JPH10237172A - ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法

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JPH10237172A
JPH10237172A JP5544597A JP5544597A JPH10237172A JP H10237172 A JPH10237172 A JP H10237172A JP 5544597 A JP5544597 A JP 5544597A JP 5544597 A JP5544597 A JP 5544597A JP H10237172 A JPH10237172 A JP H10237172A
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JP
Japan
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polyphenylene ether
diaminopropane
compound
producing
polymerization
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JP5544597A
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Inventor
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
Akira Mitsui
昭 三井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェノール性化合物を酸化重合させるポリフ
ェニレンエーテルの製造において、高活性な触媒を用い
ることで製造方法が簡略であり低コストな製造方法を提
供する。 【解決手段】 (イ)銅化合物、(ロ)下記一般式
(1)で表されるジアミノプロパン類、(ハ)酸または
塩類からなる触媒を用いるポリフェニレンエーテルの製
造方法。 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は有機化合物または無機化合
物の置換基を表す。ただし、水素は除く。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性が改良された、
高活性な銅触媒によるポリフェニレンエーテルの新規な
製造方法に関するものである。更に詳しくは銅化合物
と、下記一般式(1)で表わされる構造を有するジアミ
ノプロパンと、酸または塩類からなる、フェノール性化
合物の酸化重合に対し活性が改良された高活性な触媒を
用いるポリフェニレンエーテルの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【化2】
【0003】
【従来の技術】フェノール性化合物を酸化重合させるこ
とでポリフェニレンエーテルを製造する際に用いられる
重合触媒としては、特公昭36−18692号公報での
提案以来、銅化合物と各種アミンとの組み合わせた触媒
が多数提案されてきた。即ち、銅化合物の種類及びこれ
と共働するハロゲン化物についての提案、またアミンに
関しても1級アミンか2級アミンか3級アミンかという
選択や、モノアミンかジアミンかポリアミンか等の種々
の提案がなされてきている。
【0004】例えば、古くはUSP3306875号、
同3344116号、同3432466号等の明細書に
銅化合物とN,N,N’,N’−テトラメチル−1,4
−ブタンジアミン等のテトラアルキルタイプのジアミン
の触媒系を用いる方法が、そして特公昭52−1707
5号及び、特公昭52−17076号の公報には銅化合
物とテトラアルキルタイプのジアミン及びヨウ素化合物
との組み合わせが開示されている。しかし、これらの触
媒は触媒活性の面でいずれも充分とはいえなかった。
【0005】また、特公昭59−53012号公報では
銅化合物とN,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミン
及びN−メチルピロリジン等の3級アミンの組み合わせ
が比較的活性が高いとされている。しかし、この触媒系
を用いて製造した重合体は色が悪い上に、ゴム変性ポリ
スチレンの様なスチレン系樹脂との組成物の耐衝撃性が
低く、耐熱安定性も悪いため実用的でないという問題点
があった。
【0006】そのため、特公昭59−23332号公報
では前記触媒系にN−ジ−n−ブチルアミン等の2級モ
ノアミンを組み合わせることによって初めて実用的な触
媒とすることに成功したのである。更にこの触媒系にお
いて臭化物イオンの量を原料フェノール性化合物に対す
るモル比で1:35以上とする製造法(特開昭59−7
4124号公報)、銅化合物として第1銅塩と第2銅塩
との混合物を用いることを特徴とする方法(特開昭59
−131627号公報)及び2級モノアミンとしてジメ
