JPH10125252A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH10125252A JPH10125252A JP27483296A JP27483296A JPH10125252A JP H10125252 A JPH10125252 A JP H10125252A JP 27483296 A JP27483296 A JP 27483296A JP 27483296 A JP27483296 A JP 27483296A JP H10125252 A JPH10125252 A JP H10125252A
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- green
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光透過特性を改良した緑色顔料層14Gを用
い、緑色螢光体層15Gの発光色に対する色純度を良好
にし、無彩色に近い螢光膜4を得るようにしたカラー陰
極線管を提供する。 【解決手段】 パネル部フェースプレート1Aの内面
に、赤色顔料層14R、青色顔料層14B及び緑色顔料
層14Gを被着し、各色の顔料層14R、14B、14
G上に同色の螢光体層15R、15B、15Gを被着し
た構成の螢光膜4を備えたカラー陰極線管において、緑
色顔料層14Gが、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料及びTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・
Al2 O3 系酸化物緑色顔料を主成分とする組成の緑色
顔料からなっている。
い、緑色螢光体層15Gの発光色に対する色純度を良好
にし、無彩色に近い螢光膜4を得るようにしたカラー陰
極線管を提供する。 【解決手段】 パネル部フェースプレート1Aの内面
に、赤色顔料層14R、青色顔料層14B及び緑色顔料
層14Gを被着し、各色の顔料層14R、14B、14
G上に同色の螢光体層15R、15B、15Gを被着し
た構成の螢光膜4を備えたカラー陰極線管において、緑
色顔料層14Gが、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料及びTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・
Al2 O3 系酸化物緑色顔料を主成分とする組成の緑色
顔料からなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
係わり、特に、赤色顔料層、青色顔料層、緑色顔料層
と、それらの顔料層上に同色の螢光体層を被着して構成
した螢光膜を有し、高純度の発光色及び高いコントラス
ト特性を有するカラー陰極線管に関する。
係わり、特に、赤色顔料層、青色顔料層、緑色顔料層
と、それらの顔料層上に同色の螢光体層を被着して構成
した螢光膜を有し、高純度の発光色及び高いコントラス
ト特性を有するカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、パネル部フ
ェースプレート内面に、赤色、青色、緑色をそれぞれ発
光する赤色螢光体、青色螢光体、緑色螢光体からなるド
ットまたはストライプ状の画素を規則的に配列した構成
の螢光膜が設けられている。この場合、3色螢光体の画
素は、カラー陰極線管のネック部内にある電子銃から放
射された3本の電子ビームにより励起されて発光する
が、3本の電子ビームがそれぞれ対応する3色螢光体に
射突するように、螢光膜と電子銃との間に色選別電極
(シャドウマスクまたはアパーチャグリッド)が配置さ
れており、カラー陰極線管の螢光膜においては、3色螢
光体に射突する電子ビームの強さに応じた発光の度合い
によって、種々の色が再現される。
ェースプレート内面に、赤色、青色、緑色をそれぞれ発
光する赤色螢光体、青色螢光体、緑色螢光体からなるド
ットまたはストライプ状の画素を規則的に配列した構成
の螢光膜が設けられている。この場合、3色螢光体の画
素は、カラー陰極線管のネック部内にある電子銃から放
射された3本の電子ビームにより励起されて発光する
が、3本の電子ビームがそれぞれ対応する3色螢光体に
射突するように、螢光膜と電子銃との間に色選別電極
(シャドウマスクまたはアパーチャグリッド)が配置さ
れており、カラー陰極線管の螢光膜においては、3色螢
光体に射突する電子ビームの強さに応じた発光の度合い
によって、種々の色が再現される。
【0003】近年、カラー陰極線管は、螢光膜における
発光の色純度やコントラストを向上させるため、フェー
スプレート内面と、赤色螢光体、青色螢光体、緑色螢光
体との間に、螢光体層と同色の顔料層(顔料フィルタ
層)を被着形成する手段が採用されるようになった。こ
のような顔料層付3色螢光膜を用いれば、3色螢光体か
ら発光された光が同色の顔料層を透過する際に、3色螢
光体のそれぞれにおいて発光スペクトルの余分な発光成
分が選択的に強く吸収され、発光の色純度が向上するよ
うになる。また、外部光線が3色の顔料層に吸収される
ため、螢光膜における外部光線の反射が低減され、表示
画面の黒の沈みが良好になる。同時に、3色の顔料層に
おいては、外部入射光の反射が低減される割合に比べ、
3色螢光体からの発光が吸収される割合が小さいので、
3色螢光体の発光輝度の低下が少なくなり、結果として
コントラストが向上する。
発光の色純度やコントラストを向上させるため、フェー
スプレート内面と、赤色螢光体、青色螢光体、緑色螢光
体との間に、螢光体層と同色の顔料層(顔料フィルタ
層)を被着形成する手段が採用されるようになった。こ
のような顔料層付3色螢光膜を用いれば、3色螢光体か
ら発光された光が同色の顔料層を透過する際に、3色螢
光体のそれぞれにおいて発光スペクトルの余分な発光成
分が選択的に強く吸収され、発光の色純度が向上するよ
うになる。また、外部光線が3色の顔料層に吸収される
ため、螢光膜における外部光線の反射が低減され、表示
画面の黒の沈みが良好になる。同時に、3色の顔料層に
おいては、外部入射光の反射が低減される割合に比べ、
3色螢光体からの発光が吸収される割合が小さいので、
3色螢光体の発光輝度の低下が少なくなり、結果として
コントラストが向上する。
【0004】かかる顔料層付螢光膜を形成するために
は、例えば、特開昭64−7457号等に開示されてい
るような製造工程が用いられる。
は、例えば、特開昭64−7457号等に開示されてい
るような製造工程が用いられる。
【0005】前記特開昭64−7457号に開示されて
いる製造工程について説明すると、次のとおりである。
いる製造工程について説明すると、次のとおりである。
【0006】まず、カラー陰極線管のフェースプレート
内面に、第1色(例えば赤色)顔料粒子を分散させた光
硬化性感光性樹脂のスラリーを塗布し、第1色顔料層を
形成する(ステップS1)。
内面に、第1色(例えば赤色)顔料粒子を分散させた光
硬化性感光性樹脂のスラリーを塗布し、第1色顔料層を
形成する(ステップS1)。
【0007】次に、シャドウマスクを露光マスクとして
用い、第1色顔料層の中の第1色を形成すべき位置の顔
料層のみを露光して光硬化させる(ステップS2)。
用い、第1色顔料層の中の第1色を形成すべき位置の顔
料層のみを露光して光硬化させる(ステップS2)。
【0008】次いで、第1色顔料層を現像し、未露光の
顔料層を除去して、第1色を形成すべき位置に第1色顔
料層を被着形成する(ステップS3)。
顔料層を除去して、第1色を形成すべき位置に第1色顔
料層を被着形成する(ステップS3)。
【0009】続いて、ステップS1乃至ステップS3で
行った処理と同様の処理を行い、第2色(例えば青色)
顔料層を形成すべき位置に第2色顔料層を被着形成する
(ステップS4乃至ステップS6)。
行った処理と同様の処理を行い、第2色(例えば青色)
顔料層を形成すべき位置に第2色顔料層を被着形成する
(ステップS4乃至ステップS6)。
【0010】次に、ステップS1乃至ステップS3また
