JPH0997713A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH0997713A JPH0997713A JP25231995A JP25231995A JPH0997713A JP H0997713 A JPH0997713 A JP H0997713A JP 25231995 A JP25231995 A JP 25231995A JP 25231995 A JP25231995 A JP 25231995A JP H0997713 A JPH0997713 A JP H0997713A
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- metal magnetic
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- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保磁力が大きく、高密度記録に対応できる磁
気記録媒体を提供することである。 【解決手段】 支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設
けられてなる磁気記録媒体であって、前記金属磁性膜
は、支持体に近い側はFe−N系金属磁性膜であり、支
持体から遠い側はFe−N−O系金属磁性膜である磁気
記録媒体。
気記録媒体を提供することである。 【解決手段】 支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設
けられてなる磁気記録媒体であって、前記金属磁性膜
は、支持体に近い側はFe−N系金属磁性膜であり、支
持体から遠い側はFe−N−O系金属磁性膜である磁気
記録媒体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Fe系金属磁性膜
を有する磁気記録媒体に関する。
を有する磁気記録媒体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】磁性膜を蒸着やスパッ
タ等の乾式メッキ手段で構成した金属薄膜型の磁気記録
媒体が広く知られている。この磁性膜を構成する材料と
して種々のものが有る。このような磁性材料は、これま
で、主として、Co−NiやCo−Cr系の磁性合金が
用いられている。
タ等の乾式メッキ手段で構成した金属薄膜型の磁気記録
媒体が広く知られている。この磁性膜を構成する材料と
して種々のものが有る。このような磁性材料は、これま
で、主として、Co−NiやCo−Cr系の磁性合金が
用いられている。
【0003】しかし、Co,Ni,Cr等は価格が高
い。又、公害問題なども心配されている。前記の問題点
に鑑みて、Feが注目されている。このFeは、価格が
安く、かつ、公害問題を引き起こすことも少ない。そし
て、Fe系金属磁性膜として、Fe−N系金属磁性膜や
Fe−N−O系金属磁性膜が提案されている。
い。又、公害問題なども心配されている。前記の問題点
に鑑みて、Feが注目されている。このFeは、価格が
安く、かつ、公害問題を引き起こすことも少ない。そし
て、Fe系金属磁性膜として、Fe−N系金属磁性膜や
Fe−N−O系金属磁性膜が提案されている。
【0004】しかし、これまで提案されて来たFe系金
属磁性膜は高密度記録に不可欠な保磁力が充分ではなか
った。この点についての研究を鋭意押し進めて行ってい
る中に、磁性膜を特定の構造のものにしておけば良いこ
とが判って来た。この知見を基にして本発明が達成され
たものであり、保磁力が大きく、高密度記録に対応でき
る磁気記録媒体を提供することを目的とする。
属磁性膜は高密度記録に不可欠な保磁力が充分ではなか
った。この点についての研究を鋭意押し進めて行ってい
る中に、磁性膜を特定の構造のものにしておけば良いこ
とが判って来た。この知見を基にして本発明が達成され
たものであり、保磁力が大きく、高密度記録に対応でき
る磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、支
持体上に複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁気
記録媒体であって、前記金属磁性膜は、支持体に近い側
はFe−N系金属磁性膜であり、支持体から遠い側はF
e−N−O系金属磁性膜であることを特徴とする磁気記
録媒体によって達成される。
持体上に複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁気
記録媒体であって、前記金属磁性膜は、支持体に近い側
はFe−N系金属磁性膜であり、支持体から遠い側はF
e−N−O系金属磁性膜であることを特徴とする磁気記
録媒体によって達成される。
【0006】又、支持体上に複数のFe系金属磁性膜が
設けられてなる磁気記録媒体であって、支持体に近い側
にFe2 N及び/又はFe3 Nを含むFe−N系金属磁
性膜が設けられ、前記Fe−N系金属磁性膜の上にFe
−N−O系金属磁性膜が設けられてなることを特徴とす
る磁気記録媒体によって達成される。
設けられてなる磁気記録媒体であって、支持体に近い側
にFe2 N及び/又はFe3 Nを含むFe−N系金属磁
性膜が設けられ、前記Fe−N系金属磁性膜の上にFe
−N−O系金属磁性膜が設けられてなることを特徴とす
る磁気記録媒体によって達成される。
【0007】又、支持体上に複数のFe系金属磁性膜が
設けられてなる磁気記録媒体の製造方法であって、前記
複数のFe系金属磁性膜は、第1の磁性膜成膜工程、及
び第2の磁性膜成膜工程を経て成膜されたものであり、
前記第1の磁性膜成膜工程は、Fe系材料を支持体に向
けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属磁
性膜に向けて窒素イオン(又は窒素ガス)を照射する工
程とを具備し、前記第2の磁性膜成膜工程は、Fe系材
料を前記第1の磁性膜成膜工程で成膜された磁性膜に向
けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属磁
性膜に向けて窒素イオン(又は窒素ガス)を照射する工
程と、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射する工程とを
具備してなることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
によって達成される。
設けられてなる磁気記録媒体の製造方法であって、前記
複数のFe系金属磁性膜は、第1の磁性膜成膜工程、及
び第2の磁性膜成膜工程を経て成膜されたものであり、
前記第1の磁性膜成膜工程は、Fe系材料を支持体に向
けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属磁
性膜に向けて窒素イオン(又は窒素ガス)を照射する工
程とを具備し、前記第2の磁性膜成膜工程は、Fe系材
料を前記第1の磁性膜成膜工程で成膜された磁性膜に向
けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe系金属磁
性膜に向けて窒素イオン(又は窒素ガス)を照射する工
程と、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射する工程とを
具備してなることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
によって達成される。
【0008】尚、Fe−N系金属磁性膜の厚さは50〜
700Å(特に、100〜500Å)、Fe−N−O系
金属磁性膜の厚さは1300〜2000Å(特に、15
00〜2000Å)が好ましい。
700Å(特に、100〜500Å)、Fe−N−O系
金属磁性膜の厚さは1300〜2000Å(特に、15
00〜2000Å)が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明になる磁気記録媒体は、支
持体上に複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁気
記録媒体であって、前記金属磁性膜は、支持体に近い側
はFe−N系金属磁性膜であり、支持体から遠い側はF
e−N−O系金属磁性膜である。あるいは、支持体上に
複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁気記録媒体
であって、支持体に近い側にFe2 N及び/又はFe3
Nを含むFe−N系金属磁性膜が設けられ、前記Fe−
N系金属磁性膜の上にFe−N−O系金属磁性膜が設け
られてなる。
持体上に複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁気
記録媒体であって、前記金属磁性膜は、支持体に近い側
はFe−N系金属磁性膜であり、支持体から遠い側はF
e−N−O系金属磁性膜である。あるいは、支持体上に
複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁気記録媒体
であって、支持体に近い側にFe2 N及び/又はFe3
Nを含むFe−N系金属磁性膜が設けられ、前記Fe−
N系金属磁性膜の上にFe−N−O系金属磁性膜が設け
られてなる。
【0010】本発明になる磁気記録媒体の製造方法は、
支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体の製造方法であって、前記複数のFe系金属
磁性膜は、第1の磁性膜成膜工程、及び第2の磁性膜成
膜工程を経て成膜されたものであり、前記第1の磁性膜
成膜工程は、Fe系材料を支持体に向けて飛散・堆積せ
しめる工程と、堆積したFe系金属磁性膜に向けて窒素
イオンを照射する工程とを具備し、前記第2の磁性膜成
膜工程は、Fe系材料を前記第1の磁性膜成膜工程で成
膜された磁性膜に向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆
積したFe系金属磁性膜に向けて窒素イオンを照射する
工程と、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射する工程と
を具備するものである。
支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設けられてなる磁
気記録媒体の製造方法であって、前記複数のFe系金属
磁性膜は、第1の磁性膜成膜工程、及び第2の磁性膜成
膜工程を経て成膜されたものであり、前記第1の磁性膜
成膜工程は、Fe系材料を支持体に向けて飛散・堆積せ
しめる工程と、堆積したFe系金属磁性膜に向けて窒素
イオンを照射する工程とを具備し、前記第2の磁性膜成
膜工程は、Fe系材料を前記第1の磁性膜成膜工程で成
膜された磁性膜に向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆
積したFe系金属磁性膜に向けて窒素イオンを照射する
工程と、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射する工程と
を具備するものである。
【0011】尚、Fe−N系金属磁性膜の厚さは50〜
700Å(特に、100〜500Å)、Fe−N−O系
金属磁性膜の厚さは1300〜2000Å(特に、15
00〜2000Å)である。又、上記本発明のFe−N
系金属磁性膜において、Fe:Nは50〜75at.
