JPH10243901A5 - - Google Patents
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- JPH10243901A5 JPH10243901A5 JP1997052789A JP5278997A JPH10243901A5 JP H10243901 A5 JPH10243901 A5 JP H10243901A5 JP 1997052789 A JP1997052789 A JP 1997052789A JP 5278997 A JP5278997 A JP 5278997A JP H10243901 A5 JPH10243901 A5 JP H10243901A5
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Description
【発明の名称】電気掃除機
【特許請求の範囲】
【請求項1】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、ホースおよび延長管などを介して前記集塵室に連通するように接続される床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、前記床用吸い込み具に内蔵された走行用モータと、前記床用吸い込み具に取着され、前記走行用モータによって回転駆動される走行用のローラと、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記走行用モータを駆動する走行モータ駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記送風機駆動手段により前記電動送風機を回転させるとともに、前記走行モータ駆動手段により前記ゴミセンサの出力に対応して走行用モータの回転を制御するようにした電気掃除機。
【請求項2】信号処理手段は、送風機駆動手段によりゴミセンサの出力に対応して電動送風機の回転を制御するようにした請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】床面の種類を使用者が選択する床面選択手段を備え、信号処理手段は、ゴミセンサの出力と前記床面選択手段の出力とに基づいて電動送風機の回転と走行用モータの回転とを制御するようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項4】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、ホースおよび延長管などを介して前記集塵室に連通するように接続される床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、床面の種類を使用者が選択する床面選択手段と、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記電動送風機の吸い込み力を使用者が選択するパワー選択手段と、前記床用吸い込み具に内蔵された走行用モータと、前記走行用モータによって回転駆動される走行用のローラと、前記走行用モータを駆動する走行モータ駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記パワー選択手段の出力と前記ゴミセンサの出力とに対応して前記送風機駆動手段と前記走行モータ駆動手段とにより、前記電動送風機の回転と前記走行用モータの回転とをリニヤに連動して制御するようにした電気掃除機。
【請求項5】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、ホースおよび延長管などを介して前記集塵室に連通するように接続される床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、床面の種類を使用者が選択する床面選択手段と、前記電動送風機の吸い込み力を使用者が選択するパワー選択手段と、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記床用吸い込み具の底部に取着されたローラと、前記ローラを上下させる上下移動手段と、前記上下移動手段を駆動する上下駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記パワー選択手段の出力と前記床面選択手段の出力とに対応して前記送風機駆動手段により電動送風機の回転を制御するとともに、前記吸い込み力に対応して前記上下駆動手段により前記ローラの床用吸い込み具の底面からの突出高さを制御するようにした電気掃除機。
【請求項6】床面選択手段により絨毯を選択した時、ローラの床用吸い込み具の底面からの突出高さを電動送風機の吸い込み力に対応して段階的に変えて制御するようにした請求項5記載の電気掃除機。
【請求項7】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、前記集塵室に連通する床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、前記床用吸い込み具を走行させる走行用モータと、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記走行用モータを駆動する走行モータ駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記送風機駆動手段により前記電動送風機を回転させるとともに、前記走行モータ駆動手段により前記ゴミセンサの出力に対応して走行用モータの回転を制御するようにした電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強い吸い込み力を備えた電気掃除機における床用吸い込み具の自走制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気掃除機は絨毯などの掃除対象の多様化に対応して多機能化し、たとえば手元操作部における塵埃通過経路に設けたゴミセンサにより検知した床面などの塵埃(以下、ゴミと称す)の有無や量に応じて吸い込み力を制御したり、ゴミの有無を表示するものなどがある。
【0003】
以下、従来の電気掃除機について図面を参照しながら説明する。図13は電気掃除機の従来例の構成を示す外観図である。図において、1は電気掃除機本体、2は電気掃除機本体1内に設けられた集塵室、3は集塵室2にゴミを吸い込む電動送風機、4はホース、5は手元操作部、6は延長管、7は床用吸い込み具である。手元操作部5には、使用者が起動および吸い込み力を選択するパワー選択スイッチ8、使用者が床面の種類を選択する床面選択スイッチ9、塵埃通過経路を通過するゴミを検知するゴミセンサ10、および全体の動作を制御する信号処理手段11を備えている。また、床用吸い込み具7にはゴミをかき揚げる回転ブラシを回転させる回転ブラシモータ12と、ゴミの有無を表示する表示手段13とを備えている。なお、回転ブラシモータ12はホース4および延長管6を介して供給される電力により駆動される。
【0004】
図14は従来の電気掃除機の構成を示す回路図である。なお、図13と同じ構成要素には同一番号を付与して説明を省略する。図において、14は交流電源、15は交流電源14の交流電力を直流電力に変換する直流電源装置、16は位相制御用の同期信号を発生する交流同期信号発生手段である。交流電源14には直流電源装置15が接続されるとともに、第1の双方向性サイリスタ17を介して電動送風機3、第2の双方向性サイリスタ18を介して回転ブラシモータ12が接続される。直流電源装置15にはパワー選択スイッチ8と抵抗19との直列回路、床面選択スイッチ9と抵抗20との直列回路、ゴミセンサ10、および信号処理手段11が接続される。
【0005】
信号処理手段11の入力端には抵抗21を介してパワー選択スイッチ8と抵抗19との共通接続点、抵抗22を介して床面選択スイッチ9と抵抗20との共通接続点、交流同期信号発生手段16の出力、およびゴミセンサ10の出力が接続され、出力端には抵抗23と第1のフォトトライアックカプラ24の1次側との直列回路、抵抗25と第2のフォトトライアックカプラ26の1次側との直列回路とが接続されるとともに、直流電源装置15から抵抗27を介して表示手段13が接続される。第1の双方向性サイリスタ17のゲートは、第1のフォトトライアックカプラ24の2次側と抵抗28とを介して電動送風機3に接続され、また、第2の双方向性サイリスタ18のゲートは第2のフォトトライアックカプラ26の2次側と抵抗29とを介して回転ブラシモータ12に接続される。
【0006】
上記構成において、その動作を説明する。使用者がパワー選択スイッチ8を押すと、信号処理手段11は第1のフォトトライアックカプラ24の1次側に位相制御信号を出力する。第1のフォトトライアックカプラ24の2次側は、その位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗28に発生する信号をトリガとして第1の双方向性サイリスタ17のゲートに出力する。第1の双方向性サイリスタ17は、そのトリガが与える導通期間の交流電圧により電動送風機3を回転させる。また、信号処理手段11は、ゴミセンサ10からゴミを検知した信号を入力すると表示手段13を点灯させる。また、信号処理手段11は、使用者により床面選択スイッチ9が押されて絨毯が選択されると、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側に位相制御信号を出力する。第2のフォトトライアックカプラ26の2次側は、その位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗29に発生する信号をトリガとして第2の双方向性サイリスタ18のゲートに出力する。第2の双方向性サイリスタ18は、そのトリガが与える導通期間の交流電圧により回転ブラシモータ12を回転させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電気掃除機では、絨毯面を強い吸い込み力で掃除する時、床用吸い込み具7が絨毯面に吸い付くので操作性が悪く、毛足の長い絨毯では過剰な力を要していた。また、絨毯の隅を掃除する時には吸い付いた絨毯を離すために電気掃除機を一旦停止したり、手で絨毯を離しに行くなどの不具合があった。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するもので、床用吸い込み具の操作性がよく、かつ確実に掃除ができる電気掃除機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係わる本発明は、床用吸い込み具に走行用モータと、前記走行用モータで回転されるローラと、前記床用吸い込み具の押し方向により前記ローラの回転方向を切り替える反転スイッチとを設け、床用吸い込み具を前記ローラにより押し方向に自走させる動作を、ゴミセンサの出力に対応して制御するようにした電気掃除機である。
