JPH08262500A - 非線形素子を備えた固体装置 - Google Patents
非線形素子を備えた固体装置Info
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- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 非線形素子における電圧−電流特性の経時的
安定性を向上可能な非線形素子を備えた固体装置を実現
すること。 【解決手段】 MIM型非線形素子20は、一方の回路
側に導電接続するTa電極層22と、このTa電極層2
2をクエン酸水溶液中で陽極酸化してなるTa2O5 膜
23と、Cr電極層25とによって独立して構成されて
おり、MIM型非線形素子20はCr電極層25を介し
て他方の回路側に導電接続している。
安定性を向上可能な非線形素子を備えた固体装置を実現
すること。 【解決手段】 MIM型非線形素子20は、一方の回路
側に導電接続するTa電極層22と、このTa電極層2
2をクエン酸水溶液中で陽極酸化してなるTa2O5 膜
23と、Cr電極層25とによって独立して構成されて
おり、MIM型非線形素子20はCr電極層25を介し
て他方の回路側に導電接続している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非線形素子を備える
固体装置に関し、特に、その非線形素子のスイッチング
動作の安定化技術に関する。
固体装置に関し、特に、その非線形素子のスイッチング
動作の安定化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】非線形素子を備える代表的な固体装置で
あるアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルにおい
ては、画素領域毎に非線形素子を設けてマトリックスア
レイを形成した一方側の基板と、カラーフィルタが形成
された他方側の基板との間に液晶を充填しておき、各画
素領域毎の液晶の配向状態を制御して、所定の情報を表
示する。ここで、非線形素子として、TFTなどの3端
子素子、あるいは2端子素子を用いるが、液晶表示パネ
ルに対する画面の大型化および低コスト化などの要求に
対応するには、2端子素子を用いた方式が有利である。
しかも、2端子素子を用いた場合には、マトリックスア
レイを形成した一方側の基板に走査線を設け、他方側の
基板に信号線を設けることができるので、走査線と信号
線とのクロスオーバー短絡が発生しないというメリット
もある。
あるアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルにおい
ては、画素領域毎に非線形素子を設けてマトリックスア
レイを形成した一方側の基板と、カラーフィルタが形成
された他方側の基板との間に液晶を充填しておき、各画
素領域毎の液晶の配向状態を制御して、所定の情報を表
示する。ここで、非線形素子として、TFTなどの3端
子素子、あるいは2端子素子を用いるが、液晶表示パネ
ルに対する画面の大型化および低コスト化などの要求に
対応するには、2端子素子を用いた方式が有利である。
しかも、2端子素子を用いた場合には、マトリックスア
レイを形成した一方側の基板に走査線を設け、他方側の
基板に信号線を設けることができるので、走査線と信号
線とのクロスオーバー短絡が発生しないというメリット
もある。
【0003】このような2端子素子を用いたアクティブ
マトリクス方式の液晶表示パネルにおいては、図2に示
すように、各画素領域1aで各走査線11と各信号線1
2との間に非線形素子2(図中、バリスタの符号で示
す。)と液晶表示素子3(図中、コンデンサの符号で示
す。)が直列接続された構成として表され、走査線11
および信号線12に印加された信号に基づいて、液晶表
示素子3を選択状態(表示状態)および非選択状態(非
表示状態)に切り換えて表示動作を制御する。すなわ
ち、図3(a)に実線31で示すように、非線形素子2
において、印加電圧VNLと電流INLとは非線形性の関係
を有しているため、非線形素子2のスレッショルド電圧
をVth、液晶表示素子3が非表示状態となる電位を
Va 、表示状態となる電位を(Va +ΔV)として図3
(b)に示すように、所定の画素領域1aにおける走査
線11と信号線12との間の電位差V(単位画素への印
加電圧)を(Va +Vth)とすることによって、非線形
素子2を遮断状態として、液晶表示素子3を非選択状態
とする一方、走査線11と信号線12との間の電位差V
を(Va +Vth+ΔV)とすることによって、非線形素
子2を導通状態として、液晶表示素子3を選択状態とす
る。
マトリクス方式の液晶表示パネルにおいては、図2に示
すように、各画素領域1aで各走査線11と各信号線1
2との間に非線形素子2(図中、バリスタの符号で示
す。)と液晶表示素子3(図中、コンデンサの符号で示
す。)が直列接続された構成として表され、走査線11
および信号線12に印加された信号に基づいて、液晶表
示素子3を選択状態(表示状態)および非選択状態(非
表示状態)に切り換えて表示動作を制御する。すなわ
ち、図3(a)に実線31で示すように、非線形素子2
において、印加電圧VNLと電流INLとは非線形性の関係
を有しているため、非線形素子2のスレッショルド電圧
をVth、液晶表示素子3が非表示状態となる電位を
Va 、表示状態となる電位を(Va +ΔV)として図3
(b)に示すように、所定の画素領域1aにおける走査
線11と信号線12との間の電位差V(単位画素への印
加電圧)を(Va +Vth)とすることによって、非線形
素子2を遮断状態として、液晶表示素子3を非選択状態
とする一方、走査線11と信号線12との間の電位差V
を(Va +Vth+ΔV)とすることによって、非線形素
子2を導通状態として、液晶表示素子3を選択状態とす
る。
【0004】ここで、非線形素子2は、従来において
は、図5に示すように、透明基板51の表面側に形成さ