%:25〜50at.%が好ましい。より好ましくは、
55〜70at.%:30〜45at.%である。Fe
−N−O系金属磁性膜において、Fe:N:Oは52〜
83at.%:10〜25at.%:7〜23at.%
が好ましい。より好ましくは、58〜77at.%:1
3〜22at.%:10〜20at.%である。
700Å(特に、100〜500Å)、Fe−N−O系
金属磁性膜の厚さは1300〜2000Å(特に、15
00〜2000Å)である。又、上記本発明のFe−N
系金属磁性膜において、Fe:Nは50〜75at.
%:25〜50at.%が好ましい。より好ましくは、
55〜70at.%:30〜45at.%である。Fe
−N−O系金属磁性膜において、Fe:N:Oは52〜
83at.%:10〜25at.%:7〜23at.%
が好ましい。より好ましくは、58〜77at.%:1
3〜22at.%:10〜20at.%である。
【0012】そして、上記のようにして構成させたFe
系金属磁性膜は、下層側に斜方晶系Fe2 N及び/又は
六方晶系Fe3 Nを有する為、コラム構造を有するもの
になる為、高保磁力でありながら、飽和磁束密度の低下
も少ない。このような磁気記録媒体は、蒸着やスパッタ
等のPVD(フィジカルベーパーデポジション)法を用
いることで作製できる。例えば、成膜速度が大きな蒸着
法を例にとって説明すると次のようになる。先ず、例え
ば全金属成分中Feが95〜98.5wt%(所謂、純
度が95〜98.5wt%のFe)、Au,Pt,Ag
の合計量が0〜0.05wt%(0であることに越した
ことはないが、不可避不純物として多少含まれる場合が
有る。又、含有するにしても、AuとPtとAgの合計
量を出来るだけ少なく、例えば0.05wt%以下に抑
える)、残りがその他の金属成分(例えば、Co,N
i,Mn,Cr等)であるFe系金属材料を、斜め蒸着
装置のルツボの中に入れる。このような純度(95〜9
8.5wt%)のFe材料を用いたのは、純度が98.
