JPH10228021A - スペーサー粒子の載置方法 - Google Patents

スペーサー粒子の載置方法

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JPH10228021A
JPH10228021A JP3209597A JP3209597A JPH10228021A JP H10228021 A JPH10228021 A JP H10228021A JP 3209597 A JP3209597 A JP 3209597A JP 3209597 A JP3209597 A JP 3209597A JP H10228021 A JPH10228021 A JP H10228021A
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JP3209597A
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Michimasa Tamura
美知政 田村
Toshiro Yukinari
俊郎 行成
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Tokuyama Corp
Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Tokuyama Corp
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象面にスペーサー粒子を設けるに際し、該
スペーサー粒子を移動及び凝集することなく所定の位置
に、所定の数のスペーサーを正確性良く載置できる方法
を提供すること。 【解決手段】 液晶表示装置における電極基板面等の対
象面に、極性媒体にスペーサー粒子が分散さされてなる
スペーサー粒子分散液を、印刷孔の少なくとも印刷液流
出側開口部周囲表面に撥水処理が施された印刷版を介し
て印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペーサー粒子の
載置方法に関する。さらに詳しくは、例えば液晶表示装
置における電極基板面等にスペーサー粒子を載置する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子式視覚表示装置の一対の電極基板面
間の間隔を均一に保つ場合等において、該面間にスペー
サー粒子を設けることが行なわれる。例えば、液晶表示
装置は、電極層を備えた電極基板および電極層の上にさ
らに配向膜を備えた電極基板の2枚の間に、液晶とスペ
ーサー粒子が挟まれた構造を持っている。スペーサー粒
子は、2枚の電極基板の間で液晶の配向を可能にするた
めの間隔調整用として使用されている。
【0003】このような場合において、対向させる一方
の側の面に予めスペーサー粒子を載置させておく方法と
しては、現在、スペーサー噴霧法が主流として行なわれ
ている。これには、純水、アルコール等の溶剤にスペー
サー粒子を混ぜ基板上に噴霧するウェット方式と、ウェ
ットの媒体を一切使用せずスペーサー粒子を噴霧するド
ライ方式とがある。
【0004】また、特開平5−303102号公報に
は、スペーサー粒子を紫外線硬化型または熱硬化型樹脂
の媒介に混合し、スクリーン印刷法を用いて、面表面の
任意の位置にスペーサー粒子を載置固定する方法、特開
平3−21921号公報には、印刷孔を形成した印刷版
を介して、有機溶剤にスペーサー粒子が分散さされてな
るスペーサー粒子分散液を基板に定量吐出する方法が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】面間にスペーサー粒子
を設ける上でのポイントは、(1)スペーサー粒子の使
用量は、可能な限り少量とし、その粒子はできるだけ一
つ一つがバラバラの状態となっていること、即ちスペー
サー粒子の凝集体があってはならないこと、(2)スペ
ーサー粒子が面全面に均一に分散していることにある。
従来のスペーサー粒子噴霧方法では全面に均一に分散さ
せることは難しく、特に、プラスチック製のスペーサー
粒子は、粒子が静電気を帯電して凝集状態を形成し易
く、均一な分散はいっそう困難であった。
【0006】スペーサー粒子が凝集状態で分散している
と、面間の間隔が均一に設定できなかったり、液晶表示
装置の場合には、液晶分子の配列を乱したり、さらに
は、電子式視覚表示装置において凝集状のスペーサー粒
子によって、その部分の画面が白くなったりして表示品
質が低下する問題が生じる。また、タッチパネル形式の
