JPH10140004A - 高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体 - Google Patents
高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体Info
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- JPH10140004A JPH10140004A JP29253996A JP29253996A JPH10140004A JP H10140004 A JPH10140004 A JP H10140004A JP 29253996 A JP29253996 A JP 29253996A JP 29253996 A JP29253996 A JP 29253996A JP H10140004 A JPH10140004 A JP H10140004A
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- polyamide
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度依存性、長期安定性を改善し、吸湿によ
る変化が少なく、高感度で信頼性の高い高分子感温体を
得る。 【解決手段】 高分子感温体用樹脂組成物は、ポリアミ
ド樹脂(ポリアミド11又はポリアミド12の単独又は
共重合体など)とオレフィン系樹脂(エポキシ基,カル
ボキシル基および酸無水物基などで変性された変性オレ
フィン系樹脂など)とで構成されている。オレフィン系
樹脂の割合は、ポリアミド樹脂100重量部に対して
0.1〜60重量部程度である。樹脂組成物は、さら
に、ポリアミド樹脂100重量部に対して、導電性付与
剤(ポリアルキレンオキサイドと金属塩とで構成された
導電性付与剤など)0.01〜10重量部程度を含んで
いてもよい。前記樹脂組成物は、さらに、ポリアミド樹
脂100重量部に対してフェノール樹脂0.1〜40重
量部程度を含んでいてもよい。
る変化が少なく、高感度で信頼性の高い高分子感温体を
得る。 【解決手段】 高分子感温体用樹脂組成物は、ポリアミ
ド樹脂(ポリアミド11又はポリアミド12の単独又は
共重合体など)とオレフィン系樹脂(エポキシ基,カル
ボキシル基および酸無水物基などで変性された変性オレ
フィン系樹脂など)とで構成されている。オレフィン系
樹脂の割合は、ポリアミド樹脂100重量部に対して
0.1〜60重量部程度である。樹脂組成物は、さら
に、ポリアミド樹脂100重量部に対して、導電性付与
剤(ポリアルキレンオキサイドと金属塩とで構成された
導電性付与剤など)0.01〜10重量部程度を含んで
いてもよい。前記樹脂組成物は、さらに、ポリアミド樹
脂100重量部に対してフェノール樹脂0.1〜40重
量部程度を含んでいてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気毛布、電気カ
ーペットなどの面状発熱体の温度制御のための温度検知
に使用される高分子感温体などとして有用な高分子感温
体および高分子感温体の製造方法に関するものである。
ーペットなどの面状発熱体の温度制御のための温度検知
に使用される高分子感温体などとして有用な高分子感温
体および高分子感温体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気カーペットなどの面状暖房器具の感
温性素子として、電気的特性が温度依存性を有する高分
子材料が使用されている。この高分子感温体用高分子材
料では、誘電率、直流抵抗、インピーダンスなどの特性
が温度により変化することを利用して温度制御回路を作
動させている。このような高分子感温材料に要求される
特性としては、(1)高分子の電気特性が高い温度依存性
を示すこと、(2)高分子の電気特性が経時的に変化しな
いこと、(3)吸湿性が低いか、又は吸湿しても電気特性
の変化が小さいこと、(4)耐屈曲性などの機械的特性に
優れていることなどが挙げられる。ポリアミド樹脂は、
上記の電気特性の温度依存性が大きく、機械的特性、成
形性も優れているため感熱材料に適している。特に吸湿
性の少ないナイロン11、ナイロン12の樹脂組成物が
好適である。
温性素子として、電気的特性が温度依存性を有する高分
子材料が使用されている。この高分子感温体用高分子材
料では、誘電率、直流抵抗、インピーダンスなどの特性
が温度により変化することを利用して温度制御回路を作
動させている。このような高分子感温材料に要求される
特性としては、(1)高分子の電気特性が高い温度依存性
を示すこと、(2)高分子の電気特性が経時的に変化しな
いこと、(3)吸湿性が低いか、又は吸湿しても電気特性
の変化が小さいこと、(4)耐屈曲性などの機械的特性に
優れていることなどが挙げられる。ポリアミド樹脂は、
上記の電気特性の温度依存性が大きく、機械的特性、成
形性も優れているため感熱材料に適している。特に吸湿
性の少ないナイロン11、ナイロン12の樹脂組成物が
好適である。
【0003】電気特性の温度依存性を改善するため、特
開昭48−6648号公報、特開昭48−99691号
公報、特開昭61−2303号公報には、ポリアミド樹
脂にフェノール性化合物を配合することが開示されてい
る。このような樹脂組成物では、電気特性の改善効果が
認められるものの長期間に亘り使用すると、添加したフ
ェノール性化合物の分解、揮発による電気特性の経時変
化を生じる。また、フェノール性化合物だけではインピ
ーダンスの温度依存性を改善するのに十分でない。特開
昭52−27594号公報、特開昭58−215449
号公報、特開昭60−106101号公報には、ポリア
ミド樹脂に導電性付与剤として金属塩を配合することが
開示されている。この樹脂組成物は、初期のインピーダ
ンスの温度依存性が比較的良好であっても、ポリアミド
樹脂に対する塩類の相溶性が小さいため感度がばらつく
だけでなく、感熱体として使用する際に印加される電流
の直流成分による分極現象が生じ、電気特性が変化す
る。
開昭48−6648号公報、特開昭48−99691号
公報、特開昭61−2303号公報には、ポリアミド樹
脂にフェノール性化合物を配合することが開示されてい
る。このような樹脂組成物では、電気特性の改善効果が
認められるものの長期間に亘り使用すると、添加したフ
ェノール性化合物の分解、揮発による電気特性の経時変
化を生じる。また、フェノール性化合物だけではインピ
ーダンスの温度依存性を改善するのに十分でない。特開
昭52−27594号公報、特開昭58−215449
号公報、特開昭60−106101号公報には、ポリア
ミド樹脂に導電性付与剤として金属塩を配合することが
開示されている。この樹脂組成物は、初期のインピーダ
ンスの温度依存性が比較的良好であっても、ポリアミド
樹脂に対する塩類の相溶性が小さいため感度がばらつく
だけでなく、感熱体として使用する際に印加される電流
の直流成分による分極現象が生じ、電気特性が変化す
る。
【0004】一方、特開平6−5175号公報、特開平
6−124805号公報には、導電性付与剤として過塩
素酸リチウムをポリエチレンオキサイドに溶解した高分
子錯体系の導電性付与剤を用いることが開示されてい
る。このような導電性付与剤を用いると、フェノール性
化合物や金属塩のみを使用して場合に比較して、インピ
ーダンスの温度依存性が大きく、長期のインピーダンス
の経時変化も比較的少ない。しかし、ポリアルキレンオ
キサイドあるいはポリアルキレンオキサイドユニットを
含有する誘導体のオリゴマー又はポリマーと金属塩とで
構成された導電性付与剤は、吸湿性が高いため、高湿雰
囲気と乾燥雰囲気では、感温体の示す温度が大きく変動
する。このように、高分子感温体に要求されるすべての
特性を満足する高分子材料は得られていない。
6−124805号公報には、導電性付与剤として過塩
素酸リチウムをポリエチレンオキサイドに溶解した高分
子錯体系の導電性付与剤を用いることが開示されてい
る。このような導電性付与剤を用いると、フェノール性
化合物や金属塩のみを使用して場合に比較して、インピ
ーダンスの温度依存性が大きく、長期のインピーダンス
の経時変化も比較的少ない。しかし、ポリアルキレンオ
