JPH0977090A - 易開封性パウチ - Google Patents

易開封性パウチ

Info

Publication number
JPH0977090A
JPH0977090A JP24170795A JP24170795A JPH0977090A JP H0977090 A JPH0977090 A JP H0977090A JP 24170795 A JP24170795 A JP 24170795A JP 24170795 A JP24170795 A JP 24170795A JP H0977090 A JPH0977090 A JP H0977090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch
sealing
butt
seamed
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24170795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Hatano
靖 波多野
Masahiko Otsuki
雅彦 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24170795A priority Critical patent/JPH0977090A/ja
Publication of JPH0977090A publication Critical patent/JPH0977090A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物が袋の内寸とほぼ同じ大きさであって
も、しかも厚い固形物であっても、開封が内容物に阻害
されることなく、且つ、内容物に損傷を与えることな
く、開封および内容物の取り出しが容易にできるピロー
包装パウチを提供する。 【解決手段】 合掌貼りと両端縁シール部とを有するピ
ロー包装パウチにおいて、合掌貼りに設けられたシール
部と、合掌貼りの付け根と合掌貼りシール部との間に小
間隔で設けられた未シール部分と、合掌貼りと端縁シー
ル部分との交叉部の合掌貼り付け根に近接して設けられ
たノッチ乃至弱化部と、合掌貼りからなる把持部と、合
掌貼りの未シール部に沿ったパウチ器壁の引裂き予定部
とから成り、合掌貼りに沿った開封が可能な易開封性パ
ウチ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、易開封性パウチに関す
るもので、より詳細には、合掌貼りと両端縁シール部と
を備えたピロー包装パウチにおいて、合掌貼りに沿った
開封が可能な易開封性パウチに関する。
【0002】
【従来の技術】固形の食品或いは部品等を簡易に包装す
る包装体として、合掌貼りと両端縁シール部とを備えた
ピロー包装パウチが広く使用されている。
【0003】このようなピロー包装パウチとしては、図
1(従来技術)に示すように、合掌貼り1と両端縁シー
ル部2、2とを備え、両端縁シール部2、2にノッチ3
を設けたタイプのものが広く使用されている。
【0004】特公昭61−39228号公報には、図3
(従来技術)に示すとおり、少なくとも3方、即ち1
(合掌貼り)、2、2(両端縁シール部)を融着して成
るプラスチック製密封小分け袋において、袋を構成する
シートの融着部に多数の傷痕4が実質的に端縁線上に密
集して設けられている密封小分け袋が記載されている。
【0005】また、実公平6−47783号公報には、
図4(従来技術)に示すとおり、複数のプラスチックフ
ィルムをラミネートして形成される包装袋用ラミネート
フィルムにおいて、プラスチックラミネートフィルムの
一面側に位置するプラスチックフィルムの形成されるべ
き包装袋の端縁に位置する折り曲げ部に対応する位置
に、折り曲げ線方向に蛇行状に延びる細幅の開封用粗面
5を設け、この開封用粗面5は、プラスチックフィルム
に形成される傷部とこの傷部に充填されるプラスチック
材料から形成されることを特徴とする包装袋用プラスチ
ックラミネートフィルムが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したピロー包装パ
ウチは、内容物の充填と製袋とを同時に一つの装置で行
えるという利点があり、また内容物の大きさに合わせて
製袋を行えるので、使用基材が少量ですむという利点が
ある。しかしながら、公知のピロー包装パウチは、未だ
開封性や開封性の安定性において十分満足しうるもので
はない。
【0007】例えば、図1に示した公知のパウチの場
合、図2に示すように、内容物6が袋の内寸とほぼ同じ
大きさの固形物の場合、内容物が引裂きを阻害するため
引裂き方向がずれ、開封するのが難しい。
【0008】また、図3に示す公知のパウチの場合、す
べてのシール端縁部に傷痕を設けているため、パウチは
どこからでも引裂き開封できるといった特徴はあるが、
図1のパウチと同様な問題点を有する他、傷痕をすべて
のシール端縁部に施さなければならず加工が煩雑である
ばかりでなく、加工箇所が増える分、安定した性能を得
ることが難しい。
【0009】更に、図4の公知のパウチの場合、内容物
が袋の内寸とほぼ同じ大きさの固形物の場合、図1のパ
ウチと同様な問題点を有する他、開封できる範囲が制限
されると同時に、引裂きを開始する部分を指で摘むとき
内容物も一緒に摘むことになるので、内容物が割れたり
(例えば、ビスケットやウェハースのようなもの)、変
形してしまう(例えば、羊羹のようなもの)という問題
点がある。特に内容物が厚い場合(例えば、レンズ付き
フィルムや石鹸など)には、図4−(b)に示されるよ
うなガセット(ひだ)付きパウチが好んで用いられる
が、この場合には前記した問題点が顕著になるばかりで
なく、開封を開始すること自体が難しく、開封できたと
しても最後まで開封することが困難となる。また、加工
を施さなければならない箇所が増え加工が煩雑となる。
【0010】これらのパウチの問題点を改良する最も簡
便な方法として内容物に対してパウチを十分にゆとりを
持つような大きさとすることも考えられるが、この場合
にはパウチ基材を多く使用しなければならないというピ
ロー包装の特長を損なう問題点を生じる。
【0011】すなわち、本発明の目的は、内容物が袋の
内寸とほぼ同じ大きさであっても、しかも厚い固形物で
あっても、開封が内容物に阻害されることなく、且つ、
