JPH10306183A - 耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents

耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体

Info

Publication number
JPH10306183A
JPH10306183A JP11683097A JP11683097A JPH10306183A JP H10306183 A JPH10306183 A JP H10306183A JP 11683097 A JP11683097 A JP 11683097A JP 11683097 A JP11683097 A JP 11683097A JP H10306183 A JPH10306183 A JP H10306183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
copolymer
monomer
resin composition
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11683097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Konishi
栄信 小西
Masanobu Imayoshi
正暢 今吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11683097A priority Critical patent/JPH10306183A/ja
Publication of JPH10306183A publication Critical patent/JPH10306183A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酢酸等の有機薬品に対する耐性に優れた樹脂
組成物及びその成形体を提供する。 【解決手段】 ゴム質重合体に芳香族ビニル単量体、シ
アン化ビニル単量体を共重合してなるグラフト共重合体
(I)と、芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体
を共重合してなる共重合体(II)と、メタクリル酸メ
チル等を単独もしくは共重合してなる共重合体(II
I)とからなり、且つ、共重合体(III)とシアン化
ビニルの割合が特定の範囲にある熱可塑性樹脂組成物及
び該樹脂組成物を射出成形することで得られた成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酢酸等の有機薬品
に対する耐性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形
体に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム成分で補強された樹脂の一種である
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(A
BS樹脂)は、耐衝撃性と成形加工性のバランスや耐薬
品性等に優れているため、家庭電化製品、住宅設備機
器、OA機器、自動車部品などの非常に広範な用途に用
いられている。特に高衝撃ポリスチレンと比較するとA
BS樹脂は耐薬品性で優位にあり、耐薬品性が要求され
る用途ではABS樹脂が使用されることが多い。
【0003】住設機器メーカーや家電メーカーの中に
は、実用評価として成形品を酢酸や種々の薬品の高濃度
溶液に成形品を浸漬して割れの有無を事前に評価するこ
とがある。この中で酢酸は非常に攻撃力の強い薬品であ
り、特に歪みのある条件では浸漬によりクラックを発生
させやすい。もともとは酢酸でクラックを発生させるこ
とにより成形歪みのかかりやすい部位を判断する試験で
あったが、最近では酢酸浸漬でクラックを生じないこと
がスペックになっている場合もある。ABS樹脂の射出
成形品も形状によっては割れを生じるが、射出成形品を
80℃程度で数時間アニールすると割れを生じにくいこ
とがわかっており、成形業者は製品をアニールしてから
出荷することでスペックをクリアーしている。
【0004】このようなことから、アニールしなくても
酢酸で割れを生じない材料が求められている。ABS成
分中のシアン化ビニルの量を増加させると樹脂の極性が
上がるために耐薬品性が向上することは良く知られてお
り、例えば特公昭63−30953号公報に開示されて
いる。これは有機薬品に対する耐性を向上させるが、酢
酸の場合は効果的でなく、かえって成形歪みを増大させ
ることから逆効果であることも多い。
【0005】また、他に耐薬品性を向上させる方法とし
てポリエステル系の樹脂やポリアミド系の樹脂とABS
樹脂とのアロイとすることで耐薬品性を向上する方法が
あるが、この場合も成形性、耐衝撃性や熱安定性が劣
り、更に結晶性樹脂とのアロイであるため寸法安定性に
劣り、また非常に高価であるため汎用的に使用されるA
BS樹脂の用途には適していない。
【0006】以上のように、複雑な形状でも容易に射出
成形できる成形加工性を有し、かつ酢酸等の有機薬品に
対して優れた耐性を有する組成物や成形体を低価格で得
るには非常に困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酢酸に対す
る耐性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体を提
