JPH093268A - 架橋ゴムラテックス組成物およびその用途 - Google Patents

架橋ゴムラテックス組成物およびその用途

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JPH093268A
JPH093268A JP15447695A JP15447695A JPH093268A JP H093268 A JPH093268 A JP H093268A JP 15447695 A JP15447695 A JP 15447695A JP 15447695 A JP15447695 A JP 15447695A JP H093268 A JPH093268 A JP H093268A
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崎 雅 昭 川
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田 圭 司 岡
Toshiyuki Tsutsui
井 俊 之 筒
Toshihiro Aine
根 敏 裕 相
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の架橋ゴムラテックス組成物は、[I]
エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィンおよび
特定の分岐鎖状ポリエン化合物からなるエチレン・α-
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)と、
[II]低分子量ポリエチレン、低分子量エチレン・α-
オレフィン共重合体、またはこれらの不飽和カルボン酸
系化合物による変性物からなる低分子量(共)重合体
(B)を特定割合で含んでおり、この(A)成分には架
橋結合が形成されている。本発明のAES樹脂は、上記
組成物を用いて調製されている。 【効果】上記組成物は、耐衝撃性および表面光沢に優れ
た成形体を形成することができない樹脂を、耐衝撃性お
よび表面光沢に優れた成形体を形成することができる樹
脂に改質することができる。また上記AES樹脂は、従
来のAES樹脂に比較して、耐衝撃性および表面光沢に
優れた成形体を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、架橋ゴムラテックス組成
物およびその用途に関し、さらに詳しくは、特定のポリ
エン成分を含むエチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴムを主成分とする架橋ゴムラテックス組
成物およびその用途に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】エチレン・α- オレフィン・ポリ
エン非晶質共重合体を主成分としたラテックス組成物と
その製造方法は、特公平5−82415号公報により知
られており、またポリマーの水性分散液を電離性放射線
で架橋する方法は、特開昭52−121054号公報等
により知られている。また、架橋したゴムラテックスを
樹脂改質材として利用することは、特開昭62−205
32号公報、特開昭62−89716号公報等により知
られている。さらに、本願出願人の出願に係る特開昭6
1−238842号公報には、エチレン・α- オレフィ
ン・ポリエン非晶質共重合体と低分子量α- オレフィン
共重合体および/または変性低分子量α- オレフィン共
重合体とを含有してなり、この非晶質共重合体成分には
架橋結合が形成されているラテックス組成物が開示され
ている。このエチレン・α- オレフィン・ポリエン非晶
質共重合体を構成する好ましいポリエン成分としては、
1,4-ヘキサジエン、5-エチリデン-2- ノルボルネン、ジ
シクロペンタジエン、5-ビニルノルボルネンが列挙され
ている。
【0003】しかしながら、本願発明者らが、上記の各
公報に記載されているラテックス組成物を追試したとこ
ろ、これらのラテックス組成物は、確かに樹脂改質材、
たとえばアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS
樹脂)の樹脂改質材としての性能は認められるものの、
耐衝撃性および表面光沢に関する改質効果は未だ不十分
である。
【0004】上記エチレン・α- オレフィン・ポリエン
非晶質共重合体(以下、エチレン・α- オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴムと称する)は、それ自身が耐
候性、耐溶剤性に優れていることから、樹脂改質材とし
て用いるラテックスの成分として必要不可欠となってい
る。
【0005】したがって、耐衝撃性および表面光沢に優
れた樹脂成形体を形成することができなかった樹脂を、
エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ムの本来有している優れた耐候性および耐溶剤性を損な
うことなく、耐衝撃性および表面光沢に優れた樹脂成形
体を形成することができる樹脂に改質することができる
ラテックス組成物の出現が望まれている。ここに、「表
面光沢に優れた」とは、表面光沢度が高いことをいう。
【0006】本願発明者らは、特定の非共役ポリエン成
分を含むエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムと、低分子量ポリエチレン、または低分子量
エチレン・α- オレフィン共重合体等とを特定割合で配
合したラテックス組成物を架橋処理してこのゴム成分に
架橋結合を形成することにより、架橋ゴムラテックス組
成物を調製し、次いで、この組成物をAS樹脂の樹脂改
質材として用いたところ、エチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴムの本来有している優れた耐
候性および耐溶剤性を損なうことなく、耐衝撃性および
表面光沢に優れたアクリロニトリル・エチレン共重合体
・スチレン樹脂(AES樹脂)成形体が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、耐衝撃性および
表面光沢に優れた樹脂成形体を形成することができなか
った樹脂を、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴムの本来有している優れた耐候性および耐
溶剤性を損なうことなく、耐衝撃性および表面光沢に優
れた樹脂成形体を形成することができる樹脂に改質する
ことができる架橋ゴムラテックス組成物を提供すること
を目的としている。
【0008】また、本発明は、従来のAES樹脂に比較
して、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴムの本来有する優れた耐候性および耐溶剤性を損
なうことなく、耐衝撃性および表面光沢に優れた成形体
を形成することができるAES樹脂を提供することを目
的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物
は、[I]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィンおよび下記一般式[I]で表わされる少なくとも一
種の分岐鎖状ポリエン化合物からなるエチレン・α- オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重
量部と、[II]低分子量ポリエチレン、低分子量エチレ
ン・α- オレフィン共重合体、不飽和カルボン酸系化合
物変性低分子量ポリエチレン、および不飽和カルボン酸
系化合物変性低分子量エチレン・α- オレフィン共重合
体からなる群から選ばれた少なくとも1種の低分子量
(共)重合体(B)2〜30重量部とを含有してなるラ
テックス組成物であり、該エチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(A)成分には架橋結合が
形成されていることを特徴としている。
【0010】
【化2】
【0011】[式[I]中、nは1〜5の整数であり、
1 は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、R2 およ
びR3 は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子
