JPH10182574A - α−アミノ酸アミド、α−アミノ酸及びそれらの誘導体を調製する方法 - Google Patents

α−アミノ酸アミド、α−アミノ酸及びそれらの誘導体を調製する方法

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JPH10182574A
JPH10182574A JP9361979A JP36197997A JPH10182574A JP H10182574 A JPH10182574 A JP H10182574A JP 9361979 A JP9361979 A JP 9361979A JP 36197997 A JP36197997 A JP 36197997A JP H10182574 A JPH10182574 A JP H10182574A
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Patrick Henri Mario Delanghe
ヘンリ マリオ デランゲ パトリック
Anna Maria Cornelia Francisca Castelijns
マリア コルネリア フランシスカ カステリーンス アンナ
Paulus Lambertus Alsters
ランベルタス アルステルス パウラス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、β位において、少なくとも1つの
(ヘテロ)芳香族基によって置換されているα−アミノ
酸アミド、対応するα−アミノ酸及びそれらの塩の製造
方法に関する。 【解決手段】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
芳香族基によって置換されている4−カルバモイル−2
−オキサゾリジノン化合物又は4−カルボキシ−2−オ
キサゾリジノン化合物が、触媒の存在下、H2 による処
理に付される。本発明は、5位において少なくとも1つ
の(ヘテロ)芳香族基によって置換されている4−カル
バモイル−2−オキサゾリジノン化合物の製造方法にも
関し、該方法では、β位において少なくとも1つの(ヘ
テロ)芳香族基によって置換されているα−アミノ−β
−ヒドロキシプロパン ニトリル又はその塩が、CO2
及び塩基の存在下での処理に付される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−アミノ酸アミ
ド、対応するα−アミノ酸及びそれらの塩の製造方法に
関し、それらの化合物はβ位において少なくとも1つの
(ヘテロ)芳香族基によって置換されている。
【0002】
【従来の技術】α−アミノ酸アミド及び対応するα−ア
ミノ酸であって、β位において少なくとも1つの(ヘテ
ロ)芳香族基によって置換されているものは、とりわけ
医薬及び農薬の原料物質として重要である。そのような
α−アミノ酸の例は、トリプトファン、チロシン、ヒス
チジン、及びフェニルアラニンである。
【0003】本発明は、特にフェニルアラニンの製造に
適している。このアミノ酸は、とりわけ人工甘味料「ア
ルパルテーム」として知られるα−L−アスパルチル−
L−フェニル−アラニンメチルエステルの調製におい
て、活性成分として用いられる。
【0004】文献から、β位において少なくとも1つの
(ヘテロ)芳香族基によって置換されているα−アミノ
酸アミド及び対応するα−アミノ酸の、多くの合成経路
が知られている。最も良く知られている経路で、異なる
α−アミノ酸に使用することができるものは、ストレッ
カー合成法である(有機化学入門、ストライトヴィザー
アンド ヒースコック、マクミラン出版株式会社、ニ
ューヨーク、1981年)。その方法においては、適切
なアルデヒドがアンモニアとHCNで処理され、α−ア
ミノニトリルが形成され、次いでそれは加水分解反応に
付される。
【0005】フェニルアラニンの調製に使用されるアル
デヒドは、フェニルアセトアルデヒドである。この原料
物質は、しかし、高価であるために、工業規模でのフェ
ニルアラニンの調製について、ストレッカー合成を経済
的に魅力の無いものとする。そのことが、過去におい
て、工業規模でのフェニルアラニンの製造について、代
わりの、より経済的に利潤の高い方法を見出す努力が為
された理由である。これらの方法の1つは、中間体のヒ
ダントインに基づく。この中間体は、ベンズアルデヒド
と縮合されて、ベンジリデンヒダントインを形成する。
2重結合の水素化及びヒダントイン環の加水分解の後、
フェニルアラニンが得られる。
【0006】ヒダントイン法は、しばしばストレッカー
