JPH093549A - 成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
成形性に優れた冷延鋼板の製造方法Info
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- JPH093549A JPH093549A JP14748395A JP14748395A JPH093549A JP H093549 A JPH093549 A JP H093549A JP 14748395 A JP14748395 A JP 14748395A JP 14748395 A JP14748395 A JP 14748395A JP H093549 A JPH093549 A JP H093549A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は酸洗性改善とスラブ加熱時の省エネ
ルギーを念頭においた成形性に優れた深絞り用冷延鋼板
の製造方法を提供するものである。 【構成】 Ti,Nbを少なくともC,N当量含んだ極
低炭素鋼のスラブを熱延する際に、Ar3 変態点以下、
700℃以上の温度で合計圧下率が70%以上の圧延を
必要に応じ摩擦係数を0.2以下に制御して行ない、7
00℃以上の温度で一度巻取り、10秒以上、10分以
下の時間保持した後、巻戻し、再び600℃以下の温度
で巻取り、その後、通常の冷延、焼鈍を施す。これによ
り成形性に優れた冷延鋼板および表面処理原板が製造で
きる。
ルギーを念頭においた成形性に優れた深絞り用冷延鋼板
の製造方法を提供するものである。 【構成】 Ti,Nbを少なくともC,N当量含んだ極
低炭素鋼のスラブを熱延する際に、Ar3 変態点以下、
700℃以上の温度で合計圧下率が70%以上の圧延を
必要に応じ摩擦係数を0.2以下に制御して行ない、7
00℃以上の温度で一度巻取り、10秒以上、10分以
下の時間保持した後、巻戻し、再び600℃以下の温度
で巻取り、その後、通常の冷延、焼鈍を施す。これによ
り成形性に優れた冷延鋼板および表面処理原板が製造で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のパネル部品
のような深絞り加工に供せられる冷延鋼板(表面処理原
板も含む)を製造する方法に関するものである。
のような深絞り加工に供せられる冷延鋼板(表面処理原
板も含む)を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】深絞り用冷延鋼板および表面処理原板の
標準的な製造工程を以下に記する。本発明は極低炭素鋼
を対象にしているので、その製造工程を中心に説明す
る。高炉から得られる銑鉄は4%程度のCを含むが、純
酸素を吹き込むことにより転炉段階で、0.05%程度
まで低減される。極低炭素鋼を製造するにはその後、真
空脱ガス装置での脱炭が行なわれ、最近では10ppm
程度までCを下げることが可能になってきた。現在、日
本ではほとんどの深絞り用鋼板が連続鋳造により製造さ
れている。連続鋳造で製造されたスラブは3つのルート
で熱間圧延へ供される。1つはCC−DR(Conti
nuous Casting andDirect R
olling)と称され、再加熱することなしに直接熱
延される場合で、熱エネルギー的には最も効率的なルー
トである。この場合、鋳片の温度が大きく下がらないよ
うに、設備的な対策が必要なことと、鋳片の手入れがで
きないため、表面品質の劣化を招く可能性があるなどの
欠点もある。深絞り用鋼板は外板に使用されることが多
いため、表面品質は特に厳しいので、現在のところCC
−DRはほとんど適用されていない。
標準的な製造工程を以下に記する。本発明は極低炭素鋼
を対象にしているので、その製造工程を中心に説明す
る。高炉から得られる銑鉄は4%程度のCを含むが、純
酸素を吹き込むことにより転炉段階で、0.05%程度
まで低減される。極低炭素鋼を製造するにはその後、真
空脱ガス装置での脱炭が行なわれ、最近では10ppm
程度までCを下げることが可能になってきた。現在、日
本ではほとんどの深絞り用鋼板が連続鋳造により製造さ
れている。連続鋳造で製造されたスラブは3つのルート
で熱間圧延へ供される。1つはCC−DR(Conti
nuous Casting andDirect R
olling)と称され、再加熱することなしに直接熱
