JPH1048788A - ハロゲン化銀感光材料およびそれを用いるカラーフイルターの作成方法 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料およびそれを用いるカラーフイルターの作成方法

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JPH1048788A
JPH1048788A JP30684896A JP30684896A JPH1048788A JP H1048788 A JPH1048788 A JP H1048788A JP 30684896 A JP30684896 A JP 30684896A JP 30684896 A JP30684896 A JP 30684896A JP H1048788 A JPH1048788 A JP H1048788A
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coupler
color
silver halide
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JP30684896A
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Tatsuya Igarashi
達也 五十嵐
Hiroki Mizukawa
裕樹 水川
Hiroyuki Hirai
博幸 平井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膜厚が薄くかつ画素のボケの少ないカラーフィ
ルター作製用に適したハロゲン化銀感光材料を提供す
る。 【解決手段】少なくとも、マゼンタカプラー単量体とシ
アンカプラー単量体とイエローカプラー単量体から誘導
される共重合体を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分光透過特性、熱
堅牢性および光堅牢性に優れた黒色画像を形成する事が
できるハロゲン化銀感光材料に関するものであり、ま
た、膜厚が薄く、平面性、熱堅牢性及び光堅牢性に優れ
たカラーフィルターを製造するのに適したハロゲン化銀
感光材料およびこれを用いるカラーフィルターの作成方
法に関する。本発明はさらに高濃度の黒色部を有するカ
ラーフィルターを簡易に製造するのに適したハロゲン化
銀感光材料およびこれを用いるカラーフィルターの作成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターはブラウン管表示用カ
ラーフェイスプレート、複写用光電変換素子プレート、
単管式カラーテレビカメラ用フィルター、液晶を用いた
フラットパネルディスプレー、カラー固体撮像素子等に
用いられている。通常用いられているカラーフィルター
は、赤色、緑色および青色の三原色が規則的に配列して
構成されているが、必要に応じて四色あるいはそれ以上
の色相からなるものもある。例えば、撮像管用カラーフ
ィルターや液晶表示装置用カラーフィルターでは、種々
の目的で黒色のパターン(ブラックマトリックス)が必
要とされる。赤色、緑色、青色の具体的な配列方法には
モザイク、ストライプ、デルタ配列等があり、必要に応
じて選択できる。
【0003】従来から知られているカラーフィルターの
製造方法としては、蒸着法、染着法、印刷法、顔料分散
法、電着法、レジスト電着転写法等がある。しかしなが
ら、これらの方法で得られたカラーフィルターは、複雑
な製造工程を必要としたり、ピンホールや傷が生じやす
い、歩留まりが悪い、精度が出ない等の欠点を持ってい
る。
【0004】これらの欠点を解消するために、ハロゲン
化銀感光材料を用いた外型現像法(例えば、特開昭55−
6342号)および内型現像法(例えば、特開昭62−148952
号、同62−71950 号)によるカラーフィルターの製造方
法が検討された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の方法は少
なくとも三回発色現像をする必要があり、処理工程が簡
易とは言い難い。また、後者の方法は膜厚が厚くなり、
例えば、LCDパネル製造工程において、ラビング処理
時に膜剥がれが起きたり、断線を生じやすい等の問題点
を有していることが判った。特に内型カラー感光材料は
感光層が多く、膜厚がより厚くなり対策を要する。これ
らの問題点を解決するためにバインダー塗布量を低減す
ることが考えられるが、塗布層中の低融点有機化合物の
比率が相対的に高まり、生成した色素が高温時に拡散し
易くピクセルパターンにボケを生じる問題を引き起こす
ことが判った。カラーフィルターは、例えば、カラー液
晶表示装置等に用いる場合に、保護膜の塗布、透明電極
の蒸着、配向膜の塗設等、後工程で150℃以上の温度
になることを余儀なくされ、この温度で色素が堅牢てあ
ることと共に熱拡散しないことが要求される。また、カ
ラーフィルターはバックライトで長時間照射されるため
に、用いられる色素の光堅牢性が高いものが望まれてい
る。
【0006】したがって本発明の第一の目的は、膜厚が
薄く、かつ画素のボケが少ないカラーフィルターの作成
用に適したハロゲン化銀感光材料を提供することにあ
る。本発明の第二の目的は、熱および光堅牢性に優れた
黒色を有するカラーフィルターを提供することにある。
また、本発明の第三の目的は、複雑な工程を必要とせ
ず、量産適性があり、かつLCDパネル製造工程におい
ても欠陥を生じにくい、光透過性の優れたカラーフィル
ターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、 (1)少なくとも一種の一般式(I)で表されるマゼン
タカプラー単量体と、少なくとも一種の一般式(II)で
表されるシアンカプラー単量体と少なくとも一種の一般
式(III) で表されるイエローカプラー単量体より誘導さ
れる共重合体、あるいは少なくとも一種の一般式(I)
で表されるマゼンタカプラー単量体と、少なくとも一種
の一般式(II)で表されるシアンカプラー単量体と、少
なくとも一種の一般式(III) で表されるイエローカプラ
ー単量体、および発色現像主薬の酸化体とカップリング
する能力を持たない少なくとも一個のエチレン基を含有
する非発色性単量体の一種以上との共重合体を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀感光材料。 一般式(I)
【0008】
【化7】
【0009】式中、R1 は水素原子、塩素原子、アルキ
ル基、またはアリール基を表し、L 1 は−C(=O)N
(R4 )−、−C(=O)O−、−N(R4 )C(=
O)−、−OC(=O)−、下記一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)を表す。R4 は水素原子、ア
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。L2
1 とQ1 を結ぶ2価の連結基を表し、fは0または1
を表す。gは0または1を表し、Q1 は発色現像主薬の
酸化体とカップリングしてマゼンタ色素を形成しうるマ
ゼンタカプラー残基を表す。 一般式(II)
【0010】
【化8】
【0011】式中、R2 はR1 と同義であり、L3 はL
1 と同義であり、L4 はL2 と同義である。hはfと同
義であり、iはgと同義である。Q2 は発色現像主薬の
酸化体とカップリングしてシアン色素を形成しうるシア
ンカプラー残基を表す。 一般式(III)
【0012】
【化9】
【0013】式中、R3 はR1 と同義であり、L5 はL
1 と同義であり、L6 はL2 と同義である。jはfと同
義であり、kはgと同義である。Q3 は発色現像主薬の
酸化体とカップリングしてイエロー色素を形成しうるイ
エローカプラー残基を表す。 一般式(IV)
【0014】
【化10】
【0015】一般式(V)
【0016】
【化11】
【0017】一般式(VI)
【0018】
【化12】
【0019】式中、R5 は置換基を表し、R6 はR4
同義である。lは0から4の整数をす。 (2)支持体上に、異なる感色性を持つ少なくとも3つ
のハロゲン化銀乳剤層を有してそれぞれ青色、緑色、赤
色を発色するようにカプラーを組み合わせて含有するこ
とを特徴とする(1)に記載のハロゲン化銀感光材料。 (3)(1)に記載のポリマーカプラーから選択される
少なくとも一種のポリマーカプラーを含有することを特
徴とするカラーフィルター用ハロゲン化銀感光材料。 (4)支持体上に、異なる感色性を持つ少なくとも3つ
のハロゲン化銀乳剤層を有し、各ハロゲン化銀乳剤層は
芳香族一級アミン現像主薬の酸化体とカップリングして
それぞれ青色、緑色、赤色を発色するようにカプラーを
組み合わせて含有することを特徴とする(1)に記載の
カラーフィルター用ハロゲン化銀感光材料。 (5)異なる感色性を持つ3つのハロゲン化銀乳剤層の
他に、さらに別の感色性を持つ少なくとも1つのハロゲ
ン化銀乳剤層を有し、このハロゲン化銀乳剤層は、支持
体上の全てのカプラーを反応させた時、透過濃度2.5
以上の実質的な黒色となるように色補正するカプラーを
含有する層であることを特徴とする(3)ないし(4)
に記載のカラーフィルター用ハロゲン化銀感光材料。 (6)(3)ないし(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀感光材料をパターン露光し、発色現像処理および脱
銀処理して、青色、緑色、赤色のピクセルパターンを有
するカラーフィルターを作成する方法。 (7)(6)の方法で作成されたカラーフィルター。 (8)少なくとも一種の前記一般式(I)で表されるマ
ゼンタカプラー単量体、少なくとも一種の前記一般式
(II)で表されるシアンカプラー単量体および前記一般
式(III )で表されるイエローカプラー単量体より誘導
される共重合体、あるいは少なくとも一種の前記一般式
(I)で表されるマゼンタカプラー単量体、少なくとも
一種の前記一般式(II)で表されるシアンカプラー単量
体、少なくとも一種の前記一般式(III )で表されるイ
エローカプラー単量体および芳香族一級アミンの酸化体
とカップリングする能力を持たない少なくとも一個のエ
チレン基を含有する非発色性単量体の一種以上との共重
合体から選択される少なくとも一種のポリマーカプラー
と芳香族一級アミンの酸化体とのカップリング反応によ
って形成された色素を含有することを特徴とするカラー
フィルターにより達成された。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。一般式(I)で表されるマゼンタカプラー単量
体、一般式(II)で表されるシアンカプラー単量体及び
一般式(III) で表されるイエローカプラー単量体を更に
詳しく説明する。一般式(I)、一般式(II)及び一般
式(III) のR1 、R2 、R3 はそれぞれに水素原子、塩
素原子、アルキル基、またはアリール基を表し、アルキ
ル基は置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のア
ルキル基を表す。置換アルキル基の置換基はハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、ヒドロキシ基、シ
アノ基、カルボキシル基、アリール基(炭素数6〜1
8。例えば、フェニル、ナフチル)、アルコキシ基(炭
素数1〜24。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ、ドデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ
基、メトキシエトキシ基、イソプロポキシ)、アリール
オキシ基(炭素数6〜18。例えば、フェノキシ、4−
クロロフェノキシ、2−メトキシフェノキシ)、ヘテロ
環オキシ基(炭素数2〜12。例えば、5−ピラゾリル
オキシ基、2−ピリジルオキシ)、アルキルチオ基(炭
素数1〜18。例えば、メチルチオ、エチルチオ、ブチ
ルチオ、オクチルチオ、ドデシルチオ、2−エチルヘキ
シルチオ)、アリールチオ基(炭素数6〜18。例え
ば、フェニルチオ、ナフチルチオ)、アルコキシカルボ
ニル基(炭素数2〜24。例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロピルオキシカルボニル、
オクチルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニ
ル基(炭素数7〜16、例えば、フェノキシカルボニ
ル、4−エトキシフェノキシカルボニル、2,4−ジ−
t−アミルフェノキシカルボニル)、カルボニルオキシ
基(炭素数2〜24、例えば、メチルカルボニルオキ
シ、エチルカルボニルオキシ、プロピルカルボニルオキ
シ、ヘプタカルボニルオキシ)、アシルアミノ基(炭素
数2〜18。例えば、アセチルアミノ、ブタンアミド、
ベンズアミド、ピバリン酸アミド)、カルバモイル基
(炭素数1〜18。例えば、カルバモイル、N−メチル
カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジエ
チルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N−シ
クロヘキシルカルバモイル)、スルホンアミド基(炭素
数1〜18。例えば、メタンスルホンアミド、エタンス
ルホンアミド、ブタンスルホンアミド、ヘキサデカンス
ルホンアミド)、スルファモイル基(炭素数1〜18。
例えば、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルフ
ァモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フ
ェニルスルファモイル、N−シクロヘキシルスルファモ
イル)、アルコキシカルボニルアミノ基(炭素数2〜2
4。例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカル
ボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基(炭素数2〜1
8。例えば、N−メチルカルバモイルアミノ、N,N−
ジエチルカルバモイルアミノ、N−フェニルカルバモイ
ルアミノ)、アシル基(炭素数2〜18。例えば、アセ
チル、ベンゾイル、ピバロイル)、イミド基(炭素数3
〜21。例えば、コハク酸イミド、フタル酸イミド、ヒ
ダントイン1−イル)、スルホニル基(炭素数1〜2
4。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フ
ェニルスルホニル)等が挙げられる。
【0021】アリール基は置換または無置換のアリール
基を表し、置換アリール基の置換基は前記の置換アルキ
ル基の置換基として説明した置換基またはアルキル基を
表す。
【0022】R1 、R2 、R3 は水素原子またはアルキ
ル基が好ましく、水素原子または無置換の炭素数1〜4
のアルキル基がさらに好ましい。最も好ましくは水素原
子またはメチル基である。
【0023】一般式(I)、一般式(II)及び一般式(I
II) のL1 、L3 、L5 はそれぞれに−C(=O)N
(R4 )、−C(=O)O−、−N(R4 )C(=O)
−、−OC(=O)−、下記一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)を表し、R4 は水素原子、ア
ルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。
【0024】
【化13】
【0025】式中、R5 は置換基を表し、R6 はR4
同義である。lは0から4の整数を表す。R4 、一般式
(IV)、一般式(V)および一般式(VI)をさらに詳し
く説明する。R4 は水素原子、アルキル基またはアリー
ル基を表し、アルキル基は置換または無置換の直鎖、分
岐鎖または環状のアルキル基を表し、アリール基は置換
または無置換のアリール基を表す。置換アルキル基の置
換基は前記R1 の置換アルキル基の置換基で説明した置
換基と同義である。アリール基は置換または無置換のア
リール基を表し、置換アリール基の置換基は前記R1
