JPH10329676A - ブレーキ装置 - Google Patents
ブレーキ装置Info
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- JPH10329676A JPH10329676A JP9142212A JP14221297A JPH10329676A JP H10329676 A JPH10329676 A JP H10329676A JP 9142212 A JP9142212 A JP 9142212A JP 14221297 A JP14221297 A JP 14221297A JP H10329676 A JPH10329676 A JP H10329676A
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- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】車両用のブレーキ装置において、ブレーキ操作
中において増圧開始条件の成立後に、ブレーキシリンダ
液圧をマスタシリンダ液圧より増圧する際、ブレーキ摩
擦材の摩擦係数の変動等によってブレーキの効きが変動
しないようにする。 【解決手段】増圧時に、実車体減速度Gを検出するとと
もに、ブレーキシリンダ液圧の高さを、検出された実車
体減速度Gがブレーキ操作力Fに基づく目標車体減速度
G* と等しくなるように制御する。
中において増圧開始条件の成立後に、ブレーキシリンダ
液圧をマスタシリンダ液圧より増圧する際、ブレーキ摩
擦材の摩擦係数の変動等によってブレーキの効きが変動
しないようにする。 【解決手段】増圧時に、実車体減速度Gを検出するとと
もに、ブレーキシリンダ液圧の高さを、検出された実車
体減速度Gがブレーキ操作力Fに基づく目標車体減速度
G* と等しくなるように制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のブレーキ
装置に関するものであり、特に、そのブレーキ装置によ
るブレーキの効きを安定化させる技術に関するものであ
る。
装置に関するものであり、特に、そのブレーキ装置によ
るブレーキの効きを安定化させる技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用のブレーキ装置は一般に、(a) ブ
レーキペダル等、運転者により操作されるブレーキ操作
部材と、(b) そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液
圧を発生させるマスタシリンダと、(c) そのマスタシリ
ンダと液通路により接続され、その液通路から供給され
る液圧によって作動するブレーキシリンダを有し、車輪
の回転を抑制するブレーキとを含むように構成される。
ここに「マスタシリンダ」は一般に、マスタシリンダハ
ウジングに加圧ピストンが摺動可能に嵌合され、それに
より、それらマスタシリンダハウジングと加圧ピストン
との間に加圧室が形成されるように構成される。
レーキペダル等、運転者により操作されるブレーキ操作
部材と、(b) そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液
圧を発生させるマスタシリンダと、(c) そのマスタシリ
ンダと液通路により接続され、その液通路から供給され
る液圧によって作動するブレーキシリンダを有し、車輪
の回転を抑制するブレーキとを含むように構成される。
ここに「マスタシリンダ」は一般に、マスタシリンダハ
ウジングに加圧ピストンが摺動可能に嵌合され、それに
より、それらマスタシリンダハウジングと加圧ピストン
との間に加圧室が形成されるように構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】ところで、本出願人は先に、次のようなブレ
ーキ装置を開発した。それは、(a) ブレーキ操作部材の
操作力に関連する量を検出するブレーキ操作力関連量検
出手段と、(b) ブレーキ操作中において増圧開始条件の
成立後に、ブレーキシリンダの液圧をマスタシリンダの
液圧より増圧するとともに、ブレーキシリンダ液圧の高
さを、ブレーキ操作力関連量検出手段により検出された
操作力関連量に基づく目標値と等しくなるように制御す
る増圧装置とを含むブレーキ装置である。ここに「増圧
開始条件」は例えば、ブレーキ操作部材とマスタシリン
ダとの間に設けられたブースタが助勢限界に到達したこ
とを含むものしたり、ブレーキ操作力が基準値を超える
かまたはブレーキ操作部材の操作速度が基準値を超える
急ブレーキ操作が開始されたことを含むものとされる。
よび効果】ところで、本出願人は先に、次のようなブレ
ーキ装置を開発した。それは、(a) ブレーキ操作部材の
操作力に関連する量を検出するブレーキ操作力関連量検
出手段と、(b) ブレーキ操作中において増圧開始条件の
成立後に、ブレーキシリンダの液圧をマスタシリンダの
液圧より増圧するとともに、ブレーキシリンダ液圧の高
さを、ブレーキ操作力関連量検出手段により検出された
操作力関連量に基づく目標値と等しくなるように制御す
る増圧装置とを含むブレーキ装置である。ここに「増圧
開始条件」は例えば、ブレーキ操作部材とマスタシリン
ダとの間に設けられたブースタが助勢限界に到達したこ
とを含むものしたり、ブレーキ操作力が基準値を超える
かまたはブレーキ操作部材の操作速度が基準値を超える
急ブレーキ操作が開始されたことを含むものとされる。
【0004】しかし、この開発ブレーキ装置には、ブレ
ーキの効きを十分には安定化させることができないとい
う問題があることが判明した。以下、このことを具体的
に説明する。
ーキの効きを十分には安定化させることができないとい
う問題があることが判明した。以下、このことを具体的
に説明する。
【0005】ブレーキの効きは、ブレーキ操作力と車体
減速度との関係によって決まる。ここに、車体減速度の
高さは常にブレーキシリンダ液圧の高さに1対1に対応
するとは限らない。ブレーキに対する入力であるブレー
キシリンダ液圧と、出力である車輪制動力とが常に1対
1に対応するとは限らず、例えば、ブレーキにおける摩
擦材の摩擦係数が、経時的に変化したり、摩擦材の熱や
水分によって変化することがあり、また、摩擦材の製造
ばらつきによって個体間で摩擦係数が異なる場合がある
からである。それにもかかわらず、上記開発ブレーキ装
置においては、操作力関連量に応じて一方的にブレーキ
シリンダ液圧の高さが制御される。そのため、この開発
ブレーキ装置には、ブレーキ摩擦材の摩擦係数の変動等
の影響を受けてブレーキの効きが変動してしまうという
問題があったのである。
減速度との関係によって決まる。ここに、車体減速度の
高さは常にブレーキシリンダ液圧の高さに1対1に対応
するとは限らない。ブレーキに対する入力であるブレー
キシリンダ液圧と、出力である車輪制動力とが常に1対
1に対応するとは限らず、例えば、ブレーキにおける摩
擦材の摩擦係数が、経時的に変化したり、摩擦材の熱や
水分によって変化することがあり、また、摩擦材の製造
ばらつきによって個体間で摩擦係数が異なる場合がある
からである。それにもかかわらず、上記開発ブレーキ装
置においては、操作力関連量に応じて一方的にブレーキ
シリンダ液圧の高さが制御される。そのため、この開発
ブレーキ装置には、ブレーキ摩擦材の摩擦係数の変動等
の影響を受けてブレーキの効きが変動してしまうという
問題があったのである。
【0006】本発明は、以上の事情を背景としてなされ
たものであり、その課題は、ブレーキの効きを安定化さ
せることにある。
たものであり、その課題は、ブレーキの効きを安定化さ
せることにある。
【0007】この課題は下記態様のブレーキ装置によっ
て解決される。なお、以下の説明において、本発明の各
態様を、それぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で
記載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用するこ
との可能性を明示するためである。
て解決される。なお、以下の説明において、本発明の各
態様を、それぞれに項番号を付して請求項と同じ形式で
記載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用するこ
との可能性を明示するためである。
【0008】(1) 運転者により操作されるブレーキ操作
部材と、そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を
発生させるマスタシリンダと、そのマスタシリンダと液
通路により接続され、その液通路から供給される液圧に
よって作動するブレーキシリンダを有し、車輪の回転を
抑制するブレーキとを含むブレーキ装置において、前記
ブレーキ操作部材の操作力に関連する量を検出するブレ
ーキ操作力関連量検出手段と、実車体減速度を検出する
車体減速度検出手段と、ブレーキ操作中において増圧開
始条件の成立後に、前記ブレーキシリンダの液圧を前記
マスタシリンダの液圧より増圧するとともに、ブレーキ
シリンダの液圧の高さを、前記車体減速度検出手段によ
り検出された実車体減速度が前記ブレーキ操作力関連量
検出手段により検出された操作力関連量に基づく目標車
体減速度と等しくなるように制御する増圧装置とを設け
たことを特徴とするブレーキ装置(請求項1)。このブ
レーキ装置においては、実車体減速度を監視しつつ、実
車体減速度が目標車体減速度と等しくなるようにブレー
キシリンダ液圧の高さが制御される。したがって、この
ブレーキ装置によれば、ブレーキ摩擦材の摩擦係数の変
動等にかかわらずブレーキの効きが安定化し、車両の制
動性能が向上するという効果が得られる。このブレーキ
装置において「ブレーキ操作力関連量検出手段」は例え
ば、ブレーキ操作部材の操作力を検出する操作力センサ
としたり、操作ストロークを検出する操作ストロークセ
ンサとしたり、マスタシリンダの液圧を検出するマスタ
シリンダ液圧センサとしたり、ブースタにおける変圧室
の圧力を検出するブースタ変圧室圧力センサとすること
ができる。また、このブレーキ装置において「車体減速
度検出手段」は例えば、実車体減速度を直接に検出する
減速度センサとしたり、(a) 車速を検出する車速検出手
段と、(b) その検出された車速の時間微分値として実車
体減速度を演算する実車体減速度演算手段とを含む態様
とすることができる。ここに「車速検出手段」は例え
ば、(a) 車両における複数の車輪の各々の車輪速を検出
する複数の車輪速センサと、(b) それら複数の車輪につ
いて検出された複数の車輪速のうち最大のものが真の車
速に最も近いという事実に基づき、複数の車輪の車輪速
に基づいて推定車速を演算する推定車速演算手段とを含
む態様とすることができる。 (2) さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシリンダと
の間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタシリンダ
に出力するブースタが設けられ、前記増圧開始条件が、
そのブースタが助勢限界に到達したことを含む(1) 項に
記載のブレーキ装置(請求項2)。このブレーキ装置に
おいては、ブースタの助勢限界後にブレーキシリンダ液
圧がマスタシリンダ液圧より増圧されるとともに、ブレ
ーキシリンダ液圧の高さが、実車体減速度が目標車体減
速度と等しくなるように制御される。したがって、この
ブレーキ装置によれば、ブースタを備えたブレーキ装置
においてブースタの助勢限界後にも助勢限界前と同等な
ブレーキの効きが実現されるとともに、そのブレーキの
効きがブレーキ摩擦材の摩擦係数の変動等によって変動
することが防止され、安定したブレーキの効きが実現さ
れるという効果が得られる。このブレーキ装置において
「ブースタ」は、負圧源を駆動源とするバキュームブー
スタとしたり、高圧源を駆動源とする液圧ブースタとす
ることができる。 (3) 前記増圧装置が、前記増圧を、少なくとも前記ブレ
