JPH10298197A - 置換ベンズアミド誘導体 - Google Patents

置換ベンズアミド誘導体

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JPH10298197A
JPH10298197A JP9109581A JP10958197A JPH10298197A JP H10298197 A JPH10298197 A JP H10298197A JP 9109581 A JP9109581 A JP 9109581A JP 10958197 A JP10958197 A JP 10958197A JP H10298197 A JPH10298197 A JP H10298197A
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JP
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hydrogen atom
lower alkyl
alkyl group
general formula
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JP9109581A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Sakurada
司 桜田
Jun Sasaki
潤 佐々木
Masataka Ooba
優孝 大場
Yasushi Matsumura
靖 松村
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】NK−1受容体に対してサブスタンスPと拮抗
する化合物を提供する。 【解決手段】一般式(1)で表される置換ベンズアミド
誘導体またはその塩。ただし、AはC=O等、BはN
H、CH2 等、R1 、R2 はトリフルオロメチル基等、
R4 、R5 は水素原子等、R6 は水素原子、CONR7
R8 、COOH等、Xは水素原子等、nは0、1、2ま
たは3、を表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた薬理作用を有
する置換ベンズアミド誘導体、およびその塩に関する。
さらに詳しくは、神経伝達物質受容体として知られてい
るNK−1受容体に対して作用を示す化合物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】NK
−1受容体に作用する物質としては、サブスタンスPが
知られている。サブスタンスPは天然アミノ酸11個よ
りなるペプチドであり、神経系において痛み伝達に関与
している。またサブスタンスPは種々疾患にも関与して
おり、痛みにおいては偏頭痛、呼吸器系の疾患において
は気管支喘息などがある。
【0003】サブスタンスPに拮抗する化合物(以下、
サブスタンスP拮抗化合物という)は、鎮痛作用がある
ことが期待できる。また、同様にサブスタンスPが関与
する種々の疾患の治療薬または予防薬となることが期待
できる。
【0004】サブスタンスP拮抗化合物としては、ペプ
チド性のサブスタンスP拮抗化合物として、例えば特公
平6−73093に記載された化合物がある。ペプチド
性のサブスタンスP拮抗化合物の欠点としては、生体内
での安定性および化学的安定性が低いことがあげられ
る。また、生体内への吸収率が低いために、経口投与な
どの簡便な投与法を適応するのが困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは新たなサブ
スタンスP拮抗化合物を見いだすべく種々検討を行った
結果、以下に示す新たなサブスタンスP拮抗化合物を見
いだした。本発明の化合物は、天然のアミノ酸を置換し
たサブスタンスPを拮抗する作用を持つ化合物であり、
この化合物を有効成分とする医薬はサブスタンスPを拮
抗し鎮痛薬として有用である。また、サブスタンスPに
より引き起こされる種々の疾患の予防薬または治療薬し
て有効である。
【0006】一般式(1)で表される置換ベンズアミド
誘導体またはその塩。
【0007】
【化2】
【0008】[一般式(1)中、A、B、R1 、R2 、
R4 〜R6 、Xおよびnは下記のものを示す。 A:C=OまたはCH2 。 B:NR3 、酸素原子、イオウ原子またはCH2 。 R1 、R2 :それぞれ独立して、水素原子、水酸基、ハ
ロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低
級シクロアルキル基、アルケニル基またはアルコキシル
基。 R4 、R5 :それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基またはアルコキシル基。 R6 :水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、CONR
7 R8 、COOR9 またはCOR10。 X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低
級アルキル基またはアルコキシル基。n=0、1、2ま
たは3。
【0009】また、R3 、R7 〜R10は下記のものを示
す。 R3 :水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または
