JPH1044103A - 積層板材の製造方法 - Google Patents
積層板材の製造方法Info
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- JPH1044103A JPH1044103A JP20345796A JP20345796A JPH1044103A JP H1044103 A JPH1044103 A JP H1044103A JP 20345796 A JP20345796 A JP 20345796A JP 20345796 A JP20345796 A JP 20345796A JP H1044103 A JPH1044103 A JP H1044103A
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Landscapes
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同一とし
て、吸湿、放湿による伸縮量をほぼ同一とする。 【解決手段】 分割装置Bの分割刃物20は、刃先Pの
先端角の二等分線P−Yがなす角度YPXを分割単板の
搬送基準線X−Xに対し該先端角の2分の1となるよう
に刃先下りに傾斜させて配置されている。これにより、
分割された単板のうち表側の分割単板21aは分割刃物
20により上方に大きく曲げられて進行し、一方、裏側
の分割単板21bは下方に曲げられること無く進行す
る。その結果、刃物20による分割後は、表側の分割単
板21aには割れ22が、裏側の分割単板21bには裏
割れ14が形成された状態になり、両者の割れの形成状
態がほぼ同じとなる。
て、吸湿、放湿による伸縮量をほぼ同一とする。 【解決手段】 分割装置Bの分割刃物20は、刃先Pの
先端角の二等分線P−Yがなす角度YPXを分割単板の
搬送基準線X−Xに対し該先端角の2分の1となるよう
に刃先下りに傾斜させて配置されている。これにより、
分割された単板のうち表側の分割単板21aは分割刃物
20により上方に大きく曲げられて進行し、一方、裏側
の分割単板21bは下方に曲げられること無く進行す
る。その結果、刃物20による分割後は、表側の分割単
板21aには割れ22が、裏側の分割単板21bには裏
割れ14が形成された状態になり、両者の割れの形成状
態がほぼ同じとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合板、LVL(ラミ
ネーット・ベニヤ・ランバー)等の積層板材の製造方
法、更に詳しくはベニヤ単板(以下単板という)を板面
と平行に分割して2枚の分割ベニヤ単板(以下分割単板
という)とし、この2枚の分割単板の交走木理をほぼ同
一部位に揃えて構成する積層板材の製造方法に関するも
のである。
ネーット・ベニヤ・ランバー)等の積層板材の製造方
法、更に詳しくはベニヤ単板(以下単板という)を板面
と平行に分割して2枚の分割ベニヤ単板(以下分割単板
という)とし、この2枚の分割単板の交走木理をほぼ同
一部位に揃えて構成する積層板材の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、特願平1−6589号
(特開平2−185402号公報)で「歪みの少ない合
板及びその合板の製造方法」を提案した。これは交走木
理がほぼ同一に形成されている少なくとも一対の分割単
板を、各々の分割単板の交走木理が合板の厚さ方向の中
心面に対してほぼ対称となる位置に配置して合板を形成
するもので、歪みが少ない合板が得られる。これら交走
木理がほぼ同一に形成されている一対の分割単板を単板
から製造する場合、例えば図1に示すような分割装置A
が用いられる。即ち、上下一対の突刺搬送ロ−ル5、6
を、該ロ−ルの外周に突設した多数の突刺体3、4の先
端の間隔が1〜2mmとなるよう相対向して設ける。各突
刺搬送ロ−ル5、6は、駆動軸1、2の軸線方向に一定
の間隔を以って複数個取付けられており、隣り合う突刺
搬送ロ−ル5、6の空間には、櫛状の規制部材7、8及
び櫛状のはがし部材10、11が上下に相対向して配置
される。前記駆動軸1、2は、軸受け2aで支承され、
駆動モ−タ(図示せず)によって常時矢印方向へ回転さ
せられている。規制部材7、8はその基端部が支持台1
7を介して基台Tに取り付けられており、その先端部
が、駆動軸1、2の回転中心を結ぶ垂直仮想線より搬出
側であって且つ両駆動軸1、2間の中間点を通り該垂直
仮想線と直交する仮想線(以下搬送基準線という)X−
Xから等距離の位置で相対向し、且つその相対向する両
先端部の間隔が分割すべき単板13の厚さの90%に相
当する距離となるように配置されている。又規制部材
7、8の搬出側には、刃先が搬入側を向き且つ前記搬送
基準線X−X位置する分割刃物9が、その先端角(24
度)の二等分線が前記搬送基準線X−Xと一致する様
に、即ち先端角が搬送基準線X−Xに対し均等に振り分
けられた状態を以って、基台Tの左右(単板の搬送方向
と直交する方向)に立設された支柱16aに架設されて
いる刃物ホルダ−16bに取り付けられる。更に、規制
部材7、8の搬出側で前記分割刃物9の上下にあたる位
置には、前記規制部材7、8と同様に、はがし部材1
0、11がその基端部が支持台18を介して基台Tに取
り付けられており、その先端部を分割刃物9の上下付近
に突出させることによって、前記各突刺搬送ロ−ル5、
6の突刺体3、4の先端の回転軌跡と交叉する面10
a、11aを形成するように、上下に相対向して配置さ
れている。一方、突刺搬送ロ−ル5、6の搬入側には単
板13を規制部材7、8の間に搬送する搬入コンベア1
2が、搬出側には分割単板13a、13bを搬出する搬
出コンベア19a、19bが設けられる。以上の様に構
成された分割装置Aにおいて、前記搬入コンベア12上
に厚さ3mmの単板13をその繊維方向が単板の搬送方向
と直交するように、且つ原木切削時に形成された裏割れ
14が下側になるように載せると、単板13は規制部材
7、8の間へ搬送され、回転する突刺搬送ロ−ル5、6
の突刺体3、4が単板13の表裏面に突刺され、大きな
搬送力で搬送される。次いで単板13は規制部材7、8
の先端部により厚さ方向に加圧され、大きな先割れの発
生を防止しつつ分割刃物9により厚さ方向に二等分さ
