JPH10238558A - クラッチ断接装置 - Google Patents
クラッチ断接装置Info
- Publication number
- JPH10238558A JPH10238558A JP9040853A JP4085397A JPH10238558A JP H10238558 A JPH10238558 A JP H10238558A JP 9040853 A JP9040853 A JP 9040853A JP 4085397 A JP4085397 A JP 4085397A JP H10238558 A JPH10238558 A JP H10238558A
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- JP
- Japan
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- clutch
- reaction force
- time
- accelerator pedal
- air
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- Pending
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 反力解除に伴う時間遅れを解消し、運転状態
に適した最適タイミングで反力解除を開始し、アクセル
ペダルの操作フィーリングを向上する。 【解決手段】 本発明は、変速操作に伴ってクラッチ8
の自動断接を行わせる自動断接手段2,62,67,3
4,42,44,54,69,7,78,72を有した
クラッチ断接装置1において、前記クラッチ8の自動分
断時にアクセルペダル55に戻し側への反力を付与する
反力付与手段2,62,68,51,79,72,95
と、前記反力の付与速度又は解除速度を制御する反力速
度制御手段93,94と、前記反力の付与時間hをエン
ジン回転数及び変速機76のギヤ段に基づいて決定する
反力時間決定手段72,75とを設けたものである。
に適した最適タイミングで反力解除を開始し、アクセル
ペダルの操作フィーリングを向上する。 【解決手段】 本発明は、変速操作に伴ってクラッチ8
の自動断接を行わせる自動断接手段2,62,67,3
4,42,44,54,69,7,78,72を有した
クラッチ断接装置1において、前記クラッチ8の自動分
断時にアクセルペダル55に戻し側への反力を付与する
反力付与手段2,62,68,51,79,72,95
と、前記反力の付与速度又は解除速度を制御する反力速
度制御手段93,94と、前記反力の付与時間hをエン
ジン回転数及び変速機76のギヤ段に基づいて決定する
反力時間決定手段72,75とを設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチ断接装置に
係り、特に車両のクラッチの自動化を図り得るクラッチ
断接装置に関するものである。
係り、特に車両のクラッチの自動化を図り得るクラッチ
断接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、バスやトラック等の大型車両にお
いても変速自動化の要請が高まっている。これらの車両
は一般に車重や積載量が大きく、クラッチ形式として乗
用車に採用されるような流体式トルクコンバータを用い
ると損失大となり燃費の面で不利であるため、このよう
な大型車両においては、特に摩擦クラッチを自動操作に
より断接し、その出力を変速機に送り、この変速機をや
はり自動操作するようにして、変速自動化の達成を図っ
ている。このクラッチの自動操作を行うクラッチ断接装
置としては、空圧の給排により摩擦クラッチの断接操作
を行う倍力装置(クラッチブースタ)を備えたものが一
般的である。
いても変速自動化の要請が高まっている。これらの車両
は一般に車重や積載量が大きく、クラッチ形式として乗
用車に採用されるような流体式トルクコンバータを用い
ると損失大となり燃費の面で不利であるため、このよう
な大型車両においては、特に摩擦クラッチを自動操作に
より断接し、その出力を変速機に送り、この変速機をや
はり自動操作するようにして、変速自動化の達成を図っ
ている。このクラッチの自動操作を行うクラッチ断接装
置としては、空圧の給排により摩擦クラッチの断接操作
を行う倍力装置(クラッチブースタ)を備えたものが一
般的である。
【0003】一方、車両発進時等においてはクラッチの
操作がデリケートとなり、その操作を自動制御で行おう
とすると装置が複雑、高価となってしまうため、この場
合にのみクラッチペダルを用いたマニュアル(手動)操
作を行えるようにして、装置のシンプル化、低価格化を
狙ったものがある(所謂セミオートクラッチシステ
ム)。この場合、クラッチペダルの操作によりマスタシ
リンダから油圧を給排し、この油圧の給排により上記倍
力装置への空圧の給排を行うようにしている。
操作がデリケートとなり、その操作を自動制御で行おう
とすると装置が複雑、高価となってしまうため、この場
合にのみクラッチペダルを用いたマニュアル(手動)操
作を行えるようにして、装置のシンプル化、低価格化を
狙ったものがある(所謂セミオートクラッチシステ
ム)。この場合、クラッチペダルの操作によりマスタシ
リンダから油圧を給排し、この油圧の給排により上記倍
力装置への空圧の給排を行うようにしている。
【0004】ところで、発進時を除く自動変速時、倍力
装置にはクラッチペダルを操作せずとも空圧が給排され
る。また倍力装置は、空圧が供給されると内部のパワー
ピストンを押動させてクラッチを分断方向に操作するよ
うになっている。
装置にはクラッチペダルを操作せずとも空圧が給排され
る。また倍力装置は、空圧が供給されると内部のパワー
ピストンを押動させてクラッチを分断方向に操作するよ
うになっている。
【0005】そして、従来の構成において、マスタシリ
ンダからの油圧を送る通路は、上記パワーピストンの移
動に応じて容積変化する倍力装置の油圧シリンダに連通
しており、クラッチの自動分断制御時、即ちクラッチペ
ダルを操作しないでパワーピストンによりクラッチ分断
制御を行う場合、パワーピストンの押動により油圧ピス
トン(ハイドロリックピストン)が移動すると、油圧通
路内に負圧が発生して気泡が混入し、クラッチの正確な
操作が困難となる虞がある。
ンダからの油圧を送る通路は、上記パワーピストンの移
動に応じて容積変化する倍力装置の油圧シリンダに連通
しており、クラッチの自動分断制御時、即ちクラッチペ
ダルを操作しないでパワーピストンによりクラッチ分断
制御を行う場合、パワーピストンの押動により油圧ピス
トン(ハイドロリックピストン)が移動すると、油圧通
路内に負圧が発生して気泡が混入し、クラッチの正確な
操作が困難となる虞がある。
【0006】このような負圧発生を防止するため、実公
平4-8023号公報等においては、倍力装置の油圧出力部に
マニュアル操作と自動操作とのキャンセル機構を設け、
自動操作時における油圧通路内の容積変化を防止してい
る。しかし、このような倍力装置の構造変更は、小スペ
ースで複雑な構造を採用せざるを得ずコストアップを招
き、信頼性、耐久性にも問題が生じる。
平4-8023号公報等においては、倍力装置の油圧出力部に
マニュアル操作と自動操作とのキャンセル機構を設け、
自動操作時における油圧通路内の容積変化を防止してい
る。しかし、このような倍力装置の構造変更は、小スペ
ースで複雑な構造を採用せざるを得ずコストアップを招
き、信頼性、耐久性にも問題が生じる。
【0007】そこで、本出願人は、倍力装置の構造変更
は行わず、マスタシリンダをクラッチペダルだけでなく
別の駆動手段(空圧又は油圧)によっても作動させるよ
うにし、上記問題点を解決することができるクラッチ断
接装置の提案を先に行った。(特願平7-176353号等)
は行わず、マスタシリンダをクラッチペダルだけでなく
別の駆動手段(空圧又は油圧)によっても作動させるよ
うにし、上記問題点を解決することができるクラッチ断
接装置の提案を先に行った。(特願平7-176353号等)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
クラッチ断接装置においては、特に走行時の自動分断中
にアクセルペダルを踏んでしまうと、エンジンが空ぶか
しとなって騒音、振動等が生じ、乗り心地が悪化する問
題がある。
クラッチ断接装置においては、特に走行時の自動分断中
にアクセルペダルを踏んでしまうと、エンジンが空ぶか
しとなって騒音、振動等が生じ、乗り心地が悪化する問
題がある。
【0009】これを防止すべく、特開昭61-125935 号公
報においては、クラッチ自動分断時にエンジンの燃料制
御を行うようにしている。しかしこれは所謂電子制御エ
ンジンのシステムであり、燃料制御用アクチュエータ
(電子ガバナ)が必要となる事及びクラッチ制御ECU
そのものも、エンジンECUとの通信等複雑となり高価
なものとなってしまう。また電子制御式以外のエンジン
には適用できない欠点もある。
報においては、クラッチ自動分断時にエンジンの燃料制
御を行うようにしている。しかしこれは所謂電子制御エ
ンジンのシステムであり、燃料制御用アクチュエータ
(電子ガバナ)が必要となる事及びクラッチ制御ECU
そのものも、エンジンECUとの通信等複雑となり高価
なものとなってしまう。また電子制御式以外のエンジン
には適用できない欠点もある。
【0010】そこで本出願人は以前、クラッチの自動分
断時に、空圧シリンダ等の反力付与手段によってアクセ
ルペダルに戻し側への反力を付与し、これによりアクセ
ルペダルの踏み込みを禁止し、エンジンの空ぶかしを防
止するものを提案した(特願平7-253773号)。これによ
れば空圧シリンダ等を追加して空圧給排制御を行うだけ
でよいので、エンジン制御が不要となり過大なコストア
ップを免れることができる。
断時に、空圧シリンダ等の反力付与手段によってアクセ
ルペダルに戻し側への反力を付与し、これによりアクセ
ルペダルの踏み込みを禁止し、エンジンの空ぶかしを防
止するものを提案した(特願平7-253773号)。これによ
れば空圧シリンダ等を追加して空圧給排制御を行うだけ
でよいので、エンジン制御が不要となり過大なコストア
ップを免れることができる。
【0011】しかし、ここで提案したものにおいては、
空圧シリンダへの空圧の給排を瞬時に行っているため、
突然反力が感じられて足が突き上げられたり、反力が急
激に抜けるなどして操作フィーリングが悪かった。
空圧シリンダへの空圧の給排を瞬時に行っているため、
突然反力が感じられて足が突き上げられたり、反力が急
激に抜けるなどして操作フィーリングが悪かった。
【0012】また、空圧シリンダに供給される空圧は、
通常の大形車両に搭載されるエアタンクによるものであ
り、その値が必要以上に高いため、空圧シリンダから空
圧がなかなか抜けていかず、反力解除が遅れる問題があ
った。
通常の大形車両に搭載されるエアタンクによるものであ
り、その値が必要以上に高いため、空圧シリンダから空
圧がなかなか抜けていかず、反力解除が遅れる問題があ
った。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、変速操作に伴
ってクラッチの自動断接を行わせる自動断接手段を有し
たクラッチ断接装置において、前記クラッチの自動分断
時にアクセルペダルに戻し側への反力を付与する反力付
与手段と、前記反力の付与速度又は解除速度を制御する
反力速度制御手段と、前記反力の付与時間をエンジン回
転数及び変速機のギヤ段に基づいて決定する反力時間決
定手段とを設けたものである。
ってクラッチの自動断接を行わせる自動断接手段を有し
たクラッチ断接装置において、前記クラッチの自動分断
時にアクセルペダルに戻し側への反力を付与する反力付
与手段と、前記反力の付与速度又は解除速度を制御する
反力速度制御手段と、前記反力の付与時間をエンジン回
転数及び変速機のギヤ段に基づいて決定する反力時間決
定手段とを設けたものである。
【0014】これによれば、反力速度制御手段により、
反力の付与速度又は解除速度を制御できるようになり、
