JPH09509165A - ミルクからのラクトフェリンの分離 - Google Patents
ミルクからのラクトフェリンの分離Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、ミルク、特に非ヒト種からのヒトラクトフェリンの精製方法、およびミルク中に存在する望まないマクロ分子種からヒトラクトフェリンを分離する方法(非ヒトラクトフェリン種からの分離を含む)を提供する。
Description
【発明の詳細な説明】
ミルクからのラクトフェリンの分離発明の分野
本発明は、ミルクからのラクトフェリンの精製、特にトランスジーンによりエ
ンコードされたヒトラクトフェリンポリペプチドを発現するトランスジェニック
非ヒト動物のミルクからのヒトラクトフェリンの精製に関する。背 景
分子生物学の分野における最近の進歩は、トランスジェニック動物、すなわち
人間の介在によって導入された、生殖細胞系及び体細胞のゲノム中の外在性DN
A配列を含む非ヒト動物の製造を可能にした。種々の細胞タイプ中のこれら外来
遺伝子の調節における差異は、外来遺伝子によりエンコードされたタンパク質の
分離の容易のために、選択された組織における外来遺伝子産生物の所望の活性の
ために、又は他の理由のために、予め選択された組織たとえば乳腺における外来
遺伝子の差別的発現を促進することを可能にする。
トランスジェニック動物及び差別的遺伝子発現の利点は、大量の重要なタンパ
ク質の分離、特に経済的精製方法による分離である。そのようなタンパク質は典
型的には、トランスジェニック動物に対して外来性であり、そして医療品、食品
添加物、栄養補助物などを包含する。しかし、外在性
タンパク質は好ましくは、それらが自然に発現されるところの組織と類似の組織
において発現される。たとえば、外在性ミルクタンパク質(たとえばラクトフェ
リン)は、好ましくはトランスジェニック動物中のミルク生成組織において発現
される。その結果、分離の困難性の問題が生じる。なぜならば、該外在性タンパ
ク質はしばしば、内在性の対応するタンパク質(もし、あるならば)、及びたぶ
ん、非常に類似の物理化学的特性を持つ他の非所望の汚染物質を含む組織又は体
液中に発現されるからである。しかも、多くの外在性タンパク質は、医療品又は
食品添加物としての使用の前に、他の物質から実質的に精製、しばしば純品まで
精製されなければならない。
たとえば、乳房分泌細胞での発現に向けられたヒトラクトフェリンポリペプチ
ドをエンコードするトランスジーンを含有するトランスジェニックウシ種の製造
は、WO91/08216に記載されており、該公報は引用することにより本明
細書に含められる。機能する内在性ウシラクトフェリン(bLF)遺伝子及びヒ
トラクトフェリン(hLF)の発現をエンコードするトランスジーンを含むトラ
ンスジェニック動物からのhLFの精製は、ヒトラクトフェリンと類似の物理化
学的特性を持つ内在性bLFの存在により複雑にされる。機能する内在性bLF
遺伝子を欠く(たとえば、内在性bLF対立遺伝子を機能的に破壊するための相
同遺伝子ターゲティングの結果として)トランスジェニックウシにおいてさえ、
トランスジーンでエンコー
ドされたhLFを他の生物学的巨大分子及び汚染物質から精製することが、しば
しば望まれ、かつ/又は必要である。hLFは医薬で用いられる可能性があり、
また栄養補強物としてヒト食品に入れられるかもしれない(これらは、高度に精
製されたhLFを典型的に必要とする)故に、ミルクから、特にトランスジェニ
ック非ヒト動物たとえばウシ種のミルク又はミルク画分からhLFを精製する方
法を開発することが重要である。
ヒトラクトフェリンは、第二鉄イオンを結合する一本鎖糖タンパク質である。
外分泌の腺により分泌され(メーソンら、1978、J.Clin.Path.31:316
;テノブオら、1986、Infect.Immunol.51:49)、好中性白血球の顆粒中
に含まれ(メーソンら、1969、J.Exp.Med.130:643)、このタンパク
質は、多様なスペクトルのバクテリアの生長を抑止することにより宿主非特異的
防禦系の一部として機能する。hLFは、媒体中の利用しうる鉄をキレート化し
て、この必須金属に微生物がアクセスできなくすることにより、静菌作用を示す
(ブレンら、1972、Brit.Med.J.1:69;グリフィスズら、1977、
Infect.Immunol.15:396、スピクら、1978、Immunology 8:663;スチ
ュワートら、1984、Int.J.Biochem.16:1043)。もし第二鉄イオンがh
LF結合部位を飽和するのに必要なより多く存在するなら、静菌作用は妨害され
うる。
ラクトフェリンは、ヒトのミルクにおける主要なタンパ
ク質であり(約1.5mg/mlの濃度で存在する)、小腸による食品中鉄の吸収に
役割を有する。ヒト乳房ミルク中に存在する鉄の事実上総てがhLFに結合され
、幼児処方中の遊離の鉄に比べて非常に高い効率で小腸において摂取されると報
告されている(ハイド等、1981、Arch.Dis.Child.56:172)。ヒトに
おけるhLFに結合した鉄の効率の良い摂取は、十二指腸におけるレセプターに
よると考えられてきた(コックスら、1979、Biochem.Biophys.Acta.58
8:120)。特定のラクトフェリンレセプターが、ヒトの胎児の小腸の粘膜細胞に
おいて報告された(カワカミとロネルダール、1991、Am.J.Physiol.26
1:G841)。
ヒトの初乳からのhLFが、研究用の凍結乾燥物として少量で(10mg及び2
5mgビン)市販入手できる(Calbiochem,カリフォルニア州 ラ ジョラ 及び
他の販売者)。hLFのアミノ酸配列は報告されており(メッツ‐ボウティグら
、1984、Eur.J.Biochem.1451:659)、WO91/08216はメッ
ツ‐ボウティグらの先の報告と配列が少し違うhLF配列を報告している。hL
Fは、2つのドメインを含み、夫々は鉄結合部位及びN結合されたグリコシル化
部位を有する。これらドメインは、互に相同性を示し、先祖遺伝子複製及び融合
事象と一致する。hLFはまた、トランスフェリン類の他のメンバーとかなりの
配列相同性を共有する(メッツ‐ボウティグら、1984、前出;ペンテコスト
ら、1987、J.Biol.
Chem.262:10134)。好中球hLFのための部分的cDNA配列が、ラドら(1
987、Blood 70:989)により出版されており、これは、ヒトのミルクからの
hLFからの直接のアミノ酸配列決定により決定されたアミノ酸配列に比べて98
%より大きな配列同一性を示す。ヒトラクトフェリンの鉄で飽和された形及び鉄
を有さない形の構造が報告されている(アンダーソンら、1989、J.Mol.
Biol.209:711;アンダーソンら、1990,.Nature 344:784)。
ミルクからラクトフェリンを精製するプロトコールが報告されている。米国特
許第4,436,658号明細書は、ウシミルクの脱脂しかつカゼインを含まないホエイ
からのウシラクトフェリンの分離を記載している。簡単に言えば、ホエイは、p
H7.7〜8.8で僅か塩基性の媒体中でシリカと接触させられ、ラクトフェリ
ンは吸着され、その後、0.5M NaCl/0.1N 酢酸で溶出される。米
国特許第4,791,193号明細書及びヨーロッパ特許出願EP0 253 395号公報(オコ
ノギら)は、ウシミルクが弱酸性カチオン交換樹脂のカルボキシメチル基と接触
させられ、吸着されたラクトフェリンは10%NaCl勾配で溶出される方法を
同じく報告している。米国特許第4,668,771号明細書において、bLFは、不溶
性担体に固定されたモノクローナル抗体を用いてウシミルクから単離される。W
O89/04608は、ウシミルクホエイからウシラクトペルオキシダーゼ及び
bLFの画分を得る方法を記載してい
る;ミルクホエイは、ミクロ濾過され、そしてラクトペルオキシダーゼ及びbL
Fの選択的吸着のために大きな流速で強カチオン交換体(pH6.5)に通され
、次に0.1〜0.4M及び0.5〜2.0MのNaCl溶液により夫々、ラク
トペルオキシダーゼ及びbLFを逐次溶出する。米国特許第4,997,914号明細書
は、ヒトの初乳又は生乳からのhLFの分離を記載している;ラクトフェリンを
含む試料は、架橋多糖類の硫酸エステルと接触させられて、hLFを結合し、次
に0.4〜1.5NaCl水溶液で溶出する。
科学文献もまた、ミルクからのラクトフェリンの分離のためのプロコールを報
告している。これらの多数は、イオン交換クロマトグラフィを用いて天然源から
LFを分離すること及び続く塩溶出に関する。クエリンジャンら、1971、E
ur.J.Biochem.20:420は、CM セファデックス C‐50上でのヒトミル
クからhLFの分離及び続く0.33M NaClでの溶出を報告している。ヨ
ハンソン、1969、Acta Chem.Scand.23:683は、LFの精製のためにC
M セファデックス C‐50を用いた。そしてヨハンソンら、1958、Nature
181:996は、LF精製のためにリン酸カルシウムの使用を報告している。トレ
スら、1979、Biochem.Biophys.Acta 576:385は、モルモットミルクか
らのラクトフェリン分離を報告している。ミルクは、脂肪を取除きかつカゼリン
を沈降させるために、遠心分離により予備処理された。ワットマ
ンCM‐52カラムが用いられ、ラクトフェリンは0.5MNaCl/5mMリン
酸ナトリウム、pH7.5により溶出された。ロバーツとボウルスネル、197
5、Jour.of Reproductive Fertility 42:579は、脱脂されたブタミルクか
ら分離されたラクトフェリンを報告している。CM‐セファデックスがミルクの
硫酸アンモニウム第一鉄沈澱に加えられ、そして結合したラクトフェリンはpH
7で0.5M NaCl/20mMリン酸塩で溶出され、次にCM‐セファデッ
クスで第二の分画が行われ、そこからラクトフェリンは0.4M NaClによ
り溶出された。ザグルスキーら、1979、Prace i Materialy Zeotechnicz
ne 20:87は、ウシミルクから分離されたウシラクトフェリンを報告している。
脱脂されたウシミルクはCM‐セファデックスC‐50と混合され、ラクトフェリ
ンはカラムから0.5M NaCn/0.02Mリン酸ナトリウム、pH7によ
り溶出された。モグリレフスキーら、1975、Biochem J.229:353は、C
M‐セファデックスクロマトグラフィ及びIM塩化ナトリウムでの溶出を用いて
ヒトミルクから分離されたラクトフェリンを報告している。エクストランドとビ
ョールク、1986、Jour.of Chromatography 358:429は、ヒト初乳及びウ
