JPH10268772A - 偽造防止シート及び偽造防止粘着ラベル - Google Patents

偽造防止シート及び偽造防止粘着ラベル

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JPH10268772A
JPH10268772A JP9074005A JP7400597A JPH10268772A JP H10268772 A JPH10268772 A JP H10268772A JP 9074005 A JP9074005 A JP 9074005A JP 7400597 A JP7400597 A JP 7400597A JP H10268772 A JPH10268772 A JP H10268772A
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JP
Japan
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layer
coloring
organic solvent
sensitive
pressure
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Application number
JP9074005A
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English (en)
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Takaaki Komatsu
孝章 小松
Kazuhiko Ito
和彦 伊藤
Junji Harada
純二 原田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機溶剤を用いてラベルを剥がそうとした場
合、或いは切手や切符の捺印を除去しようとした場合
に、係る不当行為を行うことが困難で、且つ容易に真贋
判定を行うことができる偽造防止シート・偽造防止粘着
ラベルを提供する。 【解決手段】支持体の片面に、A)ロイコ系感熱記録用
染料及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なくとも
1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感圧発
色組成物、を混合して単層、或いは別々に積層して設け
たシートとすることにより、あらゆる有機溶剤を適用し
た際に発色が生じて、有機溶剤の使用が判別できる。更
に有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物による印刷
層を設けることにより、有機溶剤適用時に、有機溶剤溶
解染料が印刷部より流出するため、より明確に確認でき
る。又、人為的に感圧発色させることで真贋判定が容易
である。従ってラベルの貼り直しや、偽造等の不当行為
を防止することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止シート及
び偽造防止粘着ラベルの関するものであり、とりわけラ
ベルの不当な再使用防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、商品等の証明や封印などの目的
で、封印用の粘着ラベルが使用されることが多くなって
いる。ところが、この封印ラベルを一旦剥がし、内容物
を改変したり、或いは内容物を入れ替えた後に、再度同
じラベルで封印するという不当行為が多発し、問題とな
っている。又、切手や切符などにおいては、スタンプに
て日付を入れることによって、使用中或いは使用済みで
あることを示す手段(いわゆる消印や検札印)が用いら
れているが、このスタンプインキを有機溶剤等で除去し
た後、不当に再使用するという偽造が問題となってい
る。このような不当なラベルの貼り直し・再使用を防止
するために、透明フィルム素材と透明粘着剤層との間
に、透明な層内剥離性樹脂層を介在させることにより、
ラベルを故意に剥がそうすると、層内剥離性樹脂層が隠
し文字として被着体に残り、再度ラベルを貼ろうとして
も、被着体に残った隠し文字とラベル側の抜け文字とが
正確に重ならず、剥がそうとした行為のあったことが確
認できるという方法(特開昭62−135879号公
報)が開示されている。しかしながら、ラベルの粘着剤
層に特定の有機溶剤を含浸させて、粘着剤層全体を被着
体から浮かせることにより、ラベル中の隠し文字を現出
させることなく、ラベルを剥がし、再度ラベルを貼るこ
とで、第三者にラベルを剥がした履歴を悟られこと無
く、ラベルが貼り直されてしまうという問題が生じた。
【0003】別の方法として、フィルム基材と粘着剤を
備え、且つカットラインを有する下層ラベルと、脆弱フ
ィルム基材に粘着剤を備えた上層ラベルとを2層積層し
てなり、ラベルを剥がそうとすると、脆弱性によってラ
ベルが破壊されるという方法(特開平1−23277号
公報)が開示されている。しかしながら、この方法もま
た、粘着剤層に特定の有機溶剤を含浸させて注意深く剥
離すれば、ラベルを破壊することなく剥がすことが可能
であるし、製造工程が煩雑であったり、取扱い難かった
り、取扱中に無用にラベルが破壊される場合がある等の
欠点を有する。
【0004】ラベルの偽造防止手段としては、隠し印刷
を施す方法、ホログラムを利用する方法、紫外線発光イ
ンキを利用する方法、磁気記録を利用する方法等、様々
な手段が提案されているが、何れもラベルを一旦剥がし
て貼り直す行為に対応できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、スタンプインキを有機溶剤で除去しよう
とした場合や、ラベルを有機溶剤などで剥がそうとした
場合に、剥がそうとした痕跡が必ず残るため、同一ラベ
ルを再度使用する不当行為を不可能とする、偽造防止性
のシート及びそれを用いた粘着ラベルを提供することを
目的としている。
【0006】又、同一ラベルを再度貼り直すのではな
く、別の偽造ラベルに貼り替えられる行為を防止するた
めに、容易に真贋判定を行うことができる偽造防止性の
シート及びそれを用いた粘着ラベルを提供することを目
的としている。
【0007】尚、市販ラベル剥がしなどに使用されてい
る溶剤としては、ミネラルスピリットなどの炭化水素系
の非極性溶剤からエステル、アルコール系などの極性溶
剤まで幅広い。また、市販シール剥がしを使用しなくて
も、ベンジン、アルコールなどの溶剤でもラベルを剥が
すことが可能である。ラベルを剥がす際に、補助的にド
ライヤー等で加熱して、粘着剤層を軟化させる場合もあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、通常は無
色か淡色であり、ラベル表面に捺印されたスタンプイン
キを有機溶剤で除去しようとしたり、ラベルを市販ラベ
ル剥がしや有機溶剤などで剥がそうとして、ラベル剥が
し(有機溶剤)を適用した際に発色して、有機溶剤使用
履歴が明確となる層を設ければよいと考えた。
【0009】通常は無色か淡色で有機溶剤適用時に発色
する層としては、一般的にはロイコ系感熱記録用染料及
び顕色剤として用いられる成分、即ち、発色剤として無
色ないし淡色の塩基性染料、顕色剤として無機ないし有
機の酸性物質を含有する層が好適であり、補助手段とし
て粘着剤層の加熱を試みた場合には、感熱発色も生じる
ため、ラベルを剥がそうとした痕跡をより明確に確認で
きると考えた。
【0010】しかしながら、ここで問題となるのは、ロ
イコ系感熱発色染料及び顕色剤の組合せの場合、ある種
の非極性有機溶剤に対しては、発色しない場合があるこ
とである。そこで、該ロイコ系感熱記録用染料及び顕色
剤と、発色剤または顕色剤の少なくとも1方がマイクロ
カプセル化されてなる自己発色型感圧発色組成物とを併
用(混合して単層、或いは別々に積層)したところ、理
由は明確でないが驚くべき事に、本来発色しない非極性
溶剤に対しても、発色痕跡が発生することが判明した。
【0011】又、有機溶剤溶解染料を含有するインキに
よる印刷層を更に積層することにより、有機溶剤適用時
に印刷層よりインキが溶解・流出するため、より一層、
ラベルを剥がそうとした痕跡が明確になると考えた。
【0012】一方、偽造防止シート或いは偽造防止粘着
ラベルの真贋を容易に判定するためには、自己発色型感
圧発色組成物による自己感圧発色性が特に有効であり、
これを利用して容易な真贋判定が可能(発色が起こらな
ければ贋物)と考えた。このような観点から鋭意検討を
行った結果以下の発明を完成するに至った。
【0013】支持体の片面に、A)ロイコ系感熱記録用
染料及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なくとも
1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感圧発
色組成物、の両方を含有する層を単層で設けてなる偽造
防止シート。
【0014】支持体の片面に、ロイコ系感熱記録用染
料/顕色剤層、発色剤または顕色剤の少なくとも1方
がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層あるい
は混合して単層の自己発色型感圧発色層、を順次積層し
てなる偽造防止シート。
【0015】支持体の片面に、発色剤または顕色剤の
少なくとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単
独で積層あるいは混合して単層の自己発色型感圧発色
層、ロイコ系感熱記録用染料/顕色剤層、を順次積層
してなる偽造防止シート。
【0016】支持体の片面に、A)ロイコ系感熱記録用
染料及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なくとも
1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感圧発
色組成物、を混合して単層、或いは別々に積層した上
に、更に有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物によ
る印刷層を設けてなる偽造防止シート。
【0017】前記の偽造防止シートの支持体の別の片面
に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる偽造防止
粘着ラベル。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の偽造防止シートは、支持
体の片面に、ロイコ系感熱記録用染料及び顕色剤と、発
色剤または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル
化されてなる自己発色型感圧発色組成物とを、混合して
単層で、或いは別々に積層して得られる。更には、この
ようにして得られた偽造防止シートの塗層側に有機溶剤
溶解染料を含有するインキによる印刷層を設けることに
より、偽造防止性能をより一層向上させた偽造防止シー
トが得られる。以下、便宜上、ロイコ系感熱記録用染料
及び顕色剤と、発色剤または顕色剤の少なくとも1方が
マイクロカプセル化されてなる自己発色性感圧発色組成
物とを、混合して設けてなる単層を感熱感圧混合発色
層、別々に積層した際のロイコ系感熱記録層染料/顕色
剤層をロイコ系感熱発色層、発色剤または顕色剤の少な
くとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で
積層あるいは混合して単層の自己発色型感圧発色層を自
己発色型感圧発色層と記す。又、感熱感圧混合発色層、
及び積層したロイコ系感熱発色層と自己発色型感圧発色
層(積層順不同)の総称として、有機溶剤発色層と記
す。
【0019】本発明の構成を図面を引用して説明する。
図1は、支持体の片面に、A)ロイコ系感熱記録用染料
及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なくとも1方
がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感圧発色組
成物、の両方を含有する層(感熱感圧混合発色層)を単
層で設けてなる偽造防止シート、並びに該支持体の別の
片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる偽造
防止粘着ラベルの断面図である。支持体6の片面に、感
熱感圧混合発色層1(即ち、有機溶剤発色層4)を積層
して偽造防止シート9が得られ、該偽造防止シート9の
裏面(支持体6の別の片面)に、粘着剤層7と剥離シー
ト8を順次積層して偽造防止粘着ラベル10が得られ
る。
【0020】図2は、支持体の片面に、ロイコ系感熱
記録用染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、発色
剤または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化
され、それぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己
発色型感圧発色層(自己発色型感圧発色層)、を順次積
層してなる偽造防止シート、並びに該支持体の別の片面
に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる偽造防止
粘着ラベルの断面図である。支持体6の片面に、ロイコ
系感熱発色層3と自己発色型感圧発色層2を順次積層
(即ち、有機溶剤発色層4)して偽造防止シート9が得
られ、該偽造防止シート9の裏面(支持体6の別の片
面)に、粘着剤層7と剥離シート8を順次積層して偽造
防止粘着ラベル10が得られる。
【0021】図3は、支持体の片面に、発色剤または
顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化され、そ
れぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発色型感
圧発色層(自己発色型感圧発色層)、ロイコ系感熱発
色染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、を順次積層
してなる偽造防止シート、並びに該支持体の別の片面
に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる偽造防止
粘着ラベルの断面図である。支持体6の片面に、自己発
色型感圧発色層2とロイコ系感熱発色層3を順次積層
(即ち、有機溶剤発色層4)して偽造防止シート9が得
られ、該偽造防止シート9の裏面(支持体6の別の片
面)に、粘着剤層7と剥離シート8を順次積層して偽造
防止粘着ラベル10が得られる。
【0022】図4は、支持体の片面に、A)ロイコ系感
熱記録用染料及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少
なくとも1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色
型感圧発色組成物、の両方を含有する層(感熱感圧混合
発色層)に、更に有機溶剤溶解染料を含有するインキ組
成物による印刷層を設けてなる偽造防止シート、並びに
該支持体の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積
層してなる偽造防止粘着ラベルの断面図である。支持体
6の片面に、感熱感圧混合発色層1(即ち、有機溶剤発
色層4)を積層し、その上に有機溶剤溶解染料を含有す
るインキ組成物による印刷層5を更に積層して偽造防止
シート9が得られ、該偽造防止シート9の裏面(支持体
6の別の片面)に、粘着剤層7と剥離シート8を順次積
層して偽造防止粘着ラベル10が得られる。
【0023】図5は、支持体の片面に、ロイコ系感熱
記録用染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、発色
剤または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化
され、それぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己
発色型感圧発色層(自己発色型感圧発色層)、を順次積
層し、更に有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物に
よる印刷層を設けてなる偽造防止シート、並びに該支持
体の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層して
なる偽造防止粘着ラベルの断面図である。支持体6の片
面に、ロイコ系感熱発色層3と自己発色型感圧発色層2
を順次積層(即ち、有機溶剤発色層4)し、その上に有
機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物による印刷層5
を更に積層して偽造防止シート9が得られ、該偽造防止
シート9の裏面(支持体6の別の片面)に、粘着剤層7
と剥離シート8を順次積層して偽造防止粘着ラベル10
が得られる。
【0024】図6は、支持体の片面に、発色剤または
顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化され、そ
れぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発色型感
圧発色層(自己発色型感圧発色層)、ロイコ系感熱発
色染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、を順次積層
し、更に有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物によ
る印刷層を設けてなる偽造防止シート、並びに該支持体
の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してな
る偽造防止粘着ラベルの断面図である。支持体6の片面
に、自己発色型感圧発色層2とロイコ系感熱発色層3を
順次積層(即ち、有機溶剤発色層4)し、その上に有機
溶剤溶解染料を含有するインキ組成物による印刷層5を
更に積層して偽造防止シート9が得られ、該偽造防止シ
ート9の裏面(支持体6の別の片面)に、粘着剤層7と
剥離シート8を順次積層して偽造防止粘着ラベル10が
得られる。
【0025】本発明における支持体は、一般的に印刷用
紙又は印刷用シートとして使用されるものであれば特に
限定されることはなく、例えば、グラシン紙、上質紙、
アート紙、コーテッド紙、キャスト紙、トレーシングペ
ーパー、マイカ紙、ガラスペーパーなどの紙類を用いる
ことができ、木材パルプ、合成パルプ、填料、サイズ
剤、紙力増強剤、染料等、通常抄紙で用いられる原材料
を必要に応じて使用することが可能である。又、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレ
ン及びビニルアルコール共重合体、エチレン及び酢酸ビ
ニル共重合体、脂肪族又は芳香族ポリアミド(ナイロン
やアラミド)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリウ
レタン、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル系、TP
X、ポリブテン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、
ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リフェニレンエーテル、ポリアセタール、セロファン、
アイオノマー、或いはこれらを共重合、共押出し、コー
ティング、ブレンド等の手法で複合化した合成樹脂フィ
ルム、或いは合成繊維、天然繊維、パルプ繊維、ガラス
繊維等からなる不織布や織布、合成紙、合成樹脂を紙に
片面、又は両面にラミネートしたラミネート紙、金属
箔、あるいはこれらを組み合わせた複合シートを目的に
応じて任意に用いることができる。合成樹脂について
は、無機あるいは有機顔料により不透明化することがで
きる。
【0026】本発明における、ロイコ系感熱記録用染料
及び顕色剤とは、発色剤として無色ないし淡色の塩基性
染料、顕色剤として無機ないし有機の酸性物質の組合せ
であり、一般的には感熱紙等の感熱記録体に用いられ、
通常無色で、有機溶剤適用時又は加熱時に発色する。前
述したように、感熱感圧混合発色層としてもよいし、自
己発色型感圧発色層と別々に積層してもよい。
【0027】ここで発色剤となる無色ないし淡色の塩基
性染料としては、例えば以下のものが挙げられるが、こ
れらに特に限定されるものではない。
【0028】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタルバイオ
レットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−メチルインド−ル−3−イル)フタリド、3,3
−ビス(1,2−ジメチルインド−ル−3−イル)−5
−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチル
カルバゾ−ル−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(2−フェニルインド−ル−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチル
アミノフェニル−3−(1−メチルピロ−ル−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチル
アミノフェニル−3−(1−メチルピロール−2−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2−フェニルインドール−3−イル)フタ
リド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、などのトリアリルメタン
系染料。
【0029】4,4’−ビス−ジメチルアミノフェニル
ベンズヒドリルベンジルエーテル、4,4’−ビス−ジ
メチルアミノベンズヒドリルベンジルエ−テル、N−ハ
ロフェニルロイコオーラミン、N−2,4,5−トリク
ロロフェニルロイコオーラミンなどのジフェニルメタン
系染料。
【0030】ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニ
トロベンゾイルロイコメチレンブルーなどのチアジン系
染料。
【0031】3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3
−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3,3’−ジクロ
ロスピロジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナ
フトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、
3−プロピルスピロベンゾピラン、3−メチルナフト−
(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−メチル−ナ
フト(6’−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピル−スピロ−ジベンゾピランなどのスピロ系染料。
【0032】ロ−ダミンB−アニリノラクタム、ロ−ダ
ミンB(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ロ−ダミンB
(o−クロロアニリノ)ラクタム、ロ−ダミンB(p−
クロロアニリノ)ラクタムなどのラクタム系染料。
【0033】3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミ
ノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニルフ
ルオラン、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジクロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−
エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)アミ
ノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(4−ニトロアニリノ)フルオラン、
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−(N−
エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキシ−
フェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−アセチル−N−メチルアミノフルオラン、3−
(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N
−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−メチル−N−ベンジルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフル
オラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
エチル−N−iso−アミルアミノ)−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフ
リル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチ
ルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェ
ニルアミノフルオランなどのフルオラン系染料などが挙
げられる。
【0034】これらは単独で用いることもできるし、混
合して用いることもできる。
【0035】無機ないし有機の酸性物質(顕色剤)とし
ては、一般に感熱記録体に使用される電子受容性の物質
が用いられ、特にフェノール誘導体、芳香族カルボン酸
誘導体あるいはその金属化合物、N,N’−ジアリール
チオ尿素誘導体、有機酸と金属化合物の混合物、酸性重
合体(例えばフェノール及びホルムアルデヒド樹脂、サ
リチル酸系樹脂またはこれらの亜鉛、マグネシウム、ア
ルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニ
ッケルなどの多価金属塩など)などが使用でき、特にフ
ェノール誘導体、芳香族カルボン酸誘導体あるいはその
金属化合物、N,N’−ジアリールチオ尿素誘導体など
が使用される。
【0036】この中で特に好ましいものはフェノール誘
導体、芳香族カルボン酸およびそのフェノール性化合物
であり、具体的には、1,1−ビス(p−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(p−
ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサン、2,2−ビス(p−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)−2−エチル−ヘキサン、ビスフェノール
スルフォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロピル
オキシジフェニルスルフォン、2,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフォン、3,4−ジヒドロキシ−4’−
メチルジフェニルスルフォン、ジフェノールエーテル、
p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ
安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸オクチル、p
−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−tert−ブチル安息
香酸、トリクロロ安息香酸、安息香酸、テレフタル酸、
3−sec−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプ
ロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−
ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、3−クロロ−5−(α−メチルベンジル)、
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、4−tert−
ブチルフェノ−ル、4−ヒドロキシジフェノキシド、α
−ナフトール、β−ナフトール、4−ヒドロキシアセト
フェノール、4−tert−カテコール、2,2’−ジヒド
ロキシジフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メ
チル−6−tert−イソブチルフェノール、4,4’−イ
ソプロピリデンビス(2−tert−ブチルフェノール)、
4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4−フェニ
ルフェノール、4−オクチルフェノール、4,4’−イ
ソプロピリデンジフェノール、2,2’−メチレンビス
(4−クロロフェノール)、ヒドロキノン、4,4’−
シクロヘキシリデンジフェノール、4−ヒドロキシフタ
ル酸ジメチル、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、ノ
ボラック型フェノール樹脂、フェノール重合体などのフ
ェノール性化合物が挙げられる。これらは単独で用いる
こともできるし、混合して用いることもできる。
【0037】発色剤と顕色剤の比率は、発色剤1重量部
に対して顕色剤を0.25〜15重量部、特に0.5〜
10重量部用いるのが好ましい。
【0038】また、ロイコ系感熱発色層の感度を向上さ
せるために、増感剤として、N−ヒドロキシメチルステ
アリン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸ア
ミドなどのワックス類、2−ベンジルオキシナフタレン
などのナフトール誘導体、p−ベンジルビフェニル、4
−アリルオキシビフェニルなどのビフェニル誘導体、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2,
2’−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテ
ル、ビス(4−メトキシフェニル)エーテルなどのポリ
エーテル化合物。炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジ
ル、シュウ酸ジ(p−クロルベンジル)エステルなどの
炭酸またはシュウ酸ジエステル誘導体などを添加するこ
とができる。
【0039】本発明における自己発色型感圧発色組成物
は、自己発色型感圧記録紙等の自己発色型感圧記録体に
一般的に用いられるような、通常無色で加圧時に発色す
る成分である。主成分である少なくとも1方がマイクロ
カプセル化された発色剤または顕色剤は、それぞれを単
独で積層してもよいし、混合して単層としてもよい。
【0040】感圧記録用発色剤及び顕色剤に関する技術
については、特に制限されることなく、従来から公知の
ものを使用できる。例えば、マイクロカプセル化の方法
やマイクロカプセルの壁材、感圧記録用染料や染料を溶
解する油、あるいは感圧記録用顕色剤、高分子結着剤
(バインダー)、マイクロカプセル保護剤などである。
【0041】マイクロカプセル化法としては、コアセル
ベーション法(米国特許2800458号明細書な
ど)、界面重合法(特公昭47−1763号公報な
ど)、インサイチュー重合法(特開昭51−9079号
公報など)などが使用できる。
【0042】マイクロカプセルの壁材としては、ポリウ
レタン、ポリ尿素、エポキシ樹脂、尿素及びホルマリン
樹脂、メラミン及びホルマリン樹脂などが使用できる。
【0043】本発明に用いる自己発色型感圧発色層(組
成物)に用いられる発色剤、及び顕色剤に関しては、一
般に感圧記録材料に用いられているものであれば特に制
限されない。例えば、発色剤としては、ロイコ系感熱記
録用染料に関する記述において記載したものと同様の染
料、即ち、トリアリルメタン系染料、ジフェニルメタン
系染料、チアジン系染料、スピロ系染料、ラクタム系染
料、フルオラン系染料などが1種又は2種以上使用でき
る。
【0044】自己発色型感圧発色組成物において、発色
剤又は顕色剤を溶解し、マイクロカプセルの内相油とな
るオイル類としては、ジアリールアルカン系、アルキル
ナフタレン系、アルキル化ビフェニル、水添ターフェニ
ルの如き芳香族合成油、ケロシン、ナフサ、パラフィン
油、塩素化パラフィンの如き脂肪族合成油、綿実油、ヤ
シ油、大豆油、亜麻仁油の如き植物油などが使用でき
る。
【0045】自己発色型感圧発色組成物における顕色剤
としては、粘土類(例えば、活性白土、酸性白土、アタ
パルジャイト、ベントナイト、コロイダルシルカ、硅酸
アルミニウムなど)、ノボラック型フェノール樹脂又は
その多価金属塩、サリチル酸誘導体又はその多価金属
塩、サリチル酸樹脂又はその多価金属塩、有機酸と金属
化合物の混合物、ホルムアルデヒド樹脂又はその多価金
属塩、等が使用できる。ロイコ系感熱発色層に用いる顕
色剤との相違点は主に、感熱用顕色剤と比較して一般に
高分子量であること、前記のマイクロカプセル内層油を
形成するオイル類に対する溶解性が高いこと、或いは該
オイル類を溶媒又は分散媒として系において発色剤との
反応性が大きいこと、等である。
【0046】マイクロカプセルの保護剤としては、セル
ロース粉末、デンプン粒子、タルク、焼成カオリン、炭
酸カルシウムなどが使用できる。
【0047】感圧発色濃度を高めたり、マイクロカプセ
ル破壊時(発色時)に内層油を吸収する目的で、酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸
カルシウム、タルク、シリカ、クレー、硫酸バリウム、
炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネ
シウム、硫酸鉛、鉛白、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化チタ
ン、サチン白、酸化アンチモン、雲母、ベントナイト、
石膏、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウムなどの
無機顔料、またはポリスチレン、ポリビニルトルエン、
スチレン及びジビニルベンゼン共重合体、ポリメタクリ
ル酸メチル、尿素/ホルマリン樹脂、メラミン/ホルマ
リン樹脂、ベンゾグアナミン、ポリエチレンなどの微粉
有機顔料を、自己発色型感圧発色層内又は感熱感圧混合
発色層内に分散することは何等差し支えない。
【0048】本発明の有機溶剤発色層を設けるに当たっ
て用いられる高分子結着剤(バインダー)としては、公
知の水系接着性ポリマー(即ち、水溶性又は、エマルジ
ョン、或いはラテックスの形態)が使用でき、例えば以
下のものを単独で或いは混合して使用できるが、これら
に限定されるものではない。
【0049】デンプン、酸化デンプン、エステル化デン
プン、ヒドロキシエチル化デンプン、アセチル化デンプ
ン、カチオン化デンプン、デキストリンなどのデンプン
類、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの
セルロース誘導体、カゼイン、ゼラチンなどのプロテイ
ン、寒天、ザンタンガム、プルラン、キトサン、スター
