JPH10134313A - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドおよびその製造方法Info
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- JPH10134313A JPH10134313A JP9236016A JP23601697A JPH10134313A JP H10134313 A JPH10134313 A JP H10134313A JP 9236016 A JP9236016 A JP 9236016A JP 23601697 A JP23601697 A JP 23601697A JP H10134313 A JPH10134313 A JP H10134313A
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- magnetic alloy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フェライトコアと磁性合金膜との界面部での
相互拡散を防止して疑似ギャップを安定的に実用レベル
以下とし、かつ低コストで歩留りの良い磁気ヘッド及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 MIGヘッドの磁性合金膜2に膜全体の
平均組成が、TxMyNz(TはFeあるいはCo、M
はNb、Zr、Ta、Hf、Cr、W、Moよりなる群
から選択された少なくとも1種の金属、Nは窒素であっ
て、x、y、zは原子パーセントを表し、それぞれ65
≦x≦94、5≦y≦25、0<z≦20、x+y+z
=100)で示されるものを用い、フェライトコア1表
面から0.5μm以内の磁性合金膜の酸素拡散防止部5
の窒素濃度を磁性合金膜2全体の窒素濃度の2〜10倍
とすることにより、界面部での相互拡散がほぼ防止でき
る。
相互拡散を防止して疑似ギャップを安定的に実用レベル
以下とし、かつ低コストで歩留りの良い磁気ヘッド及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 MIGヘッドの磁性合金膜2に膜全体の
平均組成が、TxMyNz(TはFeあるいはCo、M
はNb、Zr、Ta、Hf、Cr、W、Moよりなる群
から選択された少なくとも1種の金属、Nは窒素であっ
て、x、y、zは原子パーセントを表し、それぞれ65
≦x≦94、5≦y≦25、0<z≦20、x+y+z
=100)で示されるものを用い、フェライトコア1表
面から0.5μm以内の磁性合金膜の酸素拡散防止部5
の窒素濃度を磁性合金膜2全体の窒素濃度の2〜10倍
とすることにより、界面部での相互拡散がほぼ防止でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はVTR等の磁気記録
再生装置などに使用する磁気ヘッドおよびその製造方法
に関するものである。
再生装置などに使用する磁気ヘッドおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、VTRに代表される磁気記録再生
装置の磁気ヘッドとしては、フェライトヘッドのギャッ
プ近傍に飽和磁束密度の高い磁性合金膜(Fe−Si−
AlやFe−Ta−N等)を設けた、いわゆるMeta
l−In−Gapヘッド(以下、「MIGヘッド」と記
す。)が主流となっている。これは、磁性合金膜をスパ
ッタリング等の薄膜形成法によりフェライトコア上に形
成するもので、従来からあるフェライトヘッドの再生特
性の良さを生かしつつ、記録特性の改善を図ろうとする
ものである。このようなMIGヘッドの一例として最も
単純な構成の磁気ヘッドの構成を図5(a)に示す。同
図において、1はフェライトコア、2は磁性合金膜、3
はSiO2等よりなる磁気ギャップ、4はコア接合用ガ
ラスである。
装置の磁気ヘッドとしては、フェライトヘッドのギャッ
プ近傍に飽和磁束密度の高い磁性合金膜(Fe−Si−
AlやFe−Ta−N等)を設けた、いわゆるMeta
l−In−Gapヘッド(以下、「MIGヘッド」と記
す。)が主流となっている。これは、磁性合金膜をスパ
ッタリング等の薄膜形成法によりフェライトコア上に形
成するもので、従来からあるフェライトヘッドの再生特
性の良さを生かしつつ、記録特性の改善を図ろうとする
ものである。このようなMIGヘッドの一例として最も
単純な構成の磁気ヘッドの構成を図5(a)に示す。同
図において、1はフェライトコア、2は磁性合金膜、3
はSiO2等よりなる磁気ギャップ、4はコア接合用ガ
ラスである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の磁気ヘッドの磁性合金膜2にFe−Si−A
lやFe−Ta−N等の合金を用いると磁気ヘッド製造
工程での熱処理により、フェライトコア1と磁性合金膜
2との界面部で相互拡散(特にフェライトコア中の酸素
の磁性合金膜中への拡散)が起こり、著しく透磁率の低
下した非磁性に近い層が形成されてしまうという問題が
ある。
うな構成の磁気ヘッドの磁性合金膜2にFe−Si−A
lやFe−Ta−N等の合金を用いると磁気ヘッド製造
工程での熱処理により、フェライトコア1と磁性合金膜
2との界面部で相互拡散(特にフェライトコア中の酸素
の磁性合金膜中への拡散)が起こり、著しく透磁率の低
下した非磁性に近い層が形成されてしまうという問題が
ある。
【0004】図5(b)にオージェ電子分光法による熱
処理(500℃、1時間)後のフェライトコアとFe−
Ta−N合金膜との界面拡散状態のデプスプロファイル
(Fe、N、Oの信号のみ抜粋)を示す。同図から酸素
(O)が磁性合金膜(Fe−Ta−N)中に拡散してい
ることが分かる。その結果、上記界面部が磁気ギャップ
3と平行である構成のMIGヘッド(以下、「平行MI
Gヘッド」と記す。)では、本来の磁気ギャップ3とは
別に見掛上のギャップ(以下、「疑似ギャップ」と記
す。)が上記界面部で形成されてしまい、ヘッドの特性
を損なうことになる。疑似信号レベルは5〜10dB程
度、実用レベルは1dB以下である。そこで、現在、こ
の問題を解決するため、図6および図7に示すような構
成の磁気ヘッドが考案され実用化されている。
処理(500℃、1時間)後のフェライトコアとFe−
Ta−N合金膜との界面拡散状態のデプスプロファイル
(Fe、N、Oの信号のみ抜粋)を示す。同図から酸素
(O)が磁性合金膜(Fe−Ta−N)中に拡散してい
ることが分かる。その結果、上記界面部が磁気ギャップ
3と平行である構成のMIGヘッド(以下、「平行MI
Gヘッド」と記す。)では、本来の磁気ギャップ3とは
別に見掛上のギャップ(以下、「疑似ギャップ」と記
す。)が上記界面部で形成されてしまい、ヘッドの特性
を損なうことになる。疑似信号レベルは5〜10dB程
度、実用レベルは1dB以下である。そこで、現在、こ
の問題を解決するため、図6および図7に示すような構
成の磁気ヘッドが考案され実用化されている。
【0005】図6の磁気ヘッドは、フェライトコア1と
磁性合金膜2の界面部を磁気ギャップ3に対して傾ける
ことで疑似ギャップの問題を避けている。すなわち、た
とえ上記傾斜した界面部に見掛け上のギャップが形成さ
れても、このギャップは上記本来の磁気ギャップ3に対
して傾斜しているため、上記疑似ギャップとはみなされ
ないようにしている。しかし、このような構成では、磁
性合金膜2の部分が斜めになっているため、ヘッドトラ
ック幅の規制が難しく、高コスト、低歩留りにつながる
という問題がある。
磁性合金膜2の界面部を磁気ギャップ3に対して傾ける
ことで疑似ギャップの問題を避けている。すなわち、た
とえ上記傾斜した界面部に見掛け上のギャップが形成さ
れても、このギャップは上記本来の磁気ギャップ3に対
して傾斜しているため、上記疑似ギャップとはみなされ
ないようにしている。しかし、このような構成では、磁
性合金膜2の部分が斜めになっているため、ヘッドトラ
ック幅の規制が難しく、高コスト、低歩留りにつながる
という問題がある。
【0006】図7の磁気ヘッドは、フェライトコア1と
磁性合金膜2の界面部を波状とすることで、界面部に形
成され得る疑似ギャップが本来の磁気ギャップ3とは明
確に区別できるようにして、疑似ギャップの問題を避け
ている。しかしながら、フェライトコア1に波状の加工
をする工程が増える欠点と、狭トラックに対して加工が
困難になるという問題を有している。
磁性合金膜2の界面部を波状とすることで、界面部に形
成され得る疑似ギャップが本来の磁気ギャップ3とは明
確に区別できるようにして、疑似ギャップの問題を避け
ている。しかしながら、フェライトコア1に波状の加工
をする工程が増える欠点と、狭トラックに対して加工が
困難になるという問題を有している。
