JPH10173257A - 2端子型非線形素子、およびその製造のための非水系化成液、ならびに液晶表示パネル - Google Patents
2端子型非線形素子、およびその製造のための非水系化成液、ならびに液晶表示パネルInfo
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- JPH10173257A JPH10173257A JP8342426A JP34242696A JPH10173257A JP H10173257 A JPH10173257 A JP H10173257A JP 8342426 A JP8342426 A JP 8342426A JP 34242696 A JP34242696 A JP 34242696A JP H10173257 A JPH10173257 A JP H10173257A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】素子容量が充分に小さく、電流−電圧特性の急
峻性が充分に大きいMIM型非線形素子およびこれを用
いた高画質の液晶表示パネルを提供し、さらに、前記M
IM型非線形素子の製造のための非水系化成液を提供す
る。 【解決手段】MIM型非線形素子20は、基板30上に
積層された、第1の導電膜22、絶縁膜24および第2
の導電膜26を含む。前記第1の導電膜22は、タンタ
ルまたはタンタル合金からなり、前記絶縁膜24は、前
記第1の導電膜22の陽極酸化膜からなり、炭素原子お
よび炭素を除く3族から7族に属する1種以上の元素を
含み、かつ比誘電率が10〜25である。非水系化成液
は、有機溶媒および溶質を含み、前記溶質は、無機オキ
ソ酸塩を含む。MIM型非線形素子20は、その絶縁膜
24が前記非水系化成液を用いた陽極酸化によって形成
される。
峻性が充分に大きいMIM型非線形素子およびこれを用
いた高画質の液晶表示パネルを提供し、さらに、前記M
IM型非線形素子の製造のための非水系化成液を提供す
る。 【解決手段】MIM型非線形素子20は、基板30上に
積層された、第1の導電膜22、絶縁膜24および第2
の導電膜26を含む。前記第1の導電膜22は、タンタ
ルまたはタンタル合金からなり、前記絶縁膜24は、前
記第1の導電膜22の陽極酸化膜からなり、炭素原子お
よび炭素を除く3族から7族に属する1種以上の元素を
含み、かつ比誘電率が10〜25である。非水系化成液
は、有機溶媒および溶質を含み、前記溶質は、無機オキ
ソ酸塩を含む。MIM型非線形素子20は、その絶縁膜
24が前記非水系化成液を用いた陽極酸化によって形成
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に用いられる2端子型非線形素子、およびその製造のた
めの非水系化成液、ならびに前記2端子型非線形素子を
用いた液晶表示パネルに関する。
に用いられる2端子型非線形素子、およびその製造のた
めの非水系化成液、ならびに前記2端子型非線形素子を
用いた液晶表示パネルに関する。
【0002】
【背景技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子(以下、「MIM素子」ともいう。)などの2
端子素子が用いられている。そして、2端子素子を用い
たスイッチング素子は、3端子素子に比べ、クロスオー
バ短絡の発生がなく、製造工程を簡略化できるという点
で優れている。
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子(以下、「MIM素子」ともいう。)などの2
端子素子が用いられている。そして、2端子素子を用い
たスイッチング素子は、3端子素子に比べ、クロスオー
バ短絡の発生がなく、製造工程を簡略化できるという点
で優れている。
【0003】MIM素子を用いた液晶表示装置におい
て、コントラストが高く、かつ、表示ムラ、残像および
焼き付きなどの現象が認識できない高画質の液晶表示パ
ネルを実現するためには、MIM素子の特性として以下
の条件を満足することが重要である。
て、コントラストが高く、かつ、表示ムラ、残像および
焼き付きなどの現象が認識できない高画質の液晶表示パ
ネルを実現するためには、MIM素子の特性として以下
の条件を満足することが重要である。
【0004】(1)MIM素子の容量が液晶表示パネル
の容量に対して充分に小さいこと、(2)MIM素子の
電流−電圧特性の経時変化が充分に小さいこと、(3)
MIM素子の電流−電圧特性の対称性が良いこと、
(4)MIM素子の電流−電圧特性の急峻性が充分に大
きいこと、(5)MIM素子の素子抵抗が広い電圧範囲
において充分に一様であること。
の容量に対して充分に小さいこと、(2)MIM素子の
電流−電圧特性の経時変化が充分に小さいこと、(3)
MIM素子の電流−電圧特性の対称性が良いこと、
(4)MIM素子の電流−電圧特性の急峻性が充分に大
きいこと、(5)MIM素子の素子抵抗が広い電圧範囲
において充分に一様であること。
【0005】すなわち、コントラストを高くするために
は、MIM素子の容量が液晶表示パネルの容量に対して
充分に小さく、かつ、MIM素子の電流−電圧特性の急
峻性が充分に大きいことが必要である。表示ムラが認識
できないようにするには、MIM素子の素子抵抗が広い
電圧範囲において、充分に一様であることが必要であ
る。残像が認識できないようにするには、MIM素子の
電流−電圧特性の経時変化が充分に小さいことが必要で
ある。さらに、焼き付きが認識できないようにするに
は、MIM素子の電流−電圧特性の経時変化が充分に小
さく、かつ、MIM素子の電流−電圧特性の対称性が良
いこと、が必要である。
は、MIM素子の容量が液晶表示パネルの容量に対して
充分に小さく、かつ、MIM素子の電流−電圧特性の急
峻性が充分に大きいことが必要である。表示ムラが認識
できないようにするには、MIM素子の素子抵抗が広い
電圧範囲において、充分に一様であることが必要であ
る。残像が認識できないようにするには、MIM素子の
電流−電圧特性の経時変化が充分に小さいことが必要で
ある。さらに、焼き付きが認識できないようにするに
は、MIM素子の電流−電圧特性の経時変化が充分に小
さく、かつ、MIM素子の電流−電圧特性の対称性が良
いこと、が必要である。
【0006】ここで、「残像」とは、ある画像を数分表
示した後に異なる画像を表示したときに、以前に表示し
ていた画像が認識される現象のことである。また、「焼
き付き」とは、ある画像を数時間表示した後に異なる画
像を表示したときに、以前に表示していた画像が認識さ
れる現象のことである。さらに、「電流−電圧特性の対
称性がよいこと」とは、ある電圧において、第1の導電
膜から第2の導電膜に電流を流すときと、第2の導電膜
から第1の導電膜に電流を流すときと、の電流の絶対値
の差が充分に小さくなることである。
示した後に異なる画像を表示したときに、以前に表示し
ていた画像が認識される現象のことである。また、「焼
き付き」とは、ある画像を数時間表示した後に異なる画
像を表示したときに、以前に表示していた画像が認識さ
れる現象のことである。さらに、「電流−電圧特性の対
称性がよいこと」とは、ある電圧において、第1の導電
膜から第2の導電膜に電流を流すときと、第2の導電膜
から第1の導電膜に電流を流すときと、の電流の絶対値
の差が充分に小さくなることである。
【0007】MIM素子の技術を開示した文献としては
以下のものが例示される。
以下のものが例示される。
【0008】(a)たとえば、特開昭52−14909
0号公報においては、タンタルからなる第1の導電膜
と、この第1の導電膜が陽極酸化されて形成される金属
酸化膜からなる絶縁膜と、この絶縁膜の表面に形成され
たクロムからなる第2の導電膜とから構成されるMIM
素子が開示されている。前記絶縁膜は、第1の導電膜の
表面を陽極酸化して形成されることにより、ピンホール
がなく均一の膜厚で形成されている。また、特開昭57
−122478号公報では、陽極酸化の化成液(電解
液)として、クエン酸の希薄水溶液を用いることが開示
されている。
0号公報においては、タンタルからなる第1の導電膜
と、この第1の導電膜が陽極酸化されて形成される金属
酸化膜からなる絶縁膜と、この絶縁膜の表面に形成され
たクロムからなる第2の導電膜とから構成されるMIM
