JPH09324094A - ポリビニルアルコール系耐水性組成物 - Google Patents

ポリビニルアルコール系耐水性組成物

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JPH09324094A
JPH09324094A JP8162465A JP16246596A JPH09324094A JP H09324094 A JPH09324094 A JP H09324094A JP 8162465 A JP8162465 A JP 8162465A JP 16246596 A JP16246596 A JP 16246596A JP H09324094 A JPH09324094 A JP H09324094A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
water
viscosity
aqueous solution
mol
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JP8162465A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Kasai
将利 河西
Tei Ishida
禎 石田
Takashi Nakajima
中島  隆
Hiroshi Noguchi
博司 野口
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Unitika Chemical Co Ltd
Original Assignee
Unitika Chemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶液で架橋剤が共存してもポットライフが
長いため、作業性が優れており、比較的低温で乾燥する
場合あるいは熱処理する場合であっても優れた耐水性を
示すポリビニルアルコール系耐水性組成物を提供する。 【解決手段】 (A)分子中にアミノ基0.1〜50モ
ル%を含有するポリビニルアルコール系樹脂100重量
部と、(B)分子内に2個以上のエポキシ基を有する化
合物0.1〜100重量部からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性に優れたポ
リビニルアルコール系組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリビニルアルコールは、その
優れた造膜性や強度により、各種のフィルム、バインダ
−、接着剤あるいは紙などの表面処理糊剤として広く使
用されている。しかしながら、ポリビニルアルコールは
水溶性であるため、そのままでは耐水性が低いという欠
点があり、従来より耐水性を改良する目的で、種々の方
法が検討されてきた。例えば、金属塩類、ホルムアルデ
ヒドなどのアルデヒド類、尿素またはメラミンのジメチ
ロ−ル化物などでポリビニルアルコール分子を架橋さ
せ、耐水化物を得るという方法が知られている。また、
特開昭57−30751号公報には、ポリビニルアルコ
ール分子中にアセトアセチル基を導入した変性ポリビニ
ルアルコールをアンモニウム塩で架橋する耐水化方法が
開示されており、特開平6−172727号公報には同
じくアセトアセチル基を導入したポリビニルアルコール
をヒドラジン化合物で架橋する耐水化方法が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、架橋剤とポリビ
ニルアルコールとの架橋反応は、あらかじめポリビニル
アルコール水溶液を作成し、その中に架橋剤を添加する
ことにより行う。上記の架橋剤を用いる反応では、ポリ
ビニルアルコールの架橋反応が急速に起こるため、ポリ
ビニルアルコール分子の3次元化に伴う急激な水溶液粘
度の上昇およびゲルの発生が起こり、架橋剤を添加後の
使用可能な時間(ポットライフ)が短く、作業性が極め
て悪いという問題があった。
【0004】更に、金属塩類を用いて耐水化した場合に
は、熱安定性が悪く、加熱時の着色が著しいという問題
があった。また、ホルムアルデヒド、尿素またはメラミ
ンのジメチロ−ル化物を用いて耐水化した場合には、樹
脂中にホルムアルデヒドが残留するので、安全性の観点
から用途が限定されるという問題があった。ポリビニル
アルコール分子にアセトアセチル基を導入して耐水化す
る場合には、合成方法が複雑で、工業的に不利な方法で
あるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、架橋剤を添加した水溶液
の状態においても使用可能な時間が長く、作業性が優れ
ており、また比較的低温で乾燥しても、加熱処理しても
優れた耐水性を示すポリビニルアルコール系耐水性組成
物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポリビニルアル
コール系耐水性組成物は、上記の目的を達成するため