ガム、グアーガム、アラビアゴム、トラガントゴム、ア
ルギン酸誘導体などの天然高分子多糖類、ポリビニルア
ルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
ポリアクリル酸ソーダなどのポリアクリル酸塩類、ポリ
アクリル酸エステル類、ポリアクリルアミド、アクリル
アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド
/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、イ
ソブチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体及びそのアルカリ塩、エチレン/無
水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、スチレン/アクリ
ル酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレ
ン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタジエ
ン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合体、
酢酸ビニル/アクリル酸(エステル)共重合体、アクリ
ロニトリル/ブタジエン/アクリル酸共重合体、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン、ポリクロロ
プレン、オルガノポリシロキサン、ポリエチレン、等。
【0050】本発明の有機溶剤発色層に、必要に応じ
て、顔料、耐水化剤、消泡剤、界面活性剤、ワックス
類、金属石鹸類、分散剤、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、地肌カブリ防止剤、帯電防止剤、増粘剤、防
腐剤、離型剤、滑剤、耐ブロッキング向上剤等を助剤と
して適宜添加することは何ら差し支えない。
【0051】また、高い発色濃度を得る上ために、本発
明の支持体と有機溶剤発色層との間に、単層あるいは複
数層の顔料あるいは樹脂からなるアンダーコート層を設
けたり、これらの発色層を保護するためにオーバーコー
ト層を、有機溶剤適用時の発色性を妨げない限りにおい
て、設けてもよい。
【0052】感熱感圧混合発色層の塗設量は、固形分で
2〜30g/m2が適当である。ロイコ系感熱発色層、
及び自己発色型感圧発色層の塗設量は、固形分で1〜2
0g/m2が適当である。感熱感圧混合発色層中の感熱
発色成分と感圧発色成分の固形重量比、並びに別々に積
層した場合のロイコ系感熱発色層と自己発色型感圧発色
層の塗設乾燥重量比は、20/80〜80/20が適当
である。
【0053】本発明において、有機溶剤発色層を塗設す
る方法としては、グラビアコーター、グラビアオフセッ
トコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイ
フコーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、ス
ムージングコーター、マイクログラビアコーター、リバ
ースロールコーター、4本あるいは5本(多段)ロール
コーター、カーテンコーター、ブレードコーター、ディ
ップコーター、落下カーテンコーター、スライドコータ
ー、リップコーター、ダイコーター、スクイズコータ
ー、ショートドウェルコーター、サイズプレス、スプレ
ーなどの各種装置をオンマシンあるいはオフマシンで用
いることができる。
【0054】本発明の、支持体の片面に塗設した有機溶
剤発色層の上に印刷されるインキ組成物は、少なくとも
有機溶剤溶解染料を含有し、それ以外の成分としては、
通常の印刷インキで用いられるのと同様の成分(即ち、
ビヒクル、顔料、助剤等)を用いることができる。
【0055】有機溶剤溶解染料としては、例えば化学工
業日報社から出版されている‘12996の化学商品’
に記載されている有機溶剤溶解染料が用いられる。これ
らの染料は非水溶系で鉱油、精油、油脂、脂肪酸、ロウ
のほか多くの有機溶剤にも可溶であり、ガソリンの識別
用の着色、ろうそく、石鹸、靴墨、プラスチックなどの
着色に用いられる。
【0056】具体的には、化学構造上、親水性基を含ま
ないアミノ基、水酸基をもったアゾ染料に属するものが
最も多く、アントラキノン染料、塩基性染料の脂肪酸塩
も油溶性があるので、これに属する。C.I.名で言え
ば、Solvent Yellow5、Solvent
Yellow6、Solvent Yellow3
3、Solvent Yellow44、Solven
t Yellow93、Solvent Yellow
114、Solvent Yellow116、Sol
vent Blue35、Solvent Blue6
3、Solvent Blue83、Solvent
Blue105、Solvent Red23、Sol
vent Red111、Solvent Red13
5、Solvent Red146、Solvent
Red179、Solvent Red180、Sol
vent Orange2、Solvent Oran
ge7、Solvent Orange80、Solv
ent Orange87、Solvent Viol
et13、Solvent Violet36、Sol
vent Green3、等が挙げられるが、これらの
化合物に限定されるものではない。
【0057】ビヒクルを構成する油類としては、例えば
鉱物油(揮発油、灯油、軽油、マシン油、等)、植物油
(アマニ油、桐油、大豆油、等)、合成乾性油(脱水ヒ
マシ油、マレイン化油、スチレン化油、ビニルトルエン
油、等)が挙げられる。
【0058】ビヒクルを構成する溶剤としては、例えば
200℃以上の高沸点石油溶剤、高級脂肪酸エステル
類、高級アルコール類、グリコール系溶剤、等(以上、
浸透乾燥或いは酸化重合等の非蒸発乾燥型のインキの場
合)、或いはメタノール、エタノール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサン、リグロイン、等(以上、
蒸発乾燥型インキの場合)が挙げられる。
【0059】ビヒクルを構成する樹脂などのバインダー
としては、例えば、ロジン、重合ロジン、硬化ロジン、
ロジンエステル、マレイン酸樹脂、変性マレイン酸樹
脂、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、アルキド樹
脂、変性アルキド樹脂、石油樹脂、水添石油樹脂、ポリ
アミド樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ニトロセ
ルロース、エチルセルロース、変性アミノ樹脂、シェラ
ック、ゴム誘導体、乾性油ワニス等が挙げられる。
【0060】紫外線/電子線硬化型インキとする場合に
は、ビヒクル成分として、(メタ)アクリレート系、ビ
ニル系、不飽和ポリエステル/スチレン系のモノマー、
オリゴマー、プレポリマーが用いられる。例えば以下の
化合物が挙げられる。
【0061】(1)脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪
族の多価アルコール及びポリアルキレングリコールのポ
リ(メタ)アクリレート (2)脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族の多価アル
コールにアルキレンオキサイドを付加させた多価アルコ
ールのポリ(メタ)アクリレート (3)ポリエステルポリ(メタ)アクリレート (4)ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート (5)エポキシポリ(メタ)アクリレート (6)ポリアミドポリ(メタ)アクリレート (7)ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸
エステル (8)(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、又は末端
に有するビニル系又はジエン系化合物 (9)単官能(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロ
イル化合物 (10)ロジンエステル(メタ)アクリレート (11)エチレン性不飽和結合を有するシアノ化合物 (12)エチレン性不飽和結合を有するモノあるいはポ
リカルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、アミン塩など (13)エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミド又は
アルキル置換(メタ)アクリルアミドおよびその多量体 (14)ビニルラクタムおよびポリビニルラクタム化合
物 (15)エチレン性不飽和結合を有するポリエーテルお
よびそのエステル (16)エチレン性不飽和結合を有するアルコールのエ
ステル (17)エチレン性不飽和結合を有するポリアルコール
およびそのエステル (18)スチレン、ジビニルベンゼンなど1個以上のエ
チレン性不飽和結合を有する芳香族化合物 (19)(メタ)アクリロイルオキシ基を側鎖、又は末
端に有するポリオルガノシロキサン系化合物 (20)エチレン性不飽和結合を有するシリコーン化合
物 (21)ビニルピロリドン、ビニルエーテル系モノマー
又はオリゴマー (22)上記(1)〜(20)記載の化合物の多量体あ
るいはオリゴエステル(メタ)アクリレート変性物
【0062】上記以外にも、エポキシ/ルイス酸系、ポ
リエン/チオール系の樹脂系を使用することも可能であ
る。
【0063】これらの樹脂は単独で使用できるし、他の
樹脂と混合して使うことができる。又、無溶剤で用いる
こともできるし有機溶剤に溶解して用いることもでき
る。又、適当量の重合禁止剤を添加することができる。
【0064】紫外線硬化型インキとする場合には、練肉
の段階で光開始剤を添加する必要がある。代表的な光開
始剤の例として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン、
ミヒラーケトン、ベンジル、ベンゾイン及びその誘導
体、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルケタール
類、テトラメチルチウラムモノサルファイド、キサント
ン類、チオキサントン類、アゾ化合物、アントラキノン
類、オキシム類、(以上ラジカル重合系)、オニウム塩
(カチオン重合系)等が挙げられる。光開始剤の使用量
は、紫外線硬化性樹脂に対して、通常0.1〜10重量
%の範囲で用いられる。
【0065】光開始剤とともに光増感剤を併用してもよ
い。例えば、アミン(脂肪族アミン、芳香族基を含むア
ミン、ピペリジンのような窒素複素環化合物)、尿素
(アリル系、o−トリルチオ尿素等)、硫黄化合物(ナ
トリウムジエチルジチオホスフェート、芳香族スルフィ
ン酸の可溶性塩等)、ニトリル(N,N−ジ置換−p−
アミノベンゾニトリル系化合物等)、リン化合物(トリ
−n−ブチルホスフィン、ナトリウムジエチルチオホス
フェート等)、その他の含窒素化合物(ミヒラーケト
ン、N−ニトロソヒドロキシルアミン誘導体、オキサゾ
リン化合物等)、塩素化合物(四塩化炭素、ヘキサクロ
ロエタン等)等。
【0066】光開始剤に貯蔵安定剤が併用される場合も
ある。例えば、第4級アンモニウムクロライド、ジエチ
ルヒドロキシアミン、環状アミド、ニトリル化合物、置
換尿素、ベンゾチアゾール、ハイドロキノン、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル、乳酸、シュウ酸、安息香酸
などの有機酸、ナフテン酸銅、等。
【0067】インキ組成物中の有機溶剤溶解染料とビヒ
クルの割合については、該インキ組成物を用いての印刷
部分に有機溶剤をかけた時、有機溶剤溶解染料が流れ出
す様子が明確に確認できるレベルであれば特に限定され
ないが、ビヒクル/有機溶剤溶解染料=99.9/0.
