JPH10309458A - 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法 - Google Patents

吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法

Info

Publication number
JPH10309458A
JPH10309458A JP32322997A JP32322997A JPH10309458A JP H10309458 A JPH10309458 A JP H10309458A JP 32322997 A JP32322997 A JP 32322997A JP 32322997 A JP32322997 A JP 32322997A JP H10309458 A JPH10309458 A JP H10309458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbing
moisture
weight
alkali metal
moisture absorbing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32322997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Konno
義治 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP32322997A priority Critical patent/JPH10309458A/ja
Publication of JPH10309458A publication Critical patent/JPH10309458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】吸放湿性に優れ、しかも耐衝撃性や曲げ強度等
の強度及び吸臭性にも優れた吸放湿材と、この吸放湿材
を用いた湿度調節方法を提供することを目的とする。 【解決手段】SiO2 −Al2 3 系粉体、カリウムを
少なくともアルカリ金属種として含むアルカリ金属珪酸
塩水溶液を主成分とした無機質組成物を硬化させること
よって得られる吸放湿材。無機質組成物としてゼオライ
ト等の吸湿フィラーを添加することにより、吸湿性及び
放湿性、吸臭性を向上することができる。また、吸放湿
材をその表面側が室内壁面側となるようにして用いた室
内の湿度調節方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸放湿材およびこ
の吸放湿材を用いた湿度調節方法に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の湿度を調節する方法として、除湿
機や加湿機などの機器を用いて行う方法があるが、この
方法は、機器の設置スペースの確保が必要であるととも
に、機器のイニシャルコストやランニングコストがかか
る等の問題がある。そこで、特開平8−42110号公
報に開示されている、石膏やセメントなどのセメント系
基材中に、シリカゲルAB型等の吸放湿性を備えた粒子
を分散させた内装材や、特開平6−1926号公報に開
示されている、セメント等の水硬性材料に、モンモリロ
ナイトおよひ塩化カルシウム等の無機塩とを添加した塗
料組成物からなる塗材等が提案されたり、市販されたり
している。
【0003】しかしながら、従来の吸放湿性を備えた上
記内装材の場合、耐衝撃性や曲げ強度等、強度的に問題
があり、搬送時や施工時の取扱い性が悪い。また、吸放
湿性の粒子としてシリカゲルAB型を用いた内装材や、
上記塗材の場合、吸湿性能も十分ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、吸放湿性に優れ、しかも、耐衝撃性や曲
げ強度等の強度にも優れた吸放湿材この吸放湿材を用い
た湿度調節方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にかかる吸放湿材は、SiO2 −Al2
3 系粉体、アルカリ金属珪酸塩および水を主成分とした
無機質組成物が硬化されてなるものである。
【0006】上記SiO2 −Al2 3 系粉体として
は、SiO2 :Al2 3 =1:9〜9:1(重量比)
のものが挙げられるとともに、粉体全体としてはSiO
2 とAl2 3 とを合わせて50重量%以上含まれてい