ーキシリンダから前記マスタシリンダに向かう作動液の
流れを阻止した状態でポンプにより作動液を吸入側から
汲み上げてブレーキシリンダに向かって吐出することに
より行うポンプ加圧型増圧装置である(1) または(2) 項
に記載のブレーキ装置。 (4) 前記マスタシリンダが、マスタシリンダハウジング
に加圧ピストンが摺動可能に嵌合され、それにより、そ
れらマスタシリンダハウジングと加圧ピストンとの間に
加圧室が形成されたものであり、前記吸入側が、前記マ
スタシリンダの加圧室であり、さらに、その加圧室内の
作動液をそれの液圧が低下しないように前記ポンプの吸
入側に導入する作動液導入通路を含む(3) 項に記載のブ
レーキ装置。このブレーキ装置においては、増圧制御
時、マスタシリンダの液圧が有効に利用されてブレーキ
シリンダが増圧される。したかって、このブレーキ装置
によれば、増圧制御時におけるポンプの作動応答性が向
上するという効果が得られる。 (5) 前記増圧装置が、さらに、前記液通路の途中に設け
られ、前記マスタシリンダとブレーキシリンダとの間に
おける作動液の双方向の流れを許容する第1状態と、少
なくともブレーキシリンダからマスタシリンダに向かう
作動液の流れを阻止する第2状態とに切り換わる流通制
御弁を含み、前記ポンプが、それの吐出側が前記液通路
のうち流通制御弁とブレーキシリンダとの間の部分にそ
れぞれ接続され、前記増圧装置が、前記増圧を、前記流
通制御弁を第2状態にして前記ポンプを作動させること
により行うものである(3) または(4) 項に記載のブレー
キ装置。このブレーキ装置において「流通制御弁」は、
ソレノイドを有してそれの磁気力によって複数の状態に
切り換わる電磁式としたり、マスタシリンダとブレーキ
シリンダとの差圧によって複数の状態に切り換わる機械
式とすることができる。機械式の場合には、マスタシリ
ンダとブレーキシリンダとの差圧の高さを、機械的に制
御する形式としたり、ソレノイドの磁気力によって電磁
的に制御する形式とすることができる。 (6) 前記流通制御弁が、前記複数の状態に電磁的に切り
換わるものであり、前記増圧装置が、さらに、前記液通
路のうち前記ポンプの吐出側との接続点と前記流通制御
弁との間に設けられ、前記ブレーキシリンダを流通制御
弁およびポンプに連通させる状態とそれらから遮断する
状態とに電磁的に切り換わる圧力制御弁を含み、それら
流通制御弁および圧力制御弁とポンプとの共同によって
ブレーキシリンダの液圧を制御するものである(5) 項に
記載のブレーキ装置。 (7) 前記増圧装置が、(a) 前記ポンプを作動させるポン
プ制御手段と、(b) 前記ポンプの作動状態で前記流通制
御弁と圧力制御弁とをそれぞれ前記複数の状態に切り換
える制御弁制御手段とを含む(5) 項に記載のブレーキ装
置。 (8) 前記増圧装置が、(a) 前記流通制御弁を前記第2状
態にする流通制御弁制御手段と、(b) 前記流通制御弁の
第2状態で前記ポンプからの作動液の吐出量を制御する
吐出量制御手段とを含む(5) 項に記載のブレーキ装置。 (9) 前記吐出量制御手段が、前記ポンプを駆動するモー
タの励磁電流をデューティ制御するモータデューティ制
御手段を含む(8) 項に記載のブレーキ装置。 (10)さらに、前記ポンプの吸入側に設けられ、作動液が
前記マスタシリンダからポンプの吸入側に流入すること
を許容する状態と阻止する状態とに電磁的に切り換わる
流入制御弁を含み、前記吐出量制御手段が、その流入制
御弁を駆動するソレノイドの励磁電流をデューティ制御
する流入制御弁デューティ制御手段を含む(8) 項に記載
のブレーキ装置。 (11)さらに、前記ブレーキによって車輪の回転力を自動
的に制御する車輪回転力制御を実行する車輪回転力制御
装置を含み、前記ポンプが、その車輪回転力制御装置に
より、当該ブレーキ装置内において作動液の流れを生起
するために使用されるものである(3) ないし(10)項にい
ずれかに記載のブレーキ装置。このブレーキ装置におい
ては、同じポンプが車輪回転力制御と増圧制御とに共用
される。したがって、このブレーキ装置によれば、増圧
制御のために専用のポンプを設けることが不要となり、
増圧制御実現のための装置のコストアップが低減される
という効果が得られる。このブレーキ装置において「車
輪回転力制御」には例えば、車両制動時に車輪のロック
傾向が過大となることを防止するアンチロック制御や、
車両駆動時に駆動車輪のスピン傾向が過大となることを
防止するトラクション制御や、左右車輪間における制動
力または駆動力の左右差を制御することによって車両走
行中に車両の走行安定性が低下することを防止する車両
安定性制御がある。 (12)さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシリンダと
の間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタシリンダ
に出力するブースタを含み、前記増圧装置が、前記ブー
スタが助勢限界に到達したか否かを判定する助勢限界判
定装置を含む(1) ないし(11)項のいずれかに記載のブレ
ーキ装置。 (13)前記ブースタが、負圧源に連通した負圧室とその負
圧室と大気とに選択的に連通させられる変圧室との差圧
によってパワーピストンを作動させるバキュームブース
タであり、前記助勢限界判定装置が、(a) 前記変圧室の
圧力を検出するブースタ圧力センサと、(b) 検出された
変圧室圧力に基づき、その変圧室圧力が実質的に大気圧
に等しくなったときに、前記バキュームブースタが助勢
限界に到達したと判定する助勢限界判定手段とを含む(1
2)項に記載のブレーキ装置。このブレーキ装置において
「ブースタ圧力センサ」は例えば、変圧室の圧力が変化
するのに応じて連続的に変化する値を出力する形式とし
たり、離散的に変化する値を出力する形式とすることが
できる。後者の形式の一例が、変圧室の圧力が2状態に
変化するのに応じて2状態に変化する信号を出力するブ
ースタ負圧スイッチである。 (14)前記増圧装置が、(a) 前記検出された操作力関連量
に応じて目標車体減速度を決定する目標車体減速度決定
手段と、(b) 決定された目標車体減速度と前記検出され
た実車体減速度との偏差に基づき、偏差と前記ブレーキ
シリンダの液圧の制御状態との間の予め定められた関係
に従い、実現すべき制御状態を決定する制御状態決定手
段と、(c) 決定された制御状態で前記ブレーキシリンダ
の液圧を制御する制御手段とを含む(1) ないし(13)項の
いずれかに記載のブレーキ装置。 (15)前記増圧装置が、(a) 前記検出された操作力関連量
と前記検出された実車体減速度とに基づき、操作力関連
量と実車体減速度と前記ブレーキシリンダの液圧の制御
状態との間の予め定められた関係に従い、実現すべき制
御状態を決定する制御状態決定手段と、(b) 決定された
制御状態で前記ブレーキシリンダの液圧を制御する制御
手段とを含む(1) ないし(13)項のいずれかに記載のブレ
ーキ装置。 (16)さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシリンダと
の間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタシリンダ
に出力するブースタを含み、前記増圧装置が、前記実車
体減速度の前記操作力に対する変化勾配が前記ブースタ
の助勢限界の前後で実質的に変化しないように前記ブレ
ーキシリンダの液圧を制御する制御手段を含む(1) ない
し(15)項のいずれかに記載のブレーキ装置。
部材と、そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を
発生させるマスタシリンダと、そのマスタシリンダと液
通路により接続され、その液通路から供給される液圧に
よって作動するブレーキシリンダを有し、車輪の回転を
抑制するブレーキとを含むブレーキ装置において、前記
ブレーキ操作部材の操作力に関連する量を検出するブレ
ーキ操作力関連量検出手段と、実車体減速度を検出する
車体減速度検出手段と、ブレーキ操作中において増圧開
始条件の成立後に、前記ブレーキシリンダの液圧を前記
マスタシリンダの液圧より増圧するとともに、ブレーキ
シリンダの液圧の高さを、前記車体減速度検出手段によ
り検出された実車体減速度が前記ブレーキ操作力関連量
検出手段により検出された操作力関連量に基づく目標車
体減速度と等しくなるように制御する増圧装置とを設け
たことを特徴とするブレーキ装置(請求項1)。このブ
レーキ装置においては、実車体減速度を監視しつつ、実
車体減速度が目標車体減速度と等しくなるようにブレー
キシリンダ液圧の高さが制御される。したがって、この
ブレーキ装置によれば、ブレーキ摩擦材の摩擦係数の変
動等にかかわらずブレーキの効きが安定化し、車両の制
動性能が向上するという効果が得られる。このブレーキ
装置において「ブレーキ操作力関連量検出手段」は例え
ば、ブレーキ操作部材の操作力を検出する操作力センサ
としたり、操作ストロークを検出する操作ストロークセ
ンサとしたり、マスタシリンダの液圧を検出するマスタ
シリンダ液圧センサとしたり、ブースタにおける変圧室
の圧力を検出するブースタ変圧室圧力センサとすること
ができる。また、このブレーキ装置において「車体減速
度検出手段」は例えば、実車体減速度を直接に検出する
減速度センサとしたり、(a) 車速を検出する車速検出手
段と、(b) その検出された車速の時間微分値として実車
体減速度を演算する実車体減速度演算手段とを含む態様
とすることができる。ここに「車速検出手段」は例え
ば、(a) 車両における複数の車輪の各々の車輪速を検出
する複数の車輪速センサと、(b) それら複数の車輪につ
いて検出された複数の車輪速のうち最大のものが真の車
速に最も近いという事実に基づき、複数の車輪の車輪速
に基づいて推定車速を演算する推定車速演算手段とを含
む態様とすることができる。 (2) さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシリンダと
の間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタシリンダ
に出力するブースタが設けられ、前記増圧開始条件が、
そのブースタが助勢限界に到達したことを含む(1) 項に
記載のブレーキ装置(請求項2)。このブレーキ装置に
おいては、ブースタの助勢限界後にブレーキシリンダ液
圧がマスタシリンダ液圧より増圧されるとともに、ブレ
ーキシリンダ液圧の高さが、実車体減速度が目標車体減
速度と等しくなるように制御される。したがって、この
ブレーキ装置によれば、ブースタを備えたブレーキ装置
においてブースタの助勢限界後にも助勢限界前と同等な
ブレーキの効きが実現されるとともに、そのブレーキの
効きがブレーキ摩擦材の摩擦係数の変動等によって変動
することが防止され、安定したブレーキの効きが実現さ
れるという効果が得られる。このブレーキ装置において
「ブースタ」は、負圧源を駆動源とするバキュームブー
スタとしたり、高圧源を駆動源とする液圧ブースタとす
ることができる。 (3) 前記増圧装置が、前記増圧を、少なくとも前記ブレ
ーキシリンダから前記マスタシリンダに向かう作動液の
流れを阻止した状態でポンプにより作動液を吸入側から
汲み上げてブレーキシリンダに向かって吐出することに
より行うポンプ加圧型増圧装置である(1) または(2) 項
に記載のブレーキ装置。 (4) 前記マスタシリンダが、マスタシリンダハウジング
に加圧ピストンが摺動可能に嵌合され、それにより、そ
れらマスタシリンダハウジングと加圧ピストンとの間に
加圧室が形成されたものであり、前記吸入側が、前記マ
スタシリンダの加圧室であり、さらに、その加圧室内の
作動液をそれの液圧が低下しないように前記ポンプの吸
入側に導入する作動液導入通路を含む(3) 項に記載のブ
レーキ装置。このブレーキ装置においては、増圧制御
時、マスタシリンダの液圧が有効に利用されてブレーキ
シリンダが増圧される。したかって、このブレーキ装置
