JPH09327127A - 並列運転用多出力型電源装置及びその過負荷保護方法 - Google Patents

並列運転用多出力型電源装置及びその過負荷保護方法

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JPH09327127A
JPH09327127A JP8144394A JP14439496A JPH09327127A JP H09327127 A JPH09327127 A JP H09327127A JP 8144394 A JP8144394 A JP 8144394A JP 14439496 A JP14439496 A JP 14439496A JP H09327127 A JPH09327127 A JP H09327127A
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power supply
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Masayasu Osaki
正康 大崎
Isao Shimizu
勲 清水
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FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置間の出力アンバランスを補正して電
力供給回路の過負荷状態を確実に防止し、電源装置間の
出力バランス精度および信頼性の向上した並列運転用多
出力型電源装置を提供する。 【解決手段】 電力供給回路10から供給される電力を
元に複数の出力回路21〜23から各出力電圧V1〜V
3を出力する並列運転用多出力型電源装置1を複数台並
列に接続させて運転し、電力供給回路10から出力回路
群21〜23に対して供給される総入力電流I11〜I
15を検出し、この総入力電流I11〜I15が大きく
なって過負荷状態に近づくと出力回路21〜23の出力
電圧V1〜V3を低下させる。このとき、電力供給回路
10から出力回路群21〜23に対して供給される総入
力電流I11〜I15を検出してから出力電圧V1〜V
3を低下させるまでの間に、所定の遅れ時間T0,T1
を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冗長方式で並列運
転される多出力型の電源装置及びその過負荷保護方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冗長方式で並列運転される一般的
な多出力型の電源装置として、図5の回路図に示すよう
な装置1があり、この電源装置は、交流電源ACに接続
された電力供給回路10と、この回路10から電力が供
給される出力回路群20とを備え、この回路群20はほ
ぼ同じ構成の例えば3つの出力回路21〜23からな
り、これら出力回路21〜23は、電力供給回路10か
ら供給される電力を元に、それぞれ異なる値の出力電圧
V1〜V3を出力するようになっている。
【0003】電力供給回路10は、商用電源から供給さ
れる交流電圧ACのノイズをノイズフィルタNFで取り
除いた後、突入電流防止用のサイリスタTH及び抵抗R
10を介して整流ブリッジ回路DBで整流する。得られ
た整流電圧はコンデンサC10、C11で平滑されて力
率改善用のP.F.C.回路(Power Factor Correction) を経
て、ノイズ除去用コンデンサC12を介して出力回路群
20に供給される。
【0004】出力回路群20を構成する各出力回路21
〜23は周知のDC−DCコンバータであって、図示し
ない監視回路で出力電圧V1〜V3を監視し、パルス幅
変調回路PWM1〜3でスイッチングトランジスタQ1
〜Q3の駆動パルス幅を制御してメイントランスT1〜
T3の一次側に流れる電流を制御する。すると、メイン
トランスT1〜T3の二次側からは電圧が励起され、こ
れが各ダイオードD21a〜D23a、D21b〜D2
3b、チョークコイルRE1〜RE3、及びコンデンサ
C21〜C23からなる整流平滑回路をそれぞれ経るこ
