JPH10287544A - 色素沈着防止剤並びに皮膚化粧料および皮膚外用剤 - Google Patents
色素沈着防止剤並びに皮膚化粧料および皮膚外用剤Info
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- JPH10287544A JPH10287544A JP9108353A JP10835397A JPH10287544A JP H10287544 A JPH10287544 A JP H10287544A JP 9108353 A JP9108353 A JP 9108353A JP 10835397 A JP10835397 A JP 10835397A JP H10287544 A JPH10287544 A JP H10287544A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来提供されたものに比べ、よりすぐれたメ
ラニン生成抑制作用や樹状突起形成抑制作用を有し、し
かも安定性、安全性の優れた色素沈着防止剤を提供する
こと。 【解決手段】 次の式(I) 【化1】 で表されるオウゴニンを有効成分として含有し、この化
合物の有するチロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成抑制
作用もしくはメラニン生成抑制作用を利用する色素沈着
防止剤並びにこれを配合する皮膚化粧料および皮膚外用
剤。
ラニン生成抑制作用や樹状突起形成抑制作用を有し、し
かも安定性、安全性の優れた色素沈着防止剤を提供する
こと。 【解決手段】 次の式(I) 【化1】 で表されるオウゴニンを有効成分として含有し、この化
合物の有するチロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成抑制
作用もしくはメラニン生成抑制作用を利用する色素沈着
防止剤並びにこれを配合する皮膚化粧料および皮膚外用
剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトの表皮におけ
るチロシナーゼを阻害し、メラニン細胞の樹状突起形成
およびメラニン生成を抑制することにより皮膚の黒化を
防止する、色素沈着防止剤並びにこれを含有する皮膚化
粧料および皮膚外用剤に関するものである。
るチロシナーゼを阻害し、メラニン細胞の樹状突起形成
およびメラニン生成を抑制することにより皮膚の黒化を
防止する、色素沈着防止剤並びにこれを含有する皮膚化
粧料および皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】しみ、そばかすおよび日焼け後の皮膚の
色素沈着は、加齢に伴いその発生が増加し、また、消失
しにくくなるため、中高年齢者では大きな悩みである。
これら色素沈着症の詳細な発症機構は、未だ明確にさ
れていないが、日光からの紫外線の刺激、ホルモン分泌
の異常、遺伝的素因が原因で色素細胞(メラニン細胞)
が活性化され、メラニン色素が過剰に合成されることで
生じるものと考えられている。 メラニン色素は表皮の
基底層に存在するメラニン細胞中でアミノ酸のチロシン
からチロシナーゼの作用で合成される。 合成されたメ
ラニン色素は、メラニン細胞の樹状突起を介して隣接し
た表皮細胞に渡され、表皮細胞の角化と共に皮膚が黒化
すると考えられている。
色素沈着は、加齢に伴いその発生が増加し、また、消失
しにくくなるため、中高年齢者では大きな悩みである。
これら色素沈着症の詳細な発症機構は、未だ明確にさ
れていないが、日光からの紫外線の刺激、ホルモン分泌
の異常、遺伝的素因が原因で色素細胞(メラニン細胞)
が活性化され、メラニン色素が過剰に合成されることで
生じるものと考えられている。 メラニン色素は表皮の
基底層に存在するメラニン細胞中でアミノ酸のチロシン
からチロシナーゼの作用で合成される。 合成されたメ
ラニン色素は、メラニン細胞の樹状突起を介して隣接し
た表皮細胞に渡され、表皮細胞の角化と共に皮膚が黒化
すると考えられている。
【0003】従来、チロシナーゼの活性を阻害する物質
を用い、メラニン細胞中でのチロシンからのメラニン生
成を抑制し皮膚の黒化を防止する試みがなされていた。
そして、その結果、ビタミンC、グルタチオン、アル
ブチン、コウジ酸、ハイドロキノン、種々の植物抽出物
や胎盤抽出物等、天然物からの抽出物などの有効性が確
認されている。 また、樹状突起形成を抑制する物質と
