JPH1048920A - 帯電装置、帯電部材、画像記録装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電装置、帯電部材、画像記録装置及びプロセスカートリッジ

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JPH1048920A
JPH1048920A JP8220341A JP22034196A JPH1048920A JP H1048920 A JPH1048920 A JP H1048920A JP 8220341 A JP8220341 A JP 8220341A JP 22034196 A JP22034196 A JP 22034196A JP H1048920 A JPH1048920 A JP H1048920A
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magnetic brush
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image
resistance
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Yasunori Kono
康則 児野
Jun Hirabayashi
純 平林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ブラシ・AC印加方式の接触帯電手段に
関して、高電圧印加時でも一定の帯電性能を維持しなが
ら、磁気ブラシ部から被帯電体への導電磁性粒子の付着
を防止し帯電性の劣化を防止すること、該接触帯電手段
を用いた画像記録装置あっては、高電圧印加時でも一定
の帯電性能を維持しながら、磁気ブラシ部から像担持体
への導電磁性粒子の付着を防止し高品位な画像記録を長
期に渡り維持させること。 【解決手段】 磁気ブラシ帯電器2の磁気ブラシ部24
と、磁気ブラシ部担持部材21と、該磁気ブラシ部担持
部材21に対する電圧印加手段S1と、被帯電体1から
構成される帯電回路中に磁気ブラシ帯電器単体の0.5
倍以上の抵抗を有する抵抗体25が挿入され、かつ該抵
抗体挿入後の帯電回路の抵抗が107Ω以下であるこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を印加した帯
電部材を被帯電体に接触させて被帯電体を帯電する接触
帯電方式の帯電装置、接触帯電部材、該帯電装置や接触
帯電部材を用いた画像記録装置(画像形成装置)やプロ
セスカートリッジに関する。
【0002】より詳しくは、帯電部材が、担持部材に担
持させた導電磁性粒子の磁気ブラシ部を有し、該磁気ブ
ラシ部を被帯電体に接触させる磁気ブラシ帯電器であ
り、該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部担持部材に電圧
印加手段により直流電圧成分と交番電圧成分を有する振
動電圧を印加して被帯電体を帯電するものに関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、電子写真方式・静電記録方式等
の複写機・プリンタなど、電子写真感光体・静電記録誘
電体等の像担持体に該像担持体を帯電する工程を含む作
像プロセスを適用して画像形成を実行する画像記録装置
においては、被帯電体としての像担持体を一様に帯電処
理(除電処理も含む)する手段機器として従来一般にコ
ロナ帯電器が利用されていた。
【0004】これはコロナ帯電器を被帯電体に非接触に
対向配設し、高圧を印加したコロナ帯電器から発生する
コロナシャワーに被帯電体面をさらすことで被帯電体面
を所定の極性・電位に帯電させるものである。
【0005】近年は、コロナ帯電器よりも低オゾン・低
電力等の利点を有することから、中・低速機種の画像記
録装置などには接触帯電装置(直接帯電装置)が実用さ
れるようになってきている。
【0006】これは、被帯電体に、所定の電圧を印加し
た帯電部材(接触帯電部材、接触導電部材)を当接させ
て被帯電体面を所定の極性・電位に帯電させるものであ
る。接触帯電部材は導電性の部材であり、弾性ローラ
(ローラ帯電器)、ブレード(ブレード帯電器)、磁気
ブラシ(磁気ブラシ帯電器)、ファーブラシ(ファーブ
ラシ帯電器)等の形態のものが用いられる。
【0007】磁気ブラシ帯電器は、給電電極を兼ねる担
持部材に磁気拘束して担持させた導電磁性粒子の磁気ブ
ラシ部を有し、該磁気ブラシ部を被帯電体に接触させ、
担持部材に給電するものである。
【0008】ファーブラシ帯電器は、給電電極を兼ねる
担持部材に担持させた導電性繊維のブラシ部を有し、該
導電性繊維ブラシ部を被帯電体に接触させ、担持部材に
給電するものである。
【0009】接触帯電には、放電現象による帯電が支配
的である系と、被帯電体面に対する電荷の直接注入(充
電)による帯電が支配的である系がある。
【0010】電荷注入帯電方式については例えば特開平
6−3921号公報に開示されている。この電荷注入帯
電方式は上記のような接触帯電部材に電圧を印加し、表
面に電荷注入層を設けた、被帯電体としての感光体上の
フロート電極に該感光体面に接触させた接触帯電部材か
ら電荷を注入して帯電を行なう方法である。具体的に
は、特開平6−3921号公報では、電荷注入層とし
て、感光体表面にアクリル樹脂に導電フィラー(導電性
粒子)であるアンチモンドープで導電化したSnO2
分散したものを塗工して用いることが可能であるとの記
述がある。
【0011】このような電荷注入・接触帯電方式は、放
電現象を用いないため、所望する感光体表面電位に等し
い直流電圧を接触帯電部材に印加することで感光体を該
所望の表面電位に帯電可能であり、またオゾンの発生も
ない。この場合における接触帯電部材は被帯電体面との
接触性(実質的に隙間無く接触)等の点から磁気ブラシ
帯電器やファーブラシ帯電器が好ましく用いられる。
【0012】接触帯電において接触帯電部材に印加する
電圧に関して、直流電圧のみを印加するDC印加方式
と、直流電圧成分と交番電圧(交流電圧)成分を有する
振動電圧(時間とともに電圧値が周期的に変化する電
圧)を印加するAC印加方式がある。DC印加方式の場
合は、接触帯電部材の汚染や変性、環境変動等に起因す
る抵抗上昇の影響が帯電不良となって現れやすい。これ
に比べて、AC印加方式の場合は、ACバイアスを印加
し高電位差を生むことで、高抵抗化した接触帯電部材で
あっても帯電均一性・帯電安定性がある。特には、本出
願人の先の提案に係る特公平3−52058号公報に開
示のように、帯電部材に所定の直流電圧成分と所定の交