とにより所望の一定値に維持された出力電圧V1〜V3
が得られる。
【0005】以上のような構成の多出力型電源装置1を
複数台、例えばもう1台用意し、図5に示したようにこ
れら装置1を同じ出力電圧V1〜V3の端子同士を並列
に接続して運転を行っている。このように冗長性を持た
せた並列運転により電源としての高信頼性を確保してい
るのである。
【0006】このような用途で使用される多出力型電源
装置の信頼性を向上させるための故障対策として、回路
に流れる過電流による不具合を防止する過電流保護回路
が各出力回路21〜23に設けられている。例えば各メ
イントランスT1〜T3の一次側又は二次側に図示しな
い過電流保護回路をそれぞれ設けることにより、出力回
路21〜23に接続される負荷側及びメイントランスT
1〜T3の一次側に対して過電流による熱的ストレスを
与えたり、破損して出力断となってしまうことを防止し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各出力
回路21〜23毎に過電流保護回路を設けただけの構成
では、ある電源装置の合計出力が最大定格となるととも
に別の電源装置の合計出力が非常に小さくなるといった
ような多出力電源装置間の出力アンバランスが生じた場
合に、各出力が最大定格となった電源装置については最
大定格範囲内であるがゆえに各出力回路21〜23の過
電流保護回路が作動せず、このアンバランス状態のまま
並列運転が続行してしまうのである。
【0008】このため、その電源装置の電力供給回路1
0側では、各出力回路21〜23の合計出力の最大定格
に対応した大きな電流を供給するといった過負荷状態の
まま並列運転が続行してしまうことになる。このような
大きな電流を供給する状態が続くと、その回路部品、例
えばノイズフィルタNF、整流ブリッジ回路DB、及び
サイリスタTH等に対して熱的ストレス等を与えて最終
的には破損に至り、その電源装置が出力断となる可能性
を否定できず、並列接続された電源装置全体の信頼性を
向上させることができなかったのである。
【0009】本発明は、前述したような問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的は、電源装置間
の出力アンバランスを補正して電力供給回路が過負荷状
態に陥ることを確実に防止し、電源装置間の出力バラン
スおよび信頼性の向上した並列運転用多出力型電源装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の並列運転用多出力型電源装
置にあっては、電力供給回路から供給される電力を元に
複数の出力回路から各出力電圧を出力する並列運転用多
出力型電源装置を複数台並列に接続させて運転するもの
において、前記電力供給回路側に総入力電流検出手段と
出力電圧低下手段とを有した過負荷保護回路を設け、前
記総入力電流検出手段によって前記電力供給回路から前
記出力回路群に対して出力される総入力電流を検出し、
この総入力電流が大きくなって過負荷状態に近づいたと
きに前記出力電圧低下手段によって前記出力回路の前記
出力電圧を低下させるようにしてなる。
【0011】請求項2に係る本発明の並列運転用多出力
型電源装置にあっては、前記総入力電流検出手段が直流
電流を検出する検出抵抗からなり、前記出力電圧低下手
段が増幅器と複数のダイオードとを有し、前記検出抵抗
の電圧降下を前記増幅器で増幅して前記ダイオードの各
々からの出力によって前記出力電圧を低下させるように
してなる。
【0012】請求項3に係る本発明の並列運転用多出力
型電源装置にあっては、前記総入力電流検出手段が交流
電流を検出するカレントトランスからなり、 前記出力
電圧低下手段は入力電流比較手段を有し、この入力電流
比較手段によって前記総入力電流が過負荷制限値を超え
たか否かを比較するとともにこの過負荷制限値を超えた
場合には前記各出力回路の前記出力電圧を低下させるよ
うにしてなる。
【0013】請求項4に係る本発明の並列運転用多出力
型電源装置にあっては、前記出力回路は、2次側制御方
式のフォワード・カプルド・コンバータ方式DC−DC
コンバータであって、メイントランスの二次側でパルス
