JPH10173036A - 半導体装置および半導体の高抵抗化方法 - Google Patents

半導体装置および半導体の高抵抗化方法

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JPH10173036A
JPH10173036A JP33082996A JP33082996A JPH10173036A JP H10173036 A JPH10173036 A JP H10173036A JP 33082996 A JP33082996 A JP 33082996A JP 33082996 A JP33082996 A JP 33082996A JP H10173036 A JPH10173036 A JP H10173036A
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semiconductor
resistance
region
fluorine
increasing
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JP33082996A
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English (en)
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Akio Wakejima
彰男 分島
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体結晶を高抵抗化することにより素子間
分離を行う手段を提供する。これにより、エッチングに
より素子間分離を行っていた場合に生じていた段差部で
のゲート切れの問題等を解消する。 【解決手段】 素子分離領域中にフッ素原子が導入され
てなる高抵抗領域を設ける。フッ素原子の導入は、フッ
酸に浸漬する方法やフッ素イオン含有気体を含む雰囲気
中で熱処理する方法等により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化合物半導体装置の
素子間分離領域および抵抗素子領域に関する。また、半
導体装置の高抵抗領域を形成する方法と、一度高抵抗化
した領域を低抵抗化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】HJFETの素子間分離方法としては、
例えば、高抵抗バッファ層に達するエッチングを行う方
法(以下、メサエッチング)がある。この方法により素
子間分離を行うと、高性能高周波低雑音へテロ接合電界
効果トランジスタ(以下、HJFETという。)ではゲ
ート長が短いため、段差部分でのゲート切れによる歩留
まりの低下が問題になる。さらに、次世代の低雑音素子
として期待されているInAlAs/InGaAs系H
JFBTにおいては、メサエッチングによる素子間分離
方法ではゲート金属がこの段差部分においてバンドギャ
ップの小さいInGaAs層に接触することによるゲー
トリークが生じ、デバイス特性を低下させるという問題
もある。また、高集積化されたICデバイスを作製する
上では、メサエッチングにより素子間分離を行うと、段
差むらや段差そのものがメタル配線切れを生じる原因と
なっている。また、一度エッチングにより素子間分離を
行ってしまうと、エッチングされた領域は能動素子とし
て利用することが不可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、素子
間分離を段差を形成することなく、つまり半導体結晶を
高抵抗化することで素子間分離をすることが望ましい。
その方法として、イオン注入による高抵抗化(素子間分
離)が報告されている。しかしながら、イオン注入法で
は結晶破壊により結品を高抵抗化するため、後のデバイ
ス作製工程での熱工程により再度低抵抗化が生じたり、
注入時に生じた欠陥が熱により横方向に広がってしま
い、安定してデバイスを作製できないという問題があっ
た。また、InAlAs/InGaAs系HJFETに
おいては、抵抗率の小さいn‐InAlAs層に対して
のイオン注入による高抵抗化は困難であった。本発明の
目的はこれらの課題を解決することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体中にフッ素原子が導入されてなる高抵抗領域を有
することを特徴とする。
【0005】また、本発明の半導体の高抵抗化方法は、
半導体の所定の表面を絶縁膜で被覆する工程と、該半導
体をフッ素イオンを含む水溶液に浸漬する工程と、該半