内容物に損傷を与えることなく、開封および内容物の取
り出しが容易にできるピロー包装パウチを提供すること
にある。
【0012】また、本発明の他の目的は、開封のために
行う加工を最小限にとどめてあることにより、安定した
性能を示すパウチを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、合掌貼
りと両端縁シール部とを有するピロー包装パウチにおい
て、合掌貼りに設けられたシール部と、合掌貼りの付け
根と合掌貼りシール部との間に小間隔で設けられた未シ
ール部分と、合掌貼りと端縁シール部分との交叉部の合
掌貼り付け根に近接して設けられたノッチ乃至弱化部
と、合掌貼りからなる把持部と、合掌貼りの未シール部
に沿ったパウチ器壁の引裂き予定部とから成り、合掌貼
りに沿った開封が可能な易開封性パウチが提供される。
本発明において、パウチ器壁の引き裂き予定部は、少な
くとも開封開始部において、その引き裂き開始強度が合
掌貼りの反対側のパウチ器壁の引き裂き開始強度よりも
小さくなるように設定することにより形成される。
【0014】
【作用】本発明のピロー包装パウチは、図5に示すとお
り、合掌貼り1と両端縁シール部2、2とを有している
が、合掌貼り1に、シール部7と共に、合掌貼りの付け
根9と合掌貼りシール部7との間に小間隔Wの未シール
部分8を設け、合掌貼り1と端縁シール部分2との交叉
部10の付け根9に近接してノッチ11を設け、合掌貼
り1を把持部とし、合掌貼りの未シール部8に沿ったパ
ウチ器壁をの引裂き予定部として、合掌貼りに沿った開
封を可能としたことが顕著な特徴である。
【0015】図5の斜視図(b)ではノッチ11が設け
られているが、図5の断面図(c)に示すとおり、合掌
貼り1及び両端縁シール部2、2の外縁には、合掌貼り
付け根に近接する部分に、弱化部11、11を設けても
よい。
【0016】合掌貼り1とその付け根近傍の端縁シール
部2とを指先で保持して、合掌貼りを引き裂くように引
っ張ると、前記付け根10に近接して設けたノッチ乃至
弱化部11から切り裂きが開始される。本発明のパウチ
では、合掌貼りの付け根9と合掌貼りシール部7との間
に未シール部8を設けたので、切り裂きは、確実に合掌
貼り1の未シール部8に進行して2つに分かれ、図6及
び図7に示すとおり、パウチ器壁の引き裂きが、合掌貼
りの未シール部8に沿って行われる。
【0017】合掌貼りが付け根までシールされており、
合掌貼りの付け根とシール部との間に未シール部が存在
しない場合には、引き裂きは合掌貼りのヒートシール部
を進行するようになり、円滑な開封が望めなくなる。こ
れに対して、本発明では、ノッチ乃至弱化部11からか
ら開始された引き裂きが、必ず合掌貼り未シール部の器
壁に入るので、合掌貼り付け根に沿った引き裂き開封が
可能となるものである。
【0018】本発明によれば、かくして、内容物が袋の
内寸とほぼ同じ大きさであっても、しかも厚い固形物で
あっても、開封が内容物に阻害されることなく、且つ内
容物に損傷を与えることなく、開封および内容物の取り
出しが容易にできる。
【0019】図6の場合、パウチ器壁の引き裂きが、一
方の引き裂き端縁が合掌貼りの未シール部に沿うように
行われており、一方、図7の場合、パウチ器壁の引き裂
きが、両方の引き裂き端縁が合掌貼りの未シール部に沿
うように行われている。
【0020】図11は端縁シール部の断面図であり、開
封によりパウチ部材が破壊される様子を段階的に例示し
た図である。 I 端縁シールを行った後の状態を示す。ピロー包装パ
ウチでは、合掌貼り1をヒートシールした後、合掌貼り
を折り曲げて端縁部2、2をヒートシールし、このとき
端縁シール部と合掌貼りの未シール部の両端もヒートシ
ールされる。 II 合掌貼り1を引裂くため、合掌貼り1を起こした状
態を示す。このとき矢印の方向に力を作用させると、合
掌貼りの付け根9の谷折りとなっているP点近傍に応力
集中する。 III P点近傍で合掌貼り1の一方の部材が破断し、応力
は他方の部材の領域Xとこれらと対面する端縁シール部
形成部材の領域Yに作用する。
【0021】確実に合掌貼りの付け根近傍を引裂かせる
という所期の目的を達成するためには、領域Xでの破壊
強度Txと領域Yでの破壊強度Tyが下記式(1) Tx < Ty ……… (1) の関係となっている必要がある。すなわち、少なくとも
領域Xに(ノッチあるいは)傷痕乃至はスコアー等によ
る弱化部11を形成させる(図5(c)参照)ことによ
り、合掌貼りの付け根近傍を確実に引裂かせる(図11
のIV−1)ことが可能となる。
【0022】また、逆に両者の関係が式(2) Tx > Ty ……… (2) のときには、図11のIV−2に示される破壊形態とな
り、最終的には図8に示されるような開封不良が発生す
る。
【0023】更に、両者の関係が、式(3) Tx = Ty ……… (3) のときには、図11のIV−1の開封状態となることは少
なく、主に図11のIV−2に示す開封状態あるいはパウ
チ構成部材のデラミネーションとなる図11のIV−3で
示すような破壊形態となる。
【0024】開封を容易にするという本発明の目的を達
成するためには、領域Xに弱化部を設ける他、点P近傍
にも傷痕乃至はスコアー等による弱化部を設けるのがよ
い。特に、パウチ器壁を構成する積層体が厚いときなど
引き裂き開始が困難なときには、点P近傍に弱化部を設
けることが極めて有効となる。このときは、開封方向の
制約がなくなり、図11の反対方向への引裂きも可能と
なる。(領域Xのみに弱化部を設ける場合には、開封方
向の表示をつけるとよい。)
【0025】引裂きを確実に合掌貼りの未シール部分に
進行させるという本発明の目的を達成するためには、合
掌貼りの付け根と合掌貼りシール部との間に未シール部
分を設ける必要がある。特にノッチにより引裂き開始を
行う場合には、図5の(b)のように、その先端部と合
掌貼りの付け根との距離Dを未シール部分の幅Wより小
さくする必要がある。
【0026】更に、引裂きを確実に合掌貼りの未シール
部分に進行させると同時に、引裂きを合掌貼りに沿って
まっすぐに進行させるという本発明の目的を達成するた
めには、合掌貼りの付け根近傍に弱化線を設ける、ある
いは易引裂き樹脂層を設ける方法がとられる。
【0027】
【発明の好適態様】
[パウチ器壁]本発明において、パウチ器壁は単層であ