によれば、増圧制御時におけるポンプの作動応答性が向
上するという効果が得られる。 (5) 前記増圧装置が、さらに、前記液通路の途中に設け
られ、前記マスタシリンダとブレーキシリンダとの間に
おける作動液の双方向の流れを許容する第1状態と、少
なくともブレーキシリンダからマスタシリンダに向かう
作動液の流れを阻止する第2状態とに切り換わる流通制
御弁を含み、前記ポンプが、それの吐出側が前記液通路
のうち流通制御弁とブレーキシリンダとの間の部分にそ
れぞれ接続され、前記増圧装置が、前記増圧を、前記流
通制御弁を第2状態にして前記ポンプを作動させること
により行うものである(3) または(4) 項に記載のブレー
キ装置。このブレーキ装置において「流通制御弁」は、
ソレノイドを有してそれの磁気力によって複数の状態に
切り換わる電磁式としたり、マスタシリンダとブレーキ
シリンダとの差圧によって複数の状態に切り換わる機械
式とすることができる。機械式の場合には、マスタシリ
ンダとブレーキシリンダとの差圧の高さを、機械的に制
御する形式としたり、ソレノイドの磁気力によって電磁
的に制御する形式とすることができる。 (6) 前記流通制御弁が、前記複数の状態に電磁的に切り
換わるものであり、前記増圧装置が、さらに、前記液通
路のうち前記ポンプの吐出側との接続点と前記流通制御
弁との間に設けられ、前記ブレーキシリンダを流通制御
弁およびポンプに連通させる状態とそれらから遮断する
状態とに電磁的に切り換わる圧力制御弁を含み、それら
流通制御弁および圧力制御弁とポンプとの共同によって
ブレーキシリンダの液圧を制御するものである(5) 項に
記載のブレーキ装置。 (7) 前記増圧装置が、(a) 前記ポンプを作動させるポン
プ制御手段と、(b) 前記ポンプの作動状態で前記流通制
御弁と圧力制御弁とをそれぞれ前記複数の状態に切り換
える制御弁制御手段とを含む(5) 項に記載のブレーキ装
置。 (8) 前記増圧装置が、(a) 前記流通制御弁を前記第2状
態にする流通制御弁制御手段と、(b) 前記流通制御弁の
第2状態で前記ポンプからの作動液の吐出量を制御する
吐出量制御手段とを含む(5) 項に記載のブレーキ装置。 (9) 前記吐出量制御手段が、前記ポンプを駆動するモー
タの励磁電流をデューティ制御するモータデューティ制
御手段を含む(8) 項に記載のブレーキ装置。 (10)さらに、前記ポンプの吸入側に設けられ、作動液が
前記マスタシリンダからポンプの吸入側に流入すること
を許容する状態と阻止する状態とに電磁的に切り換わる
流入制御弁を含み、前記吐出量制御手段が、その流入制
御弁を駆動するソレノイドの励磁電流をデューティ制御
する流入制御弁デューティ制御手段を含む(8) 項に記載
のブレーキ装置。 (11)さらに、前記ブレーキによって車輪の回転力を自動
的に制御する車輪回転力制御を実行する車輪回転力制御
装置を含み、前記ポンプが、その車輪回転力制御装置に
より、当該ブレーキ装置内において作動液の流れを生起
するために使用されるものである(3) ないし(10)項にい
ずれかに記載のブレーキ装置。このブレーキ装置におい
ては、同じポンプが車輪回転力制御と増圧制御とに共用
される。したがって、このブレーキ装置によれば、増圧
制御のために専用のポンプを設けることが不要となり、
増圧制御実現のための装置のコストアップが低減される
という効果が得られる。このブレーキ装置において「車
輪回転力制御」には例えば、車両制動時に車輪のロック
傾向が過大となることを防止するアンチロック制御や、
車両駆動時に駆動車輪のスピン傾向が過大となることを
防止するトラクション制御や、左右車輪間における制動
力または駆動力の左右差を制御することによって車両走
行中に車両の走行安定性が低下することを防止する車両
安定性制御がある。 (12)さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシリンダと
の間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタシリンダ
に出力するブースタを含み、前記増圧装置が、前記ブー
スタが助勢限界に到達したか否かを判定する助勢限界判
定装置を含む(1) ないし(11)項のいずれかに記載のブレ
ーキ装置。 (13)前記ブースタが、負圧源に連通した負圧室とその負
圧室と大気とに選択的に連通させられる変圧室との差圧
によってパワーピストンを作動させるバキュームブース
タであり、前記助勢限界判定装置が、(a) 前記変圧室の
圧力を検出するブースタ圧力センサと、(b) 検出された
変圧室圧力に基づき、その変圧室圧力が実質的に大気圧
に等しくなったときに、前記バキュームブースタが助勢
限界に到達したと判定する助勢限界判定手段とを含む(1
2)項に記載のブレーキ装置。このブレーキ装置において
「ブースタ圧力センサ」は例えば、変圧室の圧力が変化
するのに応じて連続的に変化する値を出力する形式とし
たり、離散的に変化する値を出力する形式とすることが
できる。後者の形式の一例が、変圧室の圧力が2状態に
変化するのに応じて2状態に変化する信号を出力するブ
ースタ負圧スイッチである。 (14)前記増圧装置が、(a) 前記検出された操作力関連量
に応じて目標車体減速度を決定する目標車体減速度決定
手段と、(b) 決定された目標車体減速度と前記検出され
た実車体減速度との偏差に基づき、偏差と前記ブレーキ
シリンダの液圧の制御状態との間の予め定められた関係
に従い、実現すべき制御状態を決定する制御状態決定手
段と、(c) 決定された制御状態で前記ブレーキシリンダ
の液圧を制御する制御手段とを含む(1) ないし(13)項の
いずれかに記載のブレーキ装置。 (15)前記増圧装置が、(a) 前記検出された操作力関連量
と前記検出された実車体減速度とに基づき、操作力関連
量と実車体減速度と前記ブレーキシリンダの液圧の制御
状態との間の予め定められた関係に従い、実現すべき制
御状態を決定する制御状態決定手段と、(b) 決定された
制御状態で前記ブレーキシリンダの液圧を制御する制御
手段とを含む(1) ないし(13)項のいずれかに記載のブレ
ーキ装置。 (16)さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシリンダと
の間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタシリンダ
に出力するブースタを含み、前記増圧装置が、前記実車
体減速度の前記操作力に対する変化勾配が前記ブースタ
の助勢限界の前後で実質的に変化しないように前記ブレ
ーキシリンダの液圧を制御する制御手段を含む(1) ない
し(15)項のいずれかに記載のブレーキ装置。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的ない
くつかの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
くつかの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1には、本発明の一実施形態である4輪
車両用ブレーキ装置が示されている。このブレーキ装置
は、ブレーキ操作部材とマスタシリンダとの間にブース
タを備えている。ブレーキ装置は、さらに、アンチロッ
ク制御装置と効き特性制御装置とを備えている。アンチ
ロック制御装置は、車両制動時に各輪のロック傾向が過
大となることを防止する装置である。このアンチロック
制御装置は、ポンプを有し、そのポンプにより作動液を
ブレーキ回路内において還流させる。これに対して、効
き特性制御装置は、ブースタに助勢限界があるため、図
2にグラフで示すように、マスタシリンダ液圧PM がブ
レーキ操作力Fに対して常に同じ勾配で増加するわけで
はないことを考慮し、図3にグラフで示すように、車両
制動時に実車体減速度Gがブレーキ操作力Fに対してブ
ースタの助勢限界の前後を問わず同じ勾配で増加するよ
うにブレーキ操作力Fと実車体減速度Gとの関係である
ブレーキの効き特性を制御する装置である。この効き特
性制御装置は、上記ポンプを利用して効き特性を制御す
る。すなわち、ポンプがアンチロック制御装置と効き特
性制御装置とに共用されているのである。
車両用ブレーキ装置が示されている。このブレーキ装置
は、ブレーキ操作部材とマスタシリンダとの間にブース
タを備えている。ブレーキ装置は、さらに、アンチロッ
ク制御装置と効き特性制御装置とを備えている。アンチ
ロック制御装置は、車両制動時に各輪のロック傾向が過
大となることを防止する装置である。このアンチロック
制御装置は、ポンプを有し、そのポンプにより作動液を
ブレーキ回路内において還流させる。これに対して、効
き特性制御装置は、ブースタに助勢限界があるため、図
2にグラフで示すように、マスタシリンダ液圧PM がブ
レーキ操作力Fに対して常に同じ勾配で増加するわけで
はないことを考慮し、図3にグラフで示すように、車両
制動時に実車体減速度Gがブレーキ操作力Fに対してブ
ースタの助勢限界の前後を問わず同じ勾配で増加するよ
うにブレーキ操作力Fと実車体減速度Gとの関係である
ブレーキの効き特性を制御する装置である。この効き特
性制御装置は、上記ポンプを利用して効き特性を制御す
る。すなわち、ポンプがアンチロック制御装置と効き特
性制御装置とに共用されているのである。
【0011】図1において符号10がマスタシリンダを
示す。マスタシリンダ10は、タンデム型であり、マス
タシリンダハウジング10aに2個の加圧ピストン10
b,10cが互いに直列にかつ各々摺動可能に嵌合さ
れ、それにより、マスタシリンダハウジング10a内に
各加圧ピストン10b,10cの前方において各加圧室
10d,10eが互いに独立して形成されている。この
マスタシリンダ10は、ブースタとしてのバキュームブ
ースタ(以下、単に「ブースタ」という。)12を介し
てブレーキ操作部材としてのブレーキペダル14に連携
させられている。ブースタ12は、ブースタハウジング
12a内の空間がパワーピストン12bにより、負圧源
としてのエンジン吸気管に連通した負圧室12cと、そ
の負圧室12cと大気とに選択的に連通させられる変圧
室12dとに仕切られ、それら負圧室12cと変圧室1
2dとの差圧によるパワーピストン12bの作動力によ
ってマスタシリンダ10を作動させる。それにより、ブ
レーキペダル14の操作力Fがブースタ12により助勢
されてマスタシリンダ10に伝達され、その助勢された
操作力Fに応じた高さの液圧が各加圧室10d,10e
に発生させられる。
示す。マスタシリンダ10は、タンデム型であり、マス
タシリンダハウジング10aに2個の加圧ピストン10
b,10cが互いに直列にかつ各々摺動可能に嵌合さ
れ、それにより、マスタシリンダハウジング10a内に
各加圧ピストン10b,10cの前方において各加圧室
10d,10eが互いに独立して形成されている。この
マスタシリンダ10は、ブースタとしてのバキュームブ
ースタ(以下、単に「ブースタ」という。)12を介し
てブレーキ操作部材としてのブレーキペダル14に連携
させられている。ブースタ12は、ブースタハウジング
12a内の空間がパワーピストン12bにより、負圧源
としてのエンジン吸気管に連通した負圧室12cと、そ
の負圧室12cと大気とに選択的に連通させられる変圧
室12dとに仕切られ、それら負圧室12cと変圧室1
2dとの差圧によるパワーピストン12bの作動力によ
ってマスタシリンダ10を作動させる。それにより、ブ
レーキペダル14の操作力Fがブースタ12により助勢
されてマスタシリンダ10に伝達され、その助勢された
操作力Fに応じた高さの液圧が各加圧室10d,10e
に発生させられる。
【0012】マスタシリンダ10の一方の加圧室10e
には左前輪FLおよび右後輪RR用の第1ブレーキ系統
が接続され、他方の加圧室10dには右前輪FRおよび
左後輪RL用の第2ブレーキ系統が接続されている。す
なわち、このブレーキ装置はダイヤゴナル2系統式なの
である。それら2つのブレーキ系統は構成が互いに共通
するため、第1ブレーキ系統のみを代表的に文章および