置換アルキル基の置換基で説明した置換基またはアルキ
ル基を表す。R4 は水素原子、無置換アルキル基または
無置換のアリール基が好ましく、水素原子または無置換
のアルキル基がさらに好ましい。最も好ましくは水素原
子である。
【0026】一般式(IV)、一般式(V)および一般式
(VI)のR5 は置換基を表し、lは0〜4の整数を表
す。R6 はR4 と同義である。R5 の置換基はハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、ヒドロキシ基、
シアノ基、カルボキシル基、スルホキシ基、ニトロ基、
アルキル基(炭素数1〜36。例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ヘキサデ
シル)、アリール基(炭素数6〜18。例えば、フェニ
ル、ナフチル)、アルコキシ基(炭素数1〜24。例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ドデ
シルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、メトキシエトキ
シ基、イソプロポキシ)、アリールオキシ基(炭素数6
〜18。例えば、フェノキシ基、4−クロロフェノキ
シ、2−メトキシフェノキシ)、ヘテロ環オキシ基(炭
素数2〜12。例えば、5−ピラゾリルオキシ基、2−
ピリジルオキシ)、アルキルチオ基(炭素数1〜18。
例えば、メチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ、オクチ
ルチオ、ドデシルチオ、2−エチルヘキシルチオ)、ア
リールチオ基(炭素数6〜18。例えば、フェニルチ
オ、ナフチルチオ)、アルコキシカルボニル基(炭素数
2〜24。例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロピルオキシカルボニル、オクチルオキシカ
ルボニル)、アリールオキシカルボニル基(炭素数7〜
16、例えば、フェノキシカルボニル、4−エトキシフ
ェノキシカルボニル、2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シカルボニル)、カルボニルオキシ基(炭素数2〜2
4、例えば、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニ
ルオキシ、プロピルカルボニルオキシ、ヘプタカルボニ
ルオキシ)、アシルアミノ基(炭素数2〜18。例え
ば、アセチルアミノ、ブタンアミド、ベンズアミド、ピ
バリン酸アミド)、カルバモイル基(炭素数1〜18。
例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−
エチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、
N−フェニルカルバモイル、N−シクロヘキシルカルバ
モイル)、スルホンアミド基(炭素数1〜18。例え
ば、メタンスルホンアミド、エタンスルホンアミド、ブ
タンスルホンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド)、
スルファモイル基(炭素数1〜18。例えば、N−メチ
ルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N
−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモ
イル、N−シロクヘキシルスルファモイル)、アルコキ
シカルボニルアミノ基(炭素数2〜24。例えば、メト
キシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、
カルバモイルアミノ基(炭素数2〜18。例えば、N−
メチルカルバモイルアミノ、N,N−ジエチルカルバモ
イルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、アシ
ル基(炭素数2〜18。例えば、アセチル、ベンゾイ
ル、ピバロイル、シクロヘキサノイル)、イミド基(炭
素数3〜21。例えば、コハク酸イミド、フタル酸イミ
ド、3−ヘキサデセニルコハク酸イミド、ヒダントイン
−1−イル)、スルホニル基(炭素数1〜24。例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルス
ルホニル)、ヘテロ環基(炭素数1〜24。ヘテロ原子
としては例えば、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を
少なくとも1個以上有し3〜12、好ましくは5もしく
は6員環の単環もしくは縮合環。例えば、2−ピリジ
ル、1−ピロリル、モルホリノ、1−ピラゾリル、1−
イミダゾリル)等が挙げられる。これらの基はさらに置
換基を有していてもよい。
【0027】R5 はハロゲン原子、ヒドロキシ基、シア
ノ基、カルボキシル基、アルキル基、アリール基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシカルボニル基、カルボニルオキシ
基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルホンアミド
基、スルファモイル基、アルコキシカルボニルアミノ
基、カルバモイルアミノ基、スルホニル基が好ましく、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルキル
チオ基、アルコキシカルボニル基、アシルアミノ基、カ
ルバモイル基、スルホンアミド基、スルファモイル基が
さらに好ましい。最も好ましくはハロゲン原子、ヒドロ
キシ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシ
ルアミノ基、カルバモイル基、スルホンアミド基、スル
ファモイル基である。
【0028】lは0〜4の整数を表し、lが2〜4の時
にはR5 は同一であっても異なっていてもよい。lは
0、1または2が好ましく、0または1がさらに好まし
い。最も好ましくは0である。
【0029】一般式(I)、一般式(II)及び一般式(I
II) のL2 、L4 、L6 はそれぞれに連結基を表し、具
体的には下記一般式(VII)で表される。 一般式(VII)
【0030】
【化14】
【0031】式中、J1 、J2 、J3 は同じであっても
異なっていても良く、−R8 −、−C(=O)−、−S
2 −、−C(=O)N(R7 )−、−SO2
(R7 )−、−N(R7 )R8 −、−N(R7 )R8
(R9 )−、−O−、−S−、−N(R7 )C(=O)
N(R9 )−、−N(R7 )SO2 N(R9 )−、−C
(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R7 )C(=
O)O−、−N(R7 )C(=O)−、−OC(=O)
N(R7 )−または−HN(R7 )SO2 を表す。R7
は水素原子、アルキル基、またはアリール基を表し、R
8 はアルキレン基アラルキレン基またはアリーレン基を
表す。R9 は水素原子、アルキル基、またはアリール基
を表す。X1 、X2 、X3 は同じであっても異なってい
てもよく、アルキレン基、アリーレン基、またはアラル
キレン基を表し、q、rおよびsはそれぞれに0または
1を表す。
【0032】R7 、R8 、R9 、X1 、X2 、およびX
3 をさらに詳しく説明する。R7 およびR9 は各々水素
原子、アルキル基またはアリール基を表す。R7 および
9 は同一であっても異なってもよい。R7 およびR9
のアルキル基は、炭素数1〜24、好ましくは1〜18
の置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキ
ル基を表し、置換アルキル基の置換基は前記R1 の置換
アルキル基の置換基で説明した置換基と同義である。例
えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル、
ドデシル、オク他で知る、イソプロピル、t-ブチル、シ
クロヘキシル、アダマンチル、2-ドデシルオキシエチ
ル、3-テトラデシルオキシプロピル、3-(2,4-ジ-t- ア
ミルフェノキシ)プロピルが挙げられる。R7 およびR
9 のアリール基は、炭素数6〜24、好ましくは6〜1
8の置換または無置換のアリール基を表し、置換アリー
ル基の置換基は前記R5 で説明した置換基と同義であ
る。例えば、フェニル、ナフチル、2-メトキシフェニ
ル、2,5-ジクロロフェニル、3-エトキシカルボニルフェ
ニル、3-カルボキシフェニル、4-t-ブチルフェニル、4-
メチルフェニル、2-フルオロフェニル、3-アセチルアミ
ノフェニル、3-(N-ヘキシルカルバモイル)フェニル、
2-ブトキシ-5- オクチルフェニルが挙げられる。R7
よびR9 は水素原子またはアルキル基が好ましく、水素
原子または無置換のアルキル基がさらに好ましい。最も
好ましくは水素原子または炭素数1〜18の直鎖または
分岐鎖の無置換アルキル基である。
【0033】R8 はアルキレン基、アラルキレン基また
はアリーレン基を表す。アルキレン基は炭素数1〜2
4、好ましくは1〜12の置換または無置換の直鎖、分
岐鎖または環状のアルキレン基を表す。置換アルキレン
基の置換基は前記R5 で説明した置換基と同義である。
例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、プロピルメ
チレン、ヘキシルメチレン、シクロヘキシレンが挙げら
れる。アラルキレン基は炭素数7〜24、好ましくは7
〜12の置換または無置換のアラルキレン基を表し、置
換アラルキレン基の置換基は前記R5 で説明した置換基
と同義である。例えば、フェニルメチレン、フェニルエ
チレンが挙げられる。アリーレン基は炭素数6〜24、
好ましくは6〜12の置換または無置換のアリーレン基
を表し、置換アリーレン基の置換基は前記R5 で説明し
た置換基と同義である。例えば、フェニレン、ナフチレ
ンが挙げられる。
【0034】X1 、X2 、X3 は同じであっても異なっ
ていてもよく、アルキレン基、アリーレン基、またはア
ラルキレン基を表す。アルキレン基は炭素数1〜24、
好ましくは1〜12の置換または無置換の直鎖、分岐鎖
または環状のアルキレン基を表す。置換アルキレン基の
置換基は前記R4 で説明した置換基と同義である。例え
ば、メチレン、エチレン、プロピレン、プロピルメチレ
ン、ヘキシルメチレン、シクロヘキシレンが挙げられ
る。アリーレン基は炭素数6〜24、好ましくは6〜1
2の置換または無置換のアリーレン基を表し、置換アリ
ーレン基の置換基は前記R4 で説明した置換基と同義で
ある。例えば、フェニレン、ナフチレンが挙げられる。
アラルキレン基は炭素数7〜24、好ましくは7〜12
の置換または無置換のアラルキレン基を表し、置換アラ
ルキレン基の置換基は前記R4 で説明した置換基と同義
である。例えば、フェニルメチレン、フェニルエチレン
が挙げられる。q、rおよびsは各々0または1を表
す。
【0035】一般式(I)のQ1 はマゼンタカプラー残
基を表し、例えば、5−ピラゾロン型、ピラゾロベンツ
イミダゾール型、ピラゾロトリアゾール型、ピラゾロイ
ミダゾール型、イミダゾトリアゾール型、またはシアノ
アセトフェノン型のカプラー残基が挙げられる。
【0036】マゼンタカプラー残基の好ましい例は、下
記の一般式(Cp−1)、一般式(Cp−2)、一般式
(Cp−3)、一般式(Cp−4)および一般式(Cp
−5)で表される。
【0037】
【化15】
【0038】式中、R51、R53、R54およびR55は各々
置換基を表し、R52はアルキル基、アリール基またはヘ
テロ環基を表す。mは0から4の整数を表し、Z1 は水
素原子または芳香族一級アミン現像薬の酸化体との反応
において離脱する基を表す。R51、R52、R53、R54
よびR55のいずれかで連結基L1 またはL2 と結合して
いる。
【0039】R51、R52、R53、R54、R55、Z1 およ
びmを詳しく説明する。以下で、R41はアルキル基、ア
リール基またはヘテロ環基を表し、R42、R43およびR
44は水素原子、アルキル基、アリール基またはヘテロ環
基を表す。R51はR41と同じ意味の基、R41−C(=
O)N(R42)−基、R41−SO2−N(R42)−基、
41N(R42)−基、R41S−基、R42O−基、または
44N(R42)C(=O)N(R43)−基を表す。R51
は好ましくはR41と同じ意味の基、R41−C(=O)N
(R42)−基、R41−SO2 −N(R42)−基、R41
(R42)−基、またはR44N(R42)C(=O)N(R
43)−基が挙げられ、より好ましくはR41−C(=O)
N(R42)−基、R41N(R42)−基、またはR44
(R42)C(=O)N(R43)−基が挙げられる。最も
好ましいR51またはR41−C(=O)N(R42)−基、
またはR41N(R42)−基が挙げられる。
【0040】R52はR41と同じ意味の基を表す。R53
よびR54は各々R42と同じ意味の基、R41S−基、R42
O−基、R41−C(=O)N(R42)−基、R41−SO
2 −N(R42)−基、R41N(R42)−基、R41O−C
(=O)N(R42)−基、R43O−C(=O)−基、R
44N(R 42)C(=O)N(R43)−基、R41SO2
基、シアノ基、またはイミド基を表す。R53は好ましく
はR42と同じ意味の基、R41S−基、R42O−基、R41
−C(=O)N(R42)−基、R41N(R42)−基、R
41O−C(=O)N(R42)−基、R44N(R42)C
(=O)N(R43)−基、またはイミド基が挙げられ、
より好ましくはR41と同じ意味の基、R41S−基、R42
O−基、またはR41N(R42)−基が挙げられる。最も
好ましいR53はR41と同じ意味の基、またはR 41O−基
が挙げられる。R54は好ましくはR42と同じ意味の基、
42O−基、R41−C(=O)N(R 42)−基、R41
(R42)−基、R41O−C(=O)N(R42)−基、ま
たはR 44N(R42)C(=O)N(R43)−基が挙げら
れ、より好ましくはR42と同じ意味の基、R42O−基、
またはR41−C(=O)N(R42)−基が挙げられる。
最も好ましいR54はR41と同じ意味の基が挙げられる。
【0041】R55はR41と同じ意味の基、R42C(=
O)N(R43)−基、R42N(R43)C(=O)−基、
41−SO2 −N(R42)−基、R41N(R42)SO2
−基、R41SO2 −基、R43O−C(=O)−基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ヒドロキ
シル基、イミド基、R41N(R42)−基、またはR41
(=O)−基を表す。mは0ないし4の整数を表し、複
数個のR55がある時には各々同じものまたは異なるもの
を表す。
【0042】Z1 は水素原子または芳香族一級アミン現
像主薬の酸化体との反応により離脱可能な基を表し、例
えば、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
窒素原子で離脱するヘテロ環基およびイミド基(例え
ば、特開昭56−38044号、特公昭58−1073
9号、同56−54134号、同56−45135号記
載の離脱基)、アルキルチオ基(例えば、特開昭56−
126833号記載の離脱基)、アリールチオ基(例え
ば、米国特許4351897号、特開平2−16023
3号記載の離脱基)、アルコキシ基(例えば、欧州特許
第423727号記載の離脱基)、アリールオキシ基
(例えば、欧州特許第428902号、同299726
号記載の離脱基)、米国特許第4072525号、特開
平5−34878号、同5−313322号、欧州特許
第514896号、特開平6−347960号および特
開平7−48376号に記載の離脱基、カルボニルオキ
シ基、カルバモイルオキシ基等の離脱基が挙げられる。