数1〜5のアルキル基である。] 本発明に係る第1のAES樹脂は、上記のような本発明
に係る架橋ゴムラテックス組成物に、アクリロニトリル
とスチレンを乳化グラフト重合させて得られた、アクリ
ロニトリルと上記エチレン・α- オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(A)とスチレンとの共重合物から
なることを特徴としている。
【0012】また、本発明に係る第2のAES樹脂は、
上記のような本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物
に、アクリロニトリルとスチレンを乳化グラフト重合さ
せて得られた乾燥生成物と、アクリロニトリル・スチレ
ン樹脂(AS樹脂)とをブレンドして得られた、アクリ
ロニトリルと前記エチレン・α- オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(A)とスチレンとの共重合物から
なることを特徴としている。
【0013】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る架橋ゴムラテ
ックス組成物およびその用途について具体的に説明す
る。
【0014】本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物
は、[I]エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(A)と、[II]低分子量ポリエチレン、
低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体、不飽和カ
ルボン酸系化合物変性低分子量ポリエチレン、および不
飽和カルボン酸系化合物変性低分子量エチレン・α- オ
レフィン共重合体からなる群から選ばれた少なくとも1
種の低分子量(共)重合体(B)とを特定割合で含有し
ている。
【0015】エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(A) 本発明で架橋ゴムラテックス組成物中のベースポリマー
として用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(A)は、ランダム共重合体ゴムで
あって、エチレンと、炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィンと、分岐鎖状ポリエン化合物とからなる。
【0016】このような炭素原子数3〜20のα- オレ
フィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、
1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1- ブテン、3-メチ
ル-1- ペンテン、3-エチル-1- ペンテン、4-メチル-1-
ペンテン、4-メチル-1- ヘキセン、4,4-ジメチル-1- ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1- ペンテン、4-エチル-1- ヘキ
セン、3-エチル-1- ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、
1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オク
タデセン、1-エイコセンなどが挙げられる。中でも、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテンが好まし
く用いられる。
【0017】これらのα- オレフィンは、単独であるい
は2種以上組合わせて用いることができる。また、分岐
鎖状ポリエン化合物は、下記一般式[I]で表わされ
る。
【0018】
【化3】
【0019】式[I]中、nは1〜5の整数であり、R
1 は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、R2 および
3 は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子数
1〜5のアルキル基である。
【0020】炭素原子数1〜5のアルキル基としては、
具体的に、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロ
ピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブ
チル基、n-ペンチル基、i-ペンチル基などが挙げられ
る。
【0021】このような分岐鎖状ポリエン化合物(以
下、分岐鎖状ポリエン化合物[I]ともいう)として
は、具体的に下記(1)〜(24)に例示するような化合
物が挙げられる。中でも、(5)、(6)、(9)、
(11)、(14)、(19)、(20)の分岐鎖状ポリエン化
合物が好ましく用いられる。 (1)4-エチリデン-1,6- オクタジエン (2)7-メチル-4- エチリデン-1,6- オクタジエン (3)7-メチル-4- エチリデン-1,6- ノナジエン (4)7-エチル-4- エチリデン-1,6- ノナジエン (5)6,7-ジメチル-4- エチリデン-1,6- オクタジエン (6)6,7-ジメチル-4- エチリデン-1,6- ノナジエン (7)4-エチリデン-1,6- デカジエン (8)7-メチル-4- エチリデン-1,6- デカジエン (9)7-メチル-6- プロピル-4- エチリデン-1,6- オク
タジエン (10)4-エチリデン-1,7- ノナジエン (11)8-メチル-4- エチリデン-1,7- ノナジエン(EM
N) (12)4-エチリデン-1,7- ウンデカジエン (13)8-メチル-4- エチリデン-1,7- ウンデカジエン (14)7,8-ジメチル-4- エチリデン-1,7- ノナジエン (15)7,8-ジメチル-4- エチリデン-1,7- デカジエン (16)7,8-ジメチル-4- エチリデン-1,7- ウンデカジエ
ン (17)8-メチル-7- エチル-4- エチリデン-1,7- ウンデ
カジエン (18)7,8-ジエチル-4- エチリデン-1,7- デカジエン (19)9-メチル-4- エチリデン-1,8- デカジエン (20)8,9-ジメチル-4- エチリデン-1,8- デカジエン (21)10- メチル-4- エチリデン-1,9- ウンデカジエン (22)9,10- ジメチル-4- エチリデン-1,9- ウンデカジ
エン (23)11- メチル-4- エチリデン-1,10-ドデカジエン (24)10,11-ジメチル-4- エチリデン-1,10-ドデカジエ
ン これらは、単独であるいは2種以上組合わせて用いるこ
とができる。
【0022】上記の分岐鎖状ポリエン化合物[I]は、
トランス体およびシス体の混合物であってもよく、トラ
ンス体単独またはシス体単独であってもよい。このよう
な分岐鎖状ポリエン化合物は、本願出願人の出願に係る
特願平6−154952号明細書に記載の方法によって
調製することができる。
【0023】すなわち、下記[I−a]で示される共役ジ
エンを有する化合物とエチレンとを、遷移金属化合物お
よび有機アルミニウム化合物からなる触媒の存在下に反
応させることにより製造することができる。
【0024】
【化4】
【0025】(式[I−a]中、n、R1 、R2 およびR
3 は、それぞれ上述した一般式[I]におけるn、
1 、R2 およびR3 と同じである。) 本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(A)は、上記のようなエチレ
ン、α- オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物それ
ぞれの単量体から誘導される構成単位が、ランダムに配
列して結合し、分岐鎖状ポリエン化合物に起因する分岐
構造を有するとともに、主鎖は、実質的に線状構造とな
っている。
【0026】この共重合体ゴムが実質的に線状構造を有
しており実質的にゲル状架橋重合体を含有しないこと
は、この共重合体ゴムが有機溶媒に溶解し、不溶分を実
質的に含まないことにより確認することができる。たと
えば極限粘度[η]を測定する際に、この共重合体ゴム
が135℃中のデカリンに完全に溶解することにより確
認することができる。