るものが望ましい。すなわち、含有量が50重量%未満
ではアルカリ金属珪酸塩水溶液との反応性が低下し、得
られる吸放湿層の強度が低下する恐れがある。
【0007】このようなSiO2 −Al2 3 系粉体と
しては、たとえば、以下の〜のようなものが挙げら
れ、これらを単独で用いたり、併用することができる。 粒子径10μm以下の粒子を80重量%以上含有す
るフライアッシュ
【0008】 粒子径10μm以下の粒子を80重量
%以上含有する脱色フライアッシュ フライアッシュや粘土を溶融し気体中に噴霧するこ
とによって得られる無機質粉体
【0009】 粘土に0.1〜30kwh/kgの機
械的エネルギーを作用させて得られる無機質粉体 の粉体を更に100〜750℃で加熱することに
よって得られる無機質粉体
【0010】 メタカオリンに0.1〜30kwh/
kgの機械的エネルギーを作用させて得られる無機質粉
体 コランダム或いはムライト製造時の電気集塵機の灰
【0011】 粉砕仮焼ボーキサイト メタカオリン
【0012】なお、通常のフライアッシュとは、JIS
A 6201に規定される、微粉炭燃焼ボイラーから
集塵機で採取する微小な灰の粒子の、SiO2 40%以
上、湿分1%以下、比重1.95以上、比表面積270
0cm2 /g以上、44μm標準ふるいを75%以上通
過するものである。そして、のフライアッシュは、こ
の通常のフライアッシュを、例えば湿式沈降分級、風力
分級、比重による分離等通常行われている分級機を用い
て分級する方法、ジェットミル、ロールミル、ボールミ
ル等の微粉砕機をも用いて粉砕する方法、分級機と粉砕
機の連続システムを用いる方法等の従来公知の方法で処
理することによって得ることができる。
【0013】また、のフライアッシュのように、粒子
径10μm以下の粒子を80重量%以上含有しなければ
ならない理由は、粒子径10μm以下のフライアッシュ
の量が80重量%を下回るとアルカリ金属珪酸塩水溶液
との反応性が低下し、強度低下を生じたり、硬化不良を
生じる恐れがあるためである。
【0014】上記の脱色フライアッシュは、のフラ
イアッシュを400〜1000℃で焼成するか、通常の
フライアッシュを400〜1000℃で焼成したのち、
のフライアッシュと同様の方法で得ることができる。
すなわち、フライアッシュは一般に黒色であり、この黒
色のフライアッシュを上記のように400℃以上の温度
で焼成すると脱色できる。しかし、1000℃を超える
温度で焼成すると、アルカリ金属珪酸塩水溶液との反応
性が低下するので、上記温度範囲で焼成することが望ま
しい。
【0015】の無機質粉体は、フライアッシュや粘土
を溶融し、気体中に噴霧することによって得られるが、
気体中に溶融・噴霧する方法として、セラミックコーテ
ィングに適用される溶射技術、好ましくは上記フライア
ッシュ及び粘土が2000〜16000℃の温度で溶融
され、30〜80m/sの速度で噴霧される溶射技術、
具体的には、プラズマ溶射法、高エネルギーガス溶射
法、アーク溶射法などが挙げられる。
【0016】上記溶射技術によって得られるの無機質
粉体は、一般にその比表面積が0.1〜60m2 /gに
コントロールされる。
【0017】上記の無機質粉体およびの無機質粉体
の原料となる粘土としては、化学組成としてSiO2
5〜85重量%、Al2 3 ;90〜10重量%を含有
する粘土、例えば、カオリナイト、ディッカイト、ナク
ライト、ハロイサイト等のカオリン鉱物、白雲母、イラ
イト、フェンジャイト、海緑石、セラドナイト、パラゴ
ナイト、ブランマライト等の雲母粘土鉱物、モンモリロ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、サボナイト、
ソーコナイト等のスメクタイト、緑泥岩、パイロフィラ
イト、タルク、ばん土頁岩が挙げられる。
【0018】〜の無機質粉体製造時に用いられる機
械的エネルギーとは、圧縮力、剪断力、衝撃力を意味
し、これらは単独で作用させてもよいし、2種以上を複
合させてもよい。これらを具体的に作用させる機器とし
ては、例えば、ボールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体
攪拌型ミル、ローラミル、乳鉢、ジェット粉砕装置等が
挙げられる。
【0019】上記〜の無機質粉体製造に使用される
粘土及びメタカオリンの粒子径は特に限定されないが、
機械的エネルギーを有効に作用させるには平均粒子径が
0.01〜500μmが好ましく、更に好ましくは0.