はステップS4乃至ステップS6で行った処理と同様の
処理を行い、第3色(例えば緑色)顔料層を形成すべき
位置に第3色顔料層を被着形成する(ステップS7乃至
ステップS9)。
はステップS4乃至ステップS6で行った処理と同様の
処理を行い、第3色(例えば緑色)顔料層を形成すべき
位置に第3色顔料層を被着形成する(ステップS7乃至
ステップS9)。
【0011】このように、ステップS1乃至ステップS
9を経て、第1色乃至第3色顔料層が形成される。
9を経て、第1色乃至第3色顔料層が形成される。
【0012】続いて、第1色乃至第3色顔料層を形成し
たフェースプレート内面に、第1色(例えば赤色)螢光
体を含んだ感光性スラリーを塗布し、第1色螢光体層を
被着形成する(ステップS10)。
たフェースプレート内面に、第1色(例えば赤色)螢光
体を含んだ感光性スラリーを塗布し、第1色螢光体層を
被着形成する(ステップS10)。
【0013】次に、シャドウマスクを露光マスクとして
用い、第1色螢光体層の中の第1色を形成すべき位置の
螢光体層のみを露光して光硬化させる(ステップS1
1)。次いで、第1色螢光体層を現像し、未露光の螢光
体層を除去して、第1色を形成すべき位置の第1色顔料
層上に第1色螢光体層を被着形成する(ステップS1
2)。
用い、第1色螢光体層の中の第1色を形成すべき位置の
螢光体層のみを露光して光硬化させる(ステップS1
1)。次いで、第1色螢光体層を現像し、未露光の螢光
体層を除去して、第1色を形成すべき位置の第1色顔料
層上に第1色螢光体層を被着形成する(ステップS1
2)。
【0014】続いて、ステップS10乃至ステップS1
2で行った処理と同様の処理を行い、第2色(例えば青
色)螢光体層を形成すべき位置の第2色顔料層上に第2
色螢光体層を被着形成する(ステップS13乃至ステッ
プS15)。
2で行った処理と同様の処理を行い、第2色(例えば青
色)螢光体層を形成すべき位置の第2色顔料層上に第2
色螢光体層を被着形成する(ステップS13乃至ステッ
プS15)。
【0015】さらに、ステップS10乃至ステップS1
2またはステップS13乃至ステップS15で行った処
理と同様の処理を行い、第3色(例えば緑色)螢光体層
を形成すべき位置の第3色顔料層上に第3色螢光体層を
被着形成する(ステップS16乃至ステップS18)。
2またはステップS13乃至ステップS15で行った処
理と同様の処理を行い、第3色(例えば緑色)螢光体層
を形成すべき位置の第3色顔料層上に第3色螢光体層を
被着形成する(ステップS16乃至ステップS18)。
【0016】このように、ステップS10乃至ステップ
S18を経て、同色の顔料層付第1色乃至第3色螢光体
層からなる螢光膜が形成される。
S18を経て、同色の顔料層付第1色乃至第3色螢光体
層からなる螢光膜が形成される。
【0017】ところで、一般に、カラー陰極線管の螢光
膜を形成する螢光体には、P22螢光体と呼ばれている
ものが使用されており、例えば、赤色螢光体には、ユー
ロピウム付活酸硫化イットリウム螢光体(Y2 O2 S:
Eu)が、青色螢光体には、銀付活硫化亜鉛螢光体(Z
nS:Ag)が、緑色螢光体には、銅及びアルミニウム
付活硫化亜鉛螢光体(ZnS:Cu、Al)、金及びア
ルミニウム付活硫化亜鉛螢光体(ZnS:Au、Al)
あるいは銅、アルミニウム及び金付活硫化亜鉛螢光体
(ZnS:Cu、Al、Au)等がそれぞれ使用され
る。
膜を形成する螢光体には、P22螢光体と呼ばれている
ものが使用されており、例えば、赤色螢光体には、ユー
ロピウム付活酸硫化イットリウム螢光体(Y2 O2 S:
Eu)が、青色螢光体には、銀付活硫化亜鉛螢光体(Z
nS:Ag)が、緑色螢光体には、銅及びアルミニウム
付活硫化亜鉛螢光体(ZnS:Cu、Al)、金及びア
ルミニウム付活硫化亜鉛螢光体(ZnS:Au、Al)
あるいは銅、アルミニウム及び金付活硫化亜鉛螢光体
(ZnS:Cu、Al、Au)等がそれぞれ使用され
る。
【0018】また、前述のように、螢光膜のコントラス
トを向上させるために、3色螢光体層の表面に、それぞ
れ同色の顔料層を被覆することが行われているが、この
場合に、顔料層を形成する顔料には、カラー陰極線管の
製造工程中の加熱処理によっても変質しない無機顔料が
使用されており、例えば、赤色顔料には、酸化第2鉄の
微粒子が、青色顔料には、アルミン酸コバルト等の微粒
子がそれぞれ使用され、緑色顔料には、TiO2 ・Ni
O・CoO・ZnO系酸化物、または、TiO2 ・Cr
2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物等の微粒子が使用
される。
トを向上させるために、3色螢光体層の表面に、それぞ
れ同色の顔料層を被覆することが行われているが、この
場合に、顔料層を形成する顔料には、カラー陰極線管の
製造工程中の加熱処理によっても変質しない無機顔料が
使用されており、例えば、赤色顔料には、酸化第2鉄の
微粒子が、青色顔料には、アルミン酸コバルト等の微粒
子がそれぞれ使用され、緑色顔料には、TiO2 ・Ni
O・CoO・ZnO系酸化物、または、TiO2 ・Cr
2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物等の微粒子が使用
される。
【0019】ここで、図5は、既知のカラー陰極線管に
用いられるP22緑色螢光体の発光スペクトル及び各種
の緑色顔料層の光透過率特性を示す特性図であって、横
軸はnmで表される光波長を示し、縦軸は%で表される
発光スペクトルの相対輝度及び緑色顔料層の透過率を示
す。
用いられるP22緑色螢光体の発光スペクトル及び各種
の緑色顔料層の光透過率特性を示す特性図であって、横
軸はnmで表される光波長を示し、縦軸は%で表される
発光スペクトルの相対輝度及び緑色顔料層の透過率を示
す。
【0020】P22緑色螢光体は、図5の太い実線で示
されるように、発光スペクトルがかなり広い波長範囲に
まで拡がっている。そして、発光スペクトルは、ピーク
光波長が530nm(緑色)付近にあるが、短波長側が
青色の発光色に相当する450nm付近にまで達し、長
波長側が黄色から赤色の発光色に相当する570乃至6
30nm付近にまで達したものになっている。このた
め、P22緑色螢光体の発光色は、これらの色が混合さ
れたものになり、緑色としての色純度があまり良好でな
い。
されるように、発光スペクトルがかなり広い波長範囲に
まで拡がっている。そして、発光スペクトルは、ピーク
光波長が530nm(緑色)付近にあるが、短波長側が
青色の発光色に相当する450nm付近にまで達し、長
波長側が黄色から赤色の発光色に相当する570乃至6
30nm付近にまで達したものになっている。このた
め、P22緑色螢光体の発光色は、これらの色が混合さ
れたものになり、緑色としての色純度があまり良好でな
い。
【0021】このようなP22緑色螢光体を用いて緑色
螢光体層を形成し、緑色螢光体層とフェースプレート間
に緑色顔料層を形成した場合、緑色螢光体で発光した光
が緑色顔料層を透過する際に、緑色の色純度を低下させ
る光波長成分を選択的に強く吸収するので、緑色顔料層
を用いない場合に比べ、緑色螢光体の発光の色純度はか
なり向上する。また、緑色顔料層を始めとして赤色顔料
層や青色顔料層は、螢光燈や太陽光等の外部入射光を強
く吸収するため、螢光膜における外部入射光の反射率が
小さくなり、螢光膜の黒さが増すようになる。一方、各
色の顔料層は、各色螢光体が発光するメインの光成分を
あまり強く吸収しないので、輝度の低下が比較的小さく
なり、その結果、画面のコントラストが向上する。
螢光体層を形成し、緑色螢光体層とフェースプレート間
に緑色顔料層を形成した場合、緑色螢光体で発光した光
が緑色顔料層を透過する際に、緑色の色純度を低下させ
る光波長成分を選択的に強く吸収するので、緑色顔料層
を用いない場合に比べ、緑色螢光体の発光の色純度はか
なり向上する。また、緑色顔料層を始めとして赤色顔料
層や青色顔料層は、螢光燈や太陽光等の外部入射光を強
く吸収するため、螢光膜における外部入射光の反射率が
小さくなり、螢光膜の黒さが増すようになる。一方、各