【0027】また、このようなエチレン・α- オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)において、分岐
鎖状ポリエン化合物から誘導される構成単位は、実質的
に下記式[II]で示される構造を有している。
【0028】
【化5】
【0029】[式[II]中、n、R1 、R2 およびR3
は、それぞれ上述した一般式[I]におけるn、R1
2 およびR3 と同じである。] なお、分岐鎖状ポリエン化合物から誘導される構成単位
が上記構造を有していることは、この共重合体の13C−
NMRスペクトルを測定することによって確認すること
ができる。
【0030】なお、ポリエン成分として従来一般的に使
用されている、1,4-ヘキサジエン、5-エチリデン-2- ノ
ルボルネン、ジシクロペンタジエン、5-ビニルノルボル
ネン等が、本発明の目的を損なわない範囲であれば含ま
れていてもよい。
【0031】本発明で用いられるエチレン・α- オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、以下のよ
うな組成および特性を有する。 (i)このエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(A)は、エチレンと炭素原子数3〜20
のα- オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフィ
ン)が40/60〜95/5、好ましくは60/40〜
92/8、さらに好ましくは65/35〜90/10の
範囲にある。
【0032】このようなエチレン成分/α- オレフィン
成分比のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムは、低温柔軟性、低温下での耐衝撃性および
耐熱性のいずれにも優れている。なお、エチレン・α-
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは、このエチ
レン/α- オレフィン成分比が95/5を超えると、樹
脂物性を示すようになって低温柔軟性が低下し、一方、
40/60未満であると、耐熱性が低下する傾向にあ
る。
【0033】(ii)このエチレン・α- オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、ヨウ素価が5〜4
0、好ましくは10〜30、さらに好ましくは10〜2
0の範囲にある。
【0034】ヨウ素価が上記のような範囲にあるエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)は、耐衝撃性および表面光沢改質効果に優れてい
る。 (iii) このエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(A)は、135℃デカリン中で測定し
た極限粘度[η]が0.5〜2.0dl/g、好ましく
は0.7〜1.5dl/gの範囲にある。
【0035】エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(A)の極限粘度は、ラテックス化に際
しての粒径調節や得られるラテックス組成物の特性に重
要な影響を及ぼす。本発明において、たとえば上述した
極限粘度[η]が0.5dl/g未満のエチレン・α-
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムを用いて得ら
れた架橋ゴムラテックス組成物では、耐衝撃性等の改質
効果が著しく低下し、樹脂改質材として使用するには適
当でない。また極限粘度[η]が2.0dl/gを超え
たエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴムを用いた架橋ゴムラテックス組成物は、ラテックス
組成物中の固形成分の平均粒径が3.0μmを超え、そ
の結果として貯蔵安定性が低下するという不都合が生じ
る。
【0036】上記のようなエチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(A)は、エチレンと、炭
素原子数3〜20のα- オレフィンと、上記一般式
[I]で表わされる分岐鎖状ポリエン化合物とを、触媒
の存在下に共重合させて得ることができる。
【0037】このような触媒としては、バナジウム
(V)、ジルコニウム(Zr)、チタニウム(Ti)な
どの遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物(有機ア
ルミニウムオキシ化合物)とからなるチーグラー型触媒
が使用できる。
【0038】本発明では、[a]可溶性バナジウム化合
物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒、あるいは
[b]周期律表第IVB族から選ばれる遷移金属のメタロ
セン化合物と、有機アルミニウムオキシ化合物またはイ
オン化イオン性化合物とからなる触媒が特に好ましく用
いられる。
【0039】本発明では、上記のような触媒[a](可
溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とから
なる触媒)または触媒[b](周期律表第IV族から選ば
れる遷移金属のメタロセン化合物と有機アルミニウムオ
キシ化合物またはイオン化イオン性化合物とからなる触
媒)の存在下に、エチレンと、炭素原子数3〜20のα
- オレフィンと、分岐鎖状ポリエン化合物とを、通常液
相で共重合させる。
【0040】この際、一般に炭化水素溶媒が用いれれる
が、プロピレン等のα- オレフィンを溶媒として用いて
もよい。このような炭化水素溶媒としては、具体的に
は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカ
ン、ドデカン、灯油等の脂肪族炭化水素およびそのハロ
ゲン誘導体、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、
メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素およびそのハ
ロゲン誘導体、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素、およびクロロベンゼン等のハロゲン誘導体
などが用いられる。
【0041】これら溶媒は組み合わせて用いてもよい。
エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと分岐
鎖状ポリエン化合物との共重合は、バッチ法、あるいは
連続法いずれの方法で行なってもよい。共重合を連続法
で実施するに際しては、上記触媒は以下のような濃度で
用いられる。
【0042】本発明において、上記触媒[a]、すなわ
ち可溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物と
からなる触媒が用いられる場合には、重合系内の可溶性
バナジウム化合物の濃度は、通常、0.01〜5ミリモ
ル/リットル(重合容積)、好ましくは0.05〜3ミ
リモル/リットルである。この可溶性バナジウム化合物
は、重合系内に存在する可溶性バナジウム化合物の濃度
の10倍以下、好ましくは1〜7倍、さらに好ましくは
1〜5倍の濃度で供給されることが望ましい。
【0043】また、有機アルミニウム化合物は、重合系
内のバナジウム原子に対するアルミニウム原子の比(A
l/V)で、2以上、好ましくは2〜50、さらに好ま
しくは3〜20の量で供給される。
【0044】可溶性バナジウム化合物および有機アルミ
ニウム化合物からなる触媒[a]は、通常、上述の炭化
水素溶媒、および/または液状の炭素原子数3〜20の
α-オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物で希釈さ
れて供給される。この際、可溶性バナジウム化合物は上
述した濃度に希釈されることが望ましく、また有機アル
ミニウム化合物は重合系内における濃度のたとえば50
倍以下の任意の濃度に調整して重合系内に供給されるこ
とが望ましい。
【0045】また、本発明においてメタロセン化合物
と、有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオ
ン性化合物(イオン性イオン化化合物、イオン性化合物
ともいう。)とからなる触媒[b]が用いられる場合に
は、重合系内のメタロセン化合物の濃度は、通常、0.
