JPH0966330A - 円板外周部の増肉方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形方法 - Google Patents

円板外周部の増肉方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形方法

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JPH0966330A
JPH0966330A JP7223911A JP22391195A JPH0966330A JP H0966330 A JPH0966330 A JP H0966330A JP 7223911 A JP7223911 A JP 7223911A JP 22391195 A JP22391195 A JP 22391195A JP H0966330 A JPH0966330 A JP H0966330A
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outer periphery
outer peripheral
forming
molding die
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Masakiyo Oya
雅清 大矢
Tamio Totsuka
民雄 戸塚
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Fuji Kiko Co Ltd
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    • B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21H—MAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
    • B21H5/00—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
    • B21H5/02—Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T29/00—Metal working
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円板状の金属素材の外周を増肉加工するとき
の座屈の発生を防ぎ、増肉量の増大と加工時間の短縮を
図る。 【解決手段】 円板外周部の増肉方法において、円筒状
の第1の成形型は、その外周に周溝を形成するととも
に、この周溝の対向する側面が外周に向って拡幅される
傾斜面となる第1の溝部を有し、この両側の側面の少な
くとも一方の側面を増肉が行なわれる溝部から高く形成
してなり、 金属素材の外周に第1の成形型を半径方向
から押圧する際に、この高く形成した第1の成形型の一
側の傾斜面を前記金属素材の外周の一方の面に当接させ
ることで、金属素材の外周部分を傾斜面に沿って一方向
に曲げるとともに、前記第1の溝部内で金属素材の外周
端部の増肉成形を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板外周部の増肉
方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形方法に関
し、例えば自動車用クラッチのドライブギヤに接続する
ドライブプレート等を製造する場合に用いて好適な円板
外周部の増肉方法及び外周に伝導部を有する円板部材の
成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジン部の動力をク
ランク軸を介して減速機に伝達するために用いるドライ
ブプレートの製造方法としては、特開平4−27923
9号に記載されたように、円板素材の外周部をスエジン
グダイで軸心方向にスエジング加工して、この円板素材
の外周部を肉厚にし、この増肉部の外周部または内周部
に歯車を成形する方法が知られている。
【0003】上記の方法を図7乃至図11を参照して説
明する。
【0004】まず、円板金属素材101を図7に示すよ
うに、軸心側を固定台102と押圧板103で挟持固定
し、位置決めピン104で位置決めを行なう。次に図8
に示すように、第1スエジングダイ105で円板素材1
01の外周部を軸心方向に押圧して第1のスエジング加
工を行ない、肉厚とするとともに外周側が細くなるよう
にする。次に図9に示すように、第2スエジングダイ1
