JPH0987265A - アミノ酸誘導体 - Google Patents

アミノ酸誘導体

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JPH0987265A
JPH0987265A JP7246176A JP24617695A JPH0987265A JP H0987265 A JPH0987265 A JP H0987265A JP 7246176 A JP7246176 A JP 7246176A JP 24617695 A JP24617695 A JP 24617695A JP H0987265 A JPH0987265 A JP H0987265A
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acid
amino acid
salt
cathepsin
present
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JP7246176A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yasumuro
憲一 安室
Kazuhiko Aibe
和彦 相部
Osamu Noshiro
修 野城
Tsutomu Sato
勉 佐藤
Koji Nagai
浩二 永井
Mitsuji Shibazaki
充至 柴崎
Kenichi Koyama
謙一 小山
Hajime Okada
元 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
RIKEN
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
RIKEN
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨粗鬆症など、カテプシンLが関与する骨
疾患の予防及び/又は治療用の医薬として有用な化合物
の提供。 【解決手段】 式(I)で示されるアミノ酸誘導体又
はその塩、これらの発酵法による生産方法、これらを有
効成分として含有する医薬。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特にカテプ
シンL阻害剤として有用なアミノ酸誘導体及びその塩、
微生物を用いるこれらの生産方法並びにこれらを有効成
分として含有する医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者人口の急激な増加、女性の
閉経年齢の延長、腎透析性骨粗鬆症又は悪性腫瘍性高カ
ルシウム血症患者の増加にともない、骨形成不全又は骨
崩壊促進を内容とする骨疾患の予防又は治療が増々重要
になってきている。なかでも骨粗鬆症は骨折を多発し、
寝たきり老人の原因になることから、その有効な予防又
は治療薬の開発が望まれている。
【0003】骨は、一旦形成された後は全く変化しない
ものではない。骨は常に骨芽細胞と破骨細胞により造ら
れては壊されていて、骨形成と骨吸収のバランスの上に
成り立っているのである。また骨の支持組織は、主に有
機質であるコラーゲン繊維と無機質であるカルシウム塩
とであり、この両者が結びついて軽くて強固な骨を形成
しているのである。骨崩壊の起こる原因は多種多様であ
るが、最近の研究から、骨崩壊の起こる分子レベルの要
因は2種であることが明らかにされてきている。その第
1はカルシウムの吸収と沈着不全に関するものであり、
その第2は骨支持組織であるコラーゲン繊維の分解亢進
を原因とするものである。
【0004】前者はカルシウムの供給量、転送、吸収並
びに沈着を内容としており、ビタミンD誘導体、女性ホ
ルモン等が主に関与している。このような疾患の予防又
は治療にはカルシウムを補うか、または維持する療法が
採用され、活性型ビタミンD3製剤やカルシウム製剤等
が用いられている。更に骨からの脱灰を抑制する目的で
エストロゲン製剤及びカルシトニン製剤のようなホルモ
ン剤等が用いられている。
【0005】一方、後者は骨支持組織の主成分をなすコ
ラーゲン繊維の分解を要因としており、従来はコラーゲ
ンを分解するプロテアーゼであるコラゲナーゼが着目さ
れてきた。しかし、最近の研究から、これらのコラーゲ
ン繊維は通常のコラゲナーゼでは分解されないで、リソ
ゾーム中のプロテアーゼの一種であるカテプシンLによ
り、きわめてよく分解されることが明らかにされ、カテ
プシンLが骨におけるコラーゲン繊維分解の主役を演じ
ているものと考えられてきている(BIOmedica629, 7
(6), (1992))。
【0006】従って、骨粗鬆症、悪性腫瘍性高カルシウ
ム血症、骨ページェット病等の骨疾患に対する予防又は
治療薬として、カテプシンLを有効に阻害する化合物の
有効性が期待されている。
【0007】一方、天然物より単離されたエポキシコハ
ク酸構造を有するシステインプロテアーゼ阻害物質とし
