JPH1032176A - エッチング方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents
エッチング方法および半導体装置の製造方法Info
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- JPH1032176A JPH1032176A JP8187207A JP18720796A JPH1032176A JP H1032176 A JPH1032176 A JP H1032176A JP 8187207 A JP8187207 A JP 8187207A JP 18720796 A JP18720796 A JP 18720796A JP H1032176 A JPH1032176 A JP H1032176A
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- layer
- gas
- semiconductor
- semiconductor layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 InAlAs層をエッチングし、InGaA
s層をエッチング停止層とする高選択エッチング方法を
提供する。 【解決手段】 Cl2ガス雰囲気下で、InGaAsお
よびInAlAsが積層された半導体試料に波長193
nm、パワー密度20mJ/cm2以下の光を照射する
か、もしくはCl2ガスとO2ガスの混合ガス雰囲気下
で、InGaAsおよびInAlAsが積層された半導
体試料に波長193nm、パワー密度13mJ/cm2
以下の光を照射する。
s層をエッチング停止層とする高選択エッチング方法を
提供する。 【解決手段】 Cl2ガス雰囲気下で、InGaAsお
よびInAlAsが積層された半導体試料に波長193
nm、パワー密度20mJ/cm2以下の光を照射する
か、もしくはCl2ガスとO2ガスの混合ガス雰囲気下
で、InGaAsおよびInAlAsが積層された半導
体試料に波長193nm、パワー密度13mJ/cm2
以下の光を照射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体のエッチング
方法およびそのエッチング方法を用いた半導体装置の製
造方法に関する。
方法およびそのエッチング方法を用いた半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の高性能化を目的とし
て、化合物半導体材料を用いた素子の研究開発が盛んに
行なわれている。半導体素子の性能ばらつき低減のため
に、組成の異なる半導体層のエッチング速度比(選択
比)を利用した半導体加工が行なわれてきたが、そのよ
うな半導体加工の報告例はAlを含まない半導体層をエ
ッチングし、Alを含む半導体層をエッチング停止層と
するものであった(以下、順選択エッチングと称す)。
て、化合物半導体材料を用いた素子の研究開発が盛んに
行なわれている。半導体素子の性能ばらつき低減のため
に、組成の異なる半導体層のエッチング速度比(選択
比)を利用した半導体加工が行なわれてきたが、そのよ
うな半導体加工の報告例はAlを含まない半導体層をエ
ッチングし、Alを含む半導体層をエッチング停止層と
するものであった(以下、順選択エッチングと称す)。
【0003】半導体素子の中には、例えば、HBTのよ
うに、順選択エッチングのエッチング特性とは逆の選択
エッチング特性、すなわち、Alを含む半導体層をエッ
チングし、Alを含まない半導体層をエッチング停止層
とするようなエッチング特性を有するエッチング(以
下、逆選択エッチングと称す)技術を必要とするものが
あり、逆選択エッチング技術の開発が望まれていた。
うに、順選択エッチングのエッチング特性とは逆の選択
エッチング特性、すなわち、Alを含む半導体層をエッ
チングし、Alを含まない半導体層をエッチング停止層
とするようなエッチング特性を有するエッチング(以
下、逆選択エッチングと称す)技術を必要とするものが
あり、逆選択エッチング技術の開発が望まれていた。
【0004】GaAs/AlGaAs系材料の逆選択エ
ッチング技術は特開平7−263383号公報に開示さ
れており、塩素、フッ素などのハロゲン化合物をエッチ
ングガスとして用い、パルス光のパワーが30mJ/c
m2以上でAlGaAsの方がGaAsよりもエッチン
グが速く進むとされている。
ッチング技術は特開平7−263383号公報に開示さ
れており、塩素、フッ素などのハロゲン化合物をエッチ
ングガスとして用い、パルス光のパワーが30mJ/c
m2以上でAlGaAsの方がGaAsよりもエッチン
グが速く進むとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の逆選択エッチン
グについて、材料系をGaAs/AlGaAs系から変
えてInとGaを含む半導体材料/InとAlを含む半
導体材料の材料系、例えばInyGa1-yAs(0<y<
1、以下では単にInGaAsと記す)/InxAl1-x
As(0<x<1、以下では単にInAlAsと記す)
系材料に対して塩素(Cl2)ガスを用いてエッチング
を行なったところ、パルス光のパワー密度30mJ/c
m2以上ではInAlAsのエッチング速度がInGa
Asのエッチング速度の数倍に留まり、実用上選択比の
大きさが不充分であるという問題があった。
グについて、材料系をGaAs/AlGaAs系から変
えてInとGaを含む半導体材料/InとAlを含む半
導体材料の材料系、例えばInyGa1-yAs(0<y<
1、以下では単にInGaAsと記す)/InxAl1-x
As(0<x<1、以下では単にInAlAsと記す)
系材料に対して塩素(Cl2)ガスを用いてエッチング
を行なったところ、パルス光のパワー密度30mJ/c
m2以上ではInAlAsのエッチング速度がInGa
Asのエッチング速度の数倍に留まり、実用上選択比の
大きさが不充分であるという問題があった。
【0006】本発明の第一の目的は、InとAlを含む
半導体層およびInとGaを含む半導体層の積層構造を
有する半導体積層膜に対して、実用上充分に大きい選択
比を有する逆選択エッチング技術を提供することにあ
る。
半導体層およびInとGaを含む半導体層の積層構造を
有する半導体積層膜に対して、実用上充分に大きい選択
比を有する逆選択エッチング技術を提供することにあ
る。
【0007】本発明の第二の目的はInとAlを含む半
導体層およびInとGaを含む半導体層の積層構造を有
する半導体積層膜でInとGaを含む半導体層を選択的
にエッチングするエッチング技術(順選択エッチング技
術)と前述の逆選択エッチング技術とを切り替えて順次
行なうことにより、InとGaを含む半導体膜とInと