アルコキシル基。 R7 、R8 、R9 、R10:それぞれ独立して、水素原
子、低級アルキル基、アルアルキル基またはアリール
基。 ただし、同時にAがC=O、BがNR3 、R1 、R2 が
それぞれトリフルオロメチル基、R3 、R4 、R5 がそ
れぞれ水素原子、R6 がCONH2 、Xが水素原子、n
=1である場合を除く。]
【0010】
【発明の実施の形態】本明細書の以上の説明および以下
の説明において、有機基が「低級」とは炭素原子の数が
1〜6個を意味する。「低級アルキル基」は直鎖状また
は分岐状のいずれでもよく、その適当な例としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基などがあげられる。「ハロ低級アルキル基」はハ
ロゲン原子で置換された低級アルキル基であり、その適
当な例としては、トリフルオロメチル基、クロロメチル
基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモ
エチル基、1,2−ジクロロエチル基、1,2−ジブロ
モエチル基、3−トリフルオロメチルイソプロピル基な
どがあげられる。「低級シクロアルキル基」とは、環を
構成する炭素原子の数が3〜6のシクロアルキル基をい
い、その適当な例としては、シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが
あげられる。
【0011】また、「アルケニル基」としては、低級ア
ルケニル基が好ましく、さらに好ましくは炭素数2〜4
の直鎖状あるいは分岐状のアルケニル基であり、その適
当な例としては、ビニル基、アリル基、1−プロペニル
基、イソプロペニル基、1−ブテニル基などがあげられ
る。「アルコキシル基」としては、低級アルコキシル基
が好ましく、さらに好ましくは炭素数1〜4の直鎖状あ
るいは分岐状のアルコキシル基であり、その適当な例と
しては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基などがあげられる。また、「アリール基」とは1
価の芳香族炭化水素をいい、置換基(例えば、低級アル
キル基、ハロゲン原子、低級アルコキシル基、低級アル
キルアミノ基など)を有していてもよく、好ましくはフ
ェニル基やその誘導体であり、例えばフェニル基、トリ
ル基、p−ハロフェニル基(例えばp−クロロフェニル
基、p−ブロモフェニル基など)、ジアルキルアミノフ
ェニル基(例えば、ジメトキシフェニル基、ジエチルア
ミノフェニル基など)などがあげられる。
【0012】また、「アルアルキル基」とはアリール基
置換アルキル基をいい、置換基としてのアリール基とし
ては上記のものがあげられ、またアルキル基の炭素数は
1〜4が好ましい。その適当な例としては、ベンジル
基、ベンズヒドリル基、トリチル基、フェニチル基など
があげられる。「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
【0013】一般式(1)で表される置換ベンズアミド
誘導体(以下、置換ベンズアミド誘導体(1)という)
のなかで好ましい化合物は、AがC=OまたはCH2 、
BがNR3 、酸素原子またはイオウ原子、R1 およびR
2 がそれぞれ独立して水素原子、水酸基、ハロゲン原
子、低級アルキル基またはハロ低級アルキル基、R3 、
R4 およびR5 がそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲ
ン原子、低級アルキル基またはアルコキシル基、R6 が
水素原子、ハロゲン原子、CONR7 R8 、COOR9
またはCOR10、R7 、R8 、R9 およびR10がそれぞ
れ独立して水素原子、低級アルキル基、アルアルキル基
またはアリール基であり、nが0、1または2である化
合物、またはその塩である。
【0014】置換ベンズアミド誘導体(1)のなかでさ
らに好ましい化合物は、AがC=OまたはCH2 、Bが
NR3 、R1 およびR2 がそれぞれ独立して水素原子ま
たはハロアルキル基、R3 、R4 およびR5 が水素原
子、R6 が水素原子、ハロゲン原子、CONR7 R8 、
COOR9 またはCOR10、R7 、R8 、R9 およびR
10がそれぞれ独立して水素原子、低級アルキル基、アル
アルキル基、またはアリール基であり、nが0、1、2
である化合物、またはその塩である。
【0015】置換ベンズアミド誘導体(1)のなかで最
も好ましいのは、AがC=O、BがNR3 、R1 とR2
がいずれもトリフルオロメチル基、R3 、R4 およびR
5 が水素原子、R6 が水素原子またはCONR7 R8 で
かつそのR7 またはR8 の一方がメチル基で他方がベン
ジル基であり、nは0または1である化合物、またはそ
の塩である。この化合物としては、例えば以下の化合物
やその塩がある。
【0016】3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ゾイル−フェニルアラニル−ヒスタミン。3,5−ビス
(トリフルオロメチル)ベンゾイル−フェニルアラニル
−ヒスチジン−N−メチル−N−ベンジルアミド、3,
5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル−フェニル