ては、E64をはじめ、エスタチン(estatin)類、カ
テスタチン(cathestatin)類が報告されており[Agri
c. Biol. Chem. 42, 523(1978)、 J. Antibiot. 42, 136
9(1989),特開平7−70098号公報]、特開平7−
70098号公報にはこれらの化合物はいずれもカテプ
シンL阻害活性を有することが示されている。しかしな
がら、本発明化合物YM−57409は、文献未載の新
規化合物であり、かつこれらの公知カテプシンL阻害物
質とはその構造を明らかに異にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、骨粗鬆症、
悪性腫瘍性高カルシウム血症、骨ページェット病等の骨
疾患に有用な新規化合物を提供することを目的とする。
【0009】より詳細には、吸収性骨疾患において、カ
ルシウムを補給又は維持する従来の療法に代えて、カテ
プシンLを阻害する新規化合物を提供することを目的と
する。カテプシンLが骨支持組織の主成分をなすコラー
ゲン繊維の分解を促進するからである。
【0010】更に、本発明はアルスロボトリス属に属す
る微生物を用いて上記の新規化合物を生産する方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる技
術水準下、微生物が産生するカテプシンL阻害物質につ
き鋭意探索、研究した結果、アルスロボトリス属に属す
る不完全糸状菌が下記式(I)で示される新規なアミノ
酸誘導体又はその塩を産生すること、該化合物が優れた
カテプシンL阻害活性を有することを知見して本発明を
完成させるに至った。
【0012】すなわち、本発明は式(I)
【0013】
【化2】
【0014】で示されるアミノ酸誘導体又はその塩に関
する。また、本発明によれば、アルスロボトリス属に属
する上記アミノ酸誘導体(I)又はその塩の生産能を有
する微生物を培養し、培養物から該アミノ酸誘導体
(I)又はその塩を採取することを特徴とする該アミノ
酸誘導体(I)又はその塩の生産方法が提供される。
【0015】さらに、本発明によれば、上記アミノ酸誘
導体(I)又はその塩を有効成分として含有する医薬、
特にカテプシンL阻害剤、さらに詳しくは骨粗鬆症、悪
性腫瘍性カルシウム血症又は骨ページェット症などの骨
疾患の予防及び/又は治療剤が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
(化合物)本発明化合物(I)は酸付加塩を形成する。
化合物(I)は通常の培養条件、単離条件では遊離塩基
として単離されるが、条件によってはその酸付加塩とし
て産生あるいは単離することもできる。また、遊離塩基
を通常の造塩反応に付して酸付加塩を製造することもで
きる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草
酸、ピバル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、フマル酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石
酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、炭酸、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸などの有機酸との酸付加塩が
挙げられる。
【0017】本発明化合物(I)及びその塩は、不斉炭
素原子を有しており、光学異性体(ラセミ体、光学対掌
体、光学活性酸との酸付加塩にあってはジアステレオマ
ー)が存在する。本発明化合物、医薬の有効成分として
は、天然型の光学異性体が好適であるが、本発明にはこ
れら光学異性体の分離されたもの及びその混合物の全て
が包含される。
【0018】また、本発明化合物は、単離条件によって
は、水和物、各種の溶媒和物として単離されたり、結晶
多形を有する場合も考えられ、本発明の化合物としては
これらの水和物、各種の溶媒和物、全ての結晶形の化合
物も包含される。
【0019】(微生物)本発明に用いられる微生物は、
アルスロボトリス属に属し、上記アミノ酸誘導体(I)
又はその塩の生産能によって特徴づけられる。該微生物
としては具体的には例えばアルスロボトリス エスピー
Arthrobotrys sp.) Q29331が挙げられる。
【0020】このQ29331株は埼玉県比企郡小川町
で採取した伐採されたイネ科植物の茎より分離された不
完全糸状菌で、菌学的性状は次の通りである。 1.各種培地における性状 (1)バレイショ・ブドウ糖寒天培地 生育は非常に早く、24℃、4日間の培養でコロニーは
直径61mmになる。気中菌糸はフェルト状で、はじめ
白色から後にうす黄茶色を帯びる。分生子は非常に良好
に形成される。 (2)麦芽エキス寒天培地 生育は非常に早く、24℃、4日間の培養でコロニーは
直径59mmになる。気中菌糸は羊毛状で、黄茶色を帯
