JPH10511720A - キトサン塩及びそれらを準備するプロセス - Google Patents

キトサン塩及びそれらを準備するプロセス

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シン ニン
イーアン キイ
トン スン
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Abstract

(57)【要約】 開示されるのは、改善された吸収特性を有する水膨張性・非水溶性のキトサン塩を製造する方法である。本方法は、キトサン、水、酸、及びオプションであるクロスリンキング剤の混合体を形成する段階と、形成されたキトサン塩を混合体から回収する段階と、オプションとして上記回収されたキトサン塩を熱で、または湿度条件の下で処理する段階とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 キトサン塩及びそれらを準備するプロセス 本発明は、改善された吸収特性を有するキトサン塩に関する。 超吸収性材料として広く知られている水膨張性の、一般的には非水溶性の吸収 性材料を、使い捨ての吸収性個人介護用品に使用することは公知である。これら の吸収性材料は、おむつ、訓練用パンツ、大人用失禁用品、及び女性生理用品の ような吸収性製品に広く使用され、これらの製品の吸収容量を増加させながら、 それらの総合的なかさを減少させている。これらの吸収性材料は、一般にウッド パルプフラッフのような母体のような繊維質母体内の吸収性製品内に存在してい る。一般に、ウッドパルプフラッフの母体は、フラッフのグラム当たり約6グラ ムの液体を吸収する容量を有している。上述した吸収性材料は、一般に、水中に おけるそれらの重量の少なくとも約 10 倍 、好ましくは約 20 倍、そして瘻々 100倍までの吸収容量を有している。明らかに、これらの吸収性材料を個人介護 用品に組み入れれば、総合的なかさを減少させながら、これらの製品の吸収容量 を増加させることができる。 これらの個人介護用品の吸収性材料として使用するために、いろいろな材料が 開示されている。これらの材料は、寒天、ペクチン、ゴム、カルボキシアルキル 澱粉、及びカルボキシアルキルセルロースのような天然をベースとする材料、ポ リアクリレート、ポリアクリルアミド、及び加水分解したポリアクリロニトリル のような合成材料を含む。天然をベースとする材料を個人介護用品に使用するこ とは知られているが、これらの製品に天然をベースとする材料が広く使用される には至っていない。天然をベースとする材料が個人介護用品に広く使用されてい ないのは、少なくとも部分的に、ポリアクリレートのような合成吸収性材料に比 べて、一般にそれらの吸収特性が劣るからである。詳しく説明すれば、多くの天 然をベースとする材料は、液体で膨張した時に柔らかい、ゼラチン状の塊を形成 しがちである。吸収用品に使用した場合、これらの柔らかいゼラチン状の塊が存 在すると、吸収性材料が組み入れられている繊維質母体内の液体の輸送が妨げら れるようになる。この現象は、ゲル・ブロッキングとして知られている。一旦ゲ ル・ブロッキングが発生すると、製品はその後の液体のほとばしりを効果的に吸 収できなくなり、製品は漏れを生ずるようになる。更に、多くの天然をベースと する材料の吸収特性は、特に外部圧力を受けた時に、貧弱である。 アセチル基を取り除いたキチンであるキトサンは、分散剤、接着剤、農薬、排 水処理、食品処理、及び傷治療のような分野に広い応用を有する陽イオン活性化 ポリ・プライマリアミンである。 不幸にも、公知の変成キトサン材料は、一般に合成高吸収性材料の多くと比較 して吸収特性を有していない。これが、吸収性個人介護用品内にこれらのキトサ ン材料が広く使用されない理由であった。 これに対して合成吸収材料は、大量の液体を吸収しながら、一般的に堅い、非 粘液質性を維持することができることが多い。従って、合成吸収性材料はゲル・ ブロッキングの発生を最小にしながら吸収性製品内に組み入れることが可能であ る。 従って、合成の、高度に吸収性の材料に類似した吸収特性を有する、従って個 人介護吸収製品内に使用するのに適した天然をベースとする、高度に吸収性のキ トサン材料を開発し、製造することが望まれる。 従って、本発明によれば、独立請求項1に記載の水膨張性・非水溶性のキトサ ン塩を準備するプロセス、及び独立請求項34及び47に記載の水膨張性・非水 溶性のキトサン塩が提供される。 本発明のさらなる長所、特色、面及び詳細は、従属請求項、以下の説明、及び 図面から明白である。請求項は、一般的な表現で本発明を定義する第1の、非限 定的なアプローチであることを理解されたい。 本発明は、改善された吸収特性を有するキトサン塩に関する。より詳しく述べ れば、本発明は、外部圧力の下で液体を吸収する改善された能力を有するキトサ ン塩と、それらを準備するプロセスとに関する。 以下に開示するのは、改善された吸収特性を有する水膨張性・非水溶性のキト サン塩を製造する方法である。この方法は、キトサン、水、酸、及びオプション であるクロスリンキング剤の混合体を形成する段階と、形成されたキトサン塩を 混合体から回収する段階と、オプションとして上記回収されたキトサン塩を熱も しくは湿度条件の下で処理する段階とを含む。 一つの面において、本発明は、水膨張性・非水溶性のキトサン塩に関する。こ のキトサン塩は、効果的な初期「荷重下吸収性」(AUL)値を呈することを特 徴としている。本発明の一実施例は、少なくとも約 14 g/gの初期「荷重下吸 収性」値を呈する水膨張性・非水溶性のキトサン塩に関する。 別の面において、本発明は、効果的な初期「荷重下吸収性」を呈する水膨張性 ・非水溶性のキトサン塩を準備するプロセスにも関する。 本発明の一プロセスは、非水溶性のキトサン、水、及び酸からなる混合体を準 備する段階を備えている。これによりキトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめ て所望の吸収特性を呈させるような効果的な状態でキトサン塩が形成され、この キトサン塩が混合体から回収される。 このようなプロセスの一実施例は、非水溶性のキトサン、水、及び約6より小 さいpKa1を有する一塩基酸と、約6より小さいpKa1及び約 5.5より大きい 全てのpKan(nは1より大きい整数)を有する多塩基酸からなる群から選択 された酸からなる混合体を形成する段階を備えている。この混合体は約2乃至約 6.5の平衡pHを有することができる。キトサン塩が形成され、混合体から回収 される。回収されたキトサン塩は水膨張性・非水溶性であり、少なくとも約 14 g/gの「荷重下吸収性」値を呈することが好ましい。 このプロセスの別の実施例は、非水溶性のキトサン、水、及び約6より小さい pKa1を有する一塩基酸と、約6より小さいpKa1及び約 5.5より大きい全て のpKan(nは1より大きい整数)を有する多塩基酸からなる群から選択され た酸からなる混合体を形成する段階を備えている。この混合体は約2乃至約 6.5 の平衡pHを有することができる。キトサン塩が形成され、混合体から回収され る。回収されたキトサン塩は、キトサン塩を水膨張性・非水溶性にするのに効果 的なある温度、及びある時間にわたって処理され、この水膨張性・非水溶性のキ トサン塩に少なくとも約 14 g/gの「荷重下吸収性」値を呈させるようにする る。 このプロセスの別の実施例は、非水溶性のキトサン、水、及び約6より小さい pKa1を有する一塩基酸と、約6より小さいpKa1及び約 5.5より大きい全て のpKan(nは1より大きい整数)を有する多塩基酸からなる群から選択され た酸からなる混合体を形成する段階を備えている。この混合体は約2乃至約 6.5 の平衡pHを有することができる。キトサン塩が形成され、混合体から回収され る。回収されたキトサン塩は、キトサン塩を水膨張性・非水溶性にするのに効果 的なある湿度状態、及びある時間にわたって処理され、この水膨張性・非水溶性 のキトサン塩に少なくとも約 14 g/gの「荷重下吸収性」値を呈させるように する。 このプロセスの別の実施例は、非水溶性のキトサン塩、水、約6より小さいp Ka1を有する一塩基酸と、約6より小さいpKa1及び約 5.5より大きい全ての pKan(nは1より大きい整数)を有する多塩基酸からなる群から選択された 酸、及びクロスリンキング剤からなる混合体を形成する段階を備えている。この 混合体は約2乃至約 6.5の平衡pHを有することができる。キトサン塩が形成さ れ、クロスリンキング剤と共に混合体から回収される。回収されたキトサン塩は 、水膨張性・非水溶性であり、少なくとも約 14 g/gの初期「荷重下吸収性」 値を呈することが好ましい。 本発明の別のプロセスは、一塩基酸からなる混合体内のキトサンからキトサン 塩を準備する段階と、キトサン塩を混合体から回収する段階とを備え、このキト サン塩は、キトサン塩が効果的な初期「荷重下吸収性」を呈するのに効果的な量 の元の(オリジナルの)キトサンの結晶構造を含んでいる。 このプロセスの一実施例は、元の結晶構造を備えたキトサン、水、約6より小 さいpKa1を有する一塩基酸と、約6より小さいpKa1及び約 5.5より大きい 全てのpKan(nは1より大きい整数)を有する多塩基酸からなる群から選択 された酸、及び水と混和できる非溶剤からなる混合体を形成する段階を備え、こ の混合体に対しては、キトサン及び形成されるキトサン塩の両方は不溶性である 。混合体内の水及び非溶剤は、キトサン及び形成されるキトサン塩を混合体内に 溶解させないような効果的な量を使用することが好ましい。混合体は約2乃至約 6.5の平衡pHを有することができる。キトサン塩が形成され、混合体から回収 される。回収されたキトサン塩は、水膨張性・非水溶性であり、少なくとも約 14 g/gの初期「荷重下吸収性」値を呈することが好ましい。 本発明のさらなる特色及び長所は、以下の添付図面に基づく詳細な説明から明 白になるであろう。 図1に、吸収性材料の「荷重下吸収性」値を決定するための装置を示す。 キチンは、例えば菌の細胞壁、及び昆虫及び甲殻類の堅い殻のように、広く自 然界に見られるセルロース状の材料である。シュリンプ、ロブスター、及び蟹海 産物は、典型的には約 10 乃至約 15 %のキチンを含み、容易に使用可能な供給 源である。自然の状態では、キチンは、例えば甲殻類の甲皮または腱のように、 一般的に小さい片または短い繊維質材料として存在する。一般的には、溶解及び 再沈殿または再自然化なしに有用な成形された物品を形成する源(セルロースに おける綿のような)ではない。 より詳しく述べれば、キチンは次のような化学式を有するムコ多糖、ポリ−N −アセチル−D−グルコサミンである。 ここに、xは重合の程度を表す。xは精密に決定することはできないが、一般的 には約 50 乃至約 50,000 の範囲内にあるものと考えられる。 キチンのアセチル群の多くが強いアルカリで処理することによって除去された 時、その製品が2−デオキシ−2−アミノグルコースの高分子量線形ポリマであ るキトサンである。従って、これは一般に水、約 6.5より高いpHレベルのアル カリ溶液、または有機溶剤内では不溶性である。これは、一般的には、蟻酸、酢 酸、酒石酸、クエン酸のような有機酸の希釈溶液、及び例えば硫酸を除く希釈無 機酸内で容易に溶解する。一般的に、キトサンを溶解させるのに必要な酸の量は アミノ群とほぼ化学式通りである。 以上のように、キトサンは単一の限定された化学的存在ではないが、製造の条 件に依存して組成が変化する。それは、可溶性のアミン塩を形成するように十分 にアセチル基を取り除いたキチンとして等しく定義することができる。キトサン の溶液は一般に高度に粘性であり、天然ゴムのそれに似ている。このポリマの陽 イオンの特性により、陰イオン性高分子電解質を有する錯体が形成される。 本発明に使用するキトサンは、比較的純粋な形状であることが適している。純 粋なキトサンの製造方法は公知である。一般に、キトサンは粉末に粉砕され、酢 酸のような有機酸を用いて鉱物質が除去される。