アラニル−D−ヒスチジン−N−メチル−N−ベンジル
アミド。
【0017】置換ベンズアミド誘導体(1)の塩として
は、この置換ベンズアミド誘導体と無機酸または有機酸
から誘導される酸付加塩がある。このような塩として
は、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸
塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、
シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フ
マル酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、グルタル酸塩、酢酸
塩、トリフルオロ酸塩、種々のアミノ酸の塩などがあ
る。
【0018】また、置換ベンズアミド誘導体(1)の塩
としては、この置換ベンズアミド誘導体と塩基とから形
成される塩がある。このような塩としては、例えば、ア
ルカリ金属(例えばナトリウム、カリウム)、アルカリ
土類金属(例えばカルシウム、マグネシウム)、アンモ
ニウムおよび置換アンモニウム(例えばジメチルアンモ
ニウム、トリエチルアンモニウム)などから形成される
塩がある。
【0019】置換ベンズアミド誘導体(1)は、例えば
以下に示すような方法で製造することができる。
【0020】第1の方法は、一般式(1)で表される化
合物相互を変換する方法(a)である。第2の方法は、
置換基等が異なる一般式(1)と類似の化合物を一般式
(1)で表される化合物に変換する方法(b)である。
第3の方法は、2つ以上の中間化合物を反応により一般
式(1)で表される化合物あるいはそれと類似の化合物
を合成する方法(c)であり、後者の類似化合物はつい
で方法(b)で一般式(1)で表される化合物に変換す
る。この方法(c)は、骨格を形成する反応に係わる方
法をいう。
【0021】方法(a)の例としては、次の方法があ
る。R6 が−COOHである一般式(1)で表される化
合物で、例えば、ベンジルアミンを適当な縮合剤で反応
させることにより、R6 を−CONHCH2 C6 H5 な
どのCONR7 R8 に変換することができる。
【0022】方法(b)の代表例としては、官能基や置
換基を変換する方法がある。例えば、一般式(1)で表
される化合物と骨格が同一でかつ官能基や置換基が一般
式(1)の範疇にない類似の化合物より官能基や置換基
を変換して一般式(1)で表される化合物を合成する方
法がある。官能基変換の代表例の一つとしては、保護基
で保護された官能基を脱保護する例がある。例えば、一
般式(1)でR5 がt−ブチルオキシカルボニル基の場
合、トリフルオロ酢酸などで反応させることによりR5
を水素原子に変えることができる。
【0023】方法(c)は、骨格形成の反応を伴う方法
であり、これにより一般式(1)で表される化合物やそ
れに類似する化合物が得られる。
【0024】置換ベンズアミド誘導体(1)は、例えば
一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表され
る化合物を適当な縮合剤を用いて反応させることにより
得ることができる。
【0025】
【化3】
【0026】[一般式(2)中のR11、R12は、それぞ
れ一般式(1)の対応するR1 、R2 と同義であるか、
または対応するR1 、R2 に変換しうる基である。一般
式(3)中のR13、R14、R16は、それぞれ一般式
(1)の対応するR4 、R5 、R6 と同義であるか、ま
たは対応するR4 、R5 、R6 に変換しうる基であ
る。]
【0027】また、置換ベンズアミド誘導体(1)は、
例えば一般式(4)で表される化合物と一般式(5)で
表される化合物より得ることもできる。
【0028】
【化4】
【0029】[一般式(4)中のR21、R22、R24は、
一般式(1)の対応するR1 、R2、R4 と同義である
か、または対応するR1 、R2 、R4 に変換しうる基で
あり、Yは水酸基または脱離基を表す。一般式(5)中
のR25、R26は、一般式(1)の対応するR5 、R26と
同義であるか、または対応するR5 、R6 に変換しうる
基である。]
【0030】一般式(4)で表される化合物と一般式
(5)で表される化合物から置換ベンズアミド誘導体
(1)を導く方法としては、例えば、一般式(4)で表
される化合物のAがC=O、Yが水酸基の場合は、適当
な縮合剤を用いて一般式(5)で表される化合物と縮合
反応を行う方法を使用できる。また、例えば、一般式
(4)で表される化合物のAがC=O、Yがハロゲン原
子などのような脱離基の場合は、通常適当な塩基の存在
下で縮合反応を行う方法を使用できる。さらに、一般式
(4)で表される化合物のAがCH2 、Yが水酸基の場
合は、Yを適当な脱離基、例えばハロゲン原子などに変
換して、通常適当な塩基の存在下、結合形成反応を行う
方法を使用できる。一般式(4)で表される化合物のA
がCH2 、Yが脱離基の場合、通常適当な塩基の存在下
で結合形成反応を行う方法を使用できる。
【0031】一般式(3)で表される化合物は、例えば
一般式(5)で表される化合物と一般式(6)で表され
る化合物を適当な縮合剤を用いて反応させることにより
得ることができる。
【0032】
【化5】
【0033】[一般式(6)中のR34は一般式(1)の