キサイドあるいはポリアルキレンオキサイドユニットを
含有する誘導体のオリゴマー又はポリマーと金属塩とで
構成された導電性付与剤は、吸湿性が高いため、高湿雰
囲気と乾燥雰囲気では、感温体の示す温度が大きく変動
する。このように、高分子感温体に要求されるすべての
特性を満足する高分子材料は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、優れた初期サーミスター特性(インピーダンス特
性)を有するとともに、電気特性が長期間に亘り安定な
高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、吸湿による変化が
少なく、高感度で信頼性の高い高分子感温体用樹脂組成
物および高分子感温体を提供することにある。
は、優れた初期サーミスター特性(インピーダンス特
性)を有するとともに、電気特性が長期間に亘り安定な
高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、吸湿による変化が
少なく、高感度で信頼性の高い高分子感温体用樹脂組成
物および高分子感温体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、オレフィン系樹脂
(特にナイロンとの相溶性を向上させるための変性オレ
フィン系樹脂)をポリアミド樹脂にコンパウンド化した
樹脂組成物(ポリマーアロイ)を用いると、初期サーミ
スター特性、電気特性の長期安定性を損なうことなく、
吸湿および乾燥によるインピーダンスの変動と温度ばら
つきが少ないことを見出し、本発明を完成した。
を達成するため鋭意検討した結果、オレフィン系樹脂
(特にナイロンとの相溶性を向上させるための変性オレ
フィン系樹脂)をポリアミド樹脂にコンパウンド化した
樹脂組成物(ポリマーアロイ)を用いると、初期サーミ
スター特性、電気特性の長期安定性を損なうことなく、
吸湿および乾燥によるインピーダンスの変動と温度ばら
つきが少ないことを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の高分子感温体用脂組成
物(ポリマーアロイ)は、ポリアミド樹脂とオレフィン
系樹脂とで構成されている。この高分子感温体用樹脂組
成物において、ポリアミド樹脂のアミド基の濃度は、炭
素原子100個当たり平均2〜14個程度であってもよ
い。オレフィン系樹脂は少なくとも変性オレフィン系樹
脂で構成でき、オレフィン系樹脂の割合は、ポリアミド
樹脂100重量部に対して0.1〜60重量部程度であ
る。前記高分子感温体用樹脂組成物には、ポリアミド1
1又はポリアミド12の単独又は共重合体100重量部
に対して、エポキシ基,カルボキシル基および酸無水物
基から選択された少なくとも一種の官能基が導入された
変性オレフィン系樹脂1〜50重量部で構成された樹脂
組成物も含まれる。前記樹脂組成物は、さらに導電性付
与剤を含んでいてもよい。導電性付与剤として、ポリア
ルキレンオキサイドユニットを含有する化合物[ポリア
ルキレンオキサイド又はポリアルキレンオキサイドユニ
ットを含有する誘導体(オリゴマー又はポリマー)]と
金属塩とで構成された導電性付与剤(混合物又は錯体)
を用いると、吸湿、乾燥時の特性変化を抑制しつつ、温
度依存性および長期安定性を改善でき極めて有効であ
る。導電性付与剤の割合は、ポリアミド樹脂100重量
部に対して0.01〜10重量部程度である。前記樹脂
組成物は、さらにフェノール樹脂を含有していてもよ
い。フェノール樹脂の含有量は、ポリアミド樹脂100
重量部に対して0.1〜40重量部程度である。本発明
の高分子感温体は、前記樹脂組成物、すなわちポリアミ
ド樹脂とオレフィン系樹脂とで構成されている。なお、
本明細書においてオレフィン系樹脂とは、未変性オレフ
ィン系樹脂および変性オレフィン系樹脂に限らず、脂肪
族不飽和炭化水素系単量体を用いた樹脂(例えば、ジエ
ン系樹脂)やエラストマーも含む意味で用いる。
物(ポリマーアロイ)は、ポリアミド樹脂とオレフィン
系樹脂とで構成されている。この高分子感温体用樹脂組
成物において、ポリアミド樹脂のアミド基の濃度は、炭
素原子100個当たり平均2〜14個程度であってもよ
い。オレフィン系樹脂は少なくとも変性オレフィン系樹
脂で構成でき、オレフィン系樹脂の割合は、ポリアミド
樹脂100重量部に対して0.1〜60重量部程度であ
る。前記高分子感温体用樹脂組成物には、ポリアミド1
1又はポリアミド12の単独又は共重合体100重量部
に対して、エポキシ基,カルボキシル基および酸無水物
基から選択された少なくとも一種の官能基が導入された
変性オレフィン系樹脂1〜50重量部で構成された樹脂
組成物も含まれる。前記樹脂組成物は、さらに導電性付
与剤を含んでいてもよい。導電性付与剤として、ポリア
ルキレンオキサイドユニットを含有する化合物[ポリア
ルキレンオキサイド又はポリアルキレンオキサイドユニ
ットを含有する誘導体(オリゴマー又はポリマー)]と
金属塩とで構成された導電性付与剤(混合物又は錯体)
を用いると、吸湿、乾燥時の特性変化を抑制しつつ、温
度依存性および長期安定性を改善でき極めて有効であ
る。導電性付与剤の割合は、ポリアミド樹脂100重量
部に対して0.01〜10重量部程度である。前記樹脂
組成物は、さらにフェノール樹脂を含有していてもよ
い。フェノール樹脂の含有量は、ポリアミド樹脂100
重量部に対して0.1〜40重量部程度である。本発明
の高分子感温体は、前記樹脂組成物、すなわちポリアミ
ド樹脂とオレフィン系樹脂とで構成されている。なお、
本明細書においてオレフィン系樹脂とは、未変性オレフ
ィン系樹脂および変性オレフィン系樹脂に限らず、脂肪
族不飽和炭化水素系単量体を用いた樹脂(例えば、ジエ
ン系樹脂)やエラストマーも含む意味で用いる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の高分子感温体は、ポリア
ミド樹脂およびオレフィン系樹脂とで構成されており、
必要により導電性付与剤,フェノール樹脂などの添加剤
などを含んでいてもよい。以下に、これらの成分につい
て説明する。
ミド樹脂およびオレフィン系樹脂とで構成されており、
必要により導電性付与剤,フェノール樹脂などの添加剤
などを含んでいてもよい。以下に、これらの成分につい
て説明する。
【0009】[ポリアミド樹脂]本発明の高分子感温体
用樹脂組成物に使用可能なポリアミド樹脂の種類は特に
制限されず、例えば、脂肪族ポリアミド(ポリアミド
6、ポリアミド9、ポリアミド11、ポリアミド12、
ポリアミド4−6、ポリアミド4−10、ポリアミド6
−6、ポリアミド6−10、ポリアミド6−11、ポリ
アミド6−12、ポリアミド11−12、これらのポリ
アミド原料を共重合させたコポリアミドなど)の他、芳
香族ポリアミド(例えば、メタキシリレンジアミンとア
ジピン酸との反応により生成するポリアミドMXD−
6,テレフタル酸とトリメチルヘキサメチレンジアミン
との反応により生成する非晶性芳香族ポリアミドな
ど)、変性ポリアミド樹脂(ダイマー酸又は水添ダイマ
ー酸を酸成分とするポリアミド,N−アルコキシメチル
化ポリアミド,N−アルキル置換ポリアミドなど)、ポ
リアミドエラストマー(変性ポリオレフィンをグラフト
共重合させた耐衝撃性ポリアミド,ポリエーテルをソフ
トセグメントとするポリエーテルアミドなど)、ポリエ
ーテルエステルアミドなどが挙げられる。これらのポリ
アミド樹脂は単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。好ましいポリアミド樹脂は、脂肪族ポリアミド樹
脂、特に吸水性が小さく、電気的特性に優れる脂肪族ポ
リアミド樹脂である。このようなポリアミド樹脂には、
長鎖脂肪族炭化水素基(例えば、C10-36脂肪族炭化水
素基、好ましくはC11- 36脂肪族炭化水素基)を有する
ポリアミド樹脂、中でも炭素原子100個当たりアミド
基(−CONH−)の濃度が平均14個以下(例えば、
平均2〜14個程度、好ましくは平均2〜10個程度)
のポリアミド樹脂が含まれる。好ましくはポリアミド樹
脂の具体例としては、例えば、ポリアミド6−10、ポ
リアミド6−11、ポリアミド6−12、ポリウンデカ
ンアミド(ポリアミド11)、ポリドデカンアミド(ポ