シミルクから分離されたラクトフェリンを報告している。脱脂されたウシ又はヒ
トミルクは酸性化されてpH7.8に調節され、そしてMono S(商標)カラム
に与えられる。ウシ又はヒトラクトフェリンは0〜1M NaClの連続的塩勾
配により溶出された。ウシラクトフェリンからのヒトラクトフェリンの精製が報
告されている。フォレイとベイテス、1987、Anal.Biochem.162:296は、
ヒト初乳ホエイからのラクトフェリンの分離を報告している。ホエイは弱イオン
交換樹脂(リン酸セルロース)と混合され、タンパク質は段階的な塩及びpH勾
配により溶出された。ラクトフェリンは、pH7.5で0.25M NaCl/
0.2M リン酸ナトリウムにより溶出された。更に、ヨシダとイェ‐キュユン
、1991、J.Dairy Sci.74:1439は、0〜0.55M NaClの直線
的勾配を有する0.05M リン酸塩緩衝液、pH7.7を用いて、カルボキシ
メチルカチオン樹脂上でのイオン交換によりラクトフェリンを分離することを開
示した。カルボキシメチル‐トヨパールカラムは、ウシミルク酸性ホエイのアル
ブミン画分からラクトパーオキシダーゼ及びラクトフェリンのみを吸着した。ラ
クトフェリンは、0.4〜0.55MNaClの間で溶出され、そして2つの成
分(ラクトフェリンAとラクトフェリンB)に分離された。
アフィニティクロマトグラフィを含めて他の方法も報告されている。たとえば
、カワカミら、1987、J.Dairy Sci.70:752では、ヒト又はウシラクト
フェリンに対するモノクローナル抗体を用いるLFのアフェニティクロマトグラ
フィが報告されている。ヒトラクトフェリンはヒト初乳から分離され、ウシラク
トフェリンはウシミルク又はチーズホエイから分離された。(上記の米国特
許第4,668,771号明細書も見られたい。)ハッチェンズら、1989、Clin.C
hem.35:1928では、アフィニティカラム上で一本鎖DNAを用いて、ヒトミル
クを与えられた初期(pre term)幼児の尿からラクトフェリンが分離された。更
に、チェンとワン、1991、J.Food Sci.56:701は、アフィニティクロ
マトグラフィと膜濾過を組合せて、ラクトフェリンを結合するためにヘパリン‐
セファロースを用いて、ウシチーズホエイからラクトフェリンを分離する方法を
報告した。チーズホエイは、結合(binding)緩衝液により希釈され、ヘパリン
‐セファロース物質に加えられた。このスラリーはミクロ濾過され、そしてラク
トフェリンがpH7.4で5mMベロナール・ヒドロクロライド/0.6M N
aCfで溶出された。ベツワダら、1986、Clin.Chem.Acta 157:89は
、LFの精製のためにシバクロン ブルー F3GA樹脂を用いることを報告し
ている。フェリチン(パフドら、1976、Protides Biol Fluids.23:571
)及びヘパリン(ブラックベルグ、1980)FEBS Lett.109:180)もま
た、ミルクからの精製について報告された。
従って、トランスジーンによりエンコードされたヒトラクトフェリンを含むミ
ルク、特に非ヒトトランスジェニック動物たとえばウシ種のミルクからヒトラク
トフェリンを精製する方法が従来求められていた。医薬の又は食品の添加物とし
ての使用のために、ミルクたとえばウシミルクからヒトラクトフェリンを経済的
かつ効率的に精製する方法
及び組成物を提供することが、本発明の目的の一つである。本発明は、これら及
び他の要求を満す。約98%以上の純度のヒトラクトフェリン組成物を提供する
ことも、本発明の目的である。
本明細書で検討される文献は、本出願日より前のそれらの開示のためにのみ提
供される。本発明が先発明の故にそのような開示より先の日付を持つという権利
がないことを自認するものとして解釈されるべきではない。発明のまとめ
本発明は、ミルクからのヒトラクトフェリンの精製、特にヒトラクトフェリン
トランスジーンを含むトランスジェニックウシ種により産生されたウシミルクか
らのヒトラクトフェリンの精製のための効率的かつ効果的方法を提供する。トラ
ンスジーンによりエンコードされるヒトラクトフェリンは、トランスジェニック
雌ウシのミルク中の他のミルクタンパク質から実質的に精製され、かつ好ましく
は、内在性ウシラクトフェリン(もしミルク中に存在するなら)から実質的に分
離される。
本発明は、組替えヒトラクトフェリン(rhLF)をエンコードするトランス
ジーンの発現により産生されたヒトラクトフェリンならびにミルク、典型的には
ウシミルクからの他の関連するラクトフェリン類を包含するヒトラクトフェリン
を分離する方法を提供する。そのような他の関連するラクトフェリン類は、切断
されたhLF、hLFのアミノ酸配列変異体(突然変異又は多形性変異体)、追
加的
残基を含むhLF類を包含しうる。本発明はまた、ウシラクトフェリン、ヒツジ
ラクトフェリン、ヤギラクトフェリン、マウスラクトフェリン、及びブタラクト
フェリンからヒトラクトフェリン(rhLFを含め)を精製することを可能にす
る方法を提供する。一般に、hLFを含むミルクまたはミルク画分は、非ラクト
フェリンタンパク質及び他の物質が強カチオン交換樹脂に結合することを妨げる
ため及びラクトフェリンと他のタンパク質(たとえばカゼイン)又は物質(たと
えばリポ多糖類)との静電相互作用を低減するために、及び複合体からラクトフ
ェリンを遊離させるために、比較的高いイオン強度(0.2M〜0.5MNaC
l又はKCl、好ましくは0.4M NaCl又はKCl)の存在下で強カチオ
ン交換樹脂(たとえばS Sepharose(商標) セファロース)と接触させられ
る。結合されたラクトフェリンを含む強カチオン交換樹脂は、典型的には遠心分
離又は沈降及び続くバッチ的洗浄により及び/又は樹脂をカラムに注ぎ入れそし
てビーズをほぼ同じ又は低い塩濃度を持つ緩衝液で洗うことにより、ミルク又は
ミルク画分中の非結合化合物から分離される。カチオン交換樹脂に結合されたラ
クトフェリンは、水性の、典型的には緩衝された、Nacl又はKCl勾配(た
とえば20mM リン酸ナトリウム、pH7.5中の0〜1MNaClの直線的
勾配)により、又は0.4M以上、好ましくは少くとも0.5MのNaCl又は
KClの水性の、好ましくは緩衝された、NaCl又はKCl溶液でのバッ
チ的又は段階的溶出により溶出される。適当な溶出条件を選ぶことにより、効果
的な方法によりヒトラクトフェリンは、ウシミルクから実質上精製され、かつウ
シラクトフェリンから実質上分離される。
本発明の一つの局面において、ヒトラクトフェリン(たとえばrhLF)は、
内在的非ヒトラクトフェリン類(たとえばbLF)の微量残存からヒトラクトフ
ェリンを分離するために、塩勾配又は段階的溶出を用いて強カチオン交換体(た
とえば S Sepharose Fast Flow)上でのクロマトグラフィの追加的な後続
段階により内在的ラクトフェリン(たとえばbLF)から更に精製され、かつ/
又は任意的に、ヒトラクトフェリンをbLFから更に分離するためにコンカナバ
リンA樹脂を用いるアフィニティクロマトグラフィを含めてもよい(bLFはh
LFよりも強くCon A樹脂に結合される)。
本発明の方法において、限定された量(たとえば試料中のラクトフェリンの実
質上総てを飽和的に結合するのに必要なよりも少い量)の強カチオン交換樹脂が
水性条件下でミルク又はミルク画分と接触させられ(たとえばミルクまたはミル
ク画分に直接に樹脂を加えることにより)、それによって最も強くカチオン性の
タンパク質たとえばラクトフェリンが、存在する限られた量のカチオン交換樹脂
に優先的にかつ競争的に結合する。限られた量のカチオン交換樹脂という言葉に
より、ミルクまたはミルク画分の所定の塩強度において目的のラクトフェリン種
(たとえばヒトの)
の実質上総て(たとえば99%)の分子を少くとも結合するのに丁度十分な量を
意味する。従って、用いられるべき強カチオン樹脂の量は、ラクトフェリン結合
の選択性を最適化するように限定される。結合されたタンパク質を有する限られ
た量の強カチオン交換樹脂は、典型的には遠心分離又は沈降及び続くバッチ的洗
浄により及び/又は樹脂をカラムに注ぎ入れそして樹脂及び結合したタンパク質
をバッチ的に洗うことにより、ミルク又はミルク画分の残余から分離される。樹
脂に結合したラクトフェリンは、高濃度塩緩衝液(すなわち0.4Mより高濃度
のNaCl又はKCl)により又は少くとも0.5M NaCl又はKClの最
高塩濃度を持つ塩勾配により溶出される。
一つの変法において、イオン種たとえばNaCl又はKClが、ミルク又はミ
ルク画分を強カチオン交換樹脂と接触させる前に、未加工のミルク、加工ミルク
又はミルク画分に加えられる。典型的には、塩(又は塩溶液)が、最終塩濃度を
約0.2M〜0.5M、最も好ましくは約0.4MのNaCl又はKClとする
ようにミルク又はミルク画分に加えられて、高いイオン強度のミルク溶液を形成
する。この高イオン強度ミルク溶液は、結合条件下で強カチオン交換樹脂と接触
させられ、そして結合されたミルクタンパク質を含む樹脂は、典型的には遠心分
離又は沈降及び続くバッチ的洗浄により、及び/又は強カチオン交換樹脂混合物
をカラムに注ぎ入れ、そしてカラムから液体を除去することによりかつ/又は樹
脂カラムを高イオン強度ミルク溶
液とほぼ等しい又はより低いイオン強度の洗浄緩衝液により洗うことにより、高
イオン強度ミルク溶液の残余を取除くことにより、高イオン強度ミルク溶液の残
余中の非結合成分から分離される。強カチオン交換樹脂に結合されたラクトフェ
リンは、高濃度緩衝液(すなわち0.4Mより高いNaCl又はKCl濃度)、
又は少くとも約0.5MNaCl又はKClの最高塩濃度を持つ塩勾配により溶
出される。最適の変法において、ラクトフェリン精製の効率を低下させるであろ
う巨大分子間の望ましくない疎水性相互作用を低下させるために、洗剤たとえば
非イオン性洗剤(たとえばTween‐20)がミルクまたはミルク画分に加えられう
る。ミルク又はミルク画分はまた、回収されたラクトフェリンの収率及び/又は
純度を低下させうる望ましくない分子間相互作用を更に低下させるために、典型
的には約0.2〜0.5M NaCl又はKCl、好ましくは0.4M NaC
l又はKClの最終塩濃度に実質的に希釈されうる。
本明細書中の総ての文献及び特許出願は、引用することにより、あたかも個々
の文献又は特許出願が引用により取り込まれると明瞭にかつ個別に表示されてい
るかの如く、本明細書に取り込まれる。図面の簡単な説明
図1は、直線的塩勾配による強カチオン交換樹脂(Mono S、商標)からのh
LF(図1a)及びbLF(図1b)の差分溶出プロフィールを示す。
図2は、段階的溶出による強カチオン交換樹脂(MonoS、商標)からのhLF
