JPH10186613A - 現像処理装置及び現像処理方法 - Google Patents

現像処理装置及び現像処理方法

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JPH10186613A
JPH10186613A JP8342070A JP34207096A JPH10186613A JP H10186613 A JPH10186613 A JP H10186613A JP 8342070 A JP8342070 A JP 8342070A JP 34207096 A JP34207096 A JP 34207096A JP H10186613 A JPH10186613 A JP H10186613A
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JP
Japan
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processing
film
solution
tank
acid
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Application number
JP8342070A
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English (en)
Inventor
Hideaki Nomura
秀昭 野村
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の組成が均一でなくなることによる処
理ムラを防止する簡易な現像処理装置及び現像処理方法
を提供する。 【解決手段】 処理槽300内の断面形状を、フィルム
の幅方向がフィルム幅よりも長く、フィルム厚み方向の
寸法L2が0.2〜1.0mmとなっている。そのた
め、処理槽300内の処理液が一方向にのみ進み混合さ
れにくくなり処理液の組成が均一でなくなることによる
線状の処理ムラ(尾引き)の発生を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムの現像処
理装置及び現像処理方法に係り、特に少処理量に適した
フィルムの現像処理装置及び現像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に用いられている135サイ
ズのネガフィルムは、ネガフィルムをスプール軸から外
し又はスプール軸の近傍で切断し、複数の処理槽を搬送
ローラ等で搬送しながら現像処理を行うようになってい
る。
【0003】また、現像済みのネガフィルムは、所定コ
マ数毎に切断されてピースネガとして顧客に返却される
ようになっていた。
【0004】近年、このようにネガフィルムを切断せず
に、現像済みのネガフィルムをカートリッジに収容した
状態で返却する新システムとしてのAPS(「アドバン
スト・フォト・システム」の略で、以下この新システム
のことを単に「APS」という)が提案されている。
【0005】APSでは、顧客から預かったカートリッ
ジからネガフィルムを取り出して現像処理を行い、現像
処理したネガフィルムは元のカートリッジに収容して顧
客に返却するようになっている。
【0006】このAPSにおいて、従来と同様の現像処
理方法を用いると、カートリッジに収容されたネガフィ
ルムをカートリッジを分解せずにスプール軸から取外す
装置と、現像処理したネガフィルムをカートリッジのス
プール軸に取付ける装置とが必要となり、現像処理シス
テムが複雑となる。
【0007】この課題を解決する現像処理システムとし
て特願平8−108272号の明細書に記載されている
ような簡易な現像処理装置が提案されている。この現像
処理装置は、フィルムをフィルム収容容器から分離せず
に現像処理できるので、フィルムをスプール軸から取外
したりスプール軸に取付ける装置が不要となり、現像処
理装置が小型となると共に、少ない処理液量でも安定し
た処理性能が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記現像処
理装置によりフィルムを現像処理したところ、特開平2
−199452号の明細書に記載されているような尾引
きと称するフィルムの表面にスジ状の処理ムラが確認さ
れた。この原因として、処理槽内の処理液が一方向にの
み進むため、処理液が処理槽内で混合されにくく、処理
液の循環方向(進行方向)に沿って順次劣化することに
よる処理液の組成が均一でなくなることが考えられる。
即ち、処理液の流速が遅い程尾引きが顕著に表れ、流速
が速い場合には尾引きの発生を抑えることができるもの
である。
【0009】この課題を解決する方法として、処理液を
攪拌させる羽根またはジェット装置等を処理槽内に設け
ることが考えられるが、これに派生して、処理液の使用
量が増大したり、攪拌による力により処理液が処理槽の
フィルム挿入口等から漏れ出す等のおそれがあり、望ま
しいものとは言えない。
【0010】そこで、本発明の目的は上記問題を解決す
ることにあり、処理液の組成が均一でなくなることによ
る処理ムラを防止する簡易な現像処理装置及び現像処理
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液の出入りを行う処理液出入口が長手方向両端
部に設けられた小容量で単槽の鞘状の処理槽と、前記処
理液出入口に連結され前記処理槽内へ処理液を供給する
処理液供給手段とを有し、前記処理槽内の断面形状は、
フィルムの幅方向がフィルム幅よりも長く、フィルム厚
み方向の寸法は0.2〜1.0mmであることを特徴と
している。
【0012】請求項1に記載の発明では、処理槽内の断
面形状を、フィルムの幅方向がフィルム幅よりも長く、
フィルム厚み方向の寸法を0.2〜1.0mmとしたの
で、処理槽内の処理液が一方向にのみ進み混合されにく
くなり処理液の組成が均一でなくなることによる線状の
処理ムラ(尾引き)の発生を防止することができる。
【0013】なお、本発明に用いられる小容積で単槽の
処理槽とは、フィルムの処理タンク部に相当する部分で
あり、小容積とは処理タンク部分の容積が十分に小さい
こと、好ましくは3ミリリットル〜300ミリリットル
更に好ましくは5ミリリットル〜100ミリリットル程
度である。ここでいう処理タンク部分の容積とは、フィ
ルムが処理されるタンク内部のみの液容積を意味し、液
の搬送や循環のための配管系の液量は含まれない。
【0014】また、単槽の処理槽とは、フィルムを処理
する場合に処理槽が一つしか存在しないことを意味し、
処理液は随時処理槽に供給して入れ換える処理方式を意
味する。単位時間当たりの処理能力を上げる意味で、こ
のような単槽の処理槽を複数個準備し、同時に複数のフ
ィルムを処理できるような仕様も、本発明では考えられ
る。
【0015】ここで、本発明に用いられる小容積で単槽
の鞘状の処理槽(処理タンク)の具体例としては、上述
した特願平8−108272の図9,15,16記載の
鞘状の処理タンク等を挙げることができる。
【0016】本発明の現像処理装置は各種感光材料の処
理に用いることができるが、とりわけ、撮影感光材料の
処理に使用するのが望ましい。具体的には、カラーネガ
フィルム、カラー反転フィルム、黒白フィルムの処理で
ある。
【0017】本発明の現像処理装置には各種処理液が使
用される。カラーネガフィルムの現像処理に使用される
カラー現像タンク液やカラー現像補充液は、芳香族第一
級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性水溶
液である。この発色現像主薬としては、アミノフェノー
ル系化合物も有用であるが、p-フェニレンジアミン系化
合物が好ましく使用され、その代表例としては3-メチル
-4- アミノ-N,Nジエチルアニリン、3-メチル-4- アミノ
-N- エチル-N- β-ヒドロキシエチルアニリン、3-メチ
ル-4- アミノ-N- エチル-N- β-メタンスルホンアミド
エチルアニリン、3-メチル-4- アミノ-N- エチル- β-
メトキシエチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N- メチ
ル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3-
メチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリ
ン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(2-ヒドロキシプ
ロピル)アニリン、4-アミノ-3-エチル-N- エチル-N-(3
-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-
N- プロピル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-
アミノ-3- プロピル -N-メチル-N-(3-ヒドロキシプロピ
ル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- メチル-N-(4-ヒ
ドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エ
チル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3-
メチル-N- プロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- エチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシ-2
- メチルプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N,N
- ビス(4- ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3-
メチル-N,N- ビス(5- ヒドロキシペンチル)アニリン、
4-アミノ-3- メチル-N-(5-ヒドロキシペンチル)-N-(4-
ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- メトキシ-N
-エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-
3-エトキシ-N,N- ビス(5- ヒドロキシペンチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- プロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp-トルエ
ンスルホン酸塩などが挙げられる。これらの中で、特
に、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N -β-ヒドロキシ
エチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(3-
ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N
- エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれ
らの塩酸塩、p-トルエンスルホン酸塩もしくは硫酸塩が
好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用す
ることもできる。
【0018】芳香族第一級アミン現像主薬の使用量はカ
ラー現像液1リットル当たり好ましくは0.0002モ
