインタイプの電極
ヘッド21を使用するようになっているが、主走査方向
に移動させながら記録するシリアルタイプの電極ヘッド
を使用することもできる。さらに、本実施の形態におい
ては、導電層11bの上に着色層11cを形成するよう
にしているが、導電層11bとして着色剤を混合したも
のを使用した場合、着色層11cは不要になる。
【0072】また、本実施の形態においては、物理変化
タイプの感熱記録材料から成る記録層11dについて説
明しているが、化学変化タイプであるロイコ染料型の感
熱記録材料から成る記録層を使用することもできる。そ
の場合、物理変化タイプの感熱記録材料においては、感
熱記録材料を白濁状態及び透明状態に選択的に置くこと
によって画像の記録及び消去が行われるのに対して、化
学変化タイプの感熱記録材料においては、種々の色を選
択することができ、選択された色を発色又は消色するこ
とによって画像の記録及び消去が行われるようになって
いる。したがって、着色層11cは不要になる。
【0073】さらに、電極ヘッド21にアップ・ダウン
機構を配設し、画像を記録しない場合は、電極ヘッド2
1をプラテンローラ22から離すようにすることもでき
る。これにより、記録電極針21a、可逆性感熱記録媒
体11等の摩耗が少なくなり、画像形成装置の耐久性を
向上させることができる。次に、本発明の第2の実施の
形態について説明する。
【0074】図8は本発明の第2の実施の形態における
画像形成装置の要部斜視図、図9は本発明の第2の実施
の形態における画像形成装置の要部断面図、図10は本
発明の第2の実施の形態における画像形成装置の制御ブ
ロック図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造を
有するものについては、同じ符号を付与することによっ
てその説明を省略する。
【0075】この場合、図8及び9に示すように、電極
ヘッド21とプラテンローラ22との間に記録部が形成
される。また、可逆性感熱記録媒体11の搬送方向にお
ける前記記録部より上流側の消去電極ローラ23と圧接
ローラ24との間に消去部が形成され、前記記録部より
下流側に排出ローラ43、44が配設される。そして、
該排出ローラ43、44は、画像の記録又は消去が行わ
れた後の可逆性感熱記録媒体11を排出する。
【0076】本実施の形態においては、可逆性感熱記録
媒体11の搬送方向における消去部より下流側に記録部
が形成されているので、可逆性感熱記録媒体11に記録
された画像を消去しながら、同時に別の画像を記録する
ことができる。そのために、図10に示すように、キー
操作部40は、可逆性感熱記録媒体11への画像の記録
を指示するための記録キー40a、可逆性感熱記録媒体
11に記録された画像の消去を指示するための消去キー
40b、及び可逆性感熱記録媒体11に記録された画像
の消去、及び別の画像の記録を同時に指示するための消
去・記録キー40cから成る。
【0077】したがって、オペレータがキー操作部40
の記録キー40aを押下すると、第1の実施の形態と同
様に、可逆性感熱記録媒体11に画像が記録される。ま
た、オペレータがキー操作部40の消去キー40bを押
下すると、第1の実施の形態と同様に、可逆性感熱記録
媒体11に記録された画像が消去される。そして、オペ
レータがキー操作部40の消去・記録キー40cを押下
すると、制御回路31は、消去・記録キー40cが押下
されたことを知り、スイッチ38をオフにするととも
に、駆動信号MDを出力してモータ駆動回路39を介し
てモータ16を駆動する。これにより、給送ローラ1
2、13、接地電極手段としての、かつ、電極ローラと
しての共通電極ローラ17、バックアップローラ19、
プラテンローラ22、消去電極ローラ23、圧接ローラ
24及び排出ローラ43、44が矢印方向にそれぞれ回
転させられ、可逆性感熱記録媒体11は矢印E方向に搬
送される。
【0078】そして、該可逆性感熱記録媒体11の前端
が消去電極ローラ23と圧接ローラ24との間に到達す
ると、制御回路31はスイッチ38をオンにする。該ス
イッチ38がオンになると、電圧Vc によって発生させ
られる電流は、接点端子25、消去電極ローラ23、可
逆性感熱記録媒体11の抵抗層11a(図6)、導電層
11b、抵抗層11a、共通電極ローラ17及び接点端
子18を順に通ってアースに流れるので、消去電極ロー
ラ23に接触している抵抗層11aがジュール熱を発生
し、該ジュール熱によって画像が消去される。
【0079】なお、消去動作中においても、制御回路3
1は、モータ駆動回路39に対して駆動信号MDを出力
しているので、可逆性感熱記録媒体11は矢印E方向に
搬送され、記録部に送られる。続いて、可逆性感熱記録
媒体11の前端が電極ヘッド21とプラテンローラ22
との間に到達すると、制御回路31は画像メモリ32に
指示を出し、格納されている1ライン目の画像データを
読み出し、パラレル形式の画像データPDとして印刷制
御回路33に送る。該印刷制御回路33は前記パラレル
形式の画像データPDをシリアル形式の画像データSD
に変換し、シフトレジスタ34に送る。
【0080】したがって、第1の実施の形態と同様に、
オンになったスイッチSWに対応する記録電極針21a
には、ストローブ信号STBがハイレベルの間だけ電圧
Vpが印加される。このとき発生させられる電流は、ス
イッチ回路群37、記録電極針21a、可逆性感熱記録
媒体11の抵抗層11a、導電層11b、抵抗層11
a、共通電極ローラ17及び接点端子18を順に通って
アースに流れるので、記録電極針21aに接触している
抵抗層11aがジュール熱を発生し、該ジュール熱によ
って画像が記録される。
【0081】このようにして、画像の記録と消去とを同
時に行うことができるので、消去動作と記録動作とを別
々に実施する必要がなくなり、画像の消去及び記録の処
理速度を高くすることができる。ところで、本実施の形
態においては、カード状の可逆性感熱記録媒体11のよ
うに記録範囲が限ぎられる場合に適する。すなわち、本
実施の形態においては、可逆性感熱記録媒体11が矢印
E方向に搬送されて可逆性感熱記録媒体11の後端が共
通電極ローラ17とバックアップローラ19との間から
離れると、電圧V p 、Vc による電流はアースに流れな
くなる。この場合、可逆性感熱記録媒体11において、
共通電極ローラ17及びバックアップローラ19によっ
て挟まれた部分と消去部との間の領域においては、消去
を行うことができない。また、可逆性感熱記録媒体11
において、共通電極ローラ17及びバックアップローラ
19によって挟まれた部分と記録部との間の領域におい
ては、記録を行うことができない。
【0082】そこで、可逆性感熱記録媒体11のすべて
の領域において記録及び消去を行うことができるように
した本発明の第3の実施の形態について説明する。図1
1は本発明の第3の実施の形態における画像形成装置の
要部斜視図、図12は本発明の第3の実施の形態におけ
る画像形成装置の要部断面図である。なお、第2の実施
の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を
付与することによってその説明を省略する。
【0083】この場合、消去電極ローラ23と圧接ロー
ラ24との間に消去部が、電極ヘッド21とプラテンロ
ーラ22との間に記録部がそれぞれ形成され、可逆性感
熱記録媒体11の搬送方向における前記消去部より上流
側に、接地電極手段としての、かつ、電極ローラとして
の共通電極ローラ46が配設され、該共通電極ローラ4
6の軸に給送ギヤ48が、モータ16の軸にモータギヤ
15がそれぞれ固定され、前記給送ギヤ48とモータギ
ヤ15とが噛合させられる。
【0084】また、可逆性感熱記録媒体11の搬送方向
における前記記録部より下流側に接地電極手段として
の、かつ、電極ローラとしての共通電極ローラ49が配
設される。なお、共通電極ローラ46と共通電極ローラ
49との間の距離は可逆性感熱記録媒体11の長さより
短く設定される。したがって、前記モータ16を駆動し
てモータギヤ15を回転させると、給送ギヤ48が回転
させられ、共通電極ローラ46及びバックアップローラ
47が矢印方向に回転させられる。また、前記モータ1
6を駆動することによって、モータ16の軸と図示しな
いギヤ、ベルト等によって連結された共通電極ローラ4
9、バックアップローラ50、プラテンローラ22、消
去電極ローラ23及び圧接ローラ24をそれぞれ矢印方
向に回転させることができる。その結果、可逆性感熱記
録媒体11は矢印E方向に一定速度で搬送される。
【0085】前記構成の画像形成装置において、前記可
逆性感熱記録媒体11の前端が電極ヘッド21とプラテ
ンローラ22との間に到達すると、制御回路31(図1
0)はスイッチ38をオンにする。該スイッチ38がオ
ンになると、電圧Vc によって発生させられる電流は、
接点端子25、消去電極ローラ23、可逆性感熱記録媒
体11の抵抗層11a(図6)、導電層11b及び抵抗
層11aを順に通り、共通電極ローラ46又は共通電極
ローラ49を通った後、接点端子18を介してアースに
流れるので、消去電極ローラ23に接触している抵抗層
11aがジュール熱を発生し、該ジュール熱によって画
像が消去される。
【0086】続いて、可逆性感熱記録媒体11の前端が
電極ヘッド21とプラテンローラ22との間に到達する
と、制御回路31は画像メモリ32に指示を出し、格納
されている1ライン目の画像データを読み出し、パラレ
ル形式の画像データPDとして印刷制御回路33に送
る。該印刷制御回路33は前記パラレル形式の画像デー