れ、厚さがほぼ1、5mmの分割単板13a、13bが形
成される。これら分割単板13a,13bはそれぞれ分
割された後も突刺体3、4に突刺され続けるが、前述の
ように突刺体3、4の先端の回転軌跡と交叉する面10
a、11aをはがし部材10、11が有するため、この
交叉面10a、11aに当たった分割単板13a,13
bは移動方向を変えられて突刺体3、4から順次はがさ
れ、2枚の分割単板13a及び13bが得られる。
(特開平2−185402号公報)で「歪みの少ない合
板及びその合板の製造方法」を提案した。これは交走木
理がほぼ同一に形成されている少なくとも一対の分割単
板を、各々の分割単板の交走木理が合板の厚さ方向の中
心面に対してほぼ対称となる位置に配置して合板を形成
するもので、歪みが少ない合板が得られる。これら交走
木理がほぼ同一に形成されている一対の分割単板を単板
から製造する場合、例えば図1に示すような分割装置A
が用いられる。即ち、上下一対の突刺搬送ロ−ル5、6
を、該ロ−ルの外周に突設した多数の突刺体3、4の先
端の間隔が1〜2mmとなるよう相対向して設ける。各突
刺搬送ロ−ル5、6は、駆動軸1、2の軸線方向に一定
の間隔を以って複数個取付けられており、隣り合う突刺
搬送ロ−ル5、6の空間には、櫛状の規制部材7、8及
び櫛状のはがし部材10、11が上下に相対向して配置
される。前記駆動軸1、2は、軸受け2aで支承され、
駆動モ−タ(図示せず)によって常時矢印方向へ回転さ
せられている。規制部材7、8はその基端部が支持台1
7を介して基台Tに取り付けられており、その先端部
が、駆動軸1、2の回転中心を結ぶ垂直仮想線より搬出
側であって且つ両駆動軸1、2間の中間点を通り該垂直
仮想線と直交する仮想線(以下搬送基準線という)X−
Xから等距離の位置で相対向し、且つその相対向する両
先端部の間隔が分割すべき単板13の厚さの90%に相
当する距離となるように配置されている。又規制部材
7、8の搬出側には、刃先が搬入側を向き且つ前記搬送
基準線X−X位置する分割刃物9が、その先端角(24
度)の二等分線が前記搬送基準線X−Xと一致する様
に、即ち先端角が搬送基準線X−Xに対し均等に振り分
けられた状態を以って、基台Tの左右(単板の搬送方向
と直交する方向)に立設された支柱16aに架設されて
いる刃物ホルダ−16bに取り付けられる。更に、規制
部材7、8の搬出側で前記分割刃物9の上下にあたる位
置には、前記規制部材7、8と同様に、はがし部材1
0、11がその基端部が支持台18を介して基台Tに取
り付けられており、その先端部を分割刃物9の上下付近
に突出させることによって、前記各突刺搬送ロ−ル5、
6の突刺体3、4の先端の回転軌跡と交叉する面10
a、11aを形成するように、上下に相対向して配置さ
れている。一方、突刺搬送ロ−ル5、6の搬入側には単
板13を規制部材7、8の間に搬送する搬入コンベア1
2が、搬出側には分割単板13a、13bを搬出する搬
出コンベア19a、19bが設けられる。以上の様に構
成された分割装置Aにおいて、前記搬入コンベア12上
に厚さ3mmの単板13をその繊維方向が単板の搬送方向
と直交するように、且つ原木切削時に形成された裏割れ
14が下側になるように載せると、単板13は規制部材
7、8の間へ搬送され、回転する突刺搬送ロ−ル5、6
の突刺体3、4が単板13の表裏面に突刺され、大きな
搬送力で搬送される。次いで単板13は規制部材7、8
の先端部により厚さ方向に加圧され、大きな先割れの発
生を防止しつつ分割刃物9により厚さ方向に二等分さ
れ、厚さがほぼ1、5mmの分割単板13a、13bが形
成される。これら分割単板13a,13bはそれぞれ分
割された後も突刺体3、4に突刺され続けるが、前述の
ように突刺体3、4の先端の回転軌跡と交叉する面10
a、11aをはがし部材10、11が有するため、この
交叉面10a、11aに当たった分割単板13a,13
bは移動方向を変えられて突刺体3、4から順次はがさ
れ、2枚の分割単板13a及び13bが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこのような分
割単板13a及び13bを、積層板材の厚さ方向の中心
面に対して交走木理がほぼ対称となる位置に揃えて接着
しても、単板13を削成した原木が吸湿、放湿による伸
縮の激しい樹種である場合、製造された積層板材に大き
な歪みが生じることがあり、商品価値を大きく低下させ
ていた。この原因を追求した結果、分割単板13a及び
13bにおいて形成された割れの状態が異なっているこ
とを発見し、このことが歪みの惹起に重要な影響を与え
ていることを確認した。即ち、通常ベニヤレース等の原
木切削装置により切削された単板13には、切削時に、
原木の状態において内側(裏側)に位置していた部分に
繊維方向に多数の裏割れ14と呼ばれる割れが形成され
る。このような裏割れを有する単板13を図1に示す様
に構成した分割装置Aで分割すると、分割単板13a及
び13bは刃物9で分割される際に、搬送基準線X−X
を中心として前記刃先角の2分の1である12度の角度
をもって上下に曲げられ進行方向を変えられ、各分割単
板13a及び13bの分割面には割れ15が形成され
る。しかしこの12度程度角度による進行方向の変更で
は、前記ベニヤレース等の原木切削装置による切削時に
形成される裏割れ14程長い割れは形成できず、その結
果、図2に示すように分割単板13aには割れ15のみ
が、又分割単板13bには分割前に形成されていた裏割
れ14が残ったままの状態となり、両分割単板共形成さ
れた割れの状態が表裏両面において大きく異なってしま
う。このように割れの形成状態が大きく異なると、仮に
交走木理が積層板材の厚さ方向の中心面に対して対称と
なる位置に配置されていても吸湿、放湿による伸縮量が
異なり、この伸縮量の違いにより製造された積層板材に
大きな歪みが生じてしまうのである。そこで請求項1記
載の発明は、2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同一と
して、吸湿、放湿による伸縮量をほぼ同一とすることを
課題とし、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の