チルアミンを用いる触媒系(特公昭60−54327号
公報)等も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれら従
来公知の触媒は、いずれも重合活性の面ではまだまだ不
充分であり、更なる改善が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】我々は先に特開昭64−
33131号公報において、銅化合物と2級脂肪族アミ
ン又は2級脂肪族アミンと特殊な構造を持つアニリン類
とN,N,N’,N’−テトラメチル1,3−ジアミノ
(置換または非置換)プロパン及び臭素化合物もしくは
塩素化合物からなる触媒を用いることにより高重合活性
で且つ得られるポリフェニレンエーテルの品質、特に色
調及びゴム補強ポリスチレン等を配合して組成物にした
時のアイゾット衝撃の強さが顕著に良好になることを開
示している。
【0009】我々は該触媒を改善し、より高活性な触媒
を供するため検討を進めた結果、驚くべきことにN,
N,N’,N’−テトラメチル1,3−ジアミノプロパ
ンの代わりに、下記一般式(1)に示す様な部位に置換
基を持つ1,3−ジアミノプロパンを用いた触媒が非常
に高重合活性であることを見出し本発明に至った。
【0010】
【化3】
【0011】即ち本発明はフェノール類を酸化重合させ
ることによるポリフェニレンエーテルの製造において、
銅化合物と、下記一般式(1)に示す部位に置換基を持
つ1,3−ジアミノプロパンと、酸または塩類からな
る、フェノール性化合物の酸化重合に対し活性が改良さ
れた高活性な触媒を用いることを特徴とするポリフェニ
レンエーテルの製造方法である。
【0012】
【化4】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は有機化合物または無機化合
物の置換基を表す。ただし、水素は除く。)
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて用いる銅化合物は第一銅塩、第二銅塩及びこれら
の混合物である。第一銅または第二銅の化合物はどんな
ものでも使用し得るが、経済性及び化合物の入手しやす
さの点から可溶性銅塩が好ましい。また通常は不溶性の
塩(第一銅、第二銅)の化合物でも使用しうる。
【0014】本発明の触媒成分として使用できる第二銅
化合物としては、例えば塩化第二銅、臭化第二銅、硫酸
第二銅、硝酸第二銅、酢酸第二銅、アジ化第二銅、トル
イル酸第二銅等を例示することができるが、これらの例
には限定されない。また使用できる第一銅化合物として
は、例えば塩化第一銅、臭化第一銅、硫酸第一銅、硝酸
第一銅、酢酸第一銅、アジ化第一銅、トルイル酸第一銅
等を例示することができるがこれらの例には限定されな
い。これらの中で好ましい第一銅及び第二銅化合物は塩
化第一銅、塩化第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅であ
る。またこれらの銅塩は酸化物、炭酸塩、水酸化物等と
対応するハロゲンまたは酸から使用時に合成しても良
い。
【0015】銅化合物の使用量は特に限定されないが、
フェノール性化合物100モルに対して銅として0.0
02モルから0.5モル、好ましくは0.005モルか
ら0.1モルの範囲で適宜使用し得る。このことは銅の
使用量がモノマーに対して極めて低濃度で使用できるこ
とを示すものであり、換言すれば本発明においては単位
銅当たりの活性が極めて高いことを意味している。
【0016】本発明に用いられるジアミノプロパンは、
ジアミンの一方の窒素が第3級アミンで、もう一方の窒
素が第2級アミンの構造を持つ下記一般式(1)で表わ
される1,3−ジアミノプロパンから選ばれた少なくと
も1種の化合物が用いられる。
【0017】
【化5】
【0018】1,3−ジアミノプロパンの窒素の置換基
においては脂肪族炭化水素のみの置換基でも良く芳香族
炭化水素のみの置換基でも良く、脂肪族炭化水素、芳香
族炭化水素の共存型の置換基でも良い。本発明で使用し
うるジアミノプロパン類の例は次のものを含有するがこ
れらの例に限定されない。
【0019】N,N,N’−トリメチル−1,3−ジア
ミノプロパン、N,N,N’−トリエチル−1,3−ジ
アミノプロパン、N,N−ジメチル−N’−エチル−
1,3−ジアミノプロパン、N,N−ジメチル−N’−
プロピル−1,3−ジアミノプロパン、N,N−ジメチ
ル−N’−ブチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N
−ジメチル−N’−フェニル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N−ジエチル−N’−メチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N−ジエチル−N’−エチル−1,3
−ジアミノプロパン、N,N−ジエチル−N’−プロピ