反力の発生度合いを人間の感覚に近付けられ、操作フィ
ーリングを大いに向上できるようになる。また、反力時
間決定手段により、反力の付与時間を車両の運転状態に
合わせて最適に決定でき、これによって反力解除に際し
ての時間遅れを防止し、最適なタイミングで反力解除を
行えるようになる。
反力の付与速度又は解除速度を制御できるようになり、
反力の発生度合いを人間の感覚に近付けられ、操作フィ
ーリングを大いに向上できるようになる。また、反力時
間決定手段により、反力の付与時間を車両の運転状態に
合わせて最適に決定でき、これによって反力解除に際し
ての時間遅れを防止し、最適なタイミングで反力解除を
行えるようになる。
【0015】なお、前記反力時間決定手段が、前記反力
の付与時間をアクセルペダル開度に基づいてさらに決定
するのが好ましい。
の付与時間をアクセルペダル開度に基づいてさらに決定
するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
添付図面に基づいて詳述する。
【0017】図1は、本発明に係るクラッチ断接装置を
示す全体構成図で、クラッチ断接装置1は空圧を供給す
るための空圧供給手段2を有する。空圧供給手段2は、
エンジン91に駆動されて空圧(空気圧)を発生するコ
ンプレッサ3と、コンプレッサ3からの空気を乾燥させ
るエアドライヤ4と、エアドライヤ4から送られてきた
空気を貯留するエアタンク5と、エアタンク5の入口側
に設けられた逆止弁6とから主に構成される。この空圧
供給手段2からの空圧は倍力装置(クラッチブースタ)
7に送られ、倍力装置7はその空圧の供給により摩擦ク
ラッチ8を分断側(左側)Aに操作するようになってい
る。また倍力装置7は、詳しくは後述するが、マスタシ
リンダ10或いはエアマスタシリンダ42から油圧も供
給されるようになっている。
示す全体構成図で、クラッチ断接装置1は空圧を供給す
るための空圧供給手段2を有する。空圧供給手段2は、
エンジン91に駆動されて空圧(空気圧)を発生するコ
ンプレッサ3と、コンプレッサ3からの空気を乾燥させ
るエアドライヤ4と、エアドライヤ4から送られてきた
空気を貯留するエアタンク5と、エアタンク5の入口側
に設けられた逆止弁6とから主に構成される。この空圧
供給手段2からの空圧は倍力装置(クラッチブースタ)
7に送られ、倍力装置7はその空圧の供給により摩擦ク
ラッチ8を分断側(左側)Aに操作するようになってい
る。また倍力装置7は、詳しくは後述するが、マスタシ
リンダ10或いはエアマスタシリンダ42から油圧も供
給されるようになっている。
【0018】図3は倍力装置7の詳細を示す縦断面図で
ある。なおこの倍力装置7は従来同様に構成され、図1
とは左右逆向きに描かれている。図示するように、倍力
装置7は、そのボディ11に接続されたシリンダシェル
12を有し、このシリンダシェル12内にピストンプレ
ート(パワーピストン、倍力ピストン)13が、リター
ンスプリング14により空圧導入側(図中左側)に付勢
されて設けられている。シリンダシェル12の一端には
空圧ニップル15が取り付けられ、この空圧ニップル1
5が空圧導入口を形成してエアタンク5からの空圧を空
圧配管34(図1)から導入する。空圧が導入されると
ピストンプレート13が右側に押動され、こうなるとピ
ストンプレート13はピストンロッド16、ハイドロリ
ックピストン17、さらにはプッシュロッド18を押動
してクラッチレバー8a(図1)を分断側Aに押し、ク
ラッチ8を分断する。
ある。なおこの倍力装置7は従来同様に構成され、図1
とは左右逆向きに描かれている。図示するように、倍力
装置7は、そのボディ11に接続されたシリンダシェル
12を有し、このシリンダシェル12内にピストンプレ
ート(パワーピストン、倍力ピストン)13が、リター
ンスプリング14により空圧導入側(図中左側)に付勢
されて設けられている。シリンダシェル12の一端には
空圧ニップル15が取り付けられ、この空圧ニップル1
5が空圧導入口を形成してエアタンク5からの空圧を空
圧配管34(図1)から導入する。空圧が導入されると
ピストンプレート13が右側に押動され、こうなるとピ
ストンプレート13はピストンロッド16、ハイドロリ
ックピストン17、さらにはプッシュロッド18を押動
してクラッチレバー8a(図1)を分断側Aに押し、ク
ラッチ8を分断する。
【0019】一方、ボディ11内部には、油圧導入口た
る油圧ニップル19に連通する油圧通路20が形成され
る。油圧通路20は、ボディフランジ部11aの一端
(下端)側に形成された孔21、ハイドロリックピスト
ン17を収容するハイドロリックシリンダ(油圧シリン
ダ)22(ボディシリンダ部11bに形成される)、及
びハイドロリックシリンダ22に小孔23aを介して連
通する他端(上端)側の制御孔23によって主に形成さ
れる。油圧ニップル19から油圧配管54(図1)の油
圧が導入されると、油圧は上記通路を通って制御孔23
に到達し、制御ピストン24を制御シリンダ25に沿っ
て右側に押動する。このようにボディフランジ部11a
の上端側には、詳しくは後述するが、倍力装置7への空
圧供給を制御するための制御バルブ部7a(油圧作動
弁)が形成される。
る油圧ニップル19に連通する油圧通路20が形成され
る。油圧通路20は、ボディフランジ部11aの一端
(下端)側に形成された孔21、ハイドロリックピスト
ン17を収容するハイドロリックシリンダ(油圧シリン
ダ)22(ボディシリンダ部11bに形成される)、及
びハイドロリックシリンダ22に小孔23aを介して連
通する他端(上端)側の制御孔23によって主に形成さ
れる。油圧ニップル19から油圧配管54(図1)の油
圧が導入されると、油圧は上記通路を通って制御孔23
に到達し、制御ピストン24を制御シリンダ25に沿っ
て右側に押動する。このようにボディフランジ部11a
の上端側には、詳しくは後述するが、倍力装置7への空
圧供給を制御するための制御バルブ部7a(油圧作動
弁)が形成される。
【0020】制御バルブ部7aは右側に突出する制御ボ
ディ部26によって区画される。制御ボディ部26に
は、前述の制御シリンダ25に同軸に連通するコントロ
ール室27及び空圧ポート28が形成される。コントロ
ール室27には制御ピストン24のコントロール部29
が、空圧ポート28にはポペットバルブ30がそれぞれ
摺動可能に収容される。空圧ポート28にはニップル3
1が取り付けられ、このニップル31には空圧配管67
(図1)が接続されて空圧が常に供給されている。
ディ部26によって区画される。制御ボディ部26に
は、前述の制御シリンダ25に同軸に連通するコントロ
ール室27及び空圧ポート28が形成される。コントロ
ール室27には制御ピストン24のコントロール部29
が、空圧ポート28にはポペットバルブ30がそれぞれ
摺動可能に収容される。空圧ポート28にはニップル3
1が取り付けられ、このニップル31には空圧配管67
(図1)が接続されて空圧が常に供給されている。
【0021】通常、ポペットバルブ30は、空圧とポペ
ットスプリング32とにより左側に付勢されていて、コ
ントロール室27及び空圧ポート28を連通する連通ポ
ート33を閉じている。よってニップル31からの空圧
はポペットバルブ30の位置で遮断される。しかしなが
ら、油圧配管54から油圧が供給されると、制御ピスト
ン24のコントロール部29がポペットバルブ30を右
側に押動して連通ポート33を開く。こうなると、連通
ポート33からコントロール室27に侵入した空圧は、
コントロール室27に連通する空圧配管34(仮想線で
示す)を通じて前述のシリンダシェル12に入り、ピス
トンプレート13の左側の空圧作用面13aに作用して
これを右側に押動し、クラッチ8を分断側に操作する。
ットスプリング32とにより左側に付勢されていて、コ
ントロール室27及び空圧ポート28を連通する連通ポ
ート33を閉じている。よってニップル31からの空圧
はポペットバルブ30の位置で遮断される。しかしなが
ら、油圧配管54から油圧が供給されると、制御ピスト
ン24のコントロール部29がポペットバルブ30を右
側に押動して連通ポート33を開く。こうなると、連通
ポート33からコントロール室27に侵入した空圧は、
コントロール室27に連通する空圧配管34(仮想線で
示す)を通じて前述のシリンダシェル12に入り、ピス
トンプレート13の左側の空圧作用面13aに作用して
これを右側に押動し、クラッチ8を分断側に操作する。
【0022】ここで、倍力装置7は、供給された油圧の
大きさに応じてクラッチ8を所定ストロークだけ操作す
ることができる。即ち、例えば比較的小さい値だけ油圧
が増加された場合、前述の空圧作用によりピストンプレ
ート13が右側に押動され、これに連動してハイドロリ
ックピストン17が所定ストロークだけ右側に押動され
る。すると、油圧通路20の容積が増し制御孔23内の
油圧が下がり、こうなると、制御ピストン24のコント
ロール部29がポペットバルブ30を押し付けつつ、ポ
ペットバルブ30が連通ポート33を閉鎖するバランス
状態が生じ、これによりコントロール室27、空圧配管
34、及びピストンプレート13の空圧作用面13a側
となる空圧導入室12bにて所定の空圧が保持され、ピ
ストンプレート13を所定ストローク位置に保持し、ク
ラッチ8を所定の半クラッチ位置に保持する。
大きさに応じてクラッチ8を所定ストロークだけ操作す
ることができる。即ち、例えば比較的小さい値だけ油圧
が増加された場合、前述の空圧作用によりピストンプレ
ート13が右側に押動され、これに連動してハイドロリ
ックピストン17が所定ストロークだけ右側に押動され
る。すると、油圧通路20の容積が増し制御孔23内の
油圧が下がり、こうなると、制御ピストン24のコント
ロール部29がポペットバルブ30を押し付けつつ、ポ
ペットバルブ30が連通ポート33を閉鎖するバランス
状態が生じ、これによりコントロール室27、空圧配管
34、及びピストンプレート13の空圧作用面13a側
となる空圧導入室12bにて所定の空圧が保持され、ピ
ストンプレート13を所定ストローク位置に保持し、ク
ラッチ8を所定の半クラッチ位置に保持する。
【0023】また、油圧が完全に抜かれると、制御孔2
3内の油圧がさらに下がって、図示の如く制御ピストン
24が最も左側の原位置に戻される。こうなると、コン
トロール部29がポペットバルブ30から離れ、コント
ロール部29の内部に設けられた開放ポート36がコン
トロール室27等と連通するようになる。すると、保持
されていた空圧は、大部分が開放ポート36から大気圧
ポート39を通じ空圧導入室12bと反対側のシリンダ
室12aに導入され、これによりピストンプレート13
を右側に押していた空圧が、今度はリターンスプリング
14と協同してそれを反対側の左側に押し、クラッチ8
を接続側(左側)Bに操作する。そして残りの空圧は、
ブリーザ37を通じ大気開放される。
3内の油圧がさらに下がって、図示の如く制御ピストン
24が最も左側の原位置に戻される。こうなると、コン
トロール部29がポペットバルブ30から離れ、コント
ロール部29の内部に設けられた開放ポート36がコン
トロール室27等と連通するようになる。すると、保持
されていた空圧は、大部分が開放ポート36から大気圧
ポート39を通じ空圧導入室12bと反対側のシリンダ
室12aに導入され、これによりピストンプレート13
を右側に押していた空圧が、今度はリターンスプリング
14と協同してそれを反対側の左側に押し、クラッチ8
を接続側(左側)Bに操作する。そして残りの空圧は、
ブリーザ37を通じ大気開放される。
【0024】なお、倍力装置7において、38はシリン
ダ室12aとハイドロリックシリンダ22とを油密に仕
切るシール部材、40は大気圧ポート、41は緩められ
たときに作動油のエア抜きを行えるブリーダである。
ダ室12aとハイドロリックシリンダ22とを油密に仕
切るシール部材、40は大気圧ポート、41は緩められ
たときに作動油のエア抜きを行えるブリーダである。
【0025】図1に示すように、油圧配管54は、三方
弁たるシャトル弁或いはダブルチェックバルブ(以下D.