延される場合で、熱エネルギー的には最も効率的なルー
トである。この場合、鋳片の温度が大きく下がらないよ
うに、設備的な対策が必要なことと、鋳片の手入れがで
きないため、表面品質の劣化を招く可能性があるなどの
欠点もある。深絞り用鋼板は外板に使用されることが多
いため、表面品質は特に厳しいので、現在のところCC
−DRはほとんど適用されていない。
【0003】2つ目のルートはスラブを冷片にし、その
後加熱炉で再加熱して熱間圧延に供するルートである。
3つ目は1と2の中間で、スラブを完全に冷やす前に加
熱炉に入れる方式で、HCR(Hot Charge)
と称されている。スラブ温度がγ→α変態を起こす前
に、再加熱される場合をAルート、一度γ/α変態点以
下になる場合をBルートと名付けられている。深絞り用
極低炭素鋼は通常2あるいは3のBルートで製造されて
いる。再加熱の温度は1150℃〜1250℃が一般に
採用されている。
後加熱炉で再加熱して熱間圧延に供するルートである。
3つ目は1と2の中間で、スラブを完全に冷やす前に加
熱炉に入れる方式で、HCR(Hot Charge)
と称されている。スラブ温度がγ→α変態を起こす前
に、再加熱される場合をAルート、一度γ/α変態点以
下になる場合をBルートと名付けられている。深絞り用
極低炭素鋼は通常2あるいは3のBルートで製造されて
いる。再加熱の温度は1150℃〜1250℃が一般に
採用されている。
【0004】熱間圧延は一般に数回の粗圧延を行なった
後、5〜7スタンドの連続熱間圧延機でAr3 変態点以
上の仕上温度で行い、板厚2〜4mmの熱延板を製造す
る。巻取温度は極低炭素鋼の場合は700℃以上の高温
の方が炭窒化物が粗大に析出するため材質の観点からは
好ましいが、酸洗性の劣化や材質のバラツキが起きやす
い欠点があるため、600℃以下の低温巻取でも高温巻
取に匹敵する材質が得られる技術の開発が要望されてい
る。
後、5〜7スタンドの連続熱間圧延機でAr3 変態点以
上の仕上温度で行い、板厚2〜4mmの熱延板を製造す
る。巻取温度は極低炭素鋼の場合は700℃以上の高温
の方が炭窒化物が粗大に析出するため材質の観点からは
好ましいが、酸洗性の劣化や材質のバラツキが起きやす
い欠点があるため、600℃以下の低温巻取でも高温巻
取に匹敵する材質が得られる技術の開発が要望されてい
る。
【0005】冷却はγ→α変態の時に速く冷やすことに
より熱延組織を微細にできるためROT(Run−ou
t Table)の前段で急冷する方式がよく用いられ
る。熱延コイルは放冷後、酸洗され、冷間圧延により
0.8mm前後の板厚に仕上げられる。冷延コイルは電
解洗浄により表面に付着した油などを取り除いてから焼
鈍に供される。通常、焼鈍は生産性の観点より連続焼鈍
によって行なわれる。しかし、連続焼鈍炉の通板には幅
や厚さの制限があるため一般に箱焼鈍も併用されてい
る。
より熱延組織を微細にできるためROT(Run−ou
t Table)の前段で急冷する方式がよく用いられ
る。熱延コイルは放冷後、酸洗され、冷間圧延により
0.8mm前後の板厚に仕上げられる。冷延コイルは電
解洗浄により表面に付着した油などを取り除いてから焼
鈍に供される。通常、焼鈍は生産性の観点より連続焼鈍
によって行なわれる。しかし、連続焼鈍炉の通板には幅
や厚さの制限があるため一般に箱焼鈍も併用されてい
る。
【0006】深絞り用鋼板は表面処理を施されて製品と
なることが多い。主な表面処理は溶融亜鉛めっきと各種
の電気めっきである。また、自動車のガソリンタンクに
は鉛の溶融めっきであるターンめっきが施される。電気
めっき用鋼板とターンめっき用鋼板の場合は上記の焼鈍
材を原板として用いるが、溶融亜鉛めっきの鋼板の場合
は、冷延鋼板を原板として用い、連続焼鈍と溶融めっき
を炉中で行なうことができる連続溶融めっきラインで焼
鈍と表面処理を同時に行なう。焼鈍されたコイルは形状
矯正とプレスの際に生じるストレッチャーストレインの
発生を防止するために1%程度の調質圧延に供される。
なることが多い。主な表面処理は溶融亜鉛めっきと各種
の電気めっきである。また、自動車のガソリンタンクに
は鉛の溶融めっきであるターンめっきが施される。電気
めっき用鋼板とターンめっき用鋼板の場合は上記の焼鈍
材を原板として用いるが、溶融亜鉛めっきの鋼板の場合
は、冷延鋼板を原板として用い、連続焼鈍と溶融めっき
