JPH0997477A - 自動等化器及びディジタル信号再生装置 - Google Patents

自動等化器及びディジタル信号再生装置

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JPH0997477A
JPH0997477A JP27689195A JP27689195A JPH0997477A JP H0997477 A JPH0997477 A JP H0997477A JP 27689195 A JP27689195 A JP 27689195A JP 27689195 A JP27689195 A JP 27689195A JP H0997477 A JPH0997477 A JP H0997477A
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JP
Japan
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tap coefficient
error
circuit
prediction
output
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JP27689195A
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Inventor
Akio Tanaka
朗穂 田中
Hisakado Hirasaka
久門 平坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動等化のタップ係数計算のための乗算ビッ
ト数を減らし、回路規模を削減して、消費電力を低減す
る。 【解決手段】 アナログ/ディジタル変換器からの信号
系列をトランスバーサルフィルタ12に送ってタップ係
数を畳み込み演算し、送信系列予測回路20に送って予
測尊信データを取り出す。誤差計算回路27は、送信系
列予測回路20の出力からトランスバーサルフィルタ1
2の出力を減算して予測誤差を求め、タップ係数計算回
路30’は、この予測誤差を最小にするようにトランス
バーサルフィルタ12の各タップ係数を計算する。タッ
プ係数計算回路30’の乗算回路51は、MSB抽出回
路54でMSBすなわち符号ビットを抽出して乗算器5
2a〜52eに送り、入力信号の系列と乗算する。乗算
器52a〜52eには、1×8ビットの乗算器が用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル伝送さ
れて得られた入力信号を適応的に波形等化する自動等化
器及びこのような自動等化器を備えたディジタル信号再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、例えばDAT(Digital
Audio Taperecorder)等のディジタル信号の記録再生装
置において、再生側に自動等化器が用いられるようにな
ってきている。
【0003】このような自動等化器が用いられたディジ
タル信号記録再生装置の一例を図7に示す。
【0004】この図7の入力端子201には、記録しよ
うとする信号に相当する送信データ系列{w(n)}が入
力され、伝送路として、例えば上記DATのような電磁
変換系を含む記録再生系202に供給されている。この
記録再生系202のインパルスレスポンス系列を{g
(n)}とする。記録再生系202から自動等化器203
のトランスバーサルフィルタ204に送られる入力信号
系列を{q(n)}とする。この入力信号系列を{q
(n)}は、記録再生系202内で記録媒体から再生され
たRF信号をA/D変換等によりチャンネルクロックタ
イミングでサンプリングした信号に相当する。
【0005】トランスバーサルフィルタ204の出力信
号系列{v(n)}は、自動等化器203内の送信系列予
測回路205により予測送信系列{w(n)’}とされ、
減算器206に送られて上記出力信号系列{v(n)}が
減算されることで、予測誤差信号系列{e(n)’}が求
められる。この予測誤差信号系列{e(n)’}に基づい
て、タップ係数計算回路207がトランスバーサルフィ
ルタ204のタップ係数を計算し、このタップ係数をト
ランスバーサルフィルタ204に送る。トランスバーサ
ルフィルタ204からの出力信号系列{v(n)}は、自
動等化器203の出力として検出回路208に送られて
データ検出が行われ、検出されたデータが出力端子20
9より取り出される。
【0006】ここで、入力信号系列{q(n)}は、送信
データ系列{w(n)}の畳み込み積分に等しいので、次
の(1)式のように表される。
【0007】
【数1】
【0008】トランスバーサルフィルタ204の出力信
