JPH10119455A - 印刷用ブランケット、その製造方法および前記ブランケットを用いたカラーフィルタの製造方法 - Google Patents

印刷用ブランケット、その製造方法および前記ブランケットを用いたカラーフィルタの製造方法

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JPH10119455A
JPH10119455A JP27492596A JP27492596A JPH10119455A JP H10119455 A JPH10119455 A JP H10119455A JP 27492596 A JP27492596 A JP 27492596A JP 27492596 A JP27492596 A JP 27492596A JP H10119455 A JPH10119455 A JP H10119455A
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清恭 桜田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アライメントマークと画線部とを、それぞれ
に要求される印刷特性を満たしつつ同時に印刷できるブ
ランケットとその製造方法、および低コスト化を実現で
きるカラーフィルタの製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の印刷用ブランケットは、表面ゴ
ム層が、少なくともアライメントマーク印刷領域と画線
部印刷領域とを含み、前記アライメントマーク印刷領域
が画線部印刷領域よりも硬度が大きいことを特徴とす
る。前記印刷用ブランケットの製造方法は、前記表面ゴ
ム層のうち、アライメントマーク印刷領域に相当する部
位を局部的に加熱することを特徴とする。また、本発明
のカラーフィルタの製造方法は、上記印刷用ブランケッ
トを使用したオフセット印刷により、アライメントマー
クと、カラーフィルタ層やブラックマトリックス層等の
画線部とを同時に印刷することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタ等
の印刷に用いる印刷用ブランケットとその製造方法、お
よび前記ブランケットを用いたカラーフィルタの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管等に代わる表示デバイスとし
て用いられている液晶ディスプレイは、カラーフィルタ
を用いてカラー表示を実現している。このカラーフィル
タは、例えば、1画素毎にパターン化された赤色(R) 、
緑色(G) および青色(B) のカラーフィルタ層と、遮光用
のブラックマトリックス層とを透明基板上に形成したも
のである。
【0003】現在、カラーフィルタ層やブラックマトリ
ックス層の作製する方法としては、顔料等で着色したフ
ォトレジストを透明基板に塗布し、露光、現像によって
パターン化するフォトリソ法が主流である。しかしこの
方法は、寸法精度の高いパターンを形成できるものの、
高価なフォトレジストを多量に必要としたり、製造工程
が多くかつ複雑であったり、歩留まりが低いことなどか
ら、カラーフィルタの製造コストが高くなるという問題
がある。
【0004】そこで近年、凹版オフセット印刷等の印刷
法により、顔料等で着色したインキを透明基板に印刷し
て、カラーフィルタを製造することが検討されている。
凹版オフセット印刷法等の印刷法は、製造工程が簡単
で、量産性に優れていることから、カラーフィルタの低
コスト化を実現できる方法として有望である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】印刷法によるカラーフ
ィルタの製造において、画像品質の優れたカラーフィル
タを得るには、複数のインキについて印刷を繰り返す際
に印刷位置を正確に合わせる必要がある。このため、印
刷位置を合わせるためのマークが透明基板上に形成され
る。これを一般にアライメントマークという。アライメ
ントマークは、例えば、線幅30μm程度、縦0.5m
m×横0.5mm程度の十字型などのパターンからな
り、透明基板の四隅等に形成される。
【0006】上記アライメントマークは、高い精度でも
