JPH10182568A - 4−フルオロ−3−フェノキシアニリン及びその製造方法 - Google Patents

4−フルオロ−3−フェノキシアニリン及びその製造方法

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JPH10182568A
JPH10182568A JP8349333A JP34933396A JPH10182568A JP H10182568 A JPH10182568 A JP H10182568A JP 8349333 A JP8349333 A JP 8349333A JP 34933396 A JP34933396 A JP 34933396A JP H10182568 A JPH10182568 A JP H10182568A
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JP
Japan
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fluoro
dimethylformamidine
chloro
phenoxyaniline
producing
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Application number
JP8349333A
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English (en)
Inventor
Toru Haga
徹 葉賀
Yoichi Tokukura
陽一 徳倉
Tohei Takagaki
東平 高垣
Noritada Matsuo
憲忠 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10182568A publication Critical patent/JPH10182568A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫剤原料として有効な一般式 化2 【化2】 で示されるブロミドの製造に於いて廉価で、富栄養排水
の発生などの環境上の問題がない、原料中間体を提供す
る。 【解決手段】 N,N−ジメチルホルムアミドとホスゲ
ンとを反応させた後、これに3−クロロ−4−フルオロ
アニリンを反応させ、水酸化物で処理してN−(3−ク
ロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチル
ホルムアミジンを得、次いで、得られたN−(3−クロ
ロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチルホ
ルムアミジンとフェノールのアルカリ金属塩とを金属銅
及び/又は銅塩の存在下、無溶媒又は有機溶媒中で反応
させN−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−
N’,N’−ジメチルホルムアミジンを得、次いで得ら
れたN−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−
N’,N’−ジメチルホルムアミジンにヒドラジン水和
物およびアルコール類を加え、ジメチルホルムアミジン
保護基を脱保護して4−フルオロ−3−フェノキシアニ
リンを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4−フルオロ−3−
フェノキシアニリン及びその製造方法に関する。本発明
により得られる4−フルオロ−3−フェノキシアニリン
は殺虫効力を有する一般式 化1
【0002】
【化1】
【0003】(式中、R1 及びR2 は同一または相異な
る水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、トリフル
オロメチル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキ
シ基またはハロゲン置換低級アルコキシ基を表し、また
1 とR2 とが一緒になってメチレンジオキシ基を表
す。R3 はビニル基またはエチニル基を表す。R4 は水
素原子または低級アルキル基を表す。R5 は水素原子ま
たはフッ素原子を表す。R 6 は水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはトリフル
オロメチル基を表す。Zは窒素原子または−CH=基を
表し、Zが窒素原子を表すときYは酸素原子を表し、Z
が−CH=基を表すときYは酸素原子、硫黄原子、メチ
レン基または−NH−基を表す。)
【0004】で示される炭化水素系化合物(特開昭62
−5928号公報)の製造中間体として有用な化合物で
ある。
【0005】
【従来の技術】4−フルオロ−3−フェノキシアニリン
は新規化合物である。特開昭62−5928号公報に一
般式 化1の出発原料の一つとして一般式 化2
【0006】
【化2】
【0007】で示されるブロミドが記されているが、こ
れは4−フルオロ−3−フェノキシベンズアルデヒドか
ら、下記 化3のようにWittig反応等で導くか
(米国特許第4709068号公報、米国特許第488
3789号公報参照)(製造例1)、
【0008】
【化3】
【0009】或いは下記 化4の如くマロン酸を用い
て、増炭して導く(英国特許第2187452号 A1
参照)(製造例2)いずれかの方法で合成されている。
【0010】
【化4】
【0011】なお、一般的なアミジンの脱保護の方法と
しては従来、希アンモニア水を用いる方法(Colle
ct.Czech.Chem.Comm.,31,31
98(1966).)、濃塩酸を用いる方法(J.Or
