JPH0943429A - 偏光素子及びその製造方法 - Google Patents
偏光素子及びその製造方法Info
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- JPH0943429A JPH0943429A JP12712396A JP12712396A JPH0943429A JP H0943429 A JPH0943429 A JP H0943429A JP 12712396 A JP12712396 A JP 12712396A JP 12712396 A JP12712396 A JP 12712396A JP H0943429 A JPH0943429 A JP H0943429A
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Abstract
い信頼性の高い偏光素子及びその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】透明な誘電体基板2の少なくとも一方の主
面上に、誘電体4中に異方性を有する金属粒子5が実質
的に均一に分散された偏光層3を設けたことを特徴とす
る偏光素子1。
Description
を有する金属粒子が分散された偏光素子とその製造方法
に関するものである。
り出すために用いるもので、光通信,光センサ,光干渉
計等に使用されている。例えば、光通信の場合、偏光素
子は光アイソレータの主要部品である。光アイソレータ
は、例えばホルダ内に第1の偏光素子とファラデー回転
子と第2の偏光素子とを光軸上に配置し、周囲に同軸の
マグネットを配置したものである。
等を用い、偏光素子は低融点ガラスまたは半田でホルダ
に溶着して気密に封止する。偏光性能は光通信に用いる
波長での値が重要であり、光アイソレータはレーザダイ
オード等とを組合わせて用い、第1の偏光素子で特定の
方向に偏光した光を取り出し、ファラデー回転子で偏光
方向を回転させ、第2の偏光素子で偏光方向を回転させ
た光を取り出すようにしたものである。
してガラス中に回転楕円体状の銀粒子を分散させたもの
である(特公平2−40619号公報,対応米国特許U
SP4,486,213、及びUSP4,479,81
9)。この偏光素子は、銀とハロゲンとを有するガラス
素地を熱処理してハロゲン化銀の粒子を析出させ、加熱
下に延伸してハロゲン化銀粒子を回転楕円体状に引き延
ばす。この過程でハロゲン化銀粒子に異方性が生じる。
次いで、還元雰囲気下で加熱し、ハロゲン化銀を金属銀
へ還元する。
(長軸長さと短軸長さとの比)が不均一で、短軸や長軸
の長さが均一な銀粒子を析出させることが困難である。
さらに、ガラス内部でのハロゲン化銀の還元が困難で不
透明なハロゲン化銀が残留する。また、ハロゲン化銀の
還元の過程でガラスが収縮することに伴い、ガラス表面
がポーラスになり長期安定性が低下する。
蒸着やスパッタリング等の薄膜形成プロセスを用いて、
偏光素子を製造することが提案されている(1990年
電子情報通信学会,秋季大会,講演予稿集C−21
2)。この提案では、ガラス等の誘電体基板上に金属層
を真空蒸着で設け、ガラス等の誘電体層をスパッタリン
グ等でその上に積層する。そして、金属層と誘電体層を
交互に数層形成する。次に加熱下で基板を引き延ばし、
金属層を不連続で島状の金属粒子の層に変形する。金属
粒子層での各金属粒子は延伸方向に引き延ばされて回転
楕円体状になり、偏光性能が発現する。
膜形成プロセスを用いた偏光素子について、発明者は以
下に示す問題点を見出した。
した後に、加熱工程及び延伸工程を施すので、最終的に
適当な大きさの金属粒子にさせることが困難となり、偏
光方向とそれに垂直な方向との間の消光比が低い。
消光比を増加させる必要があるが、積層数を増やすと基
板からの剥離が生じる。
得られた偏光素子においては、延伸及び還元による製法
で得られた光通信デバイス用の偏光ガラスと対比して
も、それと同程度の特性が得られず、未だ満足できる程
度の品質及び信頼性が得られていなかったのである。
板からの剥離が無い信頼性の高い偏光素子及びその製造
方法を提供することを目的とする。
素子は、透光性を有する誘電体基板の少なくとも一方の
主面上に、誘電体中に異方性を有する金属粒子が(ほぼ
均一に)分散された偏光層を設けたことを特徴とする。
が、ほう珪酸ガラスから成るものとするとよい。
