JPH0974014A - 磁気記録媒体、及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体、及びその製造方法Info
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- JPH0974014A JPH0974014A JP22835895A JP22835895A JPH0974014A JP H0974014 A JPH0974014 A JP H0974014A JP 22835895 A JP22835895 A JP 22835895A JP 22835895 A JP22835895 A JP 22835895A JP H0974014 A JPH0974014 A JP H0974014A
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- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保磁力が大きく、高密度記録に対応できる磁
気記録媒体を提供することである。 【解決手段】 支持体上にNを含有するFe系金属磁性
膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前記Fe系
金属磁性膜は、CuKα特性X線(波長1.54050
Å)に対するブラッグ角2θのピークが41度±0.9
度及び43度±0.9度にあり、かつ、少なくとも41
度±0.9度及び43度±0.9度のいずれかにおいて
最大ピークを有する磁気記録媒体。
気記録媒体を提供することである。 【解決手段】 支持体上にNを含有するFe系金属磁性
膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前記Fe系
金属磁性膜は、CuKα特性X線(波長1.54050
Å)に対するブラッグ角2θのピークが41度±0.9
度及び43度±0.9度にあり、かつ、少なくとも41
度±0.9度及び43度±0.9度のいずれかにおいて
最大ピークを有する磁気記録媒体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Fe系金属磁性膜
を有する磁気記録媒体に関する。
を有する磁気記録媒体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】磁性膜を蒸着やスパッ
タ等の乾式メッキ手段で構成した金属薄膜型の磁気記録
媒体が広く知られている。この磁性膜を構成する材料と
して種々のものが有る。このような磁性材料は、これま
で、主として、Co−NiやCo−Cr系の磁性合金が
用いられている。
タ等の乾式メッキ手段で構成した金属薄膜型の磁気記録
媒体が広く知られている。この磁性膜を構成する材料と
して種々のものが有る。このような磁性材料は、これま
で、主として、Co−NiやCo−Cr系の磁性合金が
用いられている。
【0003】しかし、Co,Ni,Cr等は価格が高
い。又、公害問題なども心配されている。前記の問題点
に鑑みて、Feが注目されている。このFeは、価格が
安く、かつ、公害問題を引き起こすことも少ない。そし
て、Fe系金属磁性膜として、Fe−N系金属磁性膜が
提案されている。
い。又、公害問題なども心配されている。前記の問題点
に鑑みて、Feが注目されている。このFeは、価格が
安く、かつ、公害問題を引き起こすことも少ない。そし
て、Fe系金属磁性膜として、Fe−N系金属磁性膜が
提案されている。
【0004】しかし、これまで提案されて来たFe系金
属磁性膜は高密度記録に不可欠な保磁力が充分ではなか
った。この点についての研究を鋭意押し進めて行ってい
る中に、予想も出来なかった結果に遭遇した。すなわ
ち、Fe2 NやFe3 Nの窒化鉄は決して優れた磁気特
性を示すものではなかったが、これらが共存する場合に
は優れた磁気特性を示したのである。
属磁性膜は高密度記録に不可欠な保磁力が充分ではなか
った。この点についての研究を鋭意押し進めて行ってい
る中に、予想も出来なかった結果に遭遇した。すなわ
ち、Fe2 NやFe3 Nの窒化鉄は決して優れた磁気特
性を示すものではなかったが、これらが共存する場合に
は優れた磁気特性を示したのである。
【0005】特に、CuKα特性X線(波長1.540
50Å)に対するブラッグ角2θのピークが41度±
0.9度及び43度±0.9度にあり、かつ、少なくと
も41度±0.9度及び43度±0.9度のいずれかに
おいて最大ピークを有するFe−N系金属磁性膜の保磁
力Hcは極めて大きく(例えば、1000〜2000O