って印刷の位置合わせを行えるように、極めて高い寸法
精度で形成されていることが要求される。このため、そ
の作製には、印刷法よりも高い寸法精度でパターンを形
成できるフォトリソ法が用いられており、カラーフィル
タの低コスト化の効果が損なわれていた。一方、近年の
印刷技術の改良により、高精度の印刷が可能なオフセッ
ト印刷機やブランケットが提供されていることから、ア
ライメントマークの作製にも印刷法を用いることが試み
られている。また、印刷工程数を少なくし、かつ印刷位
置合わせの精度を高めることを目的として、アライメン
トマークを、カラーフィルタ層やブラックマトリックス
層と同時に印刷することが試みられている。
【0007】一般にアライメントマークを印刷法によっ
て形成する場合には、例えば図1に示すように、印刷用
版1の表面のうち、カラーフィルタ層等の印刷の目的と
なる画線部2(図では、ストライプパターンとして示し
た)が形成されている領域(いわゆる有効版面3)の外
側に、アライメントマーク4を印刷する領域が設けられ
ている。
【0008】しかしながら、印刷用版の有効版面内に設
けられた画線部と、有効版面の外側に設けられたアライ
メントマークとを同時に印刷すると、それぞれの印刷に
おいてブランケットに要求される特性が異なっているこ
とに起因して、印刷不良が生じる等の問題が起こる。す
なわち、カラーフィルタ層やブラックマトリックス層を
印刷する際には、ブランケットに対して、(1) 設計値と
印刷位置とのずれを示す印刷精度が、ブランケットの回
転方向において±20μm以内に収まること、(2) 印刷
用版からのインキ受理特性が優れており、ピンホールの
発生を抑制できること、(3) 透明基板へのインキの転移
特性が優れていること、すなわちインキが完全に転移
し、パイリングが発生しないこと、(4) 直線性に優れ、
かつ表面の平坦性に優れたパターンを形成できること等
が要求される。
【0009】一方、アライメントマークを印刷する際に
は、(i) 印刷精度が極めて高いこと、(ii)アライメント
マークの形状が画像読み取り機でパターン認識できるこ
と等がブランケットに要求される。すなわち、ピンホー
ルやパイリングを抑制することやパターン表面を平坦化
することについては特に要求されないものの、印刷によ
り形成したパターンを画像読み取り機によるパターン認
識に供することから、極めて高い印刷精度でもって、か
つインキ膜のエッジが丸まらずに、シャープなパターン
を形成することが必要である。
【0010】このように、アライメントマークと、カラ
ーフィルタ層やブラックマトリックス層等の画線部とで
は、ブランケットに要求される特性が異なっているのに
対して、従来のブランケットは表面の物性が均一である
ため、両者に要求される特性をすべて同時に満たすこと
が困難である。アライメントマークと画線部とを、それ
ぞれに要求される特性を満たしつつ、同時に印刷する方
法として、特開平3−61574号公報には、(a) アラ
イメントマークの印刷に対応する凹版の凹部を、画線部
の印刷に対応する凹版の凹部よりも深くしたり、(b) ア
ライメントマーク印刷領域に相当するブランケットの部
位を、画線部の印刷領域に相当するブランケットの部位
よりも厚くする方法が開示されている。
【0011】しかしながら、上記(a) の方法では、アラ
イメントマーク用インキの転移量が増えるため、ピンホ
ールの数が減少するものの、インキの凝集力が大きくな
ってアライメントマークの形状が丸くなり、パターン認
識ができなくなる。また、上記(b) の方法では、アライ
メントマーク印刷領域でブランケットの歪み量が大きく
なり、印刷精度が低下する。
【0012】また、特開平5−19116号公報には、
表面ゴム層の硬度、表面粗さおよびインキとのぬれ性を
規定したブランケットが開示されている。しかし、上記
公報における表面ゴム層の物性は、画線部の印刷に要求
される特性に対して最適化されているため、アライメン
トマークについて印刷不良が生じるおそれがある。そこ
で、画線部については、ピンホールやパイリングが発生
せず、直線性と表面の平坦性とに優れたパターンを印刷
できるとともに、アライメントマークについては、印刷
精度が極めて高く、エッジがシャープであるなど、パタ
ーン認識に適したパターンを印刷できるブランケットが
