JPH10272678A - ポリエステルフィルムおよびその製造方法 - Google Patents

ポリエステルフィルムおよびその製造方法

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JPH10272678A
JPH10272678A JP9096616A JP9661697A JPH10272678A JP H10272678 A JPH10272678 A JP H10272678A JP 9096616 A JP9096616 A JP 9096616A JP 9661697 A JP9661697 A JP 9661697A JP H10272678 A JPH10272678 A JP H10272678A
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JP
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polyester film
electrode
polyester
less
film
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JP9096616A
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Kenichi Okubo
賢一 大久保
Katsuya Toyoda
勝也 豊田
Hidetoshi Okashiro
英敏 岡城
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長手方向の厚み斑の少ない、電気材料、包装
材料および充填容器の内貼材料などに好適なポリエステ
ルフィルムを提供する。 【解決手段】 長手方向の厚み斑が20%未満であり、
表面ヘイズが1.5%未満であり、かつ、溶融比抵抗が
5×106 〜2×1010Ω・cmの範囲にあることを特
徴とするポリエステルフィルム、およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフィ
ルムおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリエステルフィルムは、ビデ
オテープなどの磁気記録媒体の基材、コンデンサの誘電
体、絶縁用の被覆材として、また飲食物の包装材や充填
容器の内貼材料などとして広く用いられている。例え
ば、コンデンサ用途としては特開昭63−182351
号公報、特開昭63−194318号公報などに、飲食
物の包装材や充填容器の内貼材料としては、特開昭64
−22530号公報や特開平3−73337号公報など
に挙げられた技術が知られている。
【0003】なお一般に、ポリエステルフィルムを製造
する場合には、押し出された溶融ポリエステルを冷却ド
ラムや冷却ベルトなどの冷却回転体に密着させ冷却固化
してシート状物とするために、溶融ポリエステルが冷却
回転体に着地する地点の上方あるいはその近傍に溶融ポ
リエステルおよびシート状物を横切るように静電印加用
の電極を設置し、これによって溶融ポリエステルを帯電
させる、いわゆる「静電印加キャスト法」を採用してい
る。たとえば特公昭49−55759号公報にその具体
例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法には以下の問題がある。一般に、ポリエステル樹脂
を製造する場合には、エステル交換反応や重合反応を促
進するため、酸化アンチモン、酢酸コバルト、酢酸亜
鉛、酢酸マグネシウム、酢酸マンガンなど、各種の金属
化合物を触媒として添加しているが、コンデンサや絶縁
用被覆材などのいわゆる電気材料では電気絶縁性を満足
するために、ポリエステル樹脂中の金属の含有濃度を低
減させている。また、レトルトなどの飲食物の包装材
や、飲料水用の充填容器である飲料用金属缶などの内貼
材の場合でも、飲食物への金属溶出を抑えるため、やは
りポリエステルフィルム原料中の金属の含有濃度を低減
させている。その結果、上記のような用途のポリエステ
ル樹脂の溶融比抵抗は高くなり、「静電印加キャスト
法」を用いた場合に、溶融ポリエステルシートへの帯電
不足となり、冷却ドラムや冷却ベルトなどの冷却回転体
への密着が不十分となる。そのため、得られたポリエス
テルフィルムの長手方向での厚み斑が大きくなったり、
またシート状物と冷却回転体との間に空気が噛み込むこ
とによって発生する、いわゆる「ピニングホール」と呼
ばれる欠点がポリエステルフィルムの表面に発生する問
題がある。このようなフィルムでは上記用途に使用した
場合に製品品質のばらつきを大きくするため好ましくな
い。
