JPH10181557A - 液圧制御装置とそれを利用したブレーキ装置 - Google Patents

液圧制御装置とそれを利用したブレーキ装置

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JPH10181557A
JPH10181557A JP8347550A JP34755096A JPH10181557A JP H10181557 A JPH10181557 A JP H10181557A JP 8347550 A JP8347550 A JP 8347550A JP 34755096 A JP34755096 A JP 34755096A JP H10181557 A JPH10181557 A JP H10181557A
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JP
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pressure
piston
hydraulic
hydraulic pressure
cylinder
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JP8347550A
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Tadashi Kobayashi
忠 小林
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】液圧制御回路内の液圧を滑らかに増減圧するこ
とができる液圧制御装置を提供する。 【解決手段】液圧発生源1とアクチュエータとの間の液
圧回路中に配置され、前記アクチュエータに作用する液
圧を制御する液圧制御装置3であって、液圧制御装置本
体10に形成したシリンダ11と、シリンダ11内に液
圧室12を形成すべくシリンダ端部を塞ぐシャフトホル
ダ8と、液圧室12内に配置した調圧ピストン5と、同
調圧ピストンと前記シャフトホルダとを連結するコネク
ティングロッドと、シールキャップ14と、同調圧ピス
トンの回転角度を検出するポテンショメータ40と、ポ
テンショメータからの位置情報をもとに調圧ピストンを
回転駆動する動力モータ6と、流路30内に配置された
電磁弁2と、電磁弁2および動力モータ6とを制御する
電子制御装置7を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液圧制御回路内の液
圧を滑らかに増減圧することができる液圧制御装置に関
するものであり、更に、車両用ディスクブレーキのキャ
リパ内に前記液圧制御装置を組み込み、アンチロック、
トラクションコントロール等の滑らかな液圧制御を実行
できる小型軽量のブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、制動時の操縦安定性を向上させ運
転者の運転操作を容易にすることを目的としたアンチロ
ック制御装置の開発が積極的に進められている。この種
の車両用アンチロック制御装置としては特開昭64−4
7650号公報に記載されたもの等が知られている。
【0003】上記公報に記載されたアンチロック制御装
置は、マスタシリンダから供給された液圧によって作動
するブレーキ装置と、マスタシリンダおよびホイールシ
リンダとを接続する配管途中に配置したアンチロック制
御用モジュレータとを備え、このモジュレータ内のボー
ル弁をステップモータを使用して精密に制御し、ブレー
キ装置に供給する液圧を加圧、減圧して車輪のロック現
象を解消しようとするものである。
【0004】しかし、上記アンチロック制御装置にあっ
ては、車輪側に取付けてあるブレーキ装置とは別に、ア
ンチロック制御を実行するためのモジュレータをブレー
キ配管の途中に設ける必要があり、装置が大型化、複雑
化してしまうという問題がある。
【0005】また、上記従来例とは別にアンチロック制