してアルブチンも知られている。
を用い、メラニン細胞中でのチロシンからのメラニン生
成を抑制し皮膚の黒化を防止する試みがなされていた。
そして、その結果、ビタミンC、グルタチオン、アル
ブチン、コウジ酸、ハイドロキノン、種々の植物抽出物
や胎盤抽出物等、天然物からの抽出物などの有効性が確
認されている。 また、樹状突起形成を抑制する物質と
してアルブチンも知られている。
【0004】しかしながら、これらの物質は、メラニン
生成抑制作用や樹状突起形成抑制作用が不十分で、ま
た、安全性、安定性に問題があるものもあり、色素沈着
防止剤として使用するには必ずしも満足できるものでは
なかった。
生成抑制作用や樹状突起形成抑制作用が不十分で、ま
た、安全性、安定性に問題があるものもあり、色素沈着
防止剤として使用するには必ずしも満足できるものでは
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、安定性、安全性およびメラニン生成抑制作用等の
いずれにおいても優れ、従来のものよりも優れた色素沈
着防止剤を提供することにある。
題は、安定性、安全性およびメラニン生成抑制作用等の
いずれにおいても優れ、従来のものよりも優れた色素沈
着防止剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、よりすぐれ
たメラニン生成抑制作用を有する物質について、天然物
を中心に検索を行っていたところ、生薬オウゴンに含ま
れるオウゴニンがチロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成
抑制作用およびメラニン生成抑制作用を有することを見
出した。そして更に、このものは安全性も高く、広く化
粧料などに配合できることを確認し、本発明を完成し
た。
たメラニン生成抑制作用を有する物質について、天然物
を中心に検索を行っていたところ、生薬オウゴンに含ま
れるオウゴニンがチロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成
抑制作用およびメラニン生成抑制作用を有することを見
出した。そして更に、このものは安全性も高く、広く化
粧料などに配合できることを確認し、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は次の式(I)
【化2】 で表されるオウゴニンを有効成分として含有することを
特徴とする色素沈着防止剤並びにこれを配合した皮膚化
粧料および皮膚外用剤を提供するものである。
特徴とする色素沈着防止剤並びにこれを配合した皮膚化
粧料および皮膚外用剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の色素沈着防止剤の有効成
分であるオウゴニンは、日本薬局方に記載された生薬オ
ウゴンに含まれるフラボノールで、生薬オウゴンより有
機溶媒での抽出、濾過または遠心分離による固形物の除
去、シリカゲルカラム、HPLC等のクロマトグラフィ
ー法による精製で得られるものである。 また、オウゴ
ニン自体、既に試薬として市販されているのでこれを利
用しても良い。
分であるオウゴニンは、日本薬局方に記載された生薬オ
ウゴンに含まれるフラボノールで、生薬オウゴンより有
機溶媒での抽出、濾過または遠心分離による固形物の除
去、シリカゲルカラム、HPLC等のクロマトグラフィ
ー法による精製で得られるものである。 また、オウゴ
ニン自体、既に試薬として市販されているのでこれを利
用しても良い。
【0009】本発明の色素沈着防止剤は、上記のオウゴ
ニンを必要に応じて適切な担体と組み合わせることによ
り調製される。使用される担体としては、アルコール、
植物油、ワセリン等が挙げられ、これに更に乳化剤等を
添加してもよい。
ニンを必要に応じて適切な担体と組み合わせることによ
り調製される。使用される担体としては、アルコール、
植物油、ワセリン等が挙げられ、これに更に乳化剤等を
添加してもよい。
【0010】本発明の色素沈着防止剤を添加し、美白作
用を有する皮膚化粧料や皮膚外用剤を製造する場合は、
常法による化粧料や外用剤製造の任意の段階で、本発明
の色素沈着防止剤を適量添加すれば良い。 色素沈着防
止剤の添加量は、用いるオウゴニンの効果の強さや化粧
料、外用剤の種類によって異なるが、多くの場合、オウ
ゴニンとして0.0001〜50重量%、望ましくは0.