1〜70/30(重量比)の範囲内にあることが好まし
い。有機溶剤溶解染料の割合がこの範囲より小さいと有
機溶剤をかけた時の効果に乏しい。また、この範囲より
大きくなると、印刷面の擦れによって有機溶剤溶解染料
が脱落して汚れが生じたり、経済的にコストアップの要
因となる。
【0068】色相、インキ粘度、紫外線硬化型インキの
場合はインキの硬化性、等を制御するために、インキ組
成物中に顔料を添加することは何ら差し支えない。顔料
としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、アルミナホワイト、硫酸バリウム、酸化亜鉛、カオ
リン、活性白土、シリカ(ホワイトカーボン)、ランプ
ブラック、カーボンブラック、クロムイエロ、クロムグ
リーン、カドミウムイエロ、カドミウムレッド、モリブ
デンレッド、紺青、群青、アゾ系顔料、フタロシアニン
系顔料、レーキ顔料、トナー、等が挙げられる。
【0069】また、印刷適性向上、乾燥促進、裏移り防
止他の目的で、助剤としてコンパウンド類(コンパウン
ド、ノンクリスタルコンパウンド、ゲルコンパウンド、
ヒートセットコンパウンド等)、ドライヤ(鉛、マンガ
ン、コバルトなどの樹脂酸塩、脂肪酸塩、その他の有機
酸塩、無機酸塩等)、シリコーン、スターチ、金属セッ
ケン、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染料、澱粉、デ
キストリン等を、インキ組成中に適宜添加してもよい。
【0070】インク組成は、乾燥機構でいえば、浸透乾
燥型、酸化重合型、蒸発乾燥型、紫外線硬化型、電子線
硬化型、冷却固化型の何れのタイプの組成とすることも
可能であるが、(1)インキ硬化の程度の制御が容易で
あり、従って有機溶剤溶解染料の流出性の制御が容易、
(2)乾燥時間が早い、(3)無溶剤系とすることがで
きる、(4)裏移りやブロッキングが起こらない、
(5)機上安定性、網点再現性、光沢、皮膜強度等に優
れる、(6)ノンスプレー印刷が可能、(7)ガイドロ
ール等による擦れ汚れの心配がない、(8)低温硬化で
あり、耐熱性の劣る支持体にも適用可能、等の理由によ
り、紫外線又は電子線硬化型の方式が好ましい。熱硬化
型インキは、硬化時の熱で感熱感圧混合発色層、又はロ
イコ系感熱発色層が発色カブリを起こすため、好ましく
ない。又、感熱感圧混合発色層、又はロイコ系感熱発色
層は、しばしばインキ中の溶剤成分によって発色カブリ
を起こすため、無溶剤系か、非極性溶剤系のインキを用
いる必要がある。
【0071】インキを練肉する方法は、3本ロールミル
法、ニーダー法、フラッシュ法、メディア型分散機(サ
ンドミル、ボールミル、アトライター等)を使用する方
法、チップ法等、公知の方法から選ばれる。
【0072】インキは、グラビア、活版(凸版、フレキ
ソ)、平版(オフセット)、凹版、孔版(スクリーン)
等の各種印刷方式によって印刷される。印刷によって支
持体に塗布されるインキの盛量は、版式によってかなり
異なるが、乾燥重量で0.5〜40g/m2である。
【0073】紫外線又は電子線硬化型インキを使用した
場合、該インキを印刷した支持体は紫外線又は電子線照
射装置に導かれ、照射によってインキ硬化を行う。
【0074】紫外線照射装置は、要求に応じた長さ、本
数の紫外線ランプが平面または立体的に配置される。紫
外線ランプとしては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀
灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、オゾン発生の
少ないオゾンレスランプ、キセノンランプ、タングステ
ンランプ、エレクロドレスランプ等が挙げられる。一般
に出力30w/cm以上のランプを複数本並行して使用
する。
【0075】電子線照射は、透過力、硬化力の面から加
速電圧が100〜300kVの電子線加速器を用い、ワ
ンパスの吸収線量が0.5〜20Mradになるように
することが好ましい。加速電圧、あるいは電子線照射量
がこの範囲より低いと、電子線の透過力が低すぎて十分
な硬化が行なわれず、又この範囲より大きすぎると、エ
ネルギー効率が悪化するばかりでなく、インキの分解、
原紙の強度低下など品質上好ましくない影響が現われ
る。
【0076】電子線照射の方式は、例えば、カーテンビ
ーム方式、スキャンニング方式、ダブルスキャンニング
方式、ブロードビーム方式、イオンプラズマ方式等の何
れでも良い。
【0077】電子線照射に際しては、酸素濃度が高いと
電子線硬化樹脂の硬化が妨げられるため、窒素、ヘリウ
ム、二酸化炭素等の不活性ガスによる置換を行い、酸素
濃度を600ppm以下、好ましくは400ppm以下
に抑制した雰囲気中で照射することが好ましい。
【0078】本発明の偽造防止シートの非塗層面(即
ち、有機溶剤発色層、印刷層を設けない側)に、公知の
粘着剤層、剥離シートを順次積層することにより、偽造
防止粘着ラベルが製造される。積層は、偽造防止シート
の非印刷面に粘着剤層を設けた後に剥離シートの剥離面
と粘着剤層を対面して一体化してもよいし、剥離シート
の剥離面に粘着剤層を設けた後に偽造防止シートの非印
刷面と粘着剤層を対面して一体化してもよい。
【0079】本発明に用いる粘着剤は、アクリル系樹
脂、天然及び合成ゴム、スチレン/ブタジエン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/エチレン共重合体、
デンプン、シリコーン系化合物、ニカワ、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、ポリウレタン等の公知の粘着剤用
樹脂に、必要に応じて石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン
樹脂、クマロンインデン樹脂、フェノール樹脂等の粘着
付与剤、可塑剤、各種安定剤、充填剤等、公知の添加剤
を添加してなる。
【0080】粘着剤は、溶剤系、水系(水溶液又はエマ
ルジョンとして)、無溶剤系、ホットメルト系の何れか
の系で供用される。粘着剤のセットの方法は熱乾燥、風
乾、ホットメルト、無溶剤2液硬化、紫外線及び電子線
硬化等いかなる方法を用いても差し支えない。
【0081】剥離シートは公知のものを使用できる。即
ち、ポリオレフィン樹脂フィルム、フッ素樹脂フィルム
等のそれ自体が離型性を有するフィルムや、シリコー
ン、フッ素化合物、長鎖アルキル化合物等の離型成分を
コーティング或いは含浸した紙やフィルム等。
【0082】本発明の偽造防止シート又は偽造防止粘着
ラベルは、ラベルを剥がそうとして有機溶剤(ラベル剥
がし剤)を用いると、有機溶剤発色層において確実に発
色が生じるため、有機溶剤の使用履歴が判別できる。有
機溶剤発色層の上に、有機溶剤溶解染料を含有するイン
キ組成物による印刷層を更に積層することにより、有機
溶剤適用時に有機溶剤溶解染料が溶解流出するため、よ
り明確な痕跡として有機溶剤の適用履歴が判別できるも
のである。
【0083】ここで、有機溶剤発色層は、極性溶剤に対
する発色は極めて良好であるが、非極性有機溶剤に対す
る発色は、実用レベルにはあるものの若干薄い。一方、
有機溶剤発色染料を含有するインキ組成物による印刷層
は、非極性溶剤に対してはインキが極めて良好に溶解・
流出するが、一部の極性溶剤に対するインキの溶解・流
出性は若干劣る場合がある。従って、有機溶剤発色層と
有機溶剤発色染料を含有するインキ組成物による印刷層
の両方を設けることにより、有機溶剤適用時の応答が補
完的に作用するため、より好ましい効果を示すものであ
る。
【0084】又、感熱感圧混合発色層又は自己発色型感
圧発色層は、加圧発色させることにより、容易に真贋判
定が行えるものである。本発明の技術を、他の公知の偽
造防止技術、或いは貼り直し(貼り替え)防止の技術と
組み合わせて用いることは、何ら差し支えない。
【0085】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」、「%」は、重量部又は
重量%を示す。
【0086】調製例1(ロイコ系感熱発色層用塗液の調
製) ロイコ系感熱発色層を構成する塗液を以下のように調製
した。次の配合からなる混合物をそれぞれサンドミルで
平均粒径が約1μmになるまで粉砕分散して、<A液>
と<B液>を調製した。
【0087】 <A液> 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ ルオラン(25%分散液) 40部 ポリビニルアルコール(10%水溶液) 10部 水 5部 <B液> ビスフェノールA 15部 2−ベンジルオキシナフタレン 10部 ポリビニルアルコール(10%水溶液) 20部 水 90部
【0088】次いで調製した<A液><B液>を用いて
次の配合でロイコ系感熱発色用塗液を調製した。 <A液> 55部 <B液> 135部 ステアリン酸亜鉛(40%分散液) 25部 ポリビニルアルコール(10%水溶液) 40部 炭酸カルシウム 30部 水 125部
【0089】調製例2(自己発色型感圧発色層用塗液の
調製) 感圧記録用に用いる発色剤内包マイクロカプセルは、次
のとおり作製した。まず、クリスタルバイオレットラク
トン13部をハイゾールSAS N−296(日本石油
化学製)90部に加熱溶解して内相油とした。メラミン
10部と37%ホルマリン25部を水100部とともに
加温し、メラミン−ホルマリン初期重縮合物を得た。次
いで、内相油を6%のスチレン/無水マレイン酸共重合
体水溶液150部に乳化し、この乳化液に、上記のメラ
ミン−ホルマリン重縮合物を添加して、液温を70℃に
3時間保持して、メラミン−ホルマリン樹脂膜を持つ発
色剤内包のマイクロカプセル分散液を得た。得られたマ
イクロカプセルの平均粒子径は、約6μmであった。
【0090】自己発色型感圧記録層用の塗液は、以下の