発明の課題に加えて、その2枚の分割単板の割れの状態
をほぼ同一とする処理工程を分割工程と同時又は直後に
行い、更にその処理工程を分割刃物の配置状態を変更す
るだけで迅速且つ簡単、容易に行うことを課題とし、請
求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明の課題に
加えて、その2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同一と
する処理工程を分割工程後接着工程前に行い、その処理
工程を容易に行うことを課題とするものである。
割単板13a及び13bを、積層板材の厚さ方向の中心
面に対して交走木理がほぼ対称となる位置に揃えて接着
しても、単板13を削成した原木が吸湿、放湿による伸
縮の激しい樹種である場合、製造された積層板材に大き
な歪みが生じることがあり、商品価値を大きく低下させ
ていた。この原因を追求した結果、分割単板13a及び
13bにおいて形成された割れの状態が異なっているこ
とを発見し、このことが歪みの惹起に重要な影響を与え
ていることを確認した。即ち、通常ベニヤレース等の原
木切削装置により切削された単板13には、切削時に、
原木の状態において内側(裏側)に位置していた部分に
繊維方向に多数の裏割れ14と呼ばれる割れが形成され
る。このような裏割れを有する単板13を図1に示す様
に構成した分割装置Aで分割すると、分割単板13a及
び13bは刃物9で分割される際に、搬送基準線X−X
を中心として前記刃先角の2分の1である12度の角度
をもって上下に曲げられ進行方向を変えられ、各分割単
板13a及び13bの分割面には割れ15が形成され
る。しかしこの12度程度角度による進行方向の変更で
は、前記ベニヤレース等の原木切削装置による切削時に
形成される裏割れ14程長い割れは形成できず、その結
果、図2に示すように分割単板13aには割れ15のみ
が、又分割単板13bには分割前に形成されていた裏割
れ14が残ったままの状態となり、両分割単板共形成さ
れた割れの状態が表裏両面において大きく異なってしま
う。このように割れの形成状態が大きく異なると、仮に
交走木理が積層板材の厚さ方向の中心面に対して対称と
なる位置に配置されていても吸湿、放湿による伸縮量が
異なり、この伸縮量の違いにより製造された積層板材に
大きな歪みが生じてしまうのである。そこで請求項1記
載の発明は、2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同一と
して、吸湿、放湿による伸縮量をほぼ同一とすることを
課題とし、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の
発明の課題に加えて、その2枚の分割単板の割れの状態
をほぼ同一とする処理工程を分割工程と同時又は直後に
行い、更にその処理工程を分割刃物の配置状態を変更す
るだけで迅速且つ簡単、容易に行うことを課題とし、請
求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明の課題に
加えて、その2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同一と
する処理工程を分割工程後接着工程前に行い、その処理
工程を容易に行うことを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、単板を刃物に
より厚さ方向に分割して2枚の分割単板を作成し、これ
ら2枚の分割単板を、各々の分割単板の交走木理が製造
される積層板材の厚さ方向の中心面に対してほぼ対称と
なる位置に揃え、接着して積層板材を製造する従来の工
程において、接着すべき2枚の分割単板のうち少なくと
も裏割れの形成状態が少ない分割単板に対し、少なくと
も一方の板面に割れを形成し、2枚の分割単板の割れの
状態をほぼ同一とした後に、然るべき位置に揃え、接着
することを特徴とする。ここで分割単板とは、原木から
削成された直後の連続状の単板を分割した連続状の分割
単板や、定尺に切断された単板を分割した定尺分割単
板、定尺に切断された端尺単板を寄せ集めた単板群を分
割した分割端尺単板群の全てを含む。又裏割れの形成状
態が少ない分割単板は、原木の状態において外側(表
側)に位置していた分割後の単板をいい、割れを形成す
る工程は、通常、強制的又は意図的に、分割と同時又は
分割後のいずれかに行われる。このように表側の分割単
板の一方の板面に割れを形成し、裏側の分割単板の裏割
れの形成状態とほぼ同一とした後に、然るべき位置に揃
え、接着すれば、吸湿、放湿による伸縮の違いが少なく
なり、積層板材とした後の歪みが少なくなる。尚前記2
枚の分割単板は、間に別の単板又はラミネ−ト板、その
他の板材を1又は複数枚介在させて積層板材とすること
も、又そえ心板と称される中間層としての板材例えば5
プライ合板でいえば表板、裏板の内側の単板として用い
て積層板材とすることもできる。要は、2枚の分割単板
を、それらの有する交走木理が積層板材の厚さ方向の中
心面に対してほぼ対称となる位置に揃えて接着されてい
ればよく、間に介在する板材については特に問うもので
はない。勿論、本発明の実施によって得られた合板の両
面に、更に2枚の分割単板を接着すれば、より歪みの少
ない積層板材を得ることができる。請求項2記載の発明
は、この割れの形成を分割刃物の配置状態を変えること
によって実施しようとするもので、具体的には、前記分
割刃物を、その先端角の二等分線が分割前の単板の裏面
と交叉するよう傾斜状に配置し、表面側の分割単板の分
割面に割れを形成することを特徴としている。先端角の
二等分線が分割前の単板の裏面と交叉するよう傾斜状に
するとは、要は刃先を裏面側へ向けて傾斜させることを
いい、刃物をこのように配置することによって表側の分
割単板の方が裏側の分割単板よりも角度をもって排出さ
れ、表側の分割単板の分割面に所謂裏割れと同様の割れ
が形成されるのである。この場合、刃先を積層板材の厚
さ方向の中心面に位置させれば、2枚の分割単板の厚み
は均等に形成されるが、刃先の位置を変更させることに
よって、厚みの異なる2枚の分割単板を形成することが
できる。又刃物の刃先の断面形状は何ら限定されるもの
ではない。請求項3記載の発明は、前記割れの形成を分