e,Ni,及びCrのうちの少なくとも一種から成るも
のとするとよい。
クト比、10〜300nmの平均長軸長さと1〜10nmの
平均短軸長さを有するものとするとよい。
を含有するものとするとよい。
述の構成の偏光素子を光軸上に配設して光アイソレータ
を構成するとよい。
法により製造される。すなわち、透明な誘電体基板の少
なくとも一方の主面上に、誘電体と金属との混合物薄膜
を形成し、次いで混合物薄膜を加熱することにより混合
物薄膜中の金属を凝集させて多数の金属粒子を形成し、
しかる後に基板と混合物薄膜とを加熱下に延伸して金属
粒子を回転楕円体状に引き延ばすのである。
膜は1層だけ形成して加熱・延伸することにより、充分
な消光比を有する偏光素子が得られるが、誘電体基板の
両主面に混合物薄膜を形成してもよい。
て図面に基づき説明する。図1に示すように、偏光素子
1は透光性を有する誘電体基板2の少なくとも一方の主
面上に偏光層3を設けたものであり、この偏光層3は誘
電体4中に異方性を有する金属粒子5が実質的に均一に
分散されている。ここで、透光性を有するとは使用波長
に対して透明という意味である。
(パイレックスとは、コーニング・ガラス・インダスト
リーの商標)やBKガラス(BKとは、HOYA社の商
品名)等のほう珪酸ガラスを用い、これ以外にシリカガ
ラス等の高融点ガラスやソーダガラス等の低融点ガラス
を用いてもよい。また、このようなガラス材料に代えて
他の透明材料を用いても良いが、ガラス材料は安価で延
伸が容易であるので好適に使用される。
スが基板に好ましい。なぜなら、ほう珪酸ガラスの体熱
膨張率は、光アイソレータのホルダに使用される金属材
料に近似するからである。例えば、ホルダ材料として使
用されるNi−Fe合金の体熱膨張率の90〜96×1
0-7/℃に近く、ホルダへの封止が極めて容易であるか
らである。例えば、BK−7ガラスの体熱膨張率は72
〜89×10-7/℃程度で、Ni−Fe合金の体熱膨張
率に非常に近似しているので好適に使用可能である。
属粒子5をほぼ一様に分散させたものである。誘電体4
には基板2と同種の材料が好ましく、例えば基板2にパ
イレックスガラスを用いる場合には、誘電体4にもパイ
レックスガラスを用い、熱膨張率等の特性を一致させる
ことが好ましい。
Ir等の貴金属や、Cu,Fe,Ni,Cr等の遷移金
属から選択される1種以上の金属であることが好まし
く、誘電体4との濡れが悪く凝集しやすい金属でしかも
酸化され難く、誘電体4中で金属粒子5として存在し得
るものが好ましい。これらの内、特に好ましいものは、
低融点なため凝集が容易で、ガラスとの濡れが悪く、し
かも酸化され難いAuと、安価でガラスとの濡れが悪い
Cuである。なお、金属粒子5は金属単体に限定される
ものではなく合金でもよい。
単位で5〜15%が好ましい。ここで、金属粒子5の含
有量が高いほど消光比が増加するが、含有量が15%を
越えると、成膜時に誘電体と金属への分相(金属粒子径
が0.6μm 程度)が生じ、偏光素子とすることができ
ない。
く、例えば延伸前の膜厚で0.5μm厚程度とした。こ
れに対して金属層と誘電体層とを多数層積層するもので
は、これらの合計厚さに制限があり、延伸前の合計厚さ
が0.5μm を越えると基板2からの剥離が生じた。こ
れは、偏光性能を向上させようとすると層数を増加させ
る必要があり、これに伴って合計膜厚が増加すると剥離
が生じるからである。このような偏光層の剥離は延伸前
の熱処理時に発生し、基板と金属層との界面や偏光層中
の金属層と誘電体層との界面にバブル状の膨らみが一面
に発生する。そして、発明者の実験によれば、偏光層の
剥離は偏光層を多数層の積層で形成することと関係し、
本発明のように誘電体と金属との混合物膜を設けて、偏
光層を1層で形成すれば剥離が生じないことを見出し
た。
り、図1(ただし、光の進行方向をZ方向とし、これに
直角な平面をX−Y平面とする。)では、金属粒子5の
長軸方向がY方向で、短軸方向がX方向である。また、
金属粒子5の長軸長さと短軸長さの比をアスペクト比と
し、ここでは多数の金属粒子5のアスペクト比の平均値
を単にアスペクト比と呼ぶものとする。
光層3の成膜後の延伸時に、基板2と共に金属粒子5が
延伸方向に引き延ばされるからである。そして、アスペ
クト比が高いほど消光比が増加するが、それと同時に基
板2の延伸率が増加して延伸が困難になり、しかも消光
比の増加率がアスペクト比の高い領域で減少するため、