【0043】Z1 はハロゲン原子(フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素)、窒素原子で離脱するヘテロ環基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、アリールオキシ基等の離脱
基が好まし、より好ましくは、ハロゲン原子(塩素)、
窒素原子で離脱するヘテロ環基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、アリールオキシ基が挙げられる。最も好ま
しくはピラゾリル基または塩素原子である。
【0044】Q1 は一般式(Cp−2)、一般式(Cp
−3)および一般式(Cp−4)で表されるカプラー残
基が好ましく、一般式(Cp−2)および一般式(Cp
−3)で表されるカプラー残基がさらに好ましい。最も
好ましくは一般式(Cp−2)で表されるカプラー残基
である。
【0045】一般式(II)のQ2 はシアンカプラー残基
を表し、例えば、フェノール型、ナフトール型、5−ア
ミドナフトール型(例えば、特開昭61−153640
号)、さらに米国特許第4746602号、同5256
526号、同5270153号、欧州特許第24945
3号、および特開平6−84315号等に記載のカプラ
ー残基であってもよい。
【0046】Q2 で表されるシアンカプラー残基の好ま
しい例は下記一般式(Cp−6)〜一般式(Cp−1
0)で表され、下記一般式(Cp−6)〜一般式(Cp
−10)で表されるそれぞれの置換基R56、R57
58、R59、R60、R61、R62、R 63、R64、Aのいず
れかの置換基が連結基L2 またはL1 と結合している。
【0047】
【化16】
【0048】R56、R57、R58、R59、R60、R61、R
62、R63、R64、d、e、n、A、およびのZ2 につい
て詳しく説明する。以下で、R41はアルキル基、アルケ
ニル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R42はア
リール基またはヘテロ環基を表し、R43、R44およびR
45は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基
またはヘテロ環基を表す。R56及びR58はそれぞれにR
41と同じ意味の基、R41O−基、またはR41N(R43
−基を表す。R57はR41と同じ意味の基、R41C(=
O)N(R43)−基、R41OC(=O)N(R43)−
基、R41SO2 N(R43)−基、R43(R44)NC(=
O)N(R45)−基、R41O−基、R41S−基、ハロゲ
ン原子またはR 41N(R43)−基を表す。dは0〜3を
表す。dが複数のとき複数個のR57は同じ置換基または
異なる置換基を表す。R59はR41と同じ意味の基を表
す。
【0049】R60は−NH2 、R41と同じ意味の基、R
43C(=O)N(R44)−基、R41OC(=O)N(R
43)−基、R41N(R43)C(=O)N(R44)−基、
41 SO 2 N(R43)−基、R41N(R43)SO2 N(R
44)−基、R41O−基、R41N(R43)−基、R41OC
(=O)−基、R41N(R43)C(=O)−基、R41
2 −基、R41N(R43)SO2 −基、またはハロゲン
原子を表す。eは0〜4を表す。eが複数のとき複数個
のR60は同じ置換基または異なる置換基を表す。R61
よびR62は各々−NH2 、R41と同じ意味の基、R43
(=O)N(R 44)−基、R43N(R44)C(=O)−
基、R41SO2 N(R43)−基、R41N(R43)SO2
−基、R41SO2 −基、R43OC(=O)−基、R43
SO2 −基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カル
ボキシル基、ヒドロキシル基、またはR43CO−基を表
す。
【0050】R63はR43と同じ意味の基、R41S−、R
43O−、R41C(=O)N(R43)−基、R41SO2
(R43)−基、R41N(R43)−基、またはR45N(R
43)C(=O)N(R44)−基を表す。R64はR43と同
じ意味の基を表す。nは0または1を表す。Aは結合す
る炭素原子と共に5員、6員または7員の環を形成する
に必要な原子群を表す。Z2 は前記Z1 で説明した基と
同義である。R56〜R64のいずれかの置換基が連結基L
3 またはL4 と結合している。R56、R57、R58
59、R60、R61、R62、R63およびR64はさらに前記
1 で説明した置換基を有していてもよい。
【0051】Q2 で表されるシアンカプラー残基は下記
一般式(Cp−11)〜一般式(Cp−14)で表され
る残基がさらに好ましい。
【0052】
【化17】
【0053】式中、R65、R66、R68およびR69はそれ
ぞれ独立に前記R56と同じ意味の基、R67はR59と同じ
意味の基、R70は前記R63と同じ意味の基、R71〜R74
はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、またはアリール基を表す。R71とR72、R72
73、およびR73とR74は互いに結合して5員、6員ま
たは7員の環を形成してもよい。Z2 は前記Z1 で説明
した基と同義である。
【0054】R65〜R74を詳しく説明する。R65および
66はそれぞれ独立に前記R56と同じ意味の基と同じ意
味の基を表し、好ましくはアルキル基、アルケニル基、
アリール基、アルコキシ基が挙げられ、さらに好ましく
はアルキル基、アルケニル基、またはアリール基が挙げ
られる。最も好ましくはアルキル基またはアリール基で
ある。R67は前記R59と同じ意味の基を表し、好ましく
はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基が挙げら
れ、さらに好ましくはアルキル基またはアリール基が挙
げられ、最も好ましくはアルキル基である。R68は前記
56と同じ意味の基を表し、好ましくはアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、ヘテロ環基またはアルコキシ
基が挙げられ、さらに好ましくはアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基またはアルコキシ基が挙げられる。最も
好ましくはアルキル基、アリール基またはアルコキシ基
である。R69は前記R56と同じ意味の基を表し、好まし
くはアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基または
ヘテロ環アミノ基が挙げられる。さらに好ましくはアル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基またはヘテロ環アミノ基が挙げられる。最
も好ましくはアルコキシ基、アリールオキシ基、アルキ
ルアミノ基、またはアリールアミノ基である。R70は前
記R63と同じ意味の基を表し、好ましくはアルキル基、
アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルアミノ基、またはアミド基が挙げられ、
さらに好ましくはアルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アルコキシ基、またはアリールオキシ基が挙げられ
る。最も好ましくはアルキル基、アリール基、またはヘ
テロ環基である。R71〜R74はそれぞれ独立に水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、またはアリール基を表
し、R71とR72、R72とR73、およびR73とR74は互い
に結合して5員、6員または7員の環を形成してもよ
い。R71〜R74は水素原子、アルキル基、アリール基、
またはR71とR72、R72とR73、およびR73とR74は互
いに結合して5員、または6員の環を形成しているもの
が好ましい。さらに好ましくは水素原子、アルキル基、
またはR71とR72、R72とR73、およびR73とR74は互
いに結合して5員または6員の炭化水素環を形成してい
るものが好ましい。最も好ましくは水素原子またはアル
キル基が挙げられる。Z2 は前記Z1 で説明した基と同
義であり、水素原子、ハロゲン原子、アルキルチオ基、
アリールチオ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カ
ルボニルオキシ基、またはカルバモイルオキシ基が好ま
しく、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、カルボニルオキシ基、またはカルバモイル
オキシ基がさらに好ましい。最も好ましくは水素原子ま
たはハロゲン原子が挙げられる。
【0055】最も好ましいQ2 は一般式(Cp−14)
で表されるカプラー残基であり、R 71、R72、R73、R
74は水素原子、アルキル基またはアリール基が好まし
く、R 65はアルキル基、アリール基、アルケニル基が好
ましい。Z2 は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
またはアリールオキシ基が好ましい。さらに好ましくは
71、R72、R73、R74は水素原子、アルキル基または
アリール基が好ましく、Z2 は水素原子またはハロゲン
原子が好ましい。最も好ましくはR71、R72はアルキル
基が好ましく、R73、R74は水素原子が好ましい。Z2
は水素原子またはハロゲン原子が好ましい。
【0056】Q3 はイエローカプラー残基を表し、例え
ば、ピバロイルアセトアニライド型、ベンゾイルアセト
アニライド型、マロン酸ジエステル型、マロン酸ジアミ
ド型、ジベンゾイルメタン型、ベンゾチアゾリルアセト
アミド型、マロン酸エステルモノアミド型(例えば、特
開平5−313323号)、ベンゾオキサゾリルアセト
アミド型、ベンゾイミダゾリルアセトアミド型、または
シクロアルカノイルアセトアミド型(例えば、特開平4
−218042号)等のカプラー残基が挙げられる。さ
らに米国特許第5021332号、同5021330
号、同5213958号、欧州特許第421221A
号、同−0482552号等に記載のカプラー残基てあ
ってもよい。
【0057】Q3 で表されるイエローカプラー残基の好
ましい例は下記一般式(Cp−15)および一般式(C
p−16)で表され、下記一般式(Cp−15)および
一般式(Cp−16)で表されるカプラーのそれぞれの
置換基R75、R76およびR77のいずれかの置換基が連結
基L5 またはL6 と結合している。
【0058】
【化18】
【0059】式中、R75、R76およびR77はそれぞれに
アルキル基、アルケニル基、アリール基またはヘテロ環
基を表し、bは0または1を表す。Z3 は水素原子また
は芳香族一級アミン現像薬酸化体との反応において離脱
する基を表す。置換基R75、R76、R77、Zおよびbに
ついて詳しく説明する。R75、R76およびR77はそれぞ
れにアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。
アルキル基は、炭素数1〜36、好ましくは1〜18の
置換または無置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル
基を表し、置換アルキル基の置換基は前記R1の置換ア
ルキル基の置換基で説明した置換基と同義である。例え
ば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、オクチル、ド
デシル、イソプロピル、イソブチル、2-エチルヘキシ
ル、t-ブチル、アダマンチル、シクロプロピル、メチル
シクロプロピル、エチルシクロプロピル、ベンジルシク
ロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルが挙げら
れる。アリール基は、炭素数6〜24、好ましくは6〜
18の置換または無置換のアリール基を表し、置換アリ
ール基の置換基は前記R5 で説明した置換基と同義であ
る。例えば、フェニル、ナフチル、4-メトキシフェニ
ル、3-メチルフェニル、2,5-ジクロロフェニル、2-クロ
ロ-5- エトキシカルボニルフェニル、2-クロロ-5- アセ
チルアミノフェニル、2-クロロ-5- メタンスルホニルア
ミドフェニル、2-フェノキシ-5-(N-ブチルスルファモイ
ル) フェニル、2-(2-エチルヘキシルオキシ)-5-(N- ブ
チルカルバモイル)フェニルが挙げられる。ヘテロ環基
は窒素原子、酸素原子または硫黄原子を少なくとも1個
以上有し、3〜12、好ましくは5〜7員の単環または
縮合環(例えば、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾ
リル、チアゾリル、オキサゾリル、ペンツイミダゾリ
ル、ベンツピラゾリル、ピラゾリン−5−オン、インド
リン、ピリジル)を表す。Z3はZ1 と同義である。
【0060】Q3 で表されるイエローカプラー残基の最
も好ましい例は、下記一般式(Cp−17)、一般式
(Cp−18)および一般式(Cp−19)で表され、
下記一般式(Cp−17)〜一般式(Cp−19)で表
されるカプラーのそれぞれの置換基R78、R79、R80
よびR81のいずれかの置換基が連結基L5 またはL6
結合している。
【0061】
【化19】
【0062】式中、R78は三級アルキル基を表し、Gは
置換基を表す。R79およびR80は各々置換基を表し、a
は0から4の整数を表す。Z4 は水素原子または芳香族
一級アミン現像主薬の酸化体との反応で離脱する基を表
し、R81はアルキル基またはアラルキル基を表す。
【0063】R78、R79、R80、R81、G、aおよびZ
4 をさらに詳しく説明する。R78は三級アルキル基を表
し、三級アルキル基は置換または無置換の鎖状または環
状の三級アルキル基を表す。置換三級アルキル基の置換
基は前記R1 で説明した置換アルキル基の置換基と同義
である。R78は無置換の鎖状または環状の三級アルキル
基が好ましく、t−ブチル、アダマンチル等が好まし
い。最も好ましくはt−ブチル基である。Gは置換基を
表し、前記R5 で説明した置換基と同義である。好まし
くは、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基、エステル基、アミド基、スルホンアミド基またはヘ
テロ環基が挙げられる。より好ましくはハロゲン原子、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基また
はアリールチオ基であり、最も好ましくはハロゲン原子
(フッ素、塩素)、アルコキシ基(炭素数1〜36、好
ましくは1〜18の例えば、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシ
ル基、ドデシルオキシ基、ヘキサデシル基)、またはア
リールオキシ基(炭素数6〜24好ましくは6〜12、
例えば、フェノキシ基、2−メトキシフェノキシ、4−
メトキシフェノキシ、4−メチルフェノキシ、4−t−
ブチルフェノキシ)が挙げられる。
【0064】R79およびR80は各々置換基を表し、前記
5 で説明した置換基と同義である。好ましくはハロゲ
ン原子、カルボンアミド基、スルホンアミド基、エステ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルキル基またはアリール基である。より好ましく
はハロゲン原子、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、エステル基、カルバモイル基またはスルファモイル
基が挙げられる。最も好ましくはハロゲン原子、カルボ
ンアミド基、エステル基、またはカルバモイル基が挙げ
られる。aは0から4の整数を表し、aが2〜4の場合
には置換基R79およびR80は各々同一であっても異なっ
ていてもよい。好ましくは(R79)a−のaは1または
2であり(R80)a−のaは0である。
【0065】Z4 は水素原子または芳香族一級アミン現
像薬の酸化体との反応において離脱する基を表し、前記
のZ1 と同義である。Z4 は窒素原子で離脱するヘテロ
環基およびイミド基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基等が好ましく、窒