00005〜0.1ミリモル/リットル(重合容積)、
好ましくは0.0001〜0.05ミリモル/リットル
である。
【0046】また、有機アルミニウムオキシ化合物は、
重合系内のメタロセン化合物に対するアルミニウム原子
の比(Al/遷移金属)で、1〜10000、好ましく
は10〜5000の量で供給される。
【0047】イオン化イオン性化合物の場合は、重合系
内のメタロセン化合物に対するイオン化イオン性化合物
のモル比(イオン化イオン性化合物/メタロセン化合
物)で、0.5〜20、好ましくは1〜10の量で供給
される。
【0048】また、有機アルミニウム化合物が用いられ
る場合には、通常、約0〜5ミリモル/リットル(重合
度積)、好ましくは約0〜2ミリモル/リットルとなる
ような量で用いられる。
【0049】本発明において、可溶性バナジウム化合物
と有機アルミニウム化合物とからなる触媒[a]の存在
下に、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィン
と分岐鎖状ポリエン化合物とを共重合させる場合には、
共重合反応は、通常、温度が−50℃〜100℃、好ま
しくは−30℃〜80℃、さらに好ましくは−20℃〜
60℃で、圧力が50kg/cm2 以下、好ましくは2
0kg/cm2 以下の条件下に行なわれる。ただし、圧
力は0ではない。
【0050】また本発明において、メタロセン化合物と
有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性
化合物とからなる触媒[b]の存在下に、エチレンと炭
素原子数3〜20のα- オレフィンと分岐鎖状ポリエン
化合物とを共重合させる場合には、共重合反応は、通
常、温度が−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜12
0℃、さらに好ましくは0℃〜100℃で、圧力が80
kg/cm2 以下、好ましくは50kg/cm2 以下の
条件下に行なわれる。ただし、圧力は0ではない。
【0051】また反応時間(共重合が連続法で実施され
る場合には平均滞留時間)は、触媒濃度、重合温度など
の条件によっても異なるが、通常、5分〜5時間、好ま
しくは10分〜3時間である。
【0052】本発明では、エチレン、炭素原子数3〜2
0のα- オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物は、
上述した特定組成のエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴムが得られるような量で重合系に供
給される。さらに共重合に際しては、水素などの分子量
調節剤を用いることもできる。
【0053】上記のようにしてエチレン、炭素原子数3
〜20のα- オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物
を共重合させると、エチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴムは通常これを含む重合液として得
られる。この重合液は、常法により処理され、エチレン
・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムが得ら
れる。
【0054】エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(B)[不飽和性エチレン系共重合体]
の上記のような調製方法は、本願出願人の出願に係る特
願平7−69986号明細書に詳細に記載されている。
【0055】低分子量(共)重合体(B) 本発明で用いられる低分子量(共)重合体(B)は、低
分子量ポリエチレン(エチレン単独重合体)、低分子量
エチレン・α- オレフィン共重合体、不飽和カルボン酸
系化合物変性低分子量ポリエチレン、または不飽和カル
ボン酸系化合物変性低分子量エチレン・α- オレフィン
共重合体である。
【0056】このような低分子量(共)重合体(B)
は、ラテックス化に際し、前述したエチレン・α- オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)を容易に微
細化させる機能を果たす。
【0057】これらの低分子量(共)重合体(B)は、
常温でワックス状であってもよいし、また、常温で液状
であってもよい。本発明においては、常温でワックス状
の低分子量(共)重合体および常温で液状の低分子量
(共)重合体をそれぞれ別個に使用することができる
し、また、両者を併用することもできる。
【0058】上記低分子量ポリエチレンとしては、ポリ
エチレンワックスを例示することができ、また、上記低
分子量エチレン・α- オレフィン共重合体としては、エ
チレン・プロピレン共重合体、エチレン・1-ブテン共重
合体等のエチレン・α- オレフィン共重合体等を例示す
ることができる。
【0059】上記のような低分子量ポリエチレンおよび
低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体の135℃
デカリン中で測定した極限粘度[η]は、0.01〜
0.3dl/gの範囲にあることが好ましい。
【0060】また、上記低分子量ポリエチレンまたは低
分子量エチレン・α- オレフィン共重合体に、後述の不
飽和カルボン酸系化合物を共重合あるいはグラフト共重
合して得られる変性低分子量ポリエチレンまたは変性低
分子量α- オレフィン共重合体を、低分子量(共)重合
体(B)して使用することもできる。
【0061】上記不飽和カルボン酸系化合物としては、
分子中に炭素原子を3〜20個含有する不飽和カルボン
酸またはその酸無水物、そのアミド、そのイミドおよび
そのエステルが挙げられる。
【0062】具体的には、アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコ
ン酸、ノルボルネンジカルボン酸、テトラヒドロフタル
酸、ビシクロ[2,2,1] ヘプト-2- エン-5,6- ジカルボ
ン酸等の不飽和カルボン酸;無水マレイン酸、無水イタ
コン酸、無水シトラコン酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、ビシクロ[2,2,1] ヘプト-2- エン-5,6- ジカルボ
ン酸無水物等の不飽和カルボン酸の酸無水物;マレイン
酸モノアミド、マレイン酸ジアミド等の不飽和カルボン
酸アミド;マレイミド等の不飽和カルボン酸イミド;ア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジエチル、フ
マール酸ジエチル、イタコン酸ジメチル、シトラコン酸
ジエチル、テトラヒドロフタル酸ジメチル、ビシクロ
[2,2,1] ヘプト-2- エン-5,6- ジカルボン酸ジメチ
ル、グリシジル(メタ)アクリレート等の不飽和カルボ
ン酸エステルなどを挙げることができる。
【0063】これらの中でも、マレイン酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミド、マ
レイミド、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジエチ
ル、グリシジル(メタ)アクリレートなどの不飽和カル
ボン酸系化合物が好ましい。
【0064】これらの不飽和カルボン酸系化合物は、単
独で、あるいは組合わせて用いることができる。低分子
量ポリエチレンおよび低分子量エチレン・α- オレフィ
ン共重合体に共重合またはグラフト重合した不飽和カル
ボン酸系化合物の共重合量またはグラフト量は、変性低
分子量共重合体の重量基準で、通常0.2〜50重量
%、好ましくは0.2〜20重量%、さらに好ましくは
0.2〜10重量%の範囲である。
【0065】上記のような変性低分子量共重合体の13
5℃デカリン中で測定した極限粘度[η]は、0.01