御装置の小型化を図るために、ブレーキキャリパ内にブ
レーキ液圧制御機構を組み込んだものも提案されている
(特開昭61−166759号公報)。このアンチロッ
ク制御装置は、ブレーキキャリパ内に圧電式のブレーキ
液圧制御機構を組み込み、ブレーキ液圧制御を圧電素子
の変形を利用して行うものである。しかしこの装置も液
圧制御機構内に設けたブレーキピストンの移動量を大き
くとるために変位部材を設ける必要があり、構成が複雑
になり、製造コストも高価となる、さらには車体のバネ
下に位置するキャリパには重量、サイズに制限がある等
の点で複雑な機構のものを組込むことは困難である。ま
た、複雑な機構を採用しているため音や振動を発生し易
く、液圧制御を滑らかに行うことができない等々の問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記問
題点を解決するために、調圧ピストン周囲にコネクティ
ングロッドを多数配置し、調圧ピストンの回転によりコ
ネクティングロッドを傾斜させて調圧ピストンを軸方向
に移動させる調圧機構を利用して液圧回路内の液圧の増
減を簡単に、且つ、滑らかに実行できる小型軽量の液圧
制御装置を提供するとともに、この液圧制御装置をディ
スクブレーキのキャリパ内に組込んだ軽量、小型のブレ
ーキ装置を提供することを目的とする。また、制御用モ
ータとして動力モータを使用し、ポテンショメータから
の位置情報により動力モータを制御するようにし、装置
全体のコスト低減を図ることを目的とする。
【0007】この装置によれば、液圧回路内の液圧の増
減を滑らかに精度良く実行できるとともに、この装置を
ブレーキキャリパ内に組み込むことにより軽量小型、か
つ、低コストのブレーキ装置を得ることができ、さらに
車両のアンチロック制御、トラクションコントロール、
自動ブレーキ等の液圧制御を滑らかに実行することがで
きる。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明が採用し
た技術解決手段は、液圧発生源とアクチュエータとの間
の液圧回路中に配置され、前記アクチュエータに作用す
る液圧を制御する液圧制御装置であって、同装置は、前
記液圧制御装置本体に形成したシリンダと、前記シリン
ダ内に前記液圧発生源とアクチュエータとに連通する液
圧室を形成すべくシリンダ端部を塞ぐシャフトホルダ
と、前記液圧室内に回転および軸方向への移動が可能に
配置した調圧ピストンと、同調圧ピストンと前記シャフ
トホルダとを連結するコネクティングロッドと、前記調
圧ピストンとコネクティングロッドの周囲に設けられ、
液圧室内の液体の漏洩を防止するシールキャップと、同
調圧ピストンの回転角度を検出するポテンショメータ
と、前記ポテンショメータからの位置情報をもとに調圧
ピストンを回転駆動する動力モータと、前記液圧室内と
液圧発生源とを連通する流路内に配置された電磁弁と、
前記電磁弁および前記動力モータとを制御する電子制御
装置(ECU)を備えていることを特徴とする液圧制御
装置であり、
【0009】ブレーキ装置のキャリパ内に形成したシリ
ンダと、同シリンダ内に配置された摺動自在のブレーキ
ピストンと、前記シリンダ端部を塞ぐシャフトホルダ
と、前記ピストンおよびシャフトホルダによってシリン
ダ内に区画された液圧室と、前記液圧室内に回転および
軸方向への移動が可能に配置した調圧ピストンと、同調
圧ピストンと前記シャフトホルダとを連結するコネクテ
ィングロッドと、前記調圧ピストンとコネクティングロ
ッドの周囲に設けられ、液圧室内の液体の漏洩を防止す
るシールキャップと、同調圧ピストンの回転角度を検出
するポテンショメータと、前記ポテンショメータからの
位置情報をもとに前記調圧ピストンを回転駆動する動力
モータと、前記液圧室とマスタシリンダとを連通する流
路内に配置された電磁弁と、前記電磁弁および前記動力
モータとを制御する電子制御装置(ECU)とを備えて
いることを特徴とするブレーキ装置である。