割工程と同時ではなく、分割工程後接着工程前に実施よ
うとするもので、具体的には、2枚の分割単板のうちの
少なくとも表面側の分割単板に対し、少なくともその分
割面に割れを形成することを特徴としている。この割れ
を形成する工程は所謂テンダ−ライジング工程のことを
いい、その実施のタイミングは、分割工程後接着工程前
であればいつでもよく、定尺切断工程の前後を問わな
い。ただ実施の容易性からすれば、定尺切断工程の後に
行う方が処理がし易い。又前記請求項2記載の発明と結
合して、刃物による分割工程と同時に割れを形成し、更
に分割工程後にテンダ−ライジング処理を行って、再度
割れを形成することも可能であり、そのように2回に亘
り割れを形成すればより歪みの少ない積層板材が得られ
る。この発明は、前記従来方法の実施装置である刃物の
配置状態、即ち刃物の先端角の二等分線が単板の搬送方
向と平行に刃物が配置されている場合に、格別の効果が
ある。
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、単板を刃物に
より厚さ方向に分割して2枚の分割単板を作成し、これ
ら2枚の分割単板を、各々の分割単板の交走木理が製造
される積層板材の厚さ方向の中心面に対してほぼ対称と
なる位置に揃え、接着して積層板材を製造する従来の工
程において、接着すべき2枚の分割単板のうち少なくと
も裏割れの形成状態が少ない分割単板に対し、少なくと
も一方の板面に割れを形成し、2枚の分割単板の割れの
状態をほぼ同一とした後に、然るべき位置に揃え、接着
することを特徴とする。ここで分割単板とは、原木から
削成された直後の連続状の単板を分割した連続状の分割
単板や、定尺に切断された単板を分割した定尺分割単
板、定尺に切断された端尺単板を寄せ集めた単板群を分
割した分割端尺単板群の全てを含む。又裏割れの形成状
態が少ない分割単板は、原木の状態において外側(表
側)に位置していた分割後の単板をいい、割れを形成す
る工程は、通常、強制的又は意図的に、分割と同時又は
分割後のいずれかに行われる。このように表側の分割単
板の一方の板面に割れを形成し、裏側の分割単板の裏割
れの形成状態とほぼ同一とした後に、然るべき位置に揃
え、接着すれば、吸湿、放湿による伸縮の違いが少なく
なり、積層板材とした後の歪みが少なくなる。尚前記2
枚の分割単板は、間に別の単板又はラミネ−ト板、その
他の板材を1又は複数枚介在させて積層板材とすること
も、又そえ心板と称される中間層としての板材例えば5
プライ合板でいえば表板、裏板の内側の単板として用い
て積層板材とすることもできる。要は、2枚の分割単板
を、それらの有する交走木理が積層板材の厚さ方向の中
心面に対してほぼ対称となる位置に揃えて接着されてい
ればよく、間に介在する板材については特に問うもので
はない。勿論、本発明の実施によって得られた合板の両
面に、更に2枚の分割単板を接着すれば、より歪みの少
ない積層板材を得ることができる。請求項2記載の発明
は、この割れの形成を分割刃物の配置状態を変えること
によって実施しようとするもので、具体的には、前記分
割刃物を、その先端角の二等分線が分割前の単板の裏面
と交叉するよう傾斜状に配置し、表面側の分割単板の分
割面に割れを形成することを特徴としている。先端角の
二等分線が分割前の単板の裏面と交叉するよう傾斜状に
するとは、要は刃先を裏面側へ向けて傾斜させることを
いい、刃物をこのように配置することによって表側の分
割単板の方が裏側の分割単板よりも角度をもって排出さ
れ、表側の分割単板の分割面に所謂裏割れと同様の割れ
が形成されるのである。この場合、刃先を積層板材の厚
さ方向の中心面に位置させれば、2枚の分割単板の厚み
は均等に形成されるが、刃先の位置を変更させることに
よって、厚みの異なる2枚の分割単板を形成することが
できる。又刃物の刃先の断面形状は何ら限定されるもの
ではない。請求項3記載の発明は、前記割れの形成を分
割工程と同時ではなく、分割工程後接着工程前に実施よ
うとするもので、具体的には、2枚の分割単板のうちの
少なくとも表面側の分割単板に対し、少なくともその分
割面に割れを形成することを特徴としている。この割れ
を形成する工程は所謂テンダ−ライジング工程のことを
いい、その実施のタイミングは、分割工程後接着工程前
であればいつでもよく、定尺切断工程の前後を問わな
い。ただ実施の容易性からすれば、定尺切断工程の後に
行う方が処理がし易い。又前記請求項2記載の発明と結
合して、刃物による分割工程と同時に割れを形成し、更
に分割工程後にテンダ−ライジング処理を行って、再度
割れを形成することも可能であり、そのように2回に亘
り割れを形成すればより歪みの少ない積層板材が得られ
る。この発明は、前記従来方法の実施装置である刃物の
配置状態、即ち刃物の先端角の二等分線が単板の搬送方
向と平行に刃物が配置されている場合に、格別の効果が
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基いて説明する。 <実施形態1>図3は分割装置Bの正面図である。本発
明の実施には、図3に示すような分割装置Bを用いる
が、分割刃物20以外の構成は図1に示す従来装置Aと
同様であるため、その説明を省略する。尚同一部材につ
いては同一符号を使用した。20は刃先Pの先端角が2
4度の分割刃物で、先端角の二等分線をP−Yとする
と、前記図1と同様の搬送基準線X−Xに対し二等分線
P−Yがなす角度YPXを12度となるように刃先下り
に傾斜させて、前記分割刃物20を配置する。この状態
において前記二等分線P−Yは分割前の単板21の裏面
と交叉している。尚当然のこと乍ら、2枚の分割単板の
厚みを均等にするには、刃先の位置は前記上下一対の突
刺搬送ロ−ル5、6の中間に位置させる。以上の構成に
おいて、吸湿、放湿による伸縮が激しい樹種の原木から
削成された単板21を搬送方向が繊維と直交する方向で
且つ裏割れ14が下側となる状態で挿入すると、前記従
来装置に挿入した場合と同様、単板21の表裏両面に突
刺搬送ロ−ル5、6の突刺体3、4が突刺され、続いて
分割刃物20により分割される。この分割工程におい
て、前記分割刃物20は前記のように傾斜状に配置され
ているので、分割された単板のうち表側(図3において
