JPH09323630A - 液圧制御装置とそれを利用したブレーキ装置 - Google Patents

液圧制御装置とそれを利用したブレーキ装置

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JPH09323630A
JPH09323630A JP14706496A JP14706496A JPH09323630A JP H09323630 A JPH09323630 A JP H09323630A JP 14706496 A JP14706496 A JP 14706496A JP 14706496 A JP14706496 A JP 14706496A JP H09323630 A JPH09323630 A JP H09323630A
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cam
hydraulic
cam shaft
hydraulic pressure
hydraulic chamber
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JP14706496A
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Tadashi Kobayashi
忠 小林
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Akebono Research and Development Centre Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】制御用モータとして動力モータを使用し、ポテ
ンショメータからの位置情報により動力モータを制御す
るようにし、装置全体のコスト低減を図る。 【解決手段】液圧発生源1とアクチュエータとの間の液
圧回路中に配置され、前記アクチュエータに作用する液
圧を制御する液圧制御装置3であって、シリンダ11
と、シリンダ11内に形成され液圧発生源1とアクチュ
エータとに連通する液圧室12と、カムケース13と、
カムシャフト15と、同カムシャフトの回転角度を検出
するポテンショメータ40と、同カムシャフトによって
駆動され、液圧室12内に出没する調圧ピストン20
と、ポテンショメータ40からの位置情報をもとにカム
シャフト15を回転駆動する動力モータ6と、液圧室1
2内と液圧発生源1とを連通する流路30内に配置され
た電磁弁2と、電磁弁2および動力モータ6とを制御す
る電子制御装置7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液圧制御回路内の液
圧を滑らかに増減圧することができる液圧制御装置に関
するものであり、更に、車両用ディスクブレーキのキャ
リパ内に前記液圧制御装置を組み込み、アンチロック、
トラクションコントロール等の滑らかな液圧制御を実行
できる小型軽量のブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、制動時の操縦安定性を向上させ運
転者の運転操作を容易にすることを目的としたアンチロ
ック制御装置の開発が積極的に進められている。この種
の車両用アンチロック制御装置としては特開昭64−4
7650号公報に記載されたもの等が知られている。
【0003】上記公報に記載されたアンチロック制御装
置は、マスタシリンダから供給された液圧によって作動
するブレーキ装置と、マスタシリンダおよびホイールシ
リンダとを接続する配管途中に配置したアンチロック制
御用モジュレータとを備え、このモジュレータ内のボー
ル弁をステップモータを使用して精密に制御し、ブレー
キ装置に供給する液圧を加圧、減圧して車輪のロック現
象を解消しようとするものである。
【0004】しかし、上記アンチロック制御装置にあっ
ては、車輪側に取付けてあるブレーキ装置とは別に、ア
ンチロック制御を実行するためのモジュレータをブレー
キ配管の途中に設ける必要があり、装置が大型化、複雑
化してしまうという問題がある。
【0005】また、上記従来例とは別にアンチロック制
御装置の小型化を図るために、ブレーキキャリパ内にブ
レーキ液圧制御機構を組み込んだものも提案されている
(特開昭61−166759号公報)。このアンチロッ
ク制御装置は、ブレーキキャリパ内に圧電式のブレーキ
液圧制御機構を組み込み、ブレーキ液圧制御を圧電素子