001〜10重量%程度を添加することにより好結果を
得ることができる。
用を有する皮膚化粧料や皮膚外用剤を製造する場合は、
常法による化粧料や外用剤製造の任意の段階で、本発明
の色素沈着防止剤を適量添加すれば良い。 色素沈着防
止剤の添加量は、用いるオウゴニンの効果の強さや化粧
料、外用剤の種類によって異なるが、多くの場合、オウ
ゴニンとして0.0001〜50重量%、望ましくは0.
001〜10重量%程度を添加することにより好結果を
得ることができる。
【0011】本発明の皮膚化粧料の例としては、クリー
ム、乳液、化粧水、その他各種の油性化粧料、粉末化粧
料、パック剤、浴用剤等が挙げられる。 また、皮膚外
用剤の例としては、軟膏剤、硬膏剤、液剤(酒精剤、チ
ンキ剤、ローション剤等)、湿布剤(パップ剤、パスタ
ー剤)、リニメント剤、クリーム剤、乳剤等が挙げられ
る。
ム、乳液、化粧水、その他各種の油性化粧料、粉末化粧
料、パック剤、浴用剤等が挙げられる。 また、皮膚外
用剤の例としては、軟膏剤、硬膏剤、液剤(酒精剤、チ
ンキ剤、ローション剤等)、湿布剤(パップ剤、パスタ
ー剤)、リニメント剤、クリーム剤、乳剤等が挙げられ
る。
【0012】なお、本発明の皮膚化粧料を製造する場
合、上記の色素沈着防止剤の他、化粧料製造に通常使用
される非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性
界面活性剤等の乳化剤;植物油、動物油、高級脂肪酸、
高級アルコール、合成エステル油、ワックス類、シリコ
ーン油等の油性物質;水、香料、防腐剤、顔料、皮膚栄
養剤、皮膚賦活剤、保湿剤、紫外線防止剤、pH調節剤
等を、ほとんどの場合、そのまま使用することができ、
基本的な化粧料処方の変更を必要とすることはない。
合、上記の色素沈着防止剤の他、化粧料製造に通常使用
される非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性
界面活性剤等の乳化剤;植物油、動物油、高級脂肪酸、
高級アルコール、合成エステル油、ワックス類、シリコ
ーン油等の油性物質;水、香料、防腐剤、顔料、皮膚栄
養剤、皮膚賦活剤、保湿剤、紫外線防止剤、pH調節剤
等を、ほとんどの場合、そのまま使用することができ、
基本的な化粧料処方の変更を必要とすることはない。
【0013】
【作用】本発明の色素沈着防止剤は、オウゴニンの有す
るチロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成抑制作用および
メラニン生成抑制作用を利用して、メラニンの生成を阻
害し、また、生成されたメラニンの表皮細胞への移動を
阻害することにより、色素の沈着を総合的に防止するも
のである。
るチロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成抑制作用および
メラニン生成抑制作用を利用して、メラニンの生成を阻
害し、また、生成されたメラニンの表皮細胞への移動を
阻害することにより、色素の沈着を総合的に防止するも
のである。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら制約され
るものではない。
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら制約され
るものではない。
【0015】実 施 例 1 チロシナーゼ活性の阻害効果試験 オウゴニン(松浦薬業社製)と、比較対照のコウジ酸、
(シグマケミカル社製)およびアルブチン(和光純薬社
製)のチロシナーゼ活性の阻害効果、樹状突起形成の抑
制効果およびメラニン生成の抑制効果を下記の試験方法
で測定した。
(シグマケミカル社製)およびアルブチン(和光純薬社
製)のチロシナーゼ活性の阻害効果、樹状突起形成の抑
制効果およびメラニン生成の抑制効果を下記の試験方法
で測定した。
【0016】( 試 験 方 法 )96ウェルプレートの
各ウェルに、蒸留水を25μl、マッシュルーム由来チ
ロシナーゼを0.4M−HEPES緩衝液(pH6.8)
に溶解した溶液(600単位/ml)を25μl、エタ
ノールを50μl、および段階的濃度で調製した試料を
取り、混合した。 あらかじめ37℃でインキュベート
したHEPES緩衝液(pH6.8、0.4M)を12.