番電圧成分(接触帯電部材に直流電圧を印加したときの
被帯電体の帯電開始電圧値の2倍以上のピーク間電圧を
有する交番電圧)を有する振動電圧を印加する方式は均
一帯電性に優れる。
【0013】図7に、磁気ブラシ・AC印加方式の接触
帯電装置の一例の概略構成を示した。1は被帯電体であ
り、例えば、矢示の時計方向aに所定のプロセススピー
ド(周速度)をもって回転駆動されるドラム型電子写真
感光体である。20はこの感光体1面に接触させて配設
した磁気ブラシ帯電器である。本例の磁気ブラシ帯電器
はスリーブ回転タイプのものであり、磁気ブラシ部担持
部材が回転可能なスリーブであり、該スリーブ内に配設
した固定のマグネットロール(磁界発生手段)の磁気力
で導電磁性粒子(キャリア)がスリーブ外面に拘束され
て磁気ブラシ部として付着保持されている形態のもので
ある。
【0014】即ち、21は磁気ブラシ部担持部材として
の、アルミニウム等の非磁性の導電性スリーブ(電極ス
リーブ、導電スリーブ、帯電スリーブなどと称される)
である。
【0015】22はこのスリーブ21内に挿入配設した
磁界発生手段としてのマグネットロールである。N・S
は該ロールの着磁部である。このマグネットロール22
は非回転の固定部材であり、このマグネットロール22
の外周りをスリーブ21が同心に矢示の時計方向bに不
図示の駆動機構にて所定の周速度にて回転駆動される。
【0016】23は導電性の磁性粒子であり、スリーブ
21の外周面にスリーブ内部のマグネットロール22の
磁気力で拘束されて磁気ブラシ部24として付着保持さ
れている。導電磁性粒子23はマグネットロール22の
磁気拘束力によりスリーブ21の外面上で磁気的な穂立
ちを形成し、これが集まってブラシ形状となっている。
【0017】S1はスリーブ21に対する帯電バイアス
印加電源である。
【0018】磁気ブラシ帯電器2Aは磁気ブラシ部24
を被帯電体としての感光体1の面に接触させて接触ニッ
プ部(帯電ニップ部)nを形成させてある。
【0019】磁気ブラシ部24は、スリーブ21の回転
に伴って同じ方向に回転搬送され、帯電ニップ部nにお
いて回転感光体1面を摺擦し、電源S1からスリーブ2
1を介して磁気ブラシ部24に印加された所定の帯電バ
イアス(振動電圧)により回転感光体1面が接触方式で
帯電処理される。接触ニップ部nにおいて、スリーブ2
1の回転方向、それに伴う磁気ブラシ部24の回転搬送
方向は被帯電体としての回転感光体1の回転方向に対し
てカウンター方向としてある。
【0020】スリーブ21は、磁気ブラシ部24の担持
機能、搬送機能、帯電バイアス印加電極機能を担ってい
る。
【0021】帯電バイアス印加電源S1は、例えば、−
700Vの直流電圧に、ピーク間電圧1000Vpp、周
波数1000Hzの矩形電圧(交番電圧)を重畳した振
動電圧を発生して磁気ブラシ帯電器20のスリーブ21
に該電圧を給電する。回転感光体1面はほぼ−700V
に均一帯電される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気ブラシ・AC印加方式の接触帯電装置では、帯電性
を向上するために磁気ブラシ帯電器に帯電バイアスとし
て印加する振動電圧の交番電圧成分のピーク間電圧Vpp
を高くした高電圧を印加すると磁気ブラシ部から該磁気
ブラシ部を構成している導電磁性粒子の被帯電体側への
付着が顕著になるという問題が発生していた。
【0023】磁気ブラシ部24からの導電磁性粒子23
の離脱は帯電性の劣化を生じさせる。画像記録装置にあ
っては磁気ブラシ帯電器20の磁気ブラシ部24がやせ
ていくことで帯電性能や出力画像品質の劣化を招くし、
像担持体面に付着した導電磁性粒子は画像露光障害物と
なったり、現像手段やクリーニング手段に持ち運ばれて
混入して、出力画像品質を低下させる原因となる。
【0024】そこで本発明は、磁気ブラシ・AC印加方
式の接触帯電に関して、高電圧印加時でも一定の帯電性
能を維持しながら、磁気ブラシ部から被帯電体への導電
磁性粒子の付着を防止し帯電性の劣化を防止すること、
磁気ブラシ・AC印加方式の帯電装置や磁気ブラシ帯電
器を用いた画像記録装置やプロセスカートリッジについ
て、高電圧印加時でも一定の帯電性能を維持しながら、
磁気ブラシ部から像担持体への導電磁性粒子の付着を防
止し高品位な画像記録を長期に渡り維持させることを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、帯電装置、帯電部材、画像記録装置及びプロ
セスカートリッジである。
【0026】(1)被帯電体に接触する帯電部材と、該
帯電部材に電圧を印加する電圧印加手段を有し、被帯電
体を帯電する帯電装置において、接触帯電部材が、担持
部材に担持させた導電磁性粒子の磁気ブラシ部を有し、
該磁気ブラシ部を被帯電体に接触させる磁気ブラシ帯電
器であり、該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部担持部材
には電圧印加手段により直流電圧成分と交番電圧成分を
有する振動電圧が印加され、磁気ブラシ部と、磁気ブラ
シ部担持部材と、該磁気ブラシ部担持部材に対する電圧
印加手段と、被帯電体から構成される帯電回路中に磁気
ブラシ帯電器単体の0.5倍以上の抵抗を有する抵抗体
が挿入され、かつ該抵抗体挿入後の帯電回路の抵抗が1
7 Ω以下であることを特徴とする帯電装置。
【0027】(2)前記抵抗体が前記電圧印加手段に直
結して挿入されている抵抗器であることを特徴とする
(1)に記載の帯電装置。
【0028】(3)前記抵抗体がヒューズ抵抗器である
ことを特徴とする(1)または(2)に記載の帯電装
置。
【0029】(4)前記抵抗器が可変抵抗器であること
を特徴とする(1)ないし(3)の何れか1つに記載の
帯電装置。
【0030】(5)前記抵抗体が前記磁気ブラシ帯電器
の磁気ブラシ部担持部材の磁気ブラシ部担持表面を被わ
せた抵抗層であることを特徴とする(1)に記載の帯電
装置。
【0031】(6)前記振動電圧が直流電圧と交流電圧
を重畳した電圧であることを特徴とする(1)ないし
(5)の何れか1つに記載の帯電装置。
【0032】(7)被帯電体が電荷注入帯電性であるこ
とを特徴とする(1)ないし(6)のいずれか1つに記
載の帯電装置。
【0033】(8)直流電圧成分と交番電圧成分を有す
る振動電圧が印加され、被帯電体に接触して被帯電体を
帯電する帯電部材であり、該帯電部材は、電圧が印加さ
れる担持部材に抵抗層を介して担持させた導電磁性粒子
の磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を被帯電体に接