素子が開示されている。前記絶縁膜は、第1の導電膜の
表面を陽極酸化して形成されることにより、ピンホール
がなく均一の膜厚で形成されている。また、特開昭57
−122478号公報では、陽極酸化の化成液(電解
液)として、クエン酸の希薄水溶液を用いることが開示
されている。
【0009】これらの技術においては、前述したMIM
素子の特性の内(2)〜(5)の各特性において必ずし
も充分に良好でなかった。すなわち、電流−電圧特性の
経時変化、対称性および急峻性の点で不充分であり、か
つ、素子抵抗が広い電圧範囲において充分に一様でなか
った。そのため、このMIM素子を用いた液晶表示パネ
ルでは、広い温度範囲においてコントラストを高く保つ
ことが困難で、表示ムラも発生しやすいという問題があ
った。
素子の特性の内(2)〜(5)の各特性において必ずし
も充分に良好でなかった。すなわち、電流−電圧特性の
経時変化、対称性および急峻性の点で不充分であり、か
つ、素子抵抗が広い電圧範囲において充分に一様でなか
った。そのため、このMIM素子を用いた液晶表示パネ
ルでは、広い温度範囲においてコントラストを高く保つ
ことが困難で、表示ムラも発生しやすいという問題があ
った。
【0010】(b)国際公開された国際出願PCT/J
P94/00204(国際公開番号WO94/1860
0)においては、MIM素子の第1の導電膜として、タ
ンタルにタングステンを添加した合金膜を用いた構造が
開示されている。
P94/00204(国際公開番号WO94/1860
0)においては、MIM素子の第1の導電膜として、タ
ンタルにタングステンを添加した合金膜を用いた構造が
開示されている。
【0011】この技術においては、MIM素子の第1の
導電膜を、タンタルに変えてタンタルとタングステンな
どの特定の元素との合金膜にしたため、前述した特性
(2)および(3)、すなわちMIM素子の電流−電圧
特性の経時変化および対称性の点が、前述の文献(a)
の技術に比べて改善されたことから、残像を認識できな
いようなレベルにでき、さらに、広い温度範囲でコント
ラストを高く保つことができるようになった。しかしな
がら、この技術でも高温時のコントラスト特性が要求さ
れるような用途においては、マージンが不充分であると
いう問題があった。
導電膜を、タンタルに変えてタンタルとタングステンな
どの特定の元素との合金膜にしたため、前述した特性
(2)および(3)、すなわちMIM素子の電流−電圧
特性の経時変化および対称性の点が、前述の文献(a)
の技術に比べて改善されたことから、残像を認識できな
いようなレベルにでき、さらに、広い温度範囲でコント
ラストを高く保つことができるようになった。しかしな
がら、この技術でも高温時のコントラスト特性が要求さ
れるような用途においては、マージンが不充分であると
いう問題があった。
【0012】(c)Jpn.J.Appl.Phys,
31,4582(1992)においては、MIM素子の
絶縁膜を形成するための陽極酸化の化成液としてリン酸
やホウ酸アンモニウムの希薄水溶液を用いることが開示
されている。
31,4582(1992)においては、MIM素子の
絶縁膜を形成するための陽極酸化の化成液としてリン酸
やホウ酸アンモニウムの希薄水溶液を用いることが開示
されている。
【0013】この技術においては、前述した特性の
(2)および(3)、つまりMIM素子の電流−電圧特
性の経時変化および対称性の点が、前述の文献(a)に
比べて改良され、残像が認識できないようなレベルにで
き、さらに広い温度範囲でコントラストを高く保つこと
ができるようになった。しかしながら、この技術でも、
素子の信頼性が低く破壊されやすく、表示ムラが発生し
やすい、という問題があった。
(2)および(3)、つまりMIM素子の電流−電圧特
性の経時変化および対称性の点が、前述の文献(a)に
比べて改良され、残像が認識できないようなレベルにで
き、さらに広い温度範囲でコントラストを高く保つこと
ができるようになった。しかしながら、この技術でも、
素子の信頼性が低く破壊されやすく、表示ムラが発生し
やすい、という問題があった。
【0014】(d)さらに、特開平2−93433号公
報においては、MIM素子の第1の導電膜としてタンタ
ルとシリコンの合金膜を用いた構造が開示されている。
報においては、MIM素子の第1の導電膜としてタンタ
ルとシリコンの合金膜を用いた構造が開示されている。
【0015】この技術においては、前述の文献(a)の
技術に比較して、電流−電圧特性の急峻性を改善するこ
とができ、広い温度範囲において充分なマージンをもっ
てコントラストを高く保つことができるようになった。
しかしながら、この技術でも、素子の信頼性が低く破壊
されやすく、表示ムラが発生しやすい、という問題点が
あった。
技術に比較して、電流−電圧特性の急峻性を改善するこ
とができ、広い温度範囲において充分なマージンをもっ
てコントラストを高く保つことができるようになった。
しかしながら、この技術でも、素子の信頼性が低く破壊
されやすく、表示ムラが発生しやすい、という問題点が
あった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
したMIM素子に要求される特性(1)〜(5)に優
れ、特に、素子容量が充分に小さく、電流−電圧特性の
急峻性が充分に大きい2端子型非線形素子、およびこれ
を用いた、コントラストが高く、表示ムラのない高画質
の液晶表示パネルを提供することにある。
したMIM素子に要求される特性(1)〜(5)に優
れ、特に、素子容量が充分に小さく、電流−電圧特性の
急峻性が充分に大きい2端子型非線形素子、およびこれ
を用いた、コントラストが高く、表示ムラのない高画質
の液晶表示パネルを提供することにある。
【0017】さらに、本発明の他の目的は、上述した優
れた特性を有する2端子型非線形素子の製造のための非
水系化成液を提供することにある。
れた特性を有する2端子型非線形素子の製造のための非
水系化成液を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる2端子型
非線形素子(以下、「MIM型非線形素子」という)
は、基板上に積層された、第1の導電膜、絶縁膜および
第2の導電膜を含み、前記第1の導電膜は、タンタルま
たはタンタル合金からなり、前記絶縁膜は、前記第1の
導電膜の陽極酸化膜からなり、3族から7族に属する1
種以上の元素を含み、かつ比誘電率が10〜25である
ことを特徴とする。なお、前記第2の導電膜は、金属に
限定されず、ITOなどの導電膜を含む。
非線形素子(以下、「MIM型非線形素子」という)
は、基板上に積層された、第1の導電膜、絶縁膜および
第2の導電膜を含み、前記第1の導電膜は、タンタルま
たはタンタル合金からなり、前記絶縁膜は、前記第1の
導電膜の陽極酸化膜からなり、3族から7族に属する1
種以上の元素を含み、かつ比誘電率が10〜25である
ことを特徴とする。なお、前記第2の導電膜は、金属に
限定されず、ITOなどの導電膜を含む。
【0019】この発明によれば、前記絶縁膜に少なくと
も3族から7族に属する1種以上の元素が含まれること
により、該絶縁膜の比誘電率を小さくしてその値を前記
特定の範囲に設定できる。その結果、本発明のMIM型
非線形素子は、容量が小さいこと、および電流−電圧特
性の急峻性が大きいこと、などの優れた特性を有する。
も3族から7族に属する1種以上の元素が含まれること
により、該絶縁膜の比誘電率を小さくしてその値を前記
特定の範囲に設定できる。その結果、本発明のMIM型
非線形素子は、容量が小さいこと、および電流−電圧特
性の急峻性が大きいこと、などの優れた特性を有する。
【0020】本発明においては、前記絶縁膜の比誘電率
は、MIM型非線形素子の経時変化を充分小さくするた
めに、22〜25であることが望ましい。
は、MIM型非線形素子の経時変化を充分小さくするた
めに、22〜25であることが望ましい。
【0021】前記絶縁膜に含まれる3族から7族に属す
る1種以上の元素は、該絶縁膜の膜厚方向の全体に分布
することが望ましい。
る1種以上の元素は、該絶縁膜の膜厚方向の全体に分布
することが望ましい。
【0022】前記3族から7族に属する1種以上の元素
は、セシウム1次イオンの照射による2次イオン質量分
析法(SIMS)で得られる元素分析において、前記絶