表示装置の場合、上記の如く電極基板間の間隔が不均一
になると、表示に際し入力ペン等による外圧が均等に伝
わらず、安定的な信号の入出力が得られなくなったりす
る。これに対して、前記した印刷により対象面にスペー
サー粒子を載置する方法は、スペーサー粒子を均一にバ
ラまくことが可能になり、これにもう一方の面を対向さ
せても面間の間隔はかなり良好な均一性が保たれたもの
となり有用である。
【0007】しかしながら、そのうちの前者の特開平5
−303102号公報に記載された方法は、スクリーン
印刷に際し、スペーサー粒子が媒介である前記樹脂成分
にかなりの拡がりをもって覆われて印刷され、この樹脂
成分がそのまま面表面に残ってしまう問題があった。こ
うした樹脂成分の拡がりは、例えば電子式視覚表示装置
の場合、表示品質を低下させ、液晶表示装置であれば、
配向膜の形成不良や配向不良等も引き起こす。また、ス
ペーサー粒子を覆う樹脂量が不均一になることもあり、
その場合、前記面間の均一性も、いま一歩満足できない
ものとなる。
【0008】また、後者の特開平3−21921号公報
に記載された方法は、印刷液の媒介が有機溶剤であり乾
燥により除去可能なため、上記の様な問題はないもの
の、スペーサー粒子分散液を基板上に定量吐出する際
に、該有機溶剤が印刷版の裏面に廻り込み、その結果、
所定の位置に載置されたスペーサー粒子が移動してしま
い、前記スペーサー粒子同志の凝集が依然ある程度生じ
たり、所望する位置へのスペーサー粒子の載置の正確性
において十分でない問題があった。
【0009】以上の背景から、対象面上にスペーサー粒
子を載置するに際し、該スペーサー粒子を移動および凝
集することなく所定の位置に、所定の数のスペーサーを
正確性良く載置できる方法を開発することが望まれてい
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記技術
課題を解決すべく鋭意研究を行って来た。その結果、極
性媒体にスペーサー粒子が分散されてなるスペーサー粒
子分散液を、印刷孔の孔表面に撥水処理が施された印刷
版を介して印刷することによって上記問題を解決しうる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、本
発明は、極性媒体にスペーサー粒子が分散されてなるス
ペーサー粒子分散液を、印刷孔の少なくとも印刷液流出
側開口部周囲表面に撥水処理が施された印刷版を介して
被印刷面上に印刷した後、極性媒体を蒸発させることを
特徴とするスペーサー粒子の載置方法である。
【0011】本発明において、スペーサー粒子を載置す
る被印刷面は、特に制限されるものではなく如何なる面
であってもよいが、通常は、対向して設けられる2面間
の少なくとも一方の面であるのが一般的である。具体的
には、液晶表示装置や、エレクトロミック表示装置等の
種々の電子式視覚表示装置における、一方の側の電極基
板が挙げられる。特に液晶表示装置における電極基板が
好適な対象となる。なお、スペーサー粒子を載置する面
は、対向して設けられる2面の一方の面でも両方の面で
もよい。液晶表示装置の場合、通常は、いずれか一方の
面上にスペーサー粒子を設け、その後互いの面を対向さ
せるのが一般的である。
【0012】その場合、スペーサー粒子は、電極基板の
配向膜面上に設けるのが一般的であるが、電極基板の電
極層上に先にスペーサー粒子を設け、次いでそれを覆う
形で配向膜を形成させることもできる。さらに、スペー
サー粒子は、電極基板上の光不透過性物質でパターニン
グされた箇所、いわゆるブラックマトリックス上に設
け、表示画素の領域には設けないことが、スペーサー粒
子が画像表示を阻害せず表示品質を良好にする上で好適
である。
【0013】上記電極基板としては、例えばガラス基
板、プラスチック基板、シリコン基板、プラスチックフ
ィルム等の公知の透明な絶縁性基板が有利に使用され
る。電極層も特に制限されない。通常の例では、一対の
電極基板について、一方の基板の電極層として信号線配
線パターンが、他方の基板の電極層として走査線配線パ
ターンがそれぞれ形成されている。
【0014】電極層の材質としては、透明で且つ導電性
を有するものであれば、公知のものが何ら制限なく採用
される。例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO
2、In23等の材質が挙げられる。さらに、上記電極
層の表面に形成する配向層としても公知のものが何ら制
限なく使用される。例えば、ポリイミド樹脂等の耐熱性