ル−1,3−ジアミノプロパン、N,N−ジエチル−
N’−ブチル−1,3−ジアミノプロパン等のN,N,
N’−トリアルキルジアミノプロパン類、等を挙げるこ
とができる。
【0020】これらのジアミンの内、銅錯体の酸化還元
電位が−50mV以上のものが好ましく、さらに−50
mVから250mVの範囲にあるものがより好ましい。
1,3−ジアミンの量は特に限定されないがフェノール
性化合物100モルに対して0.1から10モル、好ま
しくは1から6モルが用いられる。
【0021】本発明で使用できる酸または塩類は特に限
定はされないが、塩化水素や臭化水素等のハロゲン化水
素、硝酸、硫酸、過塩素酸、テトラフルオロリン酸、ス
ルホン酸類およびこれらの塩類等やこれらの水溶液等の
溶液の使用が挙げられる。これらの酸の内、好適なもの
はハロゲン化水素またはスルホン酸類もしくはこれらの
水溶液である。これらの酸の量は銅1モルに対して好ま
しくは0.5から20モル、さらに好ましくは1から1
0が用いられる。
【0022】触媒の調製法は特に限定されず、使用する
反応溶媒を主体としたものに溶解して行うことができ
る。即ち、例えば水、メタノール、エタノール、ブタノ
ール等のアルコールやアルコール混合溶媒、その他との
混合溶媒を用いて行うことができる。該混合溶媒におい
ては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン等の芳香族炭化水素が共存していても良く、更に
加えてフェノール性化合物の単量体等が混合していても
良い。銅化合物を溶解させること、もしくは調製中に銅
化合物が一部でも溶解することが留意されていれば、当
業者間に通常知られている方法で調製することができ
る。大気下で調製しても良く、調製温度は特に限定され
ない。
【0023】本発明に用いるフェノール性化合物は下記
一般式(2)で表される構造を持つ化合物であり、R4
はアルキル基、置換アルキル基、アラリキル基、置換ア
ラリキル基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ
基、置換アルコキシ基を表し、R5 はR4 に定義された
ものに加え更にハロゲンであっても良く、R6 はR5
定義されたものに加え更に水素であっても良い。
【0024】
【化6】
【0025】このようなものの例としては例えば、2,
6−ジメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェ
ノール、2−メチル−6−エチルフェノール、2,6−
ジエチルフェノール、2−エチル−6−n−プロピルフ
ェノール、2−メチル−6−クロルフェノール、2−メ
チル−6−ブロモフェノール、2−メチル−6−イソプ
ロピルフェノール、2−メチル−6−n−プロピルフェ
ノール、2−エチル−6−ブロモフェノール、2−メチ
ル−6−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−n−プロ
ピルフェノール、2−エチル−6−クロルフェノール、
2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジフェ
ニルフェノール、2,6−ビス−(4−フルオロフェニ
ル)フェノール、2−メチル−6−トリルフェノール、
2,6−ジトリルフェノール等が挙げられる。
【0026】これらのフェノール性化合物はそれぞれ単
独で用いても良いし、2種以上併用しても良い。また少
量のフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p
−クレゾール、2,4−ジメチルフェノール、2−エチ
ルフェノール等を含んでいても実質上差し支えない。こ
れらのフェノール性化合物の中で特に2,6−ジメチル
フェノールが重要である。本発明においてフェノール性
化合物を酸化重合させる際に、フェノール性化合物の溶
媒に対する割合は広い範囲で選ぶことができるが、通常
混合物中のフェノール性化合物濃度は70重量%以下、
好ましくは5〜40重量%、より好ましくは8〜35重
量%の範囲である。
【0027】本発明方法において用いる反応溶媒は被酸
化物であるフェノール性化合物に比較して酸化されにく
く、かつ反応過程の中間に生成すると考えられる各種ラ
ジカルに対して反応性をほとんど有しないものである限
り特に制限はないが、低分子量のフェノール性化合物を
溶解し、触媒混合物の一部または全部を溶解するものが
好ましい。
【0028】このような溶媒の例としては例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族
炭化水素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジク
ロルエタン、トリクロルエタン、クロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン、トリクロルベンゼンの様なハロゲン化炭