Alを含む半導体膜とが交互に合計3層以上積層された
積層構造を有する半導体膜を制御性よくエッチングする
半導体装置の製造方法を提供することにある。
導体層およびInとGaを含む半導体層の積層構造を有
する半導体積層膜でInとGaを含む半導体層を選択的
にエッチングするエッチング技術(順選択エッチング技
術)と前述の逆選択エッチング技術とを切り替えて順次
行なうことにより、InとGaを含む半導体膜とInと
Alを含む半導体膜とが交互に合計3層以上積層された
積層構造を有する半導体膜を制御性よくエッチングする
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的はInと
Alを含む被エッチング層およびInとGaを含むエッ
チング停止層の積層構造を有する半導体積層膜が表面上
に形成された試料に、塩素を含むガスの雰囲気の下で、
20mJ/cm2以下の光を照射することにより達成で
きる(以下、第一の手段と称す)。
Alを含む被エッチング層およびInとGaを含むエッ
チング停止層の積層構造を有する半導体積層膜が表面上
に形成された試料に、塩素を含むガスの雰囲気の下で、
20mJ/cm2以下の光を照射することにより達成で
きる(以下、第一の手段と称す)。
【0009】また前記第一の目的はInとAlを含む被
エッチング層およびInとGaを含むエッチング停止層
の積層構造を有する半導体積層膜が表面上に形成された
試料に、塩素を含むガスと酸素を含むガスの混合ガス雰
囲気の下で、13mJ/cm2以下の光を照射すること
により達成できる(以下、第二の手段と称す)。
エッチング層およびInとGaを含むエッチング停止層
の積層構造を有する半導体積層膜が表面上に形成された
試料に、塩素を含むガスと酸素を含むガスの混合ガス雰
囲気の下で、13mJ/cm2以下の光を照射すること
により達成できる(以下、第二の手段と称す)。
【0010】前記第二の目的はInとAlを含む半導体
層およびInとGaを含む半導体層とが交互に合計3層
以上積層された構造を有する半導体積層膜が表面上に形
成された試料に、InとGaを含む半導体層を選択的に
エッチングする場合には臭素を含むガスとフッ素を含む
ガスの混合ガス雰囲気下で光を照射し、InとAlを含
む半導体層を選択的にエッチングする場合には前記第一
の手段もしくは前記第二の手段を用いることにより達成
できる。
層およびInとGaを含む半導体層とが交互に合計3層
以上積層された構造を有する半導体積層膜が表面上に形
成された試料に、InとGaを含む半導体層を選択的に
エッチングする場合には臭素を含むガスとフッ素を含む
ガスの混合ガス雰囲気下で光を照射し、InとAlを含
む半導体層を選択的にエッチングする場合には前記第一
の手段もしくは前記第二の手段を用いることにより達成
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のエッチング方法の具体例
として、InGaAs層とInAlAs層の積層構造を
有する半導体積層膜が形成された試料に、塩素ガスの雰
囲気下で波長約193nmのArFエキシマレーザ光を
照射する場合について図1を用いて説明する。
として、InGaAs層とInAlAs層の積層構造を
有する半導体積層膜が形成された試料に、塩素ガスの雰
囲気下で波長約193nmのArFエキシマレーザ光を
照射する場合について図1を用いて説明する。
【0012】図1は試料温度を110℃、塩素ガス圧力
を600mTorr、パルス周波数を70Hzとしたと
きの、逆選択エッチングの選択比のレーザパワー密度依
存性をプロットしたものである。測定したレーザパワー
密度範囲内で、InAlAsのエッチング速度はInG
aAsエッチング速度より大きく、レーザパワー密度が
小さくなるほどInGaAs/InAlAs逆選択比は
増大し、レーザパワー密度10mJ/cm2で、逆選択
比は約50となった。レーザパワー密度20mJ/cm
2より大の領域では逆選択比は10未満であり、高速動
作を目的とする電子素子を作製するための高精度半導体
加工に用いるには実用上不充分な逆選択比である。した
がって、高精度半導体加工には少なくともレーザパワー
密度を20mJ/cm2以下とする必要がある。
を600mTorr、パルス周波数を70Hzとしたと
きの、逆選択エッチングの選択比のレーザパワー密度依
存性をプロットしたものである。測定したレーザパワー
密度範囲内で、InAlAsのエッチング速度はInG
aAsエッチング速度より大きく、レーザパワー密度が
小さくなるほどInGaAs/InAlAs逆選択比は
増大し、レーザパワー密度10mJ/cm2で、逆選択
比は約50となった。レーザパワー密度20mJ/cm
2より大の領域では逆選択比は10未満であり、高速動
作を目的とする電子素子を作製するための高精度半導体
加工に用いるには実用上不充分な逆選択比である。した
がって、高精度半導体加工には少なくともレーザパワー
密度を20mJ/cm2以下とする必要がある。
【0013】InGaAs/InAlAs系材料につい
ては、レーザパワー密度を低減するにつれて逆選択エッ
チングの選択比が増大する傾向にあることは、特開平7
−263383号公報やその他公知となっているパルス
レーザ光利用エッチング技術の報告例から類推できるも
のではなく、図1のようなレーザパワー密度依存性を測
定することで初めて明らかになったことである。
ては、レーザパワー密度を低減するにつれて逆選択エッ
チングの選択比が増大する傾向にあることは、特開平7
−263383号公報やその他公知となっているパルス
レーザ光利用エッチング技術の報告例から類推できるも
のではなく、図1のようなレーザパワー密度依存性を測
定することで初めて明らかになったことである。
【0014】エキシマレーザ光の波長は、約193nm
でなくとも、例えばKrFエキシマレーザ光248nm
やXeClエキシマレーザ光351nmでもよい。しか
し塩素をエッチングガスとして用いる場合、波長約19
3nmのパルスレーザ光を発生するArFエキシマレー
ザ装置を光原として用いるのは最も効果的な方法であ
る。それはケミカル フィジクス レターズ(Chemical
Physics Letters), Vol.155, No.2, pp.162-167に報
告されているように、例えば、半導体表面に数原子層の
塩素が吸着するような凝縮系では、波長193nm付近
で吸収が極大値をもつため、波長が193nmから大き
くはなれた波長(例えば約270nm)の光を用いる場
合に比較して表面励起反応が促進され、被エッチング層
のエッチング速度が増大されるからである。
でなくとも、例えばKrFエキシマレーザ光248nm
やXeClエキシマレーザ光351nmでもよい。しか
し塩素をエッチングガスとして用いる場合、波長約19
3nmのパルスレーザ光を発生するArFエキシマレー
