JPH0958264A - 遮光フィルムの接着方法 - Google Patents

遮光フィルムの接着方法

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JPH0958264A
JPH0958264A JP23075195A JP23075195A JPH0958264A JP H0958264 A JPH0958264 A JP H0958264A JP 23075195 A JP23075195 A JP 23075195A JP 23075195 A JP23075195 A JP 23075195A JP H0958264 A JPH0958264 A JP H0958264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一人の作業者によって、一枚物の大きな遮光
フィルムの状態で手早く貼着処理をなし遂げれるように
した遮光フィルムの接着方法を提供する。 【解決手段】 遮光フィルム1上に粘着剤層2を介して
剥離フィルム3が重ね合わされてなるカーフィルムαを
使用して、遮光フィルム1が貼着される車両ウィンドゥ
ガラス7の大きさの一枚物Aにカーフィルムαをカット
し、次いで、該一枚物Aに係る剥離フィルム3を剥し、
剥離フィルム3と粘着剤面2aとの間に水分Lを介在さ
せて元に戻した後、一枚物Aをロール状体Rに巻き上
げ、しかる後、粘着剤面2aを車両ウィンドゥガラス7
のガラス面7aに対向させるようにして剥離フィルム3
を剥がしながら上記ロール状体Rを解き、遮光フィルム
1を車両ウィンドゥガラス7に貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内への紫外線
カット等の目的で、乗用車などの車両ウィンドゥガラス
に接着される遮光フィルムの接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車などの車両では、乗員が太陽から
の眩しさや紫外線をカットする目的で、或いは、車室内
の装飾品の色あせ防止や車室内から外部の視界を鮮明さ
せるといった目的等で、遮光フィルムがリアウィンドゥ
ガラスをはじめとする車両ウィンドゥガラスに接着され
ている。こうした車両ウィンドゥガラスへの遮光フィル
ムの接着は、リアウィンドゥガラスを例にすると、従
来、以下のような施工方法が一般に採られてきた。ま
ず、リアウィンドゥガラスの大きさに対し、三等分又は
四等分に分割した大きさのカーフィルム分割品を、その
接続箇所が重ね合わさるようにして、裁断する。そし
て、一枚目のカーフィルム分割品について、剥離フィル
ムを剥しつつ、且つ、剥された面の粘着剤面をリアウィ
ンドゥガラスの所定のガラス面に対向させるようにし
て、車室内側から遮光フィルムの仮の貼着をする。次い
で、二枚目のカーフィルム分割品を、一枚目のカーフィ
ルム分割品に係る遮光フィルムの境界線とが重ね合わさ
るようにして、二枚目の遮光フィルムの仮の貼着をす
る。続いて、一枚目と二枚面の重なり合った遮光フィル
ムの部分をカッター等で切り、一枚目,二枚目の遮光フ
ィルムに係る重なり不要部を取除く。このとき、一枚目
と二枚目のつなぎ合わせ部分は、曇り取り用の熱線に沿
わせてつなぎ目が判らないようにする。三枚目或いは四
枚目に係る遮光フィルムも上記施工と同じようにして行
なう。その後、トリミング処理等を行なって遮光フィル
ムの接着を完了させることになる。
【0003】上記施工で、カーフィルムをいくつもに分
割するのは、狭い車室内に作業者が入り、剥離フィルム
を剥しながら粘着剤面をガラス面に対向させて一枚の大
きな遮光フィルムを綺麗に貼着するのは困難であったか
らである。そして、一枚物のカーフィルムが大きすぎて
その取扱いが厄介で、しかも、遮光フィルムが折れ易
く、そうすると、傷として残ってしまい、また、最初か
らやり直す羽目に陥ることが多かったためである。加え
て、車種によっては、リアウィンドゥガラスが曲面形状