色の顔料層は、各色螢光体が発光するメインの光成分を
あまり強く吸収しないので、輝度の低下が比較的小さく
なり、その結果、画面のコントラストが向上する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既知の
カラー陰極線管のように、P22緑色螢光体を用いた緑
色螢光体層に、既知の緑色顔料を用いて構成した緑色顔
料層を併用した場合、即ち、緑色顔料としてTiO2 ・
NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料またはTiO
2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料
を単独で用いた場合には、その光吸収特性において次に
述べるような点に問題がある。
カラー陰極線管のように、P22緑色螢光体を用いた緑
色螢光体層に、既知の緑色顔料を用いて構成した緑色顔
料層を併用した場合、即ち、緑色顔料としてTiO2 ・
NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料またはTiO
2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料
を単独で用いた場合には、その光吸収特性において次に
述べるような点に問題がある。
【0023】まず、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料(例えば、大日精化製ダイピロオキサ
イドグリーン#3320)を用いて緑色顔料層(以下、
これをTiNiCoZn系緑色顔料層という)を形成し
た場合、その光透過特性は、図5の細い曲線bに示され
るように、P22緑色螢光体の発光スペクトルにおける
ピーク光波長の両側裾野部分の光波長を比較的多く吸収
する特性になるため、緑色螢光体の発光色純度が向上
し、同時に、TiNiCoZn系緑色顔料層が外部入射
光を吸収するため、コントラストも向上する。
系酸化物緑色顔料(例えば、大日精化製ダイピロオキサ
イドグリーン#3320)を用いて緑色顔料層(以下、
これをTiNiCoZn系緑色顔料層という)を形成し
た場合、その光透過特性は、図5の細い曲線bに示され
るように、P22緑色螢光体の発光スペクトルにおける
ピーク光波長の両側裾野部分の光波長を比較的多く吸収
する特性になるため、緑色螢光体の発光色純度が向上
し、同時に、TiNiCoZn系緑色顔料層が外部入射
光を吸収するため、コントラストも向上する。
【0024】しかるに、TiNiCoZn系緑色顔料層
は、短波長側の光(青色成分)の吸収の割合が比較的大
きいのに対し、長波長側の光(黄色乃至赤色成分)の吸
収の割合が比較的小さいので、緑色螢光体の発光色は、
黄色味を帯びた緑色になり易く、深みのある鮮やかな緑
色を得ることができない。また、前述のように、緑色螢
光体の発光色は黄緑色になるため、緑色螢光体に緑色顔
料層を付着させると、螢光膜の色が黄色味を帯びるよう
になる。螢光膜の色は、一般にボディカラーとも呼ばれ
ていて、色付きのないもの(いわゆる無彩色)が望まし
い。その理由は、螢光膜の着色が強すぎると、発光色や
黒色(非発光部)に不自然な色が付き、画質を低下させ
るからである。赤色螢光体層、青色螢光体層、緑色螢光
体層からなる3原色画素の反射色が良好なバランス状態
にあるとき、3原色画素を混合した螢光膜の色はほぼ無
彩色になるが、前述のように、緑色螢光体層が黄緑色に
近くなると、3原色画素を混合した螢光膜の色バランス
が崩れ、螢光膜の色が黄色味を帯び、不所望な状態を示
すことになる。
は、短波長側の光(青色成分)の吸収の割合が比較的大
きいのに対し、長波長側の光(黄色乃至赤色成分)の吸
収の割合が比較的小さいので、緑色螢光体の発光色は、
黄色味を帯びた緑色になり易く、深みのある鮮やかな緑
色を得ることができない。また、前述のように、緑色螢
光体の発光色は黄緑色になるため、緑色螢光体に緑色顔
料層を付着させると、螢光膜の色が黄色味を帯びるよう
になる。螢光膜の色は、一般にボディカラーとも呼ばれ
ていて、色付きのないもの(いわゆる無彩色)が望まし
い。その理由は、螢光膜の着色が強すぎると、発光色や
黒色(非発光部)に不自然な色が付き、画質を低下させ
るからである。赤色螢光体層、青色螢光体層、緑色螢光
体層からなる3原色画素の反射色が良好なバランス状態
にあるとき、3原色画素を混合した螢光膜の色はほぼ無
彩色になるが、前述のように、緑色螢光体層が黄緑色に
近くなると、3原色画素を混合した螢光膜の色バランス
が崩れ、螢光膜の色が黄色味を帯び、不所望な状態を示
すことになる。
【0025】次に、TiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・A
l2 O3 系酸化物緑色顔料(例えば、大日精化製ダイピ
ロオキサイドグリーン#3330)を用いて緑色顔料層
(以下、これをTiCrCoAl系緑色顔料層という)
を形成した場合、その光透過特性は、図5の細い曲線c
に示されるように、P22緑色螢光体の発光スペクトル
におけるピーク光波長の両側裾野部分の光波長を比較的
多く吸収する特性になるため、緑色螢光体の発光の色純
度が向上し、同時に、TiCrCoAl系緑色顔料層が
外部入射光を吸収するため、コントラストも向上する。
l2 O3 系酸化物緑色顔料(例えば、大日精化製ダイピ
ロオキサイドグリーン#3330)を用いて緑色顔料層
(以下、これをTiCrCoAl系緑色顔料層という)
を形成した場合、その光透過特性は、図5の細い曲線c
に示されるように、P22緑色螢光体の発光スペクトル
におけるピーク光波長の両側裾野部分の光波長を比較的
多く吸収する特性になるため、緑色螢光体の発光の色純
度が向上し、同時に、TiCrCoAl系緑色顔料層が
外部入射光を吸収するため、コントラストも向上する。
【0026】ところが、TiCrCoAl系緑色顔料層
は、長波長側の光成分(黄色乃至赤色成分)の吸収の割
合が比較的大きいのに対し、短波長側の光成分(青色成
分)の吸収の割合が比較的小さいので、緑色螢光体の発
光色は、青味を帯びた緑色になり易く、前の場合と同様
に、深みのある鮮やかな緑色を得ることができない。ま
た、前述のように、緑色螢光体層が青緑色に近くなる
と、3原色画素を混合した螢光膜の色バランスが崩れ、
螢光膜の色が青味を帯び、不所望な状態を示すことにな
る。
は、長波長側の光成分(黄色乃至赤色成分)の吸収の割
合が比較的大きいのに対し、短波長側の光成分(青色成
分)の吸収の割合が比較的小さいので、緑色螢光体の発
光色は、青味を帯びた緑色になり易く、前の場合と同様
に、深みのある鮮やかな緑色を得ることができない。ま
た、前述のように、緑色螢光体層が青緑色に近くなる
と、3原色画素を混合した螢光膜の色バランスが崩れ、
螢光膜の色が青味を帯び、不所望な状態を示すことにな
る。
【0027】本発明は、これらの問題点を解決するもの
で、その目的は、光透過特性を改良した緑色顔料層を用
い、緑色螢光体の発光色に対する色純度を良好にし、無
彩色に近い螢光膜を得るようにしたカラー陰極線管を提
供することにある。
で、その目的は、光透過特性を改良した緑色顔料層を用
い、緑色螢光体の発光色に対する色純度を良好にし、無
彩色に近い螢光膜を得るようにしたカラー陰極線管を提
供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカラー陰極線管は、緑色螢光体層に付着さ
せる緑色顔料層を、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料及びTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・
Al2 O3 系酸化物緑色顔料を主成分とする組成の緑色
顔料を用いた手段を具備する。
に、本発明のカラー陰極線管は、緑色螢光体層に付着さ
せる緑色顔料層を、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料及びTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・