06でスエジング加工部101aを断面角形に第2のス
エジング加工を行なう。
【0005】上記のようにしてスエジング加工を施され
た円板素材101を図10に示すように、下型107、
上型108及び外型109により皿状材に成形しブラン
ク110を得る。次に図11に示すように、ブランク1
10を外歯歯型ダイ111と支持ダイ112との間に保
持し、支持ダイ112を軸方向に圧入することにより、
ブランク110の厚肉外周部に歯形を形成する。このと
き、支持ダイ112の外径はブランク110の内径より
大きくなっていて、この支持ダイ112を圧入すること
により、ブランク110のスエジング加工部101aが
外側へ拡張されて外歯歯形が成形される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の製
造方法によると、図8に示すように第1スエジングダイ
105で円板素材101の外周部を押圧するときに、円
板素材101に座屈が発生しやすいために、固定台10
2と押圧板103の間から突出する円板素材101の外
周部を長くすることができず、十分な増肉成形ができな
い欠点があった。また座屈を発生させないためには増肉
速度を遅くしなければならず、生産性が低下し、しかも
増肉量を多くするためには、増肉を何工程かに分けて行
ない、その都度固定台102と押圧板103を変更しな
ければならず作業性が悪かった。さらに上記の製造方法
によると、スエジング加工、ブランク成形及び歯形成形
の各工程毎に円板素材101をそれぞれ別の治具に取り
付けなければならず、作業性が悪かった。
【0007】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、増肉成形時に発生
する座屈を防止し、増肉成形速度を増進し、増肉量を多
くし、しかも生産性を向上させることのできる円板外周
部の増肉方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形
方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に記載の本発明は、円板状の金属素材
の中央部分を治具にクランプし、前記金属素材の外周部
分を前記治具から突出した状態で前記金属素材を回転さ
せるとともに、前記外周部分に成形型を押し付けて増肉
加工を行う円板外周部の増肉方法において、円筒状の第
1の成形型は、その外周に周溝を形成するとともに、こ
の周溝の対向する側面が外周に向って拡幅される傾斜面
となる第1の溝部を有し、この両側の側面の少なくとも
一方の側面を増肉が行なわれる溝部から高く形成してな
り、金属素材の外周に第1の成形型を半径方向から押圧
する際に、この高く形成した第1の成形型の一側の傾斜
面を前記金属素材の外周の一方の面に当接させること
で、金属素材の外周部分を傾斜面に沿って一方向に曲げ
るとともに、前記第1の溝部内で金属素材の外周端部の
増肉成形を行うことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、前記第
1の成形型と同様に構成され、前記第1の溝部の幅より
幅の広い第2の溝部が外周に形成された円筒状の第2の
成形型を用意し、前記第1の成形型により増肉形成され
た増肉部分に第2の成形型を当接押圧して、さらに増肉
成形を行うことを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の本発明は、円板状
の金属素材の中央部分を治具にクランプし、前記金属素
材の外周部分を前記治具から突出した状態で前記金属素
材を回転させるとともに、前記外周部分に成形型を押し
付けて増肉加工を行った後、増肉した外周部分に伝導部
を成形する外周に伝導部を有する円板部材の成形方法に
おいて、外周に周溝を形成するとともに、この周溝の対
向する側面が外周に向って拡幅される傾斜面となる第1
の溝部を有し、この両側の側面の少なくとも一方の側面
を増肉が行なわれる溝部から高く形成してなる円筒状の
第1の成形型を、この高く形成した第1の成形型の一側
の傾斜面を前記金属素材の外周の一方の面に当接するよ
うに金属素材の外周に半径方向から押圧することで、金
属素材の外周部分を傾斜面に沿って一方向に曲げるとと
もに、前記第1の溝部内で金属素材の外周端部の増肉成
形を行う第1の工程と、外周に伝導部成形用の転造部を
形成してなる第4の成形型を金属素材の増肉部分外周に
半径方向から当接押圧して金属素材の外周に伝導部を成
形する第2の工程と、を有することを特徴とする。
【0011】また、請求項4に記載の本発明は、前記第