図によって説明し、第2ブレーキ系統の説明は省略す
る。
には左前輪FLおよび右後輪RR用の第1ブレーキ系統
が接続され、他方の加圧室10dには右前輪FRおよび
左後輪RL用の第2ブレーキ系統が接続されている。す
なわち、このブレーキ装置はダイヤゴナル2系統式なの
である。それら2つのブレーキ系統は構成が互いに共通
するため、第1ブレーキ系統のみを代表的に文章および
図によって説明し、第2ブレーキ系統の説明は省略す
る。
【0013】第1ブレーキ系統においては、マスタシリ
ンダ10が主通路48(液通路)により、左前輪FLの
回転を抑制するブレーキを作動させるブレーキシリンダ
50と、右後輪RRのブレーキのブレーキシリンダ50
とに接続されている。ブレーキは、液圧に基づく作動力
によって摩擦材を車輪と共に回転する回転体の摩擦面に
押し付けることにより、車輪の回転を抑制する形式(デ
ィスク式,ドラム式等)とされている。また、主通路4
8は、マスタシリンダ10から延び出た後に二股状に分
岐させられており、1本の基幹通路54と2本の分岐通
路56とが互いに接続されて構成されている。各分岐通
路56の先端に各ブレーキシリンダ50が接続されてい
る。
ンダ10が主通路48(液通路)により、左前輪FLの
回転を抑制するブレーキを作動させるブレーキシリンダ
50と、右後輪RRのブレーキのブレーキシリンダ50
とに接続されている。ブレーキは、液圧に基づく作動力
によって摩擦材を車輪と共に回転する回転体の摩擦面に
押し付けることにより、車輪の回転を抑制する形式(デ
ィスク式,ドラム式等)とされている。また、主通路4
8は、マスタシリンダ10から延び出た後に二股状に分
岐させられており、1本の基幹通路54と2本の分岐通
路56とが互いに接続されて構成されている。各分岐通
路56の先端に各ブレーキシリンダ50が接続されてい
る。
【0014】基幹通路54の途中には流通制御弁60が
設けられている。流通制御弁60は、ソレノイド62
(図4参照)の磁気力に基づき、マスタシリンダ10と
ブレーキシリンダ50との間の作動液の双方向の流れを
許容する開状態(第1状態)と、少なくともブレーキシ
リンダ50からマスタシリンダ10に向かう向きの作動
液の流れを阻止する閉状態(第2状態)とに切り換わ
る。流通制御弁60は、ソレノイド62のOFF状態で
開状態となり、ON状態で閉状態に切り換わる。
設けられている。流通制御弁60は、ソレノイド62
(図4参照)の磁気力に基づき、マスタシリンダ10と
ブレーキシリンダ50との間の作動液の双方向の流れを
許容する開状態(第1状態)と、少なくともブレーキシ
リンダ50からマスタシリンダ10に向かう向きの作動
液の流れを阻止する閉状態(第2状態)とに切り換わ
る。流通制御弁60は、ソレノイド62のOFF状態で
開状態となり、ON状態で閉状態に切り換わる。
【0015】この流通制御弁60にはバイパス通路82
が設けられており、そのバイパス通路82の途中にチェ
ック弁84が設けられている。万が一、ブレーキペダル
14の踏み込み時に流通制御弁60内の可動部材に生ず
る流体力によって流通制御弁60が閉じることがあって
も、マスタシリンダ10からブレーキシリンダ50へ向
かう作動液の流れが確保されるようにするためである。
流通制御弁60にはさらに、それに並列にリリーフ弁8
6も設けられている。後述のポンプ112による吐出圧
が過大となることを防止するためである。
が設けられており、そのバイパス通路82の途中にチェ
ック弁84が設けられている。万が一、ブレーキペダル
14の踏み込み時に流通制御弁60内の可動部材に生ず
る流体力によって流通制御弁60が閉じることがあって
も、マスタシリンダ10からブレーキシリンダ50へ向
かう作動液の流れが確保されるようにするためである。
流通制御弁60にはさらに、それに並列にリリーフ弁8
6も設けられている。後述のポンプ112による吐出圧
が過大となることを防止するためである。
【0016】前記各分岐通路56の途中には常開の電磁
開閉弁である増圧弁90が設けられ、開状態でマスタシ
リンダ10からブレーキシリンダ50へ向かう作動液の
流れを許容する増圧状態を実現する。各増圧弁90には
バイパス通路92が接続され、各バイパス通路92には
作動液戻り用のチェック弁94が設けられている。各分
岐通路56のうち増圧弁90とブレーキシリンダ50と
の間の部分からリザーバ通路96が延びてリザーバ98
に至っている。各リザーバ通路96の途中には常閉の電
磁開閉弁である減圧弁100が設けられ、開状態でブレ
ーキシリンダ50からリザーバ98へ向かう作動液の流
れを許容する減圧状態を実現する。リザーバ98は、リ
ザーバハウジングにリザーバピストン104が実質的に
気密かつ摺動可能に嵌合されて構成されるとともに、そ
の嵌合によって形成されたリザーバ室106において作
動液を付勢手段としてのスプリング108によって圧力
下に収容するものである。
開閉弁である増圧弁90が設けられ、開状態でマスタシ
リンダ10からブレーキシリンダ50へ向かう作動液の
流れを許容する増圧状態を実現する。各増圧弁90には
バイパス通路92が接続され、各バイパス通路92には
作動液戻り用のチェック弁94が設けられている。各分
岐通路56のうち増圧弁90とブレーキシリンダ50と
の間の部分からリザーバ通路96が延びてリザーバ98
に至っている。各リザーバ通路96の途中には常閉の電
磁開閉弁である減圧弁100が設けられ、開状態でブレ
ーキシリンダ50からリザーバ98へ向かう作動液の流
れを許容する減圧状態を実現する。リザーバ98は、リ
ザーバハウジングにリザーバピストン104が実質的に
気密かつ摺動可能に嵌合されて構成されるとともに、そ
の嵌合によって形成されたリザーバ室106において作
動液を付勢手段としてのスプリング108によって圧力
下に収容するものである。
【0017】リザーバ98は吸入通路110によってポ
ンプ112の吸入側に接続され、ポンプ112の吐出側
は吐出通路114によって主通路48のうち流通制御弁
60と増圧弁90との間の部分に接続されている。吸入
通路110にはチェック弁である吸入弁116、吐出通
路114にはチェック弁である吐出弁118がそれぞれ
設けられている。吐出通路114にはさらに、絞りとし
てのオリフィス120と固定ダンパ122とがそれぞれ
設けられており、それらにより、ポンプ112の脈動が
軽減される。
ンプ112の吸入側に接続され、ポンプ112の吐出側
は吐出通路114によって主通路48のうち流通制御弁
60と増圧弁90との間の部分に接続されている。吸入
通路110にはチェック弁である吸入弁116、吐出通
路114にはチェック弁である吐出弁118がそれぞれ
設けられている。吐出通路114にはさらに、絞りとし
てのオリフィス120と固定ダンパ122とがそれぞれ
設けられており、それらにより、ポンプ112の脈動が
軽減される。
【0018】アンチロック制御が実行されていない場合
には、リザーバ98に汲み上げるべき作動液が存在しな
いのが普通である。よって、効き特性制御の実行を常に
保証するためには、アンチロック制御の実行の有無を問
わず、リザーバ98に作動液を補給することが必要とな
る。
には、リザーバ98に汲み上げるべき作動液が存在しな
いのが普通である。よって、効き特性制御の実行を常に
保証するためには、アンチロック制御の実行の有無を問
わず、リザーバ98に作動液を補給することが必要とな
る。
【0019】そこで、本実施形態においては、基幹通路
54のうちマスタシリンダ10と流通制御弁60との間
の部分から延びてリザーバ98に至る補給通路130が
設けられている。しかし、この補給通路130により常
時マスタシリンダ10とリザーバ98とを互いに連通さ
せたのでは、ブレーキペダル14が操作されても、リザ
ーバ98においてリザーバピストン104がボトミング
した後でないとマスタシリンダ10が昇圧することがで
きず、ブレーキの効き遅れが生じる。また、アンチロッ
ク制御中、ポンプ112は作動液をリザーバ98からで
はなくマスタシリンダ10から汲み上げてしまい、リザ
ーバ98による減圧機能が阻害される。
54のうちマスタシリンダ10と流通制御弁60との間
の部分から延びてリザーバ98に至る補給通路130が
設けられている。しかし、この補給通路130により常
時マスタシリンダ10とリザーバ98とを互いに連通さ
せたのでは、ブレーキペダル14が操作されても、リザ
ーバ98においてリザーバピストン104がボトミング
した後でないとマスタシリンダ10が昇圧することがで
きず、ブレーキの効き遅れが生じる。また、アンチロッ
ク制御中、ポンプ112は作動液をリザーバ98からで
はなくマスタシリンダ10から汲み上げてしまい、リザ
ーバ98による減圧機能が阻害される。
【0020】そこで、本実施形態においては、補給通路
130の途中に流入制御弁140が設けられている。流
入制御弁140は、マスタシリンダ10からリザーバ9
8への作動液の補給が必要であるときには開状態とな
り、マスタシリンダ10からリザーバ98への作動液の
流れを許容し、一方、マスタシリンダ10からリザーバ
98への作動液の補給が必要ではないときには閉状態と
なり、マスタシリンダ10からリザーバ98への作動液
の流れを阻止し、マスタシリンダ10による昇圧を可能
とする。本実施形態においては、流入制御弁140が常
閉の電磁開閉弁とされている。また、本実施形態におい
ては、マスタシリンダ10から作動液を導入することが
必要である場合であるか否かの判定が、アンチロック制
御中、リザーバ98においてポンプ112により汲み上
げるべき作動液が存在しないか否かの判定とされ、ま
た、その作動液の存否判定が、増圧弁90が増圧状態に
ある時間の積算値と、減圧弁100が減圧状態にある時
間の積算値とがそれぞれ演算されるとともに、それら増
圧時間と減圧時間とに基づいてリザーバ98における作
動液の残量が推定されることにより、行われる。
130の途中に流入制御弁140が設けられている。流
入制御弁140は、マスタシリンダ10からリザーバ9
8への作動液の補給が必要であるときには開状態とな
り、マスタシリンダ10からリザーバ98への作動液の
流れを許容し、一方、マスタシリンダ10からリザーバ
98への作動液の補給が必要ではないときには閉状態と
なり、マスタシリンダ10からリザーバ98への作動液
の流れを阻止し、マスタシリンダ10による昇圧を可能
とする。本実施形態においては、流入制御弁140が常
閉の電磁開閉弁とされている。また、本実施形態におい
ては、マスタシリンダ10から作動液を導入することが
必要である場合であるか否かの判定が、アンチロック制
御中、リザーバ98においてポンプ112により汲み上
げるべき作動液が存在しないか否かの判定とされ、ま
た、その作動液の存否判定が、増圧弁90が増圧状態に
ある時間の積算値と、減圧弁100が減圧状態にある時
間の積算値とがそれぞれ演算されるとともに、それら増
圧時間と減圧時間とに基づいてリザーバ98における作
動液の残量が推定されることにより、行われる。
【0021】ブレーキ操作中、主通路48のうち流通制
御弁60より上流側の部分内の作動液を利用してポンプ
112による作動液の加圧を行う際、その上流側部分内
の高圧の作動液をリザーバ98により低圧にしてポンプ
112により汲み上げるより、リザーバ98により低圧
にしないで汲み上げる方が、ポンプ112の作動応答性
が向上するとともに、ポンプ112の負担軽減によって
ポンプ112の低能力化が容易となる。
御弁60より上流側の部分内の作動液を利用してポンプ
112による作動液の加圧を行う際、その上流側部分内
の高圧の作動液をリザーバ98により低圧にしてポンプ
112により汲み上げるより、リザーバ98により低圧
にしないで汲み上げる方が、ポンプ112の作動応答性
が向上するとともに、ポンプ112の負担軽減によって
ポンプ112の低能力化が容易となる。
【0022】そこで、本実施形態においては、吸入通路
110のうち補給通路130との接続点とリザーバ通路
96との接続点との間の部分に、補給通路130からリ
ザーバ98に向かう作動液の流れを阻止し、その逆向き