5wt%以上と言ったような高純度のFeを用いる場合
に比べて遙に安価であるからによる。勿論、98.5w
t%以上の高純度のFeを用いても良い。そして、斜め
蒸着装置内を所定の真空度に排気すると共に、電子銃あ
るいはその他の手段によりFe系金属材料を蒸発(飛
散)させ、走行する支持上にFe系金属粒子を付着・堆
積させる。この付着・堆積に際して、Fe系金属粒子堆
積面に向けて窒素イオンを照射する。この窒素イオンの
照射量が従来より多いことが特徴の一つである。因み
に、窒素イオンを照射するイオンガンへの窒素ガス供給
量は従来(真空槽内の真空度が7×10-5Torrであ
るとすると、従来の窒素ガス供給量は5sccm程度)
の約2倍以上である。
系金属磁性膜は、下層側に斜方晶系Fe2 N及び/又は
六方晶系Fe3 Nを有する為、コラム構造を有するもの
になる為、高保磁力でありながら、飽和磁束密度の低下
も少ない。このような磁気記録媒体は、蒸着やスパッタ
等のPVD(フィジカルベーパーデポジション)法を用
いることで作製できる。例えば、成膜速度が大きな蒸着
法を例にとって説明すると次のようになる。先ず、例え
ば全金属成分中Feが95〜98.5wt%(所謂、純
度が95〜98.5wt%のFe)、Au,Pt,Ag
の合計量が0〜0.05wt%(0であることに越した
ことはないが、不可避不純物として多少含まれる場合が
有る。又、含有するにしても、AuとPtとAgの合計
量を出来るだけ少なく、例えば0.05wt%以下に抑
える)、残りがその他の金属成分(例えば、Co,N
i,Mn,Cr等)であるFe系金属材料を、斜め蒸着
装置のルツボの中に入れる。このような純度(95〜9
8.5wt%)のFe材料を用いたのは、純度が98.
5wt%以上と言ったような高純度のFeを用いる場合
に比べて遙に安価であるからによる。勿論、98.5w
t%以上の高純度のFeを用いても良い。そして、斜め
蒸着装置内を所定の真空度に排気すると共に、電子銃あ
るいはその他の手段によりFe系金属材料を蒸発(飛
散)させ、走行する支持上にFe系金属粒子を付着・堆
積させる。この付着・堆積に際して、Fe系金属粒子堆
積面に向けて窒素イオンを照射する。この窒素イオンの
照射量が従来より多いことが特徴の一つである。因み
に、窒素イオンを照射するイオンガンへの窒素ガス供給
量は従来(真空槽内の真空度が7×10-5Torrであ
るとすると、従来の窒素ガス供給量は5sccm程度)
の約2倍以上である。
【0013】次いで、前記第1の成膜工程によるFe2
N及び/又はFe3 Nを含むFe−N系金属磁性膜を成
膜した後、第2の成膜工程を経てFe−N−O系金属磁
性膜を設ける。この第2の成膜工程は、従来から知られ
ている手法を採用できる。すなわち、Fe系材料を前記
第1の成膜工程で成膜された磁性膜に向けて飛散・堆積
せしめ、堆積したFe系金属磁性膜に向けて窒素イオン
を照射すると共に、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射
することにより、Fe−N−O系金属磁性膜が設けられ
る。
N及び/又はFe3 Nを含むFe−N系金属磁性膜を成
膜した後、第2の成膜工程を経てFe−N−O系金属磁
性膜を設ける。この第2の成膜工程は、従来から知られ
ている手法を採用できる。すなわち、Fe系材料を前記
第1の成膜工程で成膜された磁性膜に向けて飛散・堆積
せしめ、堆積したFe系金属磁性膜に向けて窒素イオン
を照射すると共に、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射
することにより、Fe−N−O系金属磁性膜が設けられ
る。
【0014】上記のようにして1350〜2700Å厚
さのFe系金属磁性膜が設けられると、必要に応じて、
ダイヤモンドライクカーボン、炭化ホウ素、窒化珪素な
どからなる50〜200Å程度の厚さの保護膜がFe系
金属磁性膜上に設けられる。又、パーフルオロポリエー
テル等のフッ素系の潤滑剤が20〜70Å程度の厚さ設