【0010】
これにより、床用吸い込み具を軽快に操作できるとともに、ゴミを検知した時には、たとえばローラの回転を停止させて確実に掃除することができる。
【0011】
請求項2に係わる本発明は、電動送風機の吸い込み力をゴミセンサの出力に対応して制御するようにした請求項1に係わる電気掃除機である。
【0012】
これにより、床用吸い込み具を軽快に操作できるとともに、ゴミを検知した時には吸い込み力を増大させて確実に掃除を行うことができる。
【0013】
請求項3に係わる本発明は、床面の種類を使用者が選択する床面選択スイッチと、床用吸い込み具においてゴミをかき揚げる回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる回転ブラシモータとを設け、床面として絨毯を選択した時には前記回転ブラシを回転させるとともに、床用吸い込み具の自走速度を絨毯に対応して制御するようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気掃除機である。
【0014】
これにより、絨毯を選択した時には回転ブラシを回転させるとともに、床用吸い込み具をさらに高速に自走させて吸い付き易い絨毯の吸い付きを抑えながら、確実に掃除を行うことができる。
【0015】
請求項4に係わる本発明は、パワー選択手段の出力とゴミセンサの出力とに対応して電動送風機の吸い込み力と床用吸い込み具の自走速度とを連動してリニヤに変えるようにした電気掃除機である。
【0016】
これにより、吸い込み力に見合った床用吸い込み具の自走速度が設定され、パワー選択手段で選択した吸い込み力とゴミセンサの出力とに対応した自走速度により操作性をさらに向上させることができる。
【0017】
請求項5に係わる本発明は、床用吸い込み具のローラを上下させる上下移動手段と、前記上下移動手段を駆動する上下駆動手段とを設け、電動送風機の吸い込み力に対応して、ローラを上下させるようにした電気掃除機である。
【0018】
これにより、電動送風機の吸い込み力が大きい時にはローラを下げて床用吸い込み具を床面から離して吸い付きをなくし、吸い込み力が小さい時にはローラを上げて床用吸い込み具を床面に近づけて、操作性よく確実に掃除を行うことができる。
【0019】
請求項6に係わる本発明は、ローラを電動送風機の吸い込み力に対応して段階的に上下させ、床面からの距離を段階的に変えるようにした請求項5に係わる電気掃除機である。
【0020】
これにより、電動送風機の吸い込み力が大きい時には床用吸い込み具を床面から大きく離し、小さい時には少なく離すように段階的に設定でき、絨毯上でも吸い付きをなくしながら確実に掃除を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
請求項1に係わる本発明において、ゴミセンサはホースなどの塵埃通過経路を通過する塵埃を検知する手段を意味し、実施例では発光素子と受光素子とを対向してホースの手元操作部近傍に設け、ゴミが発光素子と受光素子との間を通過することによる受光量の微小変化を増幅し、その振幅を所定電圧と比較することにより検知することができる。走行用のローラは床用吸い込み具を自走させる手段を意味し、床用吸い込み具の底部に設けられ、走行用モータに連結されて回転することにより床用吸い込み具を自走させる。
【0022】
送風機駆動手段は電動送風機を駆動する手段を意味し、交流電圧を位相制御で前記電動送風機に印加する双方向性サイリスタと、前記双方向性サイリスタに位相制御のトリガを与えるフォトトライアックカプラとで実現できる。前記フォトトライアックカプラの1次側には信号処理手段から位相制御信号を与え、位相制御信号が与えるタイミングで2次側がスイッチング動作し、抵抗負荷に発生する信号とトリガとして前記双方向性サイリスタに出力するように構成する。
【0023】
走行モータ駆動手段は走行用モータを駆動する手段を意味し、床用吸い込み具の押し方向に対応して正回転と逆回転とが可能なように単方向の駆動電圧を切り替えて与える。送風機駆動手段と同様にフォトトライアックカプラと双方向性サイリスタとにより整流回路に交流電圧を位相制御で供給し、前記整流回路の出力を走行用モータに供給するように構成する。なお、前記正回転と逆回転とを切り替えるために、整流回路と走行用モータとの間に極性切り替え用の反転スイッチを挿入して設ける。
【0024】
信号処理手段はゴミセンサの出力に対応して前記送風機駆動手段および前記走行モータ駆動手段を位相制御する手段を意味し、マイクロコンピュータにより実現できる。位相制御は交流電源から生成した同期信号を基にして位相制御信号を生成し、そのタイミングをゴミセンサの出力に対応して変える。
【0025】
請求項2に係わる本発明において、信号処理手段は、ゴミセンサの出力に対応して走行用モータの回転と電動送風機の回転との両方を制御する。
【0026】
請求項3に係わる本発明において、床面選択手段は床面の種類を使用者が選択する手段を意味し、床面選択スイッチのオンオフで信号処理手段への信号を生成できる。実施例では直流電源装置に接続した抵抗と前記床面選択スイッチとの直列回路の共通接続点の電圧を出力とする。
【0027】
請求項4に係わる本発明において、パワー選択手段は、電動送風機の吸い込み力を使用者が切り替え選択する手段を意味し、前記床面選択手段と同様の手段で実現できるが、1個のパワー選択スイッチで複数の選択を実現することもでき、たとえばパワー選択スイッチの押し方などと対応して信号処理手段に判断させることが可能である。ただし、この手段に限定するものではない。電動送風機の回転と走行用モータの回転とを連動してリニヤに制御する手段は、両者の回転を比例して変える手段を意味し、たとえば、送風機駆動手段への位相制御信号と走行モータ駆動手段への位相制御信号との間に比例関係を与えることで実現できる。
【0028】
請求項5に係わる本発明において、上下移動手段は、床用吸い込み具の底面を床面から浮かせるローラを上下する手段を意味し、実施例ではソレノイドとマグネット芯とで構成し、前記ソレノイドに電圧を印加した時のマグネット芯の吸引力でローラを上下移動させる手段とする。
【0029】
請求項6に係わる本発明において、段階的にローラの位置を切り替える手段については特に限定するものではない。
【0030】
以下、実施例について説明する。
【0031】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の電気掃除機の実施例1について図面を参照しながら説明する。
【0032】
図1は本実施例における床用吸い込み具7の構成を示す平面図である。図において、30は上部部材、31は下部部材、32は前縁部に設けたバンパ、33は床用吸い込み具7を押す方向の前後に対応して極性を切り替える反転スイッチ、34は内部に備えた走行用モータ、35は底部に備えたローラである。
【0033】
図2は本実施例の構成を示す回路図である。なお、図1および図14と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が図14に示した従来例と異なる点は、回転ブラシモータ12に代えて整流回路36を接続し、その出力に反転スイッチ33と抵抗37とを介して走行用モータ34を接続していることにある。なお、本実施例の構成では床面選択スイッチ9、抵抗20、および抵抗22を備えていない。他の構成は図14と同じである。なお、図2においてAは送風機駆動手段を、Bは走行モータ駆動手段を示す。
【0034】
図3(a)はゴミセンサ10の構成を示す断面図である。図3(a)に示したように、ゴミセンサ10は手元操作部5の塵埃通過経路の一部に発光素子38と受光素子39とを対向して設け、直流電源装置15から電力が供給されると、発光素子38からの光が受光素子39に到達する。塵埃40が発光素子38と受光素子39との間を通過すると、一時的に光が遮断されて受光素子39に到達しないことから塵埃40を検知できる。なお、本実施例では、発光素子38として発光ダイオード、受光素子39としてフォトトランジスタを用いている。図3(b)はゴミ検知回路の構成を示す回路図である。塵埃40が発光素子38の光を遮ると、受光素子39のコレクタ電位が微小変化し、その微小変化がコンデンサ41を介してオペアンプ42に入力される。オペアンプ42はその微小変化を増幅し、コンパレータ43はオペアンプ42の出力を所定電圧と比較してゴミを検知し、ゴミを検知しなかった時にはHigh信号、ゴミを検知した時にはLow信号を出力する。
【0035】
上記構成において、その動作を説明する。使用者がパワー選択スイッチ8を押して電気掃除機を起動すると、信号処理手段11は第1のフォトトライアックカプラ24の1次側に位相制御信号を出力する。第1のフォトトライアックカプラ24の2次側はその位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗28に発生する信号を第1の双方向性サイリスタ17のゲートにトリガとして入力する。第1の双方向性サイリスタ17は、そのトリガが与える導通期間の交流電圧で電動送風機3を回転させる。
【0036】
また、信号処理手段11は、ゴミセンサ10からゴミを検知しなかったLow信号を入力すると、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側に位相制御信号を出力する。第2のフォトトライアックカプラ26の2次側はその位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗29に発生する信号を第2の双方向性サイリスタ18のゲートにトリガとして入力する。第2の双方向性サイリスタ18は、そのトリガが与える導通期間で整流回路36に交流電源14から交流電圧を供給し、全波整流された単方向電圧により走行用モータ34を回転させる。この時、反転スイッチ33は床用吸い込み具7が押されている方向に対応して回転方向を正回転または逆回転に切り替える。したがって、ゴミが検知されなかった時にはローラ35の回転により床用吸い込み具7が自走し、使用者は床用吸い込み具7を軽快に操作することができる。
【0037】