C.V という)69に接続され、D.C.V 69からはさらに
二本の油圧配管43,44が延出されて、一方がマスタ
シンダ10に、他方がエアマスタシリンダ42に接続さ
れる。マスタシリンダ10は通常の構造のもので、即
ち、運転手がクラッチペダル9を操作すると、プッシュ
ロッド49を介して内部のピストンが移動し、これによ
り油圧を油圧供給部53から給排するものである。
弁たるシャトル弁或いはダブルチェックバルブ(以下D.
C.V という)69に接続され、D.C.V 69からはさらに
二本の油圧配管43,44が延出されて、一方がマスタ
シンダ10に、他方がエアマスタシリンダ42に接続さ
れる。マスタシリンダ10は通常の構造のもので、即
ち、運転手がクラッチペダル9を操作すると、プッシュ
ロッド49を介して内部のピストンが移動し、これによ
り油圧を油圧供給部53から給排するものである。
【0026】図4は、エアマスタシリンダ42の構成を
示す概略縦断面図である。これは先の倍力装置7と同様
に、空圧配管62から送られてきた空圧で内部の空圧ピ
ストン45を押動させる。そしてこれにより、油圧ピス
トン46を押動して油圧を油圧配管44に供給する。空
圧ピストン45と油圧ピストン46とはリターンスプリ
ング47,48で戻り側に付勢され、空圧ピストン45
の押動側(左側)室内は連通孔50により外部と呼吸さ
れる。
示す概略縦断面図である。これは先の倍力装置7と同様
に、空圧配管62から送られてきた空圧で内部の空圧ピ
ストン45を押動させる。そしてこれにより、油圧ピス
トン46を押動して油圧を油圧配管44に供給する。空
圧ピストン45と油圧ピストン46とはリターンスプリ
ング47,48で戻り側に付勢され、空圧ピストン45
の押動側(左側)室内は連通孔50により外部と呼吸さ
れる。
【0027】図1に示すように、これらマスタシリンダ
10とエアマスタシリンダ42とには、リザーバタンク
58に貯留された作動油が給油配管59a,59bを通
じて適宜補給される。
10とエアマスタシリンダ42とには、リザーバタンク
58に貯留された作動油が給油配管59a,59bを通
じて適宜補給される。
【0028】D.C.V 69は、マスタシリンダ10及びエ
アマスタシリンダ42からの油圧の圧力差を利用して、
油圧経路の切替えを自動的且つ機械的に行うものであ
る。即ち、マスタシリンダ10から油圧が送られれば、
油圧配管43,54を接続し、油圧配管44を遮断す
る。他方、エアマスタシリンダ42から油圧が送られれ
ば、油圧配管44,54を接続し、油圧配管43を遮断
する。こうして、いずれかから油圧が供給されれば、そ
の油圧は倍力装置7に送られて、前述のように倍力装置
7を分断側Aに作動させる。
アマスタシリンダ42からの油圧の圧力差を利用して、
油圧経路の切替えを自動的且つ機械的に行うものであ
る。即ち、マスタシリンダ10から油圧が送られれば、
油圧配管43,54を接続し、油圧配管44を遮断す
る。他方、エアマスタシリンダ42から油圧が送られれ
ば、油圧配管44,54を接続し、油圧配管43を遮断
する。こうして、いずれかから油圧が供給されれば、そ
の油圧は倍力装置7に送られて、前述のように倍力装置
7を分断側Aに作動させる。
【0029】そして、クラッチペダル9を操作してマス
タシリンダ10を作動させればクラッチ8のマニュアル
断接が達成され、一方、エアマスタシリンダ42への空
圧供給を制御すれば、クラッチ8の自動断接が達成され
る訳である。
タシリンダ10を作動させればクラッチ8のマニュアル
断接が達成され、一方、エアマスタシリンダ42への空
圧供給を制御すれば、クラッチ8の自動断接が達成され
る訳である。
【0030】この空圧供給制御は、空圧配管62に設け
られた電磁切替弁78をクラッチ用コントローラ72で
ON/OFF制御することで達成される。切替弁78は、ONの
ときには上流側(エアタンク5側)と下流側(エアマス
タシリンダ42側)とを連通して空圧供給を許容し、OF
F のときには上流側を遮断して下流側を大気開放し、エ
アマスタシリンダ42の空圧を外部に排出するようにな
っている。従って、切替弁78をONとすればエアマスタ
シリンダ42から油圧が供給されてクラッチ8が分断さ
れ、切替弁78をOFF とすればエアマスタシリンダ42
に油圧が戻されてクラッチ8が接続される。
られた電磁切替弁78をクラッチ用コントローラ72で
ON/OFF制御することで達成される。切替弁78は、ONの
ときには上流側(エアタンク5側)と下流側(エアマス
タシリンダ42側)とを連通して空圧供給を許容し、OF
F のときには上流側を遮断して下流側を大気開放し、エ
アマスタシリンダ42の空圧を外部に排出するようにな
っている。従って、切替弁78をONとすればエアマスタ
シリンダ42から油圧が供給されてクラッチ8が分断さ
れ、切替弁78をOFF とすればエアマスタシリンダ42
に油圧が戻されてクラッチ8が接続される。
【0031】このように、マスタシリンダ10、油圧配
管43,54、D.C.V 69、倍力装置7、空圧供給手段
2、及び空圧配管62,67,34は、クラッチペダル
9の操作により、クラッチ8のマニュアル断接を行わせ
るマニュアル断接手段を構成する。
管43,54、D.C.V 69、倍力装置7、空圧供給手段
2、及び空圧配管62,67,34は、クラッチペダル
9の操作により、クラッチ8のマニュアル断接を行わせ
るマニュアル断接手段を構成する。
【0032】一方、空圧供給手段2、空圧配管62,6
7,34、エアマスタシリンダ42、油圧配管44,5
4、D.C.V 69、倍力装置7、切替弁78、及びコント
ローラ72は、後に詳述する変速操作に伴って、クラッ
チ8の自動断接を行わせる自動断接手段を構成する。
7,34、エアマスタシリンダ42、油圧配管44,5
4、D.C.V 69、倍力装置7、切替弁78、及びコント
ローラ72は、後に詳述する変速操作に伴って、クラッ
チ8の自動断接を行わせる自動断接手段を構成する。
【0033】また、図1を参照して、エアタンク5とエ
アマスタシリンダ42とを結ぶ空圧配管62には、その
途中に4つの分岐63,64,65,66が設けられ
る。そのうち上流側から三つ目の分岐65には前述の空
圧配管67が接続される。
アマスタシリンダ42とを結ぶ空圧配管62には、その
途中に4つの分岐63,64,65,66が設けられ
る。そのうち上流側から三つ目の分岐65には前述の空
圧配管67が接続される。
【0034】特に、二つ目の分岐64に接続された空圧
配管68は、その末端がエアシリンダ51に接続されて
いる。このエアシリンダ51は、アクセルペダル55の
押し側ないし裏側に配置されて、そのロッド56をアク
セルペダル55に向けて延出させている。そしてエアシ
リンダ51は、空圧が導入されると、内部のピストン5
2を上方に押動させてアクセルペダル55を戻し側に移
動し、さらにその空圧の保持により、アクセルペダル5
5を完全戻し位置即ちアイドル位置に保持するようにな
っている。即ち、エアシリンダ51は、空圧の導入によ
りアクセルペダル55に戻し側への反力を実質的に付与
するものである。
配管68は、その末端がエアシリンダ51に接続されて
いる。このエアシリンダ51は、アクセルペダル55の
押し側ないし裏側に配置されて、そのロッド56をアク
セルペダル55に向けて延出させている。そしてエアシ
リンダ51は、空圧が導入されると、内部のピストン5
2を上方に押動させてアクセルペダル55を戻し側に移
動し、さらにその空圧の保持により、アクセルペダル5
5を完全戻し位置即ちアイドル位置に保持するようにな
っている。即ち、エアシリンダ51は、空圧の導入によ
りアクセルペダル55に戻し側への反力を実質的に付与
するものである。
【0035】このアクセルペダル55への反力付与の有
無は、空圧配管68に設けられた前記同様の電磁切替弁
79を、コントローラ72でON/OFF制御することにより
切り替えられる。即ち、電磁切替弁79をONとすれば、
エアシリンダ51に空圧が供給されてアクセルペダル5
5に反力が付与され、逆にOFF とすれば、エアシリンダ
51から空圧が排出されてアクセルペダル55がフリー
に移動できるようになる。
無は、空圧配管68に設けられた前記同様の電磁切替弁
79を、コントローラ72でON/OFF制御することにより
切り替えられる。即ち、電磁切替弁79をONとすれば、
エアシリンダ51に空圧が供給されてアクセルペダル5
5に反力が付与され、逆にOFF とすれば、エアシリンダ
51から空圧が排出されてアクセルペダル55がフリー
に移動できるようになる。
【0036】特に、ここでは電磁切替弁79の供給側と
排出側とにそれぞれ絞り93,94が設けられている。
即ち、一方の絞り93は、空圧配管68のうち電磁切替
弁79とエアシリンダ51とを結ぶ部分に設けられ、他
方の絞りは、電磁切替弁79に接続される排気用の空圧
配管95に設けられている。そして排出側の絞り94は
供給側の絞り93より絞り量が大きくされ、これにより
配管95中の通路を配管68中の通路より狭めるように
なっている。なおこれら絞り93,94は電磁切替弁7
9に内蔵することもできる。こうして絞り93,94が
設けられることにより、空圧の移動速度が緩慢となり反
力の付与・解除も比較的緩やかに行われるようになる。
排出側とにそれぞれ絞り93,94が設けられている。
即ち、一方の絞り93は、空圧配管68のうち電磁切替
弁79とエアシリンダ51とを結ぶ部分に設けられ、他
方の絞りは、電磁切替弁79に接続される排気用の空圧
配管95に設けられている。そして排出側の絞り94は
供給側の絞り93より絞り量が大きくされ、これにより
配管95中の通路を配管68中の通路より狭めるように
なっている。なおこれら絞り93,94は電磁切替弁7
9に内蔵することもできる。こうして絞り93,94が
設けられることにより、空圧の移動速度が緩慢となり反
力の付与・解除も比較的緩やかに行われるようになる。
【0037】さらに、空圧配管62において、一つ目の
分岐63は、空圧配管70を介してギヤシフトユニット
(以下G.S.U という)71に接続され、四つ目の分岐6
6は、空圧配管73を介してシフトレバー装置74に接
続される。これらは変速機(トランスミッション)76
の電子制御を実質的に行うためのもので、且つこれらは
トランスミッション用コントローラ75に電気的に接続
される。なおこのトランスミッション用コントローラ7
5は、バスケーブル等を介してクラッチ用コントローラ
72に接続される。これらコントローラ72,75は、
かかる装置1を一括して制御するコントローラを構成す
る。
分岐63は、空圧配管70を介してギヤシフトユニット
(以下G.S.U という)71に接続され、四つ目の分岐6
6は、空圧配管73を介してシフトレバー装置74に接