触させる磁気ブラシ帯電器であり、抵抗層の抵抗は、該
抵抗層がない場合の磁気ブラシ帯電器単体の0.5倍以
上の抵抗を有し、かつ該磁気ブラシ帯電器と、電圧印加
手段と、被帯電体から構成される帯電回路の抵抗を10
7 Ω以下とする範囲であることを特徴とする帯電部材。
【0034】(9)像担持体に該像担持体を帯電する工
程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画
像記録装置において、像担持体の帯電工程手段が、
(1)ないし(7)のいずれか1つに記載の帯電装置、
もしくは(8)に記載の帯電部材であることを特徴とす
る画像記録装置。
【0035】(10)像担持体が光導電性であり、この
像担持体に、該像担持体を帯電する工程、その帯電面に
露光により静電潜像を形成する工程、該静電潜像を帯電
したトナーにより可視化する工程を有する作像プロセス
で画像形成が実行されることを特徴とする(9)に記載
の画像記録装置。
【0036】(11)像担持体が電荷注入帯電性である
ことを特徴とする(9)または(10)に記載の画像記
録装置。
【0037】(12)少なくとも、像担持体と、像担持
体を帯電する工程手段を包含して画像記録装置本体に対
して着脱されるプロセスカートリッジにおいて、像担持
体の帯電工程手段が、(1)ないし(7)のいずれか1
つに記載の帯電装置、もしくは(8)に記載の帯電部材
であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0038】(13)像担持体が光導電性であることを
特徴とする(12)に記載のプロセスカートリッジ。
【0039】(14)像担持体が電荷注入帯電性である
ことを特徴とする(11)または(12)に記載のプロ
セスカートリッジ。
【0040】〈作 用〉 1)磁気ブラシ・AC印加方式の接触帯電装置につい
て、磁気ブラシ部と、磁気ブラシ部担持部材と、該担持
部材に対する電圧印加手段と、被帯電体から構成される
帯電回路中に磁気ブラシ帯電器単体の0.5倍以上の抵
抗を有する抵抗体を挿入し、かつ該抵抗体挿入後の帯電
回路の抵抗を107 Ω以下とした構成(帯電回路抵抗の
測定時には被帯電体は該被帯電体と同形状の導電性部材
とする)とすることで、帯電回路の抵抗の電圧依存性を
抑え、帯電性能の維持と磁気ブラシ部から被帯電体への
導電磁性粒子の付着の低減化がなされる。即ち磁気ブラ
シ帯電器と電圧印加手段の間に抵抗電圧依存のない抵抗
器を挿入することにより、帯電系全体の抵抗を高電圧印
加時にも安定して使用することができる。
【0041】また、装置の使用環境が変化したときも磁
気ブラシ部の抵抗が変動することがあるが、これも抵抗
器を挿入することで安定して使用することができる。
【0042】加えて、導電磁性粒子に要求される抵抗特
性を広げられるため、材料や粒径などの特性について
も、その選択の巾を広げられる。
【0043】これにより、高電圧を印加し帯電性を向上
させると同時に、電圧印加時に発生していた磁気ブラシ
部の導電磁性粒子の被帯電体への付着、これによる帯電
性の劣化を防止し、高電圧印加時でも一定の帯電性能を
維持させることができる。
【0044】磁気ブラシ・AC印加方式の帯電装置や磁
気ブラシ帯電器を用いた画像記録装置やプロセスカート
リッジにあっては、高電圧印加時でも一定の帯電性能を
維持しながら、磁気ブラシ部から像担持体への導電磁性
粒子の付着を防止し高品位な画像記録を長期に渡り維持
させることができる。
【0045】上記の抵抗体は、磁気ブラシ帯電器単体の
抵抗の0.5倍以上で、帯電回路系全体としては107
Ω以下にする抵抗体であれば、帯電の環境安定性の効
果、磁気ブラシ帯電器にあっては磁気ブラシ部からの導
電性磁性粒子の離脱防止に効果が認められた。
【0046】抵抗体の抵抗が磁気ブラシ帯電器単体の抵
抗の0.5倍より低い場合は磁気ブラシ帯電器の抵抗が
主になるために環境依存を抑えることができず、帯電回
路系全体として107 Ωを越える場合は帯電回路系の抵
抗が高すぎるため十分な帯電性能を得ることができなか
った。
【0047】2)抵抗体を電圧印加手段に直結して挿入
した抵抗器とすることで、容易に帯電系全体の抵抗を調
整可能である。
【0048】3)抵抗体にヒューズ抵抗器を使用するこ
とで、過電流が流れたときに電圧を遮断し、被帯電体
(像担持体)や磁気ブラシ帯電器あるいは電圧印加手段
の損傷を防ぐことが可能である。
【0049】4)抵抗体を可変抵抗器にすることで、磁
気ブラシ部の導電磁性粒子の組成を操作することなく帯
電系の抵抗の微調整を行うことができ、画像記録装置や
プロセスカートリッジにあっては、それらの種々の仕様
に合わせて容易に帯電系の抵抗の微調整を行うことがで
きる。
【0050】5)抵抗体を磁気ブラシ帯電器の磁気ブラ
シ部担持部材表面を一様に被った抵抗層の形態で形成具
備させることで、被帯電体(像担持体)上に存在する欠
陥部位(ピンホール等の低耐圧欠陥部位)に対しても極
めて強い耐圧性能を示した。
【0051】即ち、このような構成においても、上記
1)の場合と同様の作用効果すなわち高電圧を印加し帯
電性を向上させると同時に、電圧印加時に発生していた
磁気ブラシ部の導電磁性粒子の被帯電体への付着、これ
による帯電性の劣化を防止し、高電圧印加時でも一定の
帯電性能を維持させることができるとともに、被帯電体
上の欠陥部位にも電流集中が極めて起きにくいものにす
ることが可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】
〈実施形態例1〉(図1〜図4) (1)画像記録装置例の概略 図1は本発明に従う画像記録装置例の概略構成図であ
る。本例の画像記録装置は、転写式電子写真方式、プロ
セスカートリッジ着脱方式、磁気ブラシ・AC印加方式
のレーザービームプリンタである。
【0053】1は像担持体(被帯電体)としての回転ド
ラム型の電子写真感光体であり、矢示の時計方向aに所
定の周速度(プロセススピード)、本例では100mm
/secをもって回転駆動される。本例の感光体は表面
に電荷注入層を設けたOPC感光体(有機感光体)であ
る。これについては(3)項で詳述する。
【0054】2は該感光体(ドラム)1に対する接触帯
電部材であり、本例は矢示の時計方向bに回転駆動され
るスリーブ回転タイプの磁気ブラシ帯電器である。これ
については(4)項で詳述する。
【0055】この磁気ブラシ帯電器2に帯電バイアス印
加電源S1から所定の帯電バイアス、本例では −700Vの直流電圧Vdc、ピーク間電圧Vpp100
0V、周波数1kHzの矩形波の交流電圧Vacを重畳
した振動電圧が抵抗器(抵抗体)25を介して印加さ
れ、回転感光体表面が上記印加帯電直流電圧Vdcとほ