また、信号処理手段11は、ゴミセンサ10からゴミを検知したHigh信号を入力すると、表示手段13を点灯させるとともに、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側にLow信号を出力し、第2の双方向性サイリスタ18をオフとして走行用モータ34の回転を停止させる。したがって、床用吸い込み具7は自走せず、使用者は床用吸い込み具7を思いのままに操作して確実に掃除することができる。
【0038】
図4は床用吸い込み具7の動作を示す側面図である。本実施例では反転スイッチ33はノーマルオフとし、床用吸い込み具7が押される方向により正回転オンまたは逆回転オンに切り替える。図4(a)は床用吸い込み具7が押されておらず、反転スイッチ33がオフでローラ35が回転しない状態、図4(b)は床用吸い込み具7が前方に押されて反転スイッチ33が正回転オンとなり、床用吸い込み具7が前方に自走する状態、図4(c)は床用吸い込み具7が後方に引かれて反転スイッチ33が逆回転オンとなり、床用吸い込み具7が後方に自走する状態を示す。
【0039】
図5は本実施例の動作を示す波形図である。図5(a)は、パワー選択スイッチ8が押された時、電動送風機3に第1の双方向性サイリスタ17から位相制御で供給される交流電圧の波形を示す。また、図5(b)はパワー選択スイッチ8が押されたのちゴミセンサ10によりゴミが検知されない場合、床用吸い込み具7を前方に押した時に走行用モータ34に供給される正回転の単方向電圧を示す。この時、第2の双方向性サイリスタ18は全導通の位相制御で整流回路36に交流電圧を供給し、整流回路36が全波整流した単方向電圧を走行用モータ34に供給している。図4(c)は図4(b)の波形を反転スイッチ33により切り替えた逆回転時の単方向電圧を示す。また、図4(d)はゴミセンサ10によりゴミが検知された時、走行用モータ34に電圧が供給されないことを示す。
【0040】
以上のように本実施例によれば、床用吸い込み具7に走行用モータ34で駆動されるローラ35と、その回転方向を床用吸い込み具7の押し方向に合わせて切り替える反転スイッチ33とを設け、信号処理手段11は、ゴミセンサ10がゴミを検知しない時には走行用モータ34を駆動してローラ35を回転させ、ゴミを検知した時には走行用モータ34の駆動を停止してローラ35の回転を停止させるように制御することにより、ゴミが検知されない場合にはローラ35による自走で床用吸い込み具7の操作性が向上し、また、ゴミがある場合にはローラ35の回転が停止し、床用吸い込み具7を思いのままに操作して確実に掃除を行うことができる。
【0041】
なお、本実施例ではゴミが検知された時に走行用モータ34を停止させたが、走行用モータ34への入力を小さくしてローラ35による自走力を低減するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0042】
(実施例2)
以下、本発明の電気掃除機の実施例2について図面を参照しながら説明する。なお、床用吸い込み具7の構成、および回路構成については実施例1と同じである。本実施例が実施例1と異なる点は、信号処理手段11が電動送風機3の吸い込み力をゴミセンサ10の出力に対応して変化させるようにしたことにある。
【0043】
上記構成において、その動作を説明する。なお、パワー選択スイッチ8を押したのち、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった場合の動作は実施例1と同じであり、説明を省略する。
【0044】
ゴミセンサ10がゴミを検知したLow信号を出力すると、信号処理手段11は表示手段13を点灯させ、また、ゴミが検知されなかった時の位相制御信号よりも早い位相角を与える位相制御信号を第1のフォトトライアックカプラ24に出力し、電動送風機3の吸い込み力を増大させるとともに、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側にはLow信号を出力して走行用モータ34の回転を停止させる。したがって、床用吸い込み具7を思いのままに操作しながら、大きい吸い込み力で、さらに確実に掃除することができる。
【0045】
図6(a)および図6(b)は本実施例の動作を示す波形図である。図6(a)はパワー選択スイッチ8をオンとしたのち、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった時に電動送風機3に供給される交流電圧の波形を示す。図6(b)は、ゴミセンサ10がゴミを検知した時に電動送風機3に供給される交流電圧の波形を示し、位相制御の位相角を早めて吸い込み力を大きくしている。
【0046】
以上のように本実施例によれば、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった場合にはローラ35の回転により自走させて床用吸い込み具7を軽快に操作しながら掃除でき、また、ゴミを検知した時にはローラ35の回転を停止して床用吸い込み具7を思いのままに操作しながら、かつ増大させた吸い込み力で、より確実に掃除することができる。
【0047】
なお、ゴミを検知した時、走行用モータ34を停止とせず、減速してローラ35による自走力を小さくしてもよいことは言うまでもない。
【0048】
(実施例3)
以下、本発明の電気掃除機の実施例3について図面を参照しながら説明する。図7は本実施例における床用吸い込み具の構成を示す平面図、図8は本実施例の構成を示す回路図である。なお、実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる点は、手元操作部5には使用者が床面の種類を選択する床面選択スイッチ9を備え、床用吸い込み具7には絨毯上のゴミをかき揚げる回転ブラシ44と、回転ブラシ44を回転させる回転ブラシモータ12とを備える。また、電気回路には、回転ブラシモータ12を駆動する第3の双方向性サイリスタ45と第3のフォトトライアックカプラ46とを備え、信号処理手段11が回転ブラシモータ12の回転も制御するようにしたことにある。
【0049】
図8において、交流電源14に第3の双方向性サイリスタ45を介して回転ブラシモータ12が接続され、直流電源装置15に床面選択スイッチ9と抵抗20との直列回路が接続される。信号処理手段11の入力端には抵抗22を介して床面選択スイッチ9と抵抗20との共通接続点が接続され、出力端には第3のフォトトライアックカプラ46の一次側と抵抗47との直列回路が接続される。第3の双方向性サイリスタ45のゲートは抵抗48を介して回転ブラシモータ12に接続される。他の構成は実施例1と同じである。
【0050】
上記構成において、その動作を説明する。パワー選択スイッチ8を押すと、実施例1と同様に、信号処理手段11は第1のフォトトライアックカプラ24の1次側に位相制御信号を出力し、第1の双方向性サイリスタ17により電動送風機3を回転させる。また、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側に位相制御信号を出力し、第2の双方向性サイリスタ18により走行用モータ34を反転スイッチ33の切り替えに対応して正回転または逆回転させる。
【0051】
いま、使用者が床面選択スイッチ9を押して絨毯を選択すると、第3のフォトトライアックカプラ46に位相制御信号を出力し、第3の双方向性サイリスタ45により回転ブラシモータ12を回転させ、連結されている回転ブラシ44を回転させるとともに、第2のフォトトライアックカプラ26には全導通の位相制御信号を出力することにより、パワー選択スイッチ8をオンとした時よりもローラ35の回転を速くする。したがって、絨毯上での操作性がさらに向上し、床面に合った掃除を行えるようになる。他の動作は実施例1ないし実施例2のいずれかと同じとする。
【0052】
図9(a)はパワー選択スイッチ8を押した時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。この場合、位相制御により全波整流電圧波形の半分だけが供給され、全力回転の状態ではない。図9(b)は床面選択スイッチ9により絨毯が選択された時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。この場合には全導通の位相制御として、走行用モータ34を全力で回転させている。なお、図9(c)は回転ブラシモータ12に供給される交流電圧波形を示す。
【0053】
以上のように本実施例によれば、床用吸い込み具7に絨毯上のゴミをかき揚げる回転ブラシ44と、回転ブラシ44を回転させる回転ブラシモータ12とを設けるとともに、手元操作部5には床面選択スイッチ9を設け、床面として絨毯が選択された時、信号処理手段11は回転ブラシ44を回転させるとともに、ローラ35をさらに速く回転させるように制御することにより、絨毯上の操作性と清掃機能とを向上させることができる。
【0054】
(実施例4)
以下、本発明の電気掃除機の実施例4について図面を参照しながら説明する。本実施例の基本構成は実施例3と同じである。本実施例が実施例3と異なる点は、電動送風機3の吸い込み力を、パワー選択スイッチ8による3段階の選択とゴミセンサ10の出力とにより決定すること、および走行用モータ34による床用吸い込み具7の自走力を、吸い込み力にリニヤに対応して変化させることにある。したがって、絨毯を選択した時にゴミを検知しても走行用モータ34を停止させることはない。なお、吸い込み力の選択はパワー選択スイッチ8の押し方などで実現できるが、その手段について限定するものではない。
【0055】
上記構成において、その動作を説明する。なお、床面選択スイッチ9を押して絨毯を選択した時に回転ブラシ44が回転する動作は実施例3と同じである。本実施例では、電動送風機3の吸い込み力をパワー選択スイッチ8により”ハイパワー”、”自動”、”静か”の3段階に選択する。”ハイパワー”ではゴミセンサ10の出力に関係なく電動送風機3と走行用モータ34とをいずれも全力、すなわち位相制御を全導通として運転する。また、”自動”では電動送風機3の吸い込み力と走行用モータ34による自走力とをゴミセンサ10の出力に対応しながら制御し、吸い込み力と自走力とを比例的に連動させる。”静か”では”自動”よりもさらに抑えた吸い込み力と自走力とで運転する。
【0056】