e)、又、飽和磁束密度Bsも大きく(例えば、400
0〜10000G)、更には耐蝕性にも富むものであっ
た。
50Å)に対するブラッグ角2θのピークが41度±
0.9度及び43度±0.9度にあり、かつ、少なくと
も41度±0.9度及び43度±0.9度のいずれかに
おいて最大ピークを有するFe−N系金属磁性膜の保磁
力Hcは極めて大きく(例えば、1000〜2000O
e)、又、飽和磁束密度Bsも大きく(例えば、400
0〜10000G)、更には耐蝕性にも富むものであっ
た。
【0006】この知見を基にして本発明が達成されたも
のであり、保磁力が大きく、高密度記録に対応できる磁
気記録媒体を提供することを目的とする。
のであり、保磁力が大きく、高密度記録に対応できる磁
気記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、支
持体上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてな
る磁気記録媒体であって、前記Fe系金属磁性膜は、C
uKα特性X線(波長1.54050Å)に対するブラ
ッグ角2θのピークが41度±0.9度及び43度±
0.9度にあり、かつ、少なくとも41度±0.9度及
び43度±0.9度のいずれかにおいて最大ピークを有
することを特徴とする磁気記録媒体によって達成され
る。
持体上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてな
る磁気記録媒体であって、前記Fe系金属磁性膜は、C
uKα特性X線(波長1.54050Å)に対するブラ
ッグ角2θのピークが41度±0.9度及び43度±
0.9度にあり、かつ、少なくとも41度±0.9度及
び43度±0.9度のいずれかにおいて最大ピークを有
することを特徴とする磁気記録媒体によって達成され
る。
【0008】又、支持体上にNを含有するFe系金属磁
性膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前記Fe
系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを含有することを
特徴とする磁気記録媒体によって達成される。又、支持
体上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる
磁気記録媒体の製造方法であって、Fe系材料を支持体
に向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金
属磁性膜に向けてイオンガンで窒素イオンを照射する工
程とを具備することを特徴とする磁気記録媒体の製造方
法によって達成される。
性膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前記Fe
系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを含有することを
特徴とする磁気記録媒体によって達成される。又、支持
体上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる
磁気記録媒体の製造方法であって、Fe系材料を支持体
に向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金
属磁性膜に向けてイオンガンで窒素イオンを照射する工
程とを具備することを特徴とする磁気記録媒体の製造方
法によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録媒体は、支持体
上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体であって、前記Fe系金属磁性膜は、CuK
α特性X線(波長1.54050Å)に対するブラッグ
角2θのピークが41度±0.9度及び43度±0.9
度にあり、かつ、少なくとも41度±0.9度及び43
度±0.9度のいずれかにおいて最大ピークを有するも
のである。
上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体であって、前記Fe系金属磁性膜は、CuK
α特性X線(波長1.54050Å)に対するブラッグ
角2θのピークが41度±0.9度及び43度±0.9
度にあり、かつ、少なくとも41度±0.9度及び43
度±0.9度のいずれかにおいて最大ピークを有するも
のである。
【0010】あるいは、支持体上にNを含有するFe系
金属磁性膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前