次いで、水酸化ナトリウムのよ うな塩基で処理することによってタンパク質及び脂質が除去され、次に 40 %の 水酸化ナトリウムのような濃縮塩基で処理することによってキチンのアセチル基 が取り除かれる。形成されたキトサンは、概ね天然のpHに達するまで水で洗浄 される。 適当なキトサンが、多くの販売業者から入手可能である。市販されているキト サンの例は、Vanson Companyから入手可能な、部分的にアセチル基が除去されて アセチル化(アセチレーション)の程度が約 0.2、粘度が約 3600 mPa(3,60 0センチポアズ)の1重量%水溶液としてのキチンである。 一つの面において、本発明は効果的な吸収特性を呈する水膨張性・非水溶性の キトサン塩に関する。 本発明に使用するのに適するキトサン塩は、キトサン塩の処理前には、説明し ている所望の吸収性特性を有するキトサン塩が得られるように、一般に水溶性で ある。所望の吸収性特性を有するキトサン塩を得るための処理の後は、キトサン 塩は一般に水膨張性で、非水溶性になる。 本明細書において使用する「水膨張性・非水溶性」とは、0.9%を超える塩化 ナトリウムの水溶液に曝した時、その平衡体積までは膨張するが、溶液中に溶解 しない材料を表す。このように、水膨張性・非水溶性材料は、一般にその元の実 体または物理構造を保持するが、水溶液を吸収して高度に膨張した状態において は、隣接する粒子との流れ及び融合に抵抗する十分な物理的完全性を有していな ければならない。本発明に有用な水膨張性・非水溶性キトサン塩は、実質的に非 水溶性であるように効果的にクロスリンクされているが、それでも約 2.07 kP a(0.3psi)の荷重を印加した時に、水中の 0.9重量%の塩化ナトリウム溶 液を、始めはそれ自体の重量の少なくとも約 14 倍吸収できるものである。 本発明に使用するのに適するキトサン塩は、限定するものではないが、キトサ ンと有機酸または非有機酸のような酸とを反応させて形成した塩を含む。非有機 酸で形成したキトサン塩の例は、塩化水素化キトサン、臭化水素化キトサン、燐 酸キトサン、及びそれらの混合体を含む。有機酸で形成したキトサン塩の例は、 蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プロピオン酸キトサン、クロロ酢酸キトサン、ヒ ドロキシ酢酸キトサン、酪酸キトサン、イソ酪酸キトサン、アクリル酸キトサン 、及びそれらの混合体を含む。例えば、非有機酸及び有機酸の両方を含む酸の混 合体を使用してキトサン塩を形成させることも適当である。最適のキトサン塩は 、塩化水素化キトサン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プロピオン酸キトサン、 及びそれらの混合体を含む。 本発明のキトサン塩を準備するのに有用なキトサンは、一般に0乃至約 0.5、 適当には0乃至約 0.4、そしてより適当には0乃至約 0.3の平均アセチル化の程 度(D.A.)を有している。アセチル化の程度とは、キトサン材料の無水グル コースユニット上に存在するアセチル群の平均数のことをいう。一般に、キトサ ン材料の無水グルコースユニット上に存在することができるアセチル群の最大平 均数は 1.0である。キトサンが0から約 0.5の範囲内の平均アセチル化の程度を 有している場合は、本発明の所望の初期吸収特性を有するキトサン塩を得るため にキトサンのプロトネーション(protonation)前のキトサンは一般的に非水溶 性である。しかしながら、キトサンのアセチル群の実際のパターンのような他の 特性も、キトサン塩の水溶性に影響を与えることは当業者には理解されるところ である。 キトサン及びキトサン塩は、一般的に広範囲の分子量を有することができる。 比較的高い分子量を有するキトサン及びキトサン塩は、本発明に使用するのに有 益であることが多い。それでも、広範囲な分子量が本発明に使用するのに適して いる。一般に、キトサンまたはキトサン塩の分子量は、 25 ℃の 1.0重量%水溶 液内におけるその粘性で表すと最も便利である。一般にキトサンは、 25 ℃の水 には不溶性であるから、1重量%の酢酸水溶液を使用する等によって、対応する キトサン塩の粘性を測定することによってキトサンの粘性を間接的に測定するこ とが一般的である。本発明に使用するのに適するキトサンまたはキトサン塩は、 25 ℃の 1.0重量%水溶液内において約 100mPa(100センチポアズ)乃至約80 ,000 mPa(80,000 センチポアズ)、より適当には約 500mPa(500センチ ポアズ)乃至約 80,000 mPa(80,000 センチポアズ)、そして最も適当には 約 1,000mPa(1,000センチポアズ)乃至約 80,000 mPa(80,000 センチポ アズ)の粘性を有するものである。 本発明の改善された吸収特性を呈するクロスリンクされたキトサン塩は、本発 明の改善された吸収特性を呈さないキトサン塩に比して、比較的低い水溶液粘性 を呈することを見出した。例えば、混合の 18 時間後に約 25 ℃において平衡に 到達した 0.9重量%の塩化ナトリウム(塩)水溶液内で、例えば 1.0重量%の量 であると測定された時の本発明のキトサン塩は、適切に約 400mPa(400セン チポアズ)以下、より適切には約 300mPa(300センチポアズ)以下、そして 最も適切には約 200mPa(200センチポアズ)以下の粘性を呈することを見出 した。本発明のキトサン塩は、本発明の改善された吸収特性を呈するように準備 または処理されていない同一のキトサン塩が呈する粘性より低く、適当には約 5 0 %、より適当には約 60 %、そして最も適当には約 70 %である粘性を呈する ことを見出した。例えば、もし本発明の改善された吸収特性を呈するように準備 または処理されていないキトサン塩が約 800mPa(800センチポアズ)の粘性 を呈すれば、本発明の改善された吸収特性を呈するように準備または処理された キトサン塩は約 400mPa(400センチポアズ)以下、より適当には 320mPa (320センチポアズ)以下、そして最も適当には約 240mPa(240センチポアズ )以下の粘性を呈する。 本発明によるプロセスは、広範囲の分子量にわたってキトサン塩の初期AUL 値を改善する。一般的には高分子量キトサン塩が好まれているが、低分子量キト サン塩を改善できることは重要である。これは、高分子量のキトサン塩の水溶液 が、同一濃度の低分子量キトサン塩を含む水溶液に比して高い粘性を呈するから である。従って効率の点から、最高可能な、それでも水溶液と効果的に働くこと ができる濃度のキトサン塩を含む水溶液を形成することが瘻々望まれる。 本発明のキトサン塩は、外部圧力または荷重の下で液体を吸収する能力(本明 細書においては「荷重下吸収性」:AULと呼ぶ)を有している。一般に荷重下 で高い吸収能力を有するポリアクリレートのような合成ポリマ材料は、吸収性製 品内に組み入れた時にゲル・ブロッキングの発生を最低にすることが分かってい る。「荷重下吸収性」を決定する方法に関しては、いろいろな例に関連して後述 する。後述するようにして決定され、報告されている「荷重下吸収性」値は、例 えば約 2.07 kPa(0.3psi)の荷重の下で 60 分間に材料の1グラムが吸 収できる0.9 重量%の塩化ナトリウムを含む水溶液をグラムで表した量である。 一般に、キトサン塩は、約 2.07 kPa(0.3psi)の荷重に対して少なくと も約 14 、有益には少なくとも約 17 、より有益には少なくとも約 20 、適当な のは少なくとも約 24 、より適当なのは少なくとも約 27 、そして約 50 g/g までの初期「荷重下吸収性」を有していることが望まれる。本明細書において使 用する「初期荷重下吸収性」とは、材料を準備し、その材料を約 24 ℃のような 周囲条件で、そして約 30 乃至約 60 %の相対湿度で貯蔵した後の1日以内に測 定した時に材料が呈するAUL値のことである。 キトサン塩を貯蔵する条件は、時日が経過するにつれて、キトサン塩の吸収特 性に潜在的にインパクトを与えることが分かった。約 24 ℃で少なくとも約 30 %の相対湿度、適当には約 30 乃至約 60 %の相対湿度のような周囲条件のよう な比較的優しい条件でさえ、典型的には時日が経過するにつれて、キトサン塩の 吸収特性は変化する。典型的には、周囲条件に比して比較的高めの温度及び/ま たは比較的高めの相対湿度のような貯蔵条件は、時日が経過するにつれて、キト サン塩の吸収特性をより迅速に及び/またはより厳しく変化させ得る。 本発明の一実施例では、キトサン塩はエージングの後もその初期AUL値を保 持する傾向がある。詳しく説明すれば、本発明のキトサン塩は、約 60 日間にわ たってエージングした後でも、それらの初期AUL値の約 50 %以上、適当には 約 70 %以上、そしてより適当には約 80 %以上を保持することが有益である。 典型的には、エージング条件は、約 24 ℃で少なくとも約 30 %の相対湿度のよ うな周囲条件である。例えば、もし本発明のキトサン塩が約 20 の初期AUL値 を有しているものとすれば、約 24 ℃、及び少なくとも約 30 %の相対湿度で約 60 日間にわたってエージングした後のキトサン塩が、少なくとも約 10 、適当 には少なくとも約 14、そしてより適当には少なくとも約 16 のAUL値を有し ていることが有益である。他の類似のキトサン塩は、類似条件の下でエージング した後にそれらの初期AUL値を保持しない傾向がある。 本発明のキトサン塩は、約 24 ℃、及び少なくとも約 100%の相対湿度で約 2 0 日間にわたってエージングした後に、それらの初期AUL値の約 50 %以上、 適当には約 70 %以上、そしてより適当には約 80 %以上を保持する。 上述したように、適切なキトサン塩は、酢酸キトサンまたは蟻酸キトサンのよ うなカルボン(またはカルボキシル)酸キトサン、または塩化水素化キトサンの ようなハロゲン化水素キトサンである。このようなカルボン酸キトサンまたはハ ロゲン化水素キトサンは、少なくとも約 14、有益には少なくとも約 17、有益に は少なくとも約 20、適当には少なくとも約 24、より適当には少なくとも約27、 そして約 50 g/gまでの初期「荷重下吸収性」を有している。有益なことには 、このカルボン酸キトサンまたはハロゲン化水素キトサンは、約 24 ℃、及び少 なくとも約 30 %の相対湿度で約 60 日間にわたってエージングした後にそれら の初期AUL値の約 50 %以上、適当には約 70 %以上、そしてより適当には約 80 %以上を保持し、また約 24 ℃、及び少なくとも約 100%の相対湿度で約 2 0 日間にわたってエージングした後に、それらの初期AUL値の約 50 %以上、 適当には約 70 %以上、そしてより適当には約 80 %以上を保持する。 限定はしないが、AULに対するエージング現象は、キトサン塩のクロスリン キング点、または付加的なクロスリンキング点の生成に起因するものと仮定して いる。これらのクロスリンキング点、または付加的なクロスリンキング点の結果 として、キトサン塩はより堅固に、そしてより硬くなり、その結果キトサン塩は 吸収性が低くなり始める。クロスリンキング点は一般に2つの群に分割すること ができる。第1に、クロスリンキング点は、例えば多カルボキシル基クロスリン キング剤を使用することにより得られるエステルまたはアミドリンケージ、また は例えば多価金属イオンクロスリンキング剤を使用することにより得られる配位 結合、または保持された結晶構造から得られる物理的クロスリンクを有する比較 的恒久的なクロスリンキングであることができる。第2に、クロスリンキング点 は、キトサン塩内に水素結合を有するような比較的一時的なクロスリンキングで あることができる。キトサン塩のエージング安定性を改善するためには、キトサ ン塩内に存在する比較的恒久的なクロスリンキングを維持することが不可欠的で あり、時日の経過につれて、キトサン塩のクロスリンキングの量が実質的に増加 も、または実質的に減少もしないようにすることが望ましいと考える。 