5μl、L−チロシン溶液(2.5mM)を37.5μl
を各ウェルに添加し、撹拌後、37℃で15分間インキ
ュベートした。 反応前後に475nmの吸光度をマイ
クロプレートリーダー(Bio−Tek社製)で測定
し、次式(1)によりチロシナーゼ阻害率を算出した。
チロシナーゼ活性の阻害効果は、算出された阻害率か
ら更に50%阻害濃度(IC50)を求め、この値で表し
た。 この結果を表1に示す。
各ウェルに、蒸留水を25μl、マッシュルーム由来チ
ロシナーゼを0.4M−HEPES緩衝液(pH6.8)
に溶解した溶液(600単位/ml)を25μl、エタ
ノールを50μl、および段階的濃度で調製した試料を
取り、混合した。 あらかじめ37℃でインキュベート
したHEPES緩衝液(pH6.8、0.4M)を12.
5μl、L−チロシン溶液(2.5mM)を37.5μl
を各ウェルに添加し、撹拌後、37℃で15分間インキ
ュベートした。 反応前後に475nmの吸光度をマイ
クロプレートリーダー(Bio−Tek社製)で測定
し、次式(1)によりチロシナーゼ阻害率を算出した。
チロシナーゼ活性の阻害効果は、算出された阻害率か
ら更に50%阻害濃度(IC50)を求め、この値で表し
た。 この結果を表1に示す。
【0017】算 出 式: A: 試料を添加した場合のインキュベート前の吸光度 B: 試料を添加した場合のインキュベート後の吸光度 C: 試料を添加していない場合のインキュベート前の
吸光度 D: 試料を添加していない場合のインキュベート後の
吸光度
吸光度 D: 試料を添加していない場合のインキュベート後の
吸光度
【0018】
【表1】 --------------------------------------------------- 試 料 チロシナーゼ活性の阻害効果 (IC50、μg/ml) --------------------------------------------------- オウゴニン 195 コ ウ ジ 酸 4 アルブチン 127 ---------------------------------------------------
【0019】実 施 例 2 樹状突起形成抑制効果試験:マウス由来のB16メラノ
ーマ培養細胞(B16−F1細胞、大日本製薬より購
入)を、培養用6ウェルプレートの各ウェルに1×10
5個分注し、10%牛胎児血清(ベーリンガーマンハイ
ム社製)、ペニシリン(100U/ml)、ストレプト
マイシン(100μg/ml)およびアンホテリシンB
(0.25μg/ml)を含むダルベッコ変法MEM培
地(以上、シグマケミカル社製)中、CO2 インキュベ
ーター(95%空気、5%CO2 )内、37℃条件下で
培養した。 培養5時間後に牛胎児血清を含まない新鮮
な上記培地に交換し、種々の濃度の試料(エタノール溶
液)および対照のエタノール(最終濃度1%)を添加し
た。 さらに19時間培養した後、位相差顕微鏡(オリ
ンパス社製)で細胞の写真を撮り、樹状突起保有細胞
(細胞の直径または短径より長い樹状突起をもつ細胞)
の数を数え、樹状突起保有細胞数/総細胞数を求めた。
なお、写真撮影後、トリプシン処理で集めた細胞の数
をコールターカウンター(コールター社製)で測定し、
細胞毒性のないことを確認した。 結果は対照の測定値
を100とした時の数字で示した。 この結果を表2に
示す。
ーマ培養細胞(B16−F1細胞、大日本製薬より購
入)を、培養用6ウェルプレートの各ウェルに1×10
5個分注し、10%牛胎児血清(ベーリンガーマンハイ
ム社製)、ペニシリン(100U/ml)、ストレプト
マイシン(100μg/ml)およびアンホテリシンB