ぼ同じ−700Vに電荷注入方式で接触帯電処理され
る。
【0056】その回転感光体1の帯電処理面に対して露
光器としてのレーザースキャナ7によりレーザービーム
走査露光Lがなされて目的の画像情報に対応した静電潜
像が形成される。レーザースキャナ7は目的の画像情報
の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレ
ーザー光Lを出力する。7aはレーザースキャナ7から
の出力レーザー光Lを回転感光体1の画像露光部に偏向
するミラーである。
【0057】その回転感光体面の静電潜像が現像器3に
よりトナー画像として現像される。本例の場合は反転現
像器であり、静電潜像の露光明部にトナーが付着して潜
像の現像がなされる。3aは回転現像スリーブ、3bは
該現像スリーブ内に挿入配設したマグネットロール、S
2は現像スリーブ3aに対する現像バイアス印加電源で
ある。現像スリーブ3aは感光体1の表面と0.3mm
隔てて対向しており、矢示の反時計方向に回転駆動され
てその周面に負に摩擦帯電されたトナーが薄層として塗
布されて感光体との対向部(現像部)へ搬送される。現
像スリーブ3aには現像バイアス印加電源S2により、
本例の場合は、−500Vの直流電圧と、周波数2.0
kHz、ピーク間電圧1.6kVの交流電圧を重畳した
現像バイアスを印加することで、感光体1の静電潜像の
露光明部に現像スリーブ3a側のトナーが電界により選
択的に付着して静電潜像のトナー現像がなされる。
【0058】回転感光体1面のトナー画像は感光体1と
転写器4との対向部である転写部Tにおいて、該転写部
Tに不図示の給紙機構部から所定のタイミングで給紙さ
れた記録材Pに対して転写される。転写器4は本例の場
合は感光体に当接させた転写ローラであり、この転写ロ
ーラ4に転写バイアス印加電源S3からトナーの帯電極
性とは逆極性の所定電圧の転写バイアスが印加されて、
転写部Tに導入された記録材Pの表面側に感光体1面側
のトナー画像が静電的に転写される。
【0059】転写部Tを通ってトナー画像の転写を受け
た記録材Pは回転感光体面から分離されて定着器5に導
入され、トナー画像の定着処理を受けてプリントとして
出力される。
【0060】また記録材分離後の回転感光体の面はクリ
ーニング器6により転写残りトナー等の付着残留物の除
去を受けて清浄面化され、繰り返して作像に供される。
【0061】(2)プロセスカートリッジ10 10はプリンタ本体内の所定の部位に対して着脱自在に
装着されるプロセスカートリッジである。本例のもの
は、像担持体としての感光体1と、接触帯電部材として
の磁気ブラシ帯電器2と、現像器3と、クリーニング器
6の4つのプロセス機器を所定の相互配置関係をもって
一体的にカートリッジ筐体9内に組み付けてプロセスカ
ートリッジ10としてある。
【0062】このプロセスカートリッジ10をプリンタ
本体内の所定の部位に対して装着することで、該プロセ
スカートリッジ10とプリンタ本体側とが機械的・電気
的に所定に結合状態になり、プリンタが画像形成動作可
能状態になる。8・8はプロセスカートリッジ10の着
脱ガイド部材兼保持部材である。
【0063】(3)感光体1(図2) 本例で使用の感光体1は前述したように、表面に電荷注
入層を設けたOPC感光体(有機感光体)である。
【0064】図2は該感光体1の層構成模型図である。
11はアルミニウム製のドラム基体(Alドラム基体)
であり、その上に、下引き層12、正電荷注入防止層1
3、電荷発生層14、電荷輸送層15を順次に重ねて塗
工することで一般的なOPC感光体層を形成し、更にそ
の上に電荷注入層16を塗布して形成具備させたもので
ある。
【0065】本例における電荷注入層16は、光硬化型
のアクリル樹脂に、導電性粒子としてのSnO2 超微粒
子16a(径が約0.03μm)、4フッ化エチレン樹
脂(商品名テフロン)などの滑剤、重合開始剤等を混合
分散し、塗工後、光硬化法により膜形成したものであ
る。電荷注入層16の抵抗値としては1×109 〜1×
1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0066】感光体層はCdSや、Si,Seなど無機
物半導体を用いることもできる。
【0067】(4)磁気ブラシ帯電器2(図3) 図3の(a)は帯電回路系の構成模型図、(b)はその
等価回路図である。
【0068】本例の接触帯電部材としての磁気ブラシ帯
電器2はスリーブ回転タイプのものである。この磁気ブ
ラシ帯電器2は、固定支持させたマグネットロール22
と、このマグネットロール22の外回りに同心に回転自
由に外嵌させた、表面の平均粗さRa1.2μm、外径
16mm、長さほぼ30cmの非磁性の導電性帯電スリ
ーブ21と、この帯電スリーブ21の外周面に帯電スリ
ーブ内部のマグネットロール22の磁力により吸着保持
させて形成させた導電磁性粒子23の磁気ブラシ層(磁
気ブラシ部)24からなる。
【0069】マグネットロール22は帯電スリーブ表面
上で半径方向の磁束密度のピークが800Gを発生する
磁極を4極有するものを使用し、感光体1側に一つの磁
極が向くようにマグネットロール22を固定支持させ
た。
【0070】磁気ブラシ層24を構成させる導電磁性粒
子23は、平均粒径が30μm、体積抵抗のオーダが1
×107 (Ωcm)のフェライト粒子であり、飽和磁化
が60(A・m2 /kg)のものを使用した。
【0071】導電磁性粒子の抵抗測定は、底面積228
mm2 の筒状の容器に導電磁性粒子を2g充填して加圧
し、上下から100Vの電圧を印加してこの系に流れる
電流から算出し正規化したもので定義した。
【0072】導電磁性粒子としては、フェライト、マグ
ネタイトなど磁性金属粒子や、またこれらの磁性粒子を
樹脂で結着したものも使用可能である。抵抗値は1×1
6〜109 Ωcmのものが適当である。粒径について
は10〜50μmが適性であった。更に、好ましくは1
5〜30μmの導電磁性粒子が感光体1への付着抑制の
点で望ましい。また、複数の磁性粒子を混合し用いるこ
とで帯電性の向上も図ることが可能である。
【0073】導電磁性粒子の平均粒径は、水平方向最大
弦長で示し、測定法は顕微鏡法により、粒子300個以
上をランダムに選び、その径を実測して算術平均をとる
ことによって算出した。
【0074】導電磁性粒子の磁気特性測定には理研電子
株式会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−5
0を用いることができる。この際、直径(内径)6.5
mm、高さ10mmの円柱状の容器に導電磁性粒子を荷
重約2g重程度で充填し、容器内で粒子が動かないよう
