JPH099549A - モールドモータおよびモールドモータ再生方法 - Google Patents
モールドモータおよびモールドモータ再生方法Info
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- JPH099549A JPH099549A JP7147574A JP14757495A JPH099549A JP H099549 A JPH099549 A JP H099549A JP 7147574 A JP7147574 A JP 7147574A JP 14757495 A JP14757495 A JP 14757495A JP H099549 A JPH099549 A JP H099549A
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- mold
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- aqueous solution
- molded
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄時にモールド材で包まれた有価物である
鉄芯や巻線等の再利用が容易なモールドモータおよびモ
ールドモータ再生方法を提供する。 【構成】 巻線および巻線の表面の少なくとも一部を被
覆した分離層をモールドしたモールド材を含み、前記分
離層が塩基を含む水溶液に軟化性であり、かつ前記モー
ルド材が、ビニル化合物とアリル化合物の少なくとも一
方と、不飽和ポリエステルを含むモールドモータ。その
再生法は、モールド材に覆われている部位を、塩基を含
んだ水溶液に浸漬する工程と、水溶液から取り出しモー
ルド材に浸透している水溶液の少なくとも一部を乾燥さ
せる工程とを繰り返すことにより、モータからモールド
材を剥離する。
鉄芯や巻線等の再利用が容易なモールドモータおよびモ
ールドモータ再生方法を提供する。 【構成】 巻線および巻線の表面の少なくとも一部を被
覆した分離層をモールドしたモールド材を含み、前記分
離層が塩基を含む水溶液に軟化性であり、かつ前記モー
ルド材が、ビニル化合物とアリル化合物の少なくとも一
方と、不飽和ポリエステルを含むモールドモータ。その
再生法は、モールド材に覆われている部位を、塩基を含
んだ水溶液に浸漬する工程と、水溶液から取り出しモー
ルド材に浸透している水溶液の少なくとも一部を乾燥さ
せる工程とを繰り返すことにより、モータからモールド
材を剥離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、民生機器、産業機器、
事務機器等に使用されるモールドモータ、特に使用終了
後に廃棄処理が容易なモールドモータおよびモールドモ
ータの再生方法に関するものである。
事務機器等に使用されるモールドモータ、特に使用終了
後に廃棄処理が容易なモールドモータおよびモールドモ
ータの再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交流モータやブラシレス直流モー
タなどで使用されるモールドモータのモールドステータ
として、例えば特開昭61−214740号公報に示さ
れるような構成が一般的である。その構成について図5
及び図6を用いて説明する。図5は従来のモールドモー
タの外観を示す斜視図であり、図6はモールドされる以
前のステータを示す斜視図である。101はスロットを
有する鉄芯を表している。この鉄芯101には、絶縁体
102を介して巻線103が巻装されている。この巻線
103の端末部とリード線104を接続する配線パター
ン105を有するプリント基板106は、絶縁体102
の上端部に装着されている。このステータに外装を形成
するモールド材107が一体にモールドされている。
タなどで使用されるモールドモータのモールドステータ
として、例えば特開昭61−214740号公報に示さ
れるような構成が一般的である。その構成について図5
及び図6を用いて説明する。図5は従来のモールドモー
タの外観を示す斜視図であり、図6はモールドされる以
前のステータを示す斜視図である。101はスロットを
有する鉄芯を表している。この鉄芯101には、絶縁体
102を介して巻線103が巻装されている。この巻線
103の端末部とリード線104を接続する配線パター
ン105を有するプリント基板106は、絶縁体102
の上端部に装着されている。このステータに外装を形成
するモールド材107が一体にモールドされている。
【0003】モールド材107は、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイ
ロンなどの熱可塑性樹脂、または不飽和ポリエステル、
ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹
脂をバインダ材して用い、更に炭酸カルシウム、タル
ク、カーボンブラックなどの添加材を加えたものであ
る。 このようにモールドされたモータは、メンテナン
ス性や静音性に優れている。また、その組立ての自動化
も容易である。さらに、モールドモータの廃棄後に、モ
ールドされている鉄芯101および巻線103の再生を
目的とし、分解性を有するモールド材が提案されている
(特願平06−091752)。このモールド材は、不
飽和ポリエステル、ビニル化合物、および脂肪族ポリエ
ステルをバインダとして含んでいる。このモールド材
は、モールド時の加熱により従来と同様に不飽和ポリエ
ステルが架橋するが、この構成のモールド材では、加熱
架橋後でも塩基を含んだ水溶液である分解液に浸漬する
ことによりバインダを部分的に分解し、モールド材の機
械的強度を大きく低下させることができる。したがっ
て、この分解液に浸漬することでモールド材の剥離を容
易にするものである。
テレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイ
ロンなどの熱可塑性樹脂、または不飽和ポリエステル、
ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹
脂をバインダ材して用い、更に炭酸カルシウム、タル
ク、カーボンブラックなどの添加材を加えたものであ
る。 このようにモールドされたモータは、メンテナン
ス性や静音性に優れている。また、その組立ての自動化
も容易である。さらに、モールドモータの廃棄後に、モ
ールドされている鉄芯101および巻線103の再生を
目的とし、分解性を有するモールド材が提案されている
(特願平06−091752)。このモールド材は、不
飽和ポリエステル、ビニル化合物、および脂肪族ポリエ
ステルをバインダとして含んでいる。このモールド材
は、モールド時の加熱により従来と同様に不飽和ポリエ
ステルが架橋するが、この構成のモールド材では、加熱
架橋後でも塩基を含んだ水溶液である分解液に浸漬する
ことによりバインダを部分的に分解し、モールド材の機
械的強度を大きく低下させることができる。したがっ
て、この分解液に浸漬することでモールド材の剥離を容
易にするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】不飽和ポリエステル、
脂肪族ポリエステルを含み、ビニル化合物および/また
はアリル化合物を含むモールド材は、塩基を含んだ水溶
液により部分的に分解される。しかし、液の浸透が遅
く、モールド材の除去が効率よくできない。本発明は、
上記問題点に鑑み、モールド材の除去を容易にするモー
ルドモータおよびモールドモータ再生方法を提供するこ
とを目的としている。
脂肪族ポリエステルを含み、ビニル化合物および/また
はアリル化合物を含むモールド材は、塩基を含んだ水溶
液により部分的に分解される。しかし、液の浸透が遅
く、モールド材の除去が効率よくできない。本発明は、
上記問題点に鑑み、モールド材の除去を容易にするモー
ルドモータおよびモールドモータ再生方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のモールドモータ
は、巻線および巻線の表面の少なくとも一部を被覆した
分離層をモールドしたモールド材を含み、前記分離層が
塩基を含む水溶液に軟化性であり、かつ前記モールド材
が、ビニル化合物およびアリル化合物よりなる群から選
択される少なくとも一種と、不飽和ポリエステルを含む
ものである。ここで、前記分離層は、脂肪族ポリエステ
ル、脂肪酸エステルを含むワックス、酢酸ビニル樹脂、
エチレン酢酸ビニル樹脂およびポリビニルブチラールよ
りなる群から選択される少なくとも一種を含むことが好
ましい。また、前記モールド材は、さらに脂肪族ポリエ
ステルを含むことができる。前記の脂肪族ポリエステル
としては、室温で固形のポリカプロラクトン、ポリ乳
酸、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネ
ート、ポリカプロラクトンジオール、ポリカプロラクト
ントリオール、ポリ(3−ヒドロキシアルカノエー
ト)、または種類の異なる複数のポリ(3−ヒドロキシ
アルカノエート)からなる共重合体の単数または複数で
あることが好ましい。
は、巻線および巻線の表面の少なくとも一部を被覆した
分離層をモールドしたモールド材を含み、前記分離層が
塩基を含む水溶液に軟化性であり、かつ前記モールド材
が、ビニル化合物およびアリル化合物よりなる群から選
択される少なくとも一種と、不飽和ポリエステルを含む
ものである。ここで、前記分離層は、脂肪族ポリエステ
ル、脂肪酸エステルを含むワックス、酢酸ビニル樹脂、
エチレン酢酸ビニル樹脂およびポリビニルブチラールよ
りなる群から選択される少なくとも一種を含むことが好
ましい。また、前記モールド材は、さらに脂肪族ポリエ
ステルを含むことができる。前記の脂肪族ポリエステル
としては、室温で固形のポリカプロラクトン、ポリ乳
酸、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネ
ート、ポリカプロラクトンジオール、ポリカプロラクト
ントリオール、ポリ(3−ヒドロキシアルカノエー
ト)、または種類の異なる複数のポリ(3−ヒドロキシ
アルカノエート)からなる共重合体の単数または複数で
あることが好ましい。
【0006】本発明のモールドモータ再生方法は、ビニ
ル化合物およびアリル化合物よりなる群から選択される
少なくとも一種と不飽和ポリエステルおよび脂肪族ポリ
エステルを含むモールド材を用いたモールドモータに対
して、塩基を含んだ水溶液にある期間浸漬する工程と、