びる。分生子は良好に形成される。 (3)ツァペック寒天培地 生育はバレイショ・ブドウ糖寒天培地に比べ悪く、24
℃、4日間の培養でコロニーは直径34mmになる。気
中菌糸は形成されず、基生菌糸のみが薄く広がり、白色
となる。分生子はほとんど形成されない。 (4)サブロー寒天培地 生育は早く、24℃、4日間の培養でコロニーは直径4
6mmになる。気中菌糸は羊毛状で、はじめ白色から後
にうす黄茶色を帯びる。裏面は黄茶色を呈す。分生子は
良好に形成される。
【0021】2.生理学的性質 生育温度:10〜30℃の範囲で生育し、最適生育温度
は20〜25℃である。
【0022】3.形態的特徴 バレイショ・ブドウ糖寒天培地に生育した菌株を顕微鏡
下で観察した。 分生子柄:基生菌糸より立ち上がり、長さ300μm以
下、直径3〜6μmである。ほとんど分枝せず、隔壁に
よって仕切られ、分生子は分生子柄の先端のみに形成さ
れる。分生子の形成される先端部は、小歯突起状とな
り、5〜15個の分生子を生じる。 分生子:シンポジオ型に形成される。大きさは12〜4
0×3〜14μm、無色、平滑で、洋なし形または長だ
円形である。横断状に隔壁が形成される2細胞性で、先
端細胞のほうが多少大きい。まれに3細胞性、4細胞性
のものが観察される。
【0023】以上の菌学的性質から、Q29331株の
分類学上の位置をザ・ジェネラ・オブ・ファンジャイ・
スポルレイティング・イン・ピュア・カルチャー第3版
(Arx. J. A. von, 1981, The Genera of Fungi Sporul
ating in Pure Culture, 3rded., Cramer, Vaduz)に従
って検索した。その結果、本菌株は不完全菌類のアルス
ロボトリス( Arthrobotrys )属に属するものと判断さ
れた。さらにオルショットの文献( Oorschot, C.A.N.
van, 1985, Taxonomy of the Dactylaria complex, V.
A review of Arthrobotrys and allied genera. Stud
ies in Mycology 26, p61-96 )などに従って既知菌種
との比較検討を行ったところ、本菌株の性状は既知菌種
のものとは完全には一致しなかった。そこで本菌株をア
ルスロボトリス エスピー( Arthrobotrys sp. ) Q
29331と命名した。なお、本菌株は工業技術院生命
工学工業技術研究所に受託番号FERM P−1513
8号として寄託されている。
【0024】微生物は、人工的に、あるいは自然に変異
を起こしやすい。従って、本発明に用いられる微生物と
しては、天然より分離された上記アルスロボトリス エ
スピー Q29331株のほか、これを紫外線、X線、
化学薬剤などで人工的に変異させたもの及びそれらの自
然変異株も包含される。なお、本発明に用いられるQ2
9331株は天然より分離、取得したものであるが、前
記生命工学工業技術研究所に寄託された菌株を復元する
ことにより容易に入手できる。
【0025】(生産方法)本発明化合物は、アルスロボ
トリス属に属し、本発明化合物生産能を有する微生物を
培養し、培養物より本発明化合物を採取することにより
行われる。培養は一般微生物の培養方法に準じて行われ
るが、通常は液体培地による深部培養法を適用して行う
のが有利である。
【0026】培養に用いられる培地としては、アルスロ
ボトリス エスピー Q29331株が利用する栄養源
を含有する培地であればよく、合成培地、半合成培地又
は天然培地が用いられる。培地の組成は、例えば炭素源
としてはL−アラビノース、D−キシロース、D−グル
コース、D−フラクトース、シュークロース、イノシト
ール、L−ラムノース、ラフィノース、D−マンニトー
ル、マンノース、メリビオース、ラクトース、D−ガラ
クトース、マルトース、トレハロース、サリシン、キサ
ンチン、キチン、デンプン、ブドウ糖、デキストリン、
グリセリン、植物油等が、窒素源としては肉エキス、ペ
プトン、グルテンミール、綿実粕、大豆粉、落花生粉、
魚粉、コーンスチープリカー、乾燥酵母、酵母エキス、
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウ
ム、尿素その他の有機、無機の窒素源が用いられる。ま
た、金属塩としては、Na、K、Mg、Ca、Zn、F
e、Coなどの硫酸塩、硝酸塩、塩化物、炭酸塩、リン
酸塩などが必要に応じて添加される。
【0027】さらに、必要に応じてメチオニン、システ
イン、シスチン、チオ硫酸塩、オレイン酸メチル、ラー
ド油、シリコン油、界面活性剤などの本発明化合物生成
促進物質又は消泡剤を添加することもできる。
【0028】培養条件としては好気的条件下に培養する
のが一般的に有利で、培養温度は約10〜30℃の範
囲、好ましくは約20〜25℃付近で行われる。培地の
pHは約4.5〜8.5、好ましくは約5〜7.5の範
囲に調整すると好結果が得られる。培養期間は培地の組