タPDをシリアル形式の画像データSDに変換し、シフ
トレジスタ34に送る。
【0087】したがって、第1の実施の形態と同様に、
オンになったスイッチSWに対応する記録電極針21a
には、ストローブ信号STBがハイレベルの間だけ電圧
Vpが印加される。該電圧Vp によって発生させられる
電流は、スイッチ回路群37、記録電極針21a、可逆
性感熱記録媒体11の抵抗層11a、導電層11b及び
抵抗層11aを順に通り、共通電極ローラ46又は共通
電極ローラ49を通った後、接点端子18を介してアー
スに流れるので、記録電極針21aに接触している抵抗
層11aがジュール熱を発生し、該ジュール熱によって
画像が記録される。
【0088】ところで、可逆性感熱記録媒体11の前端
が消去部又は記録部に到達するときには、可逆性感熱記
録媒体11は、少なくとも共通電極ローラ46及びバッ
クアップローラ47によって挟まれているので、電圧V
p 、Vc によって発生させられた電流は共通電極ローラ
46を介してアースに流れる。また、可逆性感熱記録媒
体11の後端が共通電極ローラ46とバックアップロー
ラ47との間から離れるときには、可逆性感熱記録媒体
11が共通電極ローラ49及びバックアップローラ50
によって挟まれているので、電圧Vp 、Vc によって発
生させられた電流は共通電極ローラ49を介してアース
に流れる。
【0089】このように、可逆性感熱記録媒体11の搬
送方向における2箇所に共通電極ローラ46、49を配
設し、両者間の距離を可逆性感熱記録媒体11の長さよ
り短く設定すると、可逆性感熱記録媒体11は必ずどち
らかの共通電極ローラ46、49と接触することにな
る。したがって、可逆性感熱記録媒体11のすべての領
域において画像の記録及び消去を行うことができる。
【0090】ところで、第3の実施の形態においては、
電圧Vp 、Vc によって発生させられた電流をアースに
流すために、二つの共通電極ローラ46、49が必要で
あり該各共通電極ローラ46、49と各バックアップロ
ーラ47、50との間に所定のニップ部20を形成する
ために、共通電極ローラ46、49及び各バックアップ
ローラ47、50の径をある程度大きくする必要があ
る。したがって、画像形成装置がその分大型化し、コス
トが高くなってしまう。
【0091】そこで、画像形成装置を小型化することが
でき、コストを低くすることができる第4の実施の形態
について説明する。図13は本発明の第4の実施の形態
における可逆性感熱記録媒体の断面図である。図に示す
ように、可逆性感熱記録媒体51は、抵抗層51a、導
電層51b、着色層51c、記録層51d及び保護層5
1eから成る。抵抗層51a、導電層51b、着色層5
1c、記録層51d及び保護層51eは、第1〜第3の
実施の形態の抵抗層11a(図1)、導電層11b、着
色層11c、記録層11d及び保護層11eと同じ構造
であるが、着色層51c、記録層51d及び保護層51
eの一方の端部が帯状に切り欠かれ、導電層51dが剥
(むき)出しにされる。
【0092】図14は本発明の第4の実施の形態におけ
る画像形成装置の要部斜視図、図15は本発明の第4の
実施の形態における画像形成装置の要部断面図である。
なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するも
のについては、同じ符号を付与することによってその説
明を省略する。この場合、可逆性感熱記録媒体51に対
向させて接地電極手段としての2本の電極ブラシ52
a、52bが配設され、該各電極ブラシ52a、52b
は、ほぼ導電体から成るゴム材料、プラスチック材料等
によって形成され、剥出しにされた導電層51b(図1
3)と接触させられ、かつ、接地される。
【0093】したがって、可逆性感熱記録媒体51の前
端が消去電極ローラ23と圧接ローラ24との間に形成
された消去部に到達すると、制御回路31(図10)は
スイッチ38をオンにする。該スイッチ38がオンにな
ると、電圧Vc によって発生させられる電流は、接点端
子25、消去電極ローラ23、可逆性感熱記録媒体51
の抵抗層51a、導電層51b、抵抗層51a及び導電
層51bを順に通り、電極ブラシ52aを通った後、ア
ースに流れるので、消去電極ローラ23に接触している
抵抗層51aがジュール熱を発生し、該ジュール熱によ
って画像が消去される。
【0094】また、可逆性感熱記録媒体51の前端が電
極ヘッド21とプラテンローラ22との間に形成された
記録部に到達すると、制御回路31は画像メモリ32に
指示を出し、格納されている1ライン目の画像データを
読み出し、パラレル形式の画像データPDとして印刷制
御回路33に送る。該印刷制御回路33は前記パラレル
形式の画像データPDをシリアル形式の画像データSD
に変換し、シフトレジスタ34に送る。
【0095】したがって、第1の実施の形態と同様に、
オンになったスイッチSWに対応する記録電極針21a
には、ストローブ信号STBがハイレベルの間だけ電圧
Vpが印加される。該電圧Vp によって発生させられる
電流は、スイッチ回路群37、記録電極針21a、抵抗
層51a及び導電層51bを順に通り、電極ブラシ52
a、52bを通った後、アースに流れるので、記録電極
針21aに接触している抵抗層51aがジュール熱を発
生し、該ジュール熱によって画像が記録される。
【0096】ところで、可逆性感熱記録媒体51の前端
が消去部又は記録部に到達するときには、剥出しにされ
た導電層51bと電極ブラシ52aとが接触しているの
で、電圧Vp 、Vc によって発生させられた電流は電極
ブラシ52aを介してアースに流れる。また、可逆性感
熱記録媒体51の後端が消去電極ローラ23又は記録電
極針21aから離れるときには、可逆性感熱記録媒体5
1から剥出しにされた導電層51bと電極ブラシ52b
とが接触しているので、電圧Vp 、Vc によって発生さ
せられた電流は電極ブラシ52bを介してアースに流れ
る。
【0097】このように、可逆性感熱記録媒体51の搬
送方向における2箇所に電極ブラシ52a、52bを配
設し、両者間の距離を可逆性感熱記録媒体51の長さよ
り短く設定することによって、可逆性感熱記録媒体51
から剥出しにされた導電層51bと電極ブラシ52a、
52bとが必ず接触することになる。したがって、可逆
性感熱記録媒体51のすべての領域において、画像の記
録及び消去を行うことができる。
【0098】また、本実施の形態においては、共通電極
ローラ、バックアップローラ等が不要になるので、画像
形成装置をその分小型化することができるだけでなく、
コストを低くすることができる。次に、本発明の第5の
実施の形態について説明する。図16は本発明の第5の
実施の形態における可逆性感熱記録媒体の断面図であ
る。
【0099】図に示すように、可逆性感熱記録媒体61
は、抵抗層61a、導電層61b、着色層61c、記録
層61d及び保護層61eから成る。該抵抗層61a、
導電層61b、着色層61c、記録層61d及び保護層
61eは、第1〜第3の実施の形態の抵抗層11a、導
電層11b、着色層11c、記録層11d及び保護層1
1eと同じ構造であるが、着色層61c、記録層61d
及び保護層61eの一方の端部が帯状に切り欠かれ、切
り欠かれた部分において前記導電層61dが肉盛りされ
る。そして、肉盛りによって、導電層61bと保護層6
1eとが面一にされるか、又は導電層61bが保護層6
1eよりわずかに突出させられる。
【0100】図17は本発明の第5の実施の形態におけ
る画像形成装置の要部斜視図、図18は本発明の第5の
実施の形態における画像形成装置の要部断面図である。
なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するも
のについては、同じ符号を付与することによってその説
明を省略する。この場合、給送ローラ12と対向させて
電極ローラ62が、排出ローラ43と対向させて電極ロ
ーラ64がそれぞれ接地電極手段として配設される。ま
た、前記電極ローラ62の外周には接点端子63が接触
させられ、前記電極ローラ62は接点端子63を介して
接地され、電極ローラ64の外周には接点端子65が接
触させられ、前記電極ローラ64は接点端子65を介し
て接地される。
【0101】ここで、各電極ローラ62、64は、抵抗
値の低い材料、すなわち、鉄系、アルミニウム系等の金
属又は導電性ゴム材料によって形成される。そして、前
記可逆性感熱記録媒体61が給送ローラ12及び電極ロ
ーラ62によって、又は排出ローラ43及び電極ローラ
64によって挟まれると、可逆性感熱記録媒体61の導
電層61b(図16)は電極ローラ62、64に接触す
る。
【0102】したがって、可逆性感熱記録媒体61の前
端が消去電極ローラ23と圧接ローラ24との間に形成
された消去部に到達すると、制御回路31(図10)は
スイッチ38をオンにする。該スイッチ38がオンにな
ると、電圧Vc によって発生させられる電流は、接点端
子25、消去電極ローラ23、抵抗層61a及び導電層
61bを順に通った後、電極ローラ62及び接点端子6
3を通り、同時に電極ローラ64及び接点端子65を通
ってアースに流れる。その結果、消去電極ローラ23に
接触している抵抗層51aがジュール熱を発生し、該ジ
ュール熱によって画像が消去される。
【0103】また、可逆性感熱記録媒体61の前端が電
極ヘッド21とプラテンローラ22との間に形成された
記録部に到達すると、制御回路31は画像メモリ32に
指示を出し、格納されている1ライン目の画像データを
読み出し、パラレル形式の画像データPDとして印刷制