れて、走査線11を介して走査回路(駆動回路)側に導
電接続するTa電極層52と、その表面側のTa2 O5
膜53と、その表面側に形成されたITOからなる画素
電極54とから構成されたダイーオード型の非線形素子
50である。ここで、Ta2 O5 膜53は、Ta電極層
22の表面に膜厚さが均一で、しかもピンホールがない
状態で形成されるように、Ta電極層22に対する陽極
酸化によって形成され、その陽極酸化用の電解液として
は、クエン酸の水溶液が用いられている。
は、図5に示すように、透明基板51の表面側に形成さ
れて、走査線11を介して走査回路(駆動回路)側に導
電接続するTa電極層52と、その表面側のTa2 O5
膜53と、その表面側に形成されたITOからなる画素
電極54とから構成されたダイーオード型の非線形素子
50である。ここで、Ta2 O5 膜53は、Ta電極層
22の表面に膜厚さが均一で、しかもピンホールがない
状態で形成されるように、Ta電極層22に対する陽極
酸化によって形成され、その陽極酸化用の電解液として
は、クエン酸の水溶液が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非線形
素子50を用いた液晶表示パネルにおいては、従来よ
り、静止画像などを表示した後に残像が発生しやすく、
表示性能が低いという問題点があった。その原因はこれ
まで不明であったが、本願発明者は、マトリックスアレ
イの各構成要素と表示性能との関係を調査した結果、そ
の原因が非線形素子50の電流−電圧特性の経時的安定
性に問題があることを確認した。
素子50を用いた液晶表示パネルにおいては、従来よ
り、静止画像などを表示した後に残像が発生しやすく、
表示性能が低いという問題点があった。その原因はこれ
まで不明であったが、本願発明者は、マトリックスアレ
イの各構成要素と表示性能との関係を調査した結果、そ
の原因が非線形素子50の電流−電圧特性の経時的安定
性に問題があることを確認した。
【0006】すなわち、非線形素子50において、印加
電圧VNLと電流INLとの関係が、初期状態において図3
(a)に実線31で示す関係であったものが、経時的
に、破線32または一点鎖線33で示すようにシフトし
てしまうためである。ここで、印加電圧VNLと電流INL
との関係がシフトした場合には、たとえば、表示状態か
ら非表示状態に切り換えるため、走査線11と信号線1
2との電位差Vを(Va+Vth+ΔV)から(Va +V
th)に切り換えても、非線形素子50を導通状態から遮
断状態に切換、制御することができなくなって、残像な
どを発生させてしまう。また、逆の表示動作の場合も同
様である。
電圧VNLと電流INLとの関係が、初期状態において図3
(a)に実線31で示す関係であったものが、経時的
に、破線32または一点鎖線33で示すようにシフトし
てしまうためである。ここで、印加電圧VNLと電流INL
との関係がシフトした場合には、たとえば、表示状態か
ら非表示状態に切り換えるため、走査線11と信号線1
2との電位差Vを(Va+Vth+ΔV)から(Va +V
th)に切り換えても、非線形素子50を導通状態から遮
断状態に切換、制御することができなくなって、残像な
どを発生させてしまう。また、逆の表示動作の場合も同
様である。
【0007】このような問題点を解消するために、本願
発明者は、従来の陽極酸化条件のうち、陽極酸化におけ
る電流密度や液温度を変えて、さらには他の有機酸を用
いてTa2 O5 膜を形成し、各非線形素子における印加
電圧VNLと電流INLとの関係の経時的安定性を検討した
が、いずれのTa2 O5 膜においても、その安定性を向
上させるには至らなかった。
発明者は、従来の陽極酸化条件のうち、陽極酸化におけ
る電流密度や液温度を変えて、さらには他の有機酸を用
いてTa2 O5 膜を形成し、各非線形素子における印加
電圧VNLと電流INLとの関係の経時的安定性を検討した
が、いずれのTa2 O5 膜においても、その安定性を向
上させるには至らなかった。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
非線形素子を用いたコストメリットを確保しながら、そ
の印加電圧と電流特性との関係を経時的にも安定化可能
な非線形素子を備えた固体装置を実現することにある。
非線形素子を用いたコストメリットを確保しながら、そ
の印加電圧と電流特性との関係を経時的にも安定化可能
な非線形素子を備えた固体装置を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る固体装置において講じた手段は、基板
の表面側に形成された非線形素子が、その一方の回路側
に導電接続する第1の金属電極層と、この金属電極層表
面に形成された陽極酸化膜と、この陽極酸化膜の表面側
に形成された第2の金属電極層とによって構成されてお
り、この第2の金属電極層を介して、非線形素子は他方
の回路側に導電接続していることを特徴とする。
に、本発明に係る固体装置において講じた手段は、基板
の表面側に形成された非線形素子が、その一方の回路側
に導電接続する第1の金属電極層と、この金属電極層表
面に形成された陽極酸化膜と、この陽極酸化膜の表面側
に形成された第2の金属電極層とによって構成されてお
り、この第2の金属電極層を介して、非線形素子は他方
の回路側に導電接続していることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明において、非線形素子は、第2の金属電
極層を介して他方の回路側に導電接続しており、第1の
金属電極層,陽極酸化膜および第2の金属電極層によっ
て回路側から独立した構成になっている。従って、他方
の回路側の配線層や画素電極などが非線形素子の構成要
素になっていないので、非線形素子の動作特性に適する
ように第2の金属電極層の材質などを選択することがで
きる。
極層を介して他方の回路側に導電接続しており、第1の
金属電極層,陽極酸化膜および第2の金属電極層によっ
て回路側から独立した構成になっている。従って、他方