1〜500μmが好ましく、特に好ましくは0.1〜1
00μmである。
【0020】〜の無機質粉体製造時に加えられる機
械的エネルギーが0.1kwh/kg未満であると、得
られた無機質粉体のアルカリ金属珪酸塩水溶液との反応
性が低下し、30kwh/kgを超えると、上記粉砕装
置への負荷が大きくなり、装置の摩耗、損傷が増大し、
上記粘土に不純物が混入する等の問題が発生するので、
0.1〜30kwh/kgに限定され、好ましくは1.
0〜26kwh/kgで作用させる。
【0021】又、上記のメタカオリンに作用させる機
械的エネルギーを0.1〜30kwh/kgに限定して
いる理由も上記及びの場合と同様である。なお、機
械的エネルギーを作用させる際に、必要に応じて粉砕助
剤を添加するようにしても構わない。
【0022】粉砕助剤とは、機械的エネルギーを作用さ
せる際に粘土乃至メタカオリンの粉体の装置内部への付
着あるいは著しい凝集を防ぐもので、例えば、メチルア
ルコール、エチルアルコール等のアルコール類、トリエ
タノールアミン等のアルコールアミン類、ステアリン酸
ナトリウム、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸類、
アセトン蒸気等が挙げられる。これらは単独で使用され
てもよいし、2種以上が併用されてもよい。
【0023】の無機質粉体は、粘土に蒸気機械的エネ
ルギーを作用させた後、更に100〜750℃に加熱し
て得られるが、これは加熱により機械的強度の向上が認
められるためで、加熱温度が100℃未満であると、強
度向上が認められなくなり、750℃を超えると無機質
粉体の結晶化が生じ、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対す
る反応性が低下するので、100〜750℃に限定さ
れ、好ましくは200〜600℃に限定される。また、
加熱時間は短くなると、得られる吸放湿層の機械的強度
の向上が小さく、長くなるとエネルギーコストが増大す
るので、1分〜5時間が望ましい。
【0024】およびの無機質粉体は、特公平3−9
060号公報や特公平4−45471号公報に記されて
いるような粉体のことである。のメタカオリンは、市
販のものが使用できる。
【0025】本発明において使用されるアルカリ金属珪
酸塩とは、M2 O・nSiO2 (M=K,Na,Liか
ら選ばれる1種以上の金属)で表される珪酸塩であっ
て、nの値は小さくなると良好な外観の吸放湿層が得ら
れず、大きくなるとゲル化が生じ易くなるため、0.0
1〜8が望ましく、更に好ましくは、0.5〜2.5で
ある。また、アルカリ金属珪酸塩水溶液は、吸放湿性を
より向上させることができるため、請求項2のように、
アルカリ金属がカリウム、もしくはカリウムと他のアル
カリ金属を混合したものであることが好ましい。
【0026】アルカリ金属珪酸塩は水溶液の形にして添
加されることが好ましい。また、水溶液とした時、その
濃度が薄くなるとSiO2 −Al2 3 粉体との反応性
が低下し、濃度が高くなるとアルカリ金属の塩が生成し
易くなるので、濃度を10〜70重量%とすることが好
ましく、10〜60重量%がより好ましい。すなわち、
濃度が10重量%を下回ると、得られる吸放湿層の強度
が低下し、70重量%よりも濃度が高くなると、アルカ
リ金属珪酸塩水溶液の粘度が高くなり、混合・成形時の
作業性が低下する恐れがある。
【0027】アルカリ金属珪酸塩水溶液はアルカリ金属
珪酸塩をそのまま加圧、加熱下で水に溶解してもよい
が、アルカリ金属水酸化物水溶液に珪砂、珪石粉等のS
iO2成分をnが所定の量となるように加圧、加熱下で
溶解してもよいし、市販のアルカリ金属珪酸塩水溶液を
金属水酸化物と水で所定の組成に調整して使用してもよ
い。
【0028】アルカリ金属珪酸塩の添加量はSiO2
Al2 3 系粉体100重量部に対し1〜300重量部
(水溶液として10〜1300重量部)が好ましく、1
0〜250重量部(水溶液として10〜1000重量
部)がより好ましい。すなわち、添加量が多すぎると吸
放湿層にクラック等が生じる恐れがある。
【0029】本発明で使用される水は、全配合量をアル
カリ金属珪酸塩の水溶液として添加されてもよいし、ア