記Fe系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを含有する
ものである。特に、支持体上にNを含有するFe系金属
磁性膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前記F
e系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを主成分とする
ものである。
金属磁性膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前
記Fe系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを含有する
ものである。特に、支持体上にNを含有するFe系金属
磁性膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、前記F
e系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを主成分とする
ものである。
【0011】尚、上記本発明のFe系金属磁性膜におい
て、Fe:Nは65〜95at%:5〜35at%(F
e+N=100%)が好ましい。より好ましくは、75
〜90at%:10〜25at%である。このような磁
気記録媒体は、蒸着やスパッタ等のPVD(フィジカル
ベーパーデポジション)法を用いることで作製できる。
例えば、成膜速度が大きな蒸着法を例にとって説明する
と次のようになる。先ず、例えば全金属成分中Feが9
5〜98.5wt%(所謂、純度が95〜98.5wt
%のFe)、Au,Pt,Agの合計量が0〜0.05
wt%(0であることに越したことはないが、不可避不
純物として多少含まれる場合が有る。又、含有するにし
ても、AuとPtとAgの合計量を出来るだけ少なく、
例えば0.05wt%以下に抑える)、残りがその他の
金属成分(例えば、Co,Ni,Mn,Cr等)である
Fe系金属材料を、斜め蒸着装置のルツボの中に入れ
る。このような純度(95〜98.5wt%)のFe材
料を用いたのは、純度が99.95wt%以上と言った
ような高純度のFeを用いる場合に比べて遙に安価であ
るからによる。勿論、98.5wt%以上の高純度のF
eを用いても良い。そして、斜め蒸着装置内を所定の真
空度に排気すると共に、電子銃あるいはその他の手段に
よりFe系金属材料を蒸発(飛散)させ、走行する支持
上にFe系金属粒子を付着・堆積させる。この付着・堆
積に際して、Fe系金属粒子堆積面に向けて窒素イオン
を照射する。この窒素イオンの照射量が従来より大幅に
多いことが特徴の一つである。すなわち、窒素イオンの
照射量が少ない場合には、本発明の特徴を有する金属磁
性膜が得られなかった。因みに、窒素イオンを照射する
イオンガンへの窒素ガス供給量が従来の約5〜10倍程
度(例えば、20〜70sccm、より好ましくは25
〜60sccm)必要であった。尚、従来におけるガス
供給量は、真空槽内の真空度が7×10-5Torr程度
を保ちながら、5sccm程度流すものである。
て、Fe:Nは65〜95at%:5〜35at%(F
e+N=100%)が好ましい。より好ましくは、75
〜90at%:10〜25at%である。このような磁
気記録媒体は、蒸着やスパッタ等のPVD(フィジカル
ベーパーデポジション)法を用いることで作製できる。
例えば、成膜速度が大きな蒸着法を例にとって説明する
と次のようになる。先ず、例えば全金属成分中Feが9
5〜98.5wt%(所謂、純度が95〜98.5wt
%のFe)、Au,Pt,Agの合計量が0〜0.05
wt%(0であることに越したことはないが、不可避不
純物として多少含まれる場合が有る。又、含有するにし
ても、AuとPtとAgの合計量を出来るだけ少なく、
例えば0.05wt%以下に抑える)、残りがその他の
金属成分(例えば、Co,Ni,Mn,Cr等)である
Fe系金属材料を、斜め蒸着装置のルツボの中に入れ
る。このような純度(95〜98.5wt%)のFe材
料を用いたのは、純度が99.95wt%以上と言った
ような高純度のFeを用いる場合に比べて遙に安価であ
るからによる。勿論、98.5wt%以上の高純度のF
eを用いても良い。そして、斜め蒸着装置内を所定の真
空度に排気すると共に、電子銃あるいはその他の手段に
よりFe系金属材料を蒸発(飛散)させ、走行する支持
上にFe系金属粒子を付着・堆積させる。この付着・堆
積に際して、Fe系金属粒子堆積面に向けて窒素イオン
を照射する。この窒素イオンの照射量が従来より大幅に
多いことが特徴の一つである。すなわち、窒素イオンの