けられる。
さのFe系金属磁性膜が設けられると、必要に応じて、
ダイヤモンドライクカーボン、炭化ホウ素、窒化珪素な
どからなる50〜200Å程度の厚さの保護膜がFe系
金属磁性膜上に設けられる。又、パーフルオロポリエー
テル等のフッ素系の潤滑剤が20〜70Å程度の厚さ設
けられる。
【0015】そして、上記のように構成させた磁気記録
媒体は、高い保磁力、かつ、高い飽和磁束密度を有する
ものであり、高密度記録に対応できる。しかも、耐蝕性
にも優れていた。かつ、磁性材料のFeは安価で、公害
問題を起こし難い。特に、高純度Feを用いなくても良
いから、コストがより低廉である。
媒体は、高い保磁力、かつ、高い飽和磁束密度を有する
ものであり、高密度記録に対応できる。しかも、耐蝕性
にも優れていた。かつ、磁性材料のFeは安価で、公害
問題を起こし難い。特に、高純度Feを用いなくても良
いから、コストがより低廉である。
【0016】
【実施例1】図1は本発明になる磁気記録媒体の製造装
置の概略図、図2はイオンガンの概略図である。図1
中、1は非磁性の支持体、例えばPETフィルム、2a
はPETフィルム1の供給側ロール、2bはPETフィ
ルム1の巻取側ロール、3a,3bは冷却キャンロー
ル、4a,4bは遮蔽板、5a,5bはルツボ、6a,
6bはFe系磁性金属、7a,7bは電子銃、8a,8
bは真空槽、9a,9bはイオンガン、10は酸素ガス
供給ノズルである。このイオンガン9a,9bは、図2
に示す構成であり、0.3mmφのタングステンのカソ
ード11に8Aの電流を流し、アノード12とスクリー
ングリッド13との間に500Vの電位差が形成できる
ものであって、ノズル14より窒素ガスが供給されるこ
とによって、窒素イオンが放出されるよう構成されたも
のである。尚、15はマグネットである。
置の概略図、図2はイオンガンの概略図である。図1
中、1は非磁性の支持体、例えばPETフィルム、2a
はPETフィルム1の供給側ロール、2bはPETフィ
ルム1の巻取側ロール、3a,3bは冷却キャンロー
ル、4a,4bは遮蔽板、5a,5bはルツボ、6a,
6bはFe系磁性金属、7a,7bは電子銃、8a,8
bは真空槽、9a,9bはイオンガン、10は酸素ガス
供給ノズルである。このイオンガン9a,9bは、図2
に示す構成であり、0.3mmφのタングステンのカソ
ード11に8Aの電流を流し、アノード12とスクリー
ングリッド13との間に500Vの電位差が形成できる
ものであって、ノズル14より窒素ガスが供給されるこ
とによって、窒素イオンが放出されるよう構成されたも
のである。尚、15はマグネットである。
【0017】本実施例の磁気記録媒体(磁気テープ)は
図1に示す斜め蒸着装置を用いることによって得られ
る。すなわち、6.3μm厚さのPETフィルム1を供
給側ロール2aと巻取側ロール2bとの間に掛け渡し、
冷却キャンロール3aに沿って走行させる。真空槽8a
内を10-4〜10-6Torr、例えば5×10-6Tor
r程度の真空度に排気した後、出力3kWの電子銃7a
からの電子ビーム加熱によりルツボ5a内の磁性金属
(純度が95〜98.5wt%のFe)を溶融、蒸発さ
せ、PETフィルム1上に200ÅのFe−N系金属磁
性膜を設けた。尚、この成膜時に、窒素ガス供給ノズル
14から窒素ガスを80sccm供給し、イオンガン9
aから金属磁性膜に向けて窒素イオンを照射し、金属磁
性膜をFe2N及び/又はFe3 Nを含むFe−N系金
属磁性膜にした。
図1に示す斜め蒸着装置を用いることによって得られ
る。すなわち、6.3μm厚さのPETフィルム1を供
給側ロール2aと巻取側ロール2bとの間に掛け渡し、
冷却キャンロール3aに沿って走行させる。真空槽8a
内を10-4〜10-6Torr、例えば5×10-6Tor
r程度の真空度に排気した後、出力3kWの電子銃7a
からの電子ビーム加熱によりルツボ5a内の磁性金属
(純度が95〜98.5wt%のFe)を溶融、蒸発さ
せ、PETフィルム1上に200ÅのFe−N系金属磁