求められている。
【0013】本発明の目的は、アライメントマークと画
線部とを、それぞれに要求される印刷特性を満たしつ
つ、同時に印刷することができる印刷用ブランケットお
よびその製造方法を提供することである。本発明の他の
目的は、画像品質が優れたカラーフィルタを製造でき、
かつ低コスト化を実現できるカラーフィルタの製造方法
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、最表面に表面
ゴム層を有するブランケットにおいて、前記表面ゴム層
が、少なくともアライメントマーク印刷領域と画線部印
刷領域とを含み、前記アライメントマーク印刷領域が、
前記画線部印刷領域よりも硬度が大きいときは、アライ
メントマークと画線部とを、それぞれに要求される印刷
特性を満たしつつ、同時に印刷することのできる印刷用
ブランケットが得られるという新たな事実を見出し、本
発明を完成するに至った。
【0015】上記本発明のブランケットにおいて、アラ
イメントマーク印刷領域における表面ゴム層は、画線部
印刷領域における表面ゴム層よりも、硬度(JIS
A)が5〜55大きいのが好ましい。また、画線部印刷
領域における表面ゴム層の硬度(JIS A)は20〜
70であるのが好ましい。本発明の印刷用ブランケット
の製造方法は、ブランケットの最表面に形成された表面
ゴム層のうち、アライメントマーク印刷領域に相当する
部位を局部的に加熱して、当該部位の硬度を、画線部印
刷領域に相当する部位よりも大きくすることを特徴とす
る。
【0016】本発明のカラーフィルタの製造方法は、透
明基板上に、アライメントマークと、複数種のインキ層
のうちの1つのインキ層とを同時に印刷した後、前記複
数種のインキ層のうちの残りのインキ層を印刷するカラ
ーフィルタの製造方法において、上記本発明の印刷用ブ
ランケットを使用して、かかるブランケットの最表面に
形成された表面ゴム層のうち、アライメントマーク印刷
領域でアライメントマークを印刷し、画線部印刷領域で
複数種のインキ層を印刷することを特徴とする。
【0017】上記したカラーフィルタの製造方法によれ
ば、アライメントマークに相当するインキ層と、複数種
のインキ層のうちの1つのインキ層(すなわち、カラー
フィルタ層やブラックマトリックス層等の画線部に相当
するインキ層)とを、それぞれに要求される印刷特性を
満たしつつ、同時に印刷することができる。従って、印
刷の位置合わせを高い精度でもって実現でき、印刷精度
に優れたカラーフィルタを低コストで製造することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の印刷用ブランケットは、
少なくとも最表面に表面ゴム層を有するものであって、
例えば、必要に応じて多孔質の弾性層を設けた1層また
は複数層の支持体層上に、表面ゴム層を設けることによ
って構成される。上記表面ゴム層は、少なくともアライ
メントマーク印刷領域と画線部印刷領域との2つの領域
を含み、アライメントマーク印刷領域に相当する部位
が、画線部印刷領域に相当する部位よりも、硬度(JI
S A)が5〜55、好ましくは10〜40、より好ま
しくは15〜25大きくなるように設定される。硬度の
差が上記範囲を下回ると、アライメントマークおよび画
線部の各々に要求される印刷特性を同時に満たすことが
困難になる。
【0019】本発明の印刷用ブランケットにおける表面
ゴム層のうち、画線部印刷領域に相当する部位の硬度
(JIS A)は、印刷に用いるインキの特性や印刷条
件等に応じて、通常、20〜70、好ましくは30〜6
0、より好ましくは35〜45の範囲で設定される。画
線部印刷領域に相当する部位の硬度が上記範囲を下回る
と、印刷時に当該部位が変形して、画線部の印刷精度が
低下するおそれがある。一方、硬度が上記範囲を超える
と、透明基板等の被印刷物へのインキの転移性が低下し
て、パイリングが生じるおそれがある。
【0020】上記表面ゴム層のうち、アライメントマー
ク印刷領域に相当する部位の硬度(JIS A)は、印
刷に用いるインキの特性、印刷条件等や、前記した画線
部印刷領域に相当する部位の硬度に応じて、通常、25
〜75、好ましくは35〜65、より好ましくは40〜
50の範囲で設定される。アライメントマーク印刷領域
