JPH097162A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH097162A
JPH097162A JP17412295A JP17412295A JPH097162A JP H097162 A JPH097162 A JP H097162A JP 17412295 A JP17412295 A JP 17412295A JP 17412295 A JP17412295 A JP 17412295A JP H097162 A JPH097162 A JP H097162A
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JP
Japan
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magnetic
recording medium
magnetic recording
powder
derivative
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JP17412295A
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English (en)
Inventor
Masataka Matsute
雅隆 松手
Horyu Machida
方隆 町田
Mayumi Miyashita
眞由美 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性支持体1上に磁性層2を有する磁気記
録媒体において、磁性層2に含まれる強磁性粉末が一般
式〔I〕で表される1,8−ナフタレンジカルボン酸無
水物又はその誘導体と、一般式〔II〕で表される1,8
−ナフタレンジカルボン酸又はその誘導体との少なくと
も一方で被覆若しくは表面処理されていることを特徴と
する磁気記録媒体。 【効果】 磁性層中の強磁性粉末の分散性を向上させ、
腐蝕、粉落ちを抑えると共に、非磁性支持体に対する十
分な接着強度を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ、磁気ディス
ク等の磁気記録媒体、特に磁性層を塗布によって形成し
た塗布型磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータのバックアップ用
データカートリッジやビデオテープレコーダ用ビデオテ
ープ等において塗布型の磁気記録媒体が従来から使用さ
れている。
【0003】このような磁気記録媒体においては、強磁
性粉末や結合剤(バインダ樹脂)、分散剤、潤滑剤等を
有機溶剤に分散、混練してなる磁性塗料をポリエステル
フィルム等の非磁性支持体上に塗布、乾燥することによ
って、磁性層を形成している。
【0004】近年、磁気記録の分野、特にビデオテープ
レコーダ等における高画質化を図るために、一層の高密
度記録化が要求されている。この要求に対応して、従来
から磁気記録媒体等の磁性粉末として用いられていた酸
化鉄系に代わって鉄又は鉄を主体とする磁性金属材料が
用いられるようになっている。
【0005】これらの鉄又は鉄合金から構成される強磁
性金属微粒子(強磁性金属磁性粉)は、酸化鉄やオキシ
水酸化鉄、或いはCo、Ni、Mn、Cu、Zn、T
i、V等のFe以外の金属を含む酸化鉄やオキシ水酸化
鉄等を水素ガスで還元することによって製造される。こ
れらの強磁性金属微粒子は、磁化量、磁束密度、更には
出力が大きく、従来の酸化鉄系の強磁性微粒子よりも優
れた磁気記録特性を有している。
【0006】しかしながら、上記の強磁性金属微粒子
は、表面活性が高く、大気中で酸化され易いため、次の
ような問題があった。即ち、強磁性金属微粒子の保存中
や、樹脂や有機溶媒等との混合による塗料化の工程中、
或いは、ポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に塗
布してシート化した後、所定の雰囲気、温度及び湿度等
の条件下での保管中に、主として酸素等のガス及び水分
の作用で酸化(腐蝕)が進行して、飽和磁化等の磁気特
性の経時劣化が生じるため、保存安定性に問題があっ
た。
【0007】また、優れた磁気特性を有する磁気記録媒
体を得るには、微粒子化された強磁性粉末を用いる必要
があるが、このような磁性粉末は微粒子化される程に磁
性塗料中での分散性が悪くなり易いので、磁性粉末の分
散性を安定して高めることが必要となる。
【0008】従来から、磁性粉末の分散性を高めるため
に、H2 NC2 4 Si(OC2 カップリング剤や安息香酸の誘導体を表面処理剤として
用いて、強磁性粉末の表面を処理する方法が知られてい
る。
【0009】しかし、これらの従来の処理剤を用いた磁
気記録媒体においては、強磁性粉末の分散性は幾分良好
であるものの、磁性層の粉落ち、非磁性支持体に対する
接着強度及び耐腐蝕性の不足等の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁性