供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、特定の組成範囲のABS樹
脂に特定量のメタクリル酸メチルを主成分として含む単
量体成分を単独重合もしくは共重合してなる単独重合体
もしくは共重合体(PMMA樹脂)を添加することで、
アニールをしないでも、酢酸や有機薬品に対する優れた
耐性を発現できることを見い出し、本発明に至った。
【0009】すなわち、本発明は、 1. ゴム質重合体存在下に芳香族ビニル単量体、シア
ン化ビニル単量体を主成分として含む単量体成分を共重
合してなるグラフト共重合体(I)と、芳香族ビニル単
量体、シアン化ビニル単量体を主成分として含む単量体
成分を共重合してなる共重合体(II)と、メタクリル
酸メチルを主成分として含む単量体成分を単独重合もし
くは共重合してなる単独重合体もしくは共重合体(II
I)からなる組成物であって、該組成物中における(I
II)の割合が3重量%以上25重量%以下であり、か
つ(I)及び(II)におけるゴム質重合体以外の成分
に於けるシアン化ビニルの割合が25重量%以上50重
量%以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物、 2. メタクリル酸メチルを主成分として含む単量体成
分を単独重合もしくは共重合してなる単独重合体もしく
は共重合体(III)のメルトフローレイト(220
℃、10kg荷重)が、15g/10分以上100g/
10分以下であることを特徴とする上記1の熱可塑性樹
脂組成物、 3. 上記1又は2の熱可塑性樹脂組成物を射出成形す
ることにより得られる樹脂成形体、を提供するものであ
る。
【0010】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明の(I)で用いられるゴム質重合体として
は、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソ
ブチレン、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジエン−メタクリロニト
リル共重合体、ブタジエン−α,β−不飽和カルボン酸
アルキルエステル共重合体(例えばブタジエン−アクリ
ル酸メチル共重合体、ブタジエン−アクリル酸エチル共
重合体、ブタジエン−アクリル酸ブチル共重合体、ブタ
ジエン−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、ブタ
ジエン−メタクリル酸メチル共重合体、ブタジエン−メ
タクリル酸エチル共重合体)などのジエン系ゴム質重合
体、該ジエン系ゴム質重合体の水素添加物、アクリルゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム、フッ素ゴ
ム、シリコンゴムなどの飽和系ゴム質重合体などが挙げ
られ、これらは単独で用いても2種以上を混合して使用
いてもかまわない。これらの中では好ましくはジエン系
ゴム質重合体、更に好ましくはブタジエン含有ゴム質重
合体が用いられる。
【0011】これらのゴム質重合体は、乳化重合、懸濁
重合または重合体を乳化剤などにより乳化する方法など
により得られる。該ゴム質重合体の平均粒子径は、組成
物の流動特性、表面光沢、耐衝撃性及び耐薬品性を向上
させるために0.03〜1.0μmの範囲であることが
好ましい。更に好ましくは0.08〜0.5μm、特に
好ましくは0.1〜0.4μmである。平均粒子径が
0.03μm未満であると耐衝撃性、耐薬品性に劣る。
1.0μmを越えると表面光沢や耐衝撃性に劣る。
【0012】本発明において、(I)及び(II)で用
いられる単量体成分はシアン化ビニル単量体、芳香族ビ
ニル単量体、及びその他の共重合可能な単量体を含むも
のからなる。シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等が用いられる。これら
の中ではアクリロニトリルが好ましい。
【0013】また、芳香族ビニル化合物としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、アル
キル化スチレン、ビニルナフタレン等が用いられ、これ
らは混合しても良い。これらの中ではスチレンが好まし
い。本発明においては、これらの他に、α,β−不飽和
カルボン酸アルキルエステル、α,β−不飽和カルボン
酸、N−置換マレイミド類、無水マレイン酸等も必要に
応じて用いることができる。これらの中ではα,β−不
飽和カルボン酸アルキルエステルが好ましい。これらは
混合して用いても良い。α,β−不飽和カルボン酸アル
キルエステルとしては例えば、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヒドロ
キシエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸シクロ
ヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリ
シジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ブ
チルシクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ベンジル等が挙げられる。これらの中では、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸グリシジルが好ましい。α,β−