本発明のキトサン塩は、いろいろなプロセスによって準備できることを見出し た。一般的には、非水溶性キトサン、水、酸、及びオプションであるクロスリン キング剤の水性混合体を準備する。この水性混合体のキトサンは、合計混合体の 重量の、一般に約 0.01 乃至約 90 重量%、有益には約 0.1乃至約 30 重量%、 そして適当には約2乃至約 25 重量%からなる。混合体の水は、一般に合計混合 体重量の約 99.99乃至約 10 重量%、有益には約 99.9 乃至約 70 重量%、そし て適当には約 98 乃至約 75 重量%からなる。 キトサンは、典型的には、有益には少なくとも約 30 重量%、適当には約 50 重量%、より適当には約 75 重量%、そして最も適当には 100重量%の水からな る水性溶液と混合される。別の液体を水と共に使用する場合には、これらの他の 適当な液体は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びアセトンを含 む。しかしながら、これらの他の非水性液体の使用または存在は、キトサン鎖が 水性溶液内に効果的に溶解せずに互いに浸透し合い、均質な混合体の形成を妨害 することになる。 本発明の1つのプロセスは、元の結晶構造からなっていて効果的な量の元の結 晶度を保持するキトサンからキトサン塩を準備する段階を備え、この保持された 結晶度がクロスリンキングの半分として機能し、キトサン塩は効果的な初期「荷 重下吸収性」値を呈するようになる。 このプロセスでは、キトサンを非溶剤内に分散させ、酸及び水を混合体に添加 する。本明細書において使用する「非溶剤」とは、水と混和可能な非水性液体を 表しており、この非溶剤内ではキトサン及び形成されるキトサン塩の両方が不溶 性である。本発明に有用な非溶剤の例は、メタノール、エタノール、アセトン、 イソプロパノール、ジオキサン、グリセロール、エチレングリコール、プロピレ ングリコール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、及びそれらの混合体 を含む。適当な非溶剤は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びそ れらの混合体を含む。混合体内に使用される水及び非溶剤の量が、その混合体内 で溶解することがないキトサン及びキトサン塩を形成させる。 効果的な量のキトサンの元の結晶度を保持しながら、酸がキトサンと反応して キトサンを変成させるような条件で混合体に酸を添加する。これらの条件は変化 させることができ、典型的には、例えば、温度、圧力、混合条件、及び使用され る材料、非溶剤、水、及び酸の型及び相対量に依存する。次いで一般的には、例 えば後述する方法を使用して、キトサン塩が混合体から回収される。この最終的 な回収された結晶質・クロスリンクされたキトサン塩は、結晶質・クロスリンク されたキトサン塩が効果的な初期「荷重下吸収性」値を呈するような量のキトサ ンの元の結晶構造からなっている。 一般に、キトサンは高度に結晶質の材料であることが知られている。結晶度の 程度は、一般に、キトサンの源及びその処理履歴に依存する。高度に規則正しい 結晶構造、及びそれ程規則正しくない非晶質領域は、一般的に酸のような到来薬 品への異なるアクセス可能性を有している。このアクセス可能性の差の結果、酸 との反応の場合には、一般に非晶質領域が最初に、そして重くプロトネートされ 得るが、高度に結晶質の領域は最後に、そして最少にプロトネートされ得る。キ トサンの膨張は結晶質領域内への酸のアクセス可能性を改善し、プロトネーショ ンを容易にする。もしキトサンの総合的なプロトネーションの程度が十分に高く 、プロトネートされたアミノ群が比較的均一に分布していれば、水性溶液中のキ トサン塩の合計可溶性が概ね達成される。しかしながら、もし総合的なプロトネ ーションの程度が比較的低いか、またはプロトネートされたアミノ群が比較的不 均一に分布しれいれば、得られたキトサン塩はブロックコポリマのように可溶性 セグメントと非可溶性セグメントとが交互する鎖構造を有するようになる。非可 溶性セグメントは、一般にプロトネーション後に残留する結晶質領域である。こ の結晶質領域は、可溶性キトサン塩セグメントのためのクロスリンキング点とし て機能する。初期キトサンまたはキトサン最終製品の結晶度は、光学顕微鏡及び x線回折のような解析方法によって決定することができる。 結晶質・クロスリンクされたキトサン塩は、一般に非溶剤混合体から回収する 必要があるが、一般的には、本発明に記載されている所望の初期AUL値吸収特 性を呈させるために、熱処理または化学処理のような付加的な処理段階を必要と はしない。 所望の初期「荷重下吸収性」特性を呈するキトサン塩は、一般的に、約6より 小さいpKa1を有する一塩基酸、約6より小さいpKa1及び約 5.5より大きい 全てのpKan(nは1より大きい整数)を有する多塩基酸、及びそれらの混合 体からなる群から選択された酸を使用して準備する必要がある。これらの要求を 満たさない酸を使用すると、所望の初期「荷重下吸収性」特性を呈さないキトサ ン塩が得られることが分かった。酸のpKaは、酸の解離の程度、換言すれば酸 の強さの程度を表し、ここでは本発明のプロセスににおいて、酸を使用する特定 温度で測定する。適当なのは、酸のpKaを約 25 ℃において測定することであ る。一般に、酸が弱い程、そのpKa値は高くなる。いろいろな温度における酸 のpKa値は公知であり、CRC Handbook of Chemistry & Physics,75th Editio n,edited by David R.Lide,pages 8-45,CRC Peess(1994)のような多くの 入手可能な文献の何れかに見出すことができる。 本明細書に使用する「一塩基酸」とは、分子当たり1つの置換可能な水素原子 を有する酸を表している。一塩基酸は、プロセス内で酸が使用される条件で測定 して、約6より小さい、適当には約 5.5より小さい、そしてより適当には約5よ り小さいpKa1を有しているべきである。約 25 ℃において測定した時に、約 6より小さいpKa1を有する一塩基酸の例は、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素 酸、次亜塩素酸、沃素酸、亜消散、過塩素酸、過沃素酸、酢酸、アセト酢酸、ア クリル酸、アジパミン酸、m−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、o−アミ ノベンゾスルホン酸、m−アミノベンゾスルホン酸、p−アミノベンゾスルホン 酸、アニシン酸、o−β−アニシルプロピオン酸、m−β−アニシルプロピオン 酸、p−β−アニシルプロピオン酸、バルビツール酸、安息香酸、ベンゾスルホ ン酸、ブロモ酢酸、o−ブロモ安息香酸、m−ブロモ安息香酸、n-酪酸、イソ 酪酸、n−カプロン酸、イソカプロン酸、クロロ酢酸、o−クロロ安息香酸、m −クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、α−クロロ酪酸、β−クロロ酪酸、γ −クロロ酪酸、o−クロロ桂皮酸、m−クロロ桂皮酸、p−クロロ桂皮酸、o− クロロフェノキシ酢酸、m−クロロフェノキシ酢酸、o−クロロフェニル酢酸、 m−クロロフェニル酢酸、p−クロロフェニル酢酸、β−(o−クロロフェニル )プロピオン酸、β−(m−クロロフェニル)プロピオン酸、β−(p−クロロ フェニル)プロピオン酸、α−クロロプロピオン酸、β−クロロプロピオン酸、 シス−桂皮酸、トランス−桂皮酸、クロトン酸(トランス−)、シアノ酢酸、γ −シアノブチル酸、o−シアノフェノキシ酢酸、m−シアノフェノキシ酢酸、p −シアノフェノキシ酢酸、シアノプロピオン酸、ジクロロ酢酸、ジクロロアセチ ル酢酸、ジヒドロキシ安息香酸(2,2−)、ジヒドロキシ安息香酸(2,5− )、ジヒドロキシ安息香酸(3,4−)、ジヒドロキシ安息香酸(3,5−)、 ジヒドロキシリんご酸、ジヒドロキシ酒石酸、ジメチルマロン酸、ジニコチン酸 、ジニトロフェノール(2,4−)、ジニトロフェノール(3,6−)、ジフェ ニル酢酸、エチル安息香酸、エチルフェニル酢酸、フルオロ安息香酸、蟻酸、フ マル酸(トランス−)、フランカルボン酸、フロン酸、没食子酸、グルタラミン 酸、グリコール酸、ヘプタン酸、ヘキサヒドロ安息香酸、ヘキサン酸、ヒプリン 酸、ヒドロキシ酢酸、ナフタレンスルホン酸、α−ナフトン酸、β−ナフトン酸 、ニトロベンゼン、o−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息 香酸、o−ニトロフェニル酢酸、m−ニトロフェニル酢酸、p−ニトロフェニル 酢酸、o−β−ニトロフェニルプロピオン酸、p−β−ニトロフェニロプロピオ ン酸、ノナン酸、オクタン酸、フェニル酢酸、o−フェニル安息香酸、γ−フェ ニル酪酸、α−フェニル酪酸、β−フェニルプロピオン酸、β−ヒドロキシ酪酸 、γ−ヒドロキシ酪酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、ヨード酢酸、o−ヨード 安息香酸、m−ヨード安息香酸、乳酸、ルチジン酸、DL−マンデリック、メシ チレン酸、メチル−o−アミノ安息香酸、メチル−m−アミノ安息香酸、メチル −p−アミノ安息香酸、o−メチル桂皮酸、m−メチル桂皮酸、p−メチル桂皮 酸、β−メチルグルタル酸、メチルマロン酸、ピクリン酸、ピメリン酸、プロピ オン酸、イソプロピル安息香酸、2−ピリヂンカルボン酸、3−ピリヂンカルボ ン酸、4−ピリヂンカルボン酸、キノリン酸、スベリン酸、スルファニル酸、テ レフタル酸、チオ酢酸、チオフエンカルボン酸、o−トルイル酸、m−トルイル 酸、p−トルイル酸、トリクロロ酢酸、トリヒドロキシ安息香酸(2,4,6− )、トリメチル酢酸、トリニトロフェノール(2,4,6−)、尿酸、n−吉草 酸、イソ吉草酸、酢酸ビニル酸、及びそれらの混合体を含む。pKa1を約 25 ℃において測定した時に、約6より小さいpKa1を有する適当な一塩基酸は、 酢酸、アクリル酸、n−酪酸、イソ酪酸、クロロ酢酸、蟻酸、臭化水素酸、塩酸 、ヒドロキシ酢酸、プロピオン酸、及びそれらの混合体を含む。 これに対して、約 25 ℃において測定した時に、約6より大きいpKa1を有 する一塩基酸は、亜砒酸、シアン化水素酸、過酸化水素、次亜ブロム、次亜ヨー ド、d−アラニン、アラントイン、アロキサン酸、α−アミノ酢酸(グリシン) 、o−アミノ安息香酸、カコジル酸、o−クレゾール、m−クレゾール、p−ク レゾール、グリセロール、グリシン、グリコール、ヒスチジン、ヒドロキノン、 o−モノクロロフェノール、m−モノクロロフェノール、p−モノクロロフェノ ール、α−ナフトール、β−ナフトール、o−ニトロフエノール、m−ニトロフ ェノール、p−ニトロフェノール、フェノール、γ−ヒドロキシキノリン、リジ ン、ピロカテコール、レゾルシノール、サッカリン、テオブロミン、トリプトフ ァン、チロシン、ベロナル、及びキサンチン酸を含む。 約6より大きいpKa1を有する一塩基酸を使用すると、一般的に所望の初期 「荷重下吸収性」特性を呈するキトサン塩は得られないものと考えられる。それ は、これらの酸が、所望のキトサン塩を形成するためにキトサンを十分にプロト ネートするには弱過ぎるからである。 本明細書において使用する「多塩基酸」とは、分子当たり1つより多い置換可 能な水素原子を有する酸を表している。pKa1が約6より小さく、全てのpK an(nは1より大きい整数)が約 5.5より大きい多塩基酸の例は、砒酸、クロ ム酸、o−燐酸、亜燐酸、亜硫酸、亜テルル酸、テトラホウ酸、アスコルビン酸 、DL−アスパラギン酸、シクロヘキサン−1:1−ジカルボン酸、シクロプロ パン−1:1−ジカルボン酸、ジメチルりんご酸、o−ヒドロキシ安息香酸、m −ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、及びマレイン酸、及びそれら の混合体を含む。 