Al2 O3 系酸化物緑色顔料を主成分とする組成の緑色
顔料を用いた手段を具備する。
【0029】前記手段によれば、TiO2 ・NiO・C
oO・ZnO系酸化物緑色顔料と、TiO2 ・Cr2 O
3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを混合した
材料を主成分とした組成ものを用いたことにより、緑色
顔料層を有する既知のこの種の螢光膜を備えたカラー陰
極線管に比べて、光吸収スペクトルの短波長側の吸収の
強さと長波長側の吸収の強さとがバランスし、緑色螢光
体層からの発光色が改善され、色純度の良好な鮮やかな
緑色の発光色が得られる。
oO・ZnO系酸化物緑色顔料と、TiO2 ・Cr2 O
3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを混合した
材料を主成分とした組成ものを用いたことにより、緑色
顔料層を有する既知のこの種の螢光膜を備えたカラー陰
極線管に比べて、光吸収スペクトルの短波長側の吸収の
強さと長波長側の吸収の強さとがバランスし、緑色螢光
体層からの発光色が改善され、色純度の良好な鮮やかな
緑色の発光色が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、カ
ラー陰極線管は、パネル部フェースプレート内面に、赤
色顔料層、青色顔料層及び緑色顔料層を被着し、各色の
顔料層上に同色の螢光体層を被着した構成の螢光膜を備
えたもので、緑色顔料層がTiO2 ・NiO・CoO・
ZnO系酸化物緑色顔料及びTiO2 ・Cr2 O3 ・C
oO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料を主成分とする組成
の緑色顔料からなっているものである。
ラー陰極線管は、パネル部フェースプレート内面に、赤
色顔料層、青色顔料層及び緑色顔料層を被着し、各色の
顔料層上に同色の螢光体層を被着した構成の螢光膜を備
えたもので、緑色顔料層がTiO2 ・NiO・CoO・
ZnO系酸化物緑色顔料及びTiO2 ・Cr2 O3 ・C
oO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料を主成分とする組成
の緑色顔料からなっているものである。
【0031】かかる本発明の実施の形態において、緑色
顔料層は、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物
緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3
系酸化物緑色顔料との混合比率を4対1乃至1対4の範
囲内になるように選んでいるものである。
顔料層は、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物
緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3
系酸化物緑色顔料との混合比率を4対1乃至1対4の範
囲内になるように選んでいるものである。
【0032】また、本発明の実施の形態の好適例におい
て、緑色顔料層は、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・A
l2O3 系酸化物緑色顔料との混合比率を2対1乃至1
対2の範囲内になるように選んでいるものである。
て、緑色顔料層は、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・A
l2O3 系酸化物緑色顔料との混合比率を2対1乃至1
対2の範囲内になるように選んでいるものである。
【0033】かかる本発明の実施の形態によれば、Ti
O2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料と、T
iO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色
顔料とを混合した材料を主成分とした組成の緑色顔料を
用いているので、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO系
酸化物緑色顔料またはTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・
Al2 O3 系酸化物緑色顔料をそれぞれ単独で用いてい
る既知のカラー陰極線管に場合に比べ、光吸収スペクト
ルの短波長側の吸収の強さと長波長側の吸収の強さがバ
ランスするようになって、緑色螢光体層からの発光色が
改善され、色純度の良好な鮮やかな緑色の発光色を得る
ことが可能になる。
O2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料と、T
iO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色
顔料とを混合した材料を主成分とした組成の緑色顔料を
用いているので、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO系
酸化物緑色顔料またはTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・
Al2 O3 系酸化物緑色顔料をそれぞれ単独で用いてい
る既知のカラー陰極線管に場合に比べ、光吸収スペクト
ルの短波長側の吸収の強さと長波長側の吸収の強さがバ
ランスするようになって、緑色螢光体層からの発光色が
改善され、色純度の良好な鮮やかな緑色の発光色を得る
ことが可能になる。
【0034】この場合、TiO2 ・NiO・CoO・Z
nO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO
・Al2 O3 系酸化物緑色顔料との混合比率を4対1乃
至1対4の範囲内、好ましくは、その混合比率を2対1
乃至1対2の範囲内に選ぶことにより、光吸収スペクト
ルの短波長側の吸収の強さと長波長側の吸収の強さとの
バランスが良好になり、色純度の良好な鮮やかな緑色の
発光色を得ることができる。
nO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO
・Al2 O3 系酸化物緑色顔料との混合比率を4対1乃
至1対4の範囲内、好ましくは、その混合比率を2対1
乃至1対2の範囲内に選ぶことにより、光吸収スペクト
ルの短波長側の吸収の強さと長波長側の吸収の強さとの
バランスが良好になり、色純度の良好な鮮やかな緑色の
発光色を得ることができる。
【0035】また、螢光膜の反射色もほぼ無彩色にな
り、良好なボディカラーを実現し、良好なコントラスト
を呈するカラー陰極線管が得られる。
り、良好なボディカラーを実現し、良好なコントラスト
を呈するカラー陰極線管が得られる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0037】図1は、本発明によるカラー陰極線管の一
実施例の構成の概略を示す断面図である。
実施例の構成の概略を示す断面図である。
【0038】図1において、1はパネル部、1Aはフェ
ースプレート、2はネック部、3はファンネル部、4は
螢光膜、5はシャドウマスク、6は内部磁気シールド、
7は偏向ヨーク、8はピュリテイ調整マグネット、9は
センタービームスタティックコンバーゼンス調整用マグ
ネット、10はサイドビームスタティックコンバーゼン
ス調整用マグネット、11は電子銃、12は電子ビーム
である。
ースプレート、2はネック部、3はファンネル部、4は
螢光膜、5はシャドウマスク、6は内部磁気シールド、
7は偏向ヨーク、8はピュリテイ調整マグネット、9は
センタービームスタティックコンバーゼンス調整用マグ
ネット、10はサイドビームスタティックコンバーゼン
ス調整用マグネット、11は電子銃、12は電子ビーム
である。
【0039】カラー陰極線管を構成するガラス製の真空
外囲器(バルブ)は、前側に配置された大径のパネル部