トランスを介してフィードバック制御してなる。
【0014】請求項5に係る本発明の並列運転用多出力
型電源装置にあっては、前記出力電圧低下手段は遅延手
段を有し、前記電力供給回路から供給される前記総入力
電流を前記総入力電流検出手段が検出してから、前記出
力電圧低下手段が前記出力電圧を低下させるまでの間
に、前記遅延手段によって所定の遅れ時間を持たせてな
る。
【0015】請求項6に係る並列運転用多出力型電源装
置の過負荷保護方法にあっては、電力供給回路から供給
される電力を元に複数の出力回路から各出力電圧を出力
する並列運転用多出力型電源装置を複数台並列に接続さ
せて運転するものの過負荷保護方法であって、前記電力
供給回路から前記出力回路群に対して供給される総入力
電流を検出し、この総入力電流が大きくなって過負荷状
態に近づくと前記出力回路の前記出力電圧を低下させ
る。
【0016】請求項7に係る並列運転用多出力型電源装
置の過負荷保護方法にあっては、前記電力供給回路から
前記出力回路群に対して供給される前記総入力電流を検
出してから、前記出力電圧を低下させるまでの間に、所
定の遅れ時間を持たせる前述した構成の本発明にあって
は次のような作用を奏する。
【0017】請求項1、6に係る本発明にあっては、電
力供給回路から出力回路群に対して出力される総入力電
流を検出し、この総入力電流が大きくなって過負荷状態
に近づいたときに出力回路の出力電圧を低下させるの
で、例えば各出力回路の合計出力が最大定格となり総入
力電流が過負荷状態に近づくような場合には各出力回路
の出力電圧の低下によってその合計出力が低下する。よ
ってこの合計出力の低下によって総入力電流が低下す
る。このため電源装置間の出力アンバランスが補正され
るとともに、電力供給回路が過負荷状態に陥ることを確
実に防止できる。
【0018】請求項2に係る本発明にあっては、検出抵
抗の電圧降下を増幅器で増幅してダイオードの各々から
の出力によって出力電圧を低下させるので、例えば各出
力回路から出力される合計出力が最大定格となるような
場合には各出力回路の出力電圧の低下によってその合計
出力が低下する。この合計出力の低下によって総入力電
流が低下する。
【0019】請求項3、4に係る本発明にあっては、総
入力電流比較手段によって総入力電流が過負荷制限値を
超えたか否かを比較し、この過負荷制限値を超えた場合
には各出力回路の出力電圧を低下させるので、例えば各
出力回路から出力される合計出力が最大定格となり総入
力電流が過負荷制限値を超えるような場合には各出力回
路の出力電圧の低下によってその合計出力が低下する。
この合計出力の低下によって総入力電流が過負荷制限値
以下に低下する。
【0020】請求項5、7に係る本発明にあっては、電
力供給回路から出力回路群に対して供給される総入力電
流を検出してから、出力回路の出力電圧を低下させるま
での間に、所定の遅れ時間を持たせるので、前記総入力
電流の検出、前記出力電圧の低下、及び前記総入力電流
の低下といった一連のフィードバック制御において、振
動現象、即ちハンチング等の不具合が発生せずに安定し
た制御が行える。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の好適な一形態につ
いて図1〜4を参照にして説明する。本形態の並列運転
用多出力型電源装置にあっては、前述した図5の電力供
給回路10に対して後述する過負荷保護回路を設けた点
が相違する。この相違点以外は基本的に図5の従来例と
共通しており、この共通部分についての詳しい説明は省
略し、相違点を中心に詳述する。
【0022】本発明は並列運転用多出力型電源装置の電
力供給回路側に総入力電流検出手段と出力電圧低下手段
とからなる過負荷保護回路を設けたものであって、その
第1の実施態様について図1を参照として説明する。
【0023】図1の例では総入力電流検出手段として、
検出抵抗Rを整流ブリッジ回路DBの出力側に接続し、
直流電流I13の電圧降下Vaとして検出している。
尚、この検出位置は上記の位置に限られるものでなく、
整流ブリッジ回路DBの他の出力側のP3aまたはP.F.