を炉中で行なうことができる連続溶融めっきラインで焼
鈍と表面処理を同時に行なう。焼鈍されたコイルは形状
矯正とプレスの際に生じるストレッチャーストレインの
発生を防止するために1%程度の調質圧延に供される。
【0007】以上の標準的な製造工程に対して最近、I
F鋼で熱間圧延を一部Ar3 変態点以下で積極的に行な
う技術が開発されている。その理由は従来のようにAr
3 変態温度以上での仕上圧延を狙っていて、偶然操業上
のトラブルなどでAr3 変態温度以下で若干熱延された
場合は成品板の材質が劣化するが、熱延条件を工夫する
とAr3 変態温度以上で仕上圧延された材料と同等もし
くはそれ以上の材質を得ることができることが分かって
きたためである。
F鋼で熱間圧延を一部Ar3 変態点以下で積極的に行な
う技術が開発されている。その理由は従来のようにAr
3 変態温度以上での仕上圧延を狙っていて、偶然操業上
のトラブルなどでAr3 変態温度以下で若干熱延された
場合は成品板の材質が劣化するが、熱延条件を工夫する
とAr3 変態温度以上で仕上圧延された材料と同等もし
くはそれ以上の材質を得ることができることが分かって
きたためである。
【0008】しかし、この場合、熱延板を再結晶される
ことが必要となる。そのため、再結晶温度以上の高温巻
取が必須になる。しかし、高温巻取はスケールの生成が
著しく、それを除去する酸洗時間が長くなることや、P
の粒界偏析が顕著になり2次加工性の劣化を招くなどの
欠点が生じる。しかし、低温で巻取ったのでは優れた特
性を得ることが難しい。そこで、これらの問題点を解決
する方策として低温巻取した熱延板を連続焼鈍により再
結晶処理することが考えられるが、この場合は製造コス
トが高くなる経済的欠点がある。
ことが必要となる。そのため、再結晶温度以上の高温巻
取が必須になる。しかし、高温巻取はスケールの生成が
著しく、それを除去する酸洗時間が長くなることや、P
の粒界偏析が顕著になり2次加工性の劣化を招くなどの
欠点が生じる。しかし、低温で巻取ったのでは優れた特
性を得ることが難しい。そこで、これらの問題点を解決
する方策として低温巻取した熱延板を連続焼鈍により再
結晶処理することが考えられるが、この場合は製造コス
トが高くなる経済的欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温巻取相
当の材質を達成し、高温巻取に伴い発生する問題点であ
る酸洗性および2次加工性の劣化を回避する深絞り用冷
延鋼板の製造方法を提供するものである。
当の材質を達成し、高温巻取に伴い発生する問題点であ
る酸洗性および2次加工性の劣化を回避する深絞り用冷
延鋼板の製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とする処
は、重量比でC:0.01%以下、N:0.01%以
下、Al:0.005〜1.0%、TiおよびNbのい
ずれか一方または双方をC/12+N/14<Ti/4
8+Nb/93+0.0001なる条件を満足するよう
に含有し、必要に応じBを0.0002〜0.005%
含む鋼のスラブを熱延する際に、Ar3 変態点以下、7
00℃以上の温度で合計圧下率が70%以上の圧延を、
必要に応じ潤滑を施し摩擦係数が0.2以下で行ない、
700℃以上の温度で一度巻取り、10秒以上、10分
以下の時間保持した後、巻戻し、再び600℃以下の温
度で巻取り、その後、通常の冷延、焼鈍を施すことを特
徴とする成形性に優れた冷延鋼板および表面処理原板の
製造方法にある。
は、重量比でC:0.01%以下、N:0.01%以
下、Al:0.005〜1.0%、TiおよびNbのい
ずれか一方または双方をC/12+N/14<Ti/4
8+Nb/93+0.0001なる条件を満足するよう
に含有し、必要に応じBを0.0002〜0.005%
含む鋼のスラブを熱延する際に、Ar3 変態点以下、7
00℃以上の温度で合計圧下率が70%以上の圧延を、
必要に応じ潤滑を施し摩擦係数が0.2以下で行ない、
700℃以上の温度で一度巻取り、10秒以上、10分
以下の時間保持した後、巻戻し、再び600℃以下の温
度で巻取り、その後、通常の冷延、焼鈍を施すことを特
徴とする成形性に優れた冷延鋼板および表面処理原板の
製造方法にある。
【0011】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいてCおよびN量を0.01%以下としたのは、これ