に相当する部位の硬度が上記範囲を下回ると、アライメ
ントマークの印刷精度が不十分になるおそれがある。一
方、硬度が上記範囲を超えると、インキがベタ付きして
アライメントマークの形状が乱れたり、あるいはインキ
が全く転移しないといった問題が生じる。なお、アライ
メントマーク印刷領域に相当する表面ゴム層の部位は、
その硬度が高いほどパイリングが生じる傾向があるもの
の、インキの受理特性や印刷精度が向上するほか、イン
キの転移量が減少するために凝集力も減少して、アライ
メントマークの形状が丸くならないため、パターン認識
に適したアライメントマークを形成できるといった利点
がある。
【0021】本発明の印刷用ブランケットは、被印刷物
に印刷されるインキ膜(例えば、透明基板上に印刷され
るカラーフィルタ層用インキやブラックマトリックス層
用インキのインキ膜等)の表面の平坦性をより良好なも
のとするため、表面ゴム層の表面が平滑であるのが好ま
しい。具体的には、例えば上記表面ゴム層の表面粗さ
が、十点平均粗さ(Rz)で1μm以下、好ましくは
0.5μm以下であるのが適当である。
【0022】上記表面ゴム層には、天然ゴム、クロロプ
レンゴム(CR)、ウレタンゴム、アクリルゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、多硫化ゴ
ム、シリコーンゴム等のゴムが用いられる。特に、表面
ゴム層にシリコーンゴムを使用したブランケットは、透
明基板等の被印刷物とブランケットとの間でのインキの
分断が生じないため、エッジがシャープなパターンを作
製できるという効果がある。この効果は、カラーフィル
タ層やブラックマトリックス層等のファインパターンの
印刷において顕著である。
【0023】上記シリコーンゴムは、従来公知の種々の
形態で使用可能であり、例えば混練可能なミラブル型シ
リコーンゴム、RTVシリコーンゴム等の液状ゴム、射
出成形可能なLIMシリコーンゴム等が使用可能であ
る。上記シリコーンゴムには、硬度の調整を目的とし
て、シリコーンオイルやシリコーンゲル等を適宜配合し
てもよい。
【0024】ブランケットの支持体層としては、表面が
平坦なものであればよく、例えばポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホ
ン(PES)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド
(PI)等のプラスチックフィルム、アルミニウム、ス
テンレス等の金属板のほか、ゴム糊を含浸させた基布を
積層したもの等が使用可能である。
【0025】支持体層内に必要に応じて設けられる弾性
層には、発泡剤を配合して得られる発泡ゴムや、食塩等
の水溶性粉体を含むゴム糊を加硫した後、水洗により前
記粉体を溶出させて得られるスポンジ状のゴム等が用い
られる。なお、弾性層の発泡倍率はブランケットの硬度
や印刷特性を考慮して設定される。次に、本発明の印刷
用ブランケットの製造方法について説明する。
【0026】本発明のブランケットの製造方法は、ブラ
ンケットの支持体上に、あらかじめ成形、加硫された表
面ゴム層を積層した後、または表面ゴム層用の塗布液を
塗布し、乾燥させて、表面ゴム層を加硫した後、この表
面ゴム層のうち、アライメントマーク印刷領域に相当す
る部位を局部的に加熱して、当該部位の硬度を、画線部
の印刷領域に相当する部位よりも大きくすることを特徴
とする。
【0027】アライメントマーク印刷領域に相当する表
面ゴム層の部位を局部的に加熱する方法としては、例え
ば赤外線ヒーター、紫外線ヒーター、ホットブラスタ
ー、ブローランプ等を用いて加熱したり、表面ゴム層に
発熱体を押し当てるといった方法があげられる。加熱の
条件は、前記部位における所望の硬度、加熱前のゴム表
面ゴム層の硬度等によって異なることから、特に限定さ
れるものではないが、例えば40〜150℃の温度に
て、1〜600分間加熱すればよい。なお、IRスポッ
トヒーター(例えば、ハイベック社製の型番「HYS−
20W」等)を使用すれば、半径0.1〜2mm程度の
極めて微細な範囲で硬度を調整できるとともに、照射時
間を調節することなどにより、ゴム層の硬度を容易に調
節できる。また、アライメントマーク印刷領域以外の領