1の工程において、前記第1の成形型と同様に構成さ
れ、前記第1の溝部の幅より幅の広い第2の溝部が外周
に形成された円筒状の第2の成形型を用意し、前記第1
の成形型により増肉形成された増肉部分に第2の成形型
を当接押圧して、さらに増肉成形を行うことを特徴とす
る。
【0012】また、請求項5に記載の本発明は、外周に
略矩形状の周溝を形成した円筒状の第3の成形型を、前
記第1の工程で形成された増肉部分の外周に当接押圧す
ることで、金属素材の外周部分を所定の形状に形成した
後、前記第2の工程を行うことを特徴とする。
【0013】また、請求項6記載の本発明は、前記複数
の成形型を前記金属素材の外周に半径方向に進退可能に
配置し、前記治具から突出した金属素材の外周の加工を
同一治具上で順次実施することを特徴とする。
【0014】また、請求項7記載の本発明は、前記第1
の成形型において、増肉が行なわれる前記第1の溝部か
ら高く形成されるとともに、前記金属素材の外周の一方
の面に当接する一方の傾斜面は、金属素材の軸直角面に
対して0.5度乃至15度の傾斜角を有することを特徴
とする。
【0015】また、請求項8記載の本発明は、前記第1
の成形型において、前記第1の溝部の他方の傾斜面は、
金属素材の軸直角面に対して0.5度乃至3度の傾斜角
を有することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項1に記載の円板外周部の増
肉方法及び請求項3に記載の外周に伝導部を有する円板
部材の成形方法によれば円板状の金属素材の外周に第1
の成形型の第1の溝部を押し込んで増肉成形を行なうと
き、金属素材の外周の一方の面が第1の溝部の一方の傾
斜面に接触しながら一方向へ曲げられ、底面に当接して
増肉が行なわれるので、金属素材の座屈の発生を防止す
ることができる。また本発明の請求項2に記載の円板外
周部の増肉方法及び請求項4に記載の外周に伝導部を有
する円板部材の成形方法によれば第1の溝部より幅の広
い第2の溝部を有する第2の成形型で増肉成形を行なう
ことにより、増肉量を容易に増大させることができる。
このときも第2の溝部の傾斜面により座屈の発生を防止
することができる。さらに請求項5に記載の外周に伝導
部を有する円板部材の成形方法によれば第3の成形型に
より増肉部分を所定の形状に成形することで伝導部の成
形が行ない易い形状にしている。
【0017】また、本発明の請求項6に記載の円板外周
部の増肉方法によれば、金属素材を同一治具でクランプ
した状態で金属素材の外周の加工を順次実施するように
したので、加工時間の短縮を図ることができる。
【0018】また、本発明の請求項7に記載の円板部材
の成形方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形方
法によれば、金属素材の一面が接触する一方の傾斜面の
傾斜角を0.5〜15度にすることで金属素材の外周の
一方の面が傾斜面に摺接して座屈を防止する。
【0019】さらに、本発明の請求項8に記載の円板部
材の成形方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形
方法によれば、他方の傾斜面の傾斜角を0.5〜3度に
することで金属素材の外周端部を第1の成形型の第1の
溝部内で増肉できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の円板外周部の増肉
方法及びこれに用いる成形型の一実施形態を図面を参照
して説明する。
【0021】まず図1に示すように、所定の外径の円板
状の金属素材1を上金型2、下金型3及び抜き金型4を
用いて、プレス加工で中心の軸孔1aと、軸孔1aに対
し同心状の段差部1bとを成形する。上金型2及び下金
型3の中心には円柱状の抜き金型4を軸方向に昇降可能
に案内する案内孔2a,3aが形成されている。また上
金型2及び下金型3には、金属素材1に軸孔1aを中心
とする円環状の段差部1bを成形するための凹部2b及
び凸部3bが対向して形成されている。
【0022】上記の上金型2と下金型3との間に金属素
材1を挟持して押圧することにより、円環状の段差部1
bが成形される。次に抜き金型4を矢印P方向に押し下
げることにより、軸孔1aが成形される。
【0023】次に、前記金属素材1を上金型2及び下金
型3によりクランプした状態で、第1の工程として図2
に示すように第1の成形型としての第1のローラ5を用
いて、第1の増肉成形を行なう。第1のローラ5は金型
2,3の軸方向に平行な図示しない軸に回転自在に支持
されており、外周に後述する溝部6が形成されている。