になっており、大きな一枚物の遮光フィルムを接着する
と、部分的に皺がよって見栄えが悪くなる理由から、遮
光フィルムを分割することで皺発生を回避させる必要性
があったためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の遮光
フィルムの接着方法は、遮光フィルムを複数分割しただ
け、その作業を複数回繰返さなければならず、作業時間
が長くかかった。そして、分割したそれらの遮光フィル
ムのつなぎ目を曇り取り用の熱線ラインに沿わせる作業
が、熟練を要し、且つ、慎重に行なわねばならないた
め、手間と時間の負担は一層大きくなっていた。一方
で、全ての車両が曇り取り用の熱線を装備しているわけ
ではなく、熱線のない車両の場合には、光線の加減でつ
なぎ目が判ってしまい、その不具合は隠しきれない状況
にあった。
【0005】斯る対策として、狭い車室内での剥離フィ
ルムを剥す作業を止め、車室内に入る前に、作業台等に
所定大きさにカットしたカーフィルムを置き、剥離フィ
ルムを剥し取った後、粘着剤面をむき出しにした遮光フ
ィルムを車室内へ持ち込み、そのままガラス面に該遮光
フィルムを貼着する試みもなされてきた。しかしなが
ら、この方法によれば、粘着剤面がむき出し状態になる
ため、遮光フィルムがゴミを拾い、該遮光フィルムを貼
り終えた状態で見ると、商品として使いものになる状態
ではなかった。一般に、遮光フィルムの貼着現場は、ク
リーンルームからは程遠く、どんなに綺麗に清掃して
も、作業台等で粘着剤面を一旦出してから車室内へ持ち
込む位の時間を経過させてしまうと、ゴミ,塵を間違い
なく拾い、遮光フィルムは欠陥品になった。加えて、粘
着剤面をそのまま出した遮光フィルムを狭い車室内へ持
ち込んで、へたに粘着剤面同士がひっ付かないようにし
てガラス面全体にわたって遮光フィルムを貼着するのは
至難であった。また、曲面形状したリアウィンドゥガラ
スに対しては、大きな一枚物にした遮光フィルムにあっ
て、前述の皺発生の問題が依然として解決できないでい
た。
【0006】本発明は前記問題点を解決するもので、遮
光フィルムをゴミや塵を拾わずして且つ接着し終えた遮
光フィルムに皺発生などもなくして、しかも、一人の作
業者によって、一枚物の大きな遮光フィルムの状態で手
早く貼着処理をなし遂げれるようにした遮光フィルムの
接着方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第一発明の要旨は、遮
光フィルム上に粘着剤層を介して剥離フィルムが重ね合
わされてなるカーフィルムを使用して、遮光フィルム
が貼着される車両ウィンドゥガラスの大きさの一枚物に
カーフィルムをカットする工程と、上記一枚物に係る
剥離フィルムを剥し、剥離フィルムと粘着剤面との間に
水分を介在させて元に戻す工程と、剥離フィルムと粘
着剤面との間に水分を介在させた上記一枚物を、ロール
状体に巻き上げる工程と、粘着剤面を車両ウィンドゥ
ガラスのガラス面に対向させるようにして剥離フィルム
を剥がしながら上記ロール状体を解き、遮光フィルムを
車両ウィンドゥガラスに貼着する工程と、を少なくとも
具備することを特徴とする遮光フィルムの接着方法にあ
る。
【0008】本第二発明の要旨は、遮光フィルム上に粘
着剤層を介して剥離フィルムが重ね合せられてなるカー
フィルムを使用して、まず、遮光フィルムが貼着される
車両ウィンドゥガラスの大きさの一枚物にカーフィルム
をカットし、次いで、該一枚物に係る剥離フィルムを剥
し、剥離フィルムと粘着剤面との間にミストを吹き付
け、再び該剥離フィルムを粘着剤面に被せ元の状態に戻
し、更に、剥離フィルム上にミストを吹き付けた後、該
剥離フィルムを内側になるようにして前記一枚物をロー
ル状体に巻き上げ、しかる後、該ロール状体の剥離フィ
ルムを一周り内側の遮光フィルムの背面に残しながら、
粘着剤面を車両ウィンドゥガラスのガラス面に対向させ
て遮光フィルムを車両ウィンドゥガラスに貼着すること