域で硬度が上昇してしまうのを防ぐこともできる。
【0028】表面ゴム層のうち、アライメントマーク印
刷領域に相当する部位の硬度を、画線部印刷領域に相当
する部位の硬度より大きくする方法としては、上記の方
法のほかに、例えば、表面ゴム層を作製する金型に仕切
りを設けて、硬度が異なるゴムを注型する方法、アライ
メントマーク印刷領域に相当する部位に紫外線、電子線
等を照射する方法等があげられる。
【0029】次に、本発明のカラーフィルタの製造方法
について説明する。本発明のカラーフィルタの製造方法
は、上記本発明の印刷用ブランケットを用いたオフセッ
ト印刷により、アライメントマークと、複数種のインキ
層のうちの1つのインキ層(例えば、赤色(R) 、緑色
(G) および青色(B) の3色からなるカラーフィルタ層
と、必要に応じてブラックマトリックス層とを含む層か
ら選ばれる1つの層)を透明基板上に同時に印刷し、次
いで、前記複数種のインキ層のうちの残りのインキ層を
印刷するものである。
【0030】本発明のカラーフィルタの製造方法の一例
を、以下に示す。まず、ブラックマトリックス層に対応
したパターンとアライメントマークに対応したパターン
とが形成された印刷用版を用いて、透明基板上に、ブラ
ックマトリックス層とアライメントマークとを同時に印
刷する。次いで、ブラックマトリックス層とアライメン
トマークとが形成された透明基板上に、カラーフィルタ
層を各色毎に順に印刷して、カラーフィルタが得られ
る。なお、アライメントマークと同時に印刷するのはカ
ラーフィルタ層であってもよい。
【0031】上記オフセット印刷には種々の方法が採用
可能であるが、印刷精度、印刷ラインの直線性、インキ
膜厚の均一性等の観点から、凹版オフセット印刷法が特
に好適に用いられる。以下、凹版オフセット印刷法によ
るカラーフィルタの製造方法について説明する。印刷用
版である凹版の基板には、例えばソーダライムガラス、
ノンアルカリガラス、石英ガラス、低アルカリガラス、
低膨張ガラス等のガラス;フッ素樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリメタクリル樹
脂等の樹脂;ステンレス、銅、低膨張合金アンバー等の
金属などが用いられる。なかでも、石英ガラス、ソーダ
ライムガラス等の軟質ガラスを用いるのが、微細なパタ
ーンを高精度で再現するうえで好ましい。
【0032】上記凹版の凹部の深さは、カラーフィルタ
層、ブラックマトリックス層、アライメントマーク等の
印刷の対象に応じて異なることから、特に限定されない
が、通常1〜15μm、好ましくは5〜10μmの範囲
で適宜設定される。透明基板は、波長400〜700n
mの光に対する透過率が高いものが好ましく、例えばノ
ンアルカリガラス、ソーダライムガラス、低アルカリガ
ラス等のガラス基板や、ポリエーテル、ポリスルホン、
ポリアリレート等のフィルムが好適に用いられる。
【0033】カラーフィルタ層の形成に用いられるイン
キは、バインダー樹脂と着色剤とを含むビヒクルであ
る。上記バインダー樹脂は、透明性、耐熱性、耐光性、
耐溶剤性、耐薬品性、透明基板に対する接着性、着色剤
の分散性などの諸特性に優れたものであるのが好まし
く、例えばポリエステル−メラミン樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、エポキシ−メラミン樹脂等が使用可
能である。これらの樹脂は、単独でまたは2種以上を混
合させて使用される。また、上記樹脂中に、樹脂の硬化
速度を調整することを目的として、酸触媒などの硬化触
媒を適宜配合してもよい。
【0034】カラーフィルタ層用インキに用いられる着
色剤は、所望の色に応じて、例えばアンスラキノン系レ
ッド顔料、ハロゲン化フタロシアニン系グリーン顔料、
フタロシアニン系ブルー顔料などから適宜選択して用い
られる。また、カラーフィルタ層の分光特性を調整する
ことを目的として、赤色のインキおよび緑色のインキに
はジスアゾ系、イソインドリン系、イソインドリノン系
等のイエロー顔料を、青色のインキにはジオキサジン系
バイオレット顔料をそれぞれ配合してもよい。
【0035】ブラックマトリックス層の形成に用いられ
るインキは、バインダー樹脂と着色剤を含むビヒクルで
あって、前記バインダー樹脂には前記例示と同様なもの