この水溶液から取り出すと共にモールドモータに浸透し
ている水溶液の少なくとも一部を乾燥させる工程を少な
くとも1回繰り返すことでモールド材を剥離する。ま
た、本発明のモールドモータ再生方法は、モールドモー
タの少なくとも前記モールド材に覆われている部位を、
少なくとも塩基を含んだ水溶液に浸漬すると共に、前記
モールドモータ表面に物理的な衝撃を加えてモールド材
を剥離する。
ル化合物およびアリル化合物よりなる群から選択される
少なくとも一種と不飽和ポリエステルおよび脂肪族ポリ
エステルを含むモールド材を用いたモールドモータに対
して、塩基を含んだ水溶液にある期間浸漬する工程と、
この水溶液から取り出すと共にモールドモータに浸透し
ている水溶液の少なくとも一部を乾燥させる工程を少な
くとも1回繰り返すことでモールド材を剥離する。ま
た、本発明のモールドモータ再生方法は、モールドモー
タの少なくとも前記モールド材に覆われている部位を、
少なくとも塩基を含んだ水溶液に浸漬すると共に、前記
モールドモータ表面に物理的な衝撃を加えてモールド材
を剥離する。
【0007】さらに、本発明のモールドモータ再生方法
は、モールドモータの少なくとも前記モールド材に覆わ
れている部位を、少なくとも塩基を含んだ水溶液に浸漬
すると共に、前記モールドモータ表面に物理的な衝撃を
加えて前記モールド材の少なくとも一部を剥離する工程
と、前記水溶液から取り出したモータの前記モールド材
に浸透している前記水溶液の少なくとも一部を乾燥させ
る工程とを繰り返すことにより、前記モールドモータか
ら前記モールド材を剥離する。ここで、特に熱可塑性樹
脂からなる絶縁体をもモールドしたモールドモータのに
対しては、前記乾燥温度は熱可塑性樹脂の融点よりも低
い温度とする。また、前記水溶液に浸漬する工程におい
ては、水溶液の沸点以下の温度に加熱することが好まし
い。
は、モールドモータの少なくとも前記モールド材に覆わ
れている部位を、少なくとも塩基を含んだ水溶液に浸漬
すると共に、前記モールドモータ表面に物理的な衝撃を
加えて前記モールド材の少なくとも一部を剥離する工程
と、前記水溶液から取り出したモータの前記モールド材
に浸透している前記水溶液の少なくとも一部を乾燥させ
る工程とを繰り返すことにより、前記モールドモータか
ら前記モールド材を剥離する。ここで、特に熱可塑性樹
脂からなる絶縁体をもモールドしたモールドモータのに
対しては、前記乾燥温度は熱可塑性樹脂の融点よりも低
い温度とする。また、前記水溶液に浸漬する工程におい
ては、水溶液の沸点以下の温度に加熱することが好まし
い。
【0008】
【作用】本発明のモールドモータは、モールド材と巻線
との間に塩基を含んだ水溶液に対して軟化性の分離層が
配置されている。この分離層は、塩基を含んだ水溶液に
浸漬すると、部分的に分解して低分子化したり、一部溶
解することで軟化する。したがって、この部位に塩基を
含んだ水溶液が浸透することで、モールド材が全て分解
しなくとも、分離膜の少なくとも一部と共にモールド材
を剥離するようにして容易に除去できる。本発明のモー
ルドモータ再生方法は、モールドモータに浸透した水溶
液が乾燥するときに、ステータ表面部で自然に発生する
乾燥速度のムラにより、乾燥収縮に差が生じ、内部応力
が発生する。このとき、応力の大きさに応じてひび割れ
が生じ、部分的に自然にモールド材が剥離すると共に、
ひび割れにより水溶液がモールド材の内部へ浸透し易く
なる。したがって、この水溶液への浸漬と乾燥を繰り返
すことにより、水溶液の浸透が加速され、モールド材の
剥離が容易になる。
との間に塩基を含んだ水溶液に対して軟化性の分離層が
配置されている。この分離層は、塩基を含んだ水溶液に
浸漬すると、部分的に分解して低分子化したり、一部溶
解することで軟化する。したがって、この部位に塩基を
含んだ水溶液が浸透することで、モールド材が全て分解
しなくとも、分離膜の少なくとも一部と共にモールド材
を剥離するようにして容易に除去できる。本発明のモー
ルドモータ再生方法は、モールドモータに浸透した水溶
液が乾燥するときに、ステータ表面部で自然に発生する
乾燥速度のムラにより、乾燥収縮に差が生じ、内部応力
が発生する。このとき、応力の大きさに応じてひび割れ
が生じ、部分的に自然にモールド材が剥離すると共に、
ひび割れにより水溶液がモールド材の内部へ浸透し易く
なる。したがって、この水溶液への浸漬と乾燥を繰り返
すことにより、水溶液の浸透が加速され、モールド材の
剥離が容易になる。
【0009】また、モールドモータを、塩基を含んだ水
溶液に浸漬した状態では、モールド材が水溶液を含んで
軟化している。したがって、ステータ表面に物理的衝撃
を加えることにより、厚み方向に少しずつ剥離すると共
に、水溶液の浸透を容易にし、モールド材の除去を加速
できる。熱可塑性樹脂からなる絶縁体をもモールドした
モールドモータに対しては、前記絶縁物の融点よりも低
い温度で乾燥することにより、乾燥時に絶縁物が変形せ
ずにモールドする前の状態を再生できる。したがって、
廃棄されたモータから金属類を再生できるのみならず、
モールドモータの製造におけるモールド時での不良品、
巻線の断線などを修理して再利用することもできる。
溶液に浸漬した状態では、モールド材が水溶液を含んで
軟化している。したがって、ステータ表面に物理的衝撃
を加えることにより、厚み方向に少しずつ剥離すると共
に、水溶液の浸透を容易にし、モールド材の除去を加速
できる。熱可塑性樹脂からなる絶縁体をもモールドした
モールドモータに対しては、前記絶縁物の融点よりも低
い温度で乾燥することにより、乾燥時に絶縁物が変形せ
ずにモールドする前の状態を再生できる。したがって、
廃棄されたモータから金属類を再生できるのみならず、
モールドモータの製造におけるモールド時での不良品、
巻線の断線などを修理して再利用することもできる。
【0010】
【実施例】本発明のモールドモータの好適な第1の実施
例を図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に
おける交流モータ(またはブラシレス直流モータ)であ
るモールドモータの断面図を示すものである。ブラケッ
ト2には回転子3のシャフト9がベアリング10により
回転自在に軸支されている。鉄心7には、表面にエナメ
ル処理をした銅の巻線6が巻装されている。これらの外
周には、モールド材8をモールドすることによってモー
ルドステータ1が構成されている。このステータには、
機器のシャーシ等への取付孔5を複数個有するフランジ
部4が一体に設けられている。モールド材8は、不飽和
ポリエステルと脂肪族ポリエステル、およびビニル化合
物またはアリル化合物の少なくとも一方を含んでいる。
11は巻線6表面に配置した分離層であり、巻線6とと
もにモールド材8により被覆されている。本実施例で
は、フランジ部4をモールド材8にて形成する例を示し
ているが、もちろん図5に示す従来例と同様にフランジ
部のない構成にしてもよい。
例を図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に
おける交流モータ(またはブラシレス直流モータ)であ
るモールドモータの断面図を示すものである。ブラケッ
ト2には回転子3のシャフト9がベアリング10により
回転自在に軸支されている。鉄心7には、表面にエナメ
ル処理をした銅の巻線6が巻装されている。これらの外
周には、モールド材8をモールドすることによってモー
ルドステータ1が構成されている。このステータには、
機器のシャーシ等への取付孔5を複数個有するフランジ
部4が一体に設けられている。モールド材8は、不飽和
ポリエステルと脂肪族ポリエステル、およびビニル化合
物またはアリル化合物の少なくとも一方を含んでいる。
11は巻線6表面に配置した分離層であり、巻線6とと
もにモールド材8により被覆されている。本実施例で
は、フランジ部4をモールド材8にて形成する例を示し
ているが、もちろん図5に示す従来例と同様にフランジ
部のない構成にしてもよい。
【0011】モールド材8は、不飽和ポリエステルに含
まれる二重結合とビニル化合物および/またはアリル化
合物に含まれる二重結合が熱または光により付加重合す
る熱(または光)硬化性である。ところで、このモール
ド材が硬化されても、モールド材に含まれている脂肪族
ポリエステルは、不飽和ポリエステルとの相溶が良好で
あるので、硬化された元不飽和ポリエステルのエステル
結合部には、これに隣接して脂肪族ポリエステルの少な
くとも一部が存在する。したがって、脂肪族ポリエステ
ルを介して元不飽和ポリエステルの主鎖に含まれるエス
テル結合の分解が容易な構造であり、不飽和ポリエステ
ルに含まれるエステル結合部を低温で加溶媒分解するこ
とができる。
まれる二重結合とビニル化合物および/またはアリル化
合物に含まれる二重結合が熱または光により付加重合す
る熱(または光)硬化性である。ところで、このモール
ド材が硬化されても、モールド材に含まれている脂肪族
ポリエステルは、不飽和ポリエステルとの相溶が良好で
あるので、硬化された元不飽和ポリエステルのエステル
結合部には、これに隣接して脂肪族ポリエステルの少な
くとも一部が存在する。したがって、脂肪族ポリエステ
ルを介して元不飽和ポリエステルの主鎖に含まれるエス
テル結合の分解が容易な構造であり、不飽和ポリエステ
ルに含まれるエステル結合部を低温で加溶媒分解するこ
とができる。
【0012】不飽和ポリエステルは、不飽和ポリエステ
ルアルキドの共重合性単量体溶液であり、不飽和多塩基
酸、飽和多塩基酸とグリコール類を反応させたものであ
る。不飽和多塩基酸は、例えば無水マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸などである。飽和多塩基
酸は、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレン
テトラヒドロ無水フタル酸、ヘット酸、テトラブロム無
水フタル酸などである。グリコール類は、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,3ーブタンジオール、1,6ーヘキサンジオ
ール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAプロ
ピレンオキシド化合物、ジブロムネオペンチルグリコー
ルなどである。
ルアルキドの共重合性単量体溶液であり、不飽和多塩基
酸、飽和多塩基酸とグリコール類を反応させたものであ
る。不飽和多塩基酸は、例えば無水マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸などである。飽和多塩基