にしてそのB−Hカーブから飽和磁化を測定する。
【0075】而して、上記の磁気ブラシ帯電器2を、感
光体1と略並行にして、帯電スリーブ21の表面と感光
体1の表面との離間距離が0.5mmになるように長手
方向の端部をスペーサ部材(不図示)を介して感光体の
端部表面に当接して配設することで、磁気ブラシ層24
を感光体1面に所定幅の帯電部nを形成させて接触させ
てある。
【0076】帯電スリーブ21は帯電部nにおいて感光
体1の回転方向aとは逆方向である矢示の時計方向bに
感光体1の回転周速度100mm/secと同じ周速度
で回転駆動され、これに伴い磁気ブラシ層24も同方向
に回転して感光体1面を摺擦する。
【0077】そして帯電時に該磁気ブラシ帯電器2の帯
電スリーブ21に対して帯電バイアス印加電源S1から
抵抗器25を介して前記の所定の帯電バイアスVdc+
Vac(振動電圧)が印加されることにより、磁気ブラ
シ層24の導電磁性粒子を通して帯電部nにおいて感光
体1の電荷注入層16に電荷が注入(充電)され、感光
体表面は磁気ブラシ帯電器2に対する上記印加帯電バイ
アスとほぼ同電位に帯電される。
【0078】電荷注入帯電は、中抵抗の接触帯電部材で
中抵抗の表面抵抗を持つ被帯電体(感光体)表面に電荷
注入を行なうものであり、本例においては感光体表面材
質の持つトラップ電位に電荷を注入するものではなく、
電荷注入層16の導電性粒子(SnO2 )16aに電荷
を充電して帯電を行なう方式であり、図3の(b)の等
価回路のように、電荷輸送層15を誘電体とし、アルミ
ニウムドラム基体11と、電荷注入層16内の導電性粒
子16aを両電極板とする微小なコンデンサーに対し
て、接触帯電部材2で電荷を充電する理論に基づくもの
と考えられる。この際、導電性粒子16aは互いに電気
的には独立であり、一種の微小なフロート電極を形成し
ている。このため、マクロ的には感光体表面は均一電位
に充電、帯電されているように見えるが、実際には微小
な無数の充電された導電性粒子であるSnO2 が感光体
表面を覆っているような状況となっている。このため、
レーザー光によって画像露光Lを行なっても、それぞれ
のSnO2 粒子16aは電気的に独立なため、静電潜像
を保持することが可能になるものと予想する。
【0079】(5)抵抗体(抵抗器)25と、磁気ブラ
シ帯電器2の抵抗特性 次に、本発明のポイントである抵抗器25を含めた磁気
ブラシ帯電器2の抵抗特性について説明する。
【0080】本発明では、磁気ブラシ帯電器2(帯電磁
気ブラシ)の抵抗に近いあるいはそれより大きな抵抗を
もつ抵抗器25を磁気ブラシ帯電器2に直列に配置し、
磁気ブラシ帯電器2に対する帯電バイアスとしての振動
電圧(交流電圧)印加時により発生する磁気ブラシ層2
4の導電磁性粒子23の感光体1への付着を防止するこ
とができた。その詳細について説明する。図4は、 A;磁気ブラシ帯電器2自体 B;抵抗器25自体 C;磁気ブラシ帯電器2と抵抗器25を直列に配置した
ものの上記A〜Cの各場合の抵抗特性を印加電圧(直
流)を変えて測定した結果である。
【0081】抵抗器25としては、プレート抵抗器(F
P−1[500kΩ]:日本ヒドラジン工業製)を使用
したが、その他にも一般の高耐圧、低温度係数の抵抗器
が使用可能である。
【0082】図4から、Aの磁気ブラシ帯電器2自体の
抵抗は印加電圧に対し大きく変化するが、Bの抵抗器2
5自体の抵抗は印加電圧に対しほとんど変化がない。従
って、磁気ブラシ帯電器2と同程度の抵抗をもつ抵抗器
25を磁気ブラシ帯電器2に直列に配置したCの磁気ブ
ラシ帯電器2+抵抗器25の抵抗変動は小さくすること
ができる。
【0083】よって、磁気ブラシ帯電器2に帯電バイア
スとして、ピーク間電圧の大きい振動電圧(Vdc+V
ac)を印加した場合であっても帯電系全体の抵抗はほ
ぼ一定に保つことが可能である。
【0084】帯電安定性を確保するためには帯電バイア
スとしてピーク間電圧のより高い振動電圧を印加するこ
とが望ましい。印字を繰り返した場合、転写残トナーが
クリーニング器6をすり抜けて磁気ブラシ帯電器2の磁
気ブラシ層24に混入するため、その混入トナーが磁気
ブラシ層24と感光体1との接触を阻害し帯電性が劣化
する。従って高い振動電圧を印加することでトナーを拡
散し感光体を効率良く帯電することが望ましいのであ
る。前述したように、従来、磁気ブラシ帯電器2に振動
電圧を印加した場合、磁気ブラシ部から感光体への導電
磁性粒子の付着が問題であったが、本実施例の構成をと
ることで、帯電特性及び導電磁性粒子の感光体への付着
に対し安定した帯電装置を構成できる。
【0085】磁気ブラシ帯電器の抵抗の測定は、画像記
録装置の被帯電体としての感光体1のかわりに同形状の
アルミ製シリンダー(導電性部材)を挿入し磁気ブラシ
帯電器2と該シリンダー間に帯電時と等しい直流電圧を
印加し、流れる直流電流から抵抗値を換算した。また、
抵抗器25の抵抗特性は抵抗器25の両端に同等の電圧
を印加し測定した。
【0086】(6)本実施形態例の効果と、比較例 比較例として、帯電バイアス印加電源S1から磁気ブラ
シ帯電器2に対して抵抗器25を介さずに直接に帯電バ
イアスとしての振動電圧を印加して感光体1の帯電を行
った場合を示した。
【0087】比較例の構成では帯電性を満足させるため
に高いピーク間電圧Vppを持った振動電圧を印加する
と、磁気ブラシ帯電器2の磁気ブラシ層24から感光体
1への導電磁性粒子の付着が増加した。
【0088】しかし、本実施形態例(実施例1)では抵
抗器25により電圧依存度を少なくすることで、高いピ
ーク間電圧Vppを持った振動電圧印加時においても磁
気ブラシ帯電器2の磁気ブラシ層24から感光体1への
導電磁性粒子の付着を生じることなく安定した帯電性を
維持することができた。
【0089】磁気ブラシ層24から感光体1への導電磁
性粒子の付着は、磁気ブラシ帯電器2に印加したバイア
スと、感光体1の電位の差をうめるように導電磁性粒子
に電荷が誘起され生じていると考えられる。従って、帯
電回路系の抵抗が低い場合には、電荷が誘起されやすく
導電磁性粒子付着しやすくなる。本発明は、高圧側で抵
抗が下がるのを防止し、導電磁性粒子付着を抑制するも
のである。
【0090】
【表1】 表1中の帯電性評価(印字後帯電性)については、前回
露光を受けた感光体部位の帯電不良より生じる帯電ゴー
ストについて評価し、10000枚印字後の状態を評価
した。
【0091】付着評価については、初期に帯電スリーブ
21に満遍なく担持させた導電磁性粒子の磁気ブラシ層
24により10000枚の印字が可能であったか否かを
評価した。
【0092】本構成において、抵抗器25は抵抗500