1と、内部に電子銃11を収納している細長いネック部
2と、パネル部1及びネック部2を連接する略漏斗状の
ファンネル部3とからなる。パネル部1は、前面にフェ
ースプレート1Aを備え、フェースプレート1Aの内面
に螢光膜4が被着形成され、螢光膜4に対向配置するよ
うにシャドウマスク5が取付けられる。パネル部1とフ
ァンネル部3の結合部分の内側に内部磁気シールド6が
設けられ、ファンネル部3とネック部2の結合部分の外
側に、使用時に偏向ヨーク8が配置される。電子銃11
から放射された3本の電子ビーム12(1本のみ図示さ
れている)が、偏向ヨーク7で所定方向に偏向された
後、シャドウマスク5を通して螢光膜4に射突される。
なお、ネック部2の外側には、ピュリテイ調整マグネッ
ト8、センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット9、サイドビームスタティックコンバーゼ
ンス調整用マグネット10が並設配置されている。
外囲器(バルブ)は、前側に配置された大径のパネル部
1と、内部に電子銃11を収納している細長いネック部
2と、パネル部1及びネック部2を連接する略漏斗状の
ファンネル部3とからなる。パネル部1は、前面にフェ
ースプレート1Aを備え、フェースプレート1Aの内面
に螢光膜4が被着形成され、螢光膜4に対向配置するよ
うにシャドウマスク5が取付けられる。パネル部1とフ
ァンネル部3の結合部分の内側に内部磁気シールド6が
設けられ、ファンネル部3とネック部2の結合部分の外
側に、使用時に偏向ヨーク8が配置される。電子銃11
から放射された3本の電子ビーム12(1本のみ図示さ
れている)が、偏向ヨーク7で所定方向に偏向された
後、シャドウマスク5を通して螢光膜4に射突される。
なお、ネック部2の外側には、ピュリテイ調整マグネッ
ト8、センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット9、サイドビームスタティックコンバーゼ
ンス調整用マグネット10が並設配置されている。
【0040】前記構成によるカラー陰極線管における動
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
【0041】次に、図2は、図1に図示されたカラー陰
極線管に用いられる螢光膜4の一部の構成を示す横断面
図である。
極線管に用いられる螢光膜4の一部の構成を示す横断面
図である。
【0042】図2において、13はブラックマトリクス
(BM)、14Rは赤色顔料層(赤色顔料フィルタ
層)、14Bは青色顔料層(青色顔料フィルタ層)、1
4Gは緑色顔料層(緑色顔料フィルタ層)、15Rは赤
色螢光体層、15Bは青色螢光体層、15Gは緑色螢光
体層であって、その他、図1に示された構成要素と同じ
構成要素については同じ符号を付けている。
(BM)、14Rは赤色顔料層(赤色顔料フィルタ
層)、14Bは青色顔料層(青色顔料フィルタ層)、1
4Gは緑色顔料層(緑色顔料フィルタ層)、15Rは赤
色螢光体層、15Bは青色螢光体層、15Gは緑色螢光
体層であって、その他、図1に示された構成要素と同じ
構成要素については同じ符号を付けている。
【0043】そして、パネル部1は、フェースプレート
1Aの内面に、所定間隔を隔てて多数のブラックマトリ
クス13(図2にはその極く一部だけが図示されてい
る)が形成され、多数のブラックマトリクス13間の領
域に順次赤色顔料層14R、青色顔料層14B、緑色顔
料層14Gが形成され、赤色顔料層14Rの上側に赤色
螢光体層15R、青色顔料層14Bの上側に青色螢光体
層15B、緑色顔料層14Gの上側に緑色螢光体層15
Gがそれぞれ形成され、全体としてフェースプレート1
Aの内面に螢光膜4を形成しているものである。
1Aの内面に、所定間隔を隔てて多数のブラックマトリ
クス13(図2にはその極く一部だけが図示されてい
る)が形成され、多数のブラックマトリクス13間の領
域に順次赤色顔料層14R、青色顔料層14B、緑色顔
料層14Gが形成され、赤色顔料層14Rの上側に赤色
螢光体層15R、青色顔料層14Bの上側に青色螢光体
層15B、緑色顔料層14Gの上側に緑色螢光体層15
Gがそれぞれ形成され、全体としてフェースプレート1
Aの内面に螢光膜4を形成しているものである。
【0044】次いで、図3(a)乃至(d)及び図4
(a)乃至(d)は、図1に図示されたカラー陰極線管
のパネル部1のフェースプレート1Aの内面に3色の顔
料層を被着形成するための製造工程を表す断面構成図で
あって、顔料層の極く一部のみを表しているものであ
る。
(a)乃至(d)は、図1に図示されたカラー陰極線管
のパネル部1のフェースプレート1Aの内面に3色の顔
料層を被着形成するための製造工程を表す断面構成図で
あって、顔料層の極く一部のみを表しているものであ
る。
【0045】図3において、16は露光マスクとして利
用されるシャドウマスク、17は露光用光線であって、
その他、図2に示された構成要素と同じ構成要素につい
ては同じ符号を付けている。
用されるシャドウマスク、17は露光用光線であって、
その他、図2に示された構成要素と同じ構成要素につい
ては同じ符号を付けている。
【0046】ここで、図3(a)乃至(d)及び図4
(a)乃至(d)を参照し、本実施例のカラー陰極線管
における3色の顔料層の製造工程について述べると、以
下のとおりである。
(a)乃至(d)を参照し、本実施例のカラー陰極線管
における3色の顔料層の製造工程について述べると、以
下のとおりである。
【0047】まず、図3(a)に示されるように、パネ
ル部1のフェースプレート1Aの内面に、周知の形成手
段により、所定間隔を隔てて多数のブラックマトリクス
13を被着形成する。
ル部1のフェースプレート1Aの内面に、周知の形成手
段により、所定間隔を隔てて多数のブラックマトリクス
13を被着形成する。
【0048】次に、図3(b)に示されるように、ブラ
ックマトリクス13を形成したフェースプレート1Aの
内面に、緑色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布し
て塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥して緑色顔料層1
4Gを被着形成した。
ックマトリクス13を形成したフェースプレート1Aの
内面に、緑色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布し
て塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥して緑色顔料層1
4Gを被着形成した。
【0049】この場合、緑色顔料スラリーは、TiO2
・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2
・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料と
の混合比率を1対1にした緑色顔料3重量%を、ポリビ
ニルアルコール2重量%、重クロム酸アルカリ塩0.1
6重量%、残部が純水からなる溶液中に加え、それらを
撹拌して調合したものである。
・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2
・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料と
の混合比率を1対1にした緑色顔料3重量%を、ポリビ
ニルアルコール2重量%、重クロム酸アルカリ塩0.1
6重量%、残部が純水からなる溶液中に加え、それらを
撹拌して調合したものである。
【0050】次いで、図3(c)に示されるように、シ
ャドウマスク16を露光マスクとして用い、緑色顔料層
14Gに対して、緑色顔料層14Gを形成すべき所定の
箇所だけを紫外線等の露光光17で露光し、緑色顔料層
14Gの露光部分を硬化させる。
ャドウマスク16を露光マスクとして用い、緑色顔料層
14Gに対して、緑色顔料層14Gを形成すべき所定の
箇所だけを紫外線等の露光光17で露光し、緑色顔料層
14Gの露光部分を硬化させる。