続される。これらは変速機(トランスミッション)76
の電子制御を実質的に行うためのもので、且つこれらは
トランスミッション用コントローラ75に電気的に接続
される。なおこのトランスミッション用コントローラ7
5は、バスケーブル等を介してクラッチ用コントローラ
72に接続される。これらコントローラ72,75は、
かかる装置1を一括して制御するコントローラを構成す
る。
【0038】G.S.U 71は、変速機76の変速操作をコ
ントローラ75からの制御信号に基づいて実行するアク
チュエータである。その構成は図5に示す通りである。
ントローラ75からの制御信号に基づいて実行するアク
チュエータである。その構成は図5に示す通りである。
【0039】これにおいては、変速機76のシフトロッ
ド76aを、二つのエアシリンダ77a,77bでそれ
ぞれ直交方向に移動し、変速機76の変速即ちギヤ段の
変更を行うようになっている。そしてエアシリンダ77
a,77bは、それぞれに対する電磁切替弁80a,8
0bがON/OFF制御されて、各シフトポジション(R(リ
バース),1(1速),2(2速),…,5(5速),
N1(ニュートラル1),…,N3(ニュートラル
3))に合わせたストローク動作を行う。各シフトポジ
ションを示すためのスイッチが、縦列即ちシフト方向
(例えばR〜1間)に3個、横列即ちセレクト方向(N
1〜N3間)に3個設けられ、これら最少数のスイッチ
のON/OFFの組み合わせで、コントローラ75はシフトロ
ッド76aの位置を確認し、エアシリンダ77a,77
bの次の動作を決定することができる。そして、このG.
S.U 71の作動は、シフトレバー装置74からの出力信
号に基づいて行われる。
ド76aを、二つのエアシリンダ77a,77bでそれ
ぞれ直交方向に移動し、変速機76の変速即ちギヤ段の
変更を行うようになっている。そしてエアシリンダ77
a,77bは、それぞれに対する電磁切替弁80a,8
0bがON/OFF制御されて、各シフトポジション(R(リ
バース),1(1速),2(2速),…,5(5速),
N1(ニュートラル1),…,N3(ニュートラル
3))に合わせたストローク動作を行う。各シフトポジ
ションを示すためのスイッチが、縦列即ちシフト方向
(例えばR〜1間)に3個、横列即ちセレクト方向(N
1〜N3間)に3個設けられ、これら最少数のスイッチ
のON/OFFの組み合わせで、コントローラ75はシフトロ
ッド76aの位置を確認し、エアシリンダ77a,77
bの次の動作を決定することができる。そして、このG.
S.U 71の作動は、シフトレバー装置74からの出力信
号に基づいて行われる。
【0040】図1に示すように、シフトレバー装置74
は、運転手によって手動操作されるシフトレバー81を
有し、シフトレバー81は、図示の如きH形ゲートに沿
って移動することができる。特に右側縦列のHはホール
ド、Upはシフトアップ、Downはシフトダウンを意味し、
例えばHで走行中、シフトレバー81をUpに倒すと、シ
フトレバー装置74からシフトアップ信号がコントロー
ラ75に送られ、コントローラ75は変速機76がシフ
トアップされるようにG.S.U 71を作動させる。そして
シフトレバー装置74の内部には、空圧配管73からの
空気が溜められ、且つスプリングも内蔵されており、こ
れらによってシフトレバー81に対し自然な操作フィー
リングを与えている。通常のマニュアルシフトの場合、
運転手はシフト操作が完了したことをシフトレバーから
の感覚で知ることができるが、この装置74の場合、シ
フトレバー81を操作しても電気スイッチの切替えを行
うのみなのでそのような感覚が得られない。そこで、例
えばHの位置からUpに移動させる際、溜められた空気及
びスプリングを圧縮させて操作フィーリングをやや重く
しておき、その一方でG.S.U 71が変速操作を完了した
ならば、電磁切替弁90をOFF 制御して装置74内の空
気を抜き、シフトレバー81を最後にひと押しさせる。
こうして、運転手は操作フィーリングからシフト完了を
知ることができる。
は、運転手によって手動操作されるシフトレバー81を
有し、シフトレバー81は、図示の如きH形ゲートに沿
って移動することができる。特に右側縦列のHはホール
ド、Upはシフトアップ、Downはシフトダウンを意味し、
例えばHで走行中、シフトレバー81をUpに倒すと、シ
フトレバー装置74からシフトアップ信号がコントロー
ラ75に送られ、コントローラ75は変速機76がシフ
トアップされるようにG.S.U 71を作動させる。そして
シフトレバー装置74の内部には、空圧配管73からの
空気が溜められ、且つスプリングも内蔵されており、こ
れらによってシフトレバー81に対し自然な操作フィー
リングを与えている。通常のマニュアルシフトの場合、
運転手はシフト操作が完了したことをシフトレバーから
の感覚で知ることができるが、この装置74の場合、シ
フトレバー81を操作しても電気スイッチの切替えを行
うのみなのでそのような感覚が得られない。そこで、例
えばHの位置からUpに移動させる際、溜められた空気及
びスプリングを圧縮させて操作フィーリングをやや重く
しておき、その一方でG.S.U 71が変速操作を完了した
ならば、電磁切替弁90をOFF 制御して装置74内の空
気を抜き、シフトレバー81を最後にひと押しさせる。
こうして、運転手は操作フィーリングからシフト完了を
知ることができる。
【0041】他、クラッチ用コントローラ72には、ア
クセルペダル55に設けられたアクセルストロークセン
サ82とアイドルスイッチ83、クラッチ8に設けられ
たクラッチストロークセンサ88、及び倍力装置7の空
圧導入室12bに設けられた圧力スイッチ93等が接続
される。また、トランスミッション用コントローラ75
には、クラッチペダル9に設けられたクラッチペダルス
トロークセンサ89及びペダルスイッチ87、シフトレ
バー装置74に設けられた非常スイッチ84、変速機7
6の出力軸付近に設けられた車速センサ85、及びエア
タンク5に設けられた圧力スイッチ86等が接続され
る。そして、アクセルペダル55は、図示しないワイヤ
ケーブルを介してディーゼルエンジン91の燃料噴射ポ
ンプ92に接続される。
クセルペダル55に設けられたアクセルストロークセン
サ82とアイドルスイッチ83、クラッチ8に設けられ
たクラッチストロークセンサ88、及び倍力装置7の空
圧導入室12bに設けられた圧力スイッチ93等が接続
される。また、トランスミッション用コントローラ75
には、クラッチペダル9に設けられたクラッチペダルス
トロークセンサ89及びペダルスイッチ87、シフトレ
バー装置74に設けられた非常スイッチ84、変速機7
6の出力軸付近に設けられた車速センサ85、及びエア
タンク5に設けられた圧力スイッチ86等が接続され
る。そして、アクセルペダル55は、図示しないワイヤ
ケーブルを介してディーゼルエンジン91の燃料噴射ポ
ンプ92に接続される。
【0042】次に、上記装置の動作説明を行う。
【0043】図2は、コントローラ72,75による制
御ルーチンを示すフローチャートである。先ず、コント
ローラ72,75は、車速センサ85からの出力信号に
基づき車速が0であるか否かを判断する。なおここで車
速が0とは、所定のしきい値を境に車速が極めて低速と
なった状態を含むものとする。そして車速0でない場
合、即ち走行中である場合はYES に進む。次に、運転手
のシフトレバー81の操作によりコントローラ75に変
速信号が入力されたならば、電磁切替弁79をONとして
エアシリンダ51に空圧を供給し、アクセルペダル55
をアイドル位置に保持する。
御ルーチンを示すフローチャートである。先ず、コント
ローラ72,75は、車速センサ85からの出力信号に
基づき車速が0であるか否かを判断する。なおここで車
速が0とは、所定のしきい値を境に車速が極めて低速と
なった状態を含むものとする。そして車速0でない場
合、即ち走行中である場合はYES に進む。次に、運転手
のシフトレバー81の操作によりコントローラ75に変
速信号が入力されたならば、電磁切替弁79をONとして
エアシリンダ51に空圧を供給し、アクセルペダル55
をアイドル位置に保持する。
【0044】ここで、コントローラ72,75は、変速
信号を入力した瞬間、そのときのエンジン回転数を図示
しないクランク角センサ等の出力信号に基づいて読取
り、そのときのアクセルペダル55のペダルストローク
即ちアクセルペダル開度を、アクセルストロークセンサ
82の出力信号に基づいて読取り、そのとき(変速前)
のギヤ段を、G.S.U 71のポジションスイッチの出力信
号に基づいて読取っている。これらの値を基に、コント
ローラ72,75は、詳しくは後述するが、所定の演算
を実行して電磁切替弁79をOFF にするタイミングを決
定する。
信号を入力した瞬間、そのときのエンジン回転数を図示
しないクランク角センサ等の出力信号に基づいて読取
り、そのときのアクセルペダル55のペダルストローク
即ちアクセルペダル開度を、アクセルストロークセンサ
82の出力信号に基づいて読取り、そのとき(変速前)
のギヤ段を、G.S.U 71のポジションスイッチの出力信
号に基づいて読取っている。これらの値を基に、コント
ローラ72,75は、詳しくは後述するが、所定の演算
を実行して電磁切替弁79をOFF にするタイミングを決
定する。
【0045】次に、コントローラ72,75は、電磁切
替弁78をONとしてエアマスタシリンダ42に空圧を供
給し、倍力装置7に油圧を送ってクラッチ8を分断操作
させる。さらにクラッチストロークセンサ88の出力信
号から、クラッチ8が完全に分断されたと判断したら、
G.S.U 71を作動させ、変速機76を変速操作させる。
一方クラッチ8がまだ分断されてないと判断したら、エ
アマスタシリンダ42への空圧供給を続行し、クラッチ
8の分断操作を続行する。次に、G.S.U 71のポジショ
ンスイッチによる出力信号から変速が完了したかどうか
を判断し、未完了ならばNOに進んで変速操作を続行す
る。完了したならばYES に進み、車室内のインジケータ
にギヤ段表示を行う。
替弁78をONとしてエアマスタシリンダ42に空圧を供
給し、倍力装置7に油圧を送ってクラッチ8を分断操作
させる。さらにクラッチストロークセンサ88の出力信
号から、クラッチ8が完全に分断されたと判断したら、
G.S.U 71を作動させ、変速機76を変速操作させる。
一方クラッチ8がまだ分断されてないと判断したら、エ
アマスタシリンダ42への空圧供給を続行し、クラッチ
8の分断操作を続行する。次に、G.S.U 71のポジショ
ンスイッチによる出力信号から変速が完了したかどうか
を判断し、未完了ならばNOに進んで変速操作を続行す
る。完了したならばYES に進み、車室内のインジケータ