【0005】なお、上記の問題は、冷却回転体の回転速
度、いわゆる「キャスト速度」が速くなるほど顕著とな
るため、結果として製造速度が上げられない問題でもあ
った。溶融ポリエステルと冷却回転体との密着性をより
向上させる目的で、例えば特公昭63−20688号公
報にはテープ状の静電印加用の金属電極が、特開昭63
−317316号公報には静電印加用電極として2本の
線状金属電極を用いる例が、また特開昭53−1476
2号公報には線状の電極と口金の間に絶縁遮蔽物を設け
る方法などが提案されている。しかしながら、単にこの
ような方法を採用しても、電極の振動の影響などで冷却
回転体に密着直前の溶融ポリエステルシートが振動し
て、結果として長手方向の厚み斑を生じるため、その改
善が必要であった。
【0006】本発明の課題は、上記のような問題点に着
目し、とくに長手方向の厚み斑やピニングホール等の欠
点の発生を抑えたポリエステルフィルム、およびその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の長手方向の厚み斑が20%未満であり、表
面ヘイズが1.5%未満であり、かつ、溶融比抵抗が5
×106 〜2×1010Ω・cmの範囲にあることを特徴
とするものからなる。
【0008】また、本発明のポリエステルフィルムの製
造方法は、口金から押し出された溶融ポリエステルを静
電印加により冷却回転体に密着せしめて冷却固化する工
程を有するポリエステルフィルムの製造方法において、
静電印加用の電極の断面を、長径が2〜20mm、短径
が0.01〜1mmの範囲にあり、長径/短径の比が5
0〜1000の範囲にある形状に形成し、かつ、該電極
の振動の振幅を0.5mm未満に制御することを特徴と
する方法からなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリエステルには、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト、ポリエチレ
ンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4
−ジカルボキシレ−ト、ポリエチレンイソフタレート、
ポリブチレンテレフタレ−トなどの芳香族ポリエステル
などが用いられるが、主としてポリエチレンテレフタレ
ートであることが一般的であり好ましい。ここで「主と
して」とは、芳香族ポリエステルを70モル%以上含む
ことを指す。なお、上記の芳香族ポリエステルはホモポ
リエステルであってもよいし、コポリエステルであって
もよいし、また、他の成分を30モル%未満の割合で単
に混合したものでもよい。
【0010】本発明のポリエステルフィルムは、該ポリ
エステルフィルムを電気材料や包装材料などに用いる際
の加工性などの観点から、平均厚みが1〜50μmの範
囲にあることが好ましく、より好ましくは2〜40μ
m、さらに好ましくは4〜30μmの範囲である。
【0011】本発明のポリエステルフィルムは、溶融比
抵抗が5×106 〜2×1010Ω・cmの範囲である必
要がある。すなわち、溶融比抵抗が5×106 Ω・cm
未満であるポリエステルフィルムは、重合触媒として添
加した金属化合物から生成および析出する「金属」の量
が多いので、コンデンサ用途や絶縁用被覆材用途などの
いわゆる電気材料では電気絶縁性が著しく低下するため
であり、また飲食物の包装材や充填容器の内貼材料に用
いた場合には飲食物へ該金属が溶出して風味が著しく低
下するためである。一方、溶融比抵抗が2×1010Ω・
cmを超えると、上記の手法を採用しても静電印加によ
る溶融ポリエステルの帯電量が少なく、結果として冷却
回転体への密着不足が引き起こされる。なお、このポリ
エステルフィルムの溶融比抵抗は、好ましくは1×10
7 〜8×109 Ω・cmの範囲であり、より好ましくは
2×107 〜5×109 Ω・cmの範囲である。このよ
うな溶融比抵抗を達成する手段としては、添加されてい
る金属化合物を有機および/または無機リン酸化合物で
失活させて金属としての析出を抑制する方法、重合触媒
として酸化ゲルマニウムなど金属として析出しにくい金
属化合物を使用する方法などを用いることができる。
【0012】本発明のポリエステルフィルムは、表面ヘ
イズが1.5%未満である必要がある。すなわち、表面
ヘイズが1.5%以上のフィルムでは、充填容器の内貼
材として用いる際に、充填容器である金属缶との接着性
の低下や耐衝撃性の低下が引き起こされるためであり、
コンデンサなどの電気材料に用いる場合には、加工性の
低下や絶縁性の低下が引き起こされるためである。この
ような表面ヘイズの増大は、静電印加が不十分なために
冷却回転体への密着不足、あるいは静電印加が強すぎて