法より経済的により有利であるが、ヒダントインも又、
比較的高価な原料であり、従って、フェニルアラニンの
調製のためには、経済的により魅力が少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、β位
において少なくとも1つの(ヘテロ)芳香族基によって
置換されているα−アミノ酸アミド、対応するα−アミ
ノ酸及びそれらの塩の製造のための別の方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】該目的は、本発明に従
い、対応する4−カルバモイル又は4−カルボキシ−2
−オキサゾリジノン化合物(それらは、5位において少
なくとも1つの(ヘテロ)芳香族基によって置換されて
いる)を触媒の存在下、H2 による処理に付すことによ
り達成される。
【0009】選択された出発物質、すなわち4−カルバ
モイル又は4−カルボキシ−2−オキサゾリジノン化合
物、に依存して、前記処理は、形成されるべき対応する
α−アミノ酸アミド、又は対応するα−アミノ酸をそれ
ぞれもたらし、それら双方は、β位において少なくとも
1つの(ヘテロ)芳香族基によって置換されている。選
択された出発物質が、4−カルバモイル−2−オキサゾ
リジノン化合物の場合には、得られるα−アミノ酸アミ
ドは、次いで、所望であれば、周知の方法に従い加水分
解されてα−アミノ酸を形成することができる。
【0010】本発明に従う方法は、技術的に単純であり
且つ経済的に魅力的な方法であり、現存する方法に代わ
るものである。本発明に従う方法によって、高い転化率
(90%より高い)及び高い収率(80%より高い)を
実現することができ、そのことが本方法を経済的に非常
に魅力的なものとする。加えて、本発明に従う方法は、
ソトレッカー合成法及びヒダントイン法(それらは比較
的より多くの塩を作り出す)と対照的に、環境的に有利
な低塩法を提供する。さらに、用いられる出発物質、4
−カルバモイル又は4−カルボキシ−2−オキサゾリジ
ノン化合物は、安価な基本的原料から、技術的に単純な
方法で作ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に従う方法を用いて調製す
ることができるα−アミノ酸アミド、対応するα−アミ
ノ酸及びそれらの塩は、例えば化学式1の化合物及びそ
れらの塩であり得、
【化1】 ここでYはNH2 又はOH基を表す;R1 及びR2 は任
意に、互いに独立に選択することができる。R1 及びR
2 の可能な選択は、例えば、水素及び(ヘテロ)芳香族
及び脂肪族基であり、特に随意にアリール、ヘテロアリ
ール、アルキル、シクロアルキル、又はアルケニル基に
よって置換されている。R1 及びR2 における(ヘテ
ロ)芳香族及び脂肪族基は1〜20個、より詳細には1
〜10個の炭素原子を有する。好適な置換基は、与えら
れた反応条件下で不活性な置換基、例えばアルキル又は
ヘテロアリール置換基である。R3 は随意に置換された
(ヘテロ)芳香族基である。そのような(ヘテロ)芳香
族基の例は、インドリル基、p−ヒドロキシフェニル
基、イミダゾリル基、及びフェニル基である。
【0012】出発物質として使用し得る2−オキサゾリ
ジノン化合物は、例えば、化学式2で表すことができ、
【化2】 ここでY、R1 、R2及びR3 は、調製されるべきα−
アミノ酸又はα−アミノ酸アミドの選択(上述した)で
定まる。
【0013】フェニルアラニン又は対応するアミドの、
本発明に従う方法による調製については、選択される出
発物質は4−カルバモイル−5−フェニル−2−オキサ
ゾリジノン又は4−カルボキシ−5−フェニル−2−オ
キサゾリジノンであり、化学式2において置換基R1 、
及びR2が水素、及びR3 がフェニル基、及びYがOH
基又はNH2 である2−オキサゾリジノン化合物であ
る。
【0014】α−アミノ酸アミド、対応するα−アミノ
酸又はそれらの塩の製造方法の好適な実施態様は例えば
以下のようである:2−オキサゾリジノン化合物、触
媒、及び所望であれば、不活性溶媒をオートクレーブ内
で混合する。水素を用いて、反応混合物に必要な圧力と
温度を与える。
【0015】用いられる触媒は、例えば、元素周期律表
(ハンドブック オブ ケミストリー アンド フィジ
ックス、第70版、CRC 出版、1989〜1990年)の
7、8、9、10又は11族の元素、例えば、Re、Ru、
Os、Rh、Pt、Pd、Ni、又はAgを含み、随意に担体上に在
る触媒であり得る。選択される担体物質は例えばアルミ
ナ、2酸化チタン、炭素、2酸化ジルコニウム、又はシ