アスペクト比は10〜30が適当であり、特に好ましく
は15〜25程度とする。なお、消光比は所定波長にお
いて偏光していない入力光を用いた際に、X方向の透過
光とY方向の透過光のエネルギーの比をデシベル単位で
示したものとし、エネルギーの比が10の時に10dB
とする。
すべきX方向の偏光に対する挿入損失が増加し、このこ
とからもアスペクト比が10以上、より好ましくは15
以上で短軸長さが短く挿入損失を小さくすることが好ま
しい。金属粒子5の長軸平均長さが増加すると、Y方向
の吸収ピーク波長が増加し、光通信で用いる波長域
(1.3μm 程度)に接近する。しかしながら、金属粒
子5のアスペクト比に製造上の制限があり、短軸長さの
増加が挿入損失をもたらすことを加味すると、長軸長さ
にも制限が生じる。
件は、アスペクト比が10〜30,長軸長さの平均値が
10〜300nm,短軸長さの平均値が1〜10nmであ
り、より好ましくはアスペクト比が10〜30,長軸長
さの平均値が30〜200nm,短軸長さの平均値が2〜
10nmであり、最も好ましくはアスペクト比が15〜2
5,長軸長さの平均値が40〜200nm,短軸長さの平
均値が2〜10nmである。
は、Y方向の偏光成分が金属粒子5の自由電子との共鳴
で吸収され、X方向の偏光成分は透過率が高く、偏光し
た出射光7となる。また、Y方向とX方向とでは吸収の
ピーク波長に差があり、Y方向ではX方向よりも長波長
側に吸収のピークがある。そして、特に指摘しない場
合、消光比はY方向の吸収のピークが生じる波長で定め
る。
板2としてBK−7ガラス(HOYA社の商品名であ
り、その組成は、SiO2 :69%,B2 O3 :10
%,Na2 O:8%,K2 O:8%,BaO:3%(た
だし、組成は重量%))を用いた。また、その軟化点は
724℃,体熱膨張率は72〜89×10-7/℃であ
る。基板2のサイズは長さが76mm,幅が10mm,厚さ
が1mmである。
%となるように、BK−7ガラス(基板2と同一のBK
−7)とAuとをターゲットとし、2元マグネトロンス
パッタリングにより、金属材料としてのAuと誘電体材
料としてのBK−7ガラスを同時に基板2にスパッタ成
膜した。このスパッタ条件は、RF電力が20W,スパ
ッタガスがArで圧力は2.0×10-2Torr,Ar
流量が10cc/mであった。
厚は延伸前の値で、0.5mmとした。成膜後の基板2を
大気中にて600℃で1時間程度熱処理を施し、金属微
粒子を凝集させて金属粒子5とした。ここで、生成した
金属粒子は延伸前の状態で、平均粒径(直径)が約12
0nmで、粒径はほぼ100〜150nmの範囲で分布して
いた。
性)を図2に示す。ここで、縦軸は消光比であり、入射
光6と出射光7との割合をdB単位で示し、横軸は使用
した光の波長である。図2から明らかなように、波長が
0.5μm 付近に20dB程度の吸収のピークがある。
の力を互いに反対向きに加えて基板2を延伸させた。こ
こで、延伸の好ましい条件は、加える力が10〜100
kg/mm2 ,延伸時の温度が400〜700℃(より好
ましくは600〜650℃)である。また、好ましい延
伸量の範囲は、76mm長さの基板2に対して延伸長さで
40〜300mmであり、これは延伸率として50〜40
0%を意味する。そして、実施例では大気中625℃に
おいて、基板2の両端に各々45kg/mm2 の力を加え
ることにより50mm延伸した。
となった。このようにして得られた偏光素子では、金属
粒子5のアスペクト比は平均値で20であり、その長軸
長さは80nm±10nm程度、短軸長さは4nm±2nm程度
であった。
す。図2と同様に縦軸は消光比を示し、横軸は波長を示
す。図中、8は図1のX方向に偏光した光に対する消光
比を示し、9は図1のY方向に偏光した光に対する消光
比を示す。図3から明らかなように、波長0.55μm
で消光比20dBを得ることができた。
転子を挟むように配置し、その周囲に同軸のマグネット
を配置して、Ni−Fe合金のホルダに収容して光アイ
ソレータとした。偏光素子1,1とホルダとの気密封止
には低融点ガラスを用い、封着を行った。封着温度は約
500℃で、基板2の熱膨張率とホルダの熱膨張率とが
近似するため、気密に封止することができた。
偏光層を設けた場合について説明したが、図4に示すよ
うに、基板2の両主面に偏光層13,13を設けるよう
にしてもよい。このようにすることにより基板2の反り