【0010】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明に係る液圧制御装置の断面
図、図2は図1中のA−A断面図、図3は調圧ピストン
とコネクティングロッドの要部拡大側面図、図4は調圧
ピストンが軸方向に移動した状態の側面図である。
【0011】図1において1は液圧発生源、2はカッド
バルブ(以下電磁弁という)、3は液圧制御装置、6は
液圧制御装置3を駆動する動力モータ、7は電子制御装
置(ECU)、30、31は流路、40はポテンショメ
ータ、41は液圧センサであり、これらによって液圧制
御システムが構成されている。液圧制御装置3の本体1
0内にはシリンダ11が形成され、このシリンダ11端
部をシャフトホルダ8で塞いでシリンダ内に液圧室12
が形成してある。この液圧室12は流路30内に設けた
電磁弁2を介して液圧発生源(例えば、マスタシリン
ダ)1に、また流路31を介して図示せぬアクチュエー
タ(例えば、従来のブレーキ装置内にあるホイールシリ
ンダ)に連通している。
【0012】液圧室12内には、中央部に支持軸4を有
する調圧ピストン5が配置されており、調圧ピストン5
の支持軸4は本体10に固定されているシャフトホルダ
8にベアリング9を介して軸方向に移動自在且つ回転自
在に軸支されている。調圧ピストン5の外周部とシャフ
トホルダ8の間には図2、図3に示すように多数のコネ
クティングロッド13が配置され、このコネクティング
ロッド13の端部はそれぞれ調圧ピストン5およびシャ
フトホルダ8に対して回転自在に支持されている。そし
て調圧ピストン5およびコネクティングロッド13の周
囲には図1に示す如くシールキャップ14が配置され、
シールキャップ14の端部14aは、シャフトホルダ8
と本体10との間に液密状態で挟持され、こうしてシー
ルキャップ14内を液圧室12と隔離し、液圧室12内
の液体が調圧ピストン5支持軸4の軸支部等から外部に
漏出するのを防止している。
【0013】調圧ピストン5の支持軸4の端部はスプラ
イン軸等のように軸方向に移動可能で且つ回転力を伝達
できる機構15を介して大ギヤ16が設けられており、
また大ギヤ16は動力モータ6の出力軸17に取り付け
たピニオン18と噛み合っている。支持軸4の端部周囲
には大ギヤ16を図中左方に付勢するバネ19が設けら
れており、このバネ19の付勢力によって、大ギヤ16
とピニオン18とが軸方向に相対移動の無いようにして
いる。そして、調圧ピストン5、コネクティングロッド
13、シャフトホルダ8等によって調圧機構が構成され
ている。前記支持軸4端部にはポテンショメータ40が
取り付けられており、このポテンショメータ40によ
り、調圧ピストン5の回転角度(位置情報)を検出でき
るようになっている。なお、20はポテンショメータ4
0を介して支持軸4に取り付けられているバネ座であ
る。
【0014】上記の構成からなる調圧機構では、大ギヤ
16によって支持軸4が回転させられると、調圧ピスト
ン5も回転するが、調圧ピストン5とシャフトホルダ8
との間にはコネクティングロッド13が設けられている
ため、コネクティングロッド13が図4に示すように軸
方向に対してθだけ傾斜することになり、この傾斜作用
によって調圧ピストン5が図4に示す如く軸方向ΔL移
動して液圧室12内の容積を拡大できるようになってい
る。この時シールキャップ14は調圧ピストン5の回転
に連れて変形してゆくことになる。上記調圧ピストン5
ではコネクティングロッド13によって軸方向に移動で
きる構成となっているが、コネクティングロッド13に
限らず、調圧ピストン5とシャフトホルダ8との間にコ
イルスプリングのような部材を配置し、調圧ピストン5
の回転により、調圧ピストン5を軸方向に移動できるよ
うにすることもできる。
【0015】また、電磁弁2、動力モータ6、ポテンシ
ョメータ40、液圧センサ41は電子制御装置(EC
U)7に接続されており、電子制御装置7は液圧センサ
41、ポテンショメータ40、さらには図示せぬ各種セ
ンサ等からの信号に基づいて前記動力モータ6を制御駆