を特徴とする遮光フィルムの接着方法にある。本第三発
明の遮光フィルムの接着方法は、第一発明又は第二発明
において、遮光フィルムを車両ウィンドゥガラスに貼着
を終えた後、遮光フィルムの皺部分に熱風を吹きかける
ことを特徴とする。本第四発明の遮光フィルムの接着方
法は、第一発明〜第三発明で、遮光フィルムの車両ウィ
ンドゥガラスへの貼着に際し、貼着を終えた遮光フィル
ム又は遮光フィルム,剥離フィルムの部分を、吸盤でガ
ラス面に係止して、残りの遮光フィルムをガラス面に貼
着していくことを特徴とする。
【0009】第一発明の遮光フィルムの接着方法によれ
ば、剥離フィルムと粘着剤面の間に水分が付与され、元
に戻されているので、遮光フィルムをガラス面に貼る際
に剥離フィルムを剥がし易くなる。そして、一枚物が大
きくても、ロール状体に巻き上げられているので、車室
内での遮光フィルムの貼着が円滑に進む。また、第二発
明のごとく、剥離フィルム上にミストを吹き付け、且
つ、剥離フィルムを内側になるようにして一枚物をロー
ル状体に巻き上げると、ロール状体の剥離フィルムを一
周り内側の遮光フィルムの背面に残しながら遮光フィル
ムをガラス面に貼着できるので、貼着時での剥離フィル
ムの扱いに苦労はない。第三発明のごとく、遮光フィル
ムに熱風を吹きかけると、皺を分散消失できるので、付
形されていない二次元フィルムからなる大きな一枚物で
あっても、曲面形状の車両ウィンドゥガラスへ綺麗に接
着できる。第四発明のごとく、吸盤を使用すると、貼り
終えた遮光フィルム(又は、遮光フィルム及びその上面
に付着する剥離フィルム)の脱落防止が可能になるの
で、作業が円滑に進む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遮光フィルム
の接着方法の実施形態を詳述する。 (1)実施形態1 図1〜図10は本発明の遮光フィルムの接着方法の一形
態を示し、車両ウィンドゥガラスとして乗用車のリアウ
ィンドゥガラスへの取り付けに適用したものである。図
1はカーフィルムの部分拡大断面図、図2は図1のカー
フィルムを所定の一枚物の大きさに裁断する状態を示し
た斜視図、図3は裁断された一枚物の平面図、図4は剥
離フィルムと粘着剤面の間にミストを吹き付けている状
態を示す斜視図、図5は図4の工程を終えた後、一枚物
をロール状体に巻き上げる斜視図、図6は巻き終えたロ
ール状体の断面図、図7はロール状体を解きながらリア
ウィンドゥガラスに遮光フィルムを貼着する工程を表し
た断面図、図8は図7の作業が終わりに近づいた状態を
表した斜視図、図9は図8の縦断面図、図10は遮光フ
ィルムを貼り終えた段階の縦断面図を示す。
【0011】本発明の遮光フィルム1の接着方法に用い
るカーフィルムαは、図1のごとく、遮光フィルム1と
剥離フィルム3とで粘着剤層2を間に挟んだサンドイッ
チ構造で、遮光フィルム1をガラス面7aに貼着するに
あたって、剥離フィルム3が剥され、粘着剤面2aをガ
ラス面7aに向けるようにして該遮光フィルム1を車両
ウィンドゥガラスに貼着するものである。遮光フィルム
1はベースフィルム(ここでは、ポリエステル系フィル
ム)に顔料コーティングしたりベースフィルム自体を染
色したりして紫外線等がカットされるしくみになってい
る。
【0012】リアウィンドゥガラス7への遮光フィルム
1の接着方法は、以下の施工順序で行なわれる。まず、
車の外側から、リアウィンドゥガラス7へ指定されたカ
ーフィルムαを覆い被せ、所定の大きさの一枚物Aにカ
ットする(図2)。図2の一枚物Aは、まだカーフィル
ムαの束から単に切り取られた段階にある。カーフィル
ムαはリアウィンドゥガラス7の形状に合わせられ、最
終的には、遮光フィルム1が車室側から貼着されるのを
鑑み、特に、車室側の溝部分やその他の内装品の取付け
部分を調べたうえ、これらを考慮しながらリアウィンド
ゥガラス7の外周曲線に合わせて切断される。こうして
出来た一枚物Aを図3に示す。尚、貼着のハンドリング