御回路33に送る。該印刷制御回路33は前記パラレル
形式の画像データPDをシリアル形式の画像データSD
に変換し、シフトレジスタ34に送る。
【0104】したがって、第1の実施の形態と同様に、
オンになったスイッチSWに対応する記録電極針21a
には、ストローブ信号STBがハイレベルの間だけ電圧
Vpが印加される。該電圧Vp によって発生させられる
電流は、スイッチ回路群37、記録電極針21a、抵抗
層61a及び導電層61bを順に通った後、電極ローラ
62及び接点端子63を通り、同時に電極ローラ64及
び接点端子65を通ってアースに流れる。その結果、記
録電極針21aに接触している抵抗層61aがジュール
熱を発生し、該ジュール熱によって画像が記録される。
【0105】ところで、可逆性感熱記録媒体61の前端
が消去部又は記録部に到達するときには、可逆性感熱記
録媒体61の導電層61bと電極ローラ62とが接触し
ているので、電圧Vp 、Vc によって発生させられた電
流は電極ローラ62を介してアースに流れる。また、可
逆性感熱記録媒体61の後端が消去電極ローラ23又は
記録電極針21aから離れるときには、可逆性感熱記録
媒体61の導電層61bと電極ローラ64とが接触して
いるので、電圧Vp 、Vc によって発生させられた電流
は電極ローラ64を介してアースに流れる。
【0106】このように、可逆性感熱記録媒体61の搬
送方向における2箇所に電極ローラ62、64を配設
し、両者間の距離を可逆性感熱記録媒体61の長さより
短く設定することによって、可逆性感熱記録媒体61の
導電層61bと電極ローラ62とが、又は導電層61b
と電極ローラ64とが必ず接触することになる。したが
って、可逆性感熱記録媒体61のすべての領域において
画像の記録及び消去を行うことができる。
【0107】また、本実施の形態においては、電極ブラ
シが不要になるので、画像形成装置を一層小型化するこ
とができるだけでなく、コストを低くすることもでき
る。なお、本実施の形態においては、画像の記録及び消
去が同時に行われるようになっているが、消去動作と記
録動作とを別々に実施することもできる。また、本実施
の形態においては、可逆性感熱記録媒体61に対して固
定されたラインタイプの電極ヘッド21を使用するよう
になっているが、主走査方向に移動させながら記録する
シリアルタイプの電極ヘッドを使用することもできる。
【0108】さらに、本実施の形態においては、導電層
61bの上に着色層61cを形成するようにしている
が、導電層61bとして着色剤を混合したものを使用し
た場合、着色層61cは不要になる。また、本実施の形
態においては、物理変化タイプの感熱記録材料から成る
記録層61dについて説明しているが、化学変化タイプ
であるロイコ染料型の感熱記録材料から成る記録装置を
使用することもできる。その場合、物理変化タイプの感
熱記録材料においては、感熱記録材料を白濁状態及び透
明状態に選択的に置くことによって画像の記録及び消去
が行われるのに対して、化学変化タイプの感熱記録材料
においては、種々の色を選択することができ、選択され
た色を発色又は消色することによって画像の記録及び消
去が行われるようになっている。したがって、着色層6
1cは不要になる。
【0109】さらに、電極ヘッド21にアップ・ダウン
機構を配設し、画像を記録しない場合は、電極ヘッド2
1をプラテンローラ22から離すようにすることもでき
る。これにより、記録電極針21a、可逆性感熱記録媒
体61等の摩耗が少なくなり、画像形成装置の耐久性を
向上させることができる。次に、前記可逆性感熱記録媒
体11、51、61を電子表示板としての電子黒板に適
用した本発明の第6の実施の形態について説明する。
【0110】図19は本発明の第6の実施の形態におけ
る電子黒板の斜視図、図20は本発明の第6の実施の形
態における電子黒板の断面図である。図において、71
は第1の実施の形態における可逆性感熱記録媒体11
(図1)によって形成された表示シートであり、両端を
継ぎ目71fで超音波溶接、テープ等によって接続する
ことによって無端状にされる。また、72、73は互い
に平行に配設されたローラであり、該ローラ72、73
間に前記表示シート71が張設される。
【0111】前記ローラ72、73は、抵抗値の低い材
料、例えば、鉄系、アルミニウム系等の金属によって形
成されたシャフトから成り、前記ローラ72の軸72a
は、接点端子74を介して、ローラ73の軸73aは、
接点端子75を介してそれぞれ接地される。また、前記
表示シート71は、図1に示すように、抵抗層11a、
該抵抗層11aの上に形成された導電層11b、該導電
層11bの上に形成された着色層11c、該着色層11
cの上に形成された記録層11d、及び該記録層11d
の上に形成された硬質層としての保護層11eから成
る。この場合、前記抵抗層11aは金属粉、カーボンブ
ラック繊維等を導電性フィラーとして分散させた耐熱性
の高いポリイミドフィルム、ポリカーボネート等によっ
て形成される。また、保護層11eは、所定の筆記具を
使用して手書きで画像を書き込んだり、画像をイレーザ
によって消したりすることができるように、透明又は半
透明のアクリル系紫外線硬化剤、フッ素フィルム等によ
って形成される。
【0112】そして、表示シート71をローラ72、7
3間に張設するに当たり、前記抵抗層11aが前記ロー
ラ72、73に接触させられ、保護層11eが外側に向
けられる。また、76は前記ローラ72、73間におけ
る表示シート71の内側に配設されたボード板、77は
前記ローラ73の一端に固定されたギヤ、78は該ギヤ
77と噛合させられるモータギヤ、79はモータであ
る。
【0113】したがって、該モータ79が駆動される
と、駆動力がモータギヤ78からギヤ77に伝達され、
ローラ73が矢印I方向に回転させられ、表示シート7
1が矢印H方向に走行させられる。また、80は電極ヘ
ッドであり、該電極ヘッド80は、表示シート71の走
行方向に対して直角の方向、すなわち、主走査方向に複
数の記録電極針80aを配列することによって形成さ
れ、図示しないばね等によって表示シート71に向けて
軽く付勢される。
【0114】前記記録電極針80aの解像度は、例え
ば、2〜4〔本/mm〕に設定されるので、表示シート
71に接触する端部における記録電極針80aの径は
0.25〜0.5〔mm〕になる。なお、各記録電極針
80a間は絶縁されている。この状態において、電極ヘ
ッド80のある記録電極針80aに電圧Vp (図18)
のパルスが印加されると、電流が記録電極針80aから
表示シート71の抵抗層11a、導電層11b及び抵抗
層11aを順に通ってローラ72に流れ込む。このと
き、記録電極針80aと抵抗層11aとの接触面積がロ
ーラ72と抵抗層11aとの接触面積に比べて極めて小
さいので、記録電極針80aの直下の電位勾配が最大に
なり、該記録電極針80aと接触している抵抗層11a
によってジュール熱が発生させられる。
【0115】そこで、該ジュール熱によって表示シート
71の温度を高くして、着色層11cを介して記録層1
1dに画像を記録するようになっている。次に、前記表
示シート71に記録された画像をジュール熱によって消
去する消去手段について説明する。そして、81は消去
電極ローラであり、該消去電極ローラ81は、抵抗値の
低い材料、例えば、鉄系、アルミニウム系等の金属又は
導電性ゴム材料によって形成されたシャフトから成る。
前記消去電極ローラ81は、一定の幅、例えば、1〔m
m〕程度の幅で表示シート71の抵抗層11aと接触さ
せられる。
【0116】また、前記消去電極ローラ81は、図示し
ないギヤ、ベルト等を介して前記ギヤ77と接続され
る。したがって、モータ79を駆動すると、消去電極ロ
ーラ81は矢印M方向に回転させられる。また、消去電
極ローラ81の軸81aの一端に接点端子82が圧接さ
せられていて、該接点端子82を介して一定の電圧Vc
が消去電極ローラ81に選択的に印加される。
【0117】したがって、接点端子82を介して消去電
極ローラ81に一定の電圧Vc が印加されると、電流が
消去電極ローラ81から表示シート71の抵抗層11
a、導電層11b及び抵抗層11aを順に通ってローラ
73に流れ込む。このとき、消去電極ローラ81と抵抗
層11aとの接触面積が、ローラ73と抵抗層11aと
の接触面積に比べて小さくなっているので、消去電極ロ
ーラ81の直下の電位勾配が最大になり、該消去電極ロ
ーラ81に接触している抵抗層11aによってジュール
熱が発生させられる。
【0118】そこで、該ジュール熱によって表示シート
71の温度を高くして、記録層11dに記録された画像
を消去することができる。ところで、前記表示シート7
1の保護層11eには、所定の筆記具を使用して手書き
で画像を書き込むことができるが、該画像をイレーザに
よって消すことができるように、前記消去電極ローラ8
1と対向させてクリーニング手段が配設される。
【0119】すなわち、83はゴム、プラスチック等の
弾性材料から成る板状のクリーニングブレード、84は
ブレード支持板であり、前記クリーニングブレード83
は、短手方向において、その片側がブレード支持板84
から均等にはみ出すように接着等によってブレード支持
板84に貼(は)り付けられる。また、84a、84b
は該ブレード支持板84の回転中心となる軸、84cは
該軸84aが回転中心となるように軸84aの周囲のブ
レード支持板84に形成されたギヤ部、85は該ギヤ部
84cと噛合させられるモータギヤ、86は該モータギ
ヤ85の軸に固定されたモータ、84dは前記ブレード