の変形を利用して行うものである。しかしこの装置も液
圧制御機構内に設けたブレーキピストンの移動量を大き
くとるために変位部材を設ける必要があり、構成が複雑
になり、製造コストも高価となる、さらには車体のバネ
下に位置するキャリパには重量、サイズに制限がある等
の点で複雑な機構のものを組込むことは困難である。ま
た、複雑な機構を採用しているため音や振動を発生し易
く、液圧制御を滑らかに行うことができない等々の問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記問
題点を解決するために、カム機構によって作動する調圧
ピストンを利用して液圧回路内の液圧の増減を簡単に、
且つ、滑らかに実行できる小型軽量の液圧制御装置を提
供するとともに、この液圧制御装置をディスクブレーキ
のキャリパ内に組込んだ軽量、小型のブレーキ装置を提
供することを目的とする。また、制御用モータとして動
力モータを使用し、ポテンショメータからの位置情報に
より動力モータを制御するようにし、装置全体のコスト
低減を図ることを目的とする。この装置によれば、液圧
回路内の液圧の増減を滑らかに精度良く実行できるとと
もに、この装置をブレーキキャリパ内に組み込むことに
より軽量小型、かつ、低コストのブレーキ装置を得るこ
とができ、さらに車両のアンチロック制御、トラクショ
ンコントロール、自動ブレーキ等の液圧制御を滑らかに
実行することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明が採用し
た技術解決手段は、液圧発生源とアクチュエータとの間
の液圧回路中に配置され、前記アクチュエータに作用す
る液圧を制御する液圧制御装置であって、同装置は、前
記液圧制御装置本体に形成したシリンダと、前記シリン
ダ内に形成され前記液圧発生源とアクチュエータとに連
通する液圧室と、前記液圧室内に配置されるカムケース
と、同カムケース内に配置されるカムシャフトと、同カ
ムシャフトの回転角度を検出するポテンショメータと、
同カムシャフトによって駆動され、前記液圧室内に出没
する調圧ピストンと、前記ポテンショメータからの位置
情報をもとに前記カムシャフトを回転駆動する動力モー
タと、前記液圧室内と液圧発生源とを連通する流路内に
配置された電磁弁と、前記電磁弁および前記動力モータ
とを制御する電子制御装置(ECU)とを備えているこ
とを特徴とする液圧制御装置であり、
【0008】ブレーキ装置のキャリパ内に形成したシリ
ンダと、同シリンダ内に配置された摺動自在のブレーキ
ピストンと、前記ピストンによってシリンダ内に区画さ
れた液圧室と、前記液圧室内に配置されたカムケース
と、同カムケース内に配置されたカムシャフトと、同カ
ムシャフトの回転角度を検出するポテンショメータと、
同カムシャフトによって駆動され、前記液圧室内に出没
する調圧ピストン、前記ポテンショメータからの位置情
報をもとに前記カムシャフトを回転駆動する動力モータ
と、前記液圧室とマスタシリンダとを連通する流路内に
配置された電磁弁と、前記電磁弁および前記カム駆動機
構とを制御する電子制御装置(ECU)とを備えている
ことを特徴とするブレーキ装置である。
【0009】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明に係る液圧制御装置の断面
図、図2は図1中のA−A断面図である。
【0010】図1において1は液圧発生源、2は電磁
弁、3は液圧制御装置、6は液圧制御装置を駆動する動
力モータ、7は電子制御装置(ECU)、30、31は
流路、40はポテンショメータ、41は液圧センサであ
り、これらによって液圧制御システムが構成されてい
る。液圧制御装置3の本体10内にはシリンダ11が形
成され、このシリンダ11内に液圧室12が形成されて
いる。この液圧室12は流路30内に設けた電磁弁2を
介して液圧発生源(例えば、マスタシリンダ)に、また
流路31を介してアクチュエータ(例えば、従来のブレ
ーキ装置内にあるホイールシリンダ)に連通している。
【0011】液圧室12内には、カムケース13が配置
されており、カムケース13は本体10に液密14状態
でナット等の固定手段により固定され、さらにこのカム
ケース13の中心部には、カムシャフト15を配置する
長穴16が形成されている。この長穴16に連通してピ
ストン収納窓17が形成されており、ピストン収納窓1
7内には調圧ピストン20が配置されている。カムケー