ザ装置を光原として用いるのは最も効果的な方法であ
る。それはケミカル フィジクス レターズ(Chemical
Physics Letters), Vol.155, No.2, pp.162-167に報
告されているように、例えば、半導体表面に数原子層の
塩素が吸着するような凝縮系では、波長193nm付近
で吸収が極大値をもつため、波長が193nmから大き
くはなれた波長(例えば約270nm)の光を用いる場
合に比較して表面励起反応が促進され、被エッチング層
のエッチング速度が増大されるからである。
【0015】図1では試料温度(レーザ光が照射される
面を表面としたときの試料の裏面側温度)を110℃と
したが、室温付近(約30℃)とした場合の逆選択比の
レーザパワー密度依存性を図2に示す。図1の場合と同
様にレーザパワー密度20mJ/cm2以下で逆選択比
が10を越えた。すなわちレーザパワー密度20mJ/
cm2以下で実用的な逆選択エッチングが可能となる。
このように光のパワー密度を20mJ/cm2以下とす
れば温度を室温付近にしても大きな逆選択比を得られる
ことがわかった。
面を表面としたときの試料の裏面側温度)を110℃と
したが、室温付近(約30℃)とした場合の逆選択比の
レーザパワー密度依存性を図2に示す。図1の場合と同
様にレーザパワー密度20mJ/cm2以下で逆選択比
が10を越えた。すなわちレーザパワー密度20mJ/
cm2以下で実用的な逆選択エッチングが可能となる。
このように光のパワー密度を20mJ/cm2以下とす
れば温度を室温付近にしても大きな逆選択比を得られる
ことがわかった。
【0016】塩素ガスに酸素ガス(O2)を混合した場
合におけるInAlAs/InGaAs選択比のレーザ
パワー密度依存性を図3に示す。ここでは塩素ガス分圧
を300mTorr、酸素ガス分圧を500mTorr
とし、試料温度は110℃とした。図3よりレーザパワ
ー密度40mJ/cm2以上でInAlAsとInGa
Asのエッチング速度がほぼ等しくなり、InAlAs
とInGaAsの等速度エッチングが可能である。レー
ザパワー密度13mJ/cm2以下で逆選択比が10を
越え、約10mJ/cm2では逆選択比約70を得た。
合におけるInAlAs/InGaAs選択比のレーザ
パワー密度依存性を図3に示す。ここでは塩素ガス分圧
を300mTorr、酸素ガス分圧を500mTorr
とし、試料温度は110℃とした。図3よりレーザパワ
ー密度40mJ/cm2以上でInAlAsとInGa
Asのエッチング速度がほぼ等しくなり、InAlAs
とInGaAsの等速度エッチングが可能である。レー
ザパワー密度13mJ/cm2以下で逆選択比が10を
越え、約10mJ/cm2では逆選択比約70を得た。
【0017】ここまではエキシマレーザ装置から放出さ
れるパルス光を用いたエッチング特性について述べてき
たが、光のパワー密度を前述のような条件範囲とすれば
連続光(例えばエキシマランプや水銀ランプから放出さ
れる光)を用いても同様の結果が得られる。
れるパルス光を用いたエッチング特性について述べてき
たが、光のパワー密度を前述のような条件範囲とすれば
連続光(例えばエキシマランプや水銀ランプから放出さ
れる光)を用いても同様の結果が得られる。
【0018】また、エッチング用のガスとして、Cl2
のみ、もしくはCl2とO2の混合ガスを用いたが、Cl
2を塩素を含むガスとし、もしくはO2を酸素を含むガス
としても本発明の効果は変わらない。
のみ、もしくはCl2とO2の混合ガスを用いたが、Cl
2を塩素を含むガスとし、もしくはO2を酸素を含むガス
としても本発明の効果は変わらない。
【0019】また、材料はInAlAsとInGaAs
の組み合わせに限らず、InとAlを含む半導体とIn
とGaを含む半導体の組み合わせであれば同様な逆選択
エッチングが可能である。その例としてInAlSbと
InGaSbの組み合わせやInAlPとInGaPの
組み合わせがある。
の組み合わせに限らず、InとAlを含む半導体とIn
とGaを含む半導体の組み合わせであれば同様な逆選択
エッチングが可能である。その例としてInAlSbと
InGaSbの組み合わせやInAlPとInGaPの
組み合わせがある。
【0020】ところで、InGaAsをエッチング層と
し、InAlAsをエッチング停止層とするエッチング
方法には以下のような方法がある(高澤ら、1996年
(平成8年)春季第43回応用物理学関係連合講演会予
稿集1228ページ、講演番号27p−M−14および
27p−M−15)。
し、InAlAsをエッチング停止層とするエッチング
方法には以下のような方法がある(高澤ら、1996年
(平成8年)春季第43回応用物理学関係連合講演会予
稿集1228ページ、講演番号27p−M−14および
27p−M−15)。
【0021】HBrおよびF2をそれぞれ60mTor
rおよび6mTorrとして混合したガスの雰囲気下
で、ArFエキシマレーザパワー密度を試料表面上で約
6mJ/cm2となるようにしてパルス周波数20Hz
で照射し、試料温度は110℃とする。この条件におけ
る順選択比は約170となり、InAlAs層の表面の
露出によりエッチングが実用上停止したとみなすことが
できる。本エッチング技術によりInGaAs層をエッ
チング除去してInAlAs層でエッチングを停止させ
る順選択エッチングができる。この順選択エッチングで
は、HBr/F2ガス分圧比を10/1に保ったままで
ガス圧を1/5にしても選択比は約70の大きな値が得
られている(図4)。
rおよび6mTorrとして混合したガスの雰囲気下
で、ArFエキシマレーザパワー密度を試料表面上で約
6mJ/cm2となるようにしてパルス周波数20Hz
で照射し、試料温度は110℃とする。この条件におけ
る順選択比は約170となり、InAlAs層の表面の
露出によりエッチングが実用上停止したとみなすことが
できる。本エッチング技術によりInGaAs層をエッ
チング除去してInAlAs層でエッチングを停止させ
る順選択エッチングができる。この順選択エッチングで
は、HBr/F2ガス分圧比を10/1に保ったままで
ガス圧を1/5にしても選択比は約70の大きな値が得
られている(図4)。
【0022】以上、述べてきたようにエッチング用ガス
種類とその圧力、レーザ光のパワー密度とパルス周波数
を変更することによって異なる材料選択性をもつエッチ
ングが可能である。しかもエッチング用ガス種類とその
圧力、レーザ光のパワー密度とパルス周波数の変更には
ほとんど時間を要しないので、異なる材料選択性をもつ
複数のエッチングを連続的に行なうことができる。例え
ば、試料温度110℃、HBrおよびF2をそれぞれ6
0mTorrおよび6mTorrとして混合したガスの
雰囲気下で、ArFエキシマレーザ光量を試料表面上で
約6mJ/cm2となるようにしてパルス周波数20H