不飽和カルボン酸としては例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸等が挙げられる。N−置換マレイミド類としては例
えばマレイミド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等が挙げら
れる。
【0014】(I)、(II)の製法としては公知の重
合方法が取り得る。例えば塊状重合、懸濁重合、塊状−
懸濁重合、溶液重合または乳化重合のような方法が挙げ
られる。一般的には(I)を製造する際には必ず(I
I)も副生されるが、目的とするゴム濃度であらかじめ
重合し(I)、(II)を同時に製造しても良いし、目
的とするゴム濃度より高濃度のゴム部数で重合し、それ
を別に製造した(II)で希釈しても良い。
【0015】(III)で用いられる単量体成分はメタ
クリル酸メチル単量体及びその他の共重合可能な単量体
を含むものからなる。その他の共重合可能な単量体とし
ては例えば、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル、α,β−不飽和カルボン酸、芳香族ビニル、シアン
化ビニル、N−置換マレイミド類、無水マレイン酸等も
必要に応じて用いることができる。また、先に述べたゴ
ム質重合体を含有していても良い。これらの中ではα,
β−不飽和カルボン酸アルキルエステルが好ましい。こ
れらは混合して用いても良い。α,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステルとしては例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベン
ジル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ブチルシクロヘキシ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル等が
挙げられる。これらの中では、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ブチ
ルシクロヘキシルが好ましい。α,β−不飽和カルボン
酸としては例えばアクリル酸、メタクリル酸等が挙げら
れる。芳香族ビニルとしては例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ハロゲン化スチレン、アルキル化スチレ
ン、ビニルナフタレン等が挙げられる。シアン化ビニル
としては例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル
が挙げられる。N−置換マレイミド類としては例えばマ
レイミド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミド、N−フェニルマレイミド等が挙げられる。
【0016】(III)の製法としては公知の重合方法
が取り得る。例えば塊状重合、懸濁重合、塊状−懸濁重
合、溶液重合または乳化重合のような方法が挙げられ
る。このようにして得られた(I)、(II)、(II
I)の混練方法は特に限定されるものではなく、公知の
技術、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー、ブレ
ンダー等で液状、粉体及び粒状物を混合し、これを押出
機、ニーダー、ミキサー等で溶融混合する方法、予め溶
融させた樹脂に他の樹脂や液体を直接逐次混合する方法
等の各種の方法で製造することができる。また、混練順
序に制限はなく、例えば(I)、(II)と(III)
を一括に混練しても良いし、先に(I)、(II)を混
練し、得られたものに(III)を混練しても良い。
【0017】このようにして得られた樹脂組成物におけ
るゴム質重合体成分は本発明に於いては特に制限される
ものではないが、組成物100重量%中に5重量%以上
30重量%以下含有するのが好ましく、更に好ましくは
8重量%以上20重量%以下である。5重量部より少な
いと耐衝撃性が劣り、30重量部より多いと成形加工性
が悪くなる。また、(III)の割合は3重量%以上2
5重量%以下、好ましくは5重量%以上20重量%以
下、更に好ましくは7重量%以上20重量%以下であ
る。3重量%より少ないと耐薬品性の改良効果がなく、
25重量%より多いとウエルドが著しく目立つ等外観上
好ましくない上に場合によっては表面の溶解、衝撃強度
の低下や発生する。また、ゴム質重合体と(III)以
外の成分に於けるシアン化ビニルの割合が25重量%以
上50重量%以下、好ましくは25重量%以上45重量
%以下である。25重量%より少ないと表面が酢酸に溶
解してしまい外観上好ましくない。50重量%より多い
と成形加工性や熱安定性が著しく悪化する為好ましくな
い。
【0018】またこの熱可塑性樹脂組成物に対して、公
知の熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、
可塑剤、離型剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤、
有機充填剤、無機充填剤等の各種添加剤、また金属状外
観を付与するためにアルミニウム、銅のような金属を加
えるたり、石目調のような外観を得るために別の樹脂を
添加することは任意である。
【0019】このような熱可塑性樹脂組成物を射出成