の回路側の配線層や画素電極などが非線形素子の構成要
素になっていないので、非線形素子の動作特性に適する
ように第2の金属電極層の材質などを選択することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、添付図面に基づいて、本
発明の実施例に係る非線形素子を備える固体装置につい
て説明する。
発明の実施例に係る非線形素子を備える固体装置につい
て説明する。
【0012】〔実施例1〕図1は、本発明の実施例1に
係る固体装置の非線形素子の構成を示す断面図である。
なお、本例の非線形素子の動作は、従来の非線形素子の
動作と同様であるため、その動作特性などについては図
2および図3を参照して説明する。
係る固体装置の非線形素子の構成を示す断面図である。
なお、本例の非線形素子の動作は、従来の非線形素子の
動作と同様であるため、その動作特性などについては図
2および図3を参照して説明する。
【0013】図1に示すように、本例のMIM型の非線
形素子2(以下、MIM型非線形素子20と称す。)
は、走査線11を介して走査回路(駆動回路)側に導電
接続するTa電極層22(第1の金属電極層)と、この
Ta電極層22の表面にクエン酸水溶液中での陽極酸化
により形成されたTa2 O5 膜23(陽極酸化膜)と、
この陽極酸化膜23の表面側に形成されたCr電極層2
5(第2の金属電極層)とによって構成されており、こ
のCr電極層25を介して、MIM型非線形素子20
は、その信号供給回路側たるITOからなる画素電極2
4に導電接続している。すなわち、非線形素子2は、そ
の構成要素として画素電極24を含むのではなく、Ta
電極層22,Ta2 O5 膜23,およびCr電極層25
によって独立して構成されている。
形素子2(以下、MIM型非線形素子20と称す。)
は、走査線11を介して走査回路(駆動回路)側に導電
接続するTa電極層22(第1の金属電極層)と、この
Ta電極層22の表面にクエン酸水溶液中での陽極酸化
により形成されたTa2 O5 膜23(陽極酸化膜)と、
この陽極酸化膜23の表面側に形成されたCr電極層2
5(第2の金属電極層)とによって構成されており、こ
のCr電極層25を介して、MIM型非線形素子20
は、その信号供給回路側たるITOからなる画素電極2
4に導電接続している。すなわち、非線形素子2は、そ
の構成要素として画素電極24を含むのではなく、Ta
電極層22,Ta2 O5 膜23,およびCr電極層25
によって独立して構成されている。
【0014】このため、第2の金属電極層として、固体
装置の構成上の制約を受けず、非線形素子としての動作
特性を優先してCr層などを選択できるので、そのスイ
ッチング特性なども良好である。たとえば、本例のMI
M型非線形素子20においては、印加電圧VNLと電流I
NLとの関係が、初期状態において図3(a)に実線31
で示す関係であったものが、たとえば、長時間、電位が
印加された後でも、実線31の関係を保持し、図3
(a)に破線32または一点鎖線33で示す関係にシフ
トすることがない。それ故、たとえば、図2に示すよう
な回路構成であっても、走査線11および信号線12に
対してそれぞれ印加された信号に基づいて、MIM型非
線形素子20は、確実に導通状態または遮断状態に切
換、制御される。それ故、このMIM型非線形素子20
を用いた固体装置においては、その動作の信頼性が高
い。
装置の構成上の制約を受けず、非線形素子としての動作
特性を優先してCr層などを選択できるので、そのスイ
ッチング特性なども良好である。たとえば、本例のMI
M型非線形素子20においては、印加電圧VNLと電流I
NLとの関係が、初期状態において図3(a)に実線31
で示す関係であったものが、たとえば、長時間、電位が
印加された後でも、実線31の関係を保持し、図3
(a)に破線32または一点鎖線33で示す関係にシフ
トすることがない。それ故、たとえば、図2に示すよう
な回路構成であっても、走査線11および信号線12に
対してそれぞれ印加された信号に基づいて、MIM型非
線形素子20は、確実に導通状態または遮断状態に切
換、制御される。それ故、このMIM型非線形素子20
を用いた固体装置においては、その動作の信頼性が高
い。
【0015】〔実施例2〕つぎに、本発明の実施例2に
係る液晶表示パネル(固体装置)およびその製造方法に
ついて説明する。ここで、そのマトリッスクスアレイの
構造および動作は、実施例1のMIM型非線形素子20
と同様であるため、同じく図1を用いて説明するが、対
応する部分には同符号を付してある。また、その動作な
どは、従来の非線形素子と同様であるため、同じく図2
および図3を参照して説明する。
係る液晶表示パネル(固体装置)およびその製造方法に
ついて説明する。ここで、そのマトリッスクスアレイの
構造および動作は、実施例1のMIM型非線形素子20
と同様であるため、同じく図1を用いて説明するが、対
応する部分には同符号を付してある。また、その動作な
どは、従来の非線形素子と同様であるため、同じく図2
および図3を参照して説明する。
【0016】本例に係るアクティブマトリックス方式の
液晶表示パネル(固体装置)においては、図1および図
2に示すように、マトリックスアレイの画素領域1a毎
に、走査線11を介して走査回路(駆動回路)側に導電
接続するTa電極層22(第1の金属電極層)と、この
Ta電極層22の表面に陽極酸化により形成されたTa
2 O5 膜23(陽極酸化膜)と、この陽極酸化膜23の
表面側に形成されて、ITOからなる画素電極24に導
電接続するCr電極層25(第2の金属電極層)とによ
ってMIM型の非線形素子2(以下、MIM型非線形素
子20と称す。
液晶表示パネル(固体装置)においては、図1および図
2に示すように、マトリックスアレイの画素領域1a毎
に、走査線11を介して走査回路(駆動回路)側に導電
接続するTa電極層22(第1の金属電極層)と、この
Ta電極層22の表面に陽極酸化により形成されたTa
2 O5 膜23(陽極酸化膜)と、この陽極酸化膜23の