zで照射する条件で行なうエッチングと、試料温度11
0℃、塩素ガスおよび酸素ガスをそれぞれ300mTo
rrおよび500mTorrとし、ArFエキシマレー
ザ光量を試料表面上で約10mJ/cm2となるように
してパルス周波数70Hzで照射する条件で行なうエッ
チングとを連続的に行なうことにより、順選択エッチン
グと逆選択エッチングとを連続的に行なうことができ
る。
種類とその圧力、レーザ光のパワー密度とパルス周波数
を変更することによって異なる材料選択性をもつエッチ
ングが可能である。しかもエッチング用ガス種類とその
圧力、レーザ光のパワー密度とパルス周波数の変更には
ほとんど時間を要しないので、異なる材料選択性をもつ
複数のエッチングを連続的に行なうことができる。例え
ば、試料温度110℃、HBrおよびF2をそれぞれ6
0mTorrおよび6mTorrとして混合したガスの
雰囲気下で、ArFエキシマレーザ光量を試料表面上で
約6mJ/cm2となるようにしてパルス周波数20H
zで照射する条件で行なうエッチングと、試料温度11
0℃、塩素ガスおよび酸素ガスをそれぞれ300mTo
rrおよび500mTorrとし、ArFエキシマレー
ザ光量を試料表面上で約10mJ/cm2となるように
してパルス周波数70Hzで照射する条件で行なうエッ
チングとを連続的に行なうことにより、順選択エッチン
グと逆選択エッチングとを連続的に行なうことができ
る。
【0023】次に本発明のエッチング方法を実施するた
めのエッチング装置について図5を用いて説明する。
めのエッチング装置について図5を用いて説明する。
【0024】エッチングされる試料101は真空槽10
2内の試料ホルダ103に装着される。真空槽102は
真空ポンプ104で少なくとも1×10~7Torr以下
の真空度に達するまで排気される。
2内の試料ホルダ103に装着される。真空槽102は
真空ポンプ104で少なくとも1×10~7Torr以下
の真空度に達するまで排気される。
【0025】真空槽102には電磁弁105とバリアブ
ルリークバルブ106が設置され、ここからマスフロー
コントローラ107によって流量調節されたガス(塩素
ガス(Cl2)のみ、もしくは塩素ガスと酸素ガス
(O2)の混合ガス、もしくはHBrガスとF2ガスの混
合ガス)108がガスボンベ109から真空槽102に
連続的に導入される(前述のバリアブルリークバルブ1
06、マスフローコントローラ107、ガスボンベ10
9はそれぞれ二つずつ記載することで代表させた)。ガ
ス108は後述のレーザ装置111から発振されるパル
スレーザ光に同期させて、パルス的に導入してもよい。
その際に電磁弁105のところに分子線バルブを設置す
ることにより、反応性ガス108をパルス的にかつ指向
的に導入してもよい。分子線バルブを用いることで、試
料101近傍のガス圧を増大させることができるため、
エッチング速度を増大させてエッチング時間を低減させ
ることができ、かつ反応性ガスの利用効率を増大できる
ので、製造コストを低減できるという効果がある。
ルリークバルブ106が設置され、ここからマスフロー
コントローラ107によって流量調節されたガス(塩素
ガス(Cl2)のみ、もしくは塩素ガスと酸素ガス
(O2)の混合ガス、もしくはHBrガスとF2ガスの混
合ガス)108がガスボンベ109から真空槽102に
連続的に導入される(前述のバリアブルリークバルブ1
06、マスフローコントローラ107、ガスボンベ10
9はそれぞれ二つずつ記載することで代表させた)。ガ
ス108は後述のレーザ装置111から発振されるパル
スレーザ光に同期させて、パルス的に導入してもよい。
その際に電磁弁105のところに分子線バルブを設置す
ることにより、反応性ガス108をパルス的にかつ指向
的に導入してもよい。分子線バルブを用いることで、試
料101近傍のガス圧を増大させることができるため、
エッチング速度を増大させてエッチング時間を低減させ
ることができ、かつ反応性ガスの利用効率を増大できる
ので、製造コストを低減できるという効果がある。
【0026】パルスレーザ光110はレーザ装置111
から発振され、光学系112を通り、窓113を通して
真空槽102内の試料101に照射される。光学系11
2は光量調節用のアッテネータ、光量分布均一化用のホ
モジナイザ、光量調節および光量分布均一化後の光を所
望の面積にするためのレンズを備えている(図示せ
ず)。光学系112は試料101に照射されるパルスレ
ーザ光110の面内均一性を向上させ、試料101にお
けるエッチング量の面内均一性を向上させて製造歩留ま
りを向上させる効果がある。これに光量測定装置や光量
分布測定装置を装着することにより、エッチング中に光
量や光量分布を手動もしくは自動で調節することが可能
である。
から発振され、光学系112を通り、窓113を通して
真空槽102内の試料101に照射される。光学系11
2は光量調節用のアッテネータ、光量分布均一化用のホ
モジナイザ、光量調節および光量分布均一化後の光を所
望の面積にするためのレンズを備えている(図示せ
ず)。光学系112は試料101に照射されるパルスレ
ーザ光110の面内均一性を向上させ、試料101にお
けるエッチング量の面内均一性を向上させて製造歩留ま
りを向上させる効果がある。これに光量測定装置や光量
分布測定装置を装着することにより、エッチング中に光
量や光量分布を手動もしくは自動で調節することが可能
である。
【0027】試料ホルダ103には温度モニタ114が
装備されていて、試料101の温度を感知することがで
きる。感知した温度は温度制御回路(図示せず)により
フィードバックをかけて、試料101の温度を加熱冷却
装置115によって調節している。さらに試料ホルダ1
03および温度モニタ114および加熱冷却装置115
はステップ移動ステージ120上に搭載されており、試
料101が装着された平面上における所望の方向および
試料101が装着された平面と垂直方向に所望の距離を
移動させることができる。
装備されていて、試料101の温度を感知することがで
きる。感知した温度は温度制御回路(図示せず)により
フィードバックをかけて、試料101の温度を加熱冷却
装置115によって調節している。さらに試料ホルダ1
03および温度モニタ114および加熱冷却装置115
はステップ移動ステージ120上に搭載されており、試
料101が装着された平面上における所望の方向および
試料101が装着された平面と垂直方向に所望の距離を
移動させることができる。
【0028】試料101は真空ポンプ116によって真
空槽102と同程度の真空度に達することのできる副真
空槽117を介して真空槽102に搬入および搬出され
る。
空槽102と同程度の真空度に達することのできる副真
空槽117を介して真空槽102に搬入および搬出され
る。
【0029】(実施例1)本発明のエッチング方法およ