の流れを許容するチェック弁142が設けられている。
110のうち補給通路130との接続点とリザーバ通路
96との接続点との間の部分に、補給通路130からリ
ザーバ98に向かう作動液の流れを阻止し、その逆向き
の流れを許容するチェック弁142が設けられている。
【0023】図4には、ブレーキ装置の電気的構成が示
されている。ブレーキ装置は、CPU,ROMおよびR
AMを含むコンピュータを主体とするECU(電子制御
ユニット)300を備えている。ROMにブレーキ効き
特性制御ルーチン(図5および図6にフローチャートで
表されている)およびアンチロック制御ルーチン(図示
しない)を始めとする各種ルーチンが記憶されており、
それらルーチンがCPUによりRAMを使用しつつ実行
されることにより、効き特性制御とアンチロック制御と
がそれぞれ実行される。
されている。ブレーキ装置は、CPU,ROMおよびR
AMを含むコンピュータを主体とするECU(電子制御
ユニット)300を備えている。ROMにブレーキ効き
特性制御ルーチン(図5および図6にフローチャートで
表されている)およびアンチロック制御ルーチン(図示
しない)を始めとする各種ルーチンが記憶されており、
それらルーチンがCPUによりRAMを使用しつつ実行
されることにより、効き特性制御とアンチロック制御と
がそれぞれ実行される。
【0024】ECU300の入力側には、操作力センサ
302,ブースタ負圧スイッチ304および車輪速セン
サ306が接続されている。操作力センサ302は、ブ
レーキペダル14の操作力を検出し、それを規定する操
作力信号を出力する。ブースタ負圧スイッチ304は、
ブースタ12の変圧室12dの圧力が大気圧より低い状
態ではOFF状態のブースタ負圧信号(第1信号)を出
力し、大気圧以上である状態ではON状態のブースタ負
圧信号(第2信号)を出力する。車輪速センサ306
は、各輪毎に設けられ、各輪の車輪速を規定する車輪速
信号を出力する。
302,ブースタ負圧スイッチ304および車輪速セン
サ306が接続されている。操作力センサ302は、ブ
レーキペダル14の操作力を検出し、それを規定する操
作力信号を出力する。ブースタ負圧スイッチ304は、
ブースタ12の変圧室12dの圧力が大気圧より低い状
態ではOFF状態のブースタ負圧信号(第1信号)を出
力し、大気圧以上である状態ではON状態のブースタ負
圧信号(第2信号)を出力する。車輪速センサ306
は、各輪毎に設けられ、各輪の車輪速を規定する車輪速
信号を出力する。
【0025】一方、ECU300の出力側には、前記ポ
ンプ112を駆動するポンプモータ310が接続され、
そのポンプモータ310にモータ駆動信号が出力され
る。ECU300の出力側にはさらに、前記流通制御弁
60のソレノイド62と、前記流入制御弁140,増圧
弁90および減圧弁100の各ソレノイド312,31
4,316も接続されている。各ソレノイド62,31
2,314,316には、それぞれをON/OFF駆動
するためのON/OFF駆動信号が出力される。
ンプ112を駆動するポンプモータ310が接続され、
そのポンプモータ310にモータ駆動信号が出力され
る。ECU300の出力側にはさらに、前記流通制御弁
60のソレノイド62と、前記流入制御弁140,増圧
弁90および減圧弁100の各ソレノイド312,31
4,316も接続されている。各ソレノイド62,31
2,314,316には、それぞれをON/OFF駆動
するためのON/OFF駆動信号が出力される。
【0026】ここで、ECU300による効き特性制御
を説明するが、まず、概略的に説明する。
を説明するが、まず、概略的に説明する。
【0027】図11には、効き特性制御装置の構成が機
能ブロック図で示されている。ECU300のうち効き
特性制御装置に係る部分が図において破線の枠内に示さ
れている。効き特性制御装置は、ブースタ負圧スイッチ
304に接続された助勢限界判定手段320を備えてい
る。助勢限界判定手段320は、ブースタ負圧スイッチ
304の出力信号に基づき、ブースタ12の負圧室12
dの圧力が大気圧に上昇したときに、ブースタ12が助
勢限界に到達したと判定する。この助勢限界判定手段3
20には、ブースタ12が助勢限界に到達したと判定さ
れたときにブレーキシリンダ50の増圧制御の開始を指
令する増圧制御開始手段322に接続されている。すな
わち、本実施形態においては、ブースタ12が助勢限界
に到達することが「増圧開始条件」なのである。効き特
性制御装置は、さらに、操作力センサ302に接続され
た目標車体減速度決定手段324を備えている。この目
標車体減速度決定手段324は、操作力センサ302に
より検出された操作力Fに応じて、操作力Fと目標車体
減速度G* との間の予め定められた関係(図9に実線グ
ラフで表されている。)に従い、今回の目標車体減速度
G* を決定する。
能ブロック図で示されている。ECU300のうち効き
特性制御装置に係る部分が図において破線の枠内に示さ
れている。効き特性制御装置は、ブースタ負圧スイッチ
304に接続された助勢限界判定手段320を備えてい
る。助勢限界判定手段320は、ブースタ負圧スイッチ
304の出力信号に基づき、ブースタ12の負圧室12
dの圧力が大気圧に上昇したときに、ブースタ12が助
勢限界に到達したと判定する。この助勢限界判定手段3
20には、ブースタ12が助勢限界に到達したと判定さ
れたときにブレーキシリンダ50の増圧制御の開始を指
令する増圧制御開始手段322に接続されている。すな
わち、本実施形態においては、ブースタ12が助勢限界
に到達することが「増圧開始条件」なのである。効き特
性制御装置は、さらに、操作力センサ302に接続され
た目標車体減速度決定手段324を備えている。この目
標車体減速度決定手段324は、操作力センサ302に
より検出された操作力Fに応じて、操作力Fと目標車体
減速度G* との間の予め定められた関係(図9に実線グ
ラフで表されている。)に従い、今回の目標車体減速度
G* を決定する。
【0028】図7には、複数の車輪速センサ306に接
続された推定車速演算手段326が示されている。この
推定車速演算手段326は、前記アンチロック制御ルー
チンにより構成されており、複数の車輪速センサ306
により検出された複数の車輪の車輪速に基づき、車両制
動時には4輪分の車輪速のうち最大のものが真の車速に
最も近いという事実を利用して、推定車速VS0を演算
する。効き特性制御装置は、その推定車速演算手段32
6に接続された実車体減速度演算手段328を備えてい
る。この実車体減速度演算手段328は、演算された推
定車速VS0の時間微分値として実車体減速度Gを演算
する。
続された推定車速演算手段326が示されている。この
推定車速演算手段326は、前記アンチロック制御ルー
チンにより構成されており、複数の車輪速センサ306
により検出された複数の車輪の車輪速に基づき、車両制
動時には4輪分の車輪速のうち最大のものが真の車速に
最も近いという事実を利用して、推定車速VS0を演算
する。効き特性制御装置は、その推定車速演算手段32
6に接続された実車体減速度演算手段328を備えてい
る。この実車体減速度演算手段328は、演算された推
定車速VS0の時間微分値として実車体減速度Gを演算
する。
【0029】効き特性制御装置は、さらに、制御状態決
定手段330を備えている。この制御状態決定手段33
0は、上記決定された目標車体減速度G* の、上記演算
された実車体減速度Gからの偏差δに基づき、流通制御
弁60,増圧弁90,減圧弁100(以下、それらを
「弁装置」と総称する。)およびポンプモータ310の
それぞれの制御状態を偏差δが0となるように決定す
る。
定手段330を備えている。この制御状態決定手段33
0は、上記決定された目標車体減速度G* の、上記演算
された実車体減速度Gからの偏差δに基づき、流通制御
弁60,増圧弁90,減圧弁100(以下、それらを
「弁装置」と総称する。)およびポンプモータ310の
それぞれの制御状態を偏差δが0となるように決定す
る。
【0030】弁装置60,90,100の圧力制御モー
ドには、ブレーキシリンダ液圧PBを急な勾配で増圧す
る急増圧モードと、緩い勾配で増圧する緩増圧モード
と、保持する保持モードと、急な勾配で減圧する急減圧
モードと、緩い勾配で減圧する緩減圧モードとがある。
偏差δは、実車体減速度Gが目標車体減速度G* より小
さく、不足しているときには正となり、実車体減速度G
が目標車体減速度G* より大きく、過剰であるときには
負となり、このような偏差δに応じて今回の制御モード
が、図8に表形式で示すように決定される。
ドには、ブレーキシリンダ液圧PBを急な勾配で増圧す
る急増圧モードと、緩い勾配で増圧する緩増圧モード
と、保持する保持モードと、急な勾配で減圧する急減圧
モードと、緩い勾配で減圧する緩減圧モードとがある。
偏差δは、実車体減速度Gが目標車体減速度G* より小
さく、不足しているときには正となり、実車体減速度G
が目標車体減速度G* より大きく、過剰であるときには
負となり、このような偏差δに応じて今回の制御モード
が、図8に表形式で示すように決定される。
【0031】具体的には、(1) 偏差δが基準値+δ1 よ
り大きいときには急増圧モード、(2) 偏差δが基準値+
δ1 以下かつ基準値+δ2 (<+δ1 )より大きいとき
には緩増圧モード、(3) 偏差δが基準値−δ3 以上かつ
基準値+δ2 以下であるときには保持モード、(4) 偏差
δが基準値−δ4 (<−δ3 )以上かつ基準値−δ3よ
り小さいときには緩減圧モード、(5) 偏差δが基準値−
δ4 より小さいときには急減圧モードが決定される。
り大きいときには急増圧モード、(2) 偏差δが基準値+
δ1 以下かつ基準値+δ2 (<+δ1 )より大きいとき
には緩増圧モード、(3) 偏差δが基準値−δ3 以上かつ
基準値+δ2 以下であるときには保持モード、(4) 偏差
δが基準値−δ4 (<−δ3 )以上かつ基準値−δ3よ
り小さいときには緩減圧モード、(5) 偏差δが基準値−
δ4 より小さいときには急減圧モードが決定される。
【0032】したがって、操作力Fと実車体減速度Gと
目標車体減速度G* と圧力制御モードとの関係は、図9
にグラフで示すものとなる。
目標車体減速度G* と圧力制御モードとの関係は、図9
にグラフで示すものとなる。
【0033】以上のようにして今回の圧力制御モードが
決定されたならば、決定された圧力制御モードに応じ
て、流通制御弁60,増圧弁90,減圧弁100および
ポンプモータ310のそれぞれの制御状態が図10に表
形式で示すように決定される。
決定されたならば、決定された圧力制御モードに応じ
て、流通制御弁60,増圧弁90,減圧弁100および
ポンプモータ310のそれぞれの制御状態が図10に表
形式で示すように決定される。
【0034】以下、具体的に説明するが、まず、基本的
な圧力制御モードである急増圧モードと保持モードと急
減圧モードとについて説明する。
な圧力制御モードである急増圧モードと保持モードと急
減圧モードとについて説明する。
【0035】(1) 急増圧モードについては、流通制御弁
60がON状態(閉状態)、増圧弁90がOFF状態
(開状態)、減圧弁100がOFF状態(閉状態)、ポ
ンプモータ310がON状態に決定される。ポンプ11
2から吐出された作動液がすべてブレーキシリンダ50
に送り込まれ、それにより、ブレーキシリンダ液圧PB
が急増圧される。
60がON状態(閉状態)、増圧弁90がOFF状態
(開状態)、減圧弁100がOFF状態(閉状態)、ポ
ンプモータ310がON状態に決定される。ポンプ11
2から吐出された作動液がすべてブレーキシリンダ50
に送り込まれ、それにより、ブレーキシリンダ液圧PB
が急増圧される。
【0036】(2) 保持モードについては、流通制御弁6
0がON状態(閉状態)、増圧弁90がON状態(閉状
態)、減圧弁100がOFF状態(閉状態)、ポンプモ
ータ310がOFF状態に決定される。ポンプモータ3
10がON状態でもよいのは、増圧弁90をON状態と
すればブレーキシリンダ50がポンプ112から遮断さ