(0.25μg/ml)を含むダルベッコ変法MEM培
地(以上、シグマケミカル社製)中、CO2 インキュベ
ーター(95%空気、5%CO2 )内、37℃条件下で
培養した。 培養5時間後に牛胎児血清を含まない新鮮
な上記培地に交換し、種々の濃度の試料(エタノール溶
液)および対照のエタノール(最終濃度1%)を添加し
た。 さらに19時間培養した後、位相差顕微鏡(オリ
ンパス社製)で細胞の写真を撮り、樹状突起保有細胞
(細胞の直径または短径より長い樹状突起をもつ細胞)
の数を数え、樹状突起保有細胞数/総細胞数を求めた。
なお、写真撮影後、トリプシン処理で集めた細胞の数
をコールターカウンター(コールター社製)で測定し、
細胞毒性のないことを確認した。 結果は対照の測定値
を100とした時の数字で示した。 この結果を表2に
示す。
【0020】
【表2】 --------------------------------------------------------------- 試 料(濃度、μg/ml) 樹状突起保有細胞数/総細胞数 --------------------------------------------------------------- 対 照 0.0 100±4 オウゴニン 0.1 88±6 0.3 77±3 コウジ酸 14.2 84±5 28.4 73±6 アルブチン 27.2 89±4 54.4 86±1 --------------------------------------------------------------- 数値は平均値±標準偏差(N=3)
【0021】実 施 例 3 メラニン生成抑制効果試験:マウス由来のB16メラノ
ーマ培養細胞を、培養用6ウェルプレートの各ウェルに
1×105 個分注し、10%牛胎児血清、ペニシリン
(100U/ml)、ストレプトマイシン(100μg
/ml)およびアンホテリシンB(0.25μg/m
l)を含むダルベッコ変法MEM培地中、CO2 インキ
ュベーター(95%空気、5%CO2 )内、37℃条件
下で培養した。 培養24時間後に新鮮な上記培地に交
換し、種々の濃度の試料(エタノール溶液)および対照
のエタノール(最終濃度1%)を添加した。さらに3日
間培養し、以下の方法で細胞内メラニン量、総メラニン
量、細胞のタンパク量を測定した。
ーマ培養細胞を、培養用6ウェルプレートの各ウェルに
1×105 個分注し、10%牛胎児血清、ペニシリン
(100U/ml)、ストレプトマイシン(100μg
/ml)およびアンホテリシンB(0.25μg/m
l)を含むダルベッコ変法MEM培地中、CO2 インキ
ュベーター(95%空気、5%CO2 )内、37℃条件
下で培養した。 培養24時間後に新鮮な上記培地に交
換し、種々の濃度の試料(エタノール溶液)および対照
のエタノール(最終濃度1%)を添加した。さらに3日
間培養し、以下の方法で細胞内メラニン量、総メラニン
量、細胞のタンパク量を測定した。
【0022】( メラニン量、タンパク量の測定方法 )
ウェルより培地を除去し、トリプシン処理、PBSによ
る洗浄、エタノールによる洗浄を行った後、風乾した細
胞を1M−NaOH中、80℃で30分間、加熱溶解し
た。 本溶液および同様に溶解した合成メラニン(シグ
マケミカル社製)溶液の475nm−660nmの吸光
度より細胞内メラニン量を求めた。 また、BCAプロ
テインアッセイキット(ピアース社製)を用い測定した
本溶液のタンパク量より細胞のタンパク量を求めた。
さらに、ウェルより除去した培地を遠心分離(700
g、10分間、4℃)し、得られた上清に等量の10%
エタノール含有0.36M−HEPES緩衝液(pH6.
