JPH10131067A - ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH10131067A JPH10131067A JP8286459A JP28645996A JPH10131067A JP H10131067 A JPH10131067 A JP H10131067A JP 8286459 A JP8286459 A JP 8286459A JP 28645996 A JP28645996 A JP 28645996A JP H10131067 A JPH10131067 A JP H10131067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cord
- steel cord
- filament
- reinforcing
- strand
- Prior art date
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- Withdrawn
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0613—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐腐食疲労性および耐破断性の向上した複撚
構造のスチールコード、および該スチールコードをベル
トに適用することにより耐ベルトセパレーション性を、
またカーカスプライに適用することによりコードフィラ
メントの耐破断性を夫々高めた空気入りラジアルタイヤ
を提供する。 【解決手段】 1本のコアフィラメントと4本または5
本のシースフィラメントからなる層撚り構造のストラン
ドを7本撚り合わせ、さらにその周りにスパイラルフィ
ラメントが巻き付けられている複撚り構造のゴム物品補
強用スチールコードであって、ストランドのフィラメン
ト径が0.20〜0.30mmである。また、このゴム
物品補強用スチールコードを補強材として用いた空気入
りラジアルタイヤである。
構造のスチールコード、および該スチールコードをベル
トに適用することにより耐ベルトセパレーション性を、
またカーカスプライに適用することによりコードフィラ
メントの耐破断性を夫々高めた空気入りラジアルタイヤ
を提供する。 【解決手段】 1本のコアフィラメントと4本または5
本のシースフィラメントからなる層撚り構造のストラン
ドを7本撚り合わせ、さらにその周りにスパイラルフィ
ラメントが巻き付けられている複撚り構造のゴム物品補
強用スチールコードであって、ストランドのフィラメン
ト径が0.20〜0.30mmである。また、このゴム
物品補強用スチールコードを補強材として用いた空気入
りラジアルタイヤである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム物品補強用スチール
コードに関し、詳しくは、複数本のスチールフィラメン
トを撚り合わせたストランドを更に撚り合わせた複撚り
構造のゴム物品補強用スチールコードの耐通水性および
耐フィラメント破断性の向上を図り、これにより大幅に
耐久性の向上した空気入りラジアルタイヤに関する。
コードに関し、詳しくは、複数本のスチールフィラメン
トを撚り合わせたストランドを更に撚り合わせた複撚り
構造のゴム物品補強用スチールコードの耐通水性および
耐フィラメント破断性の向上を図り、これにより大幅に
耐久性の向上した空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】特に、建設車両用タイヤ等、大型スチー
ルラジアルタイヤのカーカスプライやベルトに用いられ
るスチールコードは、高い強力が必要とされ、複数本の
スチールフィラメントを撚り合わせたストランドを更に
撚り合わせた複撚り構造のスチールコードが使用され、
例えば図3に示すように、1本のコアフィラメント1と
6本のシースフィラメント2からなる層撚り構造のスト
ランド3(フィラメント径:0.21mm)を7本撚り
合わせ、その周囲にさらにスパイラルフィラメント4
(フィラメント径:0.15mm)を巻き付けたチール
コード(7×(1+6)×0.21+1×0.15)
や、フィラメント径の異なるスチールコード(7×(1