これに対して約6より小さいpKa1、及び約 5.5より大きい全てのPKan( nは1より大きい整数)を有していない多塩基酸の例は、o−ホウ酸、炭酸、ゲ ルマン酸、硫化水素、ピロ燐酸、m−珪酸、o−珪酸、テルル酸、アジピン酸 、くえん酸、DL−システイン、L−シスチン、フマル酸(トランス−)、グル タル酸、蓚酸、o−フタル酸、m−フタル酸、p−フタル酸、イタコン酸、りん ご酸、マロン酸、メサコン酸、メチル琥珀酸、琥珀酸、α−酒石酸、及びメソ− 酒石酸を含む。これらの酸は、約6より大きいpKa1か、または約 5.5より小 さいPKanを有している。 約6より大きいpKa1を有する多塩基酸を使用すると、一般的には所望の初 期「荷重下吸収性」特性を呈するキトサン塩は得られないものと考えられる。そ れは、これらの酸が、所望のキトサン塩を形成するためにキトサンを十分にプロ トネートするには弱過ぎるからである。約 5.5より小さいPKanを有する多塩 基酸を使用すると、一般的には得られたキトサン塩は所望の初期「荷重下吸収性 」特性を呈さなくなると考えられる。それは、これらの多塩基酸が本質的にクロ スリンキング剤として働き、一般的にキトサン塩のクロスリンキングが多過ぎる ようになってキトサン塩の所望の吸収特性に負に影響するからである。 エージングしても所望の「荷重下吸収性」特性を保持するキトサン塩が、酸の 組合わせを使用して準備された。例えば、蟻酸または酢酸のような単一の酸を使 用した場合に比して、蟻酸と塩酸、または酢酸と塩酸の組合わせを使用すること によって「荷重下吸収性」のエージング特性が改善されることを見出した。 キトサンが酸と反応してプロトネートされると、キトサンは対応するキトサン 塩に変換される。一般的には非水溶性である初期のキトサンに対して、形成され たキトサン塩は一般に水溶性である。そのために、キトサン塩が水溶液内に形成 されると、キトサン塩はその水溶液内に溶解する。水性混合体内にキトサン塩が 溶解すると、キトサン塩の個々のセグメントが互いにからみ合うようになると考 えられる。このようにからみ合うと、キトサン塩鎖が互いに浸透し合うようにな るのでランダムなコイルからみ合い分子形態が発生し、これが効果的にクロスリ ンキング点になり、例えば(もし望むのであれば)熱処理または湿度処理のよう なさらなる処理を行った時にキトサン塩が付加的にクロスリンキングするのを援 助する。付加的な処理段階の前に、キトサン塩の個々のセグメントを互いに効果 的にからませるためには、平衡した安定な、均質な混合体を形成するようにし、 キトサン塩を水中に効果的に溶解させるようにする。典型的には水中に溶解しな いキトサン塩の非水溶性部分が存在することがでることが理解されよう。例えば 結晶質・クロスリンクされたキトサン塩の保持された結晶領域は、典型的には水 中に溶解せず、非結晶領域は典型的には溶解する。 本発明のプロセスの若干の実施例においては、他の本質的に類似したプロセス においてクロスリンキング剤を用いない他の本質的に同一のキトサン塩と比べた 場合、クロスリンキング剤の存在がキトサン塩の初期「荷重下吸収性」値を改善 することを可能にする。従って、本発明のプロセスにクロスリンキング剤をオプ ションとして使用することができる。 本発明に使用するのに適するクロスリンキング剤は、一般に水溶性である。一 つの適当なクロスリンキング剤は、キトサン塩のアミド、アミノ、またはヒドロ キシ群と反応できる少なくとも2つの機能群または機能性を有する組成である。 このクロスリンキング剤は、ジアルデヒド、マルチカルボン酸、ジエポキシド、 及びそれらの混合体からなる群から選択することが望ましい。詳しく述べれば、 クロスリンキング剤は、グルタルアルデヒド、くえん酸、ブタンテトラカルボン 酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ(エチレングリコール)ジグリシダルエ ーテル、及びビス〔ポリオキシエチレンビス(グリシジルエーテル)〕、及びそ れらの混合体からなる群から選択することができる。 別の適当なクロスリンキング剤は、pKa1及びpKanが共に約 5.5より小さ い多塩基酸である。この酸は、分子当たり2つより多い置換可能な水素原子を有 しており、pKam(mは2より大きい整数)が 5.5より小さいか、または大き い。クロスリンキング剤として有用なこれらの酸の例は、ピロ燐酸、アジピン酸 、ブタンテトラカルボン酸、くえん酸、グルタル酸、イタコン酸、りんご酸、マ ロン酸、メサコン酸、メチル琥珀酸、蓚酸、o−フタル酸、m−フタル酸、p− フタル酸、琥珀酸、α−酒石酸、及びメソ−酒石酸を含む。適当なのは、クロス リンキング剤は、アジピン酸、ブタンテトラカルボン酸、くえん酸、グルタル酸 、イタコン酸、りんご酸、琥珀酸、及びそれらの混合体から選択することである 。 別の適当なクロスリンキング剤は、キトサン塩と配位結合を形成するのに効果 的な、例えば、Cu2+、Fe3+、Ce3+、Ti4+、Zr4+、及びCe4+のような 少なくとも2つの正電荷を有する金属イオンからなる。適当な金属イオンクロス リンキング剤は、一般に空のd軌道を有する遷移元素を含む。適当な金属イオン クロスリンキング剤は、CuSO4、ZrCl4、FeCl3、Ce2(SO4)3、 及びCe(NH4)4(SO4)4・2H2O、及び他の公知の金属イオン組成、及 びそれらの混合体を含む。これらの金属イオンクロスリンキング剤をキトサン塩 と共に使用すると、キトサン塩とキレートを形成するものと考えられる。 クロスリンキング剤は、キトサン塩を準備するために使用されるキトサンは、 合計重量の約 0.01 乃至約 20、より適当には約 0.05 乃至約 10、そして最も適 当には約 0.1乃至約5重量%の量が適当である。くえん酸をクロスリンキング剤 として使用する場合に適当なクロスリンキング触媒は、例えば、次亜燐酸ナトリ ウムである。 本発明のプロセスにおいては、一般に、キトサン、水、及び酸を混合する順番 は臨界的ではない。従って、キトサンまたは酸を水に添加し、次いで残余の材料 を続いて添加することも、または全ての材料を一緒に、本質的に同時に添加する こともできる。しかしながら、最初にキトサン及び水を一緒に添加し、キトサン が酸により一層アクセスできるようにキトサンを膨張させておくことが有益であ る。次いで、酸を混合体へ添加する。 クロスリンキング剤を使用する場合、一般的には、他の材料を一緒に混合した 後にクロスリンキング剤を添加することが有益である。これは、キトサンが所望 のキトサン塩に変換される前にキトサンがクロスリンクしないように、またはキ トサン塩が十分にプロトネートされる前にキトサン塩がクロスリンクされ過ぎな いようにするためである。他の材料が混合されてしまった後の、グルタルアルデ ヒドのようなクロスリンキング剤が混合体内のキトサン塩と実質的にクロスリン クする時に、クロスリンキング剤を添加することが特に有益である(後刻、回収 後処理プロセス中にキトサン塩を実質的にクロスリンクさせるのとは対比的であ る)。 キトサン、水、酸、及びオプションであるクロスリンキング剤の水性混合体は 、キトサン塩を形成させるような条件の下で準備すべきである。混合体は、一般 に、準備されるキトサン塩が水中に溶解可能になるような温度で形成することが できる。一般にこれらの温度は約 10 ℃乃至約 100℃の範囲内にある。一般的に は、混合体を攪拌して形成させることが適当である。 本発明の所望の吸収特性を呈するキトサン塩を得るためには、水性混合体は酸 性でなければならないことを見出した。詳しく述べれば、本発明のキトサン塩を 準備するために使用する混合体は、約2乃至約 6.5、適当には約 2.5乃至約6、 そしてより適当には約4乃至約6の平衡pHを有していることが望ましい。低過 ぎるか、または高過ぎる平衡pHを有する混合体では、一般に所望の吸収特性を 呈するキトサン塩が得られないことが分かった。「平衡pH」とは、混合体が平 衡、換言すれば安定状態に到達した時の、本発明のキトサン塩を準備するために 使用する混合体のpHを表している。平衡した混合体においては、一般にキトサ ンは酸と実質的に反応して所望のキトサン塩を形成する。 本発明のキトサン塩は、おむつ、訓練用パンツ、子供用ワイプ、女性生理用品 、大人の失禁用品のような個人介護用品、及び傷ドレッシングまたは手術用ケー プまたはドレープのような医療用品のような使い捨て吸収性製品に使用するのに 適している。本発明のキトサン塩を使い捨て吸収性製品に使用することを意図す る場合、典型的にはキトサン塩が一般的には中性、または僅かに酸性を有してい ることが望ましい。 キトサン、水、酸、及びオプションであるクロスリンキング剤の混合体を形成 させた後に、キトサン塩を形成させ、そして望ましくは混合体から回収する。も しクロスリンキング剤が使用されていれば、クロスリンキング剤もキトサン塩と 共に混合体から回収する。キトサン塩の吸収特性を受容できない程劣化させずに キトサン塩及びクロスリンキング剤(もし使用されていれば)を混合体から回収 するどのような方法も、本発明に使用するのに適している。これらの方法の例は 、蒸発乾燥、冷凍乾燥、沈殿、臨界点乾燥、等を含む。 「キトサン塩及びクロスリンキング剤(もし使用されていれば)を混合体から 回収する」とは、付加的な処理段階の前に、実質的に全ての水、及びもし存在し ていれば非溶剤をキトサンから分離することを意味している。しかしながら、実 質的に全ての水及び非溶剤を除去した後でさえ、少量の水及び非溶剤がキトサン 塩の構造内に捕捉されて残留し得る。キトサン塩の構造内に捕捉されて残留する 水及び非溶剤の量は、典型的には、キトサン塩を回収する方法及び条件に依存す る。一般的には、混合体内の水及び非溶剤の元の量の約 15 重量%以下、適当に は約 10 重量%以下、より適当には約5重量%以下が、回収されたキトサン塩内 に捕捉されて残留する。 キトサン塩及びクロスリンキング剤(もし使用されていれば)を、蒸発乾燥で 混合体から回収することが適当である。一般に、キトサン塩は、約 10 ℃乃至約 100 ℃、適当には約 40 ℃乃至約 60 ℃の範囲内の温度で蒸発乾燥によって回収 することができる。当然、もし混合体が圧力下に配置されていれば、より高い温 度を使用することができる。もし混合体が真空下に配置されていれば、より低い 温度を使用することができる。 他の回収方法は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、またはアセト ンのような沈殿剤を混合体に添加し、キトサン塩及びクロスリンキング剤(もし 使用されていれば)を混合体外へ沈殿させる沈殿を含む。キトサン塩及びクロス リンキング剤(もし使用されていれば)は、濾過によって回収できる。もしキト サン塩を回収するのに沈殿を使用するのであれば、沈殿剤を除去するために、回 収したキトサン塩を洗浄することが望ましい。 キトサン塩を回収する形状に依存して、キトサン塩の形状を変更することが必 要、または望ましい。例えば、もし蒸発乾燥を使用していれば、キトサン塩はフ ィルムまたはシートの形状で回収することができる。フィルムまたはシート材料 を、材料の粒子またはフレークに転換することが望ましいことがあり得る。 回収された所望のキトサン塩の形状は、使用目的に大きく依存する。キトサン 塩を吸収性個人介護用品に使用するつもりであれば、一般的にはキトサン塩は離 散した粒子、ファイバ、またはフレークの形状であることが望まれる。粒子の形 状の場合には、一般的には粒子が約 50 μm乃至約 2,000μm、適当には約 100 μm乃至約 1,000μm、有益には約 300μm乃至約 600μmの範囲内の最大断面 寸法を有していることが望まれる。 キトサン塩を準備した混合体から回収した後に、キトサン塩は水膨張性・非水 溶性となり、キトサン塩に所望の初期「荷重下吸収性」値を呈させるような条件 の下でキトサン塩を処理することが望ましい。このような所望のキトサン塩を準 備するために、1つより多くの回収後処理方法を使用することが望まれる。 