素原子で離脱するヘテロ環基およびイミド基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アリールオキシ基が更に好ま
しい。最も好ましくは窒素原子で離脱するヘテロ環基お
よびイミド基である。
【0066】R81はアルキル基またはアラルキル基を表
し、そのアルキル基とは置換または無置換の直鎖または
分岐鎖のアルキル基を表す。置換アルキル基の置換基は
前記R1 で説明した置換基と同義である。アラルキル基
は置換または無置換のアラルキル基を表し、置換アラル
キル基の置換基は前記のR5 で説明した置換基と同義で
ある。R81は炭素数1〜12の直鎖または分岐鎖の無置
換アルキル基またはベンジル基が好ましく、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、イソプロピル、ブチルまたは
ベンジルがより好ましい。最も好ましくはメチル、エチ
ル、プロピルまたはベンジルである。
【0067】次に一般式(I)、一般式(II)及び一般
式(III) で表されるカプラー単量体の好ましい範囲につ
いて説明する。一般式(I)で表されるマゼンタカプラ
ー単量体は好ましくは、Q1 は前記一般式(Cp−1)
〜一般式(Cp−5)で表され、R1 は水素原子または
アルキル基で、L1 は−C(=O)N(R4 )−、C
(=O)O−、−N(R4 )C(=O)−、−OC(=
O)−、前記の一般式(IV)、一般式(V)または一般
式(VI)で、fは0または1で、R4 は水素原子、無置
換のアルキル基または無置換のアリール基で、L2 は二
価の連結基(アルキレン基、アリーレン基、またはアラ
ルキレン基)を表し、gは0または1で表される。
【0068】さらに好ましいマゼンタカプラー単量体
は、Q1 が前記一般式(Cp−2)または一般式(Cp
−3)で表され、R1 は水素原子またはアルキル基で、
1 は−N(R4 )C(=O)−、−OC(=O)−、
前記の一般式(IV)、一般式(V)または一般式(VI)
で、fは1で、R4 は水素原子、無置換のアルキル基ま
たは無置換のアリール基で、L2 は二価の連結基(アル
キレン基、アリーレン基、またはアラルキレン基)を表
し、gは0または1で表される。
【0069】最も好ましいマゼンタカプラー単量体は、
1 が前記一般式(Cp−2)で表され、R1 は水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基で、L1 は−N(R
4 )C(=O)−、−OC(=O)−、前記の一般式(I
II) 、一般式(IV)または一般式(V)で、fは1で、
4 は水素原子で、L2 は二価の連結基(アルキレン
基、アリーレン基、またはアラルキレン基)を表し、g
は0または1で表される。一般式(Cp−1)〜一般式
(Cp−5)、一般式(IV)、一般式(V)および一般
式(VI)の各々の置換基についての好ましい範囲は前述
した通りである。
【0070】一般式(II)で表されるシアンカプラー単
量体は好ましくはQ2 は、前記の一般式(Cp−6)〜
一般式(Cp−10)で表され、R2 は水素原子または
アルキル基で、L3 は−C(=O)N(R4 )−、C
(=O)O−、−N(R4 )C(=O)−、−OC(=
O)−、前記の一般式(IV)、一般式(V)または一般
式(VI)で、hは0または1で、R4 は水素原子、無置
換のアルキル基または無置換のアリール基で、L4 は二
価の連結基を表し、iは0または1で表されるシアンカ
プラー単量体が好ましい。
【0071】さらに好ましくは、Q2 は前記一般式(C
p−11)〜一般式(Cp−14)で表され、R2 は水
素原子またはアルキル基で、L3 は−N(R4 )C(=
O)−、−OC(=O)−、前記の一般式(IV)、一般
式(V)または一般式(VI)で、hは1で、R4 は水素
原子、無置換のアルキル基または無置換のアリール基
で、L4 は二価の連結基を表し、iは0または1で表さ
れるシアンカプラー単量体が好ましい。
【0072】最も好ましくは、Q2 は前記一般式(Cp
−14)で表され、R2 は水素原子または炭素数1〜4
の無置換アルキル基で、L3 は−N(R4 )C(=O)
−、−OC(=O)−、前記の一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)で、hは1で、R4 は水素原
子、無置換のアルキル基または無置換のアリール基で、
4 は二価の連結基を表し、iは0または1で表される
シアンカプラー単量体が好ましい。一般式(Cp−6)
〜一般式(Cp−14)、一般式(IV)、一般式(V)
および一般式(VI)の各々の置換基の好ましい範囲につ
いては前述した通りである。
【0073】一般式(III) で表されるイエローカプラー
単量体は、Q3 は前記の一般式(Cp−15)または一
般式(Cp−16)で表され、R1 は水素原子またはア
ルキル基で、L5 は−C(=O)N(R4 )−、C(=
O)O−、−N(R4 )C(=O)−、−OC(=O)
−、前記の一般式(IV)、一般式(V)または一般式
(VI)で、jは0または1で、R4 は水素原子、無置換
のアルキル基または無置換のアリール基で、L6 は二価
の連結基(アルキレン基、アリーレン基、またはアラル
キレン基)を表し、kは0または1で表されるイエロー
カプラー単量体が好ましい。
【0074】さらに好ましくは、Q3 は前記一般式(C
p−17)、一般式(Cp−18)または一般式(Cp
−19)で表され、R3 は水素原子またはアルキル基
で、L 5 は−N(R4 )C(=O)−、−OC(=O)
−、前記の一般式(IV)、一般式(V)または一般式
(VI)で、jは1で、R4 は水素原子、無置換のアルキ
ル基または無置換のアリール基で、L6 は二価の連結基
(アルキレン基、アリーレン基またはアラルキレン基)
を表し、kは0または1で表されるイエローカプラー単
量体が好ましい。
【0075】最も好ましくは、Q3 は前記一般式(Cp
−17)、一般式(Cp−18)または一般式(Cp−
19)で表され、R3 は水素原子または炭素数1〜4の
無置換アルキル基で、L5 は−N(R4 )C(=O)
−、−OC(=O)−、前記の一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)で、jは1で、R4 は水素原
子、無置換のアルキル基または無置換のアリール基で、
6 は二価の連結基(アルキレン基、アリーレン基また
はアラルキレン基)を表し、kは0または1で表される
イエローカプラー単量体が好ましい。一般式(Cp−1
7)、一般式(Cp−18)、一般式(Cp−19)、
一般式(IV)、一般式(V)および一般式(VI)の各々
の置換基の好ましい範囲については前述した通りであ
る。
【0076】本発明で使用するマゼンタカプラー単量体
の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されな
い。
【0077】
【化20】
【0078】
【化21】
【0079】
【化22】
【0080】
【化23】
【0081】
【化24】
【0082】
【化25】
【0083】本発明で使用するシアンカプラー単量体の
具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されな
い。
【0084】
【化26】
【0085】
【化27】
【0086】
【化28】
【0087】
【化29】
【0088】
【化30】
【0089】
【化31】
【0090】
【化32】
【0091】
【化33】
【0092】本発明で使用するイエローカプラー単量体
の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されな
い。
【0093】
【化34】
【0094】
【化35】
【0095】
【化36】
【0096】
【化37】
【0097】
【化38】
【0098】
【化39】
【0099】
【化40】
【0100】
【化41】
【0101】次に、発色現像主薬の酸化体とカップリン
グしない非発色性エチレン様単量体としては、アクリル
酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアクリル酸
(例えば、アクリル酸、メタアクリル酸)、およびそれ
らのアクリル酸から誘導されるエステル類あるいはアミ
ド類(例えば、アクリルアミド、メタアクリルアミド、
t−ブチルアクリルアミド、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸、メチルアクリレート、メチ
ルメタクリレート、エチルアクリレート、n−プロピル
アクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブ
チルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−フチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
n−ヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、アセトアセトキシエチルメ
タクリレート、グリシジルメタクリレート、およびメチ
レンビスアクリルアミド)、ビニルエステル(例えば、
ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、およびビニ
ルラウレート)、アクリロニトリル、メタアクリロニト
リル、芳香族ビニル化合物(例えば、スチレンおよびそ
の誘導体(例えば、スチレンスルフィン酸カリウム、ス
チレンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルフィン酸ナ
トリウム等)、ビニリデンクロライド、ビニルアルキル
エーテル(例えば、ビニルエチルエーテル)、マレイン
酸エステル、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル
ピリジンおよび2−および4−ビニルピリジン等が挙げ
られる。特にアクリル酸エステル類、メタアクリル酸エ
ステル類、アクリルアミド類、メタアクリルアミド類、
スチレンおよびその誘導体類が好ましい。
【0102】本発明に用いられるポリマーカプラーは水
可溶性のものでも、水不溶性のものでもよいが、親油性
ポリマーカプラーが好ましい。本発明ポリマーカプラー
は、カプラー単量体の重合で作った親油性ポリマーカプ
ラーまたはテロマーカプラーをいったん取り出した後
に、改めて有機溶媒に溶解したものを乳化分散してもよ
いし、乳化重合法で作ったポリマーカプラーラテックス
さらには層構造ポリマーカプラーラテックスを直接ゼラ
チンハロゲン化乳剤に加えてもよい。あるいは、いった
ん取り出した親水性ポリマーカプラー改めて水または水
/水混和性有機溶媒に溶かしたものを直接ゼラチンハロ
ゲン化乳剤に加えてもよい。
【0103】一般式(I)で表されるマゼンタカプラー
単量体と、一般式(II)で表されるシアンカプラー単量
体と一般式(III) で表されるイエローカプラー単量体の
割合は、それぞれのカプラー単量体の色素の吸光係数や
吸収波長等により異なるが、通常はマゼンタカプラー単
量体:シアンカプラー単量体、シアンカプラー単量体:
イエローカプラー単量体及びイエローカプラー単量体:
マゼンタカプラー単量体はそれぞれ、1:100〜10
0:1の割合で用いられる。好ましくは、それぞれ、
1:50〜50:1の割合で用いられる。さらに好まし
くは、それぞれ、1:30〜30:1の割合で用いられ
る。ポリマーカプラー中に占める発色部分の割合は5〜
90重量%が好ましいが、色再現性、発色性および安定
性の点から10〜80重量%がさらに好ましい。特に好
ましくは20〜70重量%である。
【0104】カプラーの合成法には、大きく分けて、
i)乳化重合法、ii) シード重合法、およびiii)溶液重
合法があり、それぞれi)ポリマーカプラーラテック
ス、ii)層構造ポリマーカプラーラテックス、およびii
i)親油性ポリマーカプラー、テロマーカプラーおよび親
水性ポリマーカプラーが得られる。それらの重合体の製
法および乳剤への添加方法は、それぞれにi)米国特許
第4080211号、ii)特開昭58−42044号、i
ii)米国特許第3451820号、特開昭62−276
548号、特開昭60−218646号に記載されてい
る。
【0105】ポリマーカプラーラテックス、層構造ポリ
マーカプラーラテックス、親油性ポリマーカプラーまた
はテロマーカプラーが好ましく、ポリマーカプラーラテ
ックス、層構造ポリマーカプラーラテックス、または親
油性ポリマーカプラーがさらに好ましい。最も好ましく
は親油性ポリマーカプラーが挙げられる。次に合成した
ポリマーカプラーの組成を表1〜表6に示すが、本発明
はこれらに限定されない。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】
【0111】
【表6】
【0112】合成例 以下に本発明のカプラー単量体およびポリマーカプラー
の具体的合成例を示すが、本発明はこれらによって限定
されない。
【0113】例示イエローカプラー単量体(Y−1)の
合成 合成スキーム〔A〕
【0114】
【化42】
【0115】化合物〔4〕の合成 4当量カプラー(カプラー〔1〕)298.5g(1.
0モル)に塩化メチレン1000mlを加えて、10℃で
攪拌した。この溶液に塩化スルフリル88.7g(1.
1モル)を滴下した。室温で1時間攪拌した後、減圧下
で塩化メチレンを留去した。化合物〔2〕が析出した。
この結晶にベンジルエトキシヒダントイン(化合物
〔3〕)585g(2.5モル)とジメチルホルムアミ
ド150mlを加えて、室温で攪拌した。この溶液にトリ
エチルアミン345ml(2.5モル)を添加した。40
℃に加熱し3時間攪拌して反応を完結させた。反応終了
後、塩酸を加えて弱酸性とし、酢酸エチルで抽出した。
この酢酸エチル溶液を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。酢酸エチルを減圧下で留去した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホ
ルム/酢酸エチルの混合溶媒)で精製し、化合物〔4〕
を467.3g(88.0%)得た。
【0116】化合物〔5〕の合成 還元鉄300g、塩化アンモニウム30gに水300ml
とイソプロパノール300mlを加えて加熱攪拌した。こ
の溶液に、前記の方法で得た化合物〔4〕425g
(0.8モル)を数回に分けて添加した。添加終了後、
3時間加熱攪拌を行った。反応終了後、熱時減圧濾過し
て不溶解物を除去した。濾液に水を添加するとオイル状
物が析出した。この溶液に酢酸エチルを添加して抽出し
た。この酢酸エチル溶液を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、減圧下で酢酸エチルを留去した。化合物
〔5〕を386.4g(96.4%)得た。
【0117】例示イエローカプラー単量体(Y−1)の
合成 前記の方法で得たアミン体(化合物〔5〕)50g
(0.1モル)とニトロベンゼン0.5mlにジメチルア
セトアミド200mlを加え、5〜10℃に冷却して攪拌
した。この溶液にメタクリ酸クロライド11g(0.1
05モル)を滴下した。5〜10℃で2時間攪拌を行い
反応を完結させた。反応終了後、反応液に水と酢酸エチ
ルを加えて抽出した。この酢酸エチル溶液を水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で酢酸エチルを
留去した。残留物にイソプロパノールを加えて結晶を析
出させた。この結晶を濾過し、乾燥した後、イソプロパ
ノールで再結晶した。イエローカプラー単量体(Y−
1)41.8g(73.5%)を得た。
【0118】例示イエローカプラー単量体(Y−4)の
合成 合成スキーム〔B〕
【0119】
【化43】
【0120】化合物〔8〕の合成 4当量カプラー(化合物〔6〕)200g(0.68モ
ル)に酢酸エチル1000mlを加えて、10〜15℃で
攪拌した。この溶液に塩化スルフリル57.5ml(0.