【0051】続いて、図3(d)に示されるように、露
光した緑色顔料層14Gを温純水によるスプレーし現像
を行い、緑色顔料層14Gの中の未露光部を洗浄除去
し、前記所定の箇所だけに緑色顔料層14Gを被着形成
させる。
光した緑色顔料層14Gを温純水によるスプレーし現像
を行い、緑色顔料層14Gの中の未露光部を洗浄除去
し、前記所定の箇所だけに緑色顔料層14Gを被着形成
させる。
【0052】次に、図4(a)に示されるように、緑色
顔料層14Gを形成したフェースプレート1Aの内面
に、青色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布して塗
布膜を形成し、この塗布膜を乾燥して青色顔料層14B
を被着形成した。
顔料層14Gを形成したフェースプレート1Aの内面
に、青色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布して塗
布膜を形成し、この塗布膜を乾燥して青色顔料層14B
を被着形成した。
【0053】この場合、青色顔料スラリーは、アルミン
酸コバルトからなる青色顔料8重量%を、ポリビニルア
ルコール2重量%、重クロム酸アルカリ塩0.16重量
%、残部が純水からなる溶液中に加え、それらを撹拌し
て調合したものである。
酸コバルトからなる青色顔料8重量%を、ポリビニルア
ルコール2重量%、重クロム酸アルカリ塩0.16重量
%、残部が純水からなる溶液中に加え、それらを撹拌し
て調合したものである。
【0054】次いで、図4(b)に示されるように、シ
ャドウマスク16を露光マスクとして用い、青色顔料層
14Bに対して、青色顔料層14Bを形成すべき所定の
箇所だけを紫外線等の露光光17で露光し、青色顔料層
14Bの露光部分を硬化させる。
ャドウマスク16を露光マスクとして用い、青色顔料層
14Bに対して、青色顔料層14Bを形成すべき所定の
箇所だけを紫外線等の露光光17で露光し、青色顔料層
14Bの露光部分を硬化させる。
【0055】続いて、図4(c)に示されるように、露
光した青色顔料層14Bを温純水によるスプレーし現像
を行い、青色顔料層14Bの中の未露光部を洗浄除去
し、前記所定の箇所だけに青色顔料層14Bを被着形成
させる。
光した青色顔料層14Bを温純水によるスプレーし現像
を行い、青色顔料層14Bの中の未露光部を洗浄除去
し、前記所定の箇所だけに青色顔料層14Bを被着形成
させる。
【0056】次いで、図4(d)に示されるように、緑
色顔料層14G及び青色顔料層14Bを形成したフェー
スプレート1Aの内面に、赤色顔料スラリーを回転塗布
法によって塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥
して赤色顔料層14Rを被着形成する。このとき、赤色
顔料スラリーは、酸化第2鉄からなる赤色顔料1.5重
量%を、ポリビニルアルコール1.5重量%、重クロム
酸アルカリ塩0.1重量%、残部が純水からなる溶液中
に加え、それらを撹拌して調合したものを用いる。その
後、シャドウマスク16を露光マスクとして用い、赤色
顔料層14Rに対して、赤色顔料層14Rを形成すべき
所定の箇所だけを紫外線等の露光光17で露光し、赤色
顔料層14Rの露光部分を硬化させる。さらに、露光し
た赤色顔料層14Rを温純水によるスプレーし現像を行
い、赤色顔料層14Rの中の未露光部を洗浄除去し、前
記所定の箇所だけに赤色顔料層14Rを被着形成させ
る。
色顔料層14G及び青色顔料層14Bを形成したフェー
スプレート1Aの内面に、赤色顔料スラリーを回転塗布
法によって塗布して塗布膜を形成し、この塗布膜を乾燥
して赤色顔料層14Rを被着形成する。このとき、赤色
顔料スラリーは、酸化第2鉄からなる赤色顔料1.5重
量%を、ポリビニルアルコール1.5重量%、重クロム
酸アルカリ塩0.1重量%、残部が純水からなる溶液中
に加え、それらを撹拌して調合したものを用いる。その
後、シャドウマスク16を露光マスクとして用い、赤色
顔料層14Rに対して、赤色顔料層14Rを形成すべき
所定の箇所だけを紫外線等の露光光17で露光し、赤色
顔料層14Rの露光部分を硬化させる。さらに、露光し
た赤色顔料層14Rを温純水によるスプレーし現像を行
い、赤色顔料層14Rの中の未露光部を洗浄除去し、前
記所定の箇所だけに赤色顔料層14Rを被着形成させ
る。
【0057】このようにして、図4(e)に示されるよ
うに、フェースプレート1Aの内面に、緑色顔料層14
G、青色顔料層14B、赤色顔料層14Rからなる3色
の顔料層14G、14B、14Rが形成される。
うに、フェースプレート1Aの内面に、緑色顔料層14
G、青色顔料層14B、赤色顔料層14Rからなる3色
の顔料層14G、14B、14Rが形成される。
【0058】続いて、図2に示されるように、既知のカ
ラー陰極線管における緑色螢光体層、青色螢光体層、赤
色螢光体層の形成工程と同様な形成工程により、緑色顔
料層14Gの上にP22緑色螢光体層15Gを、青色顔
料層14Bの上にP22青色螢光体層15Bを、赤色顔
料層14Rの上にP22赤色螢光体層15Rをそれぞれ
形成し、同色の顔料層14G、14B、14R付3色螢
光層15G、15B、15Rからなる螢光膜4を形成さ
せた。
ラー陰極線管における緑色螢光体層、青色螢光体層、赤
色螢光体層の形成工程と同様な形成工程により、緑色顔
料層14Gの上にP22緑色螢光体層15Gを、青色顔
料層14Bの上にP22青色螢光体層15Bを、赤色顔
料層14Rの上にP22赤色螢光体層15Rをそれぞれ
形成し、同色の顔料層14G、14B、14R付3色螢
光層15G、15B、15Rからなる螢光膜4を形成さ
せた。
【0059】その後、螢光膜4を被着形成したカラー陰
極線管に対し、既知の製造工程で実行されているよう
に、フィルミングやアルミバック等の工程を経て、カラ
ー陰極線管を完成させる。
極線管に対し、既知の製造工程で実行されているよう
に、フィルミングやアルミバック等の工程を経て、カラ
ー陰極線管を完成させる。
【0060】このようにして得られたカラー陰極線管
は、螢光膜4の緑色顔料層14Gを、TiO2 ・NiO
・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2
O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを1対1
の混合比率にしたもので形成しているので、図5の細い
曲線Aに示されるように、P22緑色螢光体層15Gの
発光スペクトル(太い実線)に対し、緑色顔料層14G
の光吸収スペクトルは、かかる発光スペクトルにおける
短波長側の吸収の強さと長波長側の吸収の強さとがバラ
ンスするようになり、それにより緑色螢光体層15Gか
らの発光色が改善され、色純度の良好な鮮やかな緑色の
発光色が得られるようになる。
は、螢光膜4の緑色顔料層14Gを、TiO2 ・NiO
・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2
O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを1対1
の混合比率にしたもので形成しているので、図5の細い
曲線Aに示されるように、P22緑色螢光体層15Gの
発光スペクトル(太い実線)に対し、緑色顔料層14G
の光吸収スペクトルは、かかる発光スペクトルにおける
短波長側の吸収の強さと長波長側の吸収の強さとがバラ
ンスするようになり、それにより緑色螢光体層15Gか
らの発光色が改善され、色純度の良好な鮮やかな緑色の
発光色が得られるようになる。
【0061】なお、前記実施例においては、螢光膜4の
形成時に、始めに緑色顔料層14Gを形成し、次に青色
顔料層14Bを形成し、最後に赤色顔料層14Rを形成
するようにしているが、本発明におけるこれら3色の顔
料層14G、14B、14Rの形成順序は前述の順序に
限られるものでなく、適宜、その形成順序を変更しても
よいことは勿論である。
形成時に、始めに緑色顔料層14Gを形成し、次に青色
顔料層14Bを形成し、最後に赤色顔料層14Rを形成
するようにしているが、本発明におけるこれら3色の顔