に、(A)分子中にアミノ基0.1〜50モル%を含有
するポリビニルアルコール系樹脂100重量部と(B)
分子内に2個以上のエポキシ基を有する化合物0.1〜
100重量部からなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明において使用するアミノ基を含有するポリビ
ニルアルコール系樹脂は、側鎖にアミノ基を有するもの
であって、ビニルエステル単量体とアミノ基、ホルムア
ミド基、カルバメ−ト基、イミド基等より選ばれる1種
類以上の官能基をもつビニル単量体との共重合体の部分
または完全鹸化物等である。なお、ホルムアミド基、カ
ルバメ−ト基、イミド基は鹸化の際にアミノ基を生成す
るものであるが、一部未反応のものが残っていてもよ
い。
【0008】上記の共重合体を得るために使用するビニ
ルエステル単量体としては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バ−サチック
酸ビニルなどが挙げられ、中でも酢酸ビニルが工業的に
好ましい。
【0009】また、上記の共重合体を得るために使用す
るアミノ基をもつビニル単量体としてはアリルアミンな
どが挙げられ、ホルムアミド基、カルバメ−ト基、イミ
ド基等をもつビニル単量体としてはN−ビニルホルムア
ミド、N−ビニルカルバメ−ト、N−ビニルグリコ−ル
イミド、N−ビニルフタルイミドなど、酸またはアルカ
リで加水分解することによりアミノ基を生成する官能基
を有するビニル化合物が挙げられる。中でも酢酸ビニル
との共重合性が良く、共重合した場合に、酸またはアル
カリによる鹸化反応が進みやすいN−ビニルホルムアミ
ドが工業的に好ましい。
【0010】上記のビニルエステル単量体とアミノ基、
ホルムアミド基、カルバメ−ト基、イミド基等より選ば
れる1種類以上の官能基をもつビニル単量体との共重合
方法としては、従来より公知のバルク重合、溶液重合、
懸濁重合、乳化重合などの各種重合方法が可能であり、
中でもメタノ−ルを溶剤として用いる溶液重合が工業的
に好ましい。
【0011】このようにして得た共重合体の鹸化方法と
しては、従来より公知であるアルカリ鹸化または酸鹸化
を適用することができ、中でもメタノ−ル溶液中で水酸
化アルカリを使用して加アルコ−ル分解する方法が工業
的に好ましい。
【0012】アミノ基を含有するポリビニルアルコール
系樹脂中のアミノ基の含有量は0.1〜50モル%であ
り、0.2〜20モル%が好ましい。アミノ基の含有量
が0.1モル%未満であると、耐水化効果が小さい。ま
た、アミノ基の含有量が50モル%を超えても耐水化効
果は飽和になるだけでなく、樹脂の吸湿性が高くなった
り、機械的強度が低下するという問題が生じる。また、
共重合体の重合度、鹸化度は特に制限されないが、重合
度は300〜3000、鹸化度は60モル%以上が好ま
しい。
【0013】本発明で使用する分子中にアミノ基を含有
するポリビニルアルコール系樹脂としては、本発明の効
果を阻害しない範囲で、ビニルエステル単量体およびア
ミノ基、ホルムアミド基、カルバメ−ト基、イミド基等
より選ばれる1種類以上の官能基をもつビニル単量体と
共重合可能な単量体、すなわちクロトン酸、アクリル
酸、メタクリル酸などの不飽和モノカルボン酸およびそ
のエステル、塩、無水物、アミド、ニトリル類や不飽和
スルホン酸およびその塩、炭素数2〜30のα−オレフ
ィン類、アルキルビニルエ−テル類、ビニルピロリドン
類などとともに共重合したものであってもよい。このほ
か、共重合によって得られたポリビニルアルコール系樹
脂をアセタ−ル化、ウレタン化、エ−テル化、グラフト
化、リン酸エステル化などの反応によって後変性したも
のであっても差し支えない。
【0014】次に、本発明において使用する分子内に2
個以上のエポキシ基を有する化合物としては、例えば、
エチレングリコ−ルジグリシジルエ−テル、ポリエチレ
ングリコ−ルジグリシジルエ−テル、ポリプロピレング
リコ−ルジグリシジルエ−テル、ネオペンチルグリコ−
ルジグリシジルエ−テル、グリセロ−ルジグリシジルエ
−テル、グリセロ−ルトリグリシジルエ−テル、グリセ
ロ−ルポリグリシジルエ−テル、ジグリセロ−ルポリグ
リシジルエ−テル、トリプロピレングリコ−ルジグリシ
ジルエ−テル、1,6−ヘキサンジオ−ルシグリシジル
エ−テル、トリメチロ−ルプロパンポリグリシジルエ−
テル、ソルビト−ルポリグリシジルエ−テルなどを挙げ
ることができ、特に、エチレングリコ−ルジグリシジル
エ−テルなどはアミノ基との反応性が高く好適である。
また、ポリメタクリル酸グリジジルなどの重合体やグリ
シジルメタクリレ−トをモノマ−成分とする共重合体な
どのようにエポキシ基を有するポリマ−、あるいは既存
のポリマ−に後変性を行い、エポキシ基を導入したもの
であってもかまわない。
【0015】上記の分子内に2個以上のエポキシ基を含
有する化合物は、アミノ基を含有するポリビニルアルコ
ール系樹脂100重量部に対して、0.1〜100重量