導体を200℃以上1000℃以下の温度で加熱する工
程とを含むことを特徴とする。また、本発明の半導体の
高抵抗化方法は、半導体の所定の表面を絶縁膜で被覆す
る工程と、該半導体をフッ素イオンを含む蒸気に暴露す
る工程と、該半導体を200℃以上1000℃以下の温
度で加熱する工程とを含むことを特徴とする。また、本
発明の半導体の高抵抗化方法は、半導体の所定の表面を
絶縁膜で被覆する工程と、フッ素含有気体を含む雰囲気
下で半導体結晶を200℃以上1000℃以下の温度で
加熱する工程とを含むことを特徴とする。また、本発明
の半導体の高抵抗化方法は、半導体の所定の表面を絶縁
膜で被覆する工程と、フッ素イオンまたはフッ素化合物
を半導体中にイオン注入する工程とを含むことを特徴と
する。また、本発明の半導体の高抵抗化方法は、フッ素
イオンまたはフッ素化合物イオンを集束イオンビームを
用いて半導体中にイオン注入する工程を含むことを特徴
とする。
【0006】また、半導体の低抵抗化方法は、上記の方
法により高抵抗化された領域を低抵抗化する方法におい
て、前記高抵抗領域または前記高抵抗化された領域の表
面に絶縁膜を形成した後、200℃以上1000℃以下
の温度で加熱処理を行うことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の半導体におけるフッ素原
子が導入されてなる高抵抗領域とは、フッ素が半導体の
内部に侵入した領域をいい、半導体をフッ酸等に浸漬す
る方法や、半導体をフッ素イオン含有の蒸気に暴露した
後、熱処理する方法により形成される。また、フッ素含
有雰囲気中で半導体を熱処理する方法や、半導体にフッ
素イオンのイオン注入する方法により形成される。フッ
素原子は電気陰性度が大きいため、ドナー層中の電子と
結合し易い。本発明は、この性質を利用することによ
り、効果的に半導体の高抵抗化を図ったものである。
【0008】本発明における半導体とは、いかなる半導
体でも良いが、In、Ga、Al、As、P、Sbから
なる群より選ばれる少なくとも1種を含むものが好まし
い。
【0009】本発明の半導体の高抵抗化方法は所定の表
面を絶縁膜で被覆する工程を含むが、ここで、所定の表
面とは、高抵抗化を望む領域以外の表面をいう。また、
絶縁膜としては、例えばフォトレジスト、酸化シリコ
ン、窒化シリコン、ポリイミド等を用いることができ
る。
【0010】また、本発明の半導体の高抵抗化方法にお
けるフッ素イオンを含む水溶液とは、例えばフッ化カリ
ウム水溶液、フッ酸、フッ化アンモニウム水溶液、また
は、フッ酸とフッ化アンモニウム水溶液の混合溶液が好
ましい。
【0011】また、本発明の半導体の高抵抗化方法にお
けるフッ素イオンを含む蒸気とは、上述のフッ素イオン
を含む水溶液の蒸気をいう。
【0012】また、本発明の半導体の高抵抗化方法にお
けるフッ素含有気体としては、HF、フッ化硫黄、CN
F、OF2、BF3、フッ化リン、ClF、BrF、I
F、NF3、SF6、CHxyClz(y=1〜3、x+
y+z=4)、C2xyClz(y=1〜5、x+y+
z=6)等を用いることができるが、特に、ClF、B
rF、IF、NF3、SF6、CHxyClz(y=1〜
3、x+y+z=4)およびC2xyClz(y=1〜
5、x+y+z=6)からなる群より選ばれる少なくと
も1種を含む気体が好適に用いられる。
【0013】また、本発明の半導体の高抵抗化方法また
は低抵抗化方法においては半導体を熱処理する工程を含
むが、このときの熱処理温度は200℃以上1000℃
以下とするのが好ましく、250℃以上500℃以下と
するのがさらに好ましい。200℃より低いとフッ素が
半導体結晶中に侵入しにくく、1000℃より高いと半
導体結晶に欠陥を生じることがあるからである。好まし
い熱処理時間は、熱処理温度にもよるが、例えば処理温
度を300℃とした場合には1分以上3時間以下とする
のがよい。
【0014】本発明の半導体の高抵抗化方法における集
束イオンビームとは、磁場により集束されたイオンビー
ムのことをいう。
【0015】本発明の半導体の高抵抗化方法は、さらに
効果を上げるために2回以上繰り返して行うこともでき
る。
【0016】本発明の半導体装置の前記高抵抗領域また
は本発明の半導体の高抵抗化方法により高抵抗化された
領域は、表面を絶縁膜で被覆した後、熱処理を行うこと
により低抵抗化することができる。熱処理により、高抵
抗領域に侵入したフッ素を絶縁膜に取り込むことができ
るからである。低抵抗化に用いることのできる絶縁膜と
しては、酸化シリコン、窒化シリコン、SiON等を用
いることができる。この方法で再活性化させた領域は、