料層14G、14B、14Rの形成順序は前述の順序に
限られるものでなく、適宜、その形成順序を変更しても
よいことは勿論である。
【0062】続く、図6は、緑色顔料層を構成する緑色
顔料の組成、即ち、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・A
l2O3 系酸化物緑色顔料との混合割合を変化させた場
合の発光色及び反射色の変化状態を示す特性図である。
顔料の組成、即ち、TiO2 ・NiO・CoO・ZnO
系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・A
l2O3 系酸化物緑色顔料との混合割合を変化させた場
合の発光色及び反射色の変化状態を示す特性図である。
【0063】図6において、始めの3つの例は、前述の
実施例(実施例1として挙げている)を含んだ本発明の
異なる3つの実施例(実施例1、実施例2、実施例3と
して挙げている)における特性を示すものであり、後の
3つの例は、本発明の各実施例と比較のために挙げた既
知の構成例(比較例1、比較例2、比較例3として挙げ
ている)における特性を示すものである。
実施例(実施例1として挙げている)を含んだ本発明の
異なる3つの実施例(実施例1、実施例2、実施例3と
して挙げている)における特性を示すものであり、後の
3つの例は、本発明の各実施例と比較のために挙げた既
知の構成例(比較例1、比較例2、比較例3として挙げ
ている)における特性を示すものである。
【0064】図6に示されるように、まず、緑色顔料層
を設けていない比較例1の場合は、専らP22緑色螢光
体層からの緑色の発光色だけが寄与していることから、
緑色の発光色の色純度が劣り、黄色味を帯びた緑色の発
光色になり、発光色のx、y色度座標は、xの値が0.
285で、yの値が0.602になる。また、螢光膜4
の反射色も薄い黄緑色を呈する。
を設けていない比較例1の場合は、専らP22緑色螢光
体層からの緑色の発光色だけが寄与していることから、
緑色の発光色の色純度が劣り、黄色味を帯びた緑色の発
光色になり、発光色のx、y色度座標は、xの値が0.
285で、yの値が0.602になる。また、螢光膜4
の反射色も薄い黄緑色を呈する。
【0065】ここで、緑色の発光色のx、y色度座標に
おいて、xの値が小さくなり、yの値が大きくなる程、
緑色の色純度が向上し、深みのある鮮やかな緑色にな
る。これに対して、xの値及びyの値がともに小さくな
ると、発光色が青色方向にずれ、青味を帯びた緑色にな
って、緑色の色純度が低下する。また、xの値及びyの
値がともに大きくなると、発光色が黄色方向にずれ、黄
色味を帯びた緑色になって、同様に緑色の色純度が低下
する。
おいて、xの値が小さくなり、yの値が大きくなる程、
緑色の色純度が向上し、深みのある鮮やかな緑色にな
る。これに対して、xの値及びyの値がともに小さくな
ると、発光色が青色方向にずれ、青味を帯びた緑色にな
って、緑色の色純度が低下する。また、xの値及びyの
値がともに大きくなると、発光色が黄色方向にずれ、黄
色味を帯びた緑色になって、同様に緑色の色純度が低下
する。
【0066】次に、緑色顔料層を、TiO2 ・NiO・
CoO・ZnO系酸化物緑色顔料だけを用いて形成して
いる比較例2の場合は、発光色のx、y色度座標におけ
るyの値が0.613になり、比較例1のyの値(0.
602)に比べてやや大きな値になるが、xの値が0.
281で、比較例3のxの値(0.285)とあまり変
わりなく、発光色が黄色味が残った緑色になって、やは
り緑色の色純度が低下する。また、螢光膜4の反射色も
比較的強い黄緑色を呈する。
CoO・ZnO系酸化物緑色顔料だけを用いて形成して
いる比較例2の場合は、発光色のx、y色度座標におけ
るyの値が0.613になり、比較例1のyの値(0.
602)に比べてやや大きな値になるが、xの値が0.
281で、比較例3のxの値(0.285)とあまり変
わりなく、発光色が黄色味が残った緑色になって、やは
り緑色の色純度が低下する。また、螢光膜4の反射色も
比較的強い黄緑色を呈する。
【0067】次いで、緑色顔料層を、TiO2 ・Cr2
O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料だけを用い
て形成している比較例2の場合は、発光色のx、y色度
座標におけるyの値が0.611で、比較例3のyの値
(0.602)に比べてやや大きな値になるが、xの値
が0.260と比較例3のxの値(0.285)よりも
小さくなる割合が大きいため、発光色が青味の強い緑色
になり、やはり緑色の色純度が低下する。また、螢光膜
4の反射色も比較的青味の強い緑色を呈する。
O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料だけを用い
て形成している比較例2の場合は、発光色のx、y色度
座標におけるyの値が0.611で、比較例3のyの値
(0.602)に比べてやや大きな値になるが、xの値
が0.260と比較例3のxの値(0.285)よりも
小さくなる割合が大きいため、発光色が青味の強い緑色
になり、やはり緑色の色純度が低下する。また、螢光膜
4の反射色も比較的青味の強い緑色を呈する。
【0068】これに対して、緑色顔料層を、TiO2 ・
NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・
Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを
1対1の割合で混合したものを用いて形成している実施
例1の場合は、発光色のx、y色度座標におけるxの値
が0.270になり、yの値が0.616になることか
ら、発光色が鮮やかな緑色になり、緑色の色純度が向上
する。また、螢光膜4の反射色は殆んど色を帯びない無
彩色になる。
NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・
Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを
1対1の割合で混合したものを用いて形成している実施
例1の場合は、発光色のx、y色度座標におけるxの値
が0.270になり、yの値が0.616になることか
ら、発光色が鮮やかな緑色になり、緑色の色純度が向上
する。また、螢光膜4の反射色は殆んど色を帯びない無
彩色になる。
【0069】次に、緑色顔料層を、TiO2 ・NiO・
CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O
3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを2対1の
割合で混合したものを用いて形成している実施例2の場
合は、発光色のx、y色度座標におけるxの値が0.2
73になり、yの値が0.616になることから、実施
例1の場合と同様に、発光色が鮮やかな緑色になって、
緑色の色純度が向上する。また、螢光膜4の反射色は殆
んど色を帯びない無彩色になる。
CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O
3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを2対1の
割合で混合したものを用いて形成している実施例2の場
合は、発光色のx、y色度座標におけるxの値が0.2
73になり、yの値が0.616になることから、実施
例1の場合と同様に、発光色が鮮やかな緑色になって、
緑色の色純度が向上する。また、螢光膜4の反射色は殆
んど色を帯びない無彩色になる。
【0070】次いで、緑色顔料層を、TiO2 ・NiO
・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2
O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを1対2
の割合で混合したものを用いて形成している実施例3の
場合は、発光色のx、y色度座標におけるxの値が0.