+6)×0.25+1×0.15)が知られている。
ルラジアルタイヤのカーカスプライやベルトに用いられ
るスチールコードは、高い強力が必要とされ、複数本の
スチールフィラメントを撚り合わせたストランドを更に
撚り合わせた複撚り構造のスチールコードが使用され、
例えば図3に示すように、1本のコアフィラメント1と
6本のシースフィラメント2からなる層撚り構造のスト
ランド3(フィラメント径:0.21mm)を7本撚り
合わせ、その周囲にさらにスパイラルフィラメント4
(フィラメント径:0.15mm)を巻き付けたチール
コード(7×(1+6)×0.21+1×0.15)
や、フィラメント径の異なるスチールコード(7×(1
+6)×0.25+1×0.15)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来より知られ
ているスチールコードは、大型スチールラジアルタイヤ
の耐久性および諸性能の面で特に大きな問題はないが、
以下の点で改良の余地があり、その点の改良が望まれて
いた。まず、かかる従来スチールコードをタイヤのベル
トに適用した場合、コードのストランド内部までゴムが
浸透していないために、該ストランド内を水が伝播し易
く、このためトレッド部に至るカット傷を受けた場合
に、スチールコードとゴムとの間でセパレーションを生
ずる可能性がある。
ているスチールコードは、大型スチールラジアルタイヤ
の耐久性および諸性能の面で特に大きな問題はないが、
以下の点で改良の余地があり、その点の改良が望まれて
いた。まず、かかる従来スチールコードをタイヤのベル
トに適用した場合、コードのストランド内部までゴムが
浸透していないために、該ストランド内を水が伝播し易
く、このためトレッド部に至るカット傷を受けた場合
に、スチールコードとゴムとの間でセパレーションを生
ずる可能性がある。
【0004】また、かかる従来スチールコードをタイヤ
のカーカスプライに適用した場合、車両が危旋回等によ
りタイヤトレッド径方向に大きな圧縮入力がかかった場
合にカーカスプライも圧縮入力を受け、該コードを構成
するフィラメントが疲労破断する懸念があった。即ち、
従来のスチールコードではストランドを構成するフィラ
メント同士が直接接しているからである。
のカーカスプライに適用した場合、車両が危旋回等によ
りタイヤトレッド径方向に大きな圧縮入力がかかった場
合にカーカスプライも圧縮入力を受け、該コードを構成
するフィラメントが疲労破断する懸念があった。即ち、
従来のスチールコードではストランドを構成するフィラ
メント同士が直接接しているからである。
【0005】そこで本発明の目的は、かかる問題を解消
し、耐通水性および耐破断性の向上した複撚構造のスチ
ールコード、および該スチールコードをベルトに適用す
ることにより耐ベルトセパレーション性を、またカーカ
スプライに適用することによりコードフィラメントの耐
破断性を夫々高めた空気入りラジアルタイヤを提供する
ことにある。
し、耐通水性および耐破断性の向上した複撚構造のスチ
ールコード、および該スチールコードをベルトに適用す
ることにより耐ベルトセパレーション性を、またカーカ
スプライに適用することによりコードフィラメントの耐
破断性を夫々高めた空気入りラジアルタイヤを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、従来の7×(1+6)+
1構造のチールコードにおいてフィラメント径を所定範
囲内に設定し、かつ各ストランドにおけるコアフィラメ
ント周囲のシースフィラメントの本数を6本から4又は
5本とし、シースフィラメント間の隙間を0.02mm
以上確保したところ、かかるスチールコードのタイヤベ
ルト適用時には、トレッドにベルトに達するカット傷が
入った場合でも、該カット傷からの水の伝播が抑制され
耐ベルトセパレーション性が向上し、またカーカスプラ
イ適用時には、タイヤトレッド径方向に大きな圧縮入力
を受けたときでも、フィラメント同士の接触がゴムによ
って緩和されるため、該フィラメントの疲労破断が抑制
されることを見出し、本発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意検討した結果、従来の7×(1+6)+
1構造のチールコードにおいてフィラメント径を所定範