を容易にすべく、一枚物Aの側縁e等に耳を付けること
もできる(図3)。
【0013】次いで、上記一枚物AをテーブルT等の作
業台に載せ、該一枚物Aに係る剥離フィルム3を剥しな
がら剥離フィルム3と粘着剤面2aとの間に、水溶液L
を霧化したミストを吹き付けていく(図4)。図4で
は、判り易く説明するため、剥離フィルム3を大きく開
けているが、実際は、粘着剤面2aから剥離フィルム3
までの隙間をできるだけ狭くして、且つ、噴霧器8によ
るミスト(水分)を粘着剤面2aに均等にいき渡るよう
に吹き付ける。この吹き付けは、狭い隙間を保つべく、
一枚物Aの略中央までの領域について水分付与を済ませ
たら、一旦、剥した剥離フィルム3を粘着剤面2aに被
せるようにする。次いで、反対側位置の剥離フィルム3
を剥し、同じように中央位置までの範囲にミストを吹き
付ける。吹き付けを終えたら、また、剥離フィルム3を
粘着剤面2aに被せ、元の状態に戻す。上記ミストの吹
き付け作業(水分付与)は、隙間を開けている間に、空
気中に浮遊する塵が粘着剤面2aに付着する虞れがある
ので、慎重且つ短時間に行なう必要がある。そうして、
粘着剤面2a全域に渡ってのミストの吹き付けを完了さ
せた後、今度は、元に戻された剥離フィルム3の上に、
更に、ミストを全面にわたって吹き付ける。
【0014】ところで、上記噴霧器8を使って吹き付け
たミストの水溶液Lは、ただの水でもよいが、洗剤(例
えば、台所用洗剤)を微量加えると、後述のガラス面7
aへの遮光フィルム1の貼着に際し、剥離フィルム3を
遮光フィルム1から剥し易くなり、一層好適となる。こ
こでは、水道水500mlに対し台所用洗剤(ライオン
株式会社製,商品名:チャーミーグリーン)を数滴加え
ている。尚、本実施形態では、水溶液Lを噴霧して、剥
離フィルム3と粘着剤面2aの間に水分付与している
が、これに代え、刷毛等で剥離フィルム3側を水分塗布
することでも達成できる。
【0015】続いて、ミストが吹き付けられた剥離フィ
ルム3側を内側になるようにして、一枚物Aをロール状
体Rに巻き上げていく(図5)。ロール状体Rに巻き上
げられていく段階で、剥離フィルム3上や粘着剤面2a
上にある余剰の水溶液L(水分)が側方ににじみ出てく
る。これまで平面状態にあって、大きな占有面積を占め
ていた一枚物Aも、ロール状体Rとして巻き上げられる
と、極めて小さくなる(図6)。尚、図6,図7,図1
1では、断面図を判り易くするため、遮光フィルム1の
ハッチングを省略している。
【0016】しかる後、遮光フィルム1のリアウィンド
ゥガラス7のガラス面7aへの接着作業に移る。これに
先立ち、車室側ガラス面7aを綺麗に清掃しておく。ガ
ラス面7aは、水洗いし、付着している塵埃を完全に除
去する。そうして、上記ロール状体Rを車室内へ持ち込
み、遮光フィルム1の貼着を実施する。遮光フィルム1
の貼着は、図7のように、剥離フィルム3を剥し、これ
を一周り内側の遮光フィルム1の背面に残しながら、現
われた粘着剤面2aをリアウィンドゥガラス7のガラス
面7aに対向させて遮光フィルム1をリアウィンドゥガ
ラス7に貼着していく。ここで、剥離フィルム3上への
前記ミストの吹き付けで、水分の作用により、剥離フィ
ルム3は一周り内側の遮光フィルム1の背面に難なく付
着する。一方、前もって処理した粘着剤面2aへのミス
ト付与で、剥離フィルム3はいとも簡単に遮光フィルム
1から剥すことができる。カーフィルムαを単に所定大
きさにカットしただけの一枚物Aであると、遮光フィル
ム1から剥離フィルム3を剥すのが難しく、また、遮光
フィルム1は折れ易く、傷つき易くなっているが、粘着
剤面2aにミストを介在させたことで、剥離フィルム3
を簡単に剥すことができ、更に、該遮光フィルム1をガ
ラス面7aへ貼着し易くなっている。一方、ロール状体
Rに巻き上げられた一枚物Aは小さくなり、持ち運びが
楽で、しかも、車室内でのハンドリングも簡単で、その
扱いに作業者が困ることは、もはやない。
【0017】更に、図7の状態から、ガラス面7aに沿
