JPH1028U - 油圧式オートテンショナ - Google Patents
油圧式オートテンショナInfo
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- JPH1028U JPH1028U JP003096U JP309697U JPH1028U JP H1028 U JPH1028 U JP H1028U JP 003096 U JP003096 U JP 003096U JP 309697 U JP309697 U JP 309697U JP H1028 U JPH1028 U JP H1028U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダ長やバネ定数を増大させずにリター
ンスプリングのバネ力を大きくできる構造を提供する。 【構成】 シリンダ1とスリーブ2の外周面との間にば
ね取付け用の間隙20を設け、その間隙20にリターン
スプリング12を組込む。また、スリーブ2の底部を固
着ボルト21によりシリンダ1に固定し、抜け出しを防
止する。
ンスプリングのバネ力を大きくできる構造を提供する。 【構成】 シリンダ1とスリーブ2の外周面との間にば
ね取付け用の間隙20を設け、その間隙20にリターン
スプリング12を組込む。また、スリーブ2の底部を固
着ボルト21によりシリンダ1に固定し、抜け出しを防
止する。
Description
【0001】
この考案は、エンジンのタイミングベルト等の張力調整に用いられる油圧式オ ートテンショナに関するものである。
【0002】
従来、シリンダの軽量化を実現する油圧式オートテンショナとして、図3に示 すように、軽合金から成るシリンダ1”の内部に、別体のスリーブ2”を設け、 そのスリーブ2”の内部に、ピストン3を摺動可能に挿入したものが提案されて いる。
【0003】 この構造では、シリンダ1”内部の作動油室4を、ピストン3によって圧力室 5とリザーバ室6に区分けし、ピストン3に圧力室5とリザーバ室6を連通する 通路7を設け、その通路7を開閉するチェックバルブ8を通路の出口に設けてい る。
【0004】 また、ピストン3にピストンロッド9を結合し、そのピストンロッド9に形成 した段部10に、シリンダ1”の内周面を摺動する軸受11を係合させ、その軸 受11とスリーブ2”の上端部との間にリターンスプリング12”を組込み、ピ ストン3とピストンロッド9に外向きに突出する方向のバネ力を与えている。
【0005】 上記のスリーブ2”、その内部を摺動するピストン3、スリーブ2”内の圧力 室5とリザーバ室6、ピストン3の通路7、チェックバルブ8が緩衝機構を構成 する。
【0006】 なお、図において13はリテーナ、14はピストン3とピストンロッド9の結 合用バネ、15はオイルシール、16はテンションプーリ、17はその支持アー ム、18は支持軸、19は張力調整用のベルトである。
【0007】
上記構造で成る油圧式オートテンショナにおいては、ベルト張力の調整は、リ ターンスプリング12のバネ力を変えることによって行なわれるが、リターンス プリング12のバネ力を大きくするためには、スプリング12の全長を長くする か、バネ定数を大きくするかのいずれかの方法を採る必要がある。
【0008】 ところが、図3に示す従来のオートテンショナでは、リターンスプリング12 をスリーブ2”と軸受11の間に組込んでいるために、リターンスプリング12 の全長を長くした場合、シリンダ1”の全長がそのまま大きくなり、エンジン等 への取付けが困難になる不具合がある。
【0009】 一方、シリンダ長の増大を抑えるために、リターンスプリング12のバネ定数 を大きくした場合、リターンスプリング全体のバネ力を所定の範囲に入れること が困難であり、要求されるベルトの張力にバネ力を一致させることが難しい問題 がある。
【0010】 そこで、この考案は、シリンダ長の増大やバネ定数を変化させずに、リターン スプリングのバネ力を大きく設定できる構造を提供しようとするものである。
【0011】
上記の課題を解決するため、この考案は、シリンダの内部にスリーブを設け、 そのスリーブ内に摺動可能に挿入したピストンによって、シリンダ内部の作動油 室を圧力室とリザーバ室に区分けし、上記ピストンに、圧力室とリザーバ室を連 通する通路を形成すると共に、その通路に、圧力室側の作動油圧力がリザーバ室 より増大したときに通路を閉鎖するチェックバルブを設け、上記ピストンに結合 したピストンロッドに、上記シリンダの内周面に沿って案内される軸受を取付け ると共に、該軸受に作動油が通過する孔を設け、該ピストンロッドにシリンダの 外部に突出する方向のバネ力を付与するリターンスプリングを連結した油圧式オ ートテンショナにおいて、上記スリーブの外周面と上記シリンダの内周面との間 にばね取付け用間隙を設け、上記間隙に上記のリターンスプリングを組込み、該 リターンスプリングの一端を上記軸受に係合すると共に、他端を上記間隙の底面 に係合した構成としたものである。
【0012】 なお、上記の構成に加えて、スリーブの底部を固着手段によってシリンダに固 着するようにした構成、上記シリンダの内周面下端部に内周段部を設け、その内 周段部の上面により上記のばね取付け用間隙の底面を形成した構成、上記スリー ブの外周面下端部に外周段部を設け、その外周段部の上面により上記のばね取付 け用間隙の底面を形成し、上記底面に作用するリターンスプリングのバネ力によ り該スリーブをシリンダ底部に固定した構成を採用することができる。