(図2a)及びbLF(図2b)の溶出プロフィールを示す。
図3は、直線的塩勾配溶出(図3a)及び段階的溶出(図3b)による強カチ
オン交換樹脂上でのbLFからhLFの分割を示す。
図4は、直線的塩勾配溶出(図4a)及び段階的溶出(図4b)に関する溶出
された画分中のhLF及びbLFについての比ラジオイムノアッセイを示す。
図5は、直線的塩勾配溶出を用いてMonoS(商標)カラム上でクロマトグラフ
されたhLF含有ウシミルク(図5b)中のbLFからhLFのクロマトグラフ
分割を示す。図5aは、(hLFを含まない)対照ウシミルクを示す。
図6は、段階的塩溶出を用いてMono S(商標)カラム上でクロマトグラフさ
れたhLF含有ウシミルク(図6b)中のbLFからhLFのクロマトグラフ分
割を示す。図6aは、(hLFを含まない)対照ウシミルクを示す。
図7は、直線的塩勾配が用いられた場合において、Mono S(商標)カラムに
結合されたhLFの量と、hLFの溶出が観察され始めたところのNaCl濃度
との関係を示す。
図8は、フェニル セファロース FF カラムからのhLF(図8a)及び
bLF(図8b)の溶出に関するプロフィールを示す。定 義
別記されない限り、本明細書中の総ての技術的及び科学的用語は、本発明が属
する分野の当業者に普通に理解されるのと同じ意味を持つ。本明細書中で述べら
れたものと類似又は同じ任意の方法及び物質を本発明の実施及びテストにおいて
用いることが出来るが、好ましい方法及び物質が記載されている。本発明の目的
のために、下記の用語を以下に定義する。
本明細書中で対象に対して用いられるとき、言葉「自然に生じる」は、対象が
自然中で見出されうる事実を言う。たとえば、天然源から分離されうる生物(ウ
イルスを含め)中に存在しかつ実験室中で人により意図的に修飾されていないポ
リペプチド又はポリヌクレオチドは、自然に生じる。
本明細書において「実質的に純粋な」とは、対象の物質種が、存在する主たる
物質種であること(すなわち、モル基準でそれが、組成物中のいかなる他の個々
の物質種よりも多いこと)を意味し、好ましくは、実質的に精製された(純粋に
された)画分は、対象物質種が、存在する総ての巨大分子種の少くとも約50%
(モル基準で)を成しているところの組成物である。一般に、実質的に純粋な組
成物は、組成物中に存在する総ての巨大分子種の約80〜90%より多くを含む
。最も好ましくは、対象物質種が、実質上均一まで精製され(慣用の検出方法に
より組成物中に汚染物質種を検出できない)、ここで組成物は単一の巨大分子種
より本質的に成る。
本明細書において、「富化された」とは、一以上の自然
に生じる汚染物質種の少くとも約10%(モル比基準で)が除去されるように目
的物質種が部分的に精製されたところの組成物又は画分を言う。たとえば、ヒト
ラクトフェリンを発現するトランスジェニックウシのミルクからの試料は、酸沈
澱によりカゼインを選択的に除去することによりヒトラクトフェリンについて富
化されうる(たとえば、それによりホエイ画分はヒトラクトフェリンについて富
化される)。
本明細書において「ヒトラクトフェリン」は、メッツ−ボウティグら、198
4、Eur.J.Biochem.1451:659により記載されたのと実質上同じアミノ酸
配列を有するポリペプチドを含む(但し、PCT公開WO91/08216で同
定された配列不一致及び他の刊行されたタンパク質及びDNA配列に注意)。言
葉「ヒトラクトフェリン」はまた、(部分的に)タンパク質分解された又はされ
ていない(「自然に生じる」ヒトラクトフェリン)ところの自然に生じるヒト対
立遺伝子変異体及び、自然に生じるヒトラクトフェリン種に比べて1以上のアミ
ノ酸の挿入、置換又は欠失により修飾され、かつ少くとも50の隣接するアミノ
酸の、他の自然に生じるポリペプチド種に対してよりも、少くとも50の隣接す
るアミノ酸の自然に生じるヒトラクトフェリンアミノ酸配列に対して任意的に配
列される(aligned)(そして必要ならギャップされる)ときにより大きな配列
同一性を有するところのアミノ酸配列変異体をも包含する。ヒトラクトフェリン
はまた、トランスジェ
ニック非ヒト動物たとえばウシにおいて発現された組換え的にエンコードされた
ヒトラクトフェリン(rhLF)をも包含し、ここでグリコシル化パターンは、
ヒトミルクから得られた自然に生じるヒトラクトフェリンのグリコシル化パター
ンと異なりうる。詳細な説明
ヒトラクトフェリンは、栄養補足としての医薬用途(PCT特許出願公開W091
/13629、言及することにより本願明細書に組込まれる)および他の用途に使用さ
れ得る。そのような用途のために、ミルク中の望まない混入物、特にミルク試料
中に存在する他の乳蛋白質(例えばホエイ蛋白質、カゼイン)、乳脂肪および他
の混入物(例えばグラム陰性菌のリポポリサッカライド)から、部分的にもしく
は本質的に精製されたヒトラクトフェリンを使用することが、しばしば必要であ
るかまたは好ましい。ラクトフェリンは、IgA、カゼイン、SC、アルブミン
、リゾチーム、β‐ラクトグロブリンおよびその他を含む広範な種類の乳蛋白質
と相互作用をすることが報告されている。本発明は、ミルク、例えば乳腺におい
て発現されているヒトラクトフェリントランスジーンを収容するトランスジェニ
ックウシ種により産生されたミルクからのラクトフェリン、特にヒトラクトフェ
リンの、効率的なかつ速い精製を有利に提供するところの精製方法を提供する。
本発明の基礎は、ラクトフェリン、特にヒトラクトフェリンが、ミルクからの
ラクトフェリンを精製するために、とくにヒトラクトフェリントランスジーンを
発現するトランスジェニックウシ種のミルクからのヒトラクトフェリンを精製す
るために利用されうる強カチオン交換樹脂に著しく強い親和性を持つことを見出
したことにある。ミルクまたはミルク画分のイオン強度を、約0.2〜0.5M Na
C
lまたはKClまたは同等の塩、好ましくは約0.35〜0.4M NaClまたはK
Cl、より好ましくは約0.4M NaClまたはKCl、典型的には0.4M Na
Clに上げ、それと共に、ミルクまたはミルク画分を強カチオン交換樹脂と接触
させることは、ミルクまたはミルク画分中の望まない混入物からのラクトフェリ
ンの回収および分離を促進することが見出された。比較的高い塩条件をミルクま
たはミルク画分に加えること(たとえば約0.4M NaClの最終濃度に)は、ほ
とんどの混入蛋白質(例えばホエイ蛋白質、カゼイン)およびリポポリサッカラ
イド(LPS)の、強カチオン交換樹脂(例えばMono S(商標)またはS
セファロース(S Sepharose)(商標)ファスト フロー(Fast Flow))への
結合を強く減じ、それと同時に、ラクトフェリン(例えばrhLF)を強カチオ
ン交換樹脂へ効率的に結合させ、よって混入分子種からラクトフェリンの分離の
ための便利な基礎を提供する。ミルクまたはミルク画分のイオン強度を、約0.35
〜0.4M NaClに上げることは、ラクトフェリン以外のウシミルク蛋白質の
強カチオン交換樹脂への結合を事実上排除することが注目される。低イオン強度
の条件下でMono S(商標)に施与されたウシのホエイの溶出プロフィール
は、すべての結合したホエイ蛋白質(ラクトフェリン以外)が0.3M NaCl
で溶出する(例えばウシラクトペルオキシダーゼ)かそれより下のNaCl濃度
で溶出する(他の蛋白質)ことを示す。さらに、強カチオン交換樹脂および比較
的高
い塩濃度が、ミルクまたはミルク画分中のウシラクトフェリンからヒトラクトフ
ェリンを分離するために使用され得ることが見出された。高められた塩濃度(生
理的ミルクより少なくとも10mM大きいNaCl濃度、一般に0.2MNaCl以
上)は、ヒトラクトフェリンの強カチオン交換樹脂への充填を促進するために使
用される。高められたイオン強度ミルクまたはミルク画分は、選択された強カチ
オン交換樹脂へのhLFのより選択的な結合を示す。
好ましい実施態様においては、ヒトラクトフェリンは、トランスジェニック動
物、好ましくはウシ種のミルクに、発現されかつ分泌される。rhLFがトラン
スジェニックウシ種のミルクに、発現されかつ分泌されるところのこれらの実施
態様において、トランスジェニックミルクは、得られたそのままで使用されるか
または、rhLFを精製するためにさらに処理されかのいずれかであり得る。本
発明の方法により得られたヒトラクトフェリンは好ましくは、未処理のミルク(
全乳)がまた使用されることができるが、ミルク画分を加工することにより得ら
れる。好ましいミルク画分は、脱脂乳、粒状物および/またはカゼインが除かれ
た脱脂乳(例えばホエイ)およびラクトフェリンを含む他のミルク画分を含む。ミルクおよびミルク画分の調製
ヒトラクトフェリンを発現するトランスジェニック非ヒト動物から、未処理の
ミルクを採収する。未処理のミルク
(全乳)は任意的に、固体NaCl、KClまたは他の適当な塩またはそれらの
水性溶液の添加により、比較的高いイオン強度(例えば0.3〜0.4M NaClま
たはKCl)に調整され得る。所望なら、1価の塩の組合せ(例えばNaClお
よびKClを一緒に)を使用することができ、そのため、ミルク中の1価のカチ
オンの最終濃度は約0.3〜0.4Mになる。全乳を、比較的高いイオン強度の条件下
(例えば0.3〜0.4M NaClまたはKCl)で、直接強カチオン交換樹脂と接
触させることができ、またはミルク画分に加工し、次いで強カチオン交換樹脂と
接触させることができる。全乳を直接強カチオン交換樹脂と接触させるべきなら
ば、全乳を強カチオン交換樹脂と接触させる前にまたはそれと同時に、イオン強
度を、全乳中の塩濃度を増加させることによって、典型的には約0.35〜0.4M
NaClまたはKClに調整する。任意的に、全乳を水性溶液、典型的には緩衝
された塩溶液で希釈して、1価のカチオン(例えばNa+、K+またはそれらの組
合せ)濃度約0.3〜0.4Mを有する希釈全乳を生成することができる。通常、全乳
希釈剤として使用される、緩衝された塩溶液は、少なくとも約0.3〜0.4MのNa
Cl(またはKCl)濃度を有し、適当な緩衝液を用いてpH6〜8に緩衝され
;希釈されたミルク中の1価のカチオンの最終濃度は好ましくは0.3〜0.4M)よ
り好ましくは0.4Mであり、よって、緩衝液、例えばリン酸ナトリウム緩衝液に
よって与えられたカチオン種は、溶解された塩種(例えばNaClおよび
KCl)と共に、考慮に入れられるべきである。よって、1以上の固体の塩(例
えばNaClまたはKCl)を全乳に添加および溶解することによるか、または
希釈剤塩溶液中に全乳を希釈することによるかのいずれかで、高イオン強度ミル
ク(すなわち、少なくとも約0.3〜0.4Mの1価のカチオンを有するミルク)を生
じることができ、それによって希釈ミルク中の1価のカチオンの最終濃度は約0.