再度、能動素子としても利用できる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)本発明の半導体装置の一実施例を、一般的
なInP基板上に製造されたHJFETの素子間分離と
して適用した場合について図1を用いて説明する。半絶
縁性InP基板101上に、i‐InAlAsバッファ
層102、i‐InGaAsチャネル層103、i‐I
nAlAsスペーサ層104、Siが6×1018cm -3
添加されたn‐InAlAs電子供給層層105、i‐
InAlAsショットキ接触層106、n‐InGaA
sオーミック接触層107が順次エピタキシャル成長に
より形成されている。ここで、n‐InGaAsオーミ
ック接触層107はオーミックコンタクトを良好にする
ために設けられている。この成長基板表面にはソース電
極108、ドレイン電極109が形成され、ソース電極
108とドレイン電極109の間のn‐InGaAsオ
ーミック接触層107が部分的にエッチング除去され、
その部分にi‐InAlAsショットキ接触層106と
ショットキ接触するゲート電極110が形成されてい
る。このようなHJFETが同一ウエハ上に2個以上存
在している。この時、各HJFET間のn‐InGaA
s層107が部分的にエッチング除去されている。この
部分にHJFETを分離するための領域(素子間分離領
域)111が形成されている。この素子間分離領域11
1にあるn‐InAlAs層105の一部105(a)
に6×1018cm‐3のFが導入された領域を有してい
る。この素子間分離領域111により各素子間の絶縁
は、実際に素子を動作させるのに十分であった。
【0018】本実施例では、高抵抗領域を素子間分離に
用いた場合について記述したが、MMICにおける抵抗
素子領域に用いることも可能である。また、本実施例で
は、n−InAlAs電子供給層層105のSi添加量
を6×1018cm-3としたが、特にその添加量に限定す
るものではない。また、本実施例では、フッ素の導入量
(濃度)を8×1018cm‐3としたが、フッ素導入に
より素子間分離を行う場合には、フッ素の導入量はn‐
InAlAs電子供給層層105のSi添加重の112
より大きければよい。また、フッ素導入領域を抵抗素子
領域として用いる場合には、所望の抵抗値になるような
任意のフッ素導入量とすれば良く、特にその導入量を限
定するものではない。
【0019】(実施例2)本発明の半導体の高抵抗化方
法の一実施例を、一般的なInP基板上に製造されたH
JFETの素子間分離として適用した場合について図2
(a)〜(e)を用いて説明する。半導体結晶の高抵抗
化を望む領域のキャップ層(オーミックコンタクト層)
をエッチングした後、高抵抗化を望む領域以外をレジス
トで被覆し、フッ酸に5秒浸す(図2(a)、
(b))。次にレジストを剥離し(図2(c))、30
0℃1時間の熱処理を行う(図2(d))。以上の工程
により高抵抗領域を形成する(図2(e))。この領域
を素子間分離領域として用いて、オーミック電極および
ゲート電極を形成しデバイスを作製する。この手法をI
nP基板上に形成された厚さ1μm、ドーピング濃度1
×1018cm‐3のn−InAlAs層に用いた場合、
シートキャリア濃度は1×1014cm‐2から1×101
1cm‐2まで減少させることができた。これにより、良
好な素子間分離可能であることが分かる。
【0020】本実施例では、フッ素イオンを含む水溶液
としてフッ酸を用いたが、その水溶液はNH4F水溶液
であっても、フッ酸とNH4F水溶波の混合液であって
もよい。高抵抗化を望む領域以外をレジストにより被覆
したが、絶縁膜によって被覆してもよい。また、絶縁膜
によって被覆した場合には、熱処理前にそれを除去する
必要はない。また、熱処理温度は300℃としたが、2
00℃以上であればよい。また、図8に示すように、こ
の方法を繰り返すことで一層の高抵抗化が可能である。
本実施例ではフッ素を侵入させた高抵抗化領域を素子間
分離領域として用いたが、フッ素イオンを含む水溶液の
濃度、及び、フッ素イオンを含む水溶液に浸す時間、及
び、熱処理温度、時間を制御することにより所望の抵抗
率を得ることができ、この高抵抗化領域を抵抗素子領域
として用いることができる。
【0021】(実施例3)本発明の半導体の高抵抗化方
法の一実施例を、一般的なInP基板上に製造されたH
JFETの素子間分離として適用した場合について図3
(a)〜(e)を用いて説明する。半導体結晶の高抵抗
化を望む領域のキャップ層(オーミックコンタクト層)
をエッチングした後、高抵抗化を望む領域以外をレジス