リアミド12)、ポリアミド11−12、N−アルキル
置換ポリアミド、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエ
ステルアミド、ダイマー酸及び/又は水添ダイマー酸含
有ポリアミドなどのポリアミドおよびその共重合体が例
示できる。特に、ポリアミド樹脂は、ポリアミド11又
はポリアミド12の単独又は共重合体(ポリアミド11
又はポリアミド12の構成単位)を含んでいるのが好ま
しい。
用樹脂組成物に使用可能なポリアミド樹脂の種類は特に
制限されず、例えば、脂肪族ポリアミド(ポリアミド
6、ポリアミド9、ポリアミド11、ポリアミド12、
ポリアミド4−6、ポリアミド4−10、ポリアミド6
−6、ポリアミド6−10、ポリアミド6−11、ポリ
アミド6−12、ポリアミド11−12、これらのポリ
アミド原料を共重合させたコポリアミドなど)の他、芳
香族ポリアミド(例えば、メタキシリレンジアミンとア
ジピン酸との反応により生成するポリアミドMXD−
6,テレフタル酸とトリメチルヘキサメチレンジアミン
との反応により生成する非晶性芳香族ポリアミドな
ど)、変性ポリアミド樹脂(ダイマー酸又は水添ダイマ
ー酸を酸成分とするポリアミド,N−アルコキシメチル
化ポリアミド,N−アルキル置換ポリアミドなど)、ポ
リアミドエラストマー(変性ポリオレフィンをグラフト
共重合させた耐衝撃性ポリアミド,ポリエーテルをソフ
トセグメントとするポリエーテルアミドなど)、ポリエ
ーテルエステルアミドなどが挙げられる。これらのポリ
アミド樹脂は単独で又は二種以上組み合わせて使用でき
る。好ましいポリアミド樹脂は、脂肪族ポリアミド樹
脂、特に吸水性が小さく、電気的特性に優れる脂肪族ポ
リアミド樹脂である。このようなポリアミド樹脂には、
長鎖脂肪族炭化水素基(例えば、C10-36脂肪族炭化水
素基、好ましくはC11- 36脂肪族炭化水素基)を有する
ポリアミド樹脂、中でも炭素原子100個当たりアミド
基(−CONH−)の濃度が平均14個以下(例えば、
平均2〜14個程度、好ましくは平均2〜10個程度)
のポリアミド樹脂が含まれる。好ましくはポリアミド樹
脂の具体例としては、例えば、ポリアミド6−10、ポ
リアミド6−11、ポリアミド6−12、ポリウンデカ
ンアミド(ポリアミド11)、ポリドデカンアミド(ポ
リアミド12)、ポリアミド11−12、N−アルキル
置換ポリアミド、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエ
ステルアミド、ダイマー酸及び/又は水添ダイマー酸含
有ポリアミドなどのポリアミドおよびその共重合体が例
示できる。特に、ポリアミド樹脂は、ポリアミド11又
はポリアミド12の単独又は共重合体(ポリアミド11
又はポリアミド12の構成単位)を含んでいるのが好ま
しい。
【0010】これらのポリアミド樹脂の数平均分子量
は、例えば、5000以上(例えば、0.7×104 〜
100×104 程度)、好ましくは1×104 以上(例
えば、2×104 〜50×104 程度)である。ポリア
ミド樹脂の融点は、例えば、150〜250℃程度であ
る。
は、例えば、5000以上(例えば、0.7×104 〜
100×104 程度)、好ましくは1×104 以上(例
えば、2×104 〜50×104 程度)である。ポリア
ミド樹脂の融点は、例えば、150〜250℃程度であ
る。
【0011】これらのポリアミド樹脂は、慣用の方法、
例えば、ラクタムの開環重合、アミノカルボン酸の縮合
重合、ジカルボンサン成分とジアミン成分との縮合重
合、これらの方法を組み合わせた共重合方法などの方法
で製造することができる。
例えば、ラクタムの開環重合、アミノカルボン酸の縮合
重合、ジカルボンサン成分とジアミン成分との縮合重
合、これらの方法を組み合わせた共重合方法などの方法
で製造することができる。
【0012】[オレフィン系樹脂]本発明の高分子感温
体は、ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とで構成さ
れ、ポリマーアロイを形成しているようである。オレフ
ィン系樹脂はポリアミド樹脂とポリマーアロイを形成可
能である限り、未変性オレフィン系樹脂,変性オレフィ
ン系樹脂のいずれであってもよい。オレフィン系樹脂の
構造には特に制限はなく、成形材料として使用される種
々のオレフィン系樹脂が使用できる。オレフィン系樹脂
としては、例えば、ポリオレフィン(エチレン,プロピ
レン,メチルペンテン−1、ブテンなどのオレフィンの
単独又は共重合体、例えば、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペン
テン−1、ポリブテンなどや、これら共重合体)、オレ
フィンと共重合性モノマー(アクリレートやビニルモノ
マーなど)との共重合体(アイオノマー、エチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体など)、ポリオレフ
ィン系ゴム又はエラストマー(エチレン−プロピレンゴ
ム(EPDM),エチレン−ブタジエン−スチレン系ブ
ロック共重合体ゴムなど)、塩素化ポリオレフィン(塩
素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレンなど)、ジエ
ン系樹脂(ポリブタジエン,スチレン−ブタジエン共重
合体(SB樹脂),スチレン−ブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体(ABS樹脂)など),エラストマー
(アクリルゴム,ニトリルゴムなど)などが例示でき
る。未変性オレフィン系樹脂を用いる場合、ポリアミド
樹脂との相溶性を高めるため相溶化剤(例えば、オキサ
ゾリン化合物など)を併用してもよい。
体は、ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とで構成さ
れ、ポリマーアロイを形成しているようである。オレフ
ィン系樹脂はポリアミド樹脂とポリマーアロイを形成可
能である限り、未変性オレフィン系樹脂,変性オレフィ
ン系樹脂のいずれであってもよい。オレフィン系樹脂の
構造には特に制限はなく、成形材料として使用される種
々のオレフィン系樹脂が使用できる。オレフィン系樹脂
としては、例えば、ポリオレフィン(エチレン,プロピ
レン,メチルペンテン−1、ブテンなどのオレフィンの
単独又は共重合体、例えば、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペン
テン−1、ポリブテンなどや、これら共重合体)、オレ
フィンと共重合性モノマー(アクリレートやビニルモノ
マーなど)との共重合体(アイオノマー、エチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体など)、ポリオレフ
ィン系ゴム又はエラストマー(エチレン−プロピレンゴ
ム(EPDM),エチレン−ブタジエン−スチレン系ブ
ロック共重合体ゴムなど)、塩素化ポリオレフィン(塩
素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレンなど)、ジエ
ン系樹脂(ポリブタジエン,スチレン−ブタジエン共重
合体(SB樹脂),スチレン−ブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体(ABS樹脂)など),エラストマー
(アクリルゴム,ニトリルゴムなど)などが例示でき
る。未変性オレフィン系樹脂を用いる場合、ポリアミド
樹脂との相溶性を高めるため相溶化剤(例えば、オキサ
ゾリン化合物など)を併用してもよい。
【0013】ポリアミド樹脂との相溶性の観点から、オ
レフィン系樹脂は少なくとも変性オレフィン系樹脂で構
成されているのが好ましい。変性オレフィン系樹脂に導
入される官能基としては、種々の官能基、特に、エポキ
シ基(又はグリシジル基),カルボキシル基,酸無水物
基などが含まれる。これらの官能基は単独で又は二種以
上組み合わせて導入してもよい。より詳細には、グリシ
ジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ含有モノマー