3〜O.4Mである。高イオン強度ミルク(希釈されたまたはされていない)は、強
カチオン交換樹脂と接触するのに直接使用することができ、または強カチオン交
換樹脂との接触に先立ち、ミルク画分にさらに加工されることができる。塩の添
加により、イオン強度を増加させられていない全乳は典型的には、ミルク画分に
加工され、ミルク画分のイオン強度は次に、1以上の塩の添加によって増加され
て、1価カチオンの濃度を約0.3〜0.4Mに増加し、そして高イオン強度ミルク画
分が強カチオン交換樹脂と接触される。
いかなる特定の理論にも拘束されることを望まないが、全乳の希釈はまた、ラ
クトフェリン(例えばrhLF)と、ミルク中に存在する混入マクロ分子種(例
えばカゼイン、グラム陰性菌のLPS)との間の望まない分子間相互作用を減少
させ得る。しかしながら、全乳またはミルク画分の著しい希釈は、あまり効率的
に加工できない大体積をもたらし得る。ミルクのイオン強度を増加させることは
また、ラクトフェリン(例えばrhLF)と、混入マクロ分子種
との間の望まない分子間相互作用を実質的に減少させ、望まない限り、大体積へ
ミルクの希釈を必要とせずに、より容易な糖製を可能にする。任意的に、妨害し
ない(すなわちhLFの樹脂への結合を実質的に減らさない)洗浄剤、例えば非
イオン性界面活性剤(例えばTween-20)を、約0.001〜0.2%、好ましくは約0.01
〜0.03%の濃度まで添加することはまた、ラクトフェリンに関係する望まない分
子間相互作用を減少させるのに寄与し得る。
強カチオン交換樹脂との接触に先立って、直接または、塩の添加によりイオン
強度を増加させた後の全乳の、ラクトフェリンを含むミルク画分への加工は、1
以上の混入種の量をさらに減少させ得る。例えば、全乳の脱脂は、望まない、か
つ強カチオン交換クロマトグラフィーによるラクトフェリンの効率的な精製を妨
害し得るところの脂肪種の有意の割合を除去できる。
本発明の方法により得られたヒトラクトフェリンは好ましくは、トランスジェ
ニックミルクホエイを加工することにより得られる。ミルクホエイは、トランス
ジェニックミルクから実質的にすべての脂肪およびカゼインを除去することによ
って生成されるミルク画分である。ミルクから脂肪を除去するための種々の方法
(例えば遠心分離)が当業者に知られている。同様に、ミルクからカゼインを除
去するための多くの手順が当業者に知られている。例えば酸沈殿またはキモシン
によるカッパカゼインの蛋白質分解が、ミルクからカゼインを除去するのに使用
され得る。当業者
に公知の、ラクトフェリンを含むミルク画分(例えばホエイ)を生じるための他
の両立できる方法が、使用され得る。ミルクからカゼインを除去した後に、塩を
添加することができるが、カゼインは一般に、高度にホスホリル化されている(
すなわち負に荷電されている)ので、その添加の順序は、ラクトフェリンの有意
量の損失をもたらし得、また多分静電気的相互作用により、ラクトフェリンの有
意量を結合し得る;よって、低い塩濃度下でミルクからカゼインを除去すること
は、望まない、ラクトフェリンの有意量の除去を、その上もたらし得る。
好ましい実施態様においては、脱脂およびカゼインの除去の前に、塩(例えば
NaClまたはKCl)を、ヒトラクトフェリンを発現するトランスジェニック
非ヒト動物の全乳に添加する;あるいは、脱脂の後であるがカゼイン除去の前に
、塩を添加することができる。典型的には、NaClおよびリン酸ナトリウム緩
衝液を含む水性溶液を、全乳を希釈するのに使用して、pH6.5〜7.5で最
終濃度10〜50mMリン酸ナトリウム、0.3〜0.4M NaClを有する高イオン強
度ミルクを形成する。高イオン強度ミルクは典型的には、pH7.0で最終濃度
20mMリン酸ナトリウム、0.4M NaClを有する。任意的に、界面活性剤が
、0.001〜0.2体積%、典型的には約0.02%(体積/体積)の最終濃度まで、含ま
れることができる。一般に、非イオン性界面活性剤、例えばTween-20が使用され
、他の非イオン性界面活性剤がまた適当であり得る。したがって、
この実施態様において、約0.4M NaClを含み、任意的に約0.02%のTween-2
0を含む脱脂ミルクが生成され、次いで、慣用の方法によるカゼインの除去のた
めに使用されて、ラクトフェリンを含有する高イオン強度ホエイを生成する。前
記の段階の後、高イオン強度ホエイを、適当な結合条件下で、強カチオン交換樹
脂(例えばS セファロース(商標)ファスト フロー、ファルマシア バイオ
テクノロジー、ピスカタウェイ、NJ)と接触させ、それによって、強カチオン
交換樹脂は優先的に、高イオン強度ホエイからのラクトフェリンと結合して、ラ
クトフェリン‐樹脂複合体を生成する。強カチオン交換樹脂へのラクトフェリンの結合
ヒトラクトフェリン(計算されたpIは約9.7)は本質的に、強アニオン交
換樹脂Mono Q(商標)に、pH4.5で結合せず、pH7.5で(すなわ
ちそのpIより下のpHですら)ほとんど結合しない。このことは、ヒトラクト
フェリン分子の表面上で、電荷がむらに分布しているという考えと一致する。
しかしながら、ヒトラクトフェリンは、強カチオン交換樹脂、例えばMono
S(商標)またはS セファロース(商標)に、約pH4.5〜9.5で、約
0.5M NaClまたはそれより下、好ましくは0.45M NaClまたはそれよ
り下に等しい1価カチオン濃度で、ほぼ完全に結合する。この発見は、たぶんア
ミノ末端部分に多くの塩基
性アミノ酸(ArgおよびLys)が密集するために、ヒトラクトフェリンが分
子双極子として挙動するという仮説と一致する。この発見は、比較的高い塩の条
件下で、強カチオン交換樹脂への可逆の吸着による、ミルクからのヒトラクトフ
ェリンの糖製のための基礎を提供する。
多数の強カチオン交換樹脂が、蛋白質精製の分野で当業者に公知である。「強
カチオン交換樹脂」は、広いpH範囲にわたって、拡散性のカチオンを交換する
もの、例えばサルファイトまたはサルフェート基を有するものとして定義される
。現在好ましい強カチオン交換樹脂は、例えばMono S(商標)カチオン交
換樹脂およびS セファロース(商標)ファスト フローカチオン交換樹脂(フ
ァルマシア/ファルマシアLKB バイオテクノロジー、ピスカタウェイ、NJ
から入手可能)である。リガンドSPが同様に適当であり、代用され得るが、M
ono S(商標)およびS セファロース(商標)ファスト フローカチオン
交換樹脂は目下、リガンドSを使用する。強カチオン交換を提供する同様に帯電
した基を有する樹脂がまた、本発明の目的のために有用である。
ヒトラクトフェリンを含有するトランスジェニックウシホエイを含む、ミルク
またはミルク画分を強カチオン交換樹脂と接触させるのに、種々の方法を使用す
ることができる。例えば、強カチオン交換樹脂をカラムに形成することができ、
そしてラクトフェリン含有ホエイをカラムに通すことができる。カラム樹脂への
ラクトフェリンの吸着後、
カラムを洗浄し、次いで、ヒトラクトフェリンを溶出するのに十分なイオン強度
で、好ましくはヒトラクトフェリンを効率的に溶出するのに十分であるが、もし
存在するならウシラクトフェリンを実質上溶出しないイオン強度で、ヒトラクト
フェリンを溶出によって脱着する。あるいは、ラクトフェリン含有ホエイを、一
般に比較的高いイオン高度(例えば0.35〜0.4 M NaCl、pH7.0)の条
件下で、ベッドの形状の強カチオン交換樹脂と接触させることができる。この場
合、ラクトフェリン含有ホエイを、ベッド中の強カチオン交換樹脂と接触させ、
そして適当な温度(例えば摂氏4〜30度)で適当な期間撹拌する。そのような
接触は、樹脂ビーズを直接ラクトフェリン含有ホエイに混合することにより達成
することができる。次に、吸着したラクトフェリンを有する強カチオン交換樹脂
を、例えば遠心分離、自然沈降によって、またはカラムに形成することによって
分離し、そして可動相(すなわち、ラクトフェリンを減らされたホエイ)を実質
的に除去する。
所望なら、残留する、樹脂に非結合または結合した非ラクトフェリン種を除去
するために、分離したラクトフェリン‐樹脂複合体を、樹脂からラクトフェリン
が実質的に溶出するのを防ぐのに十分低い、しかし好ましくは、樹脂に結合され
ているまたはされていない非ラクトフェリンマクロ分子を溶出するのに十分高い
イオン強度を有する洗浄緩衝液で洗浄することができる。典型的には、洗浄緩衝
液は、0.01〜0.45M NaCl、5〜50mM リン酸ナトリウム
緩衝液、pH約7.5を含むことができる。しかし、他の洗浄溶液を使用するこ
とができる。例えば、0.3M NaCl、10mM リン酸ナトリウム緩衝液、p
H約7.5を含む洗浄緩衝液をまた使用できる。任意的に、洗浄剤、例えば非イ
オン性界面活性剤(例えばTween-20)を、典型的には0.01〜0.1体積%で、洗浄
緩衝液中に含むことができる。分離したラクトフェリン‐樹脂複合体を、単一の
洗浄段階で、又は多数の洗浄段階で洗浄することができ、または洗浄しないまま
にすることができる。洗浄が行われるなら、一般に、樹脂単位体積当たり少なく
とも1体積の洗浄緩衝液を用いて、分離したラクトフェリン‐樹脂複合体を洗浄
し、しばしば、より多い洗浄体積が使用される。特に洗浄緩衝液が低いイオン強
度(例えば0.2M NaCl未満)を有するときはそうである。洗浄は、非ラクト
フェリンマクロ分子を、カラム状またはベッド状いずれかである樹脂から除去す
るのに役立つ。
適当なイオン強度の溶液で溶出することにより、ラクトフェリンを、分離した
ラクトフェリン‐樹脂複合体から、選択的に脱着する。一般に、溶出緩衝液は、
1価の塩(例えばNaClまたはKCl)を、少なくとも約0.3〜0.4M、典型的
には0.45〜0.5Mまたはそれより上の濃度で含み、好ましくはまた適当な緩衝液
、例えばリン酸ナトリウム(例えば5〜5OmM)を、約7.5のpHで含む。種
々の塩濃度および溶出溶液の組成が可能であり、精製の規模で変わり得、よって
カラムまたは樹脂ベッド性能の較正ま
たは標準化は、当業者により標準較正法を用いて行うことができる。あるいは、
ヒトラクトフェリンは、カラムに充填されたラクトフェリン‐樹脂複合体から、
NaClまたはKCl勾配または段階勾配を用いた溶出によって、可動相として
選択的に脱着されることができ、ヒトラクトフェリンの脱着は典型的には、精製
の規模および他のカラム性能因子に依存して、約0.30〜0.75M NaClで生じ
る。カラム性能の較正および溶出プロフィールの決定は、各実施態様について、
当業者により容易に決定され得る。ヒトラクトフェリンを含む画分は、ヒトラク
トフェリンについて任意の便利なアッセイにより同定することができる。例えば
特異的にヒトラクトフェリンに結合する抗体を用いたイムノアッセイ(ヌイジェ
ンス(Nuijens)ら、(1992年)、J.Lab.Clin.Med.119 :159)またはラクト
フェリンを検出し、定量するための他のアッセイであるが、これらに限定される
ことはない。
さらなる実施態様において、ラクトフェリンは、透析によってラクトフェリン
‐樹脂複合体から除去される。透析は、当業者に公知の広く行われている技術で
ある。透析膜は、蛋白質、例えばヒトラクトフェリンが、膜の一方から他方の面
に妨げられずに通るように選ばれる。本発明の場合には、ラクトフェリンを含む
トランシジェニックミルクまたはミルク画分と接触する面と反対側の膜面に、強
カチオン交換樹脂が存在する。ヒトラクトフェリンおよびウシラクトフェリンを
含むラクトフェリンは、強カチオン交換
樹脂を含む面へと透析膜を横切って、ミルクまたはミルク画分から分割され、そ
こでラクトフェリンは強カチオン交換樹脂に結合する。選ばれた透析膜の孔径(
分子量分離)は、ラクトフェリン‐樹脂複合体がミルクまたはミルク画分へと膜
を横切って通ることを防ぐ。この実施態様において、透析膜は、結合していない
ラクトフェリンのみ(強カチオン交換樹脂に結合したラクトフェリンではない)
が膜を通過するように選ばれる。典型的には、ミルクまたはミルク画分は、約0.
35〜0.4Mの1価塩のイオン強度に調整され、かつ一般的には、適当な緩衝液(
例えばリン酸ナトリウム、リン酸カリウム)を用いてpH約7.5に緩衝される
。このことは、ミルクまたはミルク画分を、強カチオン交換樹脂をミルクまたは
ミルク画分から分離している透析膜と接触させる前または同時になされる。任意
的に、洗浄剤、例えば非イオン性界面活性剤(例えばTween-20)が、存在すると
したら約0.001〜0.2%(体積/体積)、好ましくは約0.02%(体積/体積)の濃
度で、含まれることができる。ラクトフェリンが膜を横切って分割されて強カチ
オン交換樹脂に結合する、適当な透析期間の後、ラクトフェリンを減らされたミ
ルクまたはミルク画分が除去され、そして強カチオン交換樹脂に結合したラクト
フェリンが溶出される。それは、ラクトフェリン‐樹脂複合体を高いイオン強度
の緩衝液(例えば0.45〜0.7M NaClまたはKCl、5〜50mM リン酸ナ
トリウムまたはリン酸カリウム、pH約7.5)と、直接または透析膜を横切っ
て接
触させることにより行う。種々の代替的溶液が、強カチオン交換樹脂からラクト
フェリンを溶出するのに使用することができ、それは当業者に明らかであろう。
2価カチオンの塩を含む他の塩(例えばLiCl)で置換することがまた、当業
者によって、本発明を実施するために使用され得る。
ラクトフェリン‐樹脂複合体から溶出されたラクトフェリンは、別の一巡りの
カチオン交換クロマトグラフィーおよび/またはレクチン(たとえばコンカナバ
リンA)アフィニテイクロマトグラフィーに供されて、もし存在するならウシラ
クトフェリンからヒトラクトフェリンをさらに分割することができる。さらに、
再クロマトグラフィーが、減成(蛋白質分解した)生成物から無傷のヒトラクト
フェリンをさらに精製するために使用され得る。好ましくは、無傷のヒトラクト
フェリンは、実質的に純粋な形で回収される。
高いイオン強度の塩溶液を用いて、結合したラクトフェリン‐樹脂複合体から
ラクトフェリンを溶出した後、溶出したラクトフェリンを処理して、浄化し、濃
縮することができる。好ましくは、回収したラクトフェリンは透析して塩を除去
し、限外濾過し、および任意的に凍結乾燥されて、ラクトフェリンを濃縮する。
適当な貯蔵および/または再構成成分(例えば緩衝液、塩、防腐剤、抗生物剤、
第二鉄イオン)を、精製したラクトフェリンに加えることができる。バッチ抽出によるミルクからラクトフェリンの精製
強カチオン交換樹脂を用いてのミルクからラクトフェリンのバッチ抽出は、大
規模な工業的適用のために好ましい精製法であると思われる。
バッチ抽出において、強カチオン交換樹脂をミルク溶液と接触させる前または
同時に、塩がミルクまたはミルク画分に添加されて、高いイオン強度のミルク溶
液(例えば0.4M NaCl)を生成するのが、一般に好ましい。(1)混入物(例
えばカゼインおよびLPS)とラクトフェリンとの間の潜在的分子間静電相互作
用を減少させるのに十分なように、(2)非ラクトフェリンマクロ分子の強カチオ
ン交換樹脂への結合を減少させるのに、すなわち限定しない量の強カチオン交換
樹脂(対象とするラクトフェリン種の量より多い蛋白質結合能)がミルクまたは
ミルク画分に加えられる場合に、ラクトフェリンの結合の選択性を保証するのに
十分なように、(3)カラムが調製される前に除去され得るところの、ある非ラク
トフェリン種の凝集を引き起こすのに十分なように、および(4)低い塩濃度で樹
脂に保持され得、かつ高いイオン強度洗浄または塩勾配が適用されるときクロマ
トグラフィーカラムに捕らえられて、よってカラム性能を妨げ、かつ部分的不凝
集を可能にし、および凝集物を溶出して溶出したラクトフェリンを汚染する物質
(たぶんラクトフェリンを含む)の凝集を防ぐのに十分なように、イオン強度を
増加させるために、塩が加えられると考えられる。しかしながら、イオン強度は
、ラクト
フェリンが強カチオン交換樹脂に効率的に結合されない程に、過度に高くてはな
らない。例えば、約0.35〜0.45M NaClのイオン強度が一般に好ましく、典
型的には0.4M NaClが使用される。
さらに、ミルク画分例えばホエイからラクトフェリンが抽出される(例えば酸
沈殿、キモシン処理、または超遠心)とき、カゼイン除去の前にイオン強度を増
加するために塩が添加されると、ラクトフェリンの回収率が増加する。この効果
は多分、カゼインとの静電相互作用によるラクトフェリンのトラップによるもの
で、カゼイン除去の前にイオン強度を増加することにより克服され得る。
例であり、限定されないものとして、rhLFを発現するトランスジェニック
非ヒト動物からのミルクは、ミルクからヒトラクトフェリンを実質的に精製する
ために、以下のプロトコールに従って加工され得る。
第1に、固体NaClまたは5M NaCl貯蔵溶液をミルクに添加して、0.