【0007】さらに、図8(a)に示すような構成の磁
気ヘッドも実用化されている。同図の磁気ヘッドは、図
5(a)の単純なMIGヘッドにおけるフェライトコア
1と磁性合金膜2との界面部にSiO2やAl2O3等
よりなる拡散防止膜6を介在させている。この拡散防止
膜6は、SiO2やAl2O3等の薄膜をスパッタリン
グ等の薄膜形成法により形成している。この構成では、
あえてフェライトコア1と磁性合金膜2の界面部に非磁
性層を形成することになるが、層厚が〜10nm程度で
界面の相互拡散を防止することができ、疑似ギャップは
実用上問題にならないレベルに抑制できる。図8(b)
にフェライトコアとFe−Ta−N膜の界面部にSiO
2を約7nmの膜厚で、拡散防止膜として形成し、熱処
理(500℃、1時間)を行なったときのオージェ電子
分光法によるデプスプロファイル(Fe、N、O、Si
の信号のみ抜粋)を示す。図5(b)と比較して、拡散
が防止できていることがわかる。しかしながら、このよ
うな構成の磁気ヘッドは、拡散防止膜6の膜厚や形成条
件による応力、付着力あるいは膜構造の微妙な変化が疑
似信号のばらつき(〜2dB程度)発生の原因となり、
安定した製品が得られないという問題がある。
気ヘッドも実用化されている。同図の磁気ヘッドは、図
5(a)の単純なMIGヘッドにおけるフェライトコア
1と磁性合金膜2との界面部にSiO2やAl2O3等
よりなる拡散防止膜6を介在させている。この拡散防止
膜6は、SiO2やAl2O3等の薄膜をスパッタリン
グ等の薄膜形成法により形成している。この構成では、
あえてフェライトコア1と磁性合金膜2の界面部に非磁
性層を形成することになるが、層厚が〜10nm程度で
界面の相互拡散を防止することができ、疑似ギャップは
実用上問題にならないレベルに抑制できる。図8(b)
にフェライトコアとFe−Ta−N膜の界面部にSiO
2を約7nmの膜厚で、拡散防止膜として形成し、熱処
理(500℃、1時間)を行なったときのオージェ電子
分光法によるデプスプロファイル(Fe、N、O、Si
の信号のみ抜粋)を示す。図5(b)と比較して、拡散
が防止できていることがわかる。しかしながら、このよ
うな構成の磁気ヘッドは、拡散防止膜6の膜厚や形成条
件による応力、付着力あるいは膜構造の微妙な変化が疑
似信号のばらつき(〜2dB程度)発生の原因となり、
安定した製品が得られないという問題がある。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、フェ
ライトコアと磁性合金膜との界面部での酸素の相互拡散
を防止し、疑似ギャップを安定的に実用レベル以下とす
ることができ、かつ低コストで歩留りの良い磁気ヘッド
およびその製造方法を提供することを目的としている。
ライトコアと磁性合金膜との界面部での酸素の相互拡散
を防止し、疑似ギャップを安定的に実用レベル以下とす
ることができ、かつ低コストで歩留りの良い磁気ヘッド
およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成している。すなわち、本
発明の第1態様によれば、磁気ヘッドは、バックコアが
フェライトよりなるMIGヘッドであって、磁気ギャッ
プ近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFeあるいはCo、MはNb、Zr、T
a、Hf、Cr、W、Moよりなる群から選択された少
なくとも1種の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パ
ーセントを表し、それぞれ 65≦x≦94、 5≦y≦25、 0<z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。ここで、x
≦94、y≧5の条件は、上記磁性合金膜が軟磁性を示
すのに必要な条件である。また、x≧65、y≦25の
条件は、上記磁性合金膜が充分に高い飽和磁束密度を示
すのに必要な条件である。また、z>0の条件は、疑似
ギャップ抑制に必要な条件である。また、z≦20の条
件は、飽和磁束密度を低下させないため、及び、上記磁
性合金膜の内部応力をあまり大きくしないために必要な
条件である。
に、本発明は以下のように構成している。すなわち、本
発明の第1態様によれば、磁気ヘッドは、バックコアが
フェライトよりなるMIGヘッドであって、磁気ギャッ
プ近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFeあるいはCo、MはNb、Zr、T
a、Hf、Cr、W、Moよりなる群から選択された少
なくとも1種の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パ
ーセントを表し、それぞれ 65≦x≦94、 5≦y≦25、 0<z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。ここで、x
≦94、y≧5の条件は、上記磁性合金膜が軟磁性を示
すのに必要な条件である。また、x≧65、y≦25の
条件は、上記磁性合金膜が充分に高い飽和磁束密度を示
すのに必要な条件である。また、z>0の条件は、疑似
ギャップ抑制に必要な条件である。また、z≦20の条
件は、飽和磁束密度を低下させないため、及び、上記磁
性合金膜の内部応力をあまり大きくしないために必要な
条件である。
【0010】本発明の第2態様にかかる磁気ヘッドはコ
バルト系のものであって、バックコアがフェライトより
なり、磁気ギャップ近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはCo、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 65≦x≦85、 10≦y≦25、 0<z≦15、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。
バルト系のものであって、バックコアがフェライトより
なり、磁気ギャップ近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはCo、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 65≦x≦85、 10≦y≦25、 0<z≦15、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。
【0011】本発明の第3態様にかかる磁気ヘッドは鉄
系のものであって、バックコアがフェライトよりなり、
磁気ギャップ近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFe、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 70≦x≦94、 5≦y≦20、 5≦z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。
系のものであって、バックコアがフェライトよりなり、
磁気ギャップ近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFe、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 70≦x≦94、 5≦y≦20、 5≦z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。
【0012】本発明の第4態様にかかる磁気ヘッドの磁
性合金膜がFe−Ta−Nのものであって、バックコア
がフェライトよりなり、磁気ギャップ近傍に膜全体の平
均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFe、MはTa、Nは窒素で、x、y、
zは原子パーセントを表し、それぞれ 75≦x≦85、 8≦y≦13、 8≦z≦13、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。本発明の第
5態様においては、上記態様において、上記フェライト
コアとの界面部の上記磁性合金膜に、磁性合金膜全体に
含まれる窒素の平均濃度より2倍以上10倍以下だけ高
い酸素拡散防止部を設けている。
性合金膜がFe−Ta−Nのものであって、バックコア
がフェライトよりなり、磁気ギャップ近傍に膜全体の平
均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFe、MはTa、Nは窒素で、x、y、
zは原子パーセントを表し、それぞれ 75≦x≦85、 8≦y≦13、 8≦z≦13、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜を有する磁気ヘッドに