ルカリ金属珪酸塩の水溶液と独立した水の両方の形態で
添加されてもよい。水の配合量は、少なくなると十分に
硬化せず、多くなると吸放湿層の強度が低下するので、
SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対し10〜
1000重量部、好ましくは10〜750重量部、更に
好ましくは、50〜500重量部である。
【0030】また、本発明の無機質組成物中には、上記
以外に、請求項3のように吸湿性フィラーを添加するこ
とが好ましい。吸湿性フィラーとしては、ゼオライト、
珪藻土、セピオライト、塩化カルシウム等の無機系吸湿
材、ポリビニルアルコール(PVA)、グリセリン、ジ
エチレングリコール等の水溶性高分子などが挙げられ、
これらが単独であるいは混合して用いられるが、ゼオラ
イトなどのように吸湿性だけでなく放湿性に優れたもの
が好ましい。
【0031】吸湿フィラーの添加量は、SiO2 −Al
2 3 系粉体100重量部に対し1〜150重量部が好
ましい。すなわち、1重量部を下回ると添加の効果がな
く、150重量部を超えると、強度低下や成形作業性の
低下を招く恐れがある。さらに、本発明の無機質組成物
中には、必要に応じて、無機質充填材、補強繊維、軽量
骨材、顔料、発泡剤、発泡助剤、起泡剤等を添加するこ
とができる。
【0032】無機質充填材としては、岩石粉末、火山灰
(シラス、抗火石等)、珪灰石、炭酸カルシウム、珪石
粉、雲母、マイカ、シリカフューム等が使用できる。配
合量としては、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量
部に対し900重量部以下が望ましい。900重量部を
超えると機械的強度の低下が生じる恐れがある。
【0033】補強繊維としては、通常のセメント製品に
使用される補強繊維が使用でき、ポリプロピレン、ビニ
ロン、レーヨン、耐アルカリガラス、炭素、アクリル、
アラミド、アクリルニトリル等の繊維を単独又は混合し
て使用できる。繊維形状としては繊維径1〜500μ
m、繊維長1〜15mmが望ましい。すなわち、繊維径
が1μm未満では混合時にファイバーボールを形成し、
強度低下を生じやすくなり、500μmを超えたり、繊
維長が1mm未満では引っ張り強度向上等の補強効果が
期待できない。また、繊維長が15mmを超えると分散
性が低下し、均一な強度を有する吸放湿層が得られなく
なる。
【0034】補強繊維の添加量としては、SiO2 −A
2 3 系粉体100重量部に対し、10重量部以下が
望ましい。10重量部を超えると繊維の分散性が低下す
る恐れがある。
【0035】軽量骨材としては、パーライト、ガラスバ
ルーン、シリカバルーン、フライアッシュバルーン、シ
ラス発泡体等の無機質発泡体やフェノール樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン等の有機質発泡体
が使用できる。軽量骨材の添加量としては、SiO2
Al2 3 系粉体100重量部に対し、150重量部以
下が望ましい。150重量部を超えると強度低下や表面
平滑性の低下あるいは成形作業性の低下が生じる恐れが
ある。
【0036】顔料としては酸化鉄や酸化チタン、酸化コ
バルト等の金属酸化物系顔料やカーボンブラックが望ま
しい。顔料の添加量としては、SiO2 −Al2 3
粉体100重量部に対し、50重量部以下が望ましい。
50重量部を超えても、隠蔽力が向上せず不経済であ
る。
【0037】発泡剤としては、Mg、Ca、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、S
n、Si、フェロシリコン等の金属系粉末、過酸化水素
水や過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過硼酸ナトリ
ウム等の過酸化物系粉末が挙げられ、コスト、安全性、
入手の容易さ、混合の容易さ等を考慮すると、Al、過
酸化水素水が好ましい。
【0038】発泡剤の粉末としては、1〜200μmの
粒子径のものが望ましい。すなわち、粒子径が1μmよ
りも小さいと分散性が低下するとともに、急速発泡して
しまい、200μmよりも大きいと反応性が低下してし
まう恐れがある。発泡剤の添加量(溶液は100%換