部使用し、0.5〜50重量部が好ましい。エポキシ基
を含有する化合物が0.1重量部未満の場合には耐水化
が達成されず、100重量部を超える場合には耐水化効
果は飽和状態になり、経済的に有利でないばかりでな
く、使用したエポキシ基を含有する化合物が水溶性であ
る場合、未反応の化合物が水に溶出することにより、耐
水性を低下させることがある。
【0016】本発明の耐水性組成物は通常は水に溶解し
て使用される。この際通常、アミノ基を含有するポリビ
ニルアルコール系樹脂の溶液に液状のエポキシ基を有す
る化合物またはその溶液を混和するという方法が用いら
れる。また、この方法に限らず、アミノ基を含有するポ
リビニルアルコール系樹脂の成形物に液状のエポキシ基
を有する化合物またはその溶液を噴霧、塗布、浸漬など
を行う方法も用いられる。本発明の耐水性組成物はこれ
らを乾燥することにより、効果を発揮する。この際、常
温の乾燥でも加熱乾燥でも耐水化効果を発揮する。
【0017】本発明の耐水性組成物には、上述の分子中
にアミノ基を含有するポリビニルアルコール系樹脂、エ
ポキシ基を有する化合物のほか、本発明が目的とする耐
水性および安定性が損なわれない範囲で、用途に応じて
溶媒、各種添加剤、他の水溶性樹脂または高分子水性分
散体等を含有させることができる。ここで、添加剤とは
可塑剤、各種消泡剤、各種分散剤、ノニオン性またはア
ニオン性界面活性剤、シランカップリング剤、pH調整
剤等であり、水溶性樹脂としてはカルボキシメチルセル
ロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘
導体、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリヒドロキシ(メ
タ)アクリレ−トまたはその共重合体、ポリアクリルア
ミド等の(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルピロリ
ドンまたはその共重合体等が挙げられ、さらに、高分子
分散剤としてはアクリル重合体および共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ビニルエステル系重合体およ
び共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等の水性分
散体が挙げられる。
【0018】本発明の耐水性組成物の耐水性が優れてい
る理由は、高分子の分子中に含まれるアミノ基がエポキ
シ基との架橋反応により、水溶性のポリビニルアルコ−
ル系樹脂が水に不溶となり、耐水化されると考えられ
る。また、アミノ基を含有するポリビニルアルコール系
樹脂とエポキシ基を含有する化合物の混合水溶液は、ゲ
ル化や急激な粘度上昇が起こらない。これについては十
分解明されているわけではないが、水溶液中では、アミ
ノ基とエポキシ基が比較的低濃度で存在するため架橋反
応が起こりにくく、乾燥過程で水分の蒸発に伴い徐々に
架橋反応が起こると考えられる。
【0019】本発明により得られた耐水性組成物は、接
着剤(乳化分散系のものも含む)、紙コ−ト剤、包装用
フィルム、バインダ−として有用であるが、これに限定
されるものではない。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、実施例中の「%」および「部」は、特にこ
とわりのない限り重量基準を表す。
【0021】ここで、得られた耐水性組成物の耐水性の
指標となる水不溶分率は、試料(乾燥重量W1 )を95
℃の熱水に1時間浸漬し、105℃で乾燥した後、重量
2を測定して下記の式によって算出した。 水不溶分率(%)=(W2 /W1 )×100
【0022】また、得られた耐水性組成物の水溶液の粘
度はB型粘度計を用いて、30℃、10rpmで測定し
た。さらに、粘度安定性の評価の基準を次のように定め
た。 ○:(架橋剤添加24時間後の粘度)/(架橋剤添加直
後の粘度)<1.1の場合 ×:(架橋剤添加24時間後の粘度)/(架橋剤添加直
後の粘度)>1.1の場合またはゲル化した場合
【0023】また、総合評価の基準を次のように定め
た。 ◎:粘度安定性が良く、水不溶分率が95%以上 ○:粘度安定性が良く、水不溶分率が90%以上95%
未満 ×:粘度安定性が悪いか、もしくは水不溶分率が90%
未満
【0024】分子中にアミノ基を含有するポリビニルア
ルコール系樹脂の合成例 合成例1 攪拌機、温度計、および滴下ロ−ト還流冷却器を取り付
けたフラスコ中に、酢酸ビニル767部、N−ビニルホ
ルムアミド26部、およびメタノ−ル207部を仕込
み、系内の窒素置換を行った後、内温を60℃まで昇温
した。この系に2,2−アゾビスイソブチリロニトリル
0.06部を添加し、重合を開始した。6時間後に重合
禁止剤としてm−ジニトロベンゼンを添加し、重合を停
止した。得られた反応物にメタノ−ル蒸気を加えながら
残存する酢酸ビニルを留出し、5.2モル%のN−ビニ
ルホルムアミド共重合成分を含有する酢酸ビニル系共重