トにて被覆し、フッ酸上5cmの位置に設置して、HF
の蒸気に曝す(図3(a)、(b))。次にレジストを
剥離し(図3(c))、窒素雰囲気中で300℃1時間
の熱処理を行う(図3(d))。以上の工程により高抵
抗領域を形成する(図3(e))。この領域を素子間分
離領域として用いて、オーミック電極およびゲート電極
を形成しデバイスを作製する。この手法をInp基板上
に形成された厚さ1μm、ドーピング濃度1×1018
m‐3のn‐InAlAs層に用いた場合、シートキャ
リア濃度は1×1014cm‐2から1×1011cm‐2
で減少させることができた。これにより、良好な素子間
分離が可能であることが分かる。
【0022】ここでは、フッ素イオンを含む水溶液とし
てフッ酸を用いたが、その水溶液はNH4F水溶液であ
っても、フッ酸とNH4F水溶波の混合液であってもよ
い。高抵抗化を望む領域以外をレジストにより被覆した
が、絶縁膜によって被覆してもよい。また、絶縁膜によ
って被覆した場合には、熱処理前にそれを除去する必要
はない。また、熱処理温度は300℃としたが、200
℃以上であればよい。また、実施例2と同様、この方法
を繰り返すことで一層の高抵抗化が可能である。本実施
例ではフッ素を侵入させた高抵抗化領域を素子間分離領
域として用いたが、HF蒸気に曝す時間及び熱処理温度
及び時間を制御することにより所望の抵抗率を得ること
ができ、この高抵抗化領域を抵抗素子領域として用いる
こともできる。
【0023】(実施例4)InP基板上に形成された厚
さ1μm、ドーピング濃度1×1018cm‐3のn‐I
nAlAs層に対し、実施例2と同様の処理を行った
後、実施例3と同様の処理を行った。この結果、シート
キャリア濃度は1×1014cm‐2から8×1010cm
2まで減少させることができた。これにより良好な素
子間分離が可能であることが分かる。また、本実施例と
順序を逆にして実施例3の処理後、実施例2の処理を行
っても同様の効果を得られた。
【0024】(実施例5)本発明の半導体の高抵抗化方
法の一実施例を一般的なInP基板上に製造されたHJ
FETの素子間分離として適用した場合について図4
(a)〜(c)を用いて説明する。半導体結品の高抵抗
化を望む領域のキャップ層(オーミックコンタクト層)
をエッチングした後、高抵抗化を望む領域以外を絶縁膜
にて被覆する。この試料に対して、CHF3ガスを導入
した炉内で300℃で熱処理を行う(図4(a)、
(b))。以上の工程により高抵抗領域を形成する(図
4(c))。この領域を素子間分離領域として用いて、
オーミック電極およびゲート電極を形成しデバイスを作
製する。この手法をInP基板上に形成された厚さ1μ
m、ドーピング濃度1×1018cm‐3のn‐InAl
As層に用いた。ここでは、CHF3ガス流量を10m
l/minとした。この結果、20分の熱処理でシート
キャリア濃度は1×1014cm‐2から1×1011cm
2まで減少させることができた。これにより、良好な
素子間分離が可能であることが分かる。ここでは、フッ
素含有ガスとしてはCHF3ガスを用いたが、その組成
にフッ素を含有するガスであればいかなるガスでもよ
い。高抵抗化を望む領域以外を絶縁膜により被覆した
が、レジストによって被覆してもよい。また、熱処理温
度は300℃としたが、200℃以上であればよい。本
実施例ではフッ素を侵入させた高抵抗化領域を素子間分
離領域として用いたが、熱処理温度及び時間を制御する
ことにより所望の抵抗率を得ることができ、この高抵抗
化領域を抵抗素子領域として用いることもできる。
【0025】(実施例6)本発明の半導体の高抵抗化方
法の一実施例を一般的なInP基板上に製造されたHJ
FETの素子間分離として適用した場合について図5
(a)、(b)を用いて説明する。半導体結晶の高抵抗
化を望む領域のキャップ層(オーミックコンタクト層)
をエッチングした後、高抵抗化を望む領域以外を絶縁膜
にて被覆しフッ素を半導体中にイオン注入することで高
抵抗領域を形成する(図5(a)、(b))。この手法
を1μmの1×1018cm‐3のn‐InAlAs層に
用いた場合、注入量1×1018cm‐2でシートキャリ
ア濃度は1×1014cm‐2から5×1011cm‐2
で減少させることができた。これにより、良好な素子間
分離が可能であることが分かる。ここでは、フッ素‐イ
オンをイオン注入したが、注入イオンはフッ素化合物イ
オンであればいかなるものであってもよい。高抵抗化を
望む領域以外を絶縁膜により被覆したが、レジストによ
って被覆してもよい。本実施例ではフッ素を侵入させた
高抵抗化領域を素子間分離領域として用いたが、注入量