【0013】 また、上記の課題を解決するために、ベルトの張力増大時に、軸方向に押し込 まれるロッドと、そのロッドをベルト弛み側に向けて押圧するリターンスプリン グと、上記ロッドに作用する押し込み力を緩衝する緩衝機構とから成り、上記緩 衝機構は油が充填された有底のスリーブを有し、そのスリーブ内に上記ロッドと 共に移動するピストンをスライド自在に組み込んでスリーブ内に圧力室とリザー バ室とを形成し、上記ピストンに上記両室を連通させる通路を設け、その通路に 圧力室の圧力がリザーバ室の圧力より高くなると通路を閉じるチェックバルブを 設けた構成とし、その緩衝機構の外側に上記リターンスプリングを設けた構成と してもよい。
【0014】
上記の構成によると、リターンスプリングとスリーブがシリンダの長さ方向に 重なり合うために、シリンダ長の増大を伴なわずにスプリングの全長だけを大き くすることができる。また、スプリング長を大きくできるため、バネ定数を変化 させずにバネ力を大きく設定できる。
【0015】
【実施例】 図1は実施例の油圧式オートテンショナを示している。このオートテンショナ の基本的構造は、図3に示した従来のものと同じであるため、同一部品には同一 の符号を付して、説明を省略する。
【0016】 この実施例の従来のものと相違する主な点は、スリーブ2の外周面とシリンダ 1の内周面との間にばね取付け用の間隙20を設け、その間隙20にリターンス プリング12を組込んだ点、及びスリーブ2の底部を固着ボルト21によってシ リンダ1に固着した点にある。
【0017】 上記シリンダ1の内周面下端部に内周段部22が設けられ、その内周段部22 の上面が間隙20の底面を形成し、同時にバネ座24となっている。
【0018】 上記リターンスプリング12の一端が上記のバネ座24に係合され、他端がピ ストンロッド9に連結した軸受11に係合されており、ピストンロッド9に外向 きのバネ力を付与している。
【0019】 また、スリーブ2は、図3の構造の場合はシリンダに対する圧入によって抜け 止めされるが、この実施例の構造では、圧入による抜け止め力が期待できないの で、固着ボルト21によりスリーブ2をシリンダ1に一体に固定して、抜け出し を防止している。
【0020】 上記の構造では、スリーブ2とリターンスプリング12が長さ方向に重なり合 う分だけリターンスプリング12の長さをかせげるので、シリンダ長の増大を伴 なわずに、又はシリンダ長を短縮した状態で、リターンスプリング12の全長を 大きくでき、バネ力を大きくすることができる。例えば、図1の構造において、 バネ力が5割程度大きくなるようにリターンスプリング12の全長を大きくした 場合、図3に示す構造において全長の短いリターンスプリングを用いたものに比 べて、シリンダの全長を7割程度まで短縮することが可能であった。
【0021】 また、リターンスプリング12の全長を長くできるので、バネ定数を小さく設 定することが可能であり、スプリングのバネ力を、要求されるベルト張力の値に 正確に一致させることができる。
【0022】 図2は他の実施例を示す。この例では、スリーブ2’の外周面下端部に外周段 部23が設けられ、その外周段部23の上面が間隙20の底面を形成し、同時に バネ座25となっている。上記のリターンスプリング12の一端が上記のバネ座 25に係合され、他端が軸受11に係合されており、ピストンロッド9に外向き のバネ力を付与している。
【0023】 また、スリーブ2’がリターンスプリング12のバネ力によってシリンダ1’ の底面に抜け止めされるため、固着ボルトによるスリーブ2’の固定を無くして いる。なお、この実施例の構造では、シリンダ1’を密封構造にできるので、ス リーブ2’を図示のような有底円筒形ではなく、両端が開口した筒形状で形成す ることもできる。
【0024】 上記いずれの実施例においても、ベルト19の張力が増大すると、テンション プーリ16が揺動し、ピストンロッド9に作用する押圧力が増大する。これによ り緩衝機構を構成するピストン3が押込まれ、圧力室5の作動油がピストン3と シリンダ1、1’とのすき間からリザーバ室6にリークし、ピストン3の動きを 緩衝する。このため、テンションプーリ16はゆっくりと揺動し、ベルト張力の 増大に対応する。
【0025】 逆に、ベルト19の張力が減少すると、ピストンロッド9がリターンスプリン グ12のバネ力によって外側に突出し、この動きに追従してピストン3が上昇す ると、圧力室5の圧力が減少し、チェックバルブ8が通路7を開放する。このた め、リザーバ室6の作動油が通路7を通って圧力室5に移動し、ピストンロッド 9が急速に突出して、テンションプーリ16をベルトの動きに合わせて素速く揺 動させる。このとき、ピストン3は、ピストンロッド9に作用する押圧力とリタ ーンスプリング12のバネ力とのバランス点で停止する。
【0026】
以上のように、この考案は、スリーブの外側にリターンスプリングを組込み、 スリーブとスプリングを長さ方向に重なり合せたので、シリンダ長を増大させず にリターンスプリングの全長を大きくすることができ、コンパクトな形状でバネ 力を増大させることができる。
【0027】 また、リターンスプリングの全長を大きくできるため、そのバネ定数を変化さ せずにバネ力を大きく設定することができ、バネ力の調整が正確に行なえる利点 がある。
【0028】 更に、リターンスプリングによって作動油が攪拌されることによりエアが発生 しても、そのエアが圧力室へ進入しにくい利点もある。
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