粉の分散性が十分であると共に、耐腐蝕性に優れ、粉落
ちが抑制され、かつ非磁性支持体に対する磁性層の接着
力が向上した磁気記録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した本
発明の目的を達成すべく鋭意検討した結果、強磁性粉末
の表面に、極性基を有する1,8−ナフタレンジカルボ
ン酸又はその誘導体或いは1,8−ナフタレンジカルボ
ン酸無水物又はその誘導体を作用させれば、これらのナ
フタレン系化合物の極性基が強磁性粉末の表面に吸着
し、被膜が形成された形となって強磁性粉末の表面を改
質し、これによって強磁性粉末の耐酸化性(防錆性)と
分散性が向上し、また、結合剤樹脂との吸着性が向上し
て(これは、置換基(官能基)の選択により一層良好と
なる。)粉落ちの防止、非磁性支持体に対する接着強度
の向上を実現できることを見出し、本発明に到達したの
である。
【0012】即ち、本発明は、磁性粉と結合剤とを主体
とする磁性層を有する磁気記録媒体において、下記一般
式〔I〕で表される1,8−ナフタレンジカルボン酸無
水物又はその誘導体と、下記一般式〔II〕で表される
1,8−ナフタレンジカルボン酸又はその誘導体との少
なくとも一方が前記磁性層に含有されていることを特徴
とする磁気記録媒体に係るものである。
【化2】 (但し、上記一般式〔I〕及び〔II〕において、R1
びR2 は水素原子又は互いに同一の若しくは異なる置換
基であって共同して環を形成してもよく、Xは水素原子
又はNa、K等のアルカリ金属原子である。)
【0013】本発明の磁気記録媒体によれば、2つのカ
ルボキシル基又はその塩、或いはその無水物からなる極
性基を有する1,8−ナフタレンジカルボン酸又はその
誘導体と、1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物又は
その誘導体との少なくとも一方を磁性層に含有させる
と、それらのナフタレン系化合物の極性基が磁性粉の表
面に吸着し、被膜が形成された形となって強磁性粉末の
表面を改質する。この場合、上記のナフタレン系化合物
によって予め磁性粉の表面を処理し、この処理磁性粉を
磁性層に含有させると、磁性粉の表面改質作用が一層向
上する。
【0014】こうして、磁性粉の表面には、本来的に防
錆性に優れた上記のナフタレン系化合物が吸着されるた
めに、磁性粉の防錆性(耐腐蝕性又は耐酸化性)が改善
されると共に、上記ナフタレン系化合物の炭化水素基部
分や官能基部分(R1 、R2)によって結合剤中への磁
性粉の分散性と結合剤に対する吸着性が向上する。特
に、置換基R1 、R2 として官能基を選択することによ
って、結合剤又はその硬化剤との相溶性、吸着性、反応
性が向上し、磁性層からの粉落ちの防止、非磁性支持体
に対する接着強度の向上を実現できる。
【0015】ここで、一般式〔I〕又は〔II〕の上記ナ
フタレン系化合物に導入される置換基R1 、R2 として
は、水素原子をはじめ、F、Cl、Br等のハロゲン原
子、−OH、−NH2 、−NO2 、−SO4 K、−NH
(CH2 n CH3 、−O(CH2 n CH3 、−N
(CH3 )(CH2 n CH3 、−NHCH(OH)CH
2 CH2 CH3 、−NH(CH2 n CH(OH)(CH
2 m CH3 、アルキル基(特に炭素数1〜10)、アミ
ド基、炭化水素オキシ基(特に炭素数1〜10)又は−C
OOX(Xは水素原子又はNa、K等のアルカリ金属原
子である。)等の官能基であり、−COOXであるとき
は共同して−CO−O−CO−化し、環を形成してもよ
い(但し、n及びmはそれぞれ整数(特に1〜18)であ
る。)。
【0016】上記ナフタレン系化合物の具体例として
は、後述する実施例で使用する各ナフタレンジカルボン
酸若しくはその無水物、又はその誘導体が挙げられ、ま
た磁性粉の表面改質をより効果的に行うためにR1 又は
2 に官能基を導入した下記の各化合物(1)〜(28)
を挙げることができる。
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】本発明による磁気記録媒体において、一般
式〔I〕又は〔II〕の上記ナフタレン系化合物の添加量
(双方が添加される場合にはその合計量)は、磁性粉 1
00重量部に対して 0.1〜7重量部の範囲内にあることが
好ましい。この添加量が 0.1重量部未満であると、その
添加による効果が十分とはならず、また7重量部を超え
ると、磁性粉への吸着量よりも過剰となり、無駄となる
ことがある。
【0020】また、一般式〔I〕又は〔II〕の上記ナフ
タレン系化合物は、同じ一般式のものでは1種だけでは
なく複数併用できるし、また異なる一般式のものでも複
数種を組み合わせて用いることもできる。
【0021】そして、上記ナフタレン系化合物と共に、
添加剤としてこれまで用いられてきた例えば直鎖若しく
は分岐状のアルキル酸化合物(特に直鎖状アルキル酸)
を併用することもできる。こうしたアルキル酸として