〜0.3dl/gの範囲にあることが好ましい。上記の
ような低分子量(共)重合体(B)は、単独で、または
組合わせて用いることができる。
【0066】本発明においては、低分子量(共)重合体
(B)は、上述したエチレン・α-オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、2
〜30重量部、好ましくは5〜25重量部、さらに好ま
しくは5〜20重量部の割合で用いられる。
【0067】上記割合よりも少ない割合で低分子量
(共)重合体(B)を使用すると、ラテックスの微細化
を行なうことが困難になり、結果として得られる架橋ゴ
ムラテックス組成物の貯蔵安定性が低下するなどの問題
が生じる。また上記割合よりも多い割合で低分子量
(共)重合体(B)を使用すると、得られる架橋ゴムラ
テックス組成物は、耐衝撃性等の改質効果が著しく低下
し、樹脂改質材として使用するには適当でない。
【0068】架橋ゴムラテックス組成物の調製 本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物は、上述したエ
チレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)と低分子量(共)重合体(B)とを上述した配合
割合で、界面活性剤の存在下、水性媒体中に均一分散さ
せてラテックス化し、次いで、得られたラテックス組成
物に架橋処理を施すことにより得ることができる。
【0069】界面活性剤としては、従来公知のアニオン
系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面
活性剤を使用することができるが、特に脂肪酸ナトリウ
ム、脂肪酸カリウム等のアニオン系界面活性剤が好まし
く用いられる。
【0070】界面活性剤は、用いる(A)および(B)
の重合体成分の種類等によって異なるが、一般にエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)100重量部に対して、好ましくは0.2〜20
重量部の割合で用いられる。
【0071】ラテックス化に際しては、たとえばエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)と低分子量(共)重合体(B)とをn-ヘキサン等
の炭化水素系溶媒中に均一に溶解させて溶液を得た後、
所定量の界面活性剤が分散された水性媒体中に上記溶液
を攪拌下に混合分散し、次いで、適当な温度に加温して
溶媒成分を揮発除去すれば良い。
【0072】水性媒体の使用量は、製品ラテックス基準
で通常ラテックス中の固形分濃度が5〜65重量%、好
ましくは10〜60重量%の範囲となるように選ぶこと
が、ラテックス状態でのハンドリング性の見地から好適
である。
【0073】上記のようにして得られたラテックス組成
物は、架橋処理を施され、エチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(A)の分子鎖中に架橋結
合が形成される。
【0074】このラテックス組成物の架橋処理は、ラテ
ックス組成物中に多官能性モノマーを配合し、電離性放
射線を用いる架橋処理法、有機過酸化物を用いる架橋処
理法等の従来公知の架橋処理法にて行なうことができ
る。
【0075】上記多官能モノマーとしては、たとえば2
個以上のエチレン系不飽和基、特にビニル基を有するモ
ノマーが好適に使用される。具体的には、ジビニルベン
ゼン、テトラメチレンジアクリレート、グリセリルトリ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
1,2,4-トリビニルシクロヘキサン、テトラアリロキシエ
タンなどが挙げられる。
【0076】これらの多官能性モノマーは、エチレン・
α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)1
00重量部に対して、好ましくは0.1〜20重量部、
特に好ましくは0.3〜5重量部の割合で用いられる。
【0077】上記電離性放射線としては、α線、β線、
γ線、電子線、X線の何れを用いてもよい。これらの電
離性放射線の照射線量は、1〜50Mradの範囲であ
ることが好ましい。
【0078】上記有機過酸化物による架橋処理は、ラテ
ックス組成物中に有機過酸化物を均一分散させた後、こ
の有機過酸化物の分解温度以上にラテックス組成物を加
熱することによって行なわれる。
【0079】有機過酸化物としては、ラテックス粒子の
安定性、架橋反応操作の安全性ならびに経済性の面か
ら、10時間半減期温度が0℃以上100℃以下の有機
過酸化物が好ましい。具体的には、1,1-ビス(t-ブチル
パーオキシ)シクロヘキサン、t-ブチルパーオキシビバ
レート、t-ブチルパーオキシ-2- エチルヘキサノエー
ト、t-ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,
5-ジメチル-2,5- ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、3,5,5-トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベ
ンゾイルパーオキサイド、p-クロロベンゾイルパーオキ
サイド、2,4-ジクロロベンゾイルパーオキサイド、イソ
ブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ(2-エチルヘキシル)パーオキシカーボ
ネートなどが挙げられる。
【0080】有機過酸化物は、ラテックス組成物中のエ
チレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)100重量部に対して、通常0.3〜20重量
部、好ましくは1〜10重量部の割合で用いられる。
【0081】架橋処理における加熱時間等の架橋条件
は、常圧、加圧の何れでもよいが、エチレン・α- オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)成分の熱ト
ルエン不溶解分含有量が30重量%以上、好ましくは5
0重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上となる
ように設定する。具体的には、加熱時間を通常半減期の
5ないし7倍とすることが適当である。
【0082】上記の熱トルエン不溶解分含有量(ゲル分
率)は、ラテックス組成物中の全固形分の120℃トル
エン中への不溶解量の割合として表わされ、架橋度の尺
度として利用することができる。この熱トルエン不溶解
分含有量の詳細な測定法は、後述する実施例中で述べ
る。このゲル分率が前述した範囲よりも小さい場合に
は、耐衝撃性の改良効果等において不十分となる。
【0083】本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物中
に、その用途に応じて顔料、増粘剤、可塑剤、防腐剤、
消泡剤、pH調整剤、酸化防止剤、老化防止剤等の従来
公知の配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合
することができる。これらの配合剤は、架橋処理前のラ
テックス組成物中に配合することができるし、また、架
橋処理後のラテックス組成物中に配合することができ
る。
【0084】架橋ゴムラテックス組成物 上記のようにして調製されたエチレン・α- オレフィン
・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)を主成分とする架
橋ゴムラテックス組成物は、固形分の平均粒径が0.2
〜3.0μmの範囲にあるため、貯蔵安定性に優れてい
る。また、この架橋ゴムラテックス組成物は、エチレン
・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)