そして金型2,3でクランプされた金属素材1を回転さ
せながら、第1のローラ5を金型2,3から突出した金
属素材1の外周に押し付けて第1の増肉成形を行なう。
【0024】第1のローラ5の外周に形成された溝部6
は図2に示すように、対向する側面6a,6b及び底面
6cから構成されており、側面6a,6bは外周側に向
って拡幅する傾斜面となっている。また一方の傾斜面6
a側の第1のローラ5の外径は他方の傾斜面6b側の第
1のローラ5の外径より大きくなっている。さらに傾斜
面6aの傾斜角α1 は第1のローラ5の軸直角面に対し
て0.5度乃至15度となっており、傾斜面6bの傾斜
角α2 は同じく0.5度乃至3度となっている。ここ
で、第1のローラ5の側面6bの外径を大きくして両側
面6a,6bの外径を同じにしてもよい。
【0025】一方、溝部6の底面6cは傾斜面6a側か
ら軸方向に向って0.5度乃至15度の角度α3 で傾斜
している。また傾斜面6aと底面6cとの接する部分の
曲率半径R1 は、傾斜面6bと底面6cとの接する部分
の曲率半径R2 より大きくなっている。なお曲率半径R
1 ,R2 は1mm乃至3mmの範囲で適宜設定する。
【0026】ここで、溝部6の一方の傾斜面6aの傾斜
角α1 を0.5度より小さく設定すると、第1のローラ
5の溝部6の底面6cと金属素材1の外周端部が同期回
転するので、金属素材1の一方の面と傾斜面6aの間で
擦れが生じ、金属素材1の一方の面に擦れ痕が付着する
とともに、傾斜面6aが摩耗して耐久性が悪くなる。ま
た、径方向荷重により金属素材1が他方の面側(図2
(a)中下側)に座屈しやすくなる。逆に傾斜面6aの
傾斜角α1 を15度より大きく設定すると、金属素材1
の傾斜面6aと摺接しない部分で一方の面側に座屈しや
すくなる。
【0027】次に、溝部6の他方の傾斜面6bの傾斜角
α2 を0.5度より小さく設定すると前記一方の傾斜面
6aの場合と同様に、金属素材1と傾斜面6bとの間で
擦れが生じ、金属素材1に擦れ痕が付着するとともに、
傾斜面6bが摩耗して耐久性が悪くなる。逆に傾斜面6
bの傾斜角α2 を3度より大きく設定すると、金属素材
1の外周端部が溝部6内に留まらずに外に逃げて所定幅
での増肉が充分に行なわれなくなる。
【0028】さらに、溝部6の底部6cの傾斜角α
3 は、増肉する部位を調節するために設けられており、
傾斜角が小さいと増肉部分の基部側(図2(b)中上
側)から先に増肉が行なわれ、傾斜角が大きいと増肉部
分の先端側(図2(b)中下側)から先に増肉が行なわ
れる。しかし、傾斜角α3 を15度より大きくすると、
増肉部の基部側の増肉が十分に行なわれなくなる。
【0029】次に第1の工程における第1の増肉成形の
手順を説明する。図2(a)に示すように第1のローラ
5の溝部6の傾斜面6aに金属素材1の片面を当接さ
せ、金属素材1を回転させながら、第1のローラ5を金
型2,3側に押し付ける。この結果図2(b)に示すよ
うに、金属素材1は傾斜面6aに沿って一方向に曲げら
れ、底部6cに当接して押圧される。次にさらに第1の
ローラ5を押し付けることにより、図2(c)に示すよ
うに溝部6内で金属素材1の外周は増肉される。
【0030】このとき金属素材1は溝部6の傾斜面6a
に沿って一方向に曲げられるので座屈の発生を防ぐこと
ができる。また溝部6の底面6cの両側に曲率半径
R1 ,R2 (R1 >R2 )の円弧状部が形成されている
ので、増肉成形中の金属素材1の金属粒子のフローを円
滑に行なうことができる。さらに金属素材1は段差部1
bを介して金型2,3で挟持されているので、増肉成形
時の応力により金属素材1全体に歪が発生することを防
止できる。なお図2(b)に示す増肉成形時に、抱束が
なく最も座屈しやすいdで示す範囲の増肉ストロークを
短くすることより、座屈を防いで容易に増肉させること
ができる。
【0031】次に図3に示すように、第2の成形型とし
ての第2のローラ7を用いて第2の増肉成形を行なう。
第2のローラ7も第1のローラ5とほぼ同様に構成され
ているが、第2のローラ7の外周に形成された第2の溝
部8の幅Aは第1のローラ5の第1の溝部6の幅aより
大きくなっている。そして第1の工程と同様に第2のロ
ーラ7の溝部8内に第2工程で成形された増肉部を押し
付けて、さらに増肉成形を行なう。
【0032】この第2の増肉成形においても第1の工程
と同様に傾斜面8aにより座屈を防止し、曲率半径
R3 ,R4 により金属素材1の金属粒子のフローを円滑
に行なうことができる。また溝部8の幅Aが第1のロー
ラ5の溝部6の幅aより大きくなっているので、増肉部