化水素、ニトロベンゼンの様なニトロ化合物等を挙げる
ことができ、これらは重合体の良溶媒として使用でき
る。
【0029】また重合体の貧溶媒の例として、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジル
アルコール、シクロヘキサノール等のアルコール類、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、シクロ
ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、酢酸エチル、ギ酸エチル等のエ
ステル類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の
エーテル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメ
チルスルホキシドの様なスルホキシド類、更には水を挙
げることができる。
【0030】これら良溶媒の1種以上、必要であれば更
に貧溶媒の1種以上と混合して使用することができる。
反応溶媒中にメタノール、エタノール等のアルコール類
を含有させることは活性の面から好ましい。
【0031】フェノール性化合物を酸化重合させて得ら
れる重合体であるポリフェニレンエーテルに対する良溶
媒と貧溶媒の比率を選ぶことによって溶液重合法にもな
るし、貧溶媒の比率を大きくすることで反応の進行とと
もに重合体が反応溶媒中に粒子として析出する沈殿重合
法にもなる。
【0032】本発明はバッチ重合法、連続重合法、溶液
重合法、沈殿重合法等の重合方法に適用できる。重合反
応系に界面活性剤、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ
土類金属の水酸化物、アルカリ金属のアルコキサイド、
硫酸マグネシウム、塩化カルシウム等の中性塩、ゼオラ
イト等も添加することができる。
【0033】重合反応温度については、低すぎると反応
が進行しにくく、また高すぎると触媒が失活することも
あるので、0〜80℃、好ましくは10〜70℃の範囲
で行われることが好ましい。本発明の酸化重合における
酸素は純酸素の他、窒素等の不活性ガスと任意の割合で
混合したもの及び空気等が使用できる。反応中の系内圧
力は常圧で充分であるが必要に応じて減圧でも加圧でも
使用できる。本発明には必要に応じ、ジブチルアミン、
N−エチルアニリン等のモノアミンを樹脂の改質の目的
で加える事が可能である。
【0034】重合反応終了後の後処理方法については、
特に制限はない。通常、塩酸や酢酸等の酸、またはエチ
レンジアミン4酢酸(EDTA)及びその塩、ニトリロ
ポリ酢酸及びその塩等を反応液に加えて触媒を失活させ
た後、生成した重合体を分離してメタノール等の該重合
体を溶解しない溶媒で洗浄後、乾燥するという簡単な操
作でポリフェニレンエーテルが回収できる。
【0035】
【発明の実施の形態】次に実施例により本発明の実施の
形態を説明するが、本発明はこれらの例によってなんら
限定されるべきではない。重合活性についてはガスビュ
レットを用いて重合させた時間に対し吸収された酸素量
の微係数を知ることにより重合速度を測定する方法と、
重合体の粘度を測定する方法の2通りがある。なお、重
合速度は重合初期において1分間当たりに吸収された酸
素のモル数(mol酸素/min)で表し、ポリフェニ
レンエーテルの粘度(ηsp/c)は重合体を0.5g
/100mlのクロロホルム溶液とし30℃においてウ
ベローデ粘度計を用いて測定した値である。
【0036】酸化還元電位の測定は以下の方法で測定し
た。塩化第二銅二水和物0.102mmol、HCl
0.734mmol、アミン10.2mmolを含むメ
タノール溶液を全量10gになるようにメタノールを加
えて調製した。これに0.1Mの過塩素酸テトラブチル
アンモニウムを加え溶解した。この溶液のサイクリック
ボルタンメトリーを測定し、酸化波の電位と還元波の電
位の中点を取り酸化還元電位とした。測定機器はBAS
社のBAS100B/W、作用電極にグラッシーカーボ
ン、対電極に白金線、基準電極に銀/塩化銀電極を用
い、100mV/secの速度で電位を変化させた。測
定は窒素雰囲気下、25℃で行った。
【0037】
【実施例】
実施例1 200mlのフラスコ型反応器を用いて、重合速度と一
定時間重合後の到達粘度で触媒活性を調べた。即ち、マ
グネチックスターラーバーの入った200mlの4口フ
ラスコに2,6−ジメチルフェノール4.00g(3
2.7mmol)を加え、更にトルエン16.10g、
n−ブタノール5.37g、メタノール5.37gを加
えて完全に溶解させた。また等圧滴下ロートに塩化第二
銅2水和物0.00279g(0.0164mmol)
と35%濃塩酸0.01229g(HClとして0.1
18mmol)を入れ、更にメタノール1.790gを
加え溶解させた。これに別の容器で調製したN,N−ジ
メチル−N’−エチル−1,3−ジアミノプロパン0.