71モル)を滴下した。1時間室温で攪拌した後、減圧
下で酢酸エチルを留去した。化合物〔7〕が析出した。
この結晶をジメチルホルムアミド300mlに溶解させ
た。ジメチルヒダントイン218g(1.7モル)にジ
メチルホルムアミド500mlを加えて、10℃に冷却し
て攪拌した。この溶液にナトリウムメトキサイドの28
%メタノール溶液(SM−28)を350ml添加した。
この溶液に、前記の化合物〔7〕のジメチルホルムアミ
ド溶液を滴下した。滴下終了後、30〜40℃で4時間
攪拌し、反応を完結させた。反応終了後、塩酸を加えて
弱酸性とし、ついで水を滴下し結晶を析出させた。この
結晶を濾過して、水/メタノール1/1の混合溶媒で洗
浄した後、乾燥した。化合物〔8〕を284g(99.
3%)得た。
【0121】化合物
〔9〕の合成 還元鉄200g、塩化アンモニウム20gに水100ml
とイソプロパノール1000mlを加えて加熱攪拌した。
この溶液に前記の方法で得た化合物〔8〕284gを数
回に分けて添加した。添加終了後、3時間加熱攪拌を行
った。反応終了後、熱時減圧濾過して不溶解物を除去し
た。濾液を減圧で約1/2に濃縮した。残留物に水を添
加して結晶を析出させた。この結晶を濾過して乾燥した
後、アセトニトリルで再結晶した。化合物
〔9〕を23
2.6g(88.2%)得た。
【0122】例示イエローカプラー単量体(Y−4)の
合成 前記の方法で得た化合物
〔9〕117.1g(0.3モ
ル)をジメチルアセトアミド400mlに溶解させ、0℃
〜10℃に冷却して攪拌した。この溶液にメタクリル酸
クロライド33.0g(0.315モル)を滴下した。
滴下終了後、10℃以下で2時間攪拌した。反応終了
後、この溶液に水2000mlを添加して結晶を析出させ
た。この結晶を濾過して水で洗浄し、乾燥した。酢酸エ
チルで再結晶し、例示カプラーモノマー(Y−4)を1
08.3g(78.7%)得た。
【0123】例示マゼンタカプラー単量体(M−1)の
合成 合成スキーム〔C〕
【0124】
【化44】
【0125】例示マゼンタカプラー(M−1)の合成 化合物〔10〕515.5g(1.0モル)にイソプロ
パノール1250mlを加えて加熱攪拌した。この溶液に
ヒドラジン一水和物60gを滴下した。滴下終了後、6
時間加熱攪拌し、反応を完結させた。反応終了後、室温
に冷却して酢酸94gと水1000mlを添加した。この
溶液を1時間室温で攪拌した後、減圧濾過して不溶解物
を除去した。濾液に酢酸エチル2000ml、ニトロベン
ゼン2mlと重曹420gを加えて室温で攪拌した。この
溶液にメタクリル酸クロライド110gをゆっくり滴下
した。滴下終了後、室温で2時間攪拌を行い反応を完結
させた。反応終了後、水槽を除去し、酢酸エチル溶液を
水で洗浄した。この酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、減圧下で酢酸エチルを留去した。残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液:n−ヘキサン/酢
酸エチル)で精製した後、n−ヘキサン/酢酸エチル=
10/1の混合溶媒から結晶を析出させた。例示カプラ
ー(M−1)を275.5g(63.3%)得た。
【0126】例示マゼンタカプラー単量体(M−21)
の合成 合成スキーム〔D〕
【0127】
【化45】
【0128】例示マゼンタカプラー単量体(M−21)
の合成 4当量カプラー化合物〔12〕43.5にニトロベンゼ
ン0.5mlとジメチルアセトアミド200mlを加えて氷
冷下で攪拌した。この溶液にメタクリル酸クロライド1
5.7gを滴下した。1時間氷冷下で攪拌した後、反応
液を水600ml、アセトニトリル200ml混合溶液に注
ぎ、結晶を析出させた。粗結晶を濾過、アセトニトリル
で洗浄後、酢酸エチルで再結晶を行った。酢酸エチルで
洗浄、乾燥後、例示カプラー(M−21)を42.4g
得た。
【0129】例示シアンカプラー単量体(C−1)の合
成 合成スキーム〔E〕
【0130】
【化46】
【0131】アミノフェノール(化合物〔13〕)31
4.5g(1.0モル)にジメチルアセトアミド100
0mlを加えて、室温で攪拌した。この溶液にメタクリル
酸クロライド104.5gを滴下し、室温で攪拌した。
反応終了後反応溶液に酢酸エチルと水を加え抽出した。
有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾
過を行い、減圧濃縮を行った。残留物にアセトニトリル
を加え、結晶を析出させた。この結晶を濾別し、アセト
ニトリルで再結晶後、ろ過、乾燥を行い、モノマーカプ
ラー(C−1)を得た。 例示シアンカプラー単量体(C−7)の合成 合成スキーム〔F〕
【0132】
【化47】
【0133】化合物〔15〕の合成 1,3−プロパンジアミン400gをアセトニトリル1
000mlに溶解し、氷冷下で攪拌した。この溶液に、フ
ェニルエステル(化合物〔14〕)300gを添加し、
氷冷下1時間攪拌した。反応終了後、反応液を8リット
ルの水中に注ぎその溶液に、濃塩酸750mlを添加し、
室温で2時間攪拌した。析出した塩を濾別、水洗し粗結
晶を得た。ジメチルアセトアミドと酢酸エチルで再結晶
し、濾過、乾燥を行い、化合物〔15〕を332g得
た。
【0134】例示シアンカプラー単量体(C−7)の合
成 前記の方法で得た塩酸塩(化合物〔15〕)39.6g
をジメチルアセトアミド160mlに溶解し、室温で攪拌
した。この溶液に炭酸水素ナトリウム25.2gを添加
し、添加終了後、メタクリル酸無水物16.2gを滴下
し、室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を1リ
ットルの水に注ぎ、析出した結晶を濾別した。酢酸エチ
ルで再結晶、濾過、乾燥を行い、シアンカプラー単量体
(C−7)を23g得た。
【0135】例示ポリマーカプラー(P−1)の合成 イエローカプラーモノマー(Y−1)10.0g、マゼ
ンタカプラーモノマー(M−1)5.7gシアンカプラ
ーモノマー(C−1)2.7g、ブチルアクリレート
(BA)18.4gにジメチルアセトアミド350mlを
加えて窒素ガス気流下で80℃に加熱攪拌した。この溶
液に2,2′−アゾビスイソ酪酸ジメチル(重合開始
剤)を0.3gを添加した。2時間加熱攪拌した後、再
度、重合開始剤を0.3gを添加した。次いで、2時間
加熱攪拌した後、更に、重合開始剤を0.3gを添加し
た。4時間加熱攪拌した後、反応液を室温に冷却した。
この溶液に水と酢酸エチルを添加し抽出した。この酢酸
エチル溶液を水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。酢酸エチルを減圧下で留去して、例示ポリマーカ
プラー(P−1)を36.0g得た。
【0136】例示ポリマーカプラー(P−17)の合成 イエローカプラーモノマー(Y−1)10.0g、マゼ
ンタカプラーモノマー(M−21)4.6g、シアンモ
ノマーカプラー(C−1)2.6gブチルアクリレート
(BA)17.3gにジメチルアセトアミド180mlを
加えて窒素ガス気流下で80℃に加熱攪拌した。この溶
液に重合開始剤を0.2gを添加した。2時間加熱攪拌
した後、再度、重合開始剤を0.2gを添加した。次い
で、2時間加熱攪拌した後、更に、重合開始剤を0.2
gを添加した。4時間加熱攪拌した後、反応液を室温に
冷却した。この溶液に水と酢酸エチルを添加し抽出し
た。この酢酸エチル溶液を水で洗浄して、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧下で留去して、例
示ポリマーカプラー(P−17)を34.1g得た。
【0137】ポリマーカプラーラテックスの合成は米国
特許第4080211号の方法に従って合成した。層構
造ポリマーカプラーラテックスの合成は特開昭58−4
2044号に記載の方法に従って合成した。また、親油
性ポリマーカプラー、テロマーカプラーおよび親水性ポ
リマーカプラーの合成は米国特許第3451820号、
特開昭62−276548号、特開昭60−21864
6号に記載の方法に従って合成した。
【0138】本発明の感光材料に使用できるハロゲン化
銀粒子は、塩化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀で
ある。好ましくは、塩化銀含有率が50モル%以上であ
る。さらに好ましくは、塩化銀含有率80モル%以上で
ある。沃化銀含有率は、2モル%以下が好ましいが、よ
り好ましくは1モル%以下である。さらに好ましくは、
0.5モル%以下である。
【0139】本発明で使用されるハロゲン化銀乳剤は、
表面潜像型であっても、内部潜像型であってもよい。内
部潜像型乳剤は、造核剤や光カブラセとを組み合わせて
直接反転乳剤として使用される。また、結晶構造は一様
なものでも、粒子内部と粒子表面とで異なるハロゲン組
成を持っている多重構造粒子であってもよい。また、エ
ピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が
接合されていてもよく、さらに例えばロダン銀、酸化亜
鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接合されていても
よい。
【0140】特に、本発明で使用される高塩化銀乳剤に
おいては、臭化銀局在相を、先に述べたように、層状も
しくは非層状にハロゲン化銀内部および/または表面に
有する構造のものも使用できる。上記局在相のハロゲン
組成は、臭化銀含有率が少なくとも20モル%のものが
好ましく、30モル%を越えるものが好ましい。臭化銀
局在相の臭化銀含有率は、X線回折法等で分析される。
例えば、シー アールベリイ、エス ジェイ マリノ
(C.R.Berry, S.J.Marino)著フォトグラフィックサイエ
ンス アンド テクノロジー(Photograic Science and
Technology)2巻149頁(1955)および同4巻2
2頁(1957)にX線回折法のハロゲン化銀粒子への
適用法が記載されている。臭化銀局在相は、粒子内部、
粒子表面のエッジ、コーナー、あるいは面上にあること
ができるが、好ましい例として、粒子のコーナー部にエ
ピタキシャル接合したものがあげられる。
【0141】本発明に使用するハロゲン化銀粒子の平均
粒径は、できるだけ低銀量で比表面積が大きく、高い現
像活性を得るために、0.05〜0.9μmが好まし
く、特に0.1〜0.5μmが好ましい。平板粒子の場
合は厚みが0.05〜0.9μmが好ましく、特に0.
1〜0.5μmが好ましい。狭い粒子サイズ分布を有す
る単分散乳剤を用いてもよい。単分散乳剤は、例えば、
粒子数あるいは重量で平均粒子サイズの±30%以内に
全粒子の80%以上が入るような粒子サイズ分布を有す
るハロゲン化銀乳剤である。また変動係数で20%以
下、特に15%以下の単分散ハロゲン化銀乳剤であって
もよい。広い粒子サイズ分布を有する多分散乳剤を用い
てもよい。
【0142】本発明に使用できるハロゲン化銀乳剤は、
例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)誌、17
6巻 No.17643(1978年12月)、22〜23
頁、“I.乳剤製造(Emulsion preparation and type
s) ”、および同 No.18716(1979年11
月)、648頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、
ポールモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et Phisiqu
e Photographique,(Paul Montel,1967))、ダフイ
ン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G. F.
Duffin, Photographic Emulsion Chemistry,(Focal Pre
ss, 1966))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と
塗布」、フォーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et a
l, Making and Coating Photographic Emulsion,(Focal
Press,1964))などに記載された方法を用いて調
製することができる。
【0143】米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号および英国特許第1,413,748
号などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アス
ペクト比が約5以上であるような平板状粒子も本発明に
使用できる。平板状粒子はガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering) 、第14巻、
248〜257頁(1970年)、米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号および英国特許
第2,112,157号などに記載の方法により簡単に
調製することができる。また種々の結晶形の粒子の混合
物を用いてもよい。
【0144】感光性ハロゲン化銀乳剤は通常は化学増感
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公
知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法などのカ
ルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる貴
金属増感法および還元増感法などを単独または組合わせ
て用いることもできる(例えば特開平3−110555
号、同5−241267号など)。これらの化学増感を
含窒素複素環化合物の存在下で行うこともできる(特開
昭62−253159号)。また後掲するかぶり防止剤
を化学増感終了後に添加することができる。具体的に
は、特開平5−45833号、特開昭62−40446
号記載の方法を用いることができる。化学増感時のpH
は好ましくは5.3〜10.5、より好ましくは5.5
〜8.5であり、pAgは好ましくは6.0〜10.