8)を加えpH調整した後、本溶液および同様にpH調
整した合成メラニン溶液の475nm−660nmの吸
光度より細胞外メラニン量を求めた。 細胞内メラニン
量および細胞外メラニン量の合計を総メラニン量とし
た。 結果は対照の測定値を100とした数字で示し
た。 この結果を表3に示す。
ウェルより培地を除去し、トリプシン処理、PBSによ
る洗浄、エタノールによる洗浄を行った後、風乾した細
胞を1M−NaOH中、80℃で30分間、加熱溶解し
た。 本溶液および同様に溶解した合成メラニン(シグ
マケミカル社製)溶液の475nm−660nmの吸光
度より細胞内メラニン量を求めた。 また、BCAプロ
テインアッセイキット(ピアース社製)を用い測定した
本溶液のタンパク量より細胞のタンパク量を求めた。
さらに、ウェルより除去した培地を遠心分離(700
g、10分間、4℃)し、得られた上清に等量の10%
エタノール含有0.36M−HEPES緩衝液(pH6.
8)を加えpH調整した後、本溶液および同様にpH調
整した合成メラニン溶液の475nm−660nmの吸
光度より細胞外メラニン量を求めた。 細胞内メラニン
量および細胞外メラニン量の合計を総メラニン量とし
た。 結果は対照の測定値を100とした数字で示し
た。 この結果を表3に示す。
【0023】
【表3】 ------------------------------------------------------------------------ 試 料(濃度、μg/ml) 細胞内メラ 総メラニ 細胞のタン ニン量(%) ン量(%) パク量(%) ------------------------------------------------------------------------ 対 照 0.0 100±6 100±2 100± 4 オウゴニン 0.1 96±5 97±5 100± 3 0.3 78±9 90±4 104± 6 0.6 61±7 85±5 95± 7 1.4 54±8 89±7 94± 7 コウジ酸 7.1 97±6 88±8 98± 3 14.2 103±8 81±6 104± 4 アルブチン 13.6 95±5 88±2 106± 8 27.2 66±7 75±6 109±12 ------------------------------------------------------------------------ 数値は平均値±標準偏差(N=4〜6)
【0024】以上のように、オウゴニンに一応のチロシ
ナーゼ活性の阻害効果が認められたが、その効果は比較
対照のコウジ酸、アルブチンより低かった(実施例
1)。一方、B16マウスメラノーマ培養細胞を用い測
定したオウゴニンのメラニン生成抑制効果、およびメラ
ニンの細胞外分泌に関与する樹状突起形成の抑制効果
は、比較対照のコウジ酸、アルブチンより10倍以上高
かった(実施例2および3)。
ナーゼ活性の阻害効果が認められたが、その効果は比較
対照のコウジ酸、アルブチンより低かった(実施例
1)。一方、B16マウスメラノーマ培養細胞を用い測
定したオウゴニンのメラニン生成抑制効果、およびメラ
ニンの細胞外分泌に関与する樹状突起形成の抑制効果
は、比較対照のコウジ酸、アルブチンより10倍以上高
かった(実施例2および3)。
【0025】この結果から明らかなように、オウゴニン
は、チロシナーゼ活性阻害作用においては、コウジ酸、
アルブチンに劣るが、メラニン生成抑制効果、およびメ
ラニンの細胞外分泌に関与する樹状突起形成の抑制効果
ではコウジ酸およびアルブチンに比べ優れており、総合
的な色素沈着防止効果では、オウゴニンはアルブチン、
コウジ酸より優れていた。
は、チロシナーゼ活性阻害作用においては、コウジ酸、
アルブチンに劣るが、メラニン生成抑制効果、およびメ
ラニンの細胞外分泌に関与する樹状突起形成の抑制効果
ではコウジ酸およびアルブチンに比べ優れており、総合
的な色素沈着防止効果では、オウゴニンはアルブチン、
コウジ酸より優れていた。
【0026】実 施 例 4 下記組成の化粧水を常法により製造した。 オウゴニン 0.5重量% エタノール 10.0重量% 1,3−ブチレングリコール 2.0重量% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 0.05重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.1重量% 香 料 0.1重量% 精 製 水 残 部
【0027】得られた化粧水は美白作用に優れ、且つさ
っぱりした使用感のものであった。また、保存安定性も
良好であった。
っぱりした使用感のものであった。また、保存安定性も
良好であった。
【0028】実 施 例 5 下記組成の乳液を常法により製造した。 オウゴニン 1.0重量% ステアリン酸 2.0重量% 流動パラフィン 6.0重量% スクワラン 2.0重量% ソルビタンモノステアレート 1.5重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 2.0重量% (20E.O.) パラオキシ安息香酸メチル 0.05重量% 1,3−ブチレングリコール 0.1重量% 香 料 0.15重量% 精 製 水 残 部
【0029】得られた乳液は美白作用にすぐれ、しっと