樹脂よりなる薄膜の表面をラビング布により配向させた
ものが使用される。
【0015】一方、本発明において極性媒体としては、
スペーサー粒子が不溶性あるいは難溶性である限り、公
知のものが特に制限なく使用される。一般には、誘電率
が10Fm-1以上、好ましくは15Fm-1以上のものが
使用される。また、本発明で使用される極性媒体として
は、印刷中に蒸発が少ないもの、さらに無印圧状態で印
刷版の孔から裏まわりが発生しにくいもの、また印刷版
の孔からスペーサー粒子を面上に載置できるものが好ま
しい。
【0016】具体的に、上記極性媒体としては、室温
(20℃)で液状のものが好ましく、例えば1−オクタ
ノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノ
ール、1−ノナノール、1−デカノール、3,5,5−ト
リメチル−1−ヘキサノール、1−ウンデカノール、1
−ドデカノール、1,2−エタンジオール、1,2−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、2−ブテン−1,
4−ジオール、2−エチル−2,4−ペンタンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリ
ン、1,2,6−ヘキサントリオール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、3−クロロ−1,2−
プロパンジオール等の炭素数が3〜12のモノ−、ジ−
もしくはトリーオールが好ましく用いられる。
【0017】上記極性媒体は、1種類または2種類以上
を混合して使用することも可能である。また、高粘度媒
体と低粘度媒体を混合して、印刷しやすい粘度に調整し
て使用することも可能である。また、上記スペーサー粒
子としては、剛性体の粒子であればその素材は特に制限
されずに使用できる。好適には、ジビニルベンゼンを主
成分とする架橋共重合体粒子、ベンゾグアナミン・メラ
ミン・ホルムアルデヒド縮合物粒子、シリカ粒子、ガラ
ス粒子等が挙げられる。
【0018】これらのスペーサー粒子としては、必ずし
も球体に限らずガラスファイバースペーサー等の柱状体
であってもよいが、好適には長径と短径との比で表わさ
れる真球度が0.9以上の球状粒子であるのが好まし
い。また、粒径としては1〜15ミクロンで、変動率は
5%以下のものを使用するのが好適であるが、印刷版の
孔径仕上がり精度と孔内へのスペーサー粒子詰まりを考
慮すれば、変動率は小さい方が好ましい。
【0019】なお、スペーサー粒子としては、特開平5
−25300号公報、特開平6−172659号公報、
特開平6−172660号公報および特開平6−289
402号公報等に記載されるような表面に熱可塑性樹
脂、好適には融点が250℃以下の熱可塑性樹脂が付着
されたもの、またはコートされたものが好ましい。こう
したスペーサー粒子では、面表面に設けられた後、該熱
可塑性樹脂の融点以上の温度で加熱することによりこの
熱可塑性樹脂を溶融させ上記スペーサー粒子を面表面に
強固に溶着させることが可能になる。
【0020】これらの極性媒体中へのスペーサー粒子の
分散は、スペーサー粒子同志が固まって凝集状態をつく
らないように、できるだけ1つ1つがバラバラの状態と
なるように行われる。スペーサー粒子分散液におけるス
ペーサー粒子の濃度は、極性媒体中の粒子密度や、面上
へのスペーサー散布個数と印刷率、連続印刷していく上
での急激な濃度低下および印刷のし易さ等から、0.1
〜50重量%とするのが好ましい。分散させる手段とし
ては、例えば超音波、ホモゲナイザー、ミキサー、シェ
ーカー等が用いられる。スペーサー粒子は均一に分散さ
れる。
【0021】極性媒体中には、本発明の効果を損なわな
い範囲、好適には10重量%以内の範囲でアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂、
フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を溶解させ、粘度を調
整してもよい。またナフタリン、シュウ酸アンモニウム
等の昇華性を示す粉体を配合し、粘度を調整してもよ
い。
【0022】本発明では、前記したような被印刷面上
に、上記スペーサー粒子分散液を印刷版を介して印刷す
る。その際、使用する印刷版は、該印刷版を貫通して形
成されている印刷孔の少なくとも印刷液流出側開口部周
囲表面に撥水処理が施されているものを使用する。それ
により、印刷を行った際に、スペーサー粒子分散液の極