処方により作製した。 感圧記録用発色剤内包のマイクロカプセル 130部 感圧記録用顕色剤(住友デュレズ製;PR26298) 70部 デンプン粒子 280部 カオリンクレー 100部 酸化デンプン 100部 炭酸カルシウム 120部 固形分濃度 20%
【0091】調製例3(感熱感圧混合発色層用塗液の調
製) 感熱感圧混合発色層用塗液は、調製例1のロイコ系感熱
発色層用塗液/調製例2の自己発色型感圧発色層用塗液
を1/1で混合することによって作製した。
【0092】調製例3A(有機溶剤溶解染料を含有する
インキ組成物の調製) 下記配合処方により予め混合した後、3本ロールミルで
練肉することにより、インキを調製した。但し、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンは練肉時に
添加した。 ペンタエリスリトールトリアクリレート 58部 エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート 29部 日本化薬製カヤセットブルーN(有機溶剤溶解染料) 8部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部
【0093】調製例3B(有機溶剤溶解染料を含有しな
いインキ組成物の調製) 下記配合処方により予め混合した後、3本ロールミルで
練肉することにより、インキを調製した。但し、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンは練肉時に
添加した。 ペンタエリスリトールトリアクリレート 50部 エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート 25部 群青(有機溶剤非溶解顔料) 20部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5部
【0094】調製例4A(有機溶剤溶解染料を含有する
インキ組成物の調製) 下記配合処方により予め混合した後、3本ロールミルで
練肉することにより、インキを調製した。 東亞合成製アロニックスM−6200(ポリエステルアクリレート) 72部 トリプロピレングリコールジアクリレート 9部 日本化薬製カヤセットフラビンFG(有機溶剤溶解染料) 19部
【0095】調製例4B(有機溶剤溶解染料を含有しな
いインキ組成物の調製) 下記配合処方により予め混合した後、3本ロールミルで
練肉することにより、インキを調製した。 東亞合成製アロニックスM−6200(ポリエステルアクリレート) 64部 トリプロピレングリコールジアクリレート 8部 フタロシアニンブルー(有機溶剤非溶解顔料) 28部
【0096】調製例5A(有機溶剤溶解染料を含有する
インキ組成物の調製) 下記配合処方により予め混合した後、3本ロールミルで
練肉することにより、インキを調製した。 日本化薬製カヤセットレッドB(有機溶剤溶解染料) 15部 アルキド樹脂ワニス 55部 アマニ油ワニス 18部 コンパウンド 4部 石油系溶剤 4部 コバルトドライヤ 4部
【0097】調製例5B(有機溶剤溶解染料を含有しな
いインキ組成物の調製) 下記配合処方により予め混合した後、3本ロールミルで
練肉することにより、インキを調製した。 フタロシアニンブルー(有機溶剤非溶解顔料) 20部 カーボンブラック 3部 アルカリブルートナー 2部 アルキド樹脂ワニス 50部 アマニ油ワニス 16部 コンパウンド 3部 石油系溶剤 3部 コバルトドライヤ 3部
【0098】実施例1 支持体として、市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォ
ーム 70Kg)に、調製例3記載の塗液を、塗工量が
9g/m2になるように塗設して感熱感圧混合発色層を
設け、目的の偽造防止シートを得た。更に、支持体の別
の片面にアクリル酸エステル共重合体系粘着剤層、シリ
コーン系剥離紙を積層して、目的の偽造防止粘着ラベル
を得た。
【0099】実施例2 支持体として、市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォ
ーム 70Kg)に、調製例1記載の塗液を、塗工量が
4g/m2になるように塗設してロイコ系感熱発色層を
設け、更にその上に調製例2記載の塗液を塗工量が4g
/m2になるように塗設して自己発色型感圧発色層を設
けることにより、目的の偽造防止シートを得た。更に、
支持体の別の片面にアクリル酸エステル共重合体系粘着
剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的の偽造防止
粘着ラベルを得た。
【0100】実施例3 支持体として、市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォ
ーム 70Kg)に、調製例2記載の塗液を塗工量が4
g/m2になるように塗設して自己発色型感圧発色層を
設け、更にその上に調製例1記載の塗液を、塗工量が4
g/m2になるように塗設してロイコ系感熱発色層を設
けることにより、目的の偽造防止シートを得た。更に、
支持体の別の片面にアクリル酸エステル共重合体系粘着
剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的の偽造防止
粘着ラベルを得た。
【0101】実施例4 実施例1で得られた偽造防止シートの感熱感圧混合発色
層上に調製例3Aのインキを印刷(グラビア)し、印刷
面に紫外線照射(高圧水銀灯、120W/cm、60m
/分)を行い、目的の偽造防止シートを得た。更に、支
持体の非印刷面にアクリル酸エステル共重合体系粘着剤
層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的の偽造防止粘
着ラベルを得た。
【0102】実施例5 実施例1で得られた偽造防止シートの感熱感圧混合発色
層上に調製例4Aのインキを印刷(フレキソ)し、印刷
面に電子線照射(加速電圧175kV、照射線量2Mr
ad、50m/分)を行い、目的の偽造防止シートを得
た。更に、支持体の非印刷面にアクリル酸エステル共重
合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的
の偽造防止粘着ラベルを得た。
【0103】実施例6 実施例1で得られた偽造防止シートの感熱感圧混合発色
層上に調製例5Aのインキを印刷(活版)し、目的の偽
造防止シートを得た。更に、支持体の非印刷面にアクリ
ル酸エステル共重合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙
を積層して、目的の偽造防止粘着ラベルを得た。
【0104】実施例7 実施例2で得られた偽造防止シートの自己発色型感圧発
色層上に調製例3Aのインキを印刷(グラビア)し、印
刷面に紫外線照射(高圧水銀灯、120W/cm、60
m/分)を行い、目的の偽造防止シートを得た。更に、
支持体の非印刷面にアクリル酸エステル共重合体系粘着
剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的の偽造防止
粘着ラベルを得た。
【0105】実施例8 実施例2で得られた偽造防止シートの自己発色型感圧発
色層上に調製例4Aのインキを印刷(フレキソ)し、印
刷面に電子線照射(加速電圧175kV、照射線量2M
rad、50m/分)を行い、目的の偽造防止シートを
得た。更に、支持体の非印刷面にアクリル酸エステル共
重合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、目
的の偽造防止粘着ラベルを得た。
【0106】実施例9 実施例2で得られた偽造防止シートの自己発色型感圧発
色層上に調製例5Aのインキを印刷(活版)し、目的の
偽造防止シートを得た。更に、支持体の非印刷面にアク
リル酸エステル共重合体系粘着剤層、シリコーン系剥離
紙を積層して、目的の偽造防止粘着ラベルを得た。
【0107】実施例10 実施例3で得られた偽造防止シートのロイコ系感熱発色
層上に調製例3Aのインキを印刷(グラビア)し、印刷
面に紫外線照射(高圧水銀灯、120W/cm、60m
/分)を行い、目的の偽造防止シートを得た。更に、支
持体の非印刷面にアクリル酸エステル共重合体系粘着剤
層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的の偽造防止粘
着ラベルを得た。
【0108】実施例11 実施例3で得られた偽造防止シートのロイコ系感熱発色
層上に調製例4Aのインキを印刷(フレキソ)し、印刷
面に電子線照射(加速電圧175kV、照射線量2Mr
ad、50m/分)を行い、目的の偽造防止シートを得
た。更に、支持体の非印刷面にアクリル酸エステル共重
合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、目的
の偽造防止粘着ラベルを得た。
【0109】実施例12 実施例3で得られた偽造防止シートのロイコ系感熱発色
層上に調製例5Aのインキを印刷(活版)し、目的の偽
造防止シートを得た。更に、支持体の非印刷面にアクリ
ル酸エステル共重合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙
を積層して、目的の偽造防止粘着ラベルを得た。
【0110】実施例13 支持体をポリエステル(PET)フィルム 75μmに
変更した以外は全て、実施例4と同様にして、目的の偽
造防止シート、偽造防止粘着ラベルを得た。
【0111】実施例14 支持体をポリエステル(PET)フィルム 75μmに
変更した以外は全て、実施例8と同様にして、目的の偽
造防止シート、偽造防止粘着ラベルを得た。
【0112】実施例15 支持体をポリエステル(PET)フィルム 75μmに
変更した以外は全て、実施例12と同様にして、目的の
偽造防止シート、偽造防止粘着ラベルを得た。