ってもよいが、一般に積層体が好適に使用される。パウ
チ器壁を構成する可撓性素材としては、ヒートシール性
を与えるためのオレフィン樹脂、機械的強度や耐熱性等
を付与するための延伸プラスチックフィルム、酸素等に
対するガスバリアー性を付与するための金属箔、ガスバ
リアー性樹脂、蒸着フィルム等が複数の組み合わせで、
ラミネートの形で使用される。
【0028】ヒートシール性樹脂フィルムとしては、一
般に、チーグラーナッタ触媒乃至メタロセン触媒などの
触媒を用いて重合された、低−、中−、高−密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、アイソタクティック
乃至シンジオタクチックポリプロピレン、プロピレン−
エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸
メチル共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイ
オノマー)、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水
物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等の変性オレフ
ィン系樹脂;比較的低融点乃至低軟化点のポリアミド乃
至コポリアミド樹脂;比較的低融点乃至低軟化点のポリ
エステル乃至コポリエステル樹脂;の1種或いは2種以
上の組み合わせからなるものが使用される。これらのフ
ィルムは15乃至100μmの厚みを有するのがよい。
【0029】また、ヒートシール性樹脂以外のフィルム
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、エチレンテレフタレート/イソフタレ
ート共重合体等のポリエステルフィルム:ナイロン6、
ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロン12、等のポ
リアミドフィルム:プロピレン系重合体フィルム:ポリ
塩化ビニルフィルム:ポリ塩化ビニリデンフィルム:エ
チレンビニルアルコール共重合体フィルム等を挙げるこ
とができる。これらのフィルムは未延伸のものでも、一
軸延伸或いは二軸延伸のものでもよい。その厚みは、一
般に3乃至50μm、特に5乃至40μmの範囲にある
ことが望ましい。一軸延伸フィルムを使用すると、分子
配向方向に引き裂き性が得られるので好適である。
【0030】ガスバリアー性を付与するために使用され
る金属箔としては、各種表面処理鋼箔やアルミニウム等
の軽金属箔が使用される。表面処理鋼箔としては、冷圧
延鋼箔に、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケルメッキ、電
解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処理の一種叉は
二種以上行なったものや、最終圧延に先立って前記メッ
キ処理を行い、次いで冷間圧延処理を行って得られる表
面処理鋼箔を用いることができる。軽金属箔としては、
所謂純アルミニウム箔の他にアルミニウム合金箔が使用
される。これらの金属箔は、厚さが150μm以下、特
に5乃至120μmのものを使用する。
【0031】金属箔の一方の表面には、ラミネート以外
の方法による保護被覆が設けられていてもよい。保護被
覆の形成は、保護塗料を設けることにより行われる。保
護塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹脂からなる任
意の保護塗料:例えばフェノール−エポキシ塗料、アミ
ノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗料:例えば塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体部分ケン化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マ
レイン酸共重合体、エポキシ変性−、エポキシアミノ変
性−或はエポキシフェノール変性−ビニル塗料等のビニ
ルまたは変性ビニル塗料:アクリル樹脂系塗料:スチレ
ン−ブタジエン系共重合体等の合成ゴム系塗料等の単独
または2種以上の組合せが使用される。これらの塗料
は、エナメル或はラッカー等の有機溶媒溶液の形で、或
は水性分散液または水溶液の形で、ローラ塗装、スプレ
ー塗装、浸漬塗装、静電塗装、電気泳動塗装等の形で金
属素材に施す。勿論、前記樹脂塗料が熱硬化性の場合に
は、必要により塗料を焼付ける。保護塗膜は、耐腐食性
と加工性との見地から、一般に2乃至30μm、特に3
乃至20μmの厚み(乾燥状態)を有することが望まし
い。
【0032】ガスバリヤー性樹脂としては、低い酸素透
過係数を有し且つ熱成形可能な熱可塑性樹脂が使用され
る。ガスバリヤー性樹脂の最も適当な例としては、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体を挙げることができ、
例えば、エチレン含有量が20乃至60モル%、特に2
5乃至50モル%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体
を、ケン化度が96モル%以上、特に99モル%以上と
なるようにケン化して得られる共重合体ケン化物が使用
される。このエチレン−ビニルアルコール共重合体ケン
化物は、フイルムを形成し得るに足る分子量を有するべ
きであり、一般に、フェノール:水の重量比で85:1
5の混合溶媒中30℃で測定して0.01d/g以上、
特に0.05d/g以上の粘度を有することが望まし
い。
【0033】また、前記特性を有するガスバリヤー性樹
脂の他の例としては、炭素数100個当りのアミド基の
数が5乃至50個、特に6乃至20個の範囲にあるポリ
アミド類;例えばナイロン6、ナイロン6,6、ナイロ
ン6/6,6共重合体、メタキシリレンアジパミド、ナ
イロン6,10、ナイロン11、ナイロン12、ナイロ
ン13、ヘキサメチレンテレフタラミド/イソフタラミ
ド共重合体、或いはこれらのブレンド物等が使用され
る。これらのポリアミドもフイルムを形成するに足る分
子量を有するべきであり、濃硫酸中1.0g/dリット
ルの濃度で且つ30℃の温度で測定した相対粘度(ηre
リットル)が1.1以上、 特に1.5以上であることが