酸は、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレン
テトラヒドロ無水フタル酸、ヘット酸、テトラブロム無
水フタル酸などである。グリコール類は、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,3ーブタンジオール、1,6ーヘキサンジオ
ール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAプロ
ピレンオキシド化合物、ジブロムネオペンチルグリコー
ルなどである。
【0013】ビニル化合物またはアリル化合物は、例え
ばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、α−
メチルスチレン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、ジ
アリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリル
テトラブロムフタレート、フェノキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、1−6ヘキサ
ンジオールジアクリレートなどを使用できる。
ばスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、α−
メチルスチレン、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル、ジ
アリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリル
テトラブロムフタレート、フェノキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、1−6ヘキサ
ンジオールジアクリレートなどを使用できる。
【0014】モールド材に混入する脂肪族ポリエステル
は、生分解性を有する飽和ポリエステルであり、熱可塑
性樹脂である。例えばポリカプロラクトン、ポリ乳酸、
以下の式(1)に示されるポリグリコール酸、式(2)
に示されるポリカプロラクトンジオール、式(3)に示
されるポリカプロラクトントリオール、式(4)に示さ
れるグリコールと脂肪族ジカルボン酸からなる共重合樹
脂であるポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペ
ート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシ
ネートなど、またポリ(3−ヒドロキシアルカノエー
ト)である3−ヒドロキシプロピオナート、3−ヒドロ
キシブチレート、3−ヒドロキシバリレート、3−ヒド
ロキシオクタノエートなど、更に3−ヒドロキシブチレ
ートと3−ヒドロキシバリレートの共重合体、3−ヒド
ロキシブチレートと3−ヒドロキシプロピオネートの共
重合体などの異なる種類のポリ(3−ヒドロキシアルカ
ノエート)からなる共重合体などの単数または複数を用
いることができる。
は、生分解性を有する飽和ポリエステルであり、熱可塑
性樹脂である。例えばポリカプロラクトン、ポリ乳酸、
以下の式(1)に示されるポリグリコール酸、式(2)
に示されるポリカプロラクトンジオール、式(3)に示
されるポリカプロラクトントリオール、式(4)に示さ
れるグリコールと脂肪族ジカルボン酸からなる共重合樹
脂であるポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペ
ート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシ
ネートなど、またポリ(3−ヒドロキシアルカノエー
ト)である3−ヒドロキシプロピオナート、3−ヒドロ
キシブチレート、3−ヒドロキシバリレート、3−ヒド
ロキシオクタノエートなど、更に3−ヒドロキシブチレ
ートと3−ヒドロキシバリレートの共重合体、3−ヒド
ロキシブチレートと3−ヒドロキシプロピオネートの共
重合体などの異なる種類のポリ(3−ヒドロキシアルカ
ノエート)からなる共重合体などの単数または複数を用
いることができる。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】式(2)、(3)中Rは炭化水素基を表
す。モールド材は、前述の不飽和ポリエステルと脂肪族
ポリエステル、更にビニル化合物および/またはアリル
化合物を含むが、脂肪族ポリエステルは少なくとも一部
がビニル化合物および/またはアリル化合物に溶解する
ものが特に好ましい。例えば、ビニル化合物としてスチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンを選ぶと、
室温でも溶解性のあるポリカプロラクトン、ポリエチレ
ンアジペート、ポリカプロラクトンジオール、およびポ
リカプロラクトントリオールは、溶解性が良好であり、
特に推奨される。本発明のモールド材は、脂肪族ポリエ
ステルを含んでいるために、塩基を含んだ水溶液で部分
的に加溶媒分解することができ、これによって機械的強
度が大きく低下する。したがって、モールドステータを
この水溶液に浸漬するだけでモールド材の除去を容易に
することができる。
す。モールド材は、前述の不飽和ポリエステルと脂肪族
ポリエステル、更にビニル化合物および/またはアリル
化合物を含むが、脂肪族ポリエステルは少なくとも一部
がビニル化合物および/またはアリル化合物に溶解する
ものが特に好ましい。例えば、ビニル化合物としてスチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンを選ぶと、
室温でも溶解性のあるポリカプロラクトン、ポリエチレ
ンアジペート、ポリカプロラクトンジオール、およびポ
リカプロラクトントリオールは、溶解性が良好であり、
特に推奨される。本発明のモールド材は、脂肪族ポリエ
ステルを含んでいるために、塩基を含んだ水溶液で部分
的に加溶媒分解することができ、これによって機械的強
度が大きく低下する。したがって、モールドステータを
この水溶液に浸漬するだけでモールド材の除去を容易に
することができる。
【0018】塩基を含んだ水溶液は、塩基と水を少なく
とも含み、更に必要に応じて親水性溶媒を含んだ構成と
することができる。塩基は、水との接触により解離して
水酸基を生じるもので、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの金属水酸化物、酸化ナトリウム、酸化
カルシウムなどの金属酸化物、ナトリウムエトキシド、
カリウムt−ブトキシドなどの金属アルコキシドから単
数または複数を選ぶことができる。親水性溶媒とは、水
との親和性の良好な有機溶剤であり、例えばエタノー
ル、メタノール、イソプロピルアルコールなどの低級ア
ルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、アセトンなどから単数または
複数を選ぶことができる。
とも含み、更に必要に応じて親水性溶媒を含んだ構成と
することができる。塩基は、水との接触により解離して
水酸基を生じるもので、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの金属水酸化物、酸化ナトリウム、酸化
カルシウムなどの金属酸化物、ナトリウムエトキシド、
カリウムt−ブトキシドなどの金属アルコキシドから単
数または複数を選ぶことができる。親水性溶媒とは、水
との親和性の良好な有機溶剤であり、例えばエタノー
ル、メタノール、イソプロピルアルコールなどの低級ア
ルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、アセトンなどから単数または
複数を選ぶことができる。
【0019】モールド材は、前述した不飽和ポリエステ
ルと脂肪族ポリエステル、ビニル化合物またはアリル化
合物以外に、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、水酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、
酸化亜鉛、安息香酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、無水マレイン酸などの増粘剤;ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、酢酸ビニル樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、エ
チレンビニルアルコール樹脂、アクリル共重合樹脂、飽
和ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂からなる収縮防
止剤;ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウムなどの離型剤;過酸化ベンゾイル、tーブチ
ルパーベンゾエート、tーブチルパーオキシベンゾエー
ト、tーブチルパーオクトエートなどの硬化剤;コバル
トナフテネート、コバルトオクトエートなどの金属塩、
トリエタノールアミン、ジエチルアニリンなどのアミン
類などのを重合促進剤;ヘキストワックス、カルナバワ
ックス、パラフィンなどのワックス類;チタン白、酸化
クロム、カーボンブラックなどの着色材などを適宜混入
して構成することができる。
ルと脂肪族ポリエステル、ビニル化合物またはアリル化
合物以外に、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、水酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、
酸化亜鉛、安息香酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、無水マレイン酸などの増粘剤;ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、酢酸ビニル樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、エ
チレンビニルアルコール樹脂、アクリル共重合樹脂、飽
和ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂からなる収縮防
止剤;ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウムなどの離型剤;過酸化ベンゾイル、tーブチ
ルパーベンゾエート、tーブチルパーオキシベンゾエー
ト、tーブチルパーオクトエートなどの硬化剤;コバル
トナフテネート、コバルトオクトエートなどの金属塩、
トリエタノールアミン、ジエチルアニリンなどのアミン
類などのを重合促進剤;ヘキストワックス、カルナバワ
ックス、パラフィンなどのワックス類;チタン白、酸化
クロム、カーボンブラックなどの着色材などを適宜混入
して構成することができる。
【0020】モールド材は、更にモールド成形時の機械
的な強度を上げるために、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウムなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
亜硫酸カルシウムなどの(亜)硫酸塩、クレー、マイ
カ、ガラスバルーン、モンモリロナイト、ケイ酸、カオ
リン、タルクなどのケイ酸塩類、シリカ、珪燥土、酸化
鉄、軽石バルーン、酸化チタン、アルミナなどの酸化
物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水
酸化物、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維、アスベ
スト繊維らの無機質添加材や、木粉、もみ殻などの殻繊
維、木綿、紙細片、ナイロン繊維、木材セルロースなど
の有機質添加材を混入して構成できる。
的な強度を上げるために、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウムなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
亜硫酸カルシウムなどの(亜)硫酸塩、クレー、マイ
カ、ガラスバルーン、モンモリロナイト、ケイ酸、カオ
リン、タルクなどのケイ酸塩類、シリカ、珪燥土、酸化
鉄、軽石バルーン、酸化チタン、アルミナなどの酸化
物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水
酸化物、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維、アスベ
スト繊維らの無機質添加材や、木粉、もみ殻などの殻繊
維、木綿、紙細片、ナイロン繊維、木材セルロースなど
の有機質添加材を混入して構成できる。
【0021】本実施例の大きな特徴は、上記のモールド
材8を用いて巻線6や鉄芯7をモールドする以前に、巻
線6表面の少なくとも一部に、塩基を含んだ水溶液に軟
化性の分離層11を形成したことである。これによりモ
ールドステータ1を、塩基を含んだ水溶液に浸漬するこ
とにより、モールド材8の強度を低下させてモールド材
8を分離する場合、モールド材8を浸透してきた水溶液
によって分離層11が軟化して巻線6の表面からモール
ド材8が剥離し易くなる。したがって、強度低下が不十
分であってもモールド材8の除去が容易になり、モール
ドモータの再生が加速される。
材8を用いて巻線6や鉄芯7をモールドする以前に、巻
線6表面の少なくとも一部に、塩基を含んだ水溶液に軟
化性の分離層11を形成したことである。これによりモ
ールドステータ1を、塩基を含んだ水溶液に浸漬するこ
とにより、モールド材8の強度を低下させてモールド材
8を分離する場合、モールド材8を浸透してきた水溶液
によって分離層11が軟化して巻線6の表面からモール
ド材8が剥離し易くなる。したがって、強度低下が不十
分であってもモールド材8の除去が容易になり、モール
ドモータの再生が加速される。
【0022】塩基を含んだ水溶液に対して軟化性の分離
層11は、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、アルギン酸、アルギン酸塩、ポリアクリル
酸塩などの水溶性樹脂、アラビアガム、ローカストビー
ンガム、グアガム、カラヤガム、タマリンドガムなどの
水溶性ガム、脂肪族ポリエステル、脂肪酸エステルを含
むワックス、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルブチラールなどを用いることができる。
水溶性樹脂または水溶性ガムは、水に対して溶解・膨潤
性を有して軟化する。脂肪族ポリエステルは、前述した
ものと同一である。脂肪族ポリエステルと脂肪酸を含ん
だワックスは、塩基を含んだ水溶液に浸漬することでエ
ステル部の一部が分解して分離層の軟化が進む。酢酸ビ
ニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂またはポリビニルブ
チラールは、塩基を含んだ水溶液に一部溶解・膨潤して
軟化する。水溶性樹脂または水溶性ガムは、水に対して
軟化の程度が大きいが、モールドモータ製造時における
吸湿量が多いと、モールド時に不均一に気泡を発生し、
不良品の原因となり易い。そこで、樹脂またはガムの湿
度調整、更に乾燥条件に気を配る必要がある。したがっ
て、室温における吸湿性の低い材料である脂肪族ポリエ
ステル、脂肪酸エステルを含むワックス、エチレン酢酸
ビニル樹脂またはポリビニルブチラールを少なくとも1
つを含んで分離層を構成することが特に好ましい。
層11は、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、アルギン酸、アルギン酸塩、ポリアクリル
酸塩などの水溶性樹脂、アラビアガム、ローカストビー
ンガム、グアガム、カラヤガム、タマリンドガムなどの
水溶性ガム、脂肪族ポリエステル、脂肪酸エステルを含
むワックス、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹
脂、ポリビニルブチラールなどを用いることができる。
水溶性樹脂または水溶性ガムは、水に対して溶解・膨潤
性を有して軟化する。脂肪族ポリエステルは、前述した
ものと同一である。脂肪族ポリエステルと脂肪酸を含ん
だワックスは、塩基を含んだ水溶液に浸漬することでエ
ステル部の一部が分解して分離層の軟化が進む。酢酸ビ
ニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂またはポリビニルブ
チラールは、塩基を含んだ水溶液に一部溶解・膨潤して
軟化する。水溶性樹脂または水溶性ガムは、水に対して
軟化の程度が大きいが、モールドモータ製造時における
吸湿量が多いと、モールド時に不均一に気泡を発生し、
不良品の原因となり易い。そこで、樹脂またはガムの湿
度調整、更に乾燥条件に気を配る必要がある。したがっ
て、室温における吸湿性の低い材料である脂肪族ポリエ
ステル、脂肪酸エステルを含むワックス、エチレン酢酸
ビニル樹脂またはポリビニルブチラールを少なくとも1
つを含んで分離層を構成することが特に好ましい。
【0023】分離層は、塩基を含んだ水溶液に対して軟
化性が発揮できれば良く、前記の少なくとも1つを含
み、更に石油樹脂やポリエチレンなどの一般の樹脂材
料、炭酸カルシウムなどの無機粒子などを混合した構成
とすることももちろんできる。脂肪酸エステルを含むワ
ックスは、塩基を含んだ水溶液による軟化の程度を大き
くするために、脂肪酸エステルを20wt%含むことが
好ましく、例えばカルナバワックス、キャンデリラワッ
クス、ライスワックス、木ロウ、ラノリンなどの天然ワ
ックス、硬化ひまし油、12−ヒドロキシステアリン酸
から得られるモノまたはジエステル、エステルワック
ス、部分ケン化エステルワックス、モンタンワックスな
どの合成ワックスを用いることができる。
化性が発揮できれば良く、前記の少なくとも1つを含
み、更に石油樹脂やポリエチレンなどの一般の樹脂材
料、炭酸カルシウムなどの無機粒子などを混合した構成
とすることももちろんできる。脂肪酸エステルを含むワ
ックスは、塩基を含んだ水溶液による軟化の程度を大き
くするために、脂肪酸エステルを20wt%含むことが
好ましく、例えばカルナバワックス、キャンデリラワッ
クス、ライスワックス、木ロウ、ラノリンなどの天然ワ
ックス、硬化ひまし油、12−ヒドロキシステアリン酸
から得られるモノまたはジエステル、エステルワック
ス、部分ケン化エステルワックス、モンタンワックスな
どの合成ワックスを用いることができる。
【0024】分離層は、塩基を含んだ水溶液に対して軟
化性の材料を加熱溶融・軟化して刷毛で塗工したり、水
やトルエン、エタノールなどの有機溶剤に溶解して刷毛
で塗工したり、スプレー塗工の後に乾燥して形成した
り、あるいはさらに前述した材料からなる塩基を含んだ
水溶液に対して軟化性の材料からなるフィルムを巻線に
接して配置することにより実現できる。ただし、有機溶
剤を用いる場合は、巻線のエナメルを犯さない溶剤を選
ぶことが好ましい。分離層は、本実施例では巻線全体を
覆った例を示しているが、もちろん巻線の表面の一部を
覆うことでもモールド材の剥離が促進される。ただし、
モールド材8が厚いために、水溶液の浸透が遅いモール
ドステータ1の底部1aと頂部1bの巻線6の表面で
は、分離層11を少なくとも一部形成することが好まし
い。また、分離層11を形成すると共に巻線間の隙間を
埋めることが好ましい。このとき、モールド材8が巻線
間に侵入することがなく、モールドモータの再生時は、
モールド材が付着せずに良好な巻線を回収できる。
化性の材料を加熱溶融・軟化して刷毛で塗工したり、水
やトルエン、エタノールなどの有機溶剤に溶解して刷毛
で塗工したり、スプレー塗工の後に乾燥して形成した
り、あるいはさらに前述した材料からなる塩基を含んだ
水溶液に対して軟化性の材料からなるフィルムを巻線に
接して配置することにより実現できる。ただし、有機溶
剤を用いる場合は、巻線のエナメルを犯さない溶剤を選
ぶことが好ましい。分離層は、本実施例では巻線全体を
覆った例を示しているが、もちろん巻線の表面の一部を
覆うことでもモールド材の剥離が促進される。ただし、
モールド材8が厚いために、水溶液の浸透が遅いモール
ドステータ1の底部1aと頂部1bの巻線6の表面で
は、分離層11を少なくとも一部形成することが好まし
い。また、分離層11を形成すると共に巻線間の隙間を
埋めることが好ましい。このとき、モールド材8が巻線
間に侵入することがなく、モールドモータの再生時は、
モールド材が付着せずに良好な巻線を回収できる。
【0025】分離層11の厚さは、巻線6からのモール
ド材8の剥離を促進できれば良い。ただし、モールドモ
ータの機械的強度を大きく低下させないために、5mm