照射量が少ない場合には、本発明の特徴を有する金属磁
性膜が得られなかった。因みに、窒素イオンを照射する
イオンガンへの窒素ガス供給量が従来の約5〜10倍程
度(例えば、20〜70sccm、より好ましくは25
〜60sccm)必要であった。尚、従来におけるガス
供給量は、真空槽内の真空度が7×10-5Torr程度
を保ちながら、5sccm程度流すものである。
【0012】そして、本発明の磁気記録媒体は、支持体
上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体の製造方法であって、Fe系材料を支持体に
向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属
磁性膜に向けてイオンガンで窒素イオンを照射する工程
とを具備する製造方法によって得られる。特に、支持体
上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体の製造方法であって、Fe系材料を支持体に
向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属
磁性膜に向けてイオンガンで窒素イオンを照射する工程
とを具備してなり、前記イオンガンへの窒素ガス供給量
が20〜70sccmである製造方法によって得られ
る。
上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体の製造方法であって、Fe系材料を支持体に
向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属
磁性膜に向けてイオンガンで窒素イオンを照射する工程
とを具備する製造方法によって得られる。特に、支持体
上にNを含有するFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体の製造方法であって、Fe系材料を支持体に
向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属
磁性膜に向けてイオンガンで窒素イオンを照射する工程
とを具備してなり、前記イオンガンへの窒素ガス供給量
が20〜70sccmである製造方法によって得られ
る。
【0013】上記のようにして1500〜2000Å厚
さのFe系金属磁性膜が設けられると、必要に応じて、
ダイヤモンドライクカーボン、炭化ホウ素、窒化珪素な
どからなる50〜200Å程度の厚さの保護膜がFe系
金属磁性膜上に設けられる。又、パーフルオロポリエー
テル等のフッ素系の潤滑剤が20〜70Å程度の厚さ設
けられる。
さのFe系金属磁性膜が設けられると、必要に応じて、
ダイヤモンドライクカーボン、炭化ホウ素、窒化珪素な
どからなる50〜200Å程度の厚さの保護膜がFe系
金属磁性膜上に設けられる。又、パーフルオロポリエー
テル等のフッ素系の潤滑剤が20〜70Å程度の厚さ設
けられる。
【0014】そして、上記のように構成させた磁気記録
媒体は、高い保磁力、かつ、高い飽和磁束密度を有する
ものであり、高密度記録に対応できる。しかも、耐蝕性
にも優れていた。かつ、磁性材料のFeは安価で、公害
問題を起こし難い。特に、高純度Feを用いなくても良
いから、コストがより低廉である。
媒体は、高い保磁力、かつ、高い飽和磁束密度を有する
ものであり、高密度記録に対応できる。しかも、耐蝕性
にも優れていた。かつ、磁性材料のFeは安価で、公害
問題を起こし難い。特に、高純度Feを用いなくても良
いから、コストがより低廉である。
【0015】
【実施例1】図1は本発明になる磁気記録媒体の製造装
置の概略図、図2はイオンガンの概略図である。図1
中、1は非磁性の支持体、例えばPETフィルム、2a
はPETフィルム1の供給側ロール、2bはPETフィ
ルム1の巻取側ロール、3は冷却キャンロール、4は遮
蔽板、5はルツボ、6はFe系磁性金属、7は出力10
kWの電子銃、8は真空槽、9はイオンガンである。こ
のイオンガン9は、図2に示す構成であり、0.3mm
φのタングステンのカソード10に8Aの電流を流し、
アノード11とスクリーングリッド12との間に500
Vの電位差が形成できるものであって、ノズル13より
窒素ガスが供給されることによって、窒素イオンが放出
されるよう構成されたものである。尚、14はマグネッ
トである。
置の概略図、図2はイオンガンの概略図である。図1
中、1は非磁性の支持体、例えばPETフィルム、2a
はPETフィルム1の供給側ロール、2bはPETフィ
ルム1の巻取側ロール、3は冷却キャンロール、4は遮
蔽板、5はルツボ、6はFe系磁性金属、7は出力10