C.回路の出力側の点P4aまたはP4bのいずれでも良
い。
【0024】以上のようにして、電力供給回路10から
各出力回路21〜23に対して出力される総入力電流が
検出されると、検出抵抗Rに生じる電圧Vaを出力電圧
低下回路30に示すように、増幅器Ampで増幅して各
ダイオードD30a〜D30cを介してパルス幅変調回
路PWM1〜3にそれぞれ出力する。
【0025】パルス幅変調回路PWM1〜3は、電力供
給回路10から各出力回路21〜23に対して出力され
る総入力電流としての電流I13〜I14が大きくなっ
て、予め設定された過負荷制限値を超えると、そのパル
ス幅を絞り込んで各出力回路21〜23の出力電圧V1
〜V3を低下させる。このようにして、各出力回路21
〜23の出力電圧V1〜V3の低下によってその合計出
力が低下し、この合計出力の低下によって総入力電流I
13〜I14が低下するのである。
【0026】図2は本発明の第2の実施態様を示し、こ
の実施態様が第1の実施態様と異なる点は、総入力電流
検出手段としてカレントトランス(変流器)CTを使用
し、これを整流ブリッジ回路DBの入力側P2bに接続
して交流電流I12によって生じる電圧Vbとして総入
力電流を検出している。尚、このカレントトランスCT
の接続点は上記の位置に限られず、整流ブリッジ回路D
Bの他の入力側P2a、または交流電流I11の入力側
P1aまたはP1bに接続しても同じことである。
【0027】このようにして検出されたカレントトラン
スCTに生じる電圧Vbを、出力電圧低下回路40に示
すように、入力電流比較手段としての増幅器Ampで過
負荷制限値Vref との差を取って増幅して出力すること
により、この電圧Vbが過負荷制限値Vref を超えたか
否かを比較する。その比較結果として増幅器Ampから
の出力を各ダイオードD40a〜D40cを介して図1
のパルス幅変調回路PWM1〜3にそれぞれ出力する。
【0028】パルス幅変調回路PWM1〜3は、前記第
1の実施態様の場合と同様に、電力供給回路10から各
出力回路21〜23に対して出力される総入力電流とし
ての電流I11〜I12が大きくなって、予め設定され
た過負荷状態に近づくと、例えば電圧Vbが過負荷制限
値Vref を超えると、そのパルス幅を絞り込んで各出力
回路21〜23の出力電圧V1〜V3を低下させ、各出
力回路21〜23の出力電圧V1〜V3の低下によって
その合計出力を低下させ、この合計出力の低下によって
総入力電流I11〜I14を低下させる。
【0029】以上のような過負荷保護回路によって、出
力回路群20からの合計出力をその入力電力で規制する
ことができる。例えば、合計電力を300Wと規定して
あっても、各出力回路21〜23の最大定格の総和は5
00Wであるような場合において、従来では500Wの
過負荷状態のまま運転が続行されたが、本形態ではこの
300Wを超えそうになると本形態の過負荷保護回路に
よって規制がかかり、300Wに抑えることができる。
これにより電力供給回路10側が過負荷状態に陥ること
を確実に防止できるため信頼性が向上する。また、製品
として出荷するにあたって、接続される負荷に対応した
入力電力に合わせて各部品の定格等の設定を変更すると
いった、出荷毎に設定変更して電力供給回路10の過負
荷保護対策をわざわざ図る必要もなくなる。
【0030】上記第1及び第2の実施態様では、電力供
給側10の総入力電流を検出した電圧値を増幅あるいは
比較増幅した増幅器Ampの出力を、各出力回路21〜
23のメイントランスT1〜T3の一次側のパルス幅変
調回路PWM1〜3にフィードバックしていたが、これ
とは別に変形例として、図3に示す出力電圧低下回路5
0を用いてメイントランスT1a,T2aの二次側でパ
ルストランスを介してフィードバック制御するようにし
てもよい。
【0031】先ず、この変形例の構成につき図3を用い
て説明すると、電力供給回路10に接続された出力回路
群20は例えば出力回路21A,22Aからなる2出力
型としている。3以上の出力型とする場合には、後述す
る出力回路21A,22Aと同様の構成の出力回路を設
け、これを出力回路21A,22Aの場合と同様に互い
に並列に接続すればよい。
【0032】これら出力回路21A,22Aには過負荷
保護回路50の出力ラインが接続されており、この過負