号v(n)は、入力信号q(n)とフィルタのタップ係数c
k(n) との畳み込み積分に等しいので、次の(2)式の
ように表される。
【0009】
【数2】
【0010】この(2)式で、Kはトランスバーサルフ
ィルタ204のタップ数を示す。
【0011】この(2)式を上記(1)式に代入して、
【0012】
【数3】
【0013】この(3)式では、伝送路のインパルスレ
スポンスの長さが無限大として、和を−∞から∞までと
っているが、現実にはこの長さは有限である。
【0014】次に、送信データw(n)とトランスバーサ
ルフィルタ204の出力信号v(n)との差、すなわち誤
差e(n)を次の(4)式により計算する。
【0015】 e(n) = w(n) − v(n) ・・・ (4) 理論上の誤差は(4)式であるが、現実には送信データ
w(n)が予めわかっていることはないので、実際にはト
ランスバーサルフィルタ204の出力信号v(n)の仮検
出結果に基づいて予測送信データw(n)’を求め、次の
(5)式により予測誤差e(n)’を計算する。
【0016】 e(n)’= w(n)’− v(n) ・・・ (5) ここで、トランスバーサルフィルタ204の出力信号v
(n)の一例を図8の(A)に、またこの出力信号v(n)
に基づいて送信系列予測回路205により得られた予測
送信データw(n)’の一例を図8の(B)に、それぞれ
示す。すなわち、図8の(A)の白丸(○)は、記録再
生系からの再生RF波形をA/D変換して得られた出力
信号v(n)を示し、図8の(B)の白丸(○)は、予測
送信データw(n)’を示している。また図8の(A)の
太線は、減算器206からの予測誤差e(n)’(=w
(n)’−v(n))を示している。
【0017】送信系列予測回路205は、図8の(B)
に示すように、伝送中例えば記録再生中のノイズや、等
化誤差等が無ければ得られるであろうような波形の信号
系列を発生させるものであり、上記誤差を求めるために
用いられる。この図8の波形は、いわゆるパーシャルレ
スポンスクラスI(PRI)方式で伝送された例を示し
ている。このPRIの場合は3値をとるので、各標準振
幅を例えば+1V、0V、−1Vとすると、送信系列予
測回路205での検出閾値(+Vth、−Vth)はそれぞ
れ+0.5V、−0.5Vとなる。この図8の標準振幅
(+1)はノイズが無く理想的な等化がなされた再生信
号のRF波形のエンベロープ、標準振幅(0)は0V、
標準振幅(−1)はノイズが無く理想的な等化がなされ
た再生信号のRF波形のエンベロープ×(−1)であ
る。
【0018】自動等化器203内のタップ係数計算回路
207では、上記予測誤差e(n)’を極力小さくするよ
うにタップ係数を調整する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タップ係数
計算回路207の内部においては、減算器206からの
予測誤差e(n)’とトランスバーサルフィルタ204へ
の入力信号q(n)とを、上記タップの個数分だけ乗算す
る処理が必要とされる。これらの入力信号q(n)及び予
測誤差e(n)’のビット長あるいはビット幅をnビット
とすると、n×n乗算が必要になるが、一般に乗算器は
回路規模が大きいため、機器の消費電力を小さくする要
望がある場合には、タップ係数計算の際の乗算器の乗算
ビット数が小さいことが必要とされる。
【0020】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、自動等化器内のフィルタのタップ係数計
算のために用いられる乗算回路の回路規模を削減し、消
費電力の低減や機器の低価格化が可能な自動等化器及び
ディジタル信号再生装置の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動等化器
は、上述の課題を解決するために、入力信号系列とタッ
プ係数とを畳み込み演算するフィルタ手段と、上記フィ
ルタ手段からの出力に対して所定の閾値に基づいて元の
データの予測信号を出力する予測手段と、上記予測手段
からの出力と、上記フィルタ手段からの出力とに基づい
て予測誤差を算出する誤差計算手段と、上記誤差計算手
段からの予測誤差に基づいて上記フィルタ手段の上記タ
ップ係数を、少なくとも2つの修正量を切り換えて修正
するタップ係数計算手段とを有することを特徴としてい
る。
【0022】この場合、上記修正量の切換制御信号は、
上記誤差計算手段からの予測誤差のMSB(最上位ビッ
ト:符号ビット)、上記入力信号系列のMSBのいずれ
か一方、あるいはこれらの乗算結果に基づいて行わせる
ことが挙げられる。
【0023】また、本発明に係るディジタル信号再生装
置は、ディジタル信号が記録された記録媒体から読み出
された信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディ
ジタル変換手段からの出力を上記自動等化器に供給し、
自動等化器からの出力に基づいて元のデータを検出し、
この検出されたデータのエラーを訂正する構成を少なく
とも有している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る好ましいいく
つかの実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0025】図1は、本発明の第1の実施の形態として
の自動等化器を示している。この図1において、自動等
化器の入力端子11には、記録媒体から再生された信号
をA/D変換して得られたディジタルの入力信号q(n)
が供給されている。この入力信号q(n)はトランスバー
サルフィルタ12に送られている。トランスバーサルフ
ィルタ12は、入力信号系列とタップ係数との畳み込み
演算を行うフィルタ手段であり、この図1の例では、5
タップのトランスバーサルフィルタを示している。すな
わち、図1のトランスバーサルフィルタ12において
は、入力信号q(n)及び遅延回路13a、13b、13
c、13dにより順次遅延された信号q(n-1),q(n-2),
q(n-3),q(n-4) がそれぞれ乗算器14a、14b、1
4c、14d、14eに送られて、それぞれタップ係数
0(p),c1(p),c2(p),c3(p),c4(p) と乗算さ
れ、各乗算結果が加算器15a〜15dに送られて総和
がとられることによりフィルタ出力信号v(n)とされ
る。このトランスバーサルフィルタ12からの出力信号
v(n)が自動等化器の出力として出力端子16に送られ
ている。
【0026】またこの出力信号v(n)は、自動等化器内
の送信系列予測回路20及び誤差計算回路27に送られ
る。送信系列予測回路20は、仮検出回路21により出
力信号v(n)に対して所定の閾値を用いて多値検出、例
えば3値検出を行い、セレクタ23に送って標準振幅の
予測送信データをw(n)’を出力する。誤差計算回路2
7は、この予測送信データw(n)’から上記出力信号v
(n)を減算器28で減算することにより予測誤差e
(n)’を算出する。
【0027】誤差計算回路27からの予測誤差e(n)’
は、タップ係数計算回路30に送られている。このタッ
プ係数計算回路30は、予測誤差e(n)’に基づいてト
ランスバーサルフィルタ12のタップ係数c0(p)〜c4
(p)を計算するものであり、タップ係数調整アルゴリズ
ムに応じて種々の構成が考えられるが、図1の例におい
ては、その一種である最大傾斜法のアルゴリズムに応じ
た構成を示している。図1のタップ係数計算回路30’
は、乗算回路51と、積分回路32と、タップ係数修正
回路33’とから成っており、積分回路32及びタップ
係数修正回路33’は制御回路35により制御されるよ
うになっている。
【0028】この図1のタップ係数計算回路30’は、
乗算回路51の乗算ビット数を削減しており、これによ
って乗算回路51の回路規模を低減している。
【0029】ここで、タップ係数計算の基本を説明する
ために、一般のタップ係数計算回路30を用いた自動等
化器の例を図2に示す。
【0030】この図2に示す自動等化器のタップ係数計
算回路30は、乗算回路31と、積分回路32と、タッ
プ係数修正回路33とから成っており、積分回路32及
びタップ係数修正回路33は制御回路35により制御さ
れるようになっている。
【0031】乗算回路31は、誤差計算回路27からの
予測誤差e(n)’に定数μを乗算する乗算器36と、こ
の乗算器36からの出力を、上記入力端子11からの入
力信号q(n)及び順次遅延された信号q(n-1),q(n-2),
q(n-3),q(n-4) にそれぞれ乗算する乗算器37a、3
7b、37c、37d、37eとを有している。上記各
信号q(n-1)〜q(n-4)は、図2に示すように、入力信号
q(n)を順次遅延させる遅延回路38a、38b、38
c、38dを設けて得るようにしている。
【0032】積分回路32は、乗算回路31の各乗算器
37a、37b、37c、37d、37eからの出力が
それぞれ供給される加算器41a、41b、41c、4
1d、41eと、これらの各加算器41a、41b、4
1c、41d、41eからの出力がそれぞれ供給される
フリップフロップ(FF)42a、42b、42c、4
2d、42eとを有し、各フリップフロップ42a、4
2b、42c、42d、42eからの出力がそれぞれ加
算器41a、41b、41c、41d、41eに供給さ
れて累積加算されるようになっている。これらのフリッ
プフロップ42a、42b、42c、42d、42eに
は、制御回路35からのイネーブル信号EN及びクリア
パルスCLRが供給されている。