ル〜0.2モル、さらに好ましくは0.001モル〜
0.1モルである。
【0019】カラー現像液(発色現像液)は、アルカリ
金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩5−スルフォ
サリチル酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物塩、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要
に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシル
アミンの他、特開平3−144446号の一般式(I)
で表されるヒドロキシルアミン類、亜硫酸塩、N,N-ビス
カルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェ
ニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコ
ールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジル
アルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウ
ム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラ
ー、競争カプラー、1-フェニル-3-ピラゾリドンのよう
な補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、
アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例え
ば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1-ヒドロキシエチ
リデン-1,1- ジホスホン酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチ
レンホスホン酸、エチレンジアミン-N,N,N,N- テトラメ
チレンホスホン酸、エチレンジアミン- ジ(o- ヒドロ
キシフェニル酢酸) 及びそれらの塩等に代表される各種
配合材を含むことができる。
【0020】上記のうち、保恒剤としては無置換ヒドロ
キシルアミンや置換ヒドロキシルアミンが最も好まし
く、中でもジエチルヒドロキシルアミン、モノメチルヒ
ドロキシルアミン或いはスルホ基やカルボキシ基、水酸
基などの水溶性基で置換されたアルキル基を置換基とし
て有するものが好ましい。最も好ましい例としては、
N,N−ビス(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン
及びそのアルカリ金属塩である。
【0021】また、キレート剤としては生分解性を有す
る化合物が好ましい。この例としては、特開昭63−1
46998号、同63−199295号、同63−26
7750号、同63−267751号、特開平2−22
9146号、同3−186841号、独国特許第3,7
39,610号、欧州特許第468,325号等に記載
のキレート剤を挙げることができる。
【0022】発色現像液の補充タンクの処理液は高沸点
有機溶剤などの液剤でシールドし、空気との接触面積を
減少させることが好ましい。この液体シールド剤として
は流動パラフィンが最も好ましい。
【0023】発色現像液での処理温度は20〜55℃、
好ましくは30〜55℃である。処理時間は30秒〜4
分、好ましくは45秒〜3分20秒である。最も好まし
くは60秒〜120秒の範囲である。
【0024】この処理方法において、感光材料は、カラ
ー現像の後、脱銀処理される。脱銀工程においては、双
方の感光材料は、共通のタンク液及び共通の補充液で処
理される場合が望ましい。但し、補充量は、各々の感光
材料において異なった設定することができる。以下、脱
銀工程について詳細を説明する。
【0025】脱銀工程においては、漂白工程、漂白定着
工程、定着工程を有することが一般的であり、各種工程
が存在する。具体的な工程を以下に示すが、これらに限
定されるものではない。
【0026】 (工程1) 漂白定着 (工程2) 漂白−漂白定着 (工程3) 漂白−漂白定着−定着 (工程4) 定着−漂白定着 (工程5) 漂白−定着 上記記載の各処理浴は、必要に応じて2浴以上に分割さ
れてもよく、カスケード法にて補充されても良い。
【0027】漂白能を有する処理液に用いられる漂白剤
としては、アミノポリカルボン酸鉄(III)錯体、過
硫酸塩、臭素酸塩、過酸化水素、及び赤血塩等が用いら
れるが、アミノポリカルボン酸(III) 錯体を最も好まし
く用いることができきる。
【0028】この処理方法で使用される第二鉄錯塩は、
予め錯形成された鉄錯塩として添加して溶解してもよ
く、また、錯形成化合物と第二鉄塩(例えば、硫酸第二
鉄、塩化第二鉄、臭化第二鉄、硝酸鉄(III)、硫酸鉄
(III)アンモニウムなど)とを共存させて漂白能を有す
る液中で錯塩を形成させてもよい。
【0029】錯形成化合物は、第二鉄イオンとの錯形成
に必要とする量よりもやや過剰にしてもよく、過剰に添
加するときには通常0.01〜10%の範囲で過剰にす
ることが好ましい。
【0030】なお、漂白能を有する液中の第二鉄錯塩を
形成する化合物としては、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(1,3−
PDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シ
クロヘキサンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸、
ニトリロ三酢酸、N−(2−カルボキシエチル)イミノ
二酢酸、N−(2−カルボキシメチル)イミノジプロピ
オン酸、β−アラニンジ酢酸、αーメチルーニトリロ三
酢酸、1,4−ジアミノブタン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、N−(2−カルボキシフェニル)
イミノジ酢酸、エチレンジアミン−N−(2−カルボキ
シフェニル)−N,N’,N’−三酢酸、エチレンジア
ミン−N,N’−ジコハク酸、1,3−ジアミノプロパ
ン−N,N’−ジコハク酸、エチレンジアミン−N,
N’−ジマロン酸、1,3−ジアミノプロパン−N,
N’−ジマロン酸等が挙げられるが、特にこれらに限定
されるものではない。
【0031】漂白能を有する処理液における第二鉄錯塩
の濃度としては、0.005〜1.0モル/リットルの
範囲が適当であり、0.01〜0.50モル/リットル
の範囲が好ましく、より好ましくは、0.02〜0.3
0モル/リットルの範囲である。
【0032】また漂白能を有する処理液の補充液中の第
2鉄錯塩の濃度としては、好ましくは、0.005〜2
モル/リットル、より好ましくは0.01〜1.0モル
/リットルである。
【0033】漂白能を有する浴またはこれらの前浴に
は、漂白促進剤として種々の化合物を用いることができ
る。例えば、米国特許第3,893,858 号明細書、ドイツ特
許第1,290,812 号明細書、特開昭53-95630号公報、リサ
ーチディスクロージャー第17129 号( 1978年7月号)に
記載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化
合物や、特公昭45−8506号、特開昭52-20832号、同53-3
2735号、米国特許3,706,561 号等に記載のチオ尿素系化
合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が漂
白能に優れる点で好ましい。
【0034】その他、漂白能を有する浴には、臭化物
(例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化アンモ
ニウム)、又は塩化物(例えば、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、塩化アンモニウム)、又は沃化物(例えば、
沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤を含むことがで
きる。必要に応じ硼砂、メタホウ酸ナトリウム、酢酸、
酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、亜燐
酸、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、酒石酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸など
のpH緩衝能を有する1種類以上の無機酸、有機酸およ
びこれらのアルカリ金属またはアンモニウム塩、又は、
硝酸アンモニウム、グアニジンなどの腐蝕防止剤などを
添加することができる。
【0035】また漂白能を有する浴には、その他各種の
蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニルピ
ロリドン、メタノール等の有機溶媒を含有させることが
できる。
【0036】漂白定着液中や定着液中の定着剤成分は、
チオ硫酸塩を用いる場合が好ましい。チオ硫酸塩はチオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニ
ウム等を挙げることができる。その他公知の定着剤、チ
オシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウムなど
のチオシアン酸塩;エチレンビスチオグリコール酸、
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオールなどのチオ
エーテル化合物、メソイオン化合物、およびチオ尿素類
などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤も使用することもで
きる。本発明においては、チオ硫酸塩、特にチオ硫酸ア
ンモニウム塩、チオ硫酸カリウム塩及び及びチオ硫酸ナ
トリウム塩の使用が好ましい。1リットルあたりの定着
剤の総量は、0.3〜3モルが好ましく、更に好ましく
は 0.5〜2.0 モルの範囲である。
【0037】漂白定着液や定着液には保恒剤として、亜
硫酸塩(或いは重亜硫酸塩やメタ重亜硫酸塩類)を含有
するのが望ましいが、とりわけ0.03〜0.5モル/
リットル、更に好ましくは0.05〜0.3モル/リッ
トル含有するとが好ましい。
【0038】漂白定着液や定着液は、保恒剤として前述
した亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸アンモニウム)、重亜硫酸塩(例えば、重
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カ
リウム)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜硫酸カリ
ウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニ
ウム)等の亜硫酸イオン放出化合物を含有する以外に、
アルデヒド類(ベンズアルデキド、アセトアルデヒド
等)、ケトン類(アセトン等)、アスコルビン酸類、ヒ
ドロキシルアミン類、ベンゼンスルフィン酸類、アルキ
ルスルフィン酸類等を必要に応じて添加することができ
る。特に、ベンゼンスルフィン酸、p−メチルベンゼン
スルフィン酸、p−アミノベンゼンスルフィン酸等の使
用も好ましい。好ましい添加量は0.005モル〜0.