本発明のプロセスの一実施例においては、望ましくは、回収されたキトサン塩 及びクロスリンキング剤(もし使用されていれば)を、ある時間の間高温で熱処 理する。この熱処理は、キトサン塩にクロスリンキングまたは付加的なクロスリ ンキングを発生させて、上述した所望の初期AUL値を達成するように遂行すべ きである。 一般に、もし熱処理が必要であれば、キトサン塩に望ましくない損傷を与える ことなく所望のクロスリンキングの程度を達成し、キトサン塩を水膨張性・非水 溶性にし、キトサン塩に所望の初期AUL値を呈させるようにする温度と時間と のどのような組合わせも本発明に使用するのに適している。一般的には、キトサ ン塩は、有益には約 50 ℃乃至約 250℃、適当には約 80 ℃乃至約 250℃、より 適当には約 90 ℃乃至約 140℃の範囲内の温度で熱処理する。使用する温度が高 い程、所望のクロスリンキングの程度を達成するのに要する時間は短くなる。 一般に、熱処理プロセスは、約1分乃至約 600分、有益には約2分乃至約 200 分、そして適当なのは約5分乃至約 100分の範囲内の時間にわたっている。 本発明のキトサン塩を準備するために揮発性の酸を使用することによって、キ トサン塩の不溶化を遂行するのに要する時間を短縮することができる。限定する ものではないが、これはキトサン塩からの揮発性酸の蒸発が、より自由なアミノ 群の存在をもたらし、キトサン塩の構造内のクロスリンケージ結合として働く比 較的より多くの結晶質または高度に規則正しい構造が得られる。比較的低揮発性 の酸を用いた混合体を準備すると、比較的より揮発性の酸を使用する場合に比し て、所与の温度においてクロスリンキングプロセスの時間が長くなる。それでも 揮発性酸または非揮発性酸の何れを使用しても、類似の吸収特性を達成すること は可能である。 「揮発性酸」または「揮発性である酸」とは、約 200℃以下の温度で酸が混合 されているキトサン塩から解離できる酸を表している。一般的には、揮発性酸は 約 200℃以下の沸点を有している酸である。しかしながら、もし酸がキトサン塩 内に強過ぎる結合を形成していれば、たとえこの酸が約 200℃以下の沸点を有し ているとしても、この酸はキトサン塩から容易に解離することはできない。例え ば、塩酸は沸点が約 200℃以下であるが、たとえ温度が 200℃以上までの温度で あっても塩酸はキトサン塩から解離することは本質的に不可能である。揮発性酸 として使用するのに適する酸の例は、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、及びそ れらの混合体を含む。「非揮発性酸」とは、約 200℃以下の温度で酸が混合され ているキトサン塩から解離しない酸を表すものとする。一般的には、揮発性酸は 約 200℃以上の沸点を有しているか、または上述したように沸点は約 200℃以下 ではあるが酸がキトサン塩から容易に解離しないようにキトサン塩内に強い結合 を形成する酸である。非揮発性酸として使用するのに適する酸の例は、塩酸また は燐酸を含む。若干の場合には、キトサン塩を準備するために使用する混合体内 に、揮発性酸及び非揮発性酸の両方を使用することが望ましい。例えば、蟻酸ま たは酢酸のような揮発性酸を、塩酸または燐酸のような非揮発性酸と組合わせて 使用することができる。 本発明のプロセスの一実施例では、回収されたキトサン塩及びクロスリンキン グ剤(もし使用されていれば)は、ある時間にわたってある湿度条件の下で処理 することが望まれる。この湿度処理は、上述した所望の初期AUL値を達成する ためにキトサン塩にクロスリンキングまたは付加的なクロスリンキングが得られ るように遂行すべきである。 一般的には、もし湿度処理が必要であれば、キトサン塩に望ましくない損傷を 与えることなく所望のクロスリンキングの程度を達成し、キトサン塩を水膨張性 ・非水溶性にし、キトサン塩に所望の初期AUL値を呈させるようにする湿度と 時間とのどのような組合わせも、本発明に使用するのに適している。一般的には キトサン塩は、有益には約 75 %乃至約 100%の相対湿度、適当には約 90 %乃 至約 100%の相対湿度、より適当には約 95 %乃至約 100%の相対湿度、そして 最も適当には約 100%の相対湿度の範囲内の湿度で処理する。使用する湿度が高 い程、所望のクロスリンキングの程度を達成するのに要する時間は短くなる。 一般に湿度処理プロセスは、約1日乃至約 60 日、適当には約1日乃至約 40 日、そしてより適当には約1日乃至約 30 日の範囲内の時間にわたっている。 熱処理または湿度処理プロセスは、一般的にキトサン塩にクロスリンクまたは 付加的なクロスリンクを生じさせ、キトサン塩は一般的に水膨張性・非水溶性に なる。限定するものではないが、熱処理または湿度処理プロセスプロセスによっ て、キトサン塩は物理的及び化学的クロスリンキングを生ずるものと考えられる 。若干のクロスリンキング剤とキトサン塩のヒドキシル群との間にエステル化が 発生するものと考えられる。クロスリンキング剤が存在しない場合には、キトサ ン塩を熱処理または湿度処理するとキトサン塩構造の結晶化をもたらすものと考 えられる。 一般的に言えば、初期「荷重下吸収性」値、及び望ましくは、ある特定のキト サン塩のエージング安定性を最適化するような、その特定のキトサン塩のクロス リンキングに最適の程度または量が存在する。もし発生したクロスリンキングが 少な過ぎれば、キトサン塩は、ゲル強度が欠けるために比較的低い初期「荷重下 吸収性」値を有するようになる。またもし発生したクロスリンキングが多過ぎれ ば、キトサン塩は液体を吸収することができないので、キトサン塩は、同様に比 較的低い初期「荷重下吸収性」値を有するようになる。 キトサン塩の吸収特性に受容できない程の劣化を与えることなく、混合体から キトサン塩を回収するどのような方法も、本発明に使用するのに適している。こ れらの方法の例は、蒸発乾燥、冷凍乾燥、沈殿、臨界点乾燥、等を含む。 エルテル化のような化学結合または物理構造結晶化の何れかによって形成され るクロスリンクの存在は、いろいろな分析技術によって検出できることは当業者 には明白であろう。例えば、赤外分光法、X線回折法、及び核磁気共鳴法を使用 して化学結合及び物理構造結晶クロスリンクの存在を確かめることができる。 別の面において、本発明は、キトサン塩が化学結合または物理構造クロスリン キングによって形成されるクロスリンクを所有していることを特徴とする水膨張 性・非水溶性のキトサン塩に関する。このキトサン塩は、上述した方法によって 適切に形成される。しかしながら、上述した方法は、このようなキトサン塩を形 成することが可能な他の方法を排除しようとするものではない。試験方法 荷重下吸収性 荷重下吸収性(AUL)は、荷重または抑止力が加えられた吸収性材料が、液 体(例えば、蒸留水内の 0.9重量%塩化ナトリウムの溶液)を吸収する能力を測 定する試験である。図1は、試験位置にある装置の斜視図である。図示のジャッ キ1は、戴物台3を昇降させるための調整可能なつまみ2を有している。スタン ド4は、変更した厚みメータプローブ6に接続されているばね5を支えている。 プローブ6は、スタンドにしっかりと支えられているメータのハウジング7を通 過している。試験される超吸収性材料を容れたプラスチック試料カップ8は液体 透過性の底を有し、吸収させる塩溶液を容れたペトリ皿9上に載っている。おも り10が、超吸収性材料試料(見えない)の上に載せたスペーサディスク(見え ない)の上に載っている。 試料カップは、2.54cm(1インチ)の内径と、3.175 cm(1.25 インチ) の外径とを有するプラスチックシリンダからなる。試料カップの底は、150 μm の開口を有する 100メッシュの金網をシリンダの端に接着することによって(金 網をプラスチックの融点以上に加熱し、プラスチックシリンダを厚い金網に押し つけてプラスチックを溶かし、金網をプラスチックシリンダに結合する)形成さ れている。 塩溶液を吸収した試料の膨張を測定するのに使用した改造厚みメータは、東京 都港区芝5丁目31−19のミツトヨコーポレーション製のミツトヨディジマチ ックインディケータ、IDCシリーズ 543、モデル 543-180であり、0−1.27c m(0−0.5 インチ)の測定範囲で、1.27μm(0.00005インチ)の精度を有す るものである。ミツトヨコーポレーションから入手した時の厚みメータは、メー タハウジング内のプローブに取付けられているばねを含んでいる。このばねを取 外してプローブを自由降下させるようにした時の下向き力は約 27 gであった。 更に、メータハウジングの頂部に位置するプローブの上のカップも取外し、プロ ーブを吊り下げばね5(イリノイ州シカゴの McMaster-Carr Supply Co.から入 手可能な Item No.9640K41)に取付けることができるようにする。この吊り下 げばね5は約1g±0.5 gでプローブの下向きの力に対抗する、または減少させ るように働く。吊り下げばねを取付けるために、プローブの上部にワイヤフック を糊付けすることができる。プローブの底チップにも延長針(ミツトヨコーポレ ーション、部品番号 131279)を設けてプローブを試料カップ内に挿入できるよ うにする。 試験を遂行するために、300 乃至 600μmの粒子サイズに篩った吸収性材料の 0.160g試料を試料カップ内に配置する。次いで、試料カップの内径よりも僅かに 小さい重さ 4.4gのプラスチックスペーサディスクで試料をカバーし、試験中に 試料が妨害されることから保護する。次に 100gのおもりをスペーサディスクの 上に載せ、約 2.07 kPa(0.3psi)の荷重を加える。試料カップを載物台 上のペトリ皿内に配置し、それがプローブのチップと接触するまでジャッキを上 昇させる。メータを0にする。十分な量(50 −100 ミリリットル)の塩溶液を ペトリ皿に注いで試験を開始する。試験の前後の試料カップの重量差(試料が吸 収した溶液の量)を決定することによって、AULを決定することができる。約 60 分後に吸収された塩溶液の重量が、AUL値(吸収剤のグラム当たり吸収さ れた塩溶液のグラムで)を表している。もし望むならば、改造厚みメータの読み をコンピュータ(ミツトヨディジマチックミニプロセッサ DP-2 DX)に連続的に 入力して計算を行わせ、AULの読みを得ることができる。また、クロスチェッ クとして、試料が塩溶液を吸収して膨張することによって 100gのおもりが上昇 する距離をプローブで測定すればAULを決定することができる。この距離に試 料カップの内側の断面積を乗算すると、吸収による試料の膨張体積の測度になる 。塩溶液の密度及び試料の重量を計算にいれると、吸収された塩溶液の量が容易 に計算される。例 以下に示す例では、いろいろなキトサン材料をキトサン塩の準備のための出発 材料として使用している。識別を容易にするために、これらのキトサンを、キト サンA、キトサンB、等々のような文字によって識別する。これらのキトサンの それぞれの特性を表1に示す。表1において、「D.A.」はキトサンのアセチ ス化置換の程度を表し、「粘性」は約 23 ℃において測定した1重量%水性酢酸 内の1重量%溶液のキトサンのブルックフィールド粘性をセンチポアズ(cps )で表したものであり、Mwはゲル浸透クロマトグラフィによって測定したキト サンの重量平均分子量を表し、そしてMnはゲル浸透クロマトグラフィによって 測定したキトサンの数平均分子量を表している。キトサンA−Fは、米国の Van son Company から入手したものである。キトサンGは味の素株式会社から入手し たものである。 例 1 キトサンBの試料(4.5g)を、約 188gの種々の酸の水溶液と混合した。混 合体は数時間にわたって攪拌され、その間にキトサンは酸と反応してキトサン塩 を形成し、溶液内に溶解する。溶液内にキトサン塩が溶融した後に、混合体の平 衡pHを測定した。次いで、得られた液体混合体を、手で完全に攪拌することに よって均質化したいろいろな量のグルタルアルデヒドの 2.5重量%水溶液で処理 し、次にペトリ皿上で約 23 ℃で約 16 時間にわたって空気乾燥させた。