266になり、yの値が0.615になることから、実
施例1や実施例2の場合と同様に、発光色が鮮やかな緑
色になり、緑色の色純度が向上する。また、螢光膜4の
反射色は殆んど色を帯びない無彩色になる。
・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2
O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを1対2
の割合で混合したものを用いて形成している実施例3の
場合は、発光色のx、y色度座標におけるxの値が0.
266になり、yの値が0.615になることから、実
施例1や実施例2の場合と同様に、発光色が鮮やかな緑
色になり、緑色の色純度が向上する。また、螢光膜4の
反射色は殆んど色を帯びない無彩色になる。
【0071】なお、前述の各実施例(実施例1乃至実施
例3)においては、緑色顔料層を形成する場合のTiO
2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料(前者)
とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物
緑色顔料(後者)との混合の割合を、前者と後者との間
で1対1、2対1、1対2の場合を例に挙げて説明した
が、本発明における前者と後者との混合の割合は前述の
各場合に限られるものでなく、前者と後者との間で4対
1乃至1対4の範囲内であれば、実施例1乃至実施例3
とほぼ同様の結果を得られることを実験的に確認してい
る。
例3)においては、緑色顔料層を形成する場合のTiO
2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料(前者)
とTiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物
緑色顔料(後者)との混合の割合を、前者と後者との間
で1対1、2対1、1対2の場合を例に挙げて説明した
が、本発明における前者と後者との混合の割合は前述の
各場合に限られるものでなく、前者と後者との間で4対
1乃至1対4の範囲内であれば、実施例1乃至実施例3
とほぼ同様の結果を得られることを実験的に確認してい
る。
【0072】以上のように、本実施例によれば、TiO
2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO
2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料
とを適切な割合で混合した緑色顔料を用いて緑色顔料層
14Gを形成しているので、緑色螢光体層15Gの緑色
の発光色の色純度を向上させることができ、螢光膜4の
反射色をほぼ無彩色にすることができる。
2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO
2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料
とを適切な割合で混合した緑色顔料を用いて緑色顔料層
14Gを形成しているので、緑色螢光体層15Gの緑色
の発光色の色純度を向上させることができ、螢光膜4の
反射色をほぼ無彩色にすることができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、緑色顔
料層を形成する緑色顔料として、TiO2 ・NiO・C
oO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3
・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを適宜の割合
で混合した材料を主成分として用いているので、既知の
カラー陰極線管の螢光膜の緑色螢光体層に比べて、光吸
収スペクトルにおける短波長側の吸収の強さと長波長側
の吸収の強さがバランスするようになり、緑色螢光体層
からの緑色の発光色が改善され、色純度の良好な鮮やか
な緑色の発光色が得られ、しかも、螢光膜の反射色をほ
ぼ無彩色にすることができるという効果がある。
料層を形成する緑色顔料として、TiO2 ・NiO・C
oO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O3
・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料とを適宜の割合
で混合した材料を主成分として用いているので、既知の
カラー陰極線管の螢光膜の緑色螢光体層に比べて、光吸
収スペクトルにおける短波長側の吸収の強さと長波長側
の吸収の強さがバランスするようになり、緑色螢光体層
からの緑色の発光色が改善され、色純度の良好な鮮やか
な緑色の発光色が得られ、しかも、螢光膜の反射色をほ
ぼ無彩色にすることができるという効果がある。
【図1】本発明によるカラー陰極線管の一実施例の概略
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図2】図1に図示されたカラー陰極線管に用いられる
螢光膜の一部の構成を示す横断面図である。
螢光膜の一部の構成を示す横断面図である。
【図3】図1に図示されたカラー陰極線管のパネル部の
フェースプレートの内面に3色の顔料層を被着形成する
ための製造工程の前半部を表す断面構成図である。
フェースプレートの内面に3色の顔料層を被着形成する
ための製造工程の前半部を表す断面構成図である。
【図4】図1に図示されたカラー陰極線管のパネル部の
フェースプレートの内面に3色の顔料層を被着形成する
ための製造工程の後半部を表す断面構成図である。
フェースプレートの内面に3色の顔料層を被着形成する
ための製造工程の後半部を表す断面構成図である。
【図5】既知のカラー陰極線管に用いられるP22緑色
螢光体の発光スペクトル及び各種の緑色顔料の光透過率
特性を示す特性図である。
螢光体の発光スペクトル及び各種の緑色顔料の光透過率
特性を示す特性図である。
【図6】緑色顔料層を構成する緑色顔料の組成を変化さ
せた場合の発光色及び反射色の変化状態を示す特性図で
ある。
せた場合の発光色及び反射色の変化状態を示す特性図で
ある。
1 パネル部 1A フェースプレート 2 ネック部 3 ファンネル部 4 螢光膜 5 シャドウマスク 6 内部磁気シールド 7 偏向ヨーク 8 ピュリテイ調整マグネット 9 センタービームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 10 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 11 電子銃 12 電子ビーム 13 ブラックマトリクス(BM) 14R 赤色顔料層(赤色顔料フィルタ層) 14B 青色顔料層(青色顔料フィルタ層) 14G 緑色顔料層(緑色顔料フィルタ層) 15R 赤色螢光体層 15B 青色螢光体層 15G 緑色螢光体層 16 露光マスクに利用されるシャドウマスク 17 露光光
マグネット 10 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 11 電子銃 12 電子ビーム 13 ブラックマトリクス(BM) 14R 赤色顔料層(赤色顔料フィルタ層) 14B 青色顔料層(青色顔料フィルタ層) 14G 緑色顔料層(緑色顔料フィルタ層) 15R 赤色螢光体層 15B 青色螢光体層 15G 緑色螢光体層 16 露光マスクに利用されるシャドウマスク 17 露光光
Claims (3)
- 【請求項1】 パネル部フェースプレート内面に、赤色
顔料層、青色顔料層及び緑色顔料層を被着し、前記各色
の顔料層上に同色の螢光体層を被着した構成の螢光膜を
備えたカラー陰極線管において、前記緑色顔料層が、T
iO2 ・NiO・CoO・ZnO系酸化物緑色顔料及び
TiO2 ・Cr2 O3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑
色顔料を主成分とする組成の緑色顔料からなっているこ
とを特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項2】 前記緑色顔料層は、TiO2 ・NiO・
CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O
3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料との混合比率
が4対1乃至1対4の範囲内にあることを特徴とする請
求項1に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項3】 前記緑色顔料層は、TiO2 ・NiO・
CoO・ZnO系酸化物緑色顔料とTiO2 ・Cr2 O
3 ・CoO・Al2 O3 系酸化物緑色顔料との混合比率
が2対1乃至1対2の範囲内にあることを特徴とする請
求項1乃至2に記載のカラー陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27483296A JPH10125252A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27483296A JPH10125252A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10125252A true JPH10125252A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17547208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27483296A Pending JPH10125252A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | カラー陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10125252A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003528418A (ja) * | 1998-08-24 | 2003-09-24 | キャンデゼント テクノロジーズ コーポレイション | ピクセルアセンブリを形成するための方法及び装置 |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP27483296A patent/JPH10125252A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003528418A (ja) * | 1998-08-24 | 2003-09-24 | キャンデゼント テクノロジーズ コーポレイション | ピクセルアセンブリを形成するための方法及び装置 |
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