おいて、上記フェライトコアとの界面部の上記磁性合金
膜に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度より高
い酸素拡散防止部を設けるようにしている。本発明の第
5態様においては、上記態様において、上記フェライト
コアとの界面部の上記磁性合金膜に、磁性合金膜全体に
含まれる窒素の平均濃度より2倍以上10倍以下だけ高
い酸素拡散防止部を設けている。
【0013】本発明の第6態様においては、上記各態様
において、好適には、上記酸素拡散防止部は、上記フェ
ライトコアの表面から0.03μm以上の上記磁性合金
膜に設けられ、かつ、上記酸素拡散防止部の窒素濃度
は、上記磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度の2
倍以上10倍以下であるようにしている。本発明の第7
態様において、第6態様において、上記酸素拡散防止部
は、上記フェライトコアの表面から0.03μm以上
0.5μm以内の上記磁性合金膜に設けられ、かつ、上
記酸素拡散防止部の窒素濃度は、上記磁性合金膜全体に
含まれる窒素の平均濃度の2倍以上10倍以下であるよ
うにしている。
において、好適には、上記酸素拡散防止部は、上記フェ
ライトコアの表面から0.03μm以上の上記磁性合金
膜に設けられ、かつ、上記酸素拡散防止部の窒素濃度
は、上記磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度の2
倍以上10倍以下であるようにしている。本発明の第7
態様において、第6態様において、上記酸素拡散防止部
は、上記フェライトコアの表面から0.03μm以上
0.5μm以内の上記磁性合金膜に設けられ、かつ、上
記酸素拡散防止部の窒素濃度は、上記磁性合金膜全体に
含まれる窒素の平均濃度の2倍以上10倍以下であるよ
うにしている。
【0014】本発明の第8態様においては、上記各態様
において、上記フェライトコアと上記酸素拡散防止部と
の界面部に、SiO2あるいはAl2O3よりなる酸素
拡散防止層を0.5nm以上10nm以下有するように
している。
において、上記フェライトコアと上記酸素拡散防止部と
の界面部に、SiO2あるいはAl2O3よりなる酸素
拡散防止層を0.5nm以上10nm以下有するように
している。
【0015】また、本発明の第9態様においては、上記
各態様の磁気ヘッドの製造方法であって、磁性材ターゲ
ットを用い、アルゴンと窒素の混合ガス雰囲気中で反応
性スパッタリングにより磁性合金膜をフェライトコア上
に形成するとき、第1段階として、混合ガス雰囲気中の
窒素ガス分圧比を20%以上に制御して初期膜厚0.0
2μm以上0.1μm以下の上記磁性合金膜の一部を形
成し、その後、第2段階として、窒素ガス分圧比を5%
以下に制御して上記磁性合金膜の残りの部分を形成する
ようにしている。ただし、窒素ガス分圧比:η=PN2
/PTotal×100[%]であり、ここで、PN2:窒素
ガス分圧、PTotal:スパッタ圧力である。本発明の第
10態様においては、上記態様において、上記第1段階
として、混合ガス雰囲気中の窒素ガス分圧比を20%以
上50%以下に制御して初期膜厚0.02μm以上0.
1μm以下の上記磁性合金膜の一部を形成するようにし
ている。また、本発明の第11態様においては、上記態
様において、上記第2段階として、窒素ガス分圧比を5
%以下に制御して上記磁性合金膜の残りの部分として3
μm以上の厚さの膜を形成するようにしている。
各態様の磁気ヘッドの製造方法であって、磁性材ターゲ
ットを用い、アルゴンと窒素の混合ガス雰囲気中で反応
性スパッタリングにより磁性合金膜をフェライトコア上
に形成するとき、第1段階として、混合ガス雰囲気中の
窒素ガス分圧比を20%以上に制御して初期膜厚0.0
2μm以上0.1μm以下の上記磁性合金膜の一部を形
成し、その後、第2段階として、窒素ガス分圧比を5%
以下に制御して上記磁性合金膜の残りの部分を形成する
ようにしている。ただし、窒素ガス分圧比:η=PN2
/PTotal×100[%]であり、ここで、PN2:窒素
ガス分圧、PTotal:スパッタ圧力である。本発明の第
10態様においては、上記態様において、上記第1段階
として、混合ガス雰囲気中の窒素ガス分圧比を20%以
上50%以下に制御して初期膜厚0.02μm以上0.
1μm以下の上記磁性合金膜の一部を形成するようにし
ている。また、本発明の第11態様においては、上記態
様において、上記第2段階として、窒素ガス分圧比を5
%以下に制御して上記磁性合金膜の残りの部分として3
μm以上の厚さの膜を形成するようにしている。
【0016】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドによれば、疑似ギャ
ップ対策として、フェライトコアと磁性合金膜との界面
部に窒素濃度の高い酸素拡散防止部を設けたことによ
り、フェライトコアと磁性合金膜との界面部を磁気ギャ
ップに対して傾けたり、あるいは波状にする必要がな
い。また、必ずしも上記界面部にSiO2やAl2O3
等の拡散防止膜を形成する必要もなく、フェライトコア
と磁性合金膜との界面部での酸素の相互拡散が防止で
き、界面部が磁気ギャップと平行でも疑似ギャップを安
定的に実用レベル以下すなわち実用できない程度まで抑
制できる。さらに、磁性合金膜に窒素濃度の高い酸素拡
散防止部を形成するだけの単一の磁性合金膜からなるの
で量産に適し、磁性ギャップが問題にならない平行MI
Gヘッドを安定して低コストにて生産できる。また、上
記高窒素濃度の酸素拡散防止部をフェライトコア表面か
ら、少なくとも0.03μm以上、好ましくは0.5μ
m以内の磁性合金膜とし、かつ、その窒素濃度を磁性合
金膜全体の平均窒素濃度の例えば2倍以上10倍以下と
すれば、上記界面部に透磁率の低下した非磁性に近い層
の形成を防止しながら、疑似ギャップの発生を確実に抑
制することができる。また、フェライトコアと磁性合金
膜との界面部にSiO2あるいはAl2O3よりなる拡
散防止膜を0.5nm以上10nm以下の膜厚で介在さ
せるようにすれば、さらにより確実に疑似ギャップの発
生を抑制することができる。また、本発明の磁気ヘッド
の製造方法によれば、スパッタリング中の窒素濃度を2
段階制御するだけの非常に簡単な方法で上記磁気ヘッド
を製造でき、低コストにて歩留り良く安定に上記磁気ヘ
ッドの量産が可能となる。
ップ対策として、フェライトコアと磁性合金膜との界面
部に窒素濃度の高い酸素拡散防止部を設けたことによ
り、フェライトコアと磁性合金膜との界面部を磁気ギャ
ップに対して傾けたり、あるいは波状にする必要がな
い。また、必ずしも上記界面部にSiO2やAl2O3
等の拡散防止膜を形成する必要もなく、フェライトコア
と磁性合金膜との界面部での酸素の相互拡散が防止で
き、界面部が磁気ギャップと平行でも疑似ギャップを安
定的に実用レベル以下すなわち実用できない程度まで抑
制できる。さらに、磁性合金膜に窒素濃度の高い酸素拡
散防止部を形成するだけの単一の磁性合金膜からなるの
で量産に適し、磁性ギャップが問題にならない平行MI
Gヘッドを安定して低コストにて生産できる。また、上
記高窒素濃度の酸素拡散防止部をフェライトコア表面か
ら、少なくとも0.03μm以上、好ましくは0.5μ
m以内の磁性合金膜とし、かつ、その窒素濃度を磁性合
金膜全体の平均窒素濃度の例えば2倍以上10倍以下と
すれば、上記界面部に透磁率の低下した非磁性に近い層
の形成を防止しながら、疑似ギャップの発生を確実に抑
制することができる。また、フェライトコアと磁性合金
膜との界面部にSiO2あるいはAl2O3よりなる拡
散防止膜を0.5nm以上10nm以下の膜厚で介在さ
せるようにすれば、さらにより確実に疑似ギャップの発
生を抑制することができる。また、本発明の磁気ヘッド
の製造方法によれば、スパッタリング中の窒素濃度を2
段階制御するだけの非常に簡単な方法で上記磁気ヘッド
を製造でき、低コストにて歩留り良く安定に上記磁気ヘ
ッドの量産が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態にかか
る磁気ヘッド及びその製造方法を添付図面に基づいて詳
細に説明する。以下、本発明の実施形態にかかる磁気ヘ
ッドおよびその製造方法について、図1〜図4を参照し
て説明する。
る磁気ヘッド及びその製造方法を添付図面に基づいて詳
細に説明する。以下、本発明の実施形態にかかる磁気ヘ
ッドおよびその製造方法について、図1〜図4を参照し
て説明する。
【0018】(第1実施形態)図1(a)に本発明の第
1実施形態にかかるのMIGヘッドの正面図を示し、図
1(b)に上記第1実施形態にかかるMIGヘッドのフ
ェライトコアとFe−Ta−N合金膜との界面拡散状態
をオージェ電子分光法のデプスプロファイル(Fe、