3モル/リットル程度である。
【0039】さらに、漂白液、漂白定着液、定着液に
は、緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、消泡剤、防カビ
剤等を必要に応じて添加しても良い。
【0040】漂白液、漂白定着液、定着液において、好
ましいpH領域は、4〜8であり、更には4.5〜6.
5が好ましい。
【0041】漂白液、漂白定着液、定着液への補充量は
感光材料1m2 当たり、50〜2000ミリリットルで
ある。また、後浴である水洗水や安定浴のオーバーフロ
ー液を、必要に応じて補充しても良い。
【0042】漂白液、漂白定着液、定着液の処理温度は
20〜50℃であり、好ましくは30〜45℃である。
各工程の処理時間は10秒〜3分、好ましくは20秒〜
2分である。
【0043】漂白能を有する処理液は、処理に際し、エ
アレーションを実施することが写真性能をきわめて安定
に保持するため特に好ましい。エアレーションには当業
界で公知の手段が使用でき、漂白能を有する処理液中へ
の、空気の吹き込みやエゼクターを利用した空気の吸収
などが実施できる。
【0044】エアレーションは直接処理タンク内で実施
してもよいが、本発明の現像処理装置は小タンク容量で
あるため、ストックタンク内でエアレーションを実施す
るのが好ましい態様である。
【0045】空気の吹き込みに際しては、微細なポアを
有する散気管を通じて、液中に空気を放出させることが
好ましい。このような散気管は、活性汚泥処理における
曝気槽等に、広く使用されている。エアレーションに関
しては、イーストマン・コダック社発行のZ−121、
ユージング・プロセス・C−41第3版(1982
年)、BL−1〜BL−2頁に記載の事項を利用でき
る。本発明の漂白能を有する処理液を用いた処理におい
ては、攪拌が強化されていることが好ましく、その実施
には特開平3−33847号公報の第8頁、右上欄、第
6行〜左下欄、第2行に記載の内容が、そのまま利用で
きる。
【0046】本発明の現像処理装置において、エアレー
ションを行う場合には、循環系やストックタンク等で行
うことが好ましい。
【0047】感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は
安定工程を経るのが一般的である。水洗及び/又は安定
工程においては、処理済感光材料の残存チオ硫酸濃度が
30〜1500マイクロモル/m2 になるように調製す
ることが必要である。
【0048】具体的には、最終浴のチオ硫酸塩の濃度
が、0.001〜0.04モル/リットル程度になるよ
うに調製するのが望ましい。即ち、最終浴に上記濃度を
添加しても良いし、定着成分としてチオ硫酸塩を使用し
ている場合には、後続する水洗や安定工程の補充量を低
減して、最終浴が上記濃度になるように調製すること
も、望ましい態様である。
【0049】具体的な補充量は、定着工程のチオ硫酸塩
の濃度、水洗工程や安定工程の浴数等により異なるが、
大略、感光材料1m2 あたり、100〜1000ミリリ
ットル、好ましくは130〜700ミリリットル程度で
ある。
【0050】また、水洗工程での水洗水量においては、
多段向流方式における水洗タンク数と水量の関係は、Jo
urnal of the Society of Motion Picture and Televis
ionEngineers 第64巻、P. 248〜253 (1955 年5月号)
に記載の方法で、求めることができる。前記文献に記載
の多段向流方式によれば、水洗水量を大幅に減少し得る
が、タンク内における水の滞留時間の増加により、バク
テリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光材料に付着する
等の問題が生じる。
【0051】カラー感光材料の処理において、このよう
な問題が解決策として、特開昭62-288,838号に記載のカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法
を極めて有効に用いることができる。また、特開昭57-
8,542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダ
ゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素
系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防
菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技術会編
「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982年)工業技術
会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」(1986年)
に記載の殺菌剤を用いることもできる。
【0052】感光材料の処理における最終浴のpHは、
いかなる値にも設定できるが、好ましくは3.5〜8、
更に好ましくは4〜7である。上記pHは、処理済感光
材料の膜pHに反映するように設定するのが好ましく、
その目的で各種緩衝剤を用いることもできる。具体的に
は、酢酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン
酸、フタール酸等を挙げることができる。
【0053】また、水洗水温、水洗時間も、感光材料の
特性、用途等で種々設定し得るが、一般には、20〜45℃
で20秒〜5 分、好ましくは25〜40℃で30秒〜3 分の範囲
が選択される。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に
代り、直接安定液によって処理することもできる。この
ような安定化処理においては、特開昭57-8543 号、同58
-14834号、同60-220345 号に記載の公知の方法はすべて
用いることができる。
【0054】また、安定液には色素画像を安定化させる
化合物、例えば、ホルマリン、m−ヒドロキシベンズア
ルデヒド等のベンズアルデヒド類、ホルムアルデヒド重
亜硫酸付加物、ヘキサメチレンテトラミン及びその誘導
体、ヘキサヒドロトリアジン及びその誘導体、ジメチロ
ール尿素、N−メチロールピラゾールなどのN−メチロ
ール化合物、有機酸やpH緩衝剤等が含まれる。これら
の化合物の好ましい添加量は安定液1リットルあたり
0.001〜0.02モルであるが、安定液中の遊離ホ
ルムアルデヒド濃度は低い方がホルムアルデヒドガスの
飛散が少なくなるため好ましい。このような点から色素
画像安定化剤としては、m−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、ヘキサメチレンテトラミン、N−メチロールピラゾ
ールなどの特開平4−270344号記載のN−メチロ
ールアゾール類、N,N′−ビス(1,2,4−トリア
ゾール−1−イルメチル)ピペラジン等の特開平4−3
13753号記載のアゾリルメチルアミン類が好まし
い。特に特開平4−359249号(対応、欧州特許公
開第519190A2号)に記載の1,2,4−トリア
ゾールの如きアゾール類と、1,4−ビス(1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)ピペラジンの如きア
ゾリルメチルアミン及びその誘導体の併用が、画像安定
性が高く、且つホルムアルデヒド蒸気圧が少なく好まし
い。また、その他必要に応じて塩化アンモニウムや亜硫
酸アンモニウム等のアンモニウム化合物、Bi、Alな
どの金属化合物、蛍光増白剤、硬膜剤、米国特許4,7
86,583号に記載のアルカノールアミンや、前記の
定着液や漂白定着液に含有することができる保恒剤、例
えば、特開平1−231051号公報に記載のスルフィ
ン酸化合物を含有させることも好ましい。
【0055】水洗水及び/又は安定液には処理後の感光
材料の乾燥時の水滴ムラを防止するため、種々の界面活
性剤を含有することができる。中でもノニオン性界面活
性剤を用いるのが好ましく、特にアルキルフェノールエ
チレンオキサイド付加物が好ましい。アルキルフェノー
ルとしては特にオクチル、ノニル、ドデシル、ジノニル
フェノールが好ましく、またエチレンオキサイドの付加
モル数としては特に8〜14が好ましい。さらに消泡効
果の高いシリコン系界面活性剤を用いることも好まし
い。
【0056】水洗水及び/又は安定液中には、各種キレ
ート剤を含有させることが好ましい。好ましいキレート
剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸などのアミノポリカルボン酸や1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N,N′
−トリメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミン−
N,N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸などの
有機ホスホン酸、あるいは、欧州特許345,172A
1号に記載の無水マレイン酸ポリマーの加水分解物など
を挙げることができる。
【0057】請求項2に記載の発明は、処理液の出入り
を行う処理液出入口が長手方向両端部に設けられ、断面
形状においてフィルム挿入時での乳剤面からこの乳剤面