荷保護回路50は、電力供給回路10のP.F.C.回路の出
力側に接続されたコンデンサC12の後段側に、総入力
電流検出手段としてのカレントトランスCTを介して接
続されている。
【0033】詳しく説明すると、出力回路21A,22
Aは共に同様の構成であって、出力電圧V1,V2等の
設定が異なるだけである。出力回路21Aを例にとる
と、この回路21は、周知のものであって2次側制御方
式のFCC(フォワード・カプルド・コンバータ)方式
DC−DCコンバータであり、電力供給回路10のコン
デンサC12の端子間には、メイントランスのT1aと
パルストランスT1bの直列回路が接続されており、メ
イントランスT1aの一次側端子間には、コンデンサC
21aと抵抗R21aとの並列回路に対してダイオード
D21aが接続された直列回路が接続されている。
【0034】メイントランスT1aの二次側端子間には
1組の整流用ダイオードD21b,D21cが接続さ
れ、その後段にはチョークコイルRE1、コンデンサC
21b,C21c及びブリーダ抵抗R21eからなる周
知のチョーク入力形平滑回路が接続されている。
【0035】パルストランスT1bの一次側端子間に
は、一方の端子側に直列接続された抵抗R21cを介し
て抵抗R21bが接続されているとともに、FETから
なるスイッチングトランジスタQ1aのゲート及びソー
スが接続されている。そして、このトランジスタQ1a
のドレインはメイントランスT1aの一次側の一方の端
子に接続されている。このパルストランスT1bの二次
側端子間には、抵抗R21d及びダイオードD21dの
直列回路が接続され、この二次側の低圧側端子にはFE
Tからなるパルストランス駆動用トランジスタQ1bの
ドレインが接続されている。このトランジスタQ1bの
ゲート−ソース間には抵抗R21gが並列接続されてお
り、このゲートは抵抗R21fを介してパルス幅変調回
路PWM1のパルス出力端子に接続されている。
【0036】このパルス幅変調回路PWM1の補助電源
入力端子にはパルストランスT1bの二次側端子ととも
に補助電源Vccが接続され、かつそのフィードバック
端子一つは、出力電圧V1を供給する出力ラインに接続
された抵抗R21hとR21i及びR21jの直列回路
との接続点に接続されている。また回路PWM1の別の
フィードバック端子には、後述する過負荷保護回路50
の出力ラインが接続されている。
【0037】過負荷保護回路50の入力側には、アノー
ド間にカレントトランスCTが接続された逆流防止用ダ
イオードD50a,D50bが設けられている。これら
ダイオードD50a,D50bのカソード同士は互いに
接続されており、これらカソードの接続点と、カレント
トランスCTの巻線の途中に設けられたタップとの間に
はコンデンサC50及び抵抗R50aが並列接続されて
いる。そして、抵抗R50aの後段側にはダイオードD
50a,D50bのカソード側に直列接続されたタイマ
ーTIが設けられ、このタイマーは増幅器Ampの一組
の入力端子の一方に接続されている。この増幅器Amp
の他方の入力端子には、低電位側がカレントトランスC
Tのタップに接続された過負荷制限値Vref を供給する
基準電圧の高電位側が接続されている。
【0038】増幅器Ampの出力は抵抗R50bを介し
てダイオード50dのアノード、又は抵抗R50b,R
50cを介してダイオード50cのアノードに接続され
ている。このダイオードD50cのカソードは前述した
出力回路21Aのパルス幅変調回路PWM1のフィード
バック端子の一つに接続され、一方ダイオードD50d
のカソードは出力回路22Aのパルス幅変調回路PWM
2のフィードバック端子の一つに接続されている。
【0039】以上、説明した構成による装置の動作のう
ち、先ず出力電圧V1,V2を供給する動作について説
明する。出力回路21Aと同回路22Aの構成は同様で
あるので、出力回路21Aを例にとり説明する。電力供
給回路10から出力される電力はメイントランスT1a
及びスイッチングトランジスタQ1bの直列回路に入力
される。この時、スイッチングトランジスタQ1aのス
イッチング動作によりメイントランスT1aの一次側に
電流が断続的に流れ、これによりその二次側には交流が
発生する。二次側からの交流は、前述したチョーク入力