上)の分割単板21aは分割刃物20により上方に大き
く曲げられて進行する。この単板21に対する分割刃物
20の位置関係は、ベニヤレースおいて先端角がほぼ同
一の刃物によって原木から単板を削成する際の各々の位
置関係とほぼ同じであるため、表側の分割単板21aの
分割面には原木の切削時に生じる裏割れと同様の多数の
割れ22が、搬送基準線X−Xより搬入側の斜め上方に
向かって形成される。一方、裏側(図3において下)の
分割単板21bは下方に曲げられること無く進行する。
従って前記分割単板21aのように分割面に割れが形成
されることはないが、裏面(図3において下)には原木
切削時に形成された裏割れ14が残っている。その結
果、刃物20による分割後は、図4に示すように、表側
の分割単板21aには割れ22が、裏側の分割単板21
bには裏割れ14が形成された状態になり、両者の割れ
の形成状態がほぼ同じとなる。これら分割単板21a及
び21bを、図5に示すように、コアとなる3枚の単板
の表裏両面に、それぞれの分割面を内側とし且つ各分割
単板21a及び21bの交走木理が製造される積層板材
の厚さ方向の中心面に対してほぼ対称となる位置に揃
え、通常の方法で以って接着して5プライの積層板材を
製造する。
を、図面に基いて説明する。 <実施形態1>図3は分割装置Bの正面図である。本発
明の実施には、図3に示すような分割装置Bを用いる
が、分割刃物20以外の構成は図1に示す従来装置Aと
同様であるため、その説明を省略する。尚同一部材につ
いては同一符号を使用した。20は刃先Pの先端角が2
4度の分割刃物で、先端角の二等分線をP−Yとする
と、前記図1と同様の搬送基準線X−Xに対し二等分線
P−Yがなす角度YPXを12度となるように刃先下り
に傾斜させて、前記分割刃物20を配置する。この状態
において前記二等分線P−Yは分割前の単板21の裏面
と交叉している。尚当然のこと乍ら、2枚の分割単板の
厚みを均等にするには、刃先の位置は前記上下一対の突
刺搬送ロ−ル5、6の中間に位置させる。以上の構成に
おいて、吸湿、放湿による伸縮が激しい樹種の原木から
削成された単板21を搬送方向が繊維と直交する方向で
且つ裏割れ14が下側となる状態で挿入すると、前記従
来装置に挿入した場合と同様、単板21の表裏両面に突
刺搬送ロ−ル5、6の突刺体3、4が突刺され、続いて
分割刃物20により分割される。この分割工程におい
て、前記分割刃物20は前記のように傾斜状に配置され
ているので、分割された単板のうち表側(図3において
上)の分割単板21aは分割刃物20により上方に大き
く曲げられて進行する。この単板21に対する分割刃物
20の位置関係は、ベニヤレースおいて先端角がほぼ同
一の刃物によって原木から単板を削成する際の各々の位
置関係とほぼ同じであるため、表側の分割単板21aの
分割面には原木の切削時に生じる裏割れと同様の多数の
割れ22が、搬送基準線X−Xより搬入側の斜め上方に
向かって形成される。一方、裏側(図3において下)の
分割単板21bは下方に曲げられること無く進行する。
従って前記分割単板21aのように分割面に割れが形成
されることはないが、裏面(図3において下)には原木
切削時に形成された裏割れ14が残っている。その結
果、刃物20による分割後は、図4に示すように、表側
の分割単板21aには割れ22が、裏側の分割単板21
bには裏割れ14が形成された状態になり、両者の割れ
の形成状態がほぼ同じとなる。これら分割単板21a及
び21bを、図5に示すように、コアとなる3枚の単板
の表裏両面に、それぞれの分割面を内側とし且つ各分割
単板21a及び21bの交走木理が製造される積層板材
の厚さ方向の中心面に対してほぼ対称となる位置に揃
え、通常の方法で以って接着して5プライの積層板材を
製造する。
【0006】前記の実施の形態では、搬送基準線X−X
に対し二等分線P−Yがなす角度YPXを12度に設定
したが、単板21aに形成される割れ22の長さが単板
21bに形成されている裏割れ14の長さに比べて長過
ぎる場合は、前記角度YPXを12度よりも小となるよ
うに設定すればよい。このように分割刃物20を12度
よりも小となるよう傾斜状に配置すると、分割単板21
aの上方への曲がり角度は小さくなり、分割面に形成さ
れる割れ14の長さが短くなる。一方、単板21b側も
搬送基準線X−Xに対し数度の角度で下方に曲げられる
が、この程度の角度では分割単板21bの分割面に割れ
が形成されることはなく、両分割単板21a、21bの
割れ形成状態はほぼ同一となる。逆に、単板21aに形
成される割れ22の長さが単板21bに形成されている
裏割れ14の長さに比べて短過ぎる場合は、前記角度Y
PXを12度よりも大とし、分割刃物20の傾斜が急と
なるように設定すればよい。又前記の実施の形態では、
分割刃物20の刃先を形成する傾斜面の長さをほぼ同一
としたが、図10に示す通り前記傾斜面の長さが異なる
刃物(通常片刃という)を使用してもよく、その場合も
先端角の二等分線P−Yと、搬送基準線X−Xとが刃先
下りに傾斜するよう配置する。
に対し二等分線P−Yがなす角度YPXを12度に設定
したが、単板21aに形成される割れ22の長さが単板
21bに形成されている裏割れ14の長さに比べて長過
ぎる場合は、前記角度YPXを12度よりも小となるよ
うに設定すればよい。このように分割刃物20を12度
よりも小となるよう傾斜状に配置すると、分割単板21
aの上方への曲がり角度は小さくなり、分割面に形成さ
れる割れ14の長さが短くなる。一方、単板21b側も
搬送基準線X−Xに対し数度の角度で下方に曲げられる
が、この程度の角度では分割単板21bの分割面に割れ
が形成されることはなく、両分割単板21a、21bの
割れ形成状態はほぼ同一となる。逆に、単板21aに形
成される割れ22の長さが単板21bに形成されている
裏割れ14の長さに比べて短過ぎる場合は、前記角度Y
PXを12度よりも大とし、分割刃物20の傾斜が急と
なるように設定すればよい。又前記の実施の形態では、
分割刃物20の刃先を形成する傾斜面の長さをほぼ同一
としたが、図10に示す通り前記傾斜面の長さが異なる
刃物(通常片刃という)を使用してもよく、その場合も
先端角の二等分線P−Yと、搬送基準線X−Xとが刃先
下りに傾斜するよう配置する。
【0007】<実施形態2>前記実施形態1では搬送基