N、Oの信号のみ抜粋)により分析した結果を示す。図
1(a)の磁気ヘッドにおいて、1はフェライトコア、
2は磁性合金膜、3はSiO2等よりなる磁気ギャッ
プ、4はコア接合用ガラス、5は高窒素濃度の磁性合金
膜(酸素拡散防止部)である。バックコア1はフェライ
トよりなり、磁気ギャップ(3)近傍に膜全体の平均組
成が次式 TxMyNz (ただし、TはFeあるいはCo、MはNb、Zr、T
a、Hf、Cr、W、Moよりなる群から選択された少
なくとも1種の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パ
ーセントを表し、それぞれ 65≦x≦94、 5≦y≦25、 0<z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記フェライトコア1との界面部の上記磁性
合金膜2に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度
より高い酸素拡散防止部5を設けている。この高窒素濃
度の磁性合金膜である酸素拡散防止部5の膜厚は、磁性
合金膜2の膜厚が数μm程度であるのに対して0.03
μm未満では実質上効果がないため、0.03μm以上
とするのが好ましいとともに、さらに、0.5μm以下
であることが好ましく、本第1実施形態では0.04μ
m程度としている。図1(b)から分かるように、本第
1実施形態ではSiO2やAl2O3等の拡散防止膜を
使用しなくても、フェライトコア1と磁性合金膜2との
間の界面部での酸素の相互拡散がほぼ防止できている。
つまり、フェライトコア1上に形成される磁性合金膜2
の内、フェライトコア1の表面から0.5μm以内の磁
性合金膜の酸素拡散防止部5の窒素濃度を磁性合金膜全
体の平均窒素濃度の2倍以上10倍以下の高濃度に調整
することで、界面部での透磁率の低下した非磁性に近い
層の形成を防止しながら、疑似ギャップの発生を抑制す
ることが可能となる。この構成で作成したMIGヘッド
の疑似信号は0.7dB以下と良好な特性を示した。な
お、図1(b)ではフェライトコア1の表面から0.2
μmの範囲のデプスプロファイルを示している。ここ
で、上記第1実施形態において、x≦94、y≧5の条
件は、上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件
である。また、x≧65、y≦25の条件は、上記磁性
合金膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条
件である。また、z>0の条件は、疑似ギャップ抑制に
必要な条件である。また、z≦20の条件は、飽和磁束
密度を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内
部応力をあまり大きくしないために必要な条件である。
上記第1実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁
性合金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上
記界面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑
制するという作用を有する。
1実施形態にかかるのMIGヘッドの正面図を示し、図
1(b)に上記第1実施形態にかかるMIGヘッドのフ
ェライトコアとFe−Ta−N合金膜との界面拡散状態
をオージェ電子分光法のデプスプロファイル(Fe、
N、Oの信号のみ抜粋)により分析した結果を示す。図
1(a)の磁気ヘッドにおいて、1はフェライトコア、
2は磁性合金膜、3はSiO2等よりなる磁気ギャッ
プ、4はコア接合用ガラス、5は高窒素濃度の磁性合金
膜(酸素拡散防止部)である。バックコア1はフェライ
トよりなり、磁気ギャップ(3)近傍に膜全体の平均組
成が次式 TxMyNz (ただし、TはFeあるいはCo、MはNb、Zr、T
a、Hf、Cr、W、Moよりなる群から選択された少
なくとも1種の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パ
ーセントを表し、それぞれ 65≦x≦94、 5≦y≦25、 0<z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記フェライトコア1との界面部の上記磁性
合金膜2に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度
より高い酸素拡散防止部5を設けている。この高窒素濃
度の磁性合金膜である酸素拡散防止部5の膜厚は、磁性
合金膜2の膜厚が数μm程度であるのに対して0.03
μm未満では実質上効果がないため、0.03μm以上
とするのが好ましいとともに、さらに、0.5μm以下
であることが好ましく、本第1実施形態では0.04μ
m程度としている。図1(b)から分かるように、本第
1実施形態ではSiO2やAl2O3等の拡散防止膜を
使用しなくても、フェライトコア1と磁性合金膜2との
間の界面部での酸素の相互拡散がほぼ防止できている。
つまり、フェライトコア1上に形成される磁性合金膜2
の内、フェライトコア1の表面から0.5μm以内の磁
性合金膜の酸素拡散防止部5の窒素濃度を磁性合金膜全
体の平均窒素濃度の2倍以上10倍以下の高濃度に調整
することで、界面部での透磁率の低下した非磁性に近い
層の形成を防止しながら、疑似ギャップの発生を抑制す
ることが可能となる。この構成で作成したMIGヘッド
の疑似信号は0.7dB以下と良好な特性を示した。な
お、図1(b)ではフェライトコア1の表面から0.2
μmの範囲のデプスプロファイルを示している。ここ
で、上記第1実施形態において、x≦94、y≧5の条
件は、上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件
である。また、x≧65、y≦25の条件は、上記磁性
合金膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条
件である。また、z>0の条件は、疑似ギャップ抑制に
必要な条件である。また、z≦20の条件は、飽和磁束
密度を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内
部応力をあまり大きくしないために必要な条件である。
上記第1実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁
性合金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上
記界面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑
制するという作用を有する。
【0019】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態にかかる磁気ヘッドは、上記第1実施形態の上記磁
気ヘッドがコバルト系のものである。この第2実施形態
では、上記バックコア1がフェライトよりなり、磁気ギ
ャップ3近傍に膜全体の平均組成が次式: TxMyNz (ただし、TはCo、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 65≦x≦85、 10≦y≦25、 0<z≦15、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記磁性合金膜2と上記フェライトコア1と
の界面部に磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り2倍以上10倍以下だけ窒素濃度の高い磁性合金膜の
酸素拡散防止部5を設けるようにしている。ここで、上
記第2実施形態において、x≦85、y≧10の条件
は、上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件で
ある。また、x≧65、y≦25の条件は、上記磁性合
金膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条件
である。また、z>0の条件は、疑似ギャップ抑制に必
要な条件である。また、z≦15の条件は、飽和磁束密
度を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内部
応力をあまり大きくしないために必要な条件である。上
記第2実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁性
合金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上記