表面側に形成されて、ITOからなる画素電極24に導
電接続するCr電極層25(第2の金属電極層)とによ
ってMIM型の非線形素子2(以下、MIM型非線形素
子20と称す。
【0017】)が構成されている。すなわち、MIM型
非線形素子20は、その構成要素として画素電極24を
含むのではなく、Ta電極層22,Ta2 O5 膜23お
よびCr電極層25(第2の金属電極層)によって独立
して構成されている。
非線形素子20は、その構成要素として画素電極24を
含むのではなく、Ta電極層22,Ta2 O5 膜23お
よびCr電極層25(第2の金属電極層)によって独立
して構成されている。
【0018】ここで、Ta2 O5 膜23の内部には、V
属元素を組成に含むドーピング材としてホウ酸アニオン
がドーピングされている。このため、本例のMIM型非
線形素子20においては、詳しくは実験結果に基づいて
後述するが、印加電圧VNLと電流INLとの関係が、初期
状態において図3(a)に実線31で示す関係であった
ものが、たとえば、静止画を表示するために長時間、電
位が印加された後でも、実線31の関係を保持し、図3
(a)に破線32または一点鎖線33で示す関係にシフ
トすることがない。そして、その安定性は、実施例1の
MIM型非線形素子と比較しても、極めて高い。それ
故、走査線11および信号線12に対してそれぞれ印加
された信号に基づいて発生する走査線11と信号線12
との間に生じた電位差によって、液晶表示素子3を選択
状態と非選択遮断状態との間で確実に切り換えて表示動
作を制御することができる。すなわち、図3(b)に示
すように、走査線11と信号線12との間の電位差Vを
(Vb +Vth)とすることによって、MIM型非線形素
子20を遮断状態として、液晶表示素子3を非表示状態
(非選択状態)とする一方、走査線11と信号線12と
の間の電位差Vを(Vb +Vth+ΔV)とすることによ
って、MIM型非線形素子20を導通状態として、液晶
表示素子3を表示状態(選択状態)とするときに、MI
M型非線形素子20の印加電圧VNLと電流INLとの関係
が使用履歴によって極めてシフトしにくいので、走査線
11および信号線12からの信号の変化に追従して、液
晶表示パネルの液晶の配向状態が変化する。それ故、液
晶表示パネルに残像などの発生がなく、その表示品質が
高い。
属元素を組成に含むドーピング材としてホウ酸アニオン
がドーピングされている。このため、本例のMIM型非
線形素子20においては、詳しくは実験結果に基づいて
後述するが、印加電圧VNLと電流INLとの関係が、初期
状態において図3(a)に実線31で示す関係であった
ものが、たとえば、静止画を表示するために長時間、電
位が印加された後でも、実線31の関係を保持し、図3
(a)に破線32または一点鎖線33で示す関係にシフ
トすることがない。そして、その安定性は、実施例1の
MIM型非線形素子と比較しても、極めて高い。それ
故、走査線11および信号線12に対してそれぞれ印加
された信号に基づいて発生する走査線11と信号線12
との間に生じた電位差によって、液晶表示素子3を選択
状態と非選択遮断状態との間で確実に切り換えて表示動
作を制御することができる。すなわち、図3(b)に示
すように、走査線11と信号線12との間の電位差Vを
(Vb +Vth)とすることによって、MIM型非線形素
子20を遮断状態として、液晶表示素子3を非表示状態
(非選択状態)とする一方、走査線11と信号線12と
の間の電位差Vを(Vb +Vth+ΔV)とすることによ
って、MIM型非線形素子20を導通状態として、液晶
表示素子3を表示状態(選択状態)とするときに、MI
M型非線形素子20の印加電圧VNLと電流INLとの関係
が使用履歴によって極めてシフトしにくいので、走査線
11および信号線12からの信号の変化に追従して、液
晶表示パネルの液晶の配向状態が変化する。それ故、液
晶表示パネルに残像などの発生がなく、その表示品質が
高い。
【0019】このような構成の液晶表示パネルの製造方
法を、以下に説明する。
法を、以下に説明する。
【0020】まず、予めTa酸化物層21aなどを形成
した透明基板21の表面側にTa層をスパッタ形成した
後、Ta層をパターニングしてTa電極層22を形成す
る。このTa電極層22は、走査回路まで延長されて走
査線11も構成している。
した透明基板21の表面側にTa層をスパッタ形成した
後、Ta層をパターニングしてTa電極層22を形成す
る。このTa電極層22は、走査回路まで延長されて走
査線11も構成している。
【0021】つぎに、Ta電極層22に陽極酸化を施し
て、その表面層をTa2 O5 膜23とする。ここで、陽
極酸化用電解液として、ホウ酸の水溶液を用いる。ま
ず、陽極酸化用電解液の中に、Ta電極層22を形成し
た透明基板21を浸漬し、定電流定電圧電源の電流値
を、初期電流密度が0.1mA/cm2 となるように設
定して、定電流条件下で陽極酸化を行う。このときの定
電流定電圧電源の設定電圧は、所定の膜厚さに対応した
電圧値、通常は30〜40vに設定してある。ここで、
定電流条件下で約15分間、陽極酸化を行うと、Ta2
O5 膜の成長にともなって電源電圧が上昇していき、電
源電圧が設定電圧に達した後は、定電圧陽極酸化過程と
なって、漏れ電流が減衰していく。この状態で、約2時
間保持して、Ta電極層22の表面上に厚さが500Å
のTa2 O5 膜23を形成する。なお、陽極酸化用電解
液の液温度は常温である。
て、その表面層をTa2 O5 膜23とする。ここで、陽
極酸化用電解液として、ホウ酸の水溶液を用いる。ま
ず、陽極酸化用電解液の中に、Ta電極層22を形成し
た透明基板21を浸漬し、定電流定電圧電源の電流値
を、初期電流密度が0.1mA/cm2 となるように設
定して、定電流条件下で陽極酸化を行う。このときの定
電流定電圧電源の設定電圧は、所定の膜厚さに対応した
電圧値、通常は30〜40vに設定してある。ここで、
定電流条件下で約15分間、陽極酸化を行うと、Ta2