算)は、SiO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対
し、5重量部以下が望ましい。すなわち、5重量部を超
えると強度の低下が著しく、成形体のハンドリング等が
できなくなる。
【0039】起泡剤としては、高級アルコール硫酸エス
テル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、芳香族誘導
体スルホン酸塩、イミダゾリン誘導体、脂肪酸アミド、
動物蛋白系が使用できる。起泡剤の添加量としては、S
iO2 −Al2 3 系粉体100重量部に対し10重量
部以下が望ましい。10重量部よりも多くなると硬化不
良を生じ易くなる。
【0040】発泡助剤としては、シリカゲル、ゼオライ
ト、活性炭、アルミナゲル等の多孔質粉体やステアリン
酸金属塩、パルミチン酸金属塩などの金属石鹸が挙げら
れる。発泡助剤の添加量としては、SiO2 −Al2
3 系粉体100重量部に対し10重量部以下が望まし
い。10重量部よりも多くなると破泡等を生じる恐れが
ある。
【0041】上記無機質組成物を混合して得るには、パ
ドル回転型混合機、揺動式混合機、スクリュー式混合機
等の通常の混合機が使用できる。混合方法としては、粉
体原料を乾式混合しておいて、得られた混合物にさらに
アルカリ金属珪酸塩水溶液を添加し混合する方法、全原
料を同時に供給して混合する方法、アルカリ金属珪酸塩
水溶液と一部粉体原料を混合し、順次残りの原料を添加
して混合する方法のいずれでも構わない。
【0042】発泡剤を使用する場合、混合工程の最後に
混合を行ったほうが作業性や気泡の安定性の面で有利で
ある。起泡剤を用いた場合は、起泡剤を最後に添加する
か或いは起泡剤以外の原料でスラリーを作り、起泡剤と
水で気泡を生成させた水溶液と混合する方法が好まし
い。水溶液として使用する場合の起泡剤濃度0.1〜5
%が望ましい。0.1%よりも少ないと泡の安定性が悪
く破泡してしまい、5%よりも多いと硬化不良を生じ
る。
【0043】このようにして作製した無機質組成物スラ
リーは、自然落下式で型内に充填してもよいし、ポンプ
等によって型内へ充填してもよい。スラリー充填中或い
は充填後にスラリーのレベリングや脱泡等のため振動を
付与してもよい。また、スラリーの粘度が高い時にはプ
レス成形するようにしても構わない。型としては、特に
限定されず、型の材質としては金属、樹脂、ゴム等が挙
げられ、型面に凹凸模様を形成しておけば、型面の凹凸
に応じた装飾性に優れた表面形状の吸放湿材を得ること
ができる。
【0044】無機質組成物の硬化の条件としては、雰囲
気温度を常温〜100℃の間で、5分〜12時間保持し
て行うのが好ましい。加熱方法は特に限定されないが、
例えばオーブンが挙げられる。加熱温度が高くなれば硬
化時間が短くなるのはいうまでもない。加熱硬化を終了
すれば脱型を行う。
【0045】吸放湿材の形状は、特に限定されないが、
たとえば、吸放湿層のみからなるパネル状、タイル状、
粒状のものなどが挙げられる。
【0046】一方、本発明にかかる湿度調節方法は、上
記本発明の吸放湿材を室内を構成する壁面の少なくとも
一部に沿って配設するようにした。上記方法において、
室内を構成する壁面とは、立面壁のみだけでなく、天
井、床、および、出入口の扉なども含む。
【0047】また、一部に沿って配設するとは、特に限
定されないが、たとえば、パネル状やタイル状にした吸
放湿材を壁として直接敷設する方法、粒体形状の吸放湿
材を床材の下側に敷きつめる方法などが挙げられる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の吸放湿材は、SiO2 −Al2
3 系粉体、少なくもカリウムをアルカリ金属として含
むアルカリ金属珪酸塩水溶液を主成分とし、ゼオライト
を吸湿フィラーとして添加した無機質組成物がパネル状
に成形硬化されていて、表面に装飾が施されている。
【0049】この吸放湿材は、以上のようになっている
ので、表面側を室内壁面側にして吸放湿材1によって室
内を囲む壁面を形成すると、室内の湿度が高い時は、吸
放湿材が室内の湿気を吸収するため、室内の湿度を下げ
るとこができ、室内の湿度が下がってくると、吸放湿材