動するとともに、電磁弁2を作動して後述する態様で液
圧制御回路内の液圧を制御する。また、前述のモータに
は、動力モータ(正逆転可能な動力型小型モータ)を使
用し、ポテンショメータ40からの信号により動力モー
タの回転角度を制御できるようにしてある。なお、上記
のような制御を実行する場合、一般的にはモータとして
はサーボモータを使用するが、この場合にはエンコーダ
が必要となり、モータのコストが高くなるため、本発明
では、サーボモータの変わりに動力モータを使用し、ポ
テンショメータからの位置信号により動力モータを制御
するようにしたため、コストの低減を図ることが可能と
なっている。なお、当然のことながら、動力モータに代
わりにサーボモータを使用することも可能である。
【0016】上記構成に係わる液圧制御装置の作動を説
明する。 〔通常作動状態〕通常時は、電子制御装置7からの指令
がなく電磁弁2および動力モータ6が作動しない。また
カムは図2に示す初期位置をとっている。したがって、
この状態で、液圧発生源1で液圧が発生すると、この液
圧は流路30→開いている電磁弁2→液圧室12→流路
31→アクチュエータに供給され、アクチュエータを作
動する。液圧発生源1の液圧を開放すると、液圧室内の
液は前記とは逆の経路で液圧発生源に還流され、アクチ
ュエータは初期位置に戻る。
【0017】〔液圧制御回路内の液圧制御〕液圧回路内
の液圧を制御する場合には、液圧センサ41をはじめと
して図示せぬセンサ等からの信号に基づいて電子制御装
置7が動力モータ6を回転駆動するとともに、電磁弁2
を閉じる。動力モータ6の駆動により、ピニオン18、
大ギヤ16を介して調圧ピストン5が所定角度回転す
る。調圧ピストン5の回転によりコネクティングロッド
13が傾斜し、コネクティングロッド13の作用で調圧
ピストン5は軸方向に移動し、この結果、液圧室12内
の容積が拡大し、液圧回路中の液圧が減圧され、アクチ
ュエータに作用する液圧が減圧される。
【0018】さらに、再加圧時には、動力モータ6を逆
転し、調圧ピストン5を初期位置方向に回転させると調
圧ピストン5はコネクティングロッド13の作用で液圧
室12内に押し戻され、再加圧が実行される。この時調
圧ピストン5の回転角制御はポテンショメータ40から
の信号に基づいて電子制御装置7によって制御される動
力モータ6によって行われる。このため、モータは通常
の動力モータを使用でき、エンコーダ付きのサーボモー
タ等を使用する必要がなくなり、装置全体のコストを低
減することができる。以上のように本例では、液圧制御
装置を単独で構成したため、ブレーキ回路をはじめ、必
要に応じてどのような液圧回路内にも配置することがで
き、これによって液圧回路内の液圧の増減を滑らかに実
行することができる。なお、コネクティングロッド13
を予め図4のように傾斜させておき、この状態から調圧
ピストン5を正回転、逆回転させることにより、調圧ピ
ストン5を図中左右方向に移動し、アクチュエータを加
圧したり減圧することができる。
【0019】続いて図5を参照して本発明の第2の実施
形態を説明する。第2の実施形態は上記液圧制御装置を
ブレーキキャリパ内に配置した点に特徴がある。なお、
第1実施形態と同一部材には同一符号を付してあるとと
もに本実施の形態の説明は第1実施形態との相違点を中
心に行う。図5において1は液圧発生源としてのマスタ
ーシリンダ、2は電磁弁、3はブレーキキャリパ内に配
置した液圧制御装置、51は液圧制御装置内に設けたア
クチュエータとしてのブレーキピストン、52は同ブレ
ーキピストンに設けたディスクパッド、53はブレーキ
ディスク、6は液圧制御装置を駆動する動力モータ、7
は電子制御装置(ECU)、30は流路であり、これら
によってブレーキシステムが構成されている。液圧制御
装置3の本体50(本例の場合にはディスクブレーキの
キャリパがこれを兼ねている)内にはシリンダ11が形
成され、このシリンダ11内にブレーキピストン51が
摺動自在に配置されている。ブレーキピストン51には