界面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑制
するという作用を有する。
形態にかかる磁気ヘッドは、上記第1実施形態の上記磁
気ヘッドがコバルト系のものである。この第2実施形態
では、上記バックコア1がフェライトよりなり、磁気ギ
ャップ3近傍に膜全体の平均組成が次式: TxMyNz (ただし、TはCo、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 65≦x≦85、 10≦y≦25、 0<z≦15、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記磁性合金膜2と上記フェライトコア1と
の界面部に磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り2倍以上10倍以下だけ窒素濃度の高い磁性合金膜の
酸素拡散防止部5を設けるようにしている。ここで、上
記第2実施形態において、x≦85、y≧10の条件
は、上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件で
ある。また、x≧65、y≦25の条件は、上記磁性合
金膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条件
である。また、z>0の条件は、疑似ギャップ抑制に必
要な条件である。また、z≦15の条件は、飽和磁束密
度を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内部
応力をあまり大きくしないために必要な条件である。上
記第2実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁性
合金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上記
界面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑制
するという作用を有する。
【0020】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態にかかる磁気ヘッドは、上記第1実施形態の上記磁
気ヘッドが鉄系のものである。この第3実施形態では、
上記バックコア1がフェライトよりなり、磁気ギャップ
3近傍に膜全体の平均組成が次式: TxMyNz (ただし、TはFe、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 70≦x≦94、 5≦y≦20、 5≦z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記磁性合金膜2と上記フェライトコア1と
の界面部に磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り2倍以上10倍以下だけ窒素濃度の高い磁性合金膜の
酸素拡散防止部5を設けるようにしている。ここで、上
記第3実施形態において、x≦94、y≧5の条件は、
上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件であ
る。また、x≧70、y≦20の条件は、上記磁性合金
膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条件で
ある。また、z≧5の条件は、疑似ギャップ抑制に必要
な条件である。また、z≦20の条件は、飽和磁束密度
を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内部応
力をあまり大きくしないために必要な条件である。上記
第3実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁性合
金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上記界
面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑制す
るという作用を有する。
形態にかかる磁気ヘッドは、上記第1実施形態の上記磁
気ヘッドが鉄系のものである。この第3実施形態では、
上記バックコア1がフェライトよりなり、磁気ギャップ
3近傍に膜全体の平均組成が次式: TxMyNz (ただし、TはFe、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 70≦x≦94、 5≦y≦20、 5≦z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記磁性合金膜2と上記フェライトコア1と
の界面部に磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り2倍以上10倍以下だけ窒素濃度の高い磁性合金膜の
酸素拡散防止部5を設けるようにしている。ここで、上
記第3実施形態において、x≦94、y≧5の条件は、
上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件であ
る。また、x≧70、y≦20の条件は、上記磁性合金
膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条件で
ある。また、z≧5の条件は、疑似ギャップ抑制に必要
な条件である。また、z≦20の条件は、飽和磁束密度
を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内部応
力をあまり大きくしないために必要な条件である。上記
第3実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁性合
金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上記界
面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑制す
るという作用を有する。
【0021】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態にかかる磁気ヘッドは、上記第1実施形態の上記磁
気ヘッドの磁性合金膜がFe−Ta−Nである場合であ
る。この第4実施形態では、上記バックコア1がフェラ
イトよりなり、磁気ギャップ3近傍に膜全体の平均組成
が次式: TxMyNz(ただし、TはFe、MはT
a、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表し、
それぞれ 75≦x≦85、 8≦y≦13、 8≦z≦13、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記磁性合金膜2と上記フェライトコア1と
の界面部に磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り2倍以上10倍以下だけ窒素濃度の高い磁性合金膜の
酸素拡散防止部5を設けるようにしている。ここで、上
記第4実施形態において、x≦85、y≧8の条件は、
上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件であ
る。また、x≧75、y≦13の条件は、上記磁性合金
膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条件で
ある。また、z≧8の条件は、疑似ギャップ抑制に必要
な条件である。また、z≦13の条件は、飽和磁束密度
を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内部応
力をあまり大きくしないために必要な条件である。上記
第4実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁性合
金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上記界
面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑制す
るという作用を有する。
形態にかかる磁気ヘッドは、上記第1実施形態の上記磁
気ヘッドの磁性合金膜がFe−Ta−Nである場合であ
る。この第4実施形態では、上記バックコア1がフェラ
イトよりなり、磁気ギャップ3近傍に膜全体の平均組成
が次式: TxMyNz(ただし、TはFe、MはT
a、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表し、
それぞれ 75≦x≦85、 8≦y≦13、 8≦z≦13、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜2を有する磁気ヘッド