により変性されたエポキシ変性オレフィン系樹脂(例え
ば、グリシジル(メタ)アクリレート変性ポリエチレン
など)、(メタ)アクリル酸,マレイン酸などのカルボ
キシル基含有モノマーにより変性されたカルボキシル基
変性オレフィン系樹脂(例えば、(メタ)アクリル酸変
性ポリエチレン,(メタ)アクリル酸変性ポリプロピレ
ン,マレイン酸変性ポリプロピレン,カルボキシル基変
性ニトリルゴムなど)、無水マレイン酸などの酸無水物
基含有モノマーにより変性された酸無水物基変性オレフ
ィン系樹脂(例えば、無水マレイン酸変性ポリエチレ
ン,無水マレイン酸変性ポリプロピレン,無水マレイン
酸変性EPDM,無水マレイン酸変性スチレン−ブタジ
エン共重合体,無水マレイン酸変性水添スチレン−ブタ
ジエン共重合体など)などが含まれる。変性オレフィン
系樹脂のうちエポキシ変性オレフィン系樹脂は、例え
ば、住友化学(株)から商品名「ボンドファースト」、
日本石油(株)から商品名「レクスパール」などとして
入手でき、酸無水物基変性オレフィン系樹脂およびカル
ボキシル基変性オレフィン系樹脂は、例えば、住友化学
(株)から商品名「ボンダイン」として、日本石油
(株)から商品名「N−ポリマー」として、エクソン
(株)から商品名「エクセラー」として、三井石油化学
(株)から商品名「タフマー」として、三洋化成(株)
から商品名「ユーメックス」、シェル化学(株)から商
品名「クレイトンG」、旭化成(株)から商品名「タフ
テック」、日本油脂(株)から商品名「モデュパー」な
どとして入手できる。
レフィン系樹脂は少なくとも変性オレフィン系樹脂で構
成されているのが好ましい。変性オレフィン系樹脂に導
入される官能基としては、種々の官能基、特に、エポキ
シ基(又はグリシジル基),カルボキシル基,酸無水物
基などが含まれる。これらの官能基は単独で又は二種以
上組み合わせて導入してもよい。より詳細には、グリシ
ジル(メタ)アクリレートなどのエポキシ含有モノマー
により変性されたエポキシ変性オレフィン系樹脂(例え
ば、グリシジル(メタ)アクリレート変性ポリエチレン
など)、(メタ)アクリル酸,マレイン酸などのカルボ
キシル基含有モノマーにより変性されたカルボキシル基
変性オレフィン系樹脂(例えば、(メタ)アクリル酸変
性ポリエチレン,(メタ)アクリル酸変性ポリプロピレ
ン,マレイン酸変性ポリプロピレン,カルボキシル基変
性ニトリルゴムなど)、無水マレイン酸などの酸無水物
基含有モノマーにより変性された酸無水物基変性オレフ
ィン系樹脂(例えば、無水マレイン酸変性ポリエチレ
ン,無水マレイン酸変性ポリプロピレン,無水マレイン
酸変性EPDM,無水マレイン酸変性スチレン−ブタジ
エン共重合体,無水マレイン酸変性水添スチレン−ブタ
ジエン共重合体など)などが含まれる。変性オレフィン
系樹脂のうちエポキシ変性オレフィン系樹脂は、例え
ば、住友化学(株)から商品名「ボンドファースト」、
日本石油(株)から商品名「レクスパール」などとして
入手でき、酸無水物基変性オレフィン系樹脂およびカル
ボキシル基変性オレフィン系樹脂は、例えば、住友化学
(株)から商品名「ボンダイン」として、日本石油
(株)から商品名「N−ポリマー」として、エクソン
(株)から商品名「エクセラー」として、三井石油化学
(株)から商品名「タフマー」として、三洋化成(株)
から商品名「ユーメックス」、シェル化学(株)から商
品名「クレイトンG」、旭化成(株)から商品名「タフ
テック」、日本油脂(株)から商品名「モデュパー」な
どとして入手できる。
【0014】なお、ポリアミド樹脂に対して非相溶のオ
レフィン系樹脂を用いる場合、これらの変性オレフィン
系樹脂は、未変性オレフィン系樹脂とポリアミド樹脂と
の相溶化剤として使用することもでき、未変性オレフィ
ン系樹脂と変性オレフィン系樹脂との割合は、広い範
囲、例えば、前者/後者=5/95〜95/5(重量
比)、好ましくは10/90〜90/10(重量比)程
度の範囲から選択できる。
レフィン系樹脂を用いる場合、これらの変性オレフィン
系樹脂は、未変性オレフィン系樹脂とポリアミド樹脂と
の相溶化剤として使用することもでき、未変性オレフィ
ン系樹脂と変性オレフィン系樹脂との割合は、広い範
囲、例えば、前者/後者=5/95〜95/5(重量
比)、好ましくは10/90〜90/10(重量比)程
度の範囲から選択できる。
【0015】オレフィン系樹脂の割合は、ポリアミド樹
脂100重量部に対して0.1重量部〜60重量部(例
えば、0.5〜50重量部)、好ましくは1〜50重量
部(例えば、5〜50重量部)、さらに好ましくは1重
量部〜40重量部(例えば、5〜40重量部)程度であ
る。オレフィン系樹脂の割合が多過ぎる場合には、オレ
フィン系樹脂とポリアミド樹脂のドメインが大きく分離
し、初期のインピーダンス特性を低下させたり、電気的
特性の長期安定性が損なわれやすい。また、面状発熱体
に使用される高分子感温体は過熱時の温度ヒューズとし
ての機能を求められるため、オレフィン系樹脂の量が多
過ぎると、温度ヒューズとして機能させるための適正な
融点範囲よりも融点が低下し好ましくない。一方、オレ
フィン系樹脂の割合が少な過ぎる場合には、吸水に伴う
特性の変動を抑制することが困難である。
脂100重量部に対して0.1重量部〜60重量部(例
えば、0.5〜50重量部)、好ましくは1〜50重量
部(例えば、5〜50重量部)、さらに好ましくは1重
量部〜40重量部(例えば、5〜40重量部)程度であ
る。オレフィン系樹脂の割合が多過ぎる場合には、オレ
フィン系樹脂とポリアミド樹脂のドメインが大きく分離
し、初期のインピーダンス特性を低下させたり、電気的
特性の長期安定性が損なわれやすい。また、面状発熱体
に使用される高分子感温体は過熱時の温度ヒューズとし
ての機能を求められるため、オレフィン系樹脂の量が多
過ぎると、温度ヒューズとして機能させるための適正な
融点範囲よりも融点が低下し好ましくない。一方、オレ
フィン系樹脂の割合が少な過ぎる場合には、吸水に伴う
特性の変動を抑制することが困難である。
【0016】[導電性付与剤]本発明の樹脂組成物に
は、導電性を付与するための添加剤(導電性付与剤)を
添加してもよい。導電性付与剤の種類は特に制限されず
慣用の導電性付与剤、例えば、金属塩類、ポリアルキレ
ンオキサイドユニットを含有する化合物/金属塩錯体な
どが使用できる。金属塩としては、導電性を付与できる
種々の塩類が使用でき、例えば、銅塩(酢酸銅,サリチ
ル酸銅,安息香酸銅,硫酸銅、ヨウ化銅など)、ヨウ化
金属(ヨウ化リチウム,ヨウ化カリウム,ヨウ化ナトリ
ウムなどのヨウ化アルカリ金属,ヨウ化カルシウムなど
のヨウ化アルカリ土類金属,前記ヨウ化銅,ヨウ化亜鉛
など),ハロゲン化金属(塩化第1錫、塩化第2錫,塩
化第2鉄など),過塩素酸塩(過塩素酸リチウム,過塩
素酸カリウム,過塩素酸ナトリウムなどの過塩素酸アル
カリ金属など)などが例示できる。
は、導電性を付与するための添加剤(導電性付与剤)を
添加してもよい。導電性付与剤の種類は特に制限されず
慣用の導電性付与剤、例えば、金属塩類、ポリアルキレ
ンオキサイドユニットを含有する化合物/金属塩錯体な
どが使用できる。金属塩としては、導電性を付与できる
種々の塩類が使用でき、例えば、銅塩(酢酸銅,サリチ
ル酸銅,安息香酸銅,硫酸銅、ヨウ化銅など)、ヨウ化
金属(ヨウ化リチウム,ヨウ化カリウム,ヨウ化ナトリ
ウムなどのヨウ化アルカリ金属,ヨウ化カルシウムなど
のヨウ化アルカリ土類金属,前記ヨウ化銅,ヨウ化亜鉛
など),ハロゲン化金属(塩化第1錫、塩化第2錫,塩
化第2鉄など),過塩素酸塩(過塩素酸リチウム,過塩
素酸カリウム,過塩素酸ナトリウムなどの過塩素酸アル
カリ金属など)などが例示できる。
【0017】前記ポリアルキレンオキサイドユニットを
含有する化合物には、ポリアルキレンオキサイドだけで
なく、ポリアルキレンオキサイドユニットを含有する誘
導体(オリゴマー、ポリマー)も含まれ(以下、これら
を単にポリアルキレンオキサイドという場合がある)、
これらのポリアルキレンオキサイドと金属塩とで構成さ
れた導電性付与剤は、インピーダンスの温度依存性(感
度)が大きく、長期安定性も高い。ポリアルキレンオキ
サイドとしては、C2-5 アルキレンオキサイドの単独重
合体又は共重合体、例えば、ポリエチレンオキサイド