35〜0.45M NaCl、通常約0.4M NaClの最終濃度を生成させる。任意
的に、非イオン性界面活性剤(Tween-20)を、0.02%(体積/体積)最終濃度ま
で、添加する。リン酸ナトリウムを任意的に加えて、最終濃度約20mMおよび予
定されるpH約7.5にする(例えばNaH2PO4・H2OおよびNa2HP
O4・2H2Oを加えて、それぞれ最終濃度3.2mMおよび16.8mMにすること
により)。ミルク溶液の最終pHは正確に7.5である必要はなく、しばしば約
6.5〜7.0で
ある。hLFが、pH値4.5〜9.5で、強カチオン交換樹脂(例えばMon
o S(商標)またはS セファロース(商標))に効率的に結合するので、リ
ン酸ナトリウム(または他の緩衝液)の添加を省略することができると思われる
。乳脂肪は、ベックマン(Beckman)JA−10ローターにて500mlのポリアロ
マー管中で1600×gで10分間遠心分離することにより除去されて、高イオン強度
スキムミルクを生成する。あるいは、自然沈降が使用され、その後、脂肪層を物
理的に除去する。あるいは、強カチオン交換樹脂と共に、加工したミルクをバッ
チ的にインキュベートした後に遠心分離することにより、乳脂肪を除去すること
ができる。強カチオン交換樹脂(例えばS セファロース(商標)、ファルマシ
アLKB、ピスカタウエイ、NJ)は典型的には、高イオン強度緩衝液(0.4M
NaCl、20mMリン酸ナトリウム、pH7.5、任意的に0.02%のTween-20
を含む)を用いて平衡にされ、そして加工したミルク中に溶解される。高イオン
強度緩衝液を用いて平衡にされた、約1mlの充填され、平衡にされた強カチオ
ン交換樹脂ビーズを、加工されたミルク試料中のラクトフェリン5〜20mg(ラ
クトフェリンのアッセイにより決定することができる)当たりに添加し、そして
適当な撹拌時間(例えば約1時間以上、好ましくは1晩)撹拌して、ラクトフェ
リンを樹脂ビーズに結合させる。樹脂ビーズ(例えばファスト‐S(商標))を
次に、約1600×gで5分間遠心分離することによりペレットにし、上澄を除去す
る。あるいは、ビーズを自然沈降によりペレットにした後、ラクトフェリンを減
らされた、高イオン強度の脱脂乳または全乳のいずれかが除かれる。ペレットに
した樹脂ビーズを、高イオン強度緩衝液の約1体積で3回洗浄し、次に、洗浄緩
衝液の1体積を有する樹脂ビーズをカラムに注ぎ入れる。実質的に精製したラク
トフェリンの調製物を、0.4〜1.0M NaCl、20mMリン酸ナトリウム中、p
H7.5の勾配(カラム体積の1.25倍)でカラムから溶出する。回収したラ
クトフェリン中に存在する過剰の塩は、生理食塩水またはリン酸塩で緩衝した生
理食塩水に対する透析(蒸留水に対する透析はラクトフェリンの沈殿を引起す傾
向がある)により、除去することができる。ヒトラクトフェリンは、内因性の(
非ヒト;例えばウシ)ラクトフェリンから、塩勾配または段階的溶出によって、
カラムを溶出することにより分離することができ、ヒトラクトフェリン(例えば
rhLF)は、pH9.5以下では、非ヒト(例えばウシまたブタ)ラクトフェ
リンより、それぞれ低いまたは高いイオン強度でカラムから溶出する。例えば20
mMリン酸ナトリウム、pH7.5の緩衝液を使用するとき、rhLFは典型的
には、bLFの効率的な溶出が生じるNaCl濃度より約50〜100mM(典型的
には70mM)低いNaCl濃度で溶出する。bLFからrhLFのさらなる精製
が望まれるなら、実質的な量のrhLFを含む回収した画分を、強カチオン交換
樹脂および/またはコンカナバリンAカラムで再クロマトグラフし、そして塩勾
配または段階的溶出で溶出して、溶出した画分中のbLFからhLFをさらに分
離することができる。ラクトフェリン処方
本発明の方法により精製したラクトフェリンを実質的に精製する。すなわち、
ラクトフェリンが、ミルク中に存在する他のミルク蛋白質および分子混入物(細
菌性リポ多糖類を含む)を実質的に含まないようにする。本発明の方法により生
成されたヒトラクトフェリンは、ラクトフェリンを含む、典型的には投与当たり
少くとも約1ミリグラム〜数グラムのラクトフェリンを含む、医薬または栄養補
足剤における処方のために適している。ヒトラクトフェリンの抗菌性および抗炎
症性の故に、精製したヒトラクトフェリンについて種々の用途が可能である。例
えば、ラクトフェリン、特にヒトラクトフェリンを含む抗菌性医薬および/また
は栄養補足剤が製造され、典型的には他の薬剤と共に、局部的感染、大規模(細
菌)感染、血液由来の感染(敗血症)ならびに感染の結果生じる炎症または非感
染性の炎症疾患(例えば回腸または結腸の慢性炎症疾患)の治療または予防のた
めに、患者に投与される。ラクトフェリン、特にヒトラクトフェリンを含むその
ような医薬組成物は、静脈内、筋肉内、皮下、局所、胃管栄養、胃や腸の洗浄ま
たは他の適当な投与経路によって、生理的に相溶性の担体、典型的には水性溶液
(例えば生理的食塩水中)として投与のための担体と組合せて調製される。
同様に、実質的に精製したラクトフェリンを含む医薬調製物および栄養物が、
典型的には他の医薬または栄養物と共に、大規模細菌感染の治療のために使用さ
れ得る。例えば、ヒトラクトフェリンを含む医薬調製物を、血液由来の細菌感染
症を治療するために、単独で、または別の薬剤と共に使用することができ、また
は臓器移植受容者または他の免疫抑制個体(例えばAIDS患者)を感染の影響
に対して、薬を調合しまたは治療するために使用される。
さらに、実質的に精製されたヒトラクトフェリンは、栄養補足剤の処方に使用
することができる。例えば、ヒトへの使用のためには、精製されたヒトラクトフ
ェリンは、幼児の処方に含まれることができ、または成人の食餌補足剤として使
用されることができる。ラクトフェリンの鉄結合特性の結果として、鉄欠乏症(
例えば未成熟な幼児の鉄欠乏症)を治療するのに有用な栄養調製物が、実質的に
精製されたラクトフェリンを用いて処方され得る。ラクトフェリンの品質制御アッセイ
精製したhLFの品質制御は、下記の手順の少なくとも1つ、好ましくはそれ
以上の、任意的にすべてを含むべきである:
(1)非還元のおよび還元したSDS−PAGE、前煮沸または後煮沸なしに試料
を充填する、
(2)分光分析、例えば280および465nmでの吸光度測定、
(3)hLFおよびbLFのラジオイムノアッセイ分析、
(4)強カチオン交換クロマトグラフィー(例えばMono S(商標))、およ
び
(5)N-末端蛋白質配列決定。
以下の実施例は、説明のために提供されており、本発明を限定するものではな
い。実験例 ラクトフェリン回収率へのイオン強度の影響
カゼインを除去する前の、トランスジェニックマウスおよびウシのミルクへの
塩の添加は、ホエイ画分からの精製においてそれぞれ、トランスジェニックhL
FおよびbLFの収量を著しく増加させることを見出した。表1に示したデータ
は、これらの差分の回収率のための背景を提供する。
ウシ全乳試料(n=10)において、ならびに10,000×gで30分間遠心分離した後に
調製したホエイおよびカゼイン画分の試料において、競争的阻害RIAにより、
bLFを測定した。全乳をpH4.6に調整し、次いで、40℃で30分間ミルクを
インキュベートすることにより酸沈殿を行った。結果(平均+SD)を、それぞ
れの画分において見出された全bLFのパーセントとして表した。
a:カゼインペレット中のbLF濃度は、ホエイ画分中より平均4.0倍高い。
b:カゼインペレット中のbLF濃度は、ホエイ画分中より平均8.0倍高い。ヒトラクトフェリンの結合へのイオン強度および洗浄剤の影響
セファロースに固定化された種々のリガンドへの、125Iで標識したヒト ラ
クトフェリン(hLF)の結合に対する、塩濃度および非イオン性界面活性剤(
Tween-20)またはカチオン性界面活性剤(ポリブレン(Polybrene))の存在の影
響を測定した。セファロースを、10mMのリン酸ナトリウム、0.15MのNaCl
、pH7.4に懸濁した。以下のリガンドをセファロースに固定化し、hLFへ
の結合の測定に使用した:R595、S. minnesotaからのLPS(KDO+、O
抗原なし、粗い);J5、E. coliからのLPS(KDO+、O抗原なし、粗い
);ヘパリン、ラクトフェリンに結合することが知られているポリアニオン;H
SA、ヒト血清アルブミン;およびグリシン。125
Iで標識したhLFを、セファロース‐リガンド樹脂と接触させ、NaCl濃度
および洗浄剤の種々の組合せにさらした。表2は、種々のセファロース‐リガン
ド樹脂に保持された125I‐hLF(すなわち放射能)のパーセントを示す。
表2は、約0.25MNaClより大きいイオン強度および0.2%Tween-20の洗浄
剤濃度は実質的に、種々のリガンド種(細菌性のLPSを含む)へのhLFの結
合を減少させることを示す。この実験は、LPSおよびhLFの相互作用が静電
気的性質を有することを示す。
広範囲の(すなわち50タイプより多い)、臨床的に関連したグラム陰性菌から
のLPSタイプへのhLFの結合を測定するために、研究を行った。評価した各
タイプのLPSに対して種々の親和性をもってラクトフェリンが反応した。ポリ
ミキシンB(LPSの毒性を中和することが知られた抗生物質)とLPSとの相
互作用の部位に同一のまたは極めて接近した部位に対して、ラクトフェリンがL
PSの脂質A部分と静電気的に相互作用するように思われる。イオン交換樹脂からのラクトフェリンの溶出パターン
種々のpHの種々の緩衝液(コハク酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナ
トリウム、ヒープス(Hepes)、トリス、エタノールアミン、N-メチルピペラジ
ン)中のNaClを用いた溶出プロフィールの測定のために、種々のpHの種々
の緩衝溶液中の、50マイクログラムの蛋白質(hLF シグマ(Sigma)1‐表
5の説明文参照−およびbLF、シグマ、セントルイス、MO)を、1mlのM
ono S(商標)(強カチオン交換体)またはMono Q(商標)(強アニ
オン交換体)樹脂を適当な緩衝液中で平衡したも
のを含むファルマシア(Pharmacia)HR5/5カラムに、FPLC(商標)システム
(ファルマシア(Pharmacia)、ピスカタウェー(Piscataway)、NJ)を用い
て施与した。各カラムを緩衝液2mlで洗浄した後、緩衝液30ml中の、0〜1.