にギヤ段表示を行う。
【0046】ここでコントローラ72,75は、詳しく
は後述するが、上述の演算により決定されたタイミング
で、具体的には変速機76の変速が終了してから所定時
間経過後に、電磁切替弁78をOFF とし、エアシリンダ
51からの空圧排出を開始する。
は後述するが、上述の演算により決定されたタイミング
で、具体的には変速機76の変速が終了してから所定時
間経過後に、電磁切替弁78をOFF とし、エアシリンダ
51からの空圧排出を開始する。
【0047】続いてコントローラ72,75は、電磁切
替弁78をOFF としてエアマスタシリンダ42から空圧
を排出し、クラッチ8を接続操作させる。そしてクラッ
チストロークセンサ88の出力信号から、クラッチ8が
完全に接続されたかどうかを判断する。接続されてない
場合は空圧排出を続行する。なおこれと並行して、エア
シリンダ51から徐々に空圧が排出されていくため、ク
ラッチ8の接続度合いに応じたアクセルペダル55の踏
み込みも可能となる。こうしてクラッチ8の接続が終了
すると、走行中のクラッチ分断、変速、クラッチ接続と
いった一連の変速動作が完了する。
替弁78をOFF としてエアマスタシリンダ42から空圧
を排出し、クラッチ8を接続操作させる。そしてクラッ
チストロークセンサ88の出力信号から、クラッチ8が
完全に接続されたかどうかを判断する。接続されてない
場合は空圧排出を続行する。なおこれと並行して、エア
シリンダ51から徐々に空圧が排出されていくため、ク
ラッチ8の接続度合いに応じたアクセルペダル55の踏
み込みも可能となる。こうしてクラッチ8の接続が終了
すると、走行中のクラッチ分断、変速、クラッチ接続と
いった一連の変速動作が完了する。
【0048】一方、最初のステップでコントローラ75
が車速0であると判断した場合、即ち実質上停車である
と判断した場合はNOに進む。そしてこのときは、発進の
ためのニュートラル〜1速又はリバース間の変速制御が
実行され、クラッチ8はクラッチペダル9によるマニュ
アル操作となる。当然ここではアクセルペダル55のロ
ックは行われない。このときの制御は次の通りである。
が車速0であると判断した場合、即ち実質上停車である
と判断した場合はNOに進む。そしてこのときは、発進の
ためのニュートラル〜1速又はリバース間の変速制御が
実行され、クラッチ8はクラッチペダル9によるマニュ
アル操作となる。当然ここではアクセルペダル55のロ
ックは行われない。このときの制御は次の通りである。
【0049】運転手のシフトレバー81の操作によりコ
ントローラ75に変速信号が入力され、クラッチペダル
9の踏み込み操作により、クラッチ8が完全分断された
とクラッチストロークセンサ88から出力されたならば
(つまりこれらの二条件が整ったならば)、先と同様
に、G.S.U 71を作動させて変速機76を変速操作させ
る。そして、次のステップで変速完了か否かを判断し、
未完了ならばNOに進んで変速操作を続行し、完了ならば
YES に進んでギヤ段表示を行う。制御はここで終了し、
あとは運転手がクラッチペダル9を適当なタイミング、
スピードで戻してやれば、クラッチ8が接続されて車両
が発進する。
ントローラ75に変速信号が入力され、クラッチペダル
9の踏み込み操作により、クラッチ8が完全分断された
とクラッチストロークセンサ88から出力されたならば
(つまりこれらの二条件が整ったならば)、先と同様
に、G.S.U 71を作動させて変速機76を変速操作させ
る。そして、次のステップで変速完了か否かを判断し、
未完了ならばNOに進んで変速操作を続行し、完了ならば
YES に進んでギヤ段表示を行う。制御はここで終了し、
あとは運転手がクラッチペダル9を適当なタイミング、
スピードで戻してやれば、クラッチ8が接続されて車両
が発進する。
【0050】なお、上記制御においては、クラッチ8の
接続状態をクラッチストロークセンサ88からの出力信
号に基づき検出したが、これに代わって、或いはこれと
併用して、圧力スイッチ93からの出力信号で検出する
ようにしてもよい。特にこれらの併用により、摩擦クラ
ッチ8に摩耗が生じてクラッチストロークセンサ88の
出力値が変化した場合でも、圧力スイッチ93により倍
力装置7の圧力値ないし加圧状態を検出することで、ク
ラッチ8の断接検知を補償することができる。
接続状態をクラッチストロークセンサ88からの出力信
号に基づき検出したが、これに代わって、或いはこれと
併用して、圧力スイッチ93からの出力信号で検出する
ようにしてもよい。特にこれらの併用により、摩擦クラ
ッチ8に摩耗が生じてクラッチストロークセンサ88の
出力値が変化した場合でも、圧力スイッチ93により倍
力装置7の圧力値ないし加圧状態を検出することで、ク
ラッチ8の断接検知を補償することができる。
【0051】さて、上記構成にあっては、クラッチ8の
自動分断を、マスタシリンダ10とは別のエアマスタシ
リンダ42を作動させることにより行い、これによって
油圧通路内の負圧発生を防止している点に第1の特徴が
ある。
自動分断を、マスタシリンダ10とは別のエアマスタシ
リンダ42を作動させることにより行い、これによって
油圧通路内の負圧発生を防止している点に第1の特徴が
ある。
【0052】即ち、図3を参照して、従来はエアマスタ
シリンダ42がなく、別の空圧配管が倍力装置7の空圧
ニップル15に接続されており、この空圧配管からの空
圧供給制御により、マスタシリンダ10を動作させずピ
ストンプレート13を押動させるようにしていた。しか
しこれだと、ピストンプレート13に連動してハイドロ
リックピストン17が右側に移動することで、作動油が
充填されているハイドロリックシリンダ22の容積が増
し、これにより油圧通路20及び油圧配管54内等(合
わせて油圧通路内という)に負圧が生じて、作動油に気
泡が混入し、クラッチ8の正確なマニュアル操作が困難
となる問題が生じる。
シリンダ42がなく、別の空圧配管が倍力装置7の空圧
ニップル15に接続されており、この空圧配管からの空
圧供給制御により、マスタシリンダ10を動作させずピ
ストンプレート13を押動させるようにしていた。しか
しこれだと、ピストンプレート13に連動してハイドロ
リックピストン17が右側に移動することで、作動油が
充填されているハイドロリックシリンダ22の容積が増
し、これにより油圧通路20及び油圧配管54内等(合
わせて油圧通路内という)に負圧が生じて、作動油に気
泡が混入し、クラッチ8の正確なマニュアル操作が困難
となる問題が生じる。
【0053】そこで本装置1では、クラッチ8の自動分
断操作時に、エアマスタシリンダ42を作動させて油圧
通路内を加圧しつつ倍力装置7への空圧供給を行うよう
にしている。これによって、油圧通路内の負圧化を防止
でき、トラブルを未然に防止することができる。
断操作時に、エアマスタシリンダ42を作動させて油圧
通路内を加圧しつつ倍力装置7への空圧供給を行うよう
にしている。これによって、油圧通路内の負圧化を防止
でき、トラブルを未然に防止することができる。
【0054】次に、上述したように、クラッチ自動分断
中においては、アクセルペダル55に戻し側への反力が
付与され続けるためアクセルペダル55は常にアイドル
位置に保持される。よってこのとき、通常の踏力でアク
セルペダル55を踏んでしまったとしても、アクセルペ
ダル55は動かずエンジン91の空ぶかしは防止され
る。これによって、不意な騒音や振動も発生せず、乗り
心地の安定を保てる。そして、本装置では、アクセルペ
ダル55を単純に機械的に操作するため、従来のような
燃料制御用アクチュエータを必要とせず、構造が簡単で
安価に提供できるメリットがある。
中においては、アクセルペダル55に戻し側への反力が
付与され続けるためアクセルペダル55は常にアイドル
位置に保持される。よってこのとき、通常の踏力でアク
セルペダル55を踏んでしまったとしても、アクセルペ
ダル55は動かずエンジン91の空ぶかしは防止され
る。これによって、不意な騒音や振動も発生せず、乗り
心地の安定を保てる。そして、本装置では、アクセルペ
ダル55を単純に機械的に操作するため、従来のような
燃料制御用アクチュエータを必要とせず、構造が簡単で
安価に提供できるメリットがある。
【0055】ここで、通常の踏力を超えた、エアシリン
ダ51の出力に勝る踏力でアクセルペダル55を踏め
ば、アクセルペダル55の移動は可能である。しかしな
がら、自動変速中に、運転手はクラッチ8が分断される
ことをアクセルペダル55の操作フィーリングの変化に
より、即ち踏み込みフィーリングが重くなることにより
知ることができ、これにより運転手は踏み込みを行わな
いであろう。一方、必要であれば強制的に踏み込むこと
によってエンジン回転数を上げることもできる。
ダ51の出力に勝る踏力でアクセルペダル55を踏め
ば、アクセルペダル55の移動は可能である。しかしな
がら、自動変速中に、運転手はクラッチ8が分断される
ことをアクセルペダル55の操作フィーリングの変化に
より、即ち踏み込みフィーリングが重くなることにより
知ることができ、これにより運転手は踏み込みを行わな
いであろう。一方、必要であれば強制的に踏み込むこと
によってエンジン回転数を上げることもできる。
【0056】このように、上記構成にあっては、空圧供
給手段2、流体圧通路としての空圧配管62,68,9
5、流体圧シリンダとしてのエアシリンダ51、切替弁
79及びコントローラ72,75が、上記自動断接手段
によるクラッチ8の自動分断時に、アクセルペダル55
に戻し側への反力を付与する反力付与手段を構成する。
なおこの構成を概略的に図6に示す。
給手段2、流体圧通路としての空圧配管62,68,9
5、流体圧シリンダとしてのエアシリンダ51、切替弁
79及びコントローラ72,75が、上記自動断接手段
によるクラッチ8の自動分断時に、アクセルペダル55
に戻し側への反力を付与する反力付与手段を構成する。
なおこの構成を概略的に図6に示す。
【0057】ところで、アクセルペダル55への反力の
付与・解除は、前記絞り93,94があることにより従
来より緩慢に行われる。
付与・解除は、前記絞り93,94があることにより従
来より緩慢に行われる。
【0058】即ち、図9には、上記構成による反力付与
・解除の様子がタイムチャートで示されている。ここで
の縦軸にはアクセルペダル55のペダルストロークがと
ってあり、実線では、運転手がアクセルペダル55を通
常の踏力で踏んでいたとした場合のペダルストロークが
示されている。
・解除の様子がタイムチャートで示されている。ここで
の縦軸にはアクセルペダル55のペダルストロークがと
ってあり、実線では、運転手がアクセルペダル55を通
常の踏力で踏んでいたとした場合のペダルストロークが
示されている。