望ましい。
【0034】これらのガスバリアー性樹脂は、3乃至1
50μm、特に5乃至100μmの厚さで使用される。
【0035】蒸着フィルムとしては、セロファン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、ポリアミド等をベースとして、珪素乃至アルミニ
ウムなどの無機金属化合物を蒸着したものが使用され
る。
【0036】積層体の適当な例は、オレフィン系樹脂ヒ
ートシール層/一軸延伸ポリプロピレンフィルム、オレ
フィン系樹脂ヒートシール層/二軸延伸ナイロンフィル
ム、オレフィン系樹脂ヒートシール層/二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、オレフィン系樹脂ヒー
トシール層/アルミニウム箔/二軸延伸ポリプロピレン
フィルム、オレフィン系樹脂ヒートシール層/アルミニ
ウム箔/二軸延伸ナイロンフィルム、オレフィン系樹脂
ヒートシール層/アルミニウム箔/二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、オレフィン系樹脂ヒートシ
ール層/エチレンビニルアルコール共重合体/二軸延伸
ポリエステルフィルム、オレフィン系樹脂ヒートシール
層/非晶質芳香族ポリアミド/二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、オレフィン系樹脂ヒートシール
層/金属蒸着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等であるが、この例に限定されない。ラミネートの
全体の厚みは、10乃至200μm、特に30乃至15
0μmの範囲にあることが好ましい。
【0037】積層体の製造は、ドライラミネーション、
サンドイッチラミネーション、押出コート、共押出等の
それ自体公知の任意の手段で行うことができる。各層の
間に十分な接着性が得られない場合には、ウレタン系接
着剤、エポキシ系接着剤、酸変性オレフィン系樹脂接着
剤等の接着剤樹脂を用いることができる。
【0038】また、サンドイッチラミネーションに際し
ては、任意の樹脂をフィルム間或いはフィルムと金属箔
の間に押し出すことにより行われ、また、押出コートに
際しては、任意の樹脂をフィルム或いは金属箔の上に押
し出すことにより行われる。押し出す樹脂としては、一
般に、低−、中−、高−密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、アイソタクティック乃至シンジオタクチ
ックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、イ
オン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、エチレ
ン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性さ
れたオレフィン樹脂等の変性オレフィン樹脂;比較的低
融点乃至低軟化点のポリアミド乃至コポリアミド樹脂;
比較的低融点乃至低軟化点のポリエステル乃至コポリエ
ステル樹脂;前記した樹脂の1種乃至2種以上とおよび
または公知の充填剤とからなるブレンド樹脂;などが単
層押出乃至共押出されて使用される。押出樹脂層を施す
表面には、ウレタン系、チタネート系等のアンカー剤を
施しておくことができる。
【0039】[引き裂き予定部]パウチ器壁の引き裂き
予定部に引き裂き性を付与するには、種々の手段を用い
ることができる。既に述べたとおり、樹脂フィルムに高
度の一軸配向を与えることにより、配向方向への引き裂
き性を付与することができる。配向の程度は、0.00
1以上、特に0.005以上の複屈折率(Δn)を与え
るようなものであればよい。樹脂フィルムは、二軸分子
配向されているが、一軸方向への配向が顕著なものであ
ってもよいことが了解されるべきである。
【0040】パウチ器壁に引き裂き性を付与するための
方法として、互いに非相溶性の複数の熱可塑性樹脂から
成り、これら複数の樹脂が引き裂き方向に直角の断面に
おいて海−島分散構造を形成し且つ分散相が引き裂き方
向に延びているブレンド物層を用いることができる。
【0041】このブレンド物中の連続相を形成する樹脂
としては、オレフィン系樹脂を挙げることができ、一
方、分散相を形成する樹脂としては、連続相とは非相溶
の他のオレフィン系樹脂、スチレン系重合体、ポリエス
テル系重合体、ポリカーボネート系重合体、ポリアミド
系重合体等を挙げることができる。勿論、後者の樹脂を
連続相とし、前者の樹脂を分散相とすることもできる。
連続相を構成する樹脂を50重量%以上、特に55乃至
90重量%、分散相を構成する樹脂を50重量%未満、
特に10乃至45重量%の量で用いるのがよい。
【0042】分散相の大きさは、特に制限を受けない
が、引き裂き方向に直角の断面において、一般にフィル
ムの厚さ方向の径(Dn)が0.05乃至20μm、特
に0.1乃至10μmで、厚さ方向の径に対する幅方向
の径(Dt)の比の値(Dt/Dn)が10以下、特に
6以下であるものがよく、引き裂き方向に延びている程
度は、アスペクト比が20以上、特に50以上であるも
のであればよい。
【0043】上記引き裂き性樹脂層は、積層体シートの
外層及び/または中間層として設けることができる。
【0044】パウチ器壁の易引き裂き性は、積層体の少
なくとも一層に機械的な弱化部、例えば後述する傷痕或
いはスコアを形成させることによっても付与することが
できる。
【0045】[合掌貼り]本発明のピロ−包装において
は、図5に示すとおり、合掌貼り1に、シール部7と共
に、合掌貼りの付け根9と合掌貼りシール部7との間に
小間隔Wで未シール部分8を設ける。合掌貼りの幅方向
寸法は、一般に5乃至25mm程度のものであるが、未
シール部分の幅Wは一般に10mm以下、特に0.3乃
至5mm程度で、合掌貼りの幅の5乃至50%程度の範
囲にあるのがよい。開封開始が複数の傷痕による弱化部
をきっかけとする場合には未シール部分の幅Wを小さく
設定することができる。
【0046】[開封開始用ノッチ及び弱化部]本発明で
は、合掌貼り1と端縁シール部分2との交叉部の付け根
に近接してノッチ乃至弱化部を設ける。ノッチの形成
は、刻切により行える。ノッチを形成する位置は、付け