フィルム表面が荒れることで発生する。なお、表面ヘイ
ズは、好ましくは1%未満、より好ましくは0.7%未
満である。
【0013】本発明のポリエステルフィルムは、長手方
向の厚み斑が20%未満である必要がある。すなわち、
長手方向の厚み斑が20%以上であれば、電気材料に用
いる場合の絶縁性のむらや、加工時のスリット不良の原
因となる。また包装材料や充填容器の内貼材料として用
いる場合にも、加工時のスリット不良を引き起こした
り、特に充填容器の内貼材料として金属缶とラミネート
する場合に、接着むらを引き起こし、結果として接着不
良や剥離などを引き起こすためである。ここで長手方向
の厚み斑とは、フィルムから任意にサンプリングした長
手方向1m以上の長さのサンプルについて、厚みの最大
値と最小値との差を平均厚みで割り、パーセント(%)
で表現した値と定義する。なお、長手方向の厚み斑は、
好ましくは15%未満、さらに好ましくは10%未満で
ある。
【0014】上記の長手方向の厚み斑の範囲を実現する
ために、本発明の口金から押し出された溶融ポリエステ
ルを静電印加により冷却回転体に密着せしめて冷却固化
する際の静電印加用の電極は、その断面において、長径
が2〜20mmの範囲にある必要がある。すなわち、長
径が20mmより大きい場合、静電印加のためのコロナ
放電開始電圧が著しく高くなり、そのため静電印加電圧
を高く設定せねばならず、結果としていわゆる「火花放
電」が発生しやすくなるなど、安定な静電印加状態を保
てないためである。また、長径が2mm未満の場合、ハ
ンドリングが著しく困難となり現実的でないためであ
る。なお、好ましくは、長径は3〜15mm、より好ま
しくは、5〜10mmの範囲である。
【0015】また、本発明の静電印加用の電極は、その
断面において、短径が0.01〜1mmの範囲にある必
要がある。すなわち、短径が1mmより大きい場合、や
はり静電印加のためのコロナ放電開始電圧が著しく高く
なり、そのため静電印加電圧を高く設定せねばならず、
結果としていわゆる「火花放電」が発生しやすくなるな
ど、安定な静電印加状態を保てないためである。また、
短径が0.01mm未満の場合は、実使用の際に電極の
破断や振動が著しくなるためである。なお、好ましく
は、短径は0.02〜0.5mm、より好ましくは0.
03〜0.2mmの範囲である。
【0016】本発明の静電印加用の電極は、その断面に
おいて、長径/短径の比が50〜1000の範囲にある
必要がある。すなわち、長径/短径の比が50未満の場
合、該電極からの電荷が目的の溶融ポリエステルに集中
せず、結果として静電印加不足となり上記の長手方向の
厚み斑を達成できないためである。また、長径/短径の
比が1000より大きい場合は、実使用の際に電極のね
じれや破断の発生、および電極の振動が著しくなるため
である。好ましくは、長径/短径の比は100〜50
0、より好ましくは150〜350の範囲である。なお
上記の条件を満たすために、本発明の静電印加用の電極
の形状は紐状であることが現実的で好ましい。このと
き、紐状電極の幅が断面における「長径」に、その厚み
が断面における「短径」に相当する。
【0017】本発明に係る製造方法においては、静電印
加用の電極の振動の振幅を0.5mm未満に制御する必
要がある。すなわち、たとえ電極の形状を上記の通りと
することで溶融ポリエステルの冷却回転体への密着性が
増しても、静電印加用の電極自身が0.5mm以上の振
幅で振動していれば、冷却回転体へ密着直前の溶融ポリ
エステルの振動を引き起こし、結果としてポリエステル
フィルムの長手方向の厚み斑を上記の範囲とすることが
不可能となるためである。好ましくは静電印加用の電極
の振動の振幅を0.2mm未満に制御することである。
なお。静電印加用の電極の振動の振幅を上記の通りに制
御する方法としては、例えばソリッドな支持体に電極を
固定する方法や、電極の両端に200MPa以上の張力
を加えることが挙げられるが、そのうち電極の両端に2
00MPa以上の張力を加えることが現実的で好まし
い。電極の両端に加える張力は、好ましくは300MP
a以上、さらに好ましくは500MPa以上である。
【0018】また、必要であれば、電極の汚れを防止す
るため、電極を一定速度で巻き取りながら更新して常に
汚れていない電極を使う方法や、電極を加熱して汚れ物
を除去する方法を用いてもよい。
【0019】上記の張力を加えながら電極を更新する方
法としては、例えば、電極を巻いたリールを、電磁ブレ
ーキなどでブレーキを掛けながら、もう一方のリールを
モータなどで一定速度で巻き取り電極を移行させる方法
などを具体的に用いることができる。
【0020】また、本発明の静電印加用の電極は、ヤン
グ率が20GPa以上である導電性素材からなることが