図10は本実施例の動作を示す波形図である。図10(a)はパワー選択スイッチ8により”自動”を選択し、床面選択スイッチ9により絨毯を選択し、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった場合の電動送風機3に供給される交流電圧の波形を示し、図10(b)はその時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。図10(c)は上記選択時にゴミセンサ10がゴミを検知した場合の電動送風機3に供給される交流電圧の波形、図10(d)はその時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。図からわかるように、ゴミが検知された時、電動送風機3への入力と走行用モータ34への入力とを連動して増大させている。”静か”の場合も同様である。また、図10(e)はゴミが多量に検知された時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。この時には走行用モータ34は全力で回転している。
【0057】
以上のように本実施例によれば、パワー選択スイッチ8により電動送風機3の吸い込み力を3段階に切り替え、かつ電動送風機3の吸い込み力と走行用モータ34による自走力とを比例的に連動してゴミセンサ10の出力に対応して変えるようにしたことにより、ゴミの量に対応した吸い込み力と自走力とで軽快、かつ確実に掃除を行うことができる。
【0058】
なお、本実施例ではゴミセンサ10がゴミの量に対応する信号を出力するとしたが、たとえば、図3(b)に示したゴミ検知回路におけるコンパレータ43を複数個設けることにより、ゴミの量に対応して複数の信号を出力するように構成できる。
【0059】
(実施例5)
以下、本発明の電気掃除機の実施例5について図面を参照しながら説明する。図11は本実施例における床用吸い込み具7の動作を示す側面図、および上下移動手段49の構成を示す模式図である。本実施例における床用吸い込み具7が実施例1ないし実施例4と異なる点は、反転スイッチ33および走行用モータ34に代えてソレノイド50を用いた上下移動手段49を備え、ローラ35を上下させるようにしたことにある。
【0060】
図において、床用吸い込み具7の内部にソレノイド50を設け、図11(c)に示したように、ソレノイド50の中心にマグネット芯51を挿入し、マグネット芯51には絶縁物52を介してローラ35を連結する。吸い込み力が所定値より大きくなるとソレノイド50に電流が流れ、図11(b)に示したように、磁気によってマグネット芯51が押し下げられ、マグネット芯51に連結されたローラ35が押し下げられるようにしている。この上下移動手段49は一旦押し下げられると、その位置で固定され、再度、電流を流すと初期状態に復帰するロック機構を備えている。
【0061】
図12は本実施例の構成を示す回路図である。なお、実施例3と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる点は、床用吸い込み具7における反転スイッチ33および走行用モータ34に代えてソレノイド50が第2の双方向性サイリスタ18に接続されること、および信号処理手段11の動作にある。なお、図12においてCは上下移動手段49を駆動する上下駆動手段を示す。
【0062】
上記構成において、その動作を説明する。パワー選択スイッチ8が押されて起動した時の動作、および床面選択スイッチ9により絨毯が選択された時の電動送風機3の動作は実施例4と同じとする。電気掃除機を”ハイパワー”で運転すると、信号処理手段11はゴミセンサ10の出力に関係なく電動送風機3を全導通で回転させる。この時、第2のフォトトライアックカプラ26に全導通の位相制御信号を一定時間出力し、第2の双方向性サイリスタ18によりソレノイド50に全導通の駆動電圧を供給する。その駆動電圧によりソレノイド50に磁界が発生し、ソレノイド50の中心にあるマグネット芯51が押し下げられ、絶縁物52を介して連結されたローラ35が押し下げられてその位置でロックされ、絨毯面と床用吸い込み具7との距離を離す。
【0063】
パワー選択スイッチ8の操作により、”静か”を選択すると、信号処理手段11は、電動送風機3を小さい吸い込み力で運転する。この時、ゴミセンサ10の出力に対応して吸い込み力が所定値以下に制御されると、第2のフォトトライアックカプラ26に全導通の位相制御信号を一定時間出力する。その位相制御信号によりソレノイド50には、再度、第2の双方向性サイリスタ18から全導通の駆動電圧が供給され、ローラ35の位置が初期状態に戻る。したがって、吸い込み力に応じて床用吸い込み具7の高さが変えられ、床面に吸い付くことなく操作性が向上される。
【0064】
以上のように本実施例によれば、床用吸い込み具7にローラ35を上下させる上下移動手段49を設け、パワー選択スイッチ8により選択した吸い込み力とゴミセンサ10の出力とに対応して床用吸い込み具7のローラ35を上下させることにより、吸い込み力が大きい時には床用吸い込み具7を床面から離し、吸い込み力が小さい時には床面に近づけることにより、床用吸い込み具7の床面からの高さを吸い込み力とゴミ状態とに合わせて自動的に設定することができ、床用吸い込み具7の操作性を向上させることができる。
【0065】
(実施例6)
以下、本発明の電気掃除機の実施例6について図面を参照しながら説明する。基本構成は実施例5と同様である。本実施例が実施例5と異なる点は、ローラ35が保持される位置を多段階に設け、ソレノイド50に電流を流すごとに1段階づつ位置を下に変えて固定され、最低の位置になってからは1段階づつ上に変えて固定されるロック機構と、信号処理手段11において吸い込み力に対応してソレノイド50に電流を流すようにしたことにある。
【0066】
上記構成において、その動作を説明する。パワー選択スイッチ8の操作により、たとえば”自動”のモードで運転すると、ゴミが検知されていない場合は所定値以下の吸い込み力の時にローラ35は沈んだ初期状態、すなわち上がっている状態であるが、少ないゴミを検知して多少吸い込み力を大きくするとソレノイド50に電流を流して1段階だけローラ35を押し下げる。ゴミを多く検知して吸い込み力がかなり大きくなると、その都度に電流を流すことによってローラ35は最低位置まで押し下げる。その場所のゴミを収集してゴミ検知がされなくなり、吸い込み力を小さく制御すると、ローラ35を1段階づつ徐々に上げて行き、初期状態に戻す。そのため、吸い込み力に応じて床用吸い込み具7の高さを段階的に変えるため、床用吸い込み具7が床面に吸い付くことなく操作性が向上する。
【0067】
以上のように本実施例によれば、ローラ35の高さを電動送風機3の吸い込み力に対応して段階的に変えるようにしたことにより、床用吸い込み具7を吸い込み力に対応して適切な高さに保ちながら快適な操作で掃除することができる。
【0068】
【発明の効果】
請求項1及び7に係わる本発明は、床用吸い込み具を自走させる動作をゴミセンサの出力に対応して制御するようにした電気掃除機としてあるから、床用吸い込み具が自走するので軽快に操作できるとともに、ゴミを検知した時には、たとえば床用吸い込み具の自走を停止させて確実に掃除でき、使用感にあった掃除を行うことができる。
【0069】
請求項2に係わる本発明は、電動送風機の吸い込み力をゴミセンサの出力に対応して制御するようにした請求項1に係わる電気掃除機とすることにより、ローラによる自走で軽快な操作性を実現するとともに、ゴミを検知した時には吸い込み力を増大させて集塵効率を向上させ、確実に掃除を行うことができる。
【0070】
請求項3に係わる本発明は、床面選択スイッチと、絨毯上のゴミをかき揚げる回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる回転ブラシモータとを設け、床面として絨毯を選択した時には前記回転ブラシを回転させるとともに、床用吸い込み具の自走速度を制御するようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気掃除機とすることにより、ローラによる自走で軽快な操作性を実現するとともに、絨毯を選択した時には回転ブラシを回転させるとともに、たとえば木床面の時よりも床用吸い込み具を高速に自走させて吸い付き易い絨毯上の操作性をよくし、確実に掃除を行うことができる。
【0071】
請求項4に係わる本発明は、パワー選択手段の出力とゴミセンサの出力とに対応して電動送風機の吸い込み力と床用吸い込み具の自走速度とをリニヤに連動して変えるようにした電気掃除機とすることにより、吸い込み力に見合った床用吸い込み具の自走速度が設定され、吸い込み力が小さい場合は低速度で自走して掃除を行うことにより集塵効率を高め、吸い込み力が大きい場合はゴミが直ちに取れるため高速度で自走して軽快に操作性よく掃除を行うことができる。
【0072】
請求項5に係わる本発明は、床用吸い込み具のローラを上下させる上下移動手段を設け、電動送風機の吸い込み力に対応して、ローラを上下させるようにした電気掃除機とすることにより、電動送風機の吸い込み力が所定値より大きい時にはローラを下げて床用吸い込み具を床面から離して吸い付きをなくして軽快に、また、吸い込み力が小さい時にはローラを上げて床用吸い込み具を床面に近づけて集塵効率を高め、確実に掃除を行うことができる。
【0073】
請求項6に係わる本発明は、絨毯を選択した時、ローラを電動送風機の吸い込み力に対応して段階的に上下させ、床面からの距離を段階的に変えるようにした請求項5に係わる電気掃除機とすることにより、電動送風機の吸い込み力が大きい時には床用吸い込み具を床面から大きく離し、小さい時には少なく離すように段階的に設定でき、床用吸い込み具を適切な高さで床面から離しながら快適、かつ確実に掃除を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における床用吸い込み具の構成を示す平面図
【図2】同実施例の構成を示す回路図
【図3】同実施例におけるゴミセンサの構成を示す断面図、およびゴミ検知回路の構成を示す回路図
【図4】同実施例における床用吸い込み具の動作を示す側面図
【図5】同実施例の動作を示す波形図
【図6】本発明の実施例2の動作を示す波形図
【図7】本発明の実施例3における床用吸い込み具の構成を示す平面図
【図8】同実施例の構成を示す回路図
【図9】同実施例の動作を示す波形図
【図10】本発明の実施例4の動作を示す波形図
【図11】本発明の実施例5における床用吸い込み具の動作を示す側面図、および上下移動手段の構成を示す模式図
【図12】同実施例の構成を示す回路図
【図13】電気掃除機の構成を示す外観図
【図14】従来の電気掃除機の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 電気掃除機本体
2 集塵室
3 電動送風機
4 ホース
5 手元操作部
6 延長管
7 床用吸い込み具
8 パワー選択スイッチ(パワー選択手段)
9 床面選択スイッチ(床面選択手段)
10 ゴミセンサ
11 信号処理手段
12 回転ブラシモータ
13 表示手段
14 交流電源
15 直流電源装置
16 交流同期信号発生手段
17 第1の双方向性サイリスタ