5、より好ましくは6.8〜9.0である。本発明にお
いて使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗設量は、銀
換算1mgないし10g/m2の範囲である。
【0145】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。
【0146】用いられる色素には、シアニン色素、メロ
シアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素およびヘミオキソノール色素が包含される。
具体的には、米国特許第4,617,257号、特開昭
59−180550号、同64−13546号、特開平
5−45828号、同5−45834号などに記載の増
感色素が挙げられる。これらの増感色素は単独に用いて
もよいが、それらの組合わせを用いてもよく、増感色素
の組合わせは特に、強色増感や分光感度の波長調節の目
的でしばしば用いられる。
【0147】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化
合物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んで
もよい(例えば米国特許第3,615,641号、特開
昭63−23145号等に記載のもの)。これらの増感
色素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその
前後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同
4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形
成前後でもよい。またこれらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの
分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添
加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10
-2モル程度である。
【0148】このような工程で使用される添加剤は、前
記のRD No.17643、同 No.18716および同 N
o.307105に記載されており、その該当箇所を下記
の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜868頁 強色増感剤 〜649頁右欄 4 蛍光増白剤 24頁 648頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜870頁 安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター染料、 〜650頁左欄 紫外線吸収剤 7 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 8 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁 9 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁 10 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 11 塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜876頁 表面活性剤 12 スタチック防止剤 27頁 650頁右欄 876〜877頁
【0149】本発明で使用しうるカラー現像薬は、ハロ
ゲン化銀を現像することにより生成した現像薬の酸化体
がカプラーとカップリング反応して色素を形成するもの
であればよく、写真業界で公知のものである。カラー現
像薬の具体例は T. H. James「The Theory of the Phot
ographic Process」第4版291〜334頁に記載され
ている。特に好ましいカラー現像薬はp−フェニレンジ
アミン誘導体である。
【0150】本発明には前記本発明のカプラーとともに
公知の種々のカラーカプラーを併用することができ、そ
の具体例は前出のリサーチ・ディスクロージャー(R
D) No.17643、 VII−C〜Gに記載された特許に
記載されている。本発明に用いるカプラーとしては、活
性位が水素原子の四当量カラーカプラーよりも離脱基で
置換された二当量カラーカプラーの方が、塗布銀量を低
減できる点で好ましい。
【0151】本発明に併用できるイエローカプラーとし
ては、オイルプロテクト型のアシルアセトアミド系カプ
ラーが代表例として挙げられる。その具体例は、米国特
許第2,407,210号、同2,875,057号お
よび同3,265,506号などに記載されている。本
発明には、二当量イエローカプラーの使用が好ましく、
米国特許第3,408,194号、同3,447,92
8号、同3,935,501号および同4,022,6
20号などに記載された酸素原子離脱型のイエローカプ
ラーあるいは特公昭58−10739号、米国特許第
4,401,752号、同4,326,024号、RD
18053(1979年4月)、英国特許第1,42
5,020号、西独出願公開第2,219,917号、
同2,261,361号、同2,329,587号およ
び同2,433,812号などに記載された窒素原子離
脱型のイエローカプラーがその代表例として挙げられ
る。α−ピバロイルアセトアニリド系カプラーは発色色
素の堅牢性、特に光堅牢性が優れており、一方、α−ベ
ンゾイルアセトアニリド系カプラーは高い発色濃度が得
られる。
【0152】本発明に併用できるマゼンタカプラーとし
ては、オイルプロテクト型の、好ましくは5−ピラゾロ
ン系およびピラゾロトリアゾール類などピラゾロアゾー
ル系のカプラーが挙げられる。5−ピラゾロン系カプラ
ーは3−位がアリールアミノ基もしくはアシルアミノ基
で置換されたカプラーが、発色色素の色相や発色濃度の
観点で好ましく、その代表例は、米国特許第2,31
1,082号、同2,343,703号、同2,60
0,788号、同2,908,573項、同3,06
2,653号、同3,152,896号および同3,9
36,015項などに記載されている。二当量の5−ピ
ラゾロン系カプラーの離脱基として、米国特許第4,3
10,619号に記載された窒素原子離脱基または米国
特許第4,351,897号に記載されたアリールチオ
基が特に好ましい。また欧州特許第73,636号に記
載のバラスト基を有する5−ピラゾロン系カプラーは高
い発色濃度が得られる。
【0153】ピラゾロアゾール系カプラーとしては、米
国特許第3,369,879号記載のピラゾロベンズイ
ミダゾール類、好ましくは米国特許第3,725,06
7号に記載されたピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,
4〕トリアゾール類、リサーチ・ディスクロージャー2
4220(1984年6月)に記載のピラゾロテトラゾ
ール類およびリサーチ・ディスクロージャー24230
(1984年6月)に記載のピラゾロピラゾール類が挙
げられる。発色色素のイエロー副吸収の少なさおよび光
堅牢性の点で欧州特許第119,741号に記載のイミ
ダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類は好ましく、欧州特許
第119,860号に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾールは特に好ましい。
【0154】本発明に併用できるシアンカプラーとして
は、米国特許第2,474,293号、同4,052,
212号、同4,146,396号、同4,228,2
33号および同4,296,200号などに記載された
ナフトール系カプラー、米国特許第3,772,002
号に記載されたフェノール核のメタ−位にエチル基以上
のアルキル基を有するフェノール系シアンカプラー、米
国特許第2,772,162号、同3,758,308
号、同4,126,396号、同4,334,011
号、同4,327,173号、西独特許公開第3,32
9,729号および特公平3−18175号などに記載
された2,5−ジアシルアミノ置換フェノール系カプラ
ーおよび米国特許第3,446,622号、同4,33
3,999号、同4,451,559号および同4,4
27,767号などに記載された2−位にフェニルウレ
イド基を有しかつ5−位にアシルアミノ基を有するフェ
ノール系カプラーなどである。特に耐熱性、耐光性に優
れたカプラーとしては特願平6−84315号に記載さ
れたカルボスチリル系カプラーが好ましく、本発明に使
用できる。
【0155】本発明には前述のカプラー以外にも下記の
ような種々のカプラーを使用することができる。ポリマ
ー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特許第
3,451,820号、同4,080,211号、同
4,367,282号、英国特許第2,102,173
号等に記載されている。カップリングに伴って写真的に
有用な残基を放出するカプラーもまた本発明で好ましく
使用できる。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、
前述のRD17643、 VII〜F項に記載された特許、
特開昭57−151944号、同57−154234
号、同60−184248号、米国特許第4,248,
962号に記載されたものが好ましい。現像時に画像状
に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーとして
は、英国特許第2,097,140号、同2,131,
188号、特開昭59−157638号、同59−17
0840号に記載のものが好ましい。
【0156】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同4,338,393号、同4,310,6
18号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−185
950号等に記載のDIRレドックス化合物放出カプラ
ー、欧州特許第173,302A号に記載の離脱後復色
する色素を放出するカプラー等が挙げられる。
【0157】また黒色補正用のカプラーはイエロー、マ
ゼンタ、シアンに発色するものでなくても、例えば褐
色、オレンジ色、紫色、黒色等に発色するものでもよ
い。本発明において各ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン
化銀対カプラーの当量比は0.5以上100以下で用い
られ、好ましくは1以上10以下、より好ましくは1以
上3以下である。特に平均粒子サイズ(平均粒子の場合
は厚みで規定)が0.9μm以下、特に0.5μm以下
のハロゲン化銀乳剤を用いる場合は1以上2以下がより
好ましい。ここでいう当量比とは、カプラーをすべて発
色させるのに必要なハロゲン化銀の理論量を当量比1と
し、例えば理論量の2倍量ハロゲン化銀を塗布する場
合、当量比2である。すなわち2当量カプラーを使用す
る場合、カプラー1モルに対して塗布銀量が2モルであ
るとき、当量比1であり、塗布銀量が4モルのとき、当
量比2である。
【0158】本発明に併用する上記カプラーは、種々の
公知分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分
散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,32
2,027号などに記載されている。高沸点溶媒の量は
カプラー1gに対して10g以下、好ましくは5g以
下、より好ましくは1g〜0.1gである。また、バイ
ンダー1gに対しては2g以下、好ましくは1g以下、
より好ましくは0.5g以下である。水中油滴分散法で
得られるカプラー分散物(カプラー乳化物)のサイズは
0.05μm〜0.9μm、好ましくは0.1μm〜
0.5μmである。
【0159】ラテックス分散法の工程、効果、および含
浸用のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,
363号、西独特許出願(OLS)第2,541,27
4号および同2,541,230号などに記載されてい
る。本発明に係わる感光材料には、カプラーを含有する
層に欧州公開特許EP0,277,589A2号に記載
のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
【0160】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と反応して、化学的に不活性でかつ実質
的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び/又は発
色現像処理後に残存する芳香族アミン系現像主薬の酸化
体と反応して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化
合物を生成する化合物(G)を同時に又は単独に用いる
ことが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像
主薬ないしその酸化体とカプラーとの反応による発色色
素生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上
で好ましい。
【0161】本発明に係わる感光材料のハロゲン化銀乳
剤層や中間層等には、色カブリ防止剤または混色防止剤
として、ヒドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導
体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を含有し
てもよい。これらの化合物の中で、160〜200℃に
加熱してもステインを発生しにくいものが好ましい。
【0162】また、シアン色素像の熱および特に光によ
る劣化を防止するためには、シアン発色層及びそれに隣
接する両側の層に紫外線吸収剤を導入することがより効
果的である。紫外線吸収剤としては、アリール基で置換
されたベンゾトリアゾール化合物(例えば、米国特許第
3,533,794号に記載のもの)、4−チアゾリド
ン化合物(例えば、米国特許第3,314,794号や
同3,352,681号に記載のもの)、ベンゾフェノ
ン化合物(例えば、特開昭46−2784号に記載のも
の)、ケイ皮酸エステル化合物(例えば、米国特許第
3,705,805号や同3,707,395号に記載
のもの)、ブタジエン化合物(例えば、米国特許第4,
045,229号に記載のもの)あるいはベンズオキサ
ゾール化合物(例えば、米国特許第3,406,070
号、同4,271,307号等に記載のもの)を用いる
ことができる。紫外線吸収性のカプラー(例えば、α−
ナフトール系のシアン色素形成カプラー)や紫外線吸収
性のポリマー等を用いてもよい。これらの紫外線吸収剤
は特定の層に媒染されていてもよい。中でも前記のアリ
ール基で置換されたベンゾトリアゾール化合物が好まし
い。
【0163】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防菌防黴剤を添加するのが好ましい。
【0164】本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤層や
中間層、保護層に用いることができるバインダーまたは
保護コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利であ
るが、それ以外の親水性ポリマーも用いることができ
る。親水性ポリマーとして、例えばポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリビニル
ブチラール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、
ポリビニルピラゾール、カラギーナン、アラビアゴム、
更にヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、セルロース硫酸エステル、セルロースアセ
テート水素フタレートおよびアルギン酸ナトリウムなど
のセルロース誘導体等の単一あるいは共重合体を挙げら
れる。また、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマ
ーでもよく、ゼラチン−グラフトポリマーとしては、ゼ
ラチンにアクリル酸、メタアクリル酸、それらのエステ
ル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、スチレン
などのビニル系モノマーの単一または共重合体をグラフ
トさせたものを用いることができる。ことにゼラチンと
ある程度相溶性のあるポリマーたとえばアクリル酸、メ
タアクリル酸、アクリルアミド、メタアクリルアミド、
ヒドロキシアルキルメタアクリレート等の重合体とのグ
ラフトポリマーが好ましい。これらの例は米国特許第
2,763,625号、同2,831,767号、同
2,956,884号、特開昭56−65133号等に
記載がある。代表的な合成親水性高分子物質として、例
えば西独特許出願(OLS)2,312,708号、米
国特許第3,620,751号、同3,879,205
号、特公昭43−7561号等に記載のものも使用でき
る。上記の親水性ポリマーは単独で使用してもよいし、
2種類以上を併用してもよい。
【0165】ゼラチンとしてはアルカリ処理、酸処理、
酵素処理のいずれかを施したもの、あるいはこれらの混
合物を用いてもよい。またゼラチンに例えば酸ハライ
ド、酸無水物、イソシアネート類、ブロモ酢酸、アルカ
ンサルトン、ビニルスルホンアミド類、マレインイミド
化合物類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合物
類等種々の化合物を反応させて得られるゼラチン誘導体
も用いられる。ゼラチン誘導体の具体例は米国特許第
2,614,928号、同3,132,945号、同
3,186,846号、同3,312,553号、英国
特許第861,414号、同1,033,189号、同
1,005,784号、特公昭42−26845号等に
記載されている。
【0166】本発明に用いる感光材料における全バイン
ダー量は3〜10g/m2が好ましく、各ハロゲン化銀乳
剤層や中間層等のバインダー含有量は一層当り0.1〜
1.5g/m2が好ましく、特に0.2〜1.0g/m2
好ましい。
【0167】本発明に用いる支持体は光透過性基板であ
ることが望ましいが、特願平6−1363号に記載のご
とく、別の支持体上に塗設したハロゲン化銀乳剤層を光
透過性基板上に転写密着させて、カラーフィルター用感
光材料を形成してもよい。この場合は支持体は必ずしも
光透過性である必要はなく、例えば支持体のバック面に
カーボンブラック等を塗布したものでもよい。なお、こ
の場合に設けられる剥離層やバック層のバインダー量
は、上記の「全バインダー量」には算入しない。
【0168】光透過性基板を構成する素材の例として
は、光学的に等方性で、耐熱性に優れているものが望ま
しく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、酢酸セ
ルロース、ポリアリレート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガ
ラス、石英等が挙げられる。これらの素材で構成される
基板の表面は必要に応じて下塗り処理されてもよい。さ
らにグロー放電、コロナ放電、紫外線(UV)照射等の
処理を施しても良い。光透過性基板は、板状、シート状
あるいはフィルム状等の形態で使用することができる。
基板の厚みは、用途および材質にあわせて適宜に設定で
きるが、一般には0.01〜10mmである。例えばガラ
ス基板のときは、厚みが0.3〜3mmの範囲である。
【0169】本発明のポリマーカプラーは、青感性乳剤
層にイエローカプラーを、緑感性乳剤層にマゼンタカプ
ラーを、そして赤感性乳剤層にシアンカプラーを含有す
る通常のネガ型またはポジ型のカラー写真感光材料のい
ずれかの層に使用することができるが、その他に、下記
(a)および(b)の構成を有する感光材料において使
用することができる。 (a)本発明のハロゲン化銀感光材料の一例として図1
に示す特性曲線を有する材料を使用し、青感性乳剤層に
はシアンカプラーとマゼンタカプラー(または青カプラ
ー)を含有させ、緑感性乳剤層にはイエローカプラーと
シアンカプラー(または緑カプラー)を含有させ、赤感
性乳剤層にはイエローカプラーとマゼンタカプラー(ま
たは赤カプラー)を含有させる。そして図1のA点とB
点の位置の露光を与えることのできるパターンを有する
図3のような4種のマスクフィルター(各々カラーフィ
ルターの赤色部、緑色部、青色部、黒色部に対応する光
透過部を有する)および感光材料の分光感度に合致した
色フィルターを用いて、赤色、緑色、青色および白色光
で露光する。その後発色現像、脱銀処理、水洗処理を施
すことにより図2に示すような赤色、緑色、青色および
黒色に発色したカラーフィルターが得られる。
【0170】(b)本発明のハロゲン化銀感光材料の一
例として、上記(a)の感光材料にさらに赤外感性乳剤
層を設け、この乳剤層には支持体上の全カプラーを反応
させた時、透過濃度2.5以上の実質的な黒色(END
≧2.5)となるように色補正するカプラーとして本発
明の共重合体を含有させる。この第4のハロゲン化銀乳
剤層である赤外感性乳剤層は2つ以上の単位層で構成し
てもよい。この場合、各単位層の層構成と含有カプラー
を適当に選択することにより、隣接する他のハロゲン化
銀乳剤層との間の中間層を除去することもできる。ま
た、色補正用のカプラーは赤、緑、および青感性乳剤層
で用いたカプラーと同一であっても異なっていてもよ
い。上記(a)の場合と同様に図3のような4種のマス
クフィルターおよび感光材料の分光感度に合致した色フ
ィルターを用いて赤色、緑色、青色および白色光(必要
とする赤外光も含む)露光したのち、発色現像、脱銀処
理、水洗処理を施すことにより図2に示すような赤色、
緑色、青色および高濃度の黒色に発色したカラーフィル
ターが得られる。
【0171】上記(a)または(b)において、感色性
は青感性、緑感性、赤感性および赤外感性の組合せに限
らず、紫外感性や黄感性などと組合わせてもよいし、感
光波長領域の異なる赤外感性を複数採用してもよい。ま
た異なる感色性を持つハロゲン化銀乳剤層の塗設の順序
は必ずしも上記の順のみでなく任意に設定できる。さら
に上記の層構成に加えて、必要に応じて下引き層、中間
層、漂白可能な黄色フィルター層、保護層あるいは紫外
線吸収層などを設けてもよい。本発明においては、上記
(a)または(b)の構成を有する感光材料が色再現上
特に好ましく用いられる。
【0172】本発明に用いる感光材料は、前述のRD.