根に近接した位置であるが、図5(b)に示すとおり、
合掌貼りの付け根からノッチ先端部までの距離Dと付け
根の部分に設けた未シール部分の幅Wとを、式(4) D < W ‥‥(4) を満足する関係にするのがよい。
【0047】ノッチは、合掌貼りを形成する2つの部分
に同時にいれたものが一般的ではあるが、片側(図11
−III に示す領域X)だけに設けてもよい。ノッチの長
さは、開封開始が円滑に行われるようなものであればよ
く、例えばパウチ端縁の未シール部だけに設けてもよい
が、ヒートシール部にまで及ぶようにすることが望まし
い。
【0048】ノッチの形状は、Iノッチ、Uノッチ、V
ノッチ、その他の形状のノッチであってもよく、ノッチ
はパウチ端縁の未シール部だけに設けてもよく、また、
ヒートシール端縁部に及ぶように設けてもよい。
【0049】パウチの端縁シール部をヒートシールする
際には合掌貼りを折り曲げた状態でヒートシールを行う
ことになるが、合掌貼りの付け根近傍の少なくとも谷折
りとなってない側の部分に複数の傷痕乃至スコアを設け
て弱化部を形成させる。なお、開封開始する谷折り部は
ヒートシール時の折り曲げと加圧により、折り曲げ部に
線状の弱化部が形成する。そして、この部分にも複数の
傷痕乃至スコアを設けておくとヒートシール時の折り曲
げと加圧による弱化部の形成はより効果的となる。ま
た、開封方向に制限がなくなるというメリットもある。
【0050】傷痕乃至スコアの形状及び寸法は、易引き
裂き性が付与される限り特に制限はないが、傷痕乃至ス
コアの形態としては、例えば点状、点線状、線状(短線
状、長線状)のものや、川の字状、ハの字状、×状など
のパターンを有するもの、これらが混在しているもの等
が例示できる。易開封性の点で、傷痕乃至スコアは合掌
貼りの長手方向に平行に設けるのがよく、特に傷痕乃至
スコアーは合掌貼りの付け根を中心にして少なくとも1
本以上設けるのがよい。また、傷痕乃至スコアの深さ
は、フィルム層等を貫通してないものでも、或いはこれ
らを貫通しているものよく、引き裂き性、気密性等の関
連で適宜選定される。更に、傷痕乃至スコアの密度は、
近接する各傷痕乃至スコア間の平均距離は3mm以内、
特に2mm以内にあるのが好ましい。
【0051】傷痕乃至スコアを設ける範囲は、合掌貼り
の付け根近傍の、パウチ端縁シール部の、少なくとも図
11−III に示す領域Xに設ける。望ましくは、領域X
および谷折り部となっているP点近傍とに設ける。勿
論、上記傷痕乃至スコアは、パウチ端縁シール部を越え
て引き裂き予定部にまで延びていても何等差し支えな
い。即ち、合掌貼りの付け根近傍に、合掌貼りの長手方
向に平行に複数の傷痕乃至スコアーによりある一定の幅
を持つように線状に設けることができる。
【0052】傷痕乃至スコアを設ける層は、パウチ器壁
のラミネートの何れの層、即ち外層、中間層、内層の何
れでもよいが、伸び難く、切れやすい基材に設けるのが
望ましい。
【0053】傷痕乃至スコアの刻切方法は、それ自体公
知の任意の方法でよく、例えば円盤状乃至ロール状の砥
石による加工、表面に複数の突起乃至刃先を形成してあ
る円盤状乃至ロール状の工具による加工、工具と基材に
速度差をつけて行う擦り傷状の加工等が採用される。そ
の他、レーザー加工、放電加工、超音波加工等が採用さ
れる。
【0054】[ピロー包装パウチの製造]本発明のピロ
ー包装パウチは、パウチ器壁形成用ラミネートの端縁部
を重ね合わせてヒートシールを行い、これにより合掌貼
りシール部を形成させ、未シール部を含んだ状態で合掌
貼りを折り曲げ、内容物を含んだ状態で両端縁をヒート
シールし、切断し、必要によりノッチを刻切することに
より製造される。傷痕乃至スコアは、包装前のラミネー
トに予め形成させておいてもよいし、包装後に施しても
よい。ヒートシールには、ヒートシールバーによる加熱
が適当であるが、超音波シール、誘電加熱シール等を用
いることもできる。
【0055】本発明においては、合掌貼りの位置を変え
ることにより、内容物の取り出しを容易にすることがで
きる。例えば、図6に示されるように内容物を合掌貼り
の長手方向と平行に2個入れる場合には、合掌貼りをパ
ウチの中心付近に設けると取り出し易くなる。また、図
7に示されるように内容物が1個でパウチと同じぐらい
の大きさを有する場合には、合掌貼りの位置をなるべく
中心からずらすようにすると、内容物の取り出しは容易
となる。
【0056】合掌貼りの特定の部分のみを開封したい場
合には、ヒートシール工具の形状により、未シール部分
の幅Wを開封したくない部分は狭く、開封部分は広くす
ることにより、開封部を合掌貼りの特定の位置にするこ
とが可能となる。
【0057】本発明のパウチ形態は、以上説明したもの
に限定されず、前述した条件を満足する限り、任意のも
のに適用できる。即ち、図12に示すとおり、レンズ付
フィルムなどの包装に用いられている陳列係止用の穴を
有する形態のパウチにも好適に適用される。図12に示
すパウチでは、合掌貼り1の付け根の少なくとも開封開
始部となる箇所9に傷痕による弱化部が設けてある。
【0058】
【実施例】本発明を更に次の例で具体的に説明する。
【0059】表1に示す8種類のピロー包装用積層体を
準備した。
【0060】
【表1】 注1)表中の/記号はサンドイッチラミネーションによ
る接着面を示し、PETとAlの接着面には 必要応じてウ
レタン系のアンカー剤をコーティングした。また、・記
号はウレタン系接着剤を用い てドライラミネーション
した接着面を示す。 注2)表中の( )内の数値は各基材の厚さを示す。 注3)表中、略号で示した基材はそれぞれ以下のものを
示す。 PET :ラミネート面に印刷を施した2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム。 LDPE:押出コート用低密度ポリエチレン層。 Al:アルミニウム箔。 LLDPE-1:線状低密度ポリエチレンフィルム。 LLDPE-2:合掌貼りの付け根部分となる近傍に、フィル
ムの長手方向に平行に1.5mm間隔で3本のスコアー
加工を施した線状低密度ポリエチレンフィルム。なお、
スコアーの幅は0.5mm、深さはおよそ25μmであ
った。 PA-1:LLDPE-2と同様にスコアー加工を施した2軸延伸
のナイロン6フィルム。なお、スコアーの幅は0.5m
m、深さはおよそ13μmであった。 UOPP:ラミネート面に印刷を施した圧延による一軸延伸