の量を増大させることができる。
【0033】次に図4に示すように、第3の成形型とし
ての第3のローラ9を用いて、金属素材1の増肉部外周
を伝導部としてのギヤを成形するために必要な形状に成
形する。第3のローラ9の外周には断面がほぼ矩形状の
溝部10が形成されており、第3のローラ9を金属素材
1の増肉部外周に押し付けることにより、増肉部の断面
形状をほぼ矩形状とする。
【0034】次に第2の工程として図5に示すように、
第4工程で成形された増肉部外周に第4の成形型として
のギヤ転造ローラ11を押し当ててギヤを成形する。こ
のとき増肉部両側に突出した部分をトリミングして、必
要な形状のギヤとする。
【0035】上記実施形態に示した成形型としてのロー
ラ5,7を用いて、円板状の金属素材1の外周部を増肉
成形する増肉方法によれば、ローラ5,7の外周にそれ
ぞれ形成された溝部6,8に傾斜面を設けたので、増肉
成形時に座屈が発生することを防止でき、増肉成形の速
度を速くすることができる。またこのような座屈防止部
を設けることにより、各工程における増肉量を多くする
ことができる。
【0036】さらに溝部6,8の底部6c,8cに設け
た傾斜面の角度を適時設定することにより、金属素材1
の外周部分の増肉を行なう位置が調整できるので、図6
に示すような増肉部1cと平板部1dとの境界部にアン
ダーカット1eが発生することを防止できる。また溝部
6,8の傾斜面と底面とが接する部分を円弧状としたの
で成形時の金属粒子のフローを円滑にすることができ
る。これにより成形品の強度及び耐久性を向上させるこ
とができる。
【0037】また、金型2,3によりクランプされた金
属素材1の外周にローラ5,7,9,11を半径方向に
進退可能に配置し、ローラ5,7,9,11を交互に金
属素材1の外周に押し当てて成形を行なうことにより、
金型を変更することなく1クランプで全工程の成形が可
能となり、作業効率を向上させることができる。
【0038】上記実施形態では金属素材1の外周に増肉
部を成形し、この増肉部の外周に伝導部としてのギヤを
成形して自動車のドライブプレートを製造する場合につ
いて説明したが、成形品はドライブプレートに限定され
ず、例えば増肉部の外周に伝導部としての周溝を成形し
てプーリを製造する場合にも応用でき、同様の効果を得
ることができる。
【0039】
【発明の効果】上述した通り、本発明の円板外周部の増
肉方法及び外周に伝導部を有する円板部材の成形方法に
よれば、成形型の外周に傾斜した側面を有する溝部を形
成し、金属素材の一方の面を溝部の一方の傾斜面に当接
押圧して増肉成形を行なうようにしたので、座屈の発生
を防止して高速で容積の大きい増肉成形を行なうことが
できる。また、各工程に用いる成形型を同一治具上でク
ランプされた金属素材の外周に進退可能に配置し、各工
程を順次実施することにより、作業の効率化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円板外周部の増肉方法の一実施形態の
第1工程を示す断面説明図である。
【図2】同じく第2工程を示す断面説明図である。
【図3】同じく第3工程を示す断面説明図である。
【図4】同じく第4工程を示す断面説明図である。
【図5】同じく第5工程を示す断面説明図である。
【図6】従来の増肉方法において発生するアンダーカッ
トの状態を示す断面説明図である。
【図7】従来のドライブプレートの製造方法の一例の第
1工程を示す断面説明図である。
【図8】同じく第2工程を示す断面説明図である。
【図9】同じく第3工程を示す断面説明図である。
【図10】同じく第4工程を示す断面説明図である。
【図11】同じく第5工程を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 金属素材 2,3 治具(金型) 5 第1の成形型(第1のローラ) 6 第1の溝部 6a,6b 傾斜面 6c 底面 7 第2の成形型(第2のローラ) 8 第2の溝部 8a 傾斜面 9 第3の成形型(第3のローラ)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の金属素材の中央部分を治具にク
    ランプし、前記金属素材の外周部分を前記治具から突出
    した状態で前記金属素材を回転させるとともに、前記外
    周部分に成形型を押し付けて増肉加工を行う円板外周部
    の増肉方法において、 円筒状の第1の成形型は、その外周に周溝を形成すると
    ともに、この周溝の対向する側面が外周に向って拡幅さ
    れる傾斜面となる第1の溝部を有し、この両側の側面の