合体の50%メタノ−ル溶液を得た。この溶液50部と
メタノ−ル5部と水酸化ナトリウムの4%メタノ−ル溶
液1部をよく攪拌混合し、40℃で鹸化反応を行った。
得られたゲル状物を粉砕し、メタノ−ルでよく洗浄した
後に乾燥して、分子中にアミノ基5.2モル%(ホルム
アミド基の加水分解度はほぼ100モル%)を含有する
ポリビニルアルコール系樹脂を得た。この樹脂の重合度
は1740、鹸化度は99.3モル%であった。
【0025】合成例2〜4 仕込み組成を変えることにより、合成例1と同様にして
表1のようなポリビニルアルコール系樹脂を得た。な
お、この場合の変性度はアミノ基の含有モル%で表示し
た。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1 合成例1で得られたアミノ基を5.2モル%含有するポ
リビニルアルコール系樹脂(重合度1740、鹸化度9
9.3モル%)100部を含む10%水溶液にエチレン
グリコ−ルジグリシジルエ−テル10部を加え、ポリエ
チレンテレフタレートシ−ト上に流延して20℃で乾燥
し、厚み100μmの透明なフィルムを作成し、このフ
ィルムを熱水中に1時間浸漬したときの水不溶分率を測
定したところ、95%の良好な値であった。また、キャ
ストフィルム作成前の水溶液の30℃での粘度を測定し
たところ、架橋剤添加直後の粘度は1,560mPa・
sであり、30℃で24時間放置後は1,540mPa
・sであった。24時間後の増粘倍率は0.99倍であ
り、粘度安定性は良好であった。
【0028】実施例2 エチレングリコ−ルジグリシジルエ−テル10部のかわ
りにグリセロ−ルジグリシジエ−テル1部を添加した以
外は実施例1と同様にして、フィルムを作成し、その水
不溶分率を測定したところ、87%の良好な値であっ
た。また、キャストフィルム作成前の水溶液の30℃で
の粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の粘度は1,
550mPa・sであり、30℃で24時間放置後は
1,520mPa・sであった。24時間後の増粘倍率
は0.98倍であり、粘度安定性は良好であった。
【0029】実施例3 エチレングリコ−ルジグリシジルエ−テルのかわりに
1,6−ヘキサンジオ−ルジグリシジルエ−テル20部
を添加した以外は実施例1と同様にして、フィルムを作
成し、その水不溶分率を測定したところ、93%の良好
な値であった。また、キャストフィルム作成前の水溶液
の30℃での粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の
粘度は1,560mPa・sであり、30℃で24時間
放置後は1,550mPa・sであった。24時間後の
増粘倍率は0.99倍であり、粘度安定性は良好であっ
た。
【0030】実施例4 合成例2で得られたアミノ基を0.5モル%含有するポ
リビニルアルコール系樹脂(重合度1760、鹸化度9
9.1モル%)100部を含む10%水溶液にエチレン
グリコ−ルジグリシジルエ−テル10部を加え、この水
溶液を、ポリエチレンテレフタレートシート上に流延し
て20℃で乾燥し、厚み100μmの透明なフィルムを
作成した。このフィルムを熱水中に1時間浸漬したとき
の水不溶分率を測定したところ、85%の良好な値であ
った。また、キャストフィルム作成前の水溶液の30℃
での粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の粘度は
1,620mPa・sであり、30℃で24時間放置後
は1,630mPa・sであった。24時間後の増粘倍
率は1.01倍であり、粘度安定性は良好であった。
【0031】実施例5 合成例3で得られたアミノ基を18モル%含有するポリ
ビニルアルコール系樹脂(重合度1030、鹸化度9
9.4モル%)100部を含む10%水溶液にエチレン
グリコ−ルジグリシジルエ−テル10部を加え、この水
溶液を、ポリエチレンテレフタレートシート上に流延し
て20℃で乾燥し、厚み100μmの透明なフィルムを
作成した。このフィルムを熱水中に1時間浸漬したとき
の水不溶分率を測定したところ、97%の良好な値であ
った。また、キャストフィルム作成前の水溶液の30℃
での粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の粘度は4
40mPa・sであり、30℃で24時間放置後は45
0mPa・sであった。24時間後の増粘倍率は1.0
2倍であり、粘度安定性は良好であった。
【0032】実施例6 エチレングリコ−ルジグリシジルエ−テルの添加量を6
0部に変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム
を作成し、その水不溶分率を測定したところ、90%の
良好な値であった。また、キャストフィルム作成前の水
溶液の30℃での粘度を測定したところ、架橋剤添加直