No. 17643の28〜29頁、および同 No.1871
6の651左欄〜右欄等に記載された通常の方法により
発色現像処理することによりマイクロカラーフィルター
を得る。
【0173】例えば、発色現像処理工程、脱銀処理工
程、水洗処理工程が行なわれる。脱銀処理工程では、漂
白液を用いた漂白工程と定着液を用いた定着工程の代わ
りに、漂白定着液を用いた漂白定着処理工程を行なうこ
ともできるし、漂白処理工程、定着処理工程、漂白定着
処理工程を任意の順に組み合わせてもよい。水洗処理工
程の代わりに安定化工程を行なってもよいし、水洗処理
工程の後に安定化工程を行なってもよい。また、発色現
像、漂白、定着を1浴中で行なう1浴現像漂白定着処理
液を用いたモノバス処理工程を行なうこともできる。こ
れらの処理工程に組み合わせて、前硬膜処理工程、その
中和工程、停止定着処理工程、後硬膜処理工程、調整工
程、補力工程等を行なってもよい。これらの処理におい
て、発色現像処理工程の代わりに、いわゆるアクチベー
ター処理工程を行なってもよい。また特願平5−302
804号等に記載のごとく、内部潜像型オートポジ乳剤
を用いて、造核剤や光カブラセとを組合せて、発色現像
処理および脱銀処理を行なってもよい。
【0174】現像処理装置としては、可撓性支持体(基
板)である場合には、通常の写真処理に使用する現像処
理機を用いることができる。また、ガラス等のハードな
支持体の場合には、ガラス乾板用の現像処理機もしくは
特開平7−56015号記載のような現像装置を用いる
ことができる。
【0175】本発明に適用される露光法としては、マス
クを通した面露光方式やスキャンニング露光方式があ
る。スキャンニング方式としては、ライン(スリット)
スキャンニングやレーザー露光などによるポイントスキ
ャンニング方式が適用できる。光源としては、タングス
テン灯、ハロゲン灯、ケイ光灯、(3波長型ケイ光灯な
ど)水銀灯、レーザー光、発光ダイオードなどが用いら
れる。特に、ハロゲン灯、ケイ光灯、レーザー光が好ま
しい。本発明に適用できる別の露光法としては、特願平
7−24563号記載のように、本発明により作成した
カラーフィルターを組み込む予定の液晶表示パネルを用
い、色フィルターと組み合わせて順次3回露光する方法
がある。
【0176】本発明の方法により製造されたカラーフィ
ルターは、最外層に、耐熱性、耐水性、高比電気抵抗率
を有する樹脂を保護層(オーバーコート層)として塗設
することができる。かかる樹脂の例は米国特許第4,6
98,295号、同4,668,601号、同4,17
1,979号、同4,049,861号、同4,33
3,998号、欧州特許出願EP−179,636A
号、同556,810A号、特開平3−163416
号、同3−188153号、同5−68443号、同1
−276101号、同2−179638号、同5−19
115号、同5−173012号、同5−264811
号、特開昭60−216307号、同63−21877
1号、同52−22099号、同52−22100号、
同53−142447号、同55−125104号、同
54−137072号、同54−83999号、同53
−121100号、同56−91233号等に記載され
ている。
【0177】本発明の方法により製造されたカラーフィ
ルターはさらに蒸着被覆、例えば真空蒸着またはスパッ
タリング法により透明電極(ITO)を設けることがで
きる。さらにその上にはポリイミド樹脂等の配向膜を設
けることができる。また、カラーフィルターの光透過性
基板の乳剤面とは反対側の面には偏光仮や位相差フィル
ムを設置してもよい。
【0178】本発明のカラーフィルターを用いたカラー
液晶表示装置(LCD)について述べる。図4に液晶表
示の断面略図の一例を示す。ガラス基板1上に本実施例
によって作成したカラーフィルター2の表面は図面に示
してないが前記の樹脂で被覆され、保護層が形成されて
いる。その保護膜上に透明電極(例えばITO電極)3
が真空成膜装置を用いて付着している。透明電極3はT
FTのような三端子スイッチングアレイを用いるアクテ
ィブマトリックス駆動LCDでは全面一体電極として形
成され、単純マトリックス駆動LCDやMIMのような
二端子スイッチングアレイを用いるアクティブマトリッ
クス駆動LCDではストライプ電極として通常形成され
る。この透明電極3の上には液晶分子を整列させるため
ポリイミド等の配向層4が配置される。
【0179】一方、液晶層5、スペーサー(図示してな
い)およびシール材6を挟んで向側のガラス基板7上に
も透明電極(例えばITO電極)8およびその上に配向
層4が配置される。透明電極8はTFTのような三端子
スイッチングアレイを用いるアクティブマトリックス駆
動LCDではTFT素子で接続された画素電極であり、
STNのような単純マトリックス駆動LCDでは通常ス
トライプ電極であり、透明電極3と直交して配置され
る。R・G・Bの各画素間には通常ブラックマトリック
ス9が形成され、コントラストや色純度の向上が図られ
ている。ブラックマトリックス9は本発明のようにR・
G・Bの各画素と同時に形成することもできるし、Cr
膜やカーボン膜などを別途形成することもできる。ま
た、ガラス基板1および2の背面には偏光板10および
11を設置する。各ガラス基板と偏光仮の間には位相補
償フィルム(図示していない)を設置することもでき
る。カラーフィルターを用いるLCDの光透過率は小さ
いので、通常カラーフィルターと色再現的に整合性のと
れた光源としてバックライト12を設置する。
【0180】光透過性基板としてガラス基板に代えて、
ガス・バリヤ層やハード・コート層を設置したプラスチ
ック・フィルム基板を用いることができる。カラーLC
Dやその製造法についての詳細は、松本正一・角田市良
共著「液晶の基礎と応用」(1991年 工業調査会発
行)、日経マイクロデバイス編「フットパネル・ディス
プレイ 1994」(1993年 日経BP社発行)、
特開平1−114820号等に記載されてる。本発明の
一般式(I)で表されるポリマーカプラーと芳香族一級
アミンの酸化体から形成される色素を、従来からよく知
られているカラーフィルター作製方法において使用し、
該色素を含有するカラーフィルターを作製することもで
きる。例えば、(1)天然高分子のゼラチン、カゼイン
や合成高分子のPVA、PVP、アクリル等を感光化さ
せたものを基板上に塗布し、フォトマスクを用いて紫外
線で露光した後に、現像し、ついで本発明の一般式
(I)で表されるポリマーカプラーと芳香族一級アミン
の酸化体から形成される色素で染色する染色法、(2)
予め本発明の一般式(I)で表されるポリマーカプラー
と芳香族一級アミンの酸化体から形成される色素を用い
て調色したフォトレジストを基板上に塗布し、染色法と
同様に露光現像する顔料分散法(フォトリソ法)、
(3)ITOをフォトリソ法で所定のパターンになるよ
うにエッチングし、これを電極として電気泳動法で、本
発明の一般式(I)で表されるポリマーカプラーと芳香
族一級アミンの酸化体から形成される色素を電極に膜形
成する電着法、(4)印刷法において本発明の一般式
(I)で表されるポリマーカプラーと芳香族一級アミン
の酸化体から形成される色素を用いる方法、等によっ
て、カラーフィルターを形成することもできる。なお、
上記において芳香族一級アミンとしては前記した芳香族
一級アミン現像主薬と同じ化合物を使用することができ
る。
【0181】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 比較例1 感光性ハロゲン化銀乳剤(I)の調整法について述べ
る。良く攪拌している第7表に示す組成のゼラチン水溶
液を、第8表に示す(I)液を1分間添加する。(I)
液添加開始20秒後に(II)液を40秒間で添加し、そ
の2分後、(III) 液と(IV)液を4分かけて同時に添加
した。
【0182】
【表7】
【0183】
【表8】
【0184】
【化48】
【0185】定法により、水洗、脱塩(沈降剤(a)を
用いてpH4.0で行った)後、脱灰処理ゼラチン22
gを加えて分散した。pH6.0に調整した後、塩化ナ
トリウム10%水溶液を4cc加え、さらに、防腐剤を
70mgを加え、粒子サイズ0.15μmの塩化銀乳剤を
得る。この乳剤の収量は630gであった。
【0186】
【化49】
【0187】ハロゲン化銀乳剤(II)の調整法について
述べる。ゼラチン水溶液および(I)液と(II)液の組
成を第9表、第10表のように変更した以外は、ハロゲ
ン化銀乳剤(I)と同様にして、塩化銀含有率70モル
%の塩臭化銀乳剤を調整した。粒子サイズは0.18μ
mであった。
【0188】
【表9】
【0189】
【表10】
【0190】バック層としてカーボンブラックをポリ塩
化ビニルに分散させて塗布した厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレート支持体にゼラチン下引きを施し、
その上に以下に示す構成の第1層から第10層を多層同
時塗布しカラー感光材料1Aを作成した。以下に成分と
塗布量(g/m2単位)を示す。なおハロゲン化銀につい
ては銀換算の塗布量を示す。
【0191】 第1層(剥離層) ヒドロキシエチルセルロース(HEC−SP500;ダイセル化学工業(株) 製) ・・・0.35 末端アルキル変性ポリビニルアルコール(平均重合度300) ・・・0.08 帯電防止剤(Cpd−1) ・・・0.03
【0192】 第2層(ゼラチン隣接層) ゼラチン ・・・0.50
【0193】 第3層(青感層) 青色増感色素(ExS−1、2)で分光増感したハロゲン化銀乳剤(II) ・・・0.33 ゼラチン ・・・0.99 シアンカプラー(ExC−2) ・・・0.54 マゼンタカプラー(ExM−1) ・・・0.02 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.28
【0194】 第4層(中間層) ゼラチン ・・・0.38 混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09 混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02 ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04 第5層(赤外感層) 赤外増感色素(ExS−6)で分光増感したハロゲン化銀乳剤(II) ・・・0.39 安定剤(Cpd−9) ・・0.008 ゼラチン ・・・1.29 シアンカプラー(ExC−2) ・・・0.10 マゼンタカプラー(ExM−2) ・・・0.28 イエローカプラー(ExY−1) ・・・0.41 褪色防止剤(Cpd−2) ・・・0.05 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.19 高沸点溶媒(Solv−2) ・・・0.04 高沸点溶媒(Solv−4) ・・・0.08 ポリマー(Cpd−11) ・・・0.03
【0195】 第6層(中間層) ゼラチン ・・・0.38 混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09 混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02 ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04 イエロー染料(YF−1) ・・・0.17
【0196】 第7層(緑感層) 緑色増感色素(ExS−3)で分光増感したハロゲン化銀乳剤(I) ・・・0.43 ゼラチン ・・・1.09 シアンカプラー(ExC−1) ・・・0.33 イエローカプラー(ExY−2) ・・・0.42 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.08 高沸点溶媒(Solv−2) ・・・0.11 ポリマー(Cpd−11) ・・・0.03
【0197】 第8層(中間層) ゼラチン ・・・0.38 混色防止剤(Cpd−7) ・・・0.09 混色防止剤(Cpd−10) ・・・0.02 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−3) ・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−5) ・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−4) ・・・0.02 紫外線吸収剤(Cpd−3) ・・・0.01 紫外線吸収剤(Cpd−6) ・・・0.02 ポリマー(Cpd−8) ・・・0.04 イラジエーション防止染料(Dye−1) ・・0.005 イラジエーション防止染料(Dye−2) ・・・0.02