18 第2の双方向性サイリスタ
19,20,21,22,23,25,27,28,29,37,47,48 抵抗
24 第1のフォトトライアックカプラ
26 第2のフォトトライアックカプラ
30 上部部材
31 下部部材
32 バンパ
33 反転スイッチ
34 走行用モータ
35 ローラ
36 整流回路
38 発光素子
39 受光素子
40 塵埃
41 コンデンサ
42 オペアンプ
43 コンパレータ
44 回転ブラシ
45 第3の双方向性サイリスタ
46 第3のフォトトライアックカプラ
49 上下移動手段
50 ソレノイド
51 マグネット芯
52 絶縁物
A 送風機駆動手段
B 走行モータ駆動手段
C 上下駆動手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、ホースおよび延長管などを介して前記集塵室に連通するように接続される床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、前記床用吸い込み具に内蔵された走行用モータと、前記床用吸い込み具に取着され、前記走行用モータによって回転駆動される走行用のローラと、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記走行用モータを駆動する走行モータ駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記送風機駆動手段により前記電動送風機を回転させるとともに、前記走行モータ駆動手段により前記ゴミセンサの出力に対応して走行用モータの回転を制御するようにした電気掃除機。
【請求項2】信号処理手段は、送風機駆動手段によりゴミセンサの出力に対応して電動送風機の回転を制御するようにした請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】床面の種類を使用者が選択する床面選択手段を備え、信号処理手段は、ゴミセンサの出力と前記床面選択手段の出力とに基づいて電動送風機の回転と走行用モータの回転とを制御するようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項4】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、ホースおよび延長管などを介して前記集塵室に連通するように接続される床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、床面の種類を使用者が選択する床面選択手段と、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記電動送風機の吸い込み力を使用者が選択するパワー選択手段と、前記床用吸い込み具に内蔵された走行用モータと、前記走行用モータによって回転駆動される走行用のローラと、前記走行用モータを駆動する走行モータ駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記パワー選択手段の出力と前記ゴミセンサの出力とに対応して前記送風機駆動手段と前記走行モータ駆動手段とにより、前記電動送風機の回転と前記走行用モータの回転とをリニヤに連動して制御するようにした電気掃除機。
【請求項5】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、ホースおよび延長管などを介して前記集塵室に連通するように接続される床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、床面の種類を使用者が選択する床面選択手段と、前記電動送風機の吸い込み力を使用者が選択するパワー選択手段と、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記床用吸い込み具の底部に取着されたローラと、前記ローラを上下させる上下移動手段と、前記上下移動手段を駆動する上下駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記パワー選択手段の出力と前記床面選択手段の出力とに対応して前記送風機駆動手段により電動送風機の回転を制御するとともに、前記吸い込み力に対応して前記上下駆動手段により前記ローラの床用吸い込み具の底面からの突出高さを制御するようにした電気掃除機。
【請求項6】床面選択手段により絨毯を選択した時、ローラの床用吸い込み具の底面からの突出高さを電動送風機の吸い込み力に対応して段階的に変えて制御するようにした請求項5記載の電気掃除機。
【請求項7】集塵用の電動送風機と、塵埃を捕集する集塵室と、前記集塵室に連通する床用吸い込み具と、前記床用吸い込み具から前記集塵室に至る塵埃通過経路を通過する塵埃を検知するゴミセンサと、前記床用吸い込み具を走行させる走行用モータと、前記電動送風機を駆動する送風機駆動手段と、前記走行用モータを駆動する走行モータ駆動手段と、全体の動作を制御する信号処理手段とを備え、前記信号処理手段は、前記送風機駆動手段により前記電動送風機を回転させるとともに、前記走行モータ駆動手段により前記ゴミセンサの出力に対応して走行用モータの回転を制御するようにした電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強い吸い込み力を備えた電気掃除機における床用吸い込み具の自走制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気掃除機は絨毯などの掃除対象の多様化に対応して多機能化し、たとえば手元操作部における塵埃通過経路に設けたゴミセンサにより検知した床面などの塵埃(以下、ゴミと称す)の有無や量に応じて吸い込み力を制御したり、ゴミの有無を表示するものなどがある。
【0003】
以下、従来の電気掃除機について図面を参照しながら説明する。図13は電気掃除機の従来例の構成を示す外観図である。図において、1は電気掃除機本体、2は電気掃除機本体1内に設けられた集塵室、3は集塵室2にゴミを吸い込む電動送風機、4はホース、5は手元操作部、6は延長管、7は床用吸い込み具である。手元操作部5には、使用者が起動および吸い込み力を選択するパワー選択スイッチ8、使用者が床面の種類を選択する床面選択スイッチ9、塵埃通過経路を通過するゴミを検知するゴミセンサ10、および全体の動作を制御する信号処理手段11を備えている。また、床用吸い込み具7にはゴミをかき揚げる回転ブラシを回転させる回転ブラシモータ12と、ゴミの有無を表示する表示手段13とを備えている。なお、回転ブラシモータ12はホース4および延長管6を介して供給される電力により駆動される。
【0004】
図14は従来の電気掃除機の構成を示す回路図である。なお、図13と同じ構成要素には同一番号を付与して説明を省略する。図において、14は交流電源、15は交流電源14の交流電力を直流電力に変換する直流電源装置、16は位相制御用の同期信号を発生する交流同期信号発生手段である。交流電源14には直流電源装置15が接続されるとともに、第1の双方向性サイリスタ17を介して電動送風機3、第2の双方向性サイリスタ18を介して回転ブラシモータ12が接続される。直流電源装置15にはパワー選択スイッチ8と抵抗19との直列回路、床面選択スイッチ9と抵抗20との直列回路、ゴミセンサ10、および信号処理手段11が接続される。
【0005】
信号処理手段11の入力端には抵抗21を介してパワー選択スイッチ8と抵抗19との共通接続点、抵抗22を介して床面選択スイッチ9と抵抗20との共通接続点、交流同期信号発生手段16の出力、およびゴミセンサ10の出力が接続され、出力端には抵抗23と第1のフォトトライアックカプラ24の1次側との直列回路、抵抗25と第2のフォトトライアックカプラ26の1次側との直列回路とが接続されるとともに、直流電源装置15から抵抗27を介して表示手段13が接続される。第1の双方向性サイリスタ17のゲートは、第1のフォトトライアックカプラ24の2次側と抵抗28とを介して電動送風機3に接続され、また、第2の双方向性サイリスタ18のゲートは第2のフォトトライアックカプラ26の2次側と抵抗29とを介して回転ブラシモータ12に接続される。
【0006】
上記構成において、その動作を説明する。使用者がパワー選択スイッチ8を押すと、信号処理手段11は第1のフォトトライアックカプラ24の1次側に位相制御信号を出力する。第1のフォトトライアックカプラ24の2次側は、その位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗28に発生する信号をトリガとして第1の双方向性サイリスタ17のゲートに出力する。第1の双方向性サイリスタ17は、そのトリガが与える導通期間の交流電圧により電動送風機3を回転させる。また、信号処理手段11は、ゴミセンサ10からゴミを検知した信号を入力すると表示手段13を点灯させる。また、信号処理手段11は、使用者により床面選択スイッチ9が押されて絨毯が選択されると、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側に位相制御信号を出力する。第2のフォトトライアックカプラ26の2次側は、その位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗29に発生する信号をトリガとして第2の双方向性サイリスタ18のゲートに出力する。第2の双方向性サイリスタ18は、そのトリガが与える導通期間の交流電圧により回転ブラシモータ12を回転させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電気掃除機では、絨毯面を強い吸い込み力で掃除する時、床用吸い込み具7が絨毯面に吸い付くので操作性が悪く、毛足の長い絨毯では過剰な力を要していた。また、絨毯の隅を掃除する時には吸い付いた絨毯を離すために電気掃除機を一旦停止したり、手で絨毯を離しに行くなどの不具合があった。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するもので、床用吸い込み具の操作性がよく、かつ確実に掃除ができる電気掃除機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係わる本発明は、床用吸い込み具に走行用モータと、前記走行用モータで回転されるローラと、前記床用吸い込み具の押し方向により前記ローラの回転方向を切り替える反転スイッチとを設け、床用吸い込み具を前記ローラにより押し方向に自走させる動作を、ゴミセンサの出力に対応して制御するようにした電気掃除機である。
【0010】