リカであり得る。大変好適な触媒は、炭素上のパラジウ
ム触媒、例えば、パラジウム含有量0.1 〜10重量%(パ
ラジウムと炭素の合計量に対する計算値)を有する触媒
である。使用されるべき触媒の量は、広い範囲で変える
ことができ、当業者は容易に定めることができる。パラ
ジウム含有量5重量%(パラジウムと炭素の合計量に対
する計算値)のPd/C触媒が2〜20重量% (出発物質
2-オキサゾリジノン化合物に対する計算値)使用された
場合に、良い結果が達成された。
【0016】使用される溶媒は、原理的には、処理の
間、出発物質及び反応混合物に対して不活性な何等かの
溶媒であり得る。この溶媒は、例えば水、アルコール、
炭化水素、及びエーテルからなる群より選ばれることが
できる。好適な溶媒の例は、水、低級アルコール、例え
ば1〜6個の炭素原子を有するもの、特にメタノール、
エタノール又はそれら溶媒の混合物、例えば水と低級ア
ルコールの混合物、である。水とメタノールの混合物に
よって、特に良い結果が得られた。
【0017】2-オキサゾリジノン化合物のH2 及び触媒
による処理は、好ましくはオートクレーブ中で遂行され
る。温度は特に重要でなく、好ましくは0〜150℃、
より特には50〜100℃で選ばれる;最適な選択性が
得られるために、選択される温度は、好ましくは100
℃より低い。処理が行われる圧力は重要ではなく、好ま
しくは0.2 〜2MPa、より特には0.5 〜1 MPa である。
【0018】本発明は、5位において少なくとも1つの
(ヘテロ)芳香族基によって置換されている4−カルバ
モイル−2−オキサゾリジノン化合物の製造方法にも関
し、該方法では、β位において少なくとも1つの(ヘテ
ロ)芳香族基によって置換されているα−アミノ−β−
ヒドロキシプロパン ニトリル又はその塩がCO2 及び
塩基の存在下で処理される。
【0019】該方法の利点は、遂行するのが技術的に容
易であること、原料物質が市販されており入手容易であ
るので経済的に大変魅力があること、及び高い収率(8
0%より高い)が実現可能であることである。例えば、
α−アミノ−β−ヒドロキシ−β−フェニル−プロパン
ニトリルは、本発明に従いフェニルアラニンの調製に
使用することができ、とりわけ、そのような入手容易な
原料物質、例えばホルムアルデヒド、ヒドロシアニック
酸、アンモニア、及びベンズアルデヒド、又はアミノア
セトニトリル及びベンズアルデヒドから非常に容易に調
製することができる。
【0020】β位において少なくとも1つの(ヘテロ)
芳香族基によって置換されているα−アミノ−β−ヒド
ロキシプロパン ニトリルは、例えば、一般化学式3を
有する化合物であり、
【化3】 ここでR1 、R2 及びR3 は上述と同一の意味を有す
る。
【0021】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
芳香族基によって置換されている4−カルバモイル−2
−オキサゾリジノン化合物の製造方法の好適な実施の態
様は以下のようである:化学式3に従うα−アミノ−β
−ヒドロキシプロパン ニトリル又はその塩、1の塩
基、及び所望であれば、不活性溶媒が混合される。その
後、該反応混合物にCO2 が添加される。反応の後、最
終生成物は、例えば晶出させ、及び、それを反応混合物
から濾別することにより回収することができる。実際に
は、得られる生成物は、β−置換されたα−アミノ酸ア
ミド、対応するα−アミノ酸、又はそれらの塩を調製す
るために、通常、十分純粋である。
【0022】このようにして得られた製造物、4−カル
バモイル−2−オキサゾリジノン化合物は、随意に、公
知の方法に従い加水分解されることもでき、対応する4
−カルボキシ−2−オキサゾリジノン化合物が得られ
る。
【0023】CO2 はガス又は超臨界CO2 の形態で加
えることができるが、反応混合物中において、CO2 前
駆体から、その場で( in situ)で形成することも可能で
ある。CO2 の量は重要ではない。使用されるCO2 の
量は、好ましくはニトリルの量に対して0.8 〜10当量で
ある。完全な転化を望む場合は、反応混合物に添加する
CO2 の量はニトリルの量に対して少なくとも1当量で
ある。
【0024】使用される塩基は、例えば、有機又は無機
の塩基である。そのような塩基の例は、脂肪族又は芳香
族アミン、エタノールアミン、グアニジン、アルカリ炭
酸塩、及びアルカリ炭酸水素塩である。トリエチルアミ
ン、アンモニア、及び炭酸水素ナトリウムによって大変
良い結果が得られた。
【0025】塩基は、好ましくはα−アミノ−β−ヒド