ポリプロピレンフィルム。 PA-2:ナイロン6と芳香族ナイロンのブレンド体からな
り、フィルムの長手方向に優先的に延伸してあることに
より、この方向に直線引裂き性を示す2軸延伸フィル
ム。 PP/PS:ポリプロピレンとポリスチレンのブレンド体か
らなり、フィルムの長手方向に直線引裂き性を示すキャ
ストフィルム。なお、このフィルムは引裂き方向に平行
な断面ではPS相がフィブリル状の形態で分散し、直角な
断面ではPP相とPS相が海島構造を形成していた。 PE/PS:押出コート用のポリエチレンとポリスチレンの
ブレンド体からなり、フィルムの長手方向に直線引裂き
性を示す押出樹脂層。なお、この層は引裂き方向に平行
な断面ではPS相がフィブリル状の形態で分散し、直角な
断面ではPP相とPS相が海島構造を形成していた。
【0061】実施例1・2 表1の積層体1を用い、2枚のウェハースを内容物とし
てピロー包装パウチを作成した。このとき合掌貼りをパ
ウチの中央に位置させるとともに、付け根の部分に設け
た未シール部分の幅Wを2mmに調整した。また、合掌
貼りと端縁シール部分との交叉部の付け根に近接して開
封用ノッチを設け、合掌貼りの付け根からノッチ先端部
までの距離Dを0.5mmおよび1mmに調整した。こ
れらのパウチの開封強度と実際に手で開けたときの開封
性を評価した。結果を表2に示す。
【0062】実施例3〜8 表1の積層体2〜7を用いて、実施例1・2と同条件
で、2枚のウェハースを内容物としてピロー包装パウチ
を作成した。このとき合掌貼りの付け根の部分に設けた
未シール部分の幅Wを2mmに、合掌貼りの付け根から
ノッチ先端部までの距離Dを1mmに調整した。これら
のパウチの開封強度と実際に手で開けたときの開封性を
評価した。結果を表2に示す。
【0063】比較例1・2 実施例1・2の比較としてノッチを付けなかったもの、
距離Dを3mmとしたものについても同じく評価した。
結果を表2に示す。
【0064】
【表2】 注1)開封強度は平均値であり、測定時に本来とは異な
る破壊形態となった不良品の値は除いて評価した。ただ
し、全てが不良品となったものについては不良品の平均
値を( )内に示した。 注2)開封性の評価については、合掌貼りに沿ってほぼ
まっすぐに安定して引裂き開封できたものを優、開封で
きたがまっすぐに引裂けなかったもの(図6参照)を
良、20%以下の不良率であったもの(図7参照)を
可、不良率が20%を越えるものを不可とした。 注3)開封不良の分類を以下に示す。 不良1:引裂きが合掌貼り部ではなく、端縁シール部に
移ってしまう図11−IV−2(図8)に示されるような
不良。 不良2:引裂きから積層体のデラミネーションになる図
11−IV−3に示されるような不良。 不良3:引裂きが合掌貼りのヒートシール部内のみで行
われたり、引裂きが合掌貼りの外側に逃げたりして開封
できなかったもの。
【0065】表2に示されるように、実施例1・2では
不良はなく、しかも開封強度はノッチを付けなかった比
較例1の10%近いの値を示し、内容物に損傷を与える
ことなく、容易に開封することができた。また、内容物
を容易に取り出すこともできた。しかし、個々のサンプ
ルにより異なるが、ほとんどが合掌貼りに沿ってまっす
ぐに引裂かれなかった。
【0066】合掌貼りの長手方向に直線引裂き性を付与
した、実施例3〜8のパウチでは、開封強度が低く、し
かも、引裂きは合掌貼りに沿ってほぼまっすぐに開封で
きた。また、これらのサンプルは未シール部分の幅Wと
合掌貼りの付け根からノッチ先端部までの距離Dが実施
例2のサンプルと同じに調整してあるが、実施例2のサ
ンプルでは引裂き開始時に意図的に力の方向をかえてみ
たところ、まれに引裂きが合掌貼りの外側に逃げて開封
できなくなるものがあったが、実施例3〜8のサンプル
ではこうした現象もみられず確実に開封された。
【0067】ノッチを付けなかった比較例1では開封強
度が3kgf程度のと高い値を示したばかりでなく、す
べてが開封不良となった。ノッチを付けたが、ノッチの
先端位置が不適切であった比較例2では開封強度の点に
おいてはノッチの効果が見られたものの、実際に手で開
けたところでは、ほとんどが引裂きが合掌貼りのヒート
シール部から外側に逃げてしまい、開封できなかった。
【0068】次に積層体1を用いて、合掌貼りの付け根
となる部分のフィルム表面に、合掌貼りに沿って傷痕を
設け、傷痕の付ける位置による違いについて調べた。
【0069】実施例9・10 積層体1の外層フィルムの表面に、円盤状の砥石を用い
てフィルムの長手方向に複数の傷痕からなる幅5mmの
帯状の筋を付け、一個の固形石鹸を内容物としてガセッ
ト付きのピロー包装パウチを作成した。なお、傷痕の位
置は図9−cおよび図5−cに示される部分に設けた。
また、合掌貼りの付け根の位置は開封後に内容品を取り
出し易くするため、パウチの中心より端にずらした。合
掌貼りの付け根の部分に設けた未シール部分の幅Wは約
0.5mmに調整した。これらのパウチの開封強度と実
際に手で開けたときの開封性を実施例1などと同様に評
価した。
【0070】比較例3〜7 実施例9・10の比較として傷痕を図9−b、d、e、
f、gに示される部分にそれぞれ設けたパウチを作成
し、同じく評価した。
【0071】実施例9・10および比較例3〜7の評価
結果を表3に示した。
【0072】
【表3】
【0073】表3に示されるように、実施例9・10で
は不良はなく、しかも開封強度はノッチを付けなかった
比較例1の30%程度の値を示し、内容物に損傷を与え
ることなく、容易に開封することができた。また、合掌
貼りの付け根の位置をパウチの中心より端にずらしてあ
るので、開封口がパウチの端に位置するので内容物を容
易に取り出すこともできた。また、実施例10のパウチ
について反対の方向に引裂いてみたが容易に開封するこ
とができ、開封方向の制約がなかった。比較例3〜7で
は開封不良率は40〜100%と高い結果となった。な
お、これらの試験では傷痕を入れたときの条件を同じに
しているが、比較例6・7などでは傷痕の深さや形状等
を変え、明細書中の(1)式が満足するように調整する
ことにより不良率を下げることは可能である。
【0074】次に積層体2・3を用いて、積層体の一部
の層にスコアーが刻設されている場合の効果について調
べた。
【0075】実施例11〜14 積層体2および3のスコアーの位置を合掌貼りの付け根