好ましい。すなわち、20GPa未満では上記の張力を
加えた際に電極の変形や破断が引き起こされるためであ
る。電極のヤング率は、より好ましくは40GPa以
上、さらに好ましくは80GPa以上である。具体的に
は、鉄、ニッケル、モリブデン、タングステン、チタ
ン、コバルト、クロム、ジルコニウムなどの金属単体や
上記の成分のうちの少なくとも一つを含んでなる合金
(例えばステンレス、ジュラルミンなど)や、上記金属
単体あるいは合金にメッキを施したものなどが挙げら
れ、そのうち安価であるステンレスが現実的であり好ま
しい。
【0021】次に本発明に係るポリエステルフィルムを
製造する方法について説明するが、必ずしもこれに限定
されるものではない。まず、溶融比抵抗が5×106
2×1010Ω・cmのポリエステルをその融点を超える
温度で常法の押出機にて溶融押出し、静電印加によって
冷却ドラムや冷却ベルトに密着させ冷却固化させてシー
ト状に成形する。この際の静電印加用の電極は、その断
面の長径が2〜20mm、短径が0.01〜1mmの紐
状の金属電極を用い、その電極が溶融ポリエステルの冷
却回転体への着地点の真上近傍にあり、電極の下端と溶
融ポリエステルからの距離を3〜15mmの位置に、溶
融ポリエステルを横切るように配置し、その両端部に2
00MPa以上の張力を掛けて、高電圧により静電印加
を行う。
【0022】その後、ガラス転移温度以上に加熱し、長
手方向に2.8〜7.5倍延伸する。続いてステンタに
てガラス転移温度以上に加熱し、幅方向に3〜6倍に延
伸し、引き続きの100〜400℃の温度にて5秒間以
上熱処理し、最終的に所定の幅に裁断して製品とする。
なお必要であれば、延伸前、延伸中、延伸後のいずれか
に、コーティングやコロナ放電などの処理を行ってもよ
い。
【0023】このようにして得られたポリエステルフィ
ルムは、コンデンサなどの電気材料や、包装材料および
充填容器の内貼材料に好適に用いられる。例えば、コン
デンサとする場合は、該ポリエステルフィルムの少なく
とも片面に蒸着などの方法によりコンデンサの内部電極
となるアルミニウム蒸着膜を設け、次に前述の蒸着を長
手方向に走るマージン部を有するストライプ状に行い、
各蒸着部の中央と各マージン部の中央に刃を入れてスリ
ットし、左端もしくは右端にマージンを有するリール状
に巻き取る。得られた左マージンのリールと右マージン
のリールの各1本づつを、幅方向にそれぞれの蒸着部が
他方のマージン部より端にはみ出すように2枚を重ね合
わせて巻回する。できあがった巻回体から芯材を抜き、
100〜200℃の温度をかけて0.2〜2MPaの圧
力下で1〜30分プレスする。この両端部にメタリコン
を溶射して外部電極とし、メタリコンにリード線を溶接
してフィルムコンデンサとする方法を用いることができ
る。
【0024】また、飲料缶の内貼材として用いる場合
は、たとえば、該ポリエステルフィルムの片面に接着剤
を塗布し、アルミニウムやステンレスなどの金属板にラ
ミネートする方法を用いることができる。 [物性値の評価方法] (1)溶融比抵抗の測定 ポリエステルフィルムを窒素雰囲気下280℃で溶融
し、一対の電極を挿入し、直流高圧発生装置にて電圧を
印可した際の印加電圧V(V)、測定電流I(A)、電
極間の距離D(cm)および電極の面積S(cm2 )に
より、下式から求めた。 溶融比抵抗=V×S/(I×D)
【0025】(2)平均厚みの測定 フィルムを10枚重ねて任意の箇所の厚みをソニー
(株)製μメイトマイクロメータにて測定する。得られ
た値を10で割り、1枚当たりの厚みを得る。この方法
にて任意に10箇所を測定しその平均値として求めた。
【0026】(3)表面ヘイズの測定 高分子学会編、培風館「高分子材料の試験法と評価」、
およびJIS−K6718,6.4に記載の方法に準じ
て、スガ試験機(株)製の積分球式光線透過率測定装置
HGM−2DPおよび直読ヘイズコンピュータを用い
て、フィルムの全ヘイズ(Ht)を求めた。続いて同フ
ィルムをフィルムと同じ屈折率であるテトラリンに浸漬
して上記の測定から内部ヘイズ(Hi)を求めた。表面
ヘイズ(Hs)は全ヘイズ(Ht)から内部ヘイズ(H
i)を差し引いて求めた。
【0027】(4)長手方向の厚み斑の測定 電子マイクロメーター(アンリツ(株)製FILM THICKN
ESS TESTER KG601A)により、下記条件でフィルムを
長手方向に連続的に走行させ厚み斑を測定した。 測定条件 レンジ:5μm、ハイカット:25Hz、フィルム引き
取り速度:1.5m/min、チャート速度:60cm
/min、測定長:10m なお、フィルム長が10mに満たない場合は、取りうる
最大長を測定長とする。