2131g(1.64mmol)とトルエン5.366
gとn−ブタノール1.790gからなる液を加え良く
混合させた。
【0038】この調製された触媒溶液の入った滴下ロー
トを先の4口フラスコに取り付け、残りの口には冷却
管、温度計、バルブ付き酸素導入管を取り付けた。冷却
管の上部口を酸素吸収量を測定するためのガスビュレッ
ト、マノメーター、バルブ付き酸素排出管につないだ。
酸素を導入管から導入して排出管から系内空気を排除し
つつ系内を酸素置換し、温度管理のできる水浴に漬け
た。酸素導入管のバルブと酸素排出管のバルブを閉鎖し
安定するまで待ち、滴下ロートから触媒溶液を一気にフ
ラスコ内に加え激しく攪拌しながら重合を開始させた。
【0039】混合直後の混合溶液の組成は以下の通りで
ある。即ち、混合物中の2,6−ジメチルフェノールは
10重量%、溶媒重量比はトルエン:n−ブタノール:
メタノール=60:20:20からなる比であり、銅は
2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.05
mol%であり、N,N−ジメチル−N’−エチル−
1,3−ジアミノプロパンは2,6−ジメチルフェノー
ルのモル数に対して5.0mol%であり、HClとし
ては銅のモル数に対して7.2当量である。重合溶液温
度は40℃で管理された。
【0040】重合時間に対する酸素吸収量をガスビュレ
ットで知り、定常状態での重合速度を求めた。重合速度
は0.697mmol酸素/minであった。反応液は
重合中にスラリーとなっていった。重合開始から3時間
後、混合物の5倍容量のメタノールを加え、濾過しメタ
ノールで3回洗浄した。このものを140℃で1時間真
空乾燥させ、ポリフェニレンエーテル粉末を得た。この
ポリフェニレンエーテルのηsp/c=0.58であっ
た。N,N−ジメチル−N’−エチル−1,3−ジアミ
ノプロパンの銅錯体の酸化還元電位は、95mVであっ
た。
【0041】実施例2 実施例1で重合溶媒の一部として用いているメタノール
の代わりにヘキサンを使用して、無水硫酸マグネシウム
を1g添加する以外は実施例1と同様に行った。反応液
は重合中スラリーとなっていった。重合速度は0.75
3mmol酸素/minであった。また得られたポリフ
ェニレンエーテルのηsp/c=0.60であった。
【0042】実施例3 実施例1で重合溶媒としてトルエンのみを用いて、無水
硫酸マグネシウムを添加する以外は実施例1と同様に行
った。即ち、4口フラスコに2,6−ジメチルフェノー
ル4.00g(32.7mmol)を加え、更にトルエ
ン26.83gを加えて完全に溶解させた。また塩化第
二銅2水和物0.00279g(0.0164mmo
l)と35%濃塩酸0.01229g(HClとして
0.118mmol)及びN,N−ジメチル−N’−エ
チル−1,3−ジアミノプロパン0.2131g(1.