の近傍に位置するようにして、一個の固形石鹸を内容物
として、実施例9・10と同様のガセット付きのピロー
包装パウチを作成した。なお、スコアーの位置は図9−
cおよび図5−cに示される部分にとなるように設け
た。これらのパウチの開封強度と実際に手で開けたとき
の開封性を実施例1などと同様に評価した。実施例11
〜14の評価結果を表4に示した。
【0076】
【表4】
【0077】表4に示されるように、実施例11〜14
では不良はなく、しかも開封強度はノッチを付けなかっ
た比較例1の30〜40%程度の値を示し、内容物に損
傷を与えることなく、容易に開封することができた。ま
た、合掌貼りの付け根の位置をパウチの中心より端にず
らしてあるので、開封口がパウチの端に位置するので内
容物を容易に取り出すこともできた。実施例11〜14
の評価結果から、弱化部は積層体の構成部材に設けたス
コアーによっても形成されうることが分った。
【0078】〔開封強度の測定法〕図10に示すよう
に、開封の際に手で把持する端縁シール部2を治具21
に固定し、また、同じく把持する合掌貼り1の端縁9を
挟むように2枚のテープ22を合掌貼りの長手方向に平
行に、且つ、端縁から十分長くはみ出るように貼り付け
た。なお、開封用ノッチおよび合掌貼りの付け根の未シ
ール部分はテープ22で覆わないようにした。そして、
テープ22の末端を引っ張り試験器を用いて300mm
/分の速度で合掌貼りの付け根を引き裂く方向に引っ張
り、開封開始時
【0079】
【発明の効果】本発明では、合掌貼りの端部と端縁シー
ル部とを把持し、合掌貼りが着いているパウチ面内のみ
で引裂き開封するので、内容物により開封が阻害される
ことなく、且つ、内容物が壊れ易いものや変形し易いも
のでも、内容物に損傷を与えることなく開封できる。ま
た、パウチのサイズを内容物にフィットする大きさにす
ることができるので、基材の使用量を最小限とすること
ができる。しかも、開封口を大きくとることができるの
で内容物の取り出しが容易である。更に、引裂き方向性
を持たせるための、弱化線を設けたり、易引裂き樹脂層
を用いることにより開封の開始と終了が確実に行うこと
ができる。の最大強度を開封強度として評価した。
【図面の簡単な説明】
【図1】端縁シール部に開封用ノッチを設けた従来技術
によるピロー包装パウチを例示した斜視図である。
【図2】図1に示したパウチに袋の内寸とほぼ同じ大き
さの固形物を入れ、開封したときの状態を例示した斜視
図である。
【図3】すべてのシール端縁部に傷痕を設けた従来技術
によるピロー包装パウチを例示した斜視図である。
【図4】パウチ側面の折曲げ部に開封用粗面を設け横裂
きを可能にした従来技術によるピロー包装パウチの2例
を示した図であって、(a)は通常のパウチの全体及び
線A−A断面の斜視図であり、(b)はひだ付きパウチ
の全体及び線B−B断面の斜視図である。
【図5】本発明の易開封性パウチを例示した図であり、
(a)は全体図であり、(b)は要部Bの拡大斜視図で
あり、(c)要部Bの線C−Cにおける断面図である。
【図6】本発明の一例の易開封性パウチを開封したとき
の状態を例示した斜視図である。
【図7】本発明の他の例の易開封性パウチを開封したと
きの状態を例示した斜視図である。
【図8】開封開始位置にノッチ乃至弱化部を設けなかっ
たときにみられた開封不良を例示した斜視図である。
【図9】端縁シール部の外側のヒートシールエッジにお
ける断面図であり、実施例および比較例において弱化部
を形成するために設けた傷痕の付与位置を説明するため
の図である。
【図10】開封強度の測定方法の説明のための斜視図で
ある。
【図11】端縁シール部の外側のヒートシールエッジに
おける断面図であり、開封によりパウチの構成部材が破
壊される様子を段階的に例示した図である。
【図12】本発明を適用した端縁シール部に陳列係止用
の穴を有するぴろー包装パウチを例示した斜視図であ
る。
【記号の説明】
1 合掌貼り 2 両端縁シール部 3 ノッチ 4 傷痕 5 開封用粗面 6 内容物 7 合掌貼りシール部 8 合掌貼り未シール部 9 合掌貼りの付け根 10 合掌貼りと端縁シール部分との交叉部の付け根 11 ノッチ乃至弱化部 12 引裂き予定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】本発明のピロー包装パウチは、図5に示すとお
り、合掌貼り1と両端縁シール部2、2とを有している
が、合掌貼り1に、シール部7と共に、合掌貼りの付け
根9と合掌貼りシール部7との間に小間隔Wの未シール
部分8を設け、合掌貼り1と端縁シール部分2との交叉
部10の付け根9に近接してノッチ11を設け、合掌貼
り1を把持部とし、合掌貼りの未シール部8に沿ったパ
ウチ器壁を引裂き予定部として、合掌貼りに沿った開封
を可能としたことが顕著な特徴である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】〔開封強度の測定法〕図10に示すよう
に、開封の際に手で把持する端縁シール部2を治具21
に固定し、また、同じく把持する合掌貼り1の端縁9を
挟むように2枚のテープ22を合掌貼りの長手方向に平
行に、且つ、端縁から十分長くはみ出るように貼り付け
た。なお、開封用ノッチおよび合掌貼りの付け根の未シ
ール部分はテープ22で覆わないようにした。そして、
テープ22の末端を引っ張り試験器を用いて300mm
/分の速度で合掌貼りの付け根を引き裂く方向に引っ張
り、開封開始時の最大強度を開封強度として評価した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】
【発明の効果】本発明では、合掌貼りの端部と端縁シー
ル部とを把持し、合掌貼りが着いているパウチ面内のみ
で引裂き開封するので、内容物により開封が阻害される
ことなく、且つ、内容物が壊れ易いものや変形し易いも
のでも、内容物に損傷を与えることなく開封できる。ま
た、パウチのサイズを内容物にフィットする大きさにす
ることができるので、基材の使用量を最小限とすること
ができる。しかも、開封口を大きくとることができるの
で内容物の取り出しが容易である。更に、引裂き方向性
を持たせるための、弱化線を設けたり、易引裂き樹脂層
を用いることにより開封の開始と終了が確実に行うこと
ができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合掌貼りと両端縁シール部とを有するピ