O5 膜の成長にともなって電源電圧が上昇していき、電
源電圧が設定電圧に達した後は、定電圧陽極酸化過程と
なって、漏れ電流が減衰していく。この状態で、約2時
間保持して、Ta電極層22の表面上に厚さが500Å
のTa2 O5 膜23を形成する。なお、陽極酸化用電解
液の液温度は常温である。
【0022】しかる後に、Ta2 O5 膜23の表面上に
Crをスパッタ形成、およびパターニングしてCr電極
層25を形成し、Ta電極層22,Ta2 O5 膜23お
よびCr電極層25からなるMIM型非線形素子20を
構成する。ここで、画素電極24については、図1に示
すように、Cr電極層25の下層側に形成する場合は、
Cr電極層25の形成工程の前に形成しておくが、画素
電極24を形成する工程の工程順序は、各電極材料と、
それをエッチングするエッチャント種との関係などによ
って任意に設定される。
Crをスパッタ形成、およびパターニングしてCr電極
層25を形成し、Ta電極層22,Ta2 O5 膜23お
よびCr電極層25からなるMIM型非線形素子20を
構成する。ここで、画素電極24については、図1に示
すように、Cr電極層25の下層側に形成する場合は、
Cr電極層25の形成工程の前に形成しておくが、画素
電極24を形成する工程の工程順序は、各電極材料と、
それをエッチングするエッチャント種との関係などによ
って任意に設定される。
【0023】このような陽極酸化工程により形成された
MIM型非線形素子20においては、陽極酸化用電解液
中にホウ酸がアニオン種として配合されているため、陽
極酸化過程において、Ta2 O5 の成長と共に、ホウ酸
アニオンはTa2 O5 膜23の内部に侵入していく。ま
た、その侵入は、Ta2 O5 膜23の粒界の安定化、ま
たは結晶性などに影響を及ぼしているものと推定でき
る。このため、Ta2 O5 膜23を改質するために、イ
オン注入などのプロセスを用いなくとも、Ta2O5 膜
23の形成工程を援用して、ホウ酸アニオンのドープを
行なえる。従って、工程数が増えることがないので、液
晶表示パネルのマトリックスアレイにMIM型非線形素
子20を用いたコストメリットが犠牲になることがな
い。
MIM型非線形素子20においては、陽極酸化用電解液
中にホウ酸がアニオン種として配合されているため、陽
極酸化過程において、Ta2 O5 の成長と共に、ホウ酸
アニオンはTa2 O5 膜23の内部に侵入していく。ま
た、その侵入は、Ta2 O5 膜23の粒界の安定化、ま
たは結晶性などに影響を及ぼしているものと推定でき
る。このため、Ta2 O5 膜23を改質するために、イ
オン注入などのプロセスを用いなくとも、Ta2O5 膜
23の形成工程を援用して、ホウ酸アニオンのドープを
行なえる。従って、工程数が増えることがないので、液
晶表示パネルのマトリックスアレイにMIM型非線形素
子20を用いたコストメリットが犠牲になることがな
い。
【0024】ここで、陽極酸化条件のうち、陽極酸化用
電解液の液組成(ホウ酸濃度)と、MIM型非線形素子
20のVthとの関係を検討した結果を説明する。
電解液の液組成(ホウ酸濃度)と、MIM型非線形素子
20のVthとの関係を検討した結果を説明する。
【0025】本例においては、(NH4)2B407・4H
20で表される85wt%の四ホウ酸アンモニウム四水
和物に対して、所定量の水を添加して、種々の陽極酸化
用電解液を調製し、その四ホウ酸アンモニウム濃度と、
MIM型非線形素子20のVthの安定性との関係を検討
した。ここで、MIM型非線形素子における印加電圧と
電流との関係は、一般に下式で表される。
20で表される85wt%の四ホウ酸アンモニウム四水
和物に対して、所定量の水を添加して、種々の陽極酸化
用電解液を調製し、その四ホウ酸アンモニウム濃度と、
MIM型非線形素子20のVthの安定性との関係を検討
した。ここで、MIM型非線形素子における印加電圧と
電流との関係は、一般に下式で表される。
【0026】I=αVexp(β・V1/2 ) 但し、式中、αは導電係数、βは非線形係数であり、下
式で表される。
式で表される。
【0027】α=(nμq/d)exp(−φ/kT) β=(1/kT)(q3 /πε1 ε0 d)1/2 但し、式中、n:キャリア密度,μ:キャリヤの移動
度,q:電子の電荷量 d:膜厚さ,φ:トラップ深さ,k:ボルツマン定数,
T:周囲温度 ε1 ,ε0 :誘電率 従って、log(I/V)をV1/2 に対してプロットす
ると、図4(a)に実線41で示すように略直線で表さ
れる。本例における検討においては、スレッショルド電
圧Vthとして、10mA/cm2 の電流値が流れるとき
の印加電圧値をVth1 、10μA/cm2 の電流値が流
れるときの印加電圧値をVth2 とし、それらの値によっ
て、MIM型非線形素子20のVthの安定性を評価し
た。すなわち、所定の電流値に対応する印加電圧値V
th1 またはVth2 は、従来のMIM型非線形素子におい
ては、電位を印加した時間と、Vth1 またはVth2 がシ
フトする電圧ΔVthとの間に、図4(b)に実線42で
示すような関係があり、表示の安定性を低下させる原因
となることが確認されているので、ここでは、実施例1
および本例のMIM型非線形素子に対して、同一の電位
を印加し、所定時間が経過した後のΔVthを比較した。
従って、ΔVthの値が小さな方が好ましい。
度,q:電子の電荷量 d:膜厚さ,φ:トラップ深さ,k:ボルツマン定数,
T:周囲温度 ε1 ,ε0 :誘電率 従って、log(I/V)をV1/2 に対してプロットす
ると、図4(a)に実線41で示すように略直線で表さ
れる。本例における検討においては、スレッショルド電
圧Vthとして、10mA/cm2 の電流値が流れるとき
の印加電圧値をVth1 、10μA/cm2 の電流値が流
れるときの印加電圧値をVth2 とし、それらの値によっ
て、MIM型非線形素子20のVthの安定性を評価し
た。すなわち、所定の電流値に対応する印加電圧値V
th1 またはVth2 は、従来のMIM型非線形素子におい