周知の通りディスクパッド52が取り付けられている。
【0020】シリンダ11、シリンダ11に摺動自在に
配置したブレーキピストン51、シリンダの端部を塞ぐ
シャフトホルダ8とによって本体50内には液圧室12
が形成されており、この液圧室12は流路30内に設け
た電磁弁2を介して液圧発生源としてのマスタシリンダ
1に連通している。液圧室12内には、中央部に支持軸
4を有する調圧ピストン5が配置されており、調圧ピス
トン5の支持軸4は本体50に固定されているシャフト
ホルダ8にベアリング9を介して軸方向に移動自在且つ
回転自在に軸支されている。調圧ピストン5の外周部と
シャフトホルダ8の間には図2、図3に示すように多数
のコネクティングロッド13が配置され、このコネクテ
ィングロッド13の端部はそれぞれ調圧ピストン5およ
びシャフトホルダ8に対して回転自在に支持されてい
る。そして調圧ピストン5およびコネクティングロッド
13の周囲には図5に示す如くシールキャップ14が配
置され、シールキャップ14の端部は、シャフトホルダ
8とキャリパ本体50との間に液密状態で挟持され、こ
うしてシールキャップ14内を液圧室と隔離し、液圧室
12内の液体が調圧ピストン5支持軸4の軸支部等から
外部に漏出するのを防止している。
【0021】調圧ピストン5の支持軸4の端部はスプラ
イン軸等のように軸方向に移動可能で且つ回転力を伝達
できる機構15を介して大ギヤ16が設けられており、
また大ギヤ16は動力モータ6の出力軸に取り付けたピ
ニオン18と噛み合っている。また、支持軸4の端部周
囲には大ギヤ16を図中左方に付勢するバネ19が設け
られており、このバネ19の付勢力によって、大ギヤ1
6とピニオン18とが軸方向に相対移動の無いように噛
合っている。そして、調圧ピストン5、コネクティング
ロッド13、シャフトホルダ8等によって調圧機構が構
成されている。前記支持軸4の端部にはポテンショメー
タ40が固定されており、このポテンショメータによ
り、調圧ピストン5の回転角度(位置情報)を検出でき
るようになっている。なお、20はポテンショメータ4
0を介して支持軸4に取り付けれれているバネ座であ
る。
【0022】前述した電磁弁2、動力モータ6、ポテン
ショメータ40は電子制御装置(ECU)7に接続され
ており、電子制御装置7は図示せぬスピードセンサ、さ
らにはポテンショメータ40等からの信号に基づいて前
記動力モータ6を回転駆動するとともに、電磁弁2を作
動して後述する態様でアンチロック制御を実行する。な
お、図中、21はブレーキピストン51と本体50との
間のシール部材を示す。
【0023】上記構成に係わるブレーキ装置の作動を説
明する。 〔通常ブレーキ時〕通常ブレーキ時には、電子制御装置
7からの指令がなく電磁弁2および動力モータ6が作動
しない。また調圧ピストン5は図5に示す初期位置をと
っている。したがって、この状態で、ブレーキぺダルを
踏み込みマスタシリンダ1に液圧が発生すると、この液
圧はマスタシリンダ1→開いている電磁弁2→流路30
を通って液圧室12に供給されブレーキピストン51を
移動して制動作用を実行する。この時、調圧ピストン5
は大ギヤ16が回転しないため移動することは無い。ブ
レーキぺダルの踏み込みを開放すると、液圧室内のブレ
ーキ液は前記とは逆の経路でマスタシリンダに還流さ
れ、ブレーキが緩められる。
【0024】〔アンチロック制御〕車両にブレーキをか
けるためにブレーキペダルを踏むとマスターシリンダ1
で液圧が発生する。この液圧は前述の通りブレーキ装置
内の液圧室12に供給され、ブレーキピストン51を移
動して車輪に制動力を与える。ところで、この状態の時
には、車輪の状態はスピードセンサ等で常時検知されて
おり、検知信号が電子制御装置に入力され、電子制御装
置はこの入力に基づいて公知の手順により車輪速度、ス
リップ率、減速度などを演算する。そしてこの演算結果
により車輪のスキッド状態を評価し以下のように電磁弁