は、シュウ酸、フタル酸、クエン酸、ベンゼンテトラカ
ルボン酸等の多価カルボン酸が好ましく、磁性粉に上記
ナフタレン系化合物と同時に或いは別途に多価カルボン
酸を一部吸着させることにより、磁性粉表面の表面被覆
率を高くすることができる。
【0022】このような併用可能なアルキル酸等の添加
剤の添加量としては、磁性粉 100重量部に対して0〜10
重量部であることが好ましく、3〜8重量部であるのが
更によい。この添加量が10重量部を超えると、磁性粉へ
の吸着量よりも過剰となり、無駄となることがある。
【0023】本発明の磁気記録媒体において、上記ナフ
タレン系化合物により磁性粉を表面処理する場合、その
処理方法としては、例えば、磁性塗料の混合前にニー
ダ、コニーダ等のように強力な剪断力を有する混合機を
用いて強磁性粉末とナフタレン系化合物を混合、分散さ
せて一次分散と同時に磁性粉末の表面処理を行う方法
や、ワンショット法等によりナフタレン系化合物を強磁
性粉末やその他の磁性塗料材料と共に混練して磁性塗料
を調製すると同時に、強磁性粉末の表面にナフタレン系
化合物を吸着させる方法が挙げられる。
【0024】また、メチルエチルケトン、トルエン、シ
クロヘキサノン等の溶剤にナフタレン系化合物を溶解又
は分散させた溶液中に強磁性粉末を加え、一定時間反応
させた後、後処理するか或いはそのまま、磁性塗料材料
として上記方法に用いることもできる(この場合は、ナ
フタレン系化合物を改めて添加してもよいし、添加しな
くてもよい)。上記の後処理としては、濾過後に溶剤で
洗浄し、乾燥して処理磁性粉末を得る方法等がある。
【0025】本発明による磁気記録媒体において使用さ
れる磁性粉(強磁性粉末)は、通常使用される強磁性粉
末であれば何ら限定されず、従来より公知のものが使用
可能であることは勿論、より粒子サイズの細かい強磁性
粉末にも使用可能である。特に、金属磁性粉末を用いる
と、一層効果的である。
【0026】使用可能な金属磁性粉末としては、例え
ば、Fe、Co、Ni、Fe−Co合金、Fe−Ni合
金、Fe−Co−Ni合金、Co−Ni合金、Fe−C
o−B合金、Fe−Co−Cr−B合金、Mn−Bi合
金、Mn−Al合金、Fe−Co−V合金等が挙げられ
る。また、これらの磁性粉末の種々の特性を改善する目
的で、Al、Si、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の
金属成分が添加されたものであってよい。
【0027】また、酸化物磁性粉末も使用可能である
が、これには、例えば、γ−Fe2 3 、Co含有γ−
Fe2 3 、Fe3 4 、Co含有Fe3 4 、Co被
着γ−Fe2 3 、Co被着Fe3 4 、CrO2 等が
挙げられる。
【0028】本発明による磁気記録媒体において使用さ
れる磁性粉は、上記ナフタレン系化合物等との吸着性を
高めるため、pH7以上の塩基性であることが望ましい。
【0029】本発明による磁気記録媒体の磁性層は、上
記強磁性粉末を結合剤樹脂に分散させたものであるが、
使用される結合剤樹脂としては、通常使用される結合剤
がいずれも使用可能である。
【0030】例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−マレイン酸−アクリル酸共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ニトロセルロース等の繊維素系樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール
樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹
脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂等を単独又は併
用することができる。更には、他の熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂等を併用
してもよい。
【0031】なお、上記の繊維素系樹脂には、セルロー
スエーテル、セルロース無機酸エステル、セルロース有
機酸エステル等のセルロース誘導体が挙げられる。フェ
ノキシ樹脂は機械的強度が大きく、寸法安定性に優れ、
耐熱、耐水、耐薬品性がよく、接着性がよい等の長所を
有する。
【0032】使用可能な結合剤の具体例として、塩化ビ
ニル系共重合体としては、ユニオンカーバイド社製の
「VAGH」、「VYHH」、「VMCH」、積水化学
(株)製の「エスレック」、「エスレックA−5」、
「エスレックC」、「エスレックM」、電気化学工業
(株)製の「デンカビニル1000G」、「デンカビニル10
00W」等が挙げられる。フェノキシ樹脂としては、東都
化成社製のYP−50、 EK−35、ユニオンカーバイド社
製のPKHH等が挙げられる。ポリウレタン系樹脂とし
ては、藤倉化成社製のアクレタン、三井日曹ウレタン社
製のPS−706 、PS−815 、大日精化社製のMAU−