g.Chem.,42,2639(1977).)、水
酸化カリウム、水、メタノールを用いる方法(J.A
m.Chem.Soc.106,3270(198
4).)、ヒドラジン、酢酸、エタノールを用いる方法
(J.Am.Chem.Soc.106,3270(1
984).)、水素化アルミニウムリチウムを用いる方
法(J.Am.Chem.Soc.106,3270
(1984).)および塩化亜鉛を用いる方法(Syn
th.Commun.,24,1617(199
4).)等が知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記方法
に於いては、いずれも原料化合物である4−フルオロ3
−フェノキシベンズアルデヒドが比較的高価であるこ
と、また製造例1ではWittig反応で使用する燐化
合物、製造例2ではアルコール性水酸基を臭素原子に置
換する反応で使用する燐化合物から富栄養排水が発生す
ること、さらには両者とも、エステルをアルコールに還
元するのに比較的高価な水素化アルミニウムリチウムを
使用しており、経済性ならびに自然環境保護の観点から
必ずしも工業的に好ましい方法であるとはいえなかっ
た。
【0013】かかる事情下に鑑み、本発明者らは、廉価
かつ富栄養排水等の発生がない化2で示されるブロミド
の製造方法を鋭意検討した結果、比較的廉価な原料であ
る3−クロロ−4−フルオロアニリンを主原料として用
い、新規化合物であるN−(3−クロロ−4−フルオロ
フェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンを
得、これにフェノールのアルカリ金属塩を反応させるこ
とで新規化合物であるN−(4−フルオロ−3−フェノ
キシフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジン
を得、これにヒドラジン水和物、アルコール類、さらに
望ましくは酢酸を添加することにより該N−(4−フル
オロ−3−フェノキシフェニル)−N’,N’−ジメチ
ルホルムアミジンからジメチルホルムアミジン保護基を
容易に収率よく脱保護し、新規化合物である4−フルオ
ロ−3−フェノキシアニリンを得、これを中間体として
用いることにより、富栄養排水の発生などの環境上の問
題もなく、かつ工業生産に於いても問題なく前記 化2
で示されるブロミドが得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は新規
化合物である4−フルオロ−3−フェノキシアニリンを
提供するにある。
【0015】さらに本発明は、N,N−ジメチルホルム
アミドとホスゲンとを反応させた後、これに3−クロロ
−4−フルオロアニリンを反応させ、水酸化物で処理し
てN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,
N’−ジメチルホルムアミジンを得、次いで、得られた
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,
N’−ジメチルホルムアミジンとフェノールのアルカリ
金属塩とを金属銅及び/又は銅塩の存在下、無溶媒又は
有機溶媒中で反応させてN−(4−フルオロ−3−フェ
ノキシフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジ
ンを得、次いで得られたN−(4−フルオロ−3−フェ
ノキシフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジ
ンにヒドラジン水和物とアルコール類を加え、ジメチル
ホルムアミジン保護基を脱保護することを特徴とする4
−フルオロ−3−フェノキシアニリンの製造方法を提供
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明は前記 化2で示されるブロミドの原料中間
体として有用な4−フルオロ−3−フェノキシアニリン
およびその製造方法を提供するものである。
【0017】4−フルオロ−3−フェノキシアニリンは
新規化合物であり、N,N−ジメチルホルムアミドとホ
スゲンとを反応させた後、これに3−クロロ−4−フル
オロアニリンを反応させ、水酸化物で処理してN−(3
−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメ
チルホルムアミジンを得、次いで、得られたN−(3−
クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチ
ルホルムアミジンとフェノールのアルカリ金属塩とを金
属銅及び/又は銅塩の存在下、無溶媒又は有機溶媒中で
反応させてN−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンを得、次い
で得られたN−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンにヒドラジ
ン水和物およびアルコール類を加え、ジメチルホルムア
ミジン保護基を脱保護することにより得ることができ
る。
【0018】N,N−ジメチルホルムアミドとホスゲン
との反応は懸濁状態で行われ、好ましくは溶媒を用いて
行われる。溶媒としては反応に不活性なものであれば制
限されるものではなく、例えば、ペンタン、ヘキサン、
ヘプタン、石油エーテル、リグロイン等の脂肪族炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタ
ン、1,1,2−トリクロロエチレン、1,1,2,2
−テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、o−ジクロ