と対向する内壁面までの寸法を前記乳剤面と反対側の反
対面からこの反対面と対向する前記内壁面までの寸法よ
り長く、かつ小容量で単槽の鞘状の処理槽と、前記処理
液出入口に連結され処理槽内へ処理液を供給する処理液
供給手段とを有する現像処理装置に用いられ前記処理槽
内で前記フィルムを現像処理する現像処理方法であっ
て、前記乳剤面側の処理液の流速を前記乳剤面と反対側
の処理液の流速よりも速くすることを特徴としている。
【0058】請求項2に記載の発明では、フィルム乳剤
面側の処理液の流速がフィルム乳剤面と反対側の処理液
の流速よりも速い。例えば、フィルムの乳剤面と反対側
の面を処理槽の内壁面に略当接させ、乳剤面と処理槽の
内壁面とを離間させた状態にすることにより、乳剤面側
の処理液の流速が乳剤面と反対側のフィルム面の処理液
の流速よりも速くなり、処理性が良好となる点で好まし
い。
【0059】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の現像処理方法において、前記フィルムの乳剤面側の処
理液の平均流速を150〜1200cm/sとすること
を特徴としている。
【0060】請求項3に記載の発明では、フィルムの乳
剤面側の処理液の平均流速が150〜1200cm/s
の範囲である。
【0061】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の現像処理装置において、前記フィルムが対向する前記
処理槽の内壁面に凹凸を形成することを特徴としてい
る。
【0062】請求項4に記載の発明では、処理槽の内壁
面に形成された凹凸により、処理液の流れが乱れるた
め、尾引きが防止される。なお、ここで、凹凸は、略半
円状に突出させてもよく、逆に切欠いてもよい。
【0063】なお、好まして態様として、処理槽に対し
て処理液を往復循環させ、かつ処理液の往動と復動の間
に処理液停止状態を設定してもよい。この場合には、処
理液の流れを積極的に一時停止させることにより、処理
液が慣性力のみにより移動し適当に拡散して交換され
る。そのため、処理液は一部に滞留せずに良好に交換さ
れ、処理液の組成が均一となるので、フィルムにスジ状
の処理ムラが生じない点で好ましい。
【0064】また、好まして態様として、鞘状の処理槽
に長手方向一方にのみフィルムの出入りを可能とするフ
ィルム挿入口を形成してもよい。さらに、フィルム収容
容器から長手方向一端をスプール軸に係止した状態でフ
ィルムを送り出し、この状態で現像処理してもよく、ま
た現像処理後はフィルムをフィルム収容容器に巻き戻し
てもよい。なお、ここでフィルム収容容器とは、例えば
APS用のフィルム収容容器(カートリッジ)又はパト
ローネ内に収容された135サイズのネガフィルムを巻
き取る別体のフィルム収容容器(中間スプール軸が装備
された中間マガジンを含む)等を含むものである。
【0065】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜10に
したがって説明する。 (カートリッジ及びフィルム)まず、本実施形態に用い
るカートリッジ14及びフィルムFIの概略を図1乃至
図4を参照しながら説明する。
【0066】図1(A)乃至図1(C)及び図2に示さ
れるように、フィルム収容容器としてのカートリッジ1
4は、カバー18A、18Bを重ね合わせて略円筒状に
形成されたケーシング20を備えている。このケーシン
グ20は、接線方向に突出した突出部22を備え、この
突出部22の先端には、ケーシング20の軸線方向に沿
ったスリット状の出入口としての挿通口28が形成され
ている。この挿通口28は、通常、ドア30によって閉
止されており、これによってケーシング20内が遮光状
態となっている。また、ケーシング20内のスプール軸
16は、ケーシング20の軸方向の両端を閉塞する側壁
24、26に回転可能に支持されている。
【0067】図1(B)、図1(C)及び図2に示すよ
うに、突出部22には、側壁24、26の間にドアシャ
フト32が掛け渡されて回転可能に支持されている。こ
のドアシャフト32はドア30と一体回転するようにな
っており、ドアシャフト32と共にドア30が回動して
挿通口28が開閉される。なお、ドアシャフト32の側
壁24、26から露出した先端には、ドアシャフト32
を回転する手段(後述するドアドライバ158)の係合
用のキー孔34が形成されている。
【0068】このケーシング20は、側壁24、26の
ドアシャフト32の支持位置、スプール軸16の支持位
置及び突出部22と反対側の端部を結ぶ線に沿ってカバ
ー18A、18Bに分割されている。
【0069】また、図1(C)に示されるように、ケー
シング20の一方の側壁26の突出部22と反対側の端
部には、カバー18A、18Bに形成された切欠によっ
てノッチ孔36が形成され、また、カバー18Bには、
このノッチ孔36を覆う表示板38が延設されている。
この表示板38は、ケーシング20の軸心側が細幅の接
合部38Aで結合され、外周部側が太幅の接合部38B
で結合されている。
【0070】この表示板38は、カートリッジ14内に
現像処理の終了したフィルムFIを収容しているときに
は、接合部38A側を切り離し、表示板38をノッチ孔
36内へ押し込み折り曲げるようになっている。これに
よって、カートリッジ14内のフィルムFIが現像の終
了したものであるか、現像処理前のものであるかをケー
シング20の外から判断できるようにしている。
【0071】また、側壁26には、スプール軸16の周
囲に表示孔40A、40B、40C、40Dが等間隔で
穿設されている(以下総称するときには「表示孔40」
と言う)。これらの表示孔40は、カートリッジ14に
収容しているフィルムFIがいずれの状態であるかを表
示するのに用いられる。例えば、丸孔の表示孔40A
は、未露光、半円状の表示孔40Bは一部露光済、X状
の表示孔40Cは露光済で未現像、矩形状の表示孔40
Dは現像済であることを示す。これによって、カートリ
ッジ14内に収容しているフィルムFIが何れの露光状
態又は処理状態にあるかを判断することができるように
なっている。
【0072】一方、図3(A)及び図3(B)には、ケ
ーシング20内に配置しているスプール軸16を示して
いる。このスプール軸16は、軸方向(図3(A)の紙
面左右方向)の中間部がフィルムFIを巻き取る巻取部
42であり、この巻取部42の両側には、フランジ部4
4が設けられている。
【0073】図3(A)に示すように、フランジ部44
には、弾性変形可能な薄肉の樹脂で形成された可撓性フ
ランジ72が取り付けられている。
【0074】また、スプール軸16には、ケーシング2
0の側壁26側の端部に小径のリング48が取り付けら
れている。図1(C)及び図3(B)にも示すように、
このリング48には、半径方向の外方に所定幅で突出す
る白色板50が一体的に設けられている。図1(C)に
示されるように、この白色板50は、スプール軸16を
中心にした回転位置によって何れかの表示孔40と重な
って、重なった表示孔40内に白色部分を露出する。こ
の白色板50の露出位置によって前記したカートリッジ
14内のフィルムFIの処理状態を明示している。
【0075】図2に示すように、リング48には歯車部
48Aが形成されており、ドア30が閉められるとカバ
ー18Bに取り付けられたスプールロック76が歯車部
48Aに噛み合い、所定以下のトルクでは回転しないよ
うになっている。一方、ドア30が開けられるとスプー
ルロック76が歯車部48Aから離れ、スプール軸16
はスムーズに回転できるようになっている。
【0076】図3(A)及び図3(B)に示されるよう
に、スプール軸16の巻取部42には、軸線方向に沿っ
た切り欠き部52が形成されており、巻取部42は、こ
の切り欠き部52によって太幅の巻取部本体42Bと細
幅の係合部42Aに分割されている。また、係合部42
Aには、軸線方向の中間部で分割されてそれぞれの先端
が巻取部本体42Bへ向けて切り欠き部52の開口幅を
狭める方向に突出した押さえ部54が形成されている。
【0077】一方、巻取部本体42Bには、押さえ部5
4の軸線方向に沿った外側に、切り欠き部52の開口幅
を狭める方向に突出した突起部56が対で形成されてい
る。この突起部56は、スプール軸の軸線方向に沿って
見たときに前記した押さえ部54と重なり合うようにな
っている。
【0078】図1(B)及び図2に示すように、ケーシ
ング20の外周面には、ラベル78が貼り付けられてい
る。図1(B)に示すように、ラベル78には、カート
リッジ14を識別するためのカートリッジID(識別番
号)、フィルム種、撮影枚数(コマ数)情報等の各種情
報の含まれたバーコード80がカバー18B側に2段印
刷されている。
【0079】図4に示すように、フィルムFIのトレー
ラー側の端部FTには、幅方向の中央部にフィルムFI
をスプール軸16へ係止するときに用いられるアタッチ
プレートの爪部(図示せず)を引っ掛けるための長孔5
8が穿設されている。
【0080】この長孔58の幅方向の両側には、係合孔
60が穿設されている。この係合孔60は、フィルムF
Iのトレーラー側の端部FTをスプール軸16の切り欠
き部52へ挿入したときに、図3(A),(B)に示す
ように、前記した突起部56がそれぞれ入り込むように
なっている。また、このときフィルムFIの係合孔60
の間は押さえ部54が当接して、突起部56の抜け止め
の役目をしてフィルムFIのトレーラー側の端部FTを