縁膜での強度が前記第1の導電膜での強度に対して比で
好ましくは10以上、より好ましくは10〜10000
である。
は、セシウム1次イオンの照射による2次イオン質量分
析法(SIMS)で得られる元素分析において、前記絶
縁膜での強度が前記第1の導電膜での強度に対して比で
好ましくは10以上、より好ましくは10〜10000
である。
【0023】本発明に係るMIM型非線形素子の絶縁膜
は、前記第1の導電膜を非水系化成液において陽極酸化
して得られる。そして、前記絶縁膜を形成するための非
水系化成液は、有機溶媒および溶質を含み、かつ前記溶
質は少なくとも無機オキソ酸塩を含むことを特徴とす
る。
は、前記第1の導電膜を非水系化成液において陽極酸化
して得られる。そして、前記絶縁膜を形成するための非
水系化成液は、有機溶媒および溶質を含み、かつ前記溶
質は少なくとも無機オキソ酸塩を含むことを特徴とす
る。
【0024】そして、陽極酸化時に少なくとも溶質が酸
化膜内に取り込まれることにより、酸化膜(絶縁膜)に
少なくとも3族から7族に属する1種以上の元素が含ま
れることになり、その結果、前記絶縁膜の比誘電率を低
下させて適正な特定範囲とすることができる。したがっ
て、得られるMIM型非線形素子は、容量が充分に小さ
く、かつ、電流−電圧特性の急峻性が大きいものとな
る。
化膜内に取り込まれることにより、酸化膜(絶縁膜)に
少なくとも3族から7族に属する1種以上の元素が含ま
れることになり、その結果、前記絶縁膜の比誘電率を低
下させて適正な特定範囲とすることができる。したがっ
て、得られるMIM型非線形素子は、容量が充分に小さ
く、かつ、電流−電圧特性の急峻性が大きいものとな
る。
【0025】前記無機オキソ酸塩は、オキソ酸の中心原
子が3族から7族に属する原子(炭素を除く)である塩
から選択されることが望ましい。例えば、前記無機オキ
ソ酸塩は、タングステン酸、ホウ酸、リン酸、ケイ酸、
硝酸、硫酸、バナジン酸、クロム酸、モリブデン酸およ
び過レニウム酸からなる群から選ばれる一種以上の酸の
塩であることが望ましい。
子が3族から7族に属する原子(炭素を除く)である塩
から選択されることが望ましい。例えば、前記無機オキ
ソ酸塩は、タングステン酸、ホウ酸、リン酸、ケイ酸、
硝酸、硫酸、バナジン酸、クロム酸、モリブデン酸およ
び過レニウム酸からなる群から選ばれる一種以上の酸の
塩であることが望ましい。
【0026】前記有機溶媒は、エチレングリコールおよ
びγ−ブチロラクトンの少なくとも一方からなることが
望ましい。
びγ−ブチロラクトンの少なくとも一方からなることが
望ましい。
【0027】本発明の非水系化成液を用いて得られた、
本発明のMIM型非線形素子は、前述したように、容量
が小さいこと、電流−電圧特性の急峻性が大きいこと、
などの優れた特性を有する。
本発明のMIM型非線形素子は、前述したように、容量
が小さいこと、電流−電圧特性の急峻性が大きいこと、
などの優れた特性を有する。
【0028】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したMIM型非線形素子を備えたことを特徴とし、より
具体的には、透明な基板、この基板上に所定のパターン
で配設された一方の信号線、この信号線に所定のピッチ
で接続された本発明のMIM型非線形素子、およびこの
MIM型非線形素子に接続された画素電極を備えた第1
の基板と、前記画素電極に対向する位置に他方の信号線
を備えた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基
板との間に封入された液晶層と、含むことを特徴とす
る。この液晶表示パネルによれば、コントラストが高
く、表示ムラなどが発生しにくく、したがって高品質の
画像表示が可能であり、幅広い用途に適用することがで
きる。
したMIM型非線形素子を備えたことを特徴とし、より
具体的には、透明な基板、この基板上に所定のパターン
で配設された一方の信号線、この信号線に所定のピッチ
で接続された本発明のMIM型非線形素子、およびこの
MIM型非線形素子に接続された画素電極を備えた第1
の基板と、前記画素電極に対向する位置に他方の信号線
を備えた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基
板との間に封入された液晶層と、含むことを特徴とす
る。この液晶表示パネルによれば、コントラストが高
く、表示ムラなどが発生しにくく、したがって高品質の
画像表示が可能であり、幅広い用途に適用することがで
きる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
について、図面を参照しながら説明する。
【0030】(MIM型非線形素子および液晶表示パネ
ル)図1は、本発明のMIM型非線形素子を用いた液晶
駆動電極の1単位を模式的に示す平面図であり、図2
は、図1におけるA−A線に沿った部分を模式的に示す
断面図である。
ル)図1は、本発明のMIM型非線形素子を用いた液晶
駆動電極の1単位を模式的に示す平面図であり、図2
は、図1におけるA−A線に沿った部分を模式的に示す
断面図である。
【0031】MIM型非線形素子20は、絶縁性ならび
に透明性を有する基板、たとえばガラス,プラスチック
などからなる基板(第1の基板)30と、この基板30
の表面に形成された絶縁膜31と、タンタルあるいはタ
ンタル合金からなる第1の導電膜22と、この第1の導
電膜22の表面に陽極酸化によって形成された絶縁膜2
4と、この絶縁膜24の表面に形成された第2の導電膜
26とから構成されている。そして、前記MIM型非線
形素子20の第1の導電膜22は信号線(走査線または
データ線)12に接続され、第2の導電膜26は画素電
極34に接続されている。
に透明性を有する基板、たとえばガラス,プラスチック
などからなる基板(第1の基板)30と、この基板30
の表面に形成された絶縁膜31と、タンタルあるいはタ
ンタル合金からなる第1の導電膜22と、この第1の導
電膜22の表面に陽極酸化によって形成された絶縁膜2
4と、この絶縁膜24の表面に形成された第2の導電膜
26とから構成されている。そして、前記MIM型非線
形素子20の第1の導電膜22は信号線(走査線または
データ線)12に接続され、第2の導電膜26は画素電
極34に接続されている。
【0032】前記絶縁膜31は、たとえば酸化タンタル
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2の導電膜
26の堆積後に行われる熱処理よって第1の導電膜22
の剥離が生じないこと、および基板30からの第1の導
電膜22への不純物の拡散を防止することを目的として
形成されているので、これらのことが問題にならない場
合は必ずしも必要でない。
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2の導電膜
26の堆積後に行われる熱処理よって第1の導電膜22
の剥離が生じないこと、および基板30からの第1の導
電膜22への不純物の拡散を防止することを目的として
形成されているので、これらのことが問題にならない場
合は必ずしも必要でない。
【0033】前記第1の導電膜22は、タンタル単体、
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素しては、たとえばタングステ
ン,モリブデン,レニウム,イットリウム,ランタン,
ディスプロリウムなどを好ましく例示することができ
る。特に、前記元素としてはタングステンが好ましく、
その含有割合はたとえば0.2〜6原子%であることが
好ましい。
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素しては、たとえばタングステ
ン,モリブデン,レニウム,イットリウム,ランタン,
ディスプロリウムなどを好ましく例示することができ
る。特に、前記元素としてはタングステンが好ましく、
その含有割合はたとえば0.2〜6原子%であることが
好ましい。
【0034】前記絶縁膜24は、後に詳述するように、
特定の非水系化成液中で陽極酸化することによって形成
される。そして、この絶縁膜24は、前記第1の導電膜
22に含まれる添加元素を含むと共に、化成液中の溶媒
および溶質を構成する物質が含まれ、少なくとも溶質を