【図3】従来例の断面図
1、1’ シリンダ 2、2’ スリーブ 3 ピストン 4 作動油室 9 ピストンロッド 12 リターンスプリング 20 間隔 21 固着ボルト 22 段部 23 段部 24 バネ座 25 バネ座
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダの内部にスリーブを設け、その
スリーブ内に摺動可能に挿入したピストンによって、シ
リンダ内部の作動油室を圧力室とリザーバ室に区分け
し、上記ピストンに、圧力室とリザーバ室を連通する通
路を形成すると共に、その通路に、圧力室側の作動油圧
力がリザーバ室より増大したときに通路を閉鎖するチェ
ックバルブを設け、上記ピストンに結合したピストンロ
ッドに、上記シリンダの内周面に沿って案内される軸受
を取付けると共に、該軸受に作動油が通過する孔を設
け、該ピストンロッドにシリンダの外部に突出する方向
のバネ力を付与するリターンスプリングを連結した油圧
式オートテンショナにおいて、上記スリーブの外周面と
上記シリンダの内周面との間にばね取付け用間隙を設
け、上記間隙に上記のリターンスプリングを組込み、該
リターンスプリングの一端を上記軸受に係合すると共
に、他端を上記間隙の底面に係合したことを特徴とする
油圧式オートテンショナ。 - 【請求項2】 上記スリーブの底部を、固着手段によっ
てシリンダに固着したことを特徴とする請求項1に記載
の油圧式オートテンショナ。 - 【請求項3】 上記シリンダの内周面下端部に内周段部
を設け、その内周段部の上面により上記のばね取付け用
間隙の底面を形成したことを特徴とする請求項1又は2
に記載の油圧式オートテンショナ。 - 【請求項4】 上記スリーブの外周面下端部に外周段部
を設け、その外周段部の上面により上記のばね取付け用
間隙の底面を形成し、上記底面に作用するリターンスプ
リングのバネ力により該スリーブをシリンダ底部に固定
したことを特徴とする請求項1に記載の油圧式オートテ
ンショナ。 - 【請求項5】 ベルトの張力増大時に、軸方向に押し込
まれるロッドと、そのロッドをベルト弛み側に向けて押
圧するリターンスプリングと、上記ロッドに作用する押
し込み力を緩衝する緩衝機構とから成り、上記緩衝機構
は油が充填された有底のスリーブを有し、そのスリーブ
内に上記ロッドと共に移動するピストンをスライド自在
に組み込んでスリーブ内に圧力室とリザーバ室とを形成
し、上記ピストンに上記両室を連通させる通路を設け、
その通路に圧力室の圧力がリザーバ室の圧力より高くな
ると通路を閉じるチェックバルブを設けた構成とし、そ
の緩衝機構の外側に上記リターンスプリングを設けた油
圧式オートテンショナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997003096U JP2594225Y2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 油圧式オートテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997003096U JP2594225Y2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 油圧式オートテンショナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1028U true JPH1028U (ja) | 1998-02-03 |
| JP2594225Y2 JP2594225Y2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=17996205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1997003096U Expired - Fee Related JP2594225Y2 (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 油圧式オートテンショナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594225Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001289290A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-19 | Ntn Corp | 油圧式オートテンショナ |
-
1997
- 1997-04-21 JP JP1997003096U patent/JP2594225Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001289290A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-19 | Ntn Corp | 油圧式オートテンショナ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2594225Y2 (ja) | 1999-04-26 |
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Legal Events
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