スプール軸16に係合させるようになっている。
【0081】なお、図3(B)に示されるように、突起
部56の先端56Aは、フィルムFIの引出し方向(矢
印R方向)と反対方向に突出した形状となってフィルム
FIの抜け防止が施されている。
【0082】フィルムFIは、トレーラー側の端部FT
が前記したようにスプール軸16に係合した状態でスプ
ール軸16に巻き取られてカートリッジ14内に収容さ
れている。
【0083】図1(A),(C)に示すように、カート
リッジ14には、側壁24、26から露出するスプール
軸16の端面にキー孔62が形成されており、このキー
孔62に係合した場合にスプール軸16に回転力を伝達
することができるようになっている。
【0084】なお、図4に示されるように、フィルムF
Iには、画像コマ64の位置を明示するパーフォレーシ
ョン66が所定間隔で幅方向の一端部に形成されてお
り、このパーフォレーション66は、画像の露光やプリ
ント作業を行うときの画像コマ64の位置決めに用いら
れるようになっている。
【0085】また、最終の画像コマ64より端部FT側
には、前記パーフォレーション66と反対側にアラウン
ドパーフォレーション68が穿設されており、この位置
よりもトレーラー側には画像が記録されていないこと、
または画像を記録しないことを明示している。
【0086】また、フィルムFIには、トレーラー側の
端部FTから一定の間隔Tだけ離れた位置にデタッチパ
ーフォレーション70が穿設されており、このデタッチ
パーフォレーション70を検出すればフィルムFIのト
レーラー側の端部FTの位置を正確に判断できるように
している。なお、フィルムFIのトレーラー側の端部F
Tの幅方向の両端は、スプール軸16の切り欠き部52
への挿入を容易にするために傾斜している。
【0087】さらに、このフィルムFIには、透明な磁
気記録層が設けられており、フィルムFIの幅方向の両
端部で、画像コマ64に掛からない領域を磁気トラック
として用いるようになっている。
【0088】ここで、パーフォレーション66の形成さ
れている側には現像所用の磁気トラック80が設けられ
ている。また、パーフォレーション66の形成されてい
る側とは反対側には、カメラ用の磁気トラック82が設
けられている。
【0089】また、端部FT側の画像コマ64のパーフ
ォレーション66よりも端部FT側、及び端部FR側の
画像コマ64のパーフォレーション66よりも端部FR
側には、それぞれフィルムFIを識別するためのフィル
ムIDを記録する磁気トラック88が設けられている。
さらに、これら磁気トラック88の反対側には、バーコ
ード90が設けられている。このバーコード90は、フ
ィルムFIを識別するためのフィルムIDを含むもので
あり、フィルムFIの製造段階で予め潜像として形成さ
れており、現像処理することで顕像化されるものであ
る。なお、フィルムFIのバーコード90は、前述した
カートリッジ14のバーコード80と対応している。
【0090】さらに、フィルムFIには、磁気トラック
82と同じ位置に、バーコード92が記録されている。
このバーコード92は、画像コマ64のコマナンバー、
製造メーカー、フィルム種等を表すものであり、フィル
ムFIの製造段階で予め潜像として形成されており、現
像処理することで顕像化されるものである。 (現像処理装置)図5に示すように、前述したフィルム
FIの現像処理を行う現像処理装置100は、内部を遮
光するための箱状のケーシング102を備えている。ケ
ーシング102の上部には開閉蓋110、表示装置11
2、操作盤114が設けられている。
【0091】ケーシング102の内部には、図6及び図
7に示すように、カートリッジ14を装填するためのス
テーション104が設けられている。
【0092】図6,7に示すように、このステーション
104にはカートリッジ14を装填する凹部116と、
凹部116に挿入されたカートリッジ14を保持する回
転レバー118を備えている。なお回転レバー118は
モータ120によって回転される。
【0093】ステーション104にはカートリッジ14
のバーコード80を読み取るバーコードスキャナー12
1が設けられている。このバーコードスキャナー121
で読み取られたバーコード80の情報は後述する処理液
供給手段の一部を構成する制御装置122に送信され
る。
【0094】ステーション104には、カートリッジ1
4からフィルムFIを出入り可能とするための切欠12
4が形成されている。
【0095】図7に示すように、ステーション104に
は、カートリッジ14のドア30(図7では図示せず)
を開閉するドアドライバ126及びスプール軸16(図
7では図示せず)を回転させるスプールドライバ128
を備えたチャッキング装置130が設けられている。
【0096】ドアドライバ126及びスプールドライバ
128は、各々モータ132及びモータ134によって
回転されるようになっており、軸側面にはキー孔と係合
するキー(突起)が形成されている。モータ132及び
モータ134は、ステーション104に取り付けられた
一対のガイドレール136に沿って移動可能に支持され
たスライド板138に取り付けられている。なお、スラ
イド板138は、スプール軸16の軸方向に沿ってスラ
イドする。
【0097】スライド板138には、ステーション10
4に取り付けられたソレノイド140の可動鉄心140
Aが連結されており、通常は、図7に示すようにドアド
ライバ126及スプールドライバ128が凹部116か
ら所定寸法離れた位置に退避している。
【0098】なお、ソレノイド140が通電されると、
可動鉄心140Aが突出して凹部116の底部に形成さ
れた開口142からドアドライバ126及スプールドラ
イバ128の先端が突出し、ドアドライバ126がドア
シャフト32のキー孔34に、スプールドライバ128
がスプール軸16のキー孔62に係合する。
【0099】なお、ステーション104のソレノイド1
40、モータ120、モータ132、モータ134は制
御装置122によって制御される。
【0100】図6に示すように、ステーション104の
下方即ちカートリッジ14と後述する処理槽300との
間には、フィルムFIを処理槽300内へ搬送する搬送
手段としての一対のガイドローラ250が配置されてい
る。これらのガイドローラ250は、図示しないソレノ
イドの可動鉄心252に連結されており、ソレノイドの
オン又はオフにより可動鉄心252を介して左右方向へ
スライドし、フィルムFIの巻き込み時または引出し時
に退避状態となる。
【0101】ガイドローラ250の下方には現像処理さ
れたフィルムFIを乾燥させる一対のドライヤー254
がフィルムFIの面にそれぞれ対向して配置されてお
り、フィルムFIがカートリッジ14内へ巻き戻される
際に温風が吹きつけられる。
【0102】図8に示すように、ドライヤー254の下
方には合成樹脂等で形成された刀の鞘状を呈した処理槽
300がほぼ鉛直方向に沿って配置されている。なお、
本実施形態の処理槽300の容積は、50ミリリットル
である。
【0103】図10に示すように、処理槽300の内部
の長手方向直角断面形状は矩形(長方形)となってい
る。また,図示しないが、処理槽300の内壁面には処
理槽300の上端と下端との間の適宜部位にフィルムF
Iの幅方向両端部分を挿入時にガイドすると共に、挿入
後に係止する係止部が形成されている。
【0104】ここで、フィルムFIの厚み寸法T1は、
通常時では0.12mm(フィルムの支持体の厚みが
0.1mmで、乳剤層の厚みが0.02mm)で、膨潤
時では最大0.18mmから最小0.13mmの範囲で
ある。また、フィルムFIの幅寸法T2は24mmであ
る。
【0105】一方、処理槽300の幅方向両側(フィル
ムFIの幅方向両端部と対向する部分)の間隔L1は、
フィルムFIの幅寸法T2の寸法よりも長く、25〜2
6mmである。また、処理槽300の内壁面の幅方向中
央部(フィルムFIの画像コマ64と対向する部分)の
間隔L2は、1mmである。
【0106】また、間隔L2において、フィルム乳剤面
FEからこのフィルム乳剤面FEと対向する内壁面まで
の寸法L3と、乳剤面FEと反対側の反対面からこの反
対面と対向する内壁面までの寸法L4とが等しくなって
いる。即ち、処理槽300内のフィルムFIは、間隔L
2において、真中に位置している。
【0107】本実施形態では、処理液が処理槽300内
の断面形状を、フィルムの幅方向がフィルム幅よりも長
く、フィルム厚み方向の寸法を1.0mmとしたので、
以下の試験例(試験例では、3.0mm,1.0mm,
0.5mmとの間の比較である)の如く、処理槽300
内の処理液の流速が速くなる。
【0108】従って、本実施形態によれば、処理液の流
速が速い程尾引きの発生を抑えることができるので、処
理槽300内の処理液が一方向にのみ進み混合されにく
くなり処理液の組成が均一でなくなることによる線状の
処理ムラ(尾引き)の発生を防止することができる。
【0109】なお、図11に示すように、処理槽300
の内部の長手方向直角断面形状を、互いに対向する内壁
面が幅方向両側(フィルムFIの幅方向両端部と対向す
る部分)の間隔が狭く、幅方向中央部(フィルムFIの
画像コマ64と対向する部分)の間隔が広くなるように
湾曲させてもよい。その他の構成は、図10と同様であ
るので、同一符号を付し説明は省略する。
【0110】また、図12に示すように、幅方向両側部
分に溝315を設け、この溝315でフィルムFをガイ