構成する3族から7族に属する元素を含んで構成され
る。そして、前記絶縁膜24には、化成液の溶質である
3族から7族に属する元素(炭素を除く)とともに、通
常、化成液の有機溶媒に由来した炭素原子が含まれる。
特定の非水系化成液中で陽極酸化することによって形成
される。そして、この絶縁膜24は、前記第1の導電膜
22に含まれる添加元素を含むと共に、化成液中の溶媒
および溶質を構成する物質が含まれ、少なくとも溶質を
構成する3族から7族に属する元素を含んで構成され
る。そして、前記絶縁膜24には、化成液の溶質である
3族から7族に属する元素(炭素を除く)とともに、通
常、化成液の有機溶媒に由来した炭素原子が含まれる。
【0035】このように、前記絶縁膜24に、少なくと
も3族から7族に属する元素が含まれることにより、該
絶縁膜24の比誘電率を通常の酸化タンタルの場合より
小さくできる。この比誘電率は、10〜25、好ましく
は22〜25に設定される。その結果、MIM型非線形
素子20の容量を充分に小さくでき、さらに、電流−電
圧特性の急峻性を充分大きくできる。
も3族から7族に属する元素が含まれることにより、該
絶縁膜24の比誘電率を通常の酸化タンタルの場合より
小さくできる。この比誘電率は、10〜25、好ましく
は22〜25に設定される。その結果、MIM型非線形
素子20の容量を充分に小さくでき、さらに、電流−電
圧特性の急峻性を充分大きくできる。
【0036】前記絶縁膜24に含まれる3族から7族に
属する元素は、該絶縁膜24の膜厚方向の全体に、つま
り、絶縁膜24と第1の導電膜22との界面から絶縁膜
24と第2の導電膜26の界面に至る領域全体に、分布
することが望ましい。このように、3族から7族に属す
る元素が絶縁膜24の全体に分布することにより、酸化
膜の容量を変化させることができ、また、絶縁膜の比誘
電率を小さくすることもできる。
属する元素は、該絶縁膜24の膜厚方向の全体に、つま
り、絶縁膜24と第1の導電膜22との界面から絶縁膜
24と第2の導電膜26の界面に至る領域全体に、分布
することが望ましい。このように、3族から7族に属す
る元素が絶縁膜24の全体に分布することにより、酸化
膜の容量を変化させることができ、また、絶縁膜の比誘
電率を小さくすることもできる。
【0037】前記3族から7族に属する元素のプロファ
イルは、たとえば、セシウム1次イオンの照射による2
次イオン質量分析法(SIMS)で確認できる。3族か
ら7族に属する元素は、この分析方法で、前記絶縁膜で
の強度が前記第1の導電膜での強度に対して比で10以
上、より好ましくは10〜10000であることが望ま
しい。そして、前記第1の導電膜での強度は、第1の導
電膜において対象となる元素のプロファイルがほぼ一定
となる領域での強度(例えば2次イオンのカウント数)
の平均値で特定することができる。
イルは、たとえば、セシウム1次イオンの照射による2
次イオン質量分析法(SIMS)で確認できる。3族か
ら7族に属する元素は、この分析方法で、前記絶縁膜で
の強度が前記第1の導電膜での強度に対して比で10以
上、より好ましくは10〜10000であることが望ま
しい。そして、前記第1の導電膜での強度は、第1の導
電膜において対象となる元素のプロファイルがほぼ一定
となる領域での強度(例えば2次イオンのカウント数)
の平均値で特定することができる。
【0038】なお、この分析方法においては、絶縁膜と
第1の導電膜との界面は、例えば、SIMSで得られた
18Oのプロファイルで、絶縁膜での18Oの強度および第
1の導電膜での18Oの強度の中間点に対応する面で特定
される。
第1の導電膜との界面は、例えば、SIMSで得られた
18Oのプロファイルで、絶縁膜での18Oの強度および第
1の導電膜での18Oの強度の中間点に対応する面で特定
される。
【0039】前記第2の導電膜26は特に限定されない
が、通常クロムによって構成される。また、前記画素電
極34は、ITO膜等の透明導電膜から構成される。
が、通常クロムによって構成される。また、前記画素電
極34は、ITO膜等の透明導電膜から構成される。
【0040】また、図3に示すように、第2の導電膜お
よび画素電極は、同一の透明導電膜36によって構成し
てもよい。このように第2の導電膜および画素電極を単
一の膜で形成することにより、膜形成に要する製造工程
を少なくすることができる。
よび画素電極は、同一の透明導電膜36によって構成し
てもよい。このように第2の導電膜および画素電極を単
一の膜で形成することにより、膜形成に要する製造工程
を少なくすることができる。
【0041】次に、前記MIM型非線形素子20を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。
た液晶表示パネルの一例について説明する。
【0042】図4は、前記MIM型非線形素子20を用
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路100により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路110により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2と信号線14との間にMIM型非線形素子20と液晶
表示要素(液晶層)40とが直列に接続されている。な
お、図4では、MIM型非線形素子20が走査線12側
に接続され、液晶表示要素40がデータ線14側に接続
されているが、これとは逆にMIM型非線形素子20を
データ線14側に、液晶表示要素40を走査線12側に
設ける構成としてもよい。
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路100により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路110により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2と信号線14との間にMIM型非線形素子20と液晶
表示要素(液晶層)40とが直列に接続されている。な
お、図4では、MIM型非線形素子20が走査線12側
に接続され、液晶表示要素40がデータ線14側に接続
されているが、これとは逆にMIM型非線形素子20を
データ線14側に、液晶表示要素40を走査線12側に
設ける構成としてもよい。
【0043】図5は、本実施の形態に係る液晶表示パネ
ルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液晶
表示パネル10は、2枚の基板、すなわち第1の基板3
0と第2の基板32とが対向して設けられ、これらの基
板30,32間に液晶が封入されている。前記第1の基
板30上には、前述したように、絶縁膜31が形成され
ている。この絶縁膜31の表面には、走査線12が複数
設けられている。そして、第2の基板32には、前記走
査線12に交差するようにデータ線14が短冊状に複数
形成されている。さらに、画素電極34はMIM素子2
0を介して走査線12に接続されている。
ルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液晶
表示パネル10は、2枚の基板、すなわち第1の基板3
0と第2の基板32とが対向して設けられ、これらの基
板30,32間に液晶が封入されている。前記第1の基
板30上には、前述したように、絶縁膜31が形成され
ている。この絶縁膜31の表面には、走査線12が複数
設けられている。そして、第2の基板32には、前記走
査線12に交差するようにデータ線14が短冊状に複数
形成されている。さらに、画素電極34はMIM素子2
0を介して走査線12に接続されている。
【0044】そして、走査線12と信号線14とに印加
された信号に基づいて、液晶表示要素40を表示状態,
非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動作を
制御する。表示動作の制御方法については、一般的に用
いられる方法を適用できる。
された信号に基づいて、液晶表示要素40を表示状態,
非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動作を
制御する。表示動作の制御方法については、一般的に用
いられる方法を適用できる。