準線X−Xに対する分割刃物20の傾斜角を変えること
で、2枚の分割単板の割れの形成状態をほぼ同一とした
が、分割した後に2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同
一とする場合には、例えば公知のテンダーライジング装
置を利用する。即ち、前述した従来の分割装置A(図1
参照)を用いて単板の分割を行った後、2枚の分割単板
13a及び13bのうち割れの少ない表側分割単板13
aに対してテンダーライジング装置Cにより強制的に割
れを形成するのである。このテンダーライジング装置C
としては、例えば実公平4−25282号に記載されて
いる装置を用いる。即ち、図6に示す通り、周面にウレ
タンゴムを焼き付けた搬送ロ−ル30と、周面に多数の
切込刃31を突設した切込ロ−ル32とを互いのロ−ル
軸を平行に且つ前記切込刃31の刃先が前記搬送ロ−ル
の周面に軽く接触するよう上下に配置し、前記搬送ロ−
ル30の入側には搬入コンベア36を、出側には搬出コ
ンベア37をそれぞれ配置し、これら搬入、搬出コンベ
ア36、37及び搬送ロ−ル30が関連して駆動するよ
う搬送駆動機構(図示せず)を設ける。前記搬送ロ−ル
30のロ−ル長は、前記分割単板21aの繊維方向の長
さより長く設定してあるが、一方前記切込ロ−ル32の
ロ−ル長はこの搬送ロ−ル30のロ−ル長よりも短く、
これら切込ロ−ル32を6〜10本ロ−ル方向に並べる
ことによって、前記搬送ロ−ルの長さと同一となるよう
構成されている。各切込ロ−ル32は、軸33を中心と
して往復回転自在のア−ム34の一端に従動回転自在に
備えられ、ア−ム34の他端にはエアシリンダ35のピ
ストンロッドが連結されている。そしてピストンロッド
を進退させる圧縮空気の圧力調節により、切込ロール3
2の分割単板21aに対する圧接力を調整する。このよ
うなテンダーライジング装置の搬入コンベア36上に、
分割単板13aをその繊維方向が搬送方向と直交する方
向となるように且つ分割面が上となるように載置する。
すると載置された分割単板13aは、搬入コンベア36
によって搬送され、前記搬送ロ−ル30と切込ロ−ル3
2との間に挿入され、圧接力を調整された切込ロール3
2の切込刃31が分割単板13aの板面を突刺し、多数
の割れが形成される。その結果、他方の分割単板13b
の裏割れの形成状態とほぼ同一の割れの形成状態とな
る。このテンダーライジング装置による強制的な割れの
形成を調整するには、エアシリンダ35の圧力を調整す
ればよい。即ち、割れの長さが長すぎる場合はエアシリ
ンダ35の圧力を低くし、逆に割れの長さが短い場合は
圧力を高くして調整する。又テンダーライジング装置で
割れを形成した結果、割れの間隔が大きすぎる場合は再
度テンダーライジング装置によるテンダ−処理を行っ
て、2枚の分割単板の割れの形成状態をほぼ同一とす
る。
準線X−Xに対する分割刃物20の傾斜角を変えること
で、2枚の分割単板の割れの形成状態をほぼ同一とした
が、分割した後に2枚の分割単板の割れの状態をほぼ同
一とする場合には、例えば公知のテンダーライジング装
置を利用する。即ち、前述した従来の分割装置A(図1
参照)を用いて単板の分割を行った後、2枚の分割単板
13a及び13bのうち割れの少ない表側分割単板13
aに対してテンダーライジング装置Cにより強制的に割
れを形成するのである。このテンダーライジング装置C
としては、例えば実公平4−25282号に記載されて
いる装置を用いる。即ち、図6に示す通り、周面にウレ
タンゴムを焼き付けた搬送ロ−ル30と、周面に多数の
切込刃31を突設した切込ロ−ル32とを互いのロ−ル
軸を平行に且つ前記切込刃31の刃先が前記搬送ロ−ル
の周面に軽く接触するよう上下に配置し、前記搬送ロ−
ル30の入側には搬入コンベア36を、出側には搬出コ
ンベア37をそれぞれ配置し、これら搬入、搬出コンベ
ア36、37及び搬送ロ−ル30が関連して駆動するよ
う搬送駆動機構(図示せず)を設ける。前記搬送ロ−ル
30のロ−ル長は、前記分割単板21aの繊維方向の長
さより長く設定してあるが、一方前記切込ロ−ル32の
ロ−ル長はこの搬送ロ−ル30のロ−ル長よりも短く、
これら切込ロ−ル32を6〜10本ロ−ル方向に並べる
ことによって、前記搬送ロ−ルの長さと同一となるよう
構成されている。各切込ロ−ル32は、軸33を中心と
して往復回転自在のア−ム34の一端に従動回転自在に
備えられ、ア−ム34の他端にはエアシリンダ35のピ
ストンロッドが連結されている。そしてピストンロッド
を進退させる圧縮空気の圧力調節により、切込ロール3
2の分割単板21aに対する圧接力を調整する。このよ
うなテンダーライジング装置の搬入コンベア36上に、
分割単板13aをその繊維方向が搬送方向と直交する方
向となるように且つ分割面が上となるように載置する。
すると載置された分割単板13aは、搬入コンベア36
によって搬送され、前記搬送ロ−ル30と切込ロ−ル3
2との間に挿入され、圧接力を調整された切込ロール3
2の切込刃31が分割単板13aの板面を突刺し、多数
の割れが形成される。その結果、他方の分割単板13b
の裏割れの形成状態とほぼ同一の割れの形成状態とな
る。このテンダーライジング装置による強制的な割れの
形成を調整するには、エアシリンダ35の圧力を調整す
ればよい。即ち、割れの長さが長すぎる場合はエアシリ
ンダ35の圧力を低くし、逆に割れの長さが短い場合は
圧力を高くして調整する。又テンダーライジング装置で
割れを形成した結果、割れの間隔が大きすぎる場合は再
度テンダーライジング装置によるテンダ−処理を行っ
て、2枚の分割単板の割れの形成状態をほぼ同一とす
る。
【0008】以上2つの実施形態を説明したが、以下の
ように変更することもできる。 (1) 実施形態1の分割装置Bで分割された2枚の分割
単板のうち少なくとも裏割れの形成状態が少ない分割単
板に対し、更に実施形態2のテンダ−ライジング装置C
によってテンダ−処理を行う。このようにすれば、2枚
の分割単板の割れの形成状態を、より同一に近い状態と
することができる。 (2) テンダーライジング装置Cによるテンダ−処理
は、割れの形成状態が少ない分割単板にだけでなく、割
れの形成状態が多い分割単板に対しても行う。場合によ