ドするようにしても良い。この場合フィルムFIを開口
から挿入すると、フィルムFIの幅方向両端部分が処理
槽300の内部の幅方向両側部分でガイドされ、フィル
ムFIの幅方向中央部分、即ち画像コマ64と処理槽3
00の内壁面との接触が防止される。
【0111】なお、処理槽300内のフィルムFIの厚
み方向に沿った方向の寸法(厚み)は、フィルムFIの
厚みの20〜200倍とすることが好ましい。20倍未
満では、処理液量が不足する虞れがあり、200倍を越
えると必要以上に処理液を貯留することにより処理槽3
00が大型化してしまう。一方、フィルムFIの幅方向
両端部に対応する部分でフィルムFIの厚みの2〜5倍
とすることが好ましい。その他の構成は、図10と同様
であるので、同一符号を付し説明は省略する。
【0112】さらに、図13に示すように、別の実施形
態(後述する試験例2に対応する)としては、処理槽3
00の内壁面に凹凸301を複数個設けてもよい。これ
らの凹凸301は、略半円状となっており、処理槽30
0の長手方向(処理液の流れ方向)及び短手方向(幅方
向)に亘って等間隔となっている。また、凹凸301
は、その高さT3が1mm、幅T4が2mm、凹凸30
1間の距離(凹凸301の軸心から軸心までの距離)T
5は5mmとなっている。
【0113】単位面積当たりの凹凸301の個数は4/
cm2 で、間隔L2は内壁面の幅方向中央部における凹
凸301の頂部から頂部までの距離である。そして、凹
凸301は、フィルムFIの両面に対向する内壁面の両
面に形成するのが好ましい。
【0114】本実施形態によれば、処理槽300の内壁
面に凹凸301を形成したので、処理液を処理槽300
内に供給した場合に、処理液の流れが乱れ、尾引きが防
止される。
【0115】その他の構成は、図10と同様であるの
で、同一符号を付し説明は省略する。なお、凹凸301
の配置は、図13及び図14に示すものに限定させず、
例えばランダムとしてもよい。
【0116】図8に示すように、処理槽300の上部側
面の一方には槽内と連通している処理液出入口としての
パイプ状の接続部304が設けられており、上部側面の
他方にも同じく槽内と連通している処理液出入口として
のパイプ状の接続部306が設けられている。
【0117】また、処理槽300の下部側面の一方には
槽内と連通している処理液出入口としてのパイプ状の接
続部308が設けられており、下端には槽内と連通して
いる処理液出入口としてのパイプ状の接続部310が設
けられている。
【0118】図6に示すように、処理槽300の上端は
一部が切り欠かれており、この切り欠き部分に形成され
たフィルム挿入口312と対向する位置には密閉装置3
14が設けられている。
【0119】密閉装置314は、フィルム挿入口312
と密着するブロック316を備えている。なお、ブロッ
ク316には、フィルム挿入口312と密着する部分に
ゴム等の弾性体からなる厚肉のパッキン318が貼り付
けられている。
【0120】このブロック316は、ラック320に連
結されており、ラック320と噛み合うピニオン322
をモータ324で回転させることにより、パッキン31
8で処理槽300の開口を閉塞し、これにより槽内を密
閉することができる。
【0121】図8に示すように、現像処理装置100に
は、処理液供給手段の一部を構成する発色現像液の貯留
された発色現像液ストックタンク400、漂白液の貯留
された漂白液ストックタンク402、定着液の貯留され
た定着液ストックタンク404、水洗液の貯留された水
洗液ストックタンク406及び安定液の貯留された安定
液ストックタンク408が設けられている。なお、各タ
ンクの容量は500ミリリットルとなっている。
【0122】ここで、発色現像液は処理液供給手段の一
部を構成する電磁弁410、正逆回転可能なポンプ41
2及び接続部310を介して処理槽300へ、漂白液は
処理液供給手段の一部を構成する電磁弁414,410
及びポンプ412を介して処理槽300へ、定着液は電
磁弁416,414,410、ポンプ412及び接続部
310を介して処理槽300へ、水洗液は電磁弁41
8,416,414,410、ポンプ412及び接続部
310を介して処理槽300へ、安定液は電磁弁42
0,418,416,414,410、ポンプ412及
び接続部310を介して処理槽300へ送液されるよう
になっている。
【0123】なお、電磁弁420は開閉弁であり、電磁
弁410,414,416,418は3方弁である。
【0124】また、処理槽300を通過した発色現像液
は電磁弁422を介して発色現像液ストックタンク40
0へ、処理槽300を通過した漂白液は電磁弁422,
424を介して漂白液ストックタンク402へ、処理槽
300を通過した定着液は電磁弁422,424,42
6を介して定着液ストックタンク404へ、処理槽30
0を通過した水洗液は電磁弁422,424,426,
428を介して水洗液ストックタンク406へ、処理槽
300を通過した安定液は電磁弁422,424,42
6,428,430を介して安定液ストックタンク40
8へと循環する。
【0125】なお、接続部306と電磁弁422との間
には、電磁弁421を介して廃液タンク423が接続さ
れている。また、電磁弁430は開閉弁であり、電磁弁
421,422,424,426,428は3方弁であ
る。
【0126】また、一つの処理液で処理が終了するとポ
ンプ412が逆転し、処理槽300内の処理液が元のス
トックタンクへと戻され、処理槽300内が空になる。
その後、次の処理液を処理槽300内に送液する。
【0127】なお、ここで、処理槽300内での処理液
の流速は、フィルムFIの挿入時の内壁面の断面積即ち
フィルムFIの断面積を内壁面の断面積(間隔L1×L
2)から引いたものを単位時間当たり通過する液量で割
ったものである。そして、この平均流速は、300cm
/sであるが、一般的には150〜12000cm/
s、好ましくは400〜1000cm/sの範囲が選択
される。
【0128】また、接続部304と接続部308は配管
456で連結されており、配管の途中に設けられた正逆
回転可能なポンプ458によって処理槽300内の処理
液を往復循環させる。さらに、本実施形態では、処理液
の往動と復動の間に処理液停止状態(例えば、6秒)が
設定されている。即ち、本実施形態によれば、処理液の
往動と復動の間に処理液停止状態を設定することにより
処理液の流れを積極的に一時停止させて処理液を搬送し
ないので、処理液は慣性力のみにより移動させることよ
り、処理液が適当に拡散して交換される。
【0129】従って、本実施形態によれば、液流の反転
時にしばらくの間駆動力を与えずに処理液を停止させて
いるので、処理槽300の上端又は下端の部位に乱流が
生じ、滞留しがちな箇所にも処理液が回り込むことがで
き、処理液の滞留が防止され、フィルムFIにスジ状の
処理ムラが発生することが防止される。
【0130】これら発色現像液ストックタンク400、
漂白液ストックタンク402、定着液ストックタンク4
04、水洗液ストックタンク406及び安定液ストック
タンク408の構造を説明する。なお、これらのタンク
は全て同一構造であるので、代表して発色現像液ストッ
クタンク400の構造を詳述する。
【0131】図9に示すように、発色現像液ストックタ
ンク400には、発色現像液を加温するヒーター46
0、発色現像液の液温を測定す温度センサー462、処
理槽300の接続部310に通じかつポンプ412を介
し処理槽300へ発色現像液を送液するための配管46
6が挿入されている。
【0132】ヒーター460及び温度センサー462は
制御装置122に連結されており、これによって処理液
の温度が所定温度にコントロールされる。
【0133】発色現像液ストックタンク400の下部に
は、処理槽300の発色現像液を回収するための配管4
68が連結されている。
【0134】発色現像液ストックタンク400には、貯
留した発色現像液を循環させて組成及び温度を均一化す
るための配管470及びポンプ472が取り付けられて
いる。
【0135】発色現像液ストックタンク400は水平方
向断面形状が上下方向に一定であり、貯留された発色現
像液には、発色現像液と外気との接触面積を小さくする
と共に、外気への自然放熱による液温低下を防止するた
めの浮き蓋474が浮かべられている。
【0136】なお、処理液を加温する方法として、図1
0に示すように、循環用の配管470を図示しない鋳込
みヒーターで加熱し、間接的に処理液を加温しても良
い。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0137】装置の初期状態では、ガイドローラ250
同士は離間しており、かつブロック316が処理槽30
0のフィルム挿入口312から離間している。
【0138】先ず、開閉蓋110を開けて未現像のフィ
ルムFIの収納されたカートリッジ14をステーション
104の凹部116に装填し、開閉蓋110を閉める。
【0139】操作盤114のスタートボタンをオンする
と、回転レバー118が回転してカートリッジ14が保
持される。
【0140】次に、チャッキング装置130が作動し、
ドアドライバ126がドアシャフト32のキー孔34
に、スプールドライバ128がスプール軸16のキー孔
62に係合する。
【0141】次に、ドアドライバ126がモータ132
で回転されてドア30が開かれた後、スプールドライバ
128がモータ134で回転されてフィルムFIがカー