【0033】タップ係数修正回路33は、積分回路32
の各加算器41a、41b、41c、41d、41eか
らの出力がそれぞれ供給される加算器43a、43b、
43c、43d、43eと、これらの各加算器43a、
43b、43c、43d、43eからの出力がそれぞれ
供給されるフリップフロップ(FF)44a、44b、
44c、44d、44eとを有し、各フリップフロップ
44a、44b、44c、44d、44eからの出力が
それぞれ加算器43a、43b、43c、43d、43
eに供給されて累積加算されるようになっている。これ
らのフリップフロップ44a、44b、44c、44
d、44eには、制御回路35からのロードパルスLD
が供給されている。
【0034】このような構成のタップ係数計算回路30
の動作、すなわち最大傾斜法のアルゴリズムについて説
明する。
【0035】クロックタイミング毎のタップ係数c
k(n) を最大傾斜法によって逐次修正するには、所定の
評価関数Dについてのタップ係数ck(n) による偏微分
を利用した次の(6)式によって行う。
【0036】
【数4】
【0037】この(6)式において、μは定数であり、
このμの値は、最適点への正確な収束と収束の早さとの
トレードオフにより決定される。すなわち、μを大きく
すると係数修正の1回当たりの変化量が大きくなるので
収束に要する時間は短くなるが、最適点への収束性は悪
くなる。
【0038】ところで、(6)式は、1クロック毎に、
すなわちデータの1サンプル毎にタップ係数ck(n) が
更新されることを意味するが、N回に1回の割合でタッ
プ係数が更新されるときには、Nクロック毎に更新され
るタップ係数をck(p) と表して、上記(6)式を次の
(7)式に書き換えることができる。
【0039】
【数5】
【0040】同様にして、上記(2)式は、次の(8)
式に書き換えることができる。
【0041】
【数6】
【0042】さらに具体的なアルゴリズムは、上記
(7)式の評価関数Dに何を選ぶかによって決定され
る。ここでは、一般に広く採用されている最小自乗法
(以下LMS法という。)を用いた例を説明する。この
LMS法の評価関数Dは、次の(9)式に示すように、
上記予測誤差e(n)’の平均二乗誤差を用いる。
【0043】
【数7】
【0044】この(9)式では、平均化するデータの個
数をN個としている。この(9)式を上記(8)式に代
入して、
【0045】
【数8】
【0046】この(10)式の評価関数Dの、i番目の
タップ係数ci(p) による偏微分を計算すると、次の
(11)式となる。
【0047】
【数9】
【0048】この(11)式のiをkに変換して、上記
(7)式に代入し、タップ係数変更アルゴリズムを表す
次の(12)式を得る。
【0049】
【数10】
【0050】この(12)式は、トランスバーサルフィ
ルタ12への入力信号q(n-k) と予測誤差e(n)’との
結果をN回積分し、それをタップ係数ck(p)の補正値と
することを意味している。
【0051】この(12)式の右辺第2項の演算が、乗
算回路31及び積分回路32により行われ、この第2項
と第1項との加算が、タップ係数修正回路33により行
われる。このようにして、自動等化のためのタップ係数
の計算がタップ係数計算回路30により行われるわけで
ある。
【0052】ところで、上記図1に示す本発明の実施の
形態においては、上記(12)式の代わりに、次の(1
3)式に示すアルゴリズムを用いてタップ係数修正を行
っている。
【0053】 ck(p+1)=ck(p)+d Sk≧0のとき ck(p+1)=ck(p)−d Sk<0のとき ・・・ (13) ただし、この(13)式のSk とは、上記(12)式の
Σの項、すなわち、
【0054】
【数11】
【0055】のことである。また、(13)式のタップ
係数修正単位の修正量dは、タップ係数ck(p) を1回
当たり修正する定数であり、例えば係数のLSB(最下
位ビット)分を単位修正量dとすればよい。
【0056】この(13)式においては、上記Sk が大
きくても小さくても1回当たりのタップ係数の修正量は
dとしている。すなわち、上記Sk は、次回のタップ係
数をdだけ増やすか減らすかの2値情報としてしか利用
しない。
【0057】一般に自動等化回路が収束した時点では、
上記Sk はそれ以上変化しなくなるが、本方式では毎回
必ずdだけ変化するので、収束した状態での係数は、収
束値+dと、収束値−dとを交互に繰り返す。しかし、
係数の絶対値に比べ修正量dが充分に小さければ、タッ
プ係数が常時±dで変動しても、系の等化特性に与える
影響は無視できるくらい小さいので問題にならない。
【0058】上記(13)式では、上記Sk を次回の係
数増減の2値情報としてしか用いないので、乗算する前
に少なくとも一方の値の符号のみを取り出すようにして