ては、電位を印加した時間と、Vth1 またはVth2 がシ
フトする電圧ΔVthとの間に、図4(b)に実線42で
示すような関係があり、表示の安定性を低下させる原因
となることが確認されているので、ここでは、実施例1
および本例のMIM型非線形素子に対して、同一の電位
を印加し、所定時間が経過した後のΔVthを比較した。
従って、ΔVthの値が小さな方が好ましい。
【0028】(陽極酸化用電解液組成と初期のVthとの
関係)まず、陽極用電解液の組成として〔(NH4)2B
407・4H20〕/〔(NH4)2B407・4H20+H2
0〕wt%の値を変えて、MIM型非線形素子20を形
成し、陽極酸化用電解液の組成と、各MIM型非線形素
子20の初期におけるVth1 またはVth2 との関係を表
1に示す。なお、表1には、Ta電極層22をCr電極
層25に対して正の電位とした場合と、Ta電極層22
をTa電極層22に対して負の電位とした場合のそれぞ
れについて、陽極酸化用電解液の組成と、Vth1 ,V
th2 との関係を示す。
関係)まず、陽極用電解液の組成として〔(NH4)2B
407・4H20〕/〔(NH4)2B407・4H20+H2
0〕wt%の値を変えて、MIM型非線形素子20を形
成し、陽極酸化用電解液の組成と、各MIM型非線形素
子20の初期におけるVth1 またはVth2 との関係を表
1に示す。なお、表1には、Ta電極層22をCr電極
層25に対して正の電位とした場合と、Ta電極層22
をTa電極層22に対して負の電位とした場合のそれぞ
れについて、陽極酸化用電解液の組成と、Vth1 ,V
th2 との関係を示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、陽極用電解液中のホウ
酸濃度を高めていくと、それにつれて、Vth1 およびV
th2 はいずれも低下していく傾向を示す。この傾向は、
電位をいずれの方向から印加しても同様である。従っ
て、本例のMIM型非線形素子20においては、同じ電
流を流すのに低電圧で充分であることを利用して、以下
のように表示動作を向上することもできる。たとえば、
本例のTa2 O5 膜23においては、その膜厚さを従来
のクエン酸水溶液中で形成したTa2 O5 膜の膜厚さと
同じにしても、Vth1 およびVth2 の値が小さいので、
駆動電圧の低電圧化が図られることを示す。逆に、本例
のMIM型非線形素子20のVth1 およびVth2 の値
を、従来のMIM型非線形素子のVth1 およびVth2 の
値と同じにした場合には、Ta2 O5 膜23の膜厚さを
例えば1000Å位まで厚くできる。従って、ミクロ的
なピンホールの発生を防止できると共に、このTa2 O
5 膜23の容量成分を小さくすることができるので、表
示の点欠陥やクロストークなどを防止でき、初期的な表
示の品質を向上させることができる。
酸濃度を高めていくと、それにつれて、Vth1 およびV
th2 はいずれも低下していく傾向を示す。この傾向は、
電位をいずれの方向から印加しても同様である。従っ
て、本例のMIM型非線形素子20においては、同じ電
流を流すのに低電圧で充分であることを利用して、以下
のように表示動作を向上することもできる。たとえば、
本例のTa2 O5 膜23においては、その膜厚さを従来
のクエン酸水溶液中で形成したTa2 O5 膜の膜厚さと
同じにしても、Vth1 およびVth2 の値が小さいので、
駆動電圧の低電圧化が図られることを示す。逆に、本例
のMIM型非線形素子20のVth1 およびVth2 の値
を、従来のMIM型非線形素子のVth1 およびVth2 の
値と同じにした場合には、Ta2 O5 膜23の膜厚さを
例えば1000Å位まで厚くできる。従って、ミクロ的
なピンホールの発生を防止できると共に、このTa2 O
5 膜23の容量成分を小さくすることができるので、表
示の点欠陥やクロストークなどを防止でき、初期的な表
示の品質を向上させることができる。
【0031】(陽極酸化用電解液組成とVthがシフトし
た値との関係)つぎに、上記の検討に用いたMIM型非
線形素子20について、Vth2 の経時変化について調査
した。この検討においては、まず、Vth2 を計測した
後、6vDCを300秒間印加し、印加後のVth2 を計
測して、そのシフトした値ΔVth2 を求め、その大小を
比較する。本例の検討において得られた陽極用電解液に
おけるホウ酸濃度としての〔(NH4)2B407・4H2
0〕/〔(NH4)2B407・4H20+H20〕wt%
と、ΔVth2 との関係を表2に示す。なお、表2におい
ても、Ta電極層22をCr電極層25に対して正の電
位とした場合、Ta電極層22をCr電極層25に対し
て負の電位を印加した場合のそれぞれについて示す。
た値との関係)つぎに、上記の検討に用いたMIM型非
線形素子20について、Vth2 の経時変化について調査
した。この検討においては、まず、Vth2 を計測した
後、6vDCを300秒間印加し、印加後のVth2 を計
測して、そのシフトした値ΔVth2 を求め、その大小を
比較する。本例の検討において得られた陽極用電解液に
おけるホウ酸濃度としての〔(NH4)2B407・4H2
0〕/〔(NH4)2B407・4H20+H20〕wt%
と、ΔVth2 との関係を表2に示す。なお、表2におい
ても、Ta電極層22をCr電極層25に対して正の電
位とした場合、Ta電極層22をCr電極層25に対し
て負の電位を印加した場合のそれぞれについて示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示すように、陽極用電解液中のホウ
酸濃度を高めていくと、それにつれて、ΔVth2 は低下
していく。この傾向は、電位をいずれの方向から印加し
ても同様である。
酸濃度を高めていくと、それにつれて、ΔVth2 は低下
していく。この傾向は、電位をいずれの方向から印加し
ても同様である。
【0034】このように、本例の液晶表示パネルにおい
ては、マトリクスアレイを構成するMIM型非線形素子