トリッジ14の挿通口28から送り出される。
【0142】カートリッジ14からフィルムFIが送り
だされると、ガイドローラ250が回転し、フィルムF
Iは、ガイドローラ250と250との間を通って処理
槽300の中へと挿入される。
【0143】なお、フィルムFIが処理槽300に挿入
し終わると、ブロック316がフィルム挿入口312を
押圧して槽内が密閉される。本実施形態によれば、ブロ
ック316がフィルム挿入口312を押圧して槽内が密
閉するので、処理液の循環等の際にフィルム挿入口31
2から処理液が漏れだすことがなく、かつ処理層300
内の処理液の酸化及び蒸発を抑えることができる。
【0144】次に処理液によるフィルムFIの現像処理
について説明する。処理槽300が密閉されると、ポン
プ412、電磁弁410,414,416,418,4
20,422,424,426,428,430が制御
装置122によって所定の順番で作動し、発色現像液、
漂白液、定着液、水洗液、安定液の順で処理槽300内
が充填され、フィルムFIの現像処理が行われる。
【0145】ここで、一つの処理液でフィルムFIを処
理する場合、ポンプ412を作動させて処理液をストッ
クタンクと処理槽300との間で一方向に循環させる
が、適宜ポンプ412を停止してポンプ458を作動さ
せ、処理槽300内の処理液を逆方向に循環させる。こ
れにより、長尺のフィルムFIを長手方向に渡って安定
して処理できる。
【0146】なお、感材種、処理種によって異なるが通
常のAPSの場合は、フィルムFIの厚み寸法T1は、
発色現像時では0.14mmで、水洗処理時では0.1
5mmとなる。
【0147】また、一つの処理液で処理が終了すると、
ポンプ412によって処理槽300及び配管456内の
処理液が接続部306を介して元のストックタンクへと
戻され、処理槽300及び配管456内が一旦空にな
る。その後、電磁弁が切り換えられ、ポンプ412が作
動して次の処理液が処理槽300内に送液される。
【0148】このようにしてフィルムFIが発色現像
液、漂白液、定着液、水洗液及び安定液によって順に処
理された後、密閉装置314のブロック316がフィル
ム挿入口312から離間する。
【0149】次に、スプールドライバ128が回転され
てフィルムFIがカートリッジ14のスプール軸16に
全て巻き取られるとドア30が閉じられ、ドアドライバ
126及スプールドライバ128がカートリッジ14か
ら離れる。なお、このフィルムFIがカートリッジ14
内へ巻き戻される際に、図6に示すドライヤー254が
フィルムFIの面に温風を吹き付け、フィルムFIを乾
燥させる。
【0150】その後、回転レバー118が回転して凹部
116から退避し、現像済のフィルムFIを収容したカ
ートリッジ14を開閉蓋110を開けて取り出すことが
できるようになる。
【0151】なお、本実施形態においては、フィルムF
IがAPS用のものであるが、本発明のフィルムはこれ
に限定されず、例えば135サイズのフィルム等でも同
様に適用することができる。
【0152】以下に試験例1〜4について説明する。 [試験例1] 1.使用撮影用カラーネガフィルム (1)富士写真フィルム(株)製 nexiaH (2)同 nexiaA 上記2種の感光材料を色温度4800Kで100CMS
の矩形ウェッジ露光を与え(図15参照)、以下に示す
処理工程及び処理液で処理した。
【0153】本発明の処理機としては、図5に記載のも
のに処理液タンクが7個使用できるように改造したもの
を用いた。鞘状の処理槽内の断面形状は長方形であり、
フィルム幅方向の寸法は25mm、フィルム厚み方向の
寸法は表1に示すように3種の異なる寸法の処理槽に変
更して処理を行った。処理液の循環は一方向に固定し、
循環量は4リットル/分になるポンプ能力に設定し、フ
ィルム乳剤面上の処理液の平均流速を表1に示した。
【0154】また、比較処理機としては、富士写真フィ
ルム(株)製自動現像機FNCP−600IIを用い、搬
送速度10m/分で同じ処理工程及び処理液で処理し
た。
【0155】処理工程及び処理液組成を以下に示す。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 発色現像 3分15秒 38℃ 漂 白 3分00秒 38℃ 水 洗 30秒 24℃ 定 着 3分00秒 38℃ 水洗(1) 30秒 24℃ 水洗(2) 30秒 24℃ 安 定 30秒 38℃ 乾 燥 4分20秒 55℃ 次に、処理液の組成を記す。 (発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 30.0 臭化カリウム 1.4 ヨウ化カリウム 1.5mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕− 2−メチルアニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 (漂白液) (単位g) N−(2−カルボキシフェニル)イミノ二酢酸第二鉄五水塩 25.0 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 25.0 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 2.0 マロン酸 7.0 コハク酸 60.0 グルタル酸 15.0 臭化ナトリウム 40.0 硝酸ナトリウム 30.0 水酸化ナトリウム 30.0 ジエタノールアミン 20.0 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化ナトリウムと硝酸にて調整) 4.2 (定着液) (単位g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 6.0 亜硫酸アンモニウム 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(750g/リットル) 270.0ミリリットル 酢酸(90%) 5.0 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水と酢酸にて調整) 6.4 (安定液) (単位g) p−ノニルフェノキシポリグリシドール (グリシドール平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 ヒドロキシ酢酸 0.02 ヒドロキシエチルセルロース(ダイセル化学 HEC SP−2000) 0.1 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.05 水を加えて 1.0リットル pH 8.5 図15に示した処理済み試料のa露光部分とb露光部分
の濃度をX−Rite310TR濃測計を用いて測定
し、a露光部分とb露光部分の濃度差を尾引きとして評
価した。即ち、この濃度差が小さければ、尾引きが抑え
られた良好な写真性能が得られたと言える。測定開口は
直径3mm、ブルーフィルターを使用した。
【0156】上記方法で得られた結果を表1に示す。
【0157】
【表1】
【0158】表1の結果より、本発明の態様によれば尾
引きが抑えられることが判った。 [試験例2]試験例2では、試験例1に記載の2種の感
光材料を、試験例1と同様の処理装置、処理液及び処理
工程で処理を行った。鞘状の処理槽内の断面形状は長方
形であり、フィルム幅方向の寸法は25mm、フィルム
厚み方向の寸法は1mmである。但し、処理槽内の壁面
が、表2に示すように2種の異なる形状(フラット面と
凹凸面)の処理槽に変更して処理を行った。処理槽内壁
面の凹凸面は、図13に示す形状であり、フィルム厚み
方向の寸法は、1mmとした。処理液の循環量は4リッ
トル/分になるポンプ能力に設定し、処理液の循環条件
は下記に示す2条件とした。
【0159】(循環条件A):全処理工程において、送
液方向を一方向に固定して各処理液を循環させながら処
理した。
【0160】(循環条件B):発色現像工程は順方向に
6秒送液後、4秒停止し、次に6秒逆方向に送液し、そ
れ以降は前述と同様に送液と停止を繰り返し循環させ
る。漂白工程以降は一方向に固定して各処理液を循環さ
せながら処理した。
【0161】処理終了後、各試料を試験例1同様の方法
で尾引きの評価を行った。上記方法で得られた結果を表
2に示す。
【0162】
【表2】
【0163】本試験例はいずれも本発明の態様である
が、処理槽内壁を凹凸面に加工及び/又は反転送液と一
時停止の組合せ循環条件を選択することによって、尾引
きの抑制レベルが更に向上することが判った。 [試験例3] 1.使用撮影用カラーネガフィルム (1)富士写真フィルム(株)製 nexiaH (2)同 nexiaA (3)同 nexiaF (4)イーストマン・コダック製 ADVANTiX4
00 (5)同 ADVANTiX200 (6)同 ADVANTiX100 (7)コニカ(株)JX400(以上いすれも商品名) 上記7種の感光材料を試験例1と同様の露光及び処理装
置で、以下に示す処理工程及び処理液で処理した。
【0164】処理終了後、各試料を試験例1と同様の方
法で尾引きの評価を行った。感光材料、処理工程及び処
理液が変更されても、試験例1と同じ効果がみられた。