成分の熱トルエン不溶解分含有量(ゲル分率)が30重
量%以上であるため、耐衝撃性および表面光沢に優れた
成形体を形成することができなかった樹脂を、耐衝撃性
および表面光沢に優れた成形体を形成することができる
樹脂に改質するのに極めて有用である。
【0085】本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物
が、耐衝撃性および表面光沢に関する改質効果を向上さ
せる理由は明確ではないが、エチレン・α- オレフィン
・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)が特定の非共役ポ
リエン成分を含むため、グラフト反応性が高く、その結
果、改質成分の樹脂成分中において、エチレン・α- オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体の分散性が向上して
いるためと推察される。
【0086】AES樹脂 本発明に係るAES樹脂は、アクリロニトリルとエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)とスチレンとの共重合物であり、エチレン・α-
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)にアク
リロニトリルとスチレンがグラフトされている。このA
ES樹脂は、上述した架橋ゴムラテックス組成物の成分
である低分子量(共)重合体(B)等も含有している。
【0087】本発明に係るAES樹脂は、上述したよう
な本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物から従来公知
の方法で調製することができる。たとえば、本発明に係
るAES樹脂は、本発明に係る架橋ゴムラテックス組成
物に、アクリロニトリルとスチレンを乳化グラフト重合
させることにより、得ることができる。また、多品種へ
の対応、品質改良の容易性、生産性の向上、排水処理の
削減などを目的した、次のようなAES樹脂の製造方法
がある。この方法では、まず本発明に係る架橋ゴムラテ
ックス組成物に、アクリロニトリルとスチレンを乳化グ
ラフト重合させて得られたゴム含有量の多い乾燥生成物
を調製する。次いで、この乾燥生成物と、予め調製して
おいた樹脂成分であるアクリロニトリル・スチレン樹脂
(AS樹脂)とをブレンドしてAES樹脂を得るが、そ
のブレンド比率によりエチレン・α- オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(A)成分の量を調整して目的
とするAES樹脂を得る。このようなブレンドは、15
0〜300℃、好ましくは180〜250℃の温度に
て、押出機等を用いて行なわれる。
【0088】本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物を
用いて調製したAES樹脂は、従来のAES樹脂に比較
して、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴムの本来有する優れた耐候性および耐溶剤性を損
なうことなく、耐衝撃性および表面光沢に優れた成形体
を形成することができる。
【0089】
【発明の効果】本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物
は、[I]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィンおよび上述した分岐鎖状ポリエン化合物からなるエ
チレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(A)100重量部と、[II]低分子量ポリエチレン、
低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体、不飽和カ
ルボン酸系化合物変性低分子量ポリエチレン、および不
飽和カルボン酸系化合物変性低分子量エチレン・α- オ
レフィン共重合体からなる群から選ばれた少なくとも1
種の低分子量(共)重合体(B)2〜30重量部とを含
有してなり、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(A)成分には架橋結合が形成されてい
るので、耐衝撃性および表面光沢に優れた成形体を形成
することができなかった樹脂を、エチレン・α- オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴムが本来有する優れた
耐候性および耐溶剤性を損なうことなく、耐衝撃性およ
び表面光沢に優れた成形体を形成することができる樹脂
に改質することができる。
【0090】また、本発明に係るAES樹脂は、上記の
ような本発明に係る架橋ゴムラテックス組成物を用いて
調製されているので、従来のAES樹脂に比較して、エ
チレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
の本来有する優れた耐候性および耐溶剤性を損なうこと
なく、耐衝撃性および表面光沢に優れた成形体を形成す
ることができる。
【0091】したがって、本発明に係るAES樹脂は、
それ自体でも家電製品のハウジング、インストルメント
パネル等の自動車内装部品、フロントグリル等の自動車
外装部品などの用途に用いることができる。また、本発
明に係るAES樹脂は、PVC等にブレンドして耐衝撃
性等の改質に用いることができる。
【0092】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0093】
【参考例1】 [触媒の調製]アルゴン雰囲気下、スターラー攪拌子を
入れた50mlフラスコ中に、無水塩化コバルト(II)4
3mg(0.33ミリモル)、1,2-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)エタン263mg(0.66ミリモル)およ
び無水デカン23mlを入れ、25℃で2時間攪拌し
た。
【0094】次いで、25℃で、濃度1モル/リットル
のトリエチルアルミニウム/トルエン溶液17ml(ト
リエチルアルミニウム17ミリモル)を加えて2時間攪
拌することにより触媒を調製した。
【0095】[4-エチリデン-8- メチル-1,7- ノナジエ
ン(EMN)の合成]
【0096】
【化6】
【0097】300mlステンレス(SUS316)製
オートクレーブ中に、アルゴン雰囲気下、7-メチル-3-
メチレン-1,6- オクタジエン(β- ミルセン)100g
(734ミリモル)と上記のように調製された触媒を全
量加えて密閉した。
【0098】次いで、オートクレーブにエチレンボンベ
を直結して、エチレンを導入し、オートクレーブ内を3
5kg/cm2 まで加圧した。次いで、95℃に加熱して、
消費されたエチレンを間欠的に5回追加して、合計で1
5時間反応を行なった。
【0099】反応終了後にオートクレーブを冷却してか
ら開放し、得られた反応混合物を100mlの水中に注
いで有機層と水層とに分離した。分離された有機層を、
エバポレータで低沸点物を除去した後、20段の精密減
圧蒸留を行なった。
【0100】目的物であるEMNが83g得られた(収
率69%、β- ミルセン転化率90%)。また反応副生
物として、5,9-ジメチル-1,4,8- デカトリエンが16g
生成した(収率13%)。
【0101】上記で得られた4-エチリデン-8- メチル-
1,7- ノナジエン(EMN)の分析結果を以下に示す。 (1) 沸 点:103〜105℃/30mmHg (2) GC−MS(ガスクロマトグラフィー質量分析):
m/z 164(M+ 分子イオンピーク)、149、1
23、93、79、41、27 (ガスクロマトグラフィ測定条件: カラム:J&W サイエンティフィック社 キャピラリカラムDB−1701 0.25mm×30