【0028】(5)電極のヤング率の測定 電極の試料長150mmに切断し、チャック間100m
mにて引張速度300m/分、チャート速度500mm
/分にて、インストロンタイプの万能引張試験装置で引
っ張る。得られた荷重−伸び曲線の立上がり部の接線よ
りヤング率を求める。
【0029】(6)電極の張力の測定 長さL(mm)の電極の中央部を、電極の張られている
方向の垂直方向にプッシュープルにて一定長さx(m
m)引っ張り、そのときの荷重F(N)を読みとり、下
式から張力T(N)を求める。 T=FL/4x 得られた張力を電極の断面積で割り、単位断面積当たり
の張力(MPa)に換算した。
【0030】(7)電極の振動の振幅の測定 非接触電子光学式変位測定装置として、ヤーマン(株)
製オプトフォローMODEL1000を用いて、電極中
央部の上下および前後の振動の振幅を測定した。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1 溶融比抵抗が5×109 Ω・cmであるポリエチレンテ
レフタレートを、280℃で溶融押出ししてTダイより
吐出させ、冷却ドラムにて下記の条件で静電印加キャス
ト法にてキャストしてシートを得た。 ・静電印加用の電極 材質:SUS304Hのステンレス製 形状:厚み0.03mm×幅8mmの紐状 ・静電印加条件 印加電圧 :+の直流電圧にて12kV 電極に加える張力:600MPa キャスト速度 :35m/分 溶融ポリエステルと電極の下端との距離:7mm このシートを120℃に加熱し、長手方向に6倍延伸
し、140℃に加熱して幅方向に3.7倍に延伸し、引
き続き230℃にて8%弛緩処理をし4.4μmの二軸
延伸フィルムを得た。このようにして得られたポリエス
テルフィルムは厚み斑が小さく、「ピニングホール」起
因の欠点もなく良好であった。
【0032】実施例2 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加条件 印加電圧 :+の直流電圧にて13kV キャスト速度 :38m/分 溶融ポリエステルと電極の下端との距離:5mm この場合も厚み斑が小さく、表面欠点のない良好なポリ
エステルフィルムが得られた。
【0033】実施例3 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加用の電極 材質:SUS304Hのステンレス製 形状:厚み0.04mm×幅7.5mmの紐状 ・静電印加条件 印加電圧 :+の直流電圧にて12kV 溶融ポリエステルと電極の下端との距離:6mm この場合も厚み斑が小さく、表面欠点のない良好なポリ
エステルフィルムが得られた。
【0034】実施例4 共重合成分として15mol%のイソフタレート成分を
含む、溶融比抵抗が15×108 Ω・cmであるポリエ
チレンテレフタレートを、280℃で溶融押出ししてT
ダイより吐出させ、冷却ドラムにて下記の条件で静電印
加キャスト法にてキャストしてシートを得た。 ・静電印加用の電極 材質:SUS304Hのステンレス製 形状:厚み0.03mm×幅8mmの紐状 ・静電印加条件 印加電圧 :+の直流電圧にて12kV 電極に加える張力:500MPa キャスト速度 :30m/分 溶融ポリエステルと電極の下端との距離:5mm このシートを105℃に加熱し、長手方向に3倍延伸
し、110℃に加熱して幅方向に3倍に延伸し、引き続
き185℃で3%弛緩処理をし20μmの二軸延伸フィ
ルムを得た。このようにして得られたポリエステルフィ
ルムも長手方向の厚み斑が小さく、表面欠点のない良好
な結果であった。
【0035】実施例5 実施例4において、下記の条件変更の以外は実施例4と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加条件 印加電圧 :+の直流電圧にて13kV キャスト速度 :38m/分 この場合も長手方向の厚み斑が小さく、表面欠点のない
良好なポリエステルフィルムが得られた。
【0036】実施例6 実施例4において、下記の条件変更の以外は実施例4と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加用の電極 材質:SUS304Hのステンレス製 形状:厚み0.02mm×幅6mmの紐状 この場合も長手方向の厚み斑が小さく、表面欠点のない
良好なポリエステルフィルムが得られた。
【0037】比較例1 実施例1において、下記の条件変更以外は、実施例1と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加用の電極 材質:タングステン製 形状:直径0.1mmの線状 ・静電印加条件 電極に加える張力:700MPa このポリエステルフィルムは、長手方向の厚み斑が大き