0 M NaClの直線的塩濃度勾配を、1ml/分の流速で適用した。280nm
での吸光度測定によりピークをモニターした。種々の緩衝液系中のhLFおよび
bLFの溶出を表3に示す。
表3は、hLFが、pH4.5〜9.5で、Mono S(商標)にほとんど
完全に結合することを示し、塩基性アミノ酸残基がhLF中に密集されることを
示す。実際、hLFのN-末端は、密集した塩基性アミノ酸残基を含み、よってh
LFはマクロ分子の双極子のように見える。hLFは、文献データと対照的に、
3つのピークに溶出する。hLFピークI、IIおよびIIIの、還元および非還元
のSDS‐PAGE分析(表2および4参照)は、hLFの分解を示さなかった
。すべてのピークが同じ割合のFe‐hLF(非還元の、非煮沸のSDS‐PA
GE)を含んでいた。RIAによって検出したhLFの量は、クロマトグラムに
対応する。
hLFは、pH4.5でMono Q(商標)に結合せず、pH7.5(その
pIより下のpH値)でわずかに結合する。このことは、電荷がhLF分子の上
にわたって、一様でなく分布されているという考えと関連する。これらの研究結
果に基づいて、hLFの精製のために、ほぼ中性のpHで強カチオン交換樹脂を
選択した。ミルクからのラクトフェリンのバッチ精製
ヒトのミルク、ウシのミルクおよび、そのミルク中にrhLFを発現するトラ
ンスジェニックマウスからのミルクから、バッチ抽出法によって、ラクトフェリ
ンを精製した。固体NaClを加えて、最終濃度0.4Mにし、Tween-20を加えて
最終濃度0.02%(体積/体積)にした。リン酸ナト
リウム緩衝液(pH7.5)を加えて、20mM最終濃度にしたが、最終pHは7
.5に調整しなかった。ベックマン(Beckman)JA−10 ローターにて、500
mlのポリアロマー管中で、1600×gにて10分間遠心分離することにより、乳脂
肪を除去した。開始の緩衝液(0.4MのNaCl、20mMのリン酸ナトリウム、
pH7.5、0.02%のTween‐20)で平衡にしたパックされた S セファロー
ス(商標)ファスト フローを、加工したミルクに、加工したミルク中のラクト
フェリン5〜10mg当たりパックされた樹脂ビーズ約1mlの比率で加えた。混
合物を20時間撹拌し、樹脂ビーズを、1600×gで5分間遠心分離することにより
分離した。上澄を除去し、ビーズを、開始の緩衝液の1体積で3回洗った。次に
樹脂をカラム中に注ぎ入れ、1体積の、20mMリン酸ナトリウム、0.4M Na
Cl、pH7.5で洗った。1.25(倍のカラム)体積の20mMリン酸ナトリウム
、pH7.5中での0.4〜1.0M NaClの勾配を用いて、10ml/分の流速で
、ラクトフェリンをカラムから溶出した。この方法により回収したラクトフェリ
ンの結果を表4に示し、ゲル電気泳動、分光学、およびMono S(商標)樹
脂でのクロマトグラフィーの実施によって測定した、精製ラクトフェリン試料の
質を表にした。
hLFに特異的なサンドゥイッチタイプRIAにおいて測定した、精製した天
然のhLFおよびトランスジェニックrhLFの投与‐応答曲線は、市販の入手
可能な、精製したヒトミルク誘導(由来の)hLFの標準曲線と平行であった。
アミノ末端蛋白質配列分析は、精製した天然のhLFおよびトランスジェニック
rhLFのシグナル配列が正確に完全に除かれ、N-末端減成を示さないことを示
した。bLFに特異的な競争的阻害RIAにて測定した、精製し
たbLFの投与‐応答曲線は、市販の入手可能な、ウシミルク由来のbLFの標
準曲線と平行であった。Mono S(商標)クロマトグラフィーによる、精製hLF調製物の評価
マウスミルクからのトランスジェニックrhLFを用いて精製の研究(Mon
o S(商標)カラムでの、20mMリン酸ナトリウム、pH7.5中の0〜1M
NaClの直線的勾配)過程の間に、少なくとも約95%のトランスジェニック
rhLFが0.7M NaClで溶出し、一方、ヒトミルクから精製した、市販の
入手可能なhLF調製物(シグマ アンド カルビオケム(Sigma and Calbioche
m))は、約0.5、0.6および0.7M NaClで、3つのピークとして溶出した(
示したhLFピークI、IIおよびIII、また表3および5を参照)。新鮮なヒト
ミルクから精製したhLFは常に、約0.7M NaClで溶出した。bLFは約0
.8M NaClで溶出する。表5は、Mono S(商標)カラムでの、種々の
ラクトフェリンおよびその他の調製物の溶出パターンを示す。
20mMリン酸ナトリウム、pH7.5(緩衝液A)中の50μgの蛋白質を、F
PLCシステム(ファルマシア)を用いて、Mono S(商標)カラム(ファ
ルマシア HR5/5、樹脂1ml含有)に施与した。カラムを緩衝液A5mlで洗
浄した後、30mlの緩衝液Λ中0〜1.0M NaClの直線的塩勾配を、1ml/
分の流速で適用した。0.2cmのフローセルを用いて、フルスケール感度0.01で
、280nmにおける吸収測定によって、ピークをモニターした。以下の略号を使
用した:hLF Sigma 1、精製したヒトミルク誘導「天然」hLF、シ
グマ(Sigma)社から;hLF Sigma 2、繰り返し凍結し、かつ解凍し
たSigma 1;HLF Sigma 3、シグマ(Sigma)社からの、「天
然」hLFの異なるロット;Calbiochem hLF、カルビオケム(Cal
biochem)社からのヒトミルク誘導hLF;hLF GPE 1、2および3、3
%の全鉄飽和を有する、3人のドナーの新鮮なヒトミルク試料の、強カチオン交
換クロマトグラフィーにより精製した、約3%の鉄飽和レベルを有する、hLF
調製物;hLF GPE 4、4℃で1週間貯蔵したヒトミルク試料から精製し
たhLF;FehLF Sigma1および2、シグマ社による鉄で完全に飽和
した、精製したヒトミルク誘導hLFの種々のロット;Arg−mod.hLF
GPE、Arg(アルギニン)残基を化学的に変性した、精製したヒトミルク
誘導hLF;FehLFGPE、鉄で飽和した、精製したヒトミルク誘導hLF
;
Deglyc. hLF GPE、N-グリコシダーゼで完全に脱グリコシル化し
た、精製したヒトミルク誘導hLF;Neura. hLF GPE、シアル酸
残基をノイラミニダーゼで除去した、精製したヒトミルク誘導hLF;Tryp
.hLF GPE 1、2および3、トリプシンと共に(モル比 hLF:トリ
プシン=7.5:1)、それぞれ1分間、3時間および24時間インキュベートし
た後、大豆トリプシン阻害剤を添加した、精製したヒトミルク誘導hLF;Tr
ans.hLF GPE 1および2、cDNA(成熟したhLFに融合した、
ウシ aS1カゼインのシグナル配列をコードする)および、それぞれ0.2およ
び2.0mg/mlでrhLFを発現する、ゲノムのhLFトランスジーン構成物
を収容するマウスのミルクから精製したhLF;293 rHLF、組織培養(
293細胞)で発現された組換えhLF;293 Unglyc. rhLF;
ツニカマイシン(tunicamycin)の存在中で293細胞により発現された、精製
された、グリコシル化されていない、分解していないrhLF;bLF Sig
ma、シグマ社からの精製したウシミルク誘導bLF;bLF GPE、新鮮な
ウシミルクから、強カチオン交換クロマトグラフィーにより精製したbLF;A
rg−mod.bLF GPE、Arg残基を化学的に変性した、精製したbL
F;mLF GPE、新鮮なマウスミルクから、強カチオン交換クロマトグラフ
ィーにより精製したネズミのラクトフェリン;mDF GPE、マウスミルクで
、強カチオン
交換クロマトグラフィーにより精製した、ネズミのドムフェリン(mDFは、ト
ランスフェリン族に属する80KD蛋白質である);mTF Sigma、シグ
マ社から購入した、精製した、マウスの(セロ‐)トランスフェリン;hTF
Sigma、シグマ社から購入した、精製した、ヒトセロトランスフェリン;p
LF GPE、豚のミルクから、強カチオン交換クロマトグラフィーにより精製
したブタラクトフェリン;ヒツジのホエイおよびヤギのホエイ、それぞれヒツジ
とヤギのミルクから調製したホエイ画分。
文献において、マキノら(1992年)のJ.Chromato.579:346は、0.88、0.97お
よび1.05M NaClで、Mono Sカラムから溶出するhLFの3つのピー
クはそれぞれ、二鉄(III)の、一鉄(III)の、およびアポラクトフェリンを示
すことを報告している。しかしながら、鉄を用いたhLFの飽和についての本願
の研究結果は、2個の鉄(III)原子は各hLF分子中に、配位結合的に組み込
まれ、よってミルクからの本質的にすべてのhLFがアポラクトフェリンまたは
二鉄(III)のいずれかであることを示す。天然のhLF(新鮮なヒトのミルク
から精製されたhLF;吸光度測定により飽和された鉄3%のみ)およびFe‐
hLF(吸光度測定および非還元の、非煮沸のSDS‐PAGEにより測定され
たように、鉄で完全に飽和された)は、pH7.5で、Mono S(商標)カ
ラムから、正確に(実験の分解能の限界内で)同じ場所(約0.7M NaC
l)に溶出する。完全に脱グリコシル化された(N-グリコシダーゼを用いて)、
ノイラミニダーゼ処理された、および天然のhLFは、pH7.5で、Mono
S(商標)カラムから、正確に(実験の分解能の限界内で)同じ場所(約0.7
M NaCl)に溶出する。
hLFピークIおよびIIの相対量は、トランスジェニックマウスのホエイの延
長された(4日間)透析で、増加した。さらに、hLFピークIIおよびIは、非
還元または還元したSDS‐PAGEにより、hLFの減成が観察され得る前、
天然hLF(ピークIII)の限定されたトリプシンによる蛋白質分解後に現れる
。これらの観察に基づいて、hLF調製物におけるピークIIおよびIは、ピーク
III(天然hLF)の限定された蛋白質分解によって、例えばアルギニンでのセ
リンプロテアーゼ分解を用いて、生じ得る。この考えは、市販の入手可能な、精
製したhLFに存在するhLFピークI、IIおよびIIIの、アミノ末端蛋白質配
列分析の結果(表6および7参照)と調和する。先端を切ったhLF異形体の生
物学的活性は、天然のhLFと異なっていることがあり得る(例えばhLFの細
胞リセプターへの結合、イン ビトロでの循環におけるクリアランス速度、キロ
ミクロン残余のエンドサイトーシスを阻害する能力、および/または抗菌特性)
ので、hLFのN-末端の蛋白質分解は、重要であり得る。
表6および7は、表5におけるいくつかの蛋白質のN-末端配列分析を示す。
表5の溶出パターン、表6および7のN-末端蛋白質配列データならびに、文献
で公開されているトランスフェリンおよびラクトフェリンのデータに基づいて、
トランスフェリン/ラクトフェリンのアミノ末端配列は、これらの分子の、強カ
チオン交換樹脂への結合特性を決定すること、および天然の(ピークIII)hL
Fは、強カチオン交換クロマトグラフィーによって、減成産生物(ピークIおよ
びII)から精製され得ることを、発明者らは結論した。かくして、天然のhLF
および減成産生物(ピークIおよびII物質)を分離し、かつその量を定量的に検
出することにより、hLFの品質制御評価のために、およびそのような減成産生
物から天然hLFを調製的に精製するために、例えば均質な天然hLFまたは所
望なら精製したピークIまたはピークII物質の薬剤処方のために、強カチオン交
換クロマトグラフィーを使用することができる。表5に示されたような非ヒトお
よびヒトラクトフェリン種の差分溶出パターンに基づいてならびに、精製したh
LFおよびbLFの混合物、およびhLFをスパイク(spike)したウシのミル