を制御することにより所望の抵抗率を得て、この高抵抗
化領域を抵抗素子領域として用いることもできる。
【0026】(実施例7)本発明の半導体の高抵抗化方
法の一実施例を一般的なInP基板上に製造されたHJ
FETの素子間分離として適用した場合について図6
(a)、(b)を用いて説明する。半導体結品の高抵抗
化を望む領域のキャップ層(オーミックコンタクト層)
をエッチングした後、該領域にF‐を集束イオンビーム
法により選択的にイオン注入することで高抵抗領域を形
成する(図6(a)、(b))。この手法を1μmの1
×1018cm‐3のn‐InAlAs層に用いた場合、
注入量1×1018cm‐2でシートキャリア濃度は1×
1014cm‐2から5×1011cm‐2まで減少させるこ
とができた。これにより、良好な素子間分離が可能であ
ることが分かる。ここでは、フッ素イオンをイオン注入
したが、注入イオンはフッ素化合物イオンであればいか
なるものであってもよい。本実施例ではフッ素を侵入さ
せた高抵抗化領域を素子間分離領域として用いたが、注
入量を制御することにより所望の抵抗率を得て、この高
抵抗化領域を抵抗素子領域として用いることもできる。
【0027】(実施例8)本発明の半導体の低抵抗化方
法の一実施例を一般的なInP基板上に製造されたHJ
FETの素子間分離として適用した場合について図7
(a)〜(c)を用いて説明する。上記実施例2乃至7
のいずれかもしくは複数を用いて形成した半導体結晶中
の高抵抗領域表面に、SiN膜を形成し(図7
(a))、熱処理を行いドナーを再活性化させる(図7
(b)、(c))。この方法を、実施例1によってシー
トキャリア濃度が1×1011cm‐2に減少した厚さ1
μmのn−InAlAs層に用いた場合のシートキャリ
ア濃度の熱処理時間依存性を図9に示す。このように、
一度高抵抗化したn−InAlAs層も再低抵抗化(再
活性化)が可能である。
【0028】なお、上記実施例1〜8では本発明をIn
P基板上のInAlAs/InGaAs系へテロ接合電
界効果トランジスタに適用した場合について記したが、
この系以外のへテロ接合電界効果トランジスタであって
も、へテロ接合バイポーラトランジスタであっても、メ
タル−半導体トランジスタであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置は、半導体中にフッ素原子が導入されてなる高抵抗領
域を有することを特徴とする。この高抵抗領域を素子分
離領域中に設ければ、ゲート金属が段差をまたぐことが
なく、その結果、エッチングにより素子間分離を行って
いた場合に生じていた段差部でのゲート切れの問題を解
消できる。
【0030】また、本発明の半導体の高抵抗化は、半導
体をフッ酸等に浸漬する方法や、半導体をフッ素イオン
含有の蒸気に暴露した後、熱処理する方法、あるいは、
フッ素含有雰囲気中で半導体を熱処理する方法や、半導
体にフッ素イオンをイオン注入する方法により形成され
る。このため、その後のデバイス作製工程により特性の
変化を受けにくい、安定な高抵抗領域を形成することが
できる。また、HJFETを部分的に高抵抗化する場合
にも有効に用いることができる。
【0031】また、本発明により高抵抗化した領域の表
面にSiを含む絶縁膜を形成し熱処理を行うことで、こ
の領域の再活性化できる。例えば、その領域は能動素子
として使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一例の断面構造図であ
る。
【図2】本発明の半導体の高抵抗化方法を説明するため
の図である。
【図3】本発明の半導体の高抵抗化方法を説明するため
の図である。
【図4】本発明の半導体の高抵抗化方法を説明するため
の図である。
【図5】本発明の半導体の高抵抗化方法を説明するため
の図である。
【図6】本発明の半導体の高抵抗化方法を説明するため
の図である。
【図7】本発明の半導体の低抵抗化方法を説明するため
の図である。
【図8】本発明の半導体の高抵抗化方法におけるシート
キャリア濃度の処理回数依存性を示す図である。
【図9】本発明の半導体の高抵抗化方法におけるシート
キャリア濃度の熱処理時間依存性を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体結晶 2 フッ酸(HF)水溶液 3 炉 4 石英管 5 流量計 6 バルブ 100 n−InAlAs電子供給層のうちフッ素が