この乾 燥の後、固体材料を Waring ブレンダ内ですりつぶし、各試料毎に粒子(300μ m乃至 600μm)の画分を集めてAULの測定に備えた。これらの試料のために 使用したキトサンの重量に基づく重量%として与えられたAULの測定値、使用 した酸の型、混合体の平衡pH、及び使用したグルタルアルデヒドの量を表2に 示す。 例 2 いろいろなキトサン(4.5g)を、約 188gの塩酸の水溶液と混合した。混合 体を数時間にわたって攪拌し、その間にキトサンを酸と反応させて溶液内に溶融 するキトサン塩化水素化物を形成させた。溶液は全て約 5.0乃至 5.5の平衡pH を有していた。次いで得られた液体混合体を、手で完全に攪拌することによって 均質化したいろいろな量のグルタルアルデヒドの 2.5重量%水溶液で処理し、次 にペトリ皿上で約 23 ℃で約 16 時間にわたって空気乾燥させた。この乾燥の後 、固体材料を Waring ブレンダ内ですりつぶし、各試料毎に粒子(300μm乃至6 00μm)の画分を集めてAULの測定に備えた。これらの試料のAUL測定値及 び使用したグルタルアルデヒドの量を表3に示す。 例 3 キトサンC(4.5g)を、約 188gの塩酸の水溶液と混合した。混合体を数時 間にわたって攪拌し、その間にキトサンを酸と反応させて溶液内に溶融するキト サン塩化水素化物を形成させた。溶液は全て約 5.0乃至 5.5の平衡pHを有して いた。次いで得られた液体混合体を、いろいろな量のさまざまなクロスリンキン グ剤の水溶液で処理した。次に混合体を手で完全に攪拌することによって均質化 させ、ペトリ皿上で約 23 ℃で約 16 時間にわたって空気乾燥させた。この乾燥 の後、固体材料を Waring ブレンダ内ですりつぶし、各試料毎に粒子(300μm 乃至 600μm)の画分を集めてAULの測定に備えた。これらの試料のために使 用したキトサンの重量に基づく重量%として与えられたAULの測定値、及びク ロスリンカの型及び量を表4に示す。表4において、若干のクロスリンキング剤 の名前の後の括弧内の数は、その特定クロスリンキング剤の平均分子量である。 カルボキシメチルセルロースは約 0.8のカルボキシメチル置換の程度を有し、約 25 ℃における4重量%水溶液としてのブルックフィールド粘性は約 35 mPa ・s(35 センチポアズ)を呈した。 例 4 キトサンB(8.5g)を 85 ℃で1時間加熱し、次いで 80 重量%のイソプロ パノール及び 20 重量%の水の混合体(200ml)内に分散させた。混合体の平 衡pHが約 4.7になるまで、一定の機械的攪拌の下にあるスラリー内に 37 重量 %の濃度を有する塩酸の水溶液(2.5g)を滴下させた。その後、スラリーを3 時間そのままにし、濾過し、そして乾燥させた。得られた不溶性キトサン塩を2 重量%の濃度で水中に分散させて半透明分散を作り、約 23 ℃で約 16 時間にわ たって空気乾燥させた。この乾燥の後、固体材料を Waring ブレンダ内ですりつ ぶし、粒子(300μm乃至 600μm)の画分の初期AULは 15.5 g/gであっ た。例 5 いろいろなキトサンの試料(20 g)を、1000mlの蒸留水内に個々に添加し て2%懸濁液を形成させた。酢酸(8.5g)または蟻酸(5.7g)を懸濁液内に攪 拌しながら添加した。水、キトサン、及び酸を含む得られた混合体を、 23 ℃で 少なくとも5時間にわたって完全に混合させた。次に混合体の平衡pHを測定し た。完全に溶解したキトサン塩を、Blue M対流式オーブン内で 50 ℃で蒸発乾 燥させることによって溶液から回収した。乾燥後、回収されたキトサン塩をブレ ンダ内で細粒にすりつぶし、特定の時間にわたっていろいろな温度で熱処理した 。このようにして準備したさまざまなキトサン塩の初期「荷重下吸収性」値を測 定した。キトサンと酸との正確な組合わせ、及びそのピークAULを表5に示す 。 例 6 キトサンC及びキトサンFの試料(20 g)を、1000mlの蒸留水内に個々に 添加して2%懸濁液を形成させた。蟻酸(5.7g)、7.2 gの酢酸、8.7 gのプ ロピオン酸、11.7gの 37 重量%の塩酸、11.6gの燐酸、15.6gのグルタル酸、 または 22.7 gのくえん酸を、それぞれの懸濁液内に攪拌しながら添加した。酸 とキトサンとのモル比は1対1である。水、キトサン、及び酸を含む得られた混 合体を、約 23 ℃で少なくとも8時間にわたって完全に混合させた。次に混合体 の平衡pHを測定した。完全に溶解したキトサン塩を、Blue M対流式オーブン 内で 40 ℃で蒸発乾燥させることによって溶液から回収した。乾燥後、回収され たキトサン塩をブレンダ内で細粒にすりつぶし、特定の時間にわたっていろいろ な温度で熱処理した。このようにして準備したさまざまなキトサン塩の初期「荷 重下吸収性」値を測定した。キトサンと酸との正確な組合わせ、及びそのピーク AULを表6に示す。 例 7 キトサンFの試料(20 g)を、1000mlの蒸留水内に添加して2%懸濁液を 形成させた。蟻酸(5.7g)、7.1 gの酢酸、8.7 gのプロピオン酸、または11 .7 gの 37 重量%の塩酸懸濁液内に攪拌しながら添加した。酸とキトサンとの モル比は約1対1である。水、キトサン、及び酸を含む得られた混合体を、 23 ℃で少なくとも8時間にわたって完全に混合させた。次に各混合体の平衡pHを 測定した。塩酸を含む混合体は約 4.3の平衡pHを有していた。他の酸を含む混 合体はそれぞれ約 5.5の平衡pHを有していた。完全に溶解したキトサン塩を、 Blue M対流式オーブン内で 40 ℃で蒸発乾燥させることによって溶液から回収 した。乾燥後、回収されたキトサン塩をブレンダ内で細粒にすりつぶし、室温( 約 23 ℃)で 100%の相対湿度を有する室内に配置し、5、10、20、30、及び 40 日にわたってエージングした。エージングしたキトサン塩は、エージング後の AULを測定する前に、周囲状態(30 %乃至 50 %の相対湿度、室温(約 23 ℃))で2日にわたって乾燥させた。このようにして準備したさまざまなキトサ ン塩の初期及びエージング後の「荷重下吸収性」値を測定した。キトサンと酸と の正確な組合わせ、及びそのAUL値を表7に示す。 例 8 キトサンCの試料(20 g)を、1000mlの蒸留水内に添加して2%懸濁液を 形成させた。蟻酸(5.7g)、酢酸(7.1g)、または酸の混合体(4.3gの蟻酸 /2.9 g 37 %のHCl、2.8 gの蟻酸/5.9 g 37 %のHCl、5.3 gの酢酸 /2.9 g 37 %のHCl、または 3.5gの酢酸/5.9 g 37 %のHCl)を別々 に懸濁液内に攪拌しながら添加した。酸または酸混合体とキトサンのアミノ群と のモル比は約1対1であった。水、キトサン、及び酸を含む得られた混合体を、 23 ℃で少なくとも8時間にわたって完全に混合させた。次に混合体の平衡pH を測定した。全ての混合体が約 5.0乃至約 5.5の平衡pHを有していた。完全に 溶解したキトサン塩を、Blue M対流式オーブン内で 40 ℃で蒸発乾燥させるこ とによって溶液から回収した。乾燥後、回収されたキトサン塩をブレンダ内で細 粒にすりつぶし、十分な時間にわたって 90 ℃で熱処理した。このようにして準 備したさまざまなキトサン塩の初期「荷重下吸収性」値を測定した。熱処理した キトサン塩を室温で 100%の相対湿度を有する室内に配置し、5、10、20、及び 30 日にわたってエージングした。エージンク化たキトサン塩は、AULを測定 する前に、周囲状態(30 %乃至 50 %の相対湿度、室温(約 23 ℃))で2日 にわたって乾燥させた。キトサンと酸との正確な組合わせ、及びその初期及びエ ージング後のAUL値を表8に示す。 例 9 キトサンDの試料(20 g)を、900 mlの蒸留水内に攪拌しながら添加した 。1M酢酸と1M塩酸の濃度を有する混合した酸溶液の 30 mlを、室温(約 2 3 ℃)で攪拌したキトサン懸濁液に添加した。混合の 10 時間後、約 5.2乃至約 5.5の平衡pH範囲を有するキトサン塩の透明溶液が得られるまで、キトサン塩 溶液を上述した混合酸溶液で滴定した。キトサン塩溶液の濃度は、約2重量%で あった。次いで、クロスリンキング剤として 0.026gのくえん酸(10 mlの蒸 留水内に溶解)をキトサン塩溶液に添加した。若干の場合には、0.013 gのヒポ 燐酸ナトリウムもクロスリンキング触媒として添加した。溶液を 23 ℃で十分に 混合してテフロン張りのトレイ内へ注ぎ、約 24 時間にわたって対流式オーブン 内で 40 ℃で乾燥させた。キトサン塩の物理測定によれば、この時点にはクロス リンキングが実質的に発生していないことを概ね示していた。すりつぶして篩っ た後に、300 −600 μmサイズの画分を、いろいろな時間長にわたってさまざま な温度で硬化させた。ALU結果を表9に示す。 ヒポ燐酸ナトリウム触媒を使用しないで準備されたキトサン塩試料を、60分間 100℃で硬化させ、AULのエージングに対する安定度を評価した。キトサン塩 を 10 日間にわたって約 23 ℃で 100%の相対湿度環境において処理した。エー ジング後のキトサン塩は、16.1g/gのAULを呈した。 以上に本発明を上述した特定の実施例に関して説明したが、当業者ならば数多 くの等価的変化及び変更は明白であろう。従って、上述した特定の例は、請求の 範囲に記載した本発明の範囲を如何なる態様においても制限することを意図する ものではない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年2月19日 【補正内容】 請求の範囲 (1) 水膨張性・非水溶性のキトサン塩を準備するプロセスであって、 キトサン、水、及び約6より小さいpKa1を有する一塩基酸、及び約6よ り小さいpKa1と、nを1より大きい整数として約 5.5 より大きい全てのp Kanとを有する多塩基酸からなるグループから選択された酸からなる混合体を 形成する段階を備え、上記混合体は約2乃至約 6.5 の平衡pHを有し、そして 上記混合体はキトサン塩を形成するのに効果的な条件の下で準備され、更に、 上記キトサン塩を上記混合体から回収する段階をも備え、上記キトサン塩は 水膨張性・非水溶性であり、初期荷重下吸収性値が少なくとも約14グラム/グ ラムを呈する、 ことを特徴とするプロセス。 (2) 上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめるのに効果的な温度及び時間 長で、上記回収された水溶性のキトサン塩を処理する段階を更に備えている請求 項(1) に記載のプロセス。 (3) 上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめるのに効果的な時間にわたっ て約 50 ℃以上の温度で上記回収されたキトサン塩を処理する段階を更に備えて いる請求項(2) に記載のプロセス。 (4) 上記キトサン塩を、約1分乃至約 600 分の時間にわたって約 50 ℃乃至約 250℃の温度で処理する請求項(2) または(3) に記載のプロセス。 (5) 上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめるのに効果的な湿度条件及び 時間長で、上記回収された水溶性のキトサン塩を処理する段階を更に備えている 請求項(1)に記載のプロセス。 (6) 上記キトサン塩を、約1日乃至約 60 日にわたって約 75 %相対湿度乃至約 100 %相対湿度の湿度で処理する段階を更に備えている請求項(5) に記載のプ ロセス。 (7) 上記キトサンは元の結晶構造を備えており、上記混合体は更に、 水と混和可能で且つ上記キトサン及び形成されるキトサン塩の両方を溶解す ることがない非溶剤を備え、上記水及び非溶剤は上記キトサン及び形成されるキ トサン塩を上記混合体内で可溶性にするのに効果的な量が上記混合体内に使用さ れ、そして上記キトサン塩は上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性にするのに効 果的な量の上記キトサンの元の結晶構造と非結晶構造とを備えている、先行請求 項の何れかに記載のプロセスにおいて、 該プロセスは、さらに、 上記キトサン塩を上記混合物から回収し、 上記回収されたキトサン塩と水から構成される第2の混合物を準備し、前記 キトサン塩が前記水に分散され、前記キトサン塩の前記非結晶構造が前記水に溶 解するようになっており、 前記キトサン塩が水膨張性・非水溶性となるのに有効であるように前記第2 の混合物から前記キトサン塩を回収する、 段階を備えることを特徴とする先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (8) 上記非溶剤は、メタノール、エタノール、アセトン、イソプロパノール、ジ オクサン、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタノ ール、ペンタノール、ヘキサノール、またはそれらの混合体から選択される請求 項(7) に記載のプロセス。 (9) 上記キトサンは、0乃至約 0.5 の平均アセチル化の程度を有している先行 請求項の何れかに記載のプロセス。 (10)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、臭化水素化キトサン、燐酸キトサ ン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プロピオン酸キトサン、クロロ酢酸キトサン 、ヒドロキシ酢酸キトサン、酪酸キトサン、イソ酪酸キトサン、アクリル酸キト サン、またはそれらの混合体である先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (11)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プ ロピオン酸キトサン、またはそれらの混合体である先行請求項の何れかに記載の プロセス。 (12)上記酸は、酢酸、アクリル酸、n−酪酸、イソ酪酸、クロロ酢酸、蟻酸、臭 化水素酸、塩酸、ヒドロキシ酢酸、プロピオン酸、燐酸、及びそれらの混合体で ある先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (13)上記酸は、塩酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、またはそれらの混合体である 請求項(12)に記載のプロセス。 (14)上記混合体はクロスリンキング剤を更に備え、上記クロスリンキング剤は上 記キトサン塩と共に回収される先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (15)上記クロスリンキング剤は、(a) キトサン塩のアミド、アミノ、またはヒド ロキシル群と反応できる少なくとも2つの機能群からなる化合物と、(b) 上記キ トサン塩との配位結合を形成するのに効果的な少なくとも2つの正電荷を有する 金属イオンとからなる群から選択される請求項(14)に記載のプロセス。 (16)上記クロスリンキング剤は、ジアルデヒド、マルチカルボン酸、ジエポキシ ド、及びそれらの混合体から選択される請求項(14)または(15)に記載のプロセス 。 (17)上記クロスリンキング剤は、グルタルアルデヒド、くえん酸、ブタンテトラ カルボン酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ(エチレングリコール)ジグリ シダルエーテル、及びビス〔ポリオキシエチレンビス(グリシジルエーテル)〕、 及びそれらの混合体から選択される請求項(14)乃至(16)の何れかに記載のプロセ ス。 (18)上記クロスリンキング剤は、pKa1及びPKanが共に約 5.5 より小さい 多塩基酸である請求項(14)乃至(16)の何れかに記載のプロセス。 (19)上記クロスリンキング剤は、アジピン酸、ブタンテトラカルボン酸、くえん 酸、グルタル酸、イタコン酸、りんご酸、琥珀酸、またはそれらの混合体である 請求項(18)に記載のプロセス。 (20)上記クロスリンキング剤は、Cu2+、Fe3+、Ce3+、Ti4+、Zr4+、及 びCe4+からなる群から選択される金属イオンからなる請求項(14)または(15)に 記載のプロセス。 (21)上記クロスリンキング剤は、CuSO4、FeCl3、Ce2(SO4)3、Z rCl4、Ce(NH4)4(SO4)4・2H2 O、及びそれらの混合体から選択 される請求項(20)に記載のプロセス。 (22)上記キトサン塩は、蒸発乾燥によって回収される先行請求項の何れかに記載 のプロセス。 (23)上記蒸発乾燥は、約 10 ℃乃至約 100℃の温度で遂行される請求項(22)に記 載のプロセス。 (24)上記キトサン塩は、沈殿によって回収される請求項(1) 乃至(21)の何れかに 記載のプロセス。 (25)上記混合体は、約 2.5 乃至約6の平衡pHを有している先行請求項の何れ かに記載のプロセス。 (26)上記混合体は、約4乃至約6の平衡pHを有している請求項(25)に記載のプ ロセス。 (27)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、少なくとも約 17 グラム/ グラム の初期荷重下吸収性値を呈する先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (28)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、少なくとも約 20 グラム/ グラム の初期荷重下吸収性値を呈する先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (29)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、約 24 ℃で、且つ少なくとも約 3 0 %の相対湿度で約 60 日にわたるエージングの後に、初期荷重下吸収性値の少 なくとも約 50 %を保持している先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (30)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、約 24 ℃で、且つ約 100%の相対 湿度で約 20 日にわたるエージングの後に、初期荷重下吸収性値の少なくとも約 50 %を保持している先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (31)水膨張性・非水溶性のキトサン塩であって、上記キトサン塩は少なくとも約 14 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性値を呈することを特徴とするキトサン塩 。 (32)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、臭化水素化キトサン、燐酸キトサ ン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プロピオン酸キトサン、クロロ酢酸キトサン 、ヒドロキシ酢酸キトサン、酪酸キトサン、イソ酪酸キトサン、アクリル酸キト サン、またはそれらの混合体である請求項(31)に記載のキトサン塩。 (33)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プ ロピオン酸キトサン、またはそれらの混合体である請求項(32)に記載のキトサン 塩。 (34)上記キトサン塩は、0乃至約 0.5 の平均アセチル化の程度を有している請 求項(31)乃至(33)の何れかに記載のキトサン塩。 (35)上記キトサン塩は、少なくとも約 17 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性値 を呈する請求項(31)乃至(34)の何れかに記載のキトサン塩。 (36)上記キトサン塩は、少なくとも約 20 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性値 を呈する請求項(31)乃至(35)の何れかに記載のキトサン塩。 (37)上記キトサン塩は、少なくとも約 24 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性を 呈する請求項(31)乃至(36)の何れかに記載のキトサン塩。 (38)上記キトサン塩は、少なくとも約 27 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性を 呈する請求項(31)乃至(37)の何れかに記載のキトサン塩。 (39)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ少なくとも約 30 %の相対湿度で約 6 0 日にわたるエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 50 %を保持 している請求項(31)乃至(38)の何れかに記載のキトサン塩。 (40)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ少なくとも約 30 %の相対湿度で約 6 0 日にわたるエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 70 %を保持 している請求項(39)に記載のキトサン塩。 (41)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ約 100%の相対湿度で約 20 日にわた るエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 50 %を保持している 請求項(31)乃至(38)の何れかに記載のキトサン塩。 (42)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ約 100%の相対湿度で約 20 日にわた るエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 70 %を保持している請 求項(41)に記載のキトサン塩。 (43)上記キトサン塩は、 25 ℃、1.0 重量%水溶液内において約 100 mPa ・s(100 センチポアズ)乃至約 80,000 mPa・s(80,000 センチポアズ) の粘性を有している請求項(31)乃至(42)の何れかに記載のキトサン塩。 (44)請求項(1) 乃至(30)の何れかに記載の方法によって得ることができる水膨張 性・非水溶性のキトサン塩。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ニン シン アメリカ合衆国 ジョージア州 30201 アルファレッタ クラブアップル メドー ウェイ 12431 (72)発明者 キイ イーアン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54915 アップルトン イースト クラン ベリー ドライヴ 1602 (72)発明者 スン トン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ ゴルフ ブリッジ ドラ イヴ 1747 アパートメント 8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 水膨張性・非水溶性のキトサン塩を準備するプロセスであって、 キトサン、水、及び約6より小さいpKa1を有する一塩基酸、及び約6よ り小さいpKa1と、nを1より大きい整数として約 5.5 より大きい全てのp Kanとを有する多塩基酸からなるグループから選択された酸からなる混合体を 形成する段階を備え、上記混合体は約2乃至約 6.5 の平衡pHを有し、そして 上記混合体はキトサン塩を形成するのに効果的な条件の下で準備され、更に、 上記キトサン塩を上記混合体から回収する段階をも備え、上記キトサン塩は 水膨張性・非水溶性である ことを特徴とするプロセス。 (2) 上記キトサンは、非水溶性である請求項(1) に記載のプロセス。 (3) 上記水膨張性・非水溶性である上記キトサン塩は、少なくとも約 14 グラム / グラムの初期荷重下吸収性値を呈するものである請求項(1) または(2) に記載 のプロセス。 (4) 上記混合体から回収された上記キトサン塩は、水溶性である請求項(2) また は(3) に記載のプロセス。 (5) 上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめるのに効果的な温度及び時間 長で、上記回収された水溶性のキトサン塩を処理する段階を更に備えている請求 項(2) に記載のプロセス。 (6) 上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめるのに効果的な時間にわたっ て約 50 ℃以上の温度で上記回収されたキトサン塩を処理する段階を更に備えて いる請求項(5) に記載のプロセス。 (7) 上記キトサン塩を、約1分乃至約 600 分の時間にわたって約 50 ℃乃至約 250℃の温度で処理する請求項(5) または(6) に記載のプロセス。 (8) 上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性ならしめるのに効果的な湿度条件及び 時間長で、上記回収された水溶性のキトサン塩を処理する段階を更に備えている 請求項(4) 乃至(7) に記載のプロセス。 (9) 上記キトサン塩を、約1日乃至約 60 日にわたって約 75 %相対湿度乃至約 100 %相対湿度の湿度で処理する段階を更に備えている請求項(8) に記載のプ ロセス。 (10)上記キトサンは元の結晶構造を備えており、上記混合体は更に、 水と混和可能で且つ上記キトサン及び形成されるキトサン塩の両方を溶解す ることがない非溶剤を備え、上記水及び非溶剤は上記キトサン及び形成されるキ トサン塩を上記混合体内で可溶性にするのに効果的な量が上記混合体内に使用さ れ、そして上記キトサン塩は上記キトサン塩を水膨張性・非水溶性にするのに効 果的な量の上記キトサンの元の結晶構造を備えている先行請求項の何れかに記載 のプロセス。 (11)上記非溶剤は、メタノール、エタノール、アセトン、イソプロパノール、ジ オクサン、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタノ ール、ペンタノール、ヘキサノール、またはそれらの混合体から選択される請求 項(10)に記載のプロセス。 (12)上記キトサンは、0乃至約 0.5 の平均アセチル化の程度を有している先行 請求項の何れかに記載のプロセス。 (13)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、臭化水素化キトサン、燐酸キトサ ン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プロピオン酸キトサン、クロロ酢酸キトサン 、ヒドロキシ酢酸キトサン、酪酸キトサン、イソ酪酸キトサン、アクリル酸キト サン、またはそれらの混合体である先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (14)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プ ロピオン酸キトサン、またはそれらの混合体である先行請求項の何れかに記載の プロセス。 (15)上記酸は、酢酸、アクリル酸、n−酪酸、イソ酪酸、クロロ酢酸、蟻酸、臭 化水素酸、塩酸、ヒドロキシ酢酸、プロピオン酸、燐酸、及びそれらの混合体で ある先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (16)上記酸は、塩酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、またはそれらの混合体である 請求項(15)に記載のプロセス。 (17)上記混合体はクロスリンキング剤を更に備え、上記クロスリンキング剤は上 記キトサン塩と共に回収される先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (18)上記クロスリンキング剤は、キトサン塩のアミド、アミノ、またはヒドロキ シル群と反応できる少なくとも2つの機能群か、または上記キトサン塩との配位 結合を形成するのに効果的な少なくとも2つの正電荷を有する金属イオンから選 択される請求項(17)に記載のプロセス。 (19)上記クロスリンキング剤は、ジアルデヒド、マルチカルボン酸、ジエポキシ ド、及びそれらの混合体から選択される請求項(17)または(18)に記載のプロセス 。 (20)上記クロスリンキング剤は、グルタルアルデヒド、くえん酸、ブタンテトラ カルボン酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ(エチレングリコール)ジグリ シダルエーテル、及びビス〔ポリオキシエチレンビス(グリシジルエーテル)〕 、及びそれらの混合体から選択される請求項(17)乃至(19)の何れかに記載のプロ セス。 (21)上記クロスリンキング剤は、pKa1及びpKanが共に約 5.5 より小さい 多塩基酸である請求項(17)乃至(19)の何れかに記載のプロセス。 (22)上記クロスリンキング剤は、アジピン酸、ブタンテトラカルボン酸、くえん 酸、グルタル酸、イタコン酸、りんご酸、琥珀酸、またはそれらの混合体である 請求項(21)に記載のプロセス。 (23)上記クロスリンキング剤は、Cu2+、Fe3+、Ce3+、Ti4+、Zr4+、及 びCe4+からなる群から選択される金属イオンからなる請求項(17)または(18)に 記載のプロセス。 (24)上記クロスリンキング剤は、CuSO4、FeCl3、Ce2(SO4)3、Zr Cl4、Ce(NH4)4(SO4)4・2H2O、及びそれらの混合体から選択され る請求項(23)に記載のプロセス。 (25)上記キトサン塩は、蒸発乾燥によって回収される請求項(25)に記載のプロセ ス。 (26)上記蒸発乾燥は、約 10 ℃乃至約 100℃の温度で遂行される請求項(25)に記 載のプロセス。 (27)上記キトサン塩は、沈殿によって回収される請求項(1) 乃至(24)の何れかに 記載のプロセス。 (28)上記混合体は、約 2.5 乃至約6の平衡pHを有している先行請求項の何れ かに記載のプロセス。 (29)上記混合体は、約4乃至約6の平衡pHを有している請求項(28)に記載のプ ロセス。 (30)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、少なくとも約 17 グラム/ グラム の初期荷重下吸収性値を呈する先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (31)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、少なくとも約 20 グラム/ グラム の初期荷重下吸収性値を呈する先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (32)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、約 24 ℃で、且つ少なくとも約 3 0 %の相対湿度で約 60 日にわたるエージングの後に、初期荷重下吸収性値の少 なくとも約 50 %を保持している先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (33)上記水膨張性・非水溶性のキトサン塩は、約 24 ℃で、且つ約 100%の相対 湿度で約 20 日にわたるエージングの後に、初期荷重下吸収性値の少なくとも約 50 %を保持している先行請求項の何れかに記載のプロセス。 (34)水膨張性・非水溶性のキトサン塩であって、上記キトサン塩は少なくとも約 14グラム/ グラムの初期荷重下吸収性値を呈することを特徴とするキトサン塩。 (35)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、臭化水素化キトサン、燐酸キトサ ン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プロピオン酸キトサン、クロロ酢酸キトサン 、ヒドロキシ酢酸キトサン、酪酸キトサン、イソ酪酸キトサン、アクリル酸キト サン、またはそれらの混合体である請求項(34)に記載のキトサン塩。 (36)上記キトサン塩は、塩化水素化キトサン、蟻酸キトサン、酢酸キトサン、プ ロピオン酸キトサン、またはそれらの混合体である請求項(35)に記載のキトサン 塩。 (37)上記キトサン塩は、0乃至約 0.5 の平均アセチル化の程度を有している請 求項(34)乃至(36)の何れかに記載のキトサン塩。 (38)上記キトサン塩は、少なくとも約 17 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性値 を呈する請求項(34)乃至(37)の何れかに記載のキトサン塩。 (39)上記キトサン塩は、少なくとも約 20 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性値 を呈する請求項(34)乃至(38)の何れかに記載のキトサン塩。 (40)上記キトサン塩は、少なくとも約 24 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性を 呈する請求項(34)乃至(39)の何れかに記載のキトサン塩。 (41)上記キトサン塩は、少なくとも約 27 グラム/ グラムの初期荷重下吸収性を 呈する請求項(34)乃至(40)の何れかに記載のキトサン塩。 (42)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ少なくとも約 30 %の相対湿度で約 6 0 日にわたるエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 50 %を保持 している請求項(34)乃至(41)の何れかに記載のキトサン塩。 (43)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ少なくとも約 30 %の相対湿度で約 6 0 日にわたるエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 70 %を保持 している請求項(42)に記載のキトサン塩。 (44)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ約 100%の相対湿度で約 20 日にわた るエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 50 %を保持している 請求項(34)乃至(43)の何れかに記載のキトサン塩。 (45)上記キトサン塩は、約 24 ℃で、且つ約 100%の相対湿度で約 20 日にわた るエージングの後に初期荷重下吸収性値の少なくとも約 70 %を保持している請 求項(44)に記載のキトサン塩。 (46)上記キトサン塩は、 25 ℃、 1.0 重量%水溶液内において約 100 mPa ・s(100 センチポアズ)乃至約 80,000 mPa・s(80,000 センチポアズ) の粘性を有している請求項(34)乃至(45)の何れかに記載のキトサン塩。 (47)請求項(1) 乃至(33)の何れかに記載の方法によって得ることができる水膨張 性・非水溶性のキトサン塩。
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