が使用可能である。また、着色剤としては、例えばカー
ボンブラック、酸化鉄(鉄黒)、チタンブラック、硫酸
鉄などのブラック顔料があげられる。上記着色剤の配合
量は、ブラックマトリックス層の光学濃度(OD値)や
インキの印刷適性等に応じて適宜設定される。なお、ブ
ラックマトリックス層の光学濃度は、2.3以上(可視
光の透過率が約0.5%以下)、好ましくは3.0以上
(可視光の透過率が0.1%以下)であるのが適当であ
る。
【0036】上記カラーフィルタ層用インキおよびブラ
ックマトリックス層用インキは、上記例示のバインダー
樹脂、着色剤および必要に応じて溶剤、体質顔料などを
配合し、3本ロール、ニーダー等の混合機にて混合する
ことによって調製される。上記インキの粘度は低粘度で
あるのが好ましい。具体的には、粘度が10〜30,0
00ポアズ(P)、好ましくは500〜10,000ポ
アズであるのが適当である。
【0037】アライメントマークを形成するためのイン
キは、着色剤としてカーボンブラック等を用いるほか
は、上記ブラックマトリックス層用インキおよびカラー
フィルタ層用インキと同様にして調製される。透明基板
上に印刷されたブラックマトリックス層用インキやカラ
ーフィルタ層用インキは、それぞれ未硬化または半硬化
の状態で、平坦化処理を行うのが好ましい。
【0038】カラーフィルタ層用インキ、ブラックマト
リックス層用インキおよびアライメントマーク用インキ
は、透明基板の表面に印刷した後、通常、180〜25
0℃で30〜180分間、好ましくは200〜230℃
で50〜80分間加熱乾燥することにより完全に硬化す
る。このようにして、カラーフィルタが得られる。
【0039】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて、本発明
を説明する。 実施例1〜3および比較例1 東芝シリコーン(株)製のRTV液状シリコーンゴムの
主剤「TSE3450A」960gおよび硬化剤「TS
E3450B」96g、同社製のRTV液状シリコーン
ゴム(ゲル)の主剤「YE5818A」180gおよび
硬化剤「YE5818B」18g、ならびに同社製のシ
リコーンオイル「TSF451−1000」60gを混
合した。こうして得られた混合物をポリエチレンテレフ
タレート(PET)からなる支持体層上に塗布し、乾燥
させて、厚さ0.55mmの表面ゴム層を形成し、次い
で、室温(23℃)で20時間加硫した。
【0040】次に、上記表面ゴム層のうちアライメント
マーク印刷領域に相当する部位を、赤外線スポットヒー
ター(前出の「HYS−20W」)で局部的に加熱し、
当該部位の硬度を表1に示す値となるように調整して、
印刷用オフセットブランケットを得た。なお、赤外線の
照射は、所望の硬度に応じて、照射距離20mm、照射
時間1〜40分の条件にて行った。
【0041】実施例4および比較例2 信越化学工業(株)製のRTV液状シリコーンゴムの主
剤「KE1603A」600gおよび硬化剤「KE16
03B」600g、ならびに同社製のリターダー「N
o.3」2.1gを混合して支持体層上に塗布したほか
は、実施例1〜3および比較例1と同様にして、表面ゴ
ム層の形成とアライメントマーク印刷領域の局部的加熱
とを行い、印刷用オフセットブランケットを得た。
【0042】実施例5および比較例3 東芝シリコーン(株)製のRTV液状シリコーンゴムの
主剤「TSE3402A」1200gおよび「TSE3
402B」120g、ならびに同社製のリターダー「M
E75」0.84gを混合して支持体層上に塗布し、2
3℃で44時間加硫したほかは、実施例1〜3および比
較例1と同様にして、表面ゴム層の形成とアライメント
マーク印刷領域の局部的加熱とを行い、印刷用オフセッ
トブランケットを得た。
【0043】上記実施例1〜5および比較例1〜3で得
られた印刷用ブランケットにおいて、表面ゴム層のう
ち、画線部印刷領域に相当する部位およびアライメント
マーク印刷領域に相当する部位の硬度(JIS A)
は、下記の表1に示すとおりである。 実施例6および比較例4 信越化学工業(株)製のミラブル型シリコーンゴム「K
E575U」100重量部に対し、同社製の加硫剤「C
−1」1重量部を混合し、混練した。次いで、このシリ
コーンゴム用いて上記実施例と同じ支持体層上に厚さ