    ロー包装パウチにおいて、合掌貼りに設けられたシール
    部と、合掌貼りの付け根と合掌貼りシール部との間に小
    間隔で設けられた未シール部分と、合掌貼りと端縁シー
    ル部分との交叉部の合掌貼り付け根に近接して設けられ
    たノッチ乃至弱化部と、合掌貼りからなる把持部と、合
    掌貼りの未シール部に沿ったパウチ器壁の引裂き予定部
    とから成り、合掌貼りに沿った開封が可能な易開封性パ
    ウチ。
  2. 【請求項2】 パウチ器壁の引き裂き予定部の強度が、
    少なくとも開封開始部において合掌貼りの反対側のパウ
    チ器壁の強度よりも小さくなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の易開封性パウチ。
  3. 【請求項3】 前記引裂き予定部がパウチ壁構成素材の
    少なくとも一層に設けた弱化線からなる請求項1または
    2記載の易開封性パウチ。
  4. 【請求項4】 前記引裂き予定部がパウチ壁構成素材の
    少なくとも一層に設けた易引裂き性樹脂層で形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の易開封性
    パウチ。
  5. 【請求項5】 前記易引裂き性樹脂層が引裂き方向に優
    先的に延伸された樹脂フィルム層である請求項4記載の
    易開封性パウチ。
  6. 【請求項6】 前記易引裂き性樹脂層が引裂き方向に直
    角な断面で海島構造を形成し且つ引裂き方向に分散相が
    延びている複数の樹脂からなるブレンド物から形成され
    ている請求項4記載の易開封性パウチ。
JP24170795A 1995-09-20 1995-09-20 易開封性パウチ Pending JPH0977090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24170795A JPH0977090A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 易開封性パウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24170795A JPH0977090A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 易開封性パウチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0977090A true JPH0977090A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17078343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24170795A Pending JPH0977090A (ja) 1995-09-20 1995-09-20 易開封性パウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0977090A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096427A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 易開封性包装袋
JP2003072773A (ja) * 2001-08-29 2003-03-12 Meiwa Pax Co Ltd 易開封性の包装用袋および包装体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096427A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 易開封性包装袋
JP2003072773A (ja) * 2001-08-29 2003-03-12 Meiwa Pax Co Ltd 易開封性の包装用袋および包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5229180A (en) Laser scored package
US5091241A (en) Film laminate with easy to tear
US20050084636A1 (en) Tear initiation and directional tear films and packages made therefrom
JP2013526466A (ja) 開封容易な可撓性フィルム包装製品および製造方法
JP2012111521A (ja) 包装袋
JPH1191800A (ja) 易開封性パウチ
JPH09142523A (ja) 易開口用包装材料、それを用いた包装用容器および包装体
JP3813296B2 (ja) 易開封性包装用袋
JP2003237816A (ja) 蓋 材
JP2022187929A (ja) 積層体及び包装袋
JPH0977090A (ja) 易開封性パウチ
JPH074891B2 (ja) 易開封性密封袋の製造方法
JPH0986547A (ja) 易開封性ピロー包装パウチ
JPH10310169A (ja) 易開封性包装袋
JPH10329845A (ja) 易開口包装袋及びその製造方法
JP3938219B2 (ja) 積層体およびそれを使用した包装用容器
JP6819084B2 (ja) 包装袋
JP3795205B2 (ja) 易開封性複合フィルム
JP4121617B2 (ja) パウチ
JP2003165566A (ja) 蓋材および成形蓋の製造方法
JP3667394B2 (ja) 易開封用包装材料、それを使用した易開封性包装用袋および易開封性包装体
JP2003237841A (ja) 液体・粘体用包装体
JPH0530707B2 (ja)
JPS59199444A (ja) 易開封性ヒ−トシ−ル蓋
JP2769564B2 (ja) 多層構造物及び易開封性容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040402

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02