20のTa2 O5 膜23の形成にあたって、その陽極酸
化用電解液にホウ酸の水溶液を用いることによって、M
IM型非線形素子20のVthの経時的なシフトを抑制し
て、そのスイッチング動作の安定化を図っている。従っ
て、走査線11と信号線12との間に生じる電位差Vの
変化に対し、液晶表示パネルに用いた液晶の配向状態の
変化が追従する。その結果、液晶表示パネルにおいて、
固定パターンを長期間表示させても、残像、フリッカー
などの発生がなく、品質の高い表示が可能である。
ては、マトリクスアレイを構成するMIM型非線形素子
20のTa2 O5 膜23の形成にあたって、その陽極酸
化用電解液にホウ酸の水溶液を用いることによって、M
IM型非線形素子20のVthの経時的なシフトを抑制し
て、そのスイッチング動作の安定化を図っている。従っ
て、走査線11と信号線12との間に生じる電位差Vの
変化に対し、液晶表示パネルに用いた液晶の配向状態の
変化が追従する。その結果、液晶表示パネルにおいて、
固定パターンを長期間表示させても、残像、フリッカー
などの発生がなく、品質の高い表示が可能である。
【0035】侵入したボロンまたはホウ酸アニオンの効
果については、繰り返し行った実験の結果から導き出さ
れたものであるため、そのメカニズムは解明されるに至
っていないが、たとえばTa2 O5 膜23の粒界の安定
化との関係、またはTa2 O5 膜23の結晶化との関係
に影響しているものとも考えられる。従って、ドーピン
グ材、すなわち陽極酸化用電解液に配合して効果を得ら
れるアニオンとしては、ホウ酸アニオンに限らず、III
族のオキシアニオンなどであってもよいと想定できる。
また、これらのアニオン種を単独で用いてもよいが、複
数のアニオン種を同時に用いてもよいし、アンモニウム
などの他の成分と共に陽極酸化用電解液に配合しておい
てもよい。
果については、繰り返し行った実験の結果から導き出さ
れたものであるため、そのメカニズムは解明されるに至
っていないが、たとえばTa2 O5 膜23の粒界の安定
化との関係、またはTa2 O5 膜23の結晶化との関係
に影響しているものとも考えられる。従って、ドーピン
グ材、すなわち陽極酸化用電解液に配合して効果を得ら
れるアニオンとしては、ホウ酸アニオンに限らず、III
族のオキシアニオンなどであってもよいと想定できる。
また、これらのアニオン種を単独で用いてもよいが、複
数のアニオン種を同時に用いてもよいし、アンモニウム
などの他の成分と共に陽極酸化用電解液に配合しておい
てもよい。
【0036】なお、本例において、リン酸系陽極酸化用
電解液の組成と、MIM型非線形素子20のVthの経時
的なシフトを抑制する効果との関係は、表2に示した関
係に限らず、そのときの電流密度や液温度などによって
シフトする。従って、表2では、〔(NH4)2B407・
4H20〕/〔(NH4)2B407・4H20+H20〕w
t%が約0.215wt%以上、とくに約1.0wt%
以上で顕著な効果が得られているが、さらに陽極酸化時
の電流密度を高めた場合などにおいては、さらにその効
果を発揮する領域が拡大される傾向がある。従って、組
成の濃度的な条件については、その電流密度や液温度な
どによって最適な条件に設定される。
電解液の組成と、MIM型非線形素子20のVthの経時
的なシフトを抑制する効果との関係は、表2に示した関
係に限らず、そのときの電流密度や液温度などによって
シフトする。従って、表2では、〔(NH4)2B407・
4H20〕/〔(NH4)2B407・4H20+H20〕w
t%が約0.215wt%以上、とくに約1.0wt%
以上で顕著な効果が得られているが、さらに陽極酸化時
の電流密度を高めた場合などにおいては、さらにその効
果を発揮する領域が拡大される傾向がある。従って、組
成の濃度的な条件については、その電流密度や液温度な
どによって最適な条件に設定される。
【0037】また、本例において、第2の金属電極層に
はクロム層を利用したが、これに限らず、チタン層やア
ルミニウム層なども利用でき、限定のないものである。
はクロム層を利用したが、これに限らず、チタン層やア
ルミニウム層なども利用でき、限定のないものである。
【0038】さらに、第1の金属電極層にはタンタル層
を利用したが、これに限らず、陽極酸化処理を利用して
絶縁層を形成でき、しかも、非線型素子を形成可能な金
属であれば他の金属層であってもよい。
を利用したが、これに限らず、陽極酸化処理を利用して
絶縁層を形成でき、しかも、非線型素子を形成可能な金
属であれば他の金属層であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明においては、基板
の表面側に形成された非線形素子が、一方の回路側に導
電接続する第1の金属電極層と、この金属電極層表面に
形成された陽極酸化膜と、この陽極酸化膜の表面側に形
成された第2の金属電極層と、によって構成されてお
り、この第2の金属電極層を介して、非線形素子は他方
の回路側に導電接続していることに特徴を有する。従っ
て、本発明によれば、非線形素子は、固体装置の配線層
などを構成要素とせず、独立して構成されているため、
非線形素子に適した金属層を第2金属電極層として用い
ることができる。それ故、その電流−電流特性の経時的
安定性などを向上させることができるという効果を奏す
る。
の表面側に形成された非線形素子が、一方の回路側に導
電接続する第1の金属電極層と、この金属電極層表面に
形成された陽極酸化膜と、この陽極酸化膜の表面側に形
成された第2の金属電極層と、によって構成されてお
り、この第2の金属電極層を介して、非線形素子は他方
の回路側に導電接続していることに特徴を有する。従っ
て、本発明によれば、非線形素子は、固体装置の配線層
などを構成要素とせず、独立して構成されているため、
非線形素子に適した金属層を第2金属電極層として用い
ることができる。それ故、その電流−電流特性の経時的
安定性などを向上させることができるという効果を奏す
る。
【図1】本発明の実施例1ないし実施例2に係るMIM