び半導体装置の製造方法の一実施例について図6ないし
図10を用いて説明する。図6ないし図10は本発明の
エッチング方法および半導体装置の製造方法を用いてH
EMTを作製するための工程図である。
び半導体装置の製造方法の一実施例について図6ないし
図10を用いて説明する。図6ないし図10は本発明の
エッチング方法および半導体装置の製造方法を用いてH
EMTを作製するための工程図である。
【0030】HEMT作製工程において図6に示す工程
に至るまでの工程を以下に記載する。
に至るまでの工程を以下に記載する。
【0031】半絶縁性InP基板1の一主面に、MBE
(Molecular BeamEpitaxy)法に
より、バッファ層となるノンドープInAlAs層2、
チャネル層となるノンドープInGaAs層3、スペー
サ層となるノンドープInAlAs層4(2nm)、キ
ャリア供給層となるn型InAlAs層5(12n
m)、バリア層となるノンドープInAlAs層6(1
0nm)、オーミック層となるn型InGaAs層7
(5nm)およびn型InAlAs層8(20nm)お
よびn型InGaAs層9(50nm)を半絶縁性In
P基板1側から順次成長させた。ここで、各半導体層の
In組成比xおよびyは、InP基板に格子整合するよ
うにそれぞれx=0.52およびy=0.53とした。
(Molecular BeamEpitaxy)法に
より、バッファ層となるノンドープInAlAs層2、
チャネル層となるノンドープInGaAs層3、スペー
サ層となるノンドープInAlAs層4(2nm)、キ
ャリア供給層となるn型InAlAs層5(12n
m)、バリア層となるノンドープInAlAs層6(1
0nm)、オーミック層となるn型InGaAs層7
(5nm)およびn型InAlAs層8(20nm)お
よびn型InGaAs層9(50nm)を半絶縁性In
P基板1側から順次成長させた。ここで、各半導体層の
In組成比xおよびyは、InP基板に格子整合するよ
うにそれぞれx=0.52およびy=0.53とした。
【0032】次いで、通常のホトリソグラフィ技術と本
発明のエッチング方法を用いてHEMT作製領域以外の
部分に、表面から少なくともバッファ層となるノンドー
プInAlAs層2に到達する溝10を形成した(図
6)。ここでエッチング条件として、塩素ガス分圧を3
00mTorr、酸素ガス分圧を500mTorrと
し、試料温度は110℃とし、レーザパワー密度40m
J/cm2、パルス周波数70Hzとした。このエッチ
ング条件ではInGaAsとInAlAsとがほぼ等速
度でエッチングされるので、前記溝10の側面における
InGaAs層とInAlAs層の接合界面付近で段差
がほとんどないなめらかなエッチング側面が得られる。
発明のエッチング方法を用いてHEMT作製領域以外の
部分に、表面から少なくともバッファ層となるノンドー
プInAlAs層2に到達する溝10を形成した(図
6)。ここでエッチング条件として、塩素ガス分圧を3
00mTorr、酸素ガス分圧を500mTorrと
し、試料温度は110℃とし、レーザパワー密度40m
J/cm2、パルス周波数70Hzとした。このエッチ
ング条件ではInGaAsとInAlAsとがほぼ等速
度でエッチングされるので、前記溝10の側面における
InGaAs層とInAlAs層の接合界面付近で段差
がほとんどないなめらかなエッチング側面が得られる。
【0033】次いで、絶縁膜11を堆積させ、通常のホ
トリソグラフィ技術と通常のドライエッチング法により
ソース電極とドレイン電極を形成する部分を開口し、ソ
ース電極12とドレイン電極13を形成した。ここで絶
縁膜11は酸化珪素SiO2を用いたが、他の物質、た
とえば窒化珪素SiNxとしてもよいし、複数の絶縁物
質の積層構造としてもよい。
トリソグラフィ技術と通常のドライエッチング法により
ソース電極とドレイン電極を形成する部分を開口し、ソ
ース電極12とドレイン電極13を形成した。ここで絶
縁膜11は酸化珪素SiO2を用いたが、他の物質、た
とえば窒化珪素SiNxとしてもよいし、複数の絶縁物
質の積層構造としてもよい。
【0034】次いで、通常のホトリソグラフィ技術と通
常のドライエッチング法によりゲート長にあたる開口1
4を絶縁膜11に形成した。以上の工程を経たものの断
面図が図7である。図7における絶縁膜11上には前述
のホトリソグラフィ工程で用いたホトレジスト膜が被着
されたままとなっているが、ホトレジスト膜は省略し
た。
常のドライエッチング法によりゲート長にあたる開口1
4を絶縁膜11に形成した。以上の工程を経たものの断
面図が図7である。図7における絶縁膜11上には前述
のホトリソグラフィ工程で用いたホトレジスト膜が被着
されたままとなっているが、ホトレジスト膜は省略し
た。
【0035】そして図8ないし図10に示すように、本
発明のエッチング方法を用いてゲート電極を形成する部
分のオーミック層となるn型InGaAs層7およびn
型InAlAs層8およびn型InGaAs層9をエッ
チングし、バリア層となるノンドープInAlAs層6
の表面を露出させた。エッチング条件として、n型In
GaAs層7およびn型InGaAs層9を除去する場
合(それぞれ図8および図10)には、HBrおよびF
2をそれぞれ60mTorrおよび6mTorrとして
混合したガスの雰囲気下で、ArFエキシマレーザ光量
を試料表面上で約6mJ/cm2となるようにしてパル
ス周波数20Hzで照射し、n型InAlAs層8を除
去する場合(図9)には、塩素ガス分圧を300mTo
rr、酸素ガス分圧を500mTorrとし、レーザパ
ワー密度10mJ/cm2、パルス周波数70Hzとし
た。試料温度は110℃とした。
発明のエッチング方法を用いてゲート電極を形成する部
分のオーミック層となるn型InGaAs層7およびn
型InAlAs層8およびn型InGaAs層9をエッ
チングし、バリア層となるノンドープInAlAs層6
の表面を露出させた。エッチング条件として、n型In
GaAs層7およびn型InGaAs層9を除去する場
合(それぞれ図8および図10)には、HBrおよびF
2をそれぞれ60mTorrおよび6mTorrとして
混合したガスの雰囲気下で、ArFエキシマレーザ光量
を試料表面上で約6mJ/cm2となるようにしてパル
ス周波数20Hzで照射し、n型InAlAs層8を除
去する場合(図9)には、塩素ガス分圧を300mTo
rr、酸素ガス分圧を500mTorrとし、レーザパ
ワー密度10mJ/cm2、パルス周波数70Hzとし
た。試料温度は110℃とした。
【0036】次いで、ゲート電極を形成してHEMTを
完成させた(図示せず)。電極形成法には通常のリフト
オフ法を用いた。
完成させた(図示せず)。電極形成法には通常のリフト
オフ法を用いた。
【0037】本実施例に示した構造のHEMTは、樋口