ロキシプロパン ニトリルに対して0.1 〜10当量の量で
用いられる。アミノニトリルの塩が使用される場合は、
完全に塩を遊離するためにも、少なくとも当量の塩基が
必要とされる;この場合には好ましくは、遊離されるべ
きα−アミノ−β−ヒドロキシプロパン ニトリルに対
して1.1〜11当量の量で塩基が使用される。
【0026】CO2 及び塩基による処理の間の温度は重
要でない。該処理は好ましくは0〜100℃、特に20
〜80℃の温度で行われる。
【0027】使用される溶媒は、原理的には、処理の
間、出発物質、他の反応物及び反応生成物に対して不活
性な何等かの溶媒であり得る。好適な溶媒は、例えばH
2 及び触媒存在下での2−オキサゾリジノン化合物につ
いて上述した溶媒である。
【0028】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
芳香族基によって置換されている4−カルバモイル−2
−オキサゾリジノン化合物の製造方法は、該化合物のH
2 及び触媒存在下での処理を続いて行うことができ、対
応するα−アミノ酸アミドが形成される。このα−アミ
ノ酸アミドは加水分解することができ、所望であれば、
公知の方法によりα−アミノ酸を形成することができ
る。
【0029】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
芳香族基によって置換されている4−カルバモイル−2
−オキサゾリジノン化合物の製造方法は、4−カルバモ
イル−2−オキサゾリジノン化合物の加水分解を続けて
行い、4−カルボキシ−2−オキサゾリジノン化合物を
形成することができ、次いでそれをH2 及び触媒存在下
で処理をして、対応するα−アミノ酸を形成することが
できる。
【0030】
【発明の効果】上記2つの方法は、α−アミノ酸アミ
ド、対応するα−アミノ酸又はそれらの塩であって、β
位において少なくとも1つの(ヘテロ)芳香族基によっ
て置換されているものについての単純且つ経済的に魅力
ある経路を構成する。本発明は、従って、容易に入手で
きる原料物質からのα−アミノ酸アミド、α−アミノ酸
又はそれらの塩の、特に魅力なこの代替方法にも関す
る。このα−アミノ酸アミド、α−アミノ酸又はそれら
の塩の方法の追加の利点は、上述の2工程、すなわち、
CO2 と塩基を用いる4−カルバモイル−2−オキサゾ
リジノン化合物の調製、及びH2 及び触媒存在下でのこ
の化合物の処理は、同一の溶媒中及び同一の反応容器中
で行うことができ、そのことは実施を技術的に単純なも
の、例えばより少ない分離及び精製工程の実施が必要で
あることから、とする。本方法の他の利点は、高い収率
(80%を越える)を実現できることである。
【0031】本発明は特に、所望する化合物たるフェニ
ルアラニン、フェニルアラニンアミド、及びそれらの塩
の調製に関する;加えて、新規な中間体4−カルバモイ
ル−5−フェニル−2−オキサゾリジノンに関する。
【0032】
【実施例】本発明に従う方法を以下の実施例によって、
より詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるも
のではない。
【0033】
【実施例1】α−アミノ−β−ヒドロキシ−β−フェニルプロパン
ニトリルの調製 1a)N−ベンジリデン−アミノアセトニトリルの調製 調製は、窒素雰囲気内で行った。50g(0.54モ
ル)のアミノアセトニトリルのHCl塩を、130ml
のH2 Oに溶解した。NaOH水溶液(50重量%)を
用いて、pHを7にした。激しく撹拌しながら、54.
60ml (0.54モル)のベンズアルデヒドを一度
に加えた。直ちに白い沈積物が形成された。pHが6に
下がった。前記NaOH水溶液を用いて、pHを再び7
に上げた。反応混合物を室温にて3時間撹拌した。次い
で100mlのジエチルエーテルを加え、2相を分離し
た。水相を100mlのジエチルエーテルを用いて、2
回洗浄した。集めた有機相を、MgSO4を用いて乾燥
し、濾過して、溶媒を蒸発させた。生成物は薄い黄色の
油状物であった。該油状物を、真空蒸留した(真空ポン
プを用いた)。112℃において、無色の留分が、頂部
に留出した。収量:62.51g(0.42モル、78
%)1 H NMR(200MHz、CDCl3 )δ(p
pm):4.55(2H、s、CH2 )、7.42(3
H、m、Ph)、7.75(2H、m、Ph)、8.4
2(1H、m、CH);13C NMR(200MHz、
CDCl3 )δ(ppm):45.66(CH2 )、1
15.68(CN)、128.65(Ph)、128.