性媒体が印刷版の裏面に廻り込み、それに同伴してスペ
ーサー粒子が移動することが良好に防止される。そし
て、印刷版を取り除く時も、印刷孔の印刷液流出側開口
部付近にある極性媒体が、開口内壁に撥水層を施してあ
るときには、毛細現象により該開口部側から印刷液流入
側開口部に引きもどされる形になり、上記印刷版の裏面
に廻り込むことが防止される。
【0023】ここで、撥水処理を施す部分は、印刷孔の
少なくとも印刷液流出側開口部周囲表面であり、その一
部であっても全部の面であってもよい。合わせて、開口
内壁も撥水処理するのが最も効果的である。撥水処理方
法としては、公知の方法が何ら制限なく採用され、一般
には、撥水性のある樹脂の層で少なくとも開口部周囲表
面を被覆する方法が好ましい。例えば、撥水処理をしや
すくする為の前処理として、エッチング、化成被膜、ク
ラックメッキ、アルマイト、ブラスト、ワイヤースクラ
ッチ、ペーパー、ヘアーライン、溶射を行なった後、ス
プレー、浸漬、流浸、静電、ロール、カーテン、遠心力
等の方法で撥水処理を行なう。
【0024】撥水性を付与する物質としては、例えばポ
リエチレン、ナイロン、三フッ化樹脂、四フッ化樹脂、
四六フッ化樹脂、シリコン樹脂、パラフィン、フェノー
ル樹脂、プロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸
ビニル−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアルコール等が好ましい。これらの中
でも水との接触角(水と樹脂表面がなす角)が70°を
超える三フッ化樹脂、四フッ化樹脂、四六フッ化樹脂、
ポリプロピレン、ポリエチレンが特に好適である。な
お、撥水処理の程度は、開口部周囲表面の状態によって
も異なるが、形成される撥水層の厚みが0.01〜10
μm、より好適には0.1〜5μmとなる程度が好まし
い。
【0025】使用する印刷版は、ニッケル、コバルト、
クロム、モリブデン、チタン、金、白金、ステンレス鋼
等の金属からなる非弾性体の平板であるのが好適であ
る。これら印刷版には貫通孔からなる多数の印刷孔が設
けられている。印刷孔の数は使用目的に応じて決定され
ればよいが、前記した液晶表示素子のスペーサー粒子散
布のための印刷に使用する場合には、液晶表示素子のブ
ラックマトリックス上にスペーサー粒子を載置すること
が好ましく、したがって、該交点の数またはそれ以上あ
れば十分である。また、該印刷孔の配置は、スペーサー
粒子の散布位置に応じて決定すればよいが、上記したよ
うに、スペーサー粒子は液晶表示素子のブラックマトリ
ックスの交点上に載置することが好ましいから、交点の
配置に応じて印刷孔を穿設することが好ましい。
【0026】印刷孔の断面形状としては、公知の印刷版
に採用されているものが何等制限なく適用できる。特
に、エッチング、レーザー光透過、電鋳、無電解メッキ
等で作成したストレート、テーパー状等の印刷孔は、ス
ペーサー粒子を該印刷孔に1個ずつ配置し易く好適であ
る。
【0027】特に、印刷版は、図1に示すような非弾性
体平板に貫通孔からなる多数の印刷孔が設けられてな
り、該印刷孔は、印刷液流出側開口部近くの孔径が大き
く拡がっており、それにより該開口部に環状凹部が形成
されているものが好ましい。即ち、図1の印刷版におい
て、印刷版本体1には、貫通孔からなる印刷孔2が多数
設けられており、その印刷孔は、印刷液流出側開口部3
近くで孔径が大きく拡がっており、それにより環状凹部
5が形成されている。このような印刷版を用いた場合、
スペーサー粒子分散液は、該印刷版の印刷液流入側開口
部4より印刷孔に入り込んで印刷液流出側開口部3に向
かって流れ、さらに、極性媒体は環状凹部5に入り込
む。そして、ここで、印刷版を取り除くと、環状凹部5
内に入り込んだ極性媒体の上に載った状態でスペーサー
粒子が、被印刷面上に印刷される。つまり、環状凹部5
内に入り込んだ極性媒体により、スペーサー粒子は被印
刷面の所望される印刷箇所上により正確に載置される。
【0028】そして、かかる印刷版を用いた印刷では、
上記印刷孔の少なくとも印刷液流出側開口部周囲表面に
撥水処理が施されて撥水層6が形成されているため、ス
ペーサー粒子分散液の極性媒体はこの凹部5以外にまわ
り込んだり、浸み込んだりすることがなくなる。従っ
て、上記被印刷面に載置されたスペーサー粒子は、その
後移動することもなく、結果として、スペーサー粒子
は、極めて正確性良く載置される。
【0029】また、印刷版を取り除くと時にも、環状凹
部5内にある過剰の極性媒体は、図1の場合には、開口