ロベンゼン、フロン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジフェニルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、N,N−ジメチル
ホルムアミドが挙げられる。また、これらの溶媒を混合
して用いることも可能である。
【0019】反応温度は約0℃〜約70℃、好ましくは
約20℃〜約50℃の範囲から選択される。約0℃より
低いと反応が進みにくく、また70℃を超えるとN,N
−ジメチルホルムアミドとホスゲンとから生成する錯体
が発熱分解する。
【0020】反応時間は反応剤の量、反応温度により異
なるので一義的ではないが、N,N−ジメチルホルムア
ミドとホスゲンとから錯体を合成する反応に通常約30
分〜約24時間、錯体と3−クロロ−4−フルオロアニ
リンとの反応は通常約30分〜約24時間の範囲から選
択すればよい。
【0021】本発明の実施に際し、N,N−ジメチルホ
ルムアミドの使用量は3−クロロ−4−フルオロアニリ
ン1モルに対して約1〜約2モル、好ましくは約1〜約
1.5モルの範囲である。これより使用量が多くても、
それに見合った収率の向上は見られない。
【0022】他方、ホスゲンの使用量は3−クロロ−4
−フルオロアニリン1モルに対して約1〜約2モル、好
ましくは約1〜約1.5モルの範囲である。これより使
用量が多くても、それに見合った収率の向上は見られな
い。またホスゲンの使用量はN,N−ジメチルホルムア
ミドの使用モル数を越えない方が好ましい。越えた場
合、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバ
モイルクロリドやN,N’−ビス(3−クロロ−4−フ
ルオロフェニル)尿素を副生し、生成したN−(3−ク
ロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチル
ホルムアミジンの純度を低下させる場合がある。
【0023】錯体と3−クロロ−4−フルオロアニリン
との反応終了物は次いで水酸化物で処理する。本発明の
実施に於いて使用する水酸化物としては脱塩化水素剤の
働きを有すればよく、特に制限されないが、通常水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸
化リチウム等が挙げられる。
【0024】水酸化物の使用量は3−クロロ−4−フル
オロアニリン1モルに対して約2〜約4モル、好ましく
は約2.5〜約3.5モルの範囲である。これより使用
量が多いと加水分解が起こりN−(3−クロロ−4−フ
ルオロフェニル)ホルムアミドが副生し、収率が低下す
る。
【0025】該反応は通常約0℃〜約50℃、好ましく
は約20℃〜約40℃の温度で、また反応時間は通常約
30分〜約24時間の範囲から選択すればよい。
【0026】反応終了後は分液、有機溶媒抽出後、濃縮
するといった通常の操作を行うことにより、N−(3−
クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチ
ルホルムアミジンを得ることができる。該N−(3−ク
ロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチル
ホルムアミジンはこのまま、又は必要に応じて、再結
晶、カラムクロマトグラフィー等の手段によりさらに精
製することができる。
【0027】本発明に於いては、このようにして得られ
たN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,
N’−ジメチルホルムアミジンは次いでフェノールのア
ルカリ金属塩と、金属銅又は銅塩の存在下、無溶媒又は
有機溶媒中で反応し、目的物であるN−(4−フルオロ
−3−フェノキシフェニル)−N’,N’−ジメチルホ
ルムアミジンを得る。
【0028】フェノールのアルカリ金属としてはナトリ
ウム塩、カリウム塩等であり、より具体的には、ナトリ
ウムフェノキシド、カリウムフェノキシド等が挙げられ
る。また反応に用いる銅塩としては塩化第一銅、塩化第
二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、酸化第一銅、酸化第二
銅等が挙げられる。
【0029】フェノールのアルカリ金属塩の使用量はN
−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’
−ジメチルホルムアミジン1モルに対して約1〜約2モ
ル、好ましくは約1〜約1.5モルの範囲である。これ
より使用量が多くても、それに見合った収率の向上は見
られない。
【0030】金属銅あるいは銅塩の使用量はN−(3−
クロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチ
ルホルムアミジン1モルに対して約0.01〜約0.1
モル、好ましくは約0.03〜約0.05モルの範囲で
ある。これより使用量が多くても、それに見合った収率
の向上は見られない。
【0031】N−(3−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンとフェノー
ルのアルカリ金属塩との反応は懸濁状態で行われ、好ま
しくは溶媒を用いて行われる。溶媒としてはジエチレン
グリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類が挙げられる。また、
これらの溶媒は混合して用いてもよい。反応は無水条件
の方が好ましい。水分があると反応が進行しない場合が
ある。
【0032】反応温度は約140〜約170℃、好まし
くは約145〜約165℃の範囲から選択される。14
0℃より低いと反応が進みにくく、また170℃を超え
るとタール生成量が増大する。