kWの電子銃、8は真空槽、9はイオンガンである。こ
のイオンガン9は、図2に示す構成であり、0.3mm
φのタングステンのカソード10に8Aの電流を流し、
アノード11とスクリーングリッド12との間に500
Vの電位差が形成できるものであって、ノズル13より
窒素ガスが供給されることによって、窒素イオンが放出
されるよう構成されたものである。尚、14はマグネッ
トである。
【0016】本実施例の磁気記録媒体(磁気テープ)は
図1に示す斜め蒸着装置を用いることによって得られ
る。すなわち、6.3μm厚さのPETフィルム1を供
給側ロール2aと巻取側ロール2bとの間に掛け渡し、
冷却キャンロール3に沿って走行させる。真空槽8内を
10-4〜10-6Torr、例えば5×10-6Torr程
度の真空度に排気した後、電子銃7からの電子ビーム加
熱によりルツボ5内の磁性金属(純度が99.9wt%
のFe)を溶融、蒸発させ、PETフィルム1上に厚さ
が1500〜2000Å、例えば1830ÅのFe系金
属磁性膜を設けた。
図1に示す斜め蒸着装置を用いることによって得られ
る。すなわち、6.3μm厚さのPETフィルム1を供
給側ロール2aと巻取側ロール2bとの間に掛け渡し、
冷却キャンロール3に沿って走行させる。真空槽8内を
10-4〜10-6Torr、例えば5×10-6Torr程
度の真空度に排気した後、電子銃7からの電子ビーム加
熱によりルツボ5内の磁性金属(純度が99.9wt%
のFe)を溶融、蒸発させ、PETフィルム1上に厚さ
が1500〜2000Å、例えば1830ÅのFe系金
属磁性膜を設けた。
【0017】Fe系金属磁性膜の成膜時に、窒素ガス供
給ノズル13から窒素ガスを40sccm供給し、イオ
ンガン9からFe系金属磁性膜に向けて窒素イオンを照
射した。このようにして得られたFe−N系金属磁性膜
を有する原反の裏面に、平均粒径が40nmのカーボン
ブラックと平均粒径が80nmのカーボンブラックとを
2:1の割合で混ぜ、ウレタン系樹脂と塩化ビニル系樹
脂とのバインダ樹脂中に分散させたバックコート用塗料
をダイコーティング方式により乾燥膜厚が0.5μmと
なるよう塗布し、乾燥させた。
給ノズル13から窒素ガスを40sccm供給し、イオ
ンガン9からFe系金属磁性膜に向けて窒素イオンを照
射した。このようにして得られたFe−N系金属磁性膜
を有する原反の裏面に、平均粒径が40nmのカーボン
ブラックと平均粒径が80nmのカーボンブラックとを
2:1の割合で混ぜ、ウレタン系樹脂と塩化ビニル系樹
脂とのバインダ樹脂中に分散させたバックコート用塗料
をダイコーティング方式により乾燥膜厚が0.5μmと
なるよう塗布し、乾燥させた。
【0018】この後、パーフルオロポリエーテル(FO
MBLIN ZDOL モンテカチーニ社製)をフッ素
系不活性液体(フロリナート FC−77 住友3M社
製)に0.05wt%となるよう希釈した塗料を用い
て、ダイコーティング方式により乾燥膜厚が20Åとな
るようFe−N系金属磁性膜上に塗布し、105℃で乾
燥させた。
MBLIN ZDOL モンテカチーニ社製)をフッ素
系不活性液体(フロリナート FC−77 住友3M社
製)に0.05wt%となるよう希釈した塗料を用い
て、ダイコーティング方式により乾燥膜厚が20Åとな
るようFe−N系金属磁性膜上に塗布し、105℃で乾
燥させた。
【0019】この後、8mm幅にスリットし、カセット
に装填して、8mmVTR用磁気テープとした。
に装填して、8mmVTR用磁気テープとした。
【0020】
【実施例2】実施例1において、アノード11とスクリ
ーングリッド12との間の電位差を300V、ノズル1
3よりの窒素ガス供給量を25sccmとした以外は実
施例1に準じて行った。尚、得られたFe系金属磁性膜
は1810Åであった。
ーングリッド12との間の電位差を300V、ノズル1
3よりの窒素ガス供給量を25sccmとした以外は実
施例1に準じて行った。尚、得られたFe系金属磁性膜
は1810Åであった。
【0021】
【実施例3】実施例1において、ノズル13よりの窒素
ガス供給量を60sccmとした以外は実施例1に準じ
て行った。尚、得られたFe系金属磁性膜は1800Å
であった。
ガス供給量を60sccmとした以外は実施例1に準じ
て行った。尚、得られたFe系金属磁性膜は1800Å
であった。
【0022】
【比較例1】実施例1において、ノズル13よりの窒素
ガス供給量を6sccmとした以外は実施例1に準じて
行った。尚、得られたFe系金属磁性膜は1790Åで
あった。
ガス供給量を6sccmとした以外は実施例1に準じて
行った。尚、得られたFe系金属磁性膜は1790Åで
あった。
【0023】