い結果となった。
【0038】比較例2 実施例1において、下記の条件変更以外は、実施例1と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加用の電極 材質:SUS304Hのステンレス製 形状:厚み1.5mm×幅8mmの紐状 この場合も、長手方向の厚み斑が大きく表面欠点の多い
ポリエステルフィルムであった。
【0039】比較例3 実施例1において、下記の条件変更以外は、実施例1と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加用の電極 材質:SUS304Hのステンレス製 形状:厚み0.005mm×幅8mmの紐状 この場合、実験開始直後に電極のねじれおよび破断が起
こり、ポリエステルフィルムは得られなかった。
【0040】比較例4 実施例4において、下記の条件変更の以外は実施例4と
同様のフィルムを得た。 ・静電印加条件 電極に加える張力:100MPa この場合のポリエステルフィルムには、「ピニングホー
ル」起因の欠点はなく表面はきれいであったが、電極が
1.4mmの振幅で振動していたため長手方向の厚み斑
が大きい結果となった。
【0041】比較例5 実施例4において、ポリエステル樹脂の溶融比抵抗を2
×106 Ω・cmとした以外は実施例4と同じ方法でフ
ィルムを得た。このものは長手方向の厚み斑も小さく欠
点もないものであったが、コンデンサに加工した際に絶
縁性不良となる不都合なものであった。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、厚み斑が少なく、か
つ、欠点の発生を抑えた、電気材料、包装材料および充
填容器の内貼材料などに好適なポリエステルフィルムを
提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD C08L 67/02 C08L 67/02 // H01G 4/18 330 H01G 4/18 330Z B29K 67:00 B29L 7:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の厚み斑が20%未満であり、
    表面ヘイズが1.5%未満であり、かつ、溶融比抵抗が
    5×106 〜2×1010Ω・cmの範囲にあることを特
    徴とするポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 平均厚みが1〜50μmの範囲にあるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のポリエステルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 長手方向の厚み斑が10%未満であり、
    かつ、溶融比抵抗が1×107 〜8×109 Ω・cmの
    範囲にあることを特徴とする、請求項1または2に記載
    のポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 表面ヘイズが1%未満であることを特徴
    とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のポリエス
    テルフィルム。
  5. 【請求項5】 電気材料に用いられることを特徴とす
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載のポリエステル
    フィルム。
  6. 【請求項6】 飲食物の容器内貼材に用いられることを
    特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のポリ
    エステルフィルム。
  7. 【請求項7】 口金から押し出された溶融ポリエステル
    を静電印加により冷却回転体に密着せしめて冷却固化す
    る工程を有するポリエステルフィルムの製造方法におい
    て、静電印加用の電極の断面を、長径が2〜20mm、
    短径が0.01〜1mmの範囲にあり、長径/短径の比
    が50〜1000の範囲にある形状に形成し、かつ、該
    電極の振動の振幅を0.5mm未満に制御することを特
    徴とする、ポリエステルフィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 静電印加用の電極の形状が紐状であるこ
    とを特徴とする、請求項7に記載のポリエステルフィル
    ムの製造方法。
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