形、射出−圧縮成形、押出成形、ブロー成形、圧縮成
形、カレンダー成形、または押出成形することにより得
られるシートを真空成形、圧縮成形、圧縮−真空成形等
することにより、目的とする成形品を得ることができ
る。特に射出成形により成形品を得る場合に、本発明の
樹脂を使用する効果が絶大となる。この成形体の形状は
特に限定されるものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、実施例及び参考例に基づき
本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明で用いた
評価方法は以下の通りである。 耐薬品性の評価(クラック) 屋根形状の成形品(下記参照)を射出成形により成形
し、その成形品を100%酢酸に5分間浸漬した後の、
表面のクラックの有無を目視にて判定した。 ・クラックの発生が全くないもの ・・・ 1 ・ゲート部のみに僅かにクラックが発生したもの ・・・ ○ ・ゲート部から若干クラックが発生したもの ・・・ △ ・成形品の下部までクラックが発生もしくは破断したもの ・・・ × 耐薬品性の評価(溶解) と同様の成形品で表面の溶解の有無を目視にて判定し
た。 ・溶解の発生がないもの ・・・ ○ ・表面が溶解しているもの ・・・ × 成形品の外観 外観については目視にて判定した。 ・ウエルドが目立たないもの ・・・ ○ ・ウエルドが目立つもの ・・・ × <成形品の形状、成形条件> ・屋根の側面部が100mm(辺A)×55mm(辺
B)×厚さ2mmの長方体、上面部が100mm(辺
A’)×10mm(辺C)×厚さ3mmの長方体であ
り、上面部と側面部2枚とが辺AとA’で120度の角
度で接している。上面部には25mm置きに3カ所ゲー
ト部があり、そのそれぞれのゲートから側面部の下部ま
で、上面部に対して垂直にリブ(各々、厚さ1、2、3
mm)が立っている形状。 ・成形機:FUNUC社製 AS−100B ・成形条件:シリンダー温度:240℃、 金型温度:
60℃ <グラフト共重合体(I)の合成例1(A1)>平均粒
子径が0.3μmであるポリブタジエンゴムのラテック
ス40重量部(固形分換算)及び脱イオン水100重量
部を還流冷却器付き重合槽に入れ、気相部を窒素置換し
ながら70℃に昇温した。次いで、これにスチレン36
重量部、アクリロニトリル24重量部、t−ドデシルメ
ルカプタン0.7重量部、クメンハイドロパーオキシド
0.12重量部から成る混合液、及び、脱イオン水50
重量部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.2重量部、硫酸第一鉄0.012重量部、エチレン
ジアミンテトラ酢酸二ナトリウム塩0.08重量部から
成る水溶液を、5時間要して連続追添加して反応させ
た。この間、重合温度を70℃に調節し、追添加終了
後、さらに1時間その状態を維持して重合を完結させ
た。重合率は95%であった。得られた共重合体ラテッ
クスは凝集塩析した後、洗浄乾燥して、白色固体を得
た。 <グラフト共重合体(I)の合成例2(A2)>平均粒
子径が0.3μmであるポリブタジエンゴムのラテック
ス40重量部(固形分換算)及び脱イオン水100重量
部を還流冷却器付き重合槽に入れ、気相部を窒素置換し
ながら70℃に昇温した。次いで、これにスチレン42
重量部、アクリロニトリル18重量部、t−ドデシルメ
ルカプタン0.5重量部、クメンハイドロパーオキシド
0.1重量部から成る混合液、及び、脱イオン水50重
量部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.2重量部、硫酸第一鉄0.01重量部、エチレンジ
アミンテトラ酢酸二ナトリウム塩0.06重量部から成
る水溶液を、5時間要して連続追添加して反応させた。
この間、重合温度を70℃に調節し、追添加終了後、さ
らに1時間その状態を維持して重合を完結させた。重合
率は97%であった。得られた共重合体ラテックスは凝
集塩析した後、洗浄乾燥して、白色固体を得た。 <グラフト共重合体(I)の合成例3(A3)>平均粒
子径が0.3μmであるポリブタジエンゴムのラテック
ス40重量部(固形分換算)及び脱イオン水100重量
部を還流冷却器付き重合槽に入れ、気相部を窒素置換し
ながら70℃に昇温した。次いで、これにスチレン48
重量部、アクリロニトリル12重量部、t−ドデシルメ
ルカプタン0.4重量部、クメンハイドロパーオキシド
0.1重量部から成る混合液、及び、脱イオン水50重
量部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.2重量部、硫酸第一鉄0.01重量部、エチレンジ
アミンテトラ酢酸二ナトリウム塩0.06重量部から成
る水溶液を、5時間要して連続追添加して反応させた。
この間、重合温度を70℃に調節し、追添加終了後、さ
らに1時間その状態を維持して重合を完結させた。重合
率は97%であった。得られた共重合体ラテックスは凝
集塩析した後、洗浄乾燥して、白色固体を得た。 <共重合体(II)の合成例1(B1)>完全混合型連
続反応器を用い、スチレン、アクリロニトリル、エチル
ベンゼンよりなる単量体溶液を一定速度で連続追添加し
つつ重合系内の反応率を一定に保ち、反応温度、単量体
の組成、エチルベンゼンの使用量を調節することによ
り、アクリロニトリル含有率40重量%、スチレン含有
率60重量%、数平均分子量40,000であるアクリ
ロニトリル、スチレンの共重合体(B1)を得た。 <共重合体(II)の合成例2(B2)>(B1)の合