以下にすることが望ましい。従来のように分離層が配置
されていないモールドモータでは、塩基を含んだ水溶液
に長期間浸漬してモールド材を加溶媒分解することで剥
離しなければならず、多くの時間を必要とした。しか
し、本実施例で述べる分離層を配置したモールドステー
タでは、モールドステータ1の再生は、塩基を含んだ水
溶液に浸漬して分離層11までこの水溶液が浸漬する
と、モールド材8が分解せずとも分離層11と共にモー
ルド材8を剥離することができるので、容易にモールド
材8を除去でき、モールドステータ1の再生が短時間で
できる。また、分離層11により巻線6が覆われている
部位からはモールド材8が巻線間に浸透することもな
く、モールドステータ1の再生において良好な巻線6の
回収が容易になる。
ド材8の剥離を促進できれば良い。ただし、モールドモ
ータの機械的強度を大きく低下させないために、5mm
以下にすることが望ましい。従来のように分離層が配置
されていないモールドモータでは、塩基を含んだ水溶液
に長期間浸漬してモールド材を加溶媒分解することで剥
離しなければならず、多くの時間を必要とした。しか
し、本実施例で述べる分離層を配置したモールドステー
タでは、モールドステータ1の再生は、塩基を含んだ水
溶液に浸漬して分離層11までこの水溶液が浸漬する
と、モールド材8が分解せずとも分離層11と共にモー
ルド材8を剥離することができるので、容易にモールド
材8を除去でき、モールドステータ1の再生が短時間で
できる。また、分離層11により巻線6が覆われている
部位からはモールド材8が巻線間に浸透することもな
く、モールドステータ1の再生において良好な巻線6の
回収が容易になる。
【0026】以下に、本発明のモールドステータの詳細
な実験例を示す。モールド材の硬化は120℃で30分
間の加熱により実施した。 [実施例1]不飽和ポリエステルを含んだ不飽和ポリエ
ステル樹脂(日本触媒(株)製、商品名:エポラック)
80重量部、スチレン13重量部、ポリカプロラクトン
(分子量4万、ダイセル化学(株)製、商品名:プラク
セル)7重量部、硬化剤t−ブチルパーオキシベンゾエ
イト(日本油脂(株)製、商品名:パーブチルZ)1重
量部、平均粒子径が15μm以下の炭酸カルシウム10
0重量部、粒子径が50〜300μmの炭酸カルシウム
150重量部、および5mm長のガラス繊維50重量部
の混合物をニーダで混練してモールド材を製造した。こ
のモールド材で鉄芯7と巻線6をモールドする以前に、
ポリカプロラクトン(分子量7万、ダイセル化学(株)
製、商品名:プラクセル、融点:60℃)を80℃に加
熱溶融した液体を刷毛で巻線表面のほぼ全面に塗布し、
冷却して0.5mm程度の厚さの分離層11を形成し
た。このとき巻線間にもポリカプロラクトンが一部浸透
した。モールド材8の最も厚いところは、モールドステ
ータ1の底部1aと頂部1bで8mm程度、最も薄いと
ころは、モールドステータ1の側面部1cで3mm程度
であった。
な実験例を示す。モールド材の硬化は120℃で30分
間の加熱により実施した。 [実施例1]不飽和ポリエステルを含んだ不飽和ポリエ
ステル樹脂(日本触媒(株)製、商品名:エポラック)
80重量部、スチレン13重量部、ポリカプロラクトン
(分子量4万、ダイセル化学(株)製、商品名:プラク
セル)7重量部、硬化剤t−ブチルパーオキシベンゾエ
イト(日本油脂(株)製、商品名:パーブチルZ)1重
量部、平均粒子径が15μm以下の炭酸カルシウム10
0重量部、粒子径が50〜300μmの炭酸カルシウム
150重量部、および5mm長のガラス繊維50重量部
の混合物をニーダで混練してモールド材を製造した。こ
のモールド材で鉄芯7と巻線6をモールドする以前に、
ポリカプロラクトン(分子量7万、ダイセル化学(株)
製、商品名:プラクセル、融点:60℃)を80℃に加
熱溶融した液体を刷毛で巻線表面のほぼ全面に塗布し、
冷却して0.5mm程度の厚さの分離層11を形成し
た。このとき巻線間にもポリカプロラクトンが一部浸透
した。モールド材8の最も厚いところは、モールドステ
ータ1の底部1aと頂部1bで8mm程度、最も薄いと
ころは、モールドステータ1の側面部1cで3mm程度
であった。
【0027】[比較例1]分離層11を形成せずに、巻
線6表面に直接モールド材8をモールド成形してモール
ドステータ1を作成した。このステータも底部1aと頂
部1bが最も厚いところで8mm強の厚さ、最も薄いと
ころも同じく側面部1cであり、3mm強の厚さであっ
た。
線6表面に直接モールド材8をモールド成形してモール
ドステータ1を作成した。このステータも底部1aと頂
部1bが最も厚いところで8mm強の厚さ、最も薄いと
ころも同じく側面部1cであり、3mm強の厚さであっ
た。
【0028】試作したモールドステータの再生は、80
℃に加温した水酸化ナトリウムの1N水溶液に300時
間浸漬し、浸漬後に各々のモールドステータを取り出し
て金槌で表面を軽く叩いて、モールド材8の剥離を試み
た。実施例1で作成したモールドステータ1の側面部1
cは、モールド材が剥がれ落ちると共に、底部1aと頂
部1bのモールド材も剥がれ落ち、巻線6、鉄芯7、絶
縁体を分離することができた。これは分離膜11が側面
部1cから水溶液が浸透して分離膜11を分解したから
であった。なお、絶縁体は巻線6と鉄芯7の電気的絶縁
性を確保するためのものである。ただし、比較例では、
側面部1cのモールド材は剥がれ落ちたが、底部1aと
頂部1bでのモールド材は4mm程度しか水溶液が浸透
しておらず、モールド材を完全に分離することはできな
かった。完全にモールド材を除去するには、最低500
時間を必要とした。すなわち、分離層11の配置により
モールドステータの再生が容易になった。
℃に加温した水酸化ナトリウムの1N水溶液に300時
間浸漬し、浸漬後に各々のモールドステータを取り出し
て金槌で表面を軽く叩いて、モールド材8の剥離を試み
た。実施例1で作成したモールドステータ1の側面部1
cは、モールド材が剥がれ落ちると共に、底部1aと頂
部1bのモールド材も剥がれ落ち、巻線6、鉄芯7、絶
縁体を分離することができた。これは分離膜11が側面
部1cから水溶液が浸透して分離膜11を分解したから
であった。なお、絶縁体は巻線6と鉄芯7の電気的絶縁
性を確保するためのものである。ただし、比較例では、
側面部1cのモールド材は剥がれ落ちたが、底部1aと
頂部1bでのモールド材は4mm程度しか水溶液が浸透
しておらず、モールド材を完全に分離することはできな
かった。完全にモールド材を除去するには、最低500
時間を必要とした。すなわち、分離層11の配置により
モールドステータの再生が容易になった。
【0029】また、実施例1のポリカプロラクトンの代
わりに、脂肪族ポリエステルであるポリブチレンサクシ
ネート(昭和高分子(株)製、商品名:ビオノーレ、融
点:114℃)、カルナバワックス(融点:85℃)、
硬化ヒマシ油(融点:87℃)を各々融点以上に加熱
し、巻線に塗布して分離層11を形成した場合にも同じ
効果を得ることができた。
わりに、脂肪族ポリエステルであるポリブチレンサクシ
ネート(昭和高分子(株)製、商品名:ビオノーレ、融
点:114℃)、カルナバワックス(融点:85℃)、
硬化ヒマシ油(融点:87℃)を各々融点以上に加熱
し、巻線に塗布して分離層11を形成した場合にも同じ
効果を得ることができた。
【0030】[実施例2]不飽和ポリエステルを含んだ
不飽和ポリエステル樹脂(日本触媒(株)製、商品名:
エポラック)80重量部、スチレン13重量部、ポリカ
プロラクトン(分子量4万、ダイセル化学(株)製、商
品名:プラクセル)7重量部、ポリビニルブチラール
(積水化学工業(株)製、商品名:BLS)3重量部、硬
化剤t−ブチルパーオキシベンゾエイト(日本油脂
(株)製、商品名:パーブチルZ)1重量部、平均粒子
径が15μm以下の炭酸カルシウム100重量部、粒子
径が50〜300μmの炭酸カルシウム150重量部、
および5mm長のガラス繊維50重量部の混合物をニー
ダで混練してモールド材を製造した。このモールド材
は、ポリビニルブチラールが混入されており、実施例1
に比べて塩基を含んだ水溶液の浸透が改善されている。
不飽和ポリエステル樹脂(日本触媒(株)製、商品名:
エポラック)80重量部、スチレン13重量部、ポリカ
プロラクトン(分子量4万、ダイセル化学(株)製、商
品名:プラクセル)7重量部、ポリビニルブチラール
(積水化学工業(株)製、商品名:BLS)3重量部、硬
化剤t−ブチルパーオキシベンゾエイト(日本油脂
(株)製、商品名:パーブチルZ)1重量部、平均粒子
径が15μm以下の炭酸カルシウム100重量部、粒子
径が50〜300μmの炭酸カルシウム150重量部、
および5mm長のガラス繊維50重量部の混合物をニー
ダで混練してモールド材を製造した。このモールド材
は、ポリビニルブチラールが混入されており、実施例1
に比べて塩基を含んだ水溶液の浸透が改善されている。
【0031】このモールド材で鉄芯と巻線をモールドす
る以前に、ポリビニルブチラール(積水化学(株)製、
商品名:BMS)をエタノールとトルエン(1:1重量
比)の混合溶媒に溶解した10wt%溶液を刷毛で巻線
表面に塗布乾燥して、0.3mm程度の厚さの分離層1
1を形成した。モールド材の最も厚いところはモールド
ステータ1の底部1aと頂部1bで8mm程度、最も薄
いところはモールドステータ1の側面部1cで3mm程
度であった。
る以前に、ポリビニルブチラール(積水化学(株)製、
商品名:BMS)をエタノールとトルエン(1:1重量
比)の混合溶媒に溶解した10wt%溶液を刷毛で巻線
表面に塗布乾燥して、0.3mm程度の厚さの分離層1
1を形成した。モールド材の最も厚いところはモールド
ステータ1の底部1aと頂部1bで8mm程度、最も薄
いところはモールドステータ1の側面部1cで3mm程
度であった。
【0032】[比較例2]実施例1のモールド材を用
い、分離層11を形成せずに、巻線表面に直接モールド
材をモールド成形してモールドステータ1を作成した。
このステータも底部1aと頂部1bが最も厚いところで
8mm強、最も薄いところも同じく側面部1cであり、
3mm強の厚さであった。
い、分離層11を形成せずに、巻線表面に直接モールド
材をモールド成形してモールドステータ1を作成した。
このステータも底部1aと頂部1bが最も厚いところで
8mm強、最も薄いところも同じく側面部1cであり、
3mm強の厚さであった。
【0033】これらのモールドステータの再生は、水酸
化ナトリウムの2N水溶液50重量部とエタノール50