【比較例2】実施例1において、イオンガン9を作動さ
せない代わりに、Fe系金属磁性膜の成膜時にFe系金
属磁性膜に向けて窒素ガスを5sccmの割合で照射し
た以外は実施例1に準じて行った。尚、得られたFe系
金属磁性膜は1820Åであった。
せない代わりに、Fe系金属磁性膜の成膜時にFe系金
属磁性膜に向けて窒素ガスを5sccmの割合で照射し
た以外は実施例1に準じて行った。尚、得られたFe系
金属磁性膜は1820Åであった。
【0024】
【特性】上記各例で得たFe系金属磁性膜について、出
力3kW、ターゲット1.54050Å(Cu)、加速
電圧50.0kV、加速電流50.0mA、サンプリン
グ幅0.020deg、サンプリング速度2.000d
eg/minの条件下でX線回折パターンを調べたの
で、その結果を図3〜図7に示す。
力3kW、ターゲット1.54050Å(Cu)、加速
電圧50.0kV、加速電流50.0mA、サンプリン
グ幅0.020deg、サンプリング速度2.000d
eg/minの条件下でX線回折パターンを調べたの
で、その結果を図3〜図7に示す。
【0025】これによれば、本発明になるFe系金属磁
性膜のものについては、ブラッグ角2θのピークが41
度±0.9度及び43度±0.9度にあり、かつ、少な
くとも41度±0.9度及び43度±0.9度のいずれ
かにおいて最大ピークを有する特徴を持つことが判る。
尚、41度±0.9度、43度±0.9度の位置におけ
るピークはFe2 N及びFe3 Nに起因するものであ
り、41度±0.9度、48度±0.9度の位置に両方
ともピークが存在する場合はFe4 Nに起因するもので
ある。
性膜のものについては、ブラッグ角2θのピークが41
度±0.9度及び43度±0.9度にあり、かつ、少な
くとも41度±0.9度及び43度±0.9度のいずれ
かにおいて最大ピークを有する特徴を持つことが判る。
尚、41度±0.9度、43度±0.9度の位置におけ
るピークはFe2 N及びFe3 Nに起因するものであ
り、41度±0.9度、48度±0.9度の位置に両方
ともピークが存在する場合はFe4 Nに起因するもので
ある。
【0026】これに対して、比較例1や比較例2のもの
では、上記のような特徴を示すものでなかった。これら
のピークについてまとめると、表−1に示す通りであ
る。 表−1 X 線 回 折 強 度 Fe2 N及びFe3 N Fe4 N Fe 実施例1 ピーク確認 ピーク認めず ピーク認めず 実施例2 ピーク確認 弱いピーク確認 ピーク認めず 実施例3 ピーク確認 ピーク認めず ピーク認めず 比較例1 ピーク認めず 弱いピーク確認 ピーク確認 比較例2 ピーク認めず ピーク認めず 強いピーク確認 そして、得られた上記磁気テープについて、磁気特性
(保磁力Hc、飽和磁束密度Bs)及び耐蝕性(20℃
において5wt%の食塩水中に1週間漬けた後の、飽和
磁束密度の減少率ΔBs)を調べたので、その結果を表
−2に示す。
では、上記のような特徴を示すものでなかった。これら
のピークについてまとめると、表−1に示す通りであ
る。 表−1 X 線 回 折 強 度 Fe2 N及びFe3 N Fe4 N Fe 実施例1 ピーク確認 ピーク認めず ピーク認めず 実施例2 ピーク確認 弱いピーク確認 ピーク認めず 実施例3 ピーク確認 ピーク認めず ピーク認めず 比較例1 ピーク認めず 弱いピーク確認 ピーク確認 比較例2 ピーク認めず ピーク認めず 強いピーク確認 そして、得られた上記磁気テープについて、磁気特性
(保磁力Hc、飽和磁束密度Bs)及び耐蝕性(20℃
において5wt%の食塩水中に1週間漬けた後の、飽和
磁束密度の減少率ΔBs)を調べたので、その結果を表
−2に示す。
【0027】 表−2 保磁力Hc(Oe) 飽和磁束密度Bs(G) 耐蝕性ΔBs(%) 実施例1 1300 6500 1 実施例2 1000 7500 2 実施例3 1570 5800 1 比較例1 350 13000 7 比較例2 100 18000 48 これによれば、本発明になるものは、Hcが1000O
e以上あり、Bsは4000G以上あり、高密度記録に
対応できることが判る。
e以上あり、Bsは4000G以上あり、高密度記録に
対応できることが判る。
【0028】又、耐蝕性にも優れていることも判る。
【0029】
【発明の効果】安価なFe系材料を用いて高密度記録に
適し、かつ、耐蝕性に富む磁気記録媒体が得られる。
適し、かつ、耐蝕性に富む磁気記録媒体が得られる。
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造装置の概略図
【図2】イオンガンの概略図
【図3】実施例1のFe−N系金属磁性膜のX線回折パ