クを用いたMono S(商標)での実験(下記参照)から、発明者らはまた、
非ヒトラクトフェリン(例えばbLF)からトランスジェニックに製造したrh
LFの分離が、イオン強度(塩濃度)を増加させる緩衝液を用いた、塩勾配また
は段階的溶出の使用によって、強カチオン交換クロマトグラフィーを用いて成し
遂げることができることを結論した。トランスジェニックマウスのミルク中に産
生したトランス
ジェニックrhLFは、ヒトのミルクから誘導したhLFと同じイオン強度のと
ころに溶出することに注目すべきである。さらに、Mono S(商標)に結合
した、ヒツジおよびヤギのホエイ画分からのすべての蛋白質が、0.6M NaC
lより低いNaCl濃度で溶出された(表5)。このことは、トランスジェニッ
クrhLFは、強カチオン交換クロマトグラフィーにより、ヒツジおよびヤギの
ラクトフェリン種から分離できることを示す。hLFおよびbLFのクロマトグラフィーによる分離
表8は、hLFおよびbLFが溶出する異なる塩強度を証明する、直線的塩勾
配を用いたMono S(商標)でのhLFおよびbLFの溶出パターンを示す
。
溶出パターンにおける差が、試験したpH値では、比較的pH感度がよくなか
ったので、Mono S(商標)でのhLFおよびbLFの分離の最適化を、生
理学的pH(pH7.5)の近辺で決定した。図1に示したように、緩衝液A(
20mMのリン酸ナトリウム、pH7.5)中のHLF Sigma 3(パネル
A)またはBLF Sigma(パネルB)100μgを、ファルマシアのFPL
Cシステムを用いて、Mono S(商標)カラム(ファルマシア HR5/5
、平衡にした樹脂ビーズ1ml含有)に施与した。緩衝液A 5mlを用いてカ
ラムを洗浄した後、緩衝液A30ml中0〜1.0M NaClの直線的塩勾配を、
1ml/分の流速で適用した。280nmでの吸収を測定して(フルスケール0.02
)、ピークをモニターした。
図2は、段階的な溶出プログラム(塩濃度0.6〜1.0M NaClの逐次増加)
を用いた、Mono S(商標)でのhLFおよびbLFの差分の溶出パターン
を示す。緩衝液A中のhLF Sigma 3(パネルA)またはbLF Si
gma(パネルB)100μgを、ファルマシアのFPLCシステムを用いて、M
ono S(商標)カラム(ファルマシア HR5/5、平衡にした樹脂ビーズ
1ml含有)に施与した。緩衝液A 5mlを用いてカラムを洗浄した後、1m
l/分の流速で、塩濃度を、緩衝液A中0M〜0.6M NaClに段階的に増加
させた。10分後、緩衝液A中0.6M〜1.0M NaClの別の段階的増加を、
1ml/分の流速で適用した。280nmでの吸収によって、ピークをモニターし
た。
図3は、直線的塩勾配または段階的溶出のいずれかを用いて、Mono S(
商標)カラムで、精製した蛋白質の混合物の分離による、hLFおよびbLFの
実質的な精製を示す。100μgのhLFおよび100μgのbLFをそれぞれ、緩衝
液A中でカラムに施与し、上記したように、直線的NaCl勾配(パネルA)ま
たは段階的溶出(パネルB)により溶出させた。直線的勾配溶出のために使用し
た条件下では、主たるhLFピークは0.67M NaClで溶出し、かつ主たるb
LFピークは0.75M NaClで溶出した(図3、パネルA)。段階的溶出プロ
グラムを用いると、主たるhLFピークは0.6M NaCl段階緩衝液中に溶出
し、かつ主たるbLFピークは1.0M NaCl段階緩衝液中に溶出した(図3
、パネルB)。
図4は、図3の下での勾配方式(パネルA)および段階式(パネルB)の溶出
の溶出画分におけるhLFおよびbLFを定量するための特異的ラジオイムノア
ッセイを示す。
hLFおよびbLFのトップ画分の純度は、RIAにより測定すると、約95%
を超えた(すなわち、約5%未満の交差汚染)。bLFからhLFの分離は、直
線的勾配溶出より、段階的溶出の方がいくらか良好であった。
精製したhLFを未処理のウシのミルクに加え、強カチオン交換樹脂を用いて
のウシのミルク中のbLFからのhLFのクロマトグラフィーによる精製を決定
するために使
用した。リン酸ナトリウム、pH7.5(20mM)、NaCl(0.4M)、Tween
-20(0.02%)および、hLF(100μg/ml)または緩衝液単独のいずれかを
添加したウシのミルクを、室温で20分間撹拌した (最終pHは6.6)。脱脂
乳(4℃で30分間、15,000×gで遠心分離して得た)を、1NのHClを用いて
pH4.7に調整し、40℃で30分間インキュベートした。ホエイ画分(4℃で30
分間、15,000×gで遠心分離して得た)を、1NのNaOHを用いてpH7.5
に調整し、さらに20℃で5分間、15,000×gで遠心分離して清浄化した後、0.22
μmの濾紙を通して濾過した。ホエイの1ml試料を、0.4M NaCl、20m
Mのリン酸ナトリウム、pH7.5で平衡にしたMono S(商標)カラムに
施与した。次に、カラムを18mlの、0.4M NaCl、20mMリン酸ナトリウ
ム、pH7.5を用いて、1ml/分にて洗浄した。280nmでの吸収を測定し
て(フルスケール0.01)、ピークをモニターした。図5は、18mlの20mMリン
酸ナトリウム、pH7.5中の0.4〜1.0M NaClの直線的塩勾配を引き続き
適用したときのクロマトグラムを示し;パネルAはbLFのみを有するウシのホ
エイ(スパイクされていない)を示し、パネルBはbLFおよびhLFを含むウ
シのホエイ(スパイクされている)を示す。図6は、塩濃度を、20mMリン酸ナ
トリウム、pH7.5中で0.4Mから0.6M NaClに段階的に増加したときの
クロマトグラムを示し;10分後、20mMリン酸ナトリウム、pH7.5中で
0.6Mから1.0M NaClの別の段階的増加を適用し;パネルAはbLFのみを
有するウシのホエイ(スパイクされていない)を示し、パネルBはbLFおよび
hLFを含むウシのホエイ(スパイクされている)を示す。段階的溶出を用いた
、bLFからのhLFの分離は、試験した条件下では、直線的塩勾配を用いたと
きに見られるより良好であった。
hLFの溶出を開始し、そして完了するのに必要とされる溶出緩衝液の体積な
らびに塩強度は、カラムに結合したhLFの量に関係がある。hLFの量を増加
しつつカラムが充填されるとき、塩濃度の少しの増加(0.4Mから0.5M NaC
lへ段階的に)がhLFの溶出を容易にかつ優先的に開始する。樹脂に結合する
hLFが多いと、hLFの溶出を開始するのに必要とされる塩濃度が低くなり、
かつ生じるhLFピークのテーリングが大きくなることが観察された。溶出体積への塩濃度の影響
100μgのhLFをMono S(商標)カラムに充填し、20mMリン酸ナト
リウム、pH7.5中でNaCl濃度を変えた溶出緩衝液を適用して、結合した
hLFを完全に溶出した。表9は、hLFを完全に溶出するのに要した塩濃度の
それぞれの体積(ml)を示す。
低い方の塩濃度を用いると、溶出したピークの鋭さが減ずることに言及される
。これらの結果は、大規模精製中に洗浄緩衝液(例えば0.4M NaCl)の体
積が限定されるべきであることを示し、これは、試験した条件下で、充填した樹
脂の体積に対して多量の体積で樹脂を洗浄すると、結合したhLFを完全に溶出
するからである。hLFのスケールアップ精製
種々に変えた量のhLFを、1mlのMono S(商標)カラムに充填し、
直線的塩勾配(30mlの20mMリン酸ナトリウム、pH7.5中0〜1.0M N
aCl)を、1ml/分の流速で適用した。hLFの溶出が始まるのが
観察されたNaCl濃度ならびにhLFの溶出が完了したNaCl濃度を記録し
た。表10はその結果を示す。
図7は、直線的塩勾配(30mlの20mMリン酸ナトリウム、pH7.5中0〜
1.0M NaCl)を、1ml/分の流速で適用したとき、1mlのMono
S(商標)カラムに結合したhLFの量と、hLFの溶出が始まるのが
観察されたNaCl濃度との関係を描く。図7のデータは、Mono S(商標
)の最大結合能力(樹脂1ml当たり結合したhLFのmg)を示す。S セフ
ァロース(商標)ファスト フローを用いた実験は同様な結果を生じた。コンカナバリンAでのアフィニティクロマトグラフィー
hLFとbLFとの間に存在するグリコシル化の差異が、レクチンクロマトグ
ラフィーによるhLFとbLFの分離のために使用され得る。コンカナバリンA
に結合したhLFは、50mMのトリスHCl、pH8.0、0.14M NaCl中
50mMのα‐メチル-D-マンノピラノシドを用いて完全に溶出することができた
が、一方bLFは、200mMのα‐メチル-D-マンノピラノシドを用いたときでさ
え、あまり溶出されなかった。このように、コンカナバリンAクロマトグラフィ
ーは、bLFからhLFを分離する、例えば強カチオン交換クロマトグラフィー
(すなわち、強カチオン交換樹脂での再クロマトグラフィーに代わるもの)によ
って作られたhLF調製物において、痕跡量のbLFを除去するのに使用するこ
とができる。強カチオン交換樹脂の例は、次のものを含むが、これらに限定され
ない:
樹 脂 提 供 者
S Sepharose Fast Flow ファルマシア(Pharmacia)
SP Sephadex C-50 ファルマシア(Pharmacia)
SP Sephadex C-25 ファルマシア(Pharmacia)
Mono STM ファルマシア(Pharmacia)
SP Sepharose Fast Flow ファルマシア(Pharmacia)
SP Sepharose Big Beads ファルマシア(Pharmacia)
A9 50 W X2 バイオラッド(BioRad)
A9 50 W X4 バイオラッド(BioRad)
A9 50 W X8 バイオラッド(BioRad)
A9 50 W X12 バイオラッド(BioRad)
A9 50 W X16 バイオラッド(BioRad)
Protein Pak SP 15 HR ミリポア/ウォーターズ(Millipore/Waters)
Protein Pak SP 40 HR ミリポア/ウォーターズ(Millipore/Waters)
Parcosil PepKat セルバ(Serva)
Parcomer PekKat セルバ(Serva)
Fractogel EMD SO3650(M) メルク(Merck)
HICを用いてのhLFおよびbLFの分離
疎水性相互作用クロマトグラフィー(hydrophobic inter action chromatogra
phy)(HIC)は、分子上の疎水性表面の差異に基づいて蛋白質を分離する。
マトリックスは、疎水性リガンド(フェニル基またはブチル基のような)を含む
。高い塩濃度(例えば>1M(NH4)2SO4)の存在中で、分子上の疎水性表
面がさらされ、そして樹脂に結合する。蛋白質は、塩濃度を減少させることによ
って溶出される。
bLFは、ブチル トヨパール(Toyopearl) 650Mカラムに結合するこ
とができることが、ヨシダにより報告された(J.Diary Sci.72(1989)1446-1450
)。bLFは、脱イオン水を用いては溶出されないが、0.25Mの酢酸を用いると
溶出される。ヒトの涙からのLFがまた、HICカラムに結合することが報告さ
れた(バイヤー(Baier)ら、(1990)、J.Chromat. 525、319-328)。逆相(フ
ェニル)HPLCを用いると、ハッチェンス(Hutchens)ら(PNAS USA 88(1991)
,2994-2998)は、ヒトLFおよびLF減成産生物が分離できることを示した。ヒ