対応するR4 と同義であるか、または対応するR4 に変
換しうる基である。]
【0034】アミド結合を形成するための縮合剤として
は、広く一般に知られている公知の縮合剤を用いること
ができるが、例えば、N,N−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド、2−(1H−ベンゾトリアゾ
ール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロ
ニウム ヘキサフルオロホスフェート、ベンゾトリアゾ
ール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホスホ
ニウム ヘキサフルオロホスフェート等がある。また、
N−ヒドロキシベンゾトリアゾールを上記縮合剤と同時
に用いることができる。
【0035】本発明の目的化合物である置換ベンズアミ
ド誘導体(1)は、常法により、例えば抽出、晶出、分
別結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により、単
離、精製できる。また、こうして得られた目的化合物で
ある置換ベンズアミド誘導体(1)は、常法によってそ
れの塩に転換できる。
【0036】本発明の置換ベンズアミド誘導体(1)お
よびその塩は新規であり、NK−1受容体に対してサブ
スタンスPと拮抗する作用を持つ。この置換ベンズアミ
ド誘導体(1)は違約としてはもちろん、化粧品や健康
食品などの添加物として利用できる。特に、サブスタン
スPに起因すると考えられる呼吸器系疾患の予防薬ある
いは治療薬、偏頭痛などの頭痛またはその他の痛みの予
防薬あるいは治療薬、制吐薬や嘔吐の予防薬として有用
と考えられる。
【0037】サブスタンスPに起因する疾患の予防また
は治療のための投与には、本発明の置換ベンズアミド誘
導体(1)を活性成分とし、経口投与、非経口投与ある
いは外用に適した有機あるいは無機固体または液体賦形
剤等の医薬として許容しうる担体との混合物として、該
置換ベンズアミド誘導体(1)を含有する慣用的医薬製
剤の形で用いるうる。医薬製剤は、錠剤、顆粒、散剤、
カプセル等の固形状であってもよく、液剤、懸濁液、シ
ロップ、乳剤、レモナーデ剤の液状であってもよい。必
要ならば、上記製剤に補助剤、安定化剤、湿潤剤、その
他の常用添加剤、例えば乳糖、クエン酸、酒石酸、ステ
アリン酸、ステアリン酸マグネシウム、白土、蔗糖、ト
ウモロコシ澱粉、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、
落花生油、オリーブ油、カカオ油、エチレングリコール
等を配合してもよい。
【0038】用量は、患者の年齢、症状、疾患または病
状の種類、適用せんとする本発明の化合物の種類等によ
っても変動するが、一般的には1日あたり0.01mg
〜500mgの範囲の量を、あるいはさらに多量を患者
に投与すればよい。諸疾患の処置にあたって、本発明の
置換ベンズアミド誘導体(1)の平均1回量を0.05
mg、0.1mg、0.25mg、0.5mg、1m
g、20mg、50mg、100mg等として用いれば
よい。
【0039】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0040】[例1(参考例)] t−ブチルオキシカルボニル−フェニルアラニル−ヒス
タミンの合成。
【0041】t−ブチルオキシカルボニル−フェニルア
ラニン3.5g(13mmol)、ヒスタミン1g(9
mmol)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキ
サフルオロホスフェート4.9g(13mmol)、N
−ヒドロキシベンゾトリアゾール・H2 O 2g(13
mmol)およびN,N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン2.2ml(13mmol)をN,N−ジメチルホ
ルムアミド100mlに溶解させ、室温下4時間反応さ
せた。反応終了後、減圧濃縮することにより溶媒である
N,N−ジメチルホルムアミドを留去した。残渣を酢酸
エチルに溶解させ、これを水により洗浄し、反応残渣を
除去した。有機層を硫酸マグネシウムにより乾燥させた
後、ガラスフィルタにより有機層を濾過した。さらに、
濾液を減圧濃縮した後残渣をn−ヘキサンにより洗浄し
目的物であるt−ブチルオキシカルボニル−フェニルア
ラニル−ヒスタミンの粗生成物6gを得た。
【0042】TLC:Rf0.58(CHCl3 :Me
OH:AcOH:H2 O=8:2:0.5:0.1). NMR:図1。
【0043】[例2(実施例)] 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル−フェ
ニルアラニル−ヒスタミンの合成。
【0044】例1で得られたt−ブチルオキシカルボニ
ル−フェニルアラニル−ヒスタミン粗生成物3gにトリ
フルオロ酢酸20mlを加え、10分間反応させた。反
応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテ
ルを加え白色の沈殿2.2gを得た。これを濾取した
後、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸2.