囲内に設定し、かつ各ストランドにおけるコアフィラメ
ント周囲のシースフィラメントの本数を6本から4又は
5本とし、シースフィラメント間の隙間を0.02mm
以上確保したところ、かかるスチールコードのタイヤベ
ルト適用時には、トレッドにベルトに達するカット傷が
入った場合でも、該カット傷からの水の伝播が抑制され
耐ベルトセパレーション性が向上し、またカーカスプラ
イ適用時には、タイヤトレッド径方向に大きな圧縮入力
を受けたときでも、フィラメント同士の接触がゴムによ
って緩和されるため、該フィラメントの疲労破断が抑制
されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明のゴム物品補強用スチー
ルコードは、1本のコアフィラメントと4本または5本
のシースフィラメントからなる層撚り構造のストランド
を7本撚り合わせ、さらにその周りにスパイラルフィラ
メントが巻き付けられている複撚り構造のゴム物品補強
用スチールコードであって、ストランドのフィラメント
径が0.20〜0.30mmであることを特徴とするも
のである。
ルコードは、1本のコアフィラメントと4本または5本
のシースフィラメントからなる層撚り構造のストランド
を7本撚り合わせ、さらにその周りにスパイラルフィラ
メントが巻き付けられている複撚り構造のゴム物品補強
用スチールコードであって、ストランドのフィラメント
径が0.20〜0.30mmであることを特徴とするも
のである。
【0008】また、本発明は、上記ゴム物品補強用スチ
ールコードにおいて、ストランドを構成するフィラメン
トの抗張力が290kgf/mm2以上であるゴム物品
補強用スチールコードである。
ールコードにおいて、ストランドを構成するフィラメン
トの抗張力が290kgf/mm2以上であるゴム物品
補強用スチールコードである。
【0009】さらに、本発明は、上記ゴム物品補強用ス
チールコードにおいて、コードの撚りピッチが20〜3
0mmであり、ストランドの撚りピッチ(S)とコード
の撚りピッチ(C)との比(S/C)が0.5〜0.6
7であるゴム物品補強用スチールコードである。
チールコードにおいて、コードの撚りピッチが20〜3
0mmであり、ストランドの撚りピッチ(S)とコード
の撚りピッチ(C)との比(S/C)が0.5〜0.6
7であるゴム物品補強用スチールコードである。
【0010】さらに、本発明は、上記ゴム物品補強用ス
チールコードを補強材として用いた空気入りラジアルタ
イヤである。
チールコードを補強材として用いた空気入りラジアルタ
イヤである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のゴム物品補強用スチール
コードにおいては、ストランドのフィラメント径が0.
20〜0.30mmの範囲内である。このフィラメント
径が0.20mm未満であるとコードとしての十分な強
力を確保することができず、一方、0.30mmを超え
るとタイヤ入力時のフィラメントの歪みが増大し、コー
ドの耐疲労性が悪化する。
コードにおいては、ストランドのフィラメント径が0.
20〜0.30mmの範囲内である。このフィラメント
径が0.20mm未満であるとコードとしての十分な強
力を確保することができず、一方、0.30mmを超え
るとタイヤ入力時のフィラメントの歪みが増大し、コー
ドの耐疲労性が悪化する。
【0012】本発明のゴム物品補強用スチールコードに
おいては、従来の7×(1+6)+1構造のチールコー
ドに比し、各ストランドのシースフィラメントの本数が
1又は2本減少しているため、コード強力が低下してい
るが、この程度の強力低下は鋼材の強力を高めたりスト
ランドのピッチを長くすることによってカバーすること
ができる。但し、シースフィラメントの本数が3本減少
した7×(1+3)+1構造になると強力確保が困難と
なる。
おいては、従来の7×(1+6)+1構造のチールコー
ドに比し、各ストランドのシースフィラメントの本数が
1又は2本減少しているため、コード強力が低下してい
るが、この程度の強力低下は鋼材の強力を高めたりスト
ランドのピッチを長くすることによってカバーすること
ができる。但し、シースフィラメントの本数が3本減少
した7×(1+3)+1構造になると強力確保が困難と
なる。
【0013】本発明においては、フィラメントの抗張力