成、温度条件に応じて適宜設定されるが通常約2〜14
日程度、好ましくは4〜7日程度である。
【0029】培養物より目的とする本発明化合物を単離
精製するには通常の微生物の培養物より生理活性物質を
単離精製する方法が適用される。目的物は培養液中及び
菌体に含有されるので、遠心分離又は濾過により菌体を
分離した後、濾過液及び菌体から有効物質の単離精製を
行う。すなわち、カテプシンL阻害活性を指標として、
適当な溶剤に対する溶解性及び溶解度の差、種々の吸着
剤に対する吸着親和性の差、2種の液相間における分配
の差などを利用する一般の生理活性物質の製造に用いら
れる手段によって、分離、採取、精製される。これらの
方法は必要に応じて単独に用いられ、又は任意の順序に
組合せ、また反復し適用できる。
【0030】(医薬)本発明化合物は、カテプシンL阻
害作用を有するので、カテプシンLが関与する、骨疾患
の治療及び予防用の医薬として使用に供せられる。
【0031】本発明化合物のカテプシンL阻害活性を以
下の方法で確認した。
【0032】カテプシンL阻害活性測定法 ヒトの腎臓に由来するカテプシンLを用いて、Methods
in Enzymology Vol. 80 p. 540-541 記載の方法を一部
改変して、カテプシンL阻害活性を測定した。酢酸ナト
リウム(340mM)、酢酸(60mM)、ジナトリウ
ムEDTA(4mM)を含む緩衝液(pH5.5)に、
ヒト腎由来カテプシンL(プロトーゲン社製)を加え、
20ng/mlの酵素液を調製した。一方、上記の緩衝
液にジチオトレイトールを8mMの濃度となるように加
え、次いで、カルボベンゾキシ−L−フェニルアラニン
−L−アルギニン−4−メチルクマリル−7−アミド
(ペプチド研製)を1μMの濃度となるように加え、基
質液を調製した。酵素液100μl、基質液100μl
及び測定検体のメタノール溶液2μlを混合し、37℃
で30分間インキュベートした。反応液にモノクロロ酢
酸ナトリウム(100mM)、酢酸ナトリウム(30m
M)、及び酢酸(70mM)を含む反応停止液(pH
4.3)50μlを加えて反応を停止した後、遊離した
4−メチルクマリル−7−アミドを含む反応液の蛍光度
を励起波長355nm、観測波長460nmで測定し、
次式によって阻害率を求めた。又、測定検体のメタノー
ル溶液2μlに蒸留水250μlを加えてインキュベー
ションしたものの蛍光度を測定しブランク値とした。
【0033】阻害率(%)=[1−(検体値−ブランク
値)/(コントロール値−ブランク値)]×100
【0034】本発明化合物を上記の目的で用いるには、
通常、経口または非経口で投与される。投与量は年齢、
体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異
なるが、通常成人一人当たり、1日につき0.1mg〜
100mg、好ましくは1mg〜10mgの範囲で1日
1回で、あるいは2〜数回に分け経口投与されるか、若
しくは成人一人当たり、1日につき0.1mg〜100
mgの範囲で、1日1回から数回に分け非経口投与され
るか、又は1日1時間〜24時間の範囲で静脈内持続投
与される。投与量は種々の条件で変動するので、上記投
与量範囲より少ない量で十分な場合もある。
【0035】本発明による経口投与のための固体組成物
としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このよ
うな固体組成物においては、一つまたはそれ以上の活性
物質が、少なくとも一つの不活性な希釈剤、例えば乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等と混合さ
れる。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の
添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような滑沢
剤や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラ
クトースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパ
ラギン酸のような溶解乃至溶解補助剤を含有していても
よい。錠剤または丸剤は必要によりショ糖、ゼラチン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタレートなどの糖衣、又は胃溶性又は
腸溶性物質のフィルムで被膜してもよい。
【0036】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリ
キシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈
剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は不
活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘
味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性又は非
水性の、溶液剤、懸濁剤、及び乳濁剤を包含する。水性
の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射剤用蒸留水及び
生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤とし
ては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、オリーブ油の様な植物油、エタノールのような
アルコール類、ポリソルベート80(商品名)の様な界
面活性剤等がある。このような組成物は、さらに防腐
剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラク
トース)、溶解乃至溶解補助剤(例えば、グルタミン
酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでもよい。
これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、
殺菌剤の配合、又は照射によって、無菌化される。これ
らはまた無菌の固体組成物を製造し、使用前に無菌水ま
たは無菌の注射用溶媒に溶解して使用することもでき
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明化合物及びその製造法について
説明したが、以下、実施例により更に詳細に説明する。
但し、本発明化合物はこれらの実施例により何等制限さ
れるものではない。
【0038】実施例 108培地(ポテトスターチ2%、グルコース1%、ポ
リペプトン0.5%、酵母エキス0.5%、NaC1
0.4%、pH7.0)を作成し、この培地を500m
lへそ付き三角フラスコに100mlずつ分注して、1
21℃で20分間滅菌した。この培地に、斜面寒天培地
に生育したQ29331株の菌糸をかき取って接種し、
毎分200回転の振とう培養を24℃で3日間行い種培
養液とした。次に、P10培地(グルコース2%、グリ
セリン3%、コーンスティープリカー2%、ポリペプト
ン0.5%、酵母エキス0.5%、MgSO4・7H2
0.1%、CaCO30.2%、pH6.5)を20 l
(リットル)作成し、この培地を500ml三角フラス
コに各100mlずつ分注し、121℃で20分間滅菌
したものに、種培養液を2%の割合で植菌し、毎分20
0回転の振とう培養を24℃で5日間行った。このよう
にして得られた培養液20 lを濾過して培養濾液15
lを得た。この培養濾液をダイアイオンHP−20を4
l充填したカラムに吸着させ、約10 lの水で洗浄
後、20 lの80%アセトン水溶液で溶出した。この
溶出液を減圧下濃縮し、約4 lとし、強酸性陽イオン
交換樹脂ダウエックス50xl(H+型)を400ml
充填したカラムに吸着させた。約1.5 lの水で洗浄
後、0.5Nアンモニア水2 lで溶出を行った。この
溶出液を等量のn−ブタノールで抽出後、水層を減圧乾
固し、12.4gの粗活性画分を得た。この粗活性画分
に、SSC−ODS−7515−12(センシュー科学
製)(2i.d.x45cm)を用いたODSカラムク
ロマトグラフィーを行った。移動相に10%アセトニト
リル−0.1%トリフルオロ酢酸を用いたところ、活性
画分は275〜625mlの画分に溶出した。この活性
画分を減圧濃縮後、メタノールを用いてセファデックス
LH−20(2i.d.x90cm)により精製し、Y
M−57409を含有する活性画分1.24gを得た。
これを少量のメタノールに溶解させ、分取高速液体クロ
マトグラフィー[カラム:STR−ODS−H 15
i.d.x250mm(島津製作所製)、検出:UV
210nm、移動相:8%アセトニトリル−0.1%ト
リフルオロ酢酸、流速:8ml/min.]により精製
した。保持時間16〜19分で単一ピークを示す画分を
集めて濃縮乾固することにより、無色油状物質としてY
M−57409を80mg得た。
【0039】YM−57409のカテプシンL阻害活性 上記薬理試験法により求めたYM−57409のIC50
値は8.7x10-9Mであった。
【0040】YM−57409の薬理学的性状 分子式 C173245 分子量 372 質量分析値(m/z):ESI−MS 373(M+
H) UVスペクトル:末端吸収(in MeOH) IRスペクトル(KBr)3417, 2962, 1
680, 1635, 1205, 1138, 10
26 cm-1(図1) 比施光度[α]25 D=+10.8°(c=0.5inM
eOH)1 H−NMR(500MHz,CD3OD): δ(ppm):0.97(d,3H), 0.98(d,3H), 1.44(m,1H),
1.63(br,1H),1.72(m,4H), 1.78(m,1H), 1.93(m,2H), 2.