導入された領域 101 半絶縁性InP基板 102 i−InAlAsバッファ層 103 i−InGaAsチャネル層 104 i−InAlAsスペーサ層 105 n−InAlAs電子供給層 106 i−InAlAsショットキ層 107 n−InGaAsオーミック接触層 108 ソース電極 109 ドレイン電極 110 ゲート電極 111 半導体結晶表面内のフッ素に曝された領域 112 レジスト 113 高抵抗領域 114 絶縁膜 115 半導体結晶表面上でイオン注入された領域 116 Si含有絶縁膜 117 活性化領域

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体中にフッ素原子が導入されてなる
    高抵抗領域を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 素子分離領域中に前記高抵抗領域を有す
    る請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 抵抗素子領域中に前記高抵抗領域を有す
    る請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体が、In、Ga、Al、A
    s、P、Sbからなる群より選ばれる少なくとも1種を
    含む請求項1乃至3いずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体の所定の表面を絶縁膜で被覆する
    工程と、該半導体をフッ素イオンを含む水溶液に浸漬す
    る工程と、該半導体を200℃以上1000℃以下の温
    度で加熱する工程とを含むことを特徴とする半導体の高
    抵抗化方法。
  6. 【請求項6】 前記フッ素イオンを含む水溶液が、フッ
    酸、フッ化アンモニウム水溶液、または、フッ酸とフッ
    化アンモニウム水溶液の混合溶液である請求項5に記載
    の半導体の高抵抗化方法。
  7. 【請求項7】 半導体の所定の表面を絶縁膜で被覆する
    工程と、該半導体をフッ素イオンを含む蒸気に暴露する
    工程と、該半導体を200℃以上1000℃以下の温度
    で加熱する工程とを含むことを特徴とする半導体の高抵
    抗化方法。
  8. 【請求項8】 半導体の所定の表面を絶縁膜で被覆する
    工程と、フッ素含有気体を含む雰囲気下で該半導体を2
    00℃以上1000℃以下の温度で加熱する工程とを含
    むことを特徴とする半導体の高抵抗化方法。
  9. 【請求項9】 前記フッ素含有気体が、ClF、Br
    F、IF、NF3、SF6、CHxyClz(y=1〜
    3、x+y+z=4)およびC2xyClz(y=1〜
    5、x+y+z=6)からなる群より選ばれる少なくと
    も1種を含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体
    の高抵抗化方法。
  10. 【請求項10】 半導体の所定の表面を絶縁膜で被覆す
    る工程と、フッ素イオンまたはフッ素化合物を半導体中
    にイオン注入する工程とを含むことを特徴とする半導体
    の高抵抗化方法。
  11. 【請求項11】 フッ素イオンまたはフッ素化合物イオ
    ンを集束イオンビームを用いて半導体中にイオン注入す
    る工程を含むことを特徴とする半導体の高抵抗化方法。
  12. 【請求項12】 請求項5乃至11いずれかに記載の半
    導体の高抵抗化方法を2回以上繰り返して行うことを特
    徴とする半導体の高抵抗化方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体が、In、Ga、Al、A
    s、P、Sbからなる群より選ばれる少なくとも1種を
    含む請求項5乃至12いずれかに記載の半導体の高抵抗
    化方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至4いずれかに記載の半導
    体装置の前記高抵抗領域または請求項5乃至13いずれ
    かに記載の方法により高抵抗化された領域を低抵抗化す
    る方法において、前記高抵抗領域または前記高抵抗化さ
    れた領域の表面に絶縁膜を形成した後、200℃以上1
    000℃以下の温度で加熱処理を行うことを特徴とする
    半導体の低抵抗化方法。
  15. 【請求項15】 前記半導体が、In、Ga、Al、A
    s、P、Sbからなる群より選ばれる少なくとも1種を
    含む請求項14に記載の半導体の低抵抗化方法。
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