トLFのトリプシンによって生じるフラグメントを、逆相(オクタデシル)HP
LCを用いて分離できた(シマザキら、(1993)、J.Diary Sci.76、946-955)
。従来技術は、hLFおよびbLFがHICを用いて分離できることを示唆しな
い。本発明はしたがって、hLFおよびbLFを分離するのにHICを用いるこ
とおよび対応する方法を含む。
緩衝液A(50mM NaPi pH7.5、2.5M(NH4)2SO4)中に希釈
された、50μgの純粋なhLFまたはbLFを、1mlのフェニルセファロース
FF(high sub;ファルマシア)カラムに、0.2ml/分の流速で充填した。5
mlの緩衝液Aでの洗浄後、すべてのhLFを、約11mlの80%緩衝液(緩衝液
B=50mM NaPi、pH7.5)を用いて、ブロック式に溶出した。これら
の条件下では、bLFの溶出は観察されなかった。すべてのbLFは、100%緩
衝液Bの引き続くブロック(5ml含有)を用いて溶出した。この結果は、hL
FおよびbLFがこの技術を用いて分離できることを明らかに示す。不都合は、
蛋白質が溶出する塩濃度が比較的高いことである。この技術を、S セファロー
スクロマトグラフィー後に得られるbLFからトランスジェニックhLFをさら
に分離するために使用できる。マウス ドムフェリン(Domferrin)
本発明の別の観点は、N-末端配列 lys-ala-val-arg-val-gln-trp-xxx-ala-va
l-ser-asn-glu-glu、80KDの、SDS PAGEによる非常におおよその分
子量およびあるMono Sからの溶出プロフィール(それによって、蛋白質が
、約0.22Mの塩濃度にて得られる)を有する、分離された、マウスのドムフェリ
ン蛋白質である。
本発明は、カチオン交換クロマトグラフィーによるそのような蛋白質の調製を
含む。
マウスのドムフェリンの幾つかの好ましい特性をまとめることができる:
1.独特の位置(すなわち、0.22M 塩;マウスのラクトフェリンは0.26M 塩
で溶出する)で、Mono Sから溶出する。
2.この蛋白質は、マウスのラクトフェリンと異なり、かつマウスのマウスのト
ランスフェリンと異なる(かつ、他のラクトフェリンおよびトランスフェリン種
と異なる)‐上記の表参照、独特のN-末端配列を有する。
3.SDS‐PAGEでの移動パターンは、-80KD蛋白質を示す(ぼやけたバ
ンドが観察され、これはおそらくグリコシル化の差異による)。
さらなる情報:
4.免疫拡散アッセイにおいて、マウスのドムフェリンと、抗マウストランスフ
ェリンまたは抗ヒトトランスフェリン抗体との交差反応性は観察されない。
5.マウスのドムフェリンは、ペルオキシダーゼ活性を有していない(ラクトペ
ルオキシダーゼ アッセイで試験した)。
本発明を、理解を明快にする目的で説明することにより、いくらか詳細に記載
してきたが、請求の範囲内で、いくらかの変更および変形が実施され得ることは
明らかである。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07K 1/22 9356−4H C07K 1/22
// C12N 15/09 ZNA 9282−4B C12N 15/00 ZNAA
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M
W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UG,
US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ミルクからのヒトラクトフェリンを実質的に精製する方法であって、 ヒトラクトフェリンを含むミルクまたはミルク画分を、高められたイオン強度 条件下で、ヒトラクトフェリン‐樹脂複合体を形成するのに適した結合期間、強 カチオン交換樹脂と接触させること; 結合しないままであるミルクまたはミルク画分を除去し、そしてヒトラクトフ ェリン‐樹脂複合体を回収すること;および ヒトラクトフェリン‐樹脂複合体からヒトラクトフェリンを溶出するのに十分 なイオン強度を有する塩溶液を用いて、回収したヒトラクトフェリン‐樹脂複合 体からヒトラクトフェリンを溶出すること から成る段階を含む方法。 2.該ミルクまたはミルク画分を強カチオン交換樹脂と接触させる該段階が、ミ ルクまたはミルク画分中のヒトラクトフェリンの予想された量にほぼ等しいかそ れより少ない結合能を有するところの、限定された量の該強カチオン交換樹脂を 用いて行われる請求項1記載の方法。 3.ミルクまたはミルク画分を該強カチオン交換樹脂と接触させることに先立ち 、ミルクまたはミルク画分が、Na ClまたはKClの添加により、約0.35〜0.4M塩に調整される請求項1記載の 方法。 4.トランスジェニック ウシ ミルクホエイが、該強カチオン交換樹脂と接触 させるために使用されるミルク画分である請求項1記載の方法。 5.回収したヒトラクトフェリン‐樹脂複合体を、ヒトラクトフェリンの溶出に 先立ち、洗浄緩衝液で洗うことからなる中間の段階をさらに含む請求項1記載の 方法。 6.回収したヒトラクトフェリン‐樹脂複合体が、カラムに注ぎ込まれる請求項 5記載の方法。 7.強カチオン交換樹脂が、Mono S(商標)およびS セファロース(商 標)から成る群より選択される請求項1記載の方法。 8.ヒトラクトフェリンを溶出するための塩溶液が、少なくともO.4M NaC lまたは0.4M KClである請求項1記載の方法。 9.実質的にウシラクトフェリンを溶出することなく、実質的にヒトラクトフェ リンを溶出するところの塩溶液を有する溶出段階を含む段階的溶出によって、ヒ トラクトフェ リンが溶出される請求項1記載の方法。 10.ヒトラクトフェリンが塩勾配によって溶出され、かつウシラクトフェリンか ら分離される請求項7記載の方法。 11.溶出されたヒトラクトフェリンを回収し、回収したヒトラクトフェリンを強 カチオン交換樹脂またはコンカナバリンA樹脂に充填し、そして実質的に精製さ れた形で、樹脂からヒトラクトフェリンを溶出することからなる段階をさらに含 む請求項1記載の方法。 12.ミルクまたはミルク画分を接触する段階が、実質的にヒトラクトフェリン透 過性である透析膜を横切って行われる請求項1記載の方法。 13.高められたイオン強度条件が、非イオン性洗浄剤が添加されているまたは添 加されていないところのミルクまたはミルク画分に、外因性のNaClまたはK Clおよび/または緩衝液および/または洗浄剤を添加することによって生成さ れる請求項1記載の方法。 14.試料中のhLF減成産生物から天然のヒトラクトフェリンを精製する方法で あって、適当な結合条件下で試料を強カチオン交換樹脂と接触させること、塩勾 配溶出または段階的溶出を適用することによって、分離可能なピークと して天然ヒトラクトフェリンを溶出すること、および無傷のアミノ末端配列を有 する天然ヒトラクトフェリンから実質的に成るピークを回収することから成る段 階を含む方法。 15.減成産生物が、エンコードされたヒトラクトフェリン蛋白質に比べてアミノ 末端アミノ酸が欠損しているところのヒトラクトフェリン種を含む請求項14記載 の方法。 16.減成産生物が、天然ヒトラクトフェリンが溶出するより低い塩濃度で溶出す る請求項14記載の方法。 17.試料中のウシラクトフェリンからヒトラクトフェリンを分離する方法であっ て、試料を強カチオン交換樹脂と接触させることおよび、優先的にヒトラクトフ ェリンを溶出するが、ヒトラクトフェリンと共にウシラクトフェリンを実質的に 溶出しないところの塩溶液を用いて、樹脂からヒトラクトフェリンを溶出するこ とを含む方法。 18.hLFおよびbLFが、塩濃度の段階的増加によって分離される請求項17記 載の方法。 19.hLFおよびbLFが、塩勾配を用いた溶出により分離される請求項17記載 の方法。 20.強カチオン交換樹脂が、Mono S(商標)または ファスト セファロース(商標) S(商標)であり、適当な結合条件が、高め られたイオン強度を含み、かつヒトラクトフェリンの溶出が、優先的にヒトラク トフェリンを溶出するが、ヒトラクトフェリンと共に非ヒトラクトフェリンを実 質的に溶出しないところの塩溶液を用いて成し遂げられる請求項17記載の方法。 21.そのミルクにおける組換えヒトラクトフェリンの発現及び分泌をエンコード するトランスジーンを収容するトランスジェニック動物のミルクから、実質的に 純粋な組換えヒトラクトフェリンを分離する方法であって、 組換えヒトラクトフェリンを含む該トランスジェニック動物のミルクまたはミ ルク画分を得ること; 該ミルクまたはミルク画分を、ヒトラクトフェリンが樹脂に結合するのに適当 な結合条件下で、強カチオン交換樹脂と接触させること; 段階的塩勾配または直線的塩勾配を用いて、強カチオン交換樹脂から組換えヒ トラクトフェリンを溶出することからなる段階を含む方法。 22.強カチオン交換樹脂が、Mono S(商標)またはファスト セファロー ス(商標) S(商標)であり、適当な結合条件が、高められたイオン強度を含 み、かつヒトラクトフェリンの溶出が、少なくとも0.5M NaClの塩溶液を 用いて溶出することにより成し遂げられる請求項 21記載の方法。 23.適当な結合条件が、約0.35〜0.4M NaClに調整したミルクまたはミル ク画分であり、溶出が、実質的に少なくとも0.4M NaClまたはKClから成 る塩溶液を用いて成し遂げられる請求項21記載の方法。 24.トランスジェニック非ヒト動物のミルクにおいて産生され、かつ強カチオン 交換樹脂および/またはコンカナバリンA樹脂により該ミルクから実質的に精製 された、組換えヒトラクトフェリン。 25.溶液からLPSを除去する方法であって、LPSを含む溶液を、固定したh LFを含む樹脂と接触させること、および固定したhLFを含む樹脂に結合した 溶液の部分を回収することからなる段階を含む方法。 26.固定したhLFを含む樹脂が、セファロースに共有的に結合したhLFであ る請求項24記載の方法。 27.ヒトラクトフェリンが、ウシラクトフェリンを含むミルクまたはミルク画分 から精製され、それによってヒトラクトフェリンがウシラクトフェリンから、塩 溶液を用いた差分溶出により分離される請求項1記載の方法。 28.ウシラクトフェリンからヒトラクトフェリンを分離するのに、疎水性相互作 用クロマトグラフィーを使用する方法。 29.ヒトおよびウシのラクトフェリンの分離方法であって、該ラクトフェリンを 含む混合物を、疎水性相互作用クロマトグラフィーに供し、そしてウシラクトフ ェリンから分離してヒトラクトフェリンを溶出することを含む方法。 30.N-末端配列lys-ala-val-arg-val-gln-trp-xxx-ala-val-ser-asn-glu-glu、 80KDの、SDS PAGEによる非常におおよその分子量および、それによ って蛋白質が、約0.22M塩濃度で得られるところのMono Sからの溶出プロ フィールを有する、単離されたマウスのドムフェリン蛋白質。 31.抗マウストランスフェリンまたは抗ヒトトランスフェリン抗体との交差反応 性を示さない請求項30記載の単離されたマウスのドムフェリン蛋白質。 32.ペルオキシダーゼ活性を有していない請求項30または31記載の単離されたマ ウスのドムフェリン蛋白質。 33.マウスのドムフェリン蛋白質の精製方法であって、該ドムフェリンの源を強 カチオン交換クロマトグラフィーに 供することを含む方法。 34.マウスのドムフェリンを精製するのに、カチオン交換クロマトグラフィーを 使用する方法。
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