わせてロール状体Rを解いていき(図8)、リアウィン
ドゥガラス7の始点Sから終点Gまで、ガラス面7a全
域にわたって、遮光フィルム1の貼着を終える(図1
0)。遮光フィルム1の貼着過程で、剥離フィルム3
は、ロール状体Rの直径Dに対し、ほぼπD分ずれた遮
光フィルム1の背面に載った状態にあるため、従来のご
とく、剥がし取った剥離フィルム3の取扱いに苦労する
こともない。遮光フィルム1のガラス面7aへの貼着終
了後、先端部31を巻き上げていけば、剥離フィルム3
は、小さく巻き上げられた状態で車外へ取出せれるよう
になる。また、剥離フィルム3は、πD分だけ遮光フィ
ルム1から遅れた格好になり、剥離フィルム3の後部寄
り部分32が最終段階で浮き上がるため、この部分を持
って、不要の剥離フィルム3を巻き上げたりそのまま引
き出したりすることも可能である。後部寄り部分32を
引抜いた後は、遮光フィルム1の終点G部分をガラス面
7aに押し付ける。
【0018】ところで、リアウィンドゥガラス7などで
は、ルーフに向って上方傾斜しているのが通常で、遮光
フィルム1を折角貼っても、完全な接着力がつかない間
に、遮光フィルム1が倒れ落ちる傾向にある(図9の破
線)。加えて、本実施形態では、前述のように水分を介
在させているために、図7,図8のようにして遮光フィ
ルム1を貼っていくと、遮光フィルム1を接着しようと
するガラス面7aから遮光フィルム1が滑り易く、ま
た、遮光フィルム1の背面に付着する剥離フィルム3も
滑り易くなっているため、余計に遮光フィルム1が落ち
る傾向にある。それ故、ここでは、遮光フィルム1のガ
ラス面7aへの貼着のスタート地点付近で、貼着を終え
た遮光フィルム1(又は、遮光フィルム1の上面に付着
した剥離フィルム3)の上から図9のような吸盤4をガ
ラス面7aへ押し付け、この部分の遮光フィルム1をガ
ラス面7aに係止して、残りの遮光フィルム1を貼着し
ていく工夫をすることで、上記問題を解決している。磁
石を車外側から当てがい、この磁石に車室側から磁性体
を吸着させるようにして遮光フィルム1のガラス面7a
への係止等を試みたが、斯る方法では、車室側と車外側
に作業者が二人必要になり、出張等で遮光フィルム1の
接着処理を行なう場合、人件費が嵩んでしまう。本発明
者は、ガラス面7aに遮光フィルム1が、更に、この遮
光フィルム1の上に滑り易い剥離フィルム3が載ってい
ても、吸盤4でこれら車室側に貼られた遮光フィルム
1,剥離フィルム3を所定のガラス面7aに係止させる
ことが可能であることを見出した。この方法によって、
車室内で作業する者は、倒れ落ち易い或いは滑り落ち易
い遮光フィルム1部分(更には剥離フィルム3部分)を
吸盤4で係止でき、一人作業を可能にした。もちろん、
吸盤4は、必要に応じていくつでも使用できる。
【0019】一方、ガラス面7aに貼り終えた遮光フィ
ルム1は、必ずしもリアウィンドゥガラス7が図10の
ごとく平面構成でないため、部分的に皺Wが寄る傾向に
ある。特に、一枚物Aとした遮光フィルム1にあって
は、分割品に比し、皺Wの発生が増える。しかるに、本
実施形態では、こうした皺W部分に熱風を吹きかけるこ
とによって消滅させる。遮光フィルム1は、リアウィン
ドゥガラス7の曲面形状に沿ってなじもうとしても、も
ともと二次元の膜であり、遮光フィルム1がその曲面形
状に付形されていないため、どうしても皺Wがよってし
まう。これに対し、本発明者は遮光フィルム1の皺W部
分に熱風を吹きかけ、皺Wを散らすようにすると、跡か
たも残らず、皺Wが綺麗に消失するのを発見した。熱風
を吹きかける装置として、ここでは、ヒートガン(株式
会社石崎電気製作所製,商品名:プラジェット 形式:
PJ−214A)を用いている。このヒートガンは、単
なるドライヤー等と異なり、最大能力650℃の熱風を
吹きかけることができ、温度コントロール下、上記皺W
の消失に極めて効果的であった。上記遮光フィルム1の
皺Wが消失する原理は定かではないが、ポリエステル系