もよい。この場合の条件判断は、
【0059】
【数12】
【0060】に示すSek、Sqk、Sqek のいずれかを用
いるようにすればよい。
【0061】これは、これらの式の乗算結果は、符号を
取り出したときあるいは符号に丸めたときに生ずる量子
化誤差を持つが、ランダムノイズ成分である量子化誤差
は、積分あるいは平均化することで消えてしまい、積分
結果には係数を増減させるという上記Sk の本来の信号
成分だけが残留するようになるので、Sek、Sqk、Sqe
k を上記(13)式の条件判断に用いることができるか
らである。
【0062】上述したような(13)式に示すアルゴリ
ズムを実現するために、図1のタップ係数計算回路3
0’においては、上記Sekを条件判断に用いている。す
なわち、乗算回路51で上記予測誤差e(n)’のMSB
(最上位ビット:符号ビット)をMSB抽出手段54に
より取り出して、上記図2の乗算器37a、37b、3
7c、37d、37eに対応する乗算器52a、52
b、52c、52d、52eに送っている。また、図1
の遅延回路53a、53b、53c、53dは、図2の
遅延回路38a、38b、38c、38dに対応してい
る。なおMSB抽出手段54は、個別の回路を設けなく
とも、誤差計算回路27のデータバスのMSBのみを乗
算器52a〜52eに接続すること等により容易に実現
できる。
【0063】乗算回路51の各乗算器52a〜52eか
らの出力が送られる積分回路32は上記図2の積分回路
32と同様であるが、次のタップ係数修正回路33’
は、積分回路32からの各出力のMSB(最上位ビッ
ト:符号ビット)を取り出して、上記+dと−dとを切
り換える切換スイッチ45a、45b、45c、45
d、45eをそれぞれ制御するように構成しており、こ
れらの切換スイッチ45a、45b、45c、45d、
45eからの出力を加算器43a、43b、43c、4
3d、43eにそれぞれ送っている。
【0064】なお、図1の他の構成は図2と同様であ
る。従って、この図1のタップ係数計算回路30’によ
るタップ係数修正アルゴリズムは、次の(14)式とな
る。
【0065】 ck(p+1)=ck(p)+d Sek≧0のとき ck(p+1)=ck(p)−d Sek<0のとき ・・・ (14) ここで、上記入力信号q(n)及び出力信号v(n)のワー
ド長あるいはワード幅を8ビットとすると、上記図2の
構成の各乗算器37a〜37eは8×8ビットの乗算器
になるが、図1の構成によれば、各乗算器52a〜52
eは1×8ビットの乗算器で済み、回路規模を削減でき
る。従って、機器の省電力化が容易に達成でき、また、
安価な供給も可能となる。
【0066】次に、この図1に示すような自動等化器を
用いたディジタル信号再生装置の具体例について、図面
を参照しながら説明する。
【0067】図3は、上述したような自動等化器が適用
される装置の一例としての、ディジタルオーディオテー
プレコーダ(DAT)を示している。
【0068】この図3において、録音しようとする音声
信号は、A/D変換器101でディジタル信号に変換さ
れ、エラー訂正用パリティ付加回路102でエラー訂正
用のパリティが付加され、8/10変換回路103で8
ビットデータが記録用の10チャンネルビットの信号に
変換され、記録アンプ104で増幅されて、記録データ
あるいは送信データw(n)となる。
【0069】この送信データw(n)は、記録再生系11
0の記録ヘッド111に送られ、記録テープ112に記
録され、この記録テープ112から再生ヘッド113に
より記録内容が再生される。再生ヘッド113からの信
号は再生アンプ114で増幅され、仮等化回路115で
仮等化される。記録ヘッド111から仮等化回路115
までを記録再生系110としており、記録テープ112
に磁気テープを用いる場合には、各ヘッド111、11
3に例えば回転磁気ヘッドが用いられ、記録再生系11
0は電磁変換系とされる。この記録再生系110の伝送
路のインパルスレスポンスをg(n)としている。
【0070】記録再生系110の仮等化回路115から
の信号、いわゆるRF信号は、A/D変換器121に送
られて、チャンネルクロックタイミングでサンプリング
されて量子化されることでディジタル信号に変換され、
自動等化器10の入力端子11に入力信号q(n)として
送られている。この自動等化器10として、図1の構成
の自動等化器を用いることができる。
【0071】自動等化器10の出力端子16からは、上
記図1と共に説明したように、適応的に波形等化された
出力信号v(n)が取り出され、検出回路123に送られ
る。検出回路123では、閾値を用いた送信データ検出
が行われ、得られたデータがエラー訂正回路125に送
られてエラー訂正処理され、D/A変換器126でアナ