(ポリオキシエチレングリコール)、ポリプロピレンオ
キサイド(ポリオキシプロピレングリコール)、ポリブ
チレンオキサイド(ポリオキシブチレングリコール)、
ポリテトラメチレングリコール(ポリオキシテトラメチ
レングリコール)、エチレンオキサイド−プロピレンオ
キサイドブロック共重合体などが含まれる。ポリアルキ
レンオキサイドユニットを含有する誘導体(オリゴマ
ー、ポリマー)としては、活性水素原子を有する化合物
[多価アルコール(グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトールなど),グリセリン脂肪酸エステル,
ショ糖脂肪酸エステル、フェノール類(フェノールやア
ルキルフェノールなど)など]にアルキレンオキサイド
が付加した付加体、前記アルキレンオキサイド又はポリ
アルキレンオキサイドを用いて得られるポリアルキレン
オキサイドユニットを有するポリマー(例えば、ジオー
ル成分としてポリアルキレングリコールを用いたポリウ
レタンやポリエステル、ポリオキシアルキレンジアミン
などを用いたポリアミド、ポリアルキレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートの単独又は共重合体、ポリアル
キレンオキサイドがグラフト重合したポリオレフィンな
ど)などが含まれる。ポリアルキレンオキサイドユニッ
トは、少なくともポリオキシエチレンユニットを含むの
が好ましい。
含有する化合物には、ポリアルキレンオキサイドだけで
なく、ポリアルキレンオキサイドユニットを含有する誘
導体(オリゴマー、ポリマー)も含まれ(以下、これら
を単にポリアルキレンオキサイドという場合がある)、
これらのポリアルキレンオキサイドと金属塩とで構成さ
れた導電性付与剤は、インピーダンスの温度依存性(感
度)が大きく、長期安定性も高い。ポリアルキレンオキ
サイドとしては、C2-5 アルキレンオキサイドの単独重
合体又は共重合体、例えば、ポリエチレンオキサイド
(ポリオキシエチレングリコール)、ポリプロピレンオ
キサイド(ポリオキシプロピレングリコール)、ポリブ
チレンオキサイド(ポリオキシブチレングリコール)、
ポリテトラメチレングリコール(ポリオキシテトラメチ
レングリコール)、エチレンオキサイド−プロピレンオ
キサイドブロック共重合体などが含まれる。ポリアルキ
レンオキサイドユニットを含有する誘導体(オリゴマ
ー、ポリマー)としては、活性水素原子を有する化合物
[多価アルコール(グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトールなど),グリセリン脂肪酸エステル,
ショ糖脂肪酸エステル、フェノール類(フェノールやア
ルキルフェノールなど)など]にアルキレンオキサイド
が付加した付加体、前記アルキレンオキサイド又はポリ
アルキレンオキサイドを用いて得られるポリアルキレン
オキサイドユニットを有するポリマー(例えば、ジオー
ル成分としてポリアルキレングリコールを用いたポリウ
レタンやポリエステル、ポリオキシアルキレンジアミン
などを用いたポリアミド、ポリアルキレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートの単独又は共重合体、ポリアル
キレンオキサイドがグラフト重合したポリオレフィンな
ど)などが含まれる。ポリアルキレンオキサイドユニッ
トは、少なくともポリオキシエチレンユニットを含むの
が好ましい。
【0018】より具体的には、ポリアルキレングリコー
ル類と金属塩(過塩素酸リチウムなど)との混合物又は
錯体(又は高分子電解質)、ポリアルキレンオキサイド
ユニットを有するノニオン系界面活性剤と金属塩との混
合物又は錯体、ポリアルキレンオキサイドユニットを有
するポリマー(ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリレート、ポリオレフィン)と金属塩との
混合物又は錯体などが挙げられる。ポリアルキレンオキ
サイドユニットを有する化合物に対する金属塩の使用量
は、ポリアルキレンオキサイドユニット100重量部に
対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜80重量
部、さらに好ましくは5〜50重量部程度である。
ル類と金属塩(過塩素酸リチウムなど)との混合物又は
錯体(又は高分子電解質)、ポリアルキレンオキサイド
ユニットを有するノニオン系界面活性剤と金属塩との混
合物又は錯体、ポリアルキレンオキサイドユニットを有
するポリマー(ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリレート、ポリオレフィン)と金属塩との
混合物又は錯体などが挙げられる。ポリアルキレンオキ
サイドユニットを有する化合物に対する金属塩の使用量
は、ポリアルキレンオキサイドユニット100重量部に
対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜80重量
部、さらに好ましくは5〜50重量部程度である。
【0019】これらの導電性付与剤の使用量は、例え
ば、ポリアミド樹脂100重量部に対して0.01〜1
0重量部、好ましくは0.1〜5重量部、さらに好まし
くは0.1〜2.5重量部(例えば、0.5〜2.5重
量部)程度である。
ば、ポリアミド樹脂100重量部に対して0.01〜1
0重量部、好ましくは0.1〜5重量部、さらに好まし
くは0.1〜2.5重量部(例えば、0.5〜2.5重
量部)程度である。
【0020】[フェノール樹脂]高分子感温体の電気的
特性を改善するためには、ポリアミド樹脂とオレフィン
系樹脂と、必要により導電性付与剤とを含む樹脂組成物
に、フェノール樹脂を添加してもよい。特に、オレフィ
ン系樹脂とポリアミド樹脂とのポリマーアロイを高分子
感温体の基材として用い、さらに導電性付与剤として、
金属塩類や、ポリアルキレンオキサイド又はポリアルキ
レンオキサイドユニットを含有する誘導体(オリゴマ
ー、ポリマー)と金属塩との混合物又は錯体とを用いた
場合、フェノール樹脂を配合すると、さらにインピーダ
ンスの温度依存性を改善できるとともに、インピーダン
スの経時変化も防止できる。
特性を改善するためには、ポリアミド樹脂とオレフィン
系樹脂と、必要により導電性付与剤とを含む樹脂組成物
に、フェノール樹脂を添加してもよい。特に、オレフィ
ン系樹脂とポリアミド樹脂とのポリマーアロイを高分子
感温体の基材として用い、さらに導電性付与剤として、
金属塩類や、ポリアルキレンオキサイド又はポリアルキ
レンオキサイドユニットを含有する誘導体(オリゴマ
ー、ポリマー)と金属塩との混合物又は錯体とを用いた
場合、フェノール樹脂を配合すると、さらにインピーダ
ンスの温度依存性を改善できるとともに、インピーダン
スの経時変化も防止できる。
【0021】フェノール樹脂の種類は特に制限されず、
例えば、フェノール類[フェノール、p−又はm−クレ
ゾール、3,5−キシレノール、p−アルキルフェノー
ル(例えば、ノニルフェノール)など],オキシ安息香
酸[p−オキシ安息香酸アルキルエステルなど]とホル
ムアルデヒドとの反応により生成するノボラック型フェ
ノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂や、シクロアル
ケン類,ジシクロペンタジエン類とフェノール類との反
応により生成する脂環式骨格を含有するフェノール樹脂
などが例示できる。
例えば、フェノール類[フェノール、p−又はm−クレ
ゾール、3,5−キシレノール、p−アルキルフェノー
ル(例えば、ノニルフェノール)など],オキシ安息香
酸[p−オキシ安息香酸アルキルエステルなど]とホル
ムアルデヒドとの反応により生成するノボラック型フェ
ノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂や、シクロアル
ケン類,ジシクロペンタジエン類とフェノール類との反
応により生成する脂環式骨格を含有するフェノール樹脂
などが例示できる。
【0022】フェノール樹脂の添加量は、電気的特性の
温度依存性、耐湿性などを損なわない広い範囲で選択で
き、例えば、ポリアミド樹脂100部に対して、0.1
重量部〜40重量部、好ましくは0.5重量部〜30重