ら、1994年電子情報通信学会春季大会C−565で
報告されているように、オーミック層となる半導体層が
n型InGaAs層単層である場合と比較してソース抵
抗が低減し、素子性能を向上させることのできる構造で
ある。本発明のエッチング技術を用いることにより、本
実施例のようなn型InGaAs層7(5nm)および
n型InAlAs層8(20nm)およびn型InGa
As層9(50nm)のような半導体積層構造のエッチ
ング除去の精度が向上し、素子の作製歩留まりが向上
し、製造コストが低減した。
ら、1994年電子情報通信学会春季大会C−565で
報告されているように、オーミック層となる半導体層が
n型InGaAs層単層である場合と比較してソース抵
抗が低減し、素子性能を向上させることのできる構造で
ある。本発明のエッチング技術を用いることにより、本
実施例のようなn型InGaAs層7(5nm)および
n型InAlAs層8(20nm)およびn型InGa
As層9(50nm)のような半導体積層構造のエッチ
ング除去の精度が向上し、素子の作製歩留まりが向上
し、製造コストが低減した。
【0038】本実施例では図6に示す参照番号1の基板
にInPを用いたが、それをGaAs基板として、バッ
ファ層となるノンドープInAlAs層2で歪みを緩和
することにより、図6における参照番号3ないし9の半
導体層をInPに格子整合するように結晶成長すること
もできる(樋口ら、信学技報,ED94-117, 1995, pp.27-
32)。この場合は原料コストを低減する効果がある。
にInPを用いたが、それをGaAs基板として、バッ
ファ層となるノンドープInAlAs層2で歪みを緩和
することにより、図6における参照番号3ないし9の半
導体層をInPに格子整合するように結晶成長すること
もできる(樋口ら、信学技報,ED94-117, 1995, pp.27-
32)。この場合は原料コストを低減する効果がある。
【0039】本実施例ではエッチングを前述の条件にて
行なったが、前述の条件にこだわることなくHEMTの
設計構造によって本発明の趣旨を逸脱しない範囲で条件
を変化させることができる。
行なったが、前述の条件にこだわることなくHEMTの
設計構造によって本発明の趣旨を逸脱しない範囲で条件
を変化させることができる。
【0040】(実施例2)本発明のエッチング方法を用
いた半導体装置の製造方法の別の実施例について図11
ないし図14を用いて説明する。図11ないし図14は
本発明のエッチング方法によってHBTを製造するため
の工程図である。図11ないし図14でフォトレジスト
や絶縁膜は省略してある。
いた半導体装置の製造方法の別の実施例について図11
ないし図14を用いて説明する。図11ないし図14は
本発明のエッチング方法によってHBTを製造するため
の工程図である。図11ないし図14でフォトレジスト
や絶縁膜は省略してある。
【0041】半絶縁性InP基板51一主面上にMBE
法によりノンドープInAlAs層52、n+型InG
aAs層53、n−型InGaAs層54、p型InG
aAs層55、n型InAlAs層56、n型InAl
GaAs層57、n型InGaAs層58を半絶縁性I
nP基板51側から順次成長させた。ここでp型InG
aAs層55の厚さは20nmとした。次いで、通常の
ホトリソグラフィ技術と本発明のエッチング技術を用い
てHBT作製領域以外の部分に、少なくともノンドープ
InAlAs層52に到達する溝59を形成した(図1
1)。
法によりノンドープInAlAs層52、n+型InG
aAs層53、n−型InGaAs層54、p型InG
aAs層55、n型InAlAs層56、n型InAl
GaAs層57、n型InGaAs層58を半絶縁性I
nP基板51側から順次成長させた。ここでp型InG
aAs層55の厚さは20nmとした。次いで、通常の
ホトリソグラフィ技術と本発明のエッチング技術を用い
てHBT作製領域以外の部分に、少なくともノンドープ
InAlAs層52に到達する溝59を形成した(図1
1)。
【0042】ここで、エッチング条件として、塩素ガス
分圧を300mTorr、酸素ガス分圧を500mTo
rrとし、試料温度は110℃とし、レーザパワー密度
40mJ/cm2、パルス周波数70Hzとした。この
エッチング条件ではInGaAsとInAlAsとがほ
ぼ等速度でエッチングされるので、前記溝59側面にお
けるInGaAs層とInAlAs層の接合界面付近で
段差がほとんどない、なめらかなエッチング側面が得ら
れる。
分圧を300mTorr、酸素ガス分圧を500mTo
rrとし、試料温度は110℃とし、レーザパワー密度
40mJ/cm2、パルス周波数70Hzとした。この
エッチング条件ではInGaAsとInAlAsとがほ
ぼ等速度でエッチングされるので、前記溝59側面にお
けるInGaAs層とInAlAs層の接合界面付近で
段差がほとんどない、なめらかなエッチング側面が得ら
れる。
【0043】次いで通常のホトリソグラフィ技術と本発
明のエッチング技術を用いて、n+型InGaAs層5
3に到達する溝を形成した。ここでエッチング条件とし
て、塩素ガス分圧を300mTorr、酸素ガス分圧を
500mTorrとし、試料温度は110℃とし、レー
ザパワー密度40mJ/cm2、パルス周波数70Hz
とした。なめらかなエッチング側面が得られるのは前述
のとおりである。次いで通常のリフトオフ法によりコレ
クタ電極60を形成した(図12)。
明のエッチング技術を用いて、n+型InGaAs層5
3に到達する溝を形成した。ここでエッチング条件とし
て、塩素ガス分圧を300mTorr、酸素ガス分圧を
500mTorrとし、試料温度は110℃とし、レー
ザパワー密度40mJ/cm2、パルス周波数70Hz
とした。なめらかなエッチング側面が得られるのは前述
のとおりである。次いで通常のリフトオフ法によりコレ
クタ電極60を形成した(図12)。
【0044】次いで通常のホトリソグラフィ技術と本発
明のエッチング技術を用いて、n型InGaAs層5
8、n型InAlGaAs層57、n型InAlAs層
56をエッチング除去した(図13)。n型InGaA
s層58、n型InAlGaAs層57、n型InAl
As層56は本実施例のHBTにおけるエミッタ層であ
る。ここでエッチング条件として、塩素ガス分圧を30
0mTorr、酸素ガス分圧を500mTorrとし、
試料温度は110℃とし、パルス周波数70Hzとし
た。レーザパワー密度は最初40mJ/cm2とし、n
型InAlGaAs層57が除去された後に10mJ/
cm2に切り替えた。レーザパワー密度10mJ/cm2
の条件は前述のように逆選択エッチングが行なえるの
で、n型InAlAs層56が除去されたあと、n型I
nAlAs層56とp型InGaAs層55の界面付近
で実用上エッチングが停止する。レーザパワー密度の切