内壁にも撥水層が施してあることから、毛細現象により
印刷液流出側から印刷液流入側開口部に引きもどされる
形になり、印刷版裏面側へまわり込むことが防止され
る。
【0030】ここで、印刷孔の大きさは、使用するスペ
ーサー粒子の直径を勘案して適宜決定すればよい。本発
明では、特に、この印刷孔が、印刷液流入側開口部4か
ら印刷液流出側開口部3に向けて孔径が小さくなったテ
ーパー状であるものが好ましい。その場合、印刷液流出
側開口側の孔径が最も小さくなった部分の直径は、スペ
ーサー粒子の直径の1.5〜1.8倍、一般には1.5〜
27μmの範囲から選ぶが好ましい。他方、印刷液流入
側開口部の直径は、小さい方の直径の大きさよりも大き
ければよいが、印刷を確実に行うためには、通常、小さ
い方の直径の2〜60倍、一般には3〜1620μmの
範囲であることが好ましい。
【0031】また、印刷液流出側開口部に設けられる環
状凹部5の大きさは、スペーサー粒子の載置に必要な大
きさであればよい。通常、スペーサーの直径の10〜7
0倍、一般には10〜1050μmの範囲から選ばれ
る。また、該凹5の深さもスペーサー粒子の載置に必要
な深さであればよく、通常は、1〜5μmの範囲から選
ばれる。凹部の形状は特に制限されず、本発明の印刷版
の平面に垂直な方向からみたときの形状で、円形、多角
形等の任意の形状であることができる。
【0032】本発明において、こうした印刷版を用いて
実施する印刷の具体的方法は、特に制限されず如何なる
方法で実施してもよい。例えばスクリーン印刷法、
定量吐出印刷法などを挙げることができる。スクリー
ン印刷法は、スペーサー粒子分散液を印刷版上に供給し
た後、該印刷版上をスキージを摺動させて、被印刷面上
に上記スペーサー粒子分散液を印刷する方法であり、具
体的には、印刷パターンを形成したスクリーン印刷版の
孔から、スキージの摺動による加圧(押圧)でスペーサ
ー粒子分散液を押し出す公知のスクリーン印刷方法が制
限なく採用される。スクリーン印刷におけるスキージ圧
は10〜500mPa、スキージ硬度は55〜85゜、
スキージ角度は30〜90゜、摺動速度は1〜500m
m/秒とするのが好適である。
【0033】また、定量吐出印刷法は、上記スペーサ
ー粒子分散液の押し出しを、容器からのスペーサー粒子
分散液の定量的な突出圧力で行う特開平3−21921
号公報に開示されるような方法である。
【0034】本発明において、印刷後、極性媒体を蒸発
させる方法としては、特に制限されるものではないが、
具体的には乾燥炉(クリーン)オーブンホットプ
レート遠赤外線放射方式減圧乾燥方式のいずれかの
方法で行なうのが好ましい。蒸発条件の温度と時間につ
いては、使用する極性媒体とスペーサー粒子の種類や面
上の状態から適宜決める必要がある。また、いずれの場
合も装置および装置内からのゴミの発生による、面上へ
のゴミの付着がないように注意しなければならない。
【0035】なお、スペーサー粒子として、その表面に
熱可塑性樹脂を有するもの、またはコートしたものを使
用した場合には、極性媒体を蒸発させた後或いは蒸発さ
せながら、スペーサー粒子表面の樹脂を溶融させてスペ
ーサー粒子と被印刷面とを固着させるのが好適である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明により理解されるように、本
発明の方法を採用することによって、被印刷面上の所望
する位置にスペーサー粒子を、凝集を生じさせることな
く極めて正確性良く載置することができる。その結果、
得られた面ともう一方の対向面を対向させた場合、両面
の面間の間隔は均一になり、電子式視覚表示装置であれ
ば表示品質が一層向上する。例えば、液晶表示装置の場
合、電極基板間に注入される液晶分子の配列が乱れるこ
となく表示品質が良くなり、鮮明な映像が得られるよう
になる。
【0037】
【実施例】以下に本発明を詳細に説明するために実施例
および比較例を示すが、本発明は、これら実施例に限定
されるものではない。なお、実施例および比較例におい
ての試験結果は、下記の方法に従って測定した値であ
る。 ・電極基板上へのスペーサー粒子印刷率およびスペーサ
ー粒子定位置印刷率 スペーサー粒子分散液を印刷した電極基板上を顕微鏡に
て観察した。そして、ブラックマトリックス上に存在す
る各印刷点のうち任意の2500ヶ所を決め、そのうち
の各印刷点近傍にスペーサー粒子が一個印刷されている
数を数え、その全印刷点に対する割合をスペーサー粒子
印刷率として求めた。また、そのうち、ブラックマトリ
ックス上に正確にスペーサー粒子が載置されている点の