【0033】反応時間は反応剤の量、反応温度により異
なるので一義的ではないが、通常約12時間〜約60時
間の範囲から選択すればよい。
【0034】反応終了後は水を加え、金属銅または銅塩
を濾去し有機溶媒抽出後、濃縮するといった通常の操作
を行うことにより、N−(4−フルオロ−3−フェノキ
シフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンを
得ることができる。該N−(4−フルオロ−3−フェノ
キシフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジン
はこのまま、又は必要に応じて、再結晶、カラムクロマ
トグラフィー等の手段によりさらに精製することもでき
る。
【0035】本発明の実施に際しジメチルホルムアミジ
ン保護基の脱保護はヒドラジン水和物で、更に必要に応
じて酢酸を添加して行われる。溶媒としてメタノール、
エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1
−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール類が使用
される。これらのアルコール類は混合して用いることも
可能である。
【0036】ヒドラジン水和物の使用量はN−(4−フ
ルオロ−3−フェノキシフェニル)−N’,N’−ジメ
チルホルムアミジンに対して約1〜約15モル、好まし
くは約2〜約10モル、より好ましくは約3〜約8モル
の範囲である。これより使用量が多くても、それに見合
った収率の向上は見られない。使用量が少ないほど副生
物が多くなる傾向がある。
【0037】酢酸は使用しなくても脱保護反応が進行す
るが、副生物が多くなる傾向があるため、使用する方が
好ましい。酢酸の使用量はN−(4−フルオロ−3−フ
ェノキシフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミ
ジンに対して約0.5〜約5モル、好ましくは約1〜約
3モルの範囲である。これより使用量が多くても、それ
に見合った収率の向上は見られない。
【0038】反応温度は約60〜約120℃、好ましく
は約70〜約100℃の範囲から選択される。約60℃
より低いと、反応が進みにくい。
【0039】反応時間は反応剤の量、反応温度により異
なるので一義的ではないが、通常約10分〜約24時間
の範囲から選択すればよい。
【0040】反応終了後は、有機溶媒抽出後、濃縮する
といった通常の操作を行うことにより目的化合物である
4−フルオロ−3−フェノキシアニリンを得ることがで
きる。該4−フルオロ−3−フェノキシアニリンはこの
まま、又は必要に応じて、蒸留、カラムクロマトグラフ
ィー等の手段によりさらに精製し、殺虫剤等の原料とし
て供することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明により得られる4−
フルオロ−3−フェノキシアニリンは、比較的廉価な3
−クロロ−4−フルオロアニリンを主原料として用い得
ることができる新規物質であり、このものは後述する参
考例に示す製造方法を用いることにより上記化1で示し
た殺虫剤の原料として有用な化2で示されるブロミド
を、原料として高価な水素化アルミニウムリチウムや4
−フルオロ−3−フェノキシベンズアルデヒドを用いる
ことなく、また富栄養排水の問題を生起する燐化合物を
も使用することなく、比較的廉価に製造し得るもので、
その工業的利用価値は極めて大きいものである。
【0042】
【実施例】次に実施例にて本発明をより詳しく説明する
が、本発明はかかる実施例により制限されるものではな
い。
【0043】実施例1 N,N−ジメチルホルムアミド60.26g(0.82
44モル)をクロロベンゼン550gに溶解させ、これ
に30℃でホスゲン81.55g(0.8244モル)
を0.6g/分の流速で吹き込んだ。吹き込み後30℃
・30分保温後、3−クロロ−4−フルオロアニリン1
00.00g(0.6870モル)をクロロベンゼン1
37gに溶かした溶液を30℃・1時間で滴下した。滴
下後1時間保温した後、10%水酸化ナトリウム水溶液
824.4g(2.061モル)を25℃〜40℃で滴
下した。滴下後30℃で1時間保温した後、有機層を分
液し、水層をクロロベンゼンで抽出し、有機層を合一し
た。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
硫酸マグネシウムを濾過分離し、減圧下クロロベンゼン
を留去し薄黄色の結晶〔N−(3−クロロ−4−フルオ
ロフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジン〕
135.47g(GC純度99.6%、収率97.9
%)を得た。得られた薄黄色結晶をヘプタン、トルエン
混合溶媒を用いて再結晶し、白色結晶を得た。このもの
の融点は45.1〜46.1℃(補正値)であった。
【0044】このようにして得たN−(3−クロロ−4
−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムア
ミジン3.00g(0.0150モル)、フェノールの
カリウム塩1.98g(0.0150モル)およびフェ
ノールのナトリウム塩1.74g(0.0150モル)
にトルエン40gとジエチレングリコールジメチルエー
テル27.0gを加え、反応液の水分が1000ppm
以下となるまで共沸脱水した。次いで共沸脱水後の反応
物に塩化第二銅0.08g(0.0006モル)を加
え、常圧下トルエンを留去し、155℃で24時間反応
させたところ、ガスクロマトグラフィー分析で面積比が
N−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−