れるからである。なお、この保持モードについては、増
圧弁90をOFF状態(開状態)とし、かつ、ポンプモ
ータ310をOFF状態とすることもできる。
0がON状態(閉状態)、増圧弁90がON状態(閉状
態)、減圧弁100がOFF状態(閉状態)、ポンプモ
ータ310がOFF状態に決定される。ポンプモータ3
10がON状態でもよいのは、増圧弁90をON状態と
すればブレーキシリンダ50がポンプ112から遮断さ
れるからである。なお、この保持モードについては、増
圧弁90をOFF状態(開状態)とし、かつ、ポンプモ
ータ310をOFF状態とすることもできる。
【0037】(3) 急減圧モードについては、流通制御弁
60がOFF状態(開状態)、増圧弁90がOFF状態
(開状態)、減圧弁100がOFF状態(閉状態)、ポ
ンプモータ310がOFF状態に決定される。ブレーキ
シリンダ50内の作動液が増圧弁90および流通制御弁
60をそれらの順に経てマスタシリンダ10に逃がさ
れ、それにより、ブレーキシリンダ液圧PB が急減圧さ
れる。なお、この急減圧モードについては、ポンプモー
タ310をON状態とすることもできる。ポンプ112
から吐出された作動液はマスタシリンダ10には供給さ
れるがブレーキシリンダ50には供給されないからであ
る。
60がOFF状態(開状態)、増圧弁90がOFF状態
(開状態)、減圧弁100がOFF状態(閉状態)、ポ
ンプモータ310がOFF状態に決定される。ブレーキ
シリンダ50内の作動液が増圧弁90および流通制御弁
60をそれらの順に経てマスタシリンダ10に逃がさ
れ、それにより、ブレーキシリンダ液圧PB が急減圧さ
れる。なお、この急減圧モードについては、ポンプモー
タ310をON状態とすることもできる。ポンプ112
から吐出された作動液はマスタシリンダ10には供給さ
れるがブレーキシリンダ50には供給されないからであ
る。
【0038】次に、補助的な圧力制御モードである緩増
圧モードと緩減圧モードとについて説明する。
圧モードと緩減圧モードとについて説明する。
【0039】(4) 緩増圧モードは、急増圧モードに似た
制御状態と保持モードに似た制御状態とが1制御サイク
ル中に交互に実現されることによって実現される。その
ため、緩増圧モードについては、流通制御弁60がON
状態(閉状態)、増圧弁90がON状態(閉状態)とO
FF状態(開状態)とのデューティ制御状態、減圧弁1
00がOFF状態(閉状態)、ポンプモータ310がO
N状態に決定される。なお、この緩増圧モードについて
は、図11に示すように、増圧弁90のデューティ制御
周期に対するON継続時間の比率であるデューティ比を
変化させることにより、緩増圧中のブレーキシリンダ液
圧PB の変化勾配を変化させ得る。
制御状態と保持モードに似た制御状態とが1制御サイク
ル中に交互に実現されることによって実現される。その
ため、緩増圧モードについては、流通制御弁60がON
状態(閉状態)、増圧弁90がON状態(閉状態)とO
FF状態(開状態)とのデューティ制御状態、減圧弁1
00がOFF状態(閉状態)、ポンプモータ310がO
N状態に決定される。なお、この緩増圧モードについて
は、図11に示すように、増圧弁90のデューティ制御
周期に対するON継続時間の比率であるデューティ比を
変化させることにより、緩増圧中のブレーキシリンダ液
圧PB の変化勾配を変化させ得る。
【0040】(5) 緩減圧モードは、保持モードに似た制
御状態と急減圧モードに似た制御状態とが1制御サイク
ル中に交互に実現されることによって実現される。その
ため、緩減圧モードについては、流通制御弁60がOF
F状態(開状態)とON状態(閉状態)とのデューティ
制御状態、増圧弁90がOFF状態(開状態)、減圧弁
100がOFF状態(閉状態)、ポンプモータ310が
OFF状態に決定される。なお、この緩減圧モードにつ
いては、上記緩増圧モードにおけると同様に、図12に
示すように、流通制御弁60のデューティ制御周期に対
するON継続時間の比率であるデューティ比を変化させ
ることにより、緩減圧中のブレーキシリンダ液圧PB の
変化勾配を変化させ得る。
御状態と急減圧モードに似た制御状態とが1制御サイク
ル中に交互に実現されることによって実現される。その
ため、緩減圧モードについては、流通制御弁60がOF
F状態(開状態)とON状態(閉状態)とのデューティ
制御状態、増圧弁90がOFF状態(開状態)、減圧弁
100がOFF状態(閉状態)、ポンプモータ310が
OFF状態に決定される。なお、この緩減圧モードにつ
いては、上記緩増圧モードにおけると同様に、図12に
示すように、流通制御弁60のデューティ制御周期に対
するON継続時間の比率であるデューティ比を変化させ
ることにより、緩減圧中のブレーキシリンダ液圧PB の
変化勾配を変化させ得る。
【0041】なお、上記の説明においては、ポンプ11
2からの作動液の吐出量を0にするために、ポンプモー
タ310をOFF状態にすることが記載されているが、
ポンプモータ310をON状態にして流入制御弁140
をOFF状態(閉状態)にすることによっても実現可能
である。流入制御弁140のOFF状態では、マスタシ
リンダ10からポンプ112への作動液の供給が断た
れ、ポンプ112が空転することになるからである。
2からの作動液の吐出量を0にするために、ポンプモー
タ310をOFF状態にすることが記載されているが、
ポンプモータ310をON状態にして流入制御弁140
をOFF状態(閉状態)にすることによっても実現可能
である。流入制御弁140のOFF状態では、マスタシ
リンダ10からポンプ112への作動液の供給が断た
れ、ポンプ112が空転することになるからである。
【0042】以上、図7に示す制御状態決定手段330
を説明したが、効き特性制御装置は、さらに、その制御
状態決定手段330に接続された制御手段332を備え
ている。この制御手段332は、前記増圧制御開始手段
322にも接続されており、増圧制御の開始が指令され
たならば、決定された制御状態が実現されるように、弁
装置60,90,100とポンプモータ310とを制御
する。
を説明したが、効き特性制御装置は、さらに、その制御
状態決定手段330に接続された制御手段332を備え
ている。この制御手段332は、前記増圧制御開始手段
322にも接続されており、増圧制御の開始が指令され
たならば、決定された制御状態が実現されるように、弁
装置60,90,100とポンプモータ310とを制御
する。
【0043】以上概略的に説明した効き特性制御は図5
および図6にフローチャートで表されているブレーキ効
き特性制御ルーチンによって実行される。
および図6にフローチャートで表されているブレーキ効
き特性制御ルーチンによって実行される。
【0044】本ルーチンは、運転者により車両のイグニ
ションスイッチがON状態に操作された後、繰り返し実
行される。各回の実行時にはまず、ステップS1(以
下、単に「S1」で表す。他のステップについても同じ
とする。)において、操作力センサ302から操作力信
号が取り込まれ、次に、S2において、ブースタ負圧ス
イッチ304からブースタ負圧信号が取り込まれる。そ
の後、S3において、そのブースタ負圧信号に基づき、
前述のようにして、ブースタ12が助勢限界に到達した
か否かが判定される。今回は、ブースタ12が助勢限界
に到達してはいないと仮定すれば、判定がNOとなり、
S4において、弁装置60,90,100のソレノイド
62,312,314にそれぞれをOFFする信号が出
力され、それにより、流通制御弁60は開状態、増圧弁
90は開状態、減圧弁100は閉状態とされる。続い
て、S5において、流入制御弁140のソレノイド31
6にそれをOFFする信号が出力され、それにより、流
入制御弁140が閉状態とされる。その後、S6におい
て、ポンプモータ310にそれをOFFする信号が出力
される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
ションスイッチがON状態に操作された後、繰り返し実
行される。各回の実行時にはまず、ステップS1(以
下、単に「S1」で表す。他のステップについても同じ
とする。)において、操作力センサ302から操作力信
号が取り込まれ、次に、S2において、ブースタ負圧ス
イッチ304からブースタ負圧信号が取り込まれる。そ
の後、S3において、そのブースタ負圧信号に基づき、
前述のようにして、ブースタ12が助勢限界に到達した
か否かが判定される。今回は、ブースタ12が助勢限界
に到達してはいないと仮定すれば、判定がNOとなり、
S4において、弁装置60,90,100のソレノイド
62,312,314にそれぞれをOFFする信号が出
力され、それにより、流通制御弁60は開状態、増圧弁
90は開状態、減圧弁100は閉状態とされる。続い
て、S5において、流入制御弁140のソレノイド31
6にそれをOFFする信号が出力され、それにより、流
入制御弁140が閉状態とされる。その後、S6におい
て、ポンプモータ310にそれをOFFする信号が出力
される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0045】これに対して、ブースタ12が助勢限界に
到達したと仮定すれば、S3の判定がYESとなり、S
7において、前記RAMから推定車速VS0が取り込ま
れる。なお、前記アンチロック制御ルーチンは、推定車
速VS0を一定時間間隔で演算し、その演算値のうち最
新値と前回値とをRAMに記憶させるように設計されて
いる。その後、S8において、推定車速VS0の最新値
から前回値が引き算されることにより、実車体減速度G
の今回値が演算される。続いて、S9において、前記取
り込まれた操作力信号により規定される操作力Fに応じ
て、前述のようにして、目標車体減速度G* の今回値が
決定される。その後、S10において、弁装置60,9
0,100の制御状態が前述のようにして決定され、続
いて、S11において、ポンプモータ310の制御状態
も前述のようにして決定される。その後、S12におい
て、弁装置60,90,100が上記決定された制御状
態が実現されるように制御される。続いて、S13にお
いて、流入制御弁140が制御される。
到達したと仮定すれば、S3の判定がYESとなり、S
7において、前記RAMから推定車速VS0が取り込ま
れる。なお、前記アンチロック制御ルーチンは、推定車
速VS0を一定時間間隔で演算し、その演算値のうち最
新値と前回値とをRAMに記憶させるように設計されて
いる。その後、S8において、推定車速VS0の最新値
から前回値が引き算されることにより、実車体減速度G
の今回値が演算される。続いて、S9において、前記取
り込まれた操作力信号により規定される操作力Fに応じ
て、前述のようにして、目標車体減速度G* の今回値が
決定される。その後、S10において、弁装置60,9
0,100の制御状態が前述のようにして決定され、続
いて、S11において、ポンプモータ310の制御状態
も前述のようにして決定される。その後、S12におい
て、弁装置60,90,100が上記決定された制御状
態が実現されるように制御される。続いて、S13にお
いて、流入制御弁140が制御される。
【0046】このS13の詳細が図6に流入制御弁制御
ルーチンとしてフローチャートで表されている。
ルーチンとしてフローチャートで表されている。
【0047】まず、S61において、現在アンチロック
制御の実行中であるか否かが判定される。実行中ではな
いと仮定すれば判定がNOとなり、S62において、流
入制御弁140のソレノイド316にそれをONする信
号、すなわち、流入制御弁140を開かせるための信号
が出力される。これにより、作動液がマスタシリンダ1
0から補給通路130を経てポンプ112に導入可能な
状態となる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
制御の実行中であるか否かが判定される。実行中ではな
いと仮定すれば判定がNOとなり、S62において、流
入制御弁140のソレノイド316にそれをONする信