形平滑回路を経ることにより、整流平滑された電圧V1
となって出力される。
【0040】この出力電圧V1の制御はパルス幅変調回
路PWM1のパルス出力動作によって行われており、出
力電圧V1を抵抗R21h〜R21jによって分圧した
値を監視し、常に安定した出力電圧となるように駆動パ
ルスを抵抗R21fを介してトランジスタQ1bのゲー
トへ出力する。この駆動パルスによってオンオフ駆動さ
れるトランジスタQ1bにより、パルストランスT1b
の二次側には補助電源Vccからの電流が断続的に流
れ、これによりパルストランスT1bの一次側が断続的
に励磁される。この励磁電圧がスイッチングトランジス
タQ1aのゲートに印加されることによりこれがスイッ
チング動作を行い、その結果、前述したようにメイント
ランスT1aの一次側に電流が断続的に流れて最終的に
は安定した出力電圧が得られる。
【0041】次に過負荷保護動作について説明すると、
この例では総入力電流としてI15の検出位置P5bを
P.F.C.回路の出力側でコンデンサC12の後段としてお
り、この検出位置P5bにカレントトランスCTを介挿
し、このカレントトランスCTの端子間に生じる電圧V
bとして総入力電流I15を検出している。言い換えれ
ば出力回路21A,22AのメイントランスT1a,T
2aから流れだす電流を合わせた総電流を検出している
ことにもなる。尚、この検出位置は上記の位置に限られ
るものでなく、コンデンサC12の後段高圧側のP5a
としても同じである。
【0042】カレントトランスCTで検出した総入力電
流I15による電圧を整流ダイオードD50a,50
b、コンデンサC50、及び抵抗R50aを介して整流
平滑し、タイマーTIを介して遅れ時間を持たせた後
に、増幅器Ampに入力して、過負荷制限値Vref と比
較する。この増幅器Ampからの出力は抵抗R50b,
R50c及びダイオード50cを介して出力回路21A
のパルス幅変調回路PWM1のフィードバック端子に入
力する。同様に、増幅器Ampからの出力は抵抗R50
b及びダイオード50dを介して出力回路22Aのパル
ス幅変調回路PWM2のフィードバック端子に入力す
る。
【0043】各出力回路21A,22Aのパルス幅変調
回路PWM1,PWM2はそれぞれ前記第1,2の実施
態様の場合と同様に、電力供給回路10から各出力回路
21A,22Aに対して出力される総入力電流としての
電流I15が大きくなって、予め設定された過負荷状態
に近づくと、例えば電圧Vbが過負荷制限値Vref を超
えると、そのパルス出力を絞り込んで各出力回路21
A,22Aの出力電圧V1,V2を低下させ、出力電圧
V1,V2の低下によってその合計出力を低下させる。
この合計出力の低下によって総入力電流I15が低下
し、これによりノイズフィルターNFや抵抗R10、サ
イリスタTH等に流れる電流を低下できる。
【0044】この時、抵抗R50b,R50cによる分
圧比を適宜設定することにより、出力電圧V1,V2の
低下レベルをそれぞれ規定した電圧の例えば97%,9
5%と互いに異なる低下率に設定することが可能であ
る。
【0045】以上、2出力型の場合を例にとり説明した
が、3以上の出力型とする場合には、各出力回路間にお
いて、メイントランスの一次側の一方の端子同士を接続
するとともに、パルストランスの一次側の一方の端子同
士を接続し、過負荷保護回路50の増幅器AMPの出力
を各出力回路に対応して設けた抵抗及びダイオードを介
して各パルス幅変調回路のフィードバック端子に入力さ
せるようにすればよい。
【0046】尚、上記変形例では増幅器Ampの入力側
に遅延手段としてのタイマーT1を設けているがこの増
幅器の出力側T1’に設けてもよい。また、好ましく
は、上記第1及び第2の実施態様における出力電圧低下
回路30,40においても、増幅器Ampの入力側また
は出力側に遅延手段としてのタイマーを設けることであ
る。このようにタイマーを設けることにより、検出抵抗
Rが直流電流I13,I14を電圧降下Vaとして検
出、またはカレントトランスCTが交流電流I11,I
12,I15を電圧Vbとして検出してから、増幅器A
mpの出力によってパルス幅変調回路PWM1〜3が出
力電圧V1〜V3を低下させるまでの間に、図4
(a)、(b)に示すように、所定の遅れ時間T0,T