これにより、床用吸い込み具を軽快に操作できるとともに、ゴミを検知した時には、たとえばローラの回転を停止させて確実に掃除することができる。
【0011】
請求項2に係わる本発明は、電動送風機の吸い込み力をゴミセンサの出力に対応して制御するようにした請求項1に係わる電気掃除機である。
【0012】
これにより、床用吸い込み具を軽快に操作できるとともに、ゴミを検知した時には吸い込み力を増大させて確実に掃除を行うことができる。
【0013】
請求項3に係わる本発明は、床面の種類を使用者が選択する床面選択スイッチと、床用吸い込み具においてゴミをかき揚げる回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる回転ブラシモータとを設け、床面として絨毯を選択した時には前記回転ブラシを回転させるとともに、床用吸い込み具の自走速度を絨毯に対応して制御するようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気掃除機である。
【0014】
これにより、絨毯を選択した時には回転ブラシを回転させるとともに、床用吸い込み具をさらに高速に自走させて吸い付き易い絨毯の吸い付きを抑えながら、確実に掃除を行うことができる。
【0015】
請求項4に係わる本発明は、パワー選択手段の出力とゴミセンサの出力とに対応して電動送風機の吸い込み力と床用吸い込み具の自走速度とを連動してリニヤに変えるようにした電気掃除機である。
【0016】
これにより、吸い込み力に見合った床用吸い込み具の自走速度が設定され、パワー選択手段で選択した吸い込み力とゴミセンサの出力とに対応した自走速度により操作性をさらに向上させることができる。
【0017】
請求項5に係わる本発明は、床用吸い込み具のローラを上下させる上下移動手段と、前記上下移動手段を駆動する上下駆動手段とを設け、電動送風機の吸い込み力に対応して、ローラを上下させるようにした電気掃除機である。
【0018】
これにより、電動送風機の吸い込み力が大きい時にはローラを下げて床用吸い込み具を床面から離して吸い付きをなくし、吸い込み力が小さい時にはローラを上げて床用吸い込み具を床面に近づけて、操作性よく確実に掃除を行うことができる。
【0019】
請求項6に係わる本発明は、ローラを電動送風機の吸い込み力に対応して段階的に上下させ、床面からの距離を段階的に変えるようにした請求項5に係わる電気掃除機である。
【0020】
これにより、電動送風機の吸い込み力が大きい時には床用吸い込み具を床面から大きく離し、小さい時には少なく離すように段階的に設定でき、絨毯上でも吸い付きをなくしながら確実に掃除を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
請求項1に係わる本発明において、ゴミセンサはホースなどの塵埃通過経路を通過する塵埃を検知する手段を意味し、実施例では発光素子と受光素子とを対向してホースの手元操作部近傍に設け、ゴミが発光素子と受光素子との間を通過することによる受光量の微小変化を増幅し、その振幅を所定電圧と比較することにより検知することができる。走行用のローラは床用吸い込み具を自走させる手段を意味し、床用吸い込み具の底部に設けられ、走行用モータに連結されて回転することにより床用吸い込み具を自走させる。
【0022】
送風機駆動手段は電動送風機を駆動する手段を意味し、交流電圧を位相制御で前記電動送風機に印加する双方向性サイリスタと、前記双方向性サイリスタに位相制御のトリガを与えるフォトトライアックカプラとで実現できる。前記フォトトライアックカプラの1次側には信号処理手段から位相制御信号を与え、位相制御信号が与えるタイミングで2次側がスイッチング動作し、抵抗負荷に発生する信号とトリガとして前記双方向性サイリスタに出力するように構成する。
【0023】
走行モータ駆動手段は走行用モータを駆動する手段を意味し、床用吸い込み具の押し方向に対応して正回転と逆回転とが可能なように単方向の駆動電圧を切り替えて与える。送風機駆動手段と同様にフォトトライアックカプラと双方向性サイリスタとにより整流回路に交流電圧を位相制御で供給し、前記整流回路の出力を走行用モータに供給するように構成する。なお、前記正回転と逆回転とを切り替えるために、整流回路と走行用モータとの間に極性切り替え用の反転スイッチを挿入して設ける。
【0024】
信号処理手段はゴミセンサの出力に対応して前記送風機駆動手段および前記走行モータ駆動手段を位相制御する手段を意味し、マイクロコンピュータにより実現できる。位相制御は交流電源から生成した同期信号を基にして位相制御信号を生成し、そのタイミングをゴミセンサの出力に対応して変える。
【0025】
請求項2に係わる本発明において、信号処理手段は、ゴミセンサの出力に対応して走行用モータの回転と電動送風機の回転との両方を制御する。
【0026】
請求項3に係わる本発明において、床面選択手段は床面の種類を使用者が選択する手段を意味し、床面選択スイッチのオンオフで信号処理手段への信号を生成できる。実施例では直流電源装置に接続した抵抗と前記床面選択スイッチとの直列回路の共通接続点の電圧を出力とする。
【0027】
請求項4に係わる本発明において、パワー選択手段は、電動送風機の吸い込み力を使用者が切り替え選択する手段を意味し、前記床面選択手段と同様の手段で実現できるが、1個のパワー選択スイッチで複数の選択を実現することもでき、たとえばパワー選択スイッチの押し方などと対応して信号処理手段に判断させることが可能である。ただし、この手段に限定するものではない。電動送風機の回転と走行用モータの回転とを連動してリニヤに制御する手段は、両者の回転を比例して変える手段を意味し、たとえば、送風機駆動手段への位相制御信号と走行モータ駆動手段への位相制御信号との間に比例関係を与えることで実現できる。
【0028】
請求項5に係わる本発明において、上下移動手段は、床用吸い込み具の底面を床面から浮かせるローラを上下する手段を意味し、実施例ではソレノイドとマグネット芯とで構成し、前記ソレノイドに電圧を印加した時のマグネット芯の吸引力でローラを上下移動させる手段とする。
【0029】
請求項6に係わる本発明において、段階的にローラの位置を切り替える手段については特に限定するものではない。
【0030】
以下、実施例について説明する。
【0031】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の電気掃除機の実施例1について図面を参照しながら説明する。
【0032】
図1は本実施例における床用吸い込み具7の構成を示す平面図である。図において、30は上部部材、31は下部部材、32は前縁部に設けたバンパ、33は床用吸い込み具7を押す方向の前後に対応して極性を切り替える反転スイッチ、34は内部に備えた走行用モータ、35は底部に備えたローラである。
【0033】
図2は本実施例の構成を示す回路図である。なお、図1および図14と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が図14に示した従来例と異なる点は、回転ブラシモータ12に代えて整流回路36を接続し、その出力に反転スイッチ33と抵抗37とを介して走行用モータ34を接続していることにある。なお、本実施例の構成では床面選択スイッチ9、抵抗20、および抵抗22を備えていない。他の構成は図14と同じである。なお、図2においてAは送風機駆動手段を、Bは走行モータ駆動手段を示す。
【0034】
図3(a)はゴミセンサ10の構成を示す断面図である。図3(a)に示したように、ゴミセンサ10は手元操作部5の塵埃通過経路の一部に発光素子38と受光素子39とを対向して設け、直流電源装置15から電力が供給されると、発光素子38からの光が受光素子39に到達する。塵埃40が発光素子38と受光素子39との間を通過すると、一時的に光が遮断されて受光素子39に到達しないことから塵埃40を検知できる。なお、本実施例では、発光素子38として発光ダイオード、受光素子39としてフォトトランジスタを用いている。図3(b)はゴミ検知回路の構成を示す回路図である。塵埃40が発光素子38の光を遮ると、受光素子39のコレクタ電位が微小変化し、その微小変化がコンデンサ41を介してオペアンプ42に入力される。オペアンプ42はその微小変化を増幅し、コンパレータ43はオペアンプ42の出力を所定電圧と比較してゴミを検知し、ゴミを検知しなかった時にはHigh信号、ゴミを検知した時にはLow信号を出力する。
【0035】
上記構成において、その動作を説明する。使用者がパワー選択スイッチ8を押して電気掃除機を起動すると、信号処理手段11は第1のフォトトライアックカプラ24の1次側に位相制御信号を出力する。第1のフォトトライアックカプラ24の2次側はその位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗28に発生する信号を第1の双方向性サイリスタ17のゲートにトリガとして入力する。第1の双方向性サイリスタ17は、そのトリガが与える導通期間の交流電圧で電動送風機3を回転させる。
【0036】
また、信号処理手段11は、ゴミセンサ10からゴミを検知しなかったLow信号を入力すると、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側に位相制御信号を出力する。第2のフォトトライアックカプラ26の2次側はその位相制御信号が与えるタイミングでスイッチング動作を行い、抵抗29に発生する信号を第2の双方向性サイリスタ18のゲートにトリガとして入力する。第2の双方向性サイリスタ18は、そのトリガが与える導通期間で整流回路36に交流電源14から交流電圧を供給し、全波整流された単方向電圧により走行用モータ34を回転させる。この時、反転スイッチ33は床用吸い込み具7が押されている方向に対応して回転方向を正回転または逆回転に切り替える。したがって、ゴミが検知されなかった時にはローラ35の回転により床用吸い込み具7が自走し、使用者は床用吸い込み具7を軽快に操作することができる。
【0037】
また、信号処理手段11は、ゴミセンサ10からゴミを検知したHigh信号を入力すると、表示手段13を点灯させるとともに、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側にLow信号を出力し、第2の双方向性サイリスタ18をオフとして走行用モータ34の回転を停止させる。したがって、床用吸い込み具7は自走せず、使用者は床用吸い込み具7を思いのままに操作して確実に掃除することができる。
【0038】