ログ音声信号に変換されて出力される。
【0072】ここで、記録再生系110として、Ach、
Bchの2チャンネルを交互に記録再生するような回転磁
気ヘッドを有する電磁変換系を用いた場合の動作の具体
例について、図4を参照しながら説明する。
【0073】図4のスイッチングパルスSWPは、回転
磁気ヘッドのAch、Bchを切り換えるためのパルスであ
り、各ヘッドは1周期のそれぞれ略々1/4の期間だけ
磁気テープから再生を行うため、図4の再生信号RFの
ような信号が得られる。この図4では、Achについての
動作例を示しており、Achの再生信号中の前後の不安定
部分を除いた時刻t2〜t3の期間TSIのように、再生信
号の安定した箇所で自動等化のための処理を行うように
している。
【0074】図4のクリアパルスCLR及びイネーブル
信号ENは、図1の制御回路35からタップ係数計算回
路30’内の積分回路32中の各フリップフロップ42
a〜42eに送られるものであり、クリアパルスCLR
はスイッチングパルスSWPの立ち下がりタイミングt
1 で発せられ、イネーブル信号ENは上記再生信号RF
の安定している期間TSIの間だけアクティブ、すなわち
“L”となっている。従って、図1の積分回路32から
の出力は、図4の積分回路出力SIに示すようになり、
上記イネーブル期間TSIの間だけ積分動作が行われる。
【0075】このイネーブル期間TSI内での積分回数N
S は、期間TSIをチャンネルクロック周期Tchで割った
もの(NS =TSI/Tch)である。具体例として、チャ
ンネルクロック周波数fchが9.4MHz、チャンネルク
ロック周期Tchが約106nsで、上記Achの再生信号が
出力される期間、すなわちヘッド回転周期の略々1/4
の期間を7.5msとし、その内の中央部の1/2、すな
わち3.75msを上記イネーブル期間TSIとするとき、
SI/Tchが約3.75ms/106nsであることから、
積分回数NS は約35377回となる。
【0076】この積分動作により得られた積分結果が上
記図1のタップ係数修正回路33’に送られ、時刻t3
よりも後の時刻t4 でロードパルスLDが発せられてタ
ップ係数修正回路33の各フリップフロップ44a〜4
4eに上記積分結果のMSBに応じて選択された+d又
は−dがロードされるから、Achについての上記各タッ
プ係数c0(p)〜c4(p)に相当する図4のAch係数KA
は、上記時刻t4 で切り換えられることになる。なお、
ロードパルスLDは、タップ係数ck(p) を修正するパ
ルスであり、タップ係数修正は上記Achの再生RF信号
が出ていない区間にて行うべきであるため、図4の例で
は、Achの再生信号の出力が終わった直後に発生させて
いる。
【0077】ところで、等化誤差が大きい場合には、一
度に大きな係数修正を要するので、上記Sk の値が大き
くなるが、上記(14)に示すアルゴリズムでは、1回
当たりの修正値はdに過ぎないため収束時間がかかるこ
とになるが、実際には問題とはならない。すなわち、例
えばタップ係数のビット長を8ビット、dをLSBと
し、係数の初期値を0とすれば、係数の最大値は128
であるから、最大128回の係数修正で収束することに
なるが、この128回路の係数修正に要する時間は、上
記DATに適用して回転ドラムの1回転に1回の修正を
行うものとするときでも、1回転30msで、128回転
で3.81秒に過ぎないため、実用上差し支えない。
【0078】次に、図5は本発明の第2の実施の形態の
要部を示しており、上記Sqkにより条件判断を行って、
次の(15)式によりタップ係数修正を行っている。
【0079】 ck(p+1)=ck(p)+d Sqk≧0のとき ck(p+1)=ck(p)−d Sqk<0のとき ・・・ (15) すなわち、図5の乗算回路61は、誤差計算回路27か
らの予測誤差e(n)’を上記図2の乗算器37a、37
b、37c、37d、37eに対応する乗算器62a、
62b、62c、62d、62eに送ると共に、上記入
力信号q(n)のMSB(最上位ビット:符号ビット)を
MSB抽出手段65により取り出して、図2の遅延回路
38a、38b、38c、38dに対応する遅延回路6
3a、63b、63c、63dに送っている。他の構成
は、上記図1と同様であるため、図示せず説明を省略す
る。
【0080】この図6の例でも、各乗算器62a〜62
eでの乗算ビット数を削減でき、例えば8×1ビット乗
算器で済むため、回路規模を小さくして、低価格化や省
電力化に貢献し得る。
【0081】さらに図6は、本発明の第3の実施の形態
の要部を示しており、上記Sqek により条件判断を行
い、次の(16)式によりタップ係数修正を行ってい
る。
【0082】 ck(p+1)=ck(p)+d Sqek≧0のとき ck(p+1)=ck(p)−d Sqek<0のとき ・・・ (16) すなわち、図6の乗算回路71は、誤差計算回路27か