【0059】先ず、運転手がペダルストロークS1 で走
行中、時間T1 でシフトレバー81を操作し変速を開始
したとする。するとシフトレバー装置74から変速信号
が出力され、前述のクラッチ分断、変速、クラッチ接続
という一連の動作が時間T2から時間T3 にかけて行わ
れる。ただし、クラッチ分断前にアクセルペダル55を
戻しておく必要があるので、その変速信号と同時に電磁
切替弁79がONとされ、これによりエアシリンダ51に
は空圧が供給され、アクセルペダル55はアイドル位置
に向けて強制的に戻されることになる。
行中、時間T1 でシフトレバー81を操作し変速を開始
したとする。するとシフトレバー装置74から変速信号
が出力され、前述のクラッチ分断、変速、クラッチ接続
という一連の動作が時間T2から時間T3 にかけて行わ
れる。ただし、クラッチ分断前にアクセルペダル55を
戻しておく必要があるので、その変速信号と同時に電磁
切替弁79がONとされ、これによりエアシリンダ51に
は空圧が供給され、アクセルペダル55はアイドル位置
に向けて強制的に戻されることになる。
【0060】このとき、従来は上述の如き供給側の絞り
93がないため、エアシリンダ51には空圧が瞬時に供
給され、アクセルペダル55も急激に戻されることにな
る。変速開始時、運転手は自らの踏力を緩めて、アクセ
ルペダル55をアイドル位置まで短時間で戻すであろう
が、このタイミングがエアシリンダ51による戻し操作
より遅れれば、エアシリンダ51による急激な反力が運
転手の足に感じられ、足が突き上げられたりして違和感
を感じることとなる。
93がないため、エアシリンダ51には空圧が瞬時に供
給され、アクセルペダル55も急激に戻されることにな
る。変速開始時、運転手は自らの踏力を緩めて、アクセ
ルペダル55をアイドル位置まで短時間で戻すであろう
が、このタイミングがエアシリンダ51による戻し操作
より遅れれば、エアシリンダ51による急激な反力が運
転手の足に感じられ、足が突き上げられたりして違和感
を感じることとなる。
【0061】一方、かかる構成の場合、図7に示すよう
に電磁切替弁79がONとされ、エアシリンダ51に空圧
が供給される際、空圧配管68中の通路が絞り93によ
って絞られているため、空気の移動速度ないし空圧供給
速度は低速となる。これによってエアシリンダ51のピ
ストン52の移動速度(エアシリンダ51の作動速度)
も低速となり、アクセルペダル55がアイドル位置まで
戻される時間が遅延すると共に、エアシリンダ51によ
る反力発生は従来より緩慢に行われることとなる。特
に、かかる構成の場合、その反力上昇特性は図9の如く
非線形となり、上昇初期には反力の高まりが一層遅い。
このことから、運転手が自らの踏力操作でアクセルペダ
ル55を戻せる時間を十分確保できるようになり、図9
に一点鎖線で示す如く、運転手によるアクセルペダル5
5の戻しが一瞬遅れたとしても、反力発生に伴う突上げ
感、違和感を排除できるようになり、操作フィーリング
を確実に向上できるようになる。また通常の踏力で踏み
続けていたとしても、ペダルの強制戻しが緩慢なので違
和感がない。
に電磁切替弁79がONとされ、エアシリンダ51に空圧
が供給される際、空圧配管68中の通路が絞り93によ
って絞られているため、空気の移動速度ないし空圧供給
速度は低速となる。これによってエアシリンダ51のピ
ストン52の移動速度(エアシリンダ51の作動速度)
も低速となり、アクセルペダル55がアイドル位置まで
戻される時間が遅延すると共に、エアシリンダ51によ
る反力発生は従来より緩慢に行われることとなる。特
に、かかる構成の場合、その反力上昇特性は図9の如く
非線形となり、上昇初期には反力の高まりが一層遅い。
このことから、運転手が自らの踏力操作でアクセルペダ
ル55を戻せる時間を十分確保できるようになり、図9
に一点鎖線で示す如く、運転手によるアクセルペダル5
5の戻しが一瞬遅れたとしても、反力発生に伴う突上げ
感、違和感を排除できるようになり、操作フィーリング
を確実に向上できるようになる。また通常の踏力で踏み
続けていたとしても、ペダルの強制戻しが緩慢なので違
和感がない。
【0062】一方、図9に示すように、反力解除のため
電磁切替弁79がOFF とされるのは、電磁切替弁79が
ONとされてから所定時間hを経過した後の時間T4 であ
る。このとき従来のように、エアシリンダ51から空圧
が瞬時に排出されたとしたならば、反力解除は高速かつ
急激に行われ、運転手が通常の踏力を維持していればそ
の反力解除に合わせてアクセルペダル55も急激に踏み
込まれるであろう。
電磁切替弁79がOFF とされるのは、電磁切替弁79が
ONとされてから所定時間hを経過した後の時間T4 であ
る。このとき従来のように、エアシリンダ51から空圧
が瞬時に排出されたとしたならば、反力解除は高速かつ
急激に行われ、運転手が通常の踏力を維持していればそ
の反力解除に合わせてアクセルペダル55も急激に踏み
込まれるであろう。
【0063】しかし元来運転手は、変速後のアクセルペ
ダル55の踏み込みを、急加速時等を除けば実線の如く
もっと緩慢に行うはずであり、決して急激には行わない
はずである。そして運転手は、変速機76の変速終了を
シフトレバー81の操作感から知るため、本来は変速終
了直後から、クラッチ接続と同期した速度及びタイミン
グでアクセルペダル55の踏み込みを行いたいはずであ
る。従来は、アクセルペダル55が一気に踏まれる可能
性があるため、時間T4 を少なくともクラッチ接続後に
設定せざるを得ず、これによって踏み込みタイミングの
遅れが生じ、違和感を生じさせてしまっていた。
ダル55の踏み込みを、急加速時等を除けば実線の如く
もっと緩慢に行うはずであり、決して急激には行わない
はずである。そして運転手は、変速機76の変速終了を
シフトレバー81の操作感から知るため、本来は変速終
了直後から、クラッチ接続と同期した速度及びタイミン
グでアクセルペダル55の踏み込みを行いたいはずであ
る。従来は、アクセルペダル55が一気に踏まれる可能
性があるため、時間T4 を少なくともクラッチ接続後に
設定せざるを得ず、これによって踏み込みタイミングの
遅れが生じ、違和感を生じさせてしまっていた。
【0064】一方、かかる構成の場合、前述のように絞
り93,94を設けたため以下のようになる。
り93,94を設けたため以下のようになる。
【0065】即ち図8に示すように、電磁切替弁79が
OFF とされると、その切り替えによりエアシリンダ51
内の空圧が空圧配管68,95を通じて排出されるよう
になる。このときもやはり絞り93,94があるためそ
の排出速度が低速となり、反力の解除は緩慢に行われる
こととなる。これにより、反力解除開始タイミング(電
磁切替弁79をOFF にするタイミング)を従来より早
め、変速終了後のクラッチ接続中に反力解除を開始でき
るようになる。そしてマニュアル車の如き、クラッチ接
続と同期したアクセルペダル55の踏み込みを実行で
き、違和感の排除、操作フィーリングの向上を確実に果
たせるようになる。
OFF とされると、その切り替えによりエアシリンダ51
内の空圧が空圧配管68,95を通じて排出されるよう
になる。このときもやはり絞り93,94があるためそ
の排出速度が低速となり、反力の解除は緩慢に行われる
こととなる。これにより、反力解除開始タイミング(電
磁切替弁79をOFF にするタイミング)を従来より早
め、変速終了後のクラッチ接続中に反力解除を開始でき
るようになる。そしてマニュアル車の如き、クラッチ接
続と同期したアクセルペダル55の踏み込みを実行で
き、違和感の排除、操作フィーリングの向上を確実に果
たせるようになる。
【0066】特に、空圧ないし空気が大小二重の絞り9
3,94を通過するため、その排出特性ないしペダル踏
込特性を実線の如くマニュアル車に最も近いものに設定
でき、より自然な操作フィーリングを得られるようにな
る。即ち、電磁切替弁79がOFF とされた直後で、まだ
排圧が高いときは排出速度が二つの絞り93,94によ
って支配され、その圧力が低くなるにつれ、排出速度は
小径の絞り94に支配されるようになる。こうして一層
の操作フィーリング向上が達成される。
3,94を通過するため、その排出特性ないしペダル踏
込特性を実線の如くマニュアル車に最も近いものに設定
でき、より自然な操作フィーリングを得られるようにな
る。即ち、電磁切替弁79がOFF とされた直後で、まだ
排圧が高いときは排出速度が二つの絞り93,94によ
って支配され、その圧力が低くなるにつれ、排出速度は
小径の絞り94に支配されるようになる。こうして一層
の操作フィーリング向上が達成される。
【0067】このように、かかる構成にあっては、簡単
な空圧回路の変更のみで操作フィーリングの向上が図
れ、装置の複雑化、コストアップを免れられる利点があ
る。
な空圧回路の変更のみで操作フィーリングの向上が図
れ、装置の複雑化、コストアップを免れられる利点があ
る。
【0068】以上の説明から分かるように、かかる構成
にあっては、絞り93,94が、反力の付与速度又は解
除速度を制御する反力速度制御手段を形成している。こ
の反力速度制御手段としては、例えば排出側の絞り94
のみ設けて反力解除速度のみ緩慢化してもよく、これら
絞りを電子制御式可変絞りとしてもよい。
にあっては、絞り93,94が、反力の付与速度又は解
除速度を制御する反力速度制御手段を形成している。こ
の反力速度制御手段としては、例えば排出側の絞り94
のみ設けて反力解除速度のみ緩慢化してもよく、これら
絞りを電子制御式可変絞りとしてもよい。
【0069】ところで一方、図9において、ΔT1 は、
電磁切替弁79がONとされた瞬間(反力付与開始時)か
らクラッチ接続開始までの時間を、ΔT2 は、クラッチ
分断、変速、クラッチ接続といった一連の変速に要する
時間を、ΔT3 はクラッチ分断時間を、ΔT4 は変速機
76の変速時間を、ΔT5 はクラッチ接続時間をそれぞ
れ示している。また変速時間ΔT4 はさらに、変速機7
6のシフトロッド76aをシフト方向に動かして(シフ
ト操作して)ギヤ抜きを行う時間ΔT4-1 、シフトロッ
ド76aをセレクト方向に動かして(セレクト操作し
て)次のシフト操作を行う位置まで移動する時間ΔT
4-2 、変速機76のシンクロに要する時間ΔT4-3 、及
び次のシフト位置にシフト操作し、ギヤ入れを行う時間
ΔT4-4 に分けることができる。さらに、ΔT6 は、変
速終了から電磁切替弁79がOFF とされる反力解除開始
時までのオフセット時間を示している。
電磁切替弁79がONとされた瞬間(反力付与開始時)か
らクラッチ接続開始までの時間を、ΔT2 は、クラッチ
分断、変速、クラッチ接続といった一連の変速に要する
時間を、ΔT3 はクラッチ分断時間を、ΔT4 は変速機