において、上記磁性合金膜2と上記フェライトコア1と
の界面部に磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り2倍以上10倍以下だけ窒素濃度の高い磁性合金膜の
酸素拡散防止部5を設けるようにしている。ここで、上
記第4実施形態において、x≦85、y≧8の条件は、
上記磁性合金膜2が軟磁性を示すのに必要な条件であ
る。また、x≧75、y≦13の条件は、上記磁性合金
膜2が充分に高い飽和磁束密度を示すのに必要な条件で
ある。また、z≧8の条件は、疑似ギャップ抑制に必要
な条件である。また、z≦13の条件は、飽和磁束密度
を低下させないため、及び、上記磁性合金膜2の内部応
力をあまり大きくしないために必要な条件である。上記
第4実施形態によれば、上記フェライトコア1と磁性合
金膜2との界面部での酸素の相互拡散を防止し、上記界
面部が磁気ギャップ3と平行でも疑似ギャップを抑制す
るという作用を有する。
【0022】次に、本発明の第4実施形態にかかるFe
−Ta−N合金膜を有する磁気ヘッドを製造する方法に
ついて図2、図3を参照して説明する。図2に磁性合金
膜を形成するための反応性スパッタリング装置の概略構
成を示し、図3はスパッタリング中のArおよびN2ガ
ス流量の制御方法を示す。なお、この製造方法は、ター
ゲットの材質、真空チャンバー内の圧力、窒素ガス分圧
比、スパッタ時間などを適宜選択することにより、他の
実施形態にも適用可能である。図2において、Fe−T
a製のターゲット11は、絶縁材12を介して真空チャ
ンバー13に設置されたスパッタリング電極14に取り
付けられている。スパッタリング電極14には、直流あ
るいは交流のスパッタリング用電源15が接続されてい
る。フェライトコア16は、スパッタリング電極14と
対向した位置に配設され、冷却水等による基板冷却機構
を備えた基板ホルダー17に取り付けられている。スパ
ッタリング電極14と基板ホルダー17との間には、プ
リスパッタ中にフェライトコア16に薄膜が形成される
のを防ぐためのシャッター18が設置されている。上記
真空チャンバー13には、真空ポンプ19を中心とした
真空排気系が圧力調整バルブ20を介して設置され、さ
らにはArガス源21およびN2ガス源22がそれぞれ
独立にガス流量制御器23、24を介して接続されてい
る。
−Ta−N合金膜を有する磁気ヘッドを製造する方法に
ついて図2、図3を参照して説明する。図2に磁性合金
膜を形成するための反応性スパッタリング装置の概略構
成を示し、図3はスパッタリング中のArおよびN2ガ
ス流量の制御方法を示す。なお、この製造方法は、ター
ゲットの材質、真空チャンバー内の圧力、窒素ガス分圧
比、スパッタ時間などを適宜選択することにより、他の
実施形態にも適用可能である。図2において、Fe−T
a製のターゲット11は、絶縁材12を介して真空チャ
ンバー13に設置されたスパッタリング電極14に取り
付けられている。スパッタリング電極14には、直流あ
るいは交流のスパッタリング用電源15が接続されてい
る。フェライトコア16は、スパッタリング電極14と
対向した位置に配設され、冷却水等による基板冷却機構
を備えた基板ホルダー17に取り付けられている。スパ
ッタリング電極14と基板ホルダー17との間には、プ
リスパッタ中にフェライトコア16に薄膜が形成される
のを防ぐためのシャッター18が設置されている。上記
真空チャンバー13には、真空ポンプ19を中心とした
真空排気系が圧力調整バルブ20を介して設置され、さ
らにはArガス源21およびN2ガス源22がそれぞれ
独立にガス流量制御器23、24を介して接続されてい
る。
【0023】以上のように準備された反応性スパッタリ
ング装置において、まず真空ポンプ19により真空チャ
ンバー13内を10−7Torr程度まで排気する。次
に、ガス流量制御器23を介してArガス源21からA
rガスを真空チャンバー13内に導入し、圧力調整バル
ブ20により真空チャンバー13内の圧力を10−2〜
10−3Torr程度のスパッタ圧力に保つ。ここで、
スパッタリング電極14に接続された直流あるいは交流
のスパッタリング用電源15により、負の高圧または高
周波電圧を上記スパッタリング電極14に印加すること
によりターゲット11近傍でプラズマが発生し、スパッ
タリングが始まる。この状態ではシャッター18は閉じ
られている。10分程度、ターゲット11表面の不純物
を除去するためのプリスパッタを行った後、スパッタ電
力を設定し、ガス流量制御器24を介してN2ガス源2
2からN2ガスを真空チャンバー13内に導入し、圧力
調整バルブ20を併用して窒素ガス分圧比を20%以
上、好ましくは50%以下に保つ。20%未満であれ
ば、拡散防止効果が不十分であり、50%を越えると窒
素濃度が高すぎて膜の特性が失われる可能性があるから
である。ここで、シャッター18を開くと、スパッタリ
ング現象によりターゲット11から飛び出したFeおよ
びTaが放電ガス中のNと反応しフェライトコア16上
にFe−Ta−N合金膜を形成する。
ング装置において、まず真空ポンプ19により真空チャ
ンバー13内を10−7Torr程度まで排気する。次
に、ガス流量制御器23を介してArガス源21からA
rガスを真空チャンバー13内に導入し、圧力調整バル
ブ20により真空チャンバー13内の圧力を10−2〜
10−3Torr程度のスパッタ圧力に保つ。ここで、
スパッタリング電極14に接続された直流あるいは交流
のスパッタリング用電源15により、負の高圧または高
周波電圧を上記スパッタリング電極14に印加すること
によりターゲット11近傍でプラズマが発生し、スパッ
タリングが始まる。この状態ではシャッター18は閉じ
られている。10分程度、ターゲット11表面の不純物
を除去するためのプリスパッタを行った後、スパッタ電
力を設定し、ガス流量制御器24を介してN2ガス源2
2からN2ガスを真空チャンバー13内に導入し、圧力
調整バルブ20を併用して窒素ガス分圧比を20%以
上、好ましくは50%以下に保つ。20%未満であれ
ば、拡散防止効果が不十分であり、50%を越えると窒
素濃度が高すぎて膜の特性が失われる可能性があるから
である。ここで、シャッター18を開くと、スパッタリ
ング現象によりターゲット11から飛び出したFeおよ
びTaが放電ガス中のNと反応しフェライトコア16上
にFe−Ta−N合金膜を形成する。
【0024】実際の成膜工程は、図3に示すように、ま
ず第1段階として、シャッター18を開き、窒素ガス分
圧比20%〜50%で拡散防止用の高窒素濃度のFe−
Ta−N合金膜を、スパッタ時間を管理して0.02μ
m〜0.1μmだけフェライトコア16上に形成して、
磁性合金膜の酸素拡散防止部5の一部を形成する。次
に、第2段階として軟磁性および高飽和磁束密度を得る
ため、窒素ガス分圧比を5%以下、例えば、3%〜5%
に保ち、やはりスパッタ時間を管理して規定の膜厚の薄
膜がフェライトコア16に形成されるまでスパッタリン
グを行い、上記磁性合金膜の酸素拡散防止部5の残りの
部分、例えば、1μm程度では特性で発揮できないため
少なくとも3μm以上、例えば具体的な数値例としては
9μmの厚さの膜を形成する。ただし、窒素ガス分圧比
は、η=PN2/PTotal×100[%]で求められ、P
N2は窒素ガス分圧、PTotalはスパッタ圧力である。以
上のように、上記第1実施形態にかかるMIGヘッドに
使用する高濃度の磁性合金膜の酸素拡散防止部5はスパ
ッタリング中に窒素濃度を2段階制御するだけの非常に
簡単な方法で得ることができる。
ず第1段階として、シャッター18を開き、窒素ガス分
圧比20%〜50%で拡散防止用の高窒素濃度のFe−
Ta−N合金膜を、スパッタ時間を管理して0.02μ
m〜0.1μmだけフェライトコア16上に形成して、
磁性合金膜の酸素拡散防止部5の一部を形成する。次
に、第2段階として軟磁性および高飽和磁束密度を得る
ため、窒素ガス分圧比を5%以下、例えば、3%〜5%
に保ち、やはりスパッタ時間を管理して規定の膜厚の薄
膜がフェライトコア16に形成されるまでスパッタリン
グを行い、上記磁性合金膜の酸素拡散防止部5の残りの
部分、例えば、1μm程度では特性で発揮できないため
少なくとも3μm以上、例えば具体的な数値例としては
9μmの厚さの膜を形成する。ただし、窒素ガス分圧比
は、η=PN2/PTotal×100[%]で求められ、P
N2は窒素ガス分圧、PTotalはスパッタ圧力である。以
上のように、上記第1実施形態にかかるMIGヘッドに
使用する高濃度の磁性合金膜の酸素拡散防止部5はスパ
ッタリング中に窒素濃度を2段階制御するだけの非常に
簡単な方法で得ることができる。
【0025】(第5実施形態)本発明の第5実施形態に
おいては、上記第1〜4実施形態において、上記フェラ