N’,N’−ジメチルホルムアミジン/4−フルオロ−
3−フェノキシアニリン/N−(3−クロロ−4−フル
オロフェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジン
/N−(4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチ
ルホルムアミジン/4−フルオロアニリン=66.2:
2.9:10.6:19.8:0.5の反応物となっ
た。更に該反応物よりジエチレングリコールジメチルエ
ーテルを留去し、水を加え、トルエンで抽出した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、硫酸マグネシウムを濾過
し、減圧下トルエンを留去し、真空乾燥し、黒色油状物
を得た〔収量3.36g(GC純度66.2%、収率5
7.6%)〕。得られた黒色油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し淡褐色油状の物質〔N−
(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−N’,
N’−ジメチルホルムアミジン〕を得た。 1HNMR
(90MHz,δ,CDCl3 )7.43〜6.59
(m,9H)、2.96(s,6H)。
【0045】このようにして得た淡褐色油状の物質N−
(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−N’,
N’−ジメチルホルムアミジン5.00g(0.019
4モル)と、ヒドラジン一水和物7.75g(0.15
5モル)、N−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンの8倍モ
ル)を2−プロパノール58.07gで溶液とし、4時
間加熱還流した。室温まで冷却した後、水60.61g
を加え、ジクロロメタン58.07gで二回抽出した。
抽出した有機層を合一し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下ジクロロメタンを留去し、油状物質〔粗4−
フルオロ−3−フェノキシアニリン〕4.31gを得た
(GC純度88.6%、収率97.2%)。このものを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、物性を
測定したところ 1HNMR(δ,CDCl3 )7.42
〜6.63(m,6H),6.46〜6.30(m,2
H),3.37〜3.17(br,2H)であった。蒸
留精製したもののb.p.143〜146℃/0.2m
mHgであった。
【0046】実施例2〜6 実施例1においてジメチルホルムアミジンの脱保護反応
を2−プロパノールの代わりにメタノールを用い、ヒド
ラジン一水和物の量を変え、酢酸を加えて反応を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】 表中のヒドラジン水和物量、酢酸量はN−(4−フルオ
ロ−3−フェノキシフェニル)−N’,N’−ジメチル
ホルムアミジンに対するモル比を表す。
【0048】参考例1(化2で示すブロミドの製造例) 実施例1で得られた油状物質〔4−フルオロ−3−フェ
ノキシアニリン〕2.40g(9.99ミリモル)を
N,N−ジメチルホルムアミド21.7g、酢酸2.4
6gに溶解させ、0〜5℃で亜硝酸ナトリウム水溶液
4.91g〔亜硝酸ナトリウムとして0.69g(1
0.1ミリモル)〕を滴下し、30分間保温した。この
反応液を別の容器に調製しておいた臭化第一銅1.98
g(13.8ミリモル)と47%臭化水素酸水溶液2.
87g(16.7ミリモル)よりなる溶液に20℃〜3
0℃で1時間で滴下し、3時間保温した。これに水10
g、トルエン20gを加えた後、不溶分を濾過し、有機
層を分液し、さらに水層をトルエンで抽出し、有機層を
合一した。合一した有機層を6%炭酸水素ナトリウム水
溶液と水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、硫
酸マグネシウムを濾過し、さらに減圧下溶媒を留去した
後、真空乾燥を行い、黒色油状物4.75g(GC純度
49.8%、収率88.6%)を得た。この黒色油状物
を蒸留精製し淡黄色の油状物〔4−フルオロ−3−フェ
ノキシブロモベンゼン〕を得た。このもののb.p.は
147〜149℃/4mmHgであった。
【0049】次いで、窒素置換した反応器に、マグネシ
ウム3.79g(0.156モル)と乾燥テトラヒドロ
フラン80gを加え、これに45℃で上記方法で得られ
た淡黄色の油状物〔4−フルオロ−3−フェノキシブロ
モベンゼン〕40.00g(純度94.7%、0.14
2モル)および乾燥テトラヒドロフラン200gを滴下
し、室温で1晩撹拌した。この反応液に臭化アリル2
2.31g(0.184モル)を60℃で滴下し、その
ままで4時間保温した。保温後、10%塩化アンモニウ
ム水溶液250gを加え、ジクロロメタン140gで3
回抽出した。有機層を水280gで洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、硫酸マグネシウムを濾過し、減圧下溶
媒を留去し、真空乾燥を行い、淡黄色油状物を得た。こ
のものの収量は41.19g、GC純度59.4%、収
率75.6%であった。さらに該淡黄色油状物の蒸留精
製を行ったところ無色の油状物〔1−フルオロ−2−フ
ェノキシ−4−(2−プロペニル)ベンゼン〕が得られ
た。このもののb.p.は152〜155℃/5mmH
gであった。
【0050】次いで、テトラリン113.51gと臭素
52.14gからInorg.Synth,vol.