kΩのものを用いたが、およそ磁気ブラシ帯電器2の抵
抗の0.5倍以上で、帯電系全体としては107 Ω以下
にする抵抗器であれば、帯電性、及び導電磁性粒子付着
防止の両立に効果が認められた。
【0093】磁気ブラシ帯電器2の抵抗の0.5倍より
低い抵抗の抵抗器25の場合は、磁気ブラシ帯電器2の
抵抗が主になるため電圧依存性を抑えることができず、
帯電性と導電磁性粒子付着防止特性を両立することがで
きなかった。
【0094】また抵抗器25を含む帯電回路全体の抵抗
(導電磁性粒子の磁気ブラシ部24、磁気ブラシ部24
の担持部材としての帯電スリーブ21、電圧印加手段S
1、抵抗体としての抵抗器25、被帯電体としての像担
持体1に同形状の導電性部材から構成した帯電回路の抵
抗)が107 Ωを越える場合は帯電系の抵抗が高すぎる
ため十分な帯電性を得ることができなかった。
【0095】表2に、抵抗器25の抵抗を変えて評価し
た結果を示す。
【0096】
【表2】 抵抗が凡そ100kΩ(105 Ω)の磁気ブラシ帯電器
2を用い、抵抗器25の抵抗を10kΩから100MΩ
まで変化させて、帯電性及び導電磁性粒子の付着を評価
した。
【0097】抵抗器25の抵抗10kΩでは、磁気ブラ
シ帯電器2単体の抵抗に対し一桁低い抵抗であるため、
抵抗の電圧依存を防止する効果はほとんどなく磁気ブラ
シ帯電器2のみの比較例1と同等の結果になった。従っ
て、抵抗器25の抵抗としては、抵抗値の電圧依存を抑
えるべく磁気ブラシ帯電器2の0.5倍以上である必要
がある。
【0098】更に、抵抗器25として抵抗値の高い10
0MΩを挿入したときは、抵抗の電圧依存は完全になく
すことができるが、帯電系の抵抗が高すぎるため、感光
体1を充電するに十分な電流を流すことができず、標準
状態においても帯電性を満足することができなかった。
【0099】帯電系全体としては107 Ω以下の抵抗に
なるような抵抗器25を挿入することで、安定した帯電
性と導電磁性粒子の付着防止に効果がある。
【0100】ここで、磁気ブラシ帯電器2のみの抵抗と
しては105 〜107 Ω(100V印加時)が適当であ
り、従って帯電系全体としても105 〜107 Ωである
ことが望ましい。
【0101】本構成では、磁気ブラシ帯電器2の磁気ブ
ラシ層24もしくは導電磁性粒子の組成を変更すること
なく抵抗器25の抵抗調整のみで帯電装置もしくは帯電
回路系の抵抗調整を容易にできるため様々な仕様の画像
記録装置にも容易に応用可能である。
【0102】また、抵抗体25自体を可変抵抗器にする
ことでさらにその調整を容易にする。
【0103】また、抵抗体25としてヒューズ抵抗器を
使用することで、事故による渦電流から、磁気ブラシ帯
電器2や感光体1あるいは電圧印加手段S1を保護する
ことも可能である。また、導電磁性粒子は使用環境によ
って抵抗の変動があるが抵抗器25を挿入することによ
り環境変動に対し安定したシステムを提供する。
【0104】以上、本実施形態例において、電圧依存性
の大きな磁気ブラシ帯電器2に電圧特性に優れた抵抗器
25を直列に配置することで、高電圧印加時の帯電系の
抵抗を一定に維持することで、安定した帯電性を維持
し、導電磁性粒子の付着も防ぐことが可能になった。
【0105】〈実施形態例2〉(図5・図6) 本実施形態例は、帯電回路系に介入させる抵抗体を、図
5のように磁気ブラシ帯電器2Aの帯電スリーブ21の
外周面、即ち帯電スリーブ21の磁気ブラシ層担持面を
一様に被わせた抵抗層26として具備させたものであ
る。導電磁性粒子23の磁気ブラシ層24はこの抵抗層
26を介して給電用電極部材としての帯電スリーブ21
に担持され、帯電スリーブ21から該抵抗層26を介し
て給電される。
【0106】他の帯電装置構成、プリンタ構成は実施形
態例1のものと同様であるので再度の説明は省略する。
【0107】抵抗層26は、凡そ107〜109 Ω・c
mの比抵抗をもつ抵抗材料を帯電スリーブ21の外周面
に層として形成して具備させた。
【0108】該抵抗層26の材質としては金属酸化物や
樹脂層が使用可能である。例えば、シリコーン樹脂、ア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂など硬質なバインダ
ーに導電性粒子を分散し抵抗調整し、塗布、乾燥し使用
することが可能である。また、光硬化法や熱硬化法によ
り作成することも可能である。
【0109】本実施形態例では抵抗層26の耐久性と電
圧依存性のないセラミックコート法による、金属酸化物
の抵抗層26を形成し使用した。例えばアルミナなどの
酸化物を抵抗調整したものを高温で溶融状態にして塗布
することにより、帯電スリーブ21表面に所望の特性を
有する抵抗層26を形成した。形成された抵抗層26の
比抵抗は凡そ2×108 Ω・cmであり、直径1.6c
mの帯電スリーブ21に厚さ0.2mmにコートした。
【0110】得られた帯電スリーブ21に導電磁性粒子
23を磁気付着させて磁気ブラシ層24として担持させ
て、抵抗層26を有する磁気ブラシ帯電器2Aを構成
し、被帯電体としての感光体1と同形状の導電性シリン
ダーとの間に電圧を印加して該磁気ブラシ帯電器2Aの
抵抗を測定したところ、電圧特性に優れた抵抗層26を
有するため抵抗の電圧依存を抑えることが可能になっ
た。
【0111】図6は抵抗特性の結果を表わしている。A
(比較例)のように、抵抗層26を有していない磁気ブ
ラシ帯電器のみの場合の特性に比べ、D(実施例2)の
ように、抵抗層26を施した磁気ブラシ帯電器2Aの場
合は電圧特性に優れていることを確認した。
【0112】表3に上記両者の帯電性評価(印字後帯電
性)と導電磁性粒子付着評価についての結果を示した。
この評価要領は前述表1の場合と同様である。
【0113】
【表3】 表3から明らかなように、比較例の抵抗層26を有して
いない磁気ブラシ帯電器を使用した場合に比べ、実施例
2では、電圧特性に優れた抵抗層26を帯電スリーブ2
1の表面に形成してるため帯電系の抵抗変化を少なくす
ることが可能であり、高電圧条件下であっても導電磁性
粒子付着防止特性に優れ、帯電性と導電磁性粒子付着防
止特性が両立できることを確認した。
【0114】さらに、帯電スリーブ21上に一様に抵抗
層26を形成することで、被帯電体としての感光体1に
欠陥(ピンホール等の低耐圧欠陥部)があった場合にも
極めて強い耐リーク特性を示し電圧降下が発生すること
はなかった。
【0115】本構成における抵抗層26としては、比抵
抗2×108 (Ω・cm)の抵抗層を形成したが、抵抗
層26の抵抗は適当な範囲をもつ。磁気ブラシ帯電器単
体の0.5倍以上の抵抗を抵抗層26にもたせるような