2および動力モータ6を制御して、ブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧等の種々の態様を実行する。
【0025】即ち、走行中に車輪がロックし、前記電子
制御装置(ECU)7からブレーキ緩め信号が出力され
ると電磁弁2が閉じるとともに動力モータ6が駆動さ
れ、ピニオン18、大ギヤ16を介して調圧ピストン5
が回転する。調圧ピストン5の回転により、コネクティ
ングロッド13が傾斜し、調圧ピストン5が軸方向に移
動し、この結果、液圧室12内の容積が拡大し、ブレー
キ液圧が減圧され、ブレーキ力が弱められ、車輪のロッ
ク状態が解消される。
【0026】さらに、再加圧時には、動力モータ6を逆
転し、調圧ピストン5を初期位置方向に回転させると調
圧ピストン5が液圧室12内に押し戻され、再加圧が実
行される。また、ブレーキ液圧保持状態の指令が出され
ると、動力モータ6が停止し液圧室のブレーキ液圧を保
持する。この時、前述の動力モータ6は、ポテンショメ
ータ40からの信号により回転角度を制御される。
【0027】また、前記ブレーキ装置の液圧制御(減
圧、保持、再加圧)は各車輪の状態に応じてそれぞれ各
輪を独立して、あるいは、各チャンネルの車輪毎に行な
う。アンチロック制御の解除は、電子制御装置からの信
号が無くなることにより行われる。即ち、電子制御装置
からの信号が無くなると、電磁弁2が開くとともに動力
モータ6により調圧ピストンが初期に復帰して図5に示
す状態となり、通常ブレーキ状態となる。
【0028】なお、コネクティングロッド13を予め傾
斜した状態としておき、この状態を基準にして調圧ピス
トンが液圧室内から没する方向に回転させた場合には、
前述したように液圧室内の液圧を減圧することができ、
これによってアンチロック制御を実行することができ
る。また、液圧室内に押し出す方向に回転させた場合に
は液圧室内の液圧を加圧することができ、これによって
トラクション制御や自動ブレーキ制御を実行することが
できる。
【0029】例えば、車両発進時に車輪にスリップが生
じた場合、あるいは、車間距離が詰まった場合には、電
磁弁2を閉じるとともに調圧ピストン5を液圧室内に押
し出す方向に回転し、液圧室12内のブレーキ液圧を増
圧し、車輪にブレーキを働かせる。なお、トラクション
コントロールでは車輪の状態はスピードセンサで常時検
知されており、検知信号が公知の電子制御装置に入力さ
れ、電子制御装置はこの入力に基づいて車輪速度、スリ
ップ率、減速度などを演算する。そしてこの演算結果に
より車輪のスリップ状態を評価し電磁弁2および動力モ
ータ6を制御して、上述のアンチロック制御と同様にブ
レーキ液圧の減圧、保持、再加圧等の種々の態様を実行
する。
【0030】また、図示せぬ車間距離センサにより、車
間距離が所定値以内になったことを検出すると、電子制
御装置からの信号により電磁弁2および動力モータ6を
制御してブレーキ液圧の増圧、保持、減圧等の種々の態
様を実行し、自動ブレーキを働かすことができる。以上
のように本例では、液圧制御装置をブレーキキャリパ内
に設けたため、ブレーキ装置の小型軽量化を図ることが
でき、また、ブレーキ液圧の増減を滑らかに実行するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明は、液圧制
御装置本体に形成した液圧室内に調圧ピストンを配置
し、調圧ピストン周囲にコネクティングロッドを多数配
置し、調圧ピストンの回転によりコネクティングロッド
を傾斜させて調圧ピストンの軸方向移動量を制御するこ
とにより、液圧室の容積を制御し、アクチュエータに作
用する液圧を増減圧することができる。この液圧制御装
置をブレーキキャリパに組み込んで構成したブレーキ装
置では、滑らかなしてアンチロック制御、トラクション
制御、自動ブレーキ制御を実行することができ、さらに
ブレーキ装置の小型軽量化を図ることができる。また、
コネクティングロッドを予め傾斜しておいた状態を基準
とすることにより、各種のブレーキ制御を実行すること