2010、日本ポリウレタン工業社製のN−3022、DN−39
85、MG−0130、グッドリッチ社製のエスタン5701、大
日本インク社製のPANDEX78−8等が挙げられる。
【0033】使用可能な結合剤は、−COOM、−SO
3 M、−OSO3 M、−PO3 M及び−OPO3 M(但
し、MはNa、K等のアルカリ金属又はメチル基、エチ
ル基等のアルキル基である。)からなる群より選ばれた
少なくとも1種の極性基と2個以上のOH基とを分子内
に有することが好ましい。この場合、上記の極性基は磁
性粉表面又は上記のナフタレン系化合物との親和性が良
いために、磁性粉の分散性を助長し、また上記のOH基
は硬化剤と反応して磁性層の塗膜強度(耐久性)を向上
させ、粉落ちの防止に寄与する。
【0034】上記の極性基の量は結合剤1g当たり0.03
〜0.3mmol が好ましい。結合剤1g当たり0.03mmolより
少ないと、分散性に対する効果が小さくなり、 結合剤
1g当たり 0.3mmolより多い場合には、吸湿性が高くな
り、耐候性が悪くなるばかりでなく、かえって分散性が
悪化してしまう場合がある。また、この極性基は1種類
でも2種類以上含まれても構わない。
【0035】上記結合剤を硬化させて磁性層の耐久性を
一層向上させるために、硬化剤を添加するのが好まし
い。このような硬化剤としては、芳香族イソシアネー
ト、例えばトリレンジイソシアネート(TDI)、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
キシレンジイソシアネート(XDI)、メタキシレンジ
イソシアネート(MXDI)、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、アニソール型ジイソシアネート等のジイソシ
アネートの縮合タイプや、活性水素化合物との付加体等
が可能であり、特にトリレンジイソシアネート(TD
I)系が好適である。硬化剤の添加量は、全結合剤量に
対して5〜30重量%が好ましい。
【0036】具体例としては、住友バイエルン社製の各
種スミジュール、各種デスモジュール、武田薬品工業社
製の各種タケネート、日本ポリウレタン工業社製の各種
コロネート等が挙げられる。
【0037】また、本発明による磁気記録媒体において
は、上記のナフタレン系化合物、強磁性粉、結合剤樹脂
の他に、更に必要に応じて、レシチン等の分散剤、ステ
アリン酸エステル等の潤滑剤、カーボンブラック等の帯
電防止剤、アルミナ等の研磨剤、防錆剤等が加えられて
もよい。これらの分散剤、潤滑剤、帯電防止剤及び防錆
剤等としては、従来公知の材料がいずれも使用可能であ
り、何ら限定されるものではない。
【0038】また、本発明による磁気記録媒体で使用可
能な非磁性支持体としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエス
テル類、アラミド等を挙げることができ、またその形態
は、フィルム状、シート状、テープ状、ディスク状等で
あってよい。非磁性支持体の表面には、磁性層の接着性
を向上させるために、中間層或いは下引層を設けてもよ
い。
【0039】図1は、本発明による磁気記録媒体の一例
(例えばビデオテープ)を示すものである。即ち、非磁
性支持体1上には、表面が上記ナフタレン系化合物で処
理された強磁性粉と、結合剤とを含有した磁性層2を有
している。また、他方の面に、一点鎖線の如くに、非磁
性粉末と結合剤とを主体とするバックコート層3を有し
てもよい。
【0040】
【発明の作用効果】本発明による磁気記録媒体によれ
ば、磁性粉の表面には、本来的に防錆性に優れた上記の
ナフタレン系化合物が吸着されるために、磁性粉の防錆
性(耐腐蝕性又は耐酸化性)が改善されると共に、上記
ナフタレン系化合物の炭化水素基部分や官能基部分(R
1 、R2 )によって結合剤中への磁性粉の分散性と結合
剤に対する吸着性が向上する。特に、置換基R1 、R2
として官能基を選択することによって、結合剤又はその
硬化剤との相溶性、吸着性、反応性が向上し、磁性層か
らの粉落ちの防止、非磁性支持体に対する接着強度の向
上を実現できる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例について説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0042】実施例1〜19 下記に示す組成からなる磁性塗料を調製した。
【0043】 <磁性塗料組成> 磁 性 粉:Fe−Co−Ni系金属磁性粉末(pH=9) 100重量部 ナフタレンジカルボン酸無水物又はその誘導体 下記の表1に示す量 (磁性粉表面処理剤) 結合剤樹脂:塩化ビニル系共重合体 15重量部 (平均重合度P=310 、OSO3 K基:0.07mmol、OH基:0.3mmol/g) ポリウレタン樹脂 5重量部 (重量平均分子量=30,000、SO3 Na基:0.16mmol/g) 帯電防止剤:カーボンブラック 2重量部 研 磨 剤:α−アルミナ(Al2 3 ) 2重量部 滑 剤:ステアリン酸 1重量部 ブチルステアレート 1重量部 溶 剤:メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 60重量部 シクロヘキサノン 40重量部