内に保持されていた水分が室内に放散され、室内の湿度
を上昇させる。
【0050】したがって、機械的な調節手段を最小限に
用いるだけで、室内の雰囲気を快適な湿度に保持するこ
とができる。
【0051】また、十分な強度を備えているので、取扱
い性に優れるとともに、表面に装飾が予め形成されてい
るので、装飾性にも優れている。さらに、この吸放湿材
の場合、カリウムがアルカリ金属珪酸塩水溶液中に含ま
れているとともに、吸湿フィラーとしてゼオライトが添
加されているので、より吸放湿性が高いものとなってい
る。
【0052】また、上記の吸放湿材は吸放湿性が高いだ
けでなく、吸臭性をも兼ね備えていることが確認されて
いる。さらに、ゼオライトや珪藻土等の吸湿性フィラー
は吸臭性にも優れているので、これら吸臭性の優れたフ
ィラーを混合した吸放湿材は特に吸臭性にも優れてい
る。
【0053】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0054】(実施例1)メタカオリン(エンゲルハー
ト社製、商品名:SATENTONE SP33、平均粒径3.3μ
m、 BET比表面積:5.8cm2 /g)100重量部および
トリエタノールアミン25重量%とエタノール75重量
%の混合溶液0.5重量部を、ウルトラファインミル
(三菱重工社製、ジルコニアボール10mm使用、ボール
充填率85体積%)に供給し、10kwh/kgの機械的エネ
ルギーを作用させてSiO2 −Al2 3 系粉体を得
た。なお、作用させた機械的エネルギーは、上記ウルト
ラファインミルに供給した電力を処理粉体単位重量で除
してあらわした。
【0055】このようにして得たSiO2 −Al2 3
系粉体100重量部、無機質粉体としてのマイカ(レプ
コ社製 M−100)20重量部、タルク(日本タルク
社製タクルS)30重量部、ワラストナイト(土屋カオ
リン社製 ケモリットA−60)57.5重量部と、補
強繊維としてのビニロン繊維(クラレ社製 RM182
−3)0.5重量部とをアイリッヒミキサーに供給して
5分間乾式混合し、混合組成物Aを得た。
【0056】この混合組成物A100重量部とアルカリ
金属珪酸塩水溶液(日本化学工業社製〔SiO2 :20
%、K2 O:25%、水:55%〕のもの)75重量部
とをオムニミキサー(千代田技研工業社製)に供給し、
2分間混合しスラリー状の無機質組成物を得た。このス
ラリーを内寸が300×400×10mmであるNBR製
型枠に注型し、これを85℃のオーブンに3時間入れて
硬化させたのち、型枠から取り出して無機質組成物のみ
からなる板状の吸放湿材を得た。
【0057】(実施例2)アルカリ金属珪酸塩水溶液と
して、日本化学工業社製〔SiO2 :20%、Na
2 O:17%、水:58%〕のものを用いた以外は、実
施例1と同様にして吸放湿材を得た。 (実施例3)実施例2の無機質組成物にさらに吸湿フィ
ラーとしてのゼオライト(新治産粒径3mm以下のもの)
10重量部を添加した以外は実施例2と同様にして吸放
湿材材を得た。
【0058】上記実施例1〜3で得た吸放湿材と、比較
例1としての石膏ボード(吉野石膏、厚み15mm)と、
比較例2としての抄造スレート板(厚さ10mmのもの)
と、比較例3としての市販吸放湿ボード(大建工業社
製)をそれぞれ100×100mmの大きさにサンプルと
して切取り側面をシール剤でシーリング処理したのち、
各サンプルを恒温恒湿機内につり下げ、恒温恒湿機内を
25℃の恒温に保ちつつ、90%RH24時間→50%
RH24時間→90%RH24時間の条件で高湿・低湿
を繰り返してサンプルの重量変化を測定し、その結果を
図1に示した。
【0059】図1から、本発明の吸放湿材が従来の吸放
湿ボード、石膏ボード、抄造スレート板に比べ吸放湿性
に優れていることがよくわかる。また、実施例1のよう
にアルカリ金属珪酸塩のアルカリ金属としてカリウムを
用いるようにすれば、より吸放湿性が上がり、実施例3
のようにアルカリ金属としてナトリウムを用いた場合で
も吸湿フィラーを無機質組成物中に添加しておくように
すれば、より吸放湿性が上がることが分かる。
【0060】また、実施例1で得た吸放湿材と比較例1
の石膏ボードをそれぞれ80×80mmの大きさのサンプ