支持板84に突出させて形成されたセンサレバー部、8
7は該センサレバー部84dを検出するホームセンサで
あり、これらの各部品によって前記クリーニング手段が
構成される。
【0120】この場合、前記電極ヘッド80によって記
録層11dに画像を記録することができるので、前記保
護層11eにインクの消し粉、液体状の剥離剤等が残っ
ていても、抵抗層11aによってジュール熱を十分に発
生させることができる。したがって、画像品位を向上さ
せることができる。また、記録層11dに記録された画
像は消去電極ローラ81によって消去されるので、前記
保護層11eにインクの消し粉、液体状の剥離剤等が残
っていても、抵抗層11aによってジュール熱を十分に
発生させることができる。したがって、画像を確実に消
去することができる。
【0121】次に、前記構成のクリーニング手段の動作
について説明する。まず、モータ86を駆動してブレー
ド支持板84を軸84a、84bを中心にして矢印K方
向に回転させると、クリーニングブレード83のエッジ
部83aが、消去電極ローラ81との間に挟まれた表示
シート71の保護層11eに圧接させられる。したがっ
て、この状態で表示シート71を矢印H方向に走行させ
ると、表示シート71の保護層11eの表面に形成され
た画像は、クリーニングブレード83のエッジ部83a
によって拭き取られる。
【0122】また、逆に、モータ86を駆動してブレー
ド支持板84を軸84a、84bを中心に矢印L方向に
回転させると、クリーニングブレード83のエッジ部8
3aは表示シート71の保護層11eから離される。こ
れにより、表示シート71の保護層11eのクリーニン
グ動作が停止される。なお、センサレバー部84dをホ
ームセンサ87によって検出するようにすると、クリー
ニングブレード83の回転位置を検出することができ
る。
【0123】次に、前記表示シート71の画像を光学的
に読み取るための光学系読取手段98について説明す
る。すなわち、90は前記表示シート71の画像を光学
的に読み取るイメージセンサ、91は該イメージセンサ
90に像を結ぶ集光レンズ、92は前記表示シート71
上の読取位置に光を照射する光源、93は該光源92か
ら照射されて表示シート71の読取位置で反射した光を
集光レンズ91に導くミラーであり、これら各部品によ
って光学系読取手段98が構成される。
【0124】なお、95は前記表示シート71のホーム
マーク71gを検出するためのマークセンサであり、該
マークセンサ95によってマークセンサ71gを検出す
ることにより、表示シート71の継ぎ目71fの位置を
知ることができるようになっている。次に、前記構成の
電子黒板を作動させるための電子表示板装置としての電
子黒板システムについて説明する。
【0125】図21は本発明の第6の実施の形態におけ
る電子黒板システムの制御ブロック図である。図におい
て、99は電子黒板システム、100は電子黒板装置、
101は該電子黒板装置100の全体を統括する制御回
路、112はパーソナルコンピュータ等の外部装置であ
る。また、102は画像処理部であり、該画像処理部1
02は、イメージセンサ90からの電気信号をあらかじ
め定められた方式によってアナログ信号に変換するとと
もに、該アナログ信号を増幅し、ディジタル信号に変換
して画像データとして出力する。
【0126】そして、モータ駆動回路103は、モータ
79、86(図19)及びプリンタ手段107の紙送り
モータを駆動する。また、センサドライバレシーバ10
4は、ホームセンサ87及びマークセンサ95を駆動す
るとともに、ホームセンサ87及びマークセンサ95の
出力波形を受ける。さらに、点灯器105は光源92の
点灯及び消灯を行う。
【0127】そして、操作部106は、表示シート71
への画像の記録及び消去の指示、表示シート71の走行
の指示、表示シート71に記録された画像をプリンタ手
段107によって印刷する指示、外部装置112との間
の画像データの入出力の指示等を行うためのものであ
る。また、前記プリンタ手段107は、サーマルヘッド
108、該サーマルヘッド108と対向させて配設され
たプラテンローラ109、該プラテンローラ109を駆
動するモータ110、及び前記サーマルヘッド108に
よって画像が形成される感熱用紙111から成る。
【0128】そして、セレクタ114は、画像処理部1
02からの画像データ、及び外部装置112から送ら
れ、インタフェース(I/F)113を介して受けた画
像データの一方を選択して画像メモリ115に送り、該
画像メモリ115に格納する。前記外部装置112は、
画像データをインタフェース113を介して電子黒板装
置100に送ったり、電子黒板装置100の光学系読取
手段98によって読み取った表示シート71上の画像の
画像データをインタフェース113を介して受けたりす
る。したがって、インタフェース113を介して外部装
置112と電子黒板装置100との間で画像データの送
受信を行うことができる。
【0129】また、前記外部装置112から送られてく
る画像データをインタフェース113及びセレクタ11
4を介して画像メモリ115に格納し、該画像メモリ1
15に格納された画像データをセレクタ114及びイン
タフェース113を介して外部装置112に送ることも
できる。したがって、制御回路101の図示しない電極
ヘッド駆動手段は、外部装置112から送られてくる画
像データをインタフェース113及びセレクタ114を
介して画像メモリ115に格納し、画像データに従って
電極ヘッド80を駆動し、表示シート71の記録層11
d(図6)に画像を記録する。なお、記録層11dに記
録された画像、保護層11eに書き込まれた画像、又は
記録層11dに記録された画像と保護層11eに書き込
まれた画像との合成画像を光学系読取手段98によって
読み取り、得られた電気信号を画像データに変換して画
像メモリ115に格納し、外部装置112に送ることも
できる。そして、該外部装置112に、CRT等の表示
装置、ハードディスク等のメモリ装置、プリンタ、ファ
クシミリ等が接続されている場合には、CRTの画面に
画像を表示したり、プリンタ及びファクシミリによって
図示しない印刷媒体に画像を印刷したり、メモリ装置に
画像データを格納したりすることができる。
【0130】また、印刷制御回路116は、画像メモリ
115から読み出した画像データをシフトレジスタ11
7に送る。そして、ラッチ回路118は、前記印刷制御
回路116から出力されるラッチ信号L1が入力される
と、シフトレジスタ117が保持している1ライン分の
画像データをラッチする。さらに、アンドゲート回路群
119の各アンドゲートGにおいては、ラッチ回路11
8から出力される画像データとストローブ信号STB1
との論理積が採られ、演算結果がスイッチ回路群120
に対して出力される。該スイッチ回路群120は複数の
スイッチSWから成り、アンドゲート回路群119の各
アンドゲートGから出力される信号がハイレベルである
ときに、スイッチSWがオンになり、ローレベルである
ときに、スイッチSWがオフになる。なお、各スイッチ
SWの一方の端子に図示しない電源が接続されて電圧V
p が印加され、他方の端子に前記電極ヘッド80の各記
録電極針80aが接続される。
【0131】また、接点端子82を介して消去電極ロー
ラ81に一定の電圧Vc を印加するために、スイッチ1
21が配設され、該スイッチ121の一方の端子に図示
しない電源が接続されて電圧Vc が印加され、他方の端
子は接点端子82に接続される。次に、前記表示シート
71に画像を記録する動作について説明する。
【0132】まず、電子黒板装置100の図示しない電
源が投入されると、制御回路101は、モータ駆動回路
103を介してモータ79を駆動し、表示シート71を
矢印H方向に走行させ、センサドライバレシーバ104
を介してマークセンサ95によって表示シート71のホ
ームマーク71gを読み取り、表示シート71の継ぎ目
71fをローラ72又はローラ73の位置に合わせる。
すなわち、操作部106から表示シート71の移動指示
があった場合には、継ぎ目71fは必ずローラ72又は
ローラ73のいずれかの位置に置かれる。これによっ
て、表示シート71は2ページ分の画面を有することに
なり、また、制御回路101は継ぎ目71fの位置を知
ることができる。
【0133】続いて、制御回路101は、操作部106
からの指示によって、外部装置112から送られた画像
データをインタフェース113及びセレクタ114を介
して画像メモリ115に格納する。次に、制御回路10
1は、モータ駆動回路103を介してモータ79を駆動
し、表示シート71を矢印H方向に走行させる。そし
て、前記制御回路101は、画像メモリ115に指示を
出し、格納されている1ライン目の画像データを読み出
し、パラレル形式の画像データPDとして印刷制御回路
116に送る。該印刷制御回路116は、前記画像メモ
リ115から送られてくる画像データPDをシリアル形
式の画像データSDに変換し、該画像データSDをシフ
トレジスタ117に送る。該シフトレジスタ117にお
いては、印刷制御回路116から送られてくる1ライン
分のシリアル形式の画像データSDが、印刷制御回路1
16から出力されるクロックCLのタイミングで順次入
力される。
【0134】そして、ラッチ回路118は、前記印刷制
御回路116から出力されるラッチ信号L1が入力され
ると、該ラッチ信号L1のタイミングでシフトレジスタ
117が保持している1ライン分の画像データをラッチ
する。さらに、アンドゲート回路群119の各アンドゲ