重量部からなる混合溶液を40℃に加温して200時間
浸漬し、浸漬後に各々のモールドステータを取り出して
乾燥させずに金槌で表面を軽く叩いて、モールド材の剥
離を試みた。実施例2で作成したモールドステータの側
面部1cは、モールド材が剥がれ落ちると共に、分離層
11が軟化して底部1aと頂部1bのモールド材も剥が
れ落とすことができた。ただし、比較例2では、比較例
1に比べて浸透し易くなっているものの、側面部1cの
モールド材は剥がれ落ちたが、やはり底部1aと頂部1
bでのモールド材は3mm程度しか水溶液が浸透してお
らず、モールド材を完全に分離することはできなかっ
た。完全にモールド材を除去するには最低450時間を
必要とした。また、実施例2のポリビニルブチラールの
代わりに、酢酸ビニル樹脂(積水化学工業(株)製、商
品名:エスニール)を10wt%含んだエタノール分散
液、またはエチレン酢酸ビニル樹脂(三井・デュポンポ
リケミカル(株)製、商品名:EVAFLEX45)を
20wt%含んだトルエン溶液を塗布乾燥して分離層1
1の場合も同じ効果を得ることができた。なお、実施例
では、モールド材が脂肪族ポリエステルを含む例につい
て示したが、脂肪族ポリエステルを含まない場合でも、
分離層11を形成することでモールドステータの再生が
改善された。
化ナトリウムの2N水溶液50重量部とエタノール50
重量部からなる混合溶液を40℃に加温して200時間
浸漬し、浸漬後に各々のモールドステータを取り出して
乾燥させずに金槌で表面を軽く叩いて、モールド材の剥
離を試みた。実施例2で作成したモールドステータの側
面部1cは、モールド材が剥がれ落ちると共に、分離層
11が軟化して底部1aと頂部1bのモールド材も剥が
れ落とすことができた。ただし、比較例2では、比較例
1に比べて浸透し易くなっているものの、側面部1cの
モールド材は剥がれ落ちたが、やはり底部1aと頂部1
bでのモールド材は3mm程度しか水溶液が浸透してお
らず、モールド材を完全に分離することはできなかっ
た。完全にモールド材を除去するには最低450時間を
必要とした。また、実施例2のポリビニルブチラールの
代わりに、酢酸ビニル樹脂(積水化学工業(株)製、商
品名:エスニール)を10wt%含んだエタノール分散
液、またはエチレン酢酸ビニル樹脂(三井・デュポンポ
リケミカル(株)製、商品名:EVAFLEX45)を
20wt%含んだトルエン溶液を塗布乾燥して分離層1
1の場合も同じ効果を得ることができた。なお、実施例
では、モールド材が脂肪族ポリエステルを含む例につい
て示したが、脂肪族ポリエステルを含まない場合でも、
分離層11を形成することでモールドステータの再生が
改善された。
【0034】本発明のモールドモータ再生方法の好適な
実施例を図2を用いて説明する。本実施例のモールドモ
ータ再生方法は、不飽和ポリエステルと脂肪族ポリエス
テルを含み、更にビニル化合物および/またはアリル化
合物を含むモールド材を用いたモールドモータの少なく
ともモールド材に覆われている部位を、塩基を含んだ水
溶液にある期間浸漬する浸漬工程20と、この浸漬した
モールドモータに浸透している前記水溶液の少なくとも
一部を乾燥させる乾燥工程21と、乾燥工程21により
モールド材8が十分除去されたかどうかを確認し、不十
分ならば再度塩基を含んだ水溶液に浸漬する確認工程2
2からなり、この浸漬工程20と乾燥工程21を繰り返
すことでモールド材8を剥離し、内部の金属類を取り出
す。
実施例を図2を用いて説明する。本実施例のモールドモ
ータ再生方法は、不飽和ポリエステルと脂肪族ポリエス
テルを含み、更にビニル化合物および/またはアリル化
合物を含むモールド材を用いたモールドモータの少なく
ともモールド材に覆われている部位を、塩基を含んだ水
溶液にある期間浸漬する浸漬工程20と、この浸漬した
モールドモータに浸透している前記水溶液の少なくとも
一部を乾燥させる乾燥工程21と、乾燥工程21により
モールド材8が十分除去されたかどうかを確認し、不十
分ならば再度塩基を含んだ水溶液に浸漬する確認工程2
2からなり、この浸漬工程20と乾燥工程21を繰り返
すことでモールド材8を剥離し、内部の金属類を取り出
す。
【0035】以下に、図1で示したモールドモータにつ
いて本実施例によるモールドモータの再生方法を説明す
る。したがって、図1で示したモータはステータがモー
ルドされたモールドモータであるので、モータの再生は
モールドステータ1から内部の巻線6と鉄芯7を再生す
る方法について主に述べている。もちろん、モールドモ
ータから回転子を分離せずに本再生方法を実施すること
もできる。なお、図中の記号は前述したものと同一のも
のである。本実施例では、水溶液に浸漬した後でモール
ドステータ1を乾燥すると、浸透した水溶液の乾燥の時
に自然に発生する乾燥ムラにより、乾燥収縮力が応力と
して発生し、モールド材8にひび割れを発生させる。こ
のひび割れが多くなると自然にモールド材が剥離すると
共に、更にひび割れの箇所から内部に塩基を含んだ水溶
液が浸透し易くなり、モールド材8の厚み方向の分解が
加速される。したがって、水溶液に浸漬しているだけよ
りも早くモールド材8を除去でき、内部の巻線と鉄芯を
取り出し易くしてモールドステータ1の再生を容易にす
る。なお、確認工程22では、モールド材8のひび割れ
程度を確認するだけでなく、金槌などで表面を叩いたり
してモールド材8を積極的に剥離することももちろんで
きる。
いて本実施例によるモールドモータの再生方法を説明す
る。したがって、図1で示したモータはステータがモー
ルドされたモールドモータであるので、モータの再生は
モールドステータ1から内部の巻線6と鉄芯7を再生す
る方法について主に述べている。もちろん、モールドモ
ータから回転子を分離せずに本再生方法を実施すること
もできる。なお、図中の記号は前述したものと同一のも
のである。本実施例では、水溶液に浸漬した後でモール
ドステータ1を乾燥すると、浸透した水溶液の乾燥の時
に自然に発生する乾燥ムラにより、乾燥収縮力が応力と
して発生し、モールド材8にひび割れを発生させる。こ
のひび割れが多くなると自然にモールド材が剥離すると
共に、更にひび割れの箇所から内部に塩基を含んだ水溶
液が浸透し易くなり、モールド材8の厚み方向の分解が
加速される。したがって、水溶液に浸漬しているだけよ
りも早くモールド材8を除去でき、内部の巻線と鉄芯を
取り出し易くしてモールドステータ1の再生を容易にす
る。なお、確認工程22では、モールド材8のひび割れ
程度を確認するだけでなく、金槌などで表面を叩いたり
してモールド材8を積極的に剥離することももちろんで
きる。
【0036】モールドステータ1を、少なくとも塩基を
含んだ水溶液に浸漬する浸漬工程20は、例えばモール
ドステータ1以上の口径を有する陶器またはステンレス
鋼などからなるボールミルポットなどの容器に少なくと
もモールドステータ1と塩基を含んだ水溶液を入れて実
施できる。このときモールド材8の加溶媒分解を加速す
るためにも、モールドステータ1を浸漬しながら塩基を
含んだ水溶液を少なくとも加熱することが好ましい。し
かし、水溶液の沸点以上の温度に加温すると、水溶液の
消耗が激しくなり、再生処理時の溶液管理が煩雑にな
る。したがって、水溶液の沸点よりも低い温度に加温す
ることが好ましい。
含んだ水溶液に浸漬する浸漬工程20は、例えばモール
ドステータ1以上の口径を有する陶器またはステンレス
鋼などからなるボールミルポットなどの容器に少なくと
もモールドステータ1と塩基を含んだ水溶液を入れて実
施できる。このときモールド材8の加溶媒分解を加速す
るためにも、モールドステータ1を浸漬しながら塩基を
含んだ水溶液を少なくとも加熱することが好ましい。し
かし、水溶液の沸点以上の温度に加温すると、水溶液の
消耗が激しくなり、再生処理時の溶液管理が煩雑にな
る。したがって、水溶液の沸点よりも低い温度に加温す
ることが好ましい。
【0037】乾燥工程21では、モールド材に大きくひ
び割れを生じさせるために、できるだけ水溶液の沸点よ
りも高い温度に加温することが好ましい。ただし、巻線
6と鉄芯7の間に配置させる絶縁物(図示しない)は、
一般的にポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレートなど
の熱可塑性樹脂から形成され、この融点以上に加温する
とモールドステータの内部から絶縁物が溶融膨張して巻
線と鉄芯との分離が困難になる。したがって、この絶縁
物の融点以下の温度で加温する。例えば、ポリエチレン
テレフタレートは、256℃の融点を有するので、20
0℃程度までの温度で加温することが推奨される。以下
に詳細な実施例を示す。
び割れを生じさせるために、できるだけ水溶液の沸点よ
りも高い温度に加温することが好ましい。ただし、巻線
6と鉄芯7の間に配置させる絶縁物(図示しない)は、
一般的にポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレートなど
の熱可塑性樹脂から形成され、この融点以上に加温する
とモールドステータの内部から絶縁物が溶融膨張して巻
線と鉄芯との分離が困難になる。したがって、この絶縁
物の融点以下の温度で加温する。例えば、ポリエチレン
テレフタレートは、256℃の融点を有するので、20
0℃程度までの温度で加温することが推奨される。以下
に詳細な実施例を示す。
【0038】[実施例3]前述の実施例1、2および比
較例1、2で試作した各モールドステータと、1N水酸
化ナトリウム水溶液をステンレス鋼製容器に入れ、80
℃の恒温槽の中に20時間放置した後、モールドステー
タを120℃で1時間乾燥した。この浸漬と乾燥を繰り
返すことでモールド材8の剥離を試みた。結果を表1に
示す。なお、回数はモールドステータ1からモールド材
を完全除去するために要した浸漬と乾燥の繰返し回数で
あり、再生総時間は浸漬時間と乾燥時間を合わした総時
間を示している。
較例1、2で試作した各モールドステータと、1N水酸
化ナトリウム水溶液をステンレス鋼製容器に入れ、80
℃の恒温槽の中に20時間放置した後、モールドステー
タを120℃で1時間乾燥した。この浸漬と乾燥を繰り
返すことでモールド材8の剥離を試みた。結果を表1に
示す。なお、回数はモールドステータ1からモールド材
を完全除去するために要した浸漬と乾燥の繰返し回数で
あり、再生総時間は浸漬時間と乾燥時間を合わした総時
間を示している。
【0039】
【表1】
【0040】表1からわかるように、どの場合において
も前述したような浸漬だけによる再生処理よりも短時間
で再生ができている。例えば、実施例1で試作したモー