比抵抗や形状を選ぶことが必要である。つまり、磁気ブ
ラシ層24+抵抗層26の系の抵抗から磁気ブラシ帯電
器単体の抵抗を差し引いた抵抗が、磁気ブラシ帯電器単
体の0.5倍以上であることが必要である。0.5倍よ
り低い場合は帯電系全体の抵抗を主に磁気ブラシが負担
することになるため帯電系の抵抗変化を抑えることがで
きなくなる。また、抵抗層26は帯電系全体としては1
7 Ω以下になるよう調整する必要がある。全体として
107 Ωを越える場合は帯電系の抵抗が高すぎるため十
分な帯電性を得ることができなかった。
【0116】表4に抵抗層26の比抵抗を変えて該抵抗
層の抵抗を調整して評価した結果を示す。
【0117】
【表4】 〈変形例等〉 1)本発明の磁気ブラシ・AC印加方式の接触帯電装置
ないし帯電部材は、実施形態例の画像記録装置における
像担持体の帯電処理に限らず、広く被帯電体の接触帯電
処理手段として有効であることはもちろんである。
【0118】2)磁気ブラシ帯電器は実施形態例のスリ
ーブ回転タイプに限らず、マグネットロール22が回転
するものや、マグネットロール22の表面を必要に応じ
て給電用電極として導電性処理して、更には抵抗層26
を施して、該マグネットロール22の面に直接に導電磁
性粒子を磁気拘束させて磁気ブラシ層24を形成保持さ
せ、マグネットロール22を回転させる構成のもの等に
することもできる。回転しないタイプの磁気ブラシ帯電
器とすることもできる。
【0119】3)被帯電体は注入帯電方式の場合には表
面抵抗が109 〜1014Ω・cmの層を持つことが望ま
しいが、放電による帯電が支配的なものであってもよ
い。
【0120】4)画像記録装置における像坦持体の帯電
面に対する情報書き込み手段としての画像露光手段は、
実施形態例で示した様なデジタル的な潜像を形成するレ
ーザ走査露光手段に限定されるものではなく、通常のア
ナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構
わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッタ等の組み
合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像を
形成できるものであるなら構わない。
【0121】また像担持体は静電記録誘電体などであっ
てもよい。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位
に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除
電手段で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形
成する。
【0122】静電潜像の現像方式・手段は任意であり、
実施形態例の反転現像でなく、正規現像方式であっても
勿論よい。
【0123】5)また、転写方法としては、実施形態例
に示したローラ転写だけでなく、ブレード転写やその他
の接触転写帯電方式、更に転写ドラムや転写ベルトや中
間転写体などを用いて、単色画像形成ばかりでなく多重
転写等により多色、フルカラー画像を形成する画像形成
装置にも適応可能な事は言うまでもない。
【0124】6)プロセスカートリッジ10は実施形態
例のものに限らず、任意の作像プロセス機器の組み合わ
せをもって構成することができる。たとえば、像担持体
1と接触帯電部材2の組み合わせ、像担持体1と現像器
3又は/及びクリーニング器6の組み合わせ、像担持体
1と接触帯電器2と現像器3又は/及びクリーニング器
6の組み合わせなどである。
【0125】7)また、像担持体としての電子写真感光
体や静電記録誘電体を回動ベルト型にし、これに帯電・
潜像形成・現像の工程手段により所要の画像情報に対応
したトナー像を形成させ、そのトナー像形成部を閲読表
示部に位置させて画像表示させ、像担持体は繰り返して
表示画像の形成に使用する画像表示装置もある。本発明
の画像記録装置にはこのような画像表示装置も含む。
【0126】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ブラ
シ・AC印加方式の接触帯電に関して、高電圧印加時で
も一定の帯電性能を維持しながら、磁気ブラシ部から被
帯電体への導電磁性粒子の離脱付着を防止し帯電性の劣
化を防止すること、磁気ブラシ・AC印加方式の帯電装
置や磁気ブラシ帯電器を用いた画像記録装置やプロセス
カートリッジについて、高電圧印加時でも一定の帯電性
能を維持しながら、磁気ブラシ部から像担持体への導電
磁性粒子の離脱付着を防止し高品位な画像記録を長期に
渡り維持させることができる。
【0127】即ち、帯電回路の抵抗の電圧依存性を抑
え、帯電性能の維持と磁気ブラシ部から被帯電体への導
電磁性粒子の離脱付着の低減化がなされる。つまり磁気
ブラシ帯電器と電圧印加手段の間に抵抗電圧依存のない
抵抗器を挿入することにより、帯電系全体の抵抗を高電
圧印加時にも安定して使用することができる。
【0128】また、装置の使用環境が変化したときも磁
気ブラシ部の抵抗が変動することがあるが、これも抵抗
器を挿入することで安定して使用することができる。
【0129】加えて、導電磁性粒子に要求される抵抗特
性を広げられるため、材料や粒径などの特性について
も、その選択の巾を広げられる。
【0130】従って、磁気ブラシ・AC印加方式の帯電
装置や磁気ブラシ帯電器を用いた画像記録装置やプロセ
スカートリッジにあっては、高電圧印加時でも一定の帯
電性能を維持しながら、磁気ブラシ部から像担持体への
導電磁性粒子の離脱付着を防止し高品位な画像記録を長
期に渡り維持させることができる。
【0131】抵抗体を電圧印加手段に直結して挿入した
抵抗器とすることで、容易に帯電径全体の抵抗を調整可
能である。
【0132】抵抗体にヒューズ抵抗器を使用すること
で、過電流が流れたときに電圧を遮断し、被帯電体(像
担持体)や磁気ブラシ帯電器あるいは電圧印加手段の損
傷を防ぐことが可能である。
【0133】抵抗体を可変抵抗器にすることで、磁気ブ
ラシ部の導電磁性粒子の組成を操作することなく帯電系
の抵抗の微調整を行うことができ、画像記録装置やプロ
セスカートリッジにあっては、それらの種々の仕様に合
わせて容易に帯電系の抵抗の微調整を行うことができ
る。
【0134】抵抗体を磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部
担持体表面を一様に被った抵抗層の形態で形成具備させ
ることで、被帯電体(像担持体)上に存在する欠陥部位
(ピンホール等の低耐圧欠陥部位)に対しても極めて強
い耐圧性能を示した。