0.55mmの表面ゴム層を形成し、180℃で30分
間1次加硫を行い、さらに200℃で120〜180分
間2次加硫を行った。
【0044】次に、上記表面ゴム層のうち、アライメン
トマーク印刷領域に相当する部位を、前出の赤外線スポ
ットヒーターを用いて、上記実施例1〜5および比較例
1〜3と同様な条件にて局部的に加熱した。上記実施例
6および比較例4の印刷用ブランケットにおいて、表面
ゴム層のうち、画線部印刷領域に相当する部位およびア
ライメントマーク印刷領域に相当する部位の硬度(JI
S A)は、下記の表2に示すとおりである。
【0045】《印刷試験》上記実施例1〜6および比較
例1〜4で得られた印刷用ブランケットを使用して、表
面ゴム層のうちの画線部印刷領域に相当する部位と、ア
ライメントマーク印刷領域に相当する部位との両方につ
いて同時に印刷を行い、それぞれの領域でにおける印刷
特性を評価した。
【0046】上記印刷試験には、ポリエステル樹脂、ア
ンスラキノン系レッド顔料およびブチルカルビトールア
セテートを混練りして、定常流粘度を1,000ポアズ
(P)、降伏値を10,000dyn・cmに調整した
インキを使用した。前記粘度および降伏値の測定にはレ
オロジー社製のソリキッドメーター「MR−500」を
使用した。
【0047】印刷試験は、通常のオフセット印刷機を用
いた凹版オフセット印刷によって行った。印刷に使用し
た凹版は、ソーダライムガラス基板の表面に凹部を形成
したものであって、前記凹部のうち、画線部に対応した
凹部は、線幅110μm、深さ8μmのストライプパタ
ーンであった。一方、アライメントマークに対応した凹
部は、線幅30μm、深さ8μmで、その形状が縦50
0μm、横500μmの十字型であった。また、被印刷
物である透明基板は、300mm×370mm(10.
5インチ用)、厚さ1.1mmのソーダライムガラスで
あった。
【0048】《印刷特性の評価》上記各実施例および比
較例について、画線部およびアライメントマークの印刷
特性の評価を行った。 (画線部印刷領域のインキの受理性)ブランケットの移
動速度300mm/秒、受理速度10mm/秒の条件
で、上記インキを凹版の凹部からブランケットに転移さ
せ、さらに当該インキを透明基板に転移させた。透明基
板上に形成されたインキ膜(画線部)について、透明基
板1面当たりのピンホール(いわゆる白ヌケ)の発生数
(透明基板90面の平均値)を求め、表面ゴム層のう
ち、画線部印刷領域に相当する部位におけるインキの受
理性を評価した。なお、前記インキの受理性の評価は、
ブランケットから透明基板へインキが完全転移したとき
のみ行った。
【0049】(画線部印刷領域のインキの転移性)ブラ
ンケットの表面ゴム層のうち、画線部印刷領域に相当す
る部位について、ブランケットから透明基板へのインキ
の転移を目視で確認し、インキが完全に転移しているか
否かを評価した。 (画線部のエッジの形状)透明基板上に形成されたイン
キ膜のうち、画線部に相当するインキ膜について、光学
式顕微鏡を用いて、長さ1,000μmの範囲でエッジ
を観察した。エッジの流れが±5μm以内であれば、画
線部のパターンが直線であるとした。
【0050】(画線部のインキ膜の断面形状)上記画線
部に相当するインキ膜について、走査型レーザー顕微鏡
(レーザーテック社製の型番1LM21)を用いて、表
面の形状を観察した。インキ膜の断面形状がかまぼこ状
であって、極端な凹凸がなければ、良好であるとした。 (アライメントマーク印刷領域のインキの転移性)ブラ
ンケットの表面ゴム層のうち、アライメントマーク印刷
領域に相当する部位について、ブランケットから透明基
板へのインキの転移を目視で確認し、インキが完全に転
移しているか否かを評価した。
【0051】(アライメントマークの印刷精度)透明基
板上に印刷されたアライメントマークの印刷位置につい
て、設計値とのずれを測定した。測定は、ソキア社製の
S−micを用いた。なお、パターン認識ができなかっ
たアライメントマークは、印刷精度の測定ができなかっ
た。 (パターン認識の可否)アライメントマークについての
パターン認識の可否について、画像読み取り機(オムロ
ン社製の「画匠HG」)で評価した。アライメントマー
クの印刷形状は、パターン認識の可否によって評価し