【0045】(化成液)次に、本発明の化成液について
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0046】本発明の化成液は、有機溶媒および溶質を
含んでなる非水系化成液である。そして、前記溶質は、
少なくとも無機オキソ酸塩を含む。
含んでなる非水系化成液である。そして、前記溶質は、
少なくとも無機オキソ酸塩を含む。
【0047】無機オキソ酸塩としては、オキソ酸の中心
原子が周期律表で3族〜7族に属する原子(炭素を除
く)であるものの塩が好ましい。オキソ酸は、硝酸、硫
酸、リン酸、ケイ酸およびホウ酸のように中心原子が非
金属であっても、クロム酸、バナジン酸、タングステン
酸、モリブデン酸および過レニウム酸のように中心原子
が金属であってもよい。また、オキソ酸は、ポリ酸であ
ってもよく、さらにイソポリ酸でもヘテロポリ酸でもよ
い。
原子が周期律表で3族〜7族に属する原子(炭素を除
く)であるものの塩が好ましい。オキソ酸は、硝酸、硫
酸、リン酸、ケイ酸およびホウ酸のように中心原子が非
金属であっても、クロム酸、バナジン酸、タングステン
酸、モリブデン酸および過レニウム酸のように中心原子
が金属であってもよい。また、オキソ酸は、ポリ酸であ
ってもよく、さらにイソポリ酸でもヘテロポリ酸でもよ
い。
【0048】また、塩を形成する陽イオンとしては、ア
ンモニウムイオン、アルカリ金属イオン、1,2,3ま
たは4級のアルキルアンモニウムイオン、ホスホニウム
イオンおよびスルホニウムイオンなどを例示することが
できるが、特にアンモニウムイオンおよび1,2,3ま
たは4級のアルキルアンモニウムイオンが好ましい。ア
ルキルアンモニウムイオンの場合には、有機溶媒への溶
解性を考慮してアルキル基の大きさを選択すれば良い。
ンモニウムイオン、アルカリ金属イオン、1,2,3ま
たは4級のアルキルアンモニウムイオン、ホスホニウム
イオンおよびスルホニウムイオンなどを例示することが
できるが、特にアンモニウムイオンおよび1,2,3ま
たは4級のアルキルアンモニウムイオンが好ましい。ア
ルキルアンモニウムイオンの場合には、有機溶媒への溶
解性を考慮してアルキル基の大きさを選択すれば良い。
【0049】有機溶媒としては、エチレングリコール、
メチルセロソルブ等のアルコール系溶媒、γ−ブチロラ
クトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン等の
ラクトン系溶媒;エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート、ブチレンカーボネート等のカーボネート系
溶媒;N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリジノン等のアミド
系溶媒;3−メトキシプロピオニトリル、グルタロニト
リル等のニトリル系溶媒;トリメチルホスフェート、ト
リエチルホスフェート等のリン酸エステル系溶媒の群か
ら選ばれた1種以上の溶媒および混合溶媒を使用するこ
とができる。これらの有機溶媒には、ヘキサン、トルエ
ン、シリコ−ンオイル等の非極性溶媒を添加することも
できる。
メチルセロソルブ等のアルコール系溶媒、γ−ブチロラ
クトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン等の
ラクトン系溶媒;エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネート、ブチレンカーボネート等のカーボネート系
溶媒;N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリジノン等のアミド
系溶媒;3−メトキシプロピオニトリル、グルタロニト
リル等のニトリル系溶媒;トリメチルホスフェート、ト
リエチルホスフェート等のリン酸エステル系溶媒の群か
ら選ばれた1種以上の溶媒および混合溶媒を使用するこ
とができる。これらの有機溶媒には、ヘキサン、トルエ
ン、シリコ−ンオイル等の非極性溶媒を添加することも
できる。
【0050】上記有機溶媒の中でも、エチレングリコー
ルおよびγ−ブチロラクトンの単独あるいは混合溶媒が
好ましい。これらの有機溶媒には20重量%以下の水を
添加して用いることもできるが、添加する水は10重量
%以下であることが好ましい。
ルおよびγ−ブチロラクトンの単独あるいは混合溶媒が
好ましい。これらの有機溶媒には20重量%以下の水を
添加して用いることもできるが、添加する水は10重量
%以下であることが好ましい。
【0051】溶質の濃度は、化成液の電気電導率、陽極
酸化膜中への溶質の添加量、pHなどの点を考慮して規
定される。たとえば、有機溶媒に溶解される無機オキソ
酸塩の濃度は、好ましくは1〜30重量%、より好まし
くは1〜10重量%である。
酸化膜中への溶質の添加量、pHなどの点を考慮して規
定される。たとえば、有機溶媒に溶解される無機オキソ
酸塩の濃度は、好ましくは1〜30重量%、より好まし
くは1〜10重量%である。
【0052】(MIM型非線形素子の製造プロセス)次
に、たとえば図2に示すMIM型非線形素子20の製造
方法について説明する。本発明の製造方法においては、
第1の導電膜を特定の非水系化成液中おいて陽極酸化す
ることを特徴としている。
に、たとえば図2に示すMIM型非線形素子20の製造
方法について説明する。本発明の製造方法においては、
第1の導電膜を特定の非水系化成液中おいて陽極酸化す
ることを特徴としている。
【0053】MIM型非線形素子20は、たとえば以下
のプロセスによって製造される。
のプロセスによって製造される。
【0054】(a)まず、基板30上に酸化タンタルか
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、例えば
スパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する方
法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用いた
スパッタリングやコスパッタリング法により形成するこ
とができる。この絶縁膜31は、第1の導電膜22の密
着性を向上させ、さらに基板30からの不純物の拡散を
防止するために設けられるものであるので、たとえば5
0〜200nm程度の膜厚で形成される。
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、例えば
スパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する方
法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用いた
スパッタリングやコスパッタリング法により形成するこ
とができる。この絶縁膜31は、第1の導電膜22の密
着性を向上させ、さらに基板30からの不純物の拡散を
防止するために設けられるものであるので、たとえば5
0〜200nm程度の膜厚で形成される。
【0055】次いで、絶縁膜31上に、タンタルあるい
はタンタル合金からなる第1の導電膜22が形成され
る。第1の導電膜の膜厚は、MIM型非線形素子の用途
によって好適な値が選択され、通常100〜500nm
程度とされる。第1の導電膜はスパッタリング法や電子
ビーム蒸着法で形成することができる。タンタル合金か
らなる第1の導電膜を形成する方法としては、混合ター
ゲットを用いたスパッタリング法、コスパッタリング法
あるいは電子ビーム蒸着法などを用いることができる。
タンタル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,
7および8族の元素、好ましくはタングステン、モリブ
デン、レニウムなどの前述した元素を選択することがで
きる。
はタンタル合金からなる第1の導電膜22が形成され
る。第1の導電膜の膜厚は、MIM型非線形素子の用途
によって好適な値が選択され、通常100〜500nm
程度とされる。第1の導電膜はスパッタリング法や電子
ビーム蒸着法で形成することができる。タンタル合金か
らなる第1の導電膜を形成する方法としては、混合ター
ゲットを用いたスパッタリング法、コスパッタリング法
あるいは電子ビーム蒸着法などを用いることができる。