性膜を設けた。尚、この成膜時に、窒素ガス供給ノズル
14から窒素ガスを80sccm供給し、イオンガン9
aから金属磁性膜に向けて窒素イオンを照射し、金属磁
性膜をFe2N及び/又はFe3 Nを含むFe−N系金
属磁性膜にした。
【0018】このFe2 N及び/又はFe3 Nを含むF
e−N系金属磁性膜が形成された後、PETフィルム1
は10-4〜10-6Torr、例えば5×10-6Torr
程度の真空度に排気された真空槽8b内の冷却キャンロ
ール3bに案内され、出力15kWの電子銃7bからの
電子ビーム加熱によりルツボ5b内の磁性金属(純度が
99.9wt%のFe)を溶融、蒸発させ、Fe−N系
金属磁性膜上に厚さが1600ÅのFe−N−O系金属
磁性膜を設けた。尚、この成膜時に、窒素ガス供給ノズ
ル14から窒素ガスを9sccm供給し、イオンガン9
aから金属磁性膜に向けて窒素イオンを照射すると共
に、酸素ガス供給ノズル10から金属磁性膜に向けて酸
素ガスを14sccm照射し、Fe−N−O系金属磁性
膜にした。
e−N系金属磁性膜が形成された後、PETフィルム1
は10-4〜10-6Torr、例えば5×10-6Torr
程度の真空度に排気された真空槽8b内の冷却キャンロ
ール3bに案内され、出力15kWの電子銃7bからの
電子ビーム加熱によりルツボ5b内の磁性金属(純度が
99.9wt%のFe)を溶融、蒸発させ、Fe−N系
金属磁性膜上に厚さが1600ÅのFe−N−O系金属
磁性膜を設けた。尚、この成膜時に、窒素ガス供給ノズ
ル14から窒素ガスを9sccm供給し、イオンガン9
aから金属磁性膜に向けて窒素イオンを照射すると共
に、酸素ガス供給ノズル10から金属磁性膜に向けて酸
素ガスを14sccm照射し、Fe−N−O系金属磁性
膜にした。
【0019】このようにして得られたFe−N系金属磁
性膜とFe−N−O系金属磁性膜との積層膜を有する原
反の裏面に、平均粒径が40nmのカーボンブラックと
平均粒径が80nmのカーボンブラックとを2:1の割
合で混ぜ、ウレタン系樹脂と塩化ビニル系樹脂とのバイ
ンダ樹脂中に分散させたバックコート用塗料をダイコー
ティング方式により乾燥膜厚が0.5μmとなるよう塗
布し、乾燥させた。
性膜とFe−N−O系金属磁性膜との積層膜を有する原
反の裏面に、平均粒径が40nmのカーボンブラックと
平均粒径が80nmのカーボンブラックとを2:1の割
合で混ぜ、ウレタン系樹脂と塩化ビニル系樹脂とのバイ
ンダ樹脂中に分散させたバックコート用塗料をダイコー
ティング方式により乾燥膜厚が0.5μmとなるよう塗
布し、乾燥させた。
【0020】この後、パーフルオロポリエーテル(FO
MBLIN ZDOL モンテカチーニ社製)をフッ素
系不活性液体(フロリナート FC−77 住友3M社
製)に0.05wt%となるよう希釈した塗料を用い
て、ダイコーティング方式により乾燥膜厚が20Åとな
るようFe−N−O系金属磁性膜上に塗布し、105℃
で乾燥させた。
MBLIN ZDOL モンテカチーニ社製)をフッ素
系不活性液体(フロリナート FC−77 住友3M社
製)に0.05wt%となるよう希釈した塗料を用い
て、ダイコーティング方式により乾燥膜厚が20Åとな
るようFe−N−O系金属磁性膜上に塗布し、105℃
で乾燥させた。
【0021】この後、8mm幅にスリットし、カセット
に装填して、8mmVTR用磁気テープとした。
に装填して、8mmVTR用磁気テープとした。
【0022】
【実施例2】実施例1において、Fe−N系金属磁性膜
の厚さを100Å、Fe−N−O系金属磁性膜の成膜時
における窒素ガス供給ノズル14からの窒素ガス供給量
を10sccm、酸素ガス供給ノズル10からの酸素ガ
ス供給量を13sccmとした以外は実施例1に準じて
行った。
の厚さを100Å、Fe−N−O系金属磁性膜の成膜時
における窒素ガス供給ノズル14からの窒素ガス供給量
を10sccm、酸素ガス供給ノズル10からの酸素ガ
ス供給量を13sccmとした以外は実施例1に準じて