以上の添加は加工性の劣化を招くためである。Ti、N
bについては、C、N、Ti、Nbの添加量の間にC/
12+N/14<Ti/48+Nb/93+0.000
1の関係式を満足するように限定したのは、この条件を
満足することにより鋼中のC、Nを大部分Tiあるいは
Nbの炭窒化物として析出させることができ、冷延時な
らびに焼鈍時の集合組織形成がr値に好ましい結果にな
るためである。
おいてCおよびN量を0.01%以下としたのは、これ
以上の添加は加工性の劣化を招くためである。Ti、N
bについては、C、N、Ti、Nbの添加量の間にC/
12+N/14<Ti/48+Nb/93+0.000
1の関係式を満足するように限定したのは、この条件を
満足することにより鋼中のC、Nを大部分Tiあるいは
Nbの炭窒化物として析出させることができ、冷延時な
らびに焼鈍時の集合組織形成がr値に好ましい結果にな
るためである。
【0012】Alの含有量の下限を0.005%とした
のは、脱酸を十分に行なうためである。上限の1.0%
は加工性の観点で限定した。Bは2次加工性の向上に寄
与するので用途によっては、その効果が明瞭に現われる
0.0002%以上の添加が必要である。また、過剰の
添加は加工性を劣化するので上限を0.005%とし
た。他の成分については特に限定しないが、強度を高
め、加工性を著しく悪くしない範囲であるMn<1%、
Si<1%、P<0.1%の添加は本発明の趣旨を何ら
損なうものではない。
のは、脱酸を十分に行なうためである。上限の1.0%
は加工性の観点で限定した。Bは2次加工性の向上に寄
与するので用途によっては、その効果が明瞭に現われる
0.0002%以上の添加が必要である。また、過剰の
添加は加工性を劣化するので上限を0.005%とし
た。他の成分については特に限定しないが、強度を高
め、加工性を著しく悪くしない範囲であるMn<1%、
Si<1%、P<0.1%の添加は本発明の趣旨を何ら
損なうものではない。
【0013】熱延条件において、Ar3 変態点以下、7
00℃以上の温度で合計圧下率が70%以上の圧延を行
なうとしたのは、Ar3 変態点以下で熱延された材料
が、Ar3 変態点以上で仕上圧延された材料と同等ある
いはそれ以上の材質を示す条件で、深絞り用鋼板として
好ましい再結晶集合組織の形成に必要な圧下率が少なく
とも70%以上必要なことを意味している。温度範囲の
下限を700℃としたのは、これ以下の温度が仕上圧延
温度になると若干の加工発熱を利用しても700℃以上
の温度で巻取ることが困難になるためである。
00℃以上の温度で合計圧下率が70%以上の圧延を行
なうとしたのは、Ar3 変態点以下で熱延された材料
が、Ar3 変態点以上で仕上圧延された材料と同等ある
いはそれ以上の材質を示す条件で、深絞り用鋼板として
好ましい再結晶集合組織の形成に必要な圧下率が少なく
とも70%以上必要なことを意味している。温度範囲の
下限を700℃としたのは、これ以下の温度が仕上圧延
温度になると若干の加工発熱を利用しても700℃以上
の温度で巻取ることが困難になるためである。
【0014】また、このAr3 変態点以下の熱延を潤滑
を施し摩擦係数が0.2以下で行うとしたのは、これに
より成品板のr値が顕著に上昇するためである。この理
由は表層のせん断変形によって形成される深絞り性に好
ましくない集合組織が摩擦係数を小さくすることによ
り、深絞り性に好ましい集合組織に変化するためであ
る。摩擦係数の下限は特に限定しないが、鋼板の通板性
を著しく劣化させないためには摩擦係数を0.05以上
に保つことが好ましい。
を施し摩擦係数が0.2以下で行うとしたのは、これに
より成品板のr値が顕著に上昇するためである。この理
由は表層のせん断変形によって形成される深絞り性に好
ましくない集合組織が摩擦係数を小さくすることによ
り、深絞り性に好ましい集合組織に変化するためであ
る。摩擦係数の下限は特に限定しないが、鋼板の通板性
を著しく劣化させないためには摩擦係数を0.05以上
に保つことが好ましい。
【0015】巻取条件は本発明の最も重要な条件であ
る。700℃以上の温度で一度巻取ることの意味は再結
晶処理を施し、優れた材質を達成することである。この
ときの巻取温度の下限を700℃としたのは、これ以下
の温度では再結晶が十分に進行しないためである。巻取