m 気化温度 :250℃ カラム温度:60℃で5分間保持後、200℃まで10
℃/min で昇温) (3) 赤外線吸収スペクトル(ニート) 吸収ピーク:3080cm-1、2975cm-1、292
5cm-1、2825cm-1、1670cm-1、1640
cm-1、1440cm-1、1380cm-1、1235c
-1、1110cm-1、910cm-1、830cm-1 (4) 1H−NMRスペクトル(溶媒:CDCl3 ) 吸収ピークを下記に示す。
【0102】
【表1】
【0103】[エチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴムの調製]攪拌翼を備えた容量15リッ
トルの重合器を用いて、エチレンとプロピレンと上記の
4-エチリデン-8- メチル-1,7- ノナジエン(EMN)と
の共重合反応を連続的に行なった。
【0104】すなわち、まず重合器上部から重合器内
に、脱水精製したヘキサンを毎時3.0リットル、ビス
(1,3-ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリドのヘキサン溶液(濃度0.05ミリモル/リッ
トル)を毎時0.1リットル、トリイソブチルアルミウ
ニウムのヘキサン溶液(濃度20ミリモル/リットル)
を毎時0.2リットル、メチルアルモキサンのヘキサン
スラリー溶液(アルミウニウム原子に換算して3ミリグ
ラム原子/リットル)を毎時0.5リットル、EMNの
ヘキサン溶液(濃度0.20リットル/リットル)を毎
時1.2リットルそれぞれ連続的に供給した。
【0105】また、重合器上部から重合器内に、エチレ
ンを毎時340リットル、プロピレンを毎時460リッ
トル、水素を気相部の濃度が0.003モル%となるよ
うにそれぞれ連続的に供給した。この共重合反応は、8
0℃で行なった。
【0106】次いで、重合器下部から抜き出した重合溶
液にメタノールを少量添加して、重合反応を停止させ、
スチームストリップ処理にて共重合体を溶媒から分離し
た後、100℃、減圧(100mmHg)の条件下で、
24時間乾燥した。
【0107】以上の操作で、エチレン・プロピレン・E
MN共重合体ゴムが得られた。得られたエチレン・プロ
ピレン・EMN共重合体ゴム(A−1)は、エチレンと
プロピレンとのモル比(エチレン/プロピレン)が70
/30であり、ヨウ素価が20であり、135℃デカリ
ン中で測定した極限粘度[η]が1.0dl/gであっ
た。
【0108】
【参考例2】参考例1と同様の操作を行なって、第2表
に示すエチレン・1-オクテン・EMN共重合体ゴム(A
−2)を得た。
【0109】
【表2】
【0110】
【実施例1】 [架橋ゴムラテックス組成物の調製]参考例1で得られ
たエチレン・プロピレン・EMN共重合体ゴム(A−
1)100gと、低分子量(共)重合体(B)として変
性ポリエチレンワックス[無水マレイン酸含量:3重量
%、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]:
0.05dl/g]10gをn−ヘキサン900gに溶
解し、均一溶液になるまで攪拌した。
【0111】次いで、界面活性剤としてオレイン酸カリ
ウム5gを水900gに分散させて得られた分散液を、
ホモミキサー(攪拌羽根の回転数1,200rpm)を
用いて、上記均一溶液と30分混合した。
【0112】次いで、この混合により得られた乳化液を
ゆっくりと攪拌しながら60〜80℃の温度でn−ヘキ
サンを揮発除去し、ラテックス組成物を得た。次いで、
このラテックス組成物を電子線照射容器に1.5mm厚
となるように移し、容器上部を30μmのポリエチレン
フィルムで密閉し、加速電圧750kV、10Mrad
で電子線を照射し、架橋ゴムラテックス組成物を調製し
た。
【0113】上記のようにして調製した架橋ゴムラテッ
クス組成物について、ゴム凝固析出分、平均粒子径およ
び熱トルエン不溶解分量(ゲル分率)を下記の方法に従
って求めた。
【0114】その結果を第3表に示す。 (1)ゴム凝固析出分 架橋ゴムラテックス組成物試料を100メッシュのステ
ンレス製網上に流し込み、網上に残ったゴム凝固析出量
を架橋ゴムラテックス組成物中の全固形分に対する重量
%で示す。 (2)平均粒子径 コールターエラクトロニクス社製コールターカウンター
を使用して、架橋ゴムラテックス組成物試料中の粒子を
全数カウントし、粒子径別ヒストグラムと累積量ヒスト
グラムを作成する。ここで、累積重量ヒストグラムが5
0%となる点を平均粒子径と定義する。 (3)熱トルエン不溶解分含量(ゲル分率) 架橋ゴムラテックス組成物試料中の全固形分を凝析、乾
燥し、100メッシュのステンレス製網袋に約1.5g
を採取し、120℃トルエン100cc中に6時間浸漬
する。
【0115】次いで、この網袋を取り出して乾燥した
後、網袋中に残った固形分重量を測定し、熱トルエン不
溶解分含量(ゲル分率)を算出し、架橋度の目安とし
た。以上(1)〜(3)については、架橋処理後48時
間以内に測定を完了させた。 (4)貯蔵安定性 架橋ゴムラテックス組成物試料を密閉容器内に入れて、
室温で2ヶ月放置した。
【0116】次いで、上記(1)と同様な方法でゴム凝
固析出分を測定し、このゴム凝固析出分をもって、架橋
ゴムラテックス組成物の貯蔵安定性の評価の目安とし
た。 [AES樹脂の調製]上記のようにして得られた架橋ゴ
ムラテックス組成物を用いてAES樹脂を公知の方法で
製造した。
【0117】すなわち、上記架橋ゴムラテックス組成物
100gを2リットル容量のガラス製オートクレーブに
入れ、オレイン酸カリウムを2g追加添加し、60℃に
保った後、10rpmで攪拌しながら、過硫酸カリウム
を0.01g/分、スチレンを0.25g/分、アクリ
ロニトリルを0.25g/分で1時間添加した。これら
の添加を中止した後、さらに30分間放置し反応を終結
させた。
【0118】次いで、上記のようにして得られた生成物
に、希塩酸を攪拌下で小量滴下し生成物を凝固させ、洗
浄、脱水、乾燥した。得られた生成物の収量は125g
であった。
【0119】次いで、この生成物125gと、市販のA
S樹脂[商品名 AS−S、電気化学工業(株)製]3
75gとを押出機で200℃で混合し、続いて、射出成
形機[品番 1S22P、東芝機械(株)製]により、
200℃の射出温度で100mm×70mm×2mm厚
の角板を得た。
【0120】さらに、この角板を用いてアイゾット衝撃
強度および表面光沢度の測定を下記の方法に従って行な
った。その結果を第3表に示す。
【0121】(1)アイゾット衝撃強度(IZ) アイゾット衝撃強度(IZ)は、JIS K7110に
準拠し、アイゾット衝撃試験機[東洋精機(株)製])
を用いて測定した。 ・温度 25℃、−10℃ ・試験片 1号A (2)表面光沢度(GLOSS)の測定 JIS K7105に準拠し、グロスメーター[日本電
色(株)製]を用いて、60度鏡面光沢度を測定した。
【0122】
【比較例1】実施例1において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(A−1)の代わりにエチレン・
プロピレン共重合体ゴム[エチレン/プロピレン(モル
比):70/30、135℃デカリン中で測定した極限
粘度[η]:1.0dl/g]を用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。
【0123】結果を第3表に示す。
【0124】
【比較例2】実施例1において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(A−1)の代わりにエチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体ゴ
ム[エチレン/プロピレン(モル比):70/30、ヨ