76の変速時間を、ΔT5 はクラッチ接続時間をそれぞ
れ示している。また変速時間ΔT4 はさらに、変速機7
6のシフトロッド76aをシフト方向に動かして(シフ
ト操作して)ギヤ抜きを行う時間ΔT4-1 、シフトロッ
ド76aをセレクト方向に動かして(セレクト操作し
て)次のシフト操作を行う位置まで移動する時間ΔT
4-2 、変速機76のシンクロに要する時間ΔT4-3 、及
び次のシフト位置にシフト操作し、ギヤ入れを行う時間
ΔT4-4 に分けることができる。さらに、ΔT6 は、変
速終了から電磁切替弁79がOFF とされる反力解除開始
時までのオフセット時間を示している。
【0070】ここで特に、電磁切替弁79がONとされて
からOFF とされるまでの時間即ち反力付与時間hは h=ΔT1 +ΔT3 +ΔT4 +ΔT6 と表すことができ、且つこの時間は以下式 h=a×Ne+b×Acd+c×Gr+d に基づき、コントローラ72,75により演算決定され
るようになっている。つまりコントローラ72,75
は、電磁切替弁79をONとした瞬間上記演算を実行し、
これによって決定された上記時間hを内蔵タイマでカウ
ントすると共に、その時間hに達した瞬間、一律に電磁
切替弁79をOFF として反力解除を開始する。ここで上
記式において、Neはエンジン回転数、Acdはアクセ
ルペダル開度に基づく代用値(アクセルペダル開度
値)、Grはギヤ段に基づく代用値(ギヤ段値)、a,
b,c,dは制御補助係数を示す。アクセルペダル開度
値Acdは、実際のアクセルペダル開度自体を示すもの
ではなく別の値に置換された値で、その値は、アクセル
ペダル開度が増すほどに増大するものとされる。またギ
ヤ段値Grも同様で、その値には各ギヤ段のギヤ比が用
いられ、その値はギヤ段が大きいほど低いものとされ
る。このような制御則に則り、反力解除開始タイミング
を決定するのは以下の理由に基づく。
からOFF とされるまでの時間即ち反力付与時間hは h=ΔT1 +ΔT3 +ΔT4 +ΔT6 と表すことができ、且つこの時間は以下式 h=a×Ne+b×Acd+c×Gr+d に基づき、コントローラ72,75により演算決定され
るようになっている。つまりコントローラ72,75
は、電磁切替弁79をONとした瞬間上記演算を実行し、
これによって決定された上記時間hを内蔵タイマでカウ
ントすると共に、その時間hに達した瞬間、一律に電磁
切替弁79をOFF として反力解除を開始する。ここで上
記式において、Neはエンジン回転数、Acdはアクセ
ルペダル開度に基づく代用値(アクセルペダル開度
値)、Grはギヤ段に基づく代用値(ギヤ段値)、a,
b,c,dは制御補助係数を示す。アクセルペダル開度
値Acdは、実際のアクセルペダル開度自体を示すもの
ではなく別の値に置換された値で、その値は、アクセル
ペダル開度が増すほどに増大するものとされる。またギ
ヤ段値Grも同様で、その値には各ギヤ段のギヤ比が用
いられ、その値はギヤ段が大きいほど低いものとされ
る。このような制御則に則り、反力解除開始タイミング
を決定するのは以下の理由に基づく。
【0071】即ち、ここでの空圧供給手段2は通常の大
型車両に搭載されるもので、これから供給される空圧
は、アクセルペダル55の反力発生には十分過ぎるほど
の高圧である。即ち、反力発生には2kg/cm2 程度の圧力
で十分であるが、エアタンク5の供給圧は通常 6〜8kg/
cm2 程度あり必要以上に高いものとなっている。
型車両に搭載されるもので、これから供給される空圧
は、アクセルペダル55の反力発生には十分過ぎるほど
の高圧である。即ち、反力発生には2kg/cm2 程度の圧力
で十分であるが、エアタンク5の供給圧は通常 6〜8kg/
cm2 程度あり必要以上に高いものとなっている。
【0072】これだと、反力解除のために電磁切替弁7
9をOFF としても、エアシリンダ51内の 6〜8kg/cm2
程度の空圧がなかなか2kg/cm2 程度以下まで下がらず、
これによって反力解除開始の際、時間遅れが生じるとい
う問題が起こっていた。なお、これを解決するため減圧
弁を用いる方法もあるが、応答性が著しく悪化するため
採用が不可能であった。このため、図9に破線で示すよ
うに、例えばクラッチ接続中(ΔT5 )に反力解除を開
始しようとして時間T5 で電磁切替弁79をOFF として
も、実際に反力解除が開始されるのはクラッチ完接付近
となってしまい、好ましくなかった。
9をOFF としても、エアシリンダ51内の 6〜8kg/cm2
程度の空圧がなかなか2kg/cm2 程度以下まで下がらず、
これによって反力解除開始の際、時間遅れが生じるとい
う問題が起こっていた。なお、これを解決するため減圧
弁を用いる方法もあるが、応答性が著しく悪化するため
採用が不可能であった。このため、図9に破線で示すよ
うに、例えばクラッチ接続中(ΔT5 )に反力解除を開
始しようとして時間T5 で電磁切替弁79をOFF として
も、実際に反力解除が開始されるのはクラッチ完接付近
となってしまい、好ましくなかった。
【0073】このように、反力の解除速度は絞り93,
94によって適正化されているものの、その解除開始の
タイミングは前記時間遅れがあることから設定が困難で
あった。
94によって適正化されているものの、その解除開始の
タイミングは前記時間遅れがあることから設定が困難で
あった。
【0074】このため、クラッチ完接時T3 より所定時
間前で、即ちオフセット時間hcだけ前で電磁切替弁7
9を先行してOFF とすることが考えられるが、クラッチ
完接時T3 がクラッチ分断時間ΔT3 、変速時間ΔT4
及びクラッチ接続時間ΔT5の影響を受けること、且つ
これらがエンジン回転数、アクセルペダル開度等の各種
パラメータの影響を受けることにより、一義的に決定で
きず、従って、クラッチ完接時T3 を予め特定し、それ
よりオフセット時間hcだけ前の時T5 を、タイマ制御
にて単純に特定し、予測制御するといったことは不可能
である。
間前で、即ちオフセット時間hcだけ前で電磁切替弁7
9を先行してOFF とすることが考えられるが、クラッチ
完接時T3 がクラッチ分断時間ΔT3 、変速時間ΔT4
及びクラッチ接続時間ΔT5の影響を受けること、且つ
これらがエンジン回転数、アクセルペダル開度等の各種
パラメータの影響を受けることにより、一義的に決定で
きず、従って、クラッチ完接時T3 を予め特定し、それ
よりオフセット時間hcだけ前の時T5 を、タイマ制御
にて単純に特定し、予測制御するといったことは不可能
である。
【0075】そこで発明者は、電磁切替弁79のON時か
らOFF 時までの時間hを決定し、その時間hをON時から
タイマでカウント(時間制御)することで、最適なタイ
ミングで電磁切替弁79をOFF とし、上記時間遅れ分の
タイミングのずれを確実に相殺し得る予測制御を行うこ
とを試みた。
らOFF 時までの時間hを決定し、その時間hをON時から
タイマでカウント(時間制御)することで、最適なタイ
ミングで電磁切替弁79をOFF とし、上記時間遅れ分の
タイミングのずれを確実に相殺し得る予測制御を行うこ
とを試みた。
【0076】特にここで、反力付与時間hの設定は当初
困難を極め、多数種のパラメータを組み合わせた様々な
理論式を検討し、実車実験を試みたが、理論的には適当
と思われても、実際の人間の感覚には到底合致するもの
とならず、あらゆる運転状態において、操作フィーリン
グを良好とするものには至らなかった。
困難を極め、多数種のパラメータを組み合わせた様々な
理論式を検討し、実車実験を試みたが、理論的には適当
と思われても、実際の人間の感覚には到底合致するもの
とならず、あらゆる運転状態において、操作フィーリン
グを良好とするものには至らなかった。
【0077】しかし、上記式のような簡単な積算式を設
定し実験を行ったところ、あらゆる運転状態において良
好な操作フィーリングを得ることができた。つまり上記
式は実験式であり、これによって最適な反力解除開始タ
イミングを得られ、クラッチ接続に同期したアクセルペ
ダル55の踏み込みを行うことができることとなった。
理論的には、このような単純な積算系で結果が良好とな
るのは疑問であるが、機械系のみを考慮した理論だけで
は人間の感覚との対比において必ずしも成立しない部分
があるものと思われる。
定し実験を行ったところ、あらゆる運転状態において良
好な操作フィーリングを得ることができた。つまり上記
式は実験式であり、これによって最適な反力解除開始タ
イミングを得られ、クラッチ接続に同期したアクセルペ
ダル55の踏み込みを行うことができることとなった。
理論的には、このような単純な積算系で結果が良好とな
るのは疑問であるが、機械系のみを考慮した理論だけで
は人間の感覚との対比において必ずしも成立しない部分
があるものと思われる。
【0078】以下、上記式或いは制御則 h=a×Ne+b×Acd+c×Gr+d (=ΔT1 +ΔT3 +ΔT4 +ΔT6 ) について、良好な結果が得られた理由について検討を試
みる。
みる。
【0079】先ず、ΔT1 について、これはアクセルペ
ダル55が所定の踏み込み位置からアイドル位置まで戻
る時間であるので、アクセルペダル開度値Acdの項
(第2項)に影響し、且つこれに含まれるものと考えら
れる。なお、図9において、S0 で示すペダルストロー
クはアクセルペダル55の遊び量に相当するものであ
る。そしてアクセルペダル55はこのストロークS0 ま
で戻されればエンジンの吹け上がりが防止されるので、
このストロークS0 となった時までの時間をΔT1と
し、この直後からクラッチ分断を開始すればよいことと
なる。
ダル55が所定の踏み込み位置からアイドル位置まで戻
る時間であるので、アクセルペダル開度値Acdの項
(第2項)に影響し、且つこれに含まれるものと考えら
れる。なお、図9において、S0 で示すペダルストロー
クはアクセルペダル55の遊び量に相当するものであ
る。そしてアクセルペダル55はこのストロークS0 ま
で戻されればエンジンの吹け上がりが防止されるので、
このストロークS0 となった時までの時間をΔT1と
し、この直後からクラッチ分断を開始すればよいことと
なる。
【0080】次に、クラッチ分断時間ΔT3 について
は、電磁切替弁78、エアマスタシリンダ及び倍力装置
7の作動速度等、装置自体の持つポテンシャルにより一
義的に決定されるので、一定時間と考えられ、制御補助
係数dによる定数項(第4項)に含まれると考えられ
る。
は、電磁切替弁78、エアマスタシリンダ及び倍力装置
7の作動速度等、装置自体の持つポテンシャルにより一
義的に決定されるので、一定時間と考えられ、制御補助
係数dによる定数項(第4項)に含まれると考えられ
る。
【0081】次に、変速時間ΔT4 について、これは前