等を抑えることができ、信頼性の高い偏光素子を提供で
きる。
金属と誘電体との混合物薄膜を成膜し、これを加熱して
金属を凝集させる。これにより金属は互いに凝集して比
較的大きな金属粒子となる。そして、この金属粒子は延
伸方向に引き延ばされて、異方性が発生し、金属粒子は
回転楕円体状となる。これにより、従来の偏光素子のよ
うに金属薄膜と誘電体薄膜とを交互に多数積層する必要
がなく、1層で充分な消光比の大きなものが得られ、し
かも剥離の無い信頼性の非常に優れた偏光素子を提供で
きる。
電体中に分散できるので、還元雰囲気中にて熱処理を行
う工程を省略することができ、偏光に寄与しないハロゲ
ン化金属等を誘電体中に存在しないようにすることがで
き、これにより容易に安定した特性の偏光素子を提供で
きる。
いので、熱等の応力に起因する剥離の問題を解消するこ
とができ、信頼性の非常に高い偏光素子を提供できる。
す特性図である。
す特性図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 透光性を有する誘電体基板の少なくとも
一方の主面上に、誘電体中に異方性を有する金属粒子が
分散された偏光層を設けたことを特徴とする偏光素子。 - 【請求項2】 前記誘電体基板及び前記偏光層の誘電体
が、ほう珪酸ガラスから成ることを特徴とする請求項1
に記載の偏光素子。 - 【請求項3】 前記金属粒子が貴金属元素,Cu,F
e,Ni,及びCrのうちの少なくとも一種から成るこ
とを特徴とする請求項1に記載の偏光素子。 - 【請求項4】 前記金属粒子が10〜30の平均アスペ
クト比を有することを特徴とする請求項1に記載の偏光
素子。 - 【請求項5】 前記金属粒子が10〜300nmの平均長
軸長さと1〜10nmの平均短軸長さを有することを特徴
とする請求項4に記載の偏光素子。 - 【請求項6】 前記偏光層が5〜15容積%の金属粒子
を含有していることを特徴とする請求項1に記載の偏光
素子。 - 【請求項7】 透光性を有する誘電体基板の少なくとも
一方の主面上に、誘電体と金属微粒子との混合物薄膜を
形成し、次いで前記混合物薄膜を加熱することにより混
合物薄膜中に金属微粒子の凝集による多数の金属粒子を
形成し、しかる後に前記基板と混合物薄膜とを加熱下で
延伸し前記金属粒子を回転楕円体状に引き延ばすことを
特徴とする偏光素子の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP12712396A JP3602913B2 (ja) | 1995-05-23 | 1996-05-22 | 偏光素子とそれを用いた光アイソレ−タ及びその製造方法 |
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|---|---|---|---|
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| JP7-123937 | 1995-05-23 | ||
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2007145022A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Fujifilm Corporation | 窓用偏光膜及び乗り物用前窓 |
| JP2009280496A (ja) * | 2002-01-24 | 2009-12-03 | Corning Inc | 偏光ガラスの製造方法 |
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| CN119882102A (zh) * | 2024-12-30 | 2025-04-25 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | 一种偏振片复合母材、偏振片及其制备方法 |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP12712396A patent/JP3602913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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