ルドステータは、前述の浸漬だけによる再生では、30
0時間程度必要としたが、本実施例では繰返しが11
回、つまり浸漬と乾燥を含めても231時間で再生さ
れ、再生速度が大きく改善されている。また、前述した
本発明の分離層11を有するモールドモータが本実施例
でのモールドモータ再生方法でも非常に有効であること
が分かる。更に、乾燥後に金槌で数分間軽く叩いてモー
ルド材8を除去した後に、再度水溶液に浸漬するように
した場合の結果を表2に示す。余分なモールド材8を除
去するだけでモールドステータの再生が更に容易になっ
たことが分かる。
も前述したような浸漬だけによる再生処理よりも短時間
で再生ができている。例えば、実施例1で試作したモー
ルドステータは、前述の浸漬だけによる再生では、30
0時間程度必要としたが、本実施例では繰返しが11
回、つまり浸漬と乾燥を含めても231時間で再生さ
れ、再生速度が大きく改善されている。また、前述した
本発明の分離層11を有するモールドモータが本実施例
でのモールドモータ再生方法でも非常に有効であること
が分かる。更に、乾燥後に金槌で数分間軽く叩いてモー
ルド材8を除去した後に、再度水溶液に浸漬するように
した場合の結果を表2に示す。余分なモールド材8を除
去するだけでモールドステータの再生が更に容易になっ
たことが分かる。
【0041】
【表2】
【0042】なお、本実施例ではボールミルポット等の
容器を恒温槽内に放置して加温したが、容器内にヒータ
を配置したり、赤外線などの放射により容器を加熱する
ことももちろんできる。
容器を恒温槽内に放置して加温したが、容器内にヒータ
を配置したり、赤外線などの放射により容器を加熱する
ことももちろんできる。
【0043】本発明のモールドモータ再生方法の好適な
第2の実施例を図3を用いて説明する。本実施例のモー
ルドモータ再生方法は、不飽和ポリエステルと脂肪族ポ
リエステルを含み、更にビニル化合物および/またはア
リル化合物を含むモールド材を用いたモールドモータの
少なくともモールド材に覆われている部位を、少なくと
も塩基を含んだ水溶液に浸漬すると共に、モールドモー
タの表面に物理的な衝撃を加えてモールド材を剥離する
剥離工程30と、その後にモールド材8を選別分離する
分離工程31からなる。以下に、図1で示したモールド
モータについて本モールドモータの再生方法を説明す
る。したがって、図1で示したモータはステータがモー
ルドされたモールドモータであるので、モータの再生は
モールドステータ1から内部の巻線6と鉄芯7を再生す
る方法について主に述べている。もちろん、モールドモ
ータから回転子を分離せずに本再生方法を実施すること
もできる。
第2の実施例を図3を用いて説明する。本実施例のモー
ルドモータ再生方法は、不飽和ポリエステルと脂肪族ポ
リエステルを含み、更にビニル化合物および/またはア
リル化合物を含むモールド材を用いたモールドモータの
少なくともモールド材に覆われている部位を、少なくと
も塩基を含んだ水溶液に浸漬すると共に、モールドモー
タの表面に物理的な衝撃を加えてモールド材を剥離する
剥離工程30と、その後にモールド材8を選別分離する
分離工程31からなる。以下に、図1で示したモールド
モータについて本モールドモータの再生方法を説明す
る。したがって、図1で示したモータはステータがモー
ルドされたモールドモータであるので、モータの再生は
モールドステータ1から内部の巻線6と鉄芯7を再生す
る方法について主に述べている。もちろん、モールドモ
ータから回転子を分離せずに本再生方法を実施すること
もできる。
【0044】モールドステータ1を、少なくとも塩基を
含んだ水溶液に浸漬すると共に、前記モールドステータ
1の表面に物理的な衝撃を加えて前記モールド材を剥離
する剥離工程30は、例えばモールドステータ1以上の
口径を有するボールミルポットに少なくともモールドス
テータ1と塩基を含んだ水溶液を入れ、ボールミルポッ
トごと回転させることで実施できる。このとき、モール
ドステータ1がボールミルポットの内壁に衝突すること
により、モールドステータ1の表面に物理的衝撃を加え
ることができる。更に物理衝撃を増加させるために、ボ
ールミルポットにメノウ、ステンレス鋼、ジルコニアな
どのボールをも一緒に入れることが好ましい。また、モ
ールド材8の加溶媒分解を加速するためにも、モールド
ステータ1を浸漬しながら塩基を含んだ水溶液を少なく
とも加熱することが好ましい。本実施例では、モールド
材8がまず塩基を含んだ水溶液により部分的に加溶媒分
解されると共に強度が低下する。浸漬と同時に物理的な
衝撃が表面にときどき加えられるために、強度低下した
モールド材8がモールドステータ1から剥離して、常に
浸漬が不十分なモールド材8の表面が表出する。したが
って、塩基を含んだ水溶液のモールド材8への浸透が効
率よく行われ、モールド材8の除去が加速される。巻線
6と鉄芯7からモールド材8を選別分離する分離工程3
1は、例えばボールミルポットから水溶液と共に排出し
てメッシュ状の受け皿で固形物と溶液を分離し、更に磁
石などで金属類だけを取り出して、巻線6と鉄芯7の塊
と、モールド材8の小片を選別分離できる。以下に詳細
な実施例を示す。
含んだ水溶液に浸漬すると共に、前記モールドステータ
1の表面に物理的な衝撃を加えて前記モールド材を剥離
する剥離工程30は、例えばモールドステータ1以上の
口径を有するボールミルポットに少なくともモールドス
テータ1と塩基を含んだ水溶液を入れ、ボールミルポッ
トごと回転させることで実施できる。このとき、モール
ドステータ1がボールミルポットの内壁に衝突すること
により、モールドステータ1の表面に物理的衝撃を加え
ることができる。更に物理衝撃を増加させるために、ボ
ールミルポットにメノウ、ステンレス鋼、ジルコニアな
どのボールをも一緒に入れることが好ましい。また、モ
ールド材8の加溶媒分解を加速するためにも、モールド
ステータ1を浸漬しながら塩基を含んだ水溶液を少なく
とも加熱することが好ましい。本実施例では、モールド
材8がまず塩基を含んだ水溶液により部分的に加溶媒分
解されると共に強度が低下する。浸漬と同時に物理的な
衝撃が表面にときどき加えられるために、強度低下した
モールド材8がモールドステータ1から剥離して、常に
浸漬が不十分なモールド材8の表面が表出する。したが
って、塩基を含んだ水溶液のモールド材8への浸透が効
率よく行われ、モールド材8の除去が加速される。巻線
6と鉄芯7からモールド材8を選別分離する分離工程3
1は、例えばボールミルポットから水溶液と共に排出し
てメッシュ状の受け皿で固形物と溶液を分離し、更に磁
石などで金属類だけを取り出して、巻線6と鉄芯7の塊
と、モールド材8の小片を選別分離できる。以下に詳細
な実施例を示す。
【0045】[実施例4]前述の実施例1、2および比
較例1、2で試作した各モールドステータと、1N水酸
化ナトリウム水溶液、更に直径10mmのステンレス鋼
製ボールをボールミルポットに入れ、80℃の恒温槽の
中でこのポットを回転架台の上で回転させた。実施例
1、2で試作したモールドステータは、50時間でほと
んどのモールド材8が除去され、巻線6と鉄芯7の塊を
得た。また、比較例1、2に関しても150時間程度で
ほとんどのモールド材8が除去され、巻線6と鉄芯7の
塊を得ることができ、前述したよりも早い時間でモール
ドステータから金属類を再生することができた。
較例1、2で試作した各モールドステータと、1N水酸
化ナトリウム水溶液、更に直径10mmのステンレス鋼
製ボールをボールミルポットに入れ、80℃の恒温槽の
中でこのポットを回転架台の上で回転させた。実施例
1、2で試作したモールドステータは、50時間でほと
んどのモールド材8が除去され、巻線6と鉄芯7の塊を
得た。また、比較例1、2に関しても150時間程度で
ほとんどのモールド材8が除去され、巻線6と鉄芯7の
塊を得ることができ、前述したよりも早い時間でモール
ドステータから金属類を再生することができた。
【0046】なお、本実施例では、ボールミルポット等
の容器を回転させてモールドステータ1自体がポットの
内壁に当たったり、ステンレス鋼製ボールがステータに
当たることで物理的な衝撃を与えたが、容器自体を振と
うしたりすることももちろんできる。また、水溶液やモ
ールドステータの加熱は、本実施例で述べたように架台
ごと加熱するだけでなく、赤外線により容器だけを加熱
したり、容器内部にヒータを配置して加熱することもも
ちろんできる。ただし、水溶液の沸点以上に加温する
と、水溶液の消耗が激しくなり、再生処理時の溶液管理
が煩雑になる。したがって、水溶液の沸点よりも低い温
度に加温することが好ましい。
の容器を回転させてモールドステータ1自体がポットの
内壁に当たったり、ステンレス鋼製ボールがステータに
当たることで物理的な衝撃を与えたが、容器自体を振と
うしたりすることももちろんできる。また、水溶液やモ
ールドステータの加熱は、本実施例で述べたように架台
ごと加熱するだけでなく、赤外線により容器だけを加熱
したり、容器内部にヒータを配置して加熱することもも
ちろんできる。ただし、水溶液の沸点以上に加温する
と、水溶液の消耗が激しくなり、再生処理時の溶液管理
が煩雑になる。したがって、水溶液の沸点よりも低い温
度に加温することが好ましい。
【0047】更に、モールドモータを図3で述べたよう
に塩基を含んだ水溶液に浸漬しながら表面に物理的な衝
撃を加える剥離工程31で一定時間放置した後、図2で
説明したようにモールドモータを取り出して乾燥工程2
1を実行し、確認工程22を介して再度剥離工程31を
実行するモールドモータ再生方法は、水溶液に浸漬して
いる間のモールド材の除去効果と、乾燥工程21による
ひび割れ発生による強度低下と水溶液の浸透改善効果を
両立でき、更にモールドモータの再生が加速され、推奨
される方法である。なお、各実施例ではモールドモータ
の回転子3を取り外したモールドステータ1だけの再生
について述べているが、もちろんモールドモータから回
転子3を取り外さずに、塩基を含んだ水溶液に浸漬して
モールド材8の分離処理を行うこともできる。
に塩基を含んだ水溶液に浸漬しながら表面に物理的な衝
撃を加える剥離工程31で一定時間放置した後、図2で
説明したようにモールドモータを取り出して乾燥工程2
1を実行し、確認工程22を介して再度剥離工程31を
実行するモールドモータ再生方法は、水溶液に浸漬して
いる間のモールド材の除去効果と、乾燥工程21による
ひび割れ発生による強度低下と水溶液の浸透改善効果を
両立でき、更にモールドモータの再生が加速され、推奨
される方法である。なお、各実施例ではモールドモータ