ができる。またキャリパ内に組み込んで構成したブレー
キ装置では車両のサスペンションのバネ下に重量を小さ
くできる、さらに、ポテンショメータを使用して調圧ピ
ストンの回転角を検出し、動力モータを制御する構成と
したため、モータを制御する高価格のエンコーダが不要
となり、装置全体としてのコスト低減を図ることができ
る、等々の優れた作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態としての液圧制御装
置の概略構成図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中の調圧ピストンとコネクティングロッド
の要部拡大側面図である。
【図4】調圧ピストンが軸方向に移動した状態の側面図
である。
【図5】本発明に係る第2の実施形態としてのブレーキ
装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 液圧発生源(マスタシリンダ) 2 電磁弁 3 液圧制御装置 4 支持軸 5 調圧ピストン 6 動力モータ 7 電子制御装置 10、50 本体 11 シリンダ 12 液圧室 13 コネクティングロッド 14 シールキャップ 15 スプライン機構 16 大ギヤ 17 出力軸 18 ピニオン 19 バネ 20 バネ座 30、31 流路 40 ポテンショメータ 41 液圧センサ 51 ブレーキピストン 52 ディスクパッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液圧発生源1とアクチュエータとの間の液
    圧回路中に配置され、前記アクチュエータに作用する液
    圧を制御する液圧制御装置3であって、 同装置は、前記液圧制御装置本体10に形成したシリン
    ダ11と、 前記シリンダ11内に前記液圧発生源1とアクチュエー
    タとに連通する液圧室12を形成すべくシリンダ端部を
    塞ぐシャフトホルダ8と、 前記液圧室12内に回転および軸方向への移動が可能に
    配置した調圧ピストン5と、 同調圧ピストンと前記シャフトホルダとを連結するコネ
    クティングロッドと、 前記調圧ピストンとコネクティングロッドの周囲に設け
    られ、液圧室内の液体の漏洩を防止するシールキャップ
    14と、 同調圧ピストンの回転角度を検出するポテンショメータ
    40と、 前記ポテンショメータ40からの位置情報をもとに調圧
    ピストンを回転駆動する動力モータ6と、 前記液圧室12内と液圧発生源1とを連通する流路30
    内に配置された電磁弁2と、 前記電磁弁2および前記動力モータ6とを制御する電子
    制御装置(ECU)7を備えていることを特徴とする液
    圧制御装置。
  2. 【請求項2】ブレーキ装置のキャリパ内に形成したシリ
    ンダ11と、 同シリンダ11内に配置された摺動自在のブレーキピス
    トン4と、 前記シリンダ11端部を塞ぐシャフトホルダ8と、 前記ピストンおよびシャフトホルダ8によってシリンダ
    11内に区画された液圧室12と、 前記液圧室12内に回転および軸方向への移動が可能に
    配置した調圧ピストン5と、 同調圧ピストンと前記シャフトホルダとを連結するコネ
    クティングロッドと、 前記調圧ピストンとコネクティングロッドの周囲に設け
    られ、液圧室内の液体の漏洩を防止するシールキャップ
    14と、 同調圧ピストンの回転角度を検出するポテンショメータ
    40と、 前記ポテンショメータ40からの位置情報をもとに前記
    調圧ピストンを回転駆動する動力モータ6と、 前記液圧室12とマスタシリンダとを連通する流路30
    内に配置された電磁弁2と、 前記電磁弁2および前記動力モータ6とを制御する電子
    制御装置(ECU)7とを備えていることを特徴とする
    ブレーキ装置。
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