図4は床用吸い込み具7の動作を示す側面図である。本実施例では反転スイッチ33はノーマルオフとし、床用吸い込み具7が押される方向により正回転オンまたは逆回転オンに切り替える。図4(a)は床用吸い込み具7が押されておらず、反転スイッチ33がオフでローラ35が回転しない状態、図4(b)は床用吸い込み具7が前方に押されて反転スイッチ33が正回転オンとなり、床用吸い込み具7が前方に自走する状態、図4(c)は床用吸い込み具7が後方に引かれて反転スイッチ33が逆回転オンとなり、床用吸い込み具7が後方に自走する状態を示す。
【0039】
図5は本実施例の動作を示す波形図である。図5(a)は、パワー選択スイッチ8が押された時、電動送風機3に第1の双方向性サイリスタ17から位相制御で供給される交流電圧の波形を示す。また、図5(b)はパワー選択スイッチ8が押されたのちゴミセンサ10によりゴミが検知されない場合、床用吸い込み具7を前方に押した時に走行用モータ34に供給される正回転の単方向電圧を示す。この時、第2の双方向性サイリスタ18は全導通の位相制御で整流回路36に交流電圧を供給し、整流回路36が全波整流した単方向電圧を走行用モータ34に供給している。図4(c)は図4(b)の波形を反転スイッチ33により切り替えた逆回転時の単方向電圧を示す。また、図4(d)はゴミセンサ10によりゴミが検知された時、走行用モータ34に電圧が供給されないことを示す。
【0040】
以上のように本実施例によれば、床用吸い込み具7に走行用モータ34で駆動されるローラ35と、その回転方向を床用吸い込み具7の押し方向に合わせて切り替える反転スイッチ33とを設け、信号処理手段11は、ゴミセンサ10がゴミを検知しない時には走行用モータ34を駆動してローラ35を回転させ、ゴミを検知した時には走行用モータ34の駆動を停止してローラ35の回転を停止させるように制御することにより、ゴミが検知されない場合にはローラ35による自走で床用吸い込み具7の操作性が向上し、また、ゴミがある場合にはローラ35の回転が停止し、床用吸い込み具7を思いのままに操作して確実に掃除を行うことができる。
【0041】
なお、本実施例ではゴミが検知された時に走行用モータ34を停止させたが、走行用モータ34への入力を小さくしてローラ35による自走力を低減するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0042】
(実施例2)
以下、本発明の電気掃除機の実施例2について図面を参照しながら説明する。なお、床用吸い込み具7の構成、および回路構成については実施例1と同じである。本実施例が実施例1と異なる点は、信号処理手段11が電動送風機3の吸い込み力をゴミセンサ10の出力に対応して変化させるようにしたことにある。
【0043】
上記構成において、その動作を説明する。なお、パワー選択スイッチ8を押したのち、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった場合の動作は実施例1と同じであり、説明を省略する。
【0044】
ゴミセンサ10がゴミを検知したLow信号を出力すると、信号処理手段11は表示手段13を点灯させ、また、ゴミが検知されなかった時の位相制御信号よりも早い位相角を与える位相制御信号を第1のフォトトライアックカプラ24に出力し、電動送風機3の吸い込み力を増大させるとともに、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側にはLow信号を出力して走行用モータ34の回転を停止させる。したがって、床用吸い込み具7を思いのままに操作しながら、大きい吸い込み力で、さらに確実に掃除することができる。
【0045】
図6(a)および図6(b)は本実施例の動作を示す波形図である。図6(a)はパワー選択スイッチ8をオンとしたのち、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった時に電動送風機3に供給される交流電圧の波形を示す。図6(b)は、ゴミセンサ10がゴミを検知した時に電動送風機3に供給される交流電圧の波形を示し、位相制御の位相角を早めて吸い込み力を大きくしている。
【0046】
以上のように本実施例によれば、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった場合にはローラ35の回転により自走させて床用吸い込み具7を軽快に操作しながら掃除でき、また、ゴミを検知した時にはローラ35の回転を停止して床用吸い込み具7を思いのままに操作しながら、かつ増大させた吸い込み力で、より確実に掃除することができる。
【0047】
なお、ゴミを検知した時、走行用モータ34を停止とせず、減速してローラ35による自走力を小さくしてもよいことは言うまでもない。
【0048】
(実施例3)
以下、本発明の電気掃除機の実施例3について図面を参照しながら説明する。図7は本実施例における床用吸い込み具の構成を示す平面図、図8は本実施例の構成を示す回路図である。なお、実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる点は、手元操作部5には使用者が床面の種類を選択する床面選択スイッチ9を備え、床用吸い込み具7には絨毯上のゴミをかき揚げる回転ブラシ44と、回転ブラシ44を回転させる回転ブラシモータ12とを備える。また、電気回路には、回転ブラシモータ12を駆動する第3の双方向性サイリスタ45と第3のフォトトライアックカプラ46とを備え、信号処理手段11が回転ブラシモータ12の回転も制御するようにしたことにある。
【0049】
図8において、交流電源14に第3の双方向性サイリスタ45を介して回転ブラシモータ12が接続され、直流電源装置15に床面選択スイッチ9と抵抗20との直列回路が接続される。信号処理手段11の入力端には抵抗22を介して床面選択スイッチ9と抵抗20との共通接続点が接続され、出力端には第3のフォトトライアックカプラ46の一次側と抵抗47との直列回路が接続される。第3の双方向性サイリスタ45のゲートは抵抗48を介して回転ブラシモータ12に接続される。他の構成は実施例1と同じである。
【0050】
上記構成において、その動作を説明する。パワー選択スイッチ8を押すと、実施例1と同様に、信号処理手段11は第1のフォトトライアックカプラ24の1次側に位相制御信号を出力し、第1の双方向性サイリスタ17により電動送風機3を回転させる。また、第2のフォトトライアックカプラ26の1次側に位相制御信号を出力し、第2の双方向性サイリスタ18により走行用モータ34を反転スイッチ33の切り替えに対応して正回転または逆回転させる。
【0051】
いま、使用者が床面選択スイッチ9を押して絨毯を選択すると、第3のフォトトライアックカプラ46に位相制御信号を出力し、第3の双方向性サイリスタ45により回転ブラシモータ12を回転させ、連結されている回転ブラシ44を回転させるとともに、第2のフォトトライアックカプラ26には全導通の位相制御信号を出力することにより、パワー選択スイッチ8をオンとした時よりもローラ35の回転を速くする。したがって、絨毯上での操作性がさらに向上し、床面に合った掃除を行えるようになる。他の動作は実施例1ないし実施例2のいずれかと同じとする。
【0052】
図9(a)はパワー選択スイッチ8を押した時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。この場合、位相制御により全波整流電圧波形の半分だけが供給され、全力回転の状態ではない。図9(b)は床面選択スイッチ9により絨毯が選択された時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。この場合には全導通の位相制御として、走行用モータ34を全力で回転させている。なお、図9(c)は回転ブラシモータ12に供給される交流電圧波形を示す。
【0053】
以上のように本実施例によれば、床用吸い込み具7に絨毯上のゴミをかき揚げる回転ブラシ44と、回転ブラシ44を回転させる回転ブラシモータ12とを設けるとともに、手元操作部5には床面選択スイッチ9を設け、床面として絨毯が選択された時、信号処理手段11は回転ブラシ44を回転させるとともに、ローラ35をさらに速く回転させるように制御することにより、絨毯上の操作性と清掃機能とを向上させることができる。
【0054】
(実施例4)
以下、本発明の電気掃除機の実施例4について図面を参照しながら説明する。本実施例の基本構成は実施例3と同じである。本実施例が実施例3と異なる点は、電動送風機3の吸い込み力を、パワー選択スイッチ8による3段階の選択とゴミセンサ10の出力とにより決定すること、および走行用モータ34による床用吸い込み具7の自走力を、吸い込み力にリニヤに対応して変化させることにある。したがって、絨毯を選択した時にゴミを検知しても走行用モータ34を停止させることはない。なお、吸い込み力の選択はパワー選択スイッチ8の押し方などで実現できるが、その手段について限定するものではない。
【0055】
上記構成において、その動作を説明する。なお、床面選択スイッチ9を押して絨毯を選択した時に回転ブラシ44が回転する動作は実施例3と同じである。本実施例では、電動送風機3の吸い込み力をパワー選択スイッチ8により”ハイパワー”、”自動”、”静か”の3段階に選択する。”ハイパワー”ではゴミセンサ10の出力に関係なく電動送風機3と走行用モータ34とをいずれも全力、すなわち位相制御を全導通として運転する。また、”自動”では電動送風機3の吸い込み力と走行用モータ34による自走力とをゴミセンサ10の出力に対応しながら制御し、吸い込み力と自走力とを比例的に連動させる。”静か”では”自動”よりもさらに抑えた吸い込み力と自走力とで運転する。
【0056】
図10は本実施例の動作を示す波形図である。図10(a)はパワー選択スイッチ8により”自動”を選択し、床面選択スイッチ9により絨毯を選択し、ゴミセンサ10がゴミを検知しなかった場合の電動送風機3に供給される交流電圧の波形を示し、図10(b)はその時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。図10(c)は上記選択時にゴミセンサ10がゴミを検知した場合の電動送風機3に供給される交流電圧の波形、図10(d)はその時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。図からわかるように、ゴミが検知された時、電動送風機3への入力と走行用モータ34への入力とを連動して増大させている。”静か”の場合も同様である。また、図10(e)はゴミが多量に検知された時に走行用モータ34に供給される単方向電圧の波形を示す。この時には走行用モータ34は全力で回転している。
【0057】