【0113】実施例16 インキを、調製例3Aから調製例3Bに代えた以外は、
実施例4と同様にして偽造防止シート、並びに偽造防止
粘着ラベルを得た。
【0114】実施例17 インキを、調製例4Aから調製例4Bに代えた以外は、
実施例8と同様にして偽造防止シート、並びに偽造防止
粘着ラベルを得た。
【0115】実施例18 インキを、調製例5Aから調製例5Bに代えた以外は、
実施例12と同様にして偽造防止シート、並びに偽造防
止粘着ラベルを得た。
【0116】比較例1 市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォーム 70K
g)をそのままシートとして用いた。又、支持体の片面
にアクリル酸エステル共重合体系粘着剤層、シリコーン
系剥離紙を積層して、粘着ラベルを得た。
【0117】比較例2 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に、調製例1記載の塗液を、塗工量が4
g/m2になるように塗設して、ロイコ系感熱発色層を
設けたシートを得た。自己発色型感圧発色層、及び有機
溶剤溶解染料を含有するインキによる印刷層は設けなか
った。又、支持体の別の片面にアクリル酸エステル共重
合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、粘着
ラベルを得た。
【0118】比較例3 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に、調製例2記載の塗液を、塗工量が4
g/m2になるように塗設して、自己発色型感圧発色発
色層を設けたシートを得た。ロイコ系感熱発色層、及び
有機溶剤溶解染料を含有するインキによる印刷層は設け
なかった。又、支持体の非印刷面にアクリル酸エステル
共重合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、
粘着ラベルを得た。
【0119】比較例4 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に、調製例3Bのインキを印刷(グラビ
ア)し、印刷面に紫外線照射(高圧水銀灯、120W/
cm、60m/分)を行い、有機溶剤溶解染料を含有し
ない印刷層を有するシートを得た。又、支持体の非印刷
面にアクリル酸エステル共重合体系粘着剤層、シリコー
ン系剥離紙を積層して、粘着ラベルを得た。
【0120】比較例5 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に、調製例4Bのインキを印刷(フレキ
ソ)し、印刷面に電子線照射(加速電圧175kV、照
射線量2Mrad、50m/分)を行い、有機溶剤溶解
染料を含有しない印刷層を有するシートを得た。又、支
持体の非印刷面にアクリル酸エステル共重合体系粘着剤
層、シリコーン系剥離紙を積層して、粘着ラベルを得
た。
【0121】比較例6 支持体として市販の上質紙(三菱製紙製、ダイヤフォー
ム 70Kg)に、調製例5Bのインキを印刷(活版)
し、有機溶剤溶解染料を含有しない印刷層を有するシー
トを得た。又、支持体の非印刷面にアクリル酸エステル
共重合体系粘着剤層、シリコーン系剥離紙を積層して、
粘着ラベルを得た。
【0122】尚、評価の都合上、実施例4〜18及び比
較例4〜6における印刷の柄は全て、直径1mmのドッ
ト(11ドット/インチ)とした。
【0123】試験:印刷性、有機溶剤使用の判別性、真
贋判定性、各種基材への添付性について、以下に示す通
り、試験を行った。
【0124】試験1:印刷性 実施例4〜18及び比較例4〜6で得られたシートにつ
いて、有機溶剤溶解染料を含有する(或いは、場合によ
り有機溶剤溶解染料を含有しない)インキ印刷時のかす
れ、地汚れ、紙むけ(支持体が紙ベースの場合のみ)、
印刷後に擦ったときの印刷部の剥がれ、裏移りについて
評価した。 かすれ:無作為に取り出した定面積の印刷部分におい
て、かすれが生じたドットの百分率を測り、5段階
(5;かすれ率5%未満、4;5〜10%、3;10〜
30%、2;30〜50%、1;50%以上とした)で
評価した。 地汚れ:非印刷部(地肌部)への無用なインキ転移の有
無を目視判定し、5段階(5;転移が全くない、4;僅
かに転移が認められるが殆ど目立たず実用上何等差し支
えがない、3;多少転移が認められ実用に供するにはや
や難がある、2;転移が目立ち実用性は明らかに欠け
る、1;転移がひどく実用性は全くない)で評価した。 紙むけ:支持体が紙の場合のみ、むけの有無を判定し
た。 剥がれ:無作為に取り出した定面積の印刷部分におい
て、紙ワイプで強く擦った後に剥がれが生じたドットの
百分率を測り、5段階(5;剥がれ率5%未満、4;5
〜10%、3;10〜30%、2;30〜50%、1;
50%以上とした)で評価した。 裏移り:印刷面と重なった非印刷面へのインキの裏移り
の有無を目視判定し、5段階(5;裏移りが全くない、
4;僅かに裏移りが認められるが殆ど目立たず実用上何
等差し支えがない、3;多少裏移りが認められ実用に供
するにはやや難がある、2;裏移りが目立ち実用性は明
らかに欠ける、1;裏移りがひどく実用性は全くない)
で評価した。
【0125】試験2:有機溶剤使用の判別性A 実施例1〜18及び比較例1〜6で得られたシートにつ
いて、印刷面(又は有機溶剤発色層面)に各種有機溶剤
を一定量滴下し、有機溶剤使用の判別性を以下のように
判定した。 ◎ :発色層の発色と、印刷層からのインキ流出の両方
が生じ、大変よく判別できた ○印:印刷層からのインキ流出が生じ、よく判別できた ○発:発色層が発色し、よく判別できた △ :少なくとも、有機溶剤をかけた印刷部分が滲む
か、又は発色層が薄く発色し、有機溶剤をかけたと判別
できた ×△:有機溶剤をかけた印刷部分が僅かに滲むか、或い
は発色層が極薄く発色るように見えるが、有機溶剤をか
けたとは認識し難かった × :何も変化が起こらなかった 有機溶剤A:市販ラベル剥がし(丸善製シールはがし、
極性溶剤タイプ、エステル系) 有機溶剤B:市販ラベル剥がし(レック製シールはが
し、非極性溶剤タイプ、主成分ミネラルスピリット+L
PG) 有機溶剤C:トルエン 有機溶剤D:o−キシレン 有機溶剤E:メチルエチルケトン 有機溶剤F:イソプロパノール 有機溶剤G:エタノール 有機溶剤H:シクロヘキサン 有機溶剤I:LPG 有機溶剤J:ナフサ
【0126】試験3:有機溶剤使用の判別性B 実施例1〜18及び比較例1〜6で得られたシートにつ
いて、印刷面(又は有機溶剤発色層面)に市販のスタン
プ台を使用して捺印した後、以下の各種有機溶剤を十分
量噴霧し、捺印部が除去される程度に紙ワイプで擦った
際の、有機溶剤使用の判別性を、「試験2:有機溶剤使
用の判別性A」での基準に従って判定した。 有機溶剤C:トルエン 有機溶剤E:メチルエチルケトン 有機溶剤G:エタノール 有機溶剤K:酢酸エチル 有機溶剤L:アセトン 有機溶剤M:N−N’−ジメチルホルムアミド
【0127】試験4:真贋判定性 実施例1〜18及び比較例1〜6で得られたシートにつ
いて、印刷面(又は有機溶剤発色層面)を爪の先で擦
り、容易に真贋が判定できるか否か判定した。 ◎:引っ掻いた部分が強く発色し、非常によく判別でき
た ○:引っ掻いた部分が発色し、よく判別できた △:引っ掻いた部分に発色は認められるが、発色が薄い
か、又は発色が遅く、判別はし難かった ×:引っ掻いた部分に変化が何も認められず、判別でき
なかった
【0128】試験5:各種基材への貼付性 実施例1〜18及び比較例1〜6で得られた粘着ラベル
について、JIS Z0237(粘着テープ・粘着シー
ト試験方法)に示された方法に準じ、2000gの手動
圧着装置を用いて300mm/分、1往復でラベルを基
材に圧着し、温度40℃、相対湿度90%の環境で30
日間保存後の、ラベルの剥がれ、めくれ、ずれの有無を
3段階(○;剥がれ、めくれ、ずれが全くない、△;剥
がれはないが、めくれ又はずれが若干認められる、×;
剥がれ、又は大きなめくれ、ずれが認められる)で評価
した。ラベルは以下の基材に貼付した。 基材1:ステンレス(SUS304) 基材2:アルミニウムシート 基材3:ポリカーボネート 基材4:ポリエチレン 基材5:ポリプロピレン 基材6:アクリル板 基材7:上質紙 基材8:キャストコート紙 基材9:ガラス
【0129】
【表1】
【0130】
【表2】
【0131】
【表3】
【0132】
【表4】
【0133】評価:実施例1は、支持体に有機溶剤発色
層として、感熱感圧混合発色層を単層で設けた例、実施
例2は、支持体に有機溶剤発色層として、ロイコ系感熱
発色層、自己発色型感圧発色層の順に積層した例、実施
例3は、支持体に有機溶剤発色層として自己発色型感圧
発色層、ロイコ系感熱発色層の順に積層した例であり、
何れの場合も、粘着剤層を剥がす目的、或いはスタンプ
インキを除去する目的に従って、有機溶剤(ラベル剥が
し)を適用した際に、あらゆる有機溶剤に対して有機溶
剤発色層が発色するため、有機溶剤使用履歴の判別が可
能であった。実施例4〜15は、実施例1〜3に該当す
る有機溶剤発色層上に、更に有機溶剤溶解染料を含有す
るインキによる印刷層を設けた例であり、有機溶剤使用
履歴の判別性がより一層向上し、明確に判別することが
できるものであった。ここで、実施例12〜15におい
ては、支持体を上質紙からポリエステル(PET)フィ
ルムに変更したものであるが、発明の効果は全く同様で
あった。実施例16〜18は、有機溶剤発色層上に、有
機溶剤非溶解性顔料を含有するインキ(有機溶剤溶解染
料は含まない)を用いた印刷層を設けた例である。印刷
層からのインキの溶解・流出は生じなかったものの、有
機溶剤発色層において発色が生じるため、有機溶剤使用
履歴が判別できた。
【0134】又、実施例1〜18においては、自己発色
型感圧発色成分が有する感圧発色性を利用することによ
り、爪等の鋭利な物を使用して圧力をかけるだけで、容