数を数え、その全印刷点に対する割合をスペーサー粒子
定位置印刷率として求めた。
【0038】実施例1 ガラス基板上に二酸化ケイ素の薄膜(厚み1000±2
00オングストローム)を積層し、さらにその上に厚さ
1000オングストロームのクロム(Cr)蒸着膜を形
成し、公知のホトリソグラフィ法により、巾20μmで
長さ100μm各のブラックマトリックス線を作成し
た。さらにその上に、インジウム−スズ酸化物よりなる
透明電極(厚み300±150オングストローム)と、
ポリイミド樹脂を塗布し、焼成・硬化させて配向膜を形
成し、配向膜にラビング処理を施して電極基板を作成し
た。一方、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールにス
ペーサー粒子として直径9μmの真球プラスチックを2
5重量%になるように配合し、超音波で均一に分散させ
てスペーサー粒子分散液を調製した。得られたスペーサ
ー粒子分散液を前記電極基板にスクリーン印刷した。印
刷版としては、図1の断面図に示すものを使用した。
【0039】即ち、この印刷版は、ニッケル製であり、
330mm×220mm×20μmであった。また、多
数の貫通孔からなる印刷孔2が、上記電極基板のブラッ
クマトリックス線上に対向して穿設されており、その形
状は、印刷液流入側開口部4から印刷液流出側開口部3
に向けて孔径が小さくなっているテーパー状であった。
そして、印刷液流入側開口部4の直径は50μmであ
り、孔径が最も小さくなった部分の直径は、15μmで
あり、該印刷液流出側開口部4には直径45μm、深さ
2μmの大きさで環状凹部5が形成されていた。そうし
て、この印刷孔の開口内壁および開口部周囲表面には、
1μmの厚みで四六フッ化樹脂(水との接触角115
゜)が撥水層6として形成されたものであった。また、
スクリーン印刷におけるスキージ圧は2kg/cm2
スキージ硬度は70゜、摺動速度は300mm/秒であ
った。その後、印刷版を取り除き、スペーサー粒子分散
液がスクリーン印刷された電極基板をホットプレート上
に置き、上記極性媒体を完全に蒸発させ、スペーサー粒
子が載置された電極基板を得た。以上の印刷後、電極基
板を顕微鏡で観察し、電極基板上へのスペーサー粒子印
刷率と電極基板上へのスペーサー粒子定位置印刷率を測
定し表1に示した。
【0040】実施例2 実施例1において、スペーサー粒子分散液の極性媒体と
して1,3−ブタンジオールを使用した以外は、実施例
1と同様に行なって、スペーサー粒子が載置された電極
基板を得た。その測定結果を表1に示した。
【0041】比較例1 実施例1において、印刷版として印刷孔の孔表面を撥水
処理しなかった印刷版を使用した以外は、実施例1と同
様に行なって、スペーサー粒子が載置された電極基板を
得た。その測定結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で好適に使用される印刷版の断
面図である。
【符号の説明】
1 印刷版本体 2 印刷孔 3 印刷孔の流出側開口部 4 印刷孔の流入側開口部 5 環状凹部 6 撥水層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性媒体にスペーサー粒子が分散されて
    なるスペーサー粒子分散液を、印刷孔の少なくとも印刷
    液流出側開口部周囲表面に撥水処理が施された印刷版を
    介して被印刷面上に印刷した後、極性媒体を蒸発させる
    ことを特徴とするスペーサー粒子の載置方法。
  2. 【請求項2】 被印刷面が、液晶表示装置における電極
    基板面である請求項1記載のスペーサー粒子の載置方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265492A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Dainippon Printing Co Ltd 無機el表示装置用カラーフィルタおよびその製造方法
KR100968730B1 (ko) * 2001-10-09 2010-07-08 나가세 상교오 가부시키가이샤 스페이서 산포 방법 및 장치
JP2011180624A (ja) * 2005-07-12 2011-09-15 Sekisui Chem Co Ltd 液晶表示装置の製造方法、液晶表示装置及びスペーサ粒子分散液

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