述したようにギヤ抜き時間ΔT4-1、セレクト時間ΔT
4-2 、シンクロ時間ΔT4-3 及びギヤ入れ時間ΔT4-4
に分けて考えることができる。
述したようにギヤ抜き時間ΔT4-1、セレクト時間ΔT
4-2 、シンクロ時間ΔT4-3 及びギヤ入れ時間ΔT4-4
に分けて考えることができる。
【0082】ギヤ抜き時間ΔT4-1 及びギヤ入れ時間Δ
T4-4 は、種々の制御パラメータに影響を受け難いもの
の、走行負荷(エンジン負荷)が高いほど時間を要する
傾向があり、よってアクセルペダル開度値Acdの項
(第2項)に影響しこれに含まれるものと考えられる。
またセレクト時間ΔT4-2 については、変速前後のギヤ
段の影響を受けるので、ギヤ段値Grの項(第3項)に
含ませて考えればよいと思われる。またシンクロ時間Δ
T4-3 については、主に変速機76のアウトプットシャ
フトとカウンタシャフトとの回転数差に影響を受ける
が、これはエンジン回転数、アクセルペダル開度、ギヤ
段それぞれの違いで異なるため、第1項から第3項全て
の項に含まれると考えられる。
T4-4 は、種々の制御パラメータに影響を受け難いもの
の、走行負荷(エンジン負荷)が高いほど時間を要する
傾向があり、よってアクセルペダル開度値Acdの項
(第2項)に影響しこれに含まれるものと考えられる。
またセレクト時間ΔT4-2 については、変速前後のギヤ
段の影響を受けるので、ギヤ段値Grの項(第3項)に
含ませて考えればよいと思われる。またシンクロ時間Δ
T4-3 については、主に変速機76のアウトプットシャ
フトとカウンタシャフトとの回転数差に影響を受ける
が、これはエンジン回転数、アクセルペダル開度、ギヤ
段それぞれの違いで異なるため、第1項から第3項全て
の項に含まれると考えられる。
【0083】次に、オフセット時間ΔT6 については、
クラッチ接続時間ΔT5 がエンジン回転数、変速機76
のインプットシャフトの回転数等に影響するため、オフ
セット時間ΔT6 も変速後のエンジン回転数に影響する
と思われ、これを時間T1 におけるエンジン回転数で代
用し、上記式のエンジン回転数Neの項(第1項)に含
ませて考えればよいと思われる。
クラッチ接続時間ΔT5 がエンジン回転数、変速機76
のインプットシャフトの回転数等に影響するため、オフ
セット時間ΔT6 も変速後のエンジン回転数に影響する
と思われ、これを時間T1 におけるエンジン回転数で代
用し、上記式のエンジン回転数Neの項(第1項)に含
ませて考えればよいと思われる。
【0084】こうして、上記式の制御補助係数a,b,
c,dを最適にチューニングし、各値Ne,Acd,G
rに対し適当な重み付けをしてやることで、運転状態モ
ードを簡易的に模すと共に、これに適した最適な反力解
除開始タイミングを得られ、反力解除に際してのペダル
操作感を格段に向上することが可能となった。
c,dを最適にチューニングし、各値Ne,Acd,G
rに対し適当な重み付けをしてやることで、運転状態モ
ードを簡易的に模すと共に、これに適した最適な反力解
除開始タイミングを得られ、反力解除に際してのペダル
操作感を格段に向上することが可能となった。
【0085】なお、補足すれば、変速前後のギヤ段によ
ってはセレクト時間ΔT4-2 が不要となること、シフト
アップとシフトダウンとではシンクロ、ギヤ入れ時間が
異なること、ギヤが低速側のときはシンクロ、ギヤ入れ
に時間が要することなどから、係数cの値は、これらの
場合に応じて適宜切り替えることとしている。また、空
圧値が高いため、G.S.U 71の動作速度は非常に早く、
シンクロ、ギヤ入れはほぼ同時に一瞬で行える点、制御
補助係数のチューニングが若干大変となるものの、アク
セルペダル開度値Acdの項(第2項)は省略可能であ
る点も付記しておく。
ってはセレクト時間ΔT4-2 が不要となること、シフト
アップとシフトダウンとではシンクロ、ギヤ入れ時間が
異なること、ギヤが低速側のときはシンクロ、ギヤ入れ
に時間が要することなどから、係数cの値は、これらの
場合に応じて適宜切り替えることとしている。また、空
圧値が高いため、G.S.U 71の動作速度は非常に早く、
シンクロ、ギヤ入れはほぼ同時に一瞬で行える点、制御
補助係数のチューニングが若干大変となるものの、アク
セルペダル開度値Acdの項(第2項)は省略可能であ
る点も付記しておく。
【0086】このように、上記構成にあっては、コント
ローラ72,75が、反力の付与時間hをエンジン回転
数Ne及び変速機76のギヤ段に基づいて決定する反力
時間決定手段を形成する。
ローラ72,75が、反力の付与時間hをエンジン回転
数Ne及び変速機76のギヤ段に基づいて決定する反力
時間決定手段を形成する。
【0087】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明してきたが、これ以外にも他の形態を採ることは当
然可能で、例えば、エアシリンダ51に代わって油圧シ
リンダや各種モータ、電磁力を応用したものや機械的機
構(リンク、レバー、ピン等)を利用したりすることが
できる。このときは油圧シリンダの油圧供給・排出速
度、モータの回転速度、電磁力の増減速度、機構の作動
抵抗等を適宜制御することにより、アクセルペダルの反
力付与・解除速度を制御することが可能となる。また上
記実施の形態は所謂セミオート(半自動)クラッチシス
テムに関するものであったが、本発明は、クラッチ断接
を全て自動で行い得るフルオート(全自動)クラッチシ
ステムにも適用可能である。
説明してきたが、これ以外にも他の形態を採ることは当
然可能で、例えば、エアシリンダ51に代わって油圧シ
リンダや各種モータ、電磁力を応用したものや機械的機
構(リンク、レバー、ピン等)を利用したりすることが
できる。このときは油圧シリンダの油圧供給・排出速
度、モータの回転速度、電磁力の増減速度、機構の作動
抵抗等を適宜制御することにより、アクセルペダルの反
力付与・解除速度を制御することが可能となる。また上
記実施の形態は所謂セミオート(半自動)クラッチシス
テムに関するものであったが、本発明は、クラッチ断接
を全て自動で行い得るフルオート(全自動)クラッチシ
ステムにも適用可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明は、反力解除に伴う時間遅れを解
消し、運転状態に適した最適タイミングで反力解除を開
始し、アクセルペダルの操作フィーリングを向上できる
という、優れた効果を発揮する。
消し、運転状態に適した最適タイミングで反力解除を開
始し、アクセルペダルの操作フィーリングを向上できる
という、優れた効果を発揮する。
【図1】本発明に係るクラッチ断接装置を示す構成図で
ある。
ある。
【図2】コントローラによる制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図3】倍力装置を示す縦断面図である。
【図4】エアマスタシリンダを示す概略縦断面図であ
る。
る。
【図5】ギヤシフトユニットを示す構成図である。
【図6】反力付与手段の概略構成図である。
【図7】反力付与手段における反力付与時の空圧移動方
向を示す図である。
向を示す図である。
【図8】反力付与手段における反力解除時の空圧移動方
向を示す図である。
向を示す図である。
【図9】本装置における反力付与・解除の様子を示すタ
イムチャートである。
イムチャートである。
1 クラッチ断接装置 2 空圧供給手段 7 倍力装置 8 クラッチ 34,62,67,68,95 空圧配管 42 エアマスタシリンダ 44,54 油圧配管 51 エアシリンダ 55 アクセルペダル 69 ダブルチェックバルブ (D.C.V) 72,75 コントローラ 78,79 切替弁 93,94 絞り Acd アクセルペダル開度値 Gr ギヤ段値 Ne エンジン回転数 a,b,c,d 制御補助係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 忠治 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 西頭 昌明 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 岩間 俊彦 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 変速操作に伴ってクラッチの自動断接を
行わせる自動断接手段を有したクラッチ断接装置におい
て、前記クラッチの自動分断時にアクセルペダルに戻し
側への反力を付与する反力付与手段と、前記反力の付与
速度又は解除速度を制御する反力速度制御手段と、前記
反力の付与時間をエンジン回転数及び変速機のギヤ段に
基づいて決定する反力時間決定手段とを設けたことを特
徴とするクラッチ断接装置。 - 【請求項2】 前記反力時間決定手段が、前記反力の付
与時間をアクセルペダル開度に基づいてさらに決定する
請求項1記載のクラッチ断接装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9040853A JPH10238558A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | クラッチ断接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9040853A JPH10238558A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | クラッチ断接装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10238558A true JPH10238558A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12592132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9040853A Pending JPH10238558A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | クラッチ断接装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10238558A (ja) |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP9040853A patent/JPH10238558A/ja active Pending
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