イトコア1と上記窒素濃度の高い磁性合金膜の酸素拡散
防止部5との界面部に、SiO2あるいはAl2O3よ
りなる酸素拡散防止膜6を0.5nm以上10nm以下
有するようにしている。0.5nm未満では薄過ぎて拡
散防止の機能が不十分であり、また、非磁性であるSi
O2やAl2O3が10nmを越えるときには厚過ぎてそ
れ自体が疑似ギャップの原因となるためである。すなわ
ち、図4(a)に本第5実施形態にかかるMIGヘッド
の正面図を示し、図4(b)に第5実施形態にかかるM
IGヘッドのフェライトコアとFe−Ta−N合金膜と
の界面拡散状態をオージェ電子分光法のデプスプロファ
イル(Fe、N、O、Siの信号のみ抜粋)により分析
した結果を示す。図4(a)において、1はフェライト
コア、2は磁性合金膜、3はSiO2等よりなる磁気ギ
ャップ、4はコア接合用ガラス、5は高窒素濃度の磁性
合金膜の酸素拡散防止部、6はSiO2あるいはAl2
O3よりなる上記拡散防止膜であり、スパッタリング等
の薄膜形成法により形成される。高窒素濃度の磁性合金
膜の酸素拡散防止部5の膜厚は、磁性合金膜2の膜厚が
数μm程度であるのに対して、0.5μm以下であり、
本第5実施形態では0.04μm程度としている。ま
た、フェライトコア1とFe−Ta−N膜2の界面部に
SiO2を約7nm、拡散防止膜6として介在させるこ
とにより、界面部での相互拡散の防止をさらに確実なも
のとして、疑似ギャップの発生を抑制している。
おいては、上記第1〜4実施形態において、上記フェラ
イトコア1と上記窒素濃度の高い磁性合金膜の酸素拡散
防止部5との界面部に、SiO2あるいはAl2O3よ
りなる酸素拡散防止膜6を0.5nm以上10nm以下
有するようにしている。0.5nm未満では薄過ぎて拡
散防止の機能が不十分であり、また、非磁性であるSi
O2やAl2O3が10nmを越えるときには厚過ぎてそ
れ自体が疑似ギャップの原因となるためである。すなわ
ち、図4(a)に本第5実施形態にかかるMIGヘッド
の正面図を示し、図4(b)に第5実施形態にかかるM
IGヘッドのフェライトコアとFe−Ta−N合金膜と
の界面拡散状態をオージェ電子分光法のデプスプロファ
イル(Fe、N、O、Siの信号のみ抜粋)により分析
した結果を示す。図4(a)において、1はフェライト
コア、2は磁性合金膜、3はSiO2等よりなる磁気ギ
ャップ、4はコア接合用ガラス、5は高窒素濃度の磁性
合金膜の酸素拡散防止部、6はSiO2あるいはAl2
O3よりなる上記拡散防止膜であり、スパッタリング等
の薄膜形成法により形成される。高窒素濃度の磁性合金
膜の酸素拡散防止部5の膜厚は、磁性合金膜2の膜厚が
数μm程度であるのに対して、0.5μm以下であり、
本第5実施形態では0.04μm程度としている。ま
た、フェライトコア1とFe−Ta−N膜2の界面部に
SiO2を約7nm、拡散防止膜6として介在させるこ
とにより、界面部での相互拡散の防止をさらに確実なも
のとして、疑似ギャップの発生を抑制している。
【0026】図4(b)から分かるように、本第5実施
形態では、フェライトコア1の表面から0.5μm程度
の磁性合金膜の酸素拡散防止部5の窒素濃度を磁性合金
膜全体の平均窒素濃度の2倍以上10倍以下に調整する
ことと、0.5nm以上10nm以下の膜厚のSiO2
あるいはAl2O3よりなる拡散防止膜の併用により、
界面部での透磁率の低下した非磁性に近い層の形成を防
止しながら、さらに拡散防止膜の働きで、疑似ギャップ
の発生を、より確実に抑制することが可能となる。この
構成で作成したMIGヘッドの疑似信号も、やはり0.
7dB以下と良好な特性を示した。なお、図4(b)で
はフェライトコア1の表面から0.2μmの範囲のデプ
スプロファイルを示している。尚、上記各実施形態にお
いて、上記窒素濃度の高い磁性合金膜の酸素拡散防止部
5は、上記フェライトコア1の表面から0.5μm以内
の上記磁性合金膜2に設けられ、かつ、上記磁性合金膜
の酸素拡散防止部5の窒素濃度は、上記酸素拡散防止部
5を含む上記磁性合金膜全体の窒素濃度の2倍以上10
倍以下であることか好ましい。ここで、上記酸素拡散防
止部5が上記フェライトコア1の表面から0.5μmを
越える場合には、磁性合金膜全体に対して窒素濃度の高
い領域が占める割合が大きくなり、膜全体での窒素濃度
が高くなり過ぎるため、磁気特性が損なわれる可能性が
あるため、酸素拡散防止部5はフェライトコア1の表面
から0.5μm以下とするのが好ましい。また、酸素拡
散防止部5の窒素濃度が2倍以上10倍以下とするの
は、2倍未満では、拡散防止の機能が不十分であり、1
0倍を越えるときには、窒素濃度が高くなり過ぎるた
め、磁気特性が損なわれるためである。
形態では、フェライトコア1の表面から0.5μm程度
の磁性合金膜の酸素拡散防止部5の窒素濃度を磁性合金
膜全体の平均窒素濃度の2倍以上10倍以下に調整する
ことと、0.5nm以上10nm以下の膜厚のSiO2
あるいはAl2O3よりなる拡散防止膜の併用により、
界面部での透磁率の低下した非磁性に近い層の形成を防
止しながら、さらに拡散防止膜の働きで、疑似ギャップ
の発生を、より確実に抑制することが可能となる。この
構成で作成したMIGヘッドの疑似信号も、やはり0.
7dB以下と良好な特性を示した。なお、図4(b)で
はフェライトコア1の表面から0.2μmの範囲のデプ
スプロファイルを示している。尚、上記各実施形態にお
いて、上記窒素濃度の高い磁性合金膜の酸素拡散防止部
5は、上記フェライトコア1の表面から0.5μm以内
の上記磁性合金膜2に設けられ、かつ、上記磁性合金膜
の酸素拡散防止部5の窒素濃度は、上記酸素拡散防止部
5を含む上記磁性合金膜全体の窒素濃度の2倍以上10
倍以下であることか好ましい。ここで、上記酸素拡散防
止部5が上記フェライトコア1の表面から0.5μmを
越える場合には、磁性合金膜全体に対して窒素濃度の高
い領域が占める割合が大きくなり、膜全体での窒素濃度
が高くなり過ぎるため、磁気特性が損なわれる可能性が
あるため、酸素拡散防止部5はフェライトコア1の表面
から0.5μm以下とするのが好ましい。また、酸素拡
散防止部5の窒素濃度が2倍以上10倍以下とするの
は、2倍未満では、拡散防止の機能が不十分であり、1
0倍を越えるときには、窒素濃度が高くなり過ぎるた
め、磁気特性が損なわれるためである。
【0027】本発明の上記各実施形態によれば、MIG
ヘッドの上記フェライトコア1と上記磁性合金膜2との
界面部に窒素濃度の高い窒化合金膜の酸素拡散防止部5
を設けることにより、フェライトコア1と磁性合金膜2
との界面部での酸素の相互拡散が抑制でき、界面部が磁
気ギャップ3と平行であるにもかかわらず疑似ギャップ
が生じにくくなる。また、磁性合金膜2に窒素濃度の高
い磁性合金膜の酸素拡散防止部5を形成するだけの単一
の磁性合金膜からなるので、量産に適し、磁気ギャップ
が問題にならない平行MIGヘッドを安定して低コスト
にて生産できる。
ヘッドの上記フェライトコア1と上記磁性合金膜2との
界面部に窒素濃度の高い窒化合金膜の酸素拡散防止部5
を設けることにより、フェライトコア1と磁性合金膜2
との界面部での酸素の相互拡散が抑制でき、界面部が磁
気ギャップ3と平行であるにもかかわらず疑似ギャップ
が生じにくくなる。また、磁性合金膜2に窒素濃度の高
い磁性合金膜の酸素拡散防止部5を形成するだけの単一
の磁性合金膜からなるので、量産に適し、磁気ギャップ
が問題にならない平行MIGヘッドを安定して低コスト
にて生産できる。
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる磁気ヘッドを
示し、(a)は正面図、(b)はそのフェライトコアと
磁性合金膜との界面のオージェ電子分光法によるデプス
プロファイルを示す図である。
示し、(a)は正面図、(b)はそのフェライトコアと
磁性合金膜との界面のオージェ電子分光法によるデプス
プロファイルを示す図である。
【図2】 上記第1実施形態にかかる磁気ヘッドの製造
方法に使用する反応性スパッタリング装置の概略構成図
である。
方法に使用する反応性スパッタリング装置の概略構成図
である。
【図3】 上記第1実施形態にかかる製造方法における
スパッタリング中のArおよびN2ガス流量の制御法の
説明図である。
スパッタリング中のArおよびN2ガス流量の制御法の
説明図である。
【図4】 本発明の第5実施形態にかかる磁気ヘッドを
示し、(a)は正面図、(b)はそのフェライトコアと
磁性合金膜との界面のオージェ電子分光法によるデプス
プロファイルを示す図である。
示し、(a)は正面図、(b)はそのフェライトコアと
磁性合金膜との界面のオージェ電子分光法によるデプス
プロファイルを示す図である。
【図5】 従来例の磁気ヘッドを示し、(a)は平行M
IGヘッドの正面図、(b)はそのフェライトコアと磁
性合金膜との界面のオージェ電子分光法によるデプスプ