型非線形素子の構造を示す断面図である。
型非線形素子の構造を示す断面図である。
【図2】アクティブマトリックス方式の液晶表示パネル
の等価回路図である。
の等価回路図である。
【図3】(a)は液晶表示パネルのマトリックスアレイ
を構成する非線形素子の印加電圧と電流との関係を示す
グラフ図、(b)は単位画素への印加電圧と表示の明る
さとの関係を示すグラフ図である。
を構成する非線形素子の印加電圧と電流との関係を示す
グラフ図、(b)は単位画素への印加電圧と表示の明る
さとの関係を示すグラフ図である。
【図4】(a)は液晶表示パネルのマトリックスアレイ
を構成するMIM型非線形素子の印加電圧と電流との関
係として、V1/2 に対してlog(I/V)をプロット
したグラフ図、(b)はMIM型非線形素子に対して電
位を印加した時間と、そのVthがシフトした値との関係
を示すグラフ図である。
を構成するMIM型非線形素子の印加電圧と電流との関
係として、V1/2 に対してlog(I/V)をプロット
したグラフ図、(b)はMIM型非線形素子に対して電
位を印加した時間と、そのVthがシフトした値との関係
を示すグラフ図である。
【図5】従来のダイオード型の非線形素子の断面図であ
る。
る。
1・・・液晶表示パネル 1a・・・画素領域 2・・・非線形素子 3・・・液晶表示素子 11・・・走査線 12・・・信号線 20・・・MIM型非線形素子 21,51・・・透明基板 22,52・・・Ta電極層(第1の金属電極層) 23,53・・・Ta2 O5 膜(陽極酸化膜) 24,54・・・画素電極 25・・・Cr電極層(第2の金属電極層) 50・・・ダイオード型の非線形素子
Claims (1)
- 【請求項1】 基板の表面側に形成された非線形素子
が、一方の回路側に導電接続する第1の金属電極層と、
この金属電極層表面に形成された陽極酸化膜と、この陽
極酸化膜の表面側に形成された第2の金属電極層と、に
よって構成されており、この第2の金属電極層を介し
て、前記非線形素子は他方の回路側に導電接続している
ことを特徴とする非線形素子を備えた固体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8436696A JPH08262500A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 非線形素子を備えた固体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8436696A JPH08262500A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 非線形素子を備えた固体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08262500A true JPH08262500A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13828539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8436696A Pending JPH08262500A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 非線形素子を備えた固体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08262500A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6285419B1 (en) | 1995-03-31 | 2001-09-04 | Seiko Epson Corporation | Two-terminal metal/insulating material/metal (MIM) device, method for manufacturing the same and liquid crystal display panel |
| US6563555B1 (en) | 1995-03-31 | 2003-05-13 | Seiko Epson Corporation | Methods of manufacturing a two-terminal nonlinear device |
| WO2004092817A1 (ja) * | 1997-03-25 | 2004-10-28 | Takashi Inoue | 2端子型非線形素子およびその製造方法、ならびに液晶表示パネル |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8436696A patent/JPH08262500A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6285419B1 (en) | 1995-03-31 | 2001-09-04 | Seiko Epson Corporation | Two-terminal metal/insulating material/metal (MIM) device, method for manufacturing the same and liquid crystal display panel |
| US6563555B1 (en) | 1995-03-31 | 2003-05-13 | Seiko Epson Corporation | Methods of manufacturing a two-terminal nonlinear device |
| WO2004092817A1 (ja) * | 1997-03-25 | 2004-10-28 | Takashi Inoue | 2端子型非線形素子およびその製造方法、ならびに液晶表示パネル |
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