ートGの一方の入力端子には、前記ラッチ回路118の
出力が入力され、他方の入力端子には、印刷制御回路1
16から出力されるストローブ信号STB1が入力され
る。
【0135】そして、前記アンドゲート回路群119の
各アンドゲートGにおいては、ラッチ回路118から出
力される画像データとストローブ信号STB1との論理
積が採られ、演算結果がスイッチ回路群120に対して
出力される。該スイッチ回路群120は複数のスイッチ
SWから成り、アンドゲート回路群119の各ゲートG
から出力される信号がハイレベルであるときに、スイッ
チSWがオンになり、アンドゲート回路群119の各ゲ
ートGから出力される信号がローレベルであるときに、
スイッチSWがオフになる。なお、各スイッチSWの一
方の端子に図示しない電源が接続されて電圧Vp が印加
され、他方の端子に前記電極ヘッド80の各記録電極針
80aが接続される。
【0136】したがって、オンになったスイッチSWに
対応する記録電極針80aには、ストローブ信号STB
1がハイレベルの間だけ電圧Vp が供給される。該電圧
Vpによって発生させられる電流は、スイッチ回路群1
20、記録電極針80a、可逆性感熱記録媒体11の抵
抗層11a、導電層11b、抵抗層11a及びローラ7
2を順に通ってアースに流れるので、記録電極針80a
に接触している抵抗層11aがジュール熱を発生し、該
ジュール熱によって表示シート71に画像が記録され
る。
【0137】次に、表示シート71に記録された画像を
消去する動作について説明する。まず、操作部106か
らの消去動作の指示によって、前記制御回路101は、
モータ駆動回路103を介してモータ79を駆動し、表
示シート71を矢印H方向に走行させる。次に、制御回
路101は、スイッチ121に指示を出し、該スイッチ
121をオンにする。
【0138】前記スイッチ121のオン・オフは制御回
路101の指示によって行われ、スイッチ121がオン
になると、電圧Vc が接点端子82に印加され、所定の
電流が消去電極ローラ81、可逆性感熱記録媒体11の
抵抗層11a、導電層11b、抵抗層11a、及びロー
ラ73を順に通ってアースに流れる。したがって、消去
電極ローラ23に接触している抵抗層11aがジュール
熱を発生し、該ジュール熱によって表示シート71に記
録された画像が消去される。
【0139】そして、1画面分の表示シート71の画像
が消去されると、制御回路101はスイッチ121をオ
フにし、モータ駆動回路103を介してモータ79を停
止させて消去動作を終了する。なお、消去動作中は電極
ヘッド80は駆動されないようになっている。次に、前
記表示シート71の保護層11eに書き込まれた画像を
拭き取るクリーニング動作について説明する。
【0140】まず、前記制御回路101は、操作部10
6からのクリーニング動作の指示によって、モータ駆動
回路103を介してモータ86を駆動し、ブレード支持
板84を矢印K方向に回転させてクリーニングブレード
83のエッジ部83aを表示シート71に圧接させる。
そして、モータ79を駆動して表示シート71を矢印H
方向に走行させると、表示シート71の保護層11eの
表面の画像がクリーニングブレード83のエッジ部83
aによって拭き取られる。したがって、表示シート71
を矢印H方向に走行させながら、クリーニング動作を行
うことができる。
【0141】そして、1画面分の表示シート71の画像
が拭き取られると、制御回路101は、モータ駆動回路
103を介してモータ79を停止させ、モータ86を駆
動してブレード支持板84を矢印L方向に回転させ、ク
リーニングブレード83のエッジ部83aを表示シート
71から離し、クリーニング動作を終了する。次に、前
記記録層11dに記録された画像を消去するのと同時
に、前記保護層11eに書き込まれた画像を拭き取る消
去・クリーニング動作について説明する。
【0142】まず、前記制御回路101は、操作部10
6からの消去・クリーニング動作の指示によって、モー
タ駆動回路103を介してモータ86を駆動し、ブレー
ド支持板84を矢印K方向に回転させてクリーニングブ
レード83のエッジ部83aを表示シート71に圧接さ
せる。そして、制御回路101は、モータ駆動回路10
3を介してモータ79を駆動し、表示シート71を矢印
H方向に走行させる。次に、制御回路101は、スイッ
チ121をオンにする。その結果、消去動作とクリーニ
ング動作とが同時に行われる。
【0143】すなわち、記録層11dに記録された画像
が消去電極ローラ81によって消去され、同時に保護層
11eに書き込まれた画像がクリーニングブレード83
のエッジ部83aによって拭き取られる。そして、1画
面分の消去及びクリーニングが終了すると、制御回路1
01はスイッチ121をオフにし、モータ駆動回路10
3を介してモータ79を停止させ、モータ86を駆動し
てブレード支持板84を図20の矢印L方向に回転さ
せ、クリーニングブレード83のエッジ部83aを表示
シート71から離して消去動作及びクリーニング動作を
終了する。
【0144】次に、記録層11dに記録された画像を消
去し、外部装置112から送られてくる画像データに従
って記録層11dに画像を記録する消去・記録動作につ
いて説明する。まず、前記制御回路101は、操作部1
06からの消去・記録動作の指示によって、外部装置1
12から送られてくる画像データを、インタフェース1
13及びセレクタ114を介して画像メモリ115に格
納する。次に、制御回路101は、モータ駆動回路10
3を介してモータ79を駆動し、表示シート71を矢印
H方向に走行させる。
【0145】そして、制御回路101がスイッチ121
をオンにすると、消去動作が行われ、1画面分の表示シ
ート71の記録層11dの画像が消去されると、制御回
路101は、スイッチ121をオフにし、モータ79を
駆動して表示シート71を走行させ続ける。以下、前述
したような記録動作によって、電極ヘッド80によって
記録層11dに画像が記録される。そして、1画面分の
画像が記録されると、制御回路101は、モータ駆動回
路103を介してモータ79を停止させ、表示シート7
1を停止させて記録動作を終了する。
【0146】これにより、表示シート71は2画面分続
けて走行させられ、前半の表示シート71の1画面分の
走行時に、消去電極ローラ81によって記録層11dの
画像が消去され、後半の表示シート71の1画面分の走
行時に、画像メモリ115に格納された画像データに従
って、記録層11dに画像が記録される。次に、前記記
録層11dに記録された画像を消去するのと同時に、前
記保護層11eに書き込まれた画像を拭き取った後、外
部装置112から送られてくる画像データに従って記録
層11dに画像を記録する消去・クリーニング・書込動
作について説明する。
【0147】まず、前記制御回路101は、操作部10
6からの消去・クリーニング・書込動作の指示によっ
て、外部装置112から送られてくる画像データを、イ
ンタフェース113及びセレクタ114を介して画像メ
モリ115に格納する。そして、制御回路101は、モ
ータ駆動回路103を介してモータ86を駆動し、ブレ
ード支持板84を矢印K方向に回転させてクリーニング
ブレード83のエッジ部83aを表示シート71に圧接
する。
【0148】続いて、制御回路101は、モータ駆動回
路103を介してモータ79を駆動し、表示シート71
を矢印H方向に走行させる。そして、制御回路101は
スイッチ121をオンにする。その結果、消去動作とク
リーニング動作とが同時に行われる。そして、1画面分
の記録層11dの画像の消去及び保護層11eの画像の
クリーニングが終了すると、制御回路101は、モータ
86を駆動し、ブレード支持板84を矢印L方向に回転
させてクリーニングブレード83のエッジ部83aを表
示シート71から離す。次に、制御回路101は、スイ
ッチ121をオフにし、モータ79を駆動して表示シー
ト71を走行させ続ける。
【0149】したがって、前記記録動作によって記録層
71dに画像を記録することができる。そして、1画面
分の記録が終了すると、制御回路101は、モータ駆動
回路103を介してモータ79を停止させ、表示シート
71を停止させて記録動作を終了する。
【0150】これにより、表示シート71を2画面分続
けて走行させ、前半の1画面分の走行時に、消去電極ロ
ーラ81による記録層11dの画像の消去と保護層11
eの画像のクリーニングとを行い、後半の1画面分の走
行時に、記録層11dに画像メモリ115に格納された
画像データに従って画像を記録することができる。次
に、表示シート71への画像の読取り及び複写を行う動
作について説明する。
【0151】まず、制御回路101は、操作部106か
ら複写指示を受けると、点灯器105を介して光源92
を点灯させ、モータ駆動回路103を介してモータ79
を駆動して表示シート71を矢印H方向に走行させる。
そして、読取位置からイメージセンサ90と対向する位
置まで移動させられた表示シート71上の画像は、横方
向においては1本のラインとして電気信号に変換され、
縦方向においては表示シート71の走行速度に同期した
電気信号に変換され、各電気信号は画像処理部102及
びセレクタ114を介して画像データとして画像メモリ
115に格納される。
【0152】さらに、該画像メモリ115に格納された
画像データは、印刷制御回路116を介してプリンタ手
段107のサーマルヘッド108に送られる。また、前
記印刷制御回路116は、サーマルヘッド108に対し
てラッチ信号L2及びストローブ信号STB2を出力す