保持時間の下限を10秒としたのは、これ以下の保持時
間では再結晶が十分に進行しないためである。また、上
限を10分としたのは、これ以上の時間コイルを高温に
保つと酸洗性や2次加工性の劣化が顕在化するためであ
る。ここで、巻取保持時間とは巻取が完了してから、巻
解きを始めるまでの時間を意味する。
る。700℃以上の温度で一度巻取ることの意味は再結
晶処理を施し、優れた材質を達成することである。この
ときの巻取温度の下限を700℃としたのは、これ以下
の温度では再結晶が十分に進行しないためである。巻取
保持時間の下限を10秒としたのは、これ以下の保持時
間では再結晶が十分に進行しないためである。また、上
限を10分としたのは、これ以上の時間コイルを高温に
保つと酸洗性や2次加工性の劣化が顕在化するためであ
る。ここで、巻取保持時間とは巻取が完了してから、巻
解きを始めるまでの時間を意味する。
【0016】再び巻取るときの温度の上限を600℃と
したのは、これ以上の温度で巻取ると酸洗性や2次加工
性の劣化を回避することができないためである。このよ
うな巻取条件は仕上圧延機に比較的近接したコイラーで
巻取り、それからROT(Run−out Tabl
e)へ巻戻し、再び従来のコイラーで巻取ることで実現
する。本発明で特に限定しなかったその他の製造条件に
ついては従来技術で記した標準的な製造方法に準ずる。
特に、鋼片を熱延へ供給するまでの3つのルートの中、
CC−DRやHCRを適用すればエネルギー消費量の低
減にも効果がある。
したのは、これ以上の温度で巻取ると酸洗性や2次加工
性の劣化を回避することができないためである。このよ
うな巻取条件は仕上圧延機に比較的近接したコイラーで
巻取り、それからROT(Run−out Tabl
e)へ巻戻し、再び従来のコイラーで巻取ることで実現
する。本発明で特に限定しなかったその他の製造条件に
ついては従来技術で記した標準的な製造方法に準ずる。
特に、鋼片を熱延へ供給するまでの3つのルートの中、
CC−DRやHCRを適用すればエネルギー消費量の低
減にも効果がある。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を、比較例と共に説明する。
実施例には表1に示した成分組成を有する鋼を用いた。
鋼種A〜Eは本発明鋼、F,Gは比較鋼である。これら
の鋼を表2に示す熱延・巻取条件で熱延した。その他の
製造条件は、スラブ加熱温度:1000℃から1200
℃の範囲、冷延率80%、焼鈍温度840℃、スキンパ
ス率1%であった。得られた成品板のr値、デスケーリ
ング時間、2次加工遷移温度を調査し、その結果を表2
に示す。デスケーリング時間は希塩酸に熱延板を浸し、
スケールがなくなるまでの時間である。2次加工遷移温
度は絞り比1.7で円筒に絞った円柱を頂角30度の円
錐ポンチで押し込んだ時に脆性的に円柱壁面が破壊する
温度とした。
実施例には表1に示した成分組成を有する鋼を用いた。
鋼種A〜Eは本発明鋼、F,Gは比較鋼である。これら
の鋼を表2に示す熱延・巻取条件で熱延した。その他の
製造条件は、スラブ加熱温度:1000℃から1200
℃の範囲、冷延率80%、焼鈍温度840℃、スキンパ
ス率1%であった。得られた成品板のr値、デスケーリ
ング時間、2次加工遷移温度を調査し、その結果を表2
に示す。デスケーリング時間は希塩酸に熱延板を浸し、
スケールがなくなるまでの時間である。2次加工遷移温
度は絞り比1.7で円筒に絞った円柱を頂角30度の円
錐ポンチで押し込んだ時に脆性的に円柱壁面が破壊する
温度とした。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】本発明の範囲を満足した実験番号1、2、
3、9、12、14、16、18の材料は高いr値を示
すだけでなく、酸洗時間も短く、耐2次加工性も優れて
いる。一方、従来法で製造された実験番号4、5、1
3、15、17、19の材料は低温巻取ではr値が低
く、高温巻取では酸洗性、耐2次加工性が悪い。Ar3
変態点以下、700℃以上の温度で合計圧下率が60%
と低い実験番号6の材料は適正な集合組織が発達しなか
ったためか、r値が低い。1回目の巻取温度が低い実験
番号7と1回目の巻取の保持時間が短い実験番号8の材
料は熱延板の組織が十分再結晶しなかったためr値が低
く、成品板でリジングも発生した。1回目の巻取保持時
間が長い実験番号10と2回目の巻取温度が高い実験番