成と同様にしてアクリロニトリル含有率30重量%、ス
チレン含有率70重量%、数平均分子量40,000で
あるアクリロニトリル、スチレンの共重合体(B2)を
得た。 <共重合体(II)の合成例3(B3)>(B1)の合
成と同様にしてアクリロニトリル含有率20重量%、ス
チレン含有率80重量%、数平均分子量50,000で
あるアクリロニトリル、スチレンの共重合体(B3)を
得た。 <共重合体(III)(C1)>市販のポリメタアクリ
ル樹脂(PMMA)を購入して使用した。(旭化成工業
(株)製 560F) このものの220℃、10Kg
荷重に於けるメルトフローレイト(JIS−K711
2)は40g/10分であった。 <共重合体(III)(C2)>市販のポリメタアクリ
ル樹脂(PMMA)を購入して使用した。(旭化成工業
(株)製 80N) このものの220℃、10Kg荷
重に於けるメルトフローレイト(JIS−K7112)
は4g/10分であった。
【0021】
【実施例1】グラフト共重合体(I)の合成例1で得た
(A1)40重量部、共重合体(II)の合成例1で得
た(B1)50重量部、及び単独重合体もしくは共重合
体(III)の(C1)10重量部を押出機を用いて溶
融混合し樹脂組成物を得た。これを射出成形し屋根形状
の成形品を得た。この成形品を100%酢酸に5分間浸
漬した後に評価項目を判定したところ問題なかった。結
果を表1に示す。
【0022】
【実施例2〜11】配合組成の割合を表1に示す量に変
更して実施した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物
を得た。実施例1と同様に問題なかった。結果を表1に
示す。
【0023】
【比較例1】グラフト共重合体(I)の合成例1で得た
(A1)40重量部、共重合体(II)の合成例1で得
た(B1)60重量部を押出機を用いて溶融混合し樹脂
組成物を得た。これを射出成形し成形品を得た。この成
形品を100%酢酸に5分間浸漬したところ、ゲート部
からクラックが大きく入り成形品は破断した。結果を表
1に示す。
【0024】
【比較例2〜6】配合組成の割合を表1に示す量に変更
して実施した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を
得た。比較例1と同様に酢酸浸漬時にクラックが生じる
か、表面が溶解するか、外観でウエルドが非常に目立つ
などのいずれかもしくは二つ以上の性能に劣るものであ
った。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は耐酢酸性
に特に優れており、特に射出成形により成形品を得た場
合にクラックを生じない成形体が得られることから、産
業上、大いに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 33:04 55:02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム質重合体存在下に芳香族ビニル単量
    体、シアン化ビニル単量体を主成分として含む単量体成
    分を共重合してなるグラフト共重合体(I)と、芳香族
    ビニル単量体、シアン化ビニル単量体を主成分として含
    む単量体成分を共重合してなる共重合体(II)と、メ
    タクリル酸メチルを主成分として含む単量体成分を単独
    重合もしくは共重合してなる単独重合体もしくは共重合
    体(III)からなる組成物であって、該組成物中にお
    ける(III)の割合が3重量%以上25重量%以下で
    あり、かつ(I)及び(II)におけるゴム質重合体以
    外の成分に於けるシアン化ビニルの割合が25重量%以
    上50重量%以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 メタクリル酸メチルを主成分として含む
    単量体成分を単独重合もしくは共重合してなる単独重合
    体もしくは共重合体(III)のメルトフローレイト
    (220℃、10kg荷重)が、15g/10分以上1
    00g/10分以下であることを特徴とする請求項1記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成
    物を射出成形することにより得られる樹脂成形体。
JP11683097A 1997-05-07 1997-05-07 耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体 Withdrawn JPH10306183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11683097A JPH10306183A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11683097A JPH10306183A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10306183A true JPH10306183A (ja) 1998-11-17

Family