り替えはエッチング時間計測により行なった。ここでレ
ーザパワー密度を10mJ/cm2に切り替えるのと同
時に酸素ガスの導入を停止して塩素ガスのみでエッチン
グを行なっても同様な逆選択エッチングができる。
明のエッチング技術を用いて、n型InGaAs層5
8、n型InAlGaAs層57、n型InAlAs層
56をエッチング除去した(図13)。n型InGaA
s層58、n型InAlGaAs層57、n型InAl
As層56は本実施例のHBTにおけるエミッタ層であ
る。ここでエッチング条件として、塩素ガス分圧を30
0mTorr、酸素ガス分圧を500mTorrとし、
試料温度は110℃とし、パルス周波数70Hzとし
た。レーザパワー密度は最初40mJ/cm2とし、n
型InAlGaAs層57が除去された後に10mJ/
cm2に切り替えた。レーザパワー密度10mJ/cm2
の条件は前述のように逆選択エッチングが行なえるの
で、n型InAlAs層56が除去されたあと、n型I
nAlAs層56とp型InGaAs層55の界面付近
で実用上エッチングが停止する。レーザパワー密度の切
り替えはエッチング時間計測により行なった。ここでレ
ーザパワー密度を10mJ/cm2に切り替えるのと同
時に酸素ガスの導入を停止して塩素ガスのみでエッチン
グを行なっても同様な逆選択エッチングができる。
【0045】次いで通常のリフトオフ法によりベース電
極61を形成し、次いで通常のリフトオフ法によりエミ
ッタ電極62を形成し、HBTを完成させた(図1
4)。
極61を形成し、次いで通常のリフトオフ法によりエミ
ッタ電極62を形成し、HBTを完成させた(図1
4)。
【0046】従来はp型InGaAs層55の厚さを3
0nm未満にすることは困難であったが、本実施例では
p型InGaAs層55の厚さは20nmと薄層化した
ために、キャリアのベース走行時間が低減し、従来より
も高速動作が可能な素子を作製することができた。従
来、p型InGaAs層55の厚さを30nm未満にす
ることが困難であったのは、エッチングに選択性の少な
いウエットエッチング法を用いていたためにエッチング
マージンが必要であったからである。本発明のエッチン
グ法を用いることにより従来困難であったp型InGa
As層55の薄層化がはじめて可能となった。本実施例
ではp型InGaAs層55の厚さを20nmとした
が、さらに薄層化が可能であることはいうまでもない。
0nm未満にすることは困難であったが、本実施例では
p型InGaAs層55の厚さは20nmと薄層化した
ために、キャリアのベース走行時間が低減し、従来より
も高速動作が可能な素子を作製することができた。従
来、p型InGaAs層55の厚さを30nm未満にす
ることが困難であったのは、エッチングに選択性の少な
いウエットエッチング法を用いていたためにエッチング
マージンが必要であったからである。本発明のエッチン
グ法を用いることにより従来困難であったp型InGa
As層55の薄層化がはじめて可能となった。本実施例
ではp型InGaAs層55の厚さを20nmとした
が、さらに薄層化が可能であることはいうまでもない。
【0047】本発明のエッチング方法を用いることによ
りn型InAlAs層56とp型InGaAs層55の
界面付近におけるエッチング停止が精度良く行なえるこ
とになり、HBT作製歩留まりが向上し、コストを低減
できる。
りn型InAlAs層56とp型InGaAs層55の
界面付近におけるエッチング停止が精度良く行なえるこ
とになり、HBT作製歩留まりが向上し、コストを低減
できる。
【0048】実施例1で説明したのと同じく、参照番号
51のInP基板をGaAs基板としても、歪みを緩和
することにより、参照番号53ないし58の半導体層を
InPに格子整合するように結晶成長することもでき
る。この場合は原料コストを低減する効果がある。
51のInP基板をGaAs基板としても、歪みを緩和
することにより、参照番号53ないし58の半導体層を
InPに格子整合するように結晶成長することもでき
る。この場合は原料コストを低減する効果がある。
【0049】本実施例ではエッチングを前述の条件にて
行なったが、前述の条件にこだわることなくHBTの設
計構造によって本発明の趣旨を逸脱しない範囲で条件を
変化させることができる。
行なったが、前述の条件にこだわることなくHBTの設
計構造によって本発明の趣旨を逸脱しない範囲で条件を
変化させることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置の性能を向
上させることができると同時に、半導体装置の製造にお
ける歩留まりを向上させて半導体装置の製造コストを低
減できる。
上させることができると同時に、半導体装置の製造にお
ける歩留まりを向上させて半導体装置の製造コストを低
減できる。
【図1】本発明の方法によるCl2ガスとレーザ照射に
よるInAlAsとInGaAsのエッチング選択比の
測定図。
よるInAlAsとInGaAsのエッチング選択比の
測定図。
【図2】本発明の方法によるCl2ガスとレーザ照射に
よるInAlAsとInGaAsのエッチング選択比の
測定図。
よるInAlAsとInGaAsのエッチング選択比の
測定図。
【図3】本発明の方法によるCl2+O2ガスとレーザ照
射によるInAlAsとInGaAsのエッチング選択
比の測定図。
射によるInAlAsとInGaAsのエッチング選択
比の測定図。
【図4】HBrガスとF2ガスの分圧比を10/1とし
た場合のInGaAsとInAlAsのエッチング選択
比を示す測定図。
た場合のInGaAsとInAlAsのエッチング選択
比を示す測定図。
【図5】本発明のエッチング方法を実施するエッチング
装置の概略構成を示すブロック図。
装置の概略構成を示すブロック図。
【図6】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を示
す断面図。
す断面図。
【図7】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を示
す断面図。
す断面図。
【図8】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を示
す断面図。
す断面図。
【図9】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を示
す断面図。
す断面図。
【図10】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を
示す断面図。
示す断面図。
【図11】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を
示す断面図。
示す断面図。
【図12】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を