85(Ph)、131.86(Ph)、134.84
(Ph)、164.78(CH)。1b)α−(N−ベンジリデン)−アミノ−β−ヒドロ
キシ−β−フェニルプロパン ニトリルの調製 調製は、窒素雰囲気内で行った。トルエン4.20ml
とH2 O 5.15mlの混合物中の、5.16g(3
5.83ミリモル)のN−ベンジリデン アミノアセト
ニトリルの溶液に、0.35gのNaOH水溶液(2.
25ミリモル、25重量%)を室温にて加え、3.60
ml(35.83ミリモル)のベンズアルデヒトをゆっ
くりと滴下した。反応混合物を3時間、激しく撹拌し
た。濃い黄色のスラリーが形成された。ピペットを用い
て、水相を除き、有機相の溶媒を蒸発させた。黄色の固
体状の形態の生成物が得られた(9.23g);α−
(N−ベンジリデン)−アミノ−β−ヒドロキシ−β−
フェニルプロパン ニトリルについての純度:88%
(29ミリモル);収率:81%;融点83〜84℃;
1H NMR(200MHz、CDCl3 )δ(pp
m):4.86(1H、dd、J=4.24、1.59
Hz、NCHCN)、5.20(1H、d、J=4.
24 Hz、HOCHPh)、7.25〜7.10(3
H、m、Ph)、7.58〜7.32(10H、m、P
h)、7.78(2H、m、Ph)、8.50(1H、
s、Ph、CH=N);13C NMR(200MHz、
CDCl3 )δ(ppm):66.11(NCHC
N)、74.09(HOCHPh)、115.29(C
N)、126.83(Ph)、129.69(Ph)、
132.06(Ph)、134.49(Ph)、13
8.19(Ph)、165.19(PhCH=N)。1c)α−アミノ−β−ヒドロキシ−β−フェニルプロ
パン ニトリルの調製 2.5gの粗α−(N−ベンジリデン)−アミノ−β−
ヒドロキシ−β−フェニルプロパン ニトリルのスラリ
ー (純分:1.26g、0.005モル)、2mlの
トルエン及び5mlの1N H2 SO4 溶液(H+ 0.
005当量)を2時間、50〜60℃で強く撹拌した。
該溶液のpHを測定したところ、0であった。反応の
後、薄い黄色の沈積物が形成された。反応混合物の溶媒
を蒸発させ、15mlのMeOHを加えた。沈積物を濾
別し、MeOHを用いて洗浄した。白色の固体を、一
晩、45℃で真空乾燥させた。硫酸水素塩の収量は0.
92g(71%)であった。
【0034】
【実施例2〜5】4−カルバモイル−5−フェニル−2−オキサゾリジノ
ンの調製 MeOH/H2 O(m:m/1:1)50ml中のα−
アミノ−β−ヒドロキシ−β−フェニルプロパン ニト
リル硫酸水素塩(6g、23ミリモル)の溶液に、トリ
エチルアミン(TEAM)(9.6g、69.2ミリモ
ル)を加えた。次いで、40℃で、6時間、CO2 を溶
液中に吹き込んだ。反応の間で、該溶液のpHが9.7
から7.8に下がった。白色固体物質が溶液から晶出し
た。この物質を濾別し、真空乾燥した。収量は4.7g
(22.8ミリモル、99重量%)であり、融点249
〜250℃を有する白色結晶の形態で得られた。1 H
NMR(200MHz、DMSO)d(ppm):3.
30(0.5H、s、H2O)、4.42(1H、δ、
J=8.37 Hz、NCHCO)、5.79(1H、
d、J=8.37 Hz、OCHPh)、6.85(1
H、s、NH)、7.20 (1H、s、NH)、7.