が290kgf/mm2以上であることが好ましい。か
かる抗張力はコード強力とフィラメント径から換算した
鋼材の強力である。この抗張力が290kgf/mm2
を下回るとコードとして十分な強力を確保することがで
きず、一方、350kgf/mm2を超えると、現在の
コード製造技術では製造中に断線が生じてしまい、実用
的ではなくなる。
が290kgf/mm2以上であることが好ましい。か
かる抗張力はコード強力とフィラメント径から換算した
鋼材の強力である。この抗張力が290kgf/mm2
を下回るとコードとして十分な強力を確保することがで
きず、一方、350kgf/mm2を超えると、現在の
コード製造技術では製造中に断線が生じてしまい、実用
的ではなくなる。
【0014】また、本発明においては、コードの撚りピ
ッチが20〜30mmであることが好ましい。従来の7
×(1+6)+1構造のチールコードにおいては、コー
ドの撚りピッチは18.5mmであったが、これよりも
長くすることによってコード強力を高めることができ
る。但し、30mmを超える場合や、ストランドの撚り
ピッチ(S)とコードピッチ(C)との比(S/C)が
0.67を上回る場合には、コードが圧縮入力を受けた
ときにストランドの飛び出しが生じ、耐疲労性が悪化す
る。一方、比(S/C)が0.5を下回る場合は、スト
ランドの強力が低下して、コード強力低下を招く。
ッチが20〜30mmであることが好ましい。従来の7
×(1+6)+1構造のチールコードにおいては、コー
ドの撚りピッチは18.5mmであったが、これよりも
長くすることによってコード強力を高めることができ
る。但し、30mmを超える場合や、ストランドの撚り
ピッチ(S)とコードピッチ(C)との比(S/C)が
0.67を上回る場合には、コードが圧縮入力を受けた
ときにストランドの飛び出しが生じ、耐疲労性が悪化す
る。一方、比(S/C)が0.5を下回る場合は、スト
ランドの強力が低下して、コード強力低下を招く。
【0015】本発明のゴム物品補強用スチールコード
は、上述のように従来の7×(1+6)+1構造の複撚
りのスチールコードに比べコード強力の実質的な低下を
招くことなく、ストランド内部までゴムが浸透し得るよ
うにしたことで、かかるスチールコードをタイヤのベル
トに適用した場合には、トレッドにベルトに達するカッ
ト傷が入った場合でも、該カット傷からの水の伝播が抑
制され耐ベルトセパレーション性が向上し、またカーカ
スプライに適用した場合には、タイヤトレッド径方向に
大きな圧縮入力を受けたときでも、フィラメント同士の
接触がゴムによって緩和されるため、該フィラメントの
疲労破断が抑制される。この結果、 このゴム物品補強
用スチールコードがベルトまたはカーカスプライに補強
材として用いた本発明の空気入りラジアルタイヤは、耐
久性が大幅に改善されることになる。
は、上述のように従来の7×(1+6)+1構造の複撚
りのスチールコードに比べコード強力の実質的な低下を
招くことなく、ストランド内部までゴムが浸透し得るよ
うにしたことで、かかるスチールコードをタイヤのベル
トに適用した場合には、トレッドにベルトに達するカッ
ト傷が入った場合でも、該カット傷からの水の伝播が抑
制され耐ベルトセパレーション性が向上し、またカーカ
スプライに適用した場合には、タイヤトレッド径方向に
大きな圧縮入力を受けたときでも、フィラメント同士の
接触がゴムによって緩和されるため、該フィラメントの
疲労破断が抑制される。この結果、 このゴム物品補強
用スチールコードがベルトまたはカーカスプライに補強
材として用いた本発明の空気入りラジアルタイヤは、耐
久性が大幅に改善されることになる。
【0016】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により具体
的に説明する。下記の表1に示すコード構造、撚りピッ
チ、撚り方向およびストランドの撚りピッチ(S)とコ
ードの撚りピッチ(C)との比(S/C)に従う各種ス
チールコードを試作した。表中、本発明に係る7×(1
+5)+1構造のスチールコードを図1に、また7×
(1+4)+1構造のスチールコードを図2に、さらに
7×(1+6)+1構造の従来スチールコードを図3に
夫々示す。また、かかるスチールコードをサイズ29.