易に真贋を判別できるものであった。
【0135】これに対して比較例1は上質紙をそのまま
用いた例であり、有機溶剤使用の判別性、真贋判定性と
も、全く有さないものであった。比較例2〜3は、支持
体に、ロイコ系感熱発色層のみ、又は自己発色型感圧発
色層のみを設けた例であり、有機溶剤の種類によって
は、ロイコ系感熱発色層や自己発色感圧発色層が発色し
ないため、悟られずにラベルを剥がされる危険性を伴う
ものであった。比較例4〜6は支持体(上質紙)に有機
溶剤溶解染料を含有しないインキ組成物による印刷層を
設けた例であり、有機溶剤をかけても発色が生じないば
かりか、印刷層からインキが溶解・流出することがない
ため、悟られずにラベルを貼り直されたり、スタンプイ
ンキを除去される危険性が非常に大きいものであった。
印刷性、ラベル化した際のラベルの貼付性については、
実施例と比較例で性能に差は認められず、実用上問題な
いレベルであったが、印刷性において裏移りが全く起こ
らないという点で、紫外線又は電子線硬化型のインキ使
用例(実施例4、5、7、8、10、11、13、1
4、16、17、比較例4、5)が特に好ましいもので
あった。
【0136】
【発明の効果】本発明によれば、ラベルをラベル剥がし
などの有機溶剤を用いて剥離しようとした場合、又はス
タンプによる捺印を除去しようとした場合、有機溶剤発
色層が発色し、更に有機溶剤溶解染料を含有するインキ
組成物を用いて印刷した印刷層を設けた場合には、印刷
層が有機溶剤によって溶解流出することにより、有機溶
剤使用の痕跡が残るため、ラベルを剥離、或いは捺印を
除去しようとしたことが明確に検知できる。又、自己発
色型感圧発色成分が有する感圧発色性の利用により、真
贋の判別を容易に行うことが可能である。従って、本発
明の偽造防止シート、及び該偽造防止シートを使用した
偽造防止粘着ラベルは、ラベル貼り直しの等の不当行為
を防止すると同時に、贋物ラベルに貼り替えられる危険
性をも排除した、利用価値が非常に大きいものである。
【0137】又、インキ組成物を紫外線又は電子線硬化
型とし、インキ乾燥の手段として紫外線又は電子線硬化
法を用いることにより、インキの硬化具合の制御、即ち
有機溶剤溶解染料の流出性の制御が容易で、インキの乾
燥速度が速く、印刷後の裏移りが防止できるという、実
用性の極めて高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、支持体の片面に、A)ロイコ系感熱
記録用染料/顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なく
とも1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感
圧発色組成物、の両方を含有する層(感熱感圧混合発色
層)を単層で設けてなる偽造防止シート、並びに該支持
体の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層して
なる偽造防止粘着ラベルの断面図。
【図2】本発明の、支持体の片面に、ロイコ系感熱記
録用染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、発色剤
または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化さ
れ、それぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発
色型感圧発色層(自己発色型感圧発色層)、を順次積層
してなる偽造防止シート、並びに該支持体の別の片面
に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる偽造防止
粘着ラベルの断面図。
【図3】本発明の、支持体の片面に、発色剤または顕
色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化され、それ
ぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発色型感圧
発色層(自己発色型感圧発色層)、ロイコ系感熱発色
染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、を順次積層し
てなる偽造防止シート、並びに該支持体の別の片面に、
粘着剤層、剥離シートを順次積層してなる偽造防止粘着
ラベルの断面図。
【図4】本発明の、支持体の片面に、A)ロイコ系感熱
記録用染料/顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なく
とも1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感
圧発色組成物、の両方を含有する層(感熱感圧混合発色
層)に、有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物によ
る印刷層を更に積層してなる偽造防止シート、並びに該
支持体の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層
してなる偽造防止粘着ラベルの断面図。
【図5】本発明の、支持体の片面に、ロイコ系感熱記
録用染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、発色剤
または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化さ
れ、それぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発
色型感圧発色層(自己発色型感圧発色層)、を順次積層
し、有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物による印
刷層を更に積層してなる偽造防止シート、並びに該支持
体の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層して
なる偽造防止粘着ラベルの断面図。
【図6】本発明の、支持体の片面に、発色剤または顕
色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化され、それ
ぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発色型感圧
発色層(自己発色型感圧発色層)、ロイコ系感熱発色
染料/顕色剤層(ロイコ系感熱発色層)、を順次積層
し、有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物による印
刷層を更に積層してなる偽造防止シート、並びに該支持
体の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層して
なる偽造防止粘着ラベルの断面図。
【符号の説明】
1 A)ロイコ系感熱記録用染料/顕色剤、B)発色剤
または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカプセル化さ
れ、それぞれ単独で積層あるいは混合して単層の自己発
色型感圧発色組成物、の両方を含有する層(感熱感圧混
合発色層) 2 発色剤または顕色剤の少なくとも1方がマイクロカ
プセル化され、それぞれ単独で積層あるいは混合して単
層の自己発色型感圧発色層(自己発色型感圧発色層) 3 ロイコ系感熱記録用染料/顕色剤層(ロイコ系感熱
発色層) 4 有機溶剤発色層 5 有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物による印
刷層 6 支持体 7 粘着剤層 8 剥離シート 9 偽造防止シート 10 偽造防止粘着ラベル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に、A)ロイコ系感熱記録
    用染料及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なくと
    も1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感圧
    発色組成物、の両方を含有する層を単層で設けてなる偽
    造防止シート。
  2. 【請求項2】 支持体の片面に、ロイコ系感熱記録用
    染料/顕色剤層、発色剤または顕色剤の少なくとも1
    方がマイクロカプセル化され、それぞれ単独で積層ある
    いは混合して単層の自己発色型感圧発色層、を順次積層
    してなる偽造防止シート。
  3. 【請求項3】 支持体の片面に、発色剤または顕色剤
    の少なくとも1方がマイクロカプセル化され、それぞれ
    単独で積層あるいは混合して単層の自己発色型感圧発色
    層、ロイコ系感熱発色染料/顕色剤層、を順次積層し
    てなる偽造防止シート。
  4. 【請求項4】 支持体の片面に、A)ロイコ系感熱記録
    用染料及び顕色剤、B)発色剤または顕色剤の少なくと
    も1方がマイクロカプセル化されてなる自己発色型感圧
    発色組成物、を混合して単層、或いは別々に積層した上
    に、更に有機溶剤溶解染料を含有するインキ組成物によ
    る印刷層を設けてなる偽造防止シート。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の偽造防止シートの支持体
    の別の片面に、粘着剤層、剥離シートを順次積層してな
    る偽造防止粘着ラベル。
  6. 【請求項6】 該印刷層を形成するインキ組成物が紫外
    線硬化型インキ又は電子線硬化型インキであることを特
    徴とする請求項4〜5記載の偽造防止シート、又は偽造
    防止粘着ラベル。
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