ターン図
ターン図
【図4】実施例2のFe−N系金属磁性膜のX線回折パ
ターン図
ターン図
【図5】実施例3のFe−N系金属磁性膜のX線回折パ
ターン図
ターン図
【図6】比較例1のFe−N系金属磁性膜のX線回折パ
ターン図
ターン図
【図7】比較例2のFe−N系金属磁性膜のX線回折パ
ターン図
ターン図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 准子 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上にNを含有するFe系金属磁性
膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、 前記Fe系金属磁性膜は、 CuKα特性X線(波長1.54050Å)に対するブ
ラッグ角2θのピークが41度±0.9度及び43度±
0.9度にあり、 かつ、少なくとも41度±0.9度及び43度±0.9
度のいずれかにおいて最大ピークを有することを特徴と
する磁気記録媒体。 - 【請求項2】 支持体上にNを含有するFe系金属磁性
膜が設けられてなる磁気記録媒体であって、 前記Fe系金属磁性膜はFe2 N及びFe3 Nを含有す
ることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項3】 支持体上にNを含有するFe系金属磁性
膜が設けられてなる磁気記録媒体の製造方法であって、 Fe系材料を支持体に向けて飛散・堆積せしめる工程
と、 堆積したFe系金属磁性膜に向けてイオンガンで窒素イ
オンを照射する工程とを具備することを特徴とする磁気
記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22835895A JPH0974014A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 磁気記録媒体、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22835895A JPH0974014A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 磁気記録媒体、及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0974014A true JPH0974014A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=16875214
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22835895A Pending JPH0974014A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 磁気記録媒体、及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0974014A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009062597A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 真空成膜装置、樹脂フィルムの真空成膜方法、および樹脂フィルム |
| JP2012041641A (ja) * | 2011-11-29 | 2012-03-01 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 真空成膜装置、樹脂フィルムの真空成膜方法、および樹脂フィルム |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP22835895A patent/JPH0974014A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009062597A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 真空成膜装置、樹脂フィルムの真空成膜方法、および樹脂フィルム |
| JP2012041641A (ja) * | 2011-11-29 | 2012-03-01 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 真空成膜装置、樹脂フィルムの真空成膜方法、および樹脂フィルム |
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