    少なくとも一方の側面を増肉が行なわれる溝部から高く
    形成してなり、 金属素材の外周に第1の成形型を半径方向から押圧する
    際に、この高く形成した第1の成形型の一側の傾斜面を
    前記金属素材の外周の一方の面に当接させることで、金
    属素材の外周部分を傾斜面に沿って一方向に曲げるとと
    もに、前記第1の溝部内で金属素材の外周端部の増肉成
    形を行うことを特徴とする円板外周部の増肉方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の成形型と同様に構成され、前
    記第1の溝部の幅より幅の広い第2の溝部が外周に形成
    された円筒状の第2の成形型を用意し、前記第1の成形
    型により増肉形成された増肉部分に第2の成形型を当接
    押圧して、さらに増肉成形を行うことを特徴とする請求
    項1記載の円板外周部の増肉方法。
  3. 【請求項3】 円板状の金属素材の中央部分を治具にク
    ランプし、前記金属素材の外周部分を前記治具から突出
    した状態で前記金属素材を回転させるとともに、前記外
    周部分に成形型を押し付けて増肉加工を行った後、増肉
    した外周部分に伝導部を成形する外周に伝導部を有する
    円板部材の成形方法において、 外周に周溝を形成するとともに、この周溝の対向する側
    面が外周に向って拡幅される傾斜面となる第1の溝部を
    有し、この両側の側面の少なくとも一方の側面を増肉が
    行なわれる溝部から高く形成してなる円筒状の第1の成
    形型を、この高く形成した第1の成形型の一側の傾斜面
    を前記金属素材の外周の一方の面に当接するように金属
    素材の外周に半径方向から押圧することで、金属素材の
    外周部分を傾斜面に沿って一方向に曲げるとともに、前
    記第1の溝部内で金属素材の外周端部の増肉成形を行う
    第1の工程と、 外周に伝導部成形用の転造部を形成してなる第4の成形
    型を金属素材の増肉部分外周に半径方向から当接押圧し
    て金属素材の外周に伝導部を成形する第2の工程と、 を有することを特徴とする外周に伝導部を有する円板部
    材の成形方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程において、前記第1の成
    形型と同様に構成され、前記第1の溝部の幅より幅の広
    い第2の溝部が外周に形成された円筒状の第2の成形型
    を用意し、前記第1の成形型により増肉形成された増肉
    部分に第2の成形型を当接押圧して、さらに増肉成形を
    行うことを特徴とする請求項3記載の外周に伝導部を有
    する円板部材の成形方法。
  5. 【請求項5】 外周に略矩形状の周溝を形成した円筒状
    の第3の成形型を、前記第1の工程で形成された増肉部
    分の外周に当接押圧することで、金属素材の外周部分を
    所定の形状に形成した後、前記第2の工程を行うことを
    特徴とする請求項3又は4に記載の外周に伝導部を有す
    る円板部材の成形方法。
  6. 【請求項6】 前記複数の成形型を前記金属素材の外周
    に半径方向に進退可能に配置し、前記治具から突出した
    金属素材の外周の加工を同一治具上で順次実施すること
    を特徴とする請求項2に記載の円板外周部の増肉方法又
    は請求項3,4又は5に記載の外周に伝導部を有する円
    板部材の成形方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の成形型において、増肉が行な
    われる前記第1の溝部から高く形成されるとともに、前
    記金属素材の外周の一方の面に当接する一方の傾斜面
    は、金属素材の軸直角面に対して0.5度乃至15度の
    傾斜角を有することを特徴とする請求項1記載の円板外
    周部の増肉方法又は請求項3に記載の外周に伝導部を有
    する円板部材の成形方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の成形型において、前記第1の
    溝部の他方の傾斜面は、金属素材の軸直角面に対して
    0.5度乃至3度の傾斜角を有することを特徴とする請
    求項1記載の円板外周部の増肉方法又は請求項3に記載
    の外周に伝導部を有する円板部材の成形方法。
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