量部、さらに好ましくは1〜20重量部程度である。フ
ェノール樹脂の使用量が多過ぎると、インピーダンスの
温度依存特性の直線性が損なわれたり、長期のインピー
ダンスの安定性が損なわれる。
温度依存性、耐湿性などを損なわない広い範囲で選択で
き、例えば、ポリアミド樹脂100部に対して、0.1
重量部〜40重量部、好ましくは0.5重量部〜30重
量部、さらに好ましくは1〜20重量部程度である。フ
ェノール樹脂の使用量が多過ぎると、インピーダンスの
温度依存特性の直線性が損なわれたり、長期のインピー
ダンスの安定性が損なわれる。
【0023】[その他の添加剤]本発明の高分子感温体
用樹脂組成物や高分子感温体は、安定剤、例えば、耐熱
性、耐候性を改善するための酸化防止剤や紫外線吸収
剤、耐熱安定剤(フェノール系、イオウ系、アミン系、
リン系化合物など)などを含有していてもよい。安定剤
は数種類を併用してもよい。さらに、前記樹脂組成物や
高分子感温体は、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、着色剤
などを含んでいてもよい。
用樹脂組成物や高分子感温体は、安定剤、例えば、耐熱
性、耐候性を改善するための酸化防止剤や紫外線吸収
剤、耐熱安定剤(フェノール系、イオウ系、アミン系、
リン系化合物など)などを含有していてもよい。安定剤
は数種類を併用してもよい。さらに、前記樹脂組成物や
高分子感温体は、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、着色剤
などを含んでいてもよい。
【0024】[製造方法]本発明の高分子感温体用樹脂
組成物や高分子感温体は、前記ポリアミド樹脂、オレフ
ィン系樹脂、必要に応じて導電性付与剤やフェノール樹
脂を溶融混練することにより得ることができる。高分子
感温体は、通常、前記樹脂組成物をフィルム又はシート
状などの所定形状に成形して使用できる。高分子感温体
は、前記ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とが複合化
したポリマーアロイを形成しているようであり、高分子
感温体に電極を取付け、通電することにより、電気的特
性の温度依存性を利用して温度を検知することができ
る。
組成物や高分子感温体は、前記ポリアミド樹脂、オレフ
ィン系樹脂、必要に応じて導電性付与剤やフェノール樹
脂を溶融混練することにより得ることができる。高分子
感温体は、通常、前記樹脂組成物をフィルム又はシート
状などの所定形状に成形して使用できる。高分子感温体
は、前記ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とが複合化
したポリマーアロイを形成しているようであり、高分子
感温体に電極を取付け、通電することにより、電気的特
性の温度依存性を利用して温度を検知することができ
る。
【0025】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。導電性付与剤の調製 導電性付与剤No.1 チオシアン酸ナトリウム18重量部、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物(三洋化成(株)製:商品
名ニューポールBPE180)162重量部を容器に入
れ、ホモミキサーを用い回転数約2500rpmで溶液
が完全に透明になるまで約1時間攪拌し、チオシアン酸
ナトリウムがポリエチレングリコールに溶解した導電性
付与剤(NaSCN/ビスフェノールAのエチレンオキ
サイド付加物)を調製した。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。導電性付与剤の調製 導電性付与剤No.1 チオシアン酸ナトリウム18重量部、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物(三洋化成(株)製:商品
名ニューポールBPE180)162重量部を容器に入
れ、ホモミキサーを用い回転数約2500rpmで溶液
が完全に透明になるまで約1時間攪拌し、チオシアン酸
ナトリウムがポリエチレングリコールに溶解した導電性
付与剤(NaSCN/ビスフェノールAのエチレンオキ
サイド付加物)を調製した。
【0026】導電性付与剤No.2 撹拌機、冷却管、窒素導入管を備えた反応器(容積2
L)に、イソホロンジイソシアネート122g、ジブチ
ルスズジラウレート(DBTDL)0.5gを入れ、撹
拌しながら60℃に加温した。次いで、ポリプロピレン
グリコール(分子量2000)549g、ポリエチレン
グリコール(分子量600)329gの混合物を約3時
間で滴下し、さらに70℃に昇温し4時間熟成し、遊離
のイソシアネート含有率0.2%となるまで反応させ、
ポリアルキレンオキサイドユニット含有ポリウレタンを
調製した。このポリアルキレンオキサイドユニット含有
ポリウレタン83.5重量部、ヨウ化リチウム16.5
重量部を容器に入れ、ホモミキサーを用い約2500r
pmで溶液が完全に透明になるまで約1時間攪拌し、ヨ
ウ化リチウムを基材のポリウレタンに溶解させた導電性
付与剤(LiI/ポリアルキレンオキサイドユニット含
有ポリウレタン)を調製した。
L)に、イソホロンジイソシアネート122g、ジブチ
ルスズジラウレート(DBTDL)0.5gを入れ、撹
拌しながら60℃に加温した。次いで、ポリプロピレン
グリコール(分子量2000)549g、ポリエチレン
グリコール(分子量600)329gの混合物を約3時
間で滴下し、さらに70℃に昇温し4時間熟成し、遊離
のイソシアネート含有率0.2%となるまで反応させ、
ポリアルキレンオキサイドユニット含有ポリウレタンを
調製した。このポリアルキレンオキサイドユニット含有
ポリウレタン83.5重量部、ヨウ化リチウム16.5
重量部を容器に入れ、ホモミキサーを用い約2500r
pmで溶液が完全に透明になるまで約1時間攪拌し、ヨ
ウ化リチウムを基材のポリウレタンに溶解させた導電性
付与剤(LiI/ポリアルキレンオキサイドユニット含
有ポリウレタン)を調製した。
【0027】導電性付与剤No.3 ポリアルキレンオキサイドグラフトポリエチレン(住友
化学(株)製:商品名スミエード300G)86.9重
量部を容器に入れ、80℃で加熱し溶融させた。ついで
過塩素酸リチウム13.1重量部を加え静かに混合し十
分に分散させた後、ホモミキサーを用い約2500rp
mで、完全に透明になるまで約3時間十分撹拌混合し、
導電性付与剤(LiClO4 /スミエード300G)を
調製した。生成物は室温ではワックス状の固体であっ
た。
化学(株)製:商品名スミエード300G)86.9重
量部を容器に入れ、80℃で加熱し溶融させた。ついで
過塩素酸リチウム13.1重量部を加え静かに混合し十
分に分散させた後、ホモミキサーを用い約2500rp
mで、完全に透明になるまで約3時間十分撹拌混合し、
導電性付与剤(LiClO4 /スミエード300G)を
調製した。生成物は室温ではワックス状の固体であっ
た。
【0028】導電性付与剤 No.4 ポリアルキレングリコール(日本油脂(株)製:商品名
ユニルーブ80DE−40E,ポリエチレンオキサイ
ド,ポリプロピレンオキサイド共重合体)86.9重量
部を容器に入れ、80℃で加熱し溶融させた。ついで、
ヨウ化ナトリウム13.1重量部を加え攪拌混合した
後、ホモミキサーを用い約2500rpmで約3時間完
全に透明になるまで高速攪拌し導電性付与剤(NaI/
ポリアルキレングリコール)を調製した。生成物は室温
で粘稠な液体であった。
ユニルーブ80DE−40E,ポリエチレンオキサイ
ド,ポリプロピレンオキサイド共重合体)86.9重量
部を容器に入れ、80℃で加熱し溶融させた。ついで、
ヨウ化ナトリウム13.1重量部を加え攪拌混合した
後、ホモミキサーを用い約2500rpmで約3時間完
全に透明になるまで高速攪拌し導電性付与剤(NaI/
ポリアルキレングリコール)を調製した。生成物は室温
で粘稠な液体であった。
【0029】実施例1〜5および比較例1〜2 下記ポリアミド樹脂、上記導電性付与剤No.1〜N
o.4、下記変性オレフィン系樹脂および添加剤[変性
フェノール樹脂(フェノール化ジシクロペンタジエン,