64mmol)を加え溶解させた。これに、更にトルエ
ン8.943gを加え良く混合させた後に等圧滴下ロー
トに液を入れた。この後は、実施例1と同様の操作で重
合速度と一定時間重合後の到達粘度で触媒活性を調べ
た。重合溶液温度は40℃で管理された。重合速度は
1.276mmol酸素/minであった。このポリフ
ェニレンエーテルのηsp/c=0.65であった。
【0043】実施例4 実施例1で用いた35%濃塩酸の代わりにp−トルエン
スルホン酸1水和物0.0224g(0.118mmo
l)を使用した以外は実施例1と同様に行った。重合速
度は0.836mmol酸素/minであった。このポ
リフェニレンエーテルのηsp/c=0.69であっ
た。
【0044】比較例1 実施例1で用いたN,N−ジメチル−N’−エチル−
1,3−ジアミノプロパンの代わりにN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパンを0.
2131g(1.64mmol)使用した以外は実施例
1と同様に行った。重合速度は0.296(0.28
8、0.559)mmol酸素/minであった。また
得られたポリフェニレンエーテルのηsp/c=0.5
1であった。N,N,N’,N’−テトラメチル−1,
3−ジアミノプロパンの銅錯体の酸化還元電位は、20
0mVであった。
【0045】比較例2 実施例1で用いたN,N−ジメチル−N’−エチル−
1,3−ジアミノプロパンの代わりにN,N−ジエチル
−1,3−ジアミノプロパンを0.2131g(1.6
4mmol)使用した以外は実施例1と同様に行った。
重合速度は0.177mmol酸素/minであった。
また得られたポリフェニレンエーテルのηsp/c=
(0.51)であった。N,N−ジエチル−1,3−ジ
アミノプロパンの銅錯体の酸化還元電位は、−152m
Vであった。
【0046】
【発明の効果】本発明による方法においては、活性が改
善された極めて高活性な触媒を用いているため、触媒の
使用量が少なくて済み、この為重合体中の触媒残留分の
除去工程において使用される溶剤の量が少なくて済む。
この結果として溶剤の回収コストが低減され、また触媒
除去のための設備も小型化できるなど触媒の除去工程が
大きく簡略化される。更に本発明による方法では活性が
非常に高く高効率の生産性が実現できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒を用いてフェノール性化合物を酸化
    重合させるポリフェニレンエーテルの製造方法におい
    て、(イ)銅化合物、(ロ)下記一般式(1)で表わさ
    れるジアミノプロパン類、及び 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は有機化合物または無機化合
    物の置換基を表す。ただし、水素は除く。) (ハ)酸または塩類からなる触媒を用いることを特徴と
    するポリフェニレンエーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】(ロ)の一般式(1)で表わされるアミン
    のR1 ,R2 ,R3が脂肪族炭化水素のみの置換基、ま
    たは芳香族炭化水素のみの置換基、または脂肪族炭化水
    素と芳香族炭化水素の共存型の置換基であることを特徴
    とする請求項1記載のポリフェニレンエーテルの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 (ロ)の一般式(1)で表わされるアミ
    ンと銅の錯体の酸化還元電位が、−50mVから250
    mVの範囲にあることを特徴とする請求項1又は2記載
    のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  4. 【請求項4】 (ロ)の一般式(1)で表わされるアミ
    ンがN,N−ジメチルN’−メチル1,3−ジアミノプ
    ロパンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  5. 【請求項5】 (ロ)の一般式(1)で表わされるアミ
    ンがN,N−ジメチルN’−エチル1,3−ジアミノプ
    ロパンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  6. 【請求項6】 (ハ)の酸または塩類がハロゲン化合物
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  7. 【請求項7】 (ハ)の酸または塩類がスルホン酸類ま
    たはスルホン酸塩類であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載のポリフェニレンエーテルの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 重合させるフェノール性化合物が2,6
    −ジメチルフェノールであることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載のポリフェニレンエーテルの製造
    方法。
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JP2008127451A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Hitachi Ltd ポリ(フェニレンエーテル)の製造方法およびポリ(フェニレンエーテル)

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