ロファイルを示す図である。
IGヘッドの正面図、(b)はそのフェライトコアと磁
性合金膜との界面のオージェ電子分光法によるデプスプ
ロファイルを示す図である。
【図6】 他の従来例のMIGヘッドの正面図である。
【図7】 別の従来例のMIGヘッドの正面図である。
【図8】 さらに別の従来例を示し、(a)はMIGヘ
ッドの正面図、(b)はそのフェライトコアと磁性合金
膜との界面のオージェ電子分光法によるデプスプロファ
イルを示す図である。
ッドの正面図、(b)はそのフェライトコアと磁性合金
膜との界面のオージェ電子分光法によるデプスプロファ
イルを示す図である。
1 フェライトコア 2 磁性合金膜 3 磁気ギャップ 4 接合ガラス 5 高窒素濃度の磁性合金膜(酸素拡散防止部) 6 拡散防止膜 11 ターゲット 16 フェライトコア 21 Arガス源 22 N2ガス源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 靖 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 酒井 典夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】 バックコア(1)がフェライトよりな
り、磁気ギャップ(3)近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFeあるいはCo、MはNb、Zr、T
a、Hf、Cr、W、Moよりなる群から選択された少
なくとも1種の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パ
ーセントを表し、それぞれ 65≦x≦94、 5≦y≦25、 0<z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜(2)を有する磁気ヘ
ッドにおいて、 上記フェライトコア(1)との界面部の上記磁性合金膜
(2)に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り高い酸素拡散防止部(5)を設けたことを特徴とする
磁気ヘッド。 - 【請求項2】 バックコア(1)がフェライトよりな
り、磁気ギャップ(3)近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはCo、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 65≦x≦85、 10≦y≦25、 0<z≦15、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜(2)を有する磁気ヘ
ッドにおいて、 上記フェライトコア(1)との界面部の上記磁性合金膜
(2)に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り高い酸素拡散防止部(5)を設けたことを特徴とする
磁気ヘッド。 - 【請求項3】 バックコア(1)がフェライトよりな
り、磁気ギャップ(3)近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFe、MはNb、Zr、Ta、Hf、C
r、W、Moよりなる群から選択された少なくとも1種
の金属、Nは窒素で、x、y、zは原子パーセントを表
し、それぞれ 70≦x≦94、 5≦y≦20、 5≦z≦20、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜(2)を有する磁気ヘ
ッドにおいて、 上記フェライトコア(1)との界面部の上記磁性合金膜
(2)に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り高い酸素拡散防止部(5)を設けたことを特徴とする
磁気ヘッド。 - 【請求項4】 バックコア(1)がフェライトよりな
り、磁気ギャップ(3)近傍に膜全体の平均組成が次式 TxMyNz (ただし、TはFe、MはTa、Nは窒素で、x、y、
zは原子パーセントを表し、それぞれ 75≦x≦85、 8≦y≦13、 8≦z≦13、 x+y+z=100 である。)で示される磁性合金膜(2)を有する磁気ヘ
ッドにおいて、 上記フェライトコア(1)との界面部の上記磁性合金膜
(2)に、磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度よ
り高い酸素拡散防止部(5)を設けたことを特徴とする
磁気ヘッド。 - 【請求項5】 上記フェライトコア(1)との界面部の
上記磁性合金膜(2)に、磁性合金膜全体に含まれる窒
素の平均濃度より2倍以上10倍以下だけ高い酸素拡散
防止部(5)を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の
磁気ヘッド。 - 【請求項6】 上記酸素拡散防止部は、上記フェライト
コア(1)の表面から0.03μm以上の上記磁性合金
膜(2)に設けられ、かつ、上記酸素拡散防止部の窒素
濃度は、上記磁性合金膜全体に含まれる窒素の平均濃度
の2倍以上10倍以下であるようにした請求項1〜5の
いずれかに記載の磁気ヘッド。 - 【請求項7】 上記酸素拡散防止部は、上記フェライト
コア(1)の表面から0.03μm以上0.5μm以内
の上記磁性合金膜(2)に設けられ、かつ、上記酸素拡
散防止部の窒素濃度は、上記磁性合金膜全体に含まれる
窒素の平均濃度の2倍以上10倍以下であるようにした
請求項6に記載の磁気ヘッド。 - 【請求項8】 上記フェライトコア(1)と上記酸素拡
散防止部(5)との界面部に、SiO2あるいはAl2
O3よりなる酸素拡散防止膜(6)を0.5nm以上1
0nm以下有するようにした請求項1〜7のいずれかに
記載の磁気ヘッド。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の磁気ヘ
ッドを製造する方法であって、 磁性材ターゲット(11)を用い、アルゴンと窒素の混
合ガス雰囲気中で反応性スパッタリングにより上記磁性
合金膜(2)をフェライトコア(1)上に形成すると
き、 第1段階として、混合ガス雰囲気中の窒素ガス分圧比を
20%以上に制御して初期膜厚0.02μm以上0.1
μm以下の上記磁性合金膜の一部を形成し、その後、第
2段階として、窒素ガス分圧比を5%以下に制御して上
記磁性合金膜の残りの部分を形成するようにしたことを
特徴とする磁気ヘッドの製造方法。(ただし、窒素ガス
分圧比:η=PN2/PTotal×100[%]PN2:窒素
ガス分圧、PTotal:スパッタ圧力である。) - 【請求項10】 上記第1段階として、混合ガス雰囲気
中の窒素ガス分圧比を20%以上50%以下に制御して
初期膜厚0.02μm以上0.1μm以下の上記磁性合
金膜の一部を形成するようにした請求項9に記載の磁気
ヘッドの製造方法。 - 【請求項11】 上記第2段階として、窒素ガス分圧比
を5%以下に制御して上記磁性合金膜の残りの部分とし
て3μm以上の厚さの膜を形成するようにした請求項9
又は10に記載の磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9236016A JPH10134313A (ja) | 1996-09-09 | 1997-09-01 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23771896 | 1996-09-09 | ||
| JP8-237718 | 1996-09-09 | ||
| JP9236016A JPH10134313A (ja) | 1996-09-09 | 1997-09-01 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10134313A true JPH10134313A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=26532450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9236016A Pending JPH10134313A (ja) | 1996-09-09 | 1997-09-01 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10134313A (ja) |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP9236016A patent/JPH10134313A/ja active Pending
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