号、すなわち、流入制御弁140を開かせるための信号
が出力される。これにより、作動液がマスタシリンダ1
0から補給通路130を経てポンプ112に導入可能な
状態となる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0048】これに対し、現在アンチロック制御の実行
中であると仮定すればS61の判定がYESとなり、S
63において、リザーバ98においてポンプ112によ
り汲み上げるべき作動液として存在する作動液の量の推
定演算、すなわち,リザーバ残量の推定演算が行われ
る。続いて、S64において、推定されたリザーバ残量
が0であるか否か、すなわち、リザーバ98においてポ
ンプ112により汲み上げるべき作動液が存在しないか
否かが判定される。今回はリザーバ残量が0ではないと
仮定すれば、判定がNOとなり、S65において、流入
制御弁140のソレノイド316にそれをOFFする信
号、すなわち、流入制御弁140を閉じさせるための信
号が出力される。一方、今回はリザーバ残量が0である
と仮定すれば、S64の判定がYESとなり、S62に
おいて、流入制御弁140にそれを開かせるための信号
が出力される。いずれの場合も、以上で本ルーチンの一
回の実行が終了し、図5のS14に移行する。
中であると仮定すればS61の判定がYESとなり、S
63において、リザーバ98においてポンプ112によ
り汲み上げるべき作動液として存在する作動液の量の推
定演算、すなわち,リザーバ残量の推定演算が行われ
る。続いて、S64において、推定されたリザーバ残量
が0であるか否か、すなわち、リザーバ98においてポ
ンプ112により汲み上げるべき作動液が存在しないか
否かが判定される。今回はリザーバ残量が0ではないと
仮定すれば、判定がNOとなり、S65において、流入
制御弁140のソレノイド316にそれをOFFする信
号、すなわち、流入制御弁140を閉じさせるための信
号が出力される。一方、今回はリザーバ残量が0である
と仮定すれば、S64の判定がYESとなり、S62に
おいて、流入制御弁140にそれを開かせるための信号
が出力される。いずれの場合も、以上で本ルーチンの一
回の実行が終了し、図5のS14に移行する。
【0049】このS14においては、ポンプモータ31
0が上記決定された制御状態が実現されるように制御さ
れる。ポンプモータ310がON状態にされれば、ポン
プ112によりリザーバ98から作動液が汲み上げら
れ、作動液が各ブレーキシリンダ50に吐出される。こ
れにより、各ブレーキシリンダ50にマスタシリンダ液
圧PM より高い液圧が発生させられる。以上で本ルーチ
ンの一回の実行が終了する。
0が上記決定された制御状態が実現されるように制御さ
れる。ポンプモータ310がON状態にされれば、ポン
プ112によりリザーバ98から作動液が汲み上げら
れ、作動液が各ブレーキシリンダ50に吐出される。こ
れにより、各ブレーキシリンダ50にマスタシリンダ液
圧PM より高い液圧が発生させられる。以上で本ルーチ
ンの一回の実行が終了する。
【0050】前記アンチロック制御ルーチンは、車輪速
センサ306により各輪の車輪速および車体の走行速度
を監視しつつ、増圧弁90は開状態、減圧弁100は閉
状態とする増圧状態,増圧弁90も減圧弁100も閉状
態とする保持状態および増圧弁90は閉状態、減圧弁1
00は開状態とする減圧状態を選択的に実現することに
より、車両制動時に各輪がロックすることを防止する。
さらに、アンチロック制御ルーチンは、アンチロック制
御中ポンプモータ310を作動させ、ポンプ112によ
りリザーバ98から作動液を汲み上げて主通路48に戻
す。
センサ306により各輪の車輪速および車体の走行速度
を監視しつつ、増圧弁90は開状態、減圧弁100は閉
状態とする増圧状態,増圧弁90も減圧弁100も閉状
態とする保持状態および増圧弁90は閉状態、減圧弁1
00は開状態とする減圧状態を選択的に実現することに
より、車両制動時に各輪がロックすることを防止する。
さらに、アンチロック制御ルーチンは、アンチロック制
御中ポンプモータ310を作動させ、ポンプ112によ
りリザーバ98から作動液を汲み上げて主通路48に戻
す。
【0051】このアンチロック制御ルーチンは、ブレー
キ効き特性制御ルーチンの実行の有無を問わず実行され
る。したがって、効き特性制御の実行中であって、ポン
プ112による各ブレーキシリンダ50の増圧によって
各輪のロック傾向が過大となれば、アンチロック制御ル
ーチンが実行され、その結果、各輪のブレーキの作動力
が過大にならずに済む。
キ効き特性制御ルーチンの実行の有無を問わず実行され
る。したがって、効き特性制御の実行中であって、ポン
プ112による各ブレーキシリンダ50の増圧によって
各輪のロック傾向が過大となれば、アンチロック制御ル
ーチンが実行され、その結果、各輪のブレーキの作動力
が過大にならずに済む。
【0052】以上の説明から明らかなように、ECU3
00のうち図5のS2およびS3を実行する部分が助勢
限界判定手段320および増圧制御開始手段322に対
応し、S1およびS9を実行する部分が目標車体減速度
決定手段324に対応し、S7およびS8を実行する部
分が実車体減速度演算手段328に対応し、S10およ
びS11を実行する部分が制御状態決定手段330に対
応し、S12およびS14を実行する部分が制御手段3
32に対応しているのである。
00のうち図5のS2およびS3を実行する部分が助勢
限界判定手段320および増圧制御開始手段322に対
応し、S1およびS9を実行する部分が目標車体減速度
決定手段324に対応し、S7およびS8を実行する部
分が実車体減速度演算手段328に対応し、S10およ
びS11を実行する部分が制御状態決定手段330に対
応し、S12およびS14を実行する部分が制御手段3
32に対応しているのである。
【0053】また、本実施形態においては、操作力セン
サ302が「ブレーキ操作力関連量検出手段」を構成
し、また、複数の車輪速センサ306と推定車速演算手
段326と実車体減速度演算手段328とが互いに共同
して「車体減速度検出手段」を構成し、また、ブースタ
負圧スイッチ304(センサ部)と、流通制御弁60,
増圧弁90,減圧弁100,ポンプ112およびポンプ
モータ310(アクチュエータ部)と、ECU300の
うち効き特性制御に関連する部分(制御部)とが「増圧
装置」を構成しているのである。
サ302が「ブレーキ操作力関連量検出手段」を構成
し、また、複数の車輪速センサ306と推定車速演算手
段326と実車体減速度演算手段328とが互いに共同
して「車体減速度検出手段」を構成し、また、ブースタ
負圧スイッチ304(センサ部)と、流通制御弁60,
増圧弁90,減圧弁100,ポンプ112およびポンプ
モータ310(アクチュエータ部)と、ECU300の
うち効き特性制御に関連する部分(制御部)とが「増圧
装置」を構成しているのである。
【0054】なお付言すれば、図6の流入制御弁制御ル
ーチンにつき、リザーバ98における作動液の残量を直
接センサにより検出する改良を加えることができる。残
量は例えば、リザーバ98におけるリザーバピストン1
04に永久磁石を一体的に移動可能に設け、それに近接
してセンサとしてのリードスイッチを設けることにより
検出することができる。
ーチンにつき、リザーバ98における作動液の残量を直
接センサにより検出する改良を加えることができる。残
量は例えば、リザーバ98におけるリザーバピストン1
04に永久磁石を一体的に移動可能に設け、それに近接
してセンサとしてのリードスイッチを設けることにより
検出することができる。
【0055】別の実施形態を説明する。ただし、本実施
形態は、先の実施形態と共通する構成が多く、異なるの
は効き特性制御に係る電気的構成のみであるため、共通
する構成については同一の符号を使用することによって
詳細な説明を省略し、異なる構成についてのみ詳細に説
明する。
形態は、先の実施形態と共通する構成が多く、異なるの
は効き特性制御に係る電気的構成のみであるため、共通
する構成については同一の符号を使用することによって
詳細な説明を省略し、異なる構成についてのみ詳細に説
明する。
【0056】図13には、本実施形態における効き特性
制御装置の構成が機能ブロック図で示されている。本実
施形態においては、先の実施形態におけるとは異なり、
ポンプモータ310をデューティ制御することによって
ブレーキシリンダ液圧PB の高さが制御される。そのた
め、前記制御状態決定手段330に代えて、目標車体減
速度G* と実車体減速度Gとに基づき、弁装置60,9
0,100の制御状態とポンプモータ310をデューテ
ィ制御するためのデューティ比とを決定する制御状態決
定手段400が設けられている。また、前記制御手段3
32に代えて、上記決定された制御状態が実現されるよ
うに弁装置60,90,100を制御するとともに、上
記決定されたデューティ比に従ってポンプモータ310
を制御する制御手段402が設けられている。
制御装置の構成が機能ブロック図で示されている。本実
施形態においては、先の実施形態におけるとは異なり、
ポンプモータ310をデューティ制御することによって
ブレーキシリンダ液圧PB の高さが制御される。そのた
め、前記制御状態決定手段330に代えて、目標車体減
速度G* と実車体減速度Gとに基づき、弁装置60,9
0,100の制御状態とポンプモータ310をデューテ
ィ制御するためのデューティ比とを決定する制御状態決
定手段400が設けられている。また、前記制御手段3
32に代えて、上記決定された制御状態が実現されるよ
うに弁装置60,90,100を制御するとともに、上
記決定されたデューティ比に従ってポンプモータ310
を制御する制御手段402が設けられている。
【0057】なお、本実施形態においても、先の実施形
態におけると同様に、目標車体減速度G* が実際に使用
されて弁装置60,90,100等の制御状態が決定さ
れるが、操作力Fと実車体減速度Gと弁装置60,9
0,100とデューティ比との関係をマップ,テーブル
等としてROMに記憶させておけば、制御状態の決定に
目標車体減速度G* の実際の使用は不要である。
態におけると同様に、目標車体減速度G* が実際に使用
されて弁装置60,90,100等の制御状態が決定さ
れるが、操作力Fと実車体減速度Gと弁装置60,9
0,100とデューティ比との関係をマップ,テーブル
等としてROMに記憶させておけば、制御状態の決定に
目標車体減速度G* の実際の使用は不要である。
【0058】図14には、ブレーキ効き特性制御ルーチ
ンがフローチャートで表されている。本ルーチンは基本
的に先の実施形態におけるブレーキ効き特性制御ルーチ
ン(図5)と共通するため、共通する部分については簡
単に説明し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
ンがフローチャートで表されている。本ルーチンは基本
的に先の実施形態におけるブレーキ効き特性制御ルーチ
ン(図5)と共通するため、共通する部分については簡
単に説明し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0059】ブースタ12が助勢限界に到達したと仮定
すれば、S103の判定がYESとなり、S107およ
びS108により、実車体減速度Gが演算され、その
後、S109において、前記取り込まれた操作力信号に
より規定される操作力Fに応じて目標車体減速度G* が
決定される。続いて、S110において、決定された目
標車体減速度G* と上記演算された実車体減速度Gとの
偏差δに基づき、弁装置60,90,100の制御状態
が決定される。偏差δと制御状態との関係は図16に表
形式で示されている。その後、S111において、上記
偏差δに基づき、偏差δとポンプモータ310のデュー
ティ比との関係に従い、ポンプモータ310の今回のデ
ューティ比が決定される。本実施形態においては、「デ
ューティ比」が、図15に示すように、ポンプモータ3
10の制御周期Tcycle に対するON状態継続期間TON