樹脂等からなる熱可塑性樹脂の遮光フィルム1は、常温
では固体であるが、熱を加えると軟化し流動体になるた
め、熱を吹きかけることによって、皺W部分を軟化さ
せ、うまく分散させて消失できるものと考えられる。
【0020】かくして、遮光フィルム1に残る皺Wを排
除し、必要に応じ、最後に遮光フィルム1のトリミング
処理を行なって、遮光フィルム1のリアウィンドゥガラ
ス7への接着を完成させる。
【0021】このように構成した遮光フィルム1の接着
方法は、一枚物Aの大きな遮光フィルム1にしても、ロ
ール状体Rに巻き上げらて車室内に持ち込むので、たと
え一枚物Aであっても小さくなり、遮光フィルム1の貼
着作業に支障をきたさない。そして、遮光フィルム1の
貼着に先立ち、予め剥離フィルム3と粘着剤面2aとの
間に水分付与するので、ガラス面7aに遮光フィルム1
を貼着する段階で、剥離フィルム3を簡単に剥がし取る
ことができる。従来、大きな一枚物Aを用いたりする
と、剥離フィルム3を剥す段階等で、剥し難く、遮光フ
ィルム1が折れて傷を残すことが多かったが、貼り易く
なっており、そのような事態にはならない。更に、従来
は遮光フィルム1と剥離フィルム3を「ハ」の字状に広
げていくので、剥された剥離フィルム3の処置に困って
いたが、本実施形態では、遮光フィルム1の背面に剥離
フィルム3が付着するので、作業者は遮光フィルム1の
貼着作業に専念でき、品質良好な遮光フィルム1の接着
を完成させることができる。すなわち、遮光フィルム1
の貼着を終えた後に、剥離フィルム3を剥がす処置を考
えれば済み、作業工程手順として行ない易くなってい
る。剥離フィルム3は、遮光フィルム1がガラス面7a
に貼る直前に剥されるので、塵埃が入り込む余地はな
く、高品質の接着技術が確保される。加えて、吸盤4を
用いることで、一人作業が可能になり、省力化に寄与
し、とりわけ、出張等での人件費削減に役立つ。もちろ
ん、狭い車室内に二人の作業者が入る必要がなくなり、
作業自体も行ない易くなっている。また、大きな一枚物
Aの遮光フィルム1を用いたことによる皺W発生も、熱
風を吹きかけることによって皺Wを消失できるので、何
ら不都合はない。大きな一枚物Aとなった遮光フィルム
1の接着方法が可能になったことで、作業が円滑に進む
ばかりか、熱線のない車両等でのつなぎ目の不具合も解
消され、品質的にもその優れた威力を発揮する。
【0022】(2)実施形態2 本実施形態では、剥離フィルム3と粘着剤面2aとの間
にミストを吹き付けるが、実施形態1のように剥離フィ
ルム3の上にはミストを吹き付けない。そして、剥離フ
ィルム3と粘着剤面2aとの間に水分を介在させて元に
戻した後、ここでは、遮光フィルム1を内側にして一枚
物Aをロール状体Rに巻き上げる。しかる後、図11の
ごとく、粘着剤面2aを車両ウィンドゥガラスのガラス
面7aに対向させるようにして剥離フィルム3を剥がし
ながらロール状体Rを解き、遮光フィルム1を車両ウィ
ンドゥガラスに貼着していく。遮光フィルム1の車両ウ
ィンドゥガラスへの貼着が進行するにしたがい、ロール
状体Rから剥離フィルム3が引き離されていく。このた
め、剥離フィルム3の始末が実施形態1より厄介になる
欠点はある。その他の構成,作用は、実施形態1と基本
的に同じで、実施形態1と同様の優れた効果を発揮す
る。
【0023】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。遮光フィルム1,粘着剤層2,剥離フィ
ルム3,吸盤4等の形状,大きさ,材質等は適宜選定で
きる。ミスト成分は単に水のみからなるものであっても
よい。車両ウィンドゥガラスとして、リアウィンドゥガ
ラスに限らずフロントガラス等にも適用できる。更に、
乗用車に限定されず、全ての車両に適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の遮光フィルムの
接着方法は、一人の作業者でも、一枚物の大きな遮光フ
ィルムの状態で手早く貼着処理をなし遂げることがで