ス13の中心部の長穴16には、カムシャフト15が軸
受け18、19によって軸支されており、また、カムシ
ャフト15にはカムケース13に形成してあるピストン
収納窓17に対応して、カム22が形成されている。
【0012】カム22には、図2に示すように調圧ピス
トン20が当接しており、カム22はカムシャフトの中
心からの半径が次第に大きくなる形状のカム面として形
成され、カムの最大半径が図2に示す位置に来た時に調
圧ピストン20の最大ストロークが得られる構成となっ
ている。本例では、図2に示す通常時において、カムは
最大ストローク状態となり、調圧ピストン頭部はカムケ
ースの外周面と一致する位置に保持されている。なお、
この状態はカムの形状を変えることにより、自由に変更
できる。たとえば、初期位置として図2に示す位置に調
圧ピストン20があり、カム22を回転することにより
同調圧ピストン20が液圧室12内に突出するようなカ
ム形状にしておくと、カム22の回転により液圧室12
を加圧することもできる。また、カム22と調圧ピスト
ン20との滑りをよくするために両者の間にローラや滑
り材等を介在させることもできる。
【0013】カムシャフト15の端部には大ギヤ23が
固定されており、また大ギヤ23は動力モータ6の出力
軸に取り付けたピニオン24と噛み合っており、これら
によってカム駆動機構を構成している。さらに、大ギヤ
23にはポテンショメータ40が固定されており、この
ポテンショメータにより、カムシャフトの回転角度(位
置情報)を検出できるようになっている。また、カムケ
ース13の周囲には、可撓性のブーツ25が設けられ、
液圧室12内の液体がピストン収納窓17から漏出する
のを防止している。
【0014】したがって、カムシャフトが図2に示す位
置から反時計方向に回転すると、調圧ピストン20はカ
ムケース13に形成したピストン収納窓17内に、カム
面にしたがって没するようになり、これにより、液圧室
12内の容積を拡大できるようになっている。この時ブ
ーツ25も液圧室12内の液圧によって、調圧ピストン
の移動につれて、変形してゆくことになる。なお、ピス
トン収納窓17と調圧ピストン20との間に摺動性のあ
る液密シールを設けると、ブーツは省略することができ
る。前述したカムは、カムシャフトに1個設けた例につ
いて説明したが、カムシャフト上に複数のカムを形成
し、このカムに対応してピストン収納窓、および調圧ピ
ストンを配置しておくことにより、液圧室12内の液圧
制御をより精密に実行することができる。
【0015】また、電磁弁2、動力モータ6、ポテンシ
ョメータ40、液圧センサ41は電子制御装置(EC
U)7に接続されており、電子制御装置7は液圧センサ
41、ポテンショメータ40、さらには図示せぬ各種セ
ンサ等からの信号に基づいて前記動力モータ6を制御駆
動するとともに、電磁弁2を作動して後述する態様で液
圧制御回路内の液圧を制御する。また、前述のモータに
は、動力モータ(正逆転可能な動力型小型モータ)を使
用し、ポテンショメータ40からの信号により動力モー
タの回転角度を制御できるようにしたある。なお、上記
のような制御を実行する場合、一般的にはモータとして
はサーボモータを使用するが、この場合にはエンコーダ
が必要となり、モータのコストが高くなるため、本発明
では、サーボモータの変わりに動力モータを使用し、ポ
テンショメータからの位置信号により動力モータを制御
するようにしたため、コストの低減を図ることが可能と
なっている。また、図中42はカバーである。
【0016】上記構成に係わる液圧制御装置の作動を説
明する。 〔通常作動状態〕通常時は、電子制御装置7からの指令
がなく電磁弁2および動力モータ6が作動しない。また
カムは図2に示す初期位置をとっている。したがって、
この状態で、液圧発生源で液圧が発生すると、この液圧
は流路30→開いている電磁弁2→液圧室12→流路3
1→アクチュエータに供給され、アクチュエータを作動
する。液圧発生源の液圧を開放すると、液圧室内の液は
前記とは逆の経路で液圧発生源に還流され、アクチュエ
ータは初期位置に戻る。
【0017】〔液圧制御回路内の液圧制御〕液圧回路内
の液圧を制御する場合には、液圧センサ41をはじめと
して図示せぬセンサ等からの信号に基づいて電子制御装
置7が動力モータ6を回転駆動するとともに、電磁弁2
を閉じる。動力モータ6の駆動により、ピニオン24、
大ギヤ23を介してカムシャフト15を図2中反時計方
向に回転する。カムシャフト15の回転により、カム2