【0044】100ml の容器にスチールボールを入れ、か
つ上記の溶剤、結合剤樹脂、各種添加剤、及び下記の表
1に示す各種ナフタレンジカルボン酸無水物又はその誘
導体を入れてロールミルでよく混合し、溶液を調製し
た。この場合、ナフタレンジカルボン酸無水物又はその
誘導体を下記の表1に示す各所定量加え、十分に混合し
て上記溶液を調製した後、これに強磁性粉末 100重量部
を加え、ペイントシェーカーで24時間攪拌して磁性塗料
を作製した。これを24時間攪拌した後、硬化剤(商品
名:コロネートL)を10重量部加え、更に30分ペイント
シェーカーで混合し、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に塗布、乾燥、カレンダ処理後に巻き取り、完全
な硬化処理後にスリッティングして磁気テープを作製し
た。
【0045】実施例20 実施例1において、金属磁性粉末をナフタレンジカルボ
ン酸無水物と共にニーダによって混合し、磁性粉末の表
面を予め表面処理し、この処理磁性粉末を磁性塗料材料
と混合し、他は同様にして磁気テープを作製した。
【0046】実施例21 実施例1において、金属磁性粉末のpHを 7.0未満(具体
的には4)とした以外は同様にして磁気テープを作製し
た。
【0047】実施例22 実施例1において、結合剤樹脂として親水性極性基(O
SO3 K、SO3 Na)のないものを使用した以外は同
様にして磁気テープを作製した。
【0048】実施例23〜31 実施例1において、ナフタレンジカルボン酸無水物の添
加量を種々変化させた以外は同様にして各磁気テープを
作製した。
【0049】実施例32〜50 実施例1において、ナフタレンジカルボン酸無水物又は
その誘導体を下記の表2に示すものに代えて、各添加量
で添加した以外は同様にして磁気テープを作製した。
【0050】実施例51 実施例32において、金属磁性粉末をナフタレンジカルボ
ン酸と共にニーダによって混合し、磁性粉末の表面を予
め表面処理し、この処理磁性粉末を磁性塗料材料と混合
し、他は同様にして磁気テープを作製した。
【0051】実施例52 実施例32において、金属磁性粉末のpHを 7.0未満(具体
的には4)とした以外は同様にして磁気テープを作製し
た。
【0052】実施例53 実施例32において、結合剤樹脂として親水性極性基(O
SO3 K、SO3 Na)のないものを使用した以外は同
様にして磁気テープを作製した。
【0053】実施例54〜62 実施例32において、ナフタレンジカルボン酸の添加量を
種々変化させた以外は同様にして各磁気テープを作製し
た。
【0054】比較例1〜6 ナフタレンジカルボン酸無水物又はその誘導体を下記の
表3に示す各化合物に代えた他は実施例1と同様にし
て、磁性塗料を調製し、これをポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布する工程を経て磁気テープを作製
した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】 *実施例20は処理磁性粉を使用。実施例21はpH=4の磁
性粉を使用。実施例22は結合剤樹脂に親水性極性基が存
在しないものを使用。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】 *実施例51は処理磁性粉を使用。実施例52はpH=4の磁
性粉を使用。実施例53は結合剤樹脂に親水性極性基が存
在しないものを使用。
【0064】
【表10】
【0065】
【0066】前記の実施例及び比較例において得られた
各磁気テープについて、表面光沢度、角形比、粉落ち、
ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する接着強度
をそれぞれ下記のようにして調べ、結果を下記の表4、
表5、表6に示した。
【0067】表面光沢度:入反射角をそれぞれ45°とし
て光沢計により測定した。 角 形 比:振動試料型磁力計(東英工業社製のVS
M)で測定した。 粉 落 ち:ビデオテープレコーダに90分走行後、回転
ヘッドに対する粉落ち量を1〜5の5段階で評価した
(この場合、数字が大きいほど粉落ち量の多いことを示
す。) 接着強度(接着力):ピール法による接着強度試験機を
用いて、ポリエチレンテレフタレートフィルムに対する
磁性層の接着量を測定した。
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】表4〜表6に示すデータから明らかなよう
に、本発明に基づいてナフタレンジカルボン酸又はその
誘導体(無水物を含む。)を添加した、或いはそれによ
って表面処理した磁性粉を含む磁性塗料(実施例1〜6
2)では、比較例1〜6と比べて、磁性粉末の分散性を