88(br,1H),2.99(br,3H), 3.41(m,1H), 3.44(t,2H), 3.5
0(brs,1H),3.54(m,1H), 3.64(brs,1H), 4.80(1H)(図
2)13 C−NMR(125MHz,CD3OD): δ(ppm):21.7, 23.7, 25.9, 26.1, 26.9, 27.1,
38.1, 40.4,41.8, 44.0, 48.5, 49.9, 53.8, 54.1, 16
9.0, 171.2,174.9(図3)
【0041】以上の理化学的性質により本発明化合物Y
M−57409は下記の構造を有する物質であると同定
した。
【0042】
【化3】
【0043】本発明化合物YM−57409は、ロイシ
ンのC末端が4−アミノブチル基、3−アミノプロピル
基で三級化されたアミドである点において前記公知のエ
ポキシコハク酸構造を有するカテプシンL阻害物質と明
らかに構造を異にしている。
【0044】
【発明の効果】本発明のアミノ酸誘導体(I)やその塩
は、カテプシンL阻害作用を有しており、カテプシンL
が関与する疾患、例えば骨粗鬆症、悪性腫瘍性カルシウ
ム血症、骨ページェット病等の骨疾患の予防及び/又は
治療用の医薬として有用である。また、本発明の生産方
法は、新規かつ有用な本発明化合物を発酵法で有利に製
造する方法を提供するものとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はYM−57409の赤外線吸収スペク
トルである。
【図2】 図2はYM−57409の1H−核磁気共鳴
スペクトルである。
【図3】 図3はYM−57409の13C−核磁気共鳴
スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 17/02 C12R 1:645) (72)発明者 野城 修 茨城県竜ケ崎市長山6−15−9 (72)発明者 佐藤 勉 東京都板橋区赤塚新町3丁目32番地7− 103 (72)発明者 永井 浩二 東京都北区赤羽北3−24−16 オーベルジ ュ桐ケ丘206 (72)発明者 柴崎 充至 東京都板橋区蓮根3−18−13 ルーミー蓮 根409 (72)発明者 小山 謙一 茨城県つくば市二の宮3−13−1 ルーミ ーにのみや321 (72)発明者 岡田 元 埼玉県比企郡小川町みどりが丘3−11−12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 で示されるアミノ酸誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 アルスロボトリス属に属し、かつ請求項
    1記載のアミノ酸誘導体(I)又はその塩の生産能を有
    する微生物を培養し、培養物から該アミノ酸誘導体
    (I)又はその塩を採取することを特徴とする該アミノ
    酸誘導体(I)又はその塩の生産方法。
  3. 【請求項3】 微生物がアルスロボトリス エスピー
    Q29331( FERM P-15138 )である請求項2記載の
    生産方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアミノ酸誘導体(I)又
    はその塩を有効成分として含有することを特徴とする医
    薬。
  5. 【請求項5】 カテプシンL阻害剤である請求項4記載
    の医薬。
  6. 【請求項6】 骨疾患の予防及び/又は治療剤である請
    求項4記載の医薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2633855A1 (en) 2012-03-01 2013-09-04 Veterinärmedizinische Universität Wien Protease inhibitors for treating Trichomonas gallinae infections

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