2g(8.5mmol)、2−(1H−ベンゾトリアゾ
ール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロ
ニウム ヘキサフルオロホスフェート3.8g(10m
mol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・H2 O
1.5g(10mmol)およびN,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン3.4ml(20mmol)を加え、
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに溶解させて
一昼夜反応させた。
【0045】反応液を減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチ
ルを加え水による洗浄を行った。有機層を硫酸マグネシ
ウムにより乾燥させた後、ガラスフィルタにより濾過し
た。濾液を減圧濃縮した後、n−ヘキサンを加え、目的
物である3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイ
ル−フェニルアラニル−ヒスタミンの粗生成物1.6g
を得た。これを、酢酸に溶解させ、0.1%トリフルオ
ロ酢酸、とアセトニトリルを用いたC18逆相高速液体
クロマトグラフィーにより精製を行い、目的物である、
3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル−フェ
ニルアラニル−ヒスタミン130mgを得た。
【0046】TLC:Rf0.39(CHCl3 :Me
OH:AcOH:H2 O=8:2:0.5:0.1). NMR:図2. マススペクトル:498。
【0047】[例3(参考例)] t−ブチルオキシカルボニル−ヒスチジン−N−メチル
−N−ベンジルアミドの合成。
【0048】t−ブチルオキシカルボニル−ヒスチジン
2g(4.9mmol)、N−メチルベンジルアミン
0.6g(4.9mmol)、2−(1H−ベンゾトリ
アゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチル
ウロニウム ヘキサフルオロホスフェート2.2g
(5.9mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン1ml(5.9mmol)をN,N−ジメチ
ルホルムアミド20mlに溶解させ、室温下、一昼夜反
応を行った。反応液を減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチ
ルを加え、有機層を水により洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムにより乾燥させた後、ガラスフィルタにて濾
過した。濾液を減圧濃縮した後、残渣にn−ヘキサンを
加え目的物であるt−ブチルオキシカルボニル−ヒスチ
ジニン−N−メチル−N−ベンジルアミドの粗生成物を
2.4g得た。
【0049】TLC:Rf0.38(CHCl3 :Me
OH:AcOH:H2 O=8:2:0.5:0.1)。
【0050】[例4(参考例)] t−ブチルオキシカルボニル−フェニルアラニル−ヒス
チジン−N−メチル−N−ベンジルアミドの合成。
【0051】例3で得られた、t−ブチルオキシカルボ
ニル−ヒスチジン−N−メチル−N−ベンジルアミド
2.3gにトリフルオロ酢酸20mlを加え、10分間
反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣に
ジエチルエーテルを加え白色の沈殿1.3gを得た。こ
れを濾取した後、t−ブチルオキシカルボニル−フェニ
ルアラニン1.3g(4.7mmol)、1−エチル−
3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
・HCl 1g(4.7mmol)、N−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール・H2 O 0.7g(4.7mmo
l)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン1.6
ml(9.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド50mlに溶解させ、室温下、一昼夜反応させた。
【0052】反応液を減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチ
ルを加え水により洗浄を行った。有機層を硫酸マグネシ
ウムにより乾燥させた後、ガラスフィルタにより濾過し
た。濾液を減圧濃縮した後、n−ヘキサンを加え、目的
物であるt−ブチルオキシカルボニル−フェニルアラニ
ル−ヒスチジン−N−メチル−N−ベンジルアミドの粗
生成物430mgを得た。
【0053】TLC:Rf0.6(CHCl3 :MeO
H:AcOH:H2 O=8:2:0.5:0.1). NMR:図3。
【0054】[例5(実施例)] 3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル−フェ
ニルアラニル−ヒスチジン−N−メチル−N−ベンジル
アミドの合成。
【0055】例4で得られたt−ブチルオキシカルボニ
ル−フェニルアラニル−ヒスチジン−N−メチル−N−
ベンジルアミド粗生成物430mgにトリフルオロ酢酸
20mlを加え、10分間反応させた。反応終了後、反
応液を減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え白色
沈殿350mgを得た。これを濾取した後、3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)安息香酸310mg(1.2