らの予測誤差e(n)’のMSBをMSB抽出手段74に
より取り出して、を上記図2の乗算器37a、37b、
37c、37d、37eに対応する乗算器72a、72
b、72c、72d、72eに送ると共に、上記入力信
号q(n)のMSBをMSB抽出手段75により取り出し
て、図2の遅延回路38a、38b、38c、38dに
対応する遅延回路73a、73b、73c、73dに送
っている。他の構成は、上記図1と同様であるため、対
応する部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。
【0083】この図6の例によれば、各乗算器72a〜
72eはとしては、1×1ビット乗算器で済み、論理回
路だけで構成でき、回路規模の大幅な削減が図れる。
【0084】なお、これらの図5、図6の各MSB抽出
手段65、74、75についても、個別の回路を用いず
に接続によりMSBのみを送るようにすればよい。
【0085】なお、本発明は上記例のみに限定されるも
のではなく、例えば、伝送路としての記録再生系は、デ
ィジタルオーディオテープレコーダに限定されず、ディ
ジタルVTRや、ディスク記録再生系等を用いることが
できる。また、送受信系を伝送路として用いてもよい。
さらに、修正量を3値以上設けるようにし、これらを切
換選択するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、フィルタ手段のタップ係数の修正を、少なく
とも2つの所定の修正量を切り換えることで行ってお
り、またこの修正量の切換制御は、予測誤差の符号、フ
ィルタ入力信号の符号の少なくとも一方を用いて行うよ
うにしているため、計算処理、特に乗算処理が簡略化さ
れ、乗算器の回路規模を削減して、消費電力の低減や低
価格化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動等化器の第1の実施の形態を
示すブロック回路図である。
【図2】一般的な自動等化器の一例を示すブロック回路
図である。
【図3】本発明が適用されるディジタル信号再生装置の
一例となるディジタルオーディオテープレコーダの概略
構成を示すブロック図である。
【図4】ディジタルオーディオテープレコーダにおける
自動等化動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図5】本発明に係る自動等化器の第2の実施の形態を
示すブロック回路図である。
【図6】本発明に係る自動等化器の第3の実施の形態を
示すブロック回路図である。
【図7】従来の自動等化器を用いたディジタル信号再生
装置の一例を示すブロック図である。
【図8】図7中の送信系列予測回路の動作を説明するた
めの波形図である。
【符号の説明】
11 入力端子 12 トランスバーサルフィルタ 16 出力端子 20 送信系列予測回路 27 誤差計算回路 30’ タップ係数計算回路 32 積分回路 33’ タップ係数修正回路 51、61、71 乗算回路 52a〜52e、62a〜62e、72a〜72e 乗
算器
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】またこの出力信号v(n)は、自動等化器内
の送信系列予測回路20及び誤差計算回路27に送られ
る。送信系列予測回路20は、仮検出回路21により出
力信号v(n)に対して所定の閾値を用いて多値検出、例
えば3値検出を行い、セレクタ23に送って標準振幅の
予測送信データw(n)’を出力する。誤差計算回路27
は、この予測送信データw(n)’から上記出力信号v
(n)を減算器28で減算することにより予測誤差e
(n)’を算出する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】この(9)式では、平均化するデータの個
数をN個としている。この(9)式に上記(8)式を代
入して、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【数9】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号系列とタップ係数とを畳み込み
    演算するフィルタ手段と、 上記フィルタ手段からの出力に対して所定の閾値に基づ
    いて元のデータの予測信号を出力する予測手段と、 上記予測手段からの出力と、上記フィルタ手段からの出
    力とに基づいて予測誤差を算出する誤差計算手段と、 上記誤差計算手段からの予測誤差に基づいて上記フィル
    タ手段の上記タップ係数を、少なくとも2つの修正量を
    切り換えて修正するタップ係数計算手段とを有すること