タンタル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,
7および8族の元素、好ましくはタングステン、モリブ
デン、レニウムなどの前述した元素を選択することがで
きる。
【0056】前記第1の導電膜22は、一般に用いられ
ているフォトリソグラフィおよびエッチング技術によっ
てパターニングされる。そして、第1の導電膜22の形
成工程と同じ工程で信号線(走査線またはデータ線)1
2が形成される。
ているフォトリソグラフィおよびエッチング技術によっ
てパターニングされる。そして、第1の導電膜22の形
成工程と同じ工程で信号線(走査線またはデータ線)1
2が形成される。
【0057】(b)次いで、陽極酸化法を用いて前記第
1の導電膜22の表面を酸化させて、絶縁膜24を形成
する。このとき、信号線12の表面も同時に酸化され絶
縁膜が形成される。前記絶縁膜24は、その用途によっ
て好ましい膜厚が選択され、たとえば20〜70nm程
度とされる。
1の導電膜22の表面を酸化させて、絶縁膜24を形成
する。このとき、信号線12の表面も同時に酸化され絶
縁膜が形成される。前記絶縁膜24は、その用途によっ
て好ましい膜厚が選択され、たとえば20〜70nm程
度とされる。
【0058】陽極酸化は、化成液が安定に液体として存
在する温度範囲で行われ、この温度範囲は一般的に−2
0〜150℃であり、好ましくは室温〜100℃であ
る。また、陽極酸化時の電流および電圧の制御方法は特
に限定されないが、通常、予め定められた化成電圧(V
f)まで定電流で陽極酸化を行い、化成電圧Vfに達し
た後に、その電圧に一定時間保持される。この際の電流
密度は、好ましくは0.001〜10mA/cm2、よ
り好ましくは0.01〜1mA/cm2である。また、
化成電圧Vfは液晶表示パネルを作製する際の駆動回路
の設計にもよるが、通常、5〜100Vであり、好まし
くは10〜40Vである。
在する温度範囲で行われ、この温度範囲は一般的に−2
0〜150℃であり、好ましくは室温〜100℃であ
る。また、陽極酸化時の電流および電圧の制御方法は特
に限定されないが、通常、予め定められた化成電圧(V
f)まで定電流で陽極酸化を行い、化成電圧Vfに達し
た後に、その電圧に一定時間保持される。この際の電流
密度は、好ましくは0.001〜10mA/cm2、よ
り好ましくは0.01〜1mA/cm2である。また、
化成電圧Vfは液晶表示パネルを作製する際の駆動回路
の設計にもよるが、通常、5〜100Vであり、好まし
くは10〜40Vである。
【0059】陽極酸化に用いられる化成液は、前述した
ように、特定の組成を有する非水系化成液であって、こ
の化成液によって基板面内で均一な膜厚および特性を有
する絶縁膜を得ることができる。そして、陽極酸化時
に、化成液中の溶質および溶媒が酸化膜の中に取り込ま
れ、少なくとも溶質を構成する元素、すなわち3族から
7族に属する元素が酸化膜内に取り込まれることによ
り、絶縁膜の比誘電率を好適な範囲に設定することがで
きる。
ように、特定の組成を有する非水系化成液であって、こ
の化成液によって基板面内で均一な膜厚および特性を有
する絶縁膜を得ることができる。そして、陽極酸化時
に、化成液中の溶質および溶媒が酸化膜の中に取り込ま
れ、少なくとも溶質を構成する元素、すなわち3族から
7族に属する元素が酸化膜内に取り込まれることによ
り、絶縁膜の比誘電率を好適な範囲に設定することがで
きる。
【0060】(c)次いで、クロム,アルミニウム,チ
タン,モリブデンなどの金属膜を例えばスパッタリング
法によって堆積させることにより、第2の導電膜26が
形成される。第2の導電膜は、たとえば膜厚50〜30
0nmで形成され、その後通常使用されているフォトリ
ソグラフィおよびエッチング技術を用いてパターニング
される。次いで、ITO膜をスパッタリング法などによ
って膜厚30〜200nmで堆積させ、通常用いられる
フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて所定
のパターンの画素電極34が形成される。
タン,モリブデンなどの金属膜を例えばスパッタリング
法によって堆積させることにより、第2の導電膜26が
形成される。第2の導電膜は、たとえば膜厚50〜30
0nmで形成され、その後通常使用されているフォトリ
ソグラフィおよびエッチング技術を用いてパターニング
される。次いで、ITO膜をスパッタリング法などによ
って膜厚30〜200nmで堆積させ、通常用いられる
フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて所定
のパターンの画素電極34が形成される。
【0061】なお、図3に示すMIM型非線形素子20
においては、第2の導電膜と画素電極とが同一のITO
膜等の透明導電膜36によって形成される。この場合、
第2の導電膜と画素電極とを同一工程において形成でき
るため、製造プロセスをより簡略化することができる。
においては、第2の導電膜と画素電極とが同一のITO
膜等の透明導電膜36によって形成される。この場合、
第2の導電膜と画素電極とを同一工程において形成でき
るため、製造プロセスをより簡略化することができる。
【0062】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を挙げて、さらに詳細に説明する。
例を挙げて、さらに詳細に説明する。
【0063】(実施例1)ガラス基板上にスパッタリン
グ法で膜厚200nmのタンタル膜を堆積し、第1の導
電膜を形成した。次いで、10重量%のホウ酸テトラエ
チルアンモニウムのエチレングリコール溶液を化成液と
して用い、電流密度0.1mA/cm2で電圧30Vに
至るまで定電流電解を行い、その後、約2時間にわたっ
て電圧30Vで定電圧電解を行い、前記タンタル膜の陽
極酸化を行った。その結果、厚さ約50nmの酸化タン
タル膜が形成された。
グ法で膜厚200nmのタンタル膜を堆積し、第1の導
電膜を形成した。次いで、10重量%のホウ酸テトラエ
チルアンモニウムのエチレングリコール溶液を化成液と
して用い、電流密度0.1mA/cm2で電圧30Vに
至るまで定電流電解を行い、その後、約2時間にわたっ
て電圧30Vで定電圧電解を行い、前記タンタル膜の陽
極酸化を行った。その結果、厚さ約50nmの酸化タン
タル膜が形成された。
【0064】さらに、窒素雰囲気下において、430℃
で熱処理を行い、陽極酸化膜(絶縁膜)を安定化させた
後、この絶縁膜上にスパッタリング法によりクロムを膜
厚150nmで堆積させて第2の導電膜を形成し、MI
M型非線形素子を作製した。
で熱処理を行い、陽極酸化膜(絶縁膜)を安定化させた
後、この絶縁膜上にスパッタリング法によりクロムを膜
厚150nmで堆積させて第2の導電膜を形成し、MI
M型非線形素子を作製した。
【0065】次に、本実施例のMIM型非線形素子に関
して行った実験例について述べる。
して行った実験例について述べる。
【0066】まず、前記絶縁膜および第1の導電膜に含
まれる各種原子のプロファイルを求めるために行った、
セシウムイオンエッチングによるSIMSの結果を図6
に示す。図6において、よこ軸は、第1の導電膜−絶縁
膜における絶縁膜表面からの深さを示し、たて軸は、2
次イオンのカウント数を示す。なお、図6において、符
号aで示すラインは、18Oのプロファイルを基準にして
求めた絶縁膜と第1の導電膜との界面を示している。
まれる各種原子のプロファイルを求めるために行った、
セシウムイオンエッチングによるSIMSの結果を図6
に示す。図6において、よこ軸は、第1の導電膜−絶縁
膜における絶縁膜表面からの深さを示し、たて軸は、2
次イオンのカウント数を示す。なお、図6において、符
号aで示すラインは、18Oのプロファイルを基準にして
求めた絶縁膜と第1の導電膜との界面を示している。
【0067】図6から、絶縁膜においては、その膜厚
(深さ)方向のほぼ全体においてホウ素が分布している
ことが確認された。また、ホウ素の強度(2次イオンカ
ウント数)は5×102〜2.5×104であり、第1の
導電膜におけるホウ素の強度は約5×101であり、第
1の導電膜での強度に対する絶縁膜での強度は両者の比
で10〜5×102程度であることが確認された。な
お、第1の導電膜におけるホウ素の強度は図6において
符号bのラインで示されている。さらに、図6から、絶