の回転子3を取り外したモールドステータ1だけの再生
について述べているが、もちろんモールドモータから回
転子3を取り外さずに、塩基を含んだ水溶液に浸漬して
モールド材8の分離処理を行うこともできる。
【0048】なお、上記各実施例では、ブラシレス直流
モータや交流モータなどで使用されるモールドステータ
1のモールド成形について説明したが、図4で示すよう
に巻線型回転子などで回転子についてモールド成形した
ものや、リニアモータなどの全く異なる構成のモールド
モータに関しても、本実施例で述べたモールド材および
分離層を形成したモールドモータにすることで金属類の
再生を容易にしたモータとして作成できると共に、本発
明のモールドモータ再生方法により容易に金属類の再生
が加速できる。図4について簡単に構造を説明する。4
0は巻線型回転子41を有するモールドモータ、41は
一般に銅を電気導体とした巻線、42は前述したモール
ド材、43は界磁、45は回転軸、46は軸受けであ
る。この巻線41の表面にも分離層(図示せず)を形成
することにより、更に再生の容易なモールドモータとし
て形成でき、本構成のモータも本発明のモールドモータ
再生方法により巻線の再生が効率よく行える。
モータや交流モータなどで使用されるモールドステータ
1のモールド成形について説明したが、図4で示すよう
に巻線型回転子などで回転子についてモールド成形した
ものや、リニアモータなどの全く異なる構成のモールド
モータに関しても、本実施例で述べたモールド材および
分離層を形成したモールドモータにすることで金属類の
再生を容易にしたモータとして作成できると共に、本発
明のモールドモータ再生方法により容易に金属類の再生
が加速できる。図4について簡単に構造を説明する。4
0は巻線型回転子41を有するモールドモータ、41は
一般に銅を電気導体とした巻線、42は前述したモール
ド材、43は界磁、45は回転軸、46は軸受けであ
る。この巻線41の表面にも分離層(図示せず)を形成
することにより、更に再生の容易なモールドモータとし
て形成でき、本構成のモータも本発明のモールドモータ
再生方法により巻線の再生が効率よく行える。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明のモールドモータ
は、塩基を含んだ水溶液に浸漬することでモールド材を
分解し、容易に巻線や鉄芯などの金属類を再生すること
ができる。また、本発明の再生方法によると、モールド
材の除去を加速し、容易に金属類を再生することができ
る。
は、塩基を含んだ水溶液に浸漬することでモールド材を
分解し、容易に巻線や鉄芯などの金属類を再生すること
ができる。また、本発明の再生方法によると、モールド
材の除去を加速し、容易に金属類を再生することができ
る。
【図1】本発明の一実施例におけるモールドモータの縦
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるモールドモータ再生
工程を示す図である。
工程を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例におけるモールドモータ再
生工程を示す図である。
生工程を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例におけるモールドモータの
構成を示す分解斜視図である。
構成を示す分解斜視図である。
【図5】従来のモールドモータの外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】同モータのモールド以前のステータの外観を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 モールドステータ 2 ブラケット 3 回転子 4 フランジ部 5 取付孔 6 巻線 7 鉄芯 8 モールド材 9 回転子シャフト 10 ベアリング 11 分離層 20 浸漬工程 21 乾燥工程 22 確認工程 30 剥離工程 31 分離工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 文敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 黒住 誠治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金子 純子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 巻線および巻線の表面の少なくとも一部
を被覆した分離層をモールドしたモールド材を含み、前
記分離層が塩基を含む水溶液に軟化性であり、かつ前記
モールド材が、ビニル化合物およびアリル化合物よりな
る群から選択される少なくとも一種と、不飽和ポリエス
テルを含むことを特徴とするモールドモータ。 - 【請求項2】 前記分離層が、脂肪族ポリエステル、脂
肪酸エステルを含むワックス、酢酸ビニル樹脂、エチレ
ン酢酸ビニル樹脂およびポリビニルブチラールよりなる
群から選択される少なくとも一種を含む請求項1記載の
モールドモータ。 - 【請求項3】 前記モールド材がさらに脂肪族ポリエス
テルを含み、この脂肪族ポリエステルが、室温で固形の
ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリエチレンアジペー
ト、ポリブチレンアジペート、ポリエチレンサクシネー
ト、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトンジ
オール、ポリカプロラクトントリオール、ポリ(3−ヒ
ドロキシアルカノエート)、または種類の異なる複数の
ポリ(3−ヒドロキシアルカノエート)からなる共重合
体の単数または複数である請求項1記載のモールドモー
タ。 - 【請求項4】 ビニル化合物およびアリル化合物よりな
る群から選択される少なくとも一種と不飽和ポリエステ
ルおよび脂肪族ポリエステルを含むモールド材を用いた
モールドモータの少なくとも前記モールド材に覆われて
いる部位を、塩基を含んだ水溶液に浸漬する工程と、前
記水溶液から取り出したモータの前記モールド材に浸透
している前記水溶液の少なくとも一部を乾燥させる工程
とを繰り返すことにより、モールドモータから前記モー
ルド材を剥離することを特徴とするモールドモータ再生
方法。 - 【請求項5】 ビニル化合物およびアリル化合物よりな
る群から選択される少なくとも一種と不飽和ポリエステ
ルおよび脂肪族ポリエステルを含むモールド材を用いた
モールドモータの少なくとも前記モールド材に覆われて
いる部位を、少なくとも塩基を含んだ水溶液に浸漬する
と共に、前記モールドモータ表面に物理的な衝撃を加え
て前記モールド材を剥離することを特徴とするモールド
モータ再生方法。 - 【請求項6】 ビニル化合物およびアリル化合物よりな
る群から選択される少なくとも一種と不飽和ポリエステ
ルおよび脂肪族ポリエステルを含むモールド材を用いた
モールドモータの少なくとも前記モールド材に覆われて
いる部位を、少なくとも塩基を含んだ水溶液に浸漬する
と共に、前記モールドモータ表面に物理的な衝撃を加え
て前記モールド材の少なくとも一部を剥離する工程と、
前記水溶液から取り出したモータの前記モールド材に浸
透している前記水溶液の少なくとも一部を乾燥させる工
程とを繰り返すことにより、前記モールドモータから前
記モールド材を剥離することを特徴とするモールドモー
タ再生方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7147574A JPH099549A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | モールドモータおよびモールドモータ再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7147574A JPH099549A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | モールドモータおよびモールドモータ再生方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH099549A true JPH099549A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15433448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7147574A Pending JPH099549A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | モールドモータおよびモールドモータ再生方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH099549A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025126665A1 (ja) * | 2023-12-13 | 2025-06-19 | 株式会社レゾナック | モールドステータ及びモータ |
| WO2025126710A1 (ja) * | 2023-12-13 | 2025-06-19 | 株式会社レゾナック | モールドステータ及びモータ |
| WO2025224870A1 (ja) * | 2024-04-24 | 2025-10-30 | 三菱電機株式会社 | モールドモータ、その製造方法及び解体方法 |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP7147574A patent/JPH099549A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025126665A1 (ja) * | 2023-12-13 | 2025-06-19 | 株式会社レゾナック | モールドステータ及びモータ |
| WO2025126710A1 (ja) * | 2023-12-13 | 2025-06-19 | 株式会社レゾナック | モールドステータ及びモータ |
| WO2025224870A1 (ja) * | 2024-04-24 | 2025-10-30 | 三菱電機株式会社 | モールドモータ、その製造方法及び解体方法 |
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