30(5H、m、Ph)、8.00(1H、s、N
H);13C NMR(200MHz、DMSO)δ(p
pm):59.41(NCHCO)、78.75(OC
HHPh)、126.82(Ph)、127.94(P
h)、128.41(Ph)、135.44(Ph)、
15.02(NC=OO)、169.77(C=ONH
2 );IR(KBr、cm-1):3396(NH2 )、
3273(NH2 )、3200、1740(C=O)、
1719、1684(C=O)、1611 質量分析
(EI):206M、189、163、105、77、
44。本実験を異なる条件下で繰り返した。結果を表1
に示す。
【表1】
【0035】
【実施例6〜8】フェニルアラニン アミドの調製 50mlのハステロイ(Hastelloy) C−276 オー
トクレーブ中で、4−カルバモイル−5−フェニル−2
−オキサゾリジノン(1g、4.9ミリモル)、25m
lのMeOH/H2 O(m:m/1:1)及びPd/C
触媒 (0.21g、10重量%、炭素上Pd含量5%
触媒)を混合した。オートクレーブを、N2 を用いて3
回、その後H2 を用いて3回パージした。温度を50℃
にし、そしてH2 圧8バール下で、30分間、該オート
クレーブを撹拌した。その後、反応物質をHPLCを用
いて分析した。転化率は100%であり、フェニルアラ
ニンアミドへの選択率は89%であった。本実験を異な
る条件下で繰り返した。結果を表2に示す。
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 アンナ マリア コルネリア フランシス カ カステリーンス オランダ国,6176 ジェービー ベーク, マルゲラッケル 24 (72)発明者 パウラス ランベルタス アルステルス オランダ国,6132 シーダブリュ シッタ ルト,フェリクス ルッテンラーン 97

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β位において少なくとも1つの(ヘテロ)
    芳香族基によって置換されている、α−アミノ酸アミド
    又はその塩の製造方法において、5位において少なくと
    も1つの(ヘテロ)芳香族基によって置換されている4
    −カルバモイル−2−オキサゾリジノン化合物を触媒の
    存在下、H2 による処理に付すことを特徴とするα−ア
    ミノ酸アミド又はその塩の製造方法。
  2. 【請求項2】得られたα−アミノ酸アミド又はその塩
    を、次いで加水分解反応に付すことを特徴とする請求項
    1に従う方法。
  3. 【請求項3】β位において少なくとも1つの(ヘテロ)
    芳香族基によって置換されているα−アミノ酸又はその
    塩の製造方法において、5位において少なくとも1つの
    (ヘテロ)芳香族基によって置換されている4−カルボ
    キシ−2−オキサゾリジノン化合物を触媒の存在下、H
    2 による処理に付すことを特徴とするα−アミノ酸又は
    その塩の製造方法。
  4. 【請求項4】4−カルボキシ−2−オキサゾリジノン化
    合物が、5位において少なくとも1つの(ヘテロ)芳香
    族基によって置換されている4−カルバモイル−2−オ
    キサゾリジノン化合物を加水分解反応に付すことにより
    調製されることを特徴とする請求項3に従う方法。
  5. 【請求項5】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
    芳香族基によって置換されている4−カルバモイル−2
    −オキサゾリジノン化合物の製造方法において、β位に
    おいて少なくとも1つの(ヘテロ)芳香族基によって置
    換されているα−アミノ−β−ヒドロキシ−プロパン
    ニトリル又はその塩を、CO2 及び塩基の存在下での処
    理に付すことを特徴とする4−カルバモイル−2−オキ
    サゾリジノン化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】得られた、5位において少なくとも1つの
    (ヘテロ)芳香族基によって置換されている4−カルバ
    モイル−2−オキサゾリジノン化合物を、次いで加水分
    解反応に付すことを特徴とする請求項5に従う方法。
  7. 【請求項7】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
    芳香族基によって置換されている4−カルバモイル−2
    −オキサゾリジノン化合物が、請求項5に従う方法によ
    り調製されることを特徴とする請求項1、2又は4のい
    ずれか1つに従う方法。
  8. 【請求項8】5位において少なくとも1つの(ヘテロ)
    芳香族基によって置換されている4−カルボキシ−2−
    オキサゾリジノン化合物が、請求項6に従う方法により
    調製されることを特徴とする請求項3に従う方法。
  9. 【請求項9】(ヘテロ)芳香族基がフェニル基であるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに従う方
    法。
  10. 【請求項10】4−カルバモイル−5−フェニル−2−
    オキサゾリジノン。
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