後の粘度は1,510mPa・sであり、30℃で24
時間放置後は1,520mPa・sであった。24時間
後の増粘倍率は1.01倍であり、粘度安定性は良好で
あった。
【0033】比較例1 完全鹸化ポリビニルアルコール(重合度1740、鹸化
度99.0モル%)100部を含む10%水溶液にエチ
レングリコ−ルジグリシジルエ−テル10部を加え、こ
の水溶液をポリエチレンテレフタレートシート上に流延
して20℃で乾燥し、厚み100μmの透明なフィルム
を作成した。このフィルムを熱水中に1時間浸漬したと
きの水不溶分率を測定したところ、0%のきわめて悪い
値であった。なお、キャストフィルム作成前の水溶液の
30℃での粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の粘
度は1,070mPa・sであり、30℃で24時間放
置後は1,040mPa・sであった。24時間後の増
粘倍率は0.97倍であった。
【0034】比較例2 合成例1で得られたアミノ基を5.2モル%含有するポ
リビニルアルコール系樹脂(重合度1740、鹸化度9
9.3モル%)100部を含む10%水溶液にエチレン
グリコ−ルジグリシジルエ−テル0.01部を加え、こ
の水溶液を、ポリエチレンテレフタレートシ−ト上に流
延して20℃で乾燥し、厚み100μmの透明なフィル
ムを作成した。このフィルムを熱水中に1時間浸漬した
ときの水不溶分率を測定したところ、11%の非常に悪
い値であった。なお、キャストフィルム作成前の水溶液
の30℃での粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の
粘度は1、520mPa・sであり、30℃で24時間
放置後は1,520mPa・sであった。24時間後の
増粘倍率は1.00倍であった。
【0035】比較例3 合成例1で得られたアミノ基を5.2モル%含有するポ
リビニルアルコール系樹脂(重合度1740、鹸化度9
9.3モル%)100部を含む10%水溶液にエチレン
グリコ−ルジグリシジルエ−テル120部を加え、この
水溶液を、ポリエチレンテレフタレートシ−ト上に流延
して20℃で乾燥し、厚み100μmの透明なフィルム
を作成した。このフィルムを熱水中に1時間浸漬したと
きの水不溶分率を測定したところ、53%の悪い値であ
った。なお、キャストフィルム作成前の水溶液の30℃
での粘度を測定したところ、架橋剤添加直後の粘度は
1,470mPa・sであり、30℃で24時間放置後
は1,520mPa・sであった。24時間後の増粘倍
率は1.03倍であった。
【0036】比較例4 アセトアセチル基を5.0モル%含有するポリビニルア
ルコール系樹脂(重合度500、鹸化度98.5モル
%)100部を含む10%水溶液にアジピン酸ジヒドラ
ジッド10部を添加し、ポリエチレンテレフタレートシ
ート上に流延して20℃で乾燥し、厚み100μmの透
明なフィルムを作成し、このフィルムを熱水中に1時間
浸漬したときの水不溶分率を測定したところ、97%の
良好な値であった。しかし、キャストフィルム作成前の
水溶液の30℃での粘度を測定したところ、架橋剤添加
直後の粘度は420mPa・sであったが、30℃で1
時間放置した後、すでにゲル化しており、24時間後の
粘度の測定はできなかった。
【0037】比較例5 合成例4で得られたアミノ基を60モル%含有するポリ
ビニルアルコール系樹脂(重合度1730、鹸化度9
8.6モル%)100部を含む10%水溶液にエチレン
グリコ−ルジグリシジルエ−テル10部を加え、この水
溶液を、ポリエチレンテレフタレートシート上に流延し
て20℃で乾燥したが、樹脂自体の高い吸湿性によりキ
ャストフィルムは得られなかった。なお、キャストフィ
ルム作成前の水溶液の30℃での粘度を測定したとこ
ろ、架橋剤添加直後の粘度は1,670mPa・sであ
り、30℃で24時間放置後は1,700mPa・sで
あった。24時間後の増粘倍率は1.02倍であった。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、架橋剤を添加した水溶液の状態においても使
用可能な時間が長く、作業性が優れており、また比較的
低温で乾燥しても、加熱処理しても優れた耐水性を示す
ポリビニルアルコール系耐水性組成物を提供することが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子中にアミノ基0.1〜50モ
    ル%を含有するポリビニルアルコール系樹脂100重量
    部と(B)分子内に2個以上のエポキシ基を有する化合
    物0.1〜100重量部からなることを特徴とするポリ
    ビニルアルコール系耐水性組成物。
JP8162465A 1996-06-04 1996-06-04 ポリビニルアルコール系耐水性組成物 Pending JPH09324094A (ja)

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