1を持たせることができる。この遅れ時間によって、総
入力電流I11〜I14の検出、出力電圧V1〜V3の
低下、及び総入力電流I11〜I14の低下といった一
連のフィードバック制御において、振動現象、即ちハン
チング等の不具合が発生せずに安定した制御が行える。
【0047】この図4(a)に示す遅れ時間T0にあっ
ては、μ秒〜m秒単位の極めて短い遅れ時間で、且つス
テップ状に出力電圧V1〜V3を低下させる、即ちディ
ジタルスイッチングによる速い応答を確保している。こ
れにより、電力供給回路10における整流ブリッジ回路
DBや、P.F.C 回路を構成するトランジスタ等の各回路
素子の電流、電圧及び電力の各最大規格に対する保護が
行えるとともに、過負荷保護レベルを低めに設定すれ
ば、最大規格の小さな、即ち安価で小さな素子構成にす
ることが可能となる。また、出力電圧V1〜V3を低下
させるレベルとしては、過負荷制限値Vref 等を適宜設
定することにより、任意のものにできる。
【0048】また図4(b)に示す遅れ時間T1にあっ
ては、秒〜分単位の比較的長い遅れ時間で、且つリニア
に出力電圧V1〜V3を低下させる、即ちアナログスイ
ッチングによる緩やかな応答とする。これにより、電力
供給回路10におけるノイズフィルターNFや、各回路
素子の加熱に対する保護を行う。この場合、出力電圧V
1〜V3の低下特性としては、検出している総入力電流
によって生じる電圧Va、Vbが過負荷制限値Vref 以
下になるまで自動的に低下して安定したものとなる。
【0049】なお、電力供給回路10の構成としては、
本形態のような交流入力ACを整流させるものに限らず
に、DC−DCコンバータとするなどの変形が適宜可能
であり、要は出力回路群20に直流入力させる構成であ
ればよい。また、本形態の並列運転用多出力型電源装置
の出力回路群20にあっては、3出力型、即ち3つの出
力回路21〜23としたが、これに限らずに様々な出力
型の電源装置に適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
電力供給回路側の過負荷保護を行うので、例えば、ある
電源装置の合計出力が最大定格となるとともに別の電源
装置の合計出力が非常に小さくなるといったような多出
力型電源装置間の出力アンバランスが生じた場合に、こ
のアンバランス状態のまま運転が続行されるといった状
態を確実に回避できる。即ち、このような電源装置間の
出力アンバランスを補正してそのバランスを回復できる
とともに、電力供給回路が過負荷状態に陥ることを確実
に防止してこれに熱的ストレスなどを与えることを確実
に防止できる。
【0051】したがって、並列運転用多出力型電源装置
間の出力バランスの高精度化及び信頼性向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様に係る並列運転用多出
力型電源装置を冗長方式で並列接続した回路図である。
【図2】本発明の第2の実施態様に係る並列運転用多出
力型電源装置を冗長方式で並列接続した回路図である。
【図3】本発明の実施の実施態様の変形例に係る並列運
転用多出力型電源装置を冗長方式で並列接続した回路図
である。
【図4】本発明の実施の形態による遅れ時間を持たせた
出力電圧低下特性を示しており、(a)はディジタルス
イッチングによる速い応答を示した特性図であり、
(b)はアナログスイッチングによる緩やかな応答を示
した特性図である。
【図5】従来の並列運転用多出力型電源装置を冗長方式
で並列接続した回路図である。
【符号の説明】
1 並列運転用多出力型電源装置 10
電力供給回路 20 出力回路群 21〜23,21A,22A 出力回路 30,40,50 出力電圧低下回路 NF ノイズフィルター T1〜T3
メイントランス DB 整流ブリッジ回路 P.F.C
力率改善回路 CT カレントトランス R
検出抵抗 Vref 過負荷制限値 PWM1〜3
パルス幅変調回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給回路(10)から供給される電
    力を元に複数の出力回路(21〜23)から各出力電圧
    (V1〜V3)を出力する並列運転用多出力型電源装置
    (1)を複数台並列に接続させて運転するものにおい