っては処理回数を異ならせることによって両分割単板の
割れ形成状態を調整してもよい。このようにすれば、2
枚の分割単板の割れの形成状態を、より同一に近い状態
とすることができる。
ように変更することもできる。 (1) 実施形態1の分割装置Bで分割された2枚の分割
単板のうち少なくとも裏割れの形成状態が少ない分割単
板に対し、更に実施形態2のテンダ−ライジング装置C
によってテンダ−処理を行う。このようにすれば、2枚
の分割単板の割れの形成状態を、より同一に近い状態と
することができる。 (2) テンダーライジング装置Cによるテンダ−処理
は、割れの形成状態が少ない分割単板にだけでなく、割
れの形成状態が多い分割単板に対しても行う。場合によ
っては処理回数を異ならせることによって両分割単板の
割れ形成状態を調整してもよい。このようにすれば、2
枚の分割単板の割れの形成状態を、より同一に近い状態
とすることができる。
【0009】(3) 分割装置Aで単板を繊維方向と直交
する方向に搬送しつつ厚さ方向に分割する際、図1の状
態では単板13を分割するために必要な殆どの力は、単
板に作用している突刺搬送ロール5、6の突刺体3、4
からそれも分割刃物9の刃先より搬送方向上手側に位置
する突刺体3、4から与えられ、この力は単板13を分
割刃物9の刃先に押し付ける力となり、単板13が搬送
方向の前後に引き裂かれることはない。しかし分割が進
み単板13の後端部付近が分割される際には、分割刃物
9の刃先より搬送方向上手側に位置する突刺体3、4は
殆ど単板13に作用せず、刃先より搬送方向下手側に位
置す突刺体3、4のみが分割単板13a、13bに作用
し、単板13を分割するために必要な殆どの力は、この
ように刃先の下手側から与えられることになり、この力
は単板13を分割刃物9の刃先方向へ引っ張る力とな
る。そのため材質等が原因で繊維と直交する方向の強度
が弱い単板の場合、その引っ張り力により単板13が搬
送方向の前後に引き裂かれ、図7に示すように単板13
の後端部が搬送方向と直交する方向に細長い屑13cと
して、刃先に引っ掛った状態で残ってしまうことがあ
る。この屑13cは、後続の単板13により刃先に押し
付けられ、分割刃物9によって分割されるが、2個の屑
として分割刃物9の搬出側に押し出され、搬出コンベア
19の正常な搬送を阻害したり、製品中に屑が混入した
りする等トラブルの原因となる。これを防ぐために、分
割単板を搬送する搬出コンベア19a、19bを、搬送
方向と直交する方向に所定間隔をおいて配置された複数
条のベルト群とし、一方分割される単板13の後端部に
は予め図8に示すような繊維と直交する方向の切れ目4
0を、前記ベルトの配置間隔よりも短い間隔で形成して
おく。このようにしておけば、図7のように残った屑1
3cは後続の単板により刃先に押し付けられても、分割
と同時に又は直後に、繊維方向に短い多数の屑となり前
記ベルトの間から落下排除されることになる。従って前
記トラブルが生じることはない。
する方向に搬送しつつ厚さ方向に分割する際、図1の状
態では単板13を分割するために必要な殆どの力は、単
板に作用している突刺搬送ロール5、6の突刺体3、4
からそれも分割刃物9の刃先より搬送方向上手側に位置
する突刺体3、4から与えられ、この力は単板13を分
割刃物9の刃先に押し付ける力となり、単板13が搬送
方向の前後に引き裂かれることはない。しかし分割が進
み単板13の後端部付近が分割される際には、分割刃物
9の刃先より搬送方向上手側に位置する突刺体3、4は
殆ど単板13に作用せず、刃先より搬送方向下手側に位
置す突刺体3、4のみが分割単板13a、13bに作用
し、単板13を分割するために必要な殆どの力は、この
ように刃先の下手側から与えられることになり、この力
は単板13を分割刃物9の刃先方向へ引っ張る力とな
る。そのため材質等が原因で繊維と直交する方向の強度
が弱い単板の場合、その引っ張り力により単板13が搬
送方向の前後に引き裂かれ、図7に示すように単板13
の後端部が搬送方向と直交する方向に細長い屑13cと
して、刃先に引っ掛った状態で残ってしまうことがあ
る。この屑13cは、後続の単板13により刃先に押し
付けられ、分割刃物9によって分割されるが、2個の屑
として分割刃物9の搬出側に押し出され、搬出コンベア
19の正常な搬送を阻害したり、製品中に屑が混入した
りする等トラブルの原因となる。これを防ぐために、分
割単板を搬送する搬出コンベア19a、19bを、搬送
方向と直交する方向に所定間隔をおいて配置された複数
条のベルト群とし、一方分割される単板13の後端部に
は予め図8に示すような繊維と直交する方向の切れ目4
0を、前記ベルトの配置間隔よりも短い間隔で形成して
おく。このようにしておけば、図7のように残った屑1
3cは後続の単板により刃先に押し付けられても、分割
と同時に又は直後に、繊維方向に短い多数の屑となり前
記ベルトの間から落下排除されることになる。従って前
記トラブルが生じることはない。
【図1】従来の単板分割装置Aの概略を示した一部省略
正面図である。
正面図である。
【図2】図1に示す従来の単板分割装置Aで分割した2
枚の分割単板13a、13bの割れの状態を示す説明図
である。
枚の分割単板13a、13bの割れの状態を示す説明図
である。
【図3】本発明を実施する単板分割装置Bの概略を示し
た一部省略正面図である。
た一部省略正面図である。
【図4】図3に示す本発明を実施する単板分割装置Bで
分割した2枚の分割単板21a、21bの割れの状態を
示す説明図である。
分割した2枚の分割単板21a、21bの割れの状態を
示す説明図である。
【図5】本発明の実施により製造された積層板材の斜視
図である。
図である。
【図6】本発明を実施するテンダ−ライジング装置の正
面図である。
面図である。
【図7】単板分割装置で単板を分割する際、単板の後端
部が屑13cとして残った状態を示した説明図である。
部が屑13cとして残った状態を示した説明図である。
【図8】切れ目40が形成された屑13cの平面図であ
る。
る。
【図9】図1及び図3における搬送基準線X−Xから下
方をみた突刺搬送ロ−ル6、規制部材8、はがし部材1
1の位置関係を示した一部省略平面図である。
方をみた突刺搬送ロ−ル6、規制部材8、はがし部材1
1の位置関係を示した一部省略平面図である。