行った。
【0023】
【比較例1】実施例1において、Fe−N系金属磁性膜
を設けず、Fe−N−O系金属磁性膜のみを設けるよう
にした以外は実施例1に準じて行った。尚、Fe−N−
O系金属磁性膜の成膜時における窒素ガス供給ノズル1
4からの窒素ガス供給量を25sccm、酸素ガス供給
ノズル10からの酸素ガス供給量を30sccmとし
た。
を設けず、Fe−N−O系金属磁性膜のみを設けるよう
にした以外は実施例1に準じて行った。尚、Fe−N−
O系金属磁性膜の成膜時における窒素ガス供給ノズル1
4からの窒素ガス供給量を25sccm、酸素ガス供給
ノズル10からの酸素ガス供給量を30sccmとし
た。
【0024】
【比較例2】実施例1において、Fe−N−O系金属磁
性膜を設けず、Fe−N系金属磁性膜のみを設けるよう
にした以外は実施例1に準じて行った。尚、Fe−N系
金属磁性膜の成膜時における窒素ガス供給ノズル14か
らの窒素ガス供給量を5sccmとした。
性膜を設けず、Fe−N系金属磁性膜のみを設けるよう
にした以外は実施例1に準じて行った。尚、Fe−N系
金属磁性膜の成膜時における窒素ガス供給ノズル14か
らの窒素ガス供給量を5sccmとした。
【0025】
【特性】上記実施例1で得た金属磁性膜の断面TEM像
を図3に示す。又、オージェ電子分光分析(電子銃の加
速電圧10kv;エミッション電流10nA;倍率10
00倍;エッチングガスはArであって、そのガスをイ
オンガンに導入し、加速電圧2kv、イオン電流200
nAで50秒間エッチングしては測定することを繰り返
し、膜の深さ方向の分析を行う)による結果を図4及び
図5に示す。
を図3に示す。又、オージェ電子分光分析(電子銃の加
速電圧10kv;エミッション電流10nA;倍率10
00倍;エッチングガスはArであって、そのガスをイ
オンガンに導入し、加速電圧2kv、イオン電流200
nAで50秒間エッチングしては測定することを繰り返
し、膜の深さ方向の分析を行う)による結果を図4及び
図5に示す。
【0026】これによれば、本発明になるFe−N系金
属磁性膜は、斜めコラム構造を有し、この磁気コラムの
上層より下層(支持体側)の方が窒素濃度が高く、又、
断面TEM像での下層の電子線回折からFe2 N及びF
e3 Nで構成されたものであることが判る。そして、得
られた上記実施例および比較例の磁気テープについて、
磁気特性(保磁力Hc、飽和磁束密度Bs)及び耐蝕性
(60℃、90%RHの環境下に1週間置いた後の、飽
和磁束密度の減少率ΔBs)を調べたので、その結果を
表−1に示す。
属磁性膜は、斜めコラム構造を有し、この磁気コラムの
上層より下層(支持体側)の方が窒素濃度が高く、又、
断面TEM像での下層の電子線回折からFe2 N及びF
e3 Nで構成されたものであることが判る。そして、得
られた上記実施例および比較例の磁気テープについて、
磁気特性(保磁力Hc、飽和磁束密度Bs)及び耐蝕性
(60℃、90%RHの環境下に1週間置いた後の、飽
和磁束密度の減少率ΔBs)を調べたので、その結果を
表−1に示す。
【0027】 表−1 保磁力Hc(Oe) 飽和磁束密度Bs(G) 耐蝕性ΔBs(%) 実施例1 1630 5300 3 実施例2 1620 4800 2 比較例1 1580 3800 1 比較例2 380 12000 7 これによれば、本実施例になるものは、比較例1(磁性
膜がFe−N−O系金属磁性膜のみ)や比較例2(磁性
膜がFe−N系金属磁性膜のみ)のものに比べて、保磁
力および飽和磁束密度などの総合特性に優れており、電
磁変換特性の良好なことが窺える。
膜がFe−N−O系金属磁性膜のみ)や比較例2(磁性
膜がFe−N系金属磁性膜のみ)のものに比べて、保磁
力および飽和磁束密度などの総合特性に優れており、電
磁変換特性の良好なことが窺える。
【0028】又、耐蝕性にも優れていることも判る。
【0029】
【発明の効果】安価なFe系材料を用いて高密度記録に
適し、かつ、耐蝕性に富む磁気記録媒体が得られる。