5R25のラジアルタイヤのカーカスプライおよび第1
〜5ベルトに適用して、各種試験タイヤを作製した。
的に説明する。下記の表1に示すコード構造、撚りピッ
チ、撚り方向およびストランドの撚りピッチ(S)とコ
ードの撚りピッチ(C)との比(S/C)に従う各種ス
チールコードを試作した。表中、本発明に係る7×(1
+5)+1構造のスチールコードを図1に、また7×
(1+4)+1構造のスチールコードを図2に、さらに
7×(1+6)+1構造の従来スチールコードを図3に
夫々示す。また、かかるスチールコードをサイズ29.
5R25のラジアルタイヤのカーカスプライおよび第1
〜5ベルトに適用して、各種試験タイヤを作製した。
【0017】これら試作スチールコードについて、S−
S引張試験を行った。具体的には、インストロンおよび
オートグラフ試験機にてS字チャックをセットし、タイ
ヤから取り出したコードまたはフィラメントをセットし
て、20mm/分の引張速度で引張り、そのときの破断
強度を求めた。得られたコード強力および換算によるフ
ィラメント抗張力を下記の表1に併記する。
S引張試験を行った。具体的には、インストロンおよび
オートグラフ試験機にてS字チャックをセットし、タイ
ヤから取り出したコードまたはフィラメントをセットし
て、20mm/分の引張速度で引張り、そのときの破断
強度を求めた。得られたコード強力および換算によるフ
ィラメント抗張力を下記の表1に併記する。
【0018】また、試作タイヤについてベルトの耐通水
性試験およびカーカスプライの耐圧縮疲労性試験を実施
した。これら試験方法は下記の通りである。 (イ)ベルトの耐通水性試験 試作タイヤを実車に装着し、濡れた路面を含む悪路を1
0000km走行させた後、解剖して第5ベルトに到達
したカット傷からのコード長手方向への水の浸透の長さ
測定した。
性試験およびカーカスプライの耐圧縮疲労性試験を実施
した。これら試験方法は下記の通りである。 (イ)ベルトの耐通水性試験 試作タイヤを実車に装着し、濡れた路面を含む悪路を1
0000km走行させた後、解剖して第5ベルトに到達
したカット傷からのコード長手方向への水の浸透の長さ
測定した。
【0019】(ロ)カーカスプライの耐圧縮疲労性試験 正規内圧の試作タイヤを装着した車両を一定のつづら折
れ路で繰り返し急旋回させて、5000km走行後のタ
イヤを解剖してトレッド部のカーカスプライコードを1
0本引き出し、フィラメントの折れ状態を観察した。評
価は、下記式に基づくフィラメントの破断率で表した。 破断率=[(折れたフィラメントの合計本数)/(フィ
ラメント総本数)]×100 得られた結果を下記の表1に併記する。
れ路で繰り返し急旋回させて、5000km走行後のタ
イヤを解剖してトレッド部のカーカスプライコードを1
0本引き出し、フィラメントの折れ状態を観察した。評
価は、下記式に基づくフィラメントの破断率で表した。 破断率=[(折れたフィラメントの合計本数)/(フィ
ラメント総本数)]×100 得られた結果を下記の表1に併記する。
【0020】
【表1】 * 各ストランドにおけるシースフィラメントの隙間
で、各隙間が均一に配置されたと仮定した場合の計算値
である。
で、各隙間が均一に配置されたと仮定した場合の計算値
である。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のゴム
物品補強用スチールコードにおいては、所定のフィラメ
ント径の下、7×(1+5)+1構造または7×(1+
4)+1構造としたことにより、タイヤ加硫時にストラ
ンド内部までゴムが浸透するので、かかるスチールコー
ドをタイヤベルトに適用した場合には、トレッドにベル
トに達するカット傷が入った場合でも、該カット傷から
の水の伝播が抑制され耐ベルトセパレーション性が向上
し、またカーカスプライに適用した場合には、タイヤト
レッド径方向に大きな圧縮入力を受けたときでも、フィ
ラメント同士の接触がゴムによって緩和されるため、該
フィラメントの疲労破断が抑制される。また、フィラメ
ントの抗張力を290kgf/mm2以上としたり、コ
ードの撚りピッチ、ストランドとコードの撚りピッチ比
を所定の範囲とすることにより、ストランドのシースフ
ィラメントの減少に伴う強力低下を十分に補うことがで
きる。
物品補強用スチールコードにおいては、所定のフィラメ
ント径の下、7×(1+5)+1構造または7×(1+
4)+1構造としたことにより、タイヤ加硫時にストラ
ンド内部までゴムが浸透するので、かかるスチールコー
ドをタイヤベルトに適用した場合には、トレッドにベル
トに達するカット傷が入った場合でも、該カット傷から