ウ素価:20、135℃デカリン中で測定した極限粘度
[η]:1.0dl/g]を用いた以外は、実施例1と
同様に行なった。
【0125】結果を第3表に示す。
【0126】
【実施例2】実施例1において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(A−1)の代わりに参考例2で
得られたエチレン・1-オクテン・EMN共重合体ゴム
(A−2)を用いた以外は、実施例1と同様に行なっ
た。
【0127】
【実施例3】 [架橋ゴムラテックス組成物の調製]実施例1におい
て、架橋処理操作を電子線照射によらずに、有機過酸化
物を用いた以外は、実施例1と同様にして、架橋ゴムラ
テックス組成物を調製した。
【0128】有機過酸化物による架橋は以下の通りであ
る。架橋処理前のラテックス組成物の固形分100重量
部に対して、p-ジビニルベンゼンを2重量部添加し十分
に分散させた。次いで、このラテックス組成物を2リッ
トル容量のオートクレーブに移し、有機過酸化物として
1,1-ジ-t- ブチルペルオキシ-3,3,5- トリメチルシクロ
ヘキサン[商品名 パーヘキサ3M、日本油脂(株)
製]3.0重量部を添加したのち、攪拌しながら120
℃の温度で2時間架橋反応を行ない、架橋ゴムラテック
ス組成物を調製した。
【0129】以下、実施例1と同様にして、この架橋ゴ
ムラテックス組成物について、ゴム凝固析出分、平均粒
子径および熱トルエン不溶解分量(ゲル分率)を下記の
方法に従って求めた。
【0130】その結果を第3表に示す。 [AES樹脂の調製]実施例1において、実施例1で得
られた架橋ゴムラテックス組成物の代わりにこの実施例
2で得られた架橋ゴムラテックス組成物を用いた以外
は、実施例1と同様に行なった。
【0131】結果を第3表に示す。
【0132】
【比較例3】実施例1において、架橋処理時の電子線照
射量を30Mradとした以外は、実施例1と同様に行
なった。
【0133】結果を第3表に示す。
【0134】
【表3】
【0135】
【実施例4】実施例1において調製したAES乾燥生成
物によるポリ塩化ビニルの改質効果について、以下の手
順に従い試験した。
【0136】すなわち、このAES乾燥生成物10重量
部と、粉末状のポリ塩化ビニル[商品名 ゼオン103
EP、日本ゼオン(株)製]100重量部と、有機Cd
−Ba−Zn系ポリ塩化ビニル用安定剤[商品名 LK
BZ−80、堺化学(株)製]1.5重量部と、ステア
リン酸カルシウム[和光純薬(株)製]1.0重量部と
を、ヘンシェルミキサーを用いて50℃で混合し、さら
に、この混合物を表面温度130〜140℃の8インチ
ロールで5分間混練した。
【0137】上記のようにして得られたポリ塩化ビニル
混練物を170℃で30分予備加熱した後、170℃で
2分間100kg/cm2 の加圧下で熱プレスを行な
い、続いて、20℃で5分間100kg/cm2 の加圧
下で冷却プレスを行なって、150mm×120mm×
2mm厚のプレスシートを得た。
【0138】得られたプレスシートについて、25℃、
0℃の雰囲気下でアイゾット衝撃試験(JIS K71
10)を行なって、アイゾット衝撃強度(IZ)を測定
した。結果を第4表に示す。
【0139】
【比較例4】実施例4において、AES乾燥生成物を用
いなかった以外は、実施例4と同様に行なった。
【0140】結果を第4表に示す。
【0141】
【比較例5】実施例4において、AES乾燥生成物の代
わりに市販の塩素化ポリエチレン[商品名 エラスレン
301A、昭和電工(株)製]を10重量部用いた以外
は、実施例4と同様に行なった。
【0142】結果を第4表に示す。
【0143】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒 井 俊 之 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 相 根 敏 裕 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井石油化学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[I]エチレン、炭素原子数3〜20のα
    - オレフィンおよび下記一般式[I]で表わされる少な
    くとも一種の分岐鎖状ポリエン化合物からなるエチレン
    ・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)
    100重量部と、[II]低分子量ポリエチレン、低分子
    量エチレン・α- オレフィン共重合体、不飽和カルボン
    酸系化合物変性低分子量ポリエチレン、および不飽和カ
    ルボン酸系化合物変性低分子量エチレン・α- オレフィ
    ン共重合体からなる群から選ばれた少なくとも1種の低
    分子量(共)重合体(B)2〜30重量部とを含有して
    なるラテックス組成物であり、 該エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体
    ゴム(A)成分には架橋結合が形成されていることを特
    徴とする架橋ゴムラテックス組成物; 【化1】 [式[I]中、nは1〜5の整数であり、 R1 は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、 R2 およびR3 は、それぞれ独立して、水素原子または
    炭素原子数1〜5のアルキル基である]。
  2. 【請求項2】前記エチレン・α- オレフィン・非共役ポ
    リエン共重合体ゴム(A)成分の熱トルエン不溶解分含
    有量が30重量%以上であることを特徴とする請求項1
    に記載の架橋ゴムラテックス組成物。
  3. 【請求項3】固形分の平均粒径が0.2〜3.0μmで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の架橋ゴ
    ムラテックス組成物。
  4. 【請求項4】前記エチレン・α- オレフィン・非共役ポ
    リエン共重合体ゴム(A)は、(i)エチレンと炭素原
    子数3〜20のα- オレフィンとのモル比(エチレン/
    α- オレフィン)が40/60〜95/5の範囲にあ
    り、(ii)ヨウ素価が5〜40の範囲にあり、(iii)
    135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5
    〜2.0dl/gの範囲にあることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の架橋ゴムラテックス組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載の架橋ゴムラテックス
    組成物に、アクリロニトリルとスチレンを乳化グラフト
    重合させて得られた、アクリロニトリルと前記エチレン
    ・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)
    とスチレンとの共重合物からなることを特徴とするAE
    S樹脂。
  6. 【請求項6】請求項1〜4に記載の架橋ゴムラテックス
    組成物に、アクリロニトリルとスチレンを乳化グラフト
    重合させて得られた乾燥生成物と、アクリロニトリル・
    スチレン樹脂(AS樹脂)とをブレンドして得られた、
    アクリロニトリルと前記エチレン・α- オレフィン・非
    共役ポリエン共重合体ゴム(A)とスチレンとの共重合
    物からなることを特徴とするAES樹脂。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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