【0135】即ち、このような構成においても、高電圧
を印加し帯電性を向上させると同時に、電圧印加時に発
生していた磁気ブラシ部の導電磁性粒子の被帯電体への
付着離脱、これによる帯電性の劣化を防止し、高電圧印
加時でも一定の帯電性能を維持させることができるとと
もに、被帯電体上の欠陥部位にも電流集中が極めて起き
にくいものにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における画像記録装置の構成略図
【図2】感光体の層構成模型図
【図3】(a)は帯電回路系の模型図、(b)はその等
価回路図
【図4】磁気ブラシ帯電器、抵抗器、磁気ブラシ帯電器
+直列接続抵抗器の各場合の抵抗特性グラフ
【図5】実施形態例2における帯電回路系の模型図
【図6】抵抗層を具備させた磁気ブラシ帯電器と、抵抗
層を具備させていない磁気ブラシ帯電器の抵抗特性グラ
【図7】磁気ブラシ帯電器の一例の模型図
【符号の説明】
1 被帯電体としての像担持体(電子写真感光体) 2・2A・20 接触帯電部材としての磁気ブラシ帯
電器 21 帯電スリーブ(磁気ブラシ部担持部材) 22 マグネットローラ(磁界発生手段) 23 導電磁性粒子(キャリア) 24 磁気ブラシ層 25 抵抗器 26 抵抗層 3 現像器 4 転写器(転写ローラ) 5 定着器 6 クリーニング器 7 露光器(レーザービームスキャナ) 10 プロセスカートリッジ S1〜S3 バイアス印加電源

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に接触する帯電部材と、該帯電
    部材に電圧を印加する電圧印加手段を有し、被帯電体を
    帯電する帯電装置において、 接触帯電部材が、担持部材に担持させた導電磁性粒子の
    磁気ブラシ部を有し、該磁気ブラシ部を被帯電体に接触
    させる磁気ブラシ帯電器であり、 該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部担持部材には電圧印
    加手段により直流電圧成分と交番電圧成分を有する振動
    電圧が印加され、 磁気ブラシ部と、磁気ブラシ部担持部材と、該磁気ブラ
    シ部担持部材に対する電圧印加手段と、被帯電体から構
    成される帯電回路中に磁気ブラシ帯電器単体の0.5倍
    以上の抵抗を有する抵抗体が挿入され、かつ該抵抗体挿
    入後の帯電回路の抵抗が107 Ω以下であることを特徴
    とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗体が前記電圧印加手段に直結し
    て挿入されている抵抗器であることを特徴とする請求項
    1に記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗体がヒューズ抵抗器であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗器が可変抵抗器であることを特
    徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載の帯電装
    置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗体が前記磁気ブラシ帯電器の磁
    気ブラシ部担持部材の磁気ブラシ部担持表面を被わせた
    抵抗層であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装
    置。
  6. 【請求項6】 前記振動電圧が直流電圧と交流電圧を重
    畳した電圧であることを特徴とする請求項1ないし5の
    何れか1つに記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 被帯電体が電荷注入帯電性であることを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の帯
    電装置。
  8. 【請求項8】 直流電圧成分と交番電圧成分を有する振
    動電圧が印加され、被帯電体に接触して被帯電体を帯電
    する帯電部材であり、 該帯電部材は、電圧が印加される担持部材に抵抗層を介
    して担持させた導電磁性粒子の磁気ブラシ部を有し、該
    磁気ブラシ部を被帯電体に接触させる磁気ブラシ帯電器
    であり、 抵抗層の抵抗は、該抵抗層がない場合の磁気ブラシ帯電
    器単体の0.5倍以上の抵抗を有し、かつ該磁気ブラシ
    帯電器と、電圧印加手段と、被帯電体から構成される帯
    電回路の抵抗を107 Ω以下とする範囲であることを特
    徴とする帯電部材。
  9. 【請求項9】 像担持体に該像担持体を帯電する工程を
    含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像記
    録装置において、 像担持体の帯電工程手段が、請求項1ないし7のいずれ
    か1つに記載の帯電装置、もしくは請求項8に記載の帯
    電部材であることを特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 像担持体が光導電性であり、この像担
    持体に、該像担持体を帯電する工程、その帯電面に露光
    により静電潜像を形成する工程、該静電潜像を帯電した
    トナーにより可視化する工程を有する作像プロセスで画
    像形成が実行されることを特徴とする請求項9に記載の
    画像記録装置。
  11. 【請求項11】 像担持体が電荷注入帯電性であること
    を特徴とする請求項9または10に記載の画像記録装
    置。
  12. 【請求項12】 少なくとも、像担持体と、像担持体を
    帯電する工程手段を包含して画像記録装置本体に対して
    着脱されるプロセスカートリッジにおいて、 像担持体の帯電工程手段が、請求項1ないし7のいずれ
    か1つに記載の帯電装置、もしくは請求項8に記載の帯
    電部材であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 像担持体が光導電性であることを特徴
    とする請求項12に記載のプロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 像担持体が電荷注入帯電性であること
    を特徴とする請求項11または12に記載のプロセスカ
    ートリッジ。
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