縁膜には、炭素が含まれることが確認された。
(深さ)方向のほぼ全体においてホウ素が分布している
ことが確認された。また、ホウ素の強度(2次イオンカ
ウント数)は5×102〜2.5×104であり、第1の
導電膜におけるホウ素の強度は約5×101であり、第
1の導電膜での強度に対する絶縁膜での強度は両者の比
で10〜5×102程度であることが確認された。な
お、第1の導電膜におけるホウ素の強度は図6において
符号bのラインで示されている。さらに、図6から、絶
縁膜には、炭素が含まれることが確認された。
【0068】また、上記の方法で作成した4μm角のパ
ターンを有するMIM型非線形素子の静電容量を測定し
たところ、51fFであった。なお、静電容量の測定
は、前記4μm角のMIM型非線形素子を1000個並
列に接続して、周波数10kHzの交流を印加して行っ
たものである。また、エリプソメータによって絶縁膜の
膜厚を測定したところ47.2nmであった。そして、
得られた静電容量および膜厚より絶縁膜の比誘電率を算
出したところ17.1であった。
ターンを有するMIM型非線形素子の静電容量を測定し
たところ、51fFであった。なお、静電容量の測定
は、前記4μm角のMIM型非線形素子を1000個並
列に接続して、周波数10kHzの交流を印加して行っ
たものである。また、エリプソメータによって絶縁膜の
膜厚を測定したところ47.2nmであった。そして、
得られた静電容量および膜厚より絶縁膜の比誘電率を算
出したところ17.1であった。
【0069】さらに、このMIM型非線形素子の電流−
電圧特性を測定し、その平均値をプロットした結果を図
7に示した。図7の曲線701の勾配から、急峻性を表
す非線形係数(β値)を算出すると5.7であった。
電圧特性を測定し、その平均値をプロットした結果を図
7に示した。図7の曲線701の勾配から、急峻性を表
す非線形係数(β値)を算出すると5.7であった。
【0070】なお、化成液の組成、絶縁膜の比誘電率お
よびβ値を表1に示した。
よびβ値を表1に示した。
【0071】さらに、上述の方法で作成されたMIM型
非線形素子を用いて液晶表示パネルを作製したところ、
0〜80℃の温度範囲において100以上のコントラス
トを得ることができ、かつ表示ムラも認められなかっ
た。
非線形素子を用いて液晶表示パネルを作製したところ、
0〜80℃の温度範囲において100以上のコントラス
トを得ることができ、かつ表示ムラも認められなかっ
た。
【0072】(比較例1)実施例1における化成液に変
えて、0.1重量%のクエン酸水溶液を用いた他は、実
施例1と同様にしてMIM型非線形素子を作製した。こ
のMIM型非線形素子について実施例1と同様に、SI
MSにより元素のプロファイルを求め、その結果を図8
に示した。図8から、絶縁膜においては、添加元素とし
ての、炭素以外の3族から7族に属する元素がほとんど
含まれていないことが確認された。
えて、0.1重量%のクエン酸水溶液を用いた他は、実
施例1と同様にしてMIM型非線形素子を作製した。こ
のMIM型非線形素子について実施例1と同様に、SI
MSにより元素のプロファイルを求め、その結果を図8
に示した。図8から、絶縁膜においては、添加元素とし
ての、炭素以外の3族から7族に属する元素がほとんど
含まれていないことが確認された。
【0073】また、実施例1と同様に、絶縁膜の比誘電
率およびβ値を求め、その結果を表1に示した。なお、
β値を求めるための電流−電圧特性の曲線702を図7
に示した。
率およびβ値を求め、その結果を表1に示した。なお、
β値を求めるための電流−電圧特性の曲線702を図7
に示した。
【0074】(実施例2〜13、比較例2)実施例1に
おける化成液の代わりに以下に示す化成液を用いた他
は、実施例1と同様にしてMIM型非線形素子を作製し
た。すなわち、実施例2においては、化成液として10
重量%の硝酸アンモニウムのエチレングリコール溶液
を、実施例3においては、化成液として10重量%のリ
ン酸2水素酸テトラエチルアンモニウムのエチレングリ
コール溶液を、実施例4においては、化成液として10
重量%の硫酸テトラエチルアンモニウムのエチレングリ
コール溶液を、実施例5においては、化成液として10
重量%のバナジン酸テトラエチルアンモニウムのエチレ
ングリコール溶液を、実施例6においては、化成液とし
て10重量%のクロム酸テトラエチルアンモニウムのエ
チレングリコール溶液を、実施例7においては、化成液
として10重量%のモリブデン酸テトラエチルアンモニ
ウムのエチレングリコール溶液を、実施例8において
は、化成液として10重量%のタングステン酸テトラエ
チルアンモニウムのエチレングリコール溶液を、実施例
9においては、化成液として10重量%の過レニウム酸
テトラエチルアンモニウムのエチレングリコール溶液
を、実施例10においては、化成液として10重量%の
リン酸2水素酸テトラエチルアンモニウムのγ−ブチロ
ラクトン溶液を、実施例11においては、化成液として
10重量%のタングステン酸テトラエチルアンモニウム
のγ−ブチロラクトン溶液を、実施例12においては、
化成液として10重量%のケイ酸テトラエチルアンモニ
ウムのエチレングリコール溶液を、実施例13において
は、化成液として10重量%のタングステン酸テトラエ
チルアンモニウムおよび5.3重量%の水を含むエチレ
ングリコール溶液を、および比較例2においては、化成
液として10重量%のタングステン酸テトラエチルアン
モニウム水溶液を用いた。
おける化成液の代わりに以下に示す化成液を用いた他
は、実施例1と同様にしてMIM型非線形素子を作製し
た。すなわち、実施例2においては、化成液として10
重量%の硝酸アンモニウムのエチレングリコール溶液
を、実施例3においては、化成液として10重量%のリ
ン酸2水素酸テトラエチルアンモニウムのエチレングリ
コール溶液を、実施例4においては、化成液として10
重量%の硫酸テトラエチルアンモニウムのエチレングリ
コール溶液を、実施例5においては、化成液として10
重量%のバナジン酸テトラエチルアンモニウムのエチレ
ングリコール溶液を、実施例6においては、化成液とし
て10重量%のクロム酸テトラエチルアンモニウムのエ
チレングリコール溶液を、実施例7においては、化成液
として10重量%のモリブデン酸テトラエチルアンモニ
ウムのエチレングリコール溶液を、実施例8において
は、化成液として10重量%のタングステン酸テトラエ
チルアンモニウムのエチレングリコール溶液を、実施例
9においては、化成液として10重量%の過レニウム酸
テトラエチルアンモニウムのエチレングリコール溶液
を、実施例10においては、化成液として10重量%の
リン酸2水素酸テトラエチルアンモニウムのγ−ブチロ
ラクトン溶液を、実施例11においては、化成液として
10重量%のタングステン酸テトラエチルアンモニウム
のγ−ブチロラクトン溶液を、実施例12においては、
化成液として10重量%のケイ酸テトラエチルアンモニ
ウムのエチレングリコール溶液を、実施例13において
は、化成液として10重量%のタングステン酸テトラエ
チルアンモニウムおよび5.3重量%の水を含むエチレ
ングリコール溶液を、および比較例2においては、化成
液として10重量%のタングステン酸テトラエチルアン
モニウム水溶液を用いた。
【0075】さらに、得られたMIM型非線形素子につ
いて、実施例1と同様に、絶縁膜の比誘電率およびβ値
を求めた。その結果を表1に示した。
いて、実施例1と同様に、絶縁膜の比誘電率およびβ値
を求めた。その結果を表1に示した。
【0076】
【表1】 表1から明らかなように、本発明の実施例によれば、絶
縁膜の比誘電率は小さく、電流−電圧特性の急峻性を示
すβ値が充分に大きいことが確認された。これに対し、
比較例においては、絶縁膜の比誘電率が本発明の実施例
に比較して大きく、かつβ値が小さいことが確認され
た。
縁膜の比誘電率は小さく、電流−電圧特性の急峻性を示
すβ値が充分に大きいことが確認された。これに対し、
比較例においては、絶縁膜の比誘電率が本発明の実施例
に比較して大きく、かつβ値が小さいことが確認され
た。
【0077】
【図1】本発明のMIM型非線形素子を適用した液晶表
示パネルの要部を示す平面図である。