の比率として定義されている。また、偏差δとポンプモ
ータ310のデューティ比との関係は、図16に表形式
で示されている。すなわち、本実施形態においては、増
圧時のブレーキシリンダ液圧PB の変化勾配が先の実施
形態におけるとは異なり、ポンプモータ310のデュー
ティ制御によって適正化される一方、減圧時のブレーキ
シリンダ液圧PB の変化勾配が先の実施形態におけると
同様に、流通制御弁60のデューティ制御によって適正
化されるようになっているのである。
すれば、S103の判定がYESとなり、S107およ
びS108により、実車体減速度Gが演算され、その
後、S109において、前記取り込まれた操作力信号に
より規定される操作力Fに応じて目標車体減速度G* が
決定される。続いて、S110において、決定された目
標車体減速度G* と上記演算された実車体減速度Gとの
偏差δに基づき、弁装置60,90,100の制御状態
が決定される。偏差δと制御状態との関係は図16に表
形式で示されている。その後、S111において、上記
偏差δに基づき、偏差δとポンプモータ310のデュー
ティ比との関係に従い、ポンプモータ310の今回のデ
ューティ比が決定される。本実施形態においては、「デ
ューティ比」が、図15に示すように、ポンプモータ3
10の制御周期Tcycle に対するON状態継続期間TON
の比率として定義されている。また、偏差δとポンプモ
ータ310のデューティ比との関係は、図16に表形式
で示されている。すなわち、本実施形態においては、増
圧時のブレーキシリンダ液圧PB の変化勾配が先の実施
形態におけるとは異なり、ポンプモータ310のデュー
ティ制御によって適正化される一方、減圧時のブレーキ
シリンダ液圧PB の変化勾配が先の実施形態におけると
同様に、流通制御弁60のデューティ制御によって適正
化されるようになっているのである。
【0060】その後、S112において、弁装置60,
90,100が上記決定された制御状態が実現されるよ
うに制御される。続いて、S113において、流入制御
弁140が制御される。その後、S114において、ポ
ンプモータ310が上記決定されたデューティ比に従っ
て制御される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
90,100が上記決定された制御状態が実現されるよ
うに制御される。続いて、S113において、流入制御
弁140が制御される。その後、S114において、ポ
ンプモータ310が上記決定されたデューティ比に従っ
て制御される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0061】以上の説明から明らかなように、ECU3
00のうち図14のS102およびS103を実行する
部分が助勢限界判定手段320および増圧制御開始手段
322に対応し、S101およびS109を実行する部
分が目標車体減速度決定手段324に対応し、S107
およびS108を実行する部分が実車体減速度演算手段
328に対応し、S110およびS111を実行する部
分が制御状態決定手段400に対応し、S112および
S114を実行する部分が制御手段402に対応してい
るのである。
00のうち図14のS102およびS103を実行する
部分が助勢限界判定手段320および増圧制御開始手段
322に対応し、S101およびS109を実行する部
分が目標車体減速度決定手段324に対応し、S107
およびS108を実行する部分が実車体減速度演算手段
328に対応し、S110およびS111を実行する部
分が制御状態決定手段400に対応し、S112および
S114を実行する部分が制御手段402に対応してい
るのである。
【0062】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、それらの他にも、特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変形,改良を施した形態で本発明を実施すること
ができるのはもちろんである。
に基づいて詳細に説明したが、それらの他にも、特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変形,改良を施した形態で本発明を実施すること
ができるのはもちろんである。
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ装置を示す
系統図である。
系統図である。
【図2】上記実施形態における操作力Fとマスタシリン
ダ液圧PM との関係を示すグラフである。
ダ液圧PM との関係を示すグラフである。
【図3】上記実施形態における操作力Fと実車体減速度
Gとの関係を示すグラフである。
Gとの関係を示すグラフである。
【図4】上記実施形態の電気的構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図5】図4におけるECUのコンピュータのROMに
記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図6】図5におけるS13の詳細を流入制御弁制御ル
ーチンとして示すフローチャートである。
ーチンとして示すフローチャートである。
【図7】上記実施形態の構成を示す機能ブロック図であ
る。
る。
【図8】上記実施形態における偏差δと圧力制御モード
との関係を表形式で示す図である。
との関係を表形式で示す図である。
【図9】上記実施形態における操作力Fと実車体減速度
Gと目標車体減速度G* と圧力制御モードとの関係を示
すグラフである。
Gと目標車体減速度G* と圧力制御モードとの関係を示
すグラフである。
【図10】上記実施形態における圧力制御モードと各制
御弁の制御状態とポンプモータの制御状態との関係を表
形式で示す図である。
御弁の制御状態とポンプモータの制御状態との関係を表
形式で示す図である。
【図11】図10における緩増圧モードの変形例を示す
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図12】図10における緩減圧モードの変形例を示す
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図13】本発明の別の実施形態であるブレーキ装置の
構成を示す機能ブロック図である。
構成を示す機能ブロック図である。
【図14】上記実施形態におけるECUのコンピュータ
のROMに記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
のROMに記憶されているブレーキ効き特性制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図15】上記実施形態におけるポンプモータのデュー
ティ比の定義を説明するためのタイムチャートである。
ティ比の定義を説明するためのタイムチャートである。
【図16】上記実施形態における偏差δとポンプモータ
のデューティ比と各制御弁の制御状態との関係を表形式
で示す図である。
のデューティ比と各制御弁の制御状態との関係を表形式
で示す図である。
10 マスタシリンダ 12 バキュームブースタ 14 ブレーキペダル 60 流通制御弁 90 増圧弁 100 減圧弁 112 ポンプ 300 ECU 302 操作力センサ 306 車輪速センサ 326 推定車速演算手段 328 実車体減速度演算手段
Claims (2)
- 【請求項1】運転者により操作されるブレーキ操作部材
と、 そのブレーキ操作部材の操作に基づいて液圧を発生させ
るマスタシリンダと、 そのマスタシリンダと液通路により接続され、その液通
路から供給される液圧によって作動するブレーキシリン
ダを有し、車輪の回転を抑制するブレーキとを含むブレ
ーキ装置において、 前記ブレーキ操作部材の操作力に関連する量を検出する
ブレーキ操作力関連量検出手段と、 実車体減速度を検出する車体減速度検出手段と、 ブレーキ操作中において増圧開始条件の成立後に、前記
ブレーキシリンダの液圧を前記マスタシリンダの液圧よ
り増圧するとともに、ブレーキシリンダの液圧の高さ
を、前記車体減速度検出手段により検出された実車体減
速度が前記ブレーキ操作力関連量検出手段により検出さ
れた操作力関連量に基づく目標車体減速度と等しくなる
ように制御する増圧装置とを設けたことを特徴とするブ
レーキ装置。 - 【請求項2】さらに、前記ブレーキ操作部材とマスタシ
リンダとの間に設けられ、前記操作力を助勢してマスタ
シリンダに出力するブースタを含み、前記増圧開始条件
が、そのブースタが助勢限界に到達したことを含む請求
項1に記載のブレーキ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9142212A JPH10329676A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9142212A JPH10329676A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ブレーキ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329676A true JPH10329676A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15310015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9142212A Pending JPH10329676A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10329676A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001260833A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Unisia Jecs Corp | ブレーキ制御装置 |
| JP2007261363A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nissin Kogyo Co Ltd | 自動二輪車用ブレーキ制御装置 |
| JP2007269290A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nissin Kogyo Co Ltd | 自動二輪車用ブレーキ制御装置 |
| JP2010280331A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ブレーキ制御装置 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP9142212A patent/JPH10329676A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001260833A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Unisia Jecs Corp | ブレーキ制御装置 |
| JP2007261363A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Nissin Kogyo Co Ltd | 自動二輪車用ブレーキ制御装置 |
| JP2007269290A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nissin Kogyo Co Ltd | 自動二輪車用ブレーキ制御装置 |
| JP2010280331A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ブレーキ制御装置 |
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