示す断面図。
示す断面図。
【図13】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を
示す断面図。
示す断面図。
【図14】本発明の一実施例の半導体装置の製造工程を
示す断面図。
示す断面図。
1…半絶縁性InP基板、2…バッファ層となるノンド
ープInAlAs層、3…チャネル層となるノンドープ
InGaAs層、4…スペーサ層となるノンドープIn
AlAs層、5…キャリア供給層となるn型InAlA
s層、6…バリア層となるノンドープInAlAs層、
7…オーミック層となるn型InGaAs、8…オーミ
ック層となるn型InAlAs、9…オーミック層とな
るn型InGaAs、10…溝。
ープInAlAs層、3…チャネル層となるノンドープ
InGaAs層、4…スペーサ層となるノンドープIn
AlAs層、5…キャリア供給層となるn型InAlA
s層、6…バリア層となるノンドープInAlAs層、
7…オーミック層となるn型InGaAs、8…オーミ
ック層となるn型InAlAs、9…オーミック層とな
るn型InGaAs、10…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/778 21/338 29/812
Claims (10)
- 【請求項1】InとAlを含む半導体層およびInとG
aを含む半導体層の積層構造を有する半導体積層膜が表
面上に形成された試料に、塩素を含むガスの雰囲気の下
で、光を照射することにより、前記InとAlを含む半
導体層が被エッチング層となり、前記InとGaを含む
半導体層がエッチング停止層となり、前記光のパワー密
度が20mJ/cm2以下であることを特徴とするエッ
チング方法。 - 【請求項2】前記塩素を含むガスはCl2である請求項
1に記載のエッチング方法。 - 【請求項3】前記光はArFエキシマレーザから放出さ
れる波長約193nmのレーザパルス光である請求項1
もしくは2に記載のエッチング方法。 - 【請求項4】InとAlを含む半導体層およびInとG
aを含む半導体層の積層構造を有する半導体積層膜が表
面上に形成された試料に、塩素を含む第一のガスと酸素
を含む第二のガスの混合ガス雰囲気の下で、光を照射す
ることにより、前記InとAlを含む半導体層が被エッ
チング層となり、前記InとGaを含む半導体層がエッ
チング停止層となり、前記光のパワー密度が13mJ/
cm2以下であることを特徴とするエッチング方法。 - 【請求項5】前記第一のガスはCl2である請求項4に
記載のエッチング方法。 - 【請求項6】前記第二のガスはO2である請求項4に記
載のエッチング方法。 - 【請求項7】前記光はArFエキシマレーザから放出さ
れる波長約193nmのレーザパルス光である請求項
4,5または6に記載のエッチング方法。 - 【請求項8】前記InとGaを含む半導体層はIn組成
比xが0より大で1未満であるInxGa1-xAsであ
り、前記InとAlを含む半導体層はIn組成比yが0
より大で1未満であるInyAl1-yAsである請求項
1,2,3,4,5,6または7に記載のエッチング方
法。 - 【請求項9】HEMT(High Electron
Mobility Transistor)のゲートリ
セス形成工程に、請求項1,2,3,4,5,6,7ま
たは8に記載のエッチング方法と、光を照射することに
より、InとGaを含む半導体層が被エッチング層とな
り、InとAlを含む半導体層がエッチング停止層とな
るエッチング方法とを交互に用いる半導体装置の製造方
法。 - 【請求項10】HBT(Hetero Bipolar
Transistor)のエミッタ層除去工程に、請
求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載のエッ
チング方法を用いる半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8187207A JPH1032176A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | エッチング方法および半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8187207A JPH1032176A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | エッチング方法および半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1032176A true JPH1032176A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16201969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8187207A Pending JPH1032176A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | エッチング方法および半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1032176A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002118327A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 化合物半導体装置の製造方法 |
| US7573079B2 (en) | 2004-09-07 | 2009-08-11 | Fujitsu Limited | Field effect type semiconductor device |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP8187207A patent/JPH1032176A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002118327A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-19 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 化合物半導体装置の製造方法 |
| US7573079B2 (en) | 2004-09-07 | 2009-08-11 | Fujitsu Limited | Field effect type semiconductor device |
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