2も回転し、これに伴って調圧ピストン20がピストン
収納窓17内に次第に没して行く。この結果、液圧室1
2内の容積が拡大し、液圧回路中の液圧が減圧され、ア
クチュエータに作用する液圧が減圧される。
【0018】さらに、再加圧時には、動力モータ6を逆
転し、カムシャフト15を初期位置方向に回転させると
調圧ピストン20は液圧室12内に押し戻され、再加圧
が実行される。この時動力モータ6の回転はポテンショ
メータ40からの信号に基づいて電子制御装置7によっ
て制御される。このため、モータは通常の動力モータを
使用でき、エンコーダ付きのサーボモータ等を使用する
必要がなくなり、装置全体のコストを低減することがで
きる。以上のように本例では、液圧制御装置を単独で構
成したため、ブレーキ回路をはじめ必要に応じてどのよ
うな液圧回路内にも配置することができ、これによって
液圧回路内の液圧の増減を滑らかに実行することができ
る。
【0019】続いて図3を参照して本発明の第2の実施
形態を説明する。第2の実施形態は上記液圧制御装置を
ブレーキキャリパ内に配置した点に特徴がある。なお、
本実施の形態の説明は第1実施形態との相違点を中心に
説明する。図3において1は液圧発生源としてのマスタ
ーシリンダ、2は電磁弁、3はブレーキキャリパ内に配
置した液圧制御装置、4は液圧制御装置内に設けたアク
チュエータとしてのブレーキピストン、5は同ブレーキ
ピストンに設けたディスクパッド、6は液圧制御装置を
駆動する動力モータ、7は電子制御装置(ECU)、3
0は流路であり、これらによってブレーキシステムが構
成されている。液圧制御装置3の本体10(本例の場合
にはディスクブレーキのキャリパがこれを兼ねている)
内にはシリンダ11が形成され、このシリンダ11内に
ブレーキピストン4が摺動自在に配置されている。ブレ
ーキピストン4には周知の通りディスクパッド5が取り
付けられている。
【0020】シリンダ11とブレーキピストン4とは液
圧室12を形成しており、この液圧室12は流路30内
に設けた電磁弁2を介して液圧発生源としてのマスタシ
リンダ1に連通している。液圧室12内には、カムケー
ス13が配置されており、カムケース13は本体10に
液密状態で固定されている。カムケース13の中心部に
は、第1実施例で説明したと同様のカムシャフト、調圧
ピストン、ピストン収納窓からなる液圧制御機構3が配
置されており、さらに、カムシャフト15には大ギヤ2
3が固定されており、大ギヤ23にはポテンショメータ
40が固定されていて、このポテンショメータ40によ
り、カムシャフトの回転角度(位置情報)を検出できる
ようになっている。また大ギヤ23は動力モータ6の出
力軸に取り付けたピニオン24と噛み合っており、これ
らによってカム駆動機構を構成している。カムケース1
3の周囲には、第1実施例の場合と同様に可撓性のブー
ツが設けられ、液圧室12内のブレーキ液がピストン収
納窓から漏出するのを防止している。
【0021】前述した電磁弁2、動力モータ6、ポテン
ショメータ40は電子制御装置(ECU)7に接続され
ており、電子制御装置7は図示せぬスピードセンサ、さ
らにはポテンショメータ40等からの信号に基づいて前
記動力モータ6を回転駆動するとともに、電磁弁2を作
動して後述する態様でアンチロック制御を実行する。な
お、図中、26はブレーキピストン4と本体10との間
のシール部材を示す。
【0022】上記構成に係わるブレーキ装置の作動を説
明する。 〔通常ブレーキ時〕通常ブレーキ時には、電子制御装置
7からの指令がなく電磁弁2および動力モータ6が作動
しない。またカムは第1実施例の図1、図2に示す初期
位置をとっている。したがって、この状態で、ブレーキ
ぺダルを踏み込みマスタシリンダ1に液圧が発生する
と、この液圧はマスタシリンダ1→開いている電磁弁2
→流路30を通って液圧室12に供給されブレーキピス
トン4を移動して制動作用を実行する。この時、調圧ピ
ストンはカムシャフトが回転しないため移動することは
無い。ブレーキぺダルの踏み込みを開放すると、液圧室
内のブレーキ液は前記とは逆の経路でマスタシリンダに
還流され、ブレーキが緩められる。
【0023】〔アンチロック制御〕車両にブレーキをか
けるためにブレーキペダルを踏むとマスターシリンダ1
で液圧が発生する。この液圧は前述の通りブレーキ装置
内の液圧室12に供給され、ブレーキピストン4を移動
して車輪に制動力を与える。ところで、この状態の時に