る。そして、前記制御回路101は、ラッチ信号L2及
びストローブ信号STB2に対応させてモータ駆動回路
103を介してモータ110を駆動し、プラテンローラ
109を回転させて感熱用紙111を搬送し、該感熱用
紙111に画像を印刷する。
【0153】次に、読取画像の送信動作について説明す
る。まず、制御回路101は、操作部106から読取画
像の送信動作の指示を受けると、表示シート71上の画
像を前述したような読取動作によって読み取り、画像処
理部102及びセレクタ114を介して画像メモリ11
5に画像データを格納する。そして、制御回路101
は、1画面分の表示シート71の画像を読み取って画像
データを画像メモリ115に格納すると、画像メモリ1
15、セレクタ114及びインタフェース113に指示
を出し、画像メモリ115に格納された画像データをセ
レクタ114及びインタフェース113を介して外部装
置112に送る。
【0154】このように、表示シート71においては、
抵抗層11aがジュール熱を発生し、該ジュール熱によ
って画像が記録されるようになっているので、従来の画
像形成装置のように画像を記録するためにサーマルヘッ
ドを使用する必要がない。したがって、保護層11eが
熱歪みによって損傷を受けることがなくなる。また、従
来の画像形成装置のように保護層11eとサーマルヘッ
ドとを密着させる必要がないので、熱感度が低下した
り、保護層11eの表面に凸凹が形成されたりすること
がない。
【0155】さらに、保護層11eに圧力及び熱が繰り
返し加えられることがないので、保護層11eが剥がれ
たり、保護層11eの一部がサーマルヘッドに付着した
りすることがない。その結果、表示シート71の耐久性
を向上させることができるだけでなく、画像品位を向上
させることができる。
【0156】また、表示シート71は抵抗層11aを流
れる電流によって発熱するようになっているので、画像
を消去するために、ヒートローラ、ヒートスタンプ等を
使用する必要がない。したがって、表示シート71を画
像の消去に必要な温度に上昇させるための時間が長くな
らないので、画像形成装置の電源がオンになった直後に
画像を消去することができる。
【0157】さらに、赤外線ランプ、ハロゲンランプ等
を使用する必要がないので、消費電力を少なくすること
ができる。その結果、画像形成装置を小型化することが
できるだけでなく、コストを低くすることができる。ま
た、表示シート71が記録電極針80aに対して連続し
て搬送され、その間に画像が記録されるので、電極ヘッ
ド80における蓄熱量が極めて少ない。したがって、画
像品位を向上させることができるだけでなく、電極ヘッ
ド80を破損させることがない。
【0158】しかも、電極ヘッド80の通電を停止させ
ることによって電極ヘッド80を冷却する必要がないの
で、記録速度をその分高くすることができる。なお、本
実施の形態においては、電極ヘッド80は、表示シート
71の走行方向における消去電極ローラ81及びクリー
ニング手段より下流側に配設されるので、表示シート7
1に既に記録され、又は書き込まれていた画像を消去又
はクリーニングしながら、新たな画像を同時に記録する
ことができる。
【0159】したがって、消去動作と記録動作とを別々
に実施する必要がなくなり、画像の消去及び記録の処理
速度を高くすることができる。なお、本実施の形態にお
いては、パソコン、スキャナ等の外部装置112からの
画像データに従って、画像を表示シート71に拡大して
記録することができるので、電子黒板のほか、電子掲示
板、案内板、広告板、OHP等の画面の大きな電子表示
装置に適用することもできる。
【0160】さらに、本実施の形態においては、導電層
11bの上に着色層11cを形成するようにしている
が、導電層11bとして着色剤を混合したものを使用し
た場合、着色層11cは不要になる。また、本実施の形
態においては、物理変化タイプの感熱記録材料から成る
記録層61dについて説明しているが、化学変化タイプ
であるロイコ染料型の感熱記録材料から成る記録装置を
使用することもできる。その場合、物理変化タイプの感
熱記録材料においては、感熱記録材料を白濁状態及び透
明状態に選択的に置くことによって画像の記録及び消去
が行われるのに対して、化学変化タイプの感熱記録材料
においては、種々の色を選択することができ、選択され
た色を発色又は消色することによって画像の記録及び消
去が行われるようになっている。したがって、着色層1
1cは不要になる。
【0161】そして、各動作の指示は操作部106から
受けるようになっているが、外部装置112からコマン
ドを送るようにすることもできる。さらに、本実施の形
態においては、前記ローラ72の軸72aは、接点端子
74を介して、ローラ73の軸73aは、接点端子75
を介してそれぞれ接地されるようになっているが、表示
シート71と接触する前記ボード板76を接地すること
もできる。
【0162】また、本実施の形態においては、画像を消
去するために、消去電極ローラ81が使用されるように
なっているが、板状のものを使用することもできる。次
に、本発明の第7の実施の形態について説明する。図2
2は本発明の第7の実施の形態における電子黒板の断面
図である。なお、第6の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0163】図において、131は表示シートであり、
該表示シート131は複数画面分の長さを有する長尺状
に形成され、第1のリール145及び第2のリール14
6の一方によって繰り出され、他方によって巻き取られ
る。そして、前記表示シート131は、1画面分の長さ
だけ離して配設されたローラ132、133によって張
設され、矢印N方向又は矢印O方向に走行させることが
できるようになっている。
【0164】また、前記ローラ132、133は、図示
しない接点端子によって接地される。前記構成の電子黒
板においては、第6の実施の形態と同様に、表示シート
131の記録層11d(図1)に画像を記録したり、記
録層11dに記録された画像を消去したり、保護層11
eに画像を書き込んだり、保護層11eに書き込まれた
画像を拭き取ったり、表示シート131の画像を読み取
ったり、表示シート131の画像を複写したりすること
ができる。
【0165】また、表示シート131の記録層11dに
記録された画像を消去するのと同時に、記録層11dに
画像を記録することもできる。この場合、図示しないモ
ータを駆動して表示シート131を矢印N方向に走行さ
せる。そして、消去電極ローラ81に電圧を印加して記
録層11dに記録された画像を消去する。また、表示シ
ート131における画像が消去された部分が電極ヘッド
80に到達すると、該電極ヘッド80によって画像が記
録される。
【0166】このようにして、消去・記録動作が終了す
ると、表示シート131は矢印O方向に走行させられ、
画像が記録された表示シート131の画面をボード板7
6上に繰り出すことができる。なお、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づ
いて種々変形させることが可能であり、これらを本発明
の範囲から排除するものではない。
【0167】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、可逆性感熱記録媒体においては、通電によってジ
ュール熱を発生させる抵抗層と、導電性材料によって形
成された導電層と、前記抵抗層によって発生させられる
ジュール熱によって、光学的な状態が変化する記録層と
を有する。
【0168】この場合、可逆性感熱記録媒体は、抵抗層
を流れる電流によってジュール熱を発生させるようにな
っているので、従来の画像形成装置のように画像を記録
するためにサーマルヘッドを使用する必要がない。した
がって、可逆性感熱記録媒体の表面が熱歪みによって損
傷を受けることがなくなる。また、従来の画像形成装置
のように可逆性感熱記録媒体の表面とサーマルヘッドと
を密着させる必要がないので、熱感度が低下したり、可
逆性感熱記録媒体の表面に凸凹が形成されたりすること
がない。
【0169】さらに、可逆性感熱記録媒体の表面に圧力
及び熱が繰り返し加えられることがないので、可逆性感
熱記録媒体の表面が剥がれたり、可逆性感熱記録媒体の
表面の一部がサーマルヘッドに付着したりすることがな
い。その結果、可逆性感熱記録媒体の耐久性を向上させ
ることができるだけでなく、画像品位を向上させること
ができる。
【0170】本発明の画像形成方法においては、電極ヘ
ッドの複数の記録電極針と接触させて可逆性感熱記録媒
体を搬送し、該可逆性感熱記録媒体を接地するととも
に、前記記録電極針を電源と接続することによって、記
録電極針からの電流を前記可逆性感熱記録媒体の抵抗
層、導電層及び抵抗層を介してアースに流し、前記抵抗
層が発生させたジュール熱によって、前記可逆性感熱記
録媒体の記録層の光学的な状態を変化させ、該記録層に
画像を記録する。
【0171】この場合、可逆性感熱記録媒体は、抵抗層
を流れる電流によって発熱するようになっているので、
従来の画像形成装置のように画像を記録するためにサー
マルヘッドを使用する必要がない。したがって、可逆性
感熱記録媒体の表面が熱歪みによって損傷を受けること
がなくなる。また、従来の画像形成装置のように可逆性
感熱記録媒体の表面とサーマルヘッドとを密着させる必
要がないので、熱感度が低下したり、可逆性感熱記録媒
体の表面に凸凹が形成されたりすることがない。
【0172】さらに、可逆性感熱記録媒体の表面に圧力
及び熱が繰り返し加えられることがないので、可逆性感