日本石油(株)製,日石特殊フェノール樹脂DPPタイ
プ),酸化防止剤,耐熱安定剤]を表1に示す割合(重
量部)で配合し、押出機により210℃で溶融混練し、
ペレタイザーによりペレット化した。 [ポリアミド樹脂] ポリアミド樹脂A:ナイロン12(ダイセル・ヒュルス
(株)製,商品名ダイアミド L1901) ポリアミド樹脂B:ナイロン12エラストマー(ダイセ
ル・ヒュルス(株)製,商品名ダイアミド PAE X
4442) ポリアミド樹脂C:水添ダイマー酸変性ナイロン12
(ダイセル・ヒュルス(株)製,商品名ダイアミド Z
7379) [変性オレフィン系樹脂] 変性オレフィン系樹脂A:無水マレイン酸変性ポリエチ
レン−ポリプロピレン共重合体(エクソン社製,エクセ
ラーVA1801) 変性オレフィン系樹脂B:グリシジルメタクリレート変
性ポリエチレン(住友化学工業(株)製,ボンドファー
ストE) 変性オレフィン系樹脂C:無水マレイン酸変性ポリエチ
レン(日本石油(株)製,Nホ゜リマーA1600) 変性オレフィン系樹脂D:無水マレイン酸変性エチレン
−ブテン共重合体(三井石油化学(株)製,タフマーM
P0610) 変性オレフィン系樹脂E:無水マレイン酸変性エチルア
クリレート−エチレン共重合体(住友化学工業(株)
製,ボンダインAX8390)
o.4、下記変性オレフィン系樹脂および添加剤[変性
フェノール樹脂(フェノール化ジシクロペンタジエン,
日本石油(株)製,日石特殊フェノール樹脂DPPタイ
プ),酸化防止剤,耐熱安定剤]を表1に示す割合(重
量部)で配合し、押出機により210℃で溶融混練し、
ペレタイザーによりペレット化した。 [ポリアミド樹脂] ポリアミド樹脂A:ナイロン12(ダイセル・ヒュルス
(株)製,商品名ダイアミド L1901) ポリアミド樹脂B:ナイロン12エラストマー(ダイセ
ル・ヒュルス(株)製,商品名ダイアミド PAE X
4442) ポリアミド樹脂C:水添ダイマー酸変性ナイロン12
(ダイセル・ヒュルス(株)製,商品名ダイアミド Z
7379) [変性オレフィン系樹脂] 変性オレフィン系樹脂A:無水マレイン酸変性ポリエチ
レン−ポリプロピレン共重合体(エクソン社製,エクセ
ラーVA1801) 変性オレフィン系樹脂B:グリシジルメタクリレート変
性ポリエチレン(住友化学工業(株)製,ボンドファー
ストE) 変性オレフィン系樹脂C:無水マレイン酸変性ポリエチ
レン(日本石油(株)製,Nホ゜リマーA1600) 変性オレフィン系樹脂D:無水マレイン酸変性エチレン
−ブテン共重合体(三井石油化学(株)製,タフマーM
P0610) 変性オレフィン系樹脂E:無水マレイン酸変性エチルア
クリレート−エチレン共重合体(住友化学工業(株)
製,ボンダインAX8390)
【0030】
【表1】 [温度依存性]得られたペレットを210℃で厚さ約
0.5mmのフィルムに加工し、スズ電極を着装し、各
温度(30〜120℃)におけるインピーダンスをLC
Rメーター(横河−ヒューレットパッカード製)で測定
した。実施例1〜5の評価結果を図1〜3に示す。
0.5mmのフィルムに加工し、スズ電極を着装し、各
温度(30〜120℃)におけるインピーダンスをLC
Rメーター(横河−ヒューレットパッカード製)で測定
した。実施例1〜5の評価結果を図1〜3に示す。
【0031】[湿度依存性]変性オレフィン系樹脂を配
合した実施例3および実施例4のフィルムと、変性オレ
フィン系樹脂を配合していない比較例1および比較例2
について、100℃で2時間、オーブン中で乾燥した場
合と、60℃で20時間、恒温恒湿器で調湿した場合に
ついて、上記と同様の測定法で各温度におけるよるイン
ピーダンスを測定した。結果を図4および図5に示す。
なお、試料の吸水率を表1に示す。
合した実施例3および実施例4のフィルムと、変性オレ
フィン系樹脂を配合していない比較例1および比較例2
について、100℃で2時間、オーブン中で乾燥した場
合と、60℃で20時間、恒温恒湿器で調湿した場合に
ついて、上記と同様の測定法で各温度におけるよるイン
ピーダンスを測定した。結果を図4および図5に示す。
なお、試料の吸水率を表1に示す。
【0032】[長期安定性]実施例3および比較例1の
フィルムについて、80℃のオーブン中で長期間放置
し、インピーダンス(測定温度30℃)の経時的な変化
を測定した。結果を図6に示す。
フィルムについて、80℃のオーブン中で長期間放置
し、インピーダンス(測定温度30℃)の経時的な変化
を測定した。結果を図6に示す。
【0033】上記結果から明らかなように、本発明の感
温体用樹脂組成物は変性オレフィン系樹脂を配合するこ
とにより、導電性付与剤の特性を損なうことなく、体積
固有インピーダンスの大きな変化を示し、温度変化に対
して高い検出感度が得られた。また、吸湿時と乾燥時の
インピーダンスの変化が少なく、吸水率も小さく、幅広
い湿度条件下においても検出温度のばらつきが少ない。
さらに、80℃における高温長期の試験においてもイン
ピーダンスの変化が少なく、長期に亘り安定した温度検
出特性を示す。
温体用樹脂組成物は変性オレフィン系樹脂を配合するこ
とにより、導電性付与剤の特性を損なうことなく、体積
固有インピーダンスの大きな変化を示し、温度変化に対
して高い検出感度が得られた。また、吸湿時と乾燥時の
インピーダンスの変化が少なく、吸水率も小さく、幅広
い湿度条件下においても検出温度のばらつきが少ない。
さらに、80℃における高温長期の試験においてもイン
ピーダンスの変化が少なく、長期に亘り安定した温度検
出特性を示す。
【0034】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物および高分子感温体
は、ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とで構成されて
いるため、インピーダンスの温度依存性が高く、高温度
であっても長期間に亘り安定した電気的特性を示す。ま
た、吸湿による電気的特性の変動が少ない。そのため、
吸水によるインピーダンスの変動が大きな導電性付与剤
(ポリアルキレンオキサイド誘導体と金属塩とで構成さ
れた導電性付与剤など)を用いても、高分子感温体用樹
脂組成物の特性を改善でき、高感度で信頼性が高い。ま
た、本発明の高分子感温体用樹脂組成物および高分子感
温体は、適当な融点を有し、温度ヒューズとしての機能
も備えており、感熱線に要求される機械的特性も高い。
は、ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とで構成されて
いるため、インピーダンスの温度依存性が高く、高温度
であっても長期間に亘り安定した電気的特性を示す。ま
た、吸湿による電気的特性の変動が少ない。そのため、
吸水によるインピーダンスの変動が大きな導電性付与剤
(ポリアルキレンオキサイド誘導体と金属塩とで構成さ
れた導電性付与剤など)を用いても、高分子感温体用樹
脂組成物の特性を改善でき、高感度で信頼性が高い。ま
た、本発明の高分子感温体用樹脂組成物および高分子感
温体は、適当な融点を有し、温度ヒューズとしての機能
も備えており、感熱線に要求される機械的特性も高い。
【図1】実施例1〜2の高分子感温体における初期イン
ピーダンスの温度依存性の測定結果を示すグラフであ
る。
ピーダンスの温度依存性の測定結果を示すグラフであ
る。
【図2】実施例3〜4の高分子感温体における初期イン
ピーダンスの温度依存性の測定結果を示すグラフであ
る。
ピーダンスの温度依存性の測定結果を示すグラフであ
る。
【図3】実施例5の高分子感温体における初期インピー
ダンスの温度依存性の測定結果を示すグラフである。
ダンスの温度依存性の測定結果を示すグラフである。
【図4】実施例3および比較例1の高分子感温体におけ
る吸湿依存性の測定結果を示すグラフである。
る吸湿依存性の測定結果を示すグラフである。
【図5】実施例4および比較例2の高分子感温体におけ
る吸湿依存性の測定結果を示すグラフである。
る吸湿依存性の測定結果を示すグラフである。
【図6】実施例3および比較例1の高分子感温体におけ
るインピーダンスの経時的変化の測定結果を示すグラフ
である。