号11の材料は共に酸洗性、耐2次加工性が悪かった。
また、本発明鋼の範囲を逸脱した鋼を用いた実験20,
21では高いr値が得られなかった。
3、9、12、14、16、18の材料は高いr値を示
すだけでなく、酸洗時間も短く、耐2次加工性も優れて
いる。一方、従来法で製造された実験番号4、5、1
3、15、17、19の材料は低温巻取ではr値が低
く、高温巻取では酸洗性、耐2次加工性が悪い。Ar3
変態点以下、700℃以上の温度で合計圧下率が60%
と低い実験番号6の材料は適正な集合組織が発達しなか
ったためか、r値が低い。1回目の巻取温度が低い実験
番号7と1回目の巻取の保持時間が短い実験番号8の材
料は熱延板の組織が十分再結晶しなかったためr値が低
く、成品板でリジングも発生した。1回目の巻取保持時
間が長い実験番号10と2回目の巻取温度が高い実験番
号11の材料は共に酸洗性、耐2次加工性が悪かった。
また、本発明鋼の範囲を逸脱した鋼を用いた実験20,
21では高いr値が得られなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高温巻取りに伴
う酸洗性や2次加工性の劣化が回避でき、かつ優れた深
絞り性を有する冷延鋼板および表面処理原板が製造でき
る。また、鋼片を熱延の供給するルートとして、CC−
ORまたはHCRを適用しても良好な材質特性が確保さ
れることから省エネルギー効果も得られる。
う酸洗性や2次加工性の劣化が回避でき、かつ優れた深
絞り性を有する冷延鋼板および表面処理原板が製造でき
る。また、鋼片を熱延の供給するルートとして、CC−
ORまたはHCRを適用しても良好な材質特性が確保さ
れることから省エネルギー効果も得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量比でC:0.01%以下、N:0.
01%以下、Al:0.005〜1.0%、Tiおよび
Nbのいずれか一方または双方をC/12+N/14<
Ti/48+Nb/93+0.0001なる条件を満足
するように含有する鋼のスラブを熱延する際に、Ar3
変態点以下、700℃以上の温度で合計圧下率が70%
以上の圧延を行ない、700℃以上の温度で一度巻取
り、10秒以上、10分以下の時間保持した後、巻戻
し、再び600℃以下の温度で巻取り、その後、冷延、
焼鈍を施すことを特徴とする成形性に優れた冷延鋼板の
製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱延に際し、摩擦係数が
0.2以下で潤滑圧延を行うことを特徴とする成形性に
優れた冷延鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 鋼成分として、さらに、B:0.000
2〜0.005%を含むことを特徴とする請求項1また
は2記載の成形性に優れた冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14748395A JPH093549A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14748395A JPH093549A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093549A true JPH093549A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15431422
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14748395A Withdrawn JPH093549A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 成形性に優れた冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093549A (ja) |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP14748395A patent/JPH093549A/ja not_active Withdrawn
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