【0198】 第9層(赤感層) 赤色増感色素(ExS−4、5)で分光増感したハロゲン化銀乳剤(I) ・・・0.35 ゼラチン ・・・1.14 イエローカプラー(ExY−1) ・・・0.60 マゼンタカプラー(ExM−2) ・・・0.25 褪色防止剤(Cpd−2) ・・・0.06 ポリマー(Cpd−11) ・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−1) ・・・0.12 高沸点溶媒(Solv−2) ・・・0.03 高沸点溶媒(Solv−4) ・・・0.11
【0199】 第10層(保護層) ゼラチン ・・・0.70 ハレーション防止染料(微粒子分散) ・・・0.15 カルボキシメチルセルロース ・・・0.05 ポリマー(Cpd−12) ・・・0.14 界面活性剤(Cpd−13) ・・・0.03 硬膜剤(H−1) ・・・0.12
【0200】各層には乳化分散助剤としてドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、補助溶媒として酢酸エチ
ル、塗布助剤として界面活性剤(Cpd−14)を、さ
らに、増粘剤としてポリスチレンスルホン酸カリウムを
用いた。
【0201】
【化50】
【0202】
【化51】
【0203】
【化52】
【0204】
【化53】
【0205】
【化54】
【0206】
【化55】
【0207】比較例2 次に、カラー感光材料1Aにおける第5層の(赤外感
層)高沸点溶媒の塗布量を2倍にした以外は同様の構成
を有するカラー感光材料1Bを作成した。
【0208】比較例3 次に、カラー感光材料1Aにおける第5層の(赤外感
層)のマゼンタカプラー、シアンカプラー及びイエロー
カプラーを、それぞれに比較カプラー(A)のマゼンタ
カプラーと比較カプラー(B)のシアンカプラーと比較
カプラー(C)のイエローカプラーに等モル(各カプラ
ーユニット単位の分子量で換算)置き換えた以外は同様
の構成を有するカラー感光材料1Cを作成した。
【0209】
【化56】
【0210】実施例1 次に、第5層のマゼンタカプラー(ExM−2)、シア
ンカプラー(ExC−2)およびイエローカプラー(E
xY−1)を本発明のカプラー(P−1)、(P−
2)、(P−3)、(P−4)、(P−6)、(P−1
1)、(P−12)、(P−14)、(P−17)、
(P−24)、(P−26)、(P−27)、(PL−
1)、(PL−6)、(TC−1)、(TC−3)、
(LP−1)、および(HP−1)各等モルに代えて
(マゼンタユニット単位の分子量で換算)カラー感光材
料2A〜2Rを作成した。なお、カラー感光材料2A〜
2Rでは高沸点溶媒としてSolv−1をカプラーと等
重量使用した。
【0211】光透過基板として厚さ1.1mmの透明な無
アルカリガラス(20cm×30cm)を用い、その表面に
ゼラチンとコロイダルシリカ(平均粒子サイズ7〜9m
μ)を重量比で1:3に混合し、界面活性剤としてサポ
ニンを加えて塗布した。乾膜の塗布厚は0.2μであっ
た。
【0212】光透過基板の塗膜面に前述のカラー感光材
料の保護層とを密着させた。その後密着面の温度が約1
30℃になるように温度設定をしたラミネーターを用
い、線速0.45m/分で通過させた。ほぼ室温に冷却
した後、感光材料の支持体を剥離層と共に乳剤面から引
き剥がした。基板上に第2層から上の乳剤面が一様に密
着しており白抜けは見られなかった。
【0213】以上のようにして作成した乳剤層を有する
基板に乳剤面側から図3に示すマスクフィルターと感光
材料の分光感度に合致した色フィルターを重ねてタング
ステン光を用いて順次4回露光した。露光済基板を下記
の工程に従い現像処理し、1回の操作でB、G、R三色
および黒に発色したカラーフィルターを作成した。 (処理工程) (温度) (時間) 硬膜処理 38℃ 3分 水洗−1 35℃ 1分 発色現像 38℃ 80秒 漂白定着 38℃ 90秒 水洗−2 35℃ 40秒 水洗−3 35℃ 40秒 乾 燥 60℃ 2分
【0214】各処理液の組成は、以下の通りである。 硬膜液 硫酸ナトリウム(無水) 160.0g 炭酸ナトリウム(無水) 4.6g グリオキザール・プロピレングリコール付加物(55%) 20.0ml 水を加えて 1リットル pH(25℃)=9.5 発色現像液 水 800ml ジエチレングリコール 12.0ml ベンジルアルコール 13.5ml エチレンジアミン四酢酸 3.0g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸 二ナトリウム塩 0.5g トリエタノールアミン 12.0g 塩化カリウム 6.5g 臭化カリウム 0.03g 炭酸カリウム 27.0g 亜硫酸ナトリウム 0.1g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 5.0g トリイソプロピルナフタレン(β)スルホン酸ナトリウム 0.1g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 5.0g 水を加えて 1リットル pH(25℃)=10.0
【0215】 漂白定着液 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 93ml 亜硫酸アンモニウム 40.0g 臭化アンモニウム 25.0g エチレンジアミン4酢酸・第二鉄アンモニウム 55.0g エチレンジアミン4酢酸 5.0g 硝酸(67%) 30.0g 水を加えて 1リットル pH(25℃)=5.8
【0216】水洗水 導電率5μS以下の脱イオン水
【0217】得られたカラーフィルターはいずれも色濁
りがなく分光透過性の優れたRGBおよび高濃度の黒色
のブラックストライプを有していた。次に、各カラーフ
ィルターを180℃のオーブンに2時間入れて加熱し
た。加熱後のカラーフィルターのブラックストライプを
光学顕微鏡で観察し、ボケの程度を判定した。さらに、
Xe褪色試験機(85000ルックス10日間)を用い
て光堅牢性を評価した。実施例1の結果を表11に示し
た。
【0218】
【表11】
【0219】表11の結果から判るように、本発明のポ
リマーカプラーを用いて作成したカラーフィルターはブ
ラックストライプ部の熱によるボケが少なく、かつ、マ
ゼンタ成分、シアン成分及びイエロー成分の光堅牢性が
向上し、本発明のカプラーが優れていることが明らかと
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることのできる感光材料の特性曲
線を示すグラフである。
【図2】本発明のRGBカラーフィルターの一態様を示
す模式図である。
【図3】本発明の感光材料を露光するときに用いるマス
クフィルターの一態様を示す模式図である。
【図4】本発明のカラーフィルターを用いたカラー液晶
表示装置(LCD)の断面略図の一例である。
【符号の説明】
図4における符号の説明をする。 1,7 ・・・ガラス基板。 2 ・・・RGBカラーフィルター。 3,8 ・・・透明電極。 4 ・・・配向層。 5 ・・・液晶。 6 ・・・シール剤。 9 ・・・ブラックマトリックス。 10,11・・・偏光板。 12 ・・・バックライト。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種の一般式(I)で表され
    るマゼンタカプラー単量体、少なくとも一種の一般式
    (II)で表されるシアンカプラー単量体および少なくと
    も一種の一般式(III) で表されるイエローカプラー単量
    体より誘導される共重合体、あるいは少なくとも一種の
    一般式(I)で表されるマゼンタカプラー単量体と、少
    なくとも一種の一般式(II)で表されるシアンカプラー
    単量体と、少なくとも一種の一般式(III) で表されるイ
    エローカプラー単量体、および発色現像主薬の酸化体と
    カップリングする能力を持たない少なくとも一個のエチ
    レン基を含有する非発色性単量体の一種以上との共重合
    体を含有することを特徴とするハロゲン化銀感光材料。 一般式(I) 【化1】 式中、R1 は水素原子、塩素原子、アルキル基、または
    アリール基を表し、L 1 は−C(=O)N(R4 )−、
    −C(=O)O−、−N(R4 )C(=O)−、−OC
    (=O)−、下記一般式(IV)、一般式(V)または一
    般式(VI)を表す。R4 は水素原子、アルキル基、アリ
    ール基またはヘテロ環基を表す。L2 はL1 とQ1 を結
    ぶ2価の連結基を表し、fは0または1を表す。gは0
    または1を表し、Q1 は発色現像主薬の酸化体とカップ
    リングしてマゼンタ色素を形成しうるマゼンタカプラー
    残基を表す。 一般式(II) 【化2】 式中、R2 はR1 と同義であり、L3 はL1 と同義であ
    り、L4 はL2 と同義である。hはfと同義であり、i
    はgと同義である。Q2 は発色現像主薬の酸化体とカッ
    プリングしてシアン色素を形成しうるシアンカプラー残
    基を表す。 一般式(III) 【化3】 式中、R3 はR1 と同義であり、L5 はL1 と同義であ
    り、L6 はL2 と同義である。jはfと同義であり、k
    はgと同義である。Q3 は発色現像主薬の酸化体とカッ
    プリングしてイエロー色素を形成しうるイエローカプラ
    ー残基を表す。 一般式(IV) 【化4】 一般式(V) 【化5】 一般式(VI) 【化6】 式中、R5 は置換基を表し、R6 はR4 と同義である。
    lは0から4の整数を表す。
  2. 【請求項2】 支持体上に、異なる感色性を持つ少なく
    とも3つのハロゲン化銀乳剤層を有してそれぞれ青色、
    緑色、赤色を発色するようにカプラーを組み合わせて含
    有することを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀
    感光材料。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリマーカプラーから
    選択される少なくとも一種のポリマーカプラーを含有す
    る事を特徴とするカラーフィルター用ハロゲン化銀感光
    材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に、異なる感色性を持つ少なく
    とも3つのハロゲン化銀乳剤層を有し、各ハロゲン化銀
    乳剤層は芳香族一級アミン現像主薬の酸化体とカップリ
    ングしてそれぞれ青色、緑色、赤色を発色するようにカ
    プラーを組み合わせて含有することを特徴とする請求項
    1に記載のカラーフィルター用ハロゲン化銀感光材料。
  5. 【請求項5】 異なる感色性を持つ3つのハロゲン化銀
    乳剤層の他に、さらに別の感色性を持つ少なくとも1つ
    のハロゲン化銀乳剤層を有し、このハロゲン化銀乳剤層
    は、支持体上の全てのカプラーを反応させた時、透過濃
    度2.5以上の実質的な黒色となるように色補正するカ
    プラーを含有する層であることを特徴とする請求項3な
    いし請求項4のいずれかに記載のカラーフィルター用ハ
    ロゲン化銀感光材料。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載のハロゲン化銀感光材料をパターン露光し、発色現像
    処理および脱銀処理して、青色、緑色、赤色のピクセル
    パターンを有するカラーフィルターを作成する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の方法で作成されたカラーフィ
    ルター。
  8. 【請求項8】 少なくとも一種の請求項1記載の一般式
    (I)で表されるマゼンタカプラー単量体、少なくとも
    一種の請求項1記載の一般式(II)で表されるシアンカ
    プラー単量体および請求項1記載の一般式(III )で表
    されるイエローカプラー単量体より誘導される共重合
    体、あるいは、少なくとも一種の前記一般式(I)で表
    されるマゼンタカプラー単量体、少なくとも一種の前記
    一般式(II)で表されるシアンカプラー単量体、少なく
    とも一種の前記一般式(III )で表されるイエローカプ
    ラー単量体および芳香族一級アミンの酸化体とカップリ
    ングする能力を持たない少なくとも一個のエチレン基を
    含有する非発色性単量体の一種以上との共重合体から選
    択される少なくとも一種のポリマーカプラーと芳香族一
    級アミンの酸化体とのカップリング反応によって形成さ
    れた色素を含有することを特徴とするカラーフィルタ
    ー。
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