の水の伝播が抑制され耐ベルトセパレーション性が向上
し、またカーカスプライに適用した場合には、タイヤト
レッド径方向に大きな圧縮入力を受けたときでも、フィ
ラメント同士の接触がゴムによって緩和されるため、該
フィラメントの疲労破断が抑制される。また、フィラメ
ントの抗張力を290kgf/mm2以上としたり、コ
ードの撚りピッチ、ストランドとコードの撚りピッチ比
を所定の範囲とすることにより、ストランドのシースフ
ィラメントの減少に伴う強力低下を十分に補うことがで
きる。
【図1】7×(1+5)+1構造のスチールコードの断
面図である。
面図である。
【図2】7×(1+4)+1構造のスチールコードの断
面図である。
面図である。
【図3】7×(1+6)+1構造のスチールコードの断
面図である。
面図である。
1 コアフィラメント 2 シースフィラメント 3 ストランド 4 スパイラルフィラメント
Claims (4)
- 【請求項1】 1本のコアフィラメントと4本または5
本のシースフィラメントからなる層撚り構造のストラン
ドを7本撚り合わせ、さらにその周りにスパイラルフィ
ラメントが巻き付けられている複撚り構造のゴム物品補
強用スチールコードであって、ストランドのフィラメン
ト径が0.20〜0.30mmであることを特徴とする
ゴム物品補強用スチールコード。 - 【請求項2】 ストランドを構成するフィラメントの抗
張力が290kgf/mm2以上である請求項1記載の
ゴム物品補強用スチールコード。 - 【請求項3】 コードの撚りピッチが20〜30mmで
あり、ストランドの撚りピッチ(S)とコードの撚りピ
ッチ(C)との比(S/C)が0.5〜0.67である
請求項1または2記載のゴム物品補強用スチールコー
ド。 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか一項記載の
ゴム物品補強用スチールコードを補強材として用いた空
気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8286459A JPH10131067A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8286459A JPH10131067A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10131067A true JPH10131067A (ja) | 1998-05-19 |
| JPH10131067A5 JPH10131067A5 (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=17704672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8286459A Withdrawn JPH10131067A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10131067A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005002515A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Bridgestone Corp | スチールコード |
| JP2010185167A (ja) * | 2010-04-19 | 2010-08-26 | Bridgestone Corp | スチールコード |
| CN119411416A (zh) * | 2024-12-13 | 2025-02-11 | 江苏兴达钢帘线股份有限公司 | 一种1+n股结构钢丝帘线及其制备方法 |
| CN120649320A (zh) * | 2025-06-27 | 2025-09-16 | 江苏兴达钢帘线股份有限公司 | 一种橡胶高渗透率工程胎用钢帘线 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP8286459A patent/JPH10131067A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005002515A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Bridgestone Corp | スチールコード |
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