    を特徴とする自動等化器。
  2. 【請求項2】 上記タップ係数計算手段は、上記誤差計
    算手段からの予測誤差の符号を抽出し、この予測誤差の
    符号に基づいて上記修正量の切換制御を行うことを特徴
    とする請求項1記載の自動等化器。
  3. 【請求項3】 上記タップ係数計算手段は、上記入力信
    号系列の符号を抽出し、この入力信号系列の符号に基づ
    いて上記修正量の切換制御を行うことを特徴とする請求
    項1記載の自動等化器。
  4. 【請求項4】 上記タップ係数計算手段は、上記誤差計
    算手段からの予測誤差の符号と、上記入力信号系列の符
    号との乗算結果に基づいて上記修正量の切換制御を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の自動等化器。
  5. 【請求項5】 ディジタル信号が記録された記録媒体か
    ら読み出された信号をディジタル信号に変換するアナロ
    グ/ディジタル変換手段と、 このアナログ/ディジタル変換手段からの信号系列とタ
    ップ係数とを畳み込み演算するフィルタ手段と、 上記フィルタ手段からの出力に対して所定の閾値に基づ
    いて元のデータの予測信号を出力する予測手段と、 上記予測手段からの出力と、上記フィルタ手段からの出
    力とに基づいて予測誤差を算出する誤差計算手段と、 上記誤差計算手段からの予測誤差に基づいて上記フィル
    タ手段の上記タップ係数を、少なくとも2つの修正量を
    切り換えて修正するタップ係数計算手段と、 上記フィルタ手段からの出力に基づいて元のデータを検
    出する検出手段と、 この検出手段により検出されたデータのエラーを訂正す
    るエラー訂正手段とを有することを特徴とするディジタ
    ル信号再生装置。
  6. 【請求項6】 上記タップ係数計算手段は、上記誤差計
    算手段からの予測誤差の符号を抽出し、この予測誤差の
    符号に基づいて上記修正量の切換制御を行うことを特徴
    とする請求項5記載のディジタル信号再生装置。
  7. 【請求項7】 上記タップ係数計算手段は、上記入力信
    号系列の符号を抽出し、この入力信号系列の符号に基づ
    いて上記修正量の切換制御を行うことを特徴とする請求
    項5記載のディジタル信号再生装置。
  8. 【請求項8】 上記タップ係数計算手段は、上記誤差計
    算手段からの予測誤差の符号と、上記入力信号系列の符
    号との乗算結果に基づいて上記修正量の切換制御を行う
    ことを特徴とする請求項5記載のディジタル信号再生装
    置。
JP27689195A 1995-09-29 1995-09-29 自動等化器及びディジタル信号再生装置 Abandoned JPH0997477A (ja)

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JP27689195A JPH0997477A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 自動等化器及びディジタル信号再生装置
GB9619982A GB2305828B (en) 1995-09-29 1996-09-25 Automatic equalizer and digital signal reproducing apparatus carrying the same
US08/719,624 US5805637A (en) 1995-09-29 1996-09-25 Automatic equalizer and digital signal reproducing apparatus carrying the same

Applications Claiming Priority (1)

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JPH0997477A true JPH0997477A (ja) 1997-04-08

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ID=17575844

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002330185A (ja) * 2000-05-09 2002-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 復調器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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