ID=14696688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11683097A Withdrawn JPH10306183A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10306183A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526682A (ja) * 2003-10-08 2006-11-24 エルジー・ケム・リミテッド スチレン系熱可塑性樹脂組成物
JP2008291158A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Asahi Kasei Chemicals Corp 耐傷付性、意匠性及び耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂組成物
JP2012062485A (ja) * 2011-12-13 2012-03-29 Asahi Kasei Chemicals Corp 耐傷付性、意匠性及び耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂組成物からなる白色系成形品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006526682A (ja) * 2003-10-08 2006-11-24 エルジー・ケム・リミテッド スチレン系熱可塑性樹脂組成物
JP2008291158A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Asahi Kasei Chemicals Corp 耐傷付性、意匠性及び耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂組成物
JP2012062485A (ja) * 2011-12-13 2012-03-29 Asahi Kasei Chemicals Corp 耐傷付性、意匠性及び耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂組成物からなる白色系成形品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10330580A (ja) 耐酢酸性及び耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物
JPH10306183A (ja) 耐酢酸性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体
JPH08143768A (ja) 耐熱性熱可塑性樹脂組成物
JPH10330581A (ja) 耐薬品性に優れた熱可塑性樹脂組成物及びその成形体
JPH1160882A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000017170A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH11286587A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および塗装成形品
JP2006045337A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP3850504B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000302937A (ja) 軟質樹脂ペレット
JP3626288B2 (ja) 顔料分散性に優れる低剛性のスチレン系樹脂組成物
JP2000154291A (ja) 塗装性及びメッキ性に優れる熱可塑性樹脂組成物並びに自動車用成形品
JP3497592B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその成形体
JP2005082717A (ja) プラスチックカード用のポリスチレン系樹脂組成物
JP3264400B2 (ja) 電気冷蔵庫用熱可塑性樹脂組成物
JP3392179B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2004091680A (ja) 重合体組成物及び該重合体組成物の製造方法、改質剤並びに熱可塑性樹脂組成物
JPH11147992A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0411585B2 (ja)
JP3361360B2 (ja) 樹脂組成物及び耐フロン性冷蔵庫外装用成形品
JPH07216134A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2001011279A (ja) 艶消し抗菌性熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品
JP2001059034A (ja) 塗装時にブリスターの発生しない樹脂成形体の製造方法
JPH06145467A (ja) 成形加工性の優れた熱可塑性樹脂組成物
JPH01141940A (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050805

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060131

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060316