    て、該電力供給回路(10)側に総入力電流検出手段
    (R,CT)と出力電圧低下手段(30,40,50)
    とを有した過負荷保護回路を設け、該総入力電流検出手
    段(R,CT)によって該電力供給回路(10)から該
    出力回路群(21〜23)に対して出力される総入力電
    流(I11〜I15)を検出し、この総入力電流(I1
    1〜I15)が大きくなって過負荷状態に近づいたとき
    に該出力電圧低下手段(30,40,50)によって該
    出力回路(21〜23)の該出力電圧(V1〜V3)を
    低下させるようにしてなることを特徴とする並列運転用
    多出力型電源装置。
  2. 【請求項2】 前記総入力電流検出手段が直流電流を検
    出する検出抵抗(R)からなり、前記出力電圧低下手段
    (30)が増幅器(Amp)と複数のダイオード(D3
    0a〜D30c)とを有し、該検出抵抗の電圧降下(V
    a)を該増幅器(Amp)で増幅して該ダイオードの各
    々からの出力によって前記出力電圧(V1〜V3)を低
    下させるようにしてなることを特徴とする請求項1の並
    列運転用多出力型電源装置。
  3. 【請求項3】 前記総入力電流検出手段が交流電流を検
    出するカレントトランス(CT)からなり、 前記出力
    電圧低下手段(40,50)は入力電流比較手段(Am
    p)を有し、この入力電流比較手段(Amp)によって
    該総入力電流(I11,I12,I15)が過負荷制限
    値(Vref )を超えたか否かを比較するとともにこの過
    負荷制限値(Vref )を超えた場合には該各出力回路
    (21〜23)の該出力電圧(V1〜V3)を低下させ
    るようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の並
    列運転用多出力型電源装置。
  4. 【請求項4】 前記出力回路(21,22)は、2次側
    制御方式のフォワード・カプルド・コンバータ方式DC
    −DCコンバータであって、メイントランス(T1a,
    T2a)の二次側でパルストランス(T1b,T2b)
    を介してフィードバック制御してなることを特徴とする
    請求項3に記載の並列運転用多出力型電源装置。
  5. 【請求項5】 前記出力電圧低下手段(30,40,5
    0)は遅延手段(TI)を有し、該電力供給回路(1
    0)から供給される前記総入力電流(I11〜I15)
    を前記総入力電流検出手段(R,CT)が検出してか
    ら、該出力電圧低下手段(30,40,50)が前記出
    力電圧(V1〜V3)を低下させるまでの間に、該遅延
    手段(TI)によって所定の遅れ時間(T0,T1)を
    持たせてなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    1項に記載の並列運転用多出力型電源装置。
  6. 【請求項6】 電力供給回路(10)から供給される電
    力を元に複数の出力回路(21〜23)から各出力電圧
    (V1〜V3)を出力する並列運転用多出力型電源装置
    (1)を複数台並列に接続させて運転するものの過負荷
    保護方法であって、該電力供給回路(10)から該出力
    回路群(21〜23)に対して供給される総入力電流
    (I11〜I15)を検出し、この総入力電流(I11
    〜I15)が大きくなって過負荷状態に近づくと該出力
    回路(21〜23)の該出力電圧(V1〜V3)を低下
    させることを特徴とする並列運転用多出力型電源装置の
    過負荷保護方法。
  7. 【請求項7】 前記電力供給回路(10)から該出力回
    路群(21〜23)に対して供給される前記総入力電流
    (I11〜I15)を検出してから、前記出力電圧(V
    1〜V3)を低下させるまでの間に、所定の遅れ時間
    (T0,T1)を持たせることを特徴とする請求項6に
    記載の並列運転用多出力型電源装置の過負荷保護方法。
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