1,page151に記載の方法によって発生させた臭
化水素ガスを、上記方法で得た1−フルオロ−2−フェ
ノキシ−4−(2−プロペニル)ベンゼン19.12g
(純度97.4%、0.082モル)、ヘキサン57.
4g、過酸化ベンゾイル0.13g(25%含水、0.
0004モル)溶液に吹き込み、1時間保温した。これ
に水287g加え、有機層を分液し、有機層を6%炭酸
水素ナトリウム水溶液、10%亜硫酸ナトリウム水溶
液、水で順次洗浄した。洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、硫酸ナトリウムを濾過し、減圧下ヘキサンを留
去し、真空乾燥して25.5gの淡黄色油状物(GC純
度93.8%、収率95.1%)を得た。このものを薄
相クロマトグラフィーにより精製を行い無色の油状物
〔1−フルオロ−2−フェノキシ−4−(3−ブロモプ
ロピル)ベンゼン〕(化2で示すブロミド)を得た。N
MRデーター(CDCl3 )2.14(tt,2H)、
2.71(t,2H)、3.36(t,2H)、6.8
−7.5(m,8H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 憲忠 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4−フルオロ−3−フェノキシアニリ
    ン。
  2. 【請求項2】 N,N−ジメチルホルムアミドとホスゲ
    ンとを反応させた後、これに3−クロロ−4−フルオロ
    アニリンを反応させ、水酸化物で処理してN−(3−ク
    ロロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチル
    ホルムアミジンを得、次いで、得られたN−(3−クロ
    ロ−4−フルオロフェニル)−N’,N’−ジメチルホ
    ルムアミジンとフェノールのアルカリ金属塩とを金属銅
    及び/又は銅塩の存在下、無溶媒又は有機溶媒中で反応
    させてN−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)
    −N’,N’−ジメチルホルムアミジンを得、次いで得
    られたN−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)
    −N’,N’−ジメチルホルムアミジンにヒドラジン水
    和物およびアルコール類を加え、ジメチルホルムアミジ
    ン保護基を脱保護することを特徴とする4−フルオロ−
    3−フェノキシアニリンの製造方法。
  3. 【請求項3】 N,N−ジメチルホルムアミドの量が3
    −クロロ−4−フルオロアニリン1モルに対して1〜2
    モルであることを特徴とする請求項2記載の4−フルオ
    ロ−3−フェノキシアニリンの製造方法。
  4. 【請求項4】 ホスゲンの量が3−クロロ−4−フルオ
    ロアニリン1モルに対して1〜2モルであり、N,N−
    ジメチルホルムアミドの使用モル数を越えないことを特
    徴とする請求項2記載の4−フルオロ−3−フェノキシ
    アニリンの製造方法。
  5. 【請求項5】 フェノールのアルカリ金属塩がナトリウ
    ム塩及び/又はカリウム塩であることを特徴とする請求
    項2記載の4−フルオロ−3−フェノキシアニリンの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 銅塩が塩化物又は臭化物であることを特
    徴とする請求項2記載の4−フルオロ−3−フェノキシ
    アニリンの製造方法。
  7. 【請求項7】 使用する有機溶媒がジグライム又はトリ
    グライムであることを特徴とする請求項2記載の4−フ
    ルオロ−3−フェノキシアニリンの製造方法。
  8. 【請求項8】 N−(4−フルオロ−3−フェノキシフ
    ェニル)−N’,N’−ジメチルホルムアミジンからジ
    メチルホルムアミジン保護基をヒドラジン水和物、酢酸
    及びアルコール類を用いて脱保護することを特徴とする
    請求項2記載の4−フルオロ−3−フェノキシアニリン
    の製造方法。
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