【0165】処理工程及び処理液組成を以下に示す。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 発色現像 3分 5秒 38℃ 漂 白 50秒 38℃ 定着(1) 50秒 38℃ 定着(2) 50秒 38℃ 水 洗 30秒 38℃ 安定(1) 20秒 38℃ 安定(2) 20秒 38℃ 乾 燥 1分00秒 60℃ 以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 炭酸カリウム 37.5 臭化カリウム 1.4 沃化カリウム 1.3mg ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 2.0 ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 4.5 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 (漂白液) (単位g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム−水塩 118 臭化アンモニウム 80 硝酸アンモニウム 15 コハク酸 40 マレイン酸 33 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニウム水で調整) 4.4 (定着液) (単位g) 亜硫酸アンモニウム 19 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ミリリットル イミダゾール 7 エチレンジアミン四酢酸 15 メタンスルフィン酸アンモニウム 10 メタンチオスルホン酸アンモニウム 4 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水、酢酸で調整) 7.4 (水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロー
ムアンドハース社製アンバーライトIR−120B)
と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライ
トIR−400)を充填した混床式カラムに通水してカ
ルシウム及びマグネシウムイオン濃度を3mg/リット
ル以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリ
ウム20mg/リットルと硫酸ナトリウム150mg/
リットルを添加した。この液のpHは6.5〜7.5の
範囲にあった。 (安定液) (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.10 水を加えて 1.0リットル pH 8.5 [試験例4]試験例1と同様の感光材料及び露光で、以
下に示す処理工程及び処理液で処理した。処理機として
は、試験例1と同様の処理装置に処理液タンクが3個使
用できるように改造したものを用いた。
【0166】処理終了後、各試料を試験例1と同様の方
法で尾引きの評価を行った。処理工程及び処理液が変更
されても、試験例1と同じ効果がみられた。
【0167】処理工程及び処理液組成を以下に示す。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 発色現像 60秒 40℃ 漂白定着 60秒 40℃ 水 洗 20秒 40℃ 乾 燥 40秒 70℃ 以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) 母液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 4.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 3.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 炭酸カリウム 40.0 臭化カリウム 2.0 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.0 ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)ヒドロキシルアミン 13.2 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩 11.0 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 (漂白定着液) 母液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 40.0 2−{〔1−(カルボキシエチル)−カルボキシメチルアミノ〕エチル} −カルボキシメチルアミノ安息香酸第二鉄アンモニウム−水塩 30.0 エチレンジアミン四酢酸 6.0 コハク酸 12.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 270.0 亜硫酸アンモニウム 20.0 パラアミノベンゼンスルフィン酸 5.0 沃化アンモニウム 1.0 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水、硝酸で調整) 6.0 (水洗水)試験例3と同一
【0168】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像処理
装置は上記の構成としたので、処理液の組成が均一でな
くなることによる処理ムラを防止できるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はカートリッジの左側面図であり、
(B)はカートリッジの正面図であり、(C)はカート
リッジの右側面図である。
【図2】カートリッジの分解斜視図である。
【図3】(A)はスプール軸の正面図であり、(B)は
図3(A)に示すスプール軸の3(B)−3(B)線断
面図である。
【図4】フィルムの平面図である。
【図5】現像処理装置の全体斜視図である。
【図6】フィルム挿入機構の側面図である。
【図7】ステーションの断面図である。
【図8】現像処理装置の配管図である。
【図9】ストックタンクの構成図である。
【図10】処理槽の断面図である。
【図11】他の実施形態に係る処理槽の断面図である。
【図12】さらに他の実施形態に係る処理槽の断面図で
ある。
【図13】さらに他の実施形態に係る処理槽の断面図で
ある。
【図14】図13の14−14線の断面図である。
【図15】試験に使用した処理済み試料を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 現像処理装置 122 制御装置(補充液供給手段) 300 処理槽 301 凹凸 304 接続部(処理液出入口) 306 接続部(処理液出入口) 308 接続部(処理液出入口) 310 接続部(処理液出入口) 400 発色現像液ストックタンク(補充液供給手段) 402 漂白液ストックタンク(補充液供給手段) 404 定着液ストックタンク(補充液供給手段) 406 水洗液ストックタンク(補充液供給手段) 408 安定液ストックタンク(補充液供給手段) 442 ポンプ(補充液供給手段) 444 ポンプ(補充液供給手段) 446 ポンプ(補充液供給手段) 448 ポンプ(補充液供給手段) 450 ポンプ(補充液供給手段) FI フィルム FE 乳剤面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液の出入りを行う処理液出入口が長
    手方向両端部に設けられた小容量で単槽の鞘状の処理槽
    と、 前記処理液出入口に連結され前記処理槽内へ処理液を供
    給する処理液供給手段とを有し、 前記処理槽内の断面形状は、フィルムの幅方向がフィル
    ム幅よりも長く、フィルム厚み方向の寸法は0.2〜
    1.0mmであることを特徴とする現像処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液の出入りを行う処理液出入口が長
    手方向両端部に設けられ、断面形状においてフィルム挿
    入時での乳剤面からこの乳剤面と対向する内壁面までの
    寸法を前記乳剤面と反対側の反対面からこの反対面と対
    向する前記内壁面までの寸法より長く、かつ小容量で単
    槽の鞘状の処理槽と、前記処理液出入口に連結され処理
    槽内へ処理液を供給する処理液供給手段とを有する現像
    処理装置に用いられ前記処理槽内で前記フィルムを現像
    処理する現像処理方法であって、 前記乳剤面側の処理液の流速を前記乳剤面と反対側の処
    理液の流速よりも速くすることを特徴とする現像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記フィルムの乳剤面側の処理液の平均
    流速を150〜1200cm/sとすることを特徴とす
    る請求項2に記載の現像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルムが対向する前記処理槽の内
    壁面に凹凸を形成することを特徴とする請求項1に記載
    の現像処理装置。
JP8342070A 1996-12-20 1996-12-20 現像処理装置及び現像処理方法 Pending JPH10186613A (ja)

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