は、車輪の状態はスピードセンサ等で常時検知されてお
り、検知信号が電子制御装置に入力され、電子制御装置
はこの入力に基づいて公知の手順により車輪速度、スリ
ップ率、減速度などを演算する。そしてこの演算結果に
より車輪のスキッド状態を評価し以下のように電磁弁2
および動力モータ6を制御して、ブレーキ液圧の減圧、
保持、再加圧等の種々の態様を実行する。
【0024】即ち、走行中に車輪がロックし、前記電子
制御装置(ECU)7からブレーキ緩め信号が出力され
ると電磁弁2が閉じるとともに動力モータ6が駆動さ
れ、ピニオン24、大ギヤ23を介してカムシャフト
(図1参照)が反時計方向に回転する。カムシャフトの
回転により、カムも回転し、これに伴って調圧ピストン
がピストン収納窓内に次第に没して行き、この結果、液
圧室12内の容積が拡大し、ブレーキ液圧が減圧され、
ブレーキ力が弱められ、車輪のロック状態が解消され
る。
【0025】さらに、再加圧時には、動力モータ6を逆
転し、カムシャフトを初期位置方向に回転させると調圧
ピストンが液圧室12内に押し戻され、再加圧が実行さ
れる。また、ブレーキ液圧保持状態の指令が出される
と、動力モータ6が停止し液圧室のブレーキ液圧を保持
する。この時、前述の動力モータ6は、ポテンショメー
タ40からの信号により回転角度を制御される。
【0026】また、前記ブレーキ装置の液圧制御(減
圧、保持、再加圧)は各車輪の状態に応じてそれぞれ独
立してあるいは各チャンネルの車輪毎に行なう。アンチ
ロック制御の解除は、電子制御装置からの信号が無くな
ることにより行われる。即ち、電子制御装置からの信号
が無くなると、電磁弁2が開くとともに動力モータ6に
よりカムが初期位置に復帰し、これによって調圧ピスト
ンも初期位置に復帰して図1に示す状態となり、通常ブ
レーキ状態となる。
【0027】なお、前述したカム面は制御態様に応じて
種々の形状のものを採用することができる。たとえば、
カム展開形状の中間位置を調圧ピストンの初期位置とし
ておくと、この初期位置を基準にしてカムシャフトを調
圧ピストンがカムケースより突出方向に回転させた場合
には、液圧室内の液圧を増圧することができ、これによ
って自動ブレーキ、トラクションコントロールを実行す
ることができる。また、初期位置を基準にしてカムシャ
フトを調圧ピストンがカムケース内に没する方向に回転
させた場合には、前述したように液圧室内の液圧を減圧
することができ、これによってアンチロック制御を実行
することができる。
【0028】例えば、車両発進時に車輪にスリップが生
じた場合、あるいは、車間距離が詰まった場合には、電
磁弁2を閉じるとともにカムシャフトを調圧ピストンを
液圧室内に押し出す方向に回転し、液圧室12内のブレ
ーキ液圧を増圧し、車輪にブレーキを働かせる。なお、
トラクションコントロールでは車輪の状態はスピードセ
ンサで常時検知されており、検知信号が公知の電子制御
装置に入力され、電子制御装置はこの入力に基づいて車
輪速度、スリップ率、減速度などを演算する。そしてこ
の演算結果により車輪のスリップ状態を評価し電磁弁2
および動力モータ6を制御して、上述のアンチロック制
御と同様にブレーキ液圧の減圧、保持、再加圧等の種々
の態様を実行する。
【0029】また、図示せぬ車間距離センサにより、車
間距離が所定値以内になったことを検出すると、電子制
御装置からの信号により電磁弁2および動力モータ6を
制御してブレーキ液圧の増圧、保持、減圧等の種々の態
様を実行し、自動ブレーキを働かすことができる。上記
のように本実施例によれば、液圧室内の圧力は、カム面
によって生じる調圧ピストンの動きにより制御され、こ
れによりブレーキ作動態様に応じてブレーキ液圧の減
圧、保持、再加圧を実行することができる。以上のよう
に本例では、液圧制御装置をブレーキキャリパ内に設け
たため、ブレーキ装置の小型軽量化を図ることができ、
また、ブレーキ液圧の増減を滑らかに実行することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明は、液圧制
御装置本体に形成した液圧室内に調圧ピストンを配置
し、この調圧ピストンをカム駆動機構を利用して制御す
ることにより、液圧室の容積を制御し、アクチュエータ
に作用する液圧を増減圧することができる。この液圧制
御装置をブレーキキャリパに組み込んで構成したブレー
キ装置では、滑らかなしてアンチロック制御、トラクシ
ョン制御、自動ブレーキ制御を実行することができ、さ