た。
【0052】上記評価項目のうち、画線部印刷領域のイ
ンキの転移性、画線部のエッジの形状および画線部のイ
ンキ膜の断面形状については、いずれも良好であった。
画線部印刷領域のインキの受理性、アライメントマーク
印刷領域のインキの転移性、アライメントマークの印刷
精度およびパターン認識の可否についての評価結果を表
1〜2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】上記表から明らかなように、実施例1〜3
では、パターン認識が可能で、かつアライメントマーク
の印刷精度が十分に高かった。これに対して、画線部印
刷領域Aとアライメントマーク印刷領域Bとの硬度が同
じである比較例1では、アライメントマークのパターン
認識が不可能であるといった問題が生じた。また、実施
例4と比較例2、実施例5と比較例3または実施例6と
比較例4の結果より、画線部印刷領域での硬度が上記実
施例1〜3と異なる場合でも、アライメントマーク印刷
領域Bの硬度を画線部印刷領域Aの硬度より大きく設定
すると、アライメントマークの印刷精度が向上するとい
う結果が得られた。
【0056】従って、上記実施例1〜6のブランケット
を用いることにより、赤、緑および青の3色のカラーフ
ィルタ層やブラックマトリックス層を、それぞれ極めて
高い印刷精度でもって、すなわち印刷位置を高精度で合
わせつつ形成できる。また、アライメントマークの作製
をカラーフィルタ層やブラックマトリックス層と同様に
印刷法で行うことができる。従って、画像品質に優れた
カラーフィルタを低コストで製造できる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、精密な印刷を要するカラーフィルタなどの製造にお
いて、優れた印刷精度が得られるとともに、大幅な低コ
スト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる印刷用版の一例を示す説明
図である。
【符号の簡単な説明】
4 アライメントマーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最表面に表面ゴム層を有するブランケット
    において、前記表面ゴム層が、少なくともアライメント
    マーク印刷領域と画線部印刷領域とを含み、前記アライ
    メントマーク印刷領域が、前記画線部印刷領域よりも硬
    度が大きいことを特徴とする印刷用ブランケット。
  2. 【請求項2】前記アライメントマーク印刷領域の方が、
    前記画線部印刷領域よりも、表面ゴム層の硬度(JIS
    A)が5〜55大きい請求項1記載の印刷用ブランケ
    ット。
  3. 【請求項3】前記画線部印刷領域に相当する表面ゴム層
    の硬度(JIS A)が20〜70である請求項1また
    は2記載の印刷用ブランケット。
  4. 【請求項4】ブランケットの最表面に形成された表面ゴ
    ム層のうち、アライメントマーク印刷領域に相当する部
    位を局部的に加熱して、当該部位の硬度を、画線部印刷
    領域に相当する部位よりも大きくすることを特徴とする
    印刷用ブランケットの製造方法。
  5. 【請求項5】透明基板上に、アライメントマークと、複
    数種のインキ層のうちの1つのインキ層とを同時に印刷
    した後、前記複数種のインキ層のうちの残りのインキ層
    を印刷するカラーフィルタの製造方法において、請求項
    1〜3のいずれかに記載の印刷用ブランケットを使用し
    て、かかるブランケットの最表面に形成された表面ゴム
    層のうち、アライメントマーク印刷領域でアライメント
    マークを印刷し、画線部印刷領域で複数種のインキ層を
    印刷することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006167937A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Toppan Printing Co Ltd パターン毎に版深が異なる刷版用凹版及びその製造方法
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