るインピーダンスの経時的変化の測定結果を示すグラフ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01C 7/02 H01C 7/02 //(C08L 77/00 23:00 71:02 61:06)
Claims (11)
- 【請求項1】 ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂とで
構成されている高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリアミド樹脂のアミド基の濃度が炭素
原子100個当たり平均2〜14個である請求項1記載
の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項3】 オレフィン系樹脂が少なくとも変性オレ
フィン系樹脂で構成されている請求項1記載の高分子感
温体用樹脂組成物。 - 【請求項4】 オレフィン系樹脂の割合が、ポリアミド
樹脂100重量部に対して0.1〜60重量部である請
求項1記載の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリアミド11又はポリアミド12の単
独又は共重合体100重量部に対して、エポキシ基,カ
ルボキシル基および酸無水物基から選択された少なくと
も一種の官能基が導入された変性オレフィン系樹脂1〜
50重量部で構成されている請求項1記載の高分子感温
体用樹脂組成物。 - 【請求項6】 さらに導電性付与剤を含む請求項1記載
の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項7】 導電性付与剤が、ポリアルキレンオキサ
イドユニットを含有する化合物と金属塩との混合物又は
錯体である請求項6記載の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項8】 導電性付与剤の割合が、ポリアミド樹脂
100重量部に対して0.01〜10重量部である請求
項6記載の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項9】 さらにフェノール樹脂を含有する請求項
1又は6記載の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項10】 フェノール樹脂の割合が、ポリアミド
樹脂100重量部に対して0.1〜40重量部である請
求項9記載の高分子感温体用樹脂組成物。 - 【請求項11】 ポリアミド樹脂とオレフィン系樹脂と
で構成されている高分子感温体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29253996A JPH10140004A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29253996A JPH10140004A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10140004A true JPH10140004A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17783104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29253996A Pending JPH10140004A (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 高分子感温体用樹脂組成物および高分子感温体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10140004A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001006521A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Kabushiki Kaisha Tokin | Dispositif a coefficient de temperature positif et son procede de fabrication |
| JP2002158101A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-05-31 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 過電流防止素子 |
| JP2002280204A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-27 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 過電流保護素子 |
| JP2002289406A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-04 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 過電流保護素子 |
| JP2003055567A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Riken Technos Corp | 制電性熱可塑性樹脂組成物 |
| JP2010534725A (ja) * | 2007-04-27 | 2010-11-11 | ロディア オペレーションズ | 高い流体遮断特性を有するポリアミド材料 |
| WO2013046434A1 (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-04 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | ベンゾオキサジン樹脂組成物及び繊維強化複合材料 |
-
1996
- 1996-11-05 JP JP29253996A patent/JPH10140004A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001006521A1 (fr) * | 1999-07-16 | 2001-01-25 | Kabushiki Kaisha Tokin | Dispositif a coefficient de temperature positif et son procede de fabrication |
| EP1126478A4 (en) * | 1999-07-16 | 2002-01-09 | Tokiin Corp | POSITIVE TEMPERATURE COEFFICIENT DEVICE AND MANUFACTURING METHOD THEREOF |
| JP2002158101A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-05-31 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 過電流防止素子 |
| JP2002280204A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-27 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 過電流保護素子 |
| JP2002289406A (ja) * | 2001-03-26 | 2002-10-04 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 過電流保護素子 |
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| WO2013046434A1 (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-04 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | ベンゾオキサジン樹脂組成物及び繊維強化複合材料 |
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