示す光沢度が向上し、また角形比も全般的にみて向上し
ており、粉落ち量が抑えられ、かつポリエチレンテレフ
タレートに対する磁性塗膜の接着力が著しく改善されて
いる。
【0074】また、実施例1と、実施例20、21、22との
比較、或いは実施例32と、実施例51、52、53との比較か
ら、磁性粉末を予め表面処理すること、磁性粉末として
pH≧7.0 のものを使用すること、結合剤樹脂として親水
性極性基を有するものを使用することがそれぞれ有利で
あることが分かる。また、実施例23〜31及び54〜62か
ら、ナフタレンジカルボン酸又はその無水物或いはこれ
らの誘導体の添加量は磁性粉末 100重量部に対して 0.1
〜7重量部(更には1〜5重量部)とすることが性能を
比較的良好にできる点で望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1・・・非磁性支持体 2・・・磁性層 3・・・バックコート層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉と結合剤とを主体とする磁性層を
    有する磁気記録媒体において、下記一般式〔I〕で表さ
    れる1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物又はその誘
    導体と、下記一般式〔II〕で表される1,8−ナフタレ
    ンジカルボン酸又はその誘導体との少なくとも一方が前
    記磁性層に含有されていることを特徴とする磁気記録媒
    体。 【化1】 (但し、上記一般式〔I〕及び〔II〕において、R1
    びR2 は水素原子又は互いに同一の若しくは異なる置換
    基であって共同して環を形成してもよく、Xは水素原子
    又はアルカリ金属原子である。)
  2. 【請求項2】 一般式〔I〕及び一般式〔II〕におい
    て、R1 及びR2 は水素原子、ハロゲン原子、−OH、
    −NH2 、−NO2 、−SO4 K、−NH(CH2 n
    CH3 、−O(CH2 n CH3 、−N(CH3 )(CH
    2 n CH3 、−NHCH(OH)CH2 CH2
    3 、−NH(CH2 n CH(OH)(CH2 m CH
    3 、アルキル基、アミド基、炭化水素オキシ基又は−C
    OOX(Xは水素原子又はアルカリ金属原子である。)
    であり、−COOXであるときは共同して−CO−O−
    CO−化し、環を形成してもよい(但し、n及びmはそ
    れぞれ整数である。)、請求項1に記載した磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 一般式〔I〕で表される1,8−ナフタ
    レンジカルボン酸無水物又はその誘導体と、一般式〔I
    I〕で表される1,8−ナフタレンジカルボン酸又はそ
    の誘導体との少なくとも一方によって表面処理された磁
    性粉が磁性層に含有されている、請求項1に記載した磁
    気記録媒体。
  4. 【請求項4】 磁性粉がpH7以上の塩基性である、請求
    項3に記載した磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 結合剤が、−COOM、−SO3 M、−
    OSO3 M、−PO3 M及び−OPO3 M(但し、Mは
    アルカリ金属原子又はアルキル基である。)からなる群
    より選ばれた少なくとも1種の極性基と2個以上のOH
    基とを分子内に有する、請求項1に記載した磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 一般式〔I〕で表される1,8−ナフタ
    レンジカルボン酸無水物又はその誘導体と、一般式〔I
    I〕で表される1,8−ナフタレンジカルボン酸又はそ
    の誘導体との少なくとも一方の添加量(双方が添加され
    る場合にはその合計量)が磁性粉 100重量部に対して
    0.1〜7重量部である、請求項1に記載した磁気記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018013891A1 (en) * 2016-07-15 2018-01-18 Saudi Arabian Oil Company Corrosion-resistant coatings and methods of making the same

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WO2018013891A1 (en) * 2016-07-15 2018-01-18 Saudi Arabian Oil Company Corrosion-resistant coatings and methods of making the same
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