ルとして切り取り、側面をシール剤でシーリング処理し
たのち、各サンプルを別々に、図2に示すように容量2
0リットルのポリエチレン製密閉容器の内壁に両面テー
プで固定し、密閉容器内の温度を25℃、湿度を50〜
55%に保ちつつ硫化水素ガスを濃度が40ppmとな
るように充填した。そして、ガスペック社製の硫化水素
ガス用検知管NO.4LL(測定濃度範囲7.5〜60
ppm)を用いて、密閉容器内の残存ガス濃度の変化を
測定した。その結果を図3に示す。
【0061】同様にしてアンモニアガスを濃度が200
ppmとなるように充填し、ガスペック社製のアンモニ
アガス用検知管NO.3L(測定濃度範囲1〜30pp
m)及びNO.3LL(測定濃度範囲30〜300pp
m)を用いて、密閉容器内の残存ガス濃度の変化を測定
した。その結果を図4に示す。図3及び図4から、本発
明の吸放湿材は、石膏ボードに比べて吸臭性が優れてい
ることが分かる。
【0062】
【発明の効果】本発明にかかる吸放湿材は、以上のよう
に構成されているので、吸放湿性に優れている。したが
って、この吸放湿材を室内を構成する壁面の少なくとも
一部に沿って配設するようにすれば、除湿機や加湿機な
どの機器を用いなくても、室内の雰囲気の湿度の調節を
行うことができるとともに、吸臭性が向上して、不快な
臭気を速やかに除去することができる。
【0063】しかも、耐衝撃性や曲げ強度等の強度的に
も優れているので、施工時や搬送時の取扱い性にも優れ
ている。また、請求項2のようにアルカリ金属珪酸塩と
してアルカリ金属がカリウムおよびカリウムと他のアル
カリ金属の混合物からなるものをを用いるとより吸放湿
性能が向上する。
【0064】さらに、請求項3のように、吸湿フィラー
を添加するようにすれば、より吸放湿性が向上するとと
もに、吸臭性が一層向上し、不快な臭気を更に速やかに
除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3の吸放湿材と比較例1〜3の建材
の吸放湿性能の比較グラフである。
【図2】吸臭性能の試験方法を示す説明図である。
【図3】実施例1の吸放湿材と石膏ボードの硫化水素ガ
スの吸臭性能の比較グラフである。
【図4】実施例1の吸放湿材と石膏ボードのアンモニア
ガスの吸臭性能の比較グラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SiO2 −Al2 3 系粉体、アルカリ金
    属珪酸塩および水を主成分とした無機質組成物が硬化さ
    れてなる吸放湿材。
  2. 【請求項2】アルカリ金属珪酸塩を構成するアルカリ金
    属が少なくともカリウムである請求項1に記載の吸放湿
    材。
  3. 【請求項3】無機質組成物中に吸湿性フィラーが含まれ
    ている請求項1または請求項2に記載の吸放湿材。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の吸放湿材を室内を構成する壁面の少なくとも一部に沿
    って配設する室内の湿度調節方法。
JP32322997A 1997-03-12 1997-11-25 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法 Pending JPH10309458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32322997A JPH10309458A (ja) 1997-03-12 1997-11-25 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5744997 1997-03-12
JP9-57449 1997-03-12
JP32322997A JPH10309458A (ja) 1997-03-12 1997-11-25 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10309458A true JPH10309458A (ja) 1998-11-24

Family