熱記録媒体の表面が剥がれたり、可逆性感熱記録媒体の
表面の一部がサーマルヘッドに付着したりすることがな
い。その結果、可逆性感熱記録媒体の耐久性を向上させ
ることができるだけでなく、画像品位を向上させること
ができる。
【0173】本発明の他の画像形成方法においては、消
去電極ローラと接触させて可逆性感熱記録媒体を搬送
し、該可逆性感熱記録媒体を接地するとともに、前記消
去電極ローラを電源と接続することによって、消去電極
ローラからの電流を前記可逆性感熱記録媒体の抵抗層、
導電層及び抵抗層を介してアースに流し、前記抵抗層が
発生させたジュール熱によって、前記可逆性感熱記録媒
体の記録層の光学的な状態を変化させ、該記録層に記録
された画像を消去する。
【0174】この場合、可逆性感熱記録媒体は、抵抗層
を流れる電流によって発熱するようになっているので、
画像を消去するために、ヒートローラ、ヒートスタンプ
等を使用する必要がない。したがって、ヒートローラ、
ヒートスタンプ等を画像の消去に必要な温度に上昇させ
るための時間が長くならないので、画像形成装置の電源
がオンになった直後に画像を消去することができる。
【0175】さらに、赤外線ランプ、ハロゲンランプ等
を使用する必要がないので、消費電力を少なくすること
ができる。その結果、画像形成装置を小型化することが
できるだけでなく、コストを低くすることができる。本
発明の画像形成装置においては、通電によってジュール
熱を発生させる抵抗層、導電性材料によって形成された
導電層、及び前記抵抗層が発生させるジュール熱によっ
て光学的な状態を変化させる記録層を備えた可逆性感熱
記録媒体と、電源と接続され、前記可逆性感熱記録媒体
と接触させられる複数の記録電極針を備え、かつ、前記
抵抗層に電流を流すことによって前記記録層に画像を記
録する電極ヘッドと、前記可逆性感熱記録媒体と接触さ
せられ、可逆性感熱記録媒体を接地する接地電極手段と
を有する。
【0176】この場合、可逆性感熱記録媒体は、抵抗層
を流れる電流によって発熱するようになっているので、
従来の画像形成装置のように画像を記録するためにサー
マルヘッドを使用する必要がない。したがって、可逆性
感熱記録媒体の表面が熱歪みによって損傷を受けること
がなくなる。また、従来の画像形成装置のように可逆性
感熱記録媒体の表面とサーマルヘッドとを密着させる必
要がないので、熱感度が低下したり、可逆性感熱記録媒
体の表面に凸凹が形成されたりすることがない。
【0177】さらに、可逆性感熱記録媒体の表面に圧力
及び熱が繰り返し加えられることはないので、可逆性感
熱記録媒体の表面が剥がれたり、可逆性感熱記録媒体の
表面の一部がサーマルヘッドに付着したりすることがな
い。その結果、可逆性感熱記録媒体の耐久性を向上させ
ることができるだけでなく、画像品位を向上させること
ができる。
【0178】また、可逆性感熱記録媒体が記録電極針に
対して連続して搬送され、その間に画像が記録されるの
で、電極ヘッドにおける蓄熱量が極めて少ない。したが
って、画像品位を向上させることができるだけでなく、
電極ヘッドを破損させることがない。しかも、電極ヘッ
ドの通電を停止させることによって電極ヘッドを冷却す
る必要がないので、記録速度をその分高くすることがで
きる。
【0179】本発明の他の画像形成装置においては、通
電によってジュール熱を発生させる抵抗層、導電性材料
によって形成された導電層、及び前記抵抗層が発生させ
るジュール熱によって光学的な状態を変化させる記録層
を備えた可逆性感熱記録媒体と、電源と接続され、前記
可逆性感熱記録媒体と接触させられ、かつ、前記抵抗層
に電流を流すことによって前記記録層に記録された画像
を消去する消去電極ローラと、前記可逆性感熱記録媒体
と接触させられ、可逆性感熱記録媒体を接地する接地電
極手段とを有する。
【0180】この場合、可逆性感熱記録媒体は、抵抗層
を流れる電流によって発熱するようになっているので、
画像を消去するために、ヒートローラ、ヒートスタンプ
等を使用する必要がない。したがって、ヒートローラ、
ヒートスタンプ等を画像の消去に必要な温度に上昇させ
るための時間が長くならないので、画像形成装置の電源
がオンになった直後に画像を消去することができる。
【0181】さらに、赤外線ランプ、ハロゲンランプ等
を使用する必要がないので、消費電力を少なくすること
ができる。その結果、画像形成装置を小型化することが
できるだけでなく、コストを低くすることができる。本
発明の電子表示板においては、通電によってジュール熱
を発生させる抵抗層、導電性材料によって形成された導
電層、及び前記抵抗層が発生させるジュール熱によって
光学的な状態を変化させる記録層を備えた可逆性感熱記
録媒体から成る表示シートと、該表示シートを張設し、
表示シートを接地するローラと、電源と接続され、前記
表示シートと接触させられる複数の記録電極針を備え、
かつ、前記抵抗層に電流を流すことによって前記記録層
に画像を記録する電極ヘッドと、電源と接続され、前記
表示シートと接触させられ、かつ、前記抵抗層に電流を
流すことによって前記記録層に記録された画像を消去す
る消去電極ローラとを有する。
【0182】この場合、電極ヘッドによって表示シート
の記録層に画像を記録することができるので、表示シー
トにインクの消し粉、液体状の剥離剤等が残っていて
も、抵抗層によってジュール熱を十分に発生させること
ができる。したがって、画像品位を向上させることがで
きる。また、記録層に記録された画像は消去電極ローラ
によって消去されるので、表示シートにインクの消し
粉、液体状の剥離剤等が残っていても、抵抗層によって
ジュール熱を十分に発生させることができる。したがっ
て、画像を確実に消去することができる。
【0183】本発明の電子表示板装置においては、通電
によってジュール熱を発生させる抵抗層、導電性材料に
よって形成された導電層、及び前記抵抗層が発生させる
ジュール熱によって光学的な状態を変化させる記録層を
備えた可逆性感熱記録媒体から成る表示シートと、該表
示シートを張設し、表示シートを接地するローラと、電
源と接続され、前記表示シートと接触させられる複数の
記録電極針を備え、かつ、前記抵抗層に電流を流すこと
によって前記記録層に画像を記録する電極ヘッドと、電
源と接続され、前記表示シートと接触させられ、かつ、
前記抵抗層に電流を流すことによって前記記録層に記録
された画像を消去する消去電極ローラと、画像データが
格納された画像メモリと、該画像メモリに格納された画
像データに従って、前記抵抗層に流す電流を発生させる
電極ヘッド駆動手段と、前記画像メモリに画像データを
送り、前記画像メモリからの画像データを受ける外部装
置とを有する。
【0184】この場合、外部装置からの画像データに従
って、前記表示シートに画像を記録したり、画像メモリ
に格納された画像データを外部装置に送ったりすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における可逆性感熱
記録媒体の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるポジタイプ
の可逆性感熱記録媒体の特性を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるネガタイプ
の可逆性感熱記録媒体の特性を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における画像形成装
置の要部斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における画像形成装
置の要部断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における可逆性感熱
記録媒体の電流経路を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における画像形成装
置の制御ブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における画像形成装
置の要部斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における画像形成装
置の要部断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における画像形成
装置の制御ブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における画像形成
装置の要部斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における画像形成
装置の要部断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における可逆性感
熱記録媒体の断面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における画像形成
装置の要部斜視図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態における画像形成
装置の要部断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態における可逆性感
熱記録媒体の断面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態における画像形成