示パネルの要部を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明のMIM型非線形素子の他の構成例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】本発明の液晶表示パネルの等価回路を示す図で
ある。
ある。
【図5】本発明の液晶表示パネルを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例に係るMIM型非線形素子の絶
縁膜および第1の導電膜における元素のプロファイル
を、SIMSで求めた図である。
縁膜および第1の導電膜における元素のプロファイル
を、SIMSで求めた図である。
【図7】本発明の実施例および比較例に係るMIM型非
線形素子の印加電圧と電流値との関係を示す図である。
線形素子の印加電圧と電流値との関係を示す図である。
【図8】比較例に係るMIM型非線形素子の絶縁膜およ
び第1の導電膜における元素のプロファイルを、SIM
Sで求めた図である。
び第1の導電膜における元素のプロファイルを、SIM
Sで求めた図である。
10 液晶表示パネル 12 走査線 14 データ線 16 画素領域 20 MIM型非線形素子 22 第1の導電膜 24 絶縁膜 26 第2の導電膜 30 第1の基板 32 第2の基板 34 画素電極 40 液晶表示要素 100 走査信号駆動回路 110 データ信号駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 琢巳 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 宇恵 誠 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内 (72)発明者 水谷 文一 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内 (72)発明者 竹内 佐千江 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱化学株式会社筑波研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に積層された、第1の導電膜、絶
縁膜および第2の導電膜を含む2端子型非線形素子にお
いて、 前記第1の導電膜は、タンタルまたはタンタル合金から
なり、 前記絶縁膜は、前記第1の導電膜の陽極酸化膜からな
り、3族から7族に属する1種以上の元素を含み、かつ
比誘電率が10〜25であることを特徴とする2端子型
非線形素子。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記絶縁膜の比誘電率は、22〜25であることを特徴
とする2端子型非線形素子。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記絶縁膜に含まれる3族から7族に属する1種以上の
元素は、該絶縁膜の膜厚方向の全体に分布することを特
徴とする2端子型非線形素子。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記3族から7族に属する1種以上の元素は、セシウム
1次イオンの照射による2次イオン質量分析法(SIM
S)で得られる元素分析において、前記絶縁膜での強度
が前記第1の導電膜での強度に対して比で10以上であ
ることを特徴とする2端子型非線形素子。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
いて、 前記絶縁膜は、前記第1の導電膜を非水系化成液中にお
いて陽極酸化して得られることを特徴とする2端子型非
線形素子。 - 【請求項6】 第1の導電膜、絶縁膜および第2の導電
膜を含む2端子型非線形素子の製造に用いられ、前記第
1の導電膜を陽極酸化して前記絶縁膜を形成するための
化成液において、 前記化成液は、有機溶媒および溶質を含み、かつ前記溶
質は少なくとも無機オキソ酸塩を含むことを特徴とする
2端子型非線形素子の製造のための非水系化成液。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記無機オキソ酸塩は、オキソ酸の中心原子が3族から
7族に属する元素(炭素を除く)であることを特徴とす
る2端子型非線形素子の製造のための非水系化成液。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記無機オキソ酸塩は、タングステン酸、ホウ酸、リン
酸、ケイ酸、硝酸、硫酸、バナジン酸、クロム酸、モリ
ブデン酸および過レニウム酸からなる群から選ばれる一
種以上の酸の塩であることを特徴とする2端子型非線形
素子の製造のための非水系化成液。 - 【請求項9】 請求項6ないし請求項8のいずれかにお
いて、 前記有機溶媒は、エチレングリコールおよびγ−ブチロ
ラクトンの少なくとも一方からなることを特徴とする2
端子型非線形素子の製造のための非水系化成液。 - 【請求項10】 透明な基板、この基板上に所定のパタ
ーンで配設された一方の信号線、この信号線に所定のピ
ッチで接続された請求項1ないし請求項5のいずれかに
記載の2端子型非線形素子、およびこの2端子型非線形
素子に接続された画素電極を備えた第1の基板と、 前記画素電極に対向する位置に他方の信号線を備えた第
2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入された液
晶層と、を含むことを特徴とする液晶表示パネル。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8342426A JPH10173257A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 2端子型非線形素子、およびその製造のための非水系化成液、ならびに液晶表示パネル |
| PCT/JP1997/004436 WO2004093206A1 (ja) | 1996-12-06 | 1997-12-04 | 2端子型非線形素子の製造のための非水系電解液、2端子型非線形素子の製造方法、2端子型非線形素子および液晶表示パネル |
| US09/117,681 US6663760B2 (en) | 1996-12-06 | 1997-12-04 | Method of fabricating two-terminal nonlinear element using non-aqueous electrolyte |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8342426A JPH10173257A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 2端子型非線形素子、およびその製造のための非水系化成液、ならびに液晶表示パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10173257A true JPH10173257A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18353651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8342426A Pending JPH10173257A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 2端子型非線形素子、およびその製造のための非水系化成液、ならびに液晶表示パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10173257A (ja) |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8342426A patent/JPH10173257A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051220 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060510 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060920 |