【図10】図3に示す単板分割装置Bにおける分割刃物
の形状を変更した装置の要部説明図である。
の形状を変更した装置の要部説明図である。
1、2・・駆動軸 3、4・・突
刺体 5、6・・突刺搬送ロール 7、8・・規
制部材 9・・分割刃物 10、11・
・はがし部材 10a、11a・・交叉面 12・・搬入
コンベア 13・・(分割すべき)単板 13a、13
b・・分割単板 14・・裏割れ 15・・割れ 16a・・支柱 16b・・刃
物ホルダ− 17、18・・支持台 19a、19
b・・搬出コンベア 20・・分割刃物 21・・(分
割すべき)単板 21a、21b・・分割単板 22・・割れ 30・・搬送ロ−ル 31・・切込
刃 32・・切込ロ−ル 33・・軸 34・・ア−ム 35・・エア
シリンダ 36・・搬入コンベア 37・・搬出
コンベア 40・・切れ目 A・・従来の単板分割装置 B・・本発明を実施する単板分割装置 C・・本発明を実施するテンダ−ライジング装置 T・・基台
刺体 5、6・・突刺搬送ロール 7、8・・規
制部材 9・・分割刃物 10、11・
・はがし部材 10a、11a・・交叉面 12・・搬入
コンベア 13・・(分割すべき)単板 13a、13
b・・分割単板 14・・裏割れ 15・・割れ 16a・・支柱 16b・・刃
物ホルダ− 17、18・・支持台 19a、19
b・・搬出コンベア 20・・分割刃物 21・・(分
割すべき)単板 21a、21b・・分割単板 22・・割れ 30・・搬送ロ−ル 31・・切込
刃 32・・切込ロ−ル 33・・軸 34・・ア−ム 35・・エア
シリンダ 36・・搬入コンベア 37・・搬出
コンベア 40・・切れ目 A・・従来の単板分割装置 B・・本発明を実施する単板分割装置 C・・本発明を実施するテンダ−ライジング装置 T・・基台
Claims (3)
- 【請求項1】 ベニヤ単板を刃物により厚さ方向に分割
して2枚の分割ベニヤ単板を作成し、これら2枚の分割
ベニヤ単板を、各々の分割ベニヤ単板の交走木理が製造
される積層板材の厚さ方向の中心面に対してほぼ対称と
なる位置に揃え、接着して積層板材を製造する工程にお
いて、前記2枚の分割ベニヤ単板のうち少なくとも裏割
れの形成状態が少ない分割ベニヤ単板に対し、少なくと
も一方の板面に割れを形成し、2枚の分割ベニヤ単板の
割れの状態をほぼ同一とした後に、前記位置に揃え、接
着することを特徴とする積層板材の製造方法。 - 【請求項2】 原木から削成された裏面側に裏割れを有
するベニヤ単板を、そのベニヤ単板の繊維と直交する方
向に搬送しつつ該搬送方向と逆方向に刃先を向けた刃物
により厚さ方向に等分割して2枚のほぼ等厚の分割ベニ
ヤ単板を作成し、これら2枚の分割ベニヤ単板を、各々
の分割ベニヤ単板の交走木理が製造される積層板材の厚
さ方向の中心面に対してほぼ対称となる位置に揃え、接
着して積層板材を製造する工程において、前記刃物を、
その先端角の二等分線が前記分割前のベニヤ単板の裏面
と交叉するよう傾斜状に配置し、この刃物による分割工
程と同時又は直後に、表面側の分割ベニヤ単板の分割面
に割れを形成することを特徴とする積層板材の製造方
法。 - 【請求項3】 原木から削成された裏面側に裏割れを有
するベニヤ単板を、そのベニヤ単板の繊維と直交する方
向に搬送しつつ該搬送方向と逆方向に刃先を向けた刃物
により厚さ方向に分割して2枚の分割ベニヤ単板を作成
し、これら2枚の分割ベニヤ単板を、各々の分割ベニヤ
単板の交走木理が製造される積層板材の厚さ方向の中心
面に対してほぼ対称となる位置に揃え、接着して積層板
材を製造する工程において、前記刃物による分割工程後
接着工程前に、前記2枚の分割ベニヤ単板のうちの少な
くとも表面側の分割ベニヤ単板に対し、少なくともその
分割面に割れを形成することを特徴とする積層板材の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20345796A JPH1044103A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 積層板材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20345796A JPH1044103A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 積層板材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1044103A true JPH1044103A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16474450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20345796A Pending JPH1044103A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 積層板材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1044103A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0962293A3 (en) * | 1998-06-01 | 2000-09-27 | Meinan Machinery Works, Inc. | Splitting apparatus |
-
1996
- 1996-08-01 JP JP20345796A patent/JPH1044103A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0962293A3 (en) * | 1998-06-01 | 2000-09-27 | Meinan Machinery Works, Inc. | Splitting apparatus |
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|---|---|---|---|
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