りした使用感のものであった。また保存安定性にもすぐ
れていた。
りした使用感のものであった。また保存安定性にもすぐ
れていた。
【0030】実 施 例 6 下記組成のクリームを常法により製造した。 オウゴニン 1.0重量% 流動パラフィン 23.0重量% ワセリン 7.0重量% ベヘニルアルコール 1.0重量% ステアリン酸 2.0重量% ミツロウ 2.0重量% ソルビタンモノステアレート 1.5重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 2.5重量% (20E.O.) パラオキシ安息香酸ブチル 0.05重量% 1,3−ブチレングリコール 3.0重量% パラオキシ安息香酸メチル 0.1重量% 香 料 0.15重量% 精 製 水 残 部
【0031】得られたクリームは美白作用に優れ、使用
感も良好であった。また保存安定性にも優れていた。
感も良好であった。また保存安定性にも優れていた。
【0032】実 施 例 7 下記組成の軟膏を常法により製造した。 オウゴニン 5.0重量% 日本薬局方親水軟膏 95.0重量%
【0033】本軟膏を一日2回シミの部位に塗布(2m
g/cm2)したところ、優れた美白作用が見られ、ま
た、保存安定性も良好であった。
g/cm2)したところ、優れた美白作用が見られ、ま
た、保存安定性も良好であった。
【0034】
【発明の効果】オウゴニンを有効成分とする本発明の色
素沈着防止剤は、メラニン生成抑制作用および樹状突起
形成抑制作用に基づく優れた美白作用を有する。また、
生薬オウゴンが古くから服用されていたことから明らか
なごとく、本発明の色素沈着防止剤は安全性に優れ、ま
た、使用感および安定性にも優れているものである。従
って、この色素沈着防止剤は、これを美白効果を目的と
する皮膚化粧料や皮膚外用剤の添加、配合成分として有
利に利用することができるものである。 以 上
素沈着防止剤は、メラニン生成抑制作用および樹状突起
形成抑制作用に基づく優れた美白作用を有する。また、
生薬オウゴンが古くから服用されていたことから明らか
なごとく、本発明の色素沈着防止剤は安全性に優れ、ま
た、使用感および安定性にも優れているものである。従
って、この色素沈着防止剤は、これを美白効果を目的と
する皮膚化粧料や皮膚外用剤の添加、配合成分として有
利に利用することができるものである。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 35/78 A61K 35/78 Q (72)発明者 市岡 稔 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 大脇 真 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内
Claims (5)
- 【請求項1】 次の式(I) 【化1】 で表されるオウゴニンを有効成分として含有することを
特徴とする色素沈着防止剤。 - 【請求項2】 チロシナーゼ阻害作用、樹状突起形成抑
制作用もしくはメラニン生成抑制作用によるものである
請求項第1項記載の色素沈着防止剤。 - 【請求項3】 請求項第1項または第2項記載の色素沈
着防止剤を含有することを特徴とする皮膚化粧料。 - 【請求項4】 美白化粧料である請求項第3項記載の皮
膚化粧料。 - 【請求項5】 請求項第1項または第2項記載の色素沈
着防止剤を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9108353A JPH10287544A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 色素沈着防止剤並びに皮膚化粧料および皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9108353A JPH10287544A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 色素沈着防止剤並びに皮膚化粧料および皮膚外用剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10287544A true JPH10287544A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14482573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9108353A Pending JPH10287544A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 色素沈着防止剤並びに皮膚化粧料および皮膚外用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10287544A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-04-11 JP JP9108353A patent/JPH10287544A/ja active Pending
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