ID=26398498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32322997A Pending JPH10309458A (ja) 1997-03-12 1997-11-25 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10309458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000282593A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 National House Industrial Co Ltd 調湿壁材および調湿壁構造
GR20160100546A (el) * 2016-10-21 2018-06-27 Νικολαος Μαρκου Μπουντουρογλου Χρηση διογκωμενου περλιτη για την επανακτηση της υγρασιας πολυκαιρισμενων και κακως διατηρημενων καπνικων προϊοντων και την διατηρηση της υγρασιας των προϊοντων καπνου

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000282593A (ja) * 1999-03-30 2000-10-10 National House Industrial Co Ltd 調湿壁材および調湿壁構造
GR20160100546A (el) * 2016-10-21 2018-06-27 Νικολαος Μαρκου Μπουντουρογλου Χρηση διογκωμενου περλιτη για την επανακτηση της υγρασιας πολυκαιρισμενων και κακως διατηρημενων καπνικων προϊοντων και την διατηρηση της υγρασιας των προϊοντων καπνου

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6785379B2 (ja) 耐火コーティングおよび高強度、密度制御された低温融解コンクリートセメント質スプレー塗布耐火性加工(fireproofing)
US9944560B2 (en) Fire resistant coating
JP6681272B2 (ja) 組成物及び不燃材
JP3653523B2 (ja) 炭酸化硬化体
JPH10266366A (ja) 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法
JPH10309458A (ja) 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法
JP2008215070A (ja) 吸放湿材およびこの吸放湿材を用いた室内の湿度調節方法
JP2005187324A (ja) 炭酸化硬化体
JP6681273B2 (ja) 組成物及び不燃材
JPH11117513A (ja) ユニット床材、このユニット床材の製造方法およびユニット床材の敷設構造
JP2000191360A (ja) 無機質成形体用組成物
JPH11107498A (ja) ユニット床材およびこのユニット床材に用いる床材本体の製造方法
JP2001032394A (ja) 床下構造
JPH11117506A (ja) ユニット床材およびその製造方法
JPH10158078A (ja) 無機質発泡体
JPH10169083A (ja) タイルパネルおよびその製造方法
JPH10338990A (ja) 無機質硬化体およびこの無機質硬化体の製造方法
JPH11117511A (ja) 床 材
JP2008255282A (ja) コーティング材
JPH1134028A (ja) 無機質成形体の製造方法
JPH10724A (ja) 積層体の製造方法
JP2005343751A (ja) 調湿建材とその製造方法
JPH11117512A (ja) 床材およびその製造方法
JPH10720A (ja) 無機質複合体及び積層体
JPH0826845A (ja) 発泡性無機質組成物