以上のように本実施例によれば、パワー選択スイッチ8により電動送風機3の吸い込み力を3段階に切り替え、かつ電動送風機3の吸い込み力と走行用モータ34による自走力とを比例的に連動してゴミセンサ10の出力に対応して変えるようにしたことにより、ゴミの量に対応した吸い込み力と自走力とで軽快、かつ確実に掃除を行うことができる。
【0058】
なお、本実施例ではゴミセンサ10がゴミの量に対応する信号を出力するとしたが、たとえば、図3(b)に示したゴミ検知回路におけるコンパレータ43を複数個設けることにより、ゴミの量に対応して複数の信号を出力するように構成できる。
【0059】
(実施例5)
以下、本発明の電気掃除機の実施例5について図面を参照しながら説明する。図11は本実施例における床用吸い込み具7の動作を示す側面図、および上下移動手段49の構成を示す模式図である。本実施例における床用吸い込み具7が実施例1ないし実施例4と異なる点は、反転スイッチ33および走行用モータ34に代えてソレノイド50を用いた上下移動手段49を備え、ローラ35を上下させるようにしたことにある。
【0060】
図において、床用吸い込み具7の内部にソレノイド50を設け、図11(c)に示したように、ソレノイド50の中心にマグネット芯51を挿入し、マグネット芯51には絶縁物52を介してローラ35を連結する。吸い込み力が所定値より大きくなるとソレノイド50に電流が流れ、図11(b)に示したように、磁気によってマグネット芯51が押し下げられ、マグネット芯51に連結されたローラ35が押し下げられるようにしている。この上下移動手段49は一旦押し下げられると、その位置で固定され、再度、電流を流すと初期状態に復帰するロック機構を備えている。
【0061】
図12は本実施例の構成を示す回路図である。なお、実施例3と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる点は、床用吸い込み具7における反転スイッチ33および走行用モータ34に代えてソレノイド50が第2の双方向性サイリスタ18に接続されること、および信号処理手段11の動作にある。なお、図12においてCは上下移動手段49を駆動する上下駆動手段を示す。
【0062】
上記構成において、その動作を説明する。パワー選択スイッチ8が押されて起動した時の動作、および床面選択スイッチ9により絨毯が選択された時の電動送風機3の動作は実施例4と同じとする。電気掃除機を”ハイパワー”で運転すると、信号処理手段11はゴミセンサ10の出力に関係なく電動送風機3を全導通で回転させる。この時、第2のフォトトライアックカプラ26に全導通の位相制御信号を一定時間出力し、第2の双方向性サイリスタ18によりソレノイド50に全導通の駆動電圧を供給する。その駆動電圧によりソレノイド50に磁界が発生し、ソレノイド50の中心にあるマグネット芯51が押し下げられ、絶縁物52を介して連結されたローラ35が押し下げられてその位置でロックされ、絨毯面と床用吸い込み具7との距離を離す。
【0063】
パワー選択スイッチ8の操作により、”静か”を選択すると、信号処理手段11は、電動送風機3を小さい吸い込み力で運転する。この時、ゴミセンサ10の出力に対応して吸い込み力が所定値以下に制御されると、第2のフォトトライアックカプラ26に全導通の位相制御信号を一定時間出力する。その位相制御信号によりソレノイド50には、再度、第2の双方向性サイリスタ18から全導通の駆動電圧が供給され、ローラ35の位置が初期状態に戻る。したがって、吸い込み力に応じて床用吸い込み具7の高さが変えられ、床面に吸い付くことなく操作性が向上される。
【0064】
以上のように本実施例によれば、床用吸い込み具7にローラ35を上下させる上下移動手段49を設け、パワー選択スイッチ8により選択した吸い込み力とゴミセンサ10の出力とに対応して床用吸い込み具7のローラ35を上下させることにより、吸い込み力が大きい時には床用吸い込み具7を床面から離し、吸い込み力が小さい時には床面に近づけることにより、床用吸い込み具7の床面からの高さを吸い込み力とゴミ状態とに合わせて自動的に設定することができ、床用吸い込み具7の操作性を向上させることができる。
【0065】
(実施例6)
以下、本発明の電気掃除機の実施例6について図面を参照しながら説明する。基本構成は実施例5と同様である。本実施例が実施例5と異なる点は、ローラ35が保持される位置を多段階に設け、ソレノイド50に電流を流すごとに1段階づつ位置を下に変えて固定され、最低の位置になってからは1段階づつ上に変えて固定されるロック機構と、信号処理手段11において吸い込み力に対応してソレノイド50に電流を流すようにしたことにある。
【0066】
上記構成において、その動作を説明する。パワー選択スイッチ8の操作により、たとえば”自動”のモードで運転すると、ゴミが検知されていない場合は所定値以下の吸い込み力の時にローラ35は沈んだ初期状態、すなわち上がっている状態であるが、少ないゴミを検知して多少吸い込み力を大きくするとソレノイド50に電流を流して1段階だけローラ35を押し下げる。ゴミを多く検知して吸い込み力がかなり大きくなると、その都度に電流を流すことによってローラ35は最低位置まで押し下げる。その場所のゴミを収集してゴミ検知がされなくなり、吸い込み力を小さく制御すると、ローラ35を1段階づつ徐々に上げて行き、初期状態に戻す。そのため、吸い込み力に応じて床用吸い込み具7の高さを段階的に変えるため、床用吸い込み具7が床面に吸い付くことなく操作性が向上する。
【0067】
以上のように本実施例によれば、ローラ35の高さを電動送風機3の吸い込み力に対応して段階的に変えるようにしたことにより、床用吸い込み具7を吸い込み力に対応して適切な高さに保ちながら快適な操作で掃除することができる。
【0068】
【発明の効果】
請求項1及び7に係わる本発明は、床用吸い込み具を自走させる動作をゴミセンサの出力に対応して制御するようにした電気掃除機としてあるから、床用吸い込み具が自走するので軽快に操作できるとともに、ゴミを検知した時には、たとえば床用吸い込み具の自走を停止させて確実に掃除でき、使用感にあった掃除を行うことができる。
【0069】
請求項2に係わる本発明は、電動送風機の吸い込み力をゴミセンサの出力に対応して制御するようにした請求項1に係わる電気掃除機とすることにより、ローラによる自走で軽快な操作性を実現するとともに、ゴミを検知した時には吸い込み力を増大させて集塵効率を向上させ、確実に掃除を行うことができる。
【0070】
請求項3に係わる本発明は、床面選択スイッチと、絨毯上のゴミをかき揚げる回転ブラシと、前記回転ブラシを回転させる回転ブラシモータとを設け、床面として絨毯を選択した時には前記回転ブラシを回転させるとともに、床用吸い込み具の自走速度を制御するようにした請求項1ないし請求項2のいずれかに係わる電気掃除機とすることにより、ローラによる自走で軽快な操作性を実現するとともに、絨毯を選択した時には回転ブラシを回転させるとともに、たとえば木床面の時よりも床用吸い込み具を高速に自走させて吸い付き易い絨毯上の操作性をよくし、確実に掃除を行うことができる。
【0071】
請求項4に係わる本発明は、パワー選択手段の出力とゴミセンサの出力とに対応して電動送風機の吸い込み力と床用吸い込み具の自走速度とをリニヤに連動して変えるようにした電気掃除機とすることにより、吸い込み力に見合った床用吸い込み具の自走速度が設定され、吸い込み力が小さい場合は低速度で自走して掃除を行うことにより集塵効率を高め、吸い込み力が大きい場合はゴミが直ちに取れるため高速度で自走して軽快に操作性よく掃除を行うことができる。
【0072】
請求項5に係わる本発明は、床用吸い込み具のローラを上下させる上下移動手段を設け、電動送風機の吸い込み力に対応して、ローラを上下させるようにした電気掃除機とすることにより、電動送風機の吸い込み力が所定値より大きい時にはローラを下げて床用吸い込み具を床面から離して吸い付きをなくして軽快に、また、吸い込み力が小さい時にはローラを上げて床用吸い込み具を床面に近づけて集塵効率を高め、確実に掃除を行うことができる。
【0073】
請求項6に係わる本発明は、絨毯を選択した時、ローラを電動送風機の吸い込み力に対応して段階的に上下させ、床面からの距離を段階的に変えるようにした請求項5に係わる電気掃除機とすることにより、電動送風機の吸い込み力が大きい時には床用吸い込み具を床面から大きく離し、小さい時には少なく離すように段階的に設定でき、床用吸い込み具を適切な高さで床面から離しながら快適、かつ確実に掃除を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における床用吸い込み具の構成を示す平面図
【図2】同実施例の構成を示す回路図
【図3】同実施例におけるゴミセンサの構成を示す断面図、およびゴミ検知回路の構成を示す回路図
【図4】同実施例における床用吸い込み具の動作を示す側面図
【図5】同実施例の動作を示す波形図
【図6】本発明の実施例2の動作を示す波形図
【図7】本発明の実施例3における床用吸い込み具の構成を示す平面図
【図8】同実施例の構成を示す回路図
【図9】同実施例の動作を示す波形図
【図10】本発明の実施例4の動作を示す波形図
【図11】本発明の実施例5における床用吸い込み具の動作を示す側面図、および上下移動手段の構成を示す模式図
【図12】同実施例の構成を示す回路図
【図13】電気掃除機の構成を示す外観図
【図14】従来の電気掃除機の構成を示す回路図
【符号の説明】
1 電気掃除機本体
2 集塵室
3 電動送風機
4 ホース
5 手元操作部
6 延長管
7 床用吸い込み具
8 パワー選択スイッチ(パワー選択手段)
9 床面選択スイッチ(床面選択手段)
10 ゴミセンサ
11 信号処理手段
12 回転ブラシモータ
13 表示手段
14 交流電源
15 直流電源装置
16 交流同期信号発生手段
17 第1の双方向性サイリスタ
18 第2の双方向性サイリスタ
19,20,21,22,23,25,27,28,29,37,47,48 抵抗
24 第1のフォトトライアックカプラ
26 第2のフォトトライアックカプラ
30 上部部材
31 下部部材
32 バンパ
33 反転スイッチ
34 走行用モータ
35 ローラ
36 整流回路
38 発光素子
39 受光素子
40 塵埃
41 コンデンサ
42 オペアンプ
43 コンパレータ
44 回転ブラシ
45 第3の双方向性サイリスタ
46 第3のフォトトライアックカプラ
49 上下移動手段
50 ソレノイド
51 マグネット芯
52 絶縁物
A 送風機駆動手段
B 走行モータ駆動手段
C 上下駆動手段
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1997
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