mmol)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキ
サフルオロホスフェート460mg(1.2mmo
l)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・H2 O 1
80mg(1.2mmol)およびN,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン0.7ml(2mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド20mlに溶解させ一昼夜反応さ
せた。
【0056】反応液を減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチ
ルを加え水による洗浄を行った。有機層を硫酸マグネシ
ウムにより乾燥させた後、ガラスフィルタにより濾過し
た。濾液を減圧濃縮した後、n−ヘキサンを加え、目的
物である3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイ
ル−フェニルアラニル−ヒスチジン−N−メチル−N−
ベンジルアミドの粗生成物685mgを得た。これを、
酢酸に溶解させ、0.1%トリフルオロ酢酸、とアセト
ニトリルを用いたC18逆相高速液体クロマトグラフィ
ーにより精製を行い、目的物である、3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)ベンゾイル−フェニルアラニル−ヒ
スチジニル−N−メチルベンジルアミド220mgを得
た。
【0057】TLC:Rf0.5( CHCl3 :Me
OH:AcOH:H2 O=8:2:0.5:0.1). NMR:図4. マススペクトル:645。
【0058】
【発明の効果】本発明の置換ベンズアミド誘導体は、化
学的安定性および体内吸収において好ましい値を提供す
る、NK−1受容体に対してサブスタンスPと拮抗する
化合物を提供する。この置換ベンズアミド誘導体は、サ
ブスタンスPにより引き起こされる種々の疾患に対する
予防薬または治療薬として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1で合成した化合物のNMRチャート。
【図2】例2で合成した化合物のNMRチャート。
【図3】例4で合成した化合物のNMRチャート。
【図4】例5で合成した化合物のNMRチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 靖 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表される置換ベンズアミド
    誘導体またはその塩。 【化1】 [一般式(1)中、A、B、R1 、R2 、R4 〜R6 、
    Xおよびnは下記のものを示す。 A:C=OまたはCH2 。 B:NR3 、酸素原子、イオウ原子またはCH2 。 R1 、R2 :それぞれ独立して、水素原子、水酸基、ハ
    ロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低級アルキル基、低
    級シクロアルキル基、アルケニル基またはアルコキシル
    基。 R4 、R5 :それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原
    子、低級アルキル基またはアルコキシル基。 R6 :水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、CONR
    7 R8 、COOR9 またはCOR10。 X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロ低
    級アルキル基またはアルコキシル基。n=0、1、2ま
    たは3。また、R3 、R7 〜R10は下記のものを示す。 R3 :水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基または
    アルコキシル基。 R7 、R8 、R9 、R10:それぞれ独立して、水素原
    子、低級アルキル基、アルアルキル基またはアリール
    基。 ただし、同時にAがC=O、BがNR3 、R1 、R2 が
    それぞれトリフルオロメチル基、R3 、R4 、R5 がそ
    れぞれ水素原子、R6 がCONH2 、Xが水素原子、n
    =1である場合を除く。]
  2. 【請求項2】R1 、R2 の少なくとも一方がトリフルオ
    ロメチル基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の置換ベンズアミド
    誘導体またはその塩を有効成分とする医薬。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の置換ベンズアミド
    誘導体またはその塩を有効成分とする、呼吸器系疾患ま
    たは頭痛の予防薬または治療薬。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の置換ベンズアミド
    誘導体またはその塩を有効成分とする制吐薬または嘔吐
    の予防薬。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007086354A1 (ja) * 2006-01-24 2007-08-02 Nippon Zoki Pharmaceutical Co., Ltd. 新規ヒスチジン誘導体
US20100152459A1 (en) * 2007-07-23 2010-06-17 Nippon Zoki Pharmaceutical Co., Ltd. Novel histidine derivatives

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