適し、かつ、耐蝕性に富む磁気記録媒体が得られる。
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造装置の概略図
【図2】イオンガンの概略図
【図3】実施例1の金属磁性膜の断面TEM像
【図4】実施例1の金属磁性膜のオージェ電子分光分析
のグラフ
のグラフ
【図5】実施例2の金属磁性膜のオージェ電子分光分析
のグラフ
のグラフ
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/85 7303−5D G11B 5/85 A H01F 41/20 H01F 41/20 (72)発明者 石川 准子 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社情報科学研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設
けられてなる磁気記録媒体であって、 前記金属磁性膜は、 支持体に近い側はFe−N系金属磁性膜であり、 支持体から遠い側はFe−N−O系金属磁性膜であるこ
とを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設
けられてなる磁気記録媒体であって、 支持体に近い側にFe2 N及び/又はFe3 Nを含むF
e−N系金属磁性膜が設けられ、 前記Fe−N系金属磁性膜の上にFe−N−O系金属磁
性膜が設けられてなることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項3】 Fe−N系金属磁性膜は厚さが50〜7
00Å、Fe−N−O系金属磁性膜は厚さが1300〜
2000Åであることを特徴とする請求項1または請求
項2の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 支持体上に複数のFe系金属磁性膜が設
けられてなる磁気記録媒体の製造方法であって、 前記複数のFe系金属磁性膜は、第1の磁性膜成膜工
程、及び第2の磁性膜成膜工程を経て成膜されたもので
あり、 前記第1の磁性膜成膜工程は、 Fe系材料を支持体に向けて飛散・堆積せしめる工程
と、堆積したFe系金属磁性膜に向けて窒素イオン(又
は窒素ガス)を照射する工程とを具備し、 前記第2の磁性膜成膜工程は、 Fe系材料を前記第1の磁性膜成膜工程で成膜された磁
性膜に向けて飛散・堆積せしめる工程と、堆積したFe
系金属磁性膜に向けて窒素イオン(又は窒素ガス)を照
射する工程と、酸素イオン(又は酸素ガス)を照射する
工程とを具備してなることを特徴とする磁気記録媒体の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25231995A JPH0997713A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25231995A JPH0997713A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0997713A true JPH0997713A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17235608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25231995A Pending JPH0997713A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0997713A (ja) |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25231995A patent/JPH0997713A/ja active Pending
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