らにブレーキ装置の小型軽量化を図ることができる。ま
た、カム面をブレーキ作動態様に応じて、種々の形状と
することにより、最適なブレーキ制御を実行することが
できる。またキャリパ内に組み込んで構成したブレーキ
装置では車両のサスペンションのバネ下に重量を小さく
できる、さらに、ポテンショメータを使用してカムの回
転角を検出し、動力モータを制御する構成としたため、
モータを制御する高価格のエンコーダが不要となり、装
置全体としてのコスト低減を図ることができる、等々の
優れた作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態としての液圧制御装
置の概略構成図である。
【図2】図1中のA−A矢視図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態としてのブレーキ
装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 液圧発生源(マスタシリンダ) 2 電磁弁 3 液圧制御装置 4 ブレーキピストン 5 ディスクパッド 6 動力モータ 7 電子制御装置 10 本体 11 シリンダ 12 液圧室 13 カムケース 15 カムシャフト 16 長穴 17 ピストン収納窓 18、19 軸受け 20 調圧ピストン 22 カム 25 ブーツ 40 ポテンショメータ 41 液圧センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液圧発生源1とアクチュエータとの間の液
    圧回路中に配置され、前記アクチュエータに作用する液
    圧を制御する液圧制御装置3であって、 同装置は、前記液圧制御装置本体に形成したシリンダ1
    1と、 前記シリンダ11内に形成され前記液圧発生源1とアク
    チュエータとに連通する液圧室12と、 前記液圧室12内に配置されるカムケース13と、 同カムケース13内に配置されるカムシャフト15と、 同カムシャフト15の回転角度を検出するポテンショメ
    ータ40と、 同カムシャフト15によって駆動され、前記液圧室12
    内に出没する調圧ピストン20と、 前記ポテンショメータ40からの位置情報をもとに前記
    カムシャフト15を回転駆動する動力モータ6と、 前記液圧室12内と液圧発生源1とを連通する流路30
    内に配置された電磁弁2と、 前記電磁弁2および前記動力モータ6とを制御する電子
    制御装置(ECU)7とを備えていることを特徴とする
    液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記カムシャフト15に設けたカム22
    のカム面は、カムシャフトの回転中心からの半径を変え
    ることにより形成されており、カムの回転角に応じて液
    圧室内の減圧、保持、加圧の制御を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の液圧制御装置。
  3. 【請求項3】ブレーキ装置のキャリパ内に形成したシリ
    ンダ11と、 同シリンダ11内に配置された摺動自在のブレーキピス
    トン4と、 前記ピストンによってシリンダ11内に区画された液圧
    室12と、 前記液圧室12内に配置されたカムケース13と、 同カムケース13内に配置されたカムシャフト15と、 同カムシャフト15の回転角度を検出するポテンショメ
    ータ40と、 同カムシャフト15によって駆動され、前記液圧室12
    内に出没する調圧ピストンと、 前記ポテンショメータ40からの位置情報をもとに前記
    カムシャフト15を回転駆動する動力モータ6と、 前記液圧室12とマスタシリンダとを連通する流路30
    内に配置された電磁弁2と、 前記電磁弁2および前記カム駆動機構とを制御する電子
    制御装置(ECU)7とを備えていることを特徴とする
    ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記カムシャフト15に設けたカムのカ
    ム面は、カムシャフトの回転中心からの半径を変えるこ
    とにより形成されており、カムの回転角に応じて液圧室
    内の減圧、保持、加圧の制御を行うことを特徴とする請
    求項3に記載のブレーキ装置。
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