き、しかも、ゴミや塵を拾わずして且つ接着し終えた遮
光フィルムに現われる皺発生なども解消できるなど、品
質向上,省力化等に多大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1におけるカーフィルムの部分拡大断
面図である。
【図2】図1のカーフィルムを所定の一枚物の大きさに
裁断する状態を示した斜視図である。
【図3】裁断された一枚物の平面図である。
【図4】剥離フィルムと粘着剤面の間にミストを吹き付
けている状態を示す斜視図である。
【図5】図4の工程を終えた後、一枚物をロール状体に
巻き上げる斜視図である。
【図6】巻き終えたロール状体の断面図である。
【図7】ロール状体を解きながらリアウィンドゥガラス
に遮光フィルムを貼着する工程を表した断面図である。
【図8】図7の作業が終わりに近づいた状態を表した斜
視図である。
【図9】図8の縦断面図である。
【図10】遮光フィルムを貼り終えた段階の縦断面図で
ある。
【図11】実施形態2で、ロール状体を解きながらリア
ウィンドゥガラスに遮光フィルムを貼着する工程を表し
た断面図である。
【符号の説明】
1 遮光フィルム 2 粘着剤層 2a 粘着剤面 3 剥離フィルム 4 吸盤 7 リアウィンドゥガラス(車両ウィンドゥガラ
ス) 7a ガラス面 A 一枚物 e 水溶液(水分) R ロール状体 W 皺 α カーフィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光フィルム上に粘着剤層を介して剥離
    フィルムが重ね合わされてなるカーフィルムを使用し
    て、(イ)遮光フィルムが貼着される車両ウィンドゥガ
    ラスの大きさの一枚物にカーフィルムをカットする工程
    と、(ロ)上記一枚物に係る剥離フィルムを剥し、剥離
    フィルムと粘着剤面との間に水分を介在させて元に戻す
    工程と、(ハ)剥離フィルムと粘着剤面との間に水分を
    介在させた上記一枚物を、ロール状体に巻き上げる工程
    と、(ニ)粘着剤面を車両ウィンドゥガラスのガラス面
    に対向させるようにして剥離フィルムを剥がしながら上
    記ロール状体を解き、遮光フィルムを車両ウィンドゥガ
    ラスに貼着する工程と、を少なくとも具備することを特
    徴とする遮光フィルムの接着方法。
  2. 【請求項2】 遮光フィルム上に粘着剤層を介して剥離
    フィルムが重ね合せられてなるカーフィルムを使用し
    て、まず、遮光フィルムが貼着される車両ウィンドゥガ
    ラスの大きさの一枚物にカーフィルムをカットし、次い
    で、該一枚物に係る剥離フィルムを剥し、剥離フィルム
    と粘着剤面との間にミストを吹き付け、再び該剥離フィ
    ルムを粘着剤面に被せ元の状態に戻し、更に、剥離フィ
    ルム上にミストを吹き付けた後、該剥離フィルムを内側
    になるようにして前記一枚物をロール状体に巻き上げ、
    しかる後、該ロール状体の剥離フィルムを一周り内側の
    遮光フィルムの背面に残しながら、粘着剤面を車両ウィ
    ンドゥガラスのガラス面に対向させて遮光フィルムを車
    両ウィンドゥガラスに貼着することを特徴とする遮光フ
    ィルムの接着方法。
  3. 【請求項3】 遮光フィルムを車両ウィンドゥガラスに
    貼着を終えた後、遮光フィルムの皺部分に熱風を吹きか
    ける請求項1または2に記載の遮光フィルムの接着方
    法。
  4. 【請求項4】 遮光フィルムの車両ウィンドゥガラスへ
    の貼着に際し、貼着を終えた遮光フィルム又は遮光フィ
    ルム,剥離フィルムの部分を、吸盤でガラス面に係止し
    て、残りの遮光フィルムをガラス面に貼着していく請求
    項1乃至3のいずれかに記載の遮光フィルムの接着方
    法。
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