装置の要部斜視図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態における画像形成
装置の要部断面図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における電子黒板
の斜視図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態における電子黒板
の断面図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態における電子黒板
システムの制御ブロック図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態における電子黒板
の断面図である。
【符号の説明】 11、51、61 可逆性感熱記録媒体 11a、51a、61a 抵抗層 11b、51b、61b 導電層 11c、51c、61c 着色層 11d、51d、61d 記録層 11e 保護層 17、46、49 共通電極ローラ 21、80 電極ヘッド 21a、80a 記録電極針 23、81 消去電極ローラ 32 画像メモリ 52 電極ブラシ 62、64 電極ローラ 71、131 表示シート 72、73、132、133 ローラ 83 クリーニングブレード 84〜87、84a〜84d クリーニング手段 98 光学系読取手段 99 電子黒板システム 101 制御回路 107 プリンタ手段 112 外部装置 145 第1のリール 146 第2のリール

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)通電によってジュール熱を発生さ
    せる抵抗層と、(b)導電性材料によって形成された導
    電層と、(c)前記抵抗層によって発生させられるジュ
    ール熱によって、光学的な状態が変化する記録層とを有
    することを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記導電層と記録層との間には着色層が
    形成される請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 (a)電極ヘッドの複数の記録電極針と
    接触させて可逆性感熱記録媒体を搬送し、(b)該可逆
    性感熱記録媒体を接地するとともに、(c)前記記録電
    極針を電源と接続することによって、記録電極針からの
    電流を前記可逆性感熱記録媒体の抵抗層、導電層及び抵
    抗層を介してアースに流し、(d)前記抵抗層が発生さ
    せたジュール熱によって、前記可逆性感熱記録媒体の記
    録層の光学的な状態を変化させ、該記録層に画像を記録
    することを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 (a)消去電極ローラと接触させて可逆
    性感熱記録媒体を搬送し、(b)該可逆性感熱記録媒体
    を接地するとともに、(c)前記消去電極ローラを電源
    と接続することによって、消去電極ローラからの電流を
    前記可逆性感熱記録媒体の抵抗層、導電層及び抵抗層を
    介してアースに流し、(d)前記抵抗層が発生させたジ
    ュール熱によって、前記可逆性感熱記録媒体の記録層の
    光学的な状態を変化させ、該記録層に記録された画像を
    消去することを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 (a)電極ヘッドの複数の記録電極針と
    接触させて前記可逆性感熱記録媒体を搬送し、(b)前
    記消去電極ローラを電源と接続することによって、前記
    記録層に記録された画像を消去した後、(c)前記記録
    電極針を電源と接続することによって、記録電極針から
    の電流を前記可逆性感熱記録媒体の抵抗層、導電層及び
    抵抗層を介してアースに流し、(d)前記抵抗層が発生
    させたジュール熱によって、前記可逆性感熱記録媒体の
    記録層の光学的な状態を変化させ、該記録層に画像を記
    録することを特徴とする請求項6に記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 (a)通電によってジュール熱を発生さ
    せる抵抗層、導電性材料によって形成された導電層、及
    び前記抵抗層が発生させるジュール熱によって光学的な
    状態を変化させる記録層を備えた可逆性感熱記録媒体
    と、(b)電源と接続され、前記可逆性感熱記録媒体と
    接触させられる複数の記録電極針を備え、かつ、前記抵
    抗層に電流を流すことによって前記記録層に画像を記録
    する電極ヘッドと、(c)前記可逆性感熱記録媒体と接
    触させられ、可逆性感熱記録媒体を接地する接地電極手
    段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 (a)通電によってジュール熱を発生さ
    せる抵抗層、導電性材料によって形成された導電層、及
    び前記抵抗層が発生させるジュール熱によって光学的な
    状態を変化させる記録層を備えた可逆性感熱記録媒体
    と、(b)電源と接続され、前記可逆性感熱記録媒体と
    接触させられ、かつ、前記抵抗層に電流を流すことによ
    って前記記録層に記録された画像を消去する消去電極ロ
    ーラと、(c)前記可逆性感熱記録媒体と接触させら
    れ、可逆性感熱記録媒体を接地する接地電極手段とを有
    することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 電源と接続され、前記可逆性感熱記録媒
    体と接触させられる複数の記録電極針を備え、かつ、前
    記抵抗層に電流を流すことによって前記記録層に画像を
    記録する電極ヘッドを有する請求項7に記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 (a)通電によってジュール熱を発生さ
    せる抵抗層、導電性材料によって形成された導電層、及
    び前記抵抗層が発生させるジュール熱によって光学的な
    状態を変化させる記録層を備えた可逆性感熱記録媒体か
    ら成る表示シートと、(b)該表示シートを張設し、表
    示シートを接地するローラと、(c)電源と接続され、
    前記表示シートと接触させられる複数の記録電極針を備
    え、かつ、前記抵抗層に電流を流すことによって前記記
    録層に画像を記録する電極ヘッドと、(d)電源と接続
    され、前記表示シートと接触させられ、かつ、前記抵抗
    層に電流を流すことによって前記記録層に記録された画
    像を消去する消去電極ローラとを有することを特徴とす
    る電子表示板。
  10. 【請求項10】 (a)前記表示シートは表面に硬質層
    を備え、(b)該硬質層と対向させて、硬質層に手書き
    で書き込まれた画像を拭き取るクリーニング手段が配設
    される請求項9に記載の電子表示板。
  11. 【請求項11】 前記消去電極ローラは、前記表示シー
    トの走行方向における電極ヘッドより上流側に配設され
    る請求項9又は10に記載の電子表示板。
  12. 【請求項12】 前記表示シートは、第1のリール及び
    第2のリールの一方によって繰り出され、他方によって
    巻き取られる請求項9又は10に記載の電子表示板。
  13. 【請求項13】 (a)通電によってジュール熱を発生
    させる抵抗層、導電性材料によって形成された導電層、
    及び前記抵抗層が発生させるジュール熱によって光学的
    な状態を変化させる記録層を備えた可逆性感熱記録媒体
    から成る表示シートと、(b)該表示シートを張設し、
    表示シートを接地するローラと、(c)電源と接続さ
    れ、前記表示シートと接触させられる複数の記録電極針
    を備え、かつ、前記抵抗層に電流を流すことによって前
    記記録層に画像を記録する電極ヘッドと、(d)電源と
    接続され、前記表示シートと接触させられ、かつ、前記
    抵抗層に電流を流すことによって前記記録層に記録され
    た画像を消去する消去電極ローラと、(e)画像データ
    が格納された画像メモリと、(f)該画像メモリに格納
    された画像データに従って、前記抵抗層に流す電流を発
    生させる電極ヘッド駆動手段と、(g)前記画像メモリ
    に画像データを送り、前記画像メモリからの画像データ
    を受ける外部装置とを有することを特徴とする電子表示
    板装置。
  14. 【請求項14】 (a)前記表示シートは表面に硬質層
    を備えるとともに、(b)前記表示シートに記録された
    画像及び表示シートに書き込まれた画像を読み取る光学
    系読取手段を有する請求項13に記載の電子表示板装
    置。
  15. 【請求項15】 前記画像メモリに格納された画像デー
    タに従って印刷を行うプリンタ手段を有する請求項13
    に記載の電子表示板装置。
JP14570296A 1996-06-07 1996-06-07 可逆性感熱記録媒